JP7163754B2 - 吸収性物品 - Google Patents
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Description
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[1-1.基本構成]
図1~図3を参照して、テープ型紙おむつ100の基本的な構成を説明する。なお、図3の断面図では、各構成を把握しやすくするため、各シート類の厚みを誇張して示している。下記の説明では、「テープ型紙おむつ」を単に「紙おむつ」と略称する。
以下、紙おむつ100の各構成要素について説明する。
吸収性コア21は、液体を吸収して保持するマット状の部材である。図3に示すように、吸収性コア21は、高吸収性ポリマー(SAP(Superabsorbent polymer)、高吸水性高分子あるいは高吸水性樹脂とも称される)22と、繊維材料23とを含んでいる。吸収性コア21は、繊維材料23に高吸収性ポリマー22が混合されることにより形成されている。繊維材料23は、親水性を有する極細の繊維が絡まり合って形成されている。高吸収性ポリマー22は、繊維材料23に混合されることにより、通常、繊維材料23に埋没保持されている。高吸収性ポリマー22は、繊維材料23によって拡散された液体を吸収し保持することができる。
高吸収性ポリマー22としては、使い捨ておむつや尿パッドのような吸収性物品における吸収体の材料として用いられている各種公知のものを用いることができる。高吸収性ポリマー22としては、例えば、デンプン-アクリル酸(塩)グラフト共重合体、デンプン-アクリロニトリル共重合体のケン化物、デンプン-アクリル酸エチルグラフト共重合体のケン化物等のデンプン系;ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物等のセルロース系;ポリアクリル酸(塩)、アクリル酸で架橋されたポリエチレンオキシド、ポリビニルアルコール-無水マレイン酸反応物の架橋物等の合成ポリマー系のものを用いることができる。これらの中でも、吸収性の観点から、ポリアクリル酸(塩)が好ましく、ポリアクリル酸ナトリウムがより好ましい。これらは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。高吸収性ポリマー22の形状は特に限定されないが、例えば、粒状、粉体状、ペレット状、ゾル状、フィルム状、繊維状等のものを用いることができる。
繊維材料23としては、例えば、パルプ繊維、レーヨン繊維、コットン繊維等のセルロース系の繊維や;ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等の合成繊維に親水化処理を施したものが挙げられる。中でも、吸収性の観点から、繊維又は合成繊維を粉砕あるいは解繊したフラッフパルプを用いることが好ましい。これらは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
吸収体20は、着用者から排泄される尿や経血といった液体の水分(以下「排泄水分」という)を吸収して保持する吸液性をもつマット状(あるいはパッド状)の部材である。図1に示すように、本実施形態では、前身頃2及び後身頃4に位置する部分よりも股下部3に位置する部分のほうが幅方向寸法の小さい、砂時計形状の吸収体20を例示する。より具体的には、この吸収体20は、後身頃4における幅方向寸法が大きい部分の長手方向の寸法が、前身頃2における幅方向寸法が大きい部分の長手方向の寸法よりも大きい、非対称砂時計形状となっている。ただし、吸収体20の平面視形状は、上記したような砂時計形状に限らず、平面視で矩形(すなわち幅方向寸法が一定)であってもよいし、それぞれ円形の前身頃2及び後身頃4を結ぶダンベル形状であってもよい。
ラップシート24は、吸収性コア21を被覆するシート状の部材である。ラップシート24によって吸収性コア21が被包されることで、吸収性コア21の定形性が確保される。
積層体10は、吸収体20の両主面側にトップシート31とバックシート32とがそれぞれ配置された積層構造体である。中でも、トップシート31は、吸収体20の肌対向面側の表面に配置される。また、バックシート32は、吸収体20の肌非対向面側の表面に配置される。積層体10は、肌対向面側からの排泄水分をトップシート31に透過させて、透過した排泄水分を吸収体20によって吸収保持するとともに、バックシート32によって肌非対向面側から外部への漏出を阻止する。トップシート31及びバックシート32と吸収体20とは、ホットメルト接着剤等の公知の接着剤によって固定することができる。
トップシート31は、積層体10において最も肌対向面側に配置されるシート状の部材である。このトップシート31は、吸収体20よりも幅方向寸法が大きく、肌対向面側から吸収体20の全面を被覆する。また、トップシート31は、紙おむつ100が装着された状態において、着用者の肌に接触して、排泄水分を透過させて吸収体20に吸収させる。このため、トップシート31は、少なくとも一部又は全部が透水性をもつ材料で構成される。また、トップシート31は、装着時のフィット性のため、柔軟性が高い材料で構成されることが好ましい。また、装着状態での蒸れを抑えるため、通気性を併せもつ材料で構成されることが好ましい。
バックシート32は、積層体10で最も肌非対向面側に配置されるシート状の部材である。バックシート32は、吸収体20及びトップシート31よりも幅方向寸法が大きく、肌非対向面側から吸収体20及びトップシート31の全面を被覆する。また、バックシート32は、吸収体20から肌非対向面側に排泄物が漏れるのを防ぐ。このため、バックシート32は、非透水性をもつ材料で構成される。また、バックシート32は、装着状態での蒸れを抑えるため、透湿性を併せもつ材料で構成されることが好ましい。
紙おむつ100は、積層体10に対して積層されるサイドシート33及びカバーシート35をさらに備えている。サイドシート33は、積層体10の幅方向側方から肌対向面側に亘って配置される。また、カバーシート35は、積層体10の肌非対向面側に配置される。サイドシート33及びカバーシート35と積層体10とは、ホットメルト接着剤等の公知の接着剤によって固定することができる。
サイドシート33は、積層体10の両側部に後述する立体ギャザー42を形成するために幅方向両側に設けられる左右一対の部材である。図2に示すように、サイドシート33は、前身頃2及び後身頃4において、長手方向の両側縁部から股下部3よりも幅方向外方に延出するフラップ部34A及びフラップ部34Bをそれぞれ有している。図3に示すように、サイドシート33は、トップシート31及びバックシート32の幅方向側方のそれぞれに設けられている。さらに、サイドシート33は、トップシート31及びバックシート32の幅方向側方から、幅方向側部にかけて肌対向面側に積層される。サイドシート33は、後述する立体ギャザー42の収縮を利用して、着用者の肌に当接する方向に向かって起立する。
また、「目付量」とは、シートの厚みあるいは積層度合いに対応するパラメータであり、単位面積あたりの重量で表される。例えば、一平米あたりのグラム数が「目付量」として用いられる。
カバーシート35は、積層体10及び積層体10の肌非対向面側に付されたデザイン部91,92を肌非対向面側から被覆するシート状の部材である。カバーシート35は、紙おむつ100でパッチ38を除いて最も肌非対向面側に配置されることで、バックシート32を補強し、バックシート32の手触り(触感)を良好なものとするために用いられる。カバーシート35は、吸収体20、トップシート31、及びバックシート32よりも幅方向寸法が大きく設定され、装着状態で着用者の股下、臀部、腰、腹等のまわりに配置される。図2に示すように、カバーシート35は、前身頃2及び後身頃4において、長手方向の両側縁部から股下部3よりも幅方向外方に延出する、左右一対のフラップ部36A及び左右一対のフラップ部36Bをそれぞれ有している。
紙おむつ100には、装着状態における着用者への追従性を高めるため、レッグギャザー41、立体ギャザー42、ウェストギャザー43等のギャザー40が設けられている。ギャザー40は、ゴムやポリウレタン、伸縮フィルムといった伸縮性をもつ部材(伸縮性部材)を伸張状態で不織布などのシートの間に挟んで、ホットメルト、ヒートシール、超音波溶着等で固定することによって伸縮性をもたせたシート複合体から構成される。このシート複合体は、伸縮性部材が伸張状態からもと(自然長の状態)に戻ろうとする力(復元力、弾性力)でシートに細かな皺が寄った状態となる。ここでは、伸縮性部材として糸状のゴム部材(以下、「糸ゴム」と略称する)50を例示する。
次に、紙おむつ100の詳細な構成を述べる。
デザイン部91,92は、紙おむつ100のそれ以外の部分に対して目視により区別可能な領域である。デザイン部91,92は、例えば、文字、図形、記号、或いは模様、又はこれらの組み合わせ(以下、これらを総称して単に「図柄」という。)を有している。デザイン部91,92は、互いに、同一の図柄又は少なくとも一部が同一の図柄を有している。また、デザイン部91,92は、略同一の輪郭形状を有している。デザイン部91,92は、紙おむつ100に設けられることで、紙おむつ100の着用者又は着用者に着用させる利用者の興味を引いたり、楽しませたり、喜ばせたりすることができる。
・態様1:色彩又は模様が同一又は類似するデザイン部91,92
・態様2:模様の配置が同一又は類似するデザイン部91,92
・態様3:幅方向寸法が同一又は略同一のデザイン部91,92
・態様4:長手方向寸法が同一又は略同一のデザイン部91,92
例えば、長手方向に線対称又は略線対称な外観のデザイン部91,92が設けられる。
パッチ38は、止着部60とともに止め着け機能を実現するファスニング機構を構成し、止着部60を貼着可能な部材である。止着部60及びパッチ38によって、ファスニング機構が構成される。このファスニング機構としては、例えば、少なくともフック部材(雄部材)を有し、このフック部材とループ部材(雌部材)とによって機械的に結合する面状ファスナ(メカニカルファスナ)を用いることができる。フック部材は、表面に鉤状、きのこ状、錨状等の突起が多数形成されているシート状の部材である。また、ループ部材は、表面にループ状の繊維が配置された、又は短繊維で構成された不織布を用いたシート状の部材である。または、ファスニング機構としては、粘着剤や粘着テープを用いることができる。中でも、フック部材とループ部材とを強固に固着させることができるとともに、これらを剥離して繰り返しの使用ができることから、面状ファスナが好ましい。本実施形態では、止着部60がフック部材として機能し、パッチ38がループ部材として機能する場合を例示する。
図1に示すように、パッチ38はデザイン部91との重複部38A(主部)を有している。なお、デザイン部91の幅方向寸法よりもパッチ38の幅方向寸法が大きい場合には、パッチ38は、重複部38Aの幅方向外側に、デザイン部91と重複しない非重複部38Bを有することがある。
止着部60は、パッチ38とともにファスニング機構を構成し、パッチ38に貼着可能なフック部材を有している。止着部60は、前方サイドフラップ5及び後方サイドフラップ6のうち少なくとも一方において、幅方向の端部から外方(外側)に突出(延出)するように取り付けられる。本実施形態では、後方サイドフラップ6に止着部60が設けられる場合を例示する。股下部3を中心として前身頃2と後身頃4とが対向するようにして肌対向面側に紙おむつ100を折り曲げた際に、止着部60が幅方向外方に引っ張られてパッチ38に止め着けられる。そしてこの状態で、紙おむつ100が着用者に装着される。
基材シート61は、幅方向内側の基部62(挟装部)と、基部62から幅方向外方に突出(延出)する突出部63(延出部)とを有している。基部62は、フラップ部34Bとフラップ部36Bとの間に狭装されることで、後方サイドフラップ6に固定されている。突出部63は、サイドシート33及びカバーシート35よりも幅方向外側に突出して、外部に露出した状態で設けられている。そして、突出部63の肌対向面側に、係止部材64が設けられている。
なお、本体部1の色とは異なる色の基材シート61を用いる場合には、少なくとも突出部63に本体部1の色とは異なる色が付されていればよい。基部62は、本体部1の色とは異なる色(基材シート61の全体が本体部1の色とは異なる色)であってもよいし、本体部1の色と実質的に同じ色や同系の色であってもよい。突出部63だけが本体部1の色とは異なる色の場合には、基材シート61の着色コストを低減させうる。
このように所定の透光性は、基材シート61の少なくとも一部にフィルム化された部分を設けることで達成可能である。例えば、透光性のフィルムを少なくとも一部に用いた基材シート61には、所定の透光性が付与される。
係止部材64は、パッチ38とともに面状ファスナを構成するためのフック部材である。係止部材64は、シート状の支持体と、この支持体から略垂直に突出する多数の突起部とを有している。係止部材64は、支持体の突起部が設けられていない側の面で基材シート61に固定される。また、係止部材64は、突起部を介してパッチ38に止め着けられる。係止部材64は、例えば、支持体と突起部とを別個に形成して貼り合せるようにしてもよいが、支持体と突起部とを同時成形することで一体化して得ることが好ましい。
紙おむつ100では、止着部60が柔らかい部材として構成されている。より具体的には、止着部60が、サイドフラップ6と同程度の剛性を有している。さらに詳細には、係止部材64が、不織布からなるサイドフラップ6と同程度の剛性を有している。これにより、例えば係止部材64のごわつき等により着用者に与える違和感を軽減して、係止部材64の装着感が向上する。なお、サイドフラップ6の剛性は、サイドシート33とカバーシート35とからなる部位の値をいうものとする。換言すれば、バックシート32、ウェストギャザー43、第三糸ゴム53等が設けられていない部位の値をいうものとする。
本実施形態の紙おむつ100は、上述したように構成されるため、下記のような作用及び効果を得ることができる。
上記説明では、パッチ38が前身頃2に取り付けられて、止着部60が後方サイドフラップ6に設けられる場合を例に挙げて説明した。パッチ38が後身頃4に取り付けられて、止着部60が前方サイドフラップ5に設けられていてもよい。この場合であっても、使用者は視覚により前方サイドフラップ5に設けられた止着部60の位置を判別して、紙おむつ100の前後を見分けることができる。
下記の実験例、比較実験例より得られた係止部材(すなわち「メカニカルファスナ」)について、以下の評価手法及び評価基準に従って物性評価を行った。
各実験例、比較実験例で得られた係止部材を、幅9mm、長さ150mmに裁断して、剛性測定用の測定サンプルを得た。さらに、この測定サンプルの長手方向の一端と他端とを接着したループ状にし、このループ状試験片に対して荷重を加えることで剛性を得た。剛性の評価は、ループステフネステスタ(東洋精機社製)を用いて行った。この評価を、測定サンプルを変えて5回行い、最大値と最小値を除いた3回の値の平均値を剛性として得た。
また、参考例として、白色の不織布(スパンボンド不織布)を2枚重ねた試験部材を幅9mm、長さ150mmに裁断して、これを測定サンプルとして剛性を評価した。この参考例の剛性は、サイドフラップの剛性に対応する。
各実験例、比較実験例で得られた係止部材についての剛性の評価値と、参考例についての剛性の評価値とから、参考例の剛性の評価値と各実験例又は比較実験例の剛性の評価値との比を算出した。
各実験例、比較実験例で得られた係止部材の柔らかさを評価するために、官能試験を行った。
10名の被検者が、各実験例、比較実験例で得られた係止部材と、参考例の試験部材とについて、それぞれ手で触った際の部材の感触の違いを下記の4段階の基準で評価した。
◎(優) :柔らかさに違いが感じられない
○(良) :柔らかさを同程度に感じる
△(可) :柔らかさにわずかな違いを感じる
×(不可):柔らかさに違いを感じる
各実験例、比較実験例で得られた係止部材の目視での色を評価するために、官能試験を行った。
10名の被検者が、各実験例、比較実験例で得られた係止部材と、参考例の試験部材とについて、それぞれ目視での部材の色の違いを下記の2段階の基準で評価した。
◎(優) :色が異なり見分けることができる
×(不可):色が同じで見分けることができない
50重量部のポリエチレン樹脂(メルトインデックス(MI)1.0、融点124℃のHDPEを使用)、50重量部のポリプロピレン樹脂(メルトフローレート(MFR)2.5、融点160℃のアイソタクチックポリプロピレンを使用)、及び1質量部の着色剤(顔料または染料)を混練して樹脂組成物を得た。この樹脂組成物を用いて、特表平8-508910号公報の実験例に記載の方法により、きのこ状の突起部と支持体とを有する実験例1の係止部材を作成した。このとき、係止部材の剛性が目標値である2.0程度となるようにして作成を行った。実験例1の係止部材は、水色である。
得られた係止部材の評価を行った。評価結果を表1に示す。
実験例1の係止部材において、係止部材の剛性が表1に記載の剛性の目標値となるように変更した以外は、実験例1と同様にして、実験例2~4、比較実験例1~6の係止部材を得た。
得られた係止部材の評価を行った。評価結果を表1に示す。
表1に示す通り、比較実験例1~6の係止部材は、サイドフラップに対応する参考例の試験部材との柔らかさに違いが感じられて、装着時に着用者が違和感を覚えうるものであった。
これに対して、実験例1~4の係止部材は、試験部材との柔らかさが同程度か、違いが感じられないものであり、触覚による見分けが困難であって、装着感が良好となりうるものであった。さらには、実験例1~4の係止部材は、試験部材と異なる色を有しており、視覚により見分けることが可能であった。
1 本体部
2 前身頃
3 股下部
4 後身頃
5 前方サイドフラップ
6 後方サイドフラップ
10 積層体
20 吸収体
21 吸収性コア
22 高吸収性ポリマー
23 繊維材料
24 ラップシート
31 トップシート
32 バックシート
33 サイドシート
35 カバーシート
38 パッチ(フロントパッチ)
40 ギャザー
50 糸ゴム(伸縮性部材)
60 止着部
61 基材シート
64 係止部材(メカニカルファスナ)
91,92 デザイン部
Claims (7)
- 前身頃,股下部及び後身頃に亘って設けられた本体部において長手方向の両側縁部から外方に延出する左右一対のサイドフラップと、前記前身頃と前記後身頃とを固定するためのメカニカルファスナとを備え、前記メカニカルファスナがシート状の支持体から突出する多数の突起部を有し、前記支持体の厚さが0.04mm以上、0.07mm以下であり、前記突起部の高さが0.2mm以上、0.3mm以下であり、前記サイドフラップを幅9mmであって長さ90~180mmに裁断した測定試料の長手方向の一端と他端とを接着したループ状のループ状試験片を用いた前記サイドフラップのつぶれ抵抗測定試験により得られる剛性と前記メカニカルファスナを幅9mmであって長さ90~180mmに裁断した測定試料の長手方向の一端と他端とを接着したループ状のループ状試験片を用いた前記メカニカルファスナのつぶれ抵抗測定試験により得られる剛性との比が1:0.8~1:1.4であり、前記サイドフラップのつぶれ抵抗測定試験により得られる剛性が1gr/9mm以上、4gr/9mm以下であり、前記メカニカルファスナのつぶれ抵抗測定試験により得られる剛性が1gr/9mm以上、3gr/9mm以下であり、長手方向の中央位置を基準にして、前記前身頃側と前記後身頃側とが略対称な形状を有する吸収性物品であって、
前記メカニカルファスナを有し、前記前身頃及び前記後身頃の一方において前記サイドフラップに対して幅方向の端部から外側に延出した止着部を備え、
前記止着部は、前記メカニカルファスナと前記本体部とを幅方向に結ぶ基材シートを有し、前記メカニカルファスナが前記基材シートに積層され、
前記基材シート及び前記メカニカルファスナがともに前記本体部に対してJIS Z 8729に規定されるCIE1976(L*a*b*)色空間に基づく色差ΔE*abが1.5以上である異なる色を有し、かつ、前記基材シート及び前記メカニカルファスナが互いにJIS Z 8729に規定されるCIE1976(L*a*b*)色空間に基づく色差ΔE*abが1.5以上である異なる色を有する
吸収性物品。 - 前身頃,股下部及び後身頃に亘って設けられた本体部において長手方向の両側縁部から外方に延出する左右一対のサイドフラップと、前記前身頃と前記後身頃とを固定するためのメカニカルファスナとを備え、前記メカニカルファスナがシート状の支持体から突出する多数の突起部を有し、前記支持体の厚さが0.04mm以上、0.07mm以下であり、前記突起部の高さが0.2mm以上、0.3mm以下であり、前記サイドフラップを幅9mmであって長さ90~180mmに裁断した測定試料の長手方向の一端と他端とを接着したループ状のループ状試験片を用いた前記サイドフラップのつぶれ抵抗測定試験により得られる剛性と前記メカニカルファスナを幅9mmであって長さ90~180mmに裁断した測定試料の長手方向の一端と他端とを接着したループ状のループ状試験片を用いた前記メカニカルファスナのつぶれ抵抗測定試験により得られる剛性との比が1:1~1:1.16であり、前記サイドフラップのつぶれ抵抗測定試験により得られる剛性が2.5gr/9mmであり、前記メカニカルファスナのつぶれ抵抗測定試験により得られる剛性が2.5gr/9mm以上、2.9gr/9mm以下であり、長手方向の中央位置を基準にして、前記前身頃側と前記後身頃側とが略対称な形状を有する吸収性物品であって、
前記メカニカルファスナを有し、前記前身頃及び前記後身頃の一方において前記サイドフラップに対して幅方向の端部から外側に延出した止着部を備え、
前記止着部は、前記メカニカルファスナと前記本体部とを幅方向に結ぶ基材シートを有し、前記メカニカルファスナが前記基材シートに積層され、
前記基材シート及び前記メカニカルファスナがともに前記本体部に対してJIS Z 8729に規定されるCIE1976(L*a*b*)色空間に基づく色差ΔE*abが1.5以上である異なる色を有し、かつ、前記基材シート及び前記メカニカルファスナが互いにJIS Z 8729に規定されるCIE1976(L*a*b*)色空間に基づく色差ΔE*abが1.5以上である異なる色を有する
吸収性物品。 - 幅方向に延びる基準線を基準に全体形状が線対称又は略線対称の吸収性物品であって、
前記本体部が、全域に亘って実質的に同じ第一色彩である
請求項1又は2に記載の吸収性物品。 - 前記本体部が、
肌面側の肌面側シートと非肌面側の非肌面側シートとを有し、前記肌面側シートと前記非肌面側シートとが積層され、
前記止着部が、
幅方向内側で前記肌面側シートと前記非肌面側シートとの間に挟装された挟装部と、前記サイドフラップから延出する延出部とを有し、
前記基材シートが、当該基材シートに対して前記メカニカルファスナが積層される側とは反対側から見て、前記メカニカルファスナの色彩が透けて見える所定の透光性を有する
請求項1~3の何れか1項に記載の吸収性物品。 - 前記基材シートが、フィルム化された部分を有する
請求項4に記載の吸収性物品。 - 前記前身頃及び前記後身頃の一方で非肌面側から外観可能に設けられた第一デザイン部と前記前身頃及び前記後身頃の他方で非肌面側から外観可能に設けられた第二デザイン部とを有し、前記第一デザイン部及び前記第二デザイン部の外観が互いに同一又は類似するデザイン部を備えた
請求項1~5の何れか1項に記載の吸収性物品。 - 前記第二デザイン部に対して非肌面側に配置され、透明もしくは半透明である、又は、前記第二デザイン部と一体的に当該第二デザイン部の外観を構成する主部を有し、最も非肌面側に配置され、前記止着部が固定されるパッチを備えた
請求項6に記載の吸収性物品。
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