JPH06160933A - ソフトフォーカスカメラ - Google Patents

ソフトフォーカスカメラ

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Publication number
JPH06160933A
JPH06160933A JP30527192A JP30527192A JPH06160933A JP H06160933 A JPH06160933 A JP H06160933A JP 30527192 A JP30527192 A JP 30527192A JP 30527192 A JP30527192 A JP 30527192A JP H06160933 A JPH06160933 A JP H06160933A
Authority
JP
Japan
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exposure
mode
value
subject
aperture value
Prior art date
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Pending
Application number
JP30527192A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Otsuka
博司 大塚
Masayasu Hirano
雅康 平野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP30527192A priority Critical patent/JPH06160933A/ja
Publication of JPH06160933A publication Critical patent/JPH06160933A/ja
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  • Exposure Control For Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は通常の撮影レンズのままで多重露光
を行うことでソフトフォーカス効果を得ることを目的と
し、同時にソフトフォーカスレンズでは得ることができ
いソフトフォーカス効果を得ることができるカメラを提
供することを目的とする。 【構成】 第1の被写体と第1の被写体とは異なる距離
にある第2の被写体の少なくとも1方が被写界深度外に
なる絞り値を演算するための第1演算手段と第1の被写
体と第2の被写体とが被写界深度内になる絞り値を演算
するための第2演算手段と第1演算手段と第2演算手段
により算出された絞り値で多重露光をするように絞り機
構を制御する絞り制御手段を備えたことでソフトフォー
カス撮影を可能にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多重露光でソフトフォー
カス効果を得ることが可能なカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ソフトフォーカス効果を得るため
にはソフトフォーカスレンズを使用することが必要であ
った。このソフトフォーカスレンズは球面収差などの収
差を適当に残すことで、鮮鋭な像の周囲にやわらかな感
じのにじみをつくり、ソフトフォーカス効果を得ること
を目的とするレンズである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、ソフ
トフォーカス効果を得るためにはソフトフォーカスレン
ズを使用することが必要であった。通常撮影を行ってい
てソフトフォーカス撮影を行いたい場合にはソフトフォ
ーカスレンズにわざわざ取り替えなければならない。よ
って、シャッターチャンスを逃したり、野外撮影の場合
にはソフトフォーカスレンズを携帯しなければならず撮
影者にとって厄介な問題であった。
【0004】そこで、本発明では通常の撮影レンズのま
まで多重露光を行うことでソフトフォーカス効果を得る
ことを目的とし、同時にソフトフォーカスレンズでは得
ることができいソフトフォーカス効果を得ることができ
るカメラを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の被写体と第1の被
写体とは異なる距離にある第2の被写体の少なくとも1
方が被写界深度外になる絞り値を演算するための第1演
算手段と第1の被写体と第2の被写体とが被写界深度内
になる絞り値を演算するための第2演算手段と第1演算
手段と第2演算手段により算出された絞り値で多重露光
をするように絞り機構を制御する絞り制御手段を備えた
ことでソフトフォーカス撮影を可能にした。
【0006】
【作用】第1の被写体と第2の被写体の少なくとも1方
が被写界深度外になる絞り値で行う露光と第1の被写体
と第2の被写体とが被写界深度内になる絞り値で行う露
光との多重露光により、第1の被写体と第2の被写体と
は異なる距離にあり、ピンボケ量が異なるので、第1の
被写体と第2の被写体のソフトフォーカスの度合が異な
るソフトフォーカス撮影が可能になる。
【0007】
【実施例】以下に述べる本実施例のカメラは3つの2重
露光のモードを有する。この3つのモードについて図1
〜図3を参照にして概要を説明する。ここで、図中に示
した符号について説明する。図中1は撮影時のカメラ位
置を示し、図中2は主被写体の人物であり、図中3は背
景にある被写体の木である。図中4はそれぞれ(A)〜
(F)の絞り値および焦点位置により撮影が行われて露
光されるフィルム像である。図中5の横線は被写界深度
の深さを表し、例えば前記主被写体が5の横線内に入っ
ていれば被写界深度内でありシャープな像が得られる。
また、▲印はカメラのピント位置である。図中6は2重
露光により結果的に得られるフィルム像である。
【0008】図1はモード1の概略を説明するための図
である。モード1では、主被写体をシャープ像に背景を
ボケ像にする露光(A)と背景をもシャープにする露光
(B)との2重露光により結果的に主被写体はシャープ
像に背景はソフトフォーカス像になる写真を提供するこ
とを目的としている。以下は、上記(A)と(B)の露
光制御値算出までの概略である。
【0009】(A)1回目の露光のための制御値算出に
ついて (A)では、主被写体に合焦させ被写界深度を浅くして
背景をボケ像にする。このように制御するために絞り値
は、撮影画面の露出値を考慮しながら開放絞りもしくは
できるだけ開放に近い絞りで制御される。図に示した4
は(A)の制御によって得られるフィルム像である。
【0010】(B)2回目の露光のための制御値算出に
ついて (B)では、焦点位置は(A)のままで被写界深度を深
くして背景もシャープな像にする。その絞り値F
depは、無限遠の合焦位置から主被写体の合焦位置まで
のレンズ繰り出し量DF∞と許容錯乱円径の逆数(1/
δ)とを乗じることで求められる。その式を下に示す。
【0011】 Fdep(FNO)=DF∞×(1/δ)・・・(1) FNO:Fナンバー δ:許容錯乱円径 上記(1)式については、図4で後述する。
【0012】また、図に示した4は(B)の制御によっ
て得られる像である。
【0013】上述した(A)と(B)の絞り値を替えて
行う2重露光では、図中に示した6のように、主被写体
はシャープ像で背景はボケた像とシャープな像が重なり
ソフトフォーカス像になる写真を提供することができ
る。
【0014】図2はモード2の概略を説明するための図
である。モード2では、主被写体と背景とをボケ像にす
るような露光(C)と主被写体と背景とをシャープな像
にするような露光(D)との2重露光により結果的に主
被写体と背景とがソフトフォーカス像になる写真を提供
することを目的としている。以下は、上記(C)と
(D)の露光制御値算出までの概略である。
【0015】(C)1回目の露光のための制御値算出に
ついて (C)では、主被写体よりも前方に合焦させて被写界深
度を浅くして主被写体と背景とを共にボケ像にする。こ
のように制御するために絞り値は、上述の(A)と同様
に開放絞りもしくはできるだけ開放に近い絞りで制御さ
れる。また、絞り値は、前記(A)と同様なルーチンで
求められる。図に示した4は(C)の制御によって得ら
れる像である。このモードで算出されるレンズの繰り出
し量は主被写体像がフィルム面上で許容錯乱円径よりも
大きくなるような位置である。このモードのレンズの繰
り出し量は以下に示す式により得られる。
【0016】DFC=FNO×δ×α・・・(2) α:主被写体像を一定以上ボケ像にするための係数(α
>1) FNO:Fナンバー δ:許容錯乱円径 上記(2)式については、図5で後述する。
【0017】(D)2回目の露光のための制御値算出に
ついて (D)では、上述の(C)で求めた焦点位置で被写界深
度を深くして主被写体と背景とを共にシャープな像にす
る。その絞り値Fdep’は、主被写体像がフィルム面上
で許容錯乱円径よりも大きくなるレンズ位置から無限遠
の合焦位置までのレンズの繰り出し量DF∞’と許容錯
乱円径の逆数(1/δ)とを乗じることで求められる。
その式を下に示す。
【0018】 Fdep’=DF∞’×(1/δ)・・・(3) また、図に示した4は(D)の制御によって得られる像
である。
【0019】上述した(C)と(D)の絞り値を替えて
行う2重露光では、図中に示した6のように、主被写体
と背景はボケ像とシャープな像が重なりソフトフォーカ
ス効果のある写真を提供することができる。
【0020】図3はモード3の概略を説明するための図
である。モード3では、主被写体をボケ像に背景をシャ
ープにするような露光(E)と主被写体と背景とをシャ
ープ像にする露光(F)との2重露光により結果的に背
景はシャープ像に主被写体はソフトフォーカス像になる
写真を提供することを目的としている。以下は、上記
(E)と(F)の露光制御値算出までの概略である。
【0021】(E)1回目の露光のための制御値算出に
ついて (E)では、背景に合焦させて主被写体をボケ像にする
ために被写界深度を浅くする。このように制御するため
に絞り値は、上述の(A)と同様に開放絞りもしくはで
きるだけ開放に近い絞りで制御される。絞り値は、撮影
画面の露出値より上記(A)と同様なルーチンで求めら
れる。図に示した4は(E)の制御によって得られるフ
ィルム像である。また、このモードでのレンズの繰り出
し位置は、開放側の絞りにして、後ピン状態で無限遠の
被写体が許容錯乱円径になる位置である。このようにす
ることで、無限遠に背景の被写体がある場合と無限遠の
被写体よりも前方に背景の被写体がある場合の双方の状
態であっても許容錯乱円径内での撮影が可能である。ま
た、上記レンズの繰り込み位置から無限遠のピント位置
までの繰り出し量DF∞”は、以下に示す式により求め
られる。
【0022】DF∞”=FNO×δ・・・(4) 上記(4)式については、図6で後述する。また、本実
施例では、主被写体が合焦している位置を基準にレンズ
の繰り出し量を考えている。よって、主被写体が合焦し
ている位置を基準にしたレンズの繰り込み量△DF∞は
無限遠ピント位置から主被写体のピント位置までのレン
ズの繰り出し量DF∞から、上記レンズの繰り出し量D
F∞”を減じることで求められる。その式を以下に示
す。
【0023】△DF∞=DF∞ーDF∞”・・・(5) (F)2回目の露光のための制御値算出について (F)では、上述の(E)で求めた焦点位置のままで被
写界深度を深くして主被写体と背景とを共にシャープな
像にする。このように制御するために絞り値は、最小絞
りまたは最小絞りに近い絞りに制御される。その絞り値
dep”は、上記(E)で求めた主被写体のピント位置
から後ピン状態で無限遠の被写体が許容錯乱円径になる
レンズ位置までのレンズの繰り込み量△DF∞と許容錯
乱円径の逆数(1/δ)とを乗じる以下に示す式で求め
られる。
【0024】 Fdep”=△DF∞×(1/δ)・・・(6) また、図に示した4は(F)の制御によって得られるフ
ィルム像である。
【0025】上述した(E)と(F)の絞り値を替えて
行う2重露光では、図中に示した6のように、主被写体
はボケた像とシャープな像が重なりソフトフォーカス効
果のある写真を提供することができる。
【0026】図4は上記(1)式を説明するための概念
図である。符号について説明する。Dはレンズ口径であ
る。DF∞は無限遠の合焦位置から主被写体の合焦位置
までのレンズ繰り出し量である。δは許容錯乱円径であ
る。fは無限遠光の焦点距離である。図に示したよう
に、モード1の主被写体合焦レンズ位置では主被写体か
らの有限光がレンズに入射してくるので厳密にいえばf
=f’ではないが、f≒f’と考えて無限遠光の場合の
以下に示す式を採用する。
【0027】(D/f’)=(1/FNO) また、図に示したAの三角形とBの三角形とは相似であ
る。よって、以下に示す式が導きだせる。
【0028】 (δ/DF∞)=(D/f’)=(1/FNO) 上の式を変形すると、 FNO=DF∞×(1/δ) となる。
【0029】図5は上記(2)式を説明するための概略
図である。符号について説明する。Dはレンズ口径であ
る。fは無限遠光の焦点距離である。δは許容錯乱円径
である。DF∞’は無限遠の合焦位置から主被写体像が
フィルム面上で許容錯乱円径よりも大きくなるりボケ像
になるレンズ位置までのレンズ繰り出し量である。DF
Cは主被写体像がフィルム面上で許容錯乱円径よりも大
きくなるようなレンズ位置までのレンズ繰り出し量であ
る。モード2の主被写体像がフィルム面上で許容錯乱円
径よりも大きくなるようなレンズ位置では有限光がレン
ズに入射してくるので厳密にいえばf=f’ではない
が、f≒f’と考えて、無限遠光の場合の以下に示す式
を採用する。
【0030】(D/f’)=(1/FNO) また、図5に示したAの三角形とBの三角形とは相似で
あるので以下に示す式が導きだせる。
【0031】 (α・δ/DFC)=(D/f’)=(1/FNO) 上の式を変形すると、 DFC=FNO×δ×α・・・(2) となる。
【0032】図6は上記(4)式を説明するための概念
図である。符号について説明する。Dはレンズ口径であ
る。fは無限遠光の焦点距離である。δは許容錯乱円径
である。DF∞は無限遠の合焦位置から主被写体の合焦
位置までのレンズ繰り出し量である。DF∞”は無限遠
の合焦位置から後ピン状態で無限遠の被写体が許容錯乱
円径になるレンズ位置までのレンズの繰り出し量であ
る。モード3の無限遠の被写体像がフィルム面上で許容
錯乱円径になるようなレンズ位置では有限光がレンズに
入射してくるので厳密にいえばf=f’ではないが、f
≒f’と考えて、無限遠光の場合のように以下に示す式
を採用する。
【0033】(D/f’)=(1/FNO) また、図6に示したAの三角形とBの三角形とは相似で
ある。よって、以下に示す式が導きだせる。
【0034】 (δ/DF∞”)=(D/f’)=(1/FNO) 上式を変形すると、 DF∞”=FNO×δ・・・(4) となる。
【0035】図7に本実施例のブロック図を示す。7は
本実施例に使用されるスイッチ群である。そのなかのモ
ード切り替えスイッチSMDはモード0〜モード3への切
り替えを行うスイッチである。モード0は先に説明した
モード1〜モード3の2重露光のモードではなく、ノー
マル撮影モードである。スイッチS1は後述する測光装
置並びに焦点検出装置を始動させるスイッチである。ス
イッチS2はレリーズ動作を行わせるスイッチである。
スイッチSMEはカメラに電源を供給する電源スイッチで
ある。8は焦点検出を行なう焦点検出装置である。9は
8の焦点検出結果に基づいてフォーカスレンズ(不図
示)を合焦位置へ駆動させるフォーカスレンズ駆動装置
である。10は測光をおこなう測光装置である。11は
10で得られた測光値に基づいてシャッター制御をおこ
なう装置である。12は10で得られた測光値に基づい
て絞り制御をおこなう装置である。13はシャッター及
び絞りをチャージする装置である。14は11,12で
決定したシャッタースピード,絞り値,合焦,設定モー
ド等の表示をする装置である。15はフィルム巻き上げ
制御をするための装置である。このような装置をCPU
が以下のように制御する。次に、CPUの動作を図8〜
図23のフローチャートに示す。
【0036】図8のフローチャートについて説明する。
電源スイッチがONになると、ステップS1にて、S1
がONか否かが判断される。YESの場合にはステップ
S2に進み、図6にて後述するサブルーチンのような処
理がされる。一方、ステップS1にてNOの場合には、
ステップS3に進み、モード切り替えスイッチSMDがO
FF→ONに変わったか否かの判断がなされる。YES
の場合にはステップS4に進み、モード0〜モード3へ
の切り替えが為される。続いて、ステップS5に進み、
電源スイッチがOFFか否かが判断される。ステップS
3にてNOの場合並びにステップS5にてNOの場合に
はステップS1に進む。以上のルーチンのようにモード
選択がなされる。
【0037】図9は上記ステップS2のS1ーONのサ
ブルーチンである。
【0038】ステップS6ではオートフォーカシングが
なされる。続いて、ステップS7に進み、測光がなさ
れ、続いて、ステップS8に進み、図10にて後述する
露出演算のサブルーチンのような処理がなされる。続い
て、ステップS9に進み、S2がONか否かが判断され
る。YESの場合には、ステップS10に進み、図11
〜図21にて後述する露出制御のサブルーチンのような
処理がなされる。続いて、ステップS11に進み、シャ
ッターチャージ,絞りチャージ,フィルム巻き上げ制御
がなされる。続いて、ステップS12に進み、S2がO
FFか否かが判断される。YESの場合にはステップS
13に進み、S1がONか否かが判断される。YESの
場合にはステップS6に進む。また、ステップS12に
てNOの場合には再びステップS12に進み、S2がO
FFになるまでステップS12をループし続ける。一
方、ステップS9にてNOの場合にはステップS6に進
む。以上のルーチンがS1ーONにより実行される。
【0039】図10は上記ステップS8の露出演算のサ
ブルーチンである。
【0040】図10のサブルーチンについて説明する。
ステップS14ではモード0か否かが判断される。YE
Sの場合には、ステップS15に進み、測光値にもとづ
いてAV値並びにTV値が演算される。一方、ステップ
S14にてNOの場合には、ステップS16に進み、モ
ード1か否かが判断される。YESの場合には、ステッ
プS17に進み、図11〜図13で後述するモード1の
サブルーチンのような演算がなされる。ステップS16
にてNOの場合には、ステップS18に進み、モード2
か否かが判断される。YESの場合には、ステップS1
9に進み、図14〜図17で後述するモード2のサブル
ーチンのような演算がなされる。ステップS18にてN
Oの場合には、ステップS20に進み、図18〜図21
で後述するモード3のサブルーチンのような演算がなさ
れる。
【0041】また、上記各モードの演算結果等はステッ
プS21にて表示される。以上のような露出演算がなさ
れる。
【0042】図11〜図21は上述した2重露光のモー
ドであるモード1〜モード3の露光制御値演算のサブル
ーチンである。
【0043】図11は上述したモード1の第1回目の露
光を行うための絞り値と露出時間を決定するためのルー
チンである。このルーチンは、主被写体に合焦させて被
写界深度を浅くすることで、背景がボケ像になるような
絞り値と露出時間とを露出量から決定する。また、ここ
での絞り値の決定には、できるだけ開放に近い絞り値に
なるよう制御される。また、絞り値と露出時間はAPE
Xの式から算出される。
【0044】図11のフローチャートに出てくる符号に
ついて簡単に説明する。EVMは測光装置10から出力
される露出量である。EVは上記露出量EVMから1段
減じた露出量である。TVMAXは制御可能な最も短い露
出時間であり、反対にTVMINは制御可能な最も長い露
出時間である。また、AVOは制御可能な最も開放側の
絞り値であり、反対にAVMAXは制御可能な最も最小側
の絞り値である。また、AVC1とTVC1は、それぞれモ
ード1〜モード3の第1回目の露光制御を行うための絞
り値と露出時間である。
【0045】図11のフローチャートについて説明す
る。ステップS21の1では、測光装置10から出力さ
れる露出量EVMが出力される。続いて、ステップS2
1の2では、2重露光がなされるので上記露出量EVM
から1段減じた露出量EVをEV=EVMー1EVから算
出される。ステップS22では、TVMAX+AVO≧EV
か否かが判断される。YESの場合にはステップS23
に進む。ステップS23では、TVMIN+AVO≦EVか
否かが判断される。これら2つのステップで絞りを開放
にした状態で適正露光に制御できるか否かが判別され
る。共にYESの場合にはステップS24に進む。その
場合の露出量EVはTVMIN+AVO≦EV≦TVMA X
AVOであるので被写界深度を浅くする開放の絞り値A
Oを採用することができ、モード1の第1回目の露光
制御(主被写体に合焦させて被写界深度を浅くすること
で、背景をボケ像にする)が可能である。そこで、ステ
ップS24では、絞り値をAVC1=AVOと決定し、続
いてステップS25に進み、露光時間をTVC1=EVー
AVOと決定する。
【0046】一方、ステップS23にてNOの場合には
ステップS26に進み、被写体の輝度が低すぎて適正露
光量を得ることができないことを示す警告Bがなされ
る。続いてステップS27に進み、絞り値をAVC1=A
Oと決定し、続いてステップS28に進み、露出時間
をTVC1=TVMINと決定する。このルーチンで算出さ
れる絞り値と露光時間で制御する場合は満足する露光量
を得ることはできないが、主被写体に合焦させ被写界深
度を浅くして背景をボケ像にすることは可能である。
【0047】また、ステップS22にてNOの場合には
ステップS29に進む。ステップS29では、絞り値を
AVC1=AVOで制御することが不可能であることの警
告Aがなされる。つまり、これ以上露光時間を短くする
ことができないので、被写体の輝度が高い場合には絞り
口径を最小側に制御して、適正露光にするための制御が
なされる。しかし、このように制御することにより、絞
り値をAVC1=AVOで制御することができなくなるの
で被写界深度は深くなり、背景のボケ量が少なくなって
しまう。この警告Aは背景のボケ量が少ないことを意味
する。続いて、ステップS30に進み、TVMAX+AV
MAX≧EVか否かが判断される。YESの場合には、ス
テップS31に進み、絞り値はAVC1=EVーTVMAX
と決定する。続いてステップS32に進み、露出時間は
TVC1=TVMAXと決定する。このルーチンで決定され
る絞り値AVC1では、背景をボケ像にすることができな
い場合が背景と主被写体との距離が短い場合に生じる。
【0048】一方、ステップS30にてNOの場合には
ステップS33に進み、被写体の輝度が高すぎて適正露
光量を得ることができないことを示す警告Bがなされ
る。この場合、できるだけ適正露光に近くするためステ
ップS34に進み、絞り値をAVC1=AVMAXと決定
し、続いてステップS35に進み、露出時間をTVC1
TVMAXと決定する。しかし、ステップS34,ステッ
プS35のルーチンで得られる絞り値と露光時間では、
満足する露出が得られないばかりでなく、主被写体に合
焦させ被写界深度を浅くして背景をボケ像にすることが
できなくなる。
【0049】以上のルーチンによりモード1の第1回目
の露光制御値AVC1,TVC1が決定される。
【0050】図12,図13は上述したモード1の第2
回目の露光を行うための絞り値と露出時間を決定するル
ーチンである。図12のルーチンでは焦点位置を主被写
体に合わせて、背景も被写界深度に入り得る絞り値の演
算を行っている。この絞り値Fdepは、Fdep=DF∞×
(1/δ)の式にそれぞれDF∞とδの値を代入するこ
とで求められる。Fdepは背景も被写界深度に入れるよ
うにするための上記演算式から算出される値である。符
号について説明すると、DF∞は無限遠のピント位置か
ら主被写体の合焦位置までのレンズの繰り出し量であ
る。δは許容錯乱円径である。
【0051】以下にフローチャートに出てくる符号につ
いて簡単に説明する。AVdepは、上述した背景も被写
界深度に入るようにするための絞り値Fdepを対数変換
した値である。AVsは第2回目の露光を行うための上
記演算結果により得られる絞り値AVdepである。ただ
し、AVdep≧AVMAXの場合はAVs=AVMAXと、AV
dep≦AVOの場合はAVs=AVOとしている。
【0052】図12,図13のフローチャートについて
説明する。ステップS36では、焦点位置を主被写体に
合わせて、背景も被写界深度に入れるための絞り値の演
算が為される。その演算式は上述のFdep=DF∞×
(1/δ)であり、絞り値FdepはそれぞれDF∞とδ
の値を代入することで算出される。続いて、ステップS
37では、上述のステップS36で算出された絞り値F
depが対数変換されてAVd epが算出される。続いて、ス
テップS38では、ステップS37で算出された絞り値
AVdepがAVMAXよりも小さいか否かが判断される。Y
ESの場合には、ステップS39に進みステップS37
で算出された絞り値AVdepがAVOよりも大きいか否か
が判断される。YESの場合には、ステップS40に進
み、第2回目の露光を行うための絞り値はAVs=AV
depと決定する。また、ステップS38,ステップS3
9で共にYESの場合にはAVO≦AVdep≦AVMAX
あり、絞り演算結果は絞り制御可能範囲内である。一
方、ステップS38にてNOの場合には、絞り演算結果
が絞り制御可能範囲外であるので、第2回目の露光を行
うための絞り口径はステップS41にて最も最小側のA
s=AVMAXと決定する。また、ステップS39にてN
Oの場合には、絞り演算結果が絞り制御可能範囲外であ
るので、第2回目の露光を行うための絞り口径はステッ
プS42にて最も開放側のAVs=AVOと決定する。た
だし、図12でのルーチンで算出される絞り値は露出制
御量EVを考慮に入れていない、第2回目の露光を行う
際(主被写体と背景ともにシャープ像)に理想的な被写
界深度(深い)を得るために算出される絞り値である。
【0053】図13に示したフローチャートについて説
明する。このルーチンでは露出量EVを考慮して先の図
12で算出されたAVsとでAPEX演算を行い、モー
ド1の第2回目の露光制御を行うための絞り値と露光時
間とを決定している。
【0054】以下にフローチャートに出てくる符号につ
いて簡単に説明する。AVC2とTVC2はそれぞれモード
1〜モード3の第2回目の露光制御を行うための絞り値
と露出時間である。
【0055】ステップS42の1では、測光装置10か
ら出力される露出量EVMが出力される。続いて、ステ
ップS42の2では、2重露光がなされるので上記露出
量EVMから1段減じた露出量EVをEV=EVMー1EV
から算出される。ステップS43では、AVS+TVMAX
≧EVか否かが判断される。YESの場合にはステップ
S44に進む。ステップS44では、AVS+TVMIN
EVか否かが判断される。これら2つのステップで絞り
値を上で算出した値で適正露光に制御できるか否かが判
別される。共にYESの場合にはステップS45に進
む。その場合の露出量EVはAVs+TVMIN≦EV≦A
s+TVMAXであるので被写界深度を深くする絞り値A
sを採用することができ、モード1の第2回目の露光
制御(主被写体と背景共にシャープ像)が可能である。
そこで、ステップS45では、露光時間をTVC2=EV
ーAVSと決定し、続いてステップS46に進み、絞り
値をAVC2=AVSと決定する。
【0056】一方、ステップS43にてNOの場合には
ステップS47に進む。ステップS47では、AVMAX
+TVMAX≧EVか否かが判断される。YESの場合に
はステップS48に進む。ステップS48では、絞り値
をAVC2=EVーTVMAXと決定し、続いてステップS
49に進み、露光時間をTVC2=TVMAXと決定する。
この場合、図12で求まる演算結果AVSよりも最小側
の絞り値AVC2に決定されることになり、被写界深度を
深くして背景もシャープ像にすることは可能である。
【0057】また、ステップS47にてNOの場合には
ステップS50に進み、被写体の輝度が高すぎて適正露
光量を得ることができないことを示す警告Bが為され
る。続いて、ステップS51に進み、絞り値をAVC2
AVMAXと決定し、続いてステップS52に進み、露出
時間をTVC2=TVMAXと決定する。この場合決定され
た絞り値と露出時間では、満足する露出は得られない
が、被写界深度を深くして背景もシャープ像にすること
は可能である。
【0058】一方、ステップS44にてNOの場合には
ステップS53に進む。ステップS53では、被写界深
度を深く(シャープ像を得ること)できなくなる恐れが
あることの警告Cが為される。続いてステップS54に
進み、AVO+TVMIN≦EVか否かが判断される。YE
Sの場合にはステップS55に進む。ステップS55で
は、絞り値をAVC2=EVーTVMINと決定し、続いて
ステップS56に進み、露出時間をTVC2=TVMIN
決定する。この場合には、図12での演算結果AVS
りも開放側に絞り値が設定されるので、被写界深度を深
くできなくなり背景をシャープ像にすることができなく
なる。
【0059】また、ステップS54にてNOの場合には
ステップS57に進み、被写体の輝度が低すぎて適正露
光量を得ることができないことを示す警告Bが為され
る。続いてステップS58に進み、絞り値をAVC2=A
Oと決定し、続いてステップS59に進み、露出時間
をTVC2=TVMINと決定する。この場合の絞り値と露
光時間とでは、満足する露光が得られないばかりでな
く、被写界深度が浅くなるので背景をシャープ像にする
ことができなくなる。
【0060】以上のルーチンによりモード1の第2回目
の露光制御値が決定される。
【0061】上述したモード1の図11〜図13の第1
回目の露光と第2回目の露光により、主被写体をシャー
プ像に背景をソフトフォーカス像にする写真を提供でき
る。
【0062】次にモード2のフローチャートについて説
明する。図14はモード2の第1回目の露光を行うため
の絞り値と露出時間を決定するためのルーチンである。
このルーチンでは、被写界深度を浅くして主被写体と背
景とを共にボケ像にするためにできるだけ開放に近い絞
り値になるように絞り値と露出時間とを露出量EVから
決定する。また、絞り値と露出時間はAPEXの式から
算出される。
【0063】図14のステップS21の1〜ステップS
35は先に説明した図11のモード1の第1回目の露光
を行うための絞り値と露出時間を決定するためのルーチ
ンと同じであるのでその説明は省略する。
【0064】図15でのルーチンは主被写体よりも前方
に合焦させて被写界深度を浅くして主被写体と背景とを
共にボケ像にするために、絞り値AVC1に基づいてその
合焦位置へのレンズ駆動量を算出している。
【0065】フローチャートに出てくる符号について簡
単に説明する。DFCは図14のルーチンで得られた1
回目の露光制御値の絞り値を指数変換した値と許容錯乱
円径δにα(α>1)を乗じた値によりもとまる値であ
り、主被写体像がフィルム面上で許容錯乱円径よりも大
きくなるようなレンズ位置までのレンズ繰り出し量であ
る。DFNは無限遠のピント位置から最接端までのレン
ズの繰り出し量であり、FNOはモード2の1回目の露光
における絞り値であるAVC1を指数変換した値であり、
△NLは主被写体のピント位置から許容錯乱円径δにα
(α>1)を乗じたピント位置までのレンズの繰り出し
量(DFC)をレンズの駆動量に変換したものである。
【0066】図15のフローチャートについて説明す
る。ステップS60では、モード2の第1回目の露光制
御を行う絞り値AVC1を指数変換してその値をFナンバ
ー(FNO)に変換する。続いて、ステップS61にて、
DFC=FNO×δ×αの式により、主被写体像がフィル
ム面上で許容錯乱円径よりも大きくなるようなレンズ位
置までのレンズ繰り出し量を算出する。続いて、ステッ
プS62にて、ステップS61で算出されたDFCがD
Nよりも小さいか否かが判断される。YESの場合に
は、ステップS63に進み、先に求められたDFCをレ
ンズ駆動量に変換する。
【0067】一方、ステップS62にてNOの場合には
ステップS64に進み、ステップS61にて求められた
DFCのレンズ位置まで駆動させることが不可能なの
で、主被写体よりも前方に合焦させて被写界深度を浅く
して主被写体と背景とを共にボケ像にすることができな
くなる。それで、ステップS64にて、主被写体と背景
のボケ量が少なくなることの警告Aが為される。続いて
ステップS65に進み、DFC=DFNとして制御し、続
いて、先に説明したステップS63に進む。以上のルー
チンによりモード2の第1回目の露光制御値が決定され
る。
【0068】図16,図17はモード2の第2回目の露
光制御値を決定するためのルーチンである。図16のル
ーチンでは上記モード2の第1回目の露光の際のルーチ
ンで求められた焦点位置で、主被写体と背景とが被写界
深度に入る(シャープ像になる)絞り値を演算する。
【0069】以下にフローチャートに出てくる符号につ
いて簡単に説明する。DF∞’は先に求められた主被写
体像がフィルム面上で許容錯乱円径よりも大きくなるよ
うなレンズ位置から無限遠のピント位置までのレンズの
繰り出し量である。
【0070】図16,図17のステップS36〜ステッ
プS59は先に説明した図12,図13のモード1の第
2回目の露光を行うための絞り値と露出時間を決定する
ためのルーチンと同じであるのでその説明は省略する。
ただし、図12,図13のステップS36のDF∞は主
被写体の合焦位置から無限遠のピント位置までのレンズ
繰り出し量であるが、図16,図17のステップS36
のDF∞’は上述した値である。
【0071】上述したモード2の図14〜図17の第1
回目の露光と第2回目の露光により、主被写体と背景と
がソフトフォーカス像になる写真を提供できる。
【0072】次にモード3のフローチャートについて説
明する。図18はモード3の第1回目の露光を行うため
の絞り値と露出時間を決定するためのルーチンである。
このルーチンは、背景に合焦させて主被写体をボケ像に
するために被写界深度を浅くするような絞り値と露出時
間を露出量EVから決定する。また、ここでの絞り値の
決定にはできるだけ開放に近い絞り値になるよう制御さ
れる。また、絞り値と露出時間はAPEXの式から算出
される。
【0073】図18のステップS21の1〜ステップS
35は先に説明した図11のモード1の第1回目の露光
を行うための絞り値と露出時間を決定するためのルーチ
ンと同じであるのでその説明は省略する。
【0074】図19のルーチンでは許容錯乱円径で背景
に合焦させて被写界深度を浅くして主被写体をボケ像に
するためのレンズ駆動量を算出している。
【0075】図19のフローチャートに出てくる符号に
ついて簡単に説明する。
【0076】DF∞”は許容錯乱円径で背景に合焦させ
るためのピント位置から無限遠のピント位置までのレン
ズの繰り出し量であり、△DF∞は主被写体に合焦時の
ピント位置から許容錯乱円径で背景に合焦させるピント
位置までのレンズの繰り出し量であり、FNOは開放のF
ナンバーであり、△NLは主被写体のピント位置から許
容錯乱円径で背景に合焦させるピント位置までのレンズ
の繰り込み量をレンズの駆動量に変換したものである。
【0077】図19のフローチャートについて説明す
る。ステップS65の1では、モード3の第1回目の露
光制御を行う絞り値AVC1を指数変換してその値をFナ
ンバー(FNO)に変換する。続いて、ステップS66で
は、DF∞”=FNO×δの計算式により無限遠のピント
位置から許容錯乱円径で背景に合焦させるためのピント
位置までのレンズの繰り出し量が算出される。続いて、
ステップS67では、主被写体に合焦のピント位置から
背景に合焦させるピント位置までのレンズの繰り出し量
△DF∞が△DF∞=DF∞ーDF∞”の演算式により
求められる。続いてステップS68に進み、先に求めら
れた△DF∞をレンズの駆動量に変換する。
【0078】図20,図21はモード3の第2回目の露
光制御値を決定するためのルーチンである。図20は焦
点位置をモード3の第1回目の露光の際の焦点位置つま
り背景に合わせたままで、主被写体と背景とが被写界深
度に入る絞り値を演算するルーチンである。
【0079】以下にフローチャートに出てくる符号につ
いて簡単に説明する。Fdep”はモード3の第2回目の
露光において、背景と主被写体ともに被写界深度に入れ
るようにするための絞り値である。△DF∞はモード3
の先に求めた背景を許容錯乱円径で合焦させるためのレ
ンズ位置から無限遠のピント位置までのレンズの繰り出
し量である。AVdep”はFdep”を対数変換した値であ
る。
【0080】図20,図21のステップS36〜ステッ
プS59は先に説明した図12,図13のモード1の第
2回目の露光を行うための絞り値と露出時間を決定する
ためのルーチンとほぼ同じであるので異なる所のみ説明
を加える。
【0081】図20ではステップS41の後にステップ
S66が入り、AVdep”≧AVMAXの場合は、AVS
AVMAXで制御されるので主被写体のボケがδ以上にな
り、主被写体をシャープ像にすることができなくなるこ
との警告Cがなされる。以上のルーチンによりモード3
の第2回目の露光制御値が決定される。
【0082】上述したモード3の図18〜図21の第1
回目の露光と第2回目の露光により、背景をシャープ像
に主被写体をソフトフォーカス像にする写真を提供でき
る。
【0083】また、本実施例では1回目の露光と2回目
の露光の露光量の比は1:1であるが、例えば、1:
2,2:1または1:3など色々と露光量の比率を変え
てもかまわない。
【0084】図22は、TV値,AV値,及び警告A,
B,Cの表示形態を示した実施例である。モード0〜モ
ード3において、測光値にもとづいて演算された結果が
図示A部とB部に表示される。警告Aは被写界深度が深
くなることの警告である。その警告は図示C部の点滅に
より警告される。警告Bは測光値にもとづいて演算され
たTV値,AV値では露出量EVが高くなる場合及び低
くなる場合の警告である。その警告は図示A部とB部の
TV値,AV値の点滅により警告される。警告Cは被写
界深度が浅くなることの警告である。その警告は図示D
部の点滅により警告される。以上の方法により撮影者に
対して警告及び撮影状態の確認を促している。
【0085】図23は上記ステップS10の露出制御の
サブルーチンである。
【0086】図23のサブルーチンについて説明する。
ステップS70にてモード0か否かが判断される。YE
Sの場合にはステップS71に進み、先に演算されたA
V値にもとづいて絞り制御がなされる。続いて、ステッ
プS72に進み、先に演算されたTV値にもとづいてシ
ャッター制御がなされる。一方、ステップS70にてN
Oの場合には、ステップS73に進み、先に算出された
デフォーカス量に対応する量だけレンズを駆動させる。
続いて、ステップS74に進み、先に演算されたAVC1
で制御する。続いて、ステップS75に進み、先に演算
されたTVC1で制御する。続いて、ステップS76に進
み、シャッター及び絞り機構がチャージする。続いて、
ステップS77に進み、先に演算されたAVC2で制御さ
れる。続いて、ステップS78に進み、先に演算された
TVC2で制御される。以上のように露出制御のルーチン
が実行される。
【0087】上述した実施例では、1回目の露光量と2
回目の露光量の比を1:1としたが、その比を任意に設
定してもよいし、手動により設定可能としてもよい。
【0088】また、上述した実施例では、従被写体の被
写体距離を無限とみなしているが、実際に測距してもよ
い。この場合例えば、画面中央と周辺に測距エリアを設
けた多点の測距装置または焦点検出装置を用いて測距
し、中央の測距値を主被写体距離、周辺の測距値を従被
写体距離とみなしてもよいし、近い方の測距値を主被写
体距離、遠い方を従被写体距離とみなしてもよい。
【0089】また、上記実施例ではステップS23,ス
テップS44,ステップS54で制御可能な最小TV
MINで判定しているがこのTVMINに換えて、手振れ限界
TV(例えばシャッタースピードが焦点距離の逆数とな
るTV)を用いてもよい。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように本発明の特許請求の
範囲の請求項1に記載した構成によると通常撮影を行っ
ていてソフトフォーカス撮影を行いたい場合、通常の撮
影レンズのままで多重露光を行うことでソフトフォーカ
ス効果を得ることができるのでソフトフォーカスレンズ
を使用する必要がなくなった。よって、シャッターチャ
ンスを逃したり、野外撮影等の場合において、ソフトフ
ォーカスレンズを携帯する必要がなくなった。
【0091】また、第1の被写体と第2の被写体とは異
なる距離にあり、ピンボケ量が異なるので、第1の被写
体と第2の被写体のソフトフォーカスの度合が異なるソ
フトフォーカス撮影が可能になった。
【0092】特に請求項2の発明によると、第1の被写
体にはソフトフォーカス効果を与えず、第2の被写体に
のみソフトフォーカス効果を与えるという撮影が行え
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】モード1の概略説明図。
【図2】モード2の概略説明図。
【図3】モード3の概略説明図。
【図4】モード1のレンズ駆動量概念図。
【図5】モード2のレンズ駆動量概念図。
【図6】モード3のレンズ駆動量概念図。
【図7】CPU説明図。
【図8】モード切り替えのフローチャート。
【図9】S1ーONのサブルーチン。
【図10】露出演算のサブルーチン。
【図11】モード1の露光制御値演算のサブルーチン。
【図12】モード1の露光制御値演算のサブルーチン。
【図13】モード1の露光制御値演算のサブルーチン。
【図14】モード2の露光制御値演算のサブルーチン。
【図15】モード2の露光制御値演算のサブルーチン。
【図16】モード2の露光制御値演算のサブルーチン。
【図17】モード2の露光制御値演算のサブルーチン。
【図18】モード3の露光制御値演算のサブルーチン。
【図19】モード3の露光制御値演算のサブルーチン。
【図20】モード3の露光制御値演算のサブルーチン。
【図21】モード3の露光制御値演算のサブルーチン。
【図22】TV値,AV値および警告A,B,Cの表示
図。
【図23】露出制御のサブルーチン。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の被写体と第1の被写体とは異なる
    距離にある第2の被写体の少なくとも1方が被写界深度
    外になる絞り値を演算するための第1演算手段と、第1
    の被写体と第2の被写体とが被写界深度内になる絞り値
    を演算するための第2演算手段と、第1演算手段と第2
    演算手段により算出された絞り値で多重露光をするよう
    に絞り機構を制御する絞り制御手段を備えたことを特徴
    とするソフトフォーカスカメラ。
  2. 【請求項2】 上記第1演算手段は、第1の被写体が被
    写界深度内で第1の被写体とは異なる距離にある第2の
    被写体が被写界深度外になる絞り値を演算することを特
    徴とする請求項1記載のソフトフォーカスカメラ。
JP30527192A 1992-11-16 1992-11-16 ソフトフォーカスカメラ Pending JPH06160933A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5999752A (en) * 1997-06-05 1999-12-07 Minolta Co., Ltd. Exposure controller for use in a camera
US6212336B1 (en) 1998-03-19 2001-04-03 Minolta Co., Ltd. Multiple exposure camera
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