JP2018167395A - ロボット装置、制御装置、及びロボットの制御方法 - Google Patents

ロボット装置、制御装置、及びロボットの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】内側部材及び内側部材に嵌挿可能な内周面を持つ外側部材の一方を他方に容易に嵌挿可能なロボット装置及び該ロボット装置の制御方法を提供すること。【解決手段】多関節ロボットと、多関節ロボットが受ける反力を検出可能な力覚センサ22と、多関節ロボットが把持した円環部品W2を、円錐形状のワーク本体W1に嵌挿させる嵌挿動作を行う際に、多関節ロボットが把持する円環部品W2に設定した第1座標系118に基づいて作成された指定軌道で、円環部品W2を移動させ、円環部品W2がワーク本体W1に接触して力覚センサ22が反力を検出すると、反力から、円環部品W2をワーク本体W1の外周面の傾斜方向に沿って移動させるための傾斜方向に沿った第2座標系Qを円環部品W2の接触点に設定し、第2座標系Qで円環部品W2を把持した多関節ロボットを移動制御する制御装置と、を備えた。【選択図】図5

Description

本発明は、力覚センサを有する多関節ロボットを備えたロボット装置及び多関節ロボットの制御方法に関する。
近年、産業用ロボットは、様々な用途に使用されており、昨今においては、部品を自動で組み立てる組み立てラインに使用されることが多くなってきている。その中でも、多関節ロボットは、人間と同様の動きを行えるだけの自由度を持っているため、多くの組み立てラインに導入されている。
しかし、多関節ロボットは、スカラロボットや直行ロボットのような平面位置の再現性に優れたロボットと比べて様々な姿勢を取ることができる反面、自由度が上がった分、姿勢の再現性にばらつきが生じる。そのため、多関節ロボットは、組み立てラインでの部品の嵌合や挿入などの組み付けに失敗する場合があり、多くの多関節ロボットは、力覚センサを用いたフィードバック制御で姿勢の再現性を補っている(非特許文献1参照)。
ここで、力覚センサを用いたフィードバック制御は、力覚センサをロボットアームの先端に取り付け、接触等で生じる外力を力覚センサの各軸ベクトル方向の力として検出し、その方向に対して位置補正を行う。位置補正は、サンプリング周期毎に行われ、判断された力を設定されたパラメータであるバネ定数や粘性係数を基に位置の補正量として計算を行い、力を緩和する方向に動作させる補正手段である。力覚センサを用いたフィードバック制御を取り入れることにより、組み立て部品の公差や動作中のロボットの姿勢の再現性によるズレで部品の組み立てが失敗することを防止することができる。
しかし、例えば、略円錐形のワーク本体に円環部品を組み付ける際に、円環部品を一定の姿勢に保ちながらワーク本体の斜面と一定接触状態を続ける必要がある場合、ワーク本体の斜面方向を認識し、認識した斜面方向へ円環部品を移動させなければならない。これに対しては、斜面に対して粗い間隔で教示を行い、この確認作業を実行する際に斜面に接触したときに力覚センサが検出する検出値から、斜面に対して一定接触状態で動作する教示点を作成するロボット装置が提案されている(特許文献1参照)。
新版ロボット工学ハンドブック 2.4.2章 力制御 P287−295
特開平5−265537号公報
しかしながら、特許文献1に記載のロボット装置は、教示した際の軌道補間点を守るものであり、実動作上で斜面方向が個々に変わる様な経路が不規則な物体に対しては、事前に教示できないため対応することができない。例えば、上述のような円錐形状のワーク本体の傾斜面に円環部品の組み付けを行う場合、ワーク本体の傾斜面との接触が円環部品の内周上のどの位置でも起こり得るため、対応させることができないという問題があった。
そこで、本発明は、内側部材及び前記内側部材に嵌挿可能な内周面を持つ外側部材の一方の部材を他方の部材に容易に嵌挿可能なロボット装置及び多関節ロボットの制御方法を提供することを目的とする。
本発明は、ロボット装置において、多関節ロボットと、前記多関節ロボットが受ける反力を検出可能な力覚センサと、前記多関節ロボットが把持した、外周面を持つ内側部材及び前記内側部材に嵌挿可能な内周面を持つ外側部材のいずれか一方の部材を、他方の部材に嵌挿させる嵌挿動作を行う際に、前記多関節ロボットが把持する前記一方の部材に設定した第1座標系に基づいて作成された指定軌道で、前記内側部材の小径部分から大径部分に向かって前記外側部材を相対移動させ、前記多関節ロボットが把持した前記一方の部材が前記他方の部材に接触して前記力覚センサが前記反力を検出すると、前記反力から、前記多関節ロボットが把持した前記一方の部材を前記内側部材の外周面の傾斜方向に沿って移動させるための前記傾斜方向に沿った第2座標系を前記多関節ロボットが把持した前記一方の部材に設定し、前記第2座標系で前記一方の部材を把持した前記多関節ロボットを移動制御する制御装置と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、内側部材及び前記内側部材に嵌挿可能な内周面を持つ外側部材の一方の部材を他方の部材に容易に嵌挿可能なロボット装置及び多関節ロボットの制御方法を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係るロボット装置の全体構造を模式的に示す斜視図である。 第1実施形態に係る多関節ロボットを制御する制御装置のブロック図である。 第1実施形態に係る多関節ロボットによる円環部品のワーク本体への嵌挿を示す図である。 第1実施形態に係る多関節ロボットによる円環部品のワーク本体への嵌挿動作を示すフローチャートである。 円環部品の嵌挿途中で円環部品がワーク本体に接触した際の多関節ロボットの軌道計算を説明するための図である。 第2実施形態に係るロボット装置がワーク本体に円環部品を嵌合させる状態を示す図である。 第3実施形態に関る多関節ロボットによる角環部品のワーク本体への嵌挿を示す斜視図である。 第3実施形態に係る多関節ロボットが把持している異なる形状を持つ部品の上面図である。 第3実施形態に係る多関節ロボットが把持している角環部品の嵌挿順序を示す上面図である。 第4実施形態に関る多関節ロボットによる角環部品のワーク本体への嵌挿を示す斜視図である。 第4実施形態に係る多関節ロボットによる角環部品のワーク本体への嵌挿動作を示すフローチャートである。 第4実施形態に係る多関節ロボットが把持している角環部品の嵌挿順序を示す上面図である。
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態に係るロボット装置1について、図1から図5を参照しながら説明する。まず、第1実施形態に係るロボット装置全体の概略構成について、図1及び図2を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るロボット装置1の全体構造を模式的に示す斜視図である。図2は、第1実施形態に係る多関節ロボット2を制御する制御装置3のブロック図である。第1実施形態に係るワーク本体W1は外周面が円錐状である内側部材であり、円環部品W2はワーク本体W1に嵌挿可能な円筒状の内周面を持つ外側部材である。
図1に示すように、ロボット装置1は、内側部材としてのワーク本体W1に外側部材としての円環部品W2を組み付ける多関節ロボット2と、多関節ロボット2を制御する制御部としての制御装置3と、を備えている。
多関節ロボット2は、6軸多関節のロボットアーム20と、ロボットアーム20の先端に接続されたエンドエフェクタ21と、ロボットアーム20とエンドエフェクタ21との間に配設された力覚センサ22と、を備えている。なお、本実施形態においては、力覚センサ22を多関節ロボット2の構成要素としたが、ロボット装置1の構成要素としてもよい。
ロボットアーム20は、各関節を各関節軸周りにそれぞれ回転駆動する6つのアクチュエータ(図示せず)を備えており、6つのアクチュエータのそれぞれを選択的に駆動することでエンドエフェクタ21を任意の3次元位置に移動させる。エンドエフェクタ21は、複数のフィンガ21aを備えており、複数のフィンガ21aでワーク(本実施形態においては円環部品W2)を把持する。力覚センサ22は、組み付け途中でフィンガ21aが把持する円環部品W2がワーク本体W1に接触した際に生じる3軸方向の力及びモーメントを検出可能に構成されている。
図2に示すように、制御装置3は、軌道生成部30と、軌道保管部31と、制御指令部32と、補正計算部33と、接触判断部34と、座標演算部35と、不図示の姿勢制御部と、を備えている。軌道生成部30は、予め円環部品W2の任意の位置(多関節ロボット2の手先)に設定された第1座標系に基づいて、ロボットアーム20の指定軌道としての目標軌道を生成する。軌道保管部31は、軌道生成部30で生成された目標軌道を保管する。制御指令部32は、軌道保管部31に保存されている位置指令値と、フィードバックされるロボットアーム20の現在位置と、に基づいてロボットアーム20の各種リミット内の各軸指令値として計算を行い、ロボットアーム20をフィードバック制御する。補正計算部33は、制御指令部32のフィードバック制御の実施により、力覚センサ22から反力(以下、「力覚値」という)が入力された際に、力覚値に基づいて位置補正量を計算する。
接触判断部34は、力覚センサ22から入力される力覚値から所定の閾値に基づいて接触判断を行う。つまり、本実施形態においては、制御装置3は、制御指令部32によるフィードバック制御に加え、接触判断部34により接触判断された場合の接触条件を加えている。接触判断部34により接触判断されると、ワーク本体W1の斜面方向に沿った進行方向を定義した第2座標系を計算するため、座標演算部35に接触判断時の力覚値を入力する。座標演算部35は、接触判断時の力覚値から、斜面方向に進行方向を、垂直抗力方向に規定した軸方向を向けたロボットアーム20の第2座標系を作成する。姿勢制御部は、多関節ロボット2に嵌挿動作を実行させる際に、円環部品W2が一定姿勢を保持するように多関節ロボット2の姿勢制御を行う。
また、制御装置3は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された制御プログラムを読み取り可能な記録メディア読取装置を備えており、記録媒体に記録された制御プログラムを読み取って実行することも可能となっている。
次に、第1実施形態に係るロボット装置1の多関節ロボット2によるワーク本体W1への円環部品W2の組み付け動作(制御装置3による多関節ロボット2の制御プログラム)について、図3及び図4を参照しながら説明する。図3は、第1実施形態に係る多関節ロボット2による円環部品W2のワーク本体W1への嵌挿を示す図である。図4は、第1実施形態に係る多関節ロボット2による円環部品W2のワーク本体W1への嵌挿動作を示すフローチャートである。
図3(a)に示すように、円環部品W2を略円錐形状のワーク本体W1の小径部分から大径部分に向かって相対移動させて嵌挿する際に、円環部品W2の軸中心とワーク本体W1の軸中心とが一致していると、円環部品W2を直動させることで組み付けできる。
一方、図3(b)及び図3(c)に示すように、多関節ロボット2の位置再現性やワーク本体W1の公差などの影響で、それぞれの軸中心にズレ113が生じると、嵌挿途中でワーク本体W1の傾斜面に円環部品W2が接触する。そのため、接触後は、円環部品W2をワーク本体W1の傾斜面に沿って動作させる必要がある。しかし、内周面が円筒状の円環部品W2を、外周面が円錐状のワーク本体W1へ組み付ける際には、軸中心のズレ113が円環部品W2の内周面のいずれでも起こり得るため、接触点における傾斜方向115が不定になる。
そこで、本発明は、接触判断時の力覚値から、接触点におけるワーク本体W1の外周面に沿った傾斜方向115を演算し、傾斜方向115に沿って円環部品W2が移動できるように、傾斜方向115を多関節ロボット2の第2座標系として設定する。以下、ワーク本体W1の円環部品W2の嵌挿動作に従って説明する。
図4に示すように、まず、円環部品W2を移動させる際の任意の第1座標系を多関節ロボット2の手先(円環部品W2上)に設定すると、軌道生成部30が第1座標系に基づいて、円環部品W2を嵌挿位置まで移動させる目標軌道を作成する(ステップS1)。作成された目標軌道は、軌道保管部31に保管される。次に、制御指令部32が目標軌道に従って円環部品W2が移動するように多関節ロボット2の移動制御を開始すると共に(ステップS2)、検出される力覚値に基づいたフィードバック制御を開始する(ステップS3)。これにより、嵌挿動作が開始される(嵌挿開始工程)。
嵌挿動作が開始されると、補正計算部33により、力覚値が入力された際の位置補正量の計算が行われる。計算された位置補正量は、制御指令部32に送られ、制御指令部32で位置指令値、現在位置及び位置補正量に基づいたロボットアーム20の各種リミット内の各軸指令値が計算され、この計算に基づいてロボットアーム20が順次制御される。
ここで、力覚センサ22が力覚値を検出すると、接触判断部34が、力覚センサ22から入力された力覚値から所定の閾値に基づいた接触判断を行う。具体的には、接触判断部34は、まず、検出した力覚値が閾値未満であるかを判断する(ステップS4、S5)。検出した力覚値が閾値未満の場合は、円環部品W2がワーク本体W1に接触していないと判断し、最終到達位置である嵌挿位置106に到達していれば、制御を終了し、到達していなければ、ステップS3に戻る(ステップS9)。
一方、検出した力覚値が閾値以上である場合(ステップS5のN)、接触判断部34は、円環部品W2がワーク本体W1に接触したと判断し、座標演算部35に力覚値が入力される(反力取得工程、ステップS6)。座標演算部35に力覚値が入力されると、座標演算部35は、入力された力覚値からワーク本体W1の外周面に沿った傾斜方向を演算し、第2座標系を計算する(座標系作成工程、ステップS7)。なお、この計算方法については、後に詳しく説明する。
座標演算部35により第2座標系が作成されると、作成された第2座標系を軌道生成部30と補正計算部33とに送り、軌道生成部30が新たな進行方向に動作する位置指令値を再演算する(軌道再設定工程、ステップS8)。
再計算された位置指令値は、軌道保管部31に保存されている従来の位置指令値に上書きされ、上書きされた位置指令値は、制御指令部32に送られる。補正計算部33では、作成された第2座標系に対する位置補正量が計算され、位置補正量が制御指令部32に送られる。位置補正量が送られると、制御指令部32は、上書きされた位置指令値と、現在値、作成された第2座標系に対する補正量を反映し、多関節ロボット2の各種リミット内の各軸指令値として計算を行い、多関節ロボット2を制御する。座標演算部35で計算された第2座標系に沿った動作は、次の接触判断がされるまで実行され、次の接触判断がされたら、再度座標系を更新し、新しい位置指令値を作成する。そして、円環部品W2が嵌挿位置106に到達していれば、制御を終了し、到達していなければ、ステップS3に戻る(嵌挿終了工程、ステップS9)。
なお、このとき、制御装置3により、円環部品W2の一定姿勢を保つように多関節ロボット2の姿勢制御が行われるが、その説明は省略する。
次に、多関節ロボット2の軌道を再設定する際の軌道の計算方法について、図5を参照しながら説明する。図5は、円環部品W2の嵌挿途中で円環部品W2がワーク本体W1に接触した際の多関節ロボット2の軌道計算を説明するための図である。
本実施形態においては、進行方向、力覚ベクトル共に同方向であり、これを従来の第1座標系118として定義し、進行方向をZ軸として直進しているものとして計算する。まず、第1座標系118における接触力を各ベクトル並行方向(Fx、Fy、Fz)と定義する。本実施形態においては、並進F=(Fx、Fy、Fz)、モーメントMF=(MFx、MFy、MFz)の6軸を検出する力覚センサを使用し、そのうちの並進を使用する。
3軸力覚センサの場合、力の成分が並進方向Fz、モーメント方向MFx、MFyとして出力されることが多いが、この場合、MFx、MFyを並進方向Fx、Fyに変換を行った後、次の計算を行う。まず、軸中心を視点とした接触点の方向を計算するため、Fx、Fyの合力Fxyを計算する。
Figure 2018167395
次に、上述で計算した合力Fxyの角度を計算する。この角度は、進行方向を法線とした平面に対するエンドエフェクタ21の軸中心を視点とした円環部品W2の接触点の方向であり、Z軸の回転角度として定義される。
Figure 2018167395
次に、Fzと合力Fxyのベクトル角度を計算する。この角度は、進行方向を法線とした平面に対する垂直抗力ベクトル117の方向であり、傾斜方向115及び斜面方向ベクトル116の計算をするためのY軸の回転角度として定義される。
Figure 2018167395
次に、把持中心座標(従来の第1座標系118)をP=(Px、Py、Pz)とし、接触する円環部品W2の半径をr、ロボットアーム20の先端取付け面の座標0から座標Pまでの距離をLとする。すると、上述の数2の式より、接触した座標Qの並進成分(Qx、Qy、Qz)は、以下の式で表すことができる。
Figure 2018167395
円環部品W2の半径が不明の場合は0として定義することができ、その場合、従来の第1座標系上の位置を中心とした新規座標系を作成することになる。まず、上述の数2から数4の式より、座標Qの並進及び回転パラメータを求める。
Figure 2018167395
次に、数5の式のパラメータより、座標Qを求める。本実施形態における座標の計算は、オイラー角のZYX行列計算とし、以下の式により求めることができる。
Figure 2018167395
Figure 2018167395
Figure 2018167395
数5の式のパラメータより、数6から数8の式の座標計算を行った結果を以下に示す。
Figure 2018167395
数9の式より求められた座標を、第2座標系Qとして定義する。この第2座標系Qは、斜面方向ベクトル116にZ軸、垂直抗力ベクトル117にX軸方向を向けた座標となる。
次に、登録した第2座標系Qに対する現在位置教示点Aの作成を行う。まず、ベース座標より第2座標系Qまでの位置を順運動学計算で計算し、計算した座標を新規に現在位置教示点Aとして登録する。
次に、嵌挿位置106までの軌道を計算する。まず、従来の軌道より、従来の最終到達位置を順運動学計算で計算し、目標教示点Bとして登録する。次に、現在位置教示点のPと目標教示点B間の進行方向の移動距離Dを計算する。このPB間の移動距離Dは、進行方向として定義していたZ軸方向の距離になる。
次に、現在位置教示点Aから傾斜方向115へ、従来の第1座標系118のZ軸方向に移動距離Dだけ移動させた新規教示点B´を作成する。まず、BB´間の距離Rは、次の式で計算される。
Figure 2018167395
数8及び数10の式より、新規教示点B´のパラメータは以下のようになる。
Figure 2018167395
数11の式のパラメータより、数6から数8の式の座標計算を行った結果を以下に記す。
Figure 2018167395
数12の式より求められた座標を、新規教示点B´として定義する。計算した現在位置教示点Aと、新規教示点B´を用い、第2座標系Qに対する直進補間を実施すると、ワーク本体W1の傾斜面に沿った軌道を作成することができる。そして、中継位置104に到達すると、斜面方向が変化するが、サンプリング周期毎に接触条件の変化を確認することで、再度軌道の修正を行い、円環部品W2をワーク本体W1に嵌挿することが可能になる。
以上説明したように、第1実施形態に係るロボット装置1は、円環部品W2をワーク本体W1に嵌挿させる際に、円環部品W2がワーク本体W1に接触すると、接触点を原点としたワーク本体W1の傾斜方向に沿った第2座標系Qを設定する。そのため、円環部品W2をワーク本体W1の傾斜方向に沿って移動させることができる。これにより、例えば、円環部品W2やワーク本体W1の公差や動作中のロボットアーム20の姿勢の再現性によるズレが生じた場合においても、円環部品W2のワーク本体W1への組み付けの失敗を低減させることができる。その結果、生産性を向上させることができる。
また、接触点の力覚値に応じて傾斜方向を演算するため、円錐形状のワーク本体W1に円環部品W2の組み付けを行う場合のように、ワーク本体W1の傾斜面との接触が円環部品W2の内周上のどの位置でも起こり得る場合でも、対応させることが可能になる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係るロボット装置1Aについて、図1及び図2を援用すると共に、図6を参照しながら説明する。第2実施形態に係るロボット装置1Aは、中継位置104以降の円環部品W2の動作が第1実施形態と相違する。そのため、第2実施形態においては、第1実施形態と相違する点、即ち、中継位置104以降の円環部品W2の動作を中心に説明し、第1実施形態と同様の構成については、同じ符号を付してその説明を省略する。
図6は、第2実施形態に係るロボット装置1Aがワーク本体W1に円環部品W2を組み付ける状態を示す図である。
第1実施形態においては、嵌挿位置106まで接触条件の変化を確認し、円環部品W2の組み付け中継位置104で再度軌道の修正を行っている。しかし、事前に円環部品W2の嵌挿位置106が分かっている場合、中継位置104までの補正のみを指示することで、補正による斜面間の軌道を作成し、動作させることができる。その後、補正を終了して従来の第1座標系118に対する中継位置104から嵌挿位置106までの軌道を生成することで、円環部品W2のワーク本体W1への組み付けが可能になる。よって、第1実施形態より計算時間を短縮することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態に係るロボット装置について、図1及び図4を援用すると共に、図7から図9を参照しながら説明する。第3実施形態に係るロボット装置は、内側部材及び外側部材の形状が第1実施形態と相違する。そのため、第3実施形態においては、第1実施形態と相違する点、即ち、内側部材及び外側部材の形状の差による相違による動作の差を中心について説明し、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付してその説明を省略する。
図7は、第3実施形態に関る多関節ロボット2による角環部品W4のワーク本体W3への嵌挿を示す斜視図である。図8は、第3実施形態に係る多関節ロボット2が把持している異なる形状を持つ部品の上面図である。図9は、第3実施形態に係る多関節ロボット2が把持している角環部品W4の嵌挿順序を示す上面図である。
第3実施形態に係るワーク本体W3は外周面が角錐状である内側部材であり、角環部品W4はワーク本体W3に嵌挿可能な角環状の内周面を持つ外側部材である。以下、第1実施形態と同様に、角環部品W4のワーク本体W3への嵌挿動作を説明する。
なお、角環部品W4の形状は図7に示す四角形に限定しない。例えば、図8(a)及び(b)に示すような正多角環部品W5及びW6や、図8(c)に示すような長方角環部品W7、図8(d)に示すような多角環部品W8など、多種多様な形状(三角形以上の多角形)に対応する。
図7に示すように、ワーク本体W3と角環部品W4との間には中心軸ズレ113が生じており、角環部品W4をワーク本体W3に下降させるだけでは組付けることができない。そこで、第1実施形態と同様に、接触判断時の力覚値から、接触点におけるワーク本体W3の外周面に沿った傾斜方向115を計算し、傾斜方向115に沿って角環部品W4が移動できるように、傾斜方向115を多関節ロボット2の第2座標系として設定する。以下、ワーク本体W3の角環部品W4の嵌挿動作に従って説明する。なお、本実施形態では、嵌挿方向に対する回転位相ズレは存在しないものとする。
図9(a)に示すように、中心軸ズレ113により、角環部品W4は嵌挿途中でワーク本体W3の斜面122に接触し、斜面後方123へ力がかかる。このとき、第1実施形態で説明した反力取得工程(ステップS4)から軌道再設定工程(ステップS8)までの計算により、斜面方向123へ移動する。
なお、第1実施形態では、第2座標系の位置を円環部品W1の円周上に作成するが、第3実施形態の角環部品W4の場合、円周は存在しない。そのため、計算時に使用する数4、数5及び数10の半径の値は0として定義し、従来の第1座標系上の位置を中心とした第2座標系を作成する。
斜面方向123に移動すると、図9(b)に示すように、ワーク本体W3の稜線124と角環部品W4の内周角125が接触し、稜線方向126へ閾値以上の力が生じる。嵌挿位置106へ到達するまで、サンプリング周期毎に接触条件の変化を確認しているため、検出した力覚値よりステップS4からステップS8までの再計算を行い、再度軌道の修正を行う。再計算により定義された新規軌道により、角環部品W4は稜線方向126に移動が開始され、図5で示した中継位置104まで移動する。
中継位置104まで移動すると、図9(c)に示すように、ワーク本体W3と角環部品W4の中心軸ズレ113が解消して嵌め合い、接触条件が変化し、閾値以上の力が生じる。嵌挿位置106へ到達するまで、サンプリング周期毎に接触条件の変化を確認しているため、検出した力覚値よりステップS4からステップS8までの再計算を行い、再度軌道の修正を行う。再計算により定義された新規軌道により、角環部品W4は嵌挿位置106まで移動し、ワーク本体W3に嵌挿することが可能になる。
以上、本実施形態に示すように、本発明では円環形状だけではなく、角環形状の部材の嵌挿も可能である。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態に係るロボット装置について、図1、図4及び図7を援用すると共に、図10から図12を参照しながら説明する。第4実施形態に係るロボット装置は、ワーク本体W3と角環部品W4との間に回転位相ズレが存在する点が第3実施形態と相違する。そのため、第4実施形態においては、第3実施形態と相違する点、即ち、ワーク本体W3と角環部品W4の回転位相ズレを解消するために実行する回転動作について説明し、第1及び第3実施形態と同様の構成については、同じ符号を付して説明を省略する。
図10は、第4実施形態に関る多関節ロボット2による角環部品W4のワーク本体W3への嵌挿を示す斜視図である。図11は、第4実施形態に係る多関節ロボット2による角環部品W4のワーク本体W3への嵌挿動作を示すフローチャートである。
第3実施形態では、図7に示すようにワーク本体W3と角環部品W4の回転位相ズレはなく、位相が一致している。そのため、図4に示すように、新規軌道作成後、閾値未満(ステップS5のY)の場合は、第2座標系による新規軌道へ移動し、中継位置104まで移動した後、再計算が行われ、嵌挿位置106に到達する(ステップS9のY)と嵌挿が可能であった。しかし、本実施形態では、図10に示すように、ワーク本体W3と角環部品W4の間に回転位相ズレが生じ、位相が一致しない場合は、嵌挿位置106まで到達せずに途中で止まり嵌挿が不可能である。そのため、角環部品W4をワーク本体W3へ組み付ける為には、嵌挿方向を軸とした回転動作127をさせることで回転位相ズレを合わせる必要がある。
そこで、回転位相ズレを合わせるため、図11に示すようなフローを追加する。まず、閾値未満(ステップS5のY)の場合に、第2座標系による新規軌道へ移動しているかを判断する(新規軌道判断工程、ステップS10)。第2座標系による新規軌道へ移動中の場合は、新規軌道への移動に従来の嵌挿方向を軸とした回転動作127、つまり、第1座標系の嵌挿方向に対する回転動作127を付加する(回転動作付加工程、ステップS11)。新規軌道へ移動中に回転動作127による回転を行うことで回転位相ズレを合わせ、嵌挿を行えるようにする。以降に、上記ステップS10及びステップS11を用いた、第4実施形態に関する嵌挿順序について説明する。
図12は、第4実施形態に係る多関節ロボット2が把持している角環部品W4の嵌挿順序を示す上面図である。
図12(a)に示すように、中心軸ズレ113及び回転位相ズレにより、角環部品W4は嵌挿途中でワーク本体W3の稜線128に接触する。このとき、第3実施形態で説明した反力取得工程(ステップS4)から軌道再設定工程(ステップS8)までの計算により、第2座標系による新規軌道が作成され、稜線方向129へ移動する。
稜線方向129へ移動すると、途中でワーク本体W3の稜線130に角環部品W4が接触するが、軽度の接触により閾値未満(ステップS5のY)となる。すると、稜線方向129へ移動しているため第2座標系による新規軌道と判断される(ステップS10のY)。新規軌道と判断されると、回転動作127を行うため第1座標系の嵌挿方向に対するモーメントのインピーダンス制御が定義され、実行される(ステップS11)。これにより、嵌挿方向に対するモーメント方向に力が生じると、新規軌道の移動に生じた力が緩和する方向、つまり、嵌挿方向に対する回転方向にインピーダンス制御による補正量が付加され、回転動作を行うことができる。
本実施形態では、角環部品W4はワーク本体W3の稜線130に接触しているため、稜線方向129へ移動中に摩擦力fによるねじれが発生し、第1座標系の嵌挿方向に対するモーメントの力Mfが生じる。モーメント方向に生じた力Mfはインピーダンス制御により補正量として新規軌道に付加されるため、稜線方向129へ移動しながら力Mfが緩和する方向へ回転する回転動作127となる。
回転動作127により角環部品W4は回転をしながら稜線方向129へ移動する。移動すると、図12(b)に示すように、ワーク本体W3の稜線方向130と角環部品W4の内周角131が合わる。さらに稜線方向129に移動すると再度接触条件が変化し、ワーク本体W3の稜線と角環部品W4の内周角131が合わさった稜線方向132へ閾値以上の力が生じる。嵌挿位置106へ到達するまで、サンプリング周期毎に接触条件の変化を確認しているため、検出した力覚値よりステップS4からステップS8までの再計算を行い、再度軌道の修正を行う。再計算により定義された新規軌道により、角環部品W4は稜線方向132へ移動し、中継位置104まで移動する。
中継位置104まで移動すると、図12(c)に示すように、ワーク本体W3と角環部品W4の中心軸ズレ113が解消して嵌め合い、接触条件が変化し、閾値以上の力が生じる。嵌挿位置106へ到達するまで、サンプリング周期毎に接触条件の変化を確認しているため、検出した力覚値よりステップS4からステップS8までの再計算を行い、再度軌道の修正を行う。再計算により定義された新規軌道により、角環部品W4は嵌挿位置106まで移動し、ワーク本体W3に嵌挿することが可能になる。以上のように、回転位相ズレが発生した場合もワーク本体W3に角環部品W4は嵌挿が可能となる。
以上、本実施形態に示すように、本発明では回転位相ズレがある角環形状の部材の嵌挿も可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されない。
例えば、第1及び第2実施形態においては、一方の部材としての円環部品W2をエンドエフェクタ21に把持させて、他方の部材としてのワーク本体W1に嵌挿させる嵌挿動作を用いて説明したが、本発明においてはこれに限定されない。例えば、エンドエフェクタ21にワーク本体W1を把持させて円環部品W2に嵌挿させる場合にも用いることができる。第3及び第4実施形態においても同様に、ワーク本体W3を把持させて角環部品W4に嵌挿させる場合にも用いることができる。
また、第1及び第2実施形態においては、円環部品W2がワーク本体W1に接触すると、接触点を原点としたワーク本体W1の傾斜方向に沿った第2座標系Qを設定したが、本発明においてはこれに限定されない。例えば、傾斜方向が分かれば、接触点とは異なる任意の位置に第2座標系を設定してもよい。第3及び第4実施形態においても同様に、傾斜方向が判れば、接触点とは異なる任意の第2座標系を設定してもよい。
1、1A ロボット装置
2 多関節ロボット
3、3A 制御装置
22 力覚センサ
115 傾斜方向
118 第1座標系
Q 第2座標系
W1 ワーク本体(内側部材)
W2 円環部品(外側部材)
本発明は、ロボットと、前記ロボットに接続されたエンドエフェクタと、力覚センサと、前記エンドエフェクタを、ワークに対して相対的に移動させて所定の作業を行う際に、予め設定された第1の軌道で、前記エンドエフェクタを移動させ、前記エンドエフェクタと前記ワークとの間で発生する力を、前記力覚センサによって検出し、前記力覚センサで検出された値から、前記第1の軌道で移動させられている前記エンドエフェクタの移動方向に対して傾斜している、前記ワークに設けられた傾斜面の傾斜方向に前記エンドエフェクタを移動させる第2の軌道を求め、前記第1の軌道から前記第2の軌道に切り換えて、前記エンドエフェクタを移動させる制御装置と、を備えた、ことを特徴とするロボット装置である。
また、本発明は、力覚センサを有するロボットに接続されたエンドエフェクタを、ワークに対して相対的に移動させて所定の作業を実行させるロボットの制御方法において、制御部が、予め設定された第1の軌道で、前記エンドエフェクタを移動させて、前記所定の作業を開始する作業開始工程と、前記制御部が、前記エンドエフェクタと前記ワークとの間で発生する力を、前記力覚センサによって取得する取得工程と、前記制御部が、前記力覚センサで取得された値から、前記第1の軌道で移動させられている前記エンドエフェクタの移動方向に対して傾斜している、前記ワークに設けられた傾斜面の傾斜方向に前記エンドエフェクタを移動させる第2の軌道を演算する演算工程と、前記制御部が、前記第2の軌道を設定する軌道設定工程と、前記制御部が、設定された前記第2の軌道に従って前記ロボットを制御して、前記所定の作業を実行させる作業実行工程と、を備えた、ことを特徴とするロボットの制御方法である。
また、本発明は、ロボットに接続されたエンドエフェクタと、力覚センサと、を有するロボット装置を制御する制御装置であって、前記エンドエフェクタを、ワークに対して相対的に移動させて所定の作業を行う際に、予め設定された第1の軌道で、前記エンドエフェクタを移動させ、前記エンドエフェクタと前記ワークとの間で発生する力を、前記力覚センサによって検出し、前記力覚センサで検出された値から、前記第1の軌道で移動させられている前記エンドエフェクタの移動方向に対して傾斜している、前記ワークに設けられた傾斜面の傾斜方向に前記エンドエフェクタを移動させる第2の軌道を求め、前記第1の軌道から前記第2の軌道に切り換えて、前記エンドエフェクタを移動させることを特徴とする制御装置である。

Claims (9)

  1. 多関節ロボットと、
    前記多関節ロボットが受ける反力を検出可能な力覚センサと、
    前記多関節ロボットが把持した、外周面を持つ内側部材及び前記内側部材を嵌挿可能な内周面を持つ外側部材のいずれか一方の部材を、他方の部材に嵌挿させる嵌挿動作を行う際に、前記多関節ロボットが把持する前記一方の部材に設定した第1座標系に基づいて作成された指定軌道で、前記内側部材の小径部分から大径部分に向かって前記外側部材を相対移動させ、前記多関節ロボットが把持した前記一方の部材が前記他方の部材に接触して前記力覚センサが前記反力を検出すると、前記反力から、前記多関節ロボットが把持した前記一方の部材を前記内側部材の外周面の傾斜方向に沿って移動させるための前記傾斜方向に沿った第2座標系を前記多関節ロボットが把持した前記一方の部材に設定し、前記第2座標系で前記一方の部材を把持した前記多関節ロボットを移動制御する制御装置と、を備えた、
    ことを特徴とするロボット装置。
  2. 前記制御装置は、前記嵌挿動作を行う際に、前記多関節ロボットが把持した前記一方の部材が一定姿勢を保つように前記多関節ロボットの姿勢制御を行う、
    ことを特徴とする請求項1に記載のロボット装置。
  3. 前記制御装置は、前記多関節ロボットが把持した前記一方の部材が前記他方の部材に接触した際の接触点を原点とする前記第2座標系を、前記一方の部材に設定する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のロボット装置。
  4. 多関節ロボットが把持した、外周面を持つ内側部材及び前記内側部材を嵌挿可能な内周面を持つ外側部材のいずれか一方の部材を、他方の部材に嵌挿させる嵌挿動作を実行させる多関節ロボットの制御方法において、
    制御部が、前記多関節ロボットが把持する前記一方の部材に設定した第1座標系に基づいて作成された指定軌道で、前記内側部材の小径部分から大径部分に向かって前記外側部材を相対移動させて、前記内側部材と前記外側部材との嵌挿動作を開始する嵌挿開始工程と、
    前記制御部が、前記多関節ロボットが把持した前記一方の部材が前記他方の部材に接触することで、前記多関節ロボットが受ける反力を検出可能な力覚センサが検出した反力を取得する反力取得工程と、
    前記制御部が、取得した前記反力から、前記内側部材と前記外側部材との接触点における前記内側部材の外周面に沿った傾斜方向を進行方向とする第2座標系を前記多関節ロボットが把持した前記一方の部材に作成する座標系作成工程と、
    前記制御部が、前記第2座標系で前記多関節ロボットが把持した前記一方の部材が移動するように前記多関節ロボットの軌道を再設定する軌道再設定工程と、
    前記制御部が、再設定された軌道に従って前記多関節ロボットを制御して、前記内側部材と前記外側部材とを嵌挿させる嵌挿終了工程と、を備えた、
    ことを特徴とする多関節ロボットの制御方法。
  5. 前記制御部は、前記多関節ロボットに前記嵌挿動作を実行させる際に、前記多関節ロボットが把持した前記一方の部材が一定姿勢を保つように前記多関節ロボットの姿勢制御を行う、
    ことを特徴とする請求項4に記載の多関節ロボットの制御方法。
  6. 前記制御部は、前記座標系作成工程において、前記多関節ロボットが把持した前記一方の部材が前記他方の部材に接触した際の接触点を原点とする前記第2座標系を、前記一方の部材に設定する、
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載の多関節ロボットの制御方法。
  7. 前記制御部が、前記再設定された軌道を移動中かを判断する新規軌道判断工程と、
    前記設定された軌道を移動中に、前記第1座標系に基づいて作成された指定軌道の嵌挿方向を軸とした回転を付加させながら嵌挿させる回転動作付加工程と、を備えた、
    ことを特徴とする請求項4から6のいずれか1項に記載の多関節ロボットの制御方法。
  8. 請求項4から7のいずれか1項に記載の各工程をコンピュータに実行させるための多関節ロボットの制御プログラム。
  9. 請求項8に記載の多関節ロボットの制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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