JP6172929B2 - ロボット装置及び部品の組立て方法 - Google Patents

ロボット装置及び部品の組立て方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6172929B2
JP6172929B2 JP2012273753A JP2012273753A JP6172929B2 JP 6172929 B2 JP6172929 B2 JP 6172929B2 JP 2012273753 A JP2012273753 A JP 2012273753A JP 2012273753 A JP2012273753 A JP 2012273753A JP 6172929 B2 JP6172929 B2 JP 6172929B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
contact
outer peripheral
peripheral surface
end effector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012273753A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014117766A (ja
Inventor
福田 敏男
敏男 福田
高橋 淳二
淳二 高橋
智哉 福川
智哉 福川
新井 雅之
雅之 新井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2012273753A priority Critical patent/JP6172929B2/ja
Publication of JP2014117766A publication Critical patent/JP2014117766A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6172929B2 publication Critical patent/JP6172929B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Manipulator (AREA)

Description

本発明は、部品を自動で組み立てるロボット装置及びロボット装置による部品の組立て方法に関する。
近年、産業用ロボットは、様々な用途に使用されており、昨今においては、部品を自動で組み立てる組立てラインに使用されることが多くなってきている。その中でも、多関節ロボットは、人間と同様の動きを行えるだけの自由度を持っているため、多くの組立てラインに導入されている。
しかし、多関節ロボットは、自由度が上がった分、姿勢の再現性にばらつきが生じる。そのため、多関節ロボットは、部品の嵌合や挿入などの組付け時に相対的な位置ずれが生じるおそれがあり、相対的な位置ずれが組付け位置のクリアランスに収まらない場合には、部品の組付けに失敗し、生産性が低下するという問題があった。
これに対しては、相対的な位置ずれにより接触した際に部品同士が受ける力及びモーメントを検出し、検出した力及びモーメントから接触位置と移動方向を算出して、算出した方向に部品を移動させて組み付けるロボット装置が提案されている(特許文献1参照)。
しかし、特許文献1に記載のロボット装置は、部品を直接把持し、部品同士を接触させて組み付けるため、低剛性で弾性変形しやすい部品を組み付ける場合、部品を把持した際に把持した部品を弾性変形させるおそれがある。把持した部品が組付け位置でのクリアランス以上に弾性変形した場合、部品を組み付けることができなくなり、組付けに失敗するおそれがある。
これに対しては、部品を把持するエンドエフェクタの把持力を検知可能な力センサを搭載し、低剛性の部品の弾性変形量を抑えるようにエンドエフェクタの把持力を制御するロボット装置が提案されている(特許文献2参照)。
特開2008−221387号公報 特開2009−279678号公報
しかしながら、特許文献2に記載のロボット装置は、剛性が著しく低い部品を把持した場合、部品の自重を支えるために必要な最低の把持力で把持したとしても部品が弾性変形してしまう。そのため、組付け位置でのクリアランスが小さい場合、部品を把持したままでは組み付けることができないという問題があった。
そこで、本発明は、剛性が低く、弾性変形しやすい部品でも容易に組付け可能なロボット装置及びロボット装置による部品の組立て方法を提供することを目的とする。
本発明は、円環状の第1部品を、円筒状の第2部品に挿入させるロボット装置において、ロボットアームと、複数の爪部材を有するエンドエフェクタと、前記ロボットアーム及び前記エンドエフェクタを制御可能な制御部と、を備え、前記複数の爪部材のそれぞれは、前記爪部材の根元に設けられたテーパ部と、前記爪部材の先端に設けられ、内側に向かって突出し、前記第2部品の外周面に当接可能な当接部と、を有し、前記当接部から前記テーパ部の下端までの間の長さは、前記第1部品の高さ以上であり、前記制御部は、前記第1部品の下方で前記当接部を前記第2部品の外周面に当接させた状態で、前記第1部品の一部を前記テーパ部に接触させながら前記当接部を前記第2部品の外周面に沿って下降させて、前記第2部品の上方にある前記第1部品と、前記第2部品と、の中心軸一致させ、前記第1部品を前記第2部品の外周面の外側に挿入させることを特徴とする。
本発明によれば、第2部品を用いてエンドエフェクタを調芯し、爪部材の根元に設けられるテーパ部で第1部品を第2部品に対して相対移動させて、第1部品と第2部品との中心軸を一致させる。これにより、低剛性の円環状の第1部品を把持することなく容易に円筒状の第2部品に挿着することができる。
本発明の実施形態に係るロボット装置の全体構造を示す模式図である。 本実施形態に係る多関節ロボットのエンドエフェクタを示す断面図である。 本実施形態に係る爪部材の載置面の長さの規定を説明するための説明図である。 本実施形態に係る多関節ロボットを制御する制御装置のブロック図である。 本実施形態に係る多関節ロボットのエンドエフェクタの動作シーケンスのフローチャートである。 図5に示すフローチャートに従って動作するエンドエフェクタの動作を示す図である。 図5に示すフローチャートに従って動作するエンドエフェクタの動作を示す図である。
以下、本発明の実施形態に係るロボット装置について、図1から図7を参照しながら説明する。まず、本実施形態に係るロボット装置1全体の概略構成について、図1から図4を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態に係るロボット装置1の全体構造を示す模式図である。図2は、本実施形態に係る多関節ロボット2のエンドエフェクタ21を示す断面図である。図3は、本実施形態に係る爪部材23の載置面27の長さの規定を説明するための説明図である。図4は、本実施形態に係るロボット装置1の制御装置6のブロック図である。
図1に示すように、ロボット装置1は、円環状の第1部品としての円環部品W1を円筒状の第2部品としての軸部品W2の外周面の外側に挿入させる組み立て作業を行う多関節ロボット2と、多関節ロボット2を制御可能な制御装置(制御部)6と、を備えている。なお、本実施形態においては、円環部品W1として、外円の中心と内円の中心とが一致した円環状の部品が用いられている。
多関節ロボット2は、多軸多関節のロボットアーム20と、ロボットアーム20の先端に力覚センサ22を介して接続されたエンドエフェクタ21と、エンドエフェクタ21に作用する力を検出可能な検知センサとしての力覚センサ22と、を備えている。
ロボットアーム20は、各関節を関節軸周りに駆動する複数のアクチュエータ(図示せず)を備えており、複数のアクチュエータを選択的に駆動することでエンドエフェクタ21を任意の3次元位置に移動させる。例えば、ロボットアーム20は、ユーザにより入力された教示点に基づいて制御装置6により演算された軌道に沿ってエンドエフェクタ21を移動させる。
図2(a)に示すように、エンドエフェクタ21は、中心軸21aと直交する方向Xに往復移動自在の複数の爪部材23と、複数の爪部材23を駆動するアクチュエータ24と、を備えている。複数の爪部材23のそれぞれは、先端に設けられた当接部としての突出部25と、基端部(根本)に設けられたテーパ部としての調整部26と、を備えている。突出部25は、方向Xと平行に中心軸21aに向かって突出しており、円環部品W1を載置可能な載置面27と、軸部品W2の外周面に当接可能な当接面28と、を備えている。載置面27は突出部25の上面に設けられており、当接面28は突出部25の先端に設けられている。調整部26は、中心軸21aに対して所定角度傾斜したテーパ面29を備えており、テーパ面29は、根元から先端に向かって外側に広がる末広がり状に形成されている。また、テーパ面29は、突出部25の当接面28が軸部品W2の外周面に当接することで、軸部品W2の中心軸W2aと、中心軸W2aと直交する方向の断面中心(複数の爪部材23のテーパ面29の断面中心)と、が一致するように形成されている。
ここで、複数の爪部材23のそれぞれの形状について、図2(a)に加え、図2(b)を参照しながら具体的に説明する。突出部25の載置面27の方向Xにおける長さをa、載置面27からテーパ面29の下端までの間の長さをb、テーパ面29の中心軸21aに対する角度をφ、とする。また、軸部品W2の半径をR、先端の面取りサイズをC、円環部品W1の内径をRri、外径をRro、高さを2L、内径の面取りサイズをC、円環部品W1の中心軸W1aの軸部品W2の中心軸W2aに対する傾きをθ、とする。
円環部品W1と軸部品W2との組付け部には所定のクリアランス(隙間)があるため、円環部品W1が軸部品W2に対して所定の範囲内で傾いた場合においても、円環部品W1を軸部品W2に組み付けることができる。この傾きの上限をθmaxとする。
図2(b)に示すように、傾きの上限θmaxは、円環部品W1の内径の余弦成分が軸部品W2の直径に等しい場合であるため、
Figure 0006172929
となる。
また、載置面27の長さaは、円環部品W1の径方向の厚みよりも大きく、円環部品W1が傾きの上限θmaxだけ傾いたときの径方向の厚みの水平成分よりも小さければ、突出部25の載置面27に、0<θ<θmaxの範囲で円環部品W1を載置できる。そのため、載置面27の長さaは、
Figure 0006172929
となればよい。
載置面27の長さaで円環部品W1の傾きを規制しているため、載置面27からテーパ面29の下端までの間の長さbは、円環部品W1の高さ2Lより大きければよい。そのため、載置面27からテーパ面29の下端までの間の長さbは、
Figure 0006172929
となればよい。
更に、テーパ面29の中心軸21aに対する角度φは、円環部品W1の中心軸W1aをエンドエフェクタ21の中心軸21aの位置に補正するために、π/2より小さければよい。また、テーパ面29と円環部品W1との接点から円環部品W1に加わる力によって、円環部品W1の中心軸W1aの軸部品W2の中心軸W2aに対する傾きθが小さくなる方向にモーメントが働けばよいので、テーパ面29の中心軸21aに対する角度φは、
Figure 0006172929
となればよい。
そのため、本実施形態においては、突出部25の載置面27の方向Xにおける長さa、載置面27からテーパ面29の下端までの間の長さb及びテーパ面29の中心軸21aに対する角度φは、上述の範囲内で設定されている。
また、長さbと、テーパ面29の下端から円環部品W1との接触までの間の高さdとする。すると、長さbと高さdは、円環部品W1の高さ2Lより大きく、円環部品W1が傾きの上限θmax傾いたときの高さの垂直成分よりも小さければ、載置面27とテーパ面29の下端との間の空間内に、0<θ<θmaxの範囲で円環部品W1を格納できる。そのため、載置面27からテーパ面29の下端までの間の長さbと、テーパ面29から円環部品W1との接触部までの間の高さdは、
Figure 0006172929
ここで、テーパ面29から円環部品W1との接触までの間の高さdは、
Figure 0006172929
と表されるため、載置面27からテーパ面29の下端までの間の長さbは、
Figure 0006172929
となればよい。載置面27からテーパ面29の下端までの間の長さbで円環部品W1の傾きを規制しているため、載置面27の長さaは、円環部品W1の径方向の厚みよりも大きければよい。
Figure 0006172929
しかし、aの値によってbの値が変化し、bは上限下限があるため、載置面27の長さaは図3に示す(1)と(3)とで示す範囲となればよい。
力覚センサ22は、複数の爪部材23のそれぞれに作用する3軸方向の力及びモーメントを検出する。例えば、力覚センサ22は、複数の爪部材23のそれぞれの突出部25の当接面28が、軸部品W2の外周面に接触した際の爪部材23に作用する3軸方向の力及びモーメントを検出する。
図4に示すように、制御装置6は、演算装置60と、記憶装置61と、を有するコンピュータ本体に、ロボットアーム20、エンドエフェクタ21、ステレオカメラがバスを介して接続されている。また、コンピュータ本体には、入力装置62、ティーチングペンダント63、ディスプレイ64、スピーカ65、記録メディア読取装置66及び通信装置67などもバスを介して接続されている。なお、図4においては、これらを接続するためのインターフェイスは不図示としている。
演算装置60は、CPU60aと、画像処理装置60bと、音声処理装置60cと、を備えている。CPU60aは、カメラ制御部60dと、ロボット制御部60eと、を備えている。カメラ制御部60dは、ステレオカメラにより撮像された撮像情報に基づいて、記憶装置61に記憶された各種プログラムや入力装置62から入力される設定等に従って、ワークやエンドエフェクタ21等の3次元位置等を計測する。
ロボット制御部60eは、カメラ制御部60dにより計測された3次元位置、記憶装置61に記憶された各種プログラムや入力装置62から入力される設定等に基づいて、ロボットアーム20やエンドエフェクタ21の駆動制御を実行する。なお、カメラ制御部60dによるワーク等の3次元位置計測及びロボットアーム20の駆動制御についての詳細な説明は省略する。
画像処理装置60bは、CPU60aからの描画指示に応じてディスプレイ64を制御して、画面上に所定の画像を表示させる。音声処理装置60cはCPU60aからの発音指示に応じた音声信号を生成してスピーカ65に出力する。記憶装置61は、バスを介してCPU60aに接続されており、各種プログラムやユーザ等により入力される教示点等の軌道情報が格納されたROM61aと、CPU60aの作業領域として確保されたRAM61bと、を備えている。
入力装置62は、キーボード62aと、マウス62bと、から構成されており、エンドエフェクタ21を移動させる軌道情報、或いはその他の指示の入力を可能としている。記録メディア読取装置66は、部品の組立てプログラム等の各種プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体68を読み込み、ROM61aに格納させるため等に用いられる。通信装置67は、例えば、上述したような記録媒体68を使用せずに、通信装置67を介してインターネット等から配信される更新プログラム等をダウンロードする際に用いられる。
次に、上述のように構成されたロボット装置1による部品の組立て方法について、図5から図7を参照しながら説明する。なお、本実施形態においては、円環部品W1を1つずつ保持する供給機11から多関節ロボット2が円環部品W1を取り出し、軸部品W2に挿入する組立て作業を用いて説明する。
図5は、本実施形態に係る多関節ロボット2のエンドエフェクタ21の動作シーケンスのフローチャートである。図6は、図5に示すフローチャートに従って動作するエンドエフェクタ21の動作を示す図である。図7は、図5に示すフローチャートに従って動作するエンドエフェクタ21の動作を示す図である。
まず、図6(a)に示すように、円環部品W1を供給する供給機11の上方にエンドエフェクタ21が位置するように、ロボットアーム20を駆動する。次に、図6(b)に示すように、アクチュエータ24を駆動して、複数の爪部材23のそれぞれを外側に移動して、複数の爪部材23を開かせる(ステップS1)。複数の爪部材23のそれぞれは、エンドエフェクタ21が下降した際に、突出部25が円環部品W1に接触しないように外側に開かれる。次に、図6(c)に示すように、ロボットアーム20を駆動してエンドエフェクタ21を下降させ、円環部品W1の取出位置まで突出部25を移動させる(ステップS2)。具体的には、突出部25と調整部26との間の載置面27とテーパ面29の下端との間の空間(ポケット)内に円環部品W1が位置するようにエンドエフェクタ21を移動させる。
エンドエフェクタ21が円環部品W1の取出位置に移動すると、アクチュエータ24を駆動して、複数の爪部材23のそれぞれを内側に所定量移動させる(ステップS3)。これにより、複数の爪部材23のそれぞれは、載置面27に円環部品W1を載置可能な位置まで移動される。次に、図6(d)に示すように、エンドエフェクタ21を上昇させて載置面27に円環部品W1を載置させ、更にエンドエフェクタ21を上昇させることで、円環部品W1を載置面27に載置した状態で、供給機11から取り出す(ステップS4)。
供給機11から円環部品W1を取り出すと、載置面27に円環部品W1を載置させた状態のまま、エンドエフェクタ21を軸部品W2の上方に移動させる。エンドエフェクタ21が軸部品W2の上方に移動すると、次に、複数の爪部材23のそれぞれの突出部25の当接面28が軸部品W2の外周面に当接可能な把持位置に、円環部品W1を載置させた状態のままエンドエフェクタ21を下降させる(ステップS5)。
エンドエフェクタ21が把持位置に移動すると、図7(a)に示すように、複数の爪部材23のそれぞれの突出部25の当接面28を軸部品W2の外周面に当接させて、エンドエフェクタ21と軸部品W2とを調芯する(当接工程)。具体的には、突出部25の当接面28を軸部品W2の外周面に当接させると、エンドエフェクタ21の中心軸21aと、軸部品W2の中心軸W2aとが調芯できていない場合、複数の爪部材23のいずれかの突出部25が軸部品W2の外周面と接触しなくなる。また、接触していても接触力が弱いものがある。この場合、接触した突出部25には軸部品W2からの反力が作用するが、接触していない突出部25には反力が作用しない。また、接触力が弱い場合には、他の突出部よりも小さな反力が作用する。この反力とモーメントを力覚センサ22で検出し、エンドエフェクタ21の中心軸21aと軸部品W2の中心軸W2aとが調芯されるまで、ロボットアーム20の移動制御を行う(ステップS6、S7)。
エンドエフェクタ21の中心軸21aと軸部品W2の中心軸W2aとが調芯されると、ロボットアーム20を駆動して、エンドエフェクタ21を下降させる(ステップS8)。このとき、円環部品W1の中心軸W1aと軸部品W2の中心軸W2aとが一致していない場合、図7(b)に示すように、円環部品W1が下方にある軸部品W2の先端に引っ掛かり、円環部品W1が傾斜した状態になる。つまり、挿入に失敗する。
この状態で、エンドエフェクタ21を更に下降させると、円環部品W1の軸部品W2と引っ掛かった側の端部が調整部26のテーパ面29と接触する。円環部品W1の端部がテーパ面29と接触すると、テーパ面29が円環部品W1の端部を押圧する(ステップS9)。テーパ面29が円環部品W1の端部を押圧すると、円環部品W1の軸部品W2の先端に引っ掛かった側と反対側が持ち上げられ、円環部品W1の中心軸W1aと軸部品W2の中心軸W2aとのなす角度が小さくなるように補正される。またこのとき、持上げられた側の円環部品W1の端部が対向するテーパ面29と接触する。この状態でエンドエフェクタ21が下降すると、円環部品W1に接触したテーパ面29により、円環部品W1が軸部品W2に対して相対移動する。そして、円環部品W1の中心軸W1aと軸部品W2の中心軸W2aとが一致すると、図7(c)に示すように、円環部品W1が軸部品W2の外周面の外側に挿入されることで、円環部品W1が軸部品W2に組み付けられる(ステップS10)。
円環部品W1が軸部品W2に組み付けられると、図7(d)に示すように、アクチュエータ24を駆動して、複数の爪部材23のそれぞれを外側に移動して、複数の爪部材23を開かせる(ステップS11)。複数の爪部材23を開くと、次に、エンドエフェクタ21を軸部品W2から退避させ、組付けが終了する(ステップS12)。
以上説明したように、ロボット装置1は、円環部品W1を軸部品W2に組み付ける際に、爪部材23に設けられるテーパ面29で円環部品W1を押圧することで軸部品W2に対して相対移動させ、円環部品W1と軸部品W2との中心軸とを一致させる。そのため、円環部品W1を把持することなく軸部品W2に組み付けることができる。これにより、例えば、円環部品が低剛性で変形し易く、組付け先の軸部品とのクリアランスが数μm〜数十μmの場合においても、容易に組み付けることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されない。
例えば、本実施形態においては、複数の爪部材を有するエンドエフェクタを用いて説明したが、少なくとも3つ以上の爪部材を有することが好ましい。
また、本実施形態においては、円環部品W1を1つずつ供給する供給機11を用い、複数の爪部材23の載置面27に円環部品W1を載置させた状態で軸部品W2の上方まで移動させたが、本発明においてはこれに限定されない。例えば、複数の円環部品W1が積載された供給機を用い、複数の爪部材23の当接面28で円環部品W1の外周面を把持させた状態で軸部品W2の上方まで移動させる構成であってもよい。また、複数の円環部品W1が積載された供給機を用い、複数の爪部材23の当接面28で円環部品W1の外周面を把持させた状態で、持ち替え台を利用して当接面からポケット内に持ち替え、軸部品W2の上方まで移動させる構成であってもよい。つまり、本発明は、円環部品W1を軸部品W2に挿入させる際に、円環部品W1を把持してなければよい。
また、本実施形態においては、エンドエフェクタ21を下降させて複数の爪部材23それぞれのテーパ面29を円環部品W1に接触させたが、本発明においてはこれに限定されない。例えば、複数のテーパ面29が昇降自在に構成されている場合には、複数のテーパ面29を下降させて円環部品W1にテーパ面29を接触させてもよい。
また、本実施形態においては、根元から先端に向かって外側に広がる末広がり状に形成されたテーパ面29で円環部品W1の外円を押圧して調芯する構成を用いて説明したが、本発明においてはこれに限定されない。例えば、根元から先端に向かって内側に広がる形状に形成されたテーパ面で円環部品W1の内円を押圧して調芯する構成であってもよい。
1 ロボット装置
2 多関節ロボット
6 制御装置(制御部)
20 ロボットアーム
21 エンドエフェクタ
22 力覚センサ(検知センサ)
23 爪部材
25 突出部(当接部)
26 調整部(テーパ部)
29 テーパ面
W1 円環部品(第1部品)
W2 軸部品(第2部品)

Claims (10)

  1. 円環状の第1部品を、円筒状の第2部品に挿入させるロボット装置において、
    ロボットアームと、
    複数の爪部材を有するエンドエフェクタと、
    前記ロボットアーム及び前記エンドエフェクタを制御可能な制御部と、を備え、
    前記複数の爪部材のそれぞれは、
    前記爪部材の根元に設けられたテーパ部と、前記爪部材の先端に設けられ、内側に向かって突出し、前記第2部品の外周面に当接可能な当接部と、を有し、
    前記当接部から前記テーパ部の下端までの間の長さは、前記第1部品の高さ以上であり、
    前記制御部は、前記第1部品の下方で前記当接部を前記第2部品の外周面に当接させた状態で、前記第1部品の一部を前記テーパ部に接触させながら前記当接部を前記第2部品の外周面に沿って下降させて、前記第2部品の上方にある前記第1部品と、前記第2部品と、の中心軸一致させ、前記第1部品を前記第2部品の外周面の外側に挿入させる、
    ことを特徴とするロボット装置。
  2. 前記複数の爪部材のそれぞれに作用する力を検出可能な検知センサを備え、
    前記制御部は、前記当接部が前記第2部品の外周面に当接する際に、前記複数の爪部材のそれぞれに作用する力を前記検知センサで検出することで、前記エンドエフェクタと前記第2部品とを調芯しながら、前記当接部を前記第2部品の外周面に当接させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載のロボット装置。
  3. 前記テーパ部は、根元から先端に向かって外側に広がる末広がり状に形成された、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のロボット装置。
  4. 前記テーパ部は、根元から先端に向かって内側に広がる形状に形成された、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のロボット装置。
  5. 円環状の第1部品を円筒状の第2部品に挿入させる部品の組立て方法において、
    複数の爪部材を有するエンドエフェクタの前記複数の爪部材のそれぞれは、前記爪部材の根元に設けられたテーパ部と、前記爪部材の先端に設けられ、内側に向かって突出し、前記第2部品の外周面に当接可能な当接部と、を有し、前記当接部から前記テーパ部の下端までの間の長さは、前記第1部品の高さ以上であり、
    前記第1部品を前記第2部品の外周面の外側に挿入させる際に、ロボットアームの先端に接続されたエンドエフェクタの複数の爪部材のそれぞれの先端で内側に向かって突出する当接部を、前記第1部品の下方で前記第2部品の外周面に当接させる当接工程と、
    前記当接部を前記第2部品の外周面に当接させた状態で、前記第1部品の一部を前記テーパ部に接触させながら、前記当接部を前記第2部品の外周面に沿って下降させて、前記第1部品と前記第2部品との中心軸一致させる調整工程と、を備えた、
    ことを特徴とする部品の組立て方法。
  6. 前記当接工程は、前記当接部が前記第2部品の外周面に当接する際に、前記複数の爪部材のそれぞれに作用する力を検知センサで検知することで、前記エンドエフェクタと前記第2部品とを調芯しながら、前記当接部を前記第2部品の外周面に当接させる、
    ことを特徴とする請求項5に記載の部品の組立て方法。
  7. 前記調整工程は、根元から先端に向かって外側に広がる末広がり状に形成されたテーパ部を、下方に移動させて、前記第1部品と前記第2部品との中心軸が一致するように調整する、
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載の部品の組立て方法。
  8. 前記調整工程は、根元から先端に向かって内側に広がる形状に形成されたテーパ部を、下方に移動させて、前記第1部品と前記第2部品との中心軸が一致するように調整する、
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載の部品の組立て方法。
  9. 請求項5乃至8のいずれか1項に記載の各工程をコンピュータに実行させるための多関節ロボットによる部品の組立てプログラム。
  10. 請求項9に記載の多関節ロボットによる部品の組立てプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
JP2012273753A 2012-12-14 2012-12-14 ロボット装置及び部品の組立て方法 Expired - Fee Related JP6172929B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012273753A JP6172929B2 (ja) 2012-12-14 2012-12-14 ロボット装置及び部品の組立て方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012273753A JP6172929B2 (ja) 2012-12-14 2012-12-14 ロボット装置及び部品の組立て方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014117766A JP2014117766A (ja) 2014-06-30
JP6172929B2 true JP6172929B2 (ja) 2017-08-02

Family

ID=51173083

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012273753A Expired - Fee Related JP6172929B2 (ja) 2012-12-14 2012-12-14 ロボット装置及び部品の組立て方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6172929B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10220515B2 (en) 2015-11-30 2019-03-05 Seiko Epson Corporation Robot and control method for robot
JP7218538B2 (ja) * 2018-10-17 2023-02-07 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 組立装置及び構造物製造方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04141386A (ja) * 1990-09-28 1992-05-14 Hitachi Ltd 凸嵌合部と凹嵌合部の嵌合方法および装置、ボルト,ナットの嵌合,締結方法
JPH0584685A (ja) * 1991-09-26 1993-04-06 Toshiba Corp マニピユレータのエンド・エフエクタ
JPH09131625A (ja) * 1995-11-08 1997-05-20 Nippon Steel Corp 高速嵌合方法
JP2003211331A (ja) * 2002-01-15 2003-07-29 Denso Corp 高負荷作業用のロボットハンド
JP4839621B2 (ja) * 2005-01-19 2011-12-21 ティアック株式会社 ディスク処理装置
JP4935437B2 (ja) * 2007-03-12 2012-05-23 株式会社Ihi 組立方法及び組立装置
JP5146233B2 (ja) * 2008-09-30 2013-02-20 セイコーエプソン株式会社 メディア搬送機構及びそれを備えたメディア処理装置
JP5365989B2 (ja) * 2009-02-27 2013-12-11 株式会社Ihi ワーク設置装置を備えた搬送ロボットと設置方法及び持ち上げ方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014117766A (ja) 2014-06-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10532461B2 (en) Robot and robot system
JP6996113B2 (ja) ロボット制御方法、ロボットシステムおよび制御装置
JP4598849B2 (ja) 嵌合の詰まり状態を修正する嵌合装置
US20180021949A1 (en) Robot apparatus, robot controlling method, program, and recording medium
JP5791387B2 (ja) 自動組立装置および自動組立装置による部品組立方法
JP5505138B2 (ja) ロボット装置およびロボット装置による把持方法
JP6351293B2 (ja) ロボットシステム、および物品の製造方法
JP6361172B2 (ja) ロボット、ロボットシステム、及び制御装置
US20210039264A1 (en) Robot system and method for controlling robot
US8897919B2 (en) Robot controller which conducts a force control by using a three-axial force sensor
US10773391B2 (en) Control device and robot system
JP2014018931A (ja) 制御システム、プログラム及び機械装置の制御方法
US11833687B2 (en) Robot apparatus, control method for the robot apparatus, assembly method using the robot apparatus, and recording medium
US20170066137A1 (en) Control device, robot, and robot system
JP2015000455A (ja) ロボット装置及びロボット装置の制御方法
JP6172929B2 (ja) ロボット装置及び部品の組立て方法
JP5218540B2 (ja) 組立ロボットとその制御方法
US11541541B2 (en) Gripping system
JP5545322B2 (ja) ロボットシステムおよび嵌合物の製造方法
JP2018020430A (ja) ロボット装置、ロボット制御方法、物品の製造方法、プログラム及び記録媒体
JP2018167395A (ja) ロボット装置、制御装置、及びロボットの制御方法
JP2014226744A (ja) 組立て装置、部品の組立て方法及び相対位置調整方法
JP6516546B2 (ja) ロボット装置の制御方法及びロボット装置並びに物品の製造方法
JP5942720B2 (ja) 状態判別方法、ロボット、制御装置、及びプログラム
JP2014058003A (ja) 校正治具及びロボット装置並びに校正治具を用いたロボット装置の校正方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20140604

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20140604

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151210

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161006

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161018

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161216

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170606

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170704

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6172929

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees