JP4732479B2 - ファインダー光学系 - Google Patents

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Description

本発明は、一眼レフレックスカメラ等の撮像機器に用いられるファインダー光学系に関するものである。
従来より、一眼レフレックスカメラなどの観察光学系のファインダー光学系において、視度補正機構を搭載したものには、3群3枚、3群4枚のレンズ構成のものが種々知られており、ファインダー倍率を大きくしようとしたものや、アイレリーフを充分長く取ることを目的としたものが提案されている。
通常、ファインダーの観察倍率を大きくするためには、接眼レンズの焦点距離を短くすることが必要となる。例えば、対物レンズの焦点距離を50mmとし、ファインダー光路長が60mmの場合、視度を0dptに固定して考慮した際のファインダー倍率は0.83倍という高倍率を得ることができる。しかし、対物レンズの焦点距離を50mmのままファインダー光路長を75mmにして視度を0dptに保つ為には、接眼レンズの焦点距離が75mmとなり、ファインダー倍率は0.66倍という低倍率になってしまう。一眼レフレックスカメラのファインダー視度は通常0〜−1dptを基準とするので、焦点板から接眼レンズまでの距離および視度が決定されると、実質的な接眼レンズの焦点距離、つまり、ファインダー倍率も決定されてしまう。
従って、接眼レンズから焦点板までの焦点距離を短くするためには、ペンタプリズムの光路長を短くするか、ファインダー光学系をペンタプリズムに近接して配置すればよいこととなる。しかしこのような構成にすると、ファインダーの射出面がカメラの後面に対して奥まってしまい、目をレンズに近づけることが難しくなり、ファインダー像を観察しようとした際に必要な視野全体を観察することが困難であった。
ペンタプリズムを小型化することは、大きな広い視野率を確保することと相反し、近年は、ファインダー光路中にファインダー内表示のための光学系や測光のための光学系を組み込むことが必要となってきており、ペンタプリズムは大型化の傾向がある。
そこで、焦点板と接眼レンズの光学的距離を短くするために、より接眼レンズの主点を焦点板側に配置することにより、より大きなファインダー倍率を得ることができるファインダー光学系が、特開平6−109984号公報にて開示されている。
また、アイレリーフを長くしようとすると、一般的にペンタプリズムを充分大きくして、その射出面での光線のケラレを小さくすることが必要であるが、ペンタプリズムの大型化につがなり、焦点板から接眼レンズまでの距離が長くなってしまう。つまり、ファインダー倍率を大きくすることと、アイレリーフを長く取ることもまた相反する関係にある。
ここで述べるアイレリーフとは、ファインダー光学系の最終レンズからアイポイントまでの距離で表されるが、観察者にとっての実質的なアイレリーフとは、一眼レフレックスカメラの後面からアイポイントまでの値が重要な要素となるので、レンズ最終面からアイポイントまでの距離(通常数値上アイレリーフ)ではない。このカメラの後面からアイポイントまでの値が大きければアイレリーフの数値以上に良好なファインダーと言うことができる。この値を大きくするためには、ファインダー光学的にはペンタプリズム射出面から、アイポイントまでの距離を大きくすることが必要となる。
一般に一眼レフレックスカメラのファインダー光学系では、観察者に合わせて視度を変更することを可能とする視度補正機構を搭載することの要望が大きい。視度補正機構を搭載したものとして、接眼レンズを複数枚のレンズより構成し、その一部のレンズを光軸方向に移動させることにより、視度補正を可能としたファインダー光学系が特開2000−98266号公報、特開平11−109259号公報、特開昭62−266805号公報に開示されている。
特開平6−109984号公報 特開2000−98266号公報 特開平11−109259号公報 特開昭62−266805号公報
一眼レフレックスカメラのファインダー光学系では、ファインダー倍率が高いこと、視野率が高いことつまり視野の広いこと、アイレリーフついてはペンタプリズム射出面よりアイポイントまでの距離が長いこと、視度補正機構を搭載することがより良いファインダーということになる。しかし、これらの中には相反する機能が有り、全てを満たすことができるファインダー光学系を実現することは大変困難である。
本発明は、ファインダー倍率が高く、ペンタプリズム射出面よりアイポイントまでの距離が長く、視度補正機構を搭載した良好なファインダー光学系を比較的簡単な構成で提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題を解決するために、対物レンズによって形成された像を正立像形成用の光学系を介して接眼レンズにより観察するファインダー光学系において、接眼レンズを物体側から順に物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズを有する負の屈折力の第1レンズ群、正レンズを有する正の屈折力の第2レンズ群、物体側に凸面を向けたレンズを最も物体側に配置したことからなる正負何れかの屈折力を有する第3レンズ群よりなり、以下の条件を満足することで課題を解決した。
1.25<SF1<6.0 ・・・(1)
|f1/f|<0.9 ・・・(2)
但し、前記第1レンズ群のシェイプファクターをSF1とし、シェイプファクターSFは各レンズ群における最も物体側の面の曲率半径をR0最も瞳側(アイポイント側)の面の曲率半径をReとするとき、
SF=(R0+Re)/(R0−Re)
f1:第1レンズ群の焦点距離、
f:視度が−1dpt時のファインダー系全系の焦点距離
を満足する。
また、対物レンズによって形成された像を、正立像形成用の光学系を介して接眼レンズより観察するファインダー光学系において、前記接眼レンズの最も物体側と、瞳側(アイポイント側)を負レンズとする4枚構成のファインダーレンズにおいて、第2レンズまたは第3レンズのより屈折力弱いレンズGwの焦点距離をfw、fを視度が−1dpt時の全系の焦点距離としたとき、
|f/fw|<1.0 ・・・(3)
|1/SFG|<0.25 ・・・(4)
SFGw:前記屈折力の弱いレンズGwのシェイプファクター
の条件を満足する。
更に、本発明のより好ましい形態としては、前記第2レンズ群を両凸単レンズとし、光軸方向に移動させることで視度補正を行う手段がある。
本発明によれば、比較的簡単なレンズ構成で良好な収差性能、視度補正機構、高倍率、ハイアイポイントの作用を容易に達成することのできる小型のファインダー接眼光学系を実現する。
本発明では、焦点板側から物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズを有する負の屈折力の第1レンズ群、正の屈折力の第2レンズ群、物体側に凸面を向けたレンズを最も物体側に配置したことからなる正負何れかの屈折力を有する第3レンズ群を備えることにより、接眼レンズの主点を焦点板により近づけられ、焦点板から接眼レンズまでの距離が比較的長くても、接眼レンズの焦点距離を短くすることができ、高いファインダー倍率を保ちつつも、視度補正機構を搭載することが可能となる。
図1は、本発明を一眼レフレックスカメラに使用した際のファインダー光学系の断面図である。正立像形成用の光学系としてガラスブロックよりなるペンタプリズムを用いた場合のものである。Iは焦点板、IIはペンタプリズム部光路を展開してある。L11は物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズの第1レンズ、L12は正レンズの第2レンズ、L13は物体側に凸面を向けた第3レンズ、L14は第4レンズである。ファインダー光学系は、第1レンズL11、第2レンズL12、第3レンズL13、第4レンズL14から構成され、第2レンズL12を光軸方向に移動させることにより、視度補正を可能にしている。
次に、上述した条件式について説明をする。
条件式(1)は、ファインダー光学系を構成する第1レンズ群の形状因子(シェイプファクター)について適切な範囲を規定している。条件式(1)を満足することにより、第1レンズ群は、物体側に凸面を向け、アイポイント側に凹面を向けた凹メニスカス形状となる。このように第1レンズ群の形状を規定することにより、諸収差に対し、良好な補正状態を保ちつつ、物体側より第1レンズ群に入射し、第2レンズ群に射出する光線の有効光線高を低く抑えることができる。第2レンズ群の有効光線高が高くなるとファインダー光学系全体の大型化を招き、その状態でファインダー光学系を小型化しようとすると、ファインダー視野の周辺が暗くなり、ファインダー視野のシャープさ、コントラストの低下を招く。また、第1レンズ群のシェイプファクターをこの条件式の範囲内に入れることにより、第1レンズ群の主点を物体側にすることが可能となり、ファインダー光学系の焦点距離をより短くすることを可能とし、ファインダー観察倍率を高くすることを実現した。また、第1レンズ群を単レンズで構成する場合、第1レンズの中心部における肉厚と、周辺部における肉厚の差が小さい負メニスカス単レンズとなり、プラスチック樹脂等を用いたレンズの射出成形でより高い精度を求めることが容易になる、条件式(1)の上限を超えることは、R0とReの曲率半径の差を小さくする方向となり、実質的に第1レンズ群の屈折力が弱くなり、ペンタプリズム射出面の光線高を高くする必要が生じる。これは、ペンタプリズムの大型化につながり、小型で行おうとするとファインダー周辺部の光束をファインダー光学系、アイポイントの眼窩に十分に導くことが困難となる。また、R0の曲率半径を小さくすることでも条件式(1)の上限を超えるが、曲率半径を小さくすると、第1レンズ群とペンタプリズム射出面よりなる迷光、フレアーがファインダー視野内に発生し、視界のクリアーさが低下する。更に、曲率半径が小さくなることは収差補正上通常好ましくはない。また、条件式(1)の下限を超えると、R0の曲率半径を大きくすることになり、上述のように接眼レンズ径の有効光線高が高くなり、接眼レンズ径の大型化、またはファインダー視野のシャープさ、コントラストの低下を招く。また、単レンズの場合、メニスカス形状が、平凹形状となり、レンズ中心部の肉厚と、周辺部の肉厚差が大きくなり、プラスチック樹脂などを使用した射出成形で精度を求めにくくなる。また、第1レンズ群の焦点板側の面を非球面とすることによって、焦点板の広い範囲を良好に観察することができるように構成しても尚且つ、非点収差、歪曲収差を良好に補正することが可能となり、高視野を良好に観察することが可能となる。
条件式(2)は、第1レンズ群の焦点距離と、ファインダー光学系全系の焦点距離の比を表している。条件式(2)を満足することにより、ペンタプリズム射出面よりの光束を発散させる屈折力を指定している。この条件式(2)の範囲を外れることは、第1レンズ群の負の屈折力が強いことを示している。前述のように負の屈折力を強くすることは、第2レンズ群の大型化を招くほかにも、収差補正上好ましくない。
また、第2レンズ群を光軸方向に移動させることで視度補正を行うことが可能である。第1レンズ群と第3レンズ群に挟まれたファインダー系内部にある第2レンズ群を可動とすることにより、接眼レンズの全長を変化させることが無く、また、視野の大きな変化を招くことも無く、効果的に視度補正を行うことができる。第2レンズ群の焦点距離をf2としたとき、
0.4<|f2/f|<0.6 ・・・(5)
f:ファインダー系の視度が−1dpt時のファインダー系全系の焦点距離の範囲に入ることがより望ましい。
最もアイポイント側のレンズを可動とすると各視度においてアイポイントからレンズ最終面までの距離、つまりアイリリースが変わる。ファインダー光学系では各視度全域でハイポイント仕様が求められており、視度によりアイリリースが変わることは望ましくない。また、最もペンタプリズム側のレンズを視度補正に関し、可動とすると、各視度でペンタプリズム射出面からの光束の高さ、傾きが変化する。これはある視度において、ペンタプリズム射出面の光束を充分接眼レンズ系に導くことができなくなり、視野四隅にケラレが生じ、視野周辺部が暗くなるなど、コントラスト低下に繋がり好ましくない。
よって、接眼レンズの内側にあるレンズを視度補正で可動とすることが望ましい。内側のレンズのみ可動とすることにより、最もペンタプリズム側、アイポイント側のレンズは固定となり、接眼レンズ部、焦点板にゴミ等の進入を防ぐダストプロテクターの役割も果たすことになる。
条件式(5)は、その視度補正における可動群の焦点距離を規定したものである。視度補正量は、それにおける可動レンズの屈折力(焦点距離の逆数)と移動距離の夫々ほぼ、1次関数で表される。ある一定の視度補正における可動群の移動量を小さくしたければ、可動群の屈折力を強く、また、可動群の屈折力を弱くしたければ移動量は大きくなる。通常ファインダー光学系は、コンパクトにすることが望まれ、視度補正に必要な移動量も小さいことが要求される。前述のように移動量を小さくするためには、可動群の屈折力を強くすればよいことになるが、屈折力を強くすることは通常設計的には収差発生の要因となり、また製造上には製造公差が厳しくなり、多少のレンズ位置ずれで視度が大幅に変わってしまうなど、好ましくない。また、可動群の屈折力を弱くすると、移動量の増大に繋がりやはり好ましくない。条件式(5)はその適切な範囲を規定するもので、3〜4DPTの広範囲の視度補正を、高性能を保ったまま行うことが可能となる。
本発明では、ペンタプリズム射出面から、アイポイントまでの距離を長くするために、視度補正により可動となるレンズ群の直前、または直後に比較的弱い屈折力のレンズをコリメートレンズとして配置することが効率的である。その条件を与えるのが条件式(3)および(4)である。
この条件式(3)および(4)の値を外れると、コリメートレンズの屈折力が強くなり、曲率半径の差が大きくなることになり、コリメートレンズとしての用途を果たさなくなる。屈折率の強いレンズを通ることで入射、射出光束に傾き変化が生じ、収差発生の一因になる。また、本発明のように物体側から、負の第1レンズ群、正の第2レンズ群、負正何れかの第3レンズ群の構成とし、正の第2レンズ群を光軸方向に移動させて視度補正を行うことで、ファインダー光学系の第1レンズ群および第3レンズ群の屈折力を第2レンズ群のそれと比べて比較的弱くし、第2レンズ群の移動量を稼ぐことができる。この視度補正移動量が小さすぎると、製造誤差等により、第2レンズ群が微小に移動してしまった場合にも視度が変化してしまう、つまり、敏感度、必要精度が高くなってしまい、該第2レンズ群の位置を決める周辺部の機構が複雑になり好ましくない。また、この視度補正量が大きすぎると、第1レンズ群から、第3レンズ群までの距離が長くなってしまい、視度補正で第2レンズ群を移動させると第3レンズ群に対する光線入射角の変化が大きく、光線ケラレが発生しやすくなり、観察視野周辺部の光量低下、クリアーさ、シャープさが低下する。また、移動量が大きくなり過ぎることはファインダー光学系の大型化に繋がり、収差補正上も移動量が大きくなり、好ましくない。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明をする。各実施例において、非球面は光軸に垂直な高さをHとし、高さHにおける光軸方向の変位量(サグ量)をXとし、基準面の曲率半径をR、非球面係数(conic constant)をA、n次の非球面係数をAnとしたとき、以下の数式で表される。
Figure 0004732479
まず、本発明の第1実施例を図1乃至図4に基づいて説明をする。
図1は、第1実施例のファインダー光学系の断面図である。ファインダー光学系は、物体側から順に焦点板I、該焦点板I上に形成された物体像を正立化させるためのペンタプリズム部II、接眼レンズ系IIIから構成されている。接眼レンズ系IIIは、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズの第1レンズL11からなる第1レンズ群、両凸レンズの第2レンズL12からなる第2レンズ群、物体側に凸面を向けた第3レンズL13と、第4レンズL14とで正の屈折力となる第3レンズ群から構成されている。前記第2レンズL12を光軸方向に移動させることにより、接眼レンズ系IIIの焦点距離を変化させると共に、ファインダー光学系の視度を変化させることが可能である。
第1実施例の諸元値を示す。面番号は物体側からの各レンズ面の順序、Rは各面の曲率半径(非球面の場合は基準R)、dは各面の光軸上における面間隔、nはd線に対する屈折率、νはアッベ数、面番号右側の※は非球面を示している。
視度補正範囲 −2.96〜+0.97dpt
面番号 r d n ν
0 0.0 1.57
1 0.0 81.455 1.51680 64.4
2 0.0 3.400
3 ※ 44.2260 4.500 1.5850 30.0
4 ※ 18.1818 2.839
5 ※ 24.4653 4.000 1.4920 58.7
6 −116.8756 2.6606
7 26.0752 4.000 1.5850 30.0
8 22.2222 2.180
9 3491.5844 4.000 1.4920 58.7
10 −52.4515 18.000
11 0.0
非球面データ
3面 A= -0.34708E+02 A4= -0.4163E-04 A6= 0.75729E-07
4面 A= -0.54103E+01 A4= -0.36821E-05 A6= 0.68134E-08
5面 A= -0.66502E+01 A4= 0.41080E-04 A6= -0.10214E-06
視度補正における可変間隔
視度 −2.96 −0.96 +0.97
d4 0.4 2.8394 5.1
d6 5.1 2.6606 0.4
対応条件式
(1) SF1=2.396
(2) |f1/f|=0.7567
(3) |f/fw|=0.1676
(4) |1/SFGW|=0.0798
(5) |f2/f|=0.5560
図2、図3、図4は、第1実施例における諸収差図であり、図2は視度が最も負側−2.96dptのときの収差図、図3は視度が−0.96dptのときの収差図、図4は視度が+0.97dptのときの収差図である。該各収差図は、アイポイントIVの位置に焦点距離15mmの理想レンズをおいて結像させた結像系の収差図としており、球面収差、非点収差の単位はmm、歪曲収差は百分率(%)で表している。また、非点収差図において、メリジオナル像面を破線で表し、サジタル像面を実線で表している。該各収差図から−2.96〜+0.97dptまでの視度補正範囲の全体にわたって諸収差が良好に補正されていることがわかる。
次に、本発明の第2実施例を図5乃至図8に基づいて説明をする。
図5は、第2実施例のファインダー光学系の断面図である。ファインダー光学系は物体側から順に焦点板I、該焦点板I上に形成された物体像を正立化させるためのペンタプリズム部II、接眼レンズ系IIIから構成されている。接眼レンズ系IIIは、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズの第1レンズL21からなる第1レンズ群、両凸レンズの第2レンズL22からなる第2レンズ群、物体側に凸面を向けた第3レンズL23と、第4レンズL24とで正の屈折力となる第3レンズ群から構成されている。前記第2レンズL22を光軸方向に移動させることにより、接眼レンズ系IIIの焦点距離を変化させると共に、ファインダー光学系の視度を変化させることが可能である。
第2実施例の諸元値を示す。面番号は物体側からの各レンズ面の順序、Rは各面の曲率半径(非球面の場合は基準R)、dは各面の光軸上における面間隔、nはd線に対する屈折率、νはアッベ数、面番号右側の※は非球面を示している。
視度補正範囲 −2.98〜+0.99dpt
面番号 r d n ν
0 0.0 1.57
1 0.0 81.455 1.51680 64.4
2 0.0 3.400
3 ※ 60.1252 4.500 1.5850 30.0
4 ※ 22.2222 3.0436
5 ※ 28.2515 4.000 1.4920 58.7
6 −60.1573 2.9564
7 27.9895 4.000 1.5850 30.0
8 22.2222 2.000
9 40.0472 3.680 1.4920 58.7
10 109.3239 18.000
11 0.0
非球面データ
3面 A= -0.5017E+02 A4= -0.31154E-04 A6= 0.63883E-07
4面 A= -0.4695E+01 A4= -0.13265E-04 A6= 0.25663E-07
5面 A= -0.4472E+00 A4= 0.65842E-06 A6= -0.23320E-07
視度補正における可変間隔
視度 −2.98 −0.98 +0.99
d4 0.65 3.0436 5.35
d6 5.35 2.9564 0.65
条件対応式
(1) SF1=2.173
(2) |f1/f|=0.8868
(3) |f/fw|=0.2689
(4) |1/SFGW|=0.1149
(5) |f2/f|=0.5575
図6、図7、図8は、第2実施例における諸収差図であり、図6は視度が最も負側−2.98dptのときの収差図、図7は視度が−0.98dptのときの収差図、図8は視度が+0.99dptのときの収差図である。該各収差図は、アイポイントIVの位置に焦点距離15mmの理想レンズをおいて結像させた結像系の収差図としており、球面収差、非点収差の単位はmm、歪曲収差は百分率(%)で表している。また、非点収差図において、メリジオナル像面を破線で表し、サジタル像面を実線で表している。該各収差図から−2.98〜+0.99dptまでの視度補正範囲の全体にわたって諸収差が良好に補正されていることがわかる。
そして、第3実施例を図9乃至図12に基づいて説明をする。
図9は、第3実施例のファインダー光学系の断面図である。ファインダー光学系は、物体側から順に焦点板I、該焦点板1上に形成された物体像を正立化させるためのペンタプリズム部II、接眼レンズ系IIIから構成されている。接眼レンズ系IIIは、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズの第1レンズL31と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズの第2レンズL32からなる第1レンズ群、両凸レンズの第3レンズL33からなる第2レンズ群、負レンズの第4レンズL34からなる第3レンズ群により構成されている。前記第3レンズL33を光軸方向に移動させることにより、接眼レンズ系IIIの焦点距離を変化させると共に、ファインダー系の視度を変化させることが可能である。
第3実施例の諸元値を示す。面番号は物体側からの各レンズ面の順序、Rは各面の曲率半径(非球面の場合は基準R)、dは各面の光軸上における面間隔、nはd線に対する屈折率、νはアッベ数、面番号右側の※は非球面を示している。
視度補正範囲 −2.98〜+0.99 dpt
面番号 r d n ν
0 0.0 1.24
1 0.0 81.455 1.51680 64.4
2 0.0 1.0
3 ※200.0000 4.500 1.5850 30.0
4 ※ 23.9155 2.0076
5 ※ 20.1095 3.5000 1.4920 58.7
6 21.0614 2.3612
7 22.4792 5.9847 1.4920 58.7
8 ※−43.1824 2.3570
9 29.8270 3.4694 1.5850 30.0
10 25.0000 18.000
11 0.0
非球面データ
3面 A= -0.46363E+03 A4= -0.24960E-04 A6= -0.72139E-07
4面 A= 0.23774E+01 A4= -0.26932E-04 A6= -0.38445E-06
5面 A= 0.44430E+00 A4= 0.31452E-04 A6= -0.20921E-06
8面 A= 0.16030E+01 A4= 0.18351E-04 A6= 0.35688E-07
視度補正における可変間隔
視度 −3.02 −1.02 +0.91
d6 0.40 2.360 4.32
d8 4.32 2.360 0.40
条件対応式
(1) SF1=1.27
(2) |f1/f|=0.67655
(3) |f/fw|=0.1811
(4) |1/SFGW|=0.0231
(5) |f2/f|=0.4186
図10、図11、図12は、第3実施例における諸収差図であり、図10は視度が最も負側−3.02dptのときの収差図、図11は視度が−1.02dptのときの収差図、図13は視度が+0.91dptのときの収差図である。該各収差図は、アイポイントIVの位置に焦点距離15mmの理想レンズをおいて結像させた結像系の収差図としており、球面収差、非点収差の単位はmm、歪曲収差は百分率(%)で表している。また、非点収差図において、メリジオナル像面を破線で表し、サジタル像面を実線で表している。該各収差図から−3.02〜+0.91dptまでの視度補正範囲の全体にわたって諸収差が良好に補正されていることがわかる。
第1実施例に係るファインダー光学系の断面図である。 第1実施例において視度が最も負側のときの諸収差図である。 第1実施例において視度が−0.96dpt時の諸収差図である。 第1実施例において視度が最も正側のときの諸収差図である。 第2実施例に係るファインダー光学系の断面図である。 第2実施例において視度が最も負側のときの諸収差図である。 第2実施例において視度が−0.98dpt時の諸収差図である。 第2実施例において視度が最も正側のときの諸収差図である。 第3実施例に係るファインダー光学系の断面図である。 第3実施例において視度が最も負側のときの諸収差図である。 第3実施例において視度が−1.02dptのときの諸収差図である。 第3実施例において視度が最も正側のときの諸収差図である。
符号の説明
I 焦点板
II ペンタプリズム
III 接眼レンズ系
IV アイポイント
L11 第1レンズ
L12 第2レンズ
L13 第3レンズ
L14 第4レンズ
L21 第1レンズ
L22 第2レンズ
L23 第3レンズ
L24 第4レンズ
L31 第1レンズ
L32 第2レンズ
L33 第3レンズ
L34 第4レンズ

Claims (3)

  1. 対物レンズによって形成された像を、正立像形成用の光学系を介して接眼レンズより観察するファインダー光学系において、前記接眼レンズの最も物体側と瞳側(アイポイント側)を負レンズとする4枚構成のファインダー光学系において、物体側から第2番目のレンズまたは第3番目のレンズのうち、屈折力の弱いレンズGwの焦点距離をfwとするとき、以下の条件を満足するファインダー光学系。
    |f/fw|<1.0
    f:視度が−1dpt時のファインダー光学系全系の焦点距離
  2. 請求項1に記載のファインダー光学系において、前記第2レンズ群は両凸単レンズからなり、光軸方向に移動することで視度補正を可能とすることを特徴とするファインダー光学系。
  3. 請求項1または請求項2に記載のファインダー光学系において、物体側から第2番目のレンズまたは第3番目のレンズのうち、屈折力の弱いレンズGwのシェイプファクターSFGwが以下の条件を満足するファインダー光学系。
    |1/SFGw|<0.25
    SFGw:前記屈折力の弱いレンズGwのシェイプファクター
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