JP7167534B2 - 酸化鉱石の製錬方法 - Google Patents
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Description
本実施の形態に係る酸化鉱石の製錬方法は、原料鉱石である酸化鉱石を炭素質還元剤と混合し、その混合物に対して製錬炉(還元炉)内で還元処理を施すことによって、メタルとスラグとを生成させるものである。
以下では、原料鉱石であるニッケル酸化鉱石に含まれるニッケル(酸化ニッケル)と鉄(酸化鉄)を還元することで、鉄-ニッケル合金のメタルを生成させ、さらに、そのメタルを分離することによってフェロニッケルを製造する製錬方法を例に挙げて説明する。
混合処理工程S1は、ニッケル酸化鉱石を含む原料粉末を混合して混合物を得る工程である。具体的には、混合処理工程S1では、原料鉱石であるニッケル酸化鉱石に、炭素質還元剤を添加して混合し、また任意成分の添加剤として、鉄鉱石、フラックス成分、バインダー等の、例えば粒径が0.1mm以上0.8mm以下程度の粉末を添加して混合し、混合物を得る。なお、混合処理は、混合機等を用いて行うことができる。
混合物成形工程S2は、混合処理工程S1で得られた混合物を成形し、また乾燥して、成形物を得る工程である。具体的には、原料粉末を混合して得られた混合物を、ある程度の大きさ以上の成形物(ペレット)に成形する。したがって、混合物成形工程S2は、ペレット製造工程とも換言することができる。
還元処理S3では、混合物成形工程S2を経て得られた成形物を還元炉内に装入して、所定の還元温度で加熱することによって還元処理を施す。還元工程S3における還元処理により、製錬反応(還元反応)が進行して、メタルとスラグとを含む還元物が生成する。
温度保持工程S4は、還元工程S3で得られた還元物を所定の温度に保持する。このように、得られた還元物をすぐに冷却してメタルとスラグとを分離する分離工程S5に供するのではなく、その還元物を所定の温度に一定時間保持することによって、半溶融状態の還元物中でメタルとスラグの分離を促進させることができる。具体的には、還元物中のメタルが沈降してメタル相とスラグ相とが形成される。
分離工程S5は、温度保持工程S4を経た還元物からメタルとスラグを分離する。具体的には、容器に充填させた状態の混合物に対する還元加熱処理によって得られた、メタル相(メタル固相)とスラグ相(スラグ固相)とを含む混在物(混合物)からメタル相を分離して回収する。
[混合処理工程]
原料鉱石としてのニッケル酸化鉱石と、鉄鉱石と、フラックス成分である珪砂及び石灰石、バインダー、及び炭素質還元剤(石炭粉、炭素含有量:85質量%、平均粒径:約90μm)を、適量の水を添加しながら混合機を用いて混合して混合物を得た。炭素質還元剤は、原料鉱石であるニッケル酸化鉱石に含まれる酸化ニッケルと酸化鉄(Fe2O3)とを過不足なく還元するのに必要な量を100質量%としたときに、27質量%の割合となる量で含有させた。
次に、得られた混合物をパン型造粒機を用いて造粒して、φ14.0±0.5mmの大きさに篩った。その後、篩った試料を14(実施例1~実施例12、比較例1及び比較例1)に分けた。
次に、各成形物(ペレット)を還元炉に装入して、下記表3に示すそれぞれの還元温度、還元時間で還元処理を施した。
実施例1~実施例12では、還元工程で得られた試料(還元物)を還元炉から新たな処理空間に還元処理後の雰囲気ガスとともに供給(移送)し、その処理空間内で還元物をバーナーを用いることにより保持した。一方、比較例1及び比較例2では、還元処理後の雰囲気ガスを排気ガスとして排気し、試料(還元物)のみを新たな処理空間に供給(移送)した。そして、各実施例、比較例において、下記表3に示す保持時間及び保持温度になるように、試料(還元物)を保持した。
温度保持工程を経た還元物からメタルとスラグを分離した。具体的には、還元物を湿式処理よる粉砕後、磁力選別によってメタルを回収した。
ニッケルメタル化率(Niメタル化率)、メタル中ニッケル含有率(メタル中Ni含有率)、及びニッケルメタル回収率(Niメタル回収率)をそれぞれ算出した。具体的には、還元工程後の還元物及び分離工程後のメタルに含まれるニッケルまたは鉄の含有量をICP発光分光分析器(SHIMAZU S-8100型)により求めて、下記(1)式~(3)式を用いて算出した。下記表3に、分析結果から算出した値を併せて示す。
[混合処理工程]
原料鉱石としてのニッケル酸化鉱石と、鉄鉱石と、フラックス成分である珪砂及び石灰石、バインダー、及び炭素質還元剤(石炭粉、炭素含有量:85質量%、平均粒径:約90μm)を、適量の水を添加しながら混合機を用いて混合して混合物を得た。炭素質還元剤は、原料鉱石であるニッケル酸化鉱石に含まれる酸化ニッケルと酸化鉄(Fe2O3)とを過不足なく還元するのに必要な量を100質量%としたときに、28%の割合となる量で含有させた。
次に、得られた混合物をパン型造粒機を用いて造粒して、φ16.0±1.0mmの大きさに篩った。その後、篩った試料を36(参考例1~参考例36)に分けた。
次に、各成形物(ペレット)を還元炉に装入して、下記表4~6に示すそれぞれの還元温度、還元時間で還元処理を施した。
還元工程で得られた還元物を還元炉から取り出し、新たな炉に装入して還元物を保持した。
温度保持工程を経た還元物からメタルとスラグを分離した。具体的には還元物を湿式処理よる粉砕後、磁力選別によってメタルを回収した。
温度保持工程を経た還元物についてニッケルメタル化率、及び分離工程を経たメタルについてメタル中のニッケル含有率をそれぞれICP発光分光分析器(SHIMAZU S-8100型)により分析して算出した。下記表4~6に、分析結果から算出した値を併せて示す。なお、ニッケルメタル化率は上記(1)式、メタル中ニッケル含有率は上記(2)式により、ニッケルメタル回収率は上記(3)式により求めた。
Claims (5)
- ニッケル酸化鉱石と炭素質還元剤とを混合して混合物を得る混合処理工程と、
得られた混合物を成形し、該混合物を乾燥して成形物を得る混合物成形工程と、
得られた成形物に還元炉内に装入して該成形物に還元処理を施してメタルとスラグとを含む還元物を得る還元工程と、
得られた還元物を前記還元炉とは異なる処理空間へ移送し、該処理空間内で所定の温度に保持する温度保持工程と、
前記還元物からメタルとスラグを分離する分離工程と、
を有し、
前記還元工程における還元処理後の前記還元炉内の雰囲気ガスの少なくとも一部を、前記温度保持工程における前記処理空間に前記還元物とともに供給することにより、該還元物を酸化雰囲気から遮断された状態で該還元炉から該処理空間へ移動させ、
前記温度保持工程における処理後のガスを、前記還元工程における処理空間に供給する
ニッケル酸化鉱石の製錬方法。 - 前記温度保持工程では、得られた還元物を還元炉とは異なる処理空間へ移動炉床炉により移送する
請求項1に記載のニッケル酸化鉱石の製錬方法。 - 前記還元工程における還元処理後の雰囲気ガスの一部を、前記混合物成形工程における処理空間に供給し、前記混合物を乾燥させる乾燥ガスとして用いる
請求項1又は2に記載のニッケル酸化鉱石の製錬方法。 - ニッケル酸化鉱石と炭素質還元剤とを混合して混合物を得る混合処理工程と、
得られた混合物を成形し、該混合物を乾燥して成形物を得る混合物成形工程と、
得られた成形物に還元炉内に装入して該成形物に還元処理を施してメタルとスラグとを含む還元物を得る還元工程と、
得られた還元物を前記還元炉とは異なる処理空間へ移送し、該処理空間内で所定の温度に保持する温度保持工程と、
前記還元物からメタルとスラグを分離する分離工程と、
を有し、
前記還元工程における還元処理後の前記還元炉内の雰囲気ガスの少なくとも一部を、前記温度保持工程における前記処理空間に前記還元物とともに供給することにより、該還元物を酸化雰囲気から遮断された状態で該還元炉から該処理空間へ移動させ、
前記温度保持工程における処理後のガスを、前記分離工程における処理空間に前記還元物とともに供給する
ニッケル酸化鉱石の製錬方法。 - 前記温度保持工程では、前記還元物を1200℃以上1450℃以下の温度に保持する
請求項1から4のいずれかに記載のニッケル酸化鉱石の製錬方法。
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