JP7163886B2 - 測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、測定装置に関するものである。
従来、圧縮バネの特性試験装置では、バネの圧縮荷重とタワミ量以外に、バネに作用する横方向力や偏心量および各種モーメントを精度よく検出するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このものにおいては、圧縮バネを押圧することにより、バネの諸特性を測定する際に、バネへの押圧力作用方向をz、横力作用方向をx,yとする直交座標系のx,y,z軸方向に加わる力EFx,EFy,EFzを多分力検出器により計測する。これに加えて、x,y,z軸回りに働くモーメントEMx,EMy,EMzの6分力を多分力検出器により計測する。
これらの分力の干渉の少なくとも一次干渉補正を行なって、バネに作用する圧縮荷重(Fz)、横方向荷重(Fx,Fy)、および曲げモーメント(Mx,My)、捩りモーメント(Mz)の6分力を求める。
特開2003-35639号公報
本発明者は、上述の特許文献1を参考にして、ニードル1の後端側にコイルバネ2が組み付けられているニードルシステムアセンブリ3のバネ特性を測定する測定装置について検討した。
ニードルシステムアセンブリ3では、ニードル1の軸線Sにコイルバネ2の軸線が一致するようにコイルバネ2が配置されている。コイルバネ2は、軸線方向一方側(すなわち、ニードル1の先端側)からスリーブ4によって支えられている。
ニードル1の頭部1aとコイルバネ2との間には、筒状のコア7の軸線がニードル1の軸線Sに一致するようにコア7が配置されている。コア7は、ニードル1の軸線方向に変位が可能に配置されている。
コア7が軸線方向一方側に変位することに伴ってコア7がコイルバネ2を軸線方向一方側に押してコイルバネ2を弾性変形により圧縮させる。一方、コア7が軸線方向他方側に変位することに伴ってコイルバネ2の弾性変形が戻る。
ここで、ニードルシステムアセンブリ3のバネ特性を測定するために、ニードル1の先端側を固定した状態で、測定子5およびコア7を介して軸線方向他方側からコイルバネ2に荷重Fを加える。
この際に、荷重検出器6は、測定子5からコア7を介して軸線方向他方側からコイルバネ2に与えられる荷重Fを検出する。測長器8は、測定子5からコア7を介して軸線方向他方側からコイルバネ2に荷重Fを与えられる際に、コア7が軸線方向他方側に変位した距離を測定する。
その後、コア7が軸線方向他方側に変位して測長器8の測定距離が所定距離Kaになると、荷重検出器6によって検出された荷重Fが所定範囲に収まっている否かを判定することになる。このことにより、コイルバネ2におけるバネ特性を測定することになる。
測定子5のうちコア7に対向する下面5bには、ニードル1の頭部1aが入る凹部5aが設けられている。測定子5の下面5bからコア7のうち軸線方向他方側端面の全体に荷重が加わることになる。
測定子5の下面5bとコア7のうち軸線方向他方側端面との間の平行度が低いと、測定子5の下面5bからコア7のうち軸線方向他方側端面に対して軸線方向に傾斜する傾斜方向に荷重が加わることになる。
このため、コア7は、軸線方向に傾斜する傾斜方向に変位して、コア7とニードル1との間に摺動抵抗(すなわち、摺動荷重)が生じる。よって、測定子5からコア7を介してコイルバネ2に軸線方向の荷重Fを精度良く与えることができない。
よって、測定子5からコア7を介してコイルバネ2に軸線方向に与えられた荷重を荷重検出器6によって精度良く求めることができない。これにより、荷重検出器6の検出値に基づいたコイルバネ2におけるバネ特性を測定することができない。
本発明は上記点に鑑みて、コイルバネにおけるバネ特性を高精度に測定する測定装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、軸線(S)に沿って延びるニードル(20)と、
ニードルに対して軸線を中心とする径方向外側に配置されて軸線を中心線として螺旋状に形成されているコイルバネ(30)と、
軸線が延びる方向を軸線方向としたとき、ニードルに支持されてコイルバネを軸線方向の一方側から支える支持部(40)と、
ニードルに対して軸線を中心とする径方向外側に配置されて、ニードルのうち軸線方向の他方側(21)およびコイルバネの間を変位自在に構成されて、軸線方向の一方側に変位することによりコイルバネを圧縮させるコア(50)と、を備え、コアのうち軸線方向の他方側の端面は、軸線方向に直交するニードルシステムアセンブリ(10)のバネ特性を測定するための測定装置であって、
コアに対して軸線方向の他方側から支える荷重を与える測定子(100)と、
測定子からコアを介してコイルバネに対して軸線方向に与えられる荷重を測定する荷重検出部(110)と、を備え、
測定子は、コアに対向する対向面(101)と、対向面からコアに向けて突起してコアに対して軸線を中心として環状に形成されている突起部(103)と、を備え、
突起部のうち軸線方向の一方側の端面(103a)は、コアのうち軸線方向の他方側の端面(50a)に平行に形成されて、コアを介してコイルバネに荷重を与えるために形成されている。
したがって、請求項1に記載の発明によれば、コアのうち軸線方向他方側端面の全体に対して測定子から荷重を与える場合に比べて、測定子のうちコアに荷重を与えるための端面の面積を小さくすることができる。端面とは、突起部のうち軸線方向の一方側の端面のことである。
よって、突起部のうち軸線方向の一方側の端面と、コアのうち軸線方向の他方側の端面との間の平行度を高めることができる。このため、軸線方向に対する斜め方向に荷重をコアに与えることを抑制することができる。
このことにより、コアとニードルとの間に摺動抵抗が生じることを抑制することができる。このため、測定子からコアを介してコイルバネに与えられた荷重を荷重検出部によって精度良く求めることができる。これにより、荷重検出部の検出値に基づいたコイルバネにおけるバネ特性を高精度に測定することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の一実施形態における測定装置、およびニードルシステムアセンブリの構成を示す模式図である。 図1の本実施形態における測定装置の断面構成を示すものであり、コレクトチャックがニードルをチャックする前の状態を示す図である。 図1の本実施形態における測定装置の断面構成を示すものであり、コレクトチャックがニードルをチャックした後の状態を示す図である。 図1の本実施形態における測定装置の断面構成を示すものであり、リフトアップダイ、およびコレクトチャックが原位置に位置する状態を示す図である。 図1の本実施形態における測定装置の断面構成を示すものであり、源位置からリフトアップダイ、およびコレクトチャックが上昇した状態を示す図である。 図1の本実施形態における測定装置の断面構成を示すものであり、コレクトチャックニードルをチャックした状態を示す図である。 図1の本実施形態における測定装置の断面構成を示すものであり、測定子からコアに荷重を与えてばね特性を測定する状態を示す図である。 図1の本実施形態における測定装置の断面構成を示すものであり、源位置からリフトアップダイ、およびコレクトチャックが下降した状態を示す図である。 図1の本実施形態における測定装置の断面構成を示すものであり、測定子を上昇させて測定子がコアから離れる状態を示す図である。 図1の本実施形態における測長器の測定距離(すなわち、ストローク)と荷重検出器の測定荷重との関係を示す図である。 対比例における測定装置、およびニードルシステムアセンブリの構成を示す模式図である。
以下、本発明の一実施形態の測定装置について図1~図11に基づいて説明する。本実施形態の測定装置は、ニードルシステムアセンブリ10のばね特性を測定するための測定装置である。
まず、測定装置の構成の説明に先立って、ニードルシステムアセンブリ10の構成について説明する。
ニードルシステムアセンブリ10は、燃料噴射装置の一部を構成するもので、図1に示すように、ニードル20、コイルバネ30、スリーブ40、およびコア50を備える。
ニードル20は、軸線Sに沿って延びるように形成されている針状部材である。ニードル20のうち軸線方向一方側が先端を構成し、ニードル20のうち軸線方向他方側が後端を構成する。軸線方向は、軸線Sが延びる方向である。ニードル20のうち軸線方向一方側が先端側となり、ニードル20のうち軸線方向他方側が後端側となる。
ニードル20のうち軸線方向他方側には、頭部21が設けられている。頭部21は、ニードル20のうち頭部21よりも軸線方向一方側よりも軸線Sを中心とする径方向寸法が大きくなっている。頭部21は、ニードル20のうち軸線方向他方側端部を構成する。
コイルバネ30は、ニードル20のうち頭部21に対して軸線方向一方側に配置されている。コイルバネ30は、ニードル20に対して軸線Sを中心とする径方向外側に配置されている。コイルバネ30は、金属線材等から構成されて軸線Sを中心線として螺旋状に形成されている。
スリーブ40は、ニードル20に対して軸線Sを中心とする径方向外側に配置されている。スリーブ40は、ニードル20に対して軸線Sを中心とする円筒状に形成されている円筒部41と、円筒部41のうち軸線方向一方側から軸線Sを中心とする径方向外側に突起するフランジ42とを備える。
スリーブ40は、ニードル20に対して固定されている。円筒部41は、コイルバネ30およびニードル20の間に配置されている。スリーブ40のフランジ42は、コイルバネ30を軸線方向一方側から支える支持部である。
コア50は、ニードル20の頭部21とコイルバネ30との間に配置されている。コア50は、ニードル20に対して軸線Sを中心とする径方向外側に配置されている。コア50は、外形部51および内径部52を備える。
ここで、外形部51および内径部52は、それぞれ、軸線Sを中心とする円筒状に形成されている。外形部51は、内径部52に対して軸線Sを中心とする径方向外側に配置されている。
外形部51のうち軸線方向一方側には、軸線Sを中心とする径方向内側に突起する突起部51aが設けられている。突起部51aは、軸線Sを中心とする周方向に亘って形成されている。
内径部52のうち軸線方向他方側には軸線Sを中心とする径方向外側に突起する突起部52aが設けられている。突起部52aは、軸線Sを中心とする周方向に亘って形成されている。
外形部51の突起部51aが内径部52の突起部52aに対して軸線方向一方側に配置される。このことにより、外形部51が内径部52と軸線方向に噛み合うように構成されている。
コア50は、ニードル20の頭部21とコイルバネ30との間にて変位自在に構成されている。コア50が軸線方向一方側に変位すると、コア50の外形部51の突起部51aがコイルバネ30を軸線方向一方側に押圧する。
これに伴い、コイルバネ30は、スリーブ40のフランジ42によって軸線方向一方側から支えられた状態で、軸線方向に圧縮されることになる。一方、コア50が軸線方向他方側に変位すると、コイルバネ30の圧縮が戻りコイルバネ30が軸線方向に膨張することになる。
次に、本実施形態の測定装置について図1、図2等を参照して説明する。
測定装置は、搬送パレット1Aにニードルシステムアセンブリ10がセットされた状態で、ニードルシステムアセンブリ10のバネ特性を測定するものである。具体的には、測定装置は、リフトアップダイ70、コレクトチャック80、支持部90、測定子100、荷重検出器110、および測長器120を備える。
搬送パレット1Aは、上下方向に貫通した貫通穴60を備え、この貫通穴60にニードルシステムアセンブリ10を貫通させた状態で、ニードルシステムアセンブリ10のコア50の外形部51を下側から支持する。本実施形態では、軸線Sが延びる軸線方向は、上下方向に一致している。
リフトアップダイ70は、搬送パレット1Aの貫通穴60内に配置されている。リフトアップダイ70には、軸線方向(すなわち、上下方向)の上側に貫通されている貫通穴71が設けられている。リフトアップダイ70には、貫通穴71を形成する穴形成部72、73、74が形成されている。
穴形成部72は、貫通穴71のうち上部を形成する。穴形成部73は、貫通穴71のうち下部を形成する。穴形成部74は、貫通穴71のうち中間部を形成する。貫通穴71のうち上部は、貫通穴71のうち下部よりも軸線Sを中心とする径方向寸法が小さくなっている。
本実施形態では、穴形成部74は、穴形成部73から穴形成部72に近づくほど貫通穴71における軸線Sを中心とする径方向寸法が徐々に小さくなるテーパ状に形成されている。
コレクトチャック80は、リフトアップダイ70の貫通穴71内に配置されている。コレクトチャック80は、コレクト部81と、このコレクト部81の下部を支える支持部82とを備える。
ここで、コレクト部81は、分割コレクト部81a~81dを備える。分割コレクト部81a~81dは、軸線方向(すなわち、上下方向)に延びる貫通穴84に対して軸線Sを中心として径方向外側に配置されている。分割コレクト部81a~81dは、軸線Sを中心として円周方向に並べられている。
分割コレクト部81a~81dは、分割コレクト部81a~81dおよび支持部82の間の接続部83を起点として撓んで軸線Sを中心として径方向に変位可能に構成されている。
本実施形態のコレクトチャック80をリフトアップダイ70の貫通穴71内を上下方向に変位可能に構成されている。
支持部90は、リフトアップダイ70を下側から支える。支持部90内には、コレクトチャック80を下側から支えるコレクトチャック支持部86が配置されている。コレクトチャック支持部86は、バネ85を備え、コレクトチャック80を下側から支える。
測定子100は、ニードル20の頭部21に対して上側に配置されている。測定子100のうち下側には、ニードル20に向けて形成されている下面101が設けられている。下面101は、コア50に対向する対向面である。
測定子100の下面101には、上側に凹む凹部102が設けられている。凹部102は、ニードル20の頭部21を非接触状態で収納するための役割を果たす。
測定子100の下面101には、軸線方向一方側(すなわち、コア50)に突起するクランプとしての突起部103が設けられている。突起部103は、下面101からコア50のうち内径部52に突起するように形成されている。
すなわち、突起部103は、下面101からコア50のうち軸線Sを中心とする径方向内側に突起するように形成されている。測定子100の下面101は、軸線方向に直交するように形成されている。下面101から突起部103が突起する突起方向は、軸線方向に直交することになる。
ここで、コア50の内径部52の上面50aと突起部103が突起する突起方向との間の直角度は、例えば、0.004mmになっている。
突起部103は、凹部102の開口部を囲む環状に形成されている。つまり、突起部103は、ニードル20の頭部21に対して軸線Sを中心とする径方向外側に配置されている。突起部103は、軸線Sを中心とする環状に形成されている。突起部103は、ニードル20の頭部21に対して非接触状態になるように形成されている。
測定子100の突起部103のうち軸線方向一方側には、端面103aが形成されている。突起部103の端面103aは、コア50の内径部52の上面50aに平行に形成されている。コア50の内径部52の上面50aは、内径部52のうち軸線方向他方側に形成されている。コア50の内径部52の上面50aは、軸線方向に直交する。
ここで、突起部103の端面103aとコア50の内径部52の上面50aとの間の並行度は、例えば、0.005mm以下になっている。
本字師形態の測定子100の突起部103の端面103aは、コア50のうち内径部52に荷重を与える役割を果たすことになる。
荷重検出器110は、測定子100に対して上側に配置されて、測定子100に対して上側から与えられる荷重を検出する荷重検出部である。つまり、測定子100からコア50を介してコイルバネ30に与えられる荷重を検出することになる。
測長器120は、測定子100からコア50を介してコイルバネ30に荷重を与えられる際に、測定子100(すなわち、コア50)の上下方向の変位した距離を測定する。測長器120は、コイルバネ30の圧縮量を検出することになる。
次に、本実施形態の測定装置によってニードルシステムアセンブリ10のばね特性を測定する具体例について図4~図10を参照して説明する。
まず、図4に示すように、原位置として、搬送パレット1Aにニードルシステムアセンブリ10がセットされた状態にする。
次に、支持部90をコレクトチャック支持部86とともに上方向に移動させる。このとき、コレクトチャック支持部86がコレクトチャック80とともに、上方向(すなわち、軸線方向他方側)に移動させる。
このため、図5に示すように、コレクトチャック80の貫通穴84内にニードルシステムアセンブリ10のニードル20が挿入される。このとき、ニードルシステムアセンブリ10のスリーブ40がリフトアップダイ70の上側端部75によって下側から支持される。
これに加えて、測定子100を下側に移動させて測定子100の下面101の突起部103の端面103aがコア50の内径部52の上面50aに接触する。
この際に、測定子100の下面101の凹部102内にニードル20の頭部21を収納させる。このことにより、測定子100がニードル20に対して非接触状態になる。
次に、図6に示すように、コレクトチャック支持部86がコレクトチャック80とともに上方向に移動させる。
このため、コレクトチャック80の分割コレクト部81a~81dが穴形成部72に沿って接続部83を起点として軸線Sを中心として径方向内側に撓む。その後、分割コレクト部81a~81dがニードル20をクランプする。このため、コレクトチャック80の分割コレクト部81a~81dがニードル20を支持することになる(図6参照)。
次に、図7に示すように、測定子100の突起部103の端面103aからコア50の内径部52の上面50aに対して軸線方向一方側に荷重を与える。このことにより、測定子100およびコア50を介してコイルバネ30に荷重を与えることになる。
この際、測定子100が上下方向(すなわち、軸線方向)に変位した距離(つまり、コイルバネ30の圧縮量)を測長器120によって測定する。
ニードルシステムアセンブリ10のばね特性が正常であるときには、測長器120の測定距離(すなわち、ストローク)と荷重検出器110の測定荷重とは、図10に示すようになる。
測長器120の測定距離が所定距離(例えば、85±3μm)であるとき、荷重検出器110の測定荷重Fが所定範囲(例えば、19±1N)内に収まっている否かを判定する。このことにより、ニードルシステムアセンブリ10のコイルばね30のばね特性が正常であるか否かを判定することになる。
次に、図8に示すように、コレクトチャック支持部86がコレクトチャック80とともに下方向に移動させる。
このため、コレクトチャック80の分割コレクト部81a~81dが穴形成部72に沿って接続部83を起点として軸線Sを中心として径方向外側に撓む。その後、分割コレクト部81a~81dがニードル20をアンクランプする。このため、コレクトチャック80の分割コレクト部81a~81dがニードル20を離すことになる。
次に、支持部90をコレクトチャック支持部86とともに下方向に移動させる。このとき、コレクトチャック支持部86がコレクトチャック80とともに下方向に移動させる。
このため、図9に示すように、コレクトチャック80の貫通穴84内からニードルシステムアセンブリ10のニードル20が外れる。
これに加えて、測定子100を上側(すなわち、軸線方向他方側)に移動させて測定子100の下面101の突起部103の端面103aがコア50の内径部52の上面50aから離れる。
この際に、測定子100の下面101の凹部102内からニードル20の頭部21が外れることなる。
以上説明した本実施形態によれば、測定装置は、ニードルシステムアセンブリ10のバネ特性を測定する。ニードルシステムアセンブリ10は、軸線Sに沿って延びるニードル20と、ニードル20に対して軸線Sを中心とする径方向外側に配置されて軸線Sを中心線として螺旋状に形成されているコイルバネ30とを備える。
ニードルシステムアセンブリ10は、軸線Sが延びる方向を軸線方向としたとき、ニードル20に支持されてコイルバネ30を軸線方向の一方側から支えるスリーブ40を備える。
ニードルシステムアセンブリ10は、ニードル20に対して軸線Sを中心とする径方向外側に配置されてニードル20の頭部21およびコイルバネ30の間を変位自在に構成されているコア50を備える。
コア50が軸線方向の一方側に変位することによりコイルバネ30を圧縮させる一方、コア50が軸線方向の他方側に変位することによりコイルバネ30の圧縮を戻してコイルバネ30を膨張させる。
測定装置は、コア50に対して軸線方向他方側から支える荷重を与える測定子100と、測定子100がコア50を介してコイルバネ30に対して軸線方向に与えられる荷重を測定する荷重検出器110とを備える。
測定装置は、コア50を介してコイルバネ30に対して軸線方向に荷重Fが与えられる際に、コア50が軸線方向に変位した距離を測定する測長器120を備える。
測定子100は、コア50に対向する対向面としての下面101と、この下面101からコア50の内径部52に向けて突起してコア50に対して軸線Sを中心として環状に形成されている突起部103とを備える。
突起部103のうち軸線方向一方側には、コア50を介してコイルバネ30に荷重を与えるための端面103aが設けられている。突起部103の端面103aは、コア50の内径部52の上面50aに平行に形成されている。コア50の内径部52の上面50aは、内径部52のうち軸線方向他方側に形成されている。コア50の内径部52の上面50aは、軸線方向に直交している。
したがって、コア50のうち軸線方向他方側端面の全体に対して測定子100から荷重を与える場合に比べて、測定子100のうちコア50に荷重を与えるための端面の面積を小さくすることができる。本実施形態においてコア50に荷重を与えるための端面とは、突起部103の端面103aである。
よって、測定子100の突起部103の端面103aと、コア50の内径部52の上面50a(すなわち、コア50のうち軸線方向の他方側の端面)との間の平行度を高めることができる。このため、軸線方向に対する斜め方向に荷重をコア50に与えることを抑制することができる。
このことにより、コア50とニードル20との間に摺動抵抗が生じることを抑制することができる。このため、測定子100からコア50を介してコイルバネ30に与えられた荷重を荷重検出器110によって精度良く求めることができる。これにより、荷重検出器110の検出値に基づいたコイルバネ30におけるバネ特性を高精度に測定することができる。
よって、ニードルシステムアセンブリ10におけるバネ特性を精度良く測定する測定装置を提供することができる。
本実施形態の測定装置は、コア50に対して軸線方向の他方側から荷重Fを与える際に、ニードル20のうち軸線方向の一方側を保持する保持部としてのコレクトチャック80を備える。
このため、ニードル20が軸線Sに対して傾くことを未然に防ぐことができるので、コア50を介してコイルバネ30に与えられる荷重Fを精度よく測定することができる。
(他の実施形態)
(1)上記実施形態では、本発明のニードルシステムアセンブリ10を燃料噴射装置に適用した例について説明したが、これに代えて、本発明のニードルシステムアセンブリ10を燃料噴射装置以外の機器に適用してもよい。
(2)上記実施形態では、測定子100の下面101には、下面101からコア50のうち軸線Sを中心とする径方向内側に突起する突起部103を設けた例について説明した。しかし、これに代えて、下面101からコア50のうち軸線Sを中心とする径方向外側に突起する突起部103を設けてもよい。
或いは、下面101からコア50のうち軸線Sを中心とする径方向中間側に突起する突起部103を設けてもよい。
(3)なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。
(まとめ)
上記一実施形態、および他の実施形態の一部または全部に記載された第1の観点によれば、ニードルシステムアセンブリは、軸線に沿って延びるニードルと、ニードルに対して軸線を中心とする径方向外側に配置されて軸線を中心線として螺旋状に形成されているコイルバネと、軸線が延びる方向を軸線方向としたとき、ニードルに支持されてコイルバネを軸線方向の一方側から支える支持部と、ニードルに対して軸線を中心とする径方向外側に配置されて、ニードルのうち軸線方向の他方側およびコイルバネの間を変位自在に構成されて、軸線方向の一方側に変位することによりコイルバネを圧縮させるコアとを備える。
コアのうち軸線方向の他方側の端面は、軸線方向に直交する。測定装置は、ニードルシステムアセンブリのバネ特性を測定するためのものであって、コアに対して軸線方向の他方側から支える荷重を与える測定子と、測定子からコアを介してコイルバネに対して軸線方向に与えられる荷重を測定する荷重検出部とを備える。
測定子は、コアに対向する対向面と、対向面からコアに向けて突起してコアに対して軸線を中心として環状に形成されている突起部とを備える。突起部のうち軸線方向の一方側の端面は、コアのうち軸線方向の他方側の端面に平行に形成されて、コアを介してコイルバネに荷重を与えるために形成されている。
第2の観点によれば、突起部は、対向面からコアのうち軸線を中心とする径方向内側に突起する。
第3の観点によれば、測定装置は、測定子からコアを介してコイルバネに対して軸線方向に荷重が与えられる際に、コアが軸線方向に変位した距離を測定する測長器を備える。
1 測定装置
20 ニードル
30 コイルバネ
40 スリーブ
50 コア
100 測定子
110 荷重検出器、
120 測長器

Claims (3)

  1. 軸線(S)に沿って延びるニードル(20)と、
    前記ニードルに対して前記軸線を中心とする径方向外側に配置されて前記軸線を中心線として螺旋状に形成されているコイルバネ(30)と、
    軸線が延びる方向を軸線方向としたとき、前記ニードルに支持されて前記コイルバネを前記軸線方向の一方側から支える支持部(40)と、
    前記ニードルに対して前記軸線を中心とする径方向外側に配置されて、前記ニードルのうち前記軸線方向の他方側(21)および前記コイルバネの間を変位自在に構成されて、前記軸線方向の一方側に変位することにより前記コイルバネを圧縮させるコア(50)と、を備え、前記コアのうち前記軸線方向の他方側の端面は、前記軸線方向に直交するニードルシステムアセンブリ(10)のバネ特性を測定するための測定装置であって、
    前記コアに対して前記軸線方向の他方側から支える荷重を与える測定子(100)と、
    前記測定子から前記コアを介して前記コイルバネに対して前記軸線方向に与えられる荷重を測定する荷重検出部(110)と、を備え、
    前記測定子は、前記コアに対向する対向面(101)と、前記対向面から前記コアに向けて突起して前記コアに対して前記軸線を中心として環状に形成されている突起部(103)と、を備え、
    前記突起部のうち前記軸線方向の一方側の端面(103a)は、前記コアのうち前記軸線方向の他方側の端面(50a)に平行に形成されて、前記コアを介して前記コイルバネに荷重を与えるために形成されている測定装置。
  2. 前記突起部は、前記対向面(101)から前記コアのうち前記軸線を中心とする径方向内側に突起する請求項1に記載の測定装置。
  3. 前記測定子から前記コアを介して前記コイルバネに対して前記軸線方向に荷重が与えられる際に、前記コアが前記軸線方向に変位した距離を測定する測長器(120)を備える請求項1に記載の測定装置。
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