JP3491136B2 - 大口径比内焦式望遠ズームレンズ - Google Patents

大口径比内焦式望遠ズームレンズ

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JP3491136B2 JP19971398A JP19971398A JP3491136B2 JP 3491136 B2 JP3491136 B2 JP 3491136B2 JP 19971398 A JP19971398 A JP 19971398A JP 19971398 A JP19971398 A JP 19971398A JP 3491136 B2 JP3491136 B2 JP 3491136B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は大口径比内焦式望遠
ズームレンズに関し、特に一眼レフレックスカメラや電
子スチルカメラなどに好適な合焦用対物レンズに関する
ものである。さらに詳細には、望遠端焦点距離が180
mm以上で、変倍比が2倍以上で、且つFナンバーが3
よりも小さい、いわゆる大口径比内焦式望遠ズームレン
ズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、最も物体側に配置された第1
レンズ群を移動させて焦点合わせ(合焦)を行う、いわ
ゆる1群繰り出し合焦方式の大口径比望遠ズームレンズ
が、一眼レフレックスカメラや電子スチルカメラなどに
用いられている。この種の1群繰り出し合焦方式の大口
径比望遠ズームレンズでは、合焦に際して光軸に沿って
移動する合焦レンズ群(第1レンズ群)の有効径が大き
く且つその重量が大きいため、自動合焦(AF:オート
フォーカス)の際に駆動用のモーターに対する負荷が大
きくなる。その結果、1群繰り出し合焦方式の大口径比
望遠ズームレンズを用いたカメラでは、電池消費量が過
大になり、電池寿命が短くなるという欠点があった。ま
た、合焦に伴う合焦レンズ群の移動量(合焦移動量)も
大きいため、AF駆動時間が長くなり、迅速な撮影に不
向きであるという欠点があった。
【0003】上述の欠点を解決するために、特開平6−
51202号公報には、変倍中固定の第1レンズ群を正
屈折力の前群と正屈折力の後群とに2分割し、合焦レン
ズ群として後群を光軸方向に移動させる合焦方式が提案
されている。また、上述の欠点を解決するために、特開
平7−294816号公報に開示されたズームレンズで
は、特開平6−51202号公報の後群に相当する部分
を広角端焦点距離状態から望遠端焦点距離状態への変倍
に際して像側へ移動させ、且つ合焦に際しても単独で光
軸方向に移動させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特開平6−51202
号公報に開示された望遠ズームレンズでは、合焦レンズ
群を1枚の正レンズで構成することにより合焦レンズ群
の軽量化には成功しているが、合焦最至近距離が望遠端
焦点距離状態で8.3m〜8.4mと非常に大きく一般
撮影レンズとしては不十分である。仮に、本発明が目的
としている撮影距離(1.5m)まで合焦レンズ群を移
動させると、合焦レンズ群の所要合焦移動量が16.6
mm〜18.7mmと大きくなり、迅速なAF駆動を行
うことができない。また、合焦レンズ群に1枚の正レン
ズしか使用していないため、合焦レンズ群の球面収差が
良好に補正されていない。その結果、望遠端焦点距離状
態での合焦による球面収差の至近変動が大きすぎて、や
はり一般撮影レンズとしては使い物にならない。
【0005】一方、特開平7−294816号公報に開
示されたズームレンズでは、上述の構成により合焦レン
ズ群の有効径を小さくすることができるため、合焦レン
ズ群の軽量化が可能になっている。また、合焦レンズ群
の移動量も8.3mm〜13.4mmと比較的小さくす
ることに成功している。更に、合焦レンズ群をメニスカ
ス負レンズとメニスカス正レンズとの2群2枚で構成す
ることにより、合焦レンズ群の球面収差を良好に補正す
ることが可能となり、合焦による球面収差の至近変動
(特に望遠端焦点距離状態)を軽減している。
【0006】しかしながら、特開平7−294816号
公報に開示のズームレンズでは、変倍に際して合焦レン
ズ群を移動させているので、合焦レンズ群の合焦移動量
が焦点距離に依存して変化することになる。これは、こ
の光学系が実際にはズームレンズではなくバリフォーカ
ルレンズになっていることを示している。したがって、
この光学系をあたかもズームレンズのごとく扱うことが
できるように構成するには、合焦用移動筒と変倍用カム
筒とを変倍に際して連動させるための連動部材を付加し
なければならない。その結果、AF駆動用モーターが駆
動すべき合焦レンズ群の重量(金物重量まで含めた)に
は、合焦レンズ群用の金物の重量の他に変倍レンズ群と
の連動部材の重量も加わるため、AF駆動用モーターの
負担が全体的にかなり重いものとなってしまう。
【0007】また、特開平7−294816号公報の開
示技術をレンズ組み立ての観点から考察すれば、テレフ
ォトタイプの前群(ここでは変倍レンズ群よりも前にあ
るレンズ群)の一部である合焦レンズ群が偏芯すると結
像面が大きく倒れる傾向にあるにもかかわらず、合焦レ
ンズ群のガタが合焦のための可動部分のガタと変倍レン
ズ群との連結ガタとの総和になるため、合焦レンズ群の
の偏芯量が非常に大きな偏芯量となってしまい、実製品
において結像面の平坦性を維持することが非常に困難と
なっている。
【0008】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
のであり、優れた光学性能を維持しつつ、合焦レンズ群
の重量および合焦移動量が小さく、望遠端焦点距離が1
80mm以上で、変倍比が2倍以上で、Fナンバーが3
以下の大口径比内焦式望遠ズームレンズを提供すること
を目的とする。また、第2レンズ群および第3レンズ群
の有効径を小さくして、第1レンズ群の有効径との径周
りの段差部分にAF駆動用モーターを配置することので
きる大口径比内焦式望遠ズームレンズを提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明では、物体側から順に、正の屈折力を有する
第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群
G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の
屈折力を有する第4レンズ群G4とを備え、前記第2レ
ンズ群G2および前記第3レンズ群G3を光軸に沿って
移動させて変倍を行う望遠ズームレンズにおいて、前記
第1レンズ群G1は、物体側から順に、正の屈折力を有
する前群G1Fと、該前群G1Fよりも強い正の屈折力を有
する後群G1Rとから構成され、前記第1レンズ群G1中
の前記後群G1Rは、物体側から順に、物体側に凸面を向
けたメニスカス負レンズと、正レンズとから構成され、
前記第1レンズ群G1中の前記後群G1Rを光軸に沿って
移動させて合焦を行い、前記第1レンズ群G1中の前記
前群G1Fの焦点距離をf1Fとし、前記第1レンズ群G1
中の前記後群G1Rの焦点距離をf1Rとし、無限遠物体合
焦状態における前記前群G1Fの最も像側の面と前記後群
G1Rの最も物体側の面との間の光軸に沿った距離をD1
としたとき、0.015mm -1 <f1R/(f1F・D1)<0.055
mm -1 の条件を満足することを特徴とする大口径比内焦式望遠
ズームレンズを提供する。
【0010】 本発明の好ましい態様によれば、前記第
1レンズ群G1の焦点距離をf1とし、前記第2レンズ
群G2の焦点距離をf2とし、前記第4レンズ群G4の
焦点距離をf4とし、前記第2レンズ群G2と前記第3
レンズ群G3との合成焦点距離をf23とし、広角端焦点
距離状態におけるズームレンズ全系の焦点距離をFWと
し、無限遠物体から最至近距離(望遠端焦点距離の7.
5倍)の物体への合焦に伴う前記後群G1Rの光軸方向の
移動量を△D1としたとき、 0.04mm -1 <(|f23|・FW)/(f1・f4・
ΔD1)<0.13mm -1 2×10-3 mm -1 <|f2|/(f1・FW)<3.8
×10-3 mm -1 の条件を満足する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明では、物体側から順に、正
屈折力の第1レンズ群G1と、負屈折力の第2レンズ群
G2と、正屈折力の第3レンズ群G3と、正屈折力の第
4レンズ群G4とを備えている。そして、第2レンズ群
G2および第3レンズ群G3を光軸に沿って移動させる
ことによって、広角端焦点距離状態から望遠端焦点距離
状態までの変倍を行う。また、第1レンズ群G1は、物
体側から順に、正屈折力の前群G1Fと、この前群G1Fよ
りも強い正屈折力を有する後群G1Rとから構成されてい
る。さらに、第1レンズ群G1中の後群G1Rは、物体側
から順に、物体側に凸面を向けたメニスカス負レンズ
と、正レンズとから構成されている。また、合焦方式と
して、第1レンズ群G1中の後群G1Rを光軸に沿って移
動させて合焦を行う、いわゆる内焦式が採用されてい
る。以下、本発明の各条件式を参照しながら、本発明の
構成をさらに詳細に説明する。
【0012】 まず、本発明においては、以下の条件式
(1)を満足する。 0.005mm -1 <f1R/(f1F・D1)<0.055mm -1 (1) ここで、f1Fは、第1レンズ群G1中の前群G1Fの焦点
距離である。また、f1Rは、第1レンズ群G1中の後群
G1Rの焦点距離である。さらに、D1は、無限遠物体合
焦状態における前群G1Fの最も像側の面と後群G1Rの最
も物体側の面との間の光軸に沿った距離、すなわち前群
G1Fと後群G1Rとの間の軸上空気間隔である。
【0013】条件式(1)の上限値を上回ると、合焦レ
ンズ群である後群G1Rの有効径および所要合焦移動量が
大きくなりすぎて、本発明が目的とする優れたAF性能
を達成することができなくなる。一方、条件式(1)の
下限値を下回ると、合焦による球面収差の至近変動が大
きくなりすぎて、本発明が目的とする優れた光学性能を
達成することができなくなる。なお、AF性能と合焦に
よる球面収差の至近変動とのバランスを更に良好に確保
するには、条件式(1)の上限値を0.05とし、下限
値を0.015とすることが好ましい。
【0014】 また、本発明においては、更に良好なA
F性能および結像性能を得るとともに携帯性を良好にす
るために、以下の条件式(2)および(3)を満足する
ことが望ましい。 ここで、f1は第1レンズ群G1の焦点距離であり、f
2は第2レンズ群G2の焦点距離であり、f4は第4レ
ンズ群G4の焦点距離である。また、f23は第2レンズ
群G2と第3レンズ群G3との合成焦点距離であり、F
Wは広角端焦点距離状態におけるズームレンズ全系の焦
点距離である。さらに、△D1は、無限遠物体から最至
近距離(望遠端焦点距離の7.5倍)の物体への合焦に
伴う後群G1Rの光軸方向の移動量(合焦移動量)であ
る。
【0015】条件式(2)の上限値を上回ると、第2レ
ンズ群G2および第3レンズ群G3の有効径が大きくな
りすぎて、第1レンズ群G1の有効径との径周りの段差
部分にAF駆動用モーターを内蔵することができなくな
るので好ましくない。一方、条件式(2)の下限値を下
回ると、合焦移動量が大きくなりすぎて、AF作動が遅
くなるので好ましくない。なお、更に良好なAF性能を
得るには、条件式(2)の下限値を0.055とするこ
とが好ましい。
【0016】条件式(3)の上限値を上回ると、第2レ
ンズ群G2の有効径が大きくなりすぎて、AF駆動用モ
ーターを内蔵することができなくなるので好ましくな
い。一方、条件式(3)の下限値を下回ると、ぺッツバ
ール和が負方向に大きくなりすぎて、像面湾曲が正に大
きくなるので好ましくない。なお、更に良好な結像面の
平坦性を得るには、条件式(3)の下限値を3×10-3
とすることが好ましい。
【0017】 また、本発明においては、第1レンズ群
G1中の前群G1Fを、物体側から順に、物体側に凸面を
向けたメニスカス負レンズと物体側に凸面を向けたメニ
スカス正レンズとの接合正レンズと、正レンズとから構
成し、以下の条件式(4)を満足することが望ましい。 0<(R2−R1)/(R2+R1)<1 (4) ここで、R1は、前群G1F中の接合正レンズの物体側の
面の曲率半径である。また、R2は、前群G1F中の接合
正レンズの像側の面の曲率半径である。
【0018】条件式(4)は、前群G1F中の接合正レン
ズのレンズ形状について規定している。条件式(4)の
上限値を上回ると、合焦による球面収差の変動が大きく
なるので好ましくない。一方、条件式(4)の下限値を
下回ると、所要合焦移動量が大きくなりすぎて、AF作
動が遅くなるので好ましくない。なお、合焦による球面
収差の変動をさらに少なくするとともにAF性能をさら
に良好にするには、条件式(4)の上限値を0.95と
し、下限値を0.25とすることが好ましい。
【0019】 また、本発明においては、色収差をさら
に良好に補正するために、第3レンズ群G3を、物体側
から順に、正レンズと、正レンズと負レンズとの接合正
レンズとから構成し、以下の条件式(5)および(6)
を満足することが望ましい。 1.4<Np3<1.6 (5) 62<νp3<100 (6) ここで、Np3は、第3レンズ群G3を構成する正レンズ
のd線(λ=587.6nm)に対する屈折率である。
また、νp3は、第3レンズ群G3を構成する正レンズの
アッベ数である。
【0020】条件式(5)の上限値を上回ると、正レン
ズとしては2次の色収差が悪くなる光学硝子しか使うこ
とができなくなるので好ましくない。また、条件式
(5)の下限値は、現存する可視光線用の光学硝子の限
界値であり、この下限値を下回ると本発明の利用分野か
ら大きく外れるので好ましくない。
【0021】条件式(6)の上限値は、条件式(5)と
組み合わせて考慮すれば、現存する可視光線用の光学硝
子の限界値であり、この上限値を上回ると本発明の利用
分野から大きく外れるので好ましくない。一方、条件式
(6)の下限値を下回ると、正レンズとしては2次の色
収差が悪くなる光学硝子しか使うことができなくなるの
で好ましくない。
【0022】 また、本発明においては、更に良好な光
学性能を得るために、以下の条件式(7)〜(9)を満
足することが望ましい。 0.25<Nn1−Np1<0.55 (7) 65<νp1<100 (8) 20<νn1<30 (9) ここで、Np1およびνp1は、第1レンズ群G1中の後群
G1Rを構成する正レンズのd線に対する屈折率およびア
ッベ数である。また、Nn1およびνn1は、第1レンズ群
G1中の後群G1Rを構成するメニスカス負レンズのd線
に対する屈折率およびアッベ数である。
【0023】 条件式(7)は、第1レンズ群G1中の
後群G1Rの球面収差を良好に補正するための条件式であ
る。条件式(7)の上限値を上回る可視光用光学硝子
は、現在では存在しない。一方、条件式(7)の下限値
を下回ると、正レンズとメニスカス負レンズとの屈折率
差が小さくなりすぎて、球面収差の曲がりが大きくなる
ので好ましくない。なお、更に良好な光学性能を得るに
は、条件式(7)の上限値を0.45とし、下限値を
0.35とすることが好ましい。
【0024】条件式(8)の上限値は、現存する可視光
線用の光学硝子の限界値であり、この上限値を上回ると
本発明の利用分野から大きく外れるので好ましくない。
一方、条件式(8)の下限値を下回ると、2次色収差が
十分に補正しきれなくなるので、好ましくない。なお、
更に良好な光学性能を得るには、条件式(8)の下限値
を70とすることが好ましい。また、更にコストダウン
を行いつつ良好な光学性能を得るには、条件式(8)の
上限値を85とすることが好ましい。
【0025】条件式(9)の上限値は、条件式(7)と
組み合わせて考慮すれば、現存する可視光線用の光学硝
子の限界値であり、この上限値を上回ると本発明の利用
分野から大きく外れるので好ましくない。また、条件式
(9)の下限値も現存する可視光線用の光学硝子の限界
値であり、あえてこの下限値を下回ったとしても2次色
収差が十分に補正しきれなくなるので好ましくない。な
お、更に良好な光学性能を得るには、条件式(9)の下
限値を25とすることが好ましい。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例を、添付図面に基づい
て説明する。各実施例において、本発明の大口径比内焦
式望遠ズームレンズは、物体側から順に、正の屈折力を
有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レ
ンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3
と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4とから構成さ
れている。そして、第1レンズ群G1は、物体側から順
に、正の屈折力を有する前群G1Fと、この前群G1Fより
も強い正の屈折力を有する後群G1Rとから構成されてい
る。
【0027】 また、第1レンズ群G1中の後群G1R
は、物体側から順に、物体側に凸面を向けたメニスカス
負レンズと、正レンズとから構成されている。さらに、
広角端焦点距離状態から望遠端焦点距離状態への変倍に
際して、第2レンズ群G2は像側へ移動し、第3レンズ
群G3は物体側に向かって凹形状の軌跡に沿って移動
(すなわち一旦像側へ移動した後に物体側へ移動)し、
第1レンズ群G1および第4レンズ群G4は変倍中固定
である。また、無限遠物体から近距離物体への合焦に際
して、第1レンズ群G1中の後群G1Rは物体側へ移動す
る。
【0028】〔第1実施例〕図1は、本発明の第1実施
例にかかる大口径比内焦式望遠ズームレンズの構成を示
す図であって、広角端焦点距離状態での無限遠合焦状態
における各レンズ群の位置を示している。図1の内焦式
望遠ズームレンズにおいて、第1レンズ群G1中の前群
G1Fは、物体側から順に、物体側に凸面を向けたメニス
カス負レンズと物体側に凸面を向けたメニスカス正レン
ズとの接合正レンズL11、および物体側に凸面を向けた
メニスカス正レンズL12から構成されている。また、第
1レンズ群G1中の後群G1Rは、物体側から順に、物体
側に凸面を向けたメニスカス負レンズL13、および物体
側に凸面を向けたメニスカス正レンズL14から構成され
ている。
【0029】さらに、第2レンズ群G2は、物体側から
順に、物体側に凸面を向けたメニスカス負レンズL21、
両凹レンズと両凸レンズとの接合正レンズL22、および
物体側に強い曲率の凹面を向けた両凹レンズL23から構
成されている。また、第3レンズ群G3は、物体側から
順に、両凸レンズL31、および両凸レンズと物体側に凹
面を向けたメニスカス負レンズとの接合正レンズL32か
ら構成されている。さらに、第4レンズ群G4は、物体
側から順に、物体側に凸面を向けたメニスカス正レンズ
L41、物体側に凸面を向けたメニスカス正レンズと物体
側に凸面を向けたメニスカス負レンズとの接合負レンズ
L42、大きな間隔を隔てて配置された両凸レンズL43、
物体側に凹面を向けたメニスカス負レンズL44、および
両凸レンズL45から構成されている。なお、第3レンズ
群G3と第4レンズ群G4との間には開口絞りSが設け
られ、この開口絞りSは第4レンズ群G4とともに変倍
中固定である。
【0030】次の表(1)に、本発明の第1実施例の諸
元の値を掲げる。表(1)において、Fはズームレンズ
全系の焦点距離を、FNOはFナンバーを、βは撮影倍率
を、Bfはバックフォーカスを、D0 は物体からレンズ
系の最も物体側のレンズ面(第1レンズ群G1中の接合
正レンズL11の物体側の面)までの光軸に沿った距離
(物体距離)をそれぞれ表している。また、面番号は物
体側からの各レンズ面の順序を、rは各レンズ面の曲率
半径を、dは各レンズ面間隔を、nおよびνはそれぞれ
d線(λ=587.6nm)に対する屈折率およびアッ
ベ数を示している。さらに、Φ1Fは前群G1Fにおいて最
も物体側に配置された接合正レンズL11の有効径を、Φ
1Rは後群G1Rにおいて最も物体側に配置されたメニスカ
ス負レンズL13の有効径を、Φ2は第2レンズ群G2に
おいて最も物体側に配置されたメニスカス負レンズL21
の有効径を、Φ3は第3レンズ群G3において最も物体
側に配置された両凸レンズL31の有効径をそれぞれ表し
ている。
【0031】
【表1】
【0032】表(1)を参照すると、第1実施例では、
第1レンズ群G1中の後群G1Rの有効径Φ1Rは、第1レ
ンズ群G1中の前群G1Fとの有効径比で8割以下の5
6.0mmであり、非常にコンパクトな設計となってい
ることがわかる。また、無限遠物体から最至近距離物体
への合焦に伴う合焦レンズ群(後群G1R)の合焦移動量
ΔD1は約8.60mmと非常に少ないことがわかる。
図2〜図7は、第1実施例の諸収差図である。すなわ
ち、図2は広角端焦点距離状態での無限遠合焦状態にお
ける諸収差図であり、図3は中間焦点距離状態での無限
遠合焦状態における諸収差図であり、図4は望遠端焦点
距離状態での無限遠合焦状態における諸収差図である。
また、図5は広角端焦点距離状態での至近距離(撮影距
離R=1500mm)合焦状態における諸収差図であ
り、図6は中間焦点距離状態での至近距離(R=150
0mm)合焦状態における諸収差図であり、図7は望遠
端焦点距離状態での至近距離(R=1500mm)合焦
状態における諸収差図である。
【0033】各収差図において、FNOはFナンバーを、
NAは開口数を、Yは像高を、dはd線(λ=587.
6nm)を、gはg線(λ=435.8nm)を、Cは
C線(λ=656.3nm)を、FはF線(λ=48
6.1nm)をそれぞれ示している。また、非点収差を
示す収差図において、実線はサジタル像面を示し、破線
はメリディオナル像面を示している。さらに、倍率色収
差を示す収差図は、d線を基準として示されている。各
収差図から明らかなように、第1実施例では、各焦点距
離状態において無限遠合焦状態から至近距離合焦状態に
亘って諸収差が良好に補正され、優れた結像性能が確保
されていることがわかる。
【0034】〔第2実施例〕図8は、本発明の第2実施
例にかかる大口径比内焦式望遠ズームレンズの構成を示
す図であって、広角端焦点距離状態での無限遠合焦状態
における各レンズ群の位置を示している。図8の内焦式
望遠ズームレンズにおいて、第1レンズ群G1中の前群
G1Fは、物体側から順に、物体側に凸面を向けたメニス
カス負レンズと物体側に凸面を向けたメニスカス正レン
ズとの接合正レンズL11、および物体側に凸面を向けた
メニスカス正レンズL12から構成されている。また、第
1レンズ群G1中の後群G1Rは、物体側から順に、物体
側に凸面を向けたメニスカス負レンズL13、および物体
側に曲率の強い凸面を向けた両凸レンズL14から構成さ
れている。
【0035】さらに、第2レンズ群G2は、物体側から
順に、物体側に凸面を向けたメニスカス負レンズL21、
両凹レンズと両凸レンズとの接合正レンズL22、および
物体側に強い曲率の凹面を向けたメニスカス負レンズL
23から構成されている。また、第3レンズ群G3は、物
体側から順に、両凸レンズL31、および物体側に凹面を
向けたメニスカス正レンズと物体側に凹面を向けたメニ
スカス負レンズとの接合正レンズL32から構成されてい
る。さらに、第4レンズ群G4は、物体側から順に、物
体側に凸面を向けたメニスカス正レンズL41、物体側に
凸面を向けたメニスカス正レンズと物体側に凸面を向け
たメニスカス負レンズとの接合負レンズL42、大きな間
隔を隔てて配置された両凸レンズL43、物体側に凹面を
向けたメニスカス負レンズL44、および物体側に凸面を
向けたメニスカス正レンズL45から構成されている。な
お、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間には開
口絞りSが設けられ、この開口絞りSは第4レンズ群G
4とともに変倍中固定である。
【0036】次の表(2)に、本発明の第2実施例の諸
元の値を掲げる。表(2)において、Fはズームレンズ
全系の焦点距離を、FNOはFナンバーを、βは撮影倍率
を、Bfはバックフォーカスを、D0 は物体からレンズ
系の最も物体側のレンズ面(第1レンズ群G1中の接合
正レンズL11の物体側の面)までの光軸に沿った距離
(物体距離)をそれぞれ表している。また、面番号は物
体側からの各レンズ面の順序を、rは各レンズ面の曲率
半径を、dは各レンズ面間隔を、nおよびνはそれぞれ
d線(λ=587.6nm)に対する屈折率およびアッ
ベ数を示している。さらに、Φ1Fは前群G1Fにおいて最
も物体側に配置された接合正レンズL11の有効径を、Φ
1Rは後群G1Rにおいて最も物体側に配置されたメニスカ
ス負レンズL13の有効径を、Φ2は第2レンズ群G2に
おいて最も物体側に配置されたメニスカス負レンズL21
の有効径を、Φ3は第3レンズ群G3において最も物体
側に配置された両凸レンズL31の有効径をそれぞれ表し
ている。
【0037】
【表2】
【0038】表(2)を参照すると、第2実施例では、
第1レンズ群G1中の後群G1Rの有効径Φ1Rは、第1レ
ンズ群G1中の前群G1Fとの有効径比で8割以下の5
6.3mmであり、第1実施例と同様に非常にコンパク
トな設計となっていることがわかる。また、無限遠物体
から最至近距離物体への合焦に伴う合焦レンズ群(後群
G1R)の合焦移動量ΔD1は約8.65mmと非常に少
ないことがわかる。図9〜図14は、第2実施例の諸収
差図である。すなわち、図9は広角端焦点距離状態での
無限遠合焦状態における諸収差図であり、図10は中間
焦点距離状態での無限遠合焦状態における諸収差図であ
り、図11は望遠端焦点距離状態での無限遠合焦状態に
おける諸収差図である。また、図12は広角端焦点距離
状態での至近距離(撮影距離R=1500mm)合焦状
態における諸収差図であり、図13は中間焦点距離状態
での至近距離(R=1500mm)合焦状態における諸
収差図であり、図14は望遠端焦点距離状態での至近距
離(R=1500mm)合焦状態における諸収差図であ
る。
【0039】各収差図において、FNOはFナンバーを、
NAは開口数を、Yは像高を、dはd線(λ=587.
6nm)を、gはg線(λ=435.8nm)を、Cは
C線(λ=656.3nm)を、FはF線(λ=48
6.1nm)をそれぞれ示している。また、非点収差を
示す収差図において、実線はサジタル像面を示し、破線
はメリディオナル像面を示している。さらに、倍率色収
差を示す収差図は、d線を基準として示されている。各
収差図から明らかなように、第2実施例においても第1
実施例と同様に、各焦点距離状態において無限遠合焦状
態から至近距離合焦状態に亘って諸収差が良好に補正さ
れ、優れた結像性能が確保されていることがわかる。
【0040】〔第3実施例〕図15は、本発明の第3実
施例にかかる大口径比内焦式望遠ズームレンズの構成を
示す図であって、広角端焦点距離状態での無限遠合焦状
態における各レンズ群の位置を示している。図15の内
焦式望遠ズームレンズにおいて、第1レンズ群G1中の
前群G1Fは、物体側から順に、物体側に凸面を向けたメ
ニスカス負レンズと物体側に凸面を向けたメニスカス正
レンズとの接合正レンズL11、および物体側に凸面を向
けたメニスカス正レンズL12から構成されている。ま
た、第1レンズ群G1中の後群G1Rは、物体側から順
に、物体側に凸面を向けたメニスカス負レンズL13、お
よび物体側に凸面を向けたメニスカス正レンズL14から
構成されている。
【0041】さらに、第2レンズ群G2は、物体側から
順に、物体側に凸面を向けたメニスカス負レンズL21、
両凹レンズと両凸レンズとの接合正レンズL22、および
物体側に強い曲率の凹面を向けた両凹レンズL23から構
成されている。また、第3レンズ群G3は、物体側から
順に、両凸レンズL31、および両凸レンズと物体側に凹
面を向けたメニスカス負レンズとの接合正レンズL32か
ら構成されている。さらに、第4レンズ群G4は、物体
側から順に、物体側に凹面を向けたメニスカス正レンズ
L41、両凸レンズと両凹レンズとの接合正レンズL42、
大きな間隔を隔てて配置された両凸レンズL43、物体側
に凹面を向けたメニスカス負レンズL44、および両凸レ
ンズL45から構成されている。なお、第3レンズ群G3
と第4レンズ群G4との間には開口絞りSが設けられ、
この開口絞りSは第4レンズ群G4とともに変倍中固定
である。
【0042】次の表(3)に、本発明の第3実施例の諸
元の値を掲げる。表(3)において、Fはズームレンズ
全系の焦点距離を、FNOはFナンバーを、βは撮影倍率
を、Bfはバックフォーカスを、D0 は物体からレンズ
系の最も物体側のレンズ面(第1レンズ群G1中の接合
正レンズL11の物体側の面)までの光軸に沿った距離
(物体距離)をそれぞれ表している。また、面番号は物
体側からの各レンズ面の順序を、rは各レンズ面の曲率
半径を、dは各レンズ面間隔を、nおよびνはそれぞれ
d線(λ=587.6nm)に対する屈折率およびアッ
ベ数を示している。さらに、Φ1Fは前群G1Fにおいて最
も物体側に配置された接合正レンズL11の有効径を、Φ
1Rは後群G1Rにおいて最も物体側に配置されたメニスカ
ス負レンズL13の有効径を、Φ2は第2レンズ群G2に
おいて最も物体側に配置されたメニスカス負レンズL21
の有効径を、Φ3は第3レンズ群G3において最も物体
側に配置された両凸レンズL31の有効径をそれぞれ表し
ている。
【0043】
【表3】
【0044】表(3)を参照すると、第3実施例では、
第1レンズ群G1中の後群G1Rの有効径Φ1Rは、第1レ
ンズ群G1中の前群G1Fとの有効径比で8割以下の5
5.6mmであり、第1実施例および第2実施例と同様
に非常にコンパクトな設計となっていることがわかる。
また、無限遠物体から最至近距離物体への合焦に伴う合
焦レンズ群(後群G1R)の合焦移動量ΔD1は約9.5
3mmと非常に少ないことがわかる。図16〜図21
は、第3実施例の諸収差図である。すなわち、図16は
広角端焦点距離状態での無限遠合焦状態における諸収差
図であり、図17は中間焦点距離状態での無限遠合焦状
態における諸収差図であり、図18は望遠端焦点距離状
態での無限遠合焦状態における諸収差図である。また、
図19は広角端焦点距離状態での至近距離(撮影距離R
=1500mm)合焦状態における諸収差図であり、図
20は中間焦点距離状態での至近距離(R=1500m
m)合焦状態における諸収差図であり、図21は望遠端
焦点距離状態での至近距離(R=1500mm)合焦状
態における諸収差図である。
【0045】各収差図において、FNOはFナンバーを、
NAは開口数を、Yは像高を、dはd線(λ=587.
6nm)を、gはg線(λ=435.8nm)を、Cは
C線(λ=656.3nm)を、FはF線(λ=48
6.1nm)をそれぞれ示している。また、非点収差を
示す収差図において、実線はサジタル像面を示し、破線
はメリディオナル像面を示している。さらに、倍率色収
差を示す収差図は、d線を基準として示されている。各
収差図から明らかなように、第3実施例においても第1
実施例および第2実施例と同様に、各焦点距離状態にお
いて無限遠合焦状態から至近距離合焦状態に亘って諸収
差が良好に補正され、優れた結像性能が確保されている
ことがわかる。
【0046】図22は、本発明の各実施例にかかる大口
径比内焦式望遠ズームレンズのAF駆動メカ構成および
ズームメカ構成を概略的に示す模式図である。なお、図
22では、第1実施例のズームレンズを例示的に用いて
いるが、他の実施例に対しても同様である。図22にお
いて、第1レンズ群G1の前群G1Fおよび第4レンズ群
G4は、それぞれレンズ固定筒R1Fおよびレンズ固定筒
R4を介して、固定部Kに取り付けられている。また、
第2レンズ群G2および第3レンズ群G3は、レンズ固
定筒R2およびレンズ固定筒R3を介して、固定部Kに
より支持されたズームカム筒Zに取り付けられている。
さらに、第1レンズ群G1の後群G1Rは、レンズ固定筒
R1Rを介して、フォーカスカム筒Fに取り付けられてい
る。フォーカスカム筒Fは、固定部Kにより支持された
円環型モーターMによって光軸周りに回転駆動されるよ
うに構成されている。
【0047】図22に示すように、本発明の大口径比内
焦式望遠ズームレンズでは、変倍機構と合焦機構とが互
いに独立しているので、AF駆動メカ構成およびズーム
メカ構成をそれぞれ簡素化することができ、振動や落下
による衝撃にも強い構造とすることが容易である。この
ように、本発明の大口径比内焦式望遠ズームレンズで
は、第2レンズ群および第3レンズ群の有効径を小さく
して、第1レンズ群の有効径との径周りの段差部分にA
F駆動用モーターを配置することができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
優れた光学性能を維持しつつ、合焦レンズ群の重量およ
び合焦移動量が小さく、望遠端焦点距離が180mm以
上で、変倍比が2倍以上で、Fナンバーが3以下の大口
径比内焦式望遠ズームレンズを実現することができる。
したがって、本発明の大口径比内焦式望遠ズームレンズ
は、特に一眼レフレックスカメラや電子スチルカメラな
どに好適である。なお、本発明では、合焦レンズ群の有
効径が大口径比内焦式望遠ズームレンズとしては小さい
ため、合焦レンズ群を軽量化することができる。また、
本発明では、合焦移動量が少ないにも関わらず、無限遠
合焦状態から至近距離合焦状態に亘って優れた結像性能
を維待することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例にかかる大口径比内焦式望
遠ズームレンズの構成を示す図であって、広角端焦点距
離状態での無限遠合焦状態における各レンズ群の位置を
示している。
【図2】第1実施例の広角端焦点距離状態での無限遠合
焦状態における諸収差図である。
【図3】第1実施例の中間焦点距離状態での無限遠合焦
状態における諸収差図である。
【図4】第1実施例の望遠端焦点距離状態での無限遠合
焦状態における諸収差図である。
【図5】第1実施例の広角端焦点距離状態での至近距離
合焦状態における諸収差図である。
【図6】第1実施例の中間焦点距離状態での至近距離合
焦状態における諸収差図である。
【図7】第1実施例の望遠端焦点距離状態での至近距離
合焦状態における諸収差図である。
【図8】本発明の第2実施例にかかる大口径比内焦式望
遠ズームレンズの構成を示す図であって、広角端焦点距
離状態での無限遠合焦状態における各レンズ群の位置を
示している。
【図9】第2実施例の広角端焦点距離状態での無限遠合
焦状態における諸収差図である。
【図10】第2実施例の中間焦点距離状態での無限遠合
焦状態における諸収差図である。
【図11】第2実施例の望遠端焦点距離状態での無限遠
合焦状態における諸収差図である。
【図12】第2実施例の広角端焦点距離状態での至近距
離合焦状態における諸収差図である。
【図13】第2実施例の中間焦点距離状態での至近距離
合焦状態における諸収差図である。
【図14】第2実施例の望遠端焦点距離状態での至近距
離合焦状態における諸収差図である。
【図15】本発明の第3実施例にかかる大口径比内焦式
望遠ズームレンズの構成を示す図であって、広角端焦点
距離状態での無限遠合焦状態における各レンズ群の位置
を示している。
【図16】第3実施例の広角端焦点距離状態での無限遠
合焦状態における諸収差図である。
【図17】第3実施例の中間焦点距離状態での無限遠合
焦状態における諸収差図である。
【図18】第3実施例の望遠端焦点距離状態での無限遠
合焦状態における諸収差図である。
【図19】第3実施例の広角端焦点距離状態での至近距
離合焦状態における諸収差図である。
【図20】第3実施例の中間焦点距離状態での至近距離
合焦状態における諸収差図である。
【図21】第3実施例の望遠端焦点距離状態での至近距
離合焦状態における諸収差図である。
【図22】本発明の各実施例にかかる大口径比内焦式望
遠ズームレンズのAF駆動メカ構成およびズームメカ構
成を概略的に示す模式図である。
【符号の説明】
G1 第1レンズ群 G2 第2レンズ群 G3 第3レンズ群 G4 第4レンズ群 G1F 第1レンズ群中の前群 G1R 第1レンズ群中の後群 M 円環型モーター Z ズームカム筒 F フォーカスカム筒 K 固定部 R レンズ固定筒

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体側から順に、正の屈折力を有する第
    1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G
    2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈
    折力を有する第4レンズ群G4とを備え、前記第2レン
    ズ群G2および前記第3レンズ群G3を光軸に沿って移
    動させて変倍を行う望遠ズームレンズにおいて、 前記第1レンズ群G1は、物体側から順に、正の屈折力
    を有する前群G1Fと、該前群G1Fよりも強い正の屈折力
    を有する後群G1Rとから構成され、 前記第1レンズ群G1中の前記後群G1Rは、物体側から
    順に、物体側に凸面を向けたメニスカス負レンズと、正
    レンズとから構成され、 前記第1レンズ群G1中の前記後群G1Rを光軸に沿って
    移動させて合焦を行い、 前記第1レンズ群G1中の前記前群G1Fの焦点距離をf
    1Fとし、前記第1レンズ群G1中の前記後群G1Rの焦点
    距離をf1Rとし、無限遠物体合焦状態における前記前群
    G1Fの最も像側の面と前記後群G1Rの最も物体側の面と
    の間の光軸に沿った距離をD1としたとき、0.015mm -1 <f1R/(f1F・D1)<0.055
    mm -1 の条件を満足することを特徴とする大口径比内焦式望遠
    ズームレンズ。
  2. 【請求項2】 前記第1レンズ群G1の焦点距離をf1
    とし、前記第2レンズ群G2の焦点距離をf2とし、前
    記第4レンズ群G4の焦点距離をf4とし、前記第2レ
    ンズ群G2と前記第3レンズ群G3との合成焦点距離を
    f23とし、広角端焦点距離状態におけるズームレンズ全
    系の焦点距離をFWとし、無限遠物体から最至近距離
    (望遠端焦点距離の7.5倍)の物体への合焦に伴う前
    記後群G1Rの光軸方向の移動量を△D1としたとき、 0.04mm -1 <(|f23|・FW)/(f1・f4・
    ΔD1)<0.13mm -1 2×10-3 mm -1 <|f2|/(f1・FW)<3.8
    ×10-3 mm -1 の条件を満足することを特徴とする請求項1に記載の大
    口径比内焦式望遠ズームレンズ。
  3. 【請求項3】 前記第1レンズ群G1中の前記前群G1F
    は、物体側から順に、物体側に凸面を向けたメニスカス
    負レンズと物体側に凸面を向けたメニスカス正レンズと
    の接合正レンズと、正レンズとから構成され、 前記前群G1F中の前記接合正レンズの物体側の面の曲率
    半径をR1とし、前記接合正レンズの像側の面の曲率半
    径をR2としたとき、 0<(R2−R1)/(R2+R1)<1 の条件を満足することを特徴とする請求項1または2に
    記載の大口径比内焦式望遠ズームレンズ。
  4. 【請求項4】 前記第3レンズ群G3は、物体側から順
    に、正レンズと、正レンズと負レンズとの接合正レンズ
    とから構成され、 前記第3レンズ群G3を構成する正レンズのd線に対す
    る屈折率をNp3とし、前記第3レンズ群G3を構成する
    レンズのアッベ数をνp3としたとき、 1.4<Np3<1.6 62<νp3<100 の条件を満足することを特徴とする請求項1乃至3のい
    ずれか1項に記載の大口径比内焦式望遠ズームレンズ。
  5. 【請求項5】 前記第1レンズ群G1中の前記後群G1R
    を構成する前記正レンズのd線に対する屈折率をNp1と
    し、前記後群G1Rを構成する前記正レンズのアッベ数を
    νp1とし、前記後群G1Rを構成する前記メニスカス負レ
    ンズのd線に対する屈折率をNn1とし、前記後群G1Rを
    構成する前記メニスカス負レンズのアッベ数をνn1とし
    たとき、 0.25<Nn1−Np1<0.55 65<νp1<100 20<νn1<30 の条件を満足することを特徴とする請求項1乃至4のい
    ずれか1項に記載の大口径比内焦式望遠ズームレンズ。
  6. 【請求項6】 広角端焦点距離状態から望遠端焦点距離
    状態への変倍に際して、前記第2レンズ群G2は像側へ
    移動し、前記第3レンズ群G3は一旦像側へ移動した後
    に物体側へ移動し、前記第1レンズ群G1および前記第
    4レンズ群G4は光軸に沿って固定であることを特徴と
    する請求項1乃至5のいずれか1項に記載の大口径比内
    焦式望遠ズームレンズ。
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