JP7163754B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、前身頃と後身頃とを固定するためのメカニカルファスナを有する吸収性物品に関する。
紙おむつ、尿パッドや生理用ナプキンといった吸収性物品が知られている。中でも、吸収性物品として、テープ型の紙おむつが知られている。テープ型の紙おむつは、前身頃又は後身頃にファスニングテープを備えている。ファスニングテープはメカニカルファスナを有しており、このメカニカルファスナを介して紙おむつの前身頃と後身頃とを固定することができる。特許文献1には、ファスニングテープの位置確認を容易にするために、ファスニングテープに透明領域と不透明領域が設けられている。
特開2004-167025号公報
本件は、装着感を向上させるとともに、前後の見分けが容易となる吸収性物品を提供することを目的の一つとする。なお、この目的に限らず、後述する「発明を実施するための形態」に示す各構成から導き出される作用及び効果であって、従来の技術では得られない作用及び効果を奏することも、本件の他の目的として位置付けることができる。
ここで開示する吸収性物品は、前身頃,股下部及び後身頃に亘って設けられた本体部において長手方向の両側縁部から外方に延出する左右一対のサイドフラップと、前記前身頃と前記後身頃とを固定するためのメカニカルファスナとを備え、前記サイドフラップのつぶれ抵抗測定試験により得られる剛性と前記メカニカルファスナのつぶれ抵抗測定試験により得られる剛性との比が1:0.8~1:1.4であり、前記サイドフラップのつぶれ抵抗測定試験により得られる剛性が1gr/9mm以上、4gr/9mm以下であり、前記メカニカルファスナのつぶれ抵抗測定試験により得られる剛性が1gr/9mm以上、3gr/9mm以下であり、長手方向の中央位置を基準にして、前記前身頃側と前記後身頃側とが略対称な形状を有する。本吸収性物品は、前記メカニカルファスナを有し、前記前身頃及び前記後身頃の一方において前記サイドフラップに対して幅方向の端部から外側に延出し、少なくとも一部が前記サイドフラップと異なる色彩の止着部を備える。
本件で示す吸水性物品によれば、装着感を向上させるとともに、前後の見分けが容易となる吸収性物品を提供することができる。
実施形態に関するテープ型紙おむつの平面視展開図である。 実施形態に関するテープ型紙おむつの分解斜視図である。 図1のIII-III矢視断面図である。
以下、本件を実施するための形態を説明する。下記の実施形態はあくまでも例示に過ぎず、この実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、
必要に応じて取捨選択することができ、適宜組み合わせることもできる。
実施形態で述べる吸収性物品は、着用者に装着され、着用者から排泄される尿や便等の排泄物の水分を吸収し保持する衛生用品である。この吸収性物品には、テープ型の紙おむつ(いわゆる「使い捨ておむつ」)といった吸収性物品が挙げられる。以下の実施形態では、吸収性物品としてテープ型の紙おむつを例示する。テープ型おむつは、着用者の腰回りが周状に連続して構成されたパンツ型の紙おむつとは異なり、腰回りの前後に分離した前身頃及び後身頃をもつ。テープ型の紙おむつは、乳幼児のほか、成人の要介護者といったさまざまな着用者に装着される。
本実施形態では、紙おむつについて、着用者の腹部に対向して配置される前身頃と背部に対向して配置される後身頃とを結ぶ方向を長手方向とする。これらの前身頃(長手方向の一側)と後身頃(長手方向の他側)との間(長手方向の中央)には、着用者の股下に配置(股間に対向して配置)される股下部が位置する。また、紙おむつが着用者に装着された状態(以下、「装着状態」と略称する)において、着用者の肌に向かう側(装着された状態で内側)を肌対向面側(肌面側)とし、肌対向面側の反対側(外側)を肌非対向面側(非肌面側)とする。さらに、肌対向面側と肌非対向面側とを結ぶ方向を厚み方向とし、長手方向と厚み方向の何れにも直交する方向を幅方向とする。その他、厚み方向の肌対向面側から視ることを平面視とする。そして、平面視での幅方向を左右ともいう。
本明細書において、例えば「1~100」との数値範囲の表記は、その下限値「1」及び上限値「100」の双方を包含するものとする。また、他の数値範囲の表記も同様である。
[1.構成]
[1-1.基本構成]
図1~図3を参照して、テープ型紙おむつ100の基本的な構成を説明する。なお、図3の断面図では、各構成を把握しやすくするため、各シート類の厚みを誇張して示している。下記の説明では、「テープ型紙おむつ」を単に「紙おむつ」と略称する。
図1では、幅方向の中心線Aを基準として対称に紙おむつ100が形成されている。この紙おむつ100は、長手方向に沿って前身頃2、股下部3、及び後身頃4の三つの領域に大別される。前身頃2は、装着時に着用者の下腹部側に位置する領域である。後身頃4は、装着時に着用者の臀部側に位置する領域である。股下部3は、前身頃2と後身頃4との間に位置して、装着時に着用者の股下に位置する領域である。紙おむつ100は、前身頃2、股下部3、及び後身頃4に亘って設けられる本体部1を備えている。
紙おむつ100は、前身頃2及び後身頃4において、長手方向の両側縁部から股下部3よりも幅方向外方に延出する、左右一対の前方サイドフラップ5及び左右一対の後方サイドフラップ6をそれぞれ有している。このように、紙おむつ100は、長手方向の中央位置を基準にして、前身頃2側と後身頃4側とが略対称な形状を有している。言い換えれば、紙おむつ100の全体形状は、幅方向に延びる基準線CLを基準に線対称又は略線対称である。
紙おむつ100は、前身頃2及び後身頃4のうち少なくとも一方(ここでは後身頃4)において、長手方向の両側縁部から外方に突出して設けられる左右一対の止着部60(「ファスニングテープ」や単に「テープ」とも称される)を有している。また、紙おむつ100は、前身頃2及び後身頃4のうち他方(ここでは前身頃2)において、止着部60が止着されるパッチ38を有する。パッチ38は、後述するデザイン部91,92の一方に外装(非肌面側に配置)されている。
紙おむつ100は、少なくとも股下部3に積層体10を備える。より具体的には、紙おむつ100は、前身頃2、股下部3、及び後身頃4に亘って長手方向に設けられる積層体10を備える。図2,図3に示すように、積層体10は、吸収体20と、吸収体20の肌対向面側に積層されるトップシート31とを備える。さらに、積層体10は、吸収体20の肌非対向面側に積層されるバックシート32を備える。また、バックシート32の肌非対向面側には、カバーシート35(非肌面側シート)が積層される。また、トップシート31の側方(幅方向外側)から肌対向面側に亘って、サイドシート33(肌面側シート)が配置される。図3に示すように、吸収体20は、吸収性コア21を内蔵している。さらに、図1,図2に示すように、紙おむつ100には、前身頃2の前デザイン部91(第二デザイン部)と後身頃4の後デザイン部92(第一デザイン部)とが設けられている。これらのデザイン部91,92は、肌対向面側から外観可能に設けられている。
以下、紙おむつ100の各構成要素について説明する。
〔吸収性コア〕
吸収性コア21は、液体を吸収して保持するマット状の部材である。図3に示すように、吸収性コア21は、高吸収性ポリマー(SAP(Superabsorbent polymer)、高吸水性高分子あるいは高吸水性樹脂とも称される)22と、繊維材料23とを含んでいる。吸収性コア21は、繊維材料23に高吸収性ポリマー22が混合されることにより形成されている。繊維材料23は、親水性を有する極細の繊維が絡まり合って形成されている。高吸収性ポリマー22は、繊維材料23に混合されることにより、通常、繊維材料23に埋没保持されている。高吸収性ポリマー22は、繊維材料23によって拡散された液体を吸収し保持することができる。
<高吸収性ポリマー>
高吸収性ポリマー22としては、使い捨ておむつや尿パッドのような吸収性物品における吸収体の材料として用いられている各種公知のものを用いることができる。高吸収性ポリマー22としては、例えば、デンプン-アクリル酸(塩)グラフト共重合体、デンプン-アクリロニトリル共重合体のケン化物、デンプン-アクリル酸エチルグラフト共重合体のケン化物等のデンプン系;ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物等のセルロース系;ポリアクリル酸(塩)、アクリル酸で架橋されたポリエチレンオキシド、ポリビニルアルコール-無水マレイン酸反応物の架橋物等の合成ポリマー系のものを用いることができる。これらの中でも、吸収性の観点から、ポリアクリル酸(塩)が好ましく、ポリアクリル酸ナトリウムがより好ましい。これらは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。高吸収性ポリマー22の形状は特に限定されないが、例えば、粒状、粉体状、ペレット状、ゾル状、フィルム状、繊維状等のものを用いることができる。
<繊維材料>
繊維材料23としては、例えば、パルプ繊維、レーヨン繊維、コットン繊維等のセルロース系の繊維や;ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等の合成繊維に親水化処理を施したものが挙げられる。中でも、吸収性の観点から、繊維又は合成繊維を粉砕あるいは解繊したフラッフパルプを用いることが好ましい。これらは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
〔吸収体〕
吸収体20は、着用者から排泄される尿や経血といった液体の水分(以下「排泄水分」という)を吸収して保持する吸液性をもつマット状(あるいはパッド状)の部材である。図1に示すように、本実施形態では、前身頃2及び後身頃4に位置する部分よりも股下部3に位置する部分のほうが幅方向寸法の小さい、砂時計形状の吸収体20を例示する。より具体的には、この吸収体20は、後身頃4における幅方向寸法が大きい部分の長手方向の寸法が、前身頃2における幅方向寸法が大きい部分の長手方向の寸法よりも大きい、非対称砂時計形状となっている。ただし、吸収体20の平面視形状は、上記したような砂時計形状に限らず、平面視で矩形(すなわち幅方向寸法が一定)であってもよいし、それぞれ円形の前身頃2及び後身頃4を結ぶダンベル形状であってもよい。
図3に示すように、吸収体20は、吸収性コア21とコアラップシート(以下、「ラップシート」と略称する)24とを有している。吸収体20は、吸収性コア21がラップシート24によって被包(ラップ)されることで形成されている。ラップシート24は、吸収性コア21の肌対向面側と肌非対向面側とを含めて、吸収性コア21の全体を被覆している。
<ラップシート>
ラップシート24は、吸収性コア21を被覆するシート状の部材である。ラップシート24によって吸収性コア21が被包されることで、吸収性コア21の定形性が確保される。
ラップシート24は、吸収性物品に用いられている公知の材料で形成することができる。例えばティッシュペーパーのような紙;スパンボンド不織布、ニードルパンチ不織布、スパンレース不織布、エアースルー不織布、SMS(Spunbound Meltblown Spunbound)不織布等を用いることができる。
〔積層体〕
積層体10は、吸収体20の両主面側にトップシート31とバックシート32とがそれぞれ配置された積層構造体である。中でも、トップシート31は、吸収体20の肌対向面側の表面に配置される。また、バックシート32は、吸収体20の肌非対向面側の表面に配置される。積層体10は、肌対向面側からの排泄水分をトップシート31に透過させて、透過した排泄水分を吸収体20によって吸収保持するとともに、バックシート32によって肌非対向面側から外部への漏出を阻止する。トップシート31及びバックシート32と吸収体20とは、ホットメルト接着剤等の公知の接着剤によって固定することができる。
<トップシート>
トップシート31は、積層体10において最も肌対向面側に配置されるシート状の部材である。このトップシート31は、吸収体20よりも幅方向寸法が大きく、肌対向面側から吸収体20の全面を被覆する。また、トップシート31は、紙おむつ100が装着された状態において、着用者の肌に接触して、排泄水分を透過させて吸収体20に吸収させる。このため、トップシート31は、少なくとも一部又は全部が透水性をもつ材料で構成される。また、トップシート31は、装着時のフィット性のため、柔軟性が高い材料で構成されることが好ましい。また、装着状態での蒸れを抑えるため、通気性を併せもつ材料で構成されることが好ましい。
トップシート31を構成する材料としては、例えば、織布、不織布、多孔性フィルム等を用いることができる。または、トップシート31としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ナイロン等の熱可塑性樹脂の繊維に親水化処理を施して,不織布にしたものを用いてもよい。トップシート31を構成する不織布としては、例えば、スパンボンド不織布、ニードルパンチ不織布、スパンレース不織布、エアースルー不織布、メルトブローン不織布、SMS不織布等を用いることができる。
<バックシート>
バックシート32は、積層体10で最も肌非対向面側に配置されるシート状の部材である。バックシート32は、吸収体20及びトップシート31よりも幅方向寸法が大きく、肌非対向面側から吸収体20及びトップシート31の全面を被覆する。また、バックシート32は、吸収体20から肌非対向面側に排泄物が漏れるのを防ぐ。このため、バックシート32は、非透水性をもつ材料で構成される。また、バックシート32は、装着状態での蒸れを抑えるため、透湿性を併せもつ材料で構成されることが好ましい。
バックシート32を構成する材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂シートを用いることができる。中でも、バックシート32としては、0.1~0.4μmの微細な孔が複数形成された微多孔性の熱可塑性樹脂シートを用いることが好ましい。このようなシートとしては、例えば、熱可塑性樹樹脂中に無機充填剤を混練してシートを成形した後に、延伸することにより得られるシートを用いることができる。
〔サイドシート、カバーシート〕
紙おむつ100は、積層体10に対して積層されるサイドシート33及びカバーシート35をさらに備えている。サイドシート33は、積層体10の幅方向側方から肌対向面側に亘って配置される。また、カバーシート35は、積層体10の肌非対向面側に配置される。サイドシート33及びカバーシート35と積層体10とは、ホットメルト接着剤等の公知の接着剤によって固定することができる。
<サイドシート>
サイドシート33は、積層体10の両側部に後述する立体ギャザー42を形成するために幅方向両側に設けられる左右一対の部材である。図2に示すように、サイドシート33は、前身頃2及び後身頃4において、長手方向の両側縁部から股下部3よりも幅方向外方に延出するフラップ部34A及びフラップ部34Bをそれぞれ有している。図3に示すように、サイドシート33は、トップシート31及びバックシート32の幅方向側方のそれぞれに設けられている。さらに、サイドシート33は、トップシート31及びバックシート32の幅方向側方から、幅方向側部にかけて肌対向面側に積層される。サイドシート33は、後述する立体ギャザー42の収縮を利用して、着用者の肌に当接する方向に向かって起立する。
サイドシート33は、幅方向側方への液漏れを防ぐため、非透水性をもつ材料で構成されることが好ましい。サイドシート33としては、スパンボンド不織布を用いることができる。また、サイドシート33の一部は、紙おむつ100において最も肌対向面側に配置される(このことから、サイドシート33はトップシート31と同様に「トップシート」とも称される)。このように着用者に対して接触しうるサイドシート33としては、SMS不織布やSMMS(Spunbound Meltblown Meltblown Spunbound)不織布のようにメルトブローン層を含ませることにより、柔軟性を高めたスパンボンド不織布を用いることが好ましい。あるいは、スパンボンド不織布をなす繊維の繊度や目付量が抑えられることにより、柔軟性を向上させたスパンボンド不織布を用いることが好ましい。
なお、「繊度」とは、繊維の繊維径(太さ)や断面積に対応するパラメータであり、所定の長さあたりの重量で表される。例えば、一本の繊維について10000mあたりのグラム数(デシテックス)が「繊度」として用いられる。
また、「目付量」とは、シートの厚みあるいは積層度合いに対応するパラメータであり、単位面積あたりの重量で表される。例えば、一平米あたりのグラム数が「目付量」として用いられる。
トップシート31及びサイドシート33は、その全面が略同一色を有している。トップシート31及びサイドシート33の色は、通常、白色である。これにより、サイドフラップ5,6を含む本体部1は、肌対向面側から平面視したときに全域に亘って実質的に同じ色(第一色彩)を有している。
<カバーシート>
カバーシート35は、積層体10及び積層体10の肌非対向面側に付されたデザイン部91,92を肌非対向面側から被覆するシート状の部材である。カバーシート35は、紙おむつ100でパッチ38を除いて最も肌非対向面側に配置されることで、バックシート32を補強し、バックシート32の手触り(触感)を良好なものとするために用いられる。カバーシート35は、吸収体20、トップシート31、及びバックシート32よりも幅方向寸法が大きく設定され、装着状態で着用者の股下、臀部、腰、腹等のまわりに配置される。図2に示すように、カバーシート35は、前身頃2及び後身頃4において、長手方向の両側縁部から股下部3よりも幅方向外方に延出する、左右一対のフラップ部36A及び左右一対のフラップ部36Bをそれぞれ有している。
カバーシート35を構成する材料としては、例えば、織布、不織布等を挙げることができる。中でも、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等の熱可塑性樹脂の不織布、湿式不織布を用いることが好ましい。特には、触感(手触り)を確保するために柔軟性の観点から、カバーシート35としては、スパンボンド不織布を好適に用いることができる。
カバーシート35は、通常、半透明のシートである。具体的に、カバーシート35は、全光線透過率が、好ましくは65%以上、より好ましくは75%以上であり、好ましくは99%以下、より好ましくは90%以下である。カバーシート35の全光線透過率が上記下限値以上であると、紙おむつ100の非対向面側からカバーシート35を通じて、デザイン部91,92を視認しやすくなる。また、カバーシート35の全光線透過率が上記上限値以下であると、バックシート32及びデザイン部91,92が、他の部材との接触や擦れ等から保護されやすくなる。
本明細書において、「全光線透過率」とは、JIS K 7361-1(プラスチック-透明材料の全光線透過率の試験方法-第一部:シングルビーム法)に準拠した測定法により測定された値をいうものとする。全光線透過率は、カバーシート35を構成する材料の選択(例えば、カバーシート35が不織布である場合、不織布の繊度や目付量、又は酸化チタン等の填料の含有量)や、カバーシート35の厚み寸法等によって調整することができる。
上述のように構成された紙おむつ100では、肌対向面側から肌非対向面側へ向けて、サイドシート33、トップシート31、吸収体20、バックシート32、カバーシート35の順に各部材が積層されている。サイドシート33とカバーシート35とは、ホットメルト接着剤等の公知の接着剤によって貼り合わされる。そして、フラップ部34Aとフラップ部36Aとにより、前方サイドフラップ5が形成される。また、フラップ部34Bとフラップ部36Bとにより、後方サイドフラップ6が形成される。
紙おむつ100の本体部1(図1参照)は、吸収体20をはじめ、シート31~33,35やフラップ部34A,34B,36A,36Bといった前身頃2、股下部3、及び後身頃4に亘って設けられる基本的な部材を有する。なお、パッチ38や止着部60、デザイン部91,92は、付加的な構成であり(基本的な部材ではなく)、本体部1に含まれない。
〔ギャザー〕
紙おむつ100には、装着状態における着用者への追従性を高めるため、レッグギャザー41、立体ギャザー42、ウェストギャザー43等のギャザー40が設けられている。ギャザー40は、ゴムやポリウレタン、伸縮フィルムといった伸縮性をもつ部材(伸縮性部材)を伸張状態で不織布などのシートの間に挟んで、ホットメルト、ヒートシール、超音波溶着等で固定することによって伸縮性をもたせたシート複合体から構成される。このシート複合体は、伸縮性部材が伸張状態からもと(自然長の状態)に戻ろうとする力(復元力、弾性力)でシートに細かな皺が寄った状態となる。ここでは、伸縮性部材として糸状のゴム部材(以下、「糸ゴム」と略称する)50を例示する。
この紙おむつ100には、糸ゴム50で形成されるギャザー40として、三種の糸ゴム51,52,53で伸縮性が付与された三種のギャザー41,42,43を例示する。一つは、バックシート32の幅方向外側端縁部、サイドシート33、及びカバーシート35が、第一糸ゴム51で皺寄せされたレッグギャザー41である。もう一つは、サイドシート33の幅方向内側端縁部が第二糸ゴム52で皺寄せられた立体ギャザー42である。さらにもう一つは、トップシート31、バックシート32、サイドシート33、及びカバーシート35の長手方向背側端縁部が、第三糸ゴム53で皺寄せられたウェストギャザー43である。
レッグギャザー41は、着用者の脚部に対する追従を高めて紙おむつ100との隙間を抑えるために設けられる。図1に示すように、レッグギャザー41は、装着状態において着用者の脚部周縁となる箇所に設けられる。図1,図2に示すように、レッグギャザー41では、股下部3及びその周辺において、バックシート32の幅方向外側の端縁であって、長手方向に沿って第一糸ゴム51が設けられている。また、図3に示すように、第一糸ゴム51は、サイドシート33とカバーシート35との間に介装されている。
立体ギャザー42は、排泄箇所の周縁で着用者に対する追従性を高めることにより、排泄物の幅方向側方への漏れを防ぐために設けられる。図1に示すように、立体ギャザー42は、サイドシート33の幅方向内側に配備される。図1,図2に示すように、立体ギャザー42では、サイドシート33の幅方向内側の端縁で長手方向に沿って第二糸ゴム52が設けられている。また、図3に示すように、立体ギャザー42では、サイドシート33の幅方向内側の端縁部に位置するシート部33A,33Bが折り曲げられて重ねられる。これらのシート部33A,33Bによって、長手方向に延在する第二糸ゴム52が囲まれている。
ウェストギャザー43は、着用者の臀部や下腹部に対する追従性を高めるために設けられる。詳細に言えば、ウェストギャザー43では、幅方向に延びる複数の第三糸ゴム53が、伸張状態で、一組の非伸縮性のシートに狭装された伸縮シート54が用いられる。図1,図2に示すように、この伸縮シート54が、トップシート31とカバーシート35との間において、長手方向背側端縁部に介装されている。
[1-2.詳細構成]
次に、紙おむつ100の詳細な構成を述べる。
〔デザイン部〕
デザイン部91,92は、紙おむつ100のそれ以外の部分に対して目視により区別可能な領域である。デザイン部91,92は、例えば、文字、図形、記号、或いは模様、又はこれらの組み合わせ(以下、これらを総称して単に「図柄」という。)を有している。デザイン部91,92は、互いに、同一の図柄又は少なくとも一部が同一の図柄を有している。また、デザイン部91,92は、略同一の輪郭形状を有している。デザイン部91,92は、紙おむつ100に設けられることで、紙おむつ100の着用者又は着用者に着用させる利用者の興味を引いたり、楽しませたり、喜ばせたりすることができる。
デザイン部91,92は、例えば、所望の色のインクを活版印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷、スクリーン印刷、インクジェット印刷等の印刷方法による印刷によって形成することができる。インクは、水性であっても油性であってもよいが、通常、油性のインクが用いられる。インクは、色材として公知の染料又は顔料、及び溶剤や界面活性剤等を含有する。
本実施形態のデザイン部91,92は、外観が互いに同一又は類似する。ここでいう「外観が互いに同一又は類似するデザイン部91,92」には、下記に例を列挙する態様1~4の少なくとも何れかが含まれる。
・態様1:色彩又は模様が同一又は類似するデザイン部91,92
・態様2:模様の配置が同一又は類似するデザイン部91,92
・態様3:幅方向寸法が同一又は略同一のデザイン部91,92
・態様4:長手方向寸法が同一又は略同一のデザイン部91,92
例えば、長手方向に線対称又は略線対称な外観のデザイン部91,92が設けられる。
〔パッチ〕
パッチ38は、止着部60とともに止め着け機能を実現するファスニング機構を構成し、止着部60を貼着可能な部材である。止着部60及びパッチ38によって、ファスニング機構が構成される。このファスニング機構としては、例えば、少なくともフック部材(雄部材)を有し、このフック部材とループ部材(雌部材)とによって機械的に結合する面状ファスナ(メカニカルファスナ)を用いることができる。フック部材は、表面に鉤状、きのこ状、錨状等の突起が多数形成されているシート状の部材である。また、ループ部材は、表面にループ状の繊維が配置された、又は短繊維で構成された不織布を用いたシート状の部材である。または、ファスニング機構としては、粘着剤や粘着テープを用いることができる。中でも、フック部材とループ部材とを強固に固着させることができるとともに、これらを剥離して繰り返しの使用ができることから、面状ファスナが好ましい。本実施形態では、止着部60がフック部材として機能し、パッチ38がループ部材として機能する場合を例示する。
本実施形態では、カバーシート35において前身頃2の外表面(紙おむつ100の最も肌非対向面側)にフロントパッチ(以下、「パッチ」と略称する)38が取り付けられている。すなわち、パッチ38は、デザイン部91に外装されている。パッチ38としては、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ナイロン等の熱可塑性樹脂の繊維を用いた不織布が用いられる。
パッチ38は、光透過性を有することで、透明若しくは半透明であるか、又は、一体的に前デザイン部91の外観を構成する。例えば、パッチ38は、デザイン部91,92と同一の図柄若しくは少なくとも一部が同一の図柄を有している。これにより、パッチ38の外装された前デザイン部91の視認性や見栄えが低下し難いものとなっている。なお、パッチ38の「光透過性」とは、パッチ38が外装された位置の前デザイン部91に光を透過させるとともに、そのデザイン部91が反射する反射光を視認可能な程度に透過させる性状である。
パッチ38の光透過性は、全光線透過率によって表すことができる。パッチ38は、全光線透過率が、好ましくは65%以上、より好ましくは70%以上、さらに好ましくは75%以上であり、好ましくは99%以下、より好ましくは95%以下、さらに好ましくは90%以下である。パッチ38の全光線透過率が上記下限値以上であると、紙おむつ100の非対向面側からパッチ38を通じて、デザイン部91,92を視認しやすくなる。また、パッチ38の全光線透過率が上記上限値以下であると、パッチ38と止着部60との係合力が発揮されやすくなる。パッチ38の全光線透過率は、パッチ38を構成する材料の選択や、パッチ38の厚み寸法等により調整できる。
上記範囲の全光線透過率を充足するパッチ38を構成する材料として不織布を用いる場合、その繊維径は0.5~1.2dtexが好ましく、また、その目付量は16g/m以下が好ましい。ここで、繊維径は、パッチ38を、幅方向に略5等分し、略5等分されたパッチ38からそれぞれ1cm角の試験片をサンプリングし、顕微鏡で繊維の直径を各20点ずつ測定し、その平均値から算出できる。また、目付量は、パッチ38ら、縦20cm×横20cmの試験片を任意に5枚採取して質量を測定し、その平均値を単位面積当たりの重量に換算して算出できる。
<重複部>
図1に示すように、パッチ38はデザイン部91との重複部38A(主部)を有している。なお、デザイン部91の幅方向寸法よりもパッチ38の幅方向寸法が大きい場合には、パッチ38は、重複部38Aの幅方向外側に、デザイン部91と重複しない非重複部38Bを有することがある。
デザイン部91に外装されるパッチ38において、重複部38Aの全光線透過率は、上述したパッチ38の全光線透過率の範囲と同様になっている。重複部38Aの全光線透過率が上記範囲のパッチ38は、少なくとも重複部38Aが透明又は半透明となる。重複部38Aの全光線透過率が上記範囲のパッチ38を用いると、デザイン部91にパッチ38を外装しても、デザイン部91の外観がパッチ38の存在に影響されにくく、デザイン部91の視認性や見栄えに優れる。その結果、使用者の紙おむつ100に対する購買意欲を高めることができる。
〔止着部〕
止着部60は、パッチ38とともにファスニング機構を構成し、パッチ38に貼着可能なフック部材を有している。止着部60は、前方サイドフラップ5及び後方サイドフラップ6のうち少なくとも一方において、幅方向の端部から外方(外側)に突出(延出)するように取り付けられる。本実施形態では、後方サイドフラップ6に止着部60が設けられる場合を例示する。股下部3を中心として前身頃2と後身頃4とが対向するようにして肌対向面側に紙おむつ100を折り曲げた際に、止着部60が幅方向外方に引っ張られてパッチ38に止め着けられる。そしてこの状態で、紙おむつ100が着用者に装着される。
図1,図2に示すように、止着部60は、後方サイドフラップ6に固定されるとともに、後方サイドフラップ6から外方に延出して設けられる基材シート61(フックキャリア)を有している。基材シート61と後方サイドフラップ6との固定は、例えば、ヒートシールや超音波シールによってサイドシート33及び/又はカバーシート35に熱融着するか、ホットメルト等の接着剤によってサイドシート33及び/又はカバーシート35に接着することで行うことができる。さらに、基材シート61の一主面に、前身頃2と後身頃4とを固定するためのフック部材である係止部材64が設けられている。本実施形態の係止部材64は、メカニカルファスナから構成されている。基材シート61は、本体部1と係止部材64とを幅方向に結び、係止部材64及びパッチ38を介して、前身頃2と後身頃4とを止め着けることができる。
基材シート61及び/又は係止部材64は、肌対向面側から平面視した際に、本体部1と異なる色(色彩,第二色彩)を有している。基材シート61及び係止部材64の少なくとも一方が、本体部1と異なる色を有していればよく、基材シート61及び係止部材64がともに、本体部1と異なる色を有していてもよい。中でも、基材シート61と係止部材64とは、互いに異なる色を有することが好ましい。具体的には、基材シート61が本体部1と同系の色(第一同系色彩)を有し、係止部材64が本体部1と異なる色を有することが好ましい。特には、肌対向面側から平面視したときに実質的に同じ色を有している本体部1に対して、基材シート61が本体部1と同系の色を有し、係止部材64が本体部1と異なる色を有することが好ましい。反対に、基材シート61が本体部1とは異なる色を有し、係止部材64が本体部1と同系の色を有していてもよい。これらより、本体部1の色とは異なる色の基材シート61や係止部材64によって、止着部60と本体部1とを見分けることができるとともに、止着部60に含まれる基材シート61と係止部材64とを見分けることができる。したがって、紙おむつ100を装着する際に、係止部材64の位置を速やかに把握して、パッチ38への止め着けをスムーズに行うことができる。
ここで、「異なる色」とは、明るさ、色相又は彩度のうち、少なくともいずれか一つが異なることを意味する。例えば、単に色相が異なるものばかりでなく、同じ色相であっても、彩度又は明度が異なるものは「異なる色」である。「同系の色」とは、実質的に同じ色を含む同系統の色彩、すなわち、色相が同じ又は近似する色彩を意味する。「実質的に同じ色」とは、実質的に同じ色を含む同系統の色、すなわち、色相が同じ又は近似する色を意味する。すなわち、明るさ、色相又は彩度の全てが略同じであることを意味する。換言すれば、「実質的に同じ色」とは、対比する色同士が完全に同一色でなくても、太陽光や通常の照明光の下で、対比する色同士を区別して視認することが困難な程度の同一性を有することである。
例えば、任意の2点間の色差は、市販の測色器を用いて測色を行い、JIS Z 8729等に規定されるCIE1976(L)色空間に基づいて数値化した値を比較することによって求めることができる。具体的には、測定対象たる2点(例えば肌対向面側の任意の2点)間のL値の差がΔL、a値の差がΔa、b値の差がΔbであるときに、色差ΔEab=[(ΔL+(Δa+(Δb1/2によって求められる。この色差ΔEabが好ましくは1.5以上、より好ましくは3.0以上である場合に、使用者が目視により感知し得る程度に色が異なるといえる。言い換えれば、「異なる色」とは、色差が上記範囲であることを意味する。上記「同系の色彩」とは、色差が好ましくは1.5未満であることを意味し、上記「実質的に同じ色彩」とは、色差が好ましくは1.0未満であることを意味する。
基材シート61及び/又は係止部材64が本体部1と異なる色を有するためには、公知の着色手法を用いることができる。例えば、基材シート61及び/又は係止部材64に対して、塗装、印刷、染色等の公知の手段で着色剤による着色を行うことができる。または、基材シート61及び/又は係止部材64の原料に着色剤を配合して、着色剤を配合した原料から製造することで、着色された基材シート61及び/又は係止部材64を得ることができる。着色材としては特に限定されず、公知の顔料、染料等を用いることができる。また、着色剤の色も限定されず、本体部1と異なる色であれば適宜用いることができる。通常、本体部1は白色であるため、着色剤の色は白色以外が好ましい。
<基材シート>
基材シート61は、幅方向内側の基部62(挟装部)と、基部62から幅方向外方に突出(延出)する突出部63(延出部)とを有している。基部62は、フラップ部34Bとフラップ部36Bとの間に狭装されることで、後方サイドフラップ6に固定されている。突出部63は、サイドシート33及びカバーシート35よりも幅方向外側に突出して、外部に露出した状態で設けられている。そして、突出部63の肌対向面側に、係止部材64が設けられている。
なお、本体部1の色とは異なる色の基材シート61を用いる場合には、少なくとも突出部63に本体部1の色とは異なる色が付されていればよい。基部62は、本体部1の色とは異なる色(基材シート61の全体が本体部1の色とは異なる色)であってもよいし、本体部1の色と実質的に同じ色や同系の色であってもよい。突出部63だけが本体部1の色とは異なる色の場合には、基材シート61の着色コストを低減させうる。
基材シート61を構成する材料としては、例えば、織布、不織布、樹脂フィルム、紙等を用いることができる。織布、不織布、又は樹脂フィルムを構成する素材としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン等の熱可塑性樹脂を用いることができる。
さらに、基材シート61は、所定の透光性を有する。ここでいう「所定の透光性」とは、基材シート61に対して係止部材64が積層される側とは反対側から見て、係止部材64の色が透けて見える性質を意味する。例えば、紙おむつ100を平面状に展開した状態において肌非対向面側から止着部60を見たときや、この展開状態から基材シート61の基部62に対して肌面側に重ね合わせるように突出部63を折り返した状態で肌対向面側から止着部60を見たときに、基材シート61を通して係止部材64の色が透けて見える。
このように所定の透光性は、基材シート61の少なくとも一部にフィルム化された部分を設けることで達成可能である。例えば、透光性のフィルムを少なくとも一部に用いた基材シート61には、所定の透光性が付与される。
<係止部材>
係止部材64は、パッチ38とともに面状ファスナを構成するためのフック部材である。係止部材64は、シート状の支持体と、この支持体から略垂直に突出する多数の突起部とを有している。係止部材64は、支持体の突起部が設けられていない側の面で基材シート61に固定される。また、係止部材64は、突起部を介してパッチ38に止め着けられる。係止部材64は、例えば、支持体と突起部とを別個に形成して貼り合せるようにしてもよいが、支持体と突起部とを同時成形することで一体化して得ることが好ましい。
係止部材64の突起部の形状は特に限定されないが、例えば、きのこ状、鉤状、錨状等の形状が挙げられる。突起部がこのような形状を有することで、パッチ38に対する係止部材64の機械的な係合を良好に行うことができるとともに、係合の解除も容易に行うことができる。このような形状を有する係止部材64は、例えば、特表平8-508910号公報に記載の方法によって製造することができる。
係止部材64を構成する材料としては、後述する剛性を満足するものであれば特に限定されず、面状ファスナを構成するためのフック部材に用いられる公知の材料を適宜使用することができる。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリスチレン等の熱可塑性樹脂を用いることができる。これらは1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの中でも、プロピレン単独重合体、又はエチレンとプロピレンとの共重合体が好ましく、エチレンとプロピレンとの共重合体がより好ましい。これにより、係止部材64が所望の剛性を発揮しやすい。
係止部材64は、支持体の厚さが、通常0.02mm以上、好ましくは0.03mm以上、より好ましくは0.04mm以上であり、通常0.10mm以下、好ましくは0.08mm以下、より好ましくは0.07mm以下である。また、突起部の高さが、通常0.1mm以上、好ましくは0.15mm以上、より好ましくは0.2mm以上であり、通常、0.5mm以下、好ましくは0.4mm以下、より好ましくは0.3mm以下である。支持体の厚さ及び突起部の高さが上記範囲内であると、係止部材64が所望の剛性を発揮しやすい。
〔剛性〕
紙おむつ100では、止着部60が柔らかい部材として構成されている。より具体的には、止着部60が、サイドフラップ6と同程度の剛性を有している。さらに詳細には、係止部材64が、不織布からなるサイドフラップ6と同程度の剛性を有している。これにより、例えば係止部材64のごわつき等により着用者に与える違和感を軽減して、係止部材64の装着感が向上する。なお、サイドフラップ6の剛性は、サイドシート33とカバーシート35とからなる部位の値をいうものとする。換言すれば、バックシート32、ウェストギャザー43、第三糸ゴム53等が設けられていない部位の値をいうものとする。
剛性は、サイドフラップ6又は係止部材64のつぶれ抵抗(スティフネス)の性能を評価するものである。本明細書において、剛性は、つぶれ抵抗測定試験により得た値をいうものとする。つぶれ抵抗測定試験は、幅9mm、長さ90~180mmのサイドフラップ6又は係止部材64を測定試料として、この測定試料の長手方向の一端と他端とを接着したループ状にし、このループ状試験片に荷重を加えることで行うことができる(gr/9mm)。つぶれ抵抗測定試験は、例えば、ループステフネステスタ(東洋精機社製)を用いて行うことができる。
係止部材64とサイドフラップ6との剛性の関係は、サイドフラップ6の剛性と係止部材64の剛性との比によって表すことができる。係止部材64がサイドフラップ6と同程度の剛性を有しているとは、サイドフラップ6の剛性と係止部材64の剛性との比が、1:0.8~1:1.4にあることをいう。すなわち、サイドフラップ6の剛性と係止部材64の剛性との比は、通常1:0.8以上、好ましくは1:0.9以上、より好ましくは1:1.0以上であり、通常1:1.4以下、好ましくは1:1.3以下、より好ましくは1:1.2以下である。サイドフラップ6と係止部材64との剛性の比が上記範囲内にあると、係止部材64とサイドフラップ6とが、同程度の剛性を有しやすい傾向にある。これにより、係止部材64とサイドフラップ6との肌触りが同じようになり、触覚による区別が付き難くなる。
サイドフラップ6の剛性は、通常1gr/9mm以上、好ましくは1.5gr/9mm以上、より好ましくは2gr/9mm以上、通常4gr/9mm以下、好ましくは3.5gr/9mm以下、より好ましくは3gr/9mm以下である。サイドフラップ6の剛性が上記範囲の下限を上回ると、サイドフラップ6の強度が増して、破損を防ぎやすい。サイドフラップ6の剛性が上記範囲の上限を下回ると、サイドフラップ6の柔らかさが向上し、装着感が向上しやすい。
係止部材64の剛性は、通常1gr/9mm以上、好ましくは1.3gr/9mm以上、より好ましくは1.5gr/9mm以上、通常3gr/9mm以下、好ましくは2.7gr/9mm以下、より好ましくは2.5gr/9mm以下である。係止部材64の剛性が上記範囲の下限を上回ると、係止部材64のパッチ38との係合力が発揮されやすい。係止部材64の剛性が上記範囲の上限を下回ると、係止部材64の柔らかさが向上し、装着感が向上しやすい。
[2.作用及び効果]
本実施形態の紙おむつ100は、上述したように構成されるため、下記のような作用及び効果を得ることができる。
従来、テープ型の紙おむつでは、前身頃と後身頃とを固定するファスニング機構として、面状ファスナを用いたものが知られている。この面状ファスナは係止部材としてフック部材を有し、パッチと強固に固着させることができるとともに、剥離して繰り返しの使用ができることから好ましく用いられている。しかしながら、通常、フック部材は紙おむつの他の部分よりも剛性が高いことから、装着時に係止部材の部分がごわついたり、ちくちくとした刺激を与えたりすることで、肌触りに影響が生じ、着用者が違和感を覚えることがあった。そこで、柔らかい係止部材を有する紙おむつが求められていた。
ところで、従来の剛性の高い係止部材は、紙おむつの他の部分、中でもサイドフラップよりも剛性が高いことを利用して、触覚によって係止部材の位置を判別することに利用されていた。さらには、係止部材の位置を判別することで、係止部材の位置を基にして紙おむつの前後を見分けることが可能になっていた。このような状況の中、柔らかい係止部材を使用することで係止部材の剛性とサイドフラップの剛性とを同程度にした紙おむつでは、着用者に与える違和感を軽減できるものの、触覚による係止部材の位置の判別、及び紙おむつの前後の見分けが困難となってしまっていた。
紙おむつ100では、係止部材64がサイドフラップ6と同程度の剛性を有している。これにより、係止部材64とサイドフラップ6の柔らかさが同程度になることで、紙おむつ100の着用者に与える違和感を軽減して、装着感を向上させることができる。さらに、紙おむつ100では、基材シート61及び/又は係止部材64が、本体部1と異なる色を有している。これにより、紙おむつ100を目にした者は、基材シート61及び/又は係止部材64の色が、本体部1と異なることに着目して、触覚によらずとも視覚により止着部60の位置を判別することができる。そして、使用者は、止着部60の位置から、紙おむつ100の前後を見分けることができる。したがって、紙おむつ100によれば、装着感を向上させるとともに、前後の見分けを容易とすることができる。よって、装着時の利便性が増している。
紙おむつ100は、長手方向の中央位置を基準にして、前身頃2側と後身頃4側とが略対称な形状を有している。このような紙おむつ100は、股下部3を中心として前身頃2と後身頃4とが対向するようにして肌対向面側に紙おむつ100を折り曲げた際に、前身頃2側と後身頃4側との形状が合致する。このため、紙おむつ100を装着する際の位置合わせがしやすく、且つ見た目にも均整が取れたものとなっている。しかしながら、紙おむつ100では、目視によって、その形状から前後を見分けることが困難となっている。
また、紙おむつ100は、本体部1が、肌対向面側から平面視したときに実質的に同じ色を有している。このような紙おむつ100は、使用時に肌対向面側に排泄物等が付着した場合に、紙おむつ100の肌対向面側に排泄物等が付着した箇所とそれ以外の部分との区別が付きやすいようになっている。しかしながら、紙おむつ100では、肌対向面側からの目視によって、その色から前後を見分けることが困難となっている。
また、肌非対向面側における前身頃2及び後身頃4にデザイン部91,92は、互いに同一又は類似する外観である。このような紙おむつ100は、肌非対向面側の前身頃2と後身頃4の図柄に統一感又は連続性があり、審美的に優れたものとなっている。しかしながら、紙おむつ100では、肌非対向面側からの目視によって、デザイン部91,92の図柄から前後を見分けることが困難となっている。
また、パッチ38は、透明若しくは半透明である、又は、一体的に前デザイン部91の外観を構成する。このような紙おむつ100は、前デザイン部91の外観がパッチ38の存在に影響されにくく、前デザイン部91の視認性や見栄えに優れるものとなっている。しかしながら、紙おむつ100では、前デザイン部91に外装されたパッチ38の位置の判別が困難になり、肌非対向面側からの目視によって、パッチ38の位置から前後を見分けることが困難となっている。
上述したように、紙おむつ100は前後を見分けることが困難となる構成を備えているが、基材シート61及び/又は係止部材64が、本体部1と異なる色を有していることで、使用者は視覚により止着部60の位置を判別して、紙おむつ100の前後を見分けることができる。
そのほか、基材シート61に対して係止部材64が積層される側とは反対側から見て、係止部材64の色が透けて見える性質を基材シート61が有する。そのため、本体部1と異なる色の係止部材64を用いる場合には、基材シート61を通して透けて見える係止部材64の色によって、止着部60の位置を判別することができる。例えば、紙おむつ100を平面状に展開した状態において肌非対向面側から見たときや、この展開状態から基材シート61の基部62に対して肌面側に重ね合わせるように突出部63を折り返した状態で肌対向面側から止着部60を見たときに、基材シート61を通して色の透けた係止部材64の位置を判別することができる。よって、紙おむつ100の前後を見分けることができる。
[3.その他]
上記説明では、パッチ38が前身頃2に取り付けられて、止着部60が後方サイドフラップ6に設けられる場合を例に挙げて説明した。パッチ38が後身頃4に取り付けられて、止着部60が前方サイドフラップ5に設けられていてもよい。この場合であっても、使用者は視覚により前方サイドフラップ5に設けられた止着部60の位置を判別して、紙おむつ100の前後を見分けることができる。
上記説明では、デザイン部91,92がバックシート32に印刷されている場合を例に挙げて説明した。デザイン部91,92は、紙おむつ100の外部から視認できる部位に設けられていればよい。このため、デザイン部91,92は、カバーシート35に印刷されていてもよく、バックシート32とカバーシート35との両方に印刷されていてもよい。あるいは、バックシート32とカバーシート35との間にデザイン部91,92が別設されてもよい。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。なお、以下の実施例に示す材料、使用量、割合、処理内容、処理手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更することができる。したがって、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
〔評価手法〕
下記の実験例、比較実験例より得られた係止部材(すなわち「メカニカルファスナ」)について、以下の評価手法及び評価基準に従って物性評価を行った。
<剛性の評価>
各実験例、比較実験例で得られた係止部材を、幅9mm、長さ150mmに裁断して、剛性測定用の測定サンプルを得た。さらに、この測定サンプルの長手方向の一端と他端とを接着したループ状にし、このループ状試験片に対して荷重を加えることで剛性を得た。剛性の評価は、ループステフネステスタ(東洋精機社製)を用いて行った。この評価を、測定サンプルを変えて5回行い、最大値と最小値を除いた3回の値の平均値を剛性として得た。
また、参考例として、白色の不織布(スパンボンド不織布)を2枚重ねた試験部材を幅9mm、長さ150mmに裁断して、これを測定サンプルとして剛性を評価した。この参考例の剛性は、サイドフラップの剛性に対応する。
各実験例、比較実験例で得られた係止部材についての剛性の評価値と、参考例についての剛性の評価値とから、参考例の剛性の評価値と各実験例又は比較実験例の剛性の評価値との比を算出した。
<柔らかさの評価>
各実験例、比較実験例で得られた係止部材の柔らかさを評価するために、官能試験を行った。
10名の被検者が、各実験例、比較実験例で得られた係止部材と、参考例の試験部材とについて、それぞれ手で触った際の部材の感触の違いを下記の4段階の基準で評価した。
◎(優) :柔らかさに違いが感じられない
○(良) :柔らかさを同程度に感じる
△(可) :柔らかさにわずかな違いを感じる
×(不可):柔らかさに違いを感じる
<目視での評価>
各実験例、比較実験例で得られた係止部材の目視での色を評価するために、官能試験を行った。
10名の被検者が、各実験例、比較実験例で得られた係止部材と、参考例の試験部材とについて、それぞれ目視での部材の色の違いを下記の2段階の基準で評価した。
◎(優) :色が異なり見分けることができる
×(不可):色が同じで見分けることができない
〔実験例1〕
50重量部のポリエチレン樹脂(メルトインデックス(MI)1.0、融点124℃のHDPEを使用)、50重量部のポリプロピレン樹脂(メルトフローレート(MFR)2.5、融点160℃のアイソタクチックポリプロピレンを使用)、及び1質量部の着色剤(顔料または染料)を混練して樹脂組成物を得た。この樹脂組成物を用いて、特表平8-508910号公報の実験例に記載の方法により、きのこ状の突起部と支持体とを有する実験例1の係止部材を作成した。このとき、係止部材の剛性が目標値である2.0程度となるようにして作成を行った。実験例1の係止部材は、水色である。
得られた係止部材の評価を行った。評価結果を表1に示す。
〔実験例2~4、比較実験例1~6〕
実験例1の係止部材において、係止部材の剛性が表1に記載の剛性の目標値となるように変更した以外は、実験例1と同様にして、実験例2~4、比較実験例1~6の係止部材を得た。
得られた係止部材の評価を行った。評価結果を表1に示す。
Figure 0007163754000001
〔検討〕
表1に示す通り、比較実験例1~6の係止部材は、サイドフラップに対応する参考例の試験部材との柔らかさに違いが感じられて、装着時に着用者が違和感を覚えうるものであった。
これに対して、実験例1~4の係止部材は、試験部材との柔らかさが同程度か、違いが感じられないものであり、触覚による見分けが困難であって、装着感が良好となりうるものであった。さらには、実験例1~4の係止部材は、試験部材と異なる色を有しており、視覚により見分けることが可能であった。
100 紙おむつ
1 本体部
2 前身頃
3 股下部
4 後身頃
5 前方サイドフラップ
6 後方サイドフラップ
10 積層体
20 吸収体
21 吸収性コア
22 高吸収性ポリマー
23 繊維材料
24 ラップシート
31 トップシート
32 バックシート
33 サイドシート
35 カバーシート
38 パッチ(フロントパッチ)
40 ギャザー
50 糸ゴム(伸縮性部材)
60 止着部
61 基材シート
64 係止部材(メカニカルファスナ)
91,92 デザイン部

Claims (7)

  1. 前身頃,股下部及び後身頃に亘って設けられた本体部において長手方向の両側縁部から外方に延出する左右一対のサイドフラップと、前記前身頃と前記後身頃とを固定するためのメカニカルファスナとを備え、前記メカニカルファスナがシート状の支持体から突出する多数の突起部を有し、前記支持体の厚さが0.04mm以上、0.07mm以下であり、前記突起部の高さが0.2mm以上、0.3mm以下であり、前記サイドフラップを幅9mmであって長さ90~180mmに裁断した測定試料の長手方向の一端と他端とを接着したループ状のループ状試験片を用いた前記サイドフラップのつぶれ抵抗測定試験により得られる剛性と前記メカニカルファスナを幅9mmであって長さ90~180mmに裁断した測定試料の長手方向の一端と他端とを接着したループ状のループ状試験片を用いた前記メカニカルファスナのつぶれ抵抗測定試験により得られる剛性との比が1:0.8~1:1.4であり、前記サイドフラップのつぶれ抵抗測定試験により得られる剛性が1gr/9mm以上、4gr/9mm以下であり、前記メカニカルファスナのつぶれ抵抗測定試験により得られる剛性が1gr/9mm以上、3gr/9mm以下であり、長手方向の中央位置を基準にして、前記前身頃側と前記後身頃側とが略対称な形状を有する吸収性物品であって、
    前記メカニカルファスナを有し、前記前身頃及び前記後身頃の一方において前記サイドフラップに対して幅方向の端部から外側に延出し止着部を備え
    前記止着部は、前記メカニカルファスナと前記本体部とを幅方向に結ぶ基材シートを有し、前記メカニカルファスナが前記基材シートに積層され、
    前記基材シート及び前記メカニカルファスナがともに前記本体部に対してJIS Z 8729に規定されるCIE1976(L*a*b*)色空間に基づく色差ΔE*abが1.5以上である異なる色を有し、かつ、前記基材シート及び前記メカニカルファスナが互いにJIS Z 8729に規定されるCIE1976(L*a*b*)色空間に基づく色差ΔE*abが1.5以上である異なる色を有する
    吸収性物品。
  2. 前身頃,股下部及び後身頃に亘って設けられた本体部において長手方向の両側縁部から外方に延出する左右一対のサイドフラップと、前記前身頃と前記後身頃とを固定するためのメカニカルファスナとを備え、前記メカニカルファスナがシート状の支持体から突出する多数の突起部を有し、前記支持体の厚さが0.04mm以上、0.07mm以下であり、前記突起部の高さが0.2mm以上、0.3mm以下であり、前記サイドフラップを幅9mmであって長さ90~180mmに裁断した測定試料の長手方向の一端と他端とを接着したループ状のループ状試験片を用いた前記サイドフラップのつぶれ抵抗測定試験により得られる剛性と前記メカニカルファスナを幅9mmであって長さ90~180mmに裁断した測定試料の長手方向の一端と他端とを接着したループ状のループ状試験片を用いた前記メカニカルファスナのつぶれ抵抗測定試験により得られる剛性との比が1:1~1:1.16であり、前記サイドフラップのつぶれ抵抗測定試験により得られる剛性が2.5gr/9mmであり、前記メカニカルファスナのつぶれ抵抗測定試験により得られる剛性が2.5gr/9mm以上、2.9gr/9mm以下であり、長手方向の中央位置を基準にして、前記前身頃側と前記後身頃側とが略対称な形状を有する吸収性物品であって、
    前記メカニカルファスナを有し、前記前身頃及び前記後身頃の一方において前記サイドフラップに対して幅方向の端部から外側に延出した止着部を備え、
    前記止着部は、前記メカニカルファスナと前記本体部とを幅方向に結ぶ基材シートを有し、前記メカニカルファスナが前記基材シートに積層され、
    前記基材シート及び前記メカニカルファスナがともに前記本体部に対してJIS Z 8729に規定されるCIE1976(L*a*b*)色空間に基づく色差ΔE*abが1.5以上である異なる色を有し、かつ、前記基材シート及び前記メカニカルファスナが互いにJIS Z 8729に規定されるCIE1976(L*a*b*)色空間に基づく色差ΔE*abが1.5以上である異なる色を有する
    吸収性物品。
  3. 幅方向に延びる基準線を基準に全体形状が線対称又は略線対称の吸収性物品であって、
    前記本体部が、全域に亘って実質的に同じ第一色彩である
    請求項1又は2に記載の吸収性物品
  4. 前記本体部が、
    肌面側の肌面側シートと非肌面側の非肌面側シートとを有し、前記肌面側シートと前記非肌面側シートとが積層され、
    前記止着部が、
    幅方向内側で前記肌面側シートと前記非肌面側シートとの間に挟装された挟装部と、前記サイドフラップから延出する延出部とを有し
    前記基材シートが、当該基材シートに対して前記メカニカルファスナが積層される側とは反対側から見て、前記メカニカルファスナの色彩が透けて見える所定の透光性を有する
    請求項1~3の何れか1項に記載の吸収性物品。
  5. 前記基材シートが、フィルム化された部分を有する
    請求項4に記載の吸収性物品。
  6. 前記前身頃及び前記後身頃の一方で非肌面側から外観可能に設けられた第一デザイン部と前記前身頃及び前記後身頃の他方で非肌面側から外観可能に設けられた第二デザイン部とを有し、前記第一デザイン部及び前記第二デザイン部の外観が互いに同一又は類似するデザイン部を備えた
    請求項1~5の何れか1項に記載の吸収性物品。
  7. 前記第二デザイン部に対して非肌面側に配置され、透明もしくは半透明である、又は、前記第二デザイン部と一体的に当該第二デザイン部の外観を構成する主部を有し、最も非肌面側に配置され、前記止着部が固定されるパッチを備えた
    請求項6に記載の吸収性物品。
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