JP4935437B2 - 組立方法及び組立装置 - Google Patents

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Description

本発明は、孔が設けられた部材(孔部品)の孔に棒状部材(軸部品)を挿入させる組立方法に関し、また、孔が設けられた部材、または、棒状部材のいずれかを把持して移動操作し孔が設けられた部材の孔に棒状部材を挿入させる組立装置に関する。
従来、棒状部材(軸部品)を把持して移動操作し、この棒状部材を孔が設けられた部材(孔部品)の孔に挿入させる組立装置が提案されている。
このような組立装置としては、孔が設けられた部材を固定して支持し、この部材の孔の内径と棒状部材の外径との差(孔及び棒状部材間のクリアランス)よりも芯ずれが小さくなるように、棒状部材を高精度に移動操作できるように構成し、この棒状部材を孔に挿入できるようにしたものが提案されている。
また、このような組立装置として、特許文献1には、ロボットアームによって棒状部材を把持し、この棒状部材を孔が設けられた部材の孔に挿入させようとしたときに、棒状部材の先端が当接して挿入方向に力(反力)を受けたならばランダムに横方向に移動操作し、モーメントを受けたならばモーメントが小さくなる方向に棒状部材の傾きを変更して、再度の挿入動作を行うようにしたピン挿入装置が記載されている。
さらに、特許文献2には、棒状部材を把持し、この棒状部材を孔が設けられた部材の孔に挿入させようとしたときに、棒状部材の先端が当接して挿入方向に力(反力)を受けたならば、棒状部材を孔が設けられた部材に押し付けたままで、孔及び棒状部材間のクリアランスを考慮した幅で棒状部材をジグザグに移動操作するようにした組立装置が記載されている。
特開平7−314264号公報 特開2004−167651公報
ところで、前述した従来の組立装置においては、芯ずれが孔及び棒状部材間のクリアランスよりも小さくなるように構成したものにおいては、棒状部材の移動操作を極めて高い精度で行う必要があり、特に、精密部品を扱う場合には、クリアランスが極めて小さいため、装置の構成及び使用が困難となる。すなわち、極めて高い精度で部材の把持及び固定を行うことができる冶具や把持手段を用意しなければならず、また、装置の動作について精密な教示が必要となる。このような教示は部材の種類が変わるたびに実施しなければならず、極めて煩雑である。
また、特許文献1に記載された装置においては、棒状部材が反力を受けたときにランダムに横方向に移動操作するので、この棒状部材の孔への挿入が完了するまでに要する時間を予測することができず、作業時間の短縮による生産性の向上を図ることができない。
そして、特許文献2に記載された装置においては、棒状部材が反力を受けたときに棒状部材を部材に沿ってジグザグに移動操作する。ここで、この移動操作の一方向(幅)については孔及び棒状部材間のクリアランスを考慮して設定されるが、他方向(進行方向)については、より小さな距離とする必要がある。そのため、棒状部材の孔への挿入が完了するまでに長時間を要する場合がある。また、棒状部材を孔が設けられた部材に押し付けたままで移動させることにより、部材同士の摺接による傷や破損などの不都合が生ずる虞がある。
そこで、本発明は、前記の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、部材の移動操作の精度を特段に向上させる必要を生ずることなく、棒状部材の孔への挿入を短時間で完了することができ、さらに、棒状部材を孔が設けられた部材に押し付けたままで移動させることがない組立方法を提供し、また、この組立方法を実施することができる組立装置を提供することにある。
前述の課題を解決し、前記目的を達成するため、本発明に係る組立方法は、以下の構成のいずれか一を有するものである。
〔構成
孔が設けられた部材、または、棒状部材のいずれかを把持して移動操作し、孔に棒状部材を挿入させる組立方法であって、孔に棒状部材を挿入させようとしたときに、棒状部材の先端部と孔の周囲部とが当接した場合に、孔が設けられた部材が受ける挿入方向の並進力及びこれに直交する軸周りのモーメントを検出し、検出された並進力及びモーメントに基づく演算を行い、棒状部材の先端部の当接位置の孔の中心からの方向及び距離を算出し、モーメントに基づいて算出された当接位置の孔の中心からの方向に、孔が設けられた部材、または、棒状部材のいずれかを、孔及び棒状部材の径と算出された方向に含まれる想定誤差と孔及び棒状部材間のクリアランスとに応じて、下記の関係を満たすように予め定められた一定の距離δ1だけ移動操作し、これらの動作を繰り返すことによって棒状部材を孔に挿入させることを特徴とするものである。
δ1<(φR−φr)×cos(θe) (ただし、φRは、孔の内径、φrは、棒状部材の外径、θeは、算出された孔の中心からの方向θ1に含まれる想定誤差である。)
〔構成
孔が設けられた部材、または、棒状部材のいずれかを把持して移動操作し、孔に棒状部材を挿入させる組立方法であって、孔に棒状部材を挿入させようとしたときに、棒状部材の先端部と孔の周囲部とが当接した場合に、孔が設けられた部材が受ける挿入方向の並進力及びこれに直交する軸周りのモーメントを検出し、検出された並進力及びモーメントに基づく演算を行い、棒状部材の先端部の当接位置の孔の中心からの方向及び距離を算出し、モーメントに基づいて算出された当接位置の孔の中心からの方向が全周方向を8つに等分した45°ずつの領域のいずれに含まれているかを判別し、方向が含まれていると判別された領域の中心方向に、孔が設けられた部材、または、棒状部材のいずれかを、孔及び棒状部材の径と孔及び棒状部材間のクリアランスとに応じて、下記の関係を満たすように予め定められた一定の距離δ1だけ移動操作し、これらの動作を繰り返すことによって棒状部材を孔に挿入させることを特徴とするものである。
δ1<(φR−φr)×cos(22.5°)(ただし、φRは、孔の内径、φrは、棒状部材の外径である。)
また、本発明に係る組立装置は、以下の構成のいずれか一を有するものである。
〔構成
孔が設けられた部材、または、棒状部材のいずれかを把持して移動操作し、孔に棒状部材を挿入させる把持手段と、把持手段が孔に棒状部材を挿入させようとしたときに、棒状部材の先端部と孔の周囲部とが当接した場合に、孔が設けられた部材が受ける挿入方向の並進力及びこれに直交する軸周りのモーメントを検出する検出手段と、検出手段により検出された並進力及びモーメントに基づく演算を行い、この演算結果に応じて把持手段の動作を制御する制御手段とを備え、制御手段は、把持手段の動作の制御において、インピーダンス制御を行うとともに、検出手段により検出された並進力及びモーメントに基づき、棒状部材の先端部の当接位置の孔の中心からの方向及び距離を算出し、モーメントに基づいて算出された方向に、孔が設けられた部材、または、棒状部材のいずれかを、孔及び棒状部材の径と算出された方向に含まれる想定誤差と孔及び棒状部材間のクリアランスとに応じて、下記の関係を満たすように予め定められた一定の距離δ1だけ移動操作させ、これらの動作を繰り返すことによって棒状部材を孔に挿入させることを特徴とするものである。
δ1<(φR−φr)×cos(θe) (ただし、φRは、孔の内径、φrは、棒状部材の外径、θeは、算出された孔の中心からの方向θ1に含まれる想定誤差である。)
〔構成
孔が設けられた部材、または、棒状部材のいずれかを把持して移動操作し、孔に棒状部材を挿入させる把持手段と、把持手段が孔に棒状部材を挿入させようとしたときに、棒状部材の先端部と孔の周囲部とが当接した場合に、孔が設けられた部材が受ける挿入方向の並進力及びこれに直交する軸周りのモーメントを検出する検出手段と、検出手段により検出された並進力及びモーメントに基づく演算を行い、この演算結果に応じて把持手段の動作を制御する制御手段とを備え、制御手段は、把持手段の動作の制御において、インピーダンス制御を行うとともに、検出手段により検出された並進力及びモーメントに基づき、棒状部材の先端部の当接位置の孔の中心からの方向及び距離を算出し、モーメントに基づいて算出された方向が全周方向を8つに等分した45°ずつの領域のいずれに含まれているかを判別し、方向が含まれていると判別された領域の中心方向に、孔が設けられた部材、または、棒状部材のいずれかを、孔及び棒状部材の径と孔及び棒状部材間のクリアランスとに応じて、下記の関係を満たすように予め定められた一定の距離δ1だけ移動操作させ、これらの動作を繰り返すことによって棒状部材を孔に挿入させることを特徴とするものである。
δ1<(φR−φr)×cos(22.5°)(ただし、φRは、孔の内径、φrは、棒状部材の外径である。)
本発明に係る組立方法においては、構成を有することにより、孔に棒状部材を挿入させようとしたときに、棒状部材の先端部と孔の周囲部とが当接した場合に、孔が設けられた部材が受ける挿入方向の並進力及びこれに直交する軸周りのモーメントを検出し、検出された並進力及びモーメントに基づく演算を行い、棒状部材の先端部の当接位置の孔の中心からの方向及び距離を算出し、モーメントに基づいて算出された当接位置の孔の中心からの方向に、孔が設けられた部材、または、棒状部材のいずれかを、孔及び棒状部材の径と算出された方向に含まれる想定誤差と孔及び棒状部材間のクリアランスとに応じて予め定められた一定の距離だけ移動操作し、これらの動作を繰り返すことによって棒状部材を孔に挿入させるので、棒状部材の当接位置の孔の中心からの方向及び距離が正確に求められない場合においても、棒状部材と孔との相対位置を修正して、棒状部材の孔への挿入を完了することができる。
本発明に係る組立方法においては、構成を有することにより、孔に棒状部材を挿入させようとしたときに、棒状部材の先端部と孔の周囲部とが当接した場合に、孔が設けられた部材が受ける挿入方向の並進力及びこれに直交する軸周りのモーメントを検出し、検出された並進力及びモーメントに基づく演算を行い、棒状部材の先端部の当接位置の孔の中心からの方向及び距離を算出し、モーメントに基づいて算出された当接位置の孔の中心からの方向が全周方向を8つに等分した45°ずつの領域のいずれに含まれているかを判別し、方向が含まれていると判別された領域の中心方向に、孔が設けられた部材、または、棒状部材のいずれかを、孔及び棒状部材の径と孔及び棒状部材間のクリアランスとに応じて予め定められた一定の距離だけ移動操作し、これらの動作を繰り返すことによって棒状部材を孔に挿入させるので、棒状部材の当接位置の孔の中心からの方向及び距離の検出精度が低い場合であっても、棒状部材と孔との相対位置を修正して、棒状部材の孔への挿入を完了することができる。
本発明に係る組立装置においては、構成を有することにより、制御手段は、把持手段の動作の制御において、インピーダンス制御を行うとともに、検出手段により検出された並進力及びモーメントに基づき、棒状部材の先端部の当接位置の孔の中心からの方向及び距離を算出し、モーメントに基づいて算出された方向に、孔が設けられた部材、または、棒状部材のいずれかを、孔及び棒状部材の径と算出された方向に含まれる想定誤差と孔及び棒状部材間のクリアランスとに応じて予め定められた一定の距離だけ移動操作させ、これらの動作を繰り返すことによって棒状部材を孔に挿入させるので、棒状部材の当接位置の孔の中心からの方向及び距離が正確に求められない場合においても、棒状部材と孔との相対位置を修正して、棒状部材の孔への挿入を完了することができる。
本発明に係る組立装置においては、構成を有することにより、制御手段は、把持手段の動作の制御において、インピーダンス制御を行うとともに、検出手段により検出された並進力及びモーメントに基づき、棒状部材の先端部の当接位置の孔の中心からの方向及び距離を算出し、モーメントに基づいて算出された方向が全周方向を8つに等分した45°ずつの領域のいずれに含まれているかを判別し、方向が含まれていると判別された領域の中心方向に、孔が設けられた部材、または、棒状部材のいずれかを、孔及び棒状部材の径と孔及び棒状部材間のクリアランスとに応じて予め定められた一定の距離だけ移動操作させ、これらの動作を繰り返すことによって棒状部材を孔に挿入させるので、棒状部材の当接位置の孔の中心からの方向及び距離の検出精度が低い場合であっても、棒状部材と孔との相対位置を修正して、棒状部材の孔への挿入を完了することができる。
すなわち、本発明は、部材の移動操作の精度を特段に向上させる必要を生ずることなく、棒状部材の孔への挿入を短時間で完了することができ、さらに、棒状部材を孔が設けられた部材に押し付けたままで移動させることがない組立方法を提供することができるものである。また、本発明は、本発明に係る組立方法を実施することができる組立装置を提供することができるものである。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
〔組立装置の構成〕
図1は、本発明に係る組立装置の構成を示す側面図である。
本発明に係る組立装置は、図1に示すように、把持手段となるロボットアーム1及び制御手段3を有して構成されている。
図2は、本発明に係る組立装置の要部の構成を示す側面図である。
そして、本発明に係る組立装置においては、図2に示すように、ロボットアーム1は、孔が設けられた部材(以下、「孔部品」という。)101、または、棒状部材(以下、「軸部品」という。)102のいずれかを把持して移動操作する。この実施の形態においては、ロボットアーム1は、孔部品101を把持するようになっている。また、この組立装置においては、軸部品102は、固定されて支持される。
この組立装置においては、ロボットアーム1は、把持した孔部品101を移動操作し、この孔部品101の孔103に、軸部品102を挿入させる。
ロボットアーム1には、孔部品101を把持した状態で、この孔部品101が受ける並進方向(孔の軸方向)の力及びこの並進方向に直交する軸回りのモーメントを計測する検出手段として、力センサ2を設けることができる。この力センサ2は、ロボットアーム1が軸部品102を孔103に挿入させようとしたときに、軸部品102の先端部と孔103の周囲部とが当接した場合に、孔部品101が受ける挿入方向の並進力及びこれに直交する軸周りのモーメントを検出する。なお、ロボットアーム1における力センサ2は、以下に述べるインピーダンス制御を行うためのセンサを兼ねている。
図3は、本発明に係る組立装置の構成を示すブロック図である。
この組立装置においては、力センサ2からの検出出力は、図3に示すように、制御手段3に送られる。この制御手段3は、力制御器3aと、当接位置算出部3bとから構成されている。力センサ2からの検出出力は、力制御器3aの倣い動作生成部4及び当接位置算出部3bの算出部5に送られる。
倣い動作生成部4は、力センサ2により検出された並進力及びモーメントに基づき、ロボットアーム1が受けた力に倣って動作するための倣い動作信号を生成し、加算器7に送る。この加算器7においては、倣い動作信号と、力制御器3aの目標動作指示部6から出力された制御信号とが加算される。加算器7において加算された信号は、ロボットアーム1が目標として設定された動作を行いつつ、外力を受けた場合には、この力に倣って動作するインピーダンス制御等がなされるための動作制御信号となっている。この動作制御信号は、偏差補償器8を経て、ロボットアーム1の駆動装置9に送られる。
また、ロボットアーム1には、このロボットアーム1の位置、姿勢及び動作速度を検出するための位置センサ10が設けられている。この位置センサ10からの位置検出出力は、偏差補償器8に送られる。偏差補償器8は、位置センサ10からの位置検出出力に基づいて、ロボットアーム1が動作制御信号に応じた動作を行うように制御する。
一方、当接位置算出部3bの算出部5は、力センサ2により検出された並進力及びモーメントに基づく演算を行い、この演算結果を力制御器3aの目標動作指示部6に送る。すなわち、この組立装置においては、ロボットアーム1は、予め設定された目標動作に加えて、当接位置算出部3bの算出部5における演算結果である補正情報に応じて、動作が制御される。
図4は、倣い動作生成部4の構成を示すブロック図である。
力制御器3aは、例えば、インピーダンス制御を行う場合には、図4に示すように、倣い動作生成部4としてインピーダンス偏差計算部4を有するものとして構成することができる。この力制御器3aにおいては、ロボットアーム1からの位置検出出力である実関節速度θが順運動学計算部11に送られ、力センサ2からの検出出力である手先力及びモーメントFがインピーダンス偏差計算部4に送られる。
インピーダンス偏差計算部4は、〔Mx′′+Dx′+Kx=F〕より、インピーダンス偏差量x及びインピーダンス偏差速度x′を算出し、軌道生成部6からの出力信号に加算する。M,D,Kは、それぞれ、仮想マス、ダンパ、バネに対応する定数である。なお、ダンピング制御の場合には、M,Kは、0となる。
インピーダンス偏差量xを加算された目標手先位置・姿勢を示す信号Xrefは、順運動学計算部11から出力された実手先位置・姿勢を示す信号Xを加算されて、Pゲイン(比例ゲイン)回路12を経て、現在の偏差に比例した制御出力となされて、加算器に送られる。インピーダンス偏差速度x′を加算された目標手先速度を示す信号Vrefは、加算器に送られ、Pゲイン回路12を経た信号と加算されて、逆ヤコビ行列回路13に送られる。逆ヤコビ行列回路13は、手先位置・姿勢の微分値(速度)から、目標関節速度ωrefを導いて、ロボットアーム1に供給する。
図5は、本発明に係る組立装置の構成の他の例を示すブロック図である。
本発明に係る組立装置は、ロボットアーム1が孔部品101を把持した状態において、この孔部品101が受ける並進方向の力及びこの並進方向に直交する軸回りのモーメントを計測する検出手段として、力センサ2を設けなくとも構成することができる。
すなわち、この組立装置においては、位置センサ10からの検出出力は、図6に示すように、力制御器3aの力・モーメント推定器14に送られる。この力・モーメント推定器14は、ロボットアーム1が受ける並進方向の力及びこの並進方向に直交する軸回りのモーメントを計測する検出手段となる。すなわち、力・モーメント推定器14は、位置センサ10からの検出出力及び偏差補償器8から出力される制御信号を比較して、ロボットアーム1が受ける並進方向の力及びこの並進方向に直交する軸回りのモーメントを推定する。
力・モーメント推定器14による推定結果を示す出力は、力制御器3aの倣い動作生成部4及び当接位置算出部3bの算出部5に送られる。倣い動作生成部4は、力・モーメント推定器14により推定された並進力及びモーメントに基づき、ロボットアーム1が受けた力に倣って動作するための倣い動作信号を生成し、加算器7に送る。この加算器7においては、倣い動作信号と、力制御器3aの目標動作指示部6から出力された制御信号とが加算される。加算器7において加算された信号は、ロボットアーム1が目標として設定された動作を行いつつ、外力を受けた場合には、この力に倣って動作するインピーダンス制御等がなされるための動作制御信号となっている。この動作制御信号は、偏差補償器8を経て、ロボットアーム1の駆動装置9に送られる。
また、位置センサ10からの位置検出出力は、偏差補償器8にも送られる。偏差補償器8は、位置センサ10からの位置検出出力に基づいて、ロボットアーム1が動作制御信号に応じた動作を行うように制御する。
一方、当接位置算出部3bの算出部5は、力・モーメント推定器14により推定された並進力及びモーメントに基づく演算を行い、この演算結果を力制御器3aの目標動作指示部6に送る。すなわち、この組立装置においては、ロボットアーム1は、予め設定された目標動作に加えて、当接位置算出部3bの算出部5における演算結果である補正情報に応じて、動作が制御される。
〔軸部品の当接位置が正確に求められる場合〕
この組立装置においは、把持した孔部品101を移動操作しこの孔部品101の孔103に軸部品102を挿入させようとしたときに、制御手段3は、力センサ2により検出され、または、力・モーメント推定器14により推定された並進力及びモーメントに基づき、軸部品102の先端部の当接位置の孔の中心からの方向及び距離を算出し、これら方向及び距離に応じて、孔部品101、または、軸部品102のいずれかを移動操作させ、軸部品102を孔103に挿入させる
図6は、孔部品101と軸部品102との位置関係を示す平面図である。
ここで、図6に示すように、孔部品101の孔103に軸部品102を挿入させるときに、芯ずれのため、軸部品102の先端部が孔103の周囲部分に当接した状況を考える。図6は、挿入方向から見たときの様子を示す。ここでは、孔103が孔部品101の中心にあり、軸部品102の先端部が、孔部品101の中心を原点とする座標で(x1,y1)の位置に当接した場合を考える。
組立装置の力センサ2は、x軸及びy軸回りのモーメントNx1,Ny1と、当接時の押付力(並進力)Fz1を計測する。なお、これらモーメント及び押付力(並進力)は瞬間的に生ずるものなので、積分値として求めることが望ましい。制御手段3は、力センサ2により計測されたこれら計測値に基づいて、当接位置の座標(x1,y1)を求める。この座標(x1,y1)に基づいて、再度挿入動作を行えば、挿入が完了するはずである。
例えば、この組立装置において、座標(x0,y0)において組立てに失敗した場合、つまり、軸部品102が孔103に挿入されなかった場合には、当接位置(x1,y1)を求め、次に、座標(x0−x1,y0−y1)に移動操作し、再度挿入動作を行えば、挿入が完了する。
モーメントは、力と回転軸及び作用点間の距離との積であるので、Fz1,Nx1,Ny1の関係は、以下のように示すことができる。
Nx1=y1×Fz1 ・・・(式1)
Ny1=x1×Fz1 ・・・(式2)
この関係より、以下の関係が求められる。
y1=Nx1/Fz1 ・・・(式3)
x1=Ny1/Fz1 ・・・(式4)
このようにして、軸部品102の当接点の位置がわかる。この場合には、1回めの挿入動作により、孔部品101と軸部品102とが当接して芯ずれ量がわかり、2回めの挿入動作により挿入が完了するので、短時間にて挿入操作を完了することができる。
図8は、本発明に係る組立方法の手順を示すフローチャートである。
このような組立装置の動作をフローチャートより示すと、図8に示すように、本発明に係る組立方法の手順を示すものとなり、すなわち、ステップst1において動作を開始すると、ステップst2に進み、挿入動作を開始する。次に、ステップst3に進み、軸部品102の先端部と孔部品101とが当接したか否かを判断する。軸部品102の先端部と孔部品101とが当接したならばステップst4に進み、軸部品102の先端部と孔部品101とが当接せず挿入操作が完了したならば、ステップst7に進んで動作を終了する。
ステップst4では、軸部品102の先端部と孔部品101との当接の瞬間のx軸及びy軸回りのモーメントNx1,Ny1と押付力(並進力)Fz1とを計測し、ステップst5に進む。ステップst5では、前述の(式3),(式4)により、軸部品102と孔部品101との当接点の位置の座標(x1,y1)を算出し、ステップst6に進む。ステップst6では、ステップst5で算出された当接位置の座標(x1,y1)に基づいて、孔部品101を座標(x0−x1,y0−y1)に移動操作し、ステップst2に戻り、再度挿入動作を行う。
なお、孔103の内縁部及び軸部品102の先端部の周縁部に面取りがなされており、かつ、ロボットアーム1がインピーダンス制御等をなされている場合には、面取面同士が当接すれば、挿入が可能である。この場合には、孔103は、面取り量だけ大きい内径とみなすことができ、また、軸部品102は、面取り量だけ細い外径とみなすことができる。
〔軸部品の当接位置までの距離が正確に求められない場合〕
一方、孔部品101と軸部品102との芯ずれ量が微小である場合や、孔部品101と軸部品102との間の押付力が小さい場合には、力センサ2によって計測されるモーメントNx1,Ny1及び押付力Fz1が小さくなり、ノイズの影響が大きくなる。そのため、これらモーメントNx1,Ny1及び押付力Fz1の値に対して所定のフィルタ処理を施す必要がある。この場合には、孔部品101と軸部品102とが当接したときの瞬間的な力の関係をうまく再現できない虞がある。すなわち、各モーメントNx1,Ny1は、同じ比率でフィルタ処理をなされるが、押付力Fz1は、モーメントNx1,Ny1とは異なる比率でフィルタ処理される可能性がある。この場合には、前述の(式1),(式2)の関係は成立しない。この場合には、前述の(式3),(式4)で得られる芯ずれ量(x1,y1)も正確なものでない。
しかしながら、この場合においても、各モーメントNx1,Ny1の比は正確に保存されていると考えられる。各モーメントNx1,Ny1の比が保存されていれば、孔部品101の中央から軸部品102の当接点に向けての方向θ1を、以下のように求めることができる。
θ1=tan−1(y1/x1)=tan−1(Nx1/Ny1) ・・・(式5)
ここで、tan−1の定義は、以下の通りである。
θ=tan−1(y/x)のとき、x=cos(θ),y=sin(θ)
すなわち、tan(θ)={sin(θ)/cos(θ)}=y/x
この(式5)によって、孔部品101中央から軸部品102の当接点へ向かう方向θ1を求めることができる。そして、孔部品101中央から軸部品102の当接点までの距離δ1を決定すれば、当接位置の座標(x1,y1)の推定値を得ることができる。
距離δ1を決定する手法としては、以下の2つが考えられる。
(1)軸部品102と孔部品101とを押接させたままで、当接位置をθ1方向に移動させる手法
この手法は、前述の特許文献2に記載された技術と同様に、距離δ1を決定することなく、軸部品102と孔部品101とを押接させたままで、これらを摺動させ、当接位置をθ1方向に移動させて、孔103と軸部品102との芯が合致する位置を探し、軸部品102を孔103に挿入させるものである。
軸部品102と孔部品101とを押接させたままで移動させることが可能な場合には、この手法を採用することができる。なお、この手法においては、特許文献2に記載された技術に比較して、軸部品102と孔部品101との相対移動方向は1軸方向で済むので、組立に要する時間を短くすることができる。
(2)予め、適切な移動量を定めておく手法
この手法は、距離δ1を予め決定しておく手法である。
図7は、計測された方向が正確である場合に、軸部品及び孔の径の関係を示す平面図である。
距離δ1の決定の仕方としては、例えば、以下の手法がある。すなわち、図7に示すように、孔103の内径をφR,軸部品102の外径をφrとする。そして、1回めの挿入動作において、軸部品102が孔103の縁に引っかかり、当接状態になっているとする。
2回めの挿入動作に先だって、軸部品102と孔103とを相対移動させる場合、この移動量が大きすぎると、軸部品102が孔103の反対側にまで行き過ぎてしまい、挿入が行えない。軸部品102と孔103との相対移動量が、孔103の内径から軸部品102の外径を引いた値未満であれば、軸部品102が孔103を通り過ぎてしまうことはない。したがって、距離δ1は、以下のように定めることが望ましい。
δ1<φR−φr ・・・(式6)
距離δ1について、この(式6)を満足しつつ、できるだけ大きな値に決定しておけば、最短時間で挿入操作を完了することができる。実際の芯ずれ量が決定した距離δ1よりも大きい場合には、軸部品102が孔103に距離δ1だけ近づいても挿入は完了しないが、このとき、再度、力センサ2による計測により方向θ1を計算し、移動操作を繰り返すことにより、挿入操作を完了することができる。
この場合にも、孔103の内縁部及び軸部品102の先端部の周縁部に面取りがなされており、かつ、ロボットアーム1がインピーダンス制御等をなされている場合には、面取面同士が当接すれば、挿入が可能である。この場合には、孔103は、面取り量だけ大きい内径とみなすことができ、また、軸部品102は、面取り量だけ細い外径とみなすことができる。
〔軸部品の当接位置の方向にも誤差が含まれることが想定される場合〕
さらに、力センサ2により計測される値が極めて小さな値である場合等には、モーメントNx1,Ny1も正確に求められないことが想定される。この場合には、前述の(式5)で得られる方向θ1にも、誤差が含まれることが想定される。
図9は、求められた方向θ1に誤差が含まれる場合に、軸部品102の当接位置が存在すると想定される領域を示す平面図である。
演算によって得られた方向θ1に含まれると想定される想定誤差をθeとすると、軸部品102の当接位置は、図9に示すように、領域Θ、すなわち、方向(θ1−θe)乃至方向(θ1+θe)の範囲内に存在する。
この場合にも、方向θ1に、予め決定した距離δ1だけ、孔部品101及び軸部品102を相対移動させることを繰り返せば、軸部品102の孔103への挿入操作を完了することができる。すなわち、方向θ1に距離δ1だけ移動した位置で挿入が完了しない場合には、再度、力センサ2による計測により方向θ1を計算し、移動操作を繰り返すことにより、挿入操作を完了することができる。この場合にも、ランダムな方向に移動操作をして再挿入を試みる従来の組立装置に比較して、短い時間で挿入動作を完了することができる。
距離δ1を決定する手法としては、以下の2つが考えられる。
(1)軸部品102と孔部品101とを押接させたままで、当接位置をθ1方向に移動させる手法
この手法は、前述の特許文献2に記載された技術と同様に、距離δ1を決定することなく、軸部品102と孔部品101とを押接させたままで、これらを摺動させ、当接位置を領域Θ内で移動させて、孔103と軸部品102との芯が合致する位置を探し、軸部品102を孔103に挿入させるものである。
軸部品102と孔部品101とを押接させたままで移動させることが可能な場合には、この手法を採用することができる。なお、この手法においては、力センサ2の計測結果に誤差が含まれる場合の動作を想定しており、特許文献2に記載された技術と同程度の所要時間でロバスト(robust)な位置探索を行うことができる。
(2)予め、適切な移動量を定めておく手法
この手法は、距離δ1を予め決定しておく手法である。
図10は、計測された方向が正確ではない場合に、軸部品及び孔の径の関係を示す平面図である。
距離δ1の決定の仕方としては、例えば、以下の手法がある。すなわち、図10に示すように、孔103の内径をφR,軸部品102の外径をφrとする。そして、1回めの挿入動作において、軸部品102が孔103の縁に引っかかり、当接状態になっているとする。そして、計測された方向θ1には、想定誤差θeが含まれているものとする。
2回めの挿入動作に先だって、軸部品102と孔103とを相対移動させる場合、この移動量が大きすぎると、軸部品102が孔103の反対側にまで行き過ぎてしまい、挿入が行えない。軸部品102と孔103との相対移動量が、孔103の内径から軸部品102の外径を引いた値未満であり、さらに、想定誤差θeを考慮すれば、軸部品102が孔103を通り過ぎてしまうことはない。このとき、軸部品102と孔103との芯ずれδrの値は、(φR−φr)/2である。したがって、距離δ1は、以下のように定めることが望ましい。
δ1<(φR−φr)×cos(θe) ・・・(式7)
距離δ1について、この(式7)を満足していれば、方向θ1に想定誤差θeが含まれていても軸部品102が孔103を通り過ぎることがなく、この範囲で距離δ1をできるだけ大きな値に決定しておけば、最短時間で挿入操作を完了することができる。なお、想定誤差θeは、試験等により、予め想定しておく。
実際の芯ずれ量が決定した距離δ1よりも大きい場合には、軸部品102が孔103に距離δ1だけ近づいても挿入は完了しないが、このとき、再度、力センサ2による計測により方向θ1を計算し、移動操作を繰り返すことにより、挿入操作を完了することができる。
この場合にも、孔103の内縁部及び軸部品102の先端部の周縁部に面取りがなされており、かつ、ロボットアーム1がインピーダンス制御等をなされている場合には、面取面同士が当接すれば、挿入が可能である。この場合には、孔103は、面取り量だけ大きい内径とみなすことができ、また、軸部品102は、面取り量だけ細い外径とみなすことができる。
図11は、本発明に係る組立方法の手順の他の例を示すフローチャートである。
このような組立装置の動作をフローチャートより示すと、図11に示すように、本発明に係る組立方法の手順を示すものとなり、すなわち、ステップst10において、事前設定として、以下の計算をしておく。これにより、前述の(式7)による距離δ1の算出が可能となる。
δ1=(φR−φr)×cos(θe) ・・・(式8)
そして、ステップst11において動作を開始すると、ステップst12に進み、挿入動作を開始する。次に、ステップst13に進み、軸部品102の先端部と孔部品101とが当接したか否かを判断する。軸部品102の先端部と孔部品101とが当接したならばステップst14に進み、軸部品102の先端部と孔部品101とが当接せず挿入操作が完了したならば、ステップst17に進んで動作を終了する。
ステップst14では、軸部品102の先端部と孔部品101との当接の瞬間のx軸及びy軸回りのモーメントNx1,Ny1を計測し、ステップst15に進む。ステップst15では、前述の(式5)により、軸部品102と孔部品101との当接点の方向を算出し、ステップst16に進む。ステップst16では、ステップst5で算出された当接位置の方向及び(式7)に基づいて、孔部品101を座標(x0−δ1×cos(θe),y0−δ1×sin(θe))に移動操作し、ステップst12に戻り、再度挿入動作を行う。
〔軸部品の当接位置の方向を45°ずつの領域のいずれかとする方法〕
また、本発明においては、前述のようにして検出された各モーメントNx1,Ny1に基づき、軸部品102の孔部品101への当接位置を、孔103の中心から全周を8つに等分した45°ずつの領域のいずれに含まれているものとみなすようにしてもよい。
この方法は、Nx1、Ny1に閾値Ne(正の値)を設けて、簡易的に領域を判定するものである。
(1) Nx1 > Ne、かつ、|Ny1|< Ne
(2) Nx1 > Ne、かつ、 Ny1 > Ne
(3)|Nx1|< Ne、かつ、 Ny1 > Ne
(4) Nx1 >−Ne、かつ、 Ny1 > Ne
(5) Nx1 >−Ne、かつ、|Ny1|< Ne
(6) Nx1 >−Ne、かつ、 Ny1 >−Ne
(7)|Nx1|< Ne、かつ、 Ny1 >−Ne
(8) Nx1 > Ne、かつ、 Ny1 >−Ne
孔103の中心からみた軸部品102の当接位置の方向を、(1)の場合には0°、(2)の場合には45°、(3)の場合には90°、(4)の場合には135°(5)の場合には180°、(6)の場合には225°、(7)の場合には270°、(8)の場合には315°とみなす。
そして、これらの方向に、予め決定した距離δ1だけ、孔部品101及び軸部品102を相対移動させることを繰り返せば、軸部品102の孔103への挿入操作を完了することができる。このとき、距離δ1だけ移動した位置で挿入が完了しない場合には、再度、力センサ2による計測により各モーメントNx1,Ny1から上記に従って方向を判定し、移動操作を繰り返すことにより、挿入操作を完了することができる。この場合にも、ランダムな方向に移動操作をして再挿入を試みる従来の組立装置に比較して、短い時間で挿入動作を完了することができる。
また、この方法では、複雑な逆三角関数を用いず、単なる比較演算のみで方向を決定することができる。
距離δ1は、以下のように定めることが望ましい。
δ1<(φR−φr)×cos(22.5°) ・・・(式9)
距離δ1について、この(式9)を満足していれば、軸部品102が孔103を通り過ぎることがなく、この範囲で距離δ1をできるだけ大きな値に決定しておけば、最短時間で挿入操作を完了することができる。
この場合にも、孔103の内縁部及び軸部品102の先端部の周縁部に面取りがなされており、かつ、ロボットアーム1がインピーダンス制御等をなされている場合には、面取面同士が当接すれば、挿入が可能である。この場合には、孔103は、面取り量だけ大きい内径とみなすことができ、また、軸部品102は、面取り量だけ細い外径とみなすことができる。
本発明に係る組立装置の構成を示す側面図である。 本発明に係る組立装置の要部の構成を示す側面図である。 本発明に係る組立装置の構成を示すブロック図である。 前記組立装置の倣い動作生成部の構成を示すブロック図である。 本発明に係る組立装置の構成の他の例を示すブロック図である。 前記組立装置において、孔部品と軸部品との位置関係を示す平面図である。 前記組立装置において、計測された方向が正確である場合に、軸部品及び孔の径の関係を示す平面図である。 本発明に係る組立方法の手順を示すフローチャートである。 前記組立装置において、求められた方向に誤差が含まれる場合に、軸部品の当接位置が存在すると想定される領域を示す平面図である。 前記組立装置において、計測された方向が正確ではない場合に、軸部品及び孔の径の関係を示す平面図である。 本発明に係る組立方法の手順の他の例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 ロボットアーム
2 力センサ
3 制御手段
101 孔部品
102 軸部品
103 孔

Claims (4)

  1. 孔が設けられた部材、または、棒状部材のいずれかを把持して移動操作し、前記孔に前記棒状部材を挿入させる組立方法であって、
    前記孔に前記棒状部材を挿入させようとしたときに、前記棒状部材の先端部と前記孔の周囲部とが当接した場合に、前記孔が設けられた部材が受ける挿入方向の並進力及びこれに直交する軸周りのモーメントを検出し、
    検出された前記並進力及びモーメントに基づく演算を行い、前記棒状部材の先端部の当接位置の前記孔の中心からの方向及び距離を算出し、
    記モーメントに基づいて算出された前記当接位置の前記孔の中心からの方向に、前記孔が設けられた部材、または、前記棒状部材のいずれかを、前記孔及び前記棒状部材の径と前記算出された方向に含まれる想定誤差と前記孔及び前記棒状部材間のクリアランスとに応じて、下記の関係を満たすように予め定められた一定の距離δ1だけ移動操作し、これらの動作を繰り返すことによって前記棒状部材を前記孔に挿入させる
    ことを特徴とする組立方法。
    δ1<(φR−φr)×cos(θe) (ただし、φRは、前記孔の内径、φrは、前記棒状部材の外径、θeは、算出された前記孔の中心からの方向θ1に含まれる想定誤差である。)
  2. 孔が設けられた部材、または、棒状部材のいずれかを把持して移動操作し、前記孔に前記棒状部材を挿入させる組立方法であって、
    前記孔に前記棒状部材を挿入させようとしたときに、前記棒状部材の先端部と前記孔の周囲部とが当接した場合に、前記孔が設けられた部材が受ける挿入方向の並進力及びこれに直交する軸周りのモーメントを検出し、
    検出された前記並進力及びモーメントに基づく演算を行い、前記棒状部材の先端部の当接位置の前記孔の中心からの方向及び距離を算出し、
    記モーメントに基づいて算出された前記当接位置の前記孔の中心からの方向が全周方向を8つに等分した45°ずつの領域のいずれに含まれているかを判別し、前記方向が含まれていると判別された領域の中心方向に、前記孔が設けられた部材、または、前記棒状部材のいずれかを、前記孔及び前記棒状部材の径と前記孔及び前記棒状部材間のクリアランスとに応じて、下記の関係を満たすように予め定められた一定の距離δ1だけ移動操作し、これらの動作を繰り返すことによって前記棒状部材を前記孔に挿入させる
    ことを特徴とする組立方法。
    δ1<(φR−φr)×cos(22.5°)(ただし、φRは、孔の内径、φrは、棒状部材の外径である。)
  3. 孔が設けられた部材、または、棒状部材のいずれかを把持して移動操作し、前記孔に前記棒状部材を挿入させる把持手段と、
    前記把持手段が前記孔に前記棒状部材を挿入させようとしたときに、前記棒状部材の先端部と前記孔の周囲部とが当接した場合に、前記孔が設けられた部材が受ける挿入方向の並進力及びこれに直交する軸周りのモーメントを検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された並進力及びモーメントに基づく演算を行い、この演算結果に応じて前記把持手段の動作を制御する制御手段と
    を備え、
    前記制御手段は、前記把持手段の動作の制御において、インピーダンス制御を行うとともに、前記検出手段により検出された並進力及びモーメントに基づき、前記棒状部材の先端部の当接位置の前記孔の中心からの方向及び距離を算出し、前記モーメントに基づいて算出された方向に、前記孔が設けられた部材、または、前記棒状部材のいずれかを、前記孔及び前記棒状部材の径と前記算出された方向に含まれる想定誤差と前記孔及び前記棒状部材間のクリアランスとに応じて、下記の関係を満たすように予め定められた一定の距離δ1だけ移動操作させ、これらの動作を繰り返すことによって前記棒状部材を前記孔に挿入させる
    ことを特徴とする組立装置。
    δ1<(φR−φr)×cos(θe) (ただし、φRは、前記孔の内径、φrは、前記棒状部材の外径、θeは、算出された前記孔の中心からの方向θ1に含まれる想定誤差である。)
  4. 孔が設けられた部材、または、棒状部材のいずれかを把持して移動操作し、前記孔に前記棒状部材を挿入させる把持手段と、
    前記把持手段が前記孔に前記棒状部材を挿入させようとしたときに、前記棒状部材の先端部と前記孔の周囲部とが当接した場合に、前記孔が設けられた部材が受ける挿入方向の並進力及びこれに直交する軸周りのモーメントを検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された並進力及びモーメントに基づく演算を行い、この演算結果に応じて前記把持手段の動作を制御する制御手段と
    を備え、
    前記制御手段は、前記把持手段の動作の制御において、インピーダンス制御を行うとともに、前記検出手段により検出された並進力及びモーメントに基づき、前記棒状部材の先端部の当接位置の前記孔の中心からの方向及び距離を算出し、前記モーメントに基づいて算出された方向が全周方向を8つに等分した45°ずつの領域のいずれに含まれているかを判別し、前記方向が含まれていると判別された領域の中心方向に、前記孔が設けられた部材、または、前記棒状部材のいずれかを、前記孔及び前記棒状部材の径と前記孔及び前記棒状部材間のクリアランスとに応じて、下記の関係を満たすように予め定められた一定の距離δ1だけ移動操作させ、これらの動作を繰り返すことによって前記棒状部材を前記孔に挿入させる
    ことを特徴とする組立装置。
    δ1<(φR−φr)×cos(22.5°)(ただし、φRは、孔の内径、φrは、棒状部材の外径である。)
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