JPH04264432A - 擬似ズーム可能なカメラ - Google Patents

擬似ズーム可能なカメラ

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Publication number
JPH04264432A
JPH04264432A JP2440491A JP2440491A JPH04264432A JP H04264432 A JPH04264432 A JP H04264432A JP 2440491 A JP2440491 A JP 2440491A JP 2440491 A JP2440491 A JP 2440491A JP H04264432 A JPH04264432 A JP H04264432A
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JP
Japan
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value
zoom
zooming
lens
aperture
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Pending
Application number
JP2440491A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Otsuka
博司 大塚
Shigeru Wada
滋 和田
Junichi Tanii
純一 谷井
Hiroshi Ueda
浩 上田
Kotaro Hayashi
宏太郎 林
Masaaki Nakai
政昭 中井
Hiroyuki Okada
浩幸 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH04264432A publication Critical patent/JPH04264432A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、本発明は、通常の撮影
範囲よりも狭い範囲を撮影可能にする擬似ズーム機能を
備えたカメラに係り、特に擬似ズームを利用した撮影時
に、好適な絞り値を得るようにしたカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光学ズーム機能と擬似ズーム機能
の両方のズーム機能を備え、レンズの長大化を招くこと
なく、広範囲のズーミングを可能にするカメラが提案さ
れている。
【0003】この種のカメラにおいて、擬似ズームを働
かせた撮影の場合には、拡大されてプリントされるので
、特に手振れの有無が問題となり、このため、かかる撮
影時にはシャッタスピードを出来るだけ高速側に設定す
るように制御されたカメラが提案されている(特開昭6
2−50742号公報)。また、従来、焦点距離に応じ
て絞り値とシャッタスピードとの振り分け用プログラム
ラインの起点、傾きを適宜変更するようにしたカメラが
知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のカメラは、擬似
ズーム時にシャッタスピードを高速にして、手振れ発生
を抑制するものである。しかし、擬似ズーム時に絞りを
小絞りにすると、特に該絞りでの回析によりボケの発生
が問題となるが、上記特開昭62−50742号公報に
は、この点に対する対策は講じられていない。また、絞
り値とシャッタスピードとの振り分け用プログラムライ
ンの起点、傾きを適宜変更するようにした従来のカメラ
は、擬似ズーム時の上記問題を解決するものではない。 このため、擬似ズームを働かせて撮影した場合、撮影者
の希望するプリント写真が得られない虞れがあった。
【0005】本発明は上記に鑑みてなされたもので、擬
似ズーム時に、絞りによる回析の発生を抑制する擬似ズ
ーム可能なカメラを提供することを目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る擬似ズーム
可能なカメラは、擬似ズームの倍率を設定する擬似ズー
ム手段と、設定された擬似ズームの倍率を検出する擬似
ズーム倍率検出手段と、検出された擬似ズーム倍率が所
定値以上かどうかを判別する判別手段と、測光結果に基
づいて露出値を求める露出値決定手段と、求められた露
出値に基づいて絞り値とシャッタスピードとを決定する
手段と、判別手段により擬似ズーム倍率が所定値以上で
あると判別されたときに決定される絞り値が所定の絞り
値より子絞りに絞り込まれるのを禁止する規制手段とを
有するものである。
【0007】
【作用】本発明によれば、擬似ズームを働かせた撮影モ
ードが選択されると、設定された擬似ズームの倍率が検
出され、該擬似ズームの倍率が所定値以上かどうかが判
別される。一方、測光手段で得られた露出値から絞り値
とシャッタスピードが決定される。そして、擬似ズーム
の倍率が上記所定値以上であるときには、上記決定され
た絞り値が予め設定された値より子絞りに絞り込まれる
ことがないように規制される。
【0008】
【実施例】次に、本発明の擬似ズーム可能なカメラの実
施例について説明する。なお、本実施例に係るカメラは
、焦点距離が35〜105mmの範囲で変化するズーム
レンズを備えており、擬似ズーム(以下、電子ズームと
いう)による最大のズーム比は2倍に設定されているも
のである。従って、光学ズームと電子ズームとを組み合
わせることにより、後述する擬似焦点距離35〜210
mmの範囲でズーミングが可能である。
【0009】図2は本発明に係るカメラの撮影レンズ及
びファインダの光学系を示す構成図である。21は、内
部に前群と後群(共に不図示)とを備えたズームレンズ
で、不図示の鏡胴内のガイドに沿って該鏡胴内を前群も
しくは後群が光軸L方向に移動可能に配設され、かかる
移動によって前群と後群との位置が変わることにより焦
点距離が変化するようになされている。
【0010】該撮影レンズ21の後方には、主ミラー2
2が傾斜して配置されている。この主ミラー22は反射
鏡面の中央部に透過部もしくは小孔を設けた部分透過鏡
、又は全面もしくは中央部のみ半透過鏡で構成されたハ
ーフミラー等からなり、撮影レンズ21からの光束の一
部を下方のAFミラー23を介してAFモジュール24
に導くと共に、残りの光束を後述するファインダ系に導
くようにしたものである。
【0011】AFモジュール24は撮影レンズ21を通
過した像が一次像面を形成する位置に配設され、測距エ
リア(AF1,AF2,AF3、図5参照)に相当する
3ヵ所のエリアに入射される被写体像から、例えば三角
測距など公知の測距方法により各エリアに表れる被写体
までの距離を測定するものである。
【0012】一方、ファインダ系に導かれる光束は、先
ず一次像が結像される位置に配設された一次像面として
の焦点板25に導かれ、該焦点板25上に結像される。 この焦点板25の表面には測距エリアを示すマーク26
が描かれている。上記一次像はミラー27,28、リレ
ー系レンズ29及びコンデンサレンズ30を介して視野
枠表示部材31に被写体の二次像が結像される。リレー
系レンズ29は複数枚のレンズから構成され、指示され
る電子ズーム比に応じて所定のレンズを矢印Aで示す方
向、あるいはその逆方向に移動させることにより、像倍
率を可変にするものである。また、視野枠表示部材31
は、例えばLCDまたはECDなどの電気光学素子によ
り構成され、該視野枠表示部材31の周辺部に設けられ
た遮光部により視野枠31aが形成されている。
【0013】電子ズームを使用しない撮影では、上記焦
点板25に結像した被写体像の全体がそのまま視野枠3
1aの全面に結像される。一方、電子ズームを行うに従
ってリレー系レンズ29での像倍率が高くなり、例えば
2倍の電子ズーム時には焦点板25に破線で示した範囲
25aの像が視野枠31aの全面に結像される。PAN
モード視野枠32はパノラマ撮影モード(以下、PAN
モードという)時に光路上に侵入して用いられ、不使用
時、すなわち標準撮影モードでは退避可能にされたもの
で、上記視野枠表示部材31とPANモード視野枠32
とでインファインダ光学系が構成されている。なお、P
ANモードとは、画面の上下部をカットしてアスペクト
比を上記標準撮影モードの場合に比して高くし、パノラ
マ撮影風に仕上げるモードで、横長のプリント写真を得
る場合に採用されるものである。
【0014】前記視野枠31a上の二次像はミラー34
を介して接眼レンズ35に導かれ、該接眼レンズ35を
通して被写体像が観察される。接眼レンズ35で観察さ
れる像は、電子ズームの倍率を1よりも大きくしてリレ
ー系レンズ29の倍率を高くする場合と、光学ズームレ
ンズ21の焦点距離を長くしてその像倍率を大きくする
場合とで同様に拡大されることになる。このとき、同時
に表示される測距エリアのマーク26は焦点板25の一
次像面上で一定の大きさに描かれているために、光学ズ
ームでは常に一定の大きさ、位置に表れる一方、電子ズ
ームではリレー系レンズ29によって拡大されるため電
子ズームの倍率に応じて大きさ、位置は拡大して表れる
ことになる(図5(a)〜(c)参照)。
【0015】前記ミラー34はハーフミラーで、二次像
面上の像を形成する光束の一部を通過させて測光光学系
36に導くものである。該測光光学系36は測光レンズ
36aと受光素子36bとから構成され、測光レンズ3
6aは受光素子36b上に像を再結像させるものである
。受光素子36bによる測光は、例えば図5に示すよう
に分割測光が可能なように受光素子が二次像面に対して
予め定めたエリアとなるように配設されている。図5で
は、各BVエリアは前記測距エリアに対して予め定めた
対応位置に設定配置され、エリアBV0〜BV7のよう
に8分割されている。このように、測光エリアは二次像
面に対して位置関係が固定されているため、電子ズーム
、光学ズームの有無に拘らず、観察される視野に対して
常に一定の大きさ、位置となる。この受光素子で受光さ
れた信号は露出制御のための露出演算に使用される。
【0016】前記主ミラー22及びAFミラー23は、
レリーズ信号を受けて光軸から退避するように構成され
、撮影レンズ21から入射された被写体像を不図示のフ
ィルムや撮像素子等の被撮影部材に直接露出させる。 また、後述するように、この露出と同時に、例えばフィ
ルムの撮影範囲外適所に擬似ズーム比やPANモードの
有無等その他必要な情報が、後述するEZ・PAN情報
書込回路11(図1参照)により書き込まれるようにな
されている。被撮影部材が撮像素子からなり、撮影画像
を電子媒体に記録するタイプのカメラである場合には、
EZ・PAN情報書込回路11から該電子媒体に書き込
むようにしてもよい。
【0017】図1は本発明に係るカメラの制御系のシス
テム構成図である。
【0018】同図はズームレンズによる光学ズーム(以
下、OZという)と擬似ズームによる電子ズーム(以下
、EZという)の両操作を可能にした構成が採用されて
いる場合の構成図である。なお、フル画面の上下をカッ
トしてアスペクト比を高くしたエリアを撮影画面とし、
仕上がりとして横長なプリントをすることでパノラマ撮
影風に仕上げるパノラマ撮影モード(以下、PANモー
ドという)も可能な構成にされているものである。
【0019】OZモード、EZモードあるいはPANモ
ードの選択はEZ・OZ・PAN選択スイッチ1により
行われる。OZモードあるいはEZモードが選択されて
いる場合に、各モードでのズーム操作はズーム操作スイ
ッチ2により行われる。EZ・OZ・PAN判別回路3
は上記EZ・OZ・PAN選択スイッチ1及びズーム操
作スイッチ2からの信号を受けて、選択されたモードに
応じて所定の回路部に信号を出力するものである。OZ
モードが選択されているときは、ズーム操作スイッチ2
からの操作信号をズームレンズ21(図2の撮影レンズ
21)を駆動させるズーム駆動モータ21aへ送出して
ズーム操作に対応した光学ズームレンズ21の焦点距離
が得られるようにズームレンズ21が駆動される。EZ
モードが選択されているときは、上記ズーム操作スイッ
チ2からの操作信号をEZ駆動回路4に送出してズーム
操作に対応した電子ズームの倍率が得られるように前記
リレー系レンズ29が駆動される。また、PANモード
が選択されたときは、該選択信号がEZ駆動回路4に送
出されることにより、所定のパノラマ写真が得られるよ
うに前記リレー系レンズ29及び光路上に侵入すべくP
ANモード用視野枠32が駆動される。
【0020】なお、本実施例に係るカメラはオート(以
下、AUTO)モードを備え、該AUTOモードが選択
されているときはAF位置選別・測距回路5からの距離
データ及び測光回路6からの輝度データによってEZモ
ード、OZモードの最適なモードが選択され、あるいは
EZモードとOZモードとの組み合わせによるズーム制
御が行われる。
【0021】AF位置選別・測距回路5は前記AFモジ
ュール24から、3ヵ所の測距エリアにおける各受光信
号を取り込み、それぞれの測距エリアに対する測距値を
求め、所定の(例えば最近接の)位置を選択し、その位
置にズームレンズ21のピントを合わせるためにピント
駆動回路7に距離信号を出力するものである。該ピント
駆動回路7は入力された距離信号に応じた、例えばパル
ス数をピント駆動モータ8に出力するものである。
【0022】測光回路6は、図5に示すエリアBV0〜
BV7に対応して配置された受光素子36bからそれぞ
れの輝度信号を取り込み、更に上記AF位置選択・測距
回路5からの選択されたAF位置情報及び距離データを
加味して、後述する表1に基づいて所定の一部測光エリ
アでの制御輝度を求める(スポット測光、中央重点測光
等)ものである。この表1は、例えば測光回路6の記憶
部に記憶されているものである。また、この測光回路6
は、上記のようにして得られた制御輝度から絞り値AV
とシャッタスピードTVを求める制御AV・TV算出回
路も備えているものである。そして、得られた絞り値A
VとシャッタスピードTVはそれぞれ絞り駆動回路9及
びシャッタ駆動回路10に導かれ、かかる両回路により
不図示の絞り及びシャッタが駆動されて写真撮影が行わ
れる。また、上記EZ、PANモードの選択及びEZズ
ーム比等に関する情報はEZ・PAN情報書込回路11
に導かれる。これらの情報は上記EZ・PAN情報書込
回路11により、撮影時に該フィルムの撮影画面外の適
所に書き込まれる。
【0023】図3は横軸をズームレンズの実焦点距離、
縦軸を電子ズームの倍率とした場合におけるズーム状態
を説明するための図である。なお、実焦点距離の下には
Fナンバーが併記してある。同図では、前述したように
ズームレンズ21は35mm/F3.5〜105mm/
F5.6までの範囲を、一方、電子ズームは1倍(フル
画面撮影)〜2倍までの範囲が可能である。従って、斜
線で示される範囲内が設定可能となる。例えば、「OZ
=35mm、EZ=2倍」と「OZ=70mm、EZ=
1倍」では、撮影画角が同一であるので、擬似焦点距離
は等しいことになる。該擬似焦点距離をfleqとする
と、      fleq=OZ×EZ       
                   …(1)で表
される。
【0024】上記の例では、擬似焦点距離は共に70と
なり、等しい。なお、開放Fナンバーはズームレンズの
特質から、OZ=35mmではF3.5、OZ=70m
mではF4.5のように、OZ値が大きくなるほど開放
Fナンバーが大きくなる。
【0025】同図において、■の方向への変化はズーム
レンズ21のみによるズーミングの場合、■の方向への
変化は電子ズームのみによるズーミングの場合、■の方
向への変化はズームレンズ21と電子ズームとを組み合
わせたズーミングの場合を示したものである。また、図
中、負の勾配を持った複数本のラインは、それぞれ等価
焦点距離ラインを示したものである。
【0026】図4はEZ・OZ・PAN選別ルーチンの
フローチャートを示すものである。
【0027】なお、同フローチャートでは、“SZ”は
ズーム操作スイッチ2の操作内容を示すもので、“UP
”,“DOWN”、あるいは“NO”の操作が可能であ
る。“SS”はEZ・OZ・PAN選択スイッチ1の選
択内容を示すもので、“EZ”、“OZ”、“PAN”
、あるいは“AUTO”の各モードを選択可能とするも
のである。また、OZTELEはズームレンズ21の最
長焦点距離を示し、OZWIDEはズームレンズ21の
最短焦点距離を示すものである。
【0028】先ず、EZ・OZ・PAN選択スイッチ1
によって、PANモード、OZモード、EZモードある
いはAUTOモードのいずれが選択されているかが判別
される(#1、#7、#10)。
【0029】“SS”が“PAN”であれば(#1でY
ES)、EZ値を1にするとともに、PAN信号を発生
して前記EZ駆動回路4、EZ・PAN情報書込回路1
1に出力する(#2)。この後、#3に移行する。この
モードでは、ズームレンズ21の焦点距離のみ、すなわ
ちOZ値のみが変更される。すなわち、“SZ”が“U
P”であって、かつOZ値がOZTELE以下であれば
(#3でYES)、上記“SZ”の操作指示に従ってO
Z値がアップされ(#4)、このOZ値がズーム駆動モ
ータ21aに入力されることにより、ズームレンズ21
がテレ側に駆動される。一方、“SZ”が“DOWN”
であって、かつOZ値がOZWIDE以上であれば(#
5でYES)、上記“SZ”の操作指示に従ってOZ値
がダウンされ(#6)、このOZ値がズーム駆動モータ
21aに入力されることにより、ズームレンズ21がワ
イド側に駆動される。
【0030】“SS”が“OZ”であれば(#7でYE
S)、ズームレンズ21が装着されているかどうかが確
認される(#8)。ズームレンズ装着の有無は最長焦点
距離OZTELEと最短焦点距離OZWIDEとの関係
が、OZWIDE<OZTELEであるかどうかにより
判別される。そして、ズームレンズ21が装着されてい
ると(#8でYES)、#3に進み、前記“PAN”の
場合と同様、“SZ”の“UP”、あるいは“DOWN
”に応じてOZ値がアップ、ダウンされる(#3、#4
あるいは#5、#6)。この操作は図3の■の方向の変
化に該当する。逆に、ズームレンズ21が装着されてお
らずに単焦点レンズが装着されている場合(#8でNO
)、“SS”を“EZ”に切り換えて(#9)、#11
に進む。
【0031】また、“SS”が“EZ”であれば(#1
0でYES)、#11に進む。この#11では、“SZ
”が“UP”であって、かつEZ値が2以下であれば(
#11でYES)、上記“SZ”の操作指示に応じてE
Z値がアップされ(#12)、このEZ値がEZ駆動回
路4に入力されることにより、リレー系レンズ29が駆
動される。一方、“SZ”が“DOWN”であって、か
つEZ値が1以上であれば(#13でYES)、上記“
SZ”の操作指示に応じてEZ値がダウンされ(#14
)、このEZ値がEZ駆動回路4に入力されることによ
り、リレー系レンズ29が駆動される。この操作は図3
の■の方向の変化に該当する。
【0032】“SS”が“PAN”、“OZ”、“EZ
”のいずれのモードでもなければ(#10でNO)、“
AUTO”が選択されているので、#15に進む。この
“AUTO”では擬似焦点距離fleqが同じになるE
Z値とOZ値の組合せの内、最適なものが自動的に設定
されるようにされたものである。
【0033】この“AUTO”では、先ず、“SZ”が
“UP”であって、かつfleq<2×OZTELEで
あれば(#15でYES)、擬似焦点距離fleqのア
ップが指示され(#16)、逆に“SZ”が“DOWN
”であって、かつOZWIDE<fleqであれば(#
17でYES)、擬似焦点距離fleqのダウンが指示
される(#18)。続いて、この擬似焦点距離fleq
のOZ値、EZ値への振り分け処理が行われる。(#1
9以降)。
【0034】ここで、OZ値、EZ値と本実施例に係る
カメラの特性について説明する。例えば、fleq=7
0の場合について考えてみると、■OZ=35,EZ=
2と■OZ=70,EZ=1の間でOZ,EZを設定可
能である。■が設定された場合、Fナンバーが小さく、
測距エリアが広くなるといった長所がある。反面、EZ
=2であることから、プリント写真の像ぶれが目立つた
めに焦点調節に高精度が要求され、低シャッタスピード
時や低コントラスト時にはそぐわない。図4のフローチ
ャートに戻って、後述するようにして求められる測光エ
リアBV0〜BV7に配置された各受光素子36bで受
光された受光量の平均値BVAとフラッシュ輝度BVF
lashとの大小が比較される(#19)。フラッシュ
輝度BVFlashは、フラッシュ撮影が必要とされる
輝度レベルで、例えば5EV程度である。平均輝度BV
Aがフラッシュ輝度BVFlash以下であれば(#1
9でNO)、#20に移行し、平均輝度BVAがフラッ
シュ輝度BVFlashを越えていると(#19でYE
S)、#21に移行する。
【0035】BVA>BVFlashの場合には、フラ
ッシュは不要であり、しかも手振れの心配もないので、
なるべく電子ズームによるボケの発生を防ぐためEZ値
を出来るだけ小さくすることが好ましい。
【0036】そこで、この場合(#19でYES)、続
いてOZTELE<fleqかどうかが判別される。f
leq<OZTELEであれば(#21でNO)、上記
した理由によりEZ値が最小値である1に固定的に設定
され、光学ズームを変更してズーミングを行う。OZ値
は前記(1)式より、fleq/1から求められる(#
23)。また、OZTELE<fleqであれば(#2
1でYES)、上記と同様な理由からOZ値が最大値で
あるOZTELEに固定的に設定される。EZ値は前記
(1)式より、fleq/OZTELEから求められる
(#24)。この場合におけるズーム操作は図3の■で
示されるズームラインに沿ってなされることになる。
【0037】BVA≦BVFlashであれば(#19
でNO)、更に平均輝度BVAとAF輝度BVAFとの
大小が比較される(#20)。AF輝度BVAFは測距
に高精度が確保し得るレベルの輝度で、例えば0EV程
度である。すなわち、BVA≦BVFlashの場合に
は、フラッシュが装着されていない等考慮すれば、シャ
ッタスピードを高速にして手振れの発生を防ぐためにO
Z値を出来るだけ小さくすることが好ましい。また、フ
ラッシュが装着されていても、背景のぶれや露出、フラ
ッシュ光の到達距離を考慮すれば、出来るだけFナンバ
ーが小さく、かつ高速シャッタスピードの方が好ましい
ので、OZ値を出来るだけ小さくすることが好ましい。
【0038】一方、BVA≦BVFlashであっても
、BVA≦BVAFの場合には、EZ値が大きいと、逆
に写真のピントがあまくなったり、測距時間が長くなり
過ぎるため、EZ値は出来れば小さい値の方が好ましい
。そこで、BVA≦BVAFの場合には(#20でNO
)、BVA>BVFlashの場合と同様の同様の処理
を行うべく#21に移行し、BVA>BVAFの場合に
は(#20でYES)、#22に移行する。
【0039】BVA>BVAFであれば(#20でYE
S)、続いて2×OZWIDE<fleqかどうかが判
別される。fleq<2×OZWIDEであれば(#2
2でNO)、上記した理由により、OZ値は最小値であ
るOZWIDEに固定的に設定される。EZ値は前記(
1)式より、fleq/OZWIDEから求められる(
#25)。また、2×OZWIDE<fleqであれば
(#22でYES)、同じく上記した理由から、EZ値
が最大値である2に固定的に設定される。OZ値は前記
(1)式より、fleq/2から求められる(#26)
。この場合におけるズーム操作は図3の■で示されるズ
ームラインに沿ってなされることになる。
【0040】なお、かかる実施例では、平均輝度BVA
がフラッシュ輝度BVFlashやAF輝度BVAF付
近でばらつくと、ズームラインが図3の■になったり、
■になったりするため、ズームレンズ21やリレー系レ
ンズ29が大きく駆動されることになるが、上記の輝度
値付近で、図3の■と■のズームラインの中間的なズー
ムラインを設け、これを選択するようにしてもよい。こ
のようにすることによりズームレンズ21やリレー系レ
ンズ29の駆動量を低減することが出来る。
【0041】また、本実施例に係るカメラでは、多点測
光が採用されているので、図2及び図5で説明するよう
に電子ズーム、すなわちリレー系レンズ29を操作した
場合に、測光エリアは変化しないのに対して測距エリア
の大きさ、位置が該電子ズームに応じて変化する。図5
はこの測距エリアと測光エリアが相対的な位置関係に変
化が生じても、安定した露出制御値を得ることが出来る
測光パターンを示したもので、同(a)はEZ=1の場
合、同図(b)はEZ=1.4の場合、同図(c)はE
Z=2の場合をそれぞれ示している。同(a)では、エ
リアAF1に対しエリアBV3が、エリアAF2に対し
エリアBV4が、エリアAF3に対しエリアBV5が正
確に対応している。また、同図(b)のようにEZ値が
1.4になると各測距エリアのみが拡大されるが、エリ
アAF1に対しエリアBV2が、エリアAF2に対しエ
リアBV4が、エリアAF3に対しエリアBV6が対応
することになり、更に、同図(c)のようにEZ値が2
になると、エリアAF1に対しエリアBV1が、エリア
AF2に対しエリアBV3,BV4,BV5が、エリア
AF3に対しエリアBV7が対応することになる。特に
逆光状態にある場合等、選択された測距エリアと測光エ
リアとを対応させておくことにより、輝度制御が好適に
行われ、アンダーな写真とならないよいうにすることが
出来る。なお、同図(d)はPANモードにおける測距
エリアと測光エリアとの対応関係を示したものである。
【0042】次に、図5に示す多点測光における測光ル
ーチンについて、図6を用いて説明する。先ず、#30
で、EZ・OZ・PAN選択スイッチ1により“PAN
”が選択されているかどうか判別される。“PAN”の
モードであれば(#30でYES)、風景あるいは人物
と風景の集合写真等が多いので画面全域を平均的に測光
するのが好ましいため、測光エリアBV1〜BV7に配
置された各受光素子36bで受光された受光量の平均値
が制御輝度BVTとして設定される(#31)。なお、
上記計算おいて測光エリアBV0を対象外としたのは、
この範囲はPANモードでの撮影範囲からはみ出してい
るためである。
【0043】一方、選択モードが“PAN”以外のモー
ド、すなわち標準撮影モードであれば(#30でNO)
、基本的にスポット測光や中央重点測光等の一部測光が
行われる。先ず、#32に進み、測光エリアBV0〜B
V7に配置された各受光素子36bで受光された受光量
の平均値BVAが求められる(#32)。この平均値B
VAの算出は、後述する輝度補正値ΔBVを算出するた
めに使用される。次に、主被写体輝度BVSを下記の表
1から求める。
【0044】
【表1】
【0045】上記表1は、選択される測距エリアと該測
距エリアに対応する測光エリアとの関係をEZ値に応じ
て設定したものである。これは、図5(a)〜(c)で
説明したように、測距エリアはEZ値に応じて拡大され
る一方、測光エリアは固定されていることから、両エリ
ア間の対応関係が該EZ値に応じて変化することに対応
させるためである。なお、EZ値が1.7〜2.0の範
囲では、図5(c)に示されるようにエリアAF2はエ
リアBV3,BV4,BV5にまたがって対応している
ので、中央のエリアBV4に係数2(面積比率相当分)
を重み付けした上で平均値を求めるようにしている。
【0046】#33では、上記表1から対応するBVエ
リア、すなわち主被写体輝度BVSが抽出される。続い
て、逆光状態の有無が判別される。すなわち、平均輝度
BVA及び前記主被写体輝度BVSから、ΔBV=BV
A−BVSが計算され(#34)、得られた値ΔBVが
、先ず2以上かどうかが判別される(#35)。ΔBV
が2以上であれば(#35でYES)、強い逆光である
とみなし、制御輝度BVTとして上記輝度BVSが設定
される(#36)。
【0047】一方、値ΔBVが1以下であれば(#37
でYES)、順光とみなし、制御輝度BVTとして前記
平均輝度BVAが設定される(#38)。また、値ΔB
Vが1と2の間にあるときは(#37でNO)、弱い逆
光とみなし、#39に進んで、平均的な輝度に比して中
央重点的な輝度を求めるべく(BVS+BVA)/2よ
り制御輝度BVTが求められる(#39)。このように
して得られた制御輝度BVTは、次に絞り値AV、シャ
ッタスピードTVを求める算出ルーチンで用いられる。
【0048】続いて、絞り値AV、シャッタスピードT
Vを算出するルーチンについて、図7、図8を用いて説
明する。なお、図7のフローチャート中、TVHは手振
れ限界シャッタスピードを示す。このTVHは、EZ=
1の標準撮影の場合、撮影レンズの焦点距離の略逆数で
あり、EZ>1となる電子ズームを用いた撮影の場合、
標準撮影よりEZ値倍大きく引き伸ばしてプリントされ
ることから手振れによるボケはそれだけ目立ち易くなる
ので撮影レンズの焦点距離×EZ値の逆数、すなわちf
leqの逆数となる。これをアペックス値で表すと、T
VH=log2fleqとなる。
【0049】また、図8は絞り値AVを縦軸とし、シャ
ッタスピードTVを横軸とした場合のプログラムライン
を示したもので、図3に示すズームレンズの場合のもの
である。ライン■と■とは擬似焦点距離fleqが同じ
場合のもので、手振れ限界シャッタスピードTVHと後
述する傾きmは同一であるが、開放絞り値AVminは
OZ値が相違することにより異なっている。また、ライ
ン■はEZ値>1.4なので、出来る限りAV≦9に押
さえ込まれるようにしている。ライン■はfleq=3
5かつEZ値<1.4なので、シャッタスピードTVの
低速側で傾きmは大となる一方、絞りはライン■のよう
な制限を受けない。
【0050】図7において、先ず、擬似焦点距離fle
qに対する手振れ限界シャッタスピードTVHが上記式
から算出される(#40)。続いて、前記制御輝度BV
Tとフィルム感度SVとから制御露出値EVTが求めら
れ(#41)、更に手振れ限界シャッタスピードTVH
と開放絞り値AVminとから限界露出値EVHが算出
される(#42)。
【0051】続いて、制御露出値EVTと限界露出値E
VHとの大小関係が判別される(#43)。EVT>E
VHの領域では(#43でNO)、上記TVHを起点と
して、輝度が上がるに従ってAVとTVが大きくなる。 このAVとTVの上昇分は、後述するように傾きmによ
り決定される。傾きmは、擬似焦点距離fleqの値に
応じて、表2に示すように予め設定されているものであ
る。
【0052】
【表2】
【0053】上記表2によれば、傾きmの値はfleq
が短い程大きく、fleqが長い程小さくなるように設
定されている。これは、TVH<TVでの制御が可能な
輝度である場合、AV,TVの振り分けに自由度がある
が、擬似焦点距離が短い場合には画面全域を鮮明にする
ために被写界深度をかせぐべく絞りを絞り込んだ制御が
好ましい一方、擬似焦点距離が長い場合、被写体の動き
を止めるべく絞りを広げてシャッタ速度を高速にする制
御が好ましい点に着目したものである。そこで、fle
qが短いときは輝度の上昇に対する絞り値AVの大きく
なる(絞り込んでいく)度合いを大きくするために傾き
mの値を大きく取り、逆にfleqが長いときは輝度の
上昇に対する絞り値AVの大きくなる(絞り込んでいく
)度合いを小さくするために傾きmの値を小さく取って
いる。 このように傾きmを設定することにより、擬似焦点距離
fleqに対して常に最適な絞りとシャッタスピードの
組合せが得られることになる。
【0054】再び図7に戻って、#44において、制御
露出値EVTと限界露出値EVHとの差を露出補正値Δ
EVとして求め、更に#45で、前記表2を用いて傾き
mを求める。そして、この露出補正値ΔEVと傾きmと
から絞り補正値ΔAVが、m×ΔEV/16として算出
され(#46)、この得られた絞り補正値ΔAVと前記
開放絞り値AVminとが加算されて絞り値AVが求め
られる(#47)。かかる計算は、図8に示すプログラ
ムラインが、記憶容量を考慮して全ての傾きmの値に対
してROMテーブル等に書き込まれていないための換算
処理である。
【0055】次に、EZ値が1.4以上であって、かつ
最大制御絞り値AVmaxが9以上であれば(#48で
YES)、絞りによる回析の影響によってプリントへの
引き伸ばし時に像のぼけ量が目立つこととなるので、こ
れを防止すべく置換最大絞り値AVmax’として9が
設定され(#49)、そうでなければ(#48でNO)
、前記最大絞り値AVmaxが置換最大絞り値AVma
x’として設定される(#50)。更に、前記絞り値A
Vが置換最大絞り値AVmax’以上であれば(#51
でYES)、該置換最大絞り値AVmax’が制御絞り
値AVとして設定され(#52)、そうでなければ(#
51でNO)、得られた絞り値AVがそのまま制御絞り
値AVとして採用される。
【0056】続いて、#53で、制御シャッタスピード
TVが(EVT−AV)から求められる。そして、得ら
れた制御シャッタスピードTVが機構的に制御可能な最
大シャッタスピードTVmax以下であれば(#54で
NO)、該制御シャッタスピードTVがそのまま採用さ
れ、最大シャッタスピードTVmax以上であれば(#
54でYES)、該最大シャッタスピードTVmaxが
制御シャッタスピードTVとして採用されるとともに、
確認のため、得られた制御シャッタスピードTVに基づ
いて制御絞り値AVが(EVT−TV)として新たに算
出される(#55)。得られた新たな制御絞り値AVは
、最大絞り値AVmaxとの比較判別が再度行われ(#
56)、最大絞り値AVmax以下であれば(#56で
NO)、該制御絞り値AVがそのまま採用され、最大絞
り値AVmax以上であれば(#56でYES)、該最
大絞り値AVmaxが制御絞り値AVとして採用される
(#57)。
【0057】一方、EVT≦EVHの領域では(#43
でYES)、シャッタスピードTVを出来るだけ大きく
(高速)するのが好ましいので開放絞り値AVminを
制御絞り値AVとして設定し(#58)、シャッタスピ
ードTVは(EVT−AV)より求める(#59)。こ
のようにして得られた制御シャッタスピードTVが機構
的に限界となる最小シャッタスピードTVmin以上で
あれば(#60でNO)、該制御シャッタスピードTV
がそのまま設定され、そうでなければ(#60でYES
)、上記TVminが制御シャッタスピードTVとして
設定される(#61)。
【0058】なお、本実施例では、測距エリアAFと測
光エリアBVとの対応関係を図5に示す構成で説明した
が、本発明はかかる実施例に限定されるものではなく、
多点測距部の各測距エリアに対応するように各測光エリ
アが配設された分割測光部を備えてあるものであれば足
りる。更に、図1に示すシステムは、被写体距離に応じ
て擬似焦点距離fleqも自動的に最適な値に設定され
るAPZ(Auto Program Zoom)モー
ドも備えている。図9はこの“APZ”モードのフロー
チャートで、図4に示すEZ・OZ・PZN選別ルーチ
ンの前に実行される。図10は図3に示す特性のズーム
レンズが採用されている場合のAPZライン図を示す。
【0059】図9において、#101で、βT=1/(
2D+46.5)なる演算式から、人物1人を撮影する
のに好適な理想倍率β値が求められる。この値βTは、
例えばD=2m弱では、略1/50となり、D=17m
弱では、略1/80となる。これによって、βTは従来
のβに比して略一定に保たれつつ、距離が長くなると、
βTが多少小さくなり、距離が短くなると、βTが多少
大きくなり、このため人物に対して理想的な倍率β近傍
で距離に対する倍率βの調整が可能となる。
【0060】続いて、#102で、上記βTから理想的
な焦点距離fleqが算出される。光学ズームと電子ズ
ームとを組み合わせても、可能な擬似焦点距離fleq
は限られている。図3に示す実施例では、35mm〜2
10mmであり、上記βTから計算されるfleqがこ
の値を越えた場合には両端のfleqの固定値、すなわ
ち35mmか210mmとなる。#102で得られたf
leqが、図4に示すEZ・OZ・PZN選別ルーチン
内のAUTOモードで採用され、EZ値とOZ値とに振
り分けられる。
【0061】一方、被写体距離が1m以下のように極め
て短い場合は、人物撮影とは考えられず小さな物体を大
きく撮影するマクロ撮影と考えられる。この場合、物体
に近づくに従って高倍率で撮影する必要があるが、上記
人物重視での“APZ”のモード(#101、#102
)を採用すると、この付近ではOZ=OZWIDE、E
Z=1となり、倍率はむしろ低くなってしまう。
【0062】また、最近の撮影レンズはAFによるレン
ズの移動量を少なくして、AF処理を高速化させるため
にズームレンズでもインターナルフォーカシングやリヤ
フォーカシングのものがあり、これらはTELEとWI
DEでレンズの繰り出し量が異なるバリフォーカルレン
ズを構成している場合も多い。このバリフォーカルレン
ズ等の場合、レンズの移動量の関係からWIDEからT
ELEに従って最短撮影距離が長くなるものがある。最
も最短となる最短撮影距離まで撮影可能とするために、
WIDEからTELEの範囲で最も最短となる最短撮影
距離Dnearと、該距離Dnearで撮影可能な焦点
距離の内、TELE側の実焦点距離OZnearとをレ
ンズ(前述同様、レンズ部内蔵ROM等)より情報とし
て取り出して入力する。前記バリフォーカルレンズ等は
OZnear=OZWIDEであり、前玉繰り出し等T
ELEとWIDEで最短距離が同じものはOZnear
=OZTELEとなる。
【0063】バリフォーカルレンズ等、OZnear=
OZWIDEのレンズでは、OZWIDEにおける最短
距離Dnearでの倍率よりOZTELEにおける最短
距離(以下、DTnearという)での倍率の方が一般
的には高い。しかし、Dnear<DTnearの関係
にあるので、被写体をDTnear以内に近付けると、
OZTELEのままではピントが合わなくなり、このた
めOZ値をWIDE側に自動で移動させる必要があるが
、この場合被写体を近付けているのに倍率が低くなって
しまうという問題を生ずる。この実施例においては、マ
クロ領域でのAPZモードとして、被写体を、例えば1
mからDnearへ近付けるのに応じて倍率が上がると
いう自然な感覚を確保するために、OZ値をOZWID
EからOZnearに変化させ(OZnear=OZW
IDEならOZWIDEのまま)るとともに、電子ズー
ムの倍率をEZ=1から2に変化させることで最短距離
Dnearまで撮影出来、且つ高倍率となるようにする
【0064】そこで、このフローチャートの後半におい
ては、後述するようにマクロ撮影のためにD=1mで、
OZ=OZWIDE、かつEZ=1の状態から最短撮影
距離になるに従って、倍率βの上昇変化が滑らかになる
ようにするAPZラインを採用している。以下、説明す
る。
【0065】#103において、得られた焦点距離fl
eqとOZWIDEとの大小が比較される。fleq<
OZWIDEでなければ(#103でNO)、#104
に進み、fleqと最大擬似焦点距離OZTELE×2
との大小が比較される。fleq>2×OZTELEで
なければ(#104でNO)、前述した図4のEZ・O
Z・PAN選別ルーチンの“AUTO”のステップに移
行する(#105)。fleq>2×OZTELEであ
れば(#104でYES)、fleqが2×OZTEL
Eに固定的に設定された(#106)後、上記“AUT
O”のステップに移行する。
【0066】#103で、fleq<OZWIDEであ
れば、#107に進み、被写体距離Dが1m以内かどう
かが判別される。Dが1m以上であれば(#107でN
O)、fleqがOZWIDEに固定的に設定されて(
#108)、#104に進む。
【0067】一方、D<1mであれば(#107でYE
S)、前述したように撮影レンズから最短撮影距離情報
として、DnearとOZnearとが入力される(#
109)。そして、この情報から、EZ値とOZ値とが
、#110に示す計算式で求められる。すなわち、EZ
値は、値1に、被写体が1mの距離からどの程度近づい
たかに対応した比率(D−1)/(Dnear−1)(
≦1)が加算されることにより、Dnearに達したと
き最大2になるようになっている。また、OZ値は、O
ZWIDEに、上記同様被写体までの距離に比例した比
率と(OZnear−OZWIDE)の積算値が加算さ
れることにより、Dnearに達したときOZnear
に一致するようになっている。このようにして得られた
EZ値が2を越えている場合には(#111でYES)
、EZ値=2とされ(#112)、OZ値がOZnea
rを越えている場合には(#113でYES)、OZ値
=OZnearとされて(#114)、EZ・OZ・P
ZN選別ルーチンを抜ける。
【0068】図10は、図3に示す特性を有するズーム
レンズを用いた場合で、WIDE最近接距離0.5m、
TELE最近接距離1.0mのAPZラインを示す。D
>1mの領域では、同図(a),(b)に示すように人
物撮影に対して最適なβTのラインとなるようにfle
qを決める。fleqは35mm〜210mmなので、
約2m弱未満では35mmに固定され、約17m弱以上
では210mmに固定とされている。#102における
fleqの演算結果が35mm〜210mmの間では、
fleqをOZ値とEZ値に振り分ける自由度があるの
で、同図(b),(c)の斜線領域から適当なOZ値と
EZ値とが選別可能となる。D<1mでは、WIDEで
の最近接の方が短いので、OZnear=OZWIDE
、Dnear=0.5がレンズ(前述同様、レンズ内蔵
ROM等)から情報として入力されている(前記#10
9)。D<1mで、Dnearに近づくに従って、OZ
値はOZWIDEのまま固定で、一方、EZ値は1から
2に、例えば直線的に変化するようにしてある。従って
、fleqは35mmから70mmへ、Dに比例して変
化されることになる。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
擬似ズームの倍率が所定値以上であって、絞り値が所定
の絞り値より子絞りに絞り込まれるのを禁止するように
したので、擬似ズーム時に特に問題となる絞りの絞り込
みによる回析の発生が効果的に抑制される。これにより
、撮影者は、擬似ズームでの撮影時でも、回析の問題を
考慮することなく、希望するプリント写真を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカメラの制御系のシステム構成図
である。
【図2】本発明に係るカメラの撮影レンズ及びファイン
ダの光学系を示す構成図である。
【図3】横軸をズームレンズの実焦点距離、縦軸を電子
ズームの倍率とした場合におけるズーム状態を説明する
ための図である。
【図4】EZ・OZ・PAN選別ルーチンのフローチャ
ートを示すものである。
【図5】測距エリアと測光エリアとの相対的な位置変化
について示したもので、同(a)はEZ=1の場合、同
(b)はEZ=1.4の場合、同(c)はEZ=2の場
合、同(d)はPANモードの場合をそれぞれ示してい
る。
【図6】多点測光における測光ルーチンのフローチャー
トを示すものである。
【図7】絞り値AV、シャッタスピードTVを算出する
ルーチンのフローチャートを示すものである。
【図8】絞り値AVを縦軸とし、シャッタスピードTV
を横軸とした場合のプログラムラインを示したものであ
る。
【図9】APZモードのフローチャートを示すものであ
る。
【図10】図3のズームレンズで、WIDE最近接0.
5m、TELE最近接1.0mのものでのAPZライン
を示す。
【符号の説明】
1  EZ・OZ・PAN選択スイッチ2  ズーム操
作スイッチ 3  EZ・OZ・PAN選別回路 4  EZ駆動回路 5  AF位置選別・測距回路 6  測光回路・制御AV.TV算出回路7  ピント
駆動回路 8  ピント駆動モータ 9  絞り駆動回路 10  シャッタ駆動回路 11  EZ・PAN情報書込回路 21  撮影レンズ(ズームレンズ) 21a  ズーム駆動モータ 22  主ミラー 23  AFミラー 24  AFモジュール 25  焦点板 25a  擬似ズーム時視野範囲 26  測距エリアのマーク 27,28,34  ミラー 29  リレー系レンズ 30  コンデンサレンズ 31  視野枠表示部材 31a  視野枠 32  PANモード用視野枠 33  インファインダ光学系 35  接眼系レンズ 36  測光光学系 36a  測光レンズ 36b  受光素子 AF1〜AF3  AF(測距)エリアBV0〜BV7
  測光エリア

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  擬似ズームの倍率を設定する擬似ズー
    ム手段と、設定された擬似ズームの倍率を検出する擬似
    ズーム倍率検出手段と、検出された擬似ズーム倍率が所
    定値以上かどうかを判別する判別手段と、測光結果に基
    づいて露出値を求める露出値決定手段と、求められた露
    出値に基づいて絞り値とシャッタスピードとを決定する
    手段と、判別手段により擬似ズーム倍率が所定値以上で
    あると判別されたときに決定される絞り値が所定の絞り
    値より子絞りに絞り込まれるのを禁止する規制手段とを
    有することを特徴とする擬似ズーム可能なカメラ。
JP2440491A 1991-02-19 1991-02-19 擬似ズーム可能なカメラ Pending JPH04264432A (ja)

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