JP7163076B2 - 観察装置 - Google Patents

観察装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7163076B2
JP7163076B2 JP2018112299A JP2018112299A JP7163076B2 JP 7163076 B2 JP7163076 B2 JP 7163076B2 JP 2018112299 A JP2018112299 A JP 2018112299A JP 2018112299 A JP2018112299 A JP 2018112299A JP 7163076 B2 JP7163076 B2 JP 7163076B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
variable aperture
observation
lens group
objective lens
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018112299A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019003191A (ja
Inventor
宏一 小西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Evident Corp
Original Assignee
Evident Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Evident Corp filed Critical Evident Corp
Publication of JP2019003191A publication Critical patent/JP2019003191A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7163076B2 publication Critical patent/JP7163076B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B21/00Microscopes
    • G02B21/02Objectives
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B21/00Microscopes
    • G02B21/02Objectives
    • G02B21/025Objectives with variable magnification
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B21/00Microscopes
    • G02B21/36Microscopes arranged for photographic purposes or projection purposes or digital imaging or video purposes including associated control and data processing arrangements
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B21/00Microscopes
    • G02B21/36Microscopes arranged for photographic purposes or projection purposes or digital imaging or video purposes including associated control and data processing arrangements
    • G02B21/361Optical details, e.g. image relay to the camera or image sensor

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Lenses (AREA)
  • Microscoopes, Condenser (AREA)

Description

本明細書は、標本を観察する観察装置に関する。
標本を観察する観察装置において観察範囲の変更を行う構成には、従来様々な方式が採用されている。顕微鏡の場合には、以下の方式が挙げられる。一例としては、倍率の異なる対物レンズが複数取り付けられたレボルバを回転させることにより観察範囲の変更を行うものである。他の一例としては、対物レンズそのものがズーム式変倍機能を有し、これにより観察範囲の変更を行うもの(特許文献1、2)である。更に他の一例としては、対物レンズと結像レンズの間のアフォーカル部にズーム式変倍機能を有し、これにより観察範囲の変更を行うもの(特許文献3)である。更に他の一例としては、途中で光路を分割してそれぞれの光路での投影倍率を変えておき、それらの光路を適宜選択することで観察範囲の変更を行うもの(特許文献4)である。
また、カメラでは、ファインダー光学系等がズーム式変倍機能や焦点切り換え機能を有しており、これにより観察範囲の変更を行う方法が知られている。
また、光情報を撮像素子等の検出手段で電気的な信号に変換して得られた画像情報の一部分を抽出することで観察範囲の変更を行う電子変倍(デジタルズーム、電子ズーム等)といった方法も挙げられる。
特開2003-66333号公報 特開2007-213103号公報 特開2006-84825号公報 特開平8-190056号公報
光学系の一部を駆動させる構成、及び、光路切替によって観察範囲の変更を行う構成では、必要な観察像性能を維持しつつ、観察範囲の変更幅を広く確保することができる。その一方で、大きく重くなりがちなレンズ群を機械的に駆動させる機構や複数の光路を設ける必要性があることから、装置全体が大型化してしまう場合が多い。また、レンズ群の駆動や光路の切替といった動作を伴う分、観察に時間を要してしまう。
また、画像情報の一部分を抽出することで観察範囲の変更を行う電子変倍を行う構成では、機械的な駆動が不要であるため、装置の小型化や観察の高速化を実現することができる。しかしながら、使用する光学系及び撮像素子の性能に応じて、必要な観察像性能を維持し得る観察範囲の変更幅が狭く限定されてしまうという問題を有する。
以上の実情を踏まえ、本発明では、観察範囲の変更を、必要な観察像性能を維持しつつ高速且つ広い変更幅で実行することができる観察装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様における観察装置は、物体を観察する観察装置において、前記物体からの光を結像する対物レンズであって、物体側から順に、物体側に凹面を向けた単レンズと、該対物レンズの射出側の開口数を変更する可変開口絞りと、を含む正の屈折力を有するレンズ群から構成され、該対物レンズの倍率が4倍以上20倍以下である対物レンズと、前記対物レンズにより結像された前記物体の像を画像信号に変換する撮像装置と、前記撮像装置で得られた前記画像信号を元に電子変倍を行うことによって観察範囲を変更する観察範囲変更処理を行う観察範囲変更装置と、前記観察範囲変更処理に応じて前記可変開口絞りを制御する制御装置と、を含み、前記対物レンズは、レンズ面間隔が最も長い部分を境として物体側に配置された、前記単レンズ及び前記可変開口絞りを含む正の屈折力を有する第1レンズ群と、レンズ面間隔が最も長い部分を境として像側に配置された、正の屈折力を有する第2レンズ群と、から構成され、前記単レンズの焦点距離をfa、物体面から前記可変開口絞りまでのレンズ群の焦点距離をfGS、前記可変開口絞りを最も拡げたときの前記第1レンズ群内での最大光線高をLhg1、前記可変開口絞りを最も拡げたときの前記第2レンズ群での最大光線高をLhg2としたとき、3≦|fa/fGS|≦10、1.5≦|Lhg1/Lhg2|≦3.5の条件式を満たす。
本発明の別の態様における観察装置は、物体を観察する観察装置において、前記物体からの光を結像する対物レンズであって、物体側から順に、物体側に凹面を向けた単レンズと、該対物レンズの射出側の開口数を変更する可変開口絞りと、を含む正の屈折力を有するレンズ群から構成され、該対物レンズの倍率が4倍以上20倍以下である対物レンズと、前記対物レンズにより結像された前記物体の像を画像信号に変換する撮像装置と、前記撮像装置で得られた前記画像信号を元に電子変倍を行うことによって観察範囲を変更する観察範囲変更処理を行う観察範囲変更装置と、前記観察範囲変更処理に応じて前記可変開口絞りを制御する制御装置と、を含み、前記対物レンズは、レンズ面間隔が最も長い部分を境として物体側に配置された、前記単レンズ及び前記可変開口絞りを含む正の屈折力を有する第1レンズ群と、レンズ面間隔が最も長い部分を境として像側に配置された、正の屈折力を有する第2レンズ群と、から構成され、前記単レンズの焦点距離をfa、物体面から前記可変開口絞りまでのレンズ群の焦点距離をfGS、前記可変開口絞りを観察可能な範囲内で最も狭めたときの前記第1レンズ群内での最大光線高をShg1、前記可変開口絞りを観察可能な範囲内で最も狭めたときの前記第2レンズ群での最大光線高をShg2としたとき、3≦|fa/fGS|≦10、0.2≦|Shg1/Shg2|≦0.8の条件式を満たし、前記可変開口絞りを観察可能な範囲内で最も狭めたときの前記可変開口絞りの大きさは、前記撮像装置により生成され、前記撮像装置の撮像素子の対角長により決まる観察可能な範囲内に含まれる前記画像信号を、前記撮像装置の有する画素数より少ない画素数を有するモニタに表示するときに、必要とされる光学系の解像度を実現する大きさである。
本発明の更に別の態様における観察装置は、物体を観察する観察装置において、前記物体からの光を結像する対物レンズであって、物体側から順に、物体側に凹面を向けた単レンズと、該対物レンズの射出側の開口数を変更する可変開口絞りと、を含む正の屈折力を有するレンズ群から構成され、該対物レンズの倍率が4倍以上20倍以下である対物レンズと、前記対物レンズにより結像された前記物体の像を画像信号に変換する撮像装置と、前記撮像装置で得られた前記画像信号を元に電子変倍を行うことによって観察範囲を変更する観察範囲変更処理を行う観察範囲変更装置と、前記観察範囲変更処理に応じて前記可変開口絞りを制御する制御装置と、を含み、前記対物レンズは、レンズ面間隔が最も長い部分を境として物体側に配置された、前記単レンズ及び前記可変開口絞りを含む正の屈折力を有する第1レンズ群と、レンズ面間隔が最も長い部分を境として像側に配置された、正の屈折力を有する第2レンズ群と、から構成され、前記単レンズの焦点距離をfa、物体面から前記可変開口絞りまでのレンズ群の焦点距離をfGS、前記可変開口絞りを最も拡げたときの前記対物レンズの入射側の開口数、前記観察範囲の半径をそれぞれ、NAL、ΦL、前記可変開口絞りを観察可能な範囲内で最も狭めたときの前記対物レンズの入射側の前記開口数、前記観察範囲の半径をそれぞれ、NAS、ΦSとしたとき、3≦|fa/fGS|≦10、0.3≦(NAL*ΦL)/(NAS*ΦS)≦0.8の条件式を満たし、前記可変開口絞りを観察可能な範囲内で最も狭めたときの前記可変開口絞りの大きさは、前記撮像装置により生成され、前記撮像装置の撮像素子の対角長により決まる観察可能な範囲内に含まれる前記画像信号を、前記撮像装置の有する画素数より少ない画素数を有するモニタに表示するときに、必要とされる光学系の解像度を実現する大きさである。
本発明の観察装置によれば、観察範囲の変更を、必要な観察像性能を維持しつつ高速且つ広い変更幅で実行することができる。
1実施の形態における観察装置の構成を示す図である。 制御装置の機能構成を示す図である。 実施例1に係る可変開口絞りの絞り径を最も拡げた状態の対物レンズの断面図である。 実施例1に係る対物レンズにおける、可変開口絞りの絞り径を最も拡げた状態での収差図である。 実施例1に係る可変開口絞りの絞り径を構造上最も狭めた状態の対物レンズの断面図である。 実施例1に係る対物レンズにおける、可変開口絞りの絞り径を構造上最も狭めた状態での収差図である。 実施例2に係る可変開口絞りの絞り径を最も拡げた状態の対物レンズの断面図である。 実施例2に係る対物レンズにおける、可変開口絞りの絞り径を最も拡げた状態での収差図である。 実施例2に係る可変開口絞りの絞り径を構造上最も狭めた状態の対物レンズの断面図である。 実施例2に係る対物レンズにおける、可変開口絞りの絞り径を構造上最も狭めた状態での収差図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の1実施の形態における観察装置について説明する。
図1は、1実施の形態における観察装置100の構成を示す。
観察装置100は、光源ユニット1、対物レンズ2、カメラ3、モニタ5、入力装置6、制御装置10、を備える。尚、標本Sは、図示されないステージ等に固定される。
光源ユニット1は、標本Sを照明する照明光を出力する光源1a、その照明光を標本Sへ照射するためのレンズ群1bを含む。
対物レンズ2は、物体である標本Sからの光を取り込み、カメラ3へ結像する。対物レンズ2は、対物レンズ2の射出側の開口数を変更するよう絞り径を変更可能な羽根絞りなどの可変開口絞り4を有している。また、対物レンズ2は、標本Sから取り込んだ光を導光し、カメラ3へ結像するレンズ群を有している。対物レンズ2の具体的な構成については後述する。
カメラ3は、対物レンズ2の結像位置に配置され、撮像素子により光を検出する。検出した光の情報を画像信号へ変換し、制御装置10へ送信する。
モニタ5は、制御装置10から受信した画像信号を画像として表示する表示媒体である。
制御装置10は、入力装置6からの指示、及び、プログラムに基づき、観察装置100の構成を制御する。制御装置10は、少なくともプロセッサとメモリを含み、プロセッサは、メモリにロードされたプログラムを実行することで、図2に示す各構成要素として動作してもよい。
図2は、制御装置10の機能構成を示す図である。図2に基づいて、制御装置10が行う制御について説明する。制御装置10は、開口数制御部11、観察範囲変更処理部12、画像取得部13を有する。
画像取得部13は、カメラ3が変換した画像信号を受信する。また、画像取得部13は、制御装置10内の画像信号を外部へ出力する。本実施形態では、画像取得部13は、モニタ5へ画像信号を出力する。
観察範囲変更処理部12は、画像取得部13がカメラ3から取得した画像信号に対し観察範囲変更処理を施す。観察範囲変更処理とは、画像として表示する際の表示範囲の位置(XY平面上の位置)や、大きさを変更する処理のことを示す。また、画像として表示する際の表示範囲のことを以降、観察範囲とも表記する。観察範囲変更処理は、画像信号を電子的に切り出す電子変倍処理を行うことによって実行される。例えば、観察範囲変更処理部12は、画像信号中の特定の範囲を電子変倍処理によって拡大して切り出すことでその範囲を観察範囲とした画像信号を生成する。生成された画像信号は、画像取得部13から出力されることによって画像としてモニタ5へ表示される。観察範囲変更処理は、入力装置6からの入力指示(位置、電子変倍倍率を決める指示)に基づき行ってもよい。尚、電子変倍処理によって変更される倍率を電子変倍倍率と表記する。電子変倍倍率は、例えば、カメラ3の撮像素子で生成される画像信号の元の観察範囲の大きさを1倍としたときの拡大倍率を示すものである。つまり、電子変倍倍率は、(元の観察範囲の面積の平方根)/(切り出した観察範囲の面積の平方根)で計算できる。
開口数制御部11は、対物レンズ2内に含まれる可変開口絞り4の絞り径を変更する制御を実行する。可変開口絞り4の絞り径を変更することによって対物レンズ2の射出側の開口数が変更される。以降、開口数制御部11によって行われる可変開口絞り4の絞り径を変更する制御のことを開口数変更制御とも表記する。
また、開口数制御部11における開口数変更制御は、観察範囲変更処理部12における観察範囲変更処理に応じて実行される。より詳しくは、観察範囲変更処理によって切り出された画像信号を、モニタ5へ表示する際に必要となる解像度を画像が有するように可変開口絞り4を制御して、対物レンズ2内の光を導光する光学系で決まる解像度(以降、光学系の解像度とも表記)を変更する。
カメラ3に用いられる一般的な撮像素子の画素数は、表示媒体であるモニタ5が有する画素数よりも多い。そのため、第1の状態から第2の状態の間では、カメラ3で生成された画像信号中の画素を間引いてモニタ5へ表示される。ここで、第1の状態は、観察範囲がカメラ3の撮像素子で生成される画像信号の元の観察範囲の大きさ(電子変倍倍率が1倍)を有する状態である。第2の状態は、電子変倍倍率がある条件を満たす画素数をもたらす電子倍率よりも低い状態である。そのある条件は、使用される撮像素子の画素数=モニタ5の画素数となる条件である。間引かれる画素数は、電子変倍倍率の値で決まり、電子変倍倍率が低倍であるほど多く間引かれる。
以上の関係性から、等倍表示される電子変倍倍率よりも低い電子変倍倍率では、生成される画像信号をモニタ5に表示する際に必要となる解像度は、カメラ3の撮像素子の解像度(画素数)よりも小さくなる。そのため、モニタ5へ表示するために対物レンズ2で必要とされる光学系の解像度は、等倍表示される電子変倍倍率よりも低い電子変倍倍率では、撮像素子の有する解像度より小さい値であり、また、電子変倍倍率に応じて変わるものであることがわかる。
本発明における開口数制御部11は、対物レンズ2の光学系の解像度を、上記で示したモニタ5に表示する際に必要となる解像度となるように、観察範囲変更処理に応じて、即ち電子変倍倍率に応じて、可変開口絞り4の絞り径を変更する開口数変更制御を実行する。開口数変更制御の例としては、観察範囲を狭める、即ち電子変倍倍率を拡大倍率となるように変更する場合には、開口数を大きくするように可変開口絞り4を制御する。観察範囲を拡げる、即ち、電子変倍倍率を縮小倍率となるように変更する場合には、開口数を小さくするように可変開口絞り4を制御する。そして、可変開口絞り4の絞り径の幅は、観察範囲が最も大きい状態、例えば、撮像素子の対角長で決まる大きさのとき、で絞り径を最も小さくする。可変開口絞り4の絞り径の幅は、観察範囲が最も小さい状態、例えば、モニタ5で等倍表示されるときの撮像素子で使用される画素により決まる大きさのとき、で絞り径を最も大きくする。換言すると、可変開口絞り4の絞り径の変更幅(観察範囲の変更幅)は、使用するカメラ3が有する撮像素子の画素数と、使用するモニタ5の画素数に応じて決定してもよい。
このような開口数変更制御を実行することで、観察範囲を変更した際の各状態(各電子変倍倍率)において、必要な光学系の解像度を満たすように対物レンズ2における可変開口絞り4を制御することができる。従って、広い変更幅で観察範囲を変更した場合においても良好に標本Sを観察することができる。
また、例えば、光学系の解像度が小さな観察範囲での観察時(高倍観察時)に必要な解像度となるように光学設計された対物レンズについて考える。また、その対物レンズにおいては、可変開口絞り等の開口数を変更する手段を有していないものとする。このような対物レンズにおいて、観察範囲を大きく(電子変倍倍率を縮小倍率となるように変更)した際、画像周辺の明るさが不足するといった問題が生じてしまう。このように、光学系の解像度が固定された構成において広い変更幅で電子変倍により観察範囲の変更を行う場合、明るさの問題が顕著となり得る。一方、本発明のように、光学系の解像度を変更する構成によれば、観察する上で必要な解像度を満たしつつ、観察範囲の変更に応じて明るさの不足が起こらないように、適切な光学系の解像度となるように調整することが可能である。
また、本発明における観察装置100では、電子変倍処理によって観察範囲の変更を行うものであることから、ズーム光学系や複数の倍率の異なる切替用の対物レンズ等を構成として備えていなくてもよく、装置を小型化させることが可能である。また、電子変倍処理に際して、羽根絞りの絞り径を変更するだけであり、光学素子を物理的に移動させることも、切り替えることもなく、高速且つ静粛に観察を行うことができる。なお、可変開口絞りとして、透過型液晶素子等の電気的に光の透過する径を変更するものを使用すればより望ましい。
以上説明したように、観察装置100を用いた標本Sの観察では、広い変更幅で観察範囲を変更する場合、広い変更幅で開口数の変更(可変開口絞り4の制御)を実行することとなる。そうであれば、対物レンズ2内の光学系を通過する光の光線高が、可変開口絞り4の絞り径の変更に際して大きく変わるものであるから、可変開口絞り4の絞り径が異なる状態においても良好に光を導光するレンズ設計を行うことが上述した観察装置100の効果を奏する上で求められる。本発明の対物レンズ2は、対物レンズ2内の可変開口絞り4の絞り径が異なる状態においても良好に光を導光する構成を有し、観察装置100が有する効果を遺憾なく発揮させるものである。以下では、本発明の対物レンズ2が有する特徴と、具体的な構成の例について説明する。なお、本発明の対物レンズは、観察範囲の変更を、必要な観察像性能を維持しつつ高速且つ広い変更幅で実行可能な観察装置に好適な対物レンズを提供することを目的としている。
まず、本発明の各実施例に係る対物レンズ(後述する対物レンズ2a、2b)に共通する構成及び作用について説明する。
本発明の各実施例に係る対物レンズ2は、物体(標本S)側から順に、物体側に凹面を向けた単レンズと、該対物レンズの射出側の開口数を変更する可変開口絞り4と、を含む正の屈折力を有するレンズ群から構成される。また、対物レンズ2は、倍率が4倍以上20倍以下である対物レンズが用いられる。
また、対物レンズ2は、下記の条件式を満たすように構成されている。
3≦|fa/fGS|≦10 ・・・(1)
但し、faは、単レンズの焦点距離であり、fGSは、物体面から可変開口絞り4までのレンズ群の焦点距離である。
条件式(1)は、可変開口絞り4より前段のレンズ群に対し、先玉レンズである単レンズのパワーを規定する式である。この条件式の下限を下回ると、可変開口絞り4より前段のレンズ群に対して先玉レンズのパワーが過度に強くなる。そのため、可変開口絞り4を拡げた状態の高い像高においては良好に光を導光するものの、可変開口絞り4を狭めた低い像高となる際には光を十分に収束できず、観察性能が劣化する。即ち、観察範囲を拡げた状態での観察に支障が生じる。一方、この条件式の上限を上回ると、可変開口絞り4より前段のレンズ群に対して先玉レンズのパワーが過度に弱くなる。そのため、可変開口絞り4を狭めた状態の低い像高においては良好に光を導光するものの、可変開口絞り4を拡げた高い像高となる際にはパワーが足りず、観察性能が劣化する。即ち、観察範囲を狭めた状態での観察に支障が生じる。
以上の条件式(1)を満たすことで、可変開口絞り4を拡げた状態と狭めた状態のそれぞれで、光を良好に導光することができる。
また、対物レンズ2のレンズ群は、レンズ面間隔が最も長い部分を境として物体側に配置された、前述の単レンズ及び可変開口絞り4を含む正の屈折力を有するレンズ群を第1レンズ群とし、レンズ群のレンズ面間隔が最も長い部分を境として像側に配置された、正の屈折力を有するレンズ群を第2レンズ群としたとき、第1レンズ群、第2レンズ群とが無限遠光学系を形成するように設計してもよい。ここで第1レンズ群、第2レンズ群が無限遠光学系を形成するとは、第1レンズ群から第2レンズ群へ平行光束が導光される状態を示す。第1レンズ群、第2レンズ群が無限遠光学系を形成することで、第1レンズ群と第2レンズ群との間の距離を長くとっても観察性能が劣化しない。そのため、第1レンズ群と第2レンズ群が有限光学系を形成する場合、即ち、第1レンズ群、第2レンズ群間で収束または発散光束を導光する状態、と比較して拡張性を増すことができる。このとき、第1レンズ群と第2レンズ群との間において光路分割用の素子や投光管といった新たな機能を付加する構成を配置してもよい。
尚、第1レンズ群と第2レンズ群とが有限遠光学系を形成するように設計してもよく、その場合、無限遠光学系として設計される場合と比べて観察装置100全体を小型化することができる。
また、対物レンズ2は、下記の条件式を満たすように構成されることが望ましい。
1.5≦|Lhg1/Lhg2|≦3.5 ・・・(2)
但し、Lhg1は、可変開口絞り4を最も拡げたときの第1レンズ群内での最大光線高であり、Lhg2は、可変開口絞り4を最も拡げたときの第2レンズ群での最大光線高である。
条件式(2)は、可変開口絞り4を最も拡げたときの第1レンズ群内と第2レンズ群内のそれぞれにおける最大光線高を規定した条件式である。この条件式の下限を下回ると、第1レンズ群のパワーが第2レンズ群のパワーに対して過度に弱くなり、対物レンズ2内で球面収差、コマ収差の発生を抑制できなくなる。一方、この条件式の上限を上回ると、第1レンズ群のパワーが第2レンズ群のパワーに対して過度に強くなり、対物レンズ2内で球面収差、コマ収差の発生を抑制できなくなる。
また、対物レンズ2は、下記の条件式を満たすように構成されることが望ましい。
0.2≦|Shg1/Shg2|≦0.8 ・・・(3)
但し、Shg1は、可変開口絞り4を構造上最も狭めたときの第1レンズ群内での最大光線高であり、Shg2は、可変開口絞り4を構造上最も狭めたときの第2レンズ群での最大光線高である。
尚、構造上最も狭めたときとは、観察装置100において構造上観察が可能な範囲内で最も可変開口絞り4を狭めた状態を示す。具体的には、使用するカメラ3の撮像素子の対角長で決まる観察範囲よりも大きい観察範囲を撮像することはできない。そのため、可変開口絞り4の絞り径が、撮像素子の対角長で決まる観察範囲の画像信号をモニタ5へ表示する際に必要となる解像度であるときの絞り径を有する状態が、構造上観察が可能な範囲で最も可変開口絞り4を狭めた状態である。
条件式(3)は、可変開口絞り4を構造上最も狭めたときの第1レンズ群内と第2レンズ群内のそれぞれにおける最大光線高を規定した条件式である。この条件式の下限を下回ると、第1レンズ群のパワーが第2レンズ群のパワーに対して過度に弱くなり、対物レンズ2内で球面収差、コマ収差の発生を抑制できなくなる。一方、この条件式の上限を上回ると、第1レンズ群のパワーが第2レンズ群のパワーに対して過度に強くなり、対物レンズ2内で球面収差、コマ収差の発生を抑制できなくなる。
また、対物レンズ2は、下記の条件式を満たすように構成されることが望ましい。
0.3≦NAL*ΦLNAS*ΦS≦0.8 ・・・(4)
但し、NALは、可変開口絞り4を最も拡げたときの対物レンズ2の入射側開口数を示し、ΦLは、可変開口絞り4を最も拡げたときの観察範囲の半径を示す。NASは、可変開口絞り4を構造上最も狭めたときの対物レンズ2の入射側開口数を示し、ΦLは、可変開口絞り4を構造上最も狭めたときの観察範囲の半径を示す。
条件式(4)は、可変開口絞り4を最も拡げたときと構造上最も狭めたときの観察範囲の面積と、可変開口絞り4の絞り径によって定まる入射側開口数の関係を規定した条件式である。この条件式の下限を下回ると、観察範囲の面積の変更幅に対して開口数の変更幅が過度に小さくなり、観察範囲の広さの上下限で適切な光学系の解像度を得られない。一方、この条件式の上限を上回ると、観察範囲の面積の変更幅に対して開口数の変更幅が過度に大きくなり、観察範囲の広さの上限において解像度が不足し、観察範囲の広さの下限において、明るさが不足し得る。
尚、第1レンズ群と第2レンズ群とが無限遠光学系または有限遠光学系として設計される条件式(1)を満たす対物レンズ2に対し、条件式(2)から(4)の任意の組み合わせを適用してもよい。
以上の対物レンズ2によれば、観察範囲の変更を、必要な観察像性能を維持しつつ高速且つ広い変更幅で実行するという観察装置100が有する効果を遺憾なく発揮させることができる。従って本発明の観察装置によれば、観察範囲の変更を、必要な観察像性能を維持しつつ高速且つ広い変更幅で実行することができる。
以下、本発明の対物レンズ2の構成の実施例について具体的に説明する。
[実施例1]
図3は、本実施例に係る対物レンズ2aの断面図である。対物レンズ2aは、レンズ面間隔が最も長い部分を境として物体側の第1レンズ群G1と像側の第2レンズ群G2とにわけられる二つのレンズ群から構成される。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凹面を向けた単レンズL1と、該対物レンズ2aの射出側の開口数を変更する可変開口絞り4と、を含む正の屈折力を有するレンズ群である。より詳細には、第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凹面を向けて像側に凸面を向けた単レンズL1と、物体側に凹面を向けて像側に凸面を向けた単レンズL2、L3、L4と、レンズL5、L6、L7からなる物体側と像側に凸面を向けた接合レンズと、レンズL8、L9からなる物体側と像側に凸面を向けた接合レンズと、可変開口絞り4と、レンズL10、L11からなる物体側と像側に凸面を向けた接合レンズと、物体側と像側に凹面を向けた単レンズL12と、レンズL13、L14からなる物体側に凸面を向けて像側に凹面を向けた接合レンズと、物体側に凸面を向けて像側に凹面を向けた単レンズL15、L16と、レンズL17、L18からなる物体側に凹面を向けて像側に凹面を向けた接合レンズと、を含んでいる。
第2レンズ群G2は、正の屈折力を有するレンズ群である。より詳細には、第2レンズ群G2は、物体側に凸面を向けた平凸レンズL19と、レンズL20、L21からなる物体側に凹面を向けて像側に凸面を向けた接合メニスカスレンズと、レンズL22、L23からなる物体側に凸面を向けて像側に凹面を向けた接合レンズと、両凸の単レンズL24と、物体側に凸面を向けた平凸レンズL25と、を含んでいる。第2レンズ群G2は、第1レンズ群G1からの光を導光し、カメラ3が有する撮像素子へ結像する。
また、第1レンズ群G1、第2レンズ群G2は、無限遠光学系を形成している。尚、図3は、可変開口絞り4の絞り径を最も拡げた状態の対物レンズ2aの断面図でもある。
以下、本実施例に係る対物レンズ2aの各種データについて記載する。
対物レンズ2aのレンズデータは、それぞれ以下の通りである。
s r d nd vd
1 -9.2327 9.2968 1.883 40.76
2 -15.4571 0.2424 1
3 -28.8411 9.4622 1.43875 94.66
4 -14.3165 0.2000 1
5 -62.0701 6.0200 1.43875 94.66
6 -27.8738 0.2000 1
7 -1096.6506 6.8118 1.43875 94.66
8 -42.4702 0.2000 1
9 9291.3843 12.8532 1.43875 94.66
10 -25.3849 3.0000 1.63775 42.41
11 144.6885 12.0010 1.43875 94.66
12 -39.5201 0.2000 1
13 95.2340 3.0000 1.63775 42.41
14 40.3103 13.4871 1.43875 94.66
15 -70.6084 0.11 1
16 INF 5.0000 1
17 176.3671 3.0000 1.63775 42.41
18 33.3026 9.7525 1.43875 94.66
19 -189.2251 0.8852 1
20 -412.4946 3.0000 1.673 38.15
21 125.3108 0.2000 1
22 34.1104 6.2868 1.48749 70.23
23 20.3892 17.6210 1.738 32.26
24 26.4175 9.1703 1
25 35.4405 3.1972 1.63775 42.41
26 270.1694 0.2000 1
27 36.1718 2 1.497 81.54
28 42.6134 5.1879 1
29 -15.5207 2 1.497 81.54
30 16.5194 3.4395 1.63775 42.41
31 47.5260 110 1
32 97.5476 9 1.48749 70.23
33 INF 9.72 1
34 -53.1641 10.2937 1.65412 39.68
35 -175.5686 10.6875 1.5927 35.31
36 -58.8915 1.125 1
37 106.7231 13.59 1.497 81.54
38 -130.0601 6.075 1.65412 39.68
39 67.3672 1.8225 1
40 76.0016 12.465 1.43875 94.93
41 -222.9131 2.3287 1
42 77.3764 10.6875 1.48749 70.23
43 INF 68.6584 1
ここで、sは面番号を、rは曲率半径(mm)を、dは面間隔(mm)を、ndはd線に対する屈折率を、vdはアッベ数を示す。面番号s1は、第1レンズ群G1が有する最も物体側の単レンズL1の第1面を示す。また、面番号s16は、可変開口絞り4の位置を示している。また、面間隔d31は、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間の間隔を示している。
また、対物レンズ2aの倍率βは以下の通りである。
β=-9.9998
以下、可変開口絞り4の絞り径を最も拡げた状態の対物レンズ2aの各種データについて記載する。このとき、物体側の開口数NAと、像高h(mm)は、それぞれ以下の通りである。
NA=0.95、h=2.8
図4は、本実施例に係る対物レンズ2aの、可変開口絞り4の絞り径を最も拡げた状態における収差図であり、像側の結像面での収差を示している。(a)は、球面収差図であり、(b)は、正弦条件違反量の図であり、(c)は、非点収差図であり、(d)は、コマ収差図である。いずれも収差が良好に補正されていることが示されている。尚、図中におけるCはC線、dはd線、FはF線、gはg線、eはe線、NAは物体側の開口数、Im.hは像高を示している。
以下、可変開口絞り4の絞り径を構造上最も狭めた状態の対物レンズ2aの各種データについて記載する。図5は、可変開口絞り4の絞り径を構造上最も狭めた状態の対物レンズ2aの断面図を示す。このとき、物体側の開口数NAと、像高h(mm)は、それぞれ以下の通りである。
NA=0.4、h=13.7
図6は、本実施例に係る対物レンズ2aの、可変開口絞り4の絞り径を構造上最も狭めた状態における収差図であり、像側の結像面での収差を示している。(a)は、球面収差図であり、(b)は、正弦条件違反量の図であり、(c)は、非点収差図であり(d)は、コマ収差図である。いずれも収差が良好に補正されていることが示されている。尚、図中におけるCはC線、dはd線、FはF線、gはg線、eはe線、NAは物体側の開口数、Im.hは像高を示している。
以上説明した実施例1に係る対物レンズ2aは、以下の式(A1)から(A4)で示されるように条件式(1)から(4)を満たしている。尚、式(A1)から(A4)は、それぞれ条件式(1)から(4)に対応している。
|fa/fGS|=4.15 ・・・(A1)
|Lhg1/Lhg2|=1.80 ・・・(A2)
|Shg1/Shg2|=0.32 ・・・(A3)
NAL*ΦLNAS*ΦS=0.48・・・(A4)
式(A1)から(A4)で使用される各パラメータの値は以下の通りである。
fa=-86.6695(mm)
fGS=20.8805(mm)
Lhg1=-24.605(mm)
Lhg2=13.656(mm)
Shg1=-9.128(mm)
Shg2=28.915(mm)
NAL=0.95
ΦL=0.28(mm)
NAS=0.4
ΦS=1.373(mm)
[実施例2]
図7は、本実施例に係る対物レンズ2bの断面図である。対物レンズ2bは、第1レンズ群G1、第2レンズ群G2が、有限遠光学系を形成している点において実施例1で説明した対物レンズ2aと異なる。
対物レンズ2bでは、第1レンズ群G1は、正の屈折力を有するレンズ群であり、物体側から順に、物体側に凹面を向けて像側に凸面を向けた単レンズL101と、物体側に凹面を向けて像側に凸面を向けた単レンズL102、L103、L104と、レンズL105、L106、L107からなる物体側と像側に凸面を向けた接合レンズと、レンズL108、L109からなる物体側と像側に凸面を向けた接合レンズと、可変開口絞り4と、レンズL110、L111からなる物体側と像側に凸面を向けた接合レンズと、物体側と像側に凹面を向けた単レンズL112と、レンズL113、L114からなる物体側に凹面を向けて像側に凸面を向けた接合レンズと、物体側と像側に凸面を向けた単レンズL115と、を含んでいる。
第2レンズ群G2は、正の屈折力を有するレンズ群であり、物体側から順に、物体側に凹面を向けて像側に凸面を向けた単レンズL116と、レンズL117、L118からなる物体側に凹面を向けて像側に凸面を向けた接合レンズと、物体側に凸面を向けた像側に凹面を向けた単レンズL119と、レンズL120、L121からなる物体側と像側に凹面を向けた接合レンズと、平面レンズL122と、レンズL123、L124からなる物体側と像側に凹面を向けた接合レンズと、物体側に凹面を向けて像側に凸面を向けた単レンズL125、L126と、を含んでいる。第2レンズ群G2は、第1レンズ群G1からの光を導光し、カメラ3が有する撮像素子へ結像する。尚、図7は、可変開口絞り4の絞り径を最も拡げた状態の対物レンズ2aの断面図でもある。
以下、本実施例に係る対物レンズ2aの各種データについて記載する。
対物レンズ2bのレンズデータは、それぞれ以下の通りである。
s r d nd vd
1 -15.7874 13.2030 1.883 40.76
2 -17.4245 0.2000 1
3 -25.0740 7.2662 1.43875 94.66
4 -19.0267 0.2000 1
5 -64.3046 6.8340 1.43875 94.66
6 -29.4799 0.2000 1
7 -117.2814 5.6382 1.43875 94.66
8 -45.0975 0.2000 1
9 44.5879 17.8815 1.43875 94.66
10 -39.5690 2 1.63775 42.41
11 67.8914 12.9710 1.43875 94.66
12 -49.2804 0.2000 1
13 64.4278 2 1.63775 42.41
14 22.0518 15.3764 1.43875 94.66
15 -225.5900 2.61 1
16 INF 2.5000 1
17 48.5822 2 1.63775 42.41
18 20.7164 12.2900 1.43875 94.66
19 -87.6362 1.7451 1
20 -73.6626 2 1.673 38.15
21 88.9031 10.0784 1
22 -23.2057 2 1.48749 70.23
23 -87.5439 7.1224 1.738 32.26
24 -28.6909 0.2000 1
25 116.0267 4.7829 1.63775 42.41
26 -105.5646 28.0817 1
27 -24.7390 2 1.497 81.54
28 -49.0927 8.2741 1
29 -21.4764 2 1.497 81.54
30 -638.2134 3.2198 1.63775 42.41
31 -21.6251 1.5 1
32 16.6718 3.4023 1.48749 70.23
33 45.5680 5.5449 1
34 -61.3090 2.8133 1.65412 39.68
35 -23.7084 2.2181 1.5927 35.31
36 11.2792 3.1496 1
37 INF 20 1.56883 56.36
38 INF 2.1424 1
39 -59.5450 2.0000 1.497 81.54
40 -46.6395 2.0000 1.65412 39.68
41 36.8452 6.8150 1
42 -151.1060 6.5266 1.43875 94.93
43 -20.1708 0.2000 1
44 -82.8114 6.4615 1.48749 70.23
45 -21.6367 7.5584 1
ここで、sは、面番号を、rは、曲率半径(mm)を、dは、面間隔(mm)を、ndは、d線に対する屈折率を、vdは、アッベ数を示す。面番号s1は、第1レンズ群G1が有する最も物体側の単レンズL101の第1面を示す。また、面番号s16は、可変開口絞り4の位置を示している。また、面間隔d26は、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間の間隔を示している。
また、対物レンズ2aの倍率βは以下の通りである。
β=-10
以下、可変開口絞り4の絞り径を最も拡げた状態の対物レンズ2bの各種データについて記載する。このとき、物体側の開口数NAと、像高h(mm)は、それぞれ以下の通りである。
NA=0.95、h=2.8
図8は、本実施例に係る対物レンズ2bの、可変開口絞り4の絞り径を最も拡げた状態における収差図であり、像側の結像面での収差を示している。(a)は、球面収差図であり、(b)は、正弦条件違反量の図であり、(c)は、非点収差図であり、(d)は、コマ収差図である。いずれも収差が良好に補正されていることが示されている。尚、図中におけるCはC線、dはd線、FはF線、gはg線、eはe線、NAは物体側の開口数、Im.hは像高を示している。
以下、可変開口絞り4の絞り径を構造上最も狭めた状態の対物レンズ2bの各種データについて記載する。図9は、可変開口絞り4の絞り径を構造上最も狭めた状態の対物レンズ2bの断面図を示す。このとき、物体側の開口数NAと、像高h(mm)は、それぞれ以下の通りである。
NA=0.4、h=13.7
図10は、本実施例に係る対物レンズ2bの、可変開口絞り4の絞り径を構造上最も狭めた状態における収差図であり、像側の結像面での収差を示している。(a)は、球面収差図であり、(b)は、正弦条件違反量の図であり、(c)は、非点収差図であり、(d)は、コマ収差図である。いずれも収差が良好に補正されていることが示されている。尚、図中におけるCはC線、dはd線、FはF線、gはg線、eはe線、NAは物体側の開口数、Im.hは像高を示している。
以上説明した実施例2に係る対物レンズ2bは、以下の式(B1)から(B4)で示されるように条件式(1)から(4)を満たしている。尚、式(B1)から(B4)は、それぞれ条件式(1)から(4)に対応している。
|fa/fGS|=3.36 ・・・(B1)
|Lhg1/Lhg2|=2.82 ・・・(B2)
|Shg1/Shg2|=0.74 ・・・(B3)
NAL*ΦLNAS*ΦS=0.48・・・(B4)
式(A1)から(A4)で使用される各パラメータの値は以下の通りである。
fa=68.4055(mm)
fGS=20.3516(mm)
Lhg1=-25.162(mm)
Lhg2=8.928(mm)
Shg1=-11.06(mm)
Shg2=14.875(mm)
NAL=0.95
ΦL=0.28(mm)
NAS=0.4
ΦS=1.373(mm)
100 観察装置
1 光源ユニット
1a 光源
1b レンズ群
2、2a、2b 対物レンズ
3 カメラ
4 可変開口絞り
5 モニタ
6 入力装置
10 制御装置
11 開口数制御部
12 観察範囲変国処理部
13 画像取得部
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群

Claims (7)

  1. 物体を観察する観察装置において、
    前記物体からの光を結像する対物レンズであって、物体側から順に、物体側に凹面を向けた単レンズと、該対物レンズの射出側の開口数を変更する可変開口絞りと、を含む正の屈折力を有するレンズ群から構成され、該対物レンズの倍率が4倍以上20倍以下である対物レンズと、
    前記対物レンズにより結像された前記物体の像を画像信号に変換する撮像装置と、
    前記撮像装置で得られた前記画像信号を元に電子変倍を行うことによって観察範囲を変更する観察範囲変更処理を行う観察範囲変更装置と、
    前記観察範囲変更処理に応じて前記可変開口絞りを制御する制御装置と、を含み、
    前記対物レンズは、レンズ面間隔が最も長い部分を境として物体側に配置された、前記単レンズ及び前記可変開口絞りを含む正の屈折力を有する第1レンズ群と、レンズ面間隔が最も長い部分を境として像側に配置された、正の屈折力を有する第2レンズ群と、から構成され、
    前記単レンズの焦点距離をfa、物体面から前記可変開口絞りまでのレンズ群の焦点距離をfGS、前記可変開口絞りを最も拡げたときの前記第1レンズ群内での最大光線高をLhg1、前記可変開口絞りを最も拡げたときの前記第2レンズ群での最大光線高をLhg2としたとき、
    3≦|fa/fGS|≦10
    1.5≦|Lhg1/Lhg2|≦3.5
    の条件式を満たす
    ことを特徴とする観察装置。
  2. 物体を観察する観察装置において、
    前記物体からの光を結像する対物レンズであって、物体側から順に、物体側に凹面を向けた単レンズと、該対物レンズの射出側の開口数を変更する可変開口絞りと、を含む正の屈折力を有するレンズ群から構成され、該対物レンズの倍率が4倍以上20倍以下である対物レンズと、
    前記対物レンズにより結像された前記物体の像を画像信号に変換する撮像装置と、
    前記撮像装置で得られた前記画像信号を元に電子変倍を行うことによって観察範囲を変更する観察範囲変更処理を行う観察範囲変更装置と、
    前記観察範囲変更処理に応じて前記可変開口絞りを制御する制御装置と、を含み、
    前記対物レンズは、レンズ面間隔が最も長い部分を境として物体側に配置された、前記単レンズ及び前記可変開口絞りを含む正の屈折力を有する第1レンズ群と、レンズ面間隔が最も長い部分を境として像側に配置された、正の屈折力を有する第2レンズ群と、から構成され、
    前記単レンズの焦点距離をfa、物体面から前記可変開口絞りまでのレンズ群の焦点距離をfGS、前記可変開口絞りを観察可能な範囲内で最も狭めたときの前記第1レンズ群内での最大光線高をShg1、前記可変開口絞りを観察可能な範囲内で最も狭めたときの前記第2レンズ群での最大光線高をShg2としたとき、
    3≦|fa/fGS|≦10
    0.2≦|Shg1/Shg2|≦0.8
    の条件式を満たし、
    前記可変開口絞りを観察可能な範囲内で最も狭めたときの前記可変開口絞りの大きさは、前記撮像装置により生成され、前記撮像装置の撮像素子の対角長により決まる観察可能な範囲内に含まれる前記画像信号を、前記撮像装置の有する画素数より少ない画素数を有するモニタに表示するときに、必要とされる光学系の解像度を実現する大きさである
    ことを特徴とする観察装置。
  3. 物体を観察する観察装置において、
    前記物体からの光を結像する対物レンズであって、物体側から順に、物体側に凹面を向けた単レンズと、該対物レンズの射出側の開口数を変更する可変開口絞りと、を含む正の屈折力を有するレンズ群から構成され、該対物レンズの倍率が4倍以上20倍以下である対物レンズと、
    前記対物レンズにより結像された前記物体の像を画像信号に変換する撮像装置と、
    前記撮像装置で得られた前記画像信号を元に電子変倍を行うことによって観察範囲を変更する観察範囲変更処理を行う観察範囲変更装置と、
    前記観察範囲変更処理に応じて前記可変開口絞りを制御する制御装置と、を含み、
    前記対物レンズは、レンズ面間隔が最も長い部分を境として物体側に配置された、前記単レンズ及び前記可変開口絞りを含む正の屈折力を有する第1レンズ群と、レンズ面間隔が最も長い部分を境として像側に配置された、正の屈折力を有する第2レンズ群と、から構成され、
    前記単レンズの焦点距離をfa、物体面から前記可変開口絞りまでのレンズ群の焦点距離をfGS、前記可変開口絞りを最も拡げたときの前記対物レンズの入射側の開口数、前記観察範囲の半径をそれぞれ、NAL、ΦL、前記可変開口絞りを観察可能な範囲内で最も狭めたときの前記対物レンズの入射側の前記開口数、前記観察範囲の半径をそれぞれ、NAS、ΦSとしたとき、
    3≦|fa/fGS|≦10
    0.3≦NAL*ΦLNAS*ΦS≦0.8
    の条件式を満たし、
    前記可変開口絞りを観察可能な範囲内で最も狭めたときの前記可変開口絞りの大きさは、前記撮像装置により生成され、前記撮像装置の撮像素子の対角長により決まる観察可能な範囲内に含まれる前記画像信号を、前記撮像装置の有する画素数より少ない画素数を有するモニタに表示するときに、必要とされる光学系の解像度を実現する大きさである
    ことを特徴とする観察装置。
  4. 請求項に記載の観察装置であって、
    前記可変開口絞りを観察可能な範囲内で最も狭めたときの前記第1レンズ群内での最大光線高をShg1、前記可変開口絞りを観察可能な範囲内で最も狭めたときの前記第2レンズ群での最大光線高をShg2としたとき、
    0.2≦|Shg1/Shg2|≦0.8
    の条件式を満たし、
    前記可変開口絞りを観察可能な範囲内で最も狭めたときの前記可変開口絞りの大きさは、前記撮像装置により生成され、前記撮像装置の撮像素子の対角長により決まる観察可能な範囲内に含まれる前記画像信号を、前記撮像装置の有する画素数より少ない画素数を有するモニタに表示するときに、必要とされる光学系の解像度を実現する大きさである
    ことを特徴とする観察装置。
  5. 請求項1又は請求項4に記載の観察装置であって、
    前記可変開口絞りを最も拡げたときの前記対物レンズの入射側の開口数、前記観察範囲の半径をそれぞれ、NAL、ΦL、前記可変開口絞りを観察可能な範囲内で最も狭めたときの前記対物レンズの入射側の前記開口数、前記観察範囲の半径をそれぞれ、NAS、ΦSとしたとき、
    0.3≦NAL*ΦLNAS*ΦS≦0.8
    の条件式を満たす
    ことを特徴とする観察装置。
  6. 請求項乃至請求項5のいずれか1項に記載の観察装置であって、
    前記第1レンズ群と、前記第2レンズ群とが無限遠光学系を形成している
    ことを特徴とする観察装置。
  7. 請求項乃至請求項5のいずれか1項に記載の観察装置であって、
    前記第1レンズ群と、前記第2レンズ群とが有限遠光学系を形成していることを特徴とする観察装置。
JP2018112299A 2017-06-12 2018-06-12 観察装置 Active JP7163076B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017114853 2017-06-12
JP2017114853 2017-06-12

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019003191A JP2019003191A (ja) 2019-01-10
JP7163076B2 true JP7163076B2 (ja) 2022-10-31

Family

ID=64563520

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018112299A Active JP7163076B2 (ja) 2017-06-12 2018-06-12 観察装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US11029507B2 (ja)
JP (1) JP7163076B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003244537A (ja) 2002-02-20 2003-08-29 Fuji Photo Film Co Ltd デジタルカメラ
JP2004271779A (ja) 2003-03-07 2004-09-30 Hiroyuki Ogino 光学顕微観察用対物レンズ
JP2009205063A (ja) 2008-02-29 2009-09-10 Nikon Corp 顕微鏡用対物レンズ
JP2010048841A (ja) 2008-08-19 2010-03-04 Olympus Corp 顕微鏡対物レンズおよび拡大撮像装置
WO2014046126A1 (ja) 2012-09-21 2014-03-27 オリンパス株式会社 光学系及びそれを用いた光学機器、撮像装置及び撮像システム
JP2016085335A (ja) 2014-10-24 2016-05-19 オリンパス株式会社 顕微鏡用対物レンズ

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3353891A (en) * 1964-06-18 1967-11-21 Bausch & Lomb Zoom lens system having front mounted axially movable aperture stop to control numerical aperture during magnification change
JPH04264432A (ja) * 1991-02-19 1992-09-21 Minolta Camera Co Ltd 擬似ズーム可能なカメラ
JP3563800B2 (ja) 1995-01-09 2004-09-08 オリンパス株式会社 観察光学装置
US5808807A (en) * 1996-12-04 1998-09-15 Nikon Corporation Microscope objective lens with cemented biconvex triplet
JPH11174338A (ja) * 1997-12-05 1999-07-02 Nikon Engineering:Kk 顕微鏡対物レンズ
JP4576402B2 (ja) 2000-11-08 2010-11-10 オリンパス株式会社 顕微鏡ズーム対物レンズ
JP3990126B2 (ja) 2000-11-08 2007-10-10 オリンパス株式会社 顕微鏡ズーム対物レンズ
JP2006084825A (ja) 2004-09-16 2006-03-30 Olympus Corp 顕微鏡システム
JP5694604B2 (ja) * 2012-03-26 2015-04-01 富士フイルム株式会社 変倍光学系および撮像装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003244537A (ja) 2002-02-20 2003-08-29 Fuji Photo Film Co Ltd デジタルカメラ
JP2004271779A (ja) 2003-03-07 2004-09-30 Hiroyuki Ogino 光学顕微観察用対物レンズ
JP2009205063A (ja) 2008-02-29 2009-09-10 Nikon Corp 顕微鏡用対物レンズ
JP2010048841A (ja) 2008-08-19 2010-03-04 Olympus Corp 顕微鏡対物レンズおよび拡大撮像装置
WO2014046126A1 (ja) 2012-09-21 2014-03-27 オリンパス株式会社 光学系及びそれを用いた光学機器、撮像装置及び撮像システム
JP2016085335A (ja) 2014-10-24 2016-05-19 オリンパス株式会社 顕微鏡用対物レンズ

Also Published As

Publication number Publication date
US11029507B2 (en) 2021-06-08
JP2019003191A (ja) 2019-01-10
US20180356622A1 (en) 2018-12-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108885328B (zh) 观察光学系统、观察摄像装置、观察摄像系统、成像透镜系统及观察光学系统的调整方法
JP4909089B2 (ja) ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
JP4950608B2 (ja) ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
US8958159B2 (en) Wide range zoom system
JP2016085335A (ja) 顕微鏡用対物レンズ
JP2007102182A (ja) ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
JP2007333790A (ja) 光学系及びそれを有する光学機器
JP2008185965A (ja) 顕微鏡対物レンズ
JP2012252037A (ja) ズーム結像光学系、及び、それを備えた顕微鏡
JP4061152B2 (ja) ズーム撮影光学系
JP2011013536A (ja) ズームレンズ
JP2008170803A (ja) 実体顕微鏡
JP4742355B2 (ja) 液浸顕微鏡対物レンズ
JP2003121738A (ja) ズームレンズ
JP6503383B2 (ja) ズーム撮像装置
JP6437017B2 (ja) ズーム撮像装置
JP4477344B2 (ja) ズームレンズ及びそれを備えた撮像装置
JP7163076B2 (ja) 観察装置
JPH10288740A (ja) 長作動距離顕微鏡対物レンズ
WO2016129056A1 (ja) ズーム撮像装置
JP2005091655A (ja) 内視鏡対物光学系
JP2005062771A (ja) ズームレンズ及びそれを用いたカメラ
JP2005099758A (ja) ズームレンズ及びそれを用いたカメラ
JP4685399B2 (ja) 補正機構付対物レンズ
JP4732479B2 (ja) ファインダー光学系

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210315

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20210315

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220310

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220322

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220520

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20220622

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220722

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221004

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221019

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7163076

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151