JPH10170826A - 変倍光学系 - Google Patents

変倍光学系

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JPH10170826A
JPH10170826A JP8353024A JP35302496A JPH10170826A JP H10170826 A JPH10170826 A JP H10170826A JP 8353024 A JP8353024 A JP 8353024A JP 35302496 A JP35302496 A JP 35302496A JP H10170826 A JPH10170826 A JP H10170826A
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lens group
lens
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group
wide
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JP8353024A
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English (en)
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Motoyuki Otake
基之 大竹
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Original Assignee
Nikon Corp
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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B15/00Optical objectives with means for varying the magnification
    • G02B15/14Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective
    • G02B15/16Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective with interdependent non-linearly related movements between one lens or lens group, and another lens or lens group
    • G02B15/177Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective with interdependent non-linearly related movements between one lens or lens group, and another lens or lens group having a negative front lens or group of lenses
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B15/00Optical objectives with means for varying the magnification
    • G02B15/14Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective
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    • G02B15/143507Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having three groups only the first group being negative arranged -++

Abstract

(57)【要約】 【課題】 射出瞳位置が像面位置から十分離れた小型の
変倍光学系。 【解決手段】 物体側から順に、負屈折力の第1レンズ
群G1と、正屈折力の第2レンズ群G2と、正屈折力の
第3レンズ群G3とを備えている。そして、変倍のため
に第3レンズ群G3を光軸方向に固定したまま第2レン
ズ群G2を光軸方向に移動させるとともに、第2レンズ
群G2の移動に伴う像面位置の変動を補償するために第
1レンズ群G1を光軸方向に移動させることによって、
像面位置をほぼ一定に保ちながらレンズ系全体の焦点距
離を変化させ、条件式(1)を満足する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は変倍光学系に関し、
特にレンズシャッター式カメラや電子スチルカメラに適
した小型の変倍光学系に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、レンズシャッター式カメラや電子
スチルカメラ等では、ズームレンズ付きのカメラが主流
である。特に、3倍を越える変倍比を有する、いわゆる
高変倍ズームレンズを備えたカメラが主流となりつつあ
る。この種の高変倍ズームレンズでは、変倍時に移動す
る可動レンズ群を3つ以上有する、いわゆる多群ズーム
レンズが主として用いられ、60°程度の画角までを包
括するズームレンズを中心に種々の提案がなされてい
る。
【0003】また、この種のカメラでは、レンズ交換式
の一眼レフレックス式のカメラとは異なり、レンズ系と
カメラ本体とが一体であるため、レンズ系の小型化がカ
メラ本体の小型化につながる。したがって、小型化に適
したズームレンズに関する提案が種々なされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば電子
スチルカメラ用のレンズ系では、撮像素子としてCCD
等の固体撮像素子を用いている。CCDは光電変換作用
を有する受光素子からなり、各受光素子において光量に
応じて電位差が生じる。しかしながら、CCDの各受光
素子が微小であるため、各受光素子に到達する光量が少
なく、ノイズの影響を受けやすい。このため、各受光素
子の直前にマイクロレンズアレイを配置して、各受光素
子に到達する光束を増やしている。このマイクロレンズ
アレイの影響により、レンズ系の射出瞳位置がCCDか
ら近いと、画面周辺部に到達すべき光束が受光素子上に
達することなく光量不足を引き起こしてしまう。したが
って、例えば電子スチルカメラ用のレンズ系のようにC
CD等の固体撮像素子を用いるレンズ系では、レンズ系
の射出瞳位置が像面位置から十分離れていなければなら
ないという制約がある。
【0005】図16は、射出瞳位置を無限遠にした像側
テレセントリック光学系の屈折力配置を示す図である。
図16において、レンズ系Lは、開口絞りSよりも物体
側に配置されたレンズ群L1と、開口絞りSよりも像側
に配置されたレンズ群L2とから構成されている。そし
て、レンズ系Lの像面位置Iには、CCDが配置されて
いる。図16において、主光線Rが示すように、レンズ
群L2による開口絞りSの像位置(つまり瞳位置)は無
限遠にある。したがって、開口絞りSから像面位置(C
CDの位置)Iまでの距離を短くするには、レンズ群L
2による収斂作用を強め、且つレンズ群L2の光軸方向
の厚さを小さくする必要がある。このように、射出瞳位
置を無限遠にした像側テレセントリック光学系は、レン
ズ全長の短縮化に適していなかった。
【0006】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
のであり、射出瞳位置が像面位置から十分離れた小型の
変倍光学系を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明においては、物体側から順に、負の屈折力を
有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レ
ンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と
を備え、広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、
前記第1レンズ群G1と前記第2レンズ群G2との間隔
が減少し、前記第2レンズ群G2と前記第3レンズ群G
3との間隔が増大するように前記第1レンズ群G1およ
び前記第2レンズ群G2が移動し、前記第1レンズ群G
1の焦点距離をf1とし、前記第3レンズ群G3の焦点
距離をf3としたとき、 0.4<f3/|f1|<0.8 (1) の条件を満足することを特徴とする変倍光学系を提供す
る。
【0008】本発明の好ましい態様によれば、前記第2
レンズ群G2は、正の屈折力を有する正部分レンズ群G
2Pと、該正部分レンズ群G2Pの像側に配置されて負の屈
折力を有する負部分レンズ群G2Nとから構成され、前記
第2レンズ群G2の焦点距離をf2とし、前記第2レン
ズ群G2の最も物体側の面から最も像側の面までの軸上
距離をD2としたとき、 0.5<D2/f2<0.8 (2) の条件を満足する。また、広角端状態における前記第1
レンズ群G1の位置と望遠端状態における前記第1レン
ズ群G1の位置とがほぼ一致することが好ましい。さら
に、前記負部分レンズ群G2Nよりも物体側に開口絞りが
設けられていることが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】一般的に、ズームレンズは、最も
像側に配置されたレンズ群が正の屈折力を有する第1の
タイプのズームレンズと、最も像側に配置されたレンズ
群が負の屈折力を有する第2のタイプのズームレンズと
に大別される。ただし、変倍作用に積極的に寄与しない
レンズ群をレンズ系の最も像側に付加的に配置している
場合は、最も像側に配置されたレンズ群の物体側に隣接
して配置されたレンズ群の屈折力に基づいて判別され
る。
【0010】これら2つのタイプのズームレンズのう
ち、第1のタイプのズームレンズでは射出瞳位置が像面
位置から離れているのに対して、第2のタイプのズーム
レンズでは射出瞳位置が像面位置に近い。第2のタイプ
のズームレンズの典型的な例として、レンズシャッター
式カメラに用いられる正負タイプのズームレンズや正正
負タイプのズームレンズ等が挙げられる。
【0011】正負タイプのズームレンズや正正負タイプ
のズームレンズでは、レンズ径の小型化やレンズ全長の
短縮化を図るために、レンズ系の最も像側に負レンズ群
を配置して、広角端状態でのバックフォーカスを短くし
ており、負レンズ群から射出された軸外光束が光軸に対
して大きな角度をなして像面位置に到達する。このた
め、マイクロレンズアレイを備えた撮像素子で像を記録
する場合に、画面周辺部で撮像素子上に到達する光束が
減少して光量不足が目立ちやすい。さらに、広角端状態
から望遠端状態までのレンズ位置状態の変化に伴う負レ
ンズ群の移動量が大きいので、負レンズ群から射出され
る軸外光束の射出角の変化が大きい。このため、変倍範
囲の全体に亘ってマイクロレンズアレイによる光束のケ
ラレがないような適切な位置に射出瞳位置を位置決めす
ることが困難である。
【0012】第1のタイプのズームレンズは、最も物体
側に配置されたレンズ群が正の屈折力を有する正先行型
のズームレンズと、最も物体側に配置されたレンズ群が
負の屈折力を有する負先行型のズームレンズとにさらに
大別される。例えば、正先行型のズームレンズには、正
負正正タイプのズームレンズや正負負正タイプのズーム
レンズなどがある。また、負先行型のズームレンズに
は、負正負正タイプのズームレンズ等がある。
【0013】正先行型のズームレンズのうち、最も像側
の正レンズ群が変倍中固定であり且つ開口絞りを含む場
合には、変倍による射出瞳位置の変動がない。このた
め、この種の正先行型のズームレンズは、特に射出瞳位
置をほぼ無限遠としてレンズ系の後方に三色分解用プリ
ズムを配置するTVカメラ用に適している。なお、射出
瞳位置がほぼ無限遠となるレンズ系は、像側テレセント
リック光学系と呼ばれる。ところで、像側テレセントリ
ック光学系を形成するには、光学設計において過度の拘
束が強いられ、光学設計上の自由度が奪われる。その結
果、レンズ枚数の増大やレンズ系の大型化を引き起こし
てしまい、小型の光学系を達成することが難しい。
【0014】特開平6−300968号公報に開示され
たズームレンズでは、開口絞りよりも像側に配置された
第4レンズ群を光軸方向に移動させているので若干の射
出瞳位置の変動が発生するが、マイクロレンズアレイに
よる光束のケラレの影響のない範囲で射出瞳位置が変化
する。このため、収差補正の自由度が増した分だけ、少
ない構成レンズ枚数で高変倍化を可能とし、あるいは高
変倍化と小型化との両立を可能としている。
【0015】正先行型のズームレンズでは、正屈折力の
第1レンズ群の像側に負屈折力の第2レンズ群が配置さ
れるので、第1レンズ群により一旦収斂された光束が第
2レンズ群により強い発散作用を受ける。このため、レ
ンズ全長の短縮化を図る場合、第1レンズ群による収斂
作用を強めるか、あるいは第2レンズ群による発散作用
を弱める必要がある。しかしながら、第1レンズ群によ
る収斂作用を強めると、広角端において第1レンズ群を
通過する軸外光束が光軸から離れてしまうので、レンズ
径の小型化が難しい。一方、第2レンズ群による発散作
用を弱めると、第2レンズ群を通過する軸外光束が光軸
から離れてしまうため、第1レンズ群を通過する軸外光
束も光軸から離れてしまい、結果的にレンズ径の小型化
が難しい。さらに、第2レンズ群を通過する軸外光束が
光軸から離れると、軸外収差の補正が困難となってしま
うため、画角によるコマ収差の変動が発生してしまう。
【0016】以上のことから、正先行型のズームレンズ
では、レンズ径の小型化やレンズ全長の短縮化に限界が
あった。一方、例えば特開昭63−281113号公報
に開示されているように、負先行型の負正負正タイプの
ズームレンズでも、レンズ構成枚数が多く、従って焦点
距離に比べてレンズ全長が非常に大きく、小型化が不可
能であった。
【0017】そこで、本発明においては、物体側より順
に、負屈折力の第1レンズ群G1と、正屈折力の第2レ
ンズ群G2と、正屈折力の第3レンズ群G3とを配置し
ている。そして、レンズ系全体の焦点距離が最も短い広
角端状態からレンズ系の焦点距離が最も長い望遠端状態
までレンズ位置状態が変化する際に、第1レンズ群G1
と第2レンズ群G2との間隔が減少し、第2レンズ群G
2と第3レンズ群G3との間隔が増大するように、第2
レンズ群G2が物体側へ移動する。以上のように変倍光
学系を構成するとともに、以下の4つの条件を満足する
ように各レンズ群を機能させることにより、小型で且つ
射出瞳位置が像面位置から十分離れた変倍光学系を達成
することができる。
【0018】変倍時に第3レンズ群G3を固定とす
る。 広角端状態から望遠端状態への変倍に際して第2レン
ズ群G2を物体側へ移動させる。 第2レンズ群G2を、物体側から順に、正屈折力の正
部分レンズ群G2Pと負屈折力の負部分レンズ群G2Nとか
ら構成し、開口絞りを負部分レンズ群G2Nよりも物体側
に配置する。 広角端状態における第1レンズ群G1のレンズ位置と
望遠端状態における第1レンズ群G1のレンズ位置とを
ほぼ一致させる。
【0019】本発明においては、射出瞳位置を像面位置
から十分離すために、上述の通り、レンズ系の最も像側
に配置される第3レンズ群G3の屈折力を正としてい
る。ここで、本発明において射出瞳位置が像面位置から
十分離れているということは、射出瞳位置が像面位置の
前方(物体側)にあって十分離れている場合と、射出瞳
位置が像面位置の後方(物体側とは反対側)にあって十
分離れている場合とを含む。射出瞳位置が像面位置より
も前方にある場合、レンズ系の最も像側のレンズ面から
射出される主光線が光軸から離れるように像面位置に到
達する。これに対して、射出瞳位置が像面位置よりも後
方にある場合、レンズ系の最も像側のレンズ面から射出
される主光線が光軸に近づくように像面位置に到達す
る。つまり、射出瞳位置が像面位置から十分離れている
ということは、レンズ系から射出された主光線が光軸と
なす角度が十分小さいことを示す。
【0020】本発明においては、主光線が第3レンズ群
G3から光軸とほぼ平行に射出される。このため、軸外
光束は光軸から離れて第3レンズ群G3を通過し、その
結果レンズ径が大きくなりがちである。そこで、本発明
では、変倍時にレンズ径の大きな第3レンズ群G3を光
軸方向に固定することにより、レンズ鏡筒径の小型化を
達成している。また、第1レンズ群G1の屈折力を負と
することにより、広角端状態においても充分なバックフ
ォーカスを得ている。以上の観点に基づき、の条件が
必要となる。
【0021】本発明においては、レンズ系の最も物体側
に負レンズ群を配置しているが、レンズ全長の短縮化を
達成するには、望遠端におけるレンズ全長の短縮化が必
要である。したがって、望遠端において強い収斂作用の
第2レンズ群G2を第1レンズ群G1に近づけて、第1
レンズ群G1と第2レンズ群G2との合成屈折力が正と
なるように構成している。逆に、広角端では充分なバッ
クフォーカスを得るために、第1レンズ群G1と第2レ
ンズ群G2との間隔を充分に広げている。このように、
広角端状態から望遠端状態への変倍時に第2レンズ群G
2を物体側へ移動させること、すなわちの条件を満た
すことが望ましい。
【0022】ところで、像側テレセントリック光学系で
は、開口絞りの中心位置から発した光束が開口絞りより
も像側に配置されたレンズ系により平行光となるように
射出される。つまり、開口絞りよりも像側に配置された
レンズ系を逆向きに置いたときの物体側焦点位置に開口
絞りが配置されていることになる。したがって、開口絞
りの位置を像面に近づけながらも射出瞳位置を像面から
遠ざけるには、(A)開口絞りよりも像側に配置された
レンズ系の焦点距離を短くするか、あるいは(B)開口
絞りよりも像側に配置されたレンズ系の屈折力配置を正
負構成の望遠型レンズの逆向きの配置とすることが考え
られる。
【0023】(A)のように開口絞りよりも像側に配置
されたレンズ系の焦点距離を短くする場合、開口絞りよ
りも像側に配置されたレンズ系を大口径化しなければな
らない。その結果、収差補正が難しくなるので、レンズ
構成枚数が極端に多くなり小型化が難しくなる。そこ
で、本発明においては、(B)のように開口絞りよりも
像側に配置されたレンズ系の屈折力配置を望遠型レンズ
の逆向きの配置で構成している。すなわち、本発明にお
いては、開口絞りよりも像側に負屈折力の負部分レンズ
群G2Nと正屈折力の第3レンズ群G3とを配置すること
により、レンズ系の厚みを薄くしつつ射出瞳位置を像面
位置から遠ざけており、の条件を満たすことが望まし
い。
【0024】従来より、一眼レフレックスカメラ等に用
いられる負正2群タイプのズームレンズでは、広角端状
態における第1レンズ群のレンズ位置と望遠端状態にお
ける第1レンズ群のレンズ位置とをほぼ一致させる場合
にレンズ全長の最小化を図ることができることが知られ
ている。本発明においても、広角端状態において適切な
バックフォーカスを確保し且つ望遠端状態におけるレン
ズ全長を小さくするために、広角端状態における第1レ
ンズ群G1の位置と望遠端状態における第1レンズ群G
1の位置との変化を抑えることが望ましい。特に、広角
端状態における第1レンズ群G1の位置と望遠端状態に
おける第1レンズ群G1の位置とがほぼ一致する場合
に、レンズ全長の最小化を図ることができる。こうし
て、の条件を満たすことが望ましい。
【0025】また、本発明では、レンズ位置状態の変化
に際する第1レンズ群G1の移動量が小さい。このた
め、第1レンズ群G1をフォーカシング群(合焦レンズ
群)とする場合に、レンズ系の焦点距離に依存すること
なく所定距離の被写体に合焦するのに必要な第1レンズ
群G1のフォーカシング移動量がほぼ一定となる。した
がって、本発明においては、第1レンズ群G1をフォー
カシング群にすると、鏡筒構造の簡易構成化の点で最大
の効果を得ることができる。
【0026】以下、本発明の各条件式について説明す
る。本発明においては、次の条件式(1)を満足する。 0.4<f3/|f1|<0.8 (1) ここで、 f1:第1レンズ群G1の焦点距離 f3:第3レンズ群G3の焦点距離
【0027】条件式(1)は、第1レンズ群G1の焦点
距離と第3レンズ群G3の焦点距離との比について適切
な範囲を規定する条件式である。条件式(1)の上限値
を上回った場合、第1レンズ群G1による発散作用が強
くなりすぎて、レンズ全長の短縮化が困難となってしま
う。逆に、条件式(1)の下限値を下回った場合、第3
レンズ群G3による収斂作用が強くなりすぎて、望遠端
状態における射出瞳位置が像面位置に近づき、マイクロ
レンズアレイによる光束のケラレが発生してしまう。
【0028】本発明においては、レンズ全長の短縮化を
図りながら射出瞳位置を像面位置から十分離すために、
正の屈折力を有する正部分レンズ群G2Pとその像側に配
置されて負の屈折力を有する負部分レンズ群G2Nとで第
2レンズ群G2を構成し、以下の条件式(2)を満足す
ることが好ましい。 0.5<D2/f2<0.8 (2) ここで、 f2:第2レンズ群G2の焦点距離 D2:第2レンズ群G2の最も物体側の面から最も像側
の面までの軸上距離すなわち第2レンズ群G2の総厚
【0029】条件式(2)は、第2レンズ群G2の総厚
について適切な範囲を規定する条件式である。条件式
(2)の上限値を上回った場合、レンズ全長の短縮化が
困難となる。逆に、条件式(2)の下限値を下回った場
合、第2レンズ群G2を構成する正部分レンズ群G2Pの
屈折力および負部分レンズ群G2Nの屈折力が互いに強ま
る。その結果、特に広角端状態において軸外収差を良好
に補正することができず、所定の光学性能を得ることが
できなくなる。
【0030】本発明においては、広角端状態から望遠端
状態まで焦点距離が変化する際に、第1レンズ群G1お
よび第2レンズ群G2が光軸方向に移動する。このと
き、レンズ全長の短縮化を図るには、広角端状態と望遠
端状態とにおいて第1レンズ群G1の位置がほぼ一致す
ることが望ましい。特に、広角端状態と望遠端状態とに
おいて第1レンズ群G1の位置をほぼ一致させるには、
以下の条件式(3)および(4)を満足することが望ま
しい。 0.9<β2T・β2W<1.1 (3) 0.4<f2/|f1|<0.7 (4) ここで、 β2W:広角端状態における第2レンズ群G2の横倍率 β2T:望遠端状態における第2レンズ群G2の横倍率
【0031】条件式(3)は、第2レンズ群G2の使用
倍率を規定する条件式である。条件式(3)の上限値を
上回った場合、望遠端状態におけるレンズ全長が広角端
状態に比べて大きくなりすぎて、レンズ全長の短縮化が
不十分となる。一方、条件式(3)の下限値を下回った
場合、広角端状態におけるレンズ全長が望遠端状態に比
べて大きくなりすぎて、レンズ全長の短縮化が不十分と
なる。
【0032】条件式(4)は、第1レンズ群G1の焦点
距離と第2レンズ群G2の焦点距離との比について適切
な範囲を規定する条件式である。条件式(4)の上限値
を上回った場合、第2レンズ群G2による収斂作用が弱
くなりすぎて、レンズ全長の短縮化が難しくなる。逆
に、条件式(4)の下限値を下回った場合、第2レンズ
群G2において発生する軸外収差を良好に補正すること
が難しくなり、所定の光学性能を得ることができなくな
る。
【0033】また、本発明においては、広角端状態から
望遠端状態までレンズ系全体の焦点距離が変化する際の
射出瞳位置の変化量を抑えて、CCDに取り付けられた
マイクロレンズアレイによる光束のケラレを防ぐため
に、以下の条件式(5)を満足することが望ましい。 M2/|f2N|<4 (5) ここで、 M2:広角端状態から望遠端状態までの変倍に伴う第2
レンズ群G2の光軸方向の移動量 f2N:負部分レンズ群G2Nの焦点距離
【0034】条件式(5)は、第2レンズ群G2の変倍
移動量と負部分レンズ群G2Nの焦点距離との比について
適切な範囲を規定する条件式である。条件式(5)の上
限値を上回った場合、広角端状態から望遠端状態までの
レンズ系全体の焦点距離の変化に伴う射出瞳位置の変化
が大きくなる。その結果、広角端状態あるいは望遠端状
態において、マイクロレンズアレイによる光束のケラレ
が生じてしまう。
【0035】ところで、本発明の別の観点によれば、第
2レンズ群G2を構成する正部分レンズ群G2Pおよび負
部分レンズ群G2Nを2枚のレンズでそれぞれ構成するこ
とにより、球面収差の補正を良好に行うとともに、少な
いレンズ枚数でありながら小型化と高性能化とを達成す
ることができる。後述するように、本発明の各実施例に
おいては、各レンズ群を少ないレンズ枚数で構成してい
る。しかしながら、各レンズ群のレンズ枚数を増やすこ
とにより、高変倍化や高性能化を図ることは容易であ
る。また、いずれかのレンズ面に非球面を導入すること
により、高変倍化や高性能化を図ることができることは
いうまでもない。
【0036】特に、開口絞りから離れた位置に配置され
る第1レンズ群G1や第3レンズ群G3に非球面を導入
することにより、画角によるコマ収差の変動を良好に補
正することが可能である。また、開口絞りに近い位置に
配置される第2レンズ群G2の正部分レンズ群G2Pまた
は負部分レンズ群G2Nに非球面を導入することにより、
大口径化を図ることも可能である。また、プラスチック
素材を用いたレンズを用いることにより、軽量化やさら
なる低コスト化を達成することができる。
【0037】ところで、光学系を構成するレンズ群のう
ちの1つのレンズ群を光軸方向に移動させた場合、像面
位置が光軸方向に移動し、像面位置の移動にしたがって
焦点距離も変化する。一般的に、1つのレンズ群の移動
に伴う像面位置の変動を少なくとも1つの別のレンズ群
を光軸方向に移動させることにより補償(補正)するレ
ンズ系はズームレンズと呼ばれる。しかしながら、本発
明はズームレンズに限定されることなく、像面位置が光
軸方向に若干変動するバリフォーカルズームレンズと呼
ばれる変倍光学系に対しても適用可能である。この場
合、例えば撮像素子であるCCDを光軸方向に移動させ
ることにより、あるいはフォーカシング群を光軸方向に
移動させることにより、レンズ系の像面位置を撮像素子
の撮像面と合わせることができる。
【0038】別の観点によれば、本発明においては、高
変倍ズームレンズで発生しがちな手ブレ等に起因する像
ブレによる撮影の失敗を防ぐために、光学系のブレを検
出するブレ検出系と駆動手段とをレンズ系に組み合わせ
ることができる。そして、光学系を構成するレンズ群の
うち1つのレンズ群の全体または一部をシフトレンズ群
として偏心させることにより像をシフトさせて、ブレ検
出系により検出された光学系のブレに起因する像ブレ
(像位置の変動)を補正することにより、本発明の変倍
光学系をいわゆる防振光学系とすることが可能である。
【0039】
【実施例】以下、本発明の各実施例を、添付図面に基づ
いて説明する。図1は、本発明の各実施例にかかる変倍
光学系の屈折力配分および広角端状態(W)から望遠端
状態(T)への変倍時における各レンズ群の移動の様子
を示す図である。図1に示すように、本発明の各実施例
にかかる変倍光学系は、物体側から順に、負の屈折力を
有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レ
ンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と
から構成されている。そして、広角端状態から望遠端状
態への変倍に際して、第1レンズ群G1と第2レンズ群
G2との間隔は減少し、第2レンズ群G2と第3レンズ
群G3との間隔は増大するように、第1レンズ群G1お
よび第2レンズ群G2が互いに独立に光軸方向に移動
し、第3レンズ群G3は光軸方向に固定である。
【0040】〔第1実施例〕図2は、本発明の第1実施
例にかかる変倍光学系の構成を示す図である。図2の変
倍光学系において、第1レンズ群G1は、物体側から順
に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと物体側
に凸面を向けた正メニスカスレンズとの接合負レンズL
1から構成されている。また、第2レンズ群G2は、物
体側から順に、物体側に凸面を向けた正メニスカスレン
ズL21および物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズ
L22からなる正部分レンズ群G2Pと、両凹レンズL23お
よび両凸レンズL24からなる負部分レンズ群G2Nとから
構成されている。さらに、第3レンズ群G3は、両凸レ
ンズL3から構成されている。
【0041】なお、開口絞りSは、正部分レンズ群G2P
と負部分レンズ群G2Nとの間に配置され、変倍に際して
第2レンズ群G2と一体的に移動する。図2は、広角端
状態における各レンズ群の位置関係を示しており、望遠
端状態への変倍時には図1に矢印で示すズーム軌道に沿
って光軸上を移動する。ただし、第3レンズ群G3は、
変倍に際して光軸方向に固定である。また、第1レンズ
群G1を光軸に沿って物体側へ移動させることにより、
無限遠物体から近距離物体へのフォーカシング(合焦)
を行っている。なお、第3レンズ群G3と像面との間に
は、保護ガラスとしての白板ガラスL0が配置されてい
る。この白板ガラスL0は変倍に際して光軸方向に固定
である。
【0042】次の表(1)に、本発明の第1実施例の諸
元の値を掲げる。表(1)において、fは焦点距離を、
FNOはFナンバーを、2ωは画角を、Bfはバックフォ
ーカスを、Y0は最大像高を、D0 は物体と最も物体側
の面との光軸に沿った距離をそれぞれ表している。さら
に、面番号は光線の進行する方向に沿った物体側からの
レンズ面の順序を、屈折率およびアッベ数はそれぞれd
線(λ=587.6nm)に対する値を示している。な
お、曲率半径が無限大(∞)の面は平面を表している。
【0043】
【表1】 f= 6.15 〜 12.00〜17.50 FNO= 3.89 〜 5.57〜 7.13 2ω=53.72 〜 28.68〜20.42 ° Y0= 3.00 面番号 曲率半径 面間隔 屈折率 アッベ数 1 473.7284 0.800 1.71300 53.93 2 7.5834 1.500 1.84666 23.83 3 10.7996 (d3= 可変) 4 4.4943 1.050 1.65160 58.44 5 17.4628 0.100 6 5.2089 1.050 1.62041 60.35 7 758.6627 0.300 8 ∞ 1.000 (開口絞りS) 9 -5.1845 0.800 1.79504 28.56 10 3.8581 1.146 11 20.6146 1.400 1.74400 45.00 12 -8.1272 (d12=可変) 13 15.6141 1.500 1.77250 49.61 14 -14.2260 0.500 15 ∞ 3.050 1.51680 64.20 (保護ガラスL0) 16 ∞ (Bf) (変倍における可変間隔) f 6.1500 12.0000 17.5000 d3 11.9077 3.5586 0.8000 d12 1.8955 7.6207 13.0033 Bf 1.0000 1.0000 1.0000 (撮影倍率−0.01倍時の第1レンズ群G1のフォーカシング移動量δ1) 焦点距離f 6.1500 12.0000 17.5000 D0 596.1834 1181.1869 1731.1947 移動量δ1 0.4833 0.2477 0.1698 ただし、移動量の符号は物体側への移動を正とする (条件対応値) f3= 9.852 f1=−17.240 D2= 6.846 f2= 10.153 β2W= −0.593 β2T= −1.687 M2= 11.108 f2N= −6.289 (1)f3/|f1|=0.566 (2)D2/f2 =0.674 (3)β2T・β2W =1.000 (4)f2/|f1|=0.583 (5)M2/|f2N|=1.766
【0044】図3乃至図8は、d線(λ=587.6n
m)に対する第1実施例の諸収差図である。図3は広角
端状態での無限遠合焦状態における諸収差図であり、図
4は中間焦点距離状態での無限遠合焦状態における諸収
差図であり、図5は望遠端状態での無限遠合焦状態にお
ける諸収差図である。また、図6は広角端状態での撮影
倍率−0.01倍の状態における諸収差図であり、図7
は中間焦点距離状態での撮影倍率−0.01倍の状態に
おける諸収差図であり、図8は望遠端状態での撮影倍率
−0.01倍の状態における諸収差図である。
【0045】各収差図において、FNOはFナンバーを、
NAは開口数を、Yは像高を、Aは入射角を、Hは物体
高をそれぞれ示している。また、非点収差を示す収差図
において、実線はサジタル像面を示し、破線はメリディ
オナル像面を示している。さらに、球面収差を示す収差
図において、破線はサインコンディション(正弦条件)
を示している。各収差図から明らかなように、本実施例
では、各撮影距離状態および各焦点距離状態において諸
収差が良好に補正され、優れた結像性能を有することが
わかる。
【0046】〔第2実施例〕図9は、本発明の第2実施
例にかかる変倍光学系の構成を示す図である。図9の変
倍光学系において、第1レンズ群G1は、物体側から順
に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11およ
び物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12から構
成されている。また、第2レンズ群G2は、物体側から
順に、両凸レンズL21および物体側に凸面を向けた正メ
ニスカスレンズL22からなる正部分レンズ群G2Pと、両
凹レンズL23および物体側に凹面を向けた正メニスカス
レンズL24からなる負部分レンズ群G2Nとから構成され
ている。さらに、第3レンズ群G3は、両凸レンズL3
から構成されている。
【0047】なお、開口絞りSは、第1レンズ群G1と
第2レンズ群G2との間に配置され、変倍に際して第2
レンズ群G2と一体的に移動する。図9は、広角端状態
における各レンズ群の位置関係を示しており、望遠端状
態への変倍時には図1に矢印で示すズーム軌道に沿って
光軸上を移動する。ただし、第3レンズ群G3は、変倍
に際して光軸方向に固定である。また、第1レンズ群G
1を光軸に沿って物体側へ移動させることにより、無限
遠物体から近距離物体へのフォーカシング(合焦)を行
っている。なお、第3レンズ群G3と像面との間には、
保護ガラスとしての白板ガラスL0が配置されている。
この白板ガラスL0は変倍に際して光軸方向に固定であ
る。
【0048】次の表(2)に、本発明の第2実施例の諸
元の値を掲げる。表(2)において、fは焦点距離を、
FNOはFナンバーを、2ωは画角を、Bfはバックフォ
ーカスを、Y0は最大像高を、D0 は物体と最も物体側
の面との光軸に沿った距離をそれぞれ表している。さら
に、面番号は光線の進行する方向に沿った物体側からの
レンズ面の順序を、屈折率およびアッベ数はそれぞれd
線(λ=587.6nm)に対する値を示している。な
お、曲率半径が無限大(∞)の面は平面を表している。
【0049】
【表2】 f= 6.15 〜 12.00〜17.50 FNO= 3.87 〜 5.49〜 7.00 2ω=53.74 〜 28.26〜20.08 ° Y0= 3.00 面番号 曲率半径 面間隔 屈折率 アッベ数 1 76.2462 0.800 1.77725 49.62 2 6.6277 0.950 3 7.1449 1.500 1.84666 23.83 4 10.7265 (d4= 可変) 5 ∞ 1.000 (開口絞りS) 6 4.5160 1.300 1.65160 58.44 7 -27.5940 0.100 8 4.8289 1.300 1.62041 60.35 9 20.0406 0.450 10 -7.1739 0.800 1.79504 28.56 11 3.1393 1.000 12 -49.2619 1.300 1.60342 38.02 13 -8.1642 (d13=可変) 14 20.8166 1.500 1.77250 49.61 15 -12.8199 0.500 16 ∞ 3.050 1.51680 64.20 (保護ガラスL0) 17 ∞ (Bf) (変倍における可変間隔) f 6.1500 12.0000 17.5000 d4 11.0410 3.1224 0.5000 d13 1.9020 7.3444 12.4500 Bf 1.0000 1.0000 1.0000 (撮影倍率−0.01倍時の第1レンズ群G1のフォーカシング移動量δ1) 焦点距離f 6.1500 12.0000 17.5000 D0 597.7543 1182.7565 1732.7642 移動量δ1 0.4372 0.2240 0.1536 ただし、移動量の符号は物体側への移動を正とする (条件対応値) f3= 10.474 f1=−16.397 D2= 6.250 f2= 9.641 β2W= −0.593 β2T= −1.685 M2= 10.548 f2N= −3.805 (1)f3/|f1|=0.639 (2)D2/f2 =0.648 (3)β2T・β2W =0.999 (4)f2/|f1|=0.588 (5)M2/|f2N|=2.772
【0050】図10乃至図15は、d線(λ=587.
6nm)に対する第2実施例の諸収差図である。図10
は広角端状態での無限遠合焦状態における諸収差図であ
り、図11は中間焦点距離状態での無限遠合焦状態にお
ける諸収差図であり、図12は望遠端状態での無限遠合
焦状態における諸収差図である。また、図13は広角端
状態での撮影倍率−0.01倍の状態における諸収差図
であり、図14は中間焦点距離状態での撮影倍率−0.
01倍の状態における諸収差図であり、図15は望遠端
状態での撮影倍率−0.01倍の状態における諸収差図
である。
【0051】各収差図において、FNOはFナンバーを、
NAは開口数を、Yは像高を、Aは入射角を、Hは物体
高をそれぞれ示している。また、非点収差を示す収差図
において、実線はサジタル像面を示し、破線はメリディ
オナル像面を示している。さらに、球面収差を示す収差
図において、破線はサインコンディション(正弦条件)
を示している。各収差図から明らかなように、本実施例
では、各撮影距離状態および各焦点距離状態において諸
収差が良好に補正され、優れた結像性能を有することが
わかる。
【0052】
【効果】以上説明したように、本発明によれば、射出瞳
位置が像面位置から十分離れた小型の変倍光学系を実現
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施例にかかる変倍光学系の屈折力
配分および広角端状態(W)から望遠端状態(T)への
変倍時における各レンズ群の移動の様子を示す図であ
る。
【図2】本発明の第1実施例にかかる変倍光学系の構成
を示す図である。
【図3】第1実施例の広角端状態での無限遠合焦状態に
おける諸収差図である。
【図4】第1実施例の中間焦点距離状態での無限遠合焦
状態における諸収差図である。
【図5】第1実施例の望遠端状態での無限遠合焦状態に
おける諸収差図である。
【図6】第1実施例の広角端状態での撮影倍率−0.0
1倍の状態における諸収差図である。
【図7】第1実施例の中間焦点距離状態での撮影倍率−
0.01倍の状態における諸収差図である。
【図8】第1実施例の望遠端状態での撮影倍率−0.0
1倍の状態における諸収差図である。
【図9】本発明の第2実施例にかかる変倍光学系の構成
を示す図である。
【図10】第2実施例の広角端状態での無限遠合焦状態
における諸収差図である。
【図11】第2実施例の中間焦点距離状態での無限遠合
焦状態における諸収差図である。
【図12】第2実施例の望遠端状態での無限遠合焦状態
における諸収差図である。
【図13】第2実施例の広角端状態での撮影倍率−0.
01倍の状態における諸収差図である。
【図14】第2実施例の中間焦点距離状態での撮影倍率
−0.01倍の状態における諸収差図である。
【図15】第2実施例の望遠端状態での撮影倍率−0.
01倍の状態における諸収差図である。
【図16】射出瞳位置を無限遠にした像側テレセントリ
ック光学系の屈折力配置を示す図である。
【符号の説明】
G1 第1レンズ群 G2 第2レンズ群 G3 第3レンズ群 Li 各レンズ成分 S 開口絞り

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体側から順に、負の屈折力を有する第
    1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G
    2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3とを備え、 広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、前記第1
    レンズ群G1と前記第2レンズ群G2との間隔が減少
    し、前記第2レンズ群G2と前記第3レンズ群G3との
    間隔が増大するように前記第1レンズ群G1および前記
    第2レンズ群G2が移動し、 前記第1レンズ群G1の焦点距離をf1とし、前記第3
    レンズ群G3の焦点距離をf3としたとき、 0.4<f3/|f1|<0.8 (1) の条件を満足することを特徴とする変倍光学系。
  2. 【請求項2】 前記第2レンズ群G2は、正の屈折力を
    有する正部分レンズ群G2Pと、該正部分レンズ群G2Pの
    像側に配置されて負の屈折力を有する負部分レンズ群G
    2Nとから構成され、 前記第2レンズ群G2の焦点距離をf2とし、前記第2
    レンズ群G2の最も物体側の面から最も像側の面までの
    軸上距離をD2としたとき、 0.5<D2/f2<0.8 (2) の条件を満足することを特徴とする請求項1に記載の変
    倍光学系。
  3. 【請求項3】 広角端状態における前記第1レンズ群G
    1の位置と望遠端状態における前記第1レンズ群G1の
    位置とがほぼ一致することを特徴とする請求項1または
    2に記載の変倍光学系。
  4. 【請求項4】 前記負部分レンズ群G2Nよりも物体側に
    開口絞りが設けられていることを特徴とする請求項2ま
    たは3に記載の変倍光学系。
  5. 【請求項5】 広角端状態における前記第2レンズ群G
    2の横倍率をβ2Wとし、望遠端状態における前記第2レ
    ンズ群G2の横倍率をβ2Tとし、前記第1レンズ群G1
    の焦点距離をf1とし、前記第2レンズ群G2の焦点距
    離をf2としたとき、 0.9<β2T・β2W<1.1 (3) 0.4<f2/|f1|<0.7 (4) の条件を満足することを特徴とする請求項1乃至4のい
    ずれか1項に記載の変倍光学系。
  6. 【請求項6】 広角端状態から望遠端状態までの変倍に
    伴う前記第2レンズ群G2の光軸方向の移動量をM2と
    し、前記負部分レンズ群G2Nの焦点距離をf2Nとしたと
    き、 M2/|f2N|<4 (5) の条件を満足することを特徴とする請求項2乃至5のい
    ずれか1項に記載の変倍光学系。
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