JPH05107595A - カメラ装置 - Google Patents

カメラ装置

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JPH05107595A
JPH05107595A JP3354781A JP35478191A JPH05107595A JP H05107595 A JPH05107595 A JP H05107595A JP 3354781 A JP3354781 A JP 3354781A JP 35478191 A JP35478191 A JP 35478191A JP H05107595 A JPH05107595 A JP H05107595A
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JP
Japan
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evf
switching
viewfinder
camera device
optical
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Pending
Application number
JP3354781A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Mukai
弘 向井
Takao Maeda
恭男 前田
Shigeto Omori
滋人 大森
Atsushi Ishihara
淳 石原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH05107595A publication Critical patent/JPH05107595A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】コンパクトに、光学式ビュウファインダーと電
子式ビュウファインダーの両方の機能を持つカメラ装置
を提供する。 【構成】図は、光学式ビュウファインダーとして使用さ
れている状態である。これを電子式ビュウファインダー
に切り換えるには、主ミラー53をアップして撮影レンズ
50側からの光を遮光し、ペンタ反射鏡56を待避させ、代
わりに表示部材62をファインダー光路上に挿入すること
で、容易に行なえる。また、光学式/電子式の切り換え
は、自動で行なうこともでき、例えば、シミュレーショ
ンモードになるのと連動して、光学式から電子式に自動
で切り換えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラに関し、特に光
学式ビュウファインダーと電子式ビュウファインダーを
有するカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からある光学式ファインダーと並
び、CCDなどの撮像素子を用いて撮影範囲の画像を取
り込み、液晶板などで表示する電子式ビュウファインダ
ー(以下「EVF」と云う)を有するカメラが多数提案
されている。光学式ビュウファインダーの特長として
は、解像力が高いことや、色が現実的であることなどが
ある。一方、EVFの特長としては、外界の暗さ、即ち
輝度の低下に強いこと、シミュレーション結果を表示で
きること、露光結果を表示できることなどがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、光学式
ビュウファインダーとEVFはそれぞれ長所があり、カ
メラとしては、両方を備えていることが望ましい。しか
しながら、両方を有するカメラ装置では、そのカメラ本
体が大きくなってしまうので操作がしにくくなったり、
コストがアップしてしまうという欠点があった。本発明
は、このような問題を解決し、コンパクトに、光学式ビ
ュウファインダーとEVFの両方の機能を取り込んだカ
メラ装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のカメラ装置は、主ミラーダウン時は光学式
ビュウファインダーに、主ミラーアップ時は撮影レンズ
側からの光を遮光することでEVFに切り換える切り換
え手段を有している。 そして、前記切り換え手段は、
描写条件を任意に変化させて、その効果を確認するシミ
ュレーションモードが設定されると、ファインダーを自
動的に光学式ビュウファインダーからEVFに切り換
え、前記シミュレーションモードが解除されると、自動
的にEVFから光学式ビュウファインダーに切り換え
る。また、露光後に、露光中の画像情報の確認をするモ
ードが設定されると、ファインダーを自動的に光学式ビ
ュウファインダーからEVFに切り換える。さらに、フ
ァインダーのモニター範囲が低輝度状態になると、EV
Fの使用を促す警告表示を行ない、自動切り換えモード
のときは前記警告表示の後、自動的にEVFに切り換え
る。
【0005】
【作用】このようにすると、従来の光学式ビュウファイ
ンダーの構成を殆どそのまま利用して、EVFが実現で
きるので、カメラ本体はコンパクトなまま、両方のファ
インダーを持つ、機能性の高いカメラ装置が得られる。
また、光学式ビュウファインダーとEVF切り換えに関
して、自動切り換えモードを備えているので、撮影者
は、常に最適のファインダーを使用できることになる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。図1は、撮影レンズとファインダー光学系が別
体となった、いわゆるレンズシャッターカメラ(以下
「LSカメラ」と云う)の外観図である。撮影レンズ10
とファインダーレンズ11が設けられている。12はメイン
スイッチで、13はレリーズボタンである。撮影レンズ10
のズーミングはズームボタン14または15を操作して行な
う。EVF16は任意の傾斜が可能で、液晶板などで構成
されている。後述の各種モードの設定は設定ボタン17に
より行なう。情報表示用液晶板18はフィルム感度やカウ
ンター及び露出情報などを表示する。19はフラッシュ発
光部である。
【0007】図2に撮影光学系とファインダー光学系の
側面図を示す。ファインダーレンズ11は単焦点レンズ
で、このファインダーレンズ11を通った光は、絞り20を
介して前記EVF16へ画像情報を伝えるEVF用CCD
21に導かれる。絞り20は、CCD21への露光量を調節す
るためのものである。また、撮影レンズ10は、例えば同
図のような2群ズームレンズで構成されており、フィル
ム23を露光する。このとき、絞り22は同図左側の1群
(凸レンズで表わしている)とともに移動する。図2で
は、各群は簡略化されて1枚のレンズで書かれている
が、1枚のレンズである必要はなく、複数枚のレンズで
構成されていてもよい。これはファインダーレンズ11に
ついても同様である。
【0008】図3はEVF16によるモニター範囲と実撮
影範囲との相関図である。図中、TTはテレ端の撮影領
域、TWはワイド端の撮影領域、EMはEVF用CCDモニ
ター範囲を示す。このように、ファインダーレンズ11は
撮影レンズ10の最大画角よりも大きい範囲の画角の画像
情報がEVF用CCD21に入るように構成されている。
これは、撮影レンズ10の焦点距離をファインダーレンズ
11の焦点距離より大きくすることによってなしうる。C
CD21は常に撮影範囲よりも広い範囲の情報を取り込ん
でいるが、EVF16による表示は、以下のどちらの方法
でもよい。 1.CCD21の取り込み情報を全て表示し、撮影レンズ
10のズーミングによるエリア変化をエリア枠で表示す
る。 2.撮影レンズのズーミングの画角変化に応じて一定率
以上の範囲をエリア枠を固定して表示する。 1では画像の大きさ(倍率)は変わらず枠のみが変化
し、2ではCCD21の画像取り込み範囲を撮影レンズ10
のズーミングに応じて変化させ、それに伴なって像の大
きさ(倍率)が変化することになる。
【0009】図4に示すように、上述の1と2の表示方
法を切り換えるようにすることも可能である。(a)
は、CCD21の取り込みエリアである。(b)は、上述
の1の方法で表示(a)内で撮影レンズ10の画角範囲を
示すエリア枠TAを表示している。(c)は、上述の2の
方法で撮影レンズ10の画角範囲のみ、即ち(b)のエリ
ア枠TA内のみを表示している。表示(b)と表示(c)
は、自動的にまたは手動で切り換え可能とすることがで
きる。自動的に切り換える場合は、例えば前記レリーズ
ボタン13の押下によってレリーズスイッチ(不図示)が
ONになったときに(c)の状態にし、露出終了後
(b)に戻るようにすればよい。このようにすれば、撮
影者は実際に撮影された範囲を拡大された表示で確認す
ることができる。また、手動で切り換える場合は、モー
ド設定ボタン17(図1)で選択するようにすればよい。
【0010】CCD21が撮影領域よりも大きい領域の画
像を取り込んでいることにより、近接時のパララックス
(視差)の補正が可能となる。EVF16の表示領域をず
らせばよいのである。図5で、EMはEVF16の取り込み
範囲であり、FDは遠距離時のEVF表示範囲、NDは近距
離時のEVF表示範囲である。AFの距離情報によって
パララックスが生じてずれるエリア枠(ND)を表示す
る。このとき被写体距離情報、あるいは焦点距離情報と
被写体距離情報つまり倍率情報によって自動的にエリア
枠をFDにシフトする。
【0011】EVFで視野枠外の表示を行なう場合につ
いて説明する。図6は通常撮影時のEVF画面である。
この例では、浜辺に立つ人物とその手前にある物体(木
材)から後方にある物体(海、船、雲、鳥、太陽)まで
全てを含んだ構図となっている。このような構図におい
て、例えばパノラマ撮影を行なう場合、図7に示す3つ
の表示例を用いれば、境界や撮影範囲外を明確に表示で
き、撮影時の構図のバランスの確認が容易に可能とな
る。図7の(a)は色調を変えた例である。撮影範囲内
は被写体の色調そのままで表示し、範囲外に関しては赤
色、緑色など一色で、あるいは被写体の色の補色で、ま
た白黒のみで表示する。(b)は撮影範囲外に特定のパ
ターンを表示するものであるが、そのパターンは範囲外
の像を確認するのに妨げとならないような濃さ及び荒さ
のものとする。(c)は撮影範囲外の表示をネガ/ポジ
反転したものでカラーでも白黒でも可能である。
【0012】撮影レンズとファインダーレンズが別体で
あるLSカメラの、別の実施例としてファインダーレン
ズに変倍機能を設けたものについてファインダー部のみ
を図8に示す。図8は図2に対応しているが、撮影レン
ズは図示していない。撮影レンズの変倍比が大きすぎる
と、図4(c)のようにEVF情報より小画角の範囲を
取り出すとき解像度が低下してEVFが見にくくなる。
その際ファインダーのズーミングを行なうと、高い解像
度を保てる。このとき画角は必ず撮影レンズよりも大き
く取る。つまり、ズーミング中も常に 撮影レンズの焦点距離>ファインダーレンズの焦点距離 の関係を保つようにする。図9にファインダーレンズの
変倍域と撮影レンズの変倍域を示す。本例では、ファイ
ンダーレンズの変倍量と撮影レンズの変倍量は同量とし
ているが、撮影レンズの変倍量よりもファインダーレン
ズの変倍量の方が少なくてもよい。ファインダー部の変
倍比を小さくするとファインダー部がコンパクトな構成
となる。撮影レンズの画角変化をθ(x)とすると、撮影
レンズに連動してファインダー部の画角θ'(x)は θ'(x) = θ(x) + △θ となる。但し、△θは画角の変化によらず一定の値であ
る。
【0013】ファインダーレンズの変倍機能の有無に関
わらず、LSカメラにおける制御について以下で説明す
る。図10に電源がONされてから露出制御完了までのメ
インルーチンのフローチャートを示す。電源がONされ
ると処理が開始され(ステップ#100)、ステップ#102で
フィルムデータを、ステップ#104で撮影レンズデータを
カメラ内に取り込む。続いて、ステップ#106では後述の
構図を決定するルーチンを、ステップ#108ではピント合
わせのためのAFルーチンを、ステップ#110では露出値
(絞り及びシャッタースピード)を決めるAEルーチン
を実行する。ステップ#112ではレリーズスイッチがON
されたかを見てONされていなければステップ#104以降
を繰り返す。ONされていればステップ#114で露出制御
を開始し、フィルムへの露光を行なう。ステップ#116で
は露光開始と同時に、後述のEVF用の画像データホー
ルドルーチンを実行する。ステップ#118ではEVF用に
新たな画像データを取り込み、その後ステップ#104以降
を繰り返す。同図のステップ#108のAFルーチン、ステ
ップ#110のAEルーチン及びステップ#114の露出制御に
ついては公知の制御方法と同様であるので説明は省略す
る。
【0014】図11は、図10のステップ#102のフィルムデ
ータ入力ルーチンのフローチャートである。フィルムデ
ータは、パトローネの表面のDXコードを読み取ること
によって得られる。まず、ステップ#152でISO感度
を、続いてステップ#154でラチチュードを読み取る。ス
テップ#156ではラチチュードデータよりポジ/ネガの判
定を行なう(ラチチュードが狭ければポジフィルム、広
ければネガフィルム)。ステップ#158及びステップ#160
は、撮影者が必要に応じてモード設定ボタン17(図1)
で設定している情報をチェックする。ステップ#158は、
光源タイプがデイライトタイプであるか、タングステン
タイプであるかで、設定されていないときはデイライト
タイプとなる。ステップ#160は、フィルムがカラーであ
るか、白黒であるかで、設定されていないときはカラー
フィルムとなる。その後、ステップ#162でメインルーチ
ンへ戻る。
【0015】図12は、図10のステップ#104の撮影レンズ
データ入力ルーチンのフローチャートである。ステップ
#202で焦点距離情報の読み取りを行なう。ズームレンズ
であればテレ端とワイド端の焦点距離と、現在の位置で
の焦点距離を入力する。ステップ#204では開放での絞り
と絞り込んだときの絞り及び現在の絞り情報の読み取り
を行なう。ステップ#206では最近接距離と現在の撮影距
離の情報を取り込む。この撮影距離は不図示のAF手段
から入力されるもので厳密にはレンズデータではない
が、本ルーチンで取り込むものとする。ステップ#208で
メインルーチンへ戻る。
【0016】図13は、図10のステップ#106の構図ルーチ
ンのフローチャートである。本ルーチンは、構図を決め
るためのルーチンである。まず、ステップ#252でEVF
用CCDの画素データを一定時間取り込む。次にモード
設定ボタン17(図1)を見て各種モードの設定を判定
し、該モード実行用のルーチンを実行する。ステップ#2
54でライン判別モードが設定されていればステップ#256
でライン判別ルーチンを実行し、ステップ#258でパター
ン判別モードが設定されていればステップ#260でパター
ン判別ルーチンを実行する。同様に、ステップ#264で動
体判別ルーチン、ステップ#268で確認ルーチンが実行さ
れる。また、モードが設定されていなければ、ステップ
#252で取り込まれた画素データがそのままEVFに伝達
され、ステップ#270で通常表示を行なう。上述のCCD
取り込み画面とエリア枠表示及びエリア枠内のみの表示
の切り換え(図4)や、パノラマ撮影時のパノラマ表示
(図7)などはこのステップ#270の通常表示の中で行な
われるものである。その後、ステップ#272でメインルー
チンに戻る。
【0017】図14は、図13の構図ルーチン内のステップ
#256のライン判別ルーチンのフローチャートである。実
際のフローを説明する前に、図15でEVFの観察状態と
してライン判別の様子を説明する。図15の(a)は、被
写体に対してカメラ本体がまっすぐに構えられている場
合である。このときEVF画面枠に対して被写体のライ
ンが水平になっており、フィルムに写し込まれた場合も
フィルムの画枠に対して例えば水平線が正しく水平にな
る。(b)は、何らかの原因で被写体に対してカメラ本
体が傾いている場合である。この傾き量がEVF画面枠
に対して大きいかまたは小さいかがはっきりしないとき
には、そのままフィルムに写し込まれてしまう可能性が
あり、現像後にはじめてその傾きの大きさを認識してし
まうことになる。この傾きに関する問題点を実写前に認
識するためにEVFの画面内にラインを表示するように
したものが(c)である。被写体のパターンを認識し
て、被写体の水平ラインを検出し、EVFの画面枠に平
行な基準線と前記被写体の水平ラインを同時にかつほぼ
同じ位置に表示している。これにより、撮影者は被写体
の傾き量を認識できるのでカメラ本体の傾きを補正する
ことができる。尚、検出ラインは、水平だけでなく、垂
直、斜めのラインでもよく、斜めラインは水平あるいは
垂直に対する相対関係の確認に使用できる。また、被写
体のライン検出の際に算出された水平または垂直に対す
る角度情報を画面内もしくは画面外に定量的に表示して
もよい。図14に戻って、実際のフローについて説明す
る。被写体像情報の中から水平、垂直または斜めのライ
ンを検出するためには、被写体像情報の輝度信号の空間
微分値が大きくなるところ、即ち輝度信号の変化の大き
いところを検出してラインと見なせばよい。ステップ#3
02で隣接する画素の輝度信号を比較する。本ルーチンで
はディジタル処理を行なっているので、ステップ#304で
隣接する輝度信号の差が所定値より大きいかを見て、大
きければステップ#306でその画素を被写体のライン部と
見なす。ステップ#308で全画素の比較が終了したかを見
て、終了していなければステップ#302に戻り、隣接画素
間の比較を繰り返す。ステップ#308で全画素の比較が終
了していれば、ステップ#310でラインと見なされた画素
をつないで直線を作り、得られた直線から最長のものを
選んで、その直線を被写体のライン部とする。ステップ
#312で被写体のライン部が検出できたかを見て、検出で
きなかった場合は何もせず、ステップ#322で呼び出し元
に戻る。検出できた場合は、ステップ#314でEVF枠に
平行な基準ラインとの相対角度を算出する。ステップ#3
16で検出したライン部を、ステップ#318で基準ラインを
それぞれ表示する。このとき基準ラインは検出されたラ
イン部近辺に表示する。ステップ#320で角度情報を表示
し、ステップ#322で呼び出し元に戻る。尚、被写体のラ
イン部の検出は、輝度信号でなく色信号で行なってもよ
い。
【0018】図16は、図13の構図ルーチン内のステップ
#260のパターン判別ルーチンのフローチャートである。
ステップ#352では、パターン判別演算によってパターン
の大きさ及び位置を算出し、パターンを含む一定比率の
画角を設定する。図17に示すように被写体は設定された
画角で表示されるが、このとき撮影エリアも同時に表示
される。ステップ#354で、パターンが撮影画角(エリア
枠)をはみ出しているかを判定し、はみ出しているとき
は、ステップ#356で自動的に画角の変更を行なう。図17
の(b)ではエリアE1をE2に変更している。ステップ#3
58で表示されたパターンを見て自動設定された画角が不
満であれば、ステップ#362で撮影者は好みのズーミング
を行なった後、再度ステップ#358で表示を行なう。画角
が満足できるものであれば、ステップ#364で呼び出し元
に戻る。図17は、上述のパターン判別により画角が自動
設定されたEVF観察画面である。(a)は、人物のパ
ターンを判別して、人物と背景とのバランスが適度に保
たれた画角を表示している。(b)は、(a)の位置か
ら人物パターンがEVFの端の方に移動した場合で、人
物パターンが撮影画角に入るようにエリア枠を自動的に
広げる。(c)は、人物が多数存在する場合で、人物が
全員入るように画角を決定する。表示の方法としては、
図17のように画面内にエリア枠を表示する方法と、エリ
ア内を全画面として表示する方法があり、選択できるよ
うにしてもよい。被写体が動体である場合のパターン判
別については動体判別ルーチンとして後述するが、この
動体判別モードにおいては、被写体が動体でない場合は
大きさが判別できないので最適な画角が決められない。
しかしながら、このパターン判別モードでは、被写体が
動いていなくても大きさが認識でき、従ってその被写体
に対する最適な画角を決定することができる。
【0019】画面内の動体を検出については従来から知
られている種々の方法があるが、動体の検出ができる
と、パターン判別によってその動体の大きさを算出する
ことができる。動体の大きさを演算することで、被写体
像倍率(撮影レンズの焦点距離/被写体距離)が所定値
になるように画角を決定する従来のAPZ(AdvancedPr
ogram Zooming)よりも精度がよく最適な画角を設定す
ることができる。つまり、従来の方法では被写体に関す
る情報としては被写体距離しかなかったため、被写体の
大きさに関わらず、例えば大人も子供も、距離が同じで
あれば同じ画角となっていた。動体であることを認識で
きると、その大きさの算出ができ、大きさを考慮するこ
とによって常に最適な画角で撮影することができる。動
体の大きさは、例えば動体と判別した領域を求めたり、
動体と判別した領域の色情報と同様の色の領域を求めた
りする等のパターン判別によって算出される。また、上
述の色分布による方法でなく、画面内の輝度分布を用い
てもよい。動体の検出に伴ない、大きさだけでなく動き
量の算出もできる。動き量が算出できると、その動き量
に応じた最適なシャッタースピードで露出を制御するこ
とができるので被写体ブレのない撮影が可能となる。さ
らに、動体は撮影者が想定した構図で撮影することが難
しいが、動体が画面内の特定の位置に移動したことを判
別して自動でレリーズする手段を備えているので、適切
な構図での撮影が容易に行なえる。所定の位置は、画面
中央とすることもできるが撮影者の意図に応じて位置を
設定できるようにすることも可能である。その場合に
は、外部からダイヤル等の操作部材を操作することによ
って設定するようにすればよい。
【0020】図18は、図13の構図ルーチン内のステップ
#264の動体判別ルーチンのフローチャートである。ステ
ップ#402で動体の判別を行ない、ステップ#404でその大
きさを求める。ステップ#406では動体の大きさと撮影画
角を比較し、適切な画角であればステップ#410に進み、
そうでなければステップ#408で画角を変更してステップ
#402以降を再度実行する。画角の変更は通常撮影レンズ
のズーミングによって行なうが、トリミング撮影を行な
うという方法もある。ステップ#406で適切な画角である
と判定された場合は、ステップ#410で動体の位置を、ま
たステップ#412で動き量をそれぞれ検出する。ステップ
#414では動体の位置及びエリアを表示する。自動的に設
定された画角が不満であれば、ステップ#418で撮影者は
手動でズーミングを行ない、撮影画角の変更をする。変
更された画角が動体位置エリアとして認識され、ステッ
プ#420で大きさの設定をして、ステップ#410以降を再度
実行する。ステップ#416で手動ズーミングが不要となっ
た場合は、ステップ#422で自動レリーズモードであるか
を判定する。自動レリーズモードでなければ、ステップ
#430で呼び出し元に戻る。自動レリーズモードであれ
ば、ステップ#424であらかじめ設定した主被写体位置と
動体位置を比較し、設定した主被写体位置に動体がない
場合はステップ#402に戻り以降を再度実行する。動体が
設定した主被写体位置にあるときは、ステップ#426で検
出した動体の動き量に基づいた適切なシャッタースピー
ドの設定を行なって、ステップ#428で自動レリーズし、
ステップ#430で呼び出し元に戻る。図19は、動体判別モ
ード時のEVF観察画面である。動体判別モードに入る
と、EVF上で動体を含む一定範囲E3が表示される(図
18ステップ#414)。E3のエリアの大きさは、動体が10
0%入り、かつ一定の余裕率を掛けた大きさで自動的に
決められる。また、同時に実際の撮影レンズの撮影範囲
E4もEVFに表示される。このE3とE4は同じ大きさのエ
リアである。エリアの大きさがよければ、エリアE4に動
体が入ったときにレリーズされる。同図において、
(a)は構図を決める前のEVF画面で、(b)はレリ
ーズされる直前のEVF画面を示している。レリーズ
は、撮影者が判断して行なう方法と、動体がエリアに入
ったことを判定し自動でレリーズする方法がある。自動
レリーズは、 1.動体の主な移動方向を判定する(長辺方向OR短辺方
向)。 2.動体の移動方向と一致する方向の辺で動体が中心に
くればレリーズ。 (但し、移動しない方向のフレーミングは撮影者が行な
う。)のような手順で行なわれる。主被写体位置を辺の
中心としない場合は、あらかじめ主被写体位置を設定し
ておく。検出した動体のエリアと、設定した主被写体位
置が一致したとき、自動的にレリーズされる。
【0021】図20は、図13の構図ルーチン内のステップ
#268の確認ルーチンのフローチャートである。確認モー
ドとは露出制御前に、シャッタースピード(Tv値)、
絞り(Av値)の効果を確認して適切なTv値及びAv
値を選択するためのモードである。ステップ#452で、露
出値(Ev値)を入力する。Ev値はCCDから得られ
た輝度情報とフィルム感度により決定される。ステップ
#454ではシャッタースピードの効果を見るモードかどう
かを判定する。シャッタースピードの効果を見るモード
であればステップ#456以降を実行し、そうでなければ絞
りの効果を見るモードとみなし、ステップ#462以降を実
行して、ステップ#468で呼び出し元に戻る。まず、シャ
ッタースピードの効果を見るモードであるが、ステップ
#456でEv値に応じた通常撮影の最適プログラムライン
によってシャッタースピードTvpを演算する。ステッ
プ#458ではTvpで制御した画像を取り込む。このとき
Tvpの制御はCCDの積分時間で制御する。ステップ
#460ではTvpよりもα段前後の撮影情報を取り込む。
本実施例では、Tvpの前後1枚ずつ計3枚の情報を取
り込んでいるが、Tvpとの比較用に2枚以上であれば
何枚取り込んでもよい。次に、絞りの効果を見るモード
であるが、これは被写界深度、ピント範囲、背景のボケ
効果をシミュレートする目的のために行なわれる。ステ
ップ#462でEv値に応じた通常撮影の最適プログラムラ
インによって絞りAvpを演算する。ステップ#464では
実際のファインダーの絞りをAvpに絞り込んでCCD
の画像データを取り込む。ステップ#466ではAvpより
もα段前後の撮影情報を取り込む。Tvpと同様に2枚
以上であれば何枚取り込んでもよい。Tvp±α、Av
p±αの情報取り込みは、実際にCCD積分時間または
絞りを変化させて画像を取り込む方法を用いている。
【0022】図21は、図10のステップ#116のEVF画像
データホールドルーチンのフローチャートである。これ
は画像データをレリーズ後表示するためにホールドして
おくためのルーチンである。レリーズスイッチがONさ
れシャッターが起動されて、図10のステップ#114で露光
が開始されると、同時に本ルーチンが動作する。まず、
ステップ#502でCCDの積分を開始し、ステップ#504で
積分を終了する。積分の開始から終了までの時間は、制
御Tv値がTvのとき1/2Tvとする。撮影レンズと
EVF用の光学系は別になっているので、フィルムへの
適正露光量とCCDへの適正露光量は違う。そのためE
VF用光学系にはCCDへの露光量が最適になるように
絞り機構を内蔵している。次に、ステップ#506ではフィ
ルムへの露光完了後、その露光中にCCDによって得ら
れた画像情報をEVFに表示する。表示時間△tは1〜
10秒程度である。最後に、ステップ#508で得られた画
像情報をデータ格納用のRAMに格納し、撮影記録デー
タを保存する。
【0023】以上の説明は、LSカメラとそのEVFに
ついてのものであったが、一眼レフカメラ(以下「SL
Rカメラ」と云う)に応用した実施例について、以下で
説明する。特にここでは、EVFの画面分割を行ない、
各種条件でのシミュレーションが可能になっている。図
22は、EVFを備えたSLRカメラのブロック図であ
る。各制御部を制御するためのCPU30に、EVF制御
部31、露出制御部33、レンズ駆動部37、CCD40、レン
ズ情報読み取り部41、操作部材制御部42、フィルム情報
読み取り部44及びフィルムへの情報書き込み部45が接続
されている。EVF制御部31は、液晶素子等で構成され
ているEVF32を駆動及び制御する。露出制御部33は、
レンズの絞りを駆動する絞り制御部34と、フラッシュ等
の補助光源を制御するフラッシュ制御部35と、フィルム
への被写界光照射時間を調節するシャッターを制御する
シャッター制御部36の3つの制御部によりフィルムへの
露光量の制御を行なう。レンズ駆動部37は、ズーミング
を行なうズーミング制御部38と、ピント位置の検出等を
行なうピント位置制御部39により撮影画角の変更及び合
焦位置へのレンズの駆動を行なう。CCD40は、被写界
光を検知する。CCD以外の撮像素子でもよい。レンズ
情報読み取り部41は、Fナンバーなどの撮影レンズ情報
を読み取る。操作部材制御部42は、合焦位置を入力する
フォーカシング関係スイッチ、露出量、シャッタースピ
ード、絞りを入力する露出関係スイッチ、撮影画角を入
力する構図関係スイッチから成るスイッチ群43を制御す
る。フィルム情報読み取り部44は、フィルムパトローネ
よりDXコード、即ちISO感度やラチチュードを読み
取る。フィルムへの情報書き込み部45は、フィルムへ撮
影情報を書き込む。
【0024】図23に電源がONされてから露出制御完了
までのメインルーチンのフローチャートを示す。電源が
ONされると処理が開始され(ステップ#550)、ステッ
プ#552でフィルムデータを、ステップ#554で撮影レンズ
データをカメラ内に取り込む。このフィルムデータ入力
ルーチンは図11に、撮影レンズデータ入力ルーチンは図
12に示したものと同様であるので、説明は省略する。ス
テップ#556でCCD40より得られる被写界の距離情報、
輝度情報、色情報から露出制御輝度(Ev値)を算出す
るEv値演算ルーチンを実行する。ステップ#558では算
出されたEv値に基づいてCCD40から得られた画像情
報をEVF32にフル画面で表示する。ステップ#560で
は、算出したEv値よりフラッシュが必要であると判断
したか、あるいは撮影者がフラッシュ使用の要求を入力
したかを判定する。どちらかの理由でフラッシュを使用
する場合は、ステップ#562でフラッシュ効果を撮影者が
評価するフラッシュシミュレーションルーチンを実行す
る。これは、フラッシュのプリ発光を行なってそのとき
のCCD40で得た画像情報によって、フラッシュの効果
を見るものである。ステップ#564では露出補正が必要で
あるかを判定し、必要な場合はステップ#566で露出補正
シミュレーションルーチンを実行する。これは補正を加
えた露出値に基づいてCCD40で得た画像情報によっ
て、露出補正の効果を見るものである。同様に、ステッ
プ#570では記録媒体の特徴に合わせて、画像情報をカメ
ラのCPU30で処理したものを評価する鑑賞シミュレー
ションルーチンを、ステップ#572では絞りやシャッター
スピードによる描写の違いを、実際に両者を変化させて
得た画像情報によって評価するAvTvルーチンを、ま
たステップ#578ではプリ露光間中にレンズの駆動を行な
って得た画像情報によって露光間の特殊撮影を評価する
特殊撮影ルーチンを実行する。前記AvTvルーチン
は、図20の確認ルーチンと同様であるので説明は省略す
る。ステップ#580ではレリーズスイッチがONであるか
どうかを見て、ONであればステップ#582で公知の露出
制御を行ない、OFFであれば何もしない。その後ステ
ップ#554に戻り、以降の処理を繰り返す。
【0025】図24は、図23のステップ#556のEv値演算
ルーチンのフローチャートである。ステップ#602でCC
D40より画像情報を入力する。ステップ#604でパターン
判別モードを選択したかを判定する。パターン判別モー
ドを選択したときはステップ#606で画像情報中に人物パ
ターンまたは肌色領域を含んでいるかを見る。含んでい
る場合は、ステップ#608でβ(撮影レンズの焦点距離/
被写体距離)が所定値β1 以下であるかを見る。これは
ポートレート撮影を意図した像倍率かを判断するもの
で、βがβ1 以下であれば、ポートレート撮影とみなさ
ず、ステップ#610で人物と背景のどちらにも同程度の重
みをつけた人物背景重点測光を行なう。ステップ#608で
βがβ1 より大きく、即ちポートレート撮影を意図して
いる場合は、ステップ#612でβが所定値β2 (β1 <β
2 )以上であるかを見る。これは顔がはっきりと識別で
きるかを判断するもので、βがβ2 以上であれば、ステ
ップ#614で半身大から顔アップの人物撮影の際に人物の
顔に重みをつけた顔部分重点測光を行なう。ステップ#6
12でβがβ2 より小さければ、ステップ#616で全身大か
ら半身大の人物撮影の際に人物全体に重みをつけた人物
重点測光を行なう。ステップ#606で人物パターン等を含
んでいない場合は、ステップ#618で画像情報に動体があ
るかを見る。動体がある場合は、ステップ#620で撮影者
が流し撮りを行なっているかを見る。流し撮りを行なっ
ていないときは、ステップ#622で動体に重みをつけた動
体重点測光を行ない、流し撮りのときは、静止物が相対
的に動体とみなされるので、ステップ#624で静止物に重
みをつけた静止物重点測光を行なう。またステップ#618
で動体がない場合は、ステップ#626で平均測光を行な
う。ステップ#604でパターン判別モードが選択されてい
ないときは、ハイライトシャドーモードとなり、ステッ
プ#628以降を実行する。ハイライト基準かシャドー基準
かは撮影者が設定するが、ハイライト部もしくはシャド
ー部の輝度はカメラが判断する。即ち、ステップ#628で
ハイライト基準またはシャドー基準での測光におけるC
CD40のシャッタースピード、具体的には積分時間のず
らし量を算出する。ステップ#630では後述するマルチモ
ニターモードでいくつかの露出量を評価し、そのうちの
1つを選択する。ステップ#632で選択した露出量の画像
をEVFフル画面で確認する。ステップ#634で選択した
画像が満足できるものであるかどうかを見て、満足であ
ればステップ#638に進む。不満であれば、ステップ#638
で露出基準値をシフトさせてステップ#628に戻り、再評
価を行なう。評価は、CCD40の積分時間(シャッター
スピード)の変化でなく、絞りの変化で行なってもよ
い。上述の各種測光の後もステップ#638に進みEv値を
算出して、ステップ#640でカメラCPU30に書き込み、
ステップ#642でメインルーチンに戻る。
【0026】図25は、図23のステップ#562のフラッシュ
シミュレーションルーチンのフローチャートである。ス
テップ#652で撮影者がフラッシュ発光時の被写界の状態
を確認するように設定しているかを見る。設定していれ
ばステップ#654でフラッシュ制御部35がプリ発光を行な
う。ステップ#656でCCD40は画像情報を取り込み、プ
リ発光前とプリ発光中の被写界の輝度変化を検出して、
CPU30にそのときの画像情報を送信する。CPU30は
被写界のフラッシュ発光に伴なう輝度変化により本発光
時の撮影状態を予測、算出し、その画像情報をEVF32
に送り、ステップ#658でフル画面で表示する。ステップ
#652で撮影者が確認しないとした場合はステップ#672で
メインルーチンに戻る。ステップ#660で撮影者がフラッ
シュ光量と自然光量の比率を変えるように設定している
かを見る。設定していればステップ#662で撮影者によっ
て入力された光量比のシフト量を取り込む。このときス
テップ#656で検出した被写界の輝度変化より、被写界の
各エリアでのフラッシュ光の加わり状態を算出する。フ
ラッシュ光は近距離被写体には届くが遠距離被写体には
届かず、従って、例えばフラッシュ光量を多くすると、
近距離被写体はその分だけ明るくなるが遠距離被写体の
明るさは変化しないということが起こるからである。光
量比をシフトさせ、フラッシュ光量を所定値に比べて多
くまたは少なくするときは、それに応じた被写界各エリ
アでのフラッシュ光の加わり状態の変化を算出し、その
画像情報をEVFに送信する。ステップ#664ではマルチ
モードでいくつかの光量比を評価し、そのうちの1つを
選択する。ステップ#666では、ステップ#664で選択した
光量比の画像をEVFフル画面で確認する。ステップ#6
68で選択した画像が満足できるものであるかどうかを見
て、満足であればステップ#670でその光量比をCPU30
に書き込む。不満であれば、ステップ#662に戻り、シフ
ト量を変えて再評価を行なう。光量比が決定したとき、
及びステップ#660で撮影者が光量比のシフトを行なわな
いとした場合は、ステップ#672でメインルーチンに戻
る。
【0027】図26は、図23のステップ#566の露出補正シ
ミュレーションルーチンのフローチャートである。ステ
ップ#702でCCD40より画像情報を入力する。ステップ
#704で図24のEv値演算ルーチンで算出されたEv値を
入力する。ステップ#706で撮影者によって入力された露
出補正量を取り込む。ステップ#708ではマルチモードで
いくつかの露出補正量を評価し、そのうちの1つを選択
する。ステップ#710では、ステップ#708で選択した露出
補正量の画像をEVFフル画面で確認する。ステップ#7
12で選択した画像が満足できるものであるかどうかを見
て、満足であればステップ#714でその露出補正量をCP
U30に書き込んで、ステップ#716でメインルーチンに戻
る。不満であれば、ステップ#706に戻り、シフト量を変
えて再評価を行なう。この露出補正量のシフトは、実撮
影をしてCCD40への積分時間を変化させることにより
行なう。
【0028】図27は、図23のステップ#570の鑑賞状態シ
ミュレーションルーチンのフローチャートである。ステ
ップ#752でCCD40より画像情報を入力する。ステップ
#754で図24のEv値演算ルーチンで算出されたEv値を
入力する。ステップ#756でフィルムデータ入力ルーチン
(図11)を実行してフィルム情報を入力する。ステップ
#758では、ステップ#756で入力されたフィルム情報より
白黒フィルムであるかを見る。白黒フィルムであれば、
ステップ#760でEVF32を白黒モニター状態にして(通
常はカラーモニター状態)、鑑賞状態をシミュレーショ
ンし、ステップ#762でフル画面で白黒表示し、ステップ
#764でメインルーチンに戻る。ステップ#758で白黒フィ
ルムでない場合は、ステップ#766で光源が自然光である
かどうかを見る。自然光であればステップ#768でEVF
32の画面を自然光のRGB特性に設定し、自然光でなけ
ればタングステンランプによるフラッシュ発光であるの
で、ステップ#770でEVF32の画面をタングステンのR
GB特性に設定する。ステップ#772でネガフィルムであ
るかを見て、ネガフィルムであればステップ#774でネガ
フィルムのカラーモニター状態にして、鑑賞状態をシミ
ュレーションする。このときISO感度により高感度フ
ィルムであることを検知した場合には、EVF32を粗再
生モードとする。ステップ#776でフル画面で表示する。
ステップ#778で画像が満足できるものかどうかを撮影者
が判断して、満足であればステップ#780でその画像のプ
リント焼付濃度情報をフィルムに記録し、ステップ#764
でメインルーチンに戻る。不満であれば、ステップ#782
で焼付濃度をオーバー側あるいはアンダー側にシフトさ
せる。ステップ#784ではマルチモードでいくつかの焼付
濃度を評価し、そのうちの1つを選択し、ステップ#774
以降を実行する。ステップ#772でネガフィルムでない場
合は、リバーサルフィルムとみなして、ステップ#786で
EVF32を極精細再生モードとして、鑑賞状態をシミュ
レーションする。ステップ#788でフル画面で表示した
後、ステップ#764でメインルーチンに戻る。本ルーチン
では、フィルムタイプによって、EVF32の再生モード
として、普通モード(白黒/カラー)、粗再生モード、
極精細再生モードの3つのモードを使い分けているが、
普通モードと極精細再生モードを区別せず1つのモード
として、粗再生モードとで2つのモードとしてもよい。
【0029】図28は、図23のステップ#578の特殊撮影ル
ーチンのフローチャートである。ステップ#802で、撮影
者がモード設定ボタンによって露光間ズーミングを行な
うという設定をしているかを見て、設定している場合は
ステップ#804以降を実行する。露光間ズーミングの設定
をしていないときは、ステップ#816で同じくモード設定
ボタンによって露光間フォーカシングの設定をしている
かを見て、設定している場合はステップ#818以降を実行
する。どちらも設定されていないときはステップ#814で
メインルーチンに戻る。まず露光間ズーミングである
が、ステップ#804でプリ露光中にレンズの駆動を行な
い、ズーミングする。ステップ#806でプリ露光時の画像
情報を入力して、ステップ#808でEVF32にフル画面で
表示する。ステップ#810でEVF32の表示を見て撮影者
が実際の撮影時に露光間ズーミングを行なうかどうかを
入力し、行なうとした場合はステップ#812でレンズ駆動
部37に対して露光間ズーミングの命令を出し、行なわな
いとした場合は何もせず、ステップ#814でメインルーチ
ンに戻る。次に露光間フォーカシングであるが、ステッ
プ#818でプリ露光中にピント位置をずらす。ステップ#8
20でプリ露光中の画像情報を入力して、ステップ#822で
EVF32にフル画面で表示する。ステップ#824でEVF
32の表示を見て撮影者が実際の撮影時に露光間フォーカ
シングを行なうかどうかを入力し、行なうとした場合は
ステップ#826でレンズ駆動部37に対して露光間フォーカ
シングの命令を出し、行なわないとした場合は何もせ
ず、ステップ#814でメインルーチンに戻る。
【0030】図29は、上述の各種ルーチンからコールさ
れているマルチモニターモードのフローチャートであ
る。シフトすることができるものは、フラッシュ光量
比、露出補正値、プリント焼付濃度である。ステップ#8
52でEVF制御部31がEVF32の画面を複数個に分割す
る。ステップ#854では撮影者によって入力されたシフト
値量だけ初期制御値をずらす。ステップ#856で入力され
た値がフラッシュ発光時の光量比であるかを見る。光量
比であればステップ#858でプリ発光時フラッシュ照射さ
れたエリアのEVF32での輝度レベルをシフトさせてC
PU30に記憶させる。フラッシュ光でなければ焼付濃度
もしくは露出補正値なので、ステップ#860で絞りを変化
させた情報をCPU30に記憶させる。本ルーチンでは、
絞りを変化させているが、絞りでなくシャッタースピー
ドを変化させてもよい。ステップ#858またはステップ#8
60で記憶させた情報を、ステップ#850で分割したEVF
32の各画面に表示する(ステップ#862)。ステップ#864
では各分割画面の任意のエリアのズームアップの要求が
入力されているかを見て、入力されていなければステッ
プ#874に進む。入力されているときは、ステップ#866で
ズームアップするエリアを特定するかどうかを見て、特
定する場合はステップ#868でエリアの特定を行ない、ス
テップ#870で特定されたエリアをズームアップする。エ
リアの特定を行なわないときは、ステップ#872で自動的
に中心の領域(例えば分割画面の約1/4の領域)をズ
ームアップする。ステップ#868で、エリアの特定を行な
う方法としては、分割画面上で拡大したいエリアの1本
の対角線の両端の2点を画面上のカーソルで指定する。
カーソルの移動や指定は、カメラに設けたダイヤル等の
操作部材を用いたり、視線検知によって行なう。ステッ
プ#874では撮影者が各画面を評価して、効果が満足でき
る画面がないとき、再度ずらし量を変化させたいとして
シフト量を入力したかを見て、入力していればステップ
#854に戻り再度#854以降を実行する。満足できる画面が
あるときは、ステップ#876でその画面を選択する。画面
の選択は、ステップ#868と同様、ダイヤルや視線検知な
どの方法で行なう。選択された画面の制御値を決定値と
する。ステップ#876で複数の画面が選択されたときは選
択された画面の制御値の平均を決定値とする。ステップ
#878でEVF32を分割画面から標準画面に切り換えて、
ステップ#880で呼び出し元に戻る。
【0031】図30は、上述のマルチモニターモードでの
表示画面である。画面は4分割されており、それぞれの
画面は初期制御値を所定値ずつシフトさせた制御値での
画像を表示している。図31は、図30と同様にマルチモー
ドでの表示画面であるが、画面は3分割で画面の配置も
図30とは異なっている。図32は、図30と同様の画面であ
るが、評価エリアをそれぞれの分割画面毎に拡大して表
示している。図33は、図30の画面において、拡大したい
エリアECを領域指定用カーソルCUで指定している。
【0032】図34は、図25のフラッシュシミュレーショ
ンにおけるマルチモニター画面(2分割)の例を示す。
フラッシュ光は、近距離被写体にのみ作用するので、背
景の明るさは変化せず、近距離の人物の明るさのみが増
している。例えば、逆光での撮影の際、左の画面のよう
に人物が暗くなってしまうが、フラッシュを発光するこ
とによって人物が明るくなることが画面上で確認でき
る。図35は、図26の露出補正シミュレーションまたは図
27における鑑賞状態シミュレーションのプリント焼付濃
度選択時におけるマルチモニター画面(2分割)の例を
示す。この両シミュレーションにおいては、画面はフラ
ッシュ発光時と違い、画面の明るさの濃淡の比率は保た
れたまま、全体が明るくなったり暗くなったりする。露
出補正シミュレーションにおいては、Av値、Tv値を
シフトさせ、露出値を変化させてモニターしている。ま
た、焼付濃度決定ではフィルムラチチュード相当幅をシ
フトさせてモニターしている。また、より具体的に、図
36は撮影レンズ絞りを変えた2画面であり、右の画面で
は左の画面に比べ背景がぼけている。図37はシャッター
スピードを変えた2画面である。
【0033】SLRカメラへのEVFの適用例として、
以下で光学式ビュウファインダーと電子式ビュウファイ
ンダー(EVF)の切り換えの可能なSLRカメラにつ
いて説明する。
【0034】まず切り換えの機構について述べる。図38
は、中空ペンタを用いた実施例である。同図において上
部がファインダー側、下部が撮影レンズ(フィルム)側
である。撮影レンズ50に入った光が直進する位置にシャ
ッター51とフィルム52が設置されている。光学式ビュウ
ファインダーとして観察する場合は、撮影レンズ50を通
った光が主ミラー53でファインダー側へ反射され、焦点
板54に結像する。その像を中空ペンタ55、ペンタ反射鏡
56及び接眼レンズ57、58を介して観察する。一方、主ミ
ラー53を一部通過した光は、サブミラー59で反射され、
リレーレンズ60を通り、CCD61へと導かれ、撮像が行
なわれる。フィルム52への露光は、前記主ミラー53を矢
印方向にアップさせ、シャッター51を開いて行なわれ
る。このときサブミラー59をアップさせてもよいし、あ
るいはサブミラー59にペリクルミラーのような半透過鏡
を用いれば、サブミラー59の移動(アップ)は不要とな
り、露光中も撮像を行なうことができる。図38の状態か
ら、EVFへの切り換えを行なうには、まず、図39のよ
うにファインダー光路中に配置されたペンタ反射鏡56を
矢印方向(図38)に回転させ、中空ペンタ55の上前方部
に配置してある表示素子62及び照明部材63をファインダ
ー光路中に移動させる。次に、主ミラー53をアップさ
せ、撮影レンズ側からの光を遮光する。この状態で、接
眼レンズ57及び58を移動して像の変倍、視度合わせを行
なうと、前記CCD61で撮像され、表示素子62に表示さ
れた画像の観察が可能となる。このような操作により、
光学系ファインダーの構成のまま、光学式ビュウファイ
ンダーとEVFを切り換えて使用することができる。
【0035】図40は、ペンタプリズムを用いて、EVF
用の表示素子をファインダー光路外のペンタプリズムの
ダハ面付近に配置した実施例である。光学式ビュウファ
インダーとして観察する場合は、ペンタプリズム64を使
用している以外、図38とほぼ同じである。EVFへの切
り換えのために、反射ミラー65、66、レンズ67及び分光
プリズム68が接眼レンズ57、58の前に配置されている。
図40の状態から、EVFへの切り換えを行なうときは、
図41のように主ミラー53をアップさせ、撮影レンズ50側
からの光を遮光して、CCD61で撮像された像をペンタ
ダハ部の表示素子62に表示する。その像を、少なくとも
1枚以上の反射ミラー(本実施例では2枚)とレンズ67
及び分光プリズム68を用いて、接眼レンズ57、58へと導
く。このとき接眼レンズ57、58は、図39と同様に移動さ
せ、視度合わせを行なう。
【0036】図42は、図40と同様にペンタプリズムを用
いているが、EVF用の表示素子として透過型表示素子
を用いた実施例である。光学式ビュウファインダーとし
て使用する場合は、照明部材63がファインダー光路上か
ら待避しており、撮影レンズ50からの光を主ミラー53で
反射させ、焦点板54、透過型表示素子69、ペンタプリズ
ム64及び接眼レンズ57、58を通して観察する。露光や撮
像については、上述の図38と同様にして行なう。EVF
への切り換えは、主ミラー53をアップさせ、撮影レンズ
50側からの光を遮光し、照明部材63を焦点板54と透過型
表示素子69との間に挿入してバックライト照明を行なう
ことによって、透過型表示素子69の像を表示して行な
う。
【0037】このような光学式ビュウファインダーとE
VFの切り換えが可能なSLRカメラにおける制御につ
いて以下で説明する。図44に電源がONされてから露出
制御完了後の表示までのメインルーチンのフローチャー
トを示す。電源がONされると処理が開始され(ステッ
プ#900)、ステップ#902でフィルムデータを、ステップ
#904で撮影レンズデータをカメラ内に取り込む。フィル
ムデータ入力ルーチンは図11と、撮影レンズデータ入力
ルーチンは図12と同様であるので説明は省略する。続い
て、ステップ#906で測光系より被写体の輝度データBv
0を取り込む。ステップ#908でEVFモードであるかを
見て、EVFモードであればステップ#916に進む。EV
Fモードでなければ、ステップ#910で輝度Bv0が所定
値Kよりも小さいかを見て、小さいときはステップ#912
でEVFによる表示を行なった方が望ましいことを警告
表示する。ステップ#914でEVF自動切り換えモードが
設定されているときにはステップ#916に進む。ステップ
#910で輝度Bv0が所定値K以上であるか、ステップ#9
14で自動切り換えモードでないときには、ステップ#922
でシミュレーションモードの設定がされているかを見
て、設定されている場合にはステップ#916に進み、設定
されていない場合にはステップ#924で光学式ビュウファ
インダー表示をしてステップ#926に進む。ステップ#916
では、EVF表示を行なうため上述の主ミラーの移動等
の操作を行ない、EVF表示する。ステップ#918でシミ
ュレーションモードであるかを見て、シミュレーション
モードであれば、ステップ#920で後述のEVFシミュレ
ーションルーチンを実行する。シミュレーションモード
でなければステップ#926に進む。ステップ#926でレリー
ズスイッチがONであるかどうかを見て、ONでなけれ
ばステップ#904に戻り、ONであればステップ#928で公
知の露出制御をする。ステップ#930で確認モードである
かを見て、確認モードでなければステップ#904に戻り、
確認モードであればステップ#932で露出制御中の情報を
取り込み、露光の状態を表示をしてステップ#904に戻
る。
【0038】図44のステップ#920のEVFシミュレーシ
ョンルーチンは、図20の確認ルーチンと同様のもので、
シャッタースピードまたは絞りを変化させて、その効果
を見るものである。結果は、図30や図31のように画面を
分割して表示する。図のように面分割では各々の画面が
小さくなって見づらいときは、一定時間毎に数画面を表
示する時分割表示にしてもよい。
【0039】図45は、光学式ビュウファインダーとEV
Fの切り換えが可能なSLRカメラのブロック図で、上
述の図22に対応したものである。EVF制御部31に変わ
ってEVFと光学式ビュウファインダー双方の制御及び
切り換えを行なうファインダー制御部46が、EVF32に
変わってファインダー47が設けられている。また、スイ
ッチ群43には、EVF切り換えスイッチと、シミュレー
ションスイッチが追加されている。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
主ミラーのアップ時には従来の光学式ビュウファインダ
ーとして使用し、前記主ミラーのダウン時には撮影レン
ズ側からの光の遮光を行なうことで、光学式ビュウファ
インダーとEVFの切り換えが容易に行なえる。このと
き、従来の光学式ビュウファインダーの機構が殆どその
まま使用できるので、コンパクトで、かつコストの面で
有利である。また、EVFの特長を生かした切り換え
を、自動的に行なうことができる。例えば、シミュレー
ションモードと連動してEVFに切り換わるので操作性
にすぐれているし、輝度に応じて最適なファインダーを
選択できる。さらに、撮影後にその撮影時の露光状態を
確認することもできる。従って、EVFの機能を有効に
使うことによって、撮影者は失敗のない撮影をすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 LSカメラの外観図。
【図2】 撮影光学系とファインダー光学系の側面図。
【図3】 EVFによるモニター範囲と実撮影範囲の相
関図。
【図4】 CCDの取り込み画像情報と撮影エリア枠を
示す図。
【図5】 視差の補正を示す図。
【図6】 通常のEVF画面を示す図。
【図7】 パノラマ撮影時のEVF画面を示す図。
【図8】 変倍機能を有するファインダー部の側面図。
【図9】 ファインダーレンズと撮影レンズの変倍域を
示す図。
【図10】 LSカメラの制御のメインルーチンのフロー
チャートを示す図。
【図11】 フィルムデータ入力ルーチンのフローチャー
トを示す図。
【図12】 撮影レンズデータ入力ルーチンのフローチャ
ートを示す図。
【図13】 構図ルーチンのフローチャートを示す図。
【図14】 ライン判別ルーチンのフローチャートを示す
図。
【図15】 ライン判別の状態を示す図。
【図16】 パターン判別ルーチンのフローチャートを示
す図。
【図17】 パターン判別の状態を示す図。
【図18】 動体判別ルーチンのフローチャートを示す
図。
【図19】 動体判別の状態を示す図。
【図20】 確認ルーチンのフローチャートを示す図。
【図21】 画像データホールドルーチンのフローチャー
トを示す図。
【図22】 EVFを備えたSLRカメラのブロック図。
【図23】 SLRカメラの制御のメインルーチンのフロ
ーチャートを示す図。
【図24】 Ev値演算ルーチンのフローチャートを示す
図。
【図25】 フラッシュシミュレーションルーチンのフロ
ーチャートを示す図。
【図26】 露出補正シミュレーションルーチンのフロー
チャートを示す図。
【図27】 鑑賞状態シミュレーションルーチンのフロー
チャートを示す図。
【図28】 特殊撮影ルーチンのフローチャートを示す
図。
【図29】 マルチモニターモードのフローチャートを示
す図。
【図30】 マルチモニターモードの表示画面を示す図。
【図31】 3分割の表示画面を示す図。
【図32】 拡大を行なった分割画面を示す図。
【図33】 カーソルによる領域指定を示す図。
【図34】 フラッシュシミュレーションにおけるマルチ
モニター画面を示す図。
【図35】 露出補正シミュレーションにおけるマルチモ
ニター画面を示す図。
【図36】 絞りを変化させたマルチモニター画面を示す
図。
【図37】 シャッタースピードを変化させたマルチモニ
ター画面を示す図。
【図38】 中空ペンタを用いたファインダーの切り換え
機構を示す図。
【図39】 中空ペンタを用いたファインダーの切り換え
機構を示す図。
【図40】 ペンタプリズムを用いたファインダーの切り
換え機構を示す図。
【図41】 ペンタプリズムを用いたファインダーの切り
換え機構を示す図。
【図42】 透過型表示素子を用いたファインダーの切り
換え機構を示す図。
【図43】 透過型表示素子を用いたファインダーの切り
換え機構を示す図。
【図44】 ファインダーの切り換え制御のフローチャー
トを示す図。
【図45】 ファインダーの切り換え可能なSLRカメラ
のブロック図。
【符号の説明】
10 撮影レンズ 11 ファインダーレンズ 16 EVF 21 CCD 30 CPU 31 EVF制御部 33 露出制御部 37 レンズ駆動部 40 CCD 41レンズ情報読み取り部 42 操作部材制御部 44 フィルム情報読み取り部 45 フィルムへの情報書き込み部 46 ファインダー制御部 50 撮影レンズ 53 主ミラー 54 焦点板 55 中空ペンタ 56 ペンタ反射鏡 59 サブミラー 61 CCD 62 表示素子 64 ペンタプリズム 65 反射ミラー 66 反射ミラー 67 レンズ 68 分光プリズム 69 透過型表示素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大森 滋人 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタカメラ株式会社内 (72)発明者 石原 淳 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタカメラ株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学式ビュウファインダーと、電子式ビ
    ュウファインダーの切り換えが可能な一眼レフカメラ装
    置であって、 主ミラーダウン時は光学式に、主ミラーアップ時は電子
    式に切り換える切り換え手段を有することを特徴とする
    カメラ装置。
  2. 【請求項2】 前記主ミラーアップ時には、撮影レンズ
    側からの光を遮光し、ファインダー光路中に配置された
    ペンタ反射鏡を待避させ、代わりに表示部材を挿入する
    ことによって、電子式ビュウファインダーとしての観察
    が可能である請求項1に記載のカメラ装置。
  3. 【請求項3】 前記主ミラーアップ時には、撮影レンズ
    側からの光を遮光し、ファインダー光路外に配置された
    表示部材の情報を少なくとも1つ以上の反射鏡と分光プ
    リズム及びレンズを用いて、ファインダー光路中に導光
    することによって、電子式ビュウファインダーとしての
    観察が可能である請求項1に記載のカメラ装置。
  4. 【請求項4】 光学式ビュウファインダーと、電子式ビ
    ュウファインダーの切り換えが可能なカメラ装置であっ
    て、 描写条件を任意に変化させて、その効果を確認するシミ
    ュレーションモードが設定されると、ファインダーを自
    動的に光学式から電子式に切り換え、 前記シミュレーションモードが解除されると、自動的に
    電子式から光学式に切り換える切り換え手段を有するこ
    とを特徴とするカメラ装置。
  5. 【請求項5】 光学式ビュウファインダーと、電子式ビ
    ュウファインダーの切り換えが可能なカメラ装置であっ
    て、 露光後に、露光中の画像情報の確認をするモードが設定
    されると、ファインダーを自動的に光学式から電子式に
    切り換える切り換え手段を有することを特徴とするカメ
    ラ装置。
  6. 【請求項6】 光学式ビュウファインダーと、電子式ビ
    ュウファインダーの切り換えが可能なカメラ装置であっ
    て、 ファインダーのモニター範囲が低輝度状態になると、電
    子式ビュウファインダーの使用を促す警告表示を行なう
    手段を有することを特徴とするカメラ装置。
  7. 【請求項7】 前記警告表示の後、自動的に電子式ビュ
    ウファインダーに切り換えるモードを備えていることを
    特徴とする請求項6に記載のカメラ装置。
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