JP7162865B2 - ガスコンロ用の制御装置、及びガスコンロシステム - Google Patents

ガスコンロ用の制御装置、及びガスコンロシステム Download PDF

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Description

本発明は、ガスコンロ用の制御装置、ガスコンロシステム、及びガスコンロ用の制御装置における指示データ生成プログラムに関する。
特許文献1で開示される音信号制御式コンロは、制御ユニットに音信号制御ユニットが付設された構成をなす。音信号制御ユニットは、加熱器の所定の作動に対応した少なくとも1個の制御用音信号を格納したメモリと、音信号入力部と、入力された音信号を認識する音信号認識部と、認識した音信号をメモリ内の制御用音信号と照合する音信号照合部とを備えた構成をなす。この音信号制御式コンロは、音が入力された時、音信号照合部での照合で音信号認識部が認識した音信号と格納された音信号とが一致した時、その音信号に対応して制御ユニットがバーナの作動を制御する。
特許第4313495号公報
特許文献1で開示されるコンロは、使用者の音声命令を認識し、それに従った制御を行い得るものであるため、例えば他の作業中で手が離せない場合や、手が汚れていて操作しづらい場合等に有効である。
しかし、この種の音声システムは、使用者による音声命令を機器側で認識できた場合であっても、音声命令を即座に実行することが望ましくない場合もある。例えば、音声によって点火の指令を与えることができるようなシステムでは、もしノイズ音声などが点火指令と誤認識されてしまうと、ユーザが意図しないタイミングで点火がなされてしまう虞があるため、音声指令を即座に実行するのではなく、何らかの確認を行うことが望ましいといえる。
本発明は上述した課題の少なくとも一つを解決するためになされたものであり、ユーザが音声指示によってガスコンロを動作させることができ、音声指示が特定の指示と推定される場合にユーザに問い合わせし得る方式を実現することを目的とする。
本発明の第1態様である「ガスコンロ用の制御装置」は、
外部から無線送信された指示データを無線受信部によって受信して前記指示データに従った動作を行うガスコンロを制御対象とし、前記指示データを無線送信する無線送信部を備えた情報処理端末を有するガスコンロ用の制御装置であって、
前記情報処理端末は、
入力された音声を電気信号に変換する変換部と、
前記変換部で変換された電気信号に基づいて外部から与えられた音声指示を認識する認識部と、
前記認識部が認識した前記音声指示が予め定められた特定の指示である場合に、所定の問合せ音声を発する音声動作部と、
前記無線送信部が無線送信する前記指示データを決定する決定部と、
を有し、
前記認識部は、前記音声動作部が前記問合せ音声を発した場合、前記音声動作部が前記問合せ音声を発した後に前記変換部によって変換された電気信号に基づいて前記問合せ音声に対する音声回答を認識し、
前記決定部は、前記認識部によって認識された前記音声指示が前記特定の指示であり、前記認識部によって認識された前記音声回答が予め定められた特定の回答である場合に、前記音声指示に対応したデータを前記指示データとして決定する。
本発明の第2態様である「ガスコンロシステム」は、上記ガスコンロ用の制御装置とガスコンロとを含む。
外部から無線送信された指示データを無線受信部によって受信して前記指示データに従った動作を行うガスコンロを制御対象とし、前記指示データを無線送信する無線送信部を備えた情報処理端末を有するガスコンロ用の制御装置において、前記情報処理端末から前記ガスコンロに与える前記指示データを生成するプログラムであって、
前記情報処理端末に設けられた変換部が入力された音声を変換した電気信号に基づいて外部から与えられた音声指示を認識部に認識させるステップと、
前記認識部に前記音声指示を認識させるステップで前記認識部が認識した前記音声指示が予め定められた特定の指示である場合に、所定の問合せ音声を発する動作を音声動作部に行わせるステップと、
前記音声動作部が前記問合せ音声を発した場合に、前記音声動作部が前記問合せ音声を発した後に前記変換部によって変換された電気信号に基づき、前記問合せ音声に対する音声回答を前記認識部に認識させるステップと、
前記認識部が認識した前記音声指示が前記特定の指示であり、前記認識部が認識した前記音声回答が前記特定の回答である場合に、前記音声指示に対応したデータを前記指示データとして決定する処理を決定部に行わせるステップと、
を含む。
本発明によれば、ユーザが音声指示によってガスコンロを動作させることができるようになり、更に、音声指示が特定の指示と推定される場合には、情報処理端末からユーザに問い合わせを行うことができるようになる。そして、音声指示に応じて問い合わせを行った場合には、その問い合わせに対する回答が特定の回答である場合に指示データをガスコンロに伝達することができるため、使用者の言い間違えやノイズなどによって誤った指示が伝達されることを防ぎやすく、使用者が意図しないガスコンロの誤動作を防止することができる。
実施例1のガスコンロシステムを概略的に例示する斜視図である。 実施例1のガスコンロシステムにおけるガスコンロでの各ガスバーナへのガス供給路等を概念的に示す説明図である。 実施例1のガスコンロシステムの電気的構成について、主にガスコンロの電気的構成を具体的に例示するブロック図である。 実施例1のガスコンロシステムの電気的構成について、主に情報処理端末の電気的構成を具体的に例示するブロック図である。 実施例1の情報処理端末で実行される音声認識処理の流れを例示するフローチャートである。 音声指示及び特定の指示を例示する説明図である。
本発明の好ましい形態を以下に例示する。但し、本発明は以下の例に限定されない。
第1態様のガスコンロシステムにおいて、音声動作部は、認識部が認識した音声指示が予め定められた点火指示である場合に、点火の許可を問い合わせる音声である点火許可問合せ音声を発するように動作してもよい。そして、認識部は、音声動作部が点火許可問合せ音声を発した場合、音声動作部が点火許可問合せ音声を発した後に変換部によって変換された電気信号に基づいて点火許可問合せ音声に対する音声回答を認識するように動作してもよい。そして、決定部は、認識部によって認識された音声指示が点火指示であり、認識部によって認識された音声回答が予め定められた点火許可回答である場合に、点火指示に対応したデータを指示データとして決定するように動作してもよい。
使用者の言い間違えやノイズなどによって誤った音声指示として点火指示がなされてしまうと、ユーザが意図しないタイミングで点火がなされる虞があり、点火指示のときにはより慎重に対応することが望ましいといえる。この点に関し、上記構成によれば、点火指示と認識された場合、点火の許可を問い合わせる音声(点火許可問合せ音声)を発した上で、点火許可回答が得られ場合に限定して点火指示をガスコンロに伝達することができるため、使用者の言い間違えやノイズなどによってユーザが意図しないタイミングで点火がなされてしまうことをより確実に防ぎやすくなる。
第1態様のガスコンロシステムにおいて、音声動作部は、認識部が認識した音声指示が予め定められた点火指示である場合に、所定の質問を含んだ音声である質問音声を発するように動作してもよい。そして、認識部は、音声動作部が質問音声を発した場合、音声動作部が質問音声を発した後に変換部によって変換された電気信号に基づいて質問音声に対する音声回答を認識するように動作してもよい。そして、決定部は、認識部によって認識された音声指示が点火指示であり、認識部によって認識された音声回答が質問音声に対応する正答である場合に、点火指示に対応したデータを指示データとして決定するように動作してもよい。
使用者の言い間違えやノイズなどによって誤った音声指示として点火指示がなされてしまうと、ユーザが意図しないタイミングで点火がなされる虞があり、点火指示のときにはより慎重に対応することが望ましいといえる。この点に関し、上記構成によれば、点火指示と認識された場合、所定の質問を含んだ音声(質問音声)を発した上で、正答が得られ場合に限定して点火指示をガスコンロに伝達することができるため、使用者の言い間違えやノイズなどによってユーザが意図しないタイミングで点火がなされてしまうことをより確実に防ぎやすくなる。
<実施例1>
以下、実施例1について、図面を参照して説明する。
図1で示すガスコンロシステム100は、主に、ガスコンロ1と情報処理端末90とによって構成されている。
まず、ガスコンロ1について説明する。
図1のように、ガスコンロ1は、調理鍋等の調理器具を加熱可能なビルトインコンロとして構成されている。ガスコンロ1は、コンロ本体1Aの上面を構成する天板2(トッププレート)から露出するように、右こんろ部4A、左こんろ部4B、がそれぞれ設けられ、その左右のこんろ部4A,4Bの間で後方寄りに小こんろ部4Cが設けられている。天板2の下方においてコンロ本体1Aの内部中央付近にはグリル3が設けられている。グリル3は、被調理物を収納してグリルバーナ(ガスバーナ54:図2)で加熱調理するグリル庫を備え、このグリル庫は、グリル扉3Bによって開閉可能とされている。右こんろ部4A、左こんろ部4B、小こんろ部4C、グリル3には、図2で示すガスバーナ51,52,53,54がそれぞれ設けられている。
図2のように、複数のガスバーナ51,52,53,54には、複数の分岐供給路61,62,63,64がそれぞれ接続され、これら分岐供給路61,62,63,64は、共通供給路60から分岐する構成をなす。共通供給路60は、ガスバーナ51,52,53,54への共通のガス経路であり、複数の分岐供給路61,62,63,64は、共通供給路60から分岐するとともに各ガスバーナ51,52,53,54に向けてガスを導くように配設された供給路である。共通供給路60には、共通供給路60を開閉する元電磁弁N1が設けられる。共通供給路60から分岐してガスバーナ51に続く分岐供給路61には、分岐供給路61を開閉可能な電磁弁(安全弁)51Gと、分岐供給路61を開閉可能な閉止弁51Fと、ガスバーナ51へのガス供給量を調整可能な火力調整弁51Eとが設けられている。共通供給路60から分岐してガスバーナ52に続く分岐供給路62には、分岐供給路62を開閉可能な電磁弁(安全弁)52Gと、分岐供給路62を開閉可能な閉止弁52Fと、ガスバーナ52へのガス供給量を調整可能な火力調整弁52Eとが設けられている。共通供給路60から分岐してガスバーナ53に続く分岐供給路63には、分岐供給路63を開閉可能な電磁弁(安全弁)53Gと、分岐供給路63を開閉可能な閉止弁53Fと、ガスバーナ53へのガス供給量を調整可能な火力調整弁53Eとが設けられている。
安全弁51G、閉止弁51F、火力調整弁51Eは、図3で示すステッピングモータM1によって駆動されるようになっており、ステッピングモータM1の回転角度が第1角度範囲になったときに安全弁51Gが開放し、モータM1の回転角度が第2角度範囲になったときに閉止弁51Fが開放し、ステッピングモータM1の回転角度が第1角度範囲及び第2角度範囲よりも大きい第3角度範囲のときに回転角度に応じて火力調整弁51Eの開度が設定されるようになっている。具体的には、制御回路10からの指示に応じたモータ駆動回路48Aの動作によってステッピングモータM1の回転角度が制御されることで火力調整弁51Eの開度が制御され、ガスバーナ51での火力が火力調整弁51Eの開度に応じて定まる。同様に、制御回路10からの指示に応じたモータ駆動回路48Bの動作によってステッピングモータM2の回転角度が制御されることで火力調整弁52Eの開度が制御され、ガスバーナ52での火力が火力調整弁52Eの開度に応じて定まる。同様に、制御回路10からの指示に応じたモータ駆動回路48Cの動作によってステッピングモータM3の回転角度が制御されることで火力調整弁53Eの開度が制御され、ガスバーナ53での火力が火力調整弁53Eの開度に応じて定まる。グリル3のガスバーナ54(グリルバーナ)は、グリル3内において上側に配置される上バーナ54Aと、グリル3内において上バーナ54Aよりも下側に配置される下バーナ54Bとを備える。共通供給路60から分岐してガスバーナ54にガスを導く分岐供給路64には、更に、分岐供給路64から分岐して上バーナ54Aにガスを導く第1供給路65Aと、分岐供給路64から分岐して下バーナ54Bにガスを導く第2供給路65Bとが接続されている。分岐供給路64には、分岐供給路64を開閉可能な電磁弁(安全弁)54Gと閉止弁54Fとが設けられ、第1供給路65Aには複数の電磁弁54H,54Jが設けられ、第2供給路65Bには電磁弁54Kが設けられている。電磁弁54H,54J,54Kの開閉は、制御回路10によって制御される。
図1に示すように、右こんろ部4A、左こんろ部4B、小こんろ部4C、グリル3にそれぞれ対応するように4つの回転操作部6A,6B,6C,6Dが設けられている。回転操作部6Aは、右こんろ部4Aの点火、消火、火力調整を行うものであり、回転操作部6Bは、左こんろ部4Bの点火、消火、火力調整を行うものであり、回転操作部6Cは、小こんろ部4Cの点火、消火、火力調整を行うものであり、第4の回転操作部6Dは、グリル3の点火、消火、火力調整を行うものであり、これらはいずれも、押圧操作可能に構成され、且つ回転操作可能に構成されている。回転操作部6A,6B,6C,6Dのいずれも、使用者が押す毎に退避位置と突出位置とに切り替わるようになっている。そして、図3の電気的構成で示すように、回転操作部6A,6B,6C,6Dにそれぞれ対応するようにスイッチ30A,30B,30C,30Dがそれぞれ設けられ、スイッチ30A,30B,30C,30Dにそれぞれ対応するように点火信号入力回路40A,40B,40C,40Dがそれぞれ設けられている。スイッチ30A,30B,30C,30Dは、いずれも点火スイッチとして機能し、回転操作部6A,6B,6C,6Dのいずれにおいても、回転操作部が退避位置(消火位置)へと操作されることに応じて、対応するスイッチがオフ状態となり、このスイッチに対応する点火信号入力回路から制御回路10にオフ信号が与えられる。また、回転操作部が突出位置(点火位置)へと操作されることに応じて、対応するスイッチがオン状態となり、このスイッチに対応する点火信号入力回路から制御回路10にオン信号が与えられる。
更に、回転操作部6A,6B,6C,6Dにそれぞれ対応するように変位検出部32A,32B,32C,32Dがそれぞれ設けられ、変位検出部32A,32B,32C,32Dにそれぞれ対応するように火力信号入力回路42A,42B,42C,42Dがそれぞれ設けられている。回転操作部6A,6B,6C,6Dのいずれにおいても、回転操作部の変位(回転位置)を対応する変位検出部が検出し、この変位検出部に対応する火力信号入力回路から変位検出部が検出した変位(回転位置)に応じた信号が制御回路10に与えられる。
図2のように、上バーナ54Aにガスを導く主経路として第1供給路65Aが構成され、この第1供給路65Aに設けられた電磁弁54Jを迂回するように、電磁弁54Jの経路と並列の経路であるバイパス路66Aが設けられている。電磁弁54Hが開放した状態で電磁弁54Jが閉じているときには分岐供給路64によって導かれたガスはバイパス路66Aを通って上バーナ54Aに供給される。また、電磁弁54H,54Jがいずれも開いているときには分岐供給路64によって導かれたガスは第1供給路65A又はバイパス路66Aを通って上バーナ54Aに供給される。また、下バーナ54Bにガスを導く主経路として第2供給路65Bが構成され、この第2供給路65Bに設けられた電磁弁54Kを迂回するように、電磁弁54Kの経路と並列の経路であるバイパス路66Bが設けられている。電磁弁54Kが閉じているときには分岐供給路64によって導かれたガスはバイパス路66Bを通って下バーナ54Bに供給される。また、電磁弁54Kが開いているときには分岐供給路64によって導かれたガスは第2供給路65B又はバイパス路66Bを通って下バーナ54Bに供給される。
また、図2、図3のように、各ガスバーナ51,52,53,54A,54Bのそれぞれに隣接して熱電対51C,52C,53C,54C、54Dがそれぞれ設けられ、熱電対51C,52C,53C,54C、54Dのそれぞれに対応して温度信号入力回路44A,44B,44C,44D,44Eがそれぞれ設けられている。温度信号入力回路44A,44B,44C,44D,44Eはいずれも、対応する熱電対で生じた起電力に応じた信号を制御回路10に入力する。
各ガスバーナ51,52,53,54のそれぞれに隣接してイグナイタ26A,26B,26C,26Dがそれぞれ設けられ、イグナイタ26A,26B,26C,26Dのそれぞれに対応してイグナイタ回路46A,46B,46C,46Dがそれぞれ設けられている。例えば、ガスバーナ51に対応してイグナイタ26Aが設けられ、イグナイタ回路46Aは、スイッチ30Aの点火操作に応じてイグナイタ26Aを駆動し、イグナイタ26Aで火花を放電させてガスバーナ51に点火する。
制御回路10は、例えばマイクロコンピュータとして構成されており、図3のように、CPU10A、ROM10B、RAM10Cなどを備え、更に、図示しないタイマ、I/Oインタフェイスなどを備える。制御回路10は、上述した各電磁弁(図3では図示を省略)、イグナイタ26A,26B,26C,26D、複数のモータM1,M2,M3,M4、ブザー装置12、音声装置14などを制御し得る。ブザー装置12は、圧電ブザー装置などの公知のブザー装置として構成されている。音声装置14は、メロディ、メッセージなどの音声を発する装置であり、例えば、スピーカやスピーカに対して音声信号を与える駆動回路などを備え、制御回路10からの指示に対応した音声を発するように動作する。不揮発性メモリ16は、制御回路10によって書き込み及び読み出しが可能とされた公知の不揮発性メモリである。操作部18は、操作ボタンやタッチパネルなどの公知の入力インタフェースによって構成され、ユーザの操作に応じた情報を制御回路10に入力し得るものである。また、上述した電気部品を含め、様々な電気部品に電力を供給するように電源回路48が設けられている。電源回路48は電池ボックスに収容された電池49(例えば2つの乾電池)からの電力供給を受け、所定の電源電圧を生成する機能を有しており、電源回路48で生成された電源電圧は、図示しない経路を介して様々な電気部品に供給される。
更に、ガスコンロ1には、外部装置と無線通信を行うための通信回路である無線通信部20が設けられている。無線通信部20は、無線受信部の一例に相当し、公知の無線通信方式(例えば、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)などの公知の無線通信規格に従った通信方式など)によって外部装置と無線通信を行い得る装置である。図3には、外部装置としてスマートフォンとして構成された情報処理端末90を例示している。
次に、情報処理端末90について説明する。
図4のように、情報処理端末90は、制御回路91、記憶部92、無線通信部93、表示部94、操作部95、入力回路96A、マイク96B、出力回路97A、スピーカ97Bなどを備える。情報処理端末90は、スマートフォンやタブレット端末などの携帯型情報処理端末として構成されており、図示しない二次電池を電源として動作し得るようになっている。情報処理端末90は、ガスコンロ用の制御装置を構成する要部である。なお、図3では、スマートフォンとして構成された情報処理端末90を例示しているが、スマートフォン以外の構成であってもよい。また、図4では、ガスコンロ1については一部部品のみを例示し、他の部品の図示を省略している。
制御回路91は、例えばマイクロコンピュータなどの公知の情報処理装置として構成され、CPUなどの公知の演算装置及び他の周辺回路などを備えてなり、様々な制御や演算を行い得る。記憶部92は、情報を記憶し得る装置であれば良く、例えば、ROM、RAM、不揮発性メモリなどの公知の半導体記憶装置を複数種類備えた構成とすることができる。無線通信部93は、無線送信部の一例に相当し、公知の無線通信方式(例えば、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)などの公知の無線通信規格に従った通信方式など)で無線通信を行い得る通信装置である。無線通信部93は、ガスコンロ1の無線通信部20と無線通信を行い得る。
表示部94は、例えば公知のタッチパネル式表示装置の一部をなす表示部であり、液晶ディスプレイや有機エレクトロルミネッセンスディスプレイなどの公知の画像表示装置として構成されている。操作部95は、例えば、表示部94の前方を覆うように配置される公知のタッチパネルとして構成され、表示部94の画像を外部から視認可能な透明性の構成で表示部94を覆う構成をなす。なお、ここで示す例はあくまで一例であり、表示部94は、ユーザが視認し得る状態で画像を表示し得る構成であればよく、操作部95は、ユーザの操作によって情報を入力し得る構成であればよい。
入力回路96Aは、マイク96Bで集音された音声のアナログ信号をデジタル信号(集音された音声に対応する電気信号)に変換し、制御回路91に入力する公知の音声入力回路として構成されている。出力回路97は、制御回路91からの制御信号に基づき、音声のデジタル信号をアナログ信号に変換してスピーカ97Bに出力する公知の音声出力回路として構成されている。
情報処理端末90での音声認識機能の原理を簡単に説明する。音声認識は、周知の音声認識技術を用いることができる。具体的には、記憶部92(例えば不揮発性メモリ)に記憶する「音響モデルデータ」と、入力された音声信号(波形)のマッチング(照合)で行うとよい。「音響モデルデータ」とは、平均的な発音データを基に作られた音声の単語辞書を意味する。マッチングには、例えば「HMM(Hidden Markov Model)」と呼ばれる理論を用いるとよい。マッチングは通常10~20ミリ秒の単位で、単語の先頭から順次行うのがよい。なお、音声認識技術は、これ以外の技術でもよい。
次に、音声認識処理について説明する。
図5で示す音声認識処理は制御回路91によって実行される処理であり、例えば、所定の開始条件の成立(例えば、電源投入、或いは電源投入後の所定のトリガ条件の成立)に応じて初回の処理が実行され、初回の処理が実行された後には、繰り返し実行されるようになっている。なお、以下で説明する音声認識処理は、例えば、情報処理端末90をガスコンロ1と無線通信可能な位置(例えば、ガスコンロ1の周辺のキッチンカウンター上など)に配置した状態で実行すれば、ユーザが情報処理端末90を手に持って操作せずともハンズフリー状態で好適に行うことができる。
制御回路91は、図5の音声認識処理を開始した場合、まず、ステップ1において音声指示を検出したか否かを判断する。本実施例では、予め複数の命令が登録されており、ステップS1では、登録された複数の命令のいずれかが音声として入力されたか否かを判定する。
本実施例では、図6のように、音声指示として複数の言葉が登録されている。音声指示の言葉は、例えば、「コンロ右 消火」「コンロ左 火力小」「コンロ後 点火」「グリル 点火」などのガスコンロ1に対する命令を特定する言葉であり、これら以外でも、様々な言葉を登録しておくことができる。そして、このように登録された複数の言葉のうち、一部の言葉が「特定の言葉」として登録されている。図6の例では、特定の言葉として「コンロ右 点火」「コンロ左 点火」「コンロ後 点火」「グリル 点火」の4つの言葉が登録されている。「コンロ右 点火」は、右コンロ部4Aの点火を指示する点火指示であり、「コンロ左 点火」は、左コンロ部4Bの点火を指示する点火指示であり、「コンロ後 点火」は、後コンロ部4Cの点火を指示する点火指示であり、「グリル 点火」は、グリル3の点火を指示する点火指示である。
制御回路91は、図5の認識処理のステップS1を実行する場合、図6のように予め登録された複数の音声指示のいずれかがマイク96Bを介して音声として入力されたか否かを判定し、いずれかの音声指示が入力されたと判定した場合には、ステップS2において、入力された音声指示が図6のように登録された特定の指示のいずれかに該当するか否かを判定する。
制御回路91は、ステップS1で音声指示が入力されたと判定した場合において、ステップS2では、その音声指示が特定の指示に該当しないと判定した場合、ステップS3において、その音声指示に対応する指示データを無線通信部20と協働してガスコンロ1に無線送信する。この場合、制御回路91は、ステップS1で検出が判定された音声指示を特定するデータを指示データとしてガスコンロ1に無線送信し、例えば、ステップS1で「コンロ右 消火」の音声指示が検出されたと判定された場合、「コンロ右 消火」に対応するコマンド(右コンロ部4Aの消火を指示する命令)を指示データとしてガスコンロ1に送信する。或いは、ステップS1で「コンロ左 火力小」の音声指示が検出されたと判定された場合、「コンロ左 火力小」に対応するコマンド(左コンロ部4Bの火力を所定の小火力に指示する命令)を指示データとしてガスコンロ1に送信する。ガスコンロ1は、このような指示データを情報処理端末90から受信した場合、受信した指示データで特定される動作を実行する。例えば、受信した指示データが「コンロ右 消火」に対応するコマンド(右コンロ部4Aの消火を指示する命令)であれば、そのコマンドに対応する動作である「右コンロ部4Aの消火」を実行する。或いは、受信した指示データが「コンロ左 火力小」に対応するコマンド(左コンロ部4Bの火力を所定の小火力に指示する命令)であれば、そのコマンドに対応する動作である「左コンロ部4Bの火力を所定の小火力にする動作」を実行する。
制御回路91は、ステップS1で音声指示が入力されたと判定した場合であって、ステップS2においてその音声指示が特定の指示に該当すると判定した場合、ステップS4において、問い合わせ音声を発する。ステップS4の処理は、制御回路91が出力回路97A及びスピーカ97Bと協働して行うことができる。ステップS4で発する問い合わせ音声は、共通の問い合わせ音声としてもよく、ステップS2で特定指示と判定された音声指示に対応する問い合わせ音声としてもよい。ステップS2で特定指示と判定された音声指示に対応する問い合わせ音声をステップS4で発する例としては、例えば、ステップS2で特定指示と判定された音声指示がいずれかのコンロを点火することの指示である場合、そのコンロの点火の許可を問い合わせる音声(点火許可問合せ音声)やそのコンロの周辺の確認を促す音声など発することなどが挙げられる。具体的には、例えばステップS2で特定指示と判定された音声指示が「右コンロ部4Aの点火の指示」である場合、点火許可問合せ音声としては、「右コンロの点火を行ってもよいですか」といった該当するコンロの点火を許可するか否かの質問や、「右コンロの周辺は安全な状態ですか」といった該当するコンロの安全確認がなされているか否かの質問などが挙げられる。また、ステップS4で発する問い合わせ音声は「共通の問い合わせ音声」としてもよく、例えば、ステップS2で特定指示と判定された音声指示がいずれかのコンロを点火することの指示である場合、「コンロの点火を行ってもよいですか」といった点火を許可するか否かの質問や、「コンロの周辺は安全な状態ですか」といった安全確認がなされているか否かの質問や、「本当に実行してよいですか」といった質問などが挙げられる。
制御回路91はステップS4の後、マイク96B及び入力回路96Aによって生成される電気信号(音声信号)を監視し、ステップS4の後の一定時間内に特定の回答が得られたか否かを判定する。特定の回答は、例えば、予め定められた共通の回答(例えば「Yes」「はい」などの肯定的な回答)とすることができる。例えば、「はい」「Yes」などの肯定的な音声回答を特定の回答として予め定めている構成では、ステップS4において「右コンロの点火を行ってもよいですか」といった質問(点火を許可するか否かの質問)が行われた場合、ステップS5では、上記特定の回答(「はい」「Yes」などの肯定的な音声回答)が一定時間内に入力されたか否かを判定し、入力されたと判定した場合には、ステップS6の処理を行い、一定時間経過しても上記特定の回答が入力されなかったと判定された場合には、ステップS5でNoとなり、図5の音声認識処理を終了する。なお、ステップS4において「コンロの周辺は安全な状態ですか」といった質問(安全確認がなされているか否かの質問)を行うような構成でも、特定の回答は、「はい」「Yes」などの肯定的な回答とすることができ、この場合でも、ステップS5では、「はい」「Yes」などの肯定的な音声回答が一定時間内に入力されたか否かを判定し、入力されたと判定した場合には、ステップS6の処理を行い、一定時間経過しても肯定的な音声回答が入力されない場合には、図5の音声認識処理を終了する。
制御回路91は、ステップS4の後に特定の回答が得られたことに応じてステップS6の処理を行う場合、ステップS2で「特定の指示」と判定された音声指示を特定するデータを指示データとしてガスコンロ1に無線送信する。例えば、ステップS1で「コンロ右点火」の音声指示が検出されたと判定され、ステップS2でこの音声指示が「特定の指示」と判定された場合において、ステップS6の処理を行う場合には、この「コンロ右 点火」に対応するコマンド(右コンロ部4Aの点火を指示する命令)を指示データとしてガスコンロ1に無線送信する。同様に、ステップS1で「グリル 点火」の音声指示が検出されたと判定され、ステップS2でこの音声指示が「特定の指示」と判定された場合において、ステップS6の処理を行う場合には、「グリル 点火」に対応するコマンド(グリル3の点火を指示する命令)を指示データとしてガスコンロ1に無線送信する。ガスコンロ1は、このような指示データを情報処理端末90から受信した場合、受信した指示データによって指示される動作(指示データによって特定される動作)を実行する。例えば、制御回路91は、情報処理端末90から受信した指示データが「コンロ右 点火」に対応するコマンド(右コンロ部4Aの点火を指示する命令)であれば、そのコマンドによって指示された対応動作である「右コンロ部4Aの点火」を実行する。同様に、情報処理端末90から受信した指示データが「グリル 点火」に対応するコマンド(グリル3の点火を指示する命令)であれば、そのコマンドに対応する動作であるグリル3の点火を実行する。
本実施例では、マイク96B及び入力回路96Aが変換部の一例に相当し、入力された音声を、その入力された音声を特定し得る電気信号に変換するように動作する。
また、制御回路91が認識部の一例に相当し、変換部で変換された電気信号に基づいて外部から与えられた音声指示を認識するように動作する。具体的には、変換部で変換された電気信号によって特定される音声が、予め定められた複数の音声指示のうちのいずれかの音声指示を含むか否かを判定し得る。
更に、制御回路91、出力回路97A、スピーカ97Bが音声動作部の一例に相当し、認識部が認識した音声指示が予め定められた点火指示である場合に、点火の許可を問い合わせる音声である点火許可問合せ音声を発するように動作する。
そして、認識部の一例に相当する制御回路91は、音声動作部が点火許可問合せ音声を発した場合、音声動作部が点火許可問合せ音声を発した後に変換部によって変換された電気信号に基づいて点火許可問合せ音声に対する音声回答を認識するように動作する。
更に、制御回路91が決定部の一例に相当し、認識部によって認識された音声指示が点火指示であり、認識部によって認識された音声回答が予め定められた点火許可回答である場合に、点火指示に対応したデータを指示データとして決定するように動作する
本実施例では、図5の処理を実行するためのプログラム(ガスコンロ1に与える指示データを生成する指示データ生成プログラム)が制御回路91によって読み取り可能な構成で記憶部92に記憶されている。このプログラムが実行する各ステップのうち、ステップS1は、「変換部によって生成された電気信号(入力された音声を変換した電気信号)に基づいて外部から与えられた音声指示を認識部に認識させるステップ」の一例に相当する。そして、ステップS2、S4は、「ステップS1(認識部に音声指示を認識させるステップ)で認識部が認識した音声指示が予め定められた特定の指示である場合に、所定の問合せ音声を発する動作を音声動作部に行わせるステップ」の一例に相当する。更に、ステップS5は、「音声動作部が問合せ音声を発した場合に、音声動作部が問合せ音声を発した後に変換部によって変換された電気信号に基づき、問合せ音声に対する音声回答を認識部に認識させるステップ」の一例に相当する。そして、ステップS5、S6は、「認識部が認識した音声指示が特定の指示であり、認識部が認識した音声回答が特定の回答である場合に、音声指示に対応したデータを指示データとして決定する処理を決定部に行わせるステップ」の一例に相当する。
ここで、本構成の効果を例示する。
上述したガスコンロシステム100によれば、ユーザが音声指示によってガスコンロ1を動作させることができるようになり、更に、音声指示が特定の指示と推定される場合には、情報処理端末90からユーザに問い合わせを行うことができるようになる。そして、音声指示に応じて問い合わせを行った場合には、その問い合わせに対する回答が特定の回答である場合に指示データをガスコンロ1に伝達することができるため、使用者の言い間違えやノイズなどによって誤った指示が伝達されることを防ぎやすく、使用者が意図しないガスコンロ1の誤動作を防止することができる。
具体的には、音声動作部は、認識部が認識した音声指示が予め定められた点火指示である場合に、点火の許可を問い合わせる音声である点火許可問合せ音声を発するように動作する。そして、認識部は、音声動作部が点火許可問合せ音声を発した場合、音声動作部が点火許可問合せ音声を発した後に変換部によって変換された電気信号に基づいて点火許可問合せ音声に対する音声回答を認識するように動作する。そして、決定部は、認識部によって認識された音声指示が点火指示であり、認識部によって認識された音声回答が予め定められた点火許可回答である場合に、点火指示に対応したデータを指示データとして決定するように動作する。使用者の言い間違えやノイズなどによって誤った音声指示として点火指示がなされてしまうと、ユーザが意図しないタイミングで点火がなされる虞があり、点火指示のときにはより慎重に対応することが望ましいといえる。この点に関し、上記構成によれば、点火指示と認識された場合、点火の許可を問い合わせる音声(点火許可問合せ音声)を発した上で、点火許可回答が得られ場合に限定して点火指示をガスコンロ1に伝達することができるため、使用者の言い間違えやノイズなどによってユーザが意図しないタイミングで点火がなされてしまうことをより確実に防ぎやすくなる。
<実施例2>
次に、実施例2について説明する。
実施例2は、図5のステップS4及びステップS5が実施例1と異なるだけであり、この点以外は実施例1と同一である。よって、実施例1と同一の部分については、詳細な説明は省略する。なお、図1~図6の内容は実施例1と同一であるため、適宜図1~図6を参照する。
実施例2では、図5の音声認識処理において、ステップS1で音声指示が入力されたと判定した場合であって、ステップS2においてその音声指示が特定の指示に該当すると判定した場合、ステップS4において問い合わせ音声を発する。ステップS4の処理は、制御回路91が出力回路97A及びスピーカ97Bと協働して行うことができ、具体的には、スピーカ97Bから所定の質問を含んだ音声(質問音声)を発する。この質問音声は、例えば「キーワードを入力して下さい」といったキーワードを問い合わせる質問であってもよく、「生年月日を回答して下さい」「氏名を回答して下さい」といったユーザの個人情報を問い合わせる質問であってもよく、「好きな花を回答して下さい」といったユーザしか知り得ない内容を問う質問でもよい。ステップS4でいずれの質問を用いる場合でも、その質問に対応する正答を予め用意しておき、その正答を音声データなどとして記憶部92に記憶しておく。
制御回路91は、ステップS4でこのような質問音声を発する場合、ステップS4の後、マイク96B及び入力回路96Aによって生成される電気信号(音声信号)を監視し、ステップS4の後の一定時間内に質問音声に対応する正答が得られたか否かを判定する。例えばステップS4において「生年月日を回答して下さい」といった質問を行うような構成では、この質問に対応する正答(例えば、「2000年1月1日」といった正答)を予め質問と対応付けて登録しておくことができ、この場合、ステップS5では、質問に対応する正答(例えば、「2000年1月1日」といった正答)が一定時間内に音声入力されたか否かを判定する。そして、正答が音声入力されたと判定した場合には、ステップS6の処理を実施例1と同様に行い、一定時間経過しても正答が音声回答が入力されない場合には、図5の音声認識処理を終了する。なお、ステップS4において他の質問を行うような構成でも同様であり、この構成でも、ステップS5では、質問に対する正答が一定時間内に音声入力されたか否かを判定し、入力されたと判定した場合には、ステップS6の処理を実施例1と同様に行い、一定時間経過しても肯定的な音声回答が入力されない場合には、図5の音声認識処理を終了する。
このように、実施例2では、音声動作部に相当する制御回路91、出力回路97A、スピーカ97Bは、認識部が認識した音声指示が予め定められた点火指示である場合に、所定の質問を含んだ音声(質問音声)を発するように動作する。そして、認識部の一例に相当する制御回路91は、音声動作部が質問音声を発した場合、音声動作部が質問音声を発した後に変換部によって変換された電気信号に基づいて質問音声に対する音声回答を認識するように動作する。そして、制御回路91が決定部の一例に相当し、認識部によって認識された音声指示が点火指示であり、認識部によって認識された音声回答が質問音声に対応する正答である場合に、点火指示に対応したデータを指示データとして決定するように動作する。
本実施例の構成によれば、点火指示と認識された場合、所定の質問を含んだ音声(質問音声)を発した上で、正答が得られ場合に限定して点火指示をガスコンロ1に伝達することができる。よって、使用者の言い間違えやノイズなどによってユーザが意図しないタイミングで点火がなされてしまうことをより確実に防ぎやすくなる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような例も本発明の技術的範囲に含まれる。
実施例1では、ガスコンロの例としてビルトインコンロを例示したが、テーブルコンロであってもよい。
実施例1では、ガスバーナ51,52,53,54が設けられたガスコンロ1を例示したが、ガスバーナの数はこれよりも多くても少なくてもよい。例えば、1つのガスバーナのみが設けられ、1つのイグナイタのみが設けられるようなガスコンロなどであってもよい。
実施例1では、いずれかのコンロの点火を指示する点火指示を「特定の指示」とする例を示したが、いずれかのコンロの火力を増大する指示を「特定の指示」としてもよい。例えばステップS2で特定指示と判定された音声指示が「右コンロ部4Aの火力の増大指示」である場合、問合せ音声としては、「右コンロの火力を増大してもよいですか」といった該当するコンロの火力増大を許可するか否かの質問や、「右コンロの周辺は安全な状態ですか」といった該当するコンロの安全確認がなされているか否かの質問などが挙げられる。この場合にも、特定の回答は、「はい」「Yes」などの肯定的な回答とすることができ、ステップS5では、ステップS4の後の一定時間内に「はい」「Yes」などの肯定的な音声回答が入力されたか否かを判定し、入力されたと判定した場合には、ステップS6の処理(右コンロ部4Aの火力の増大を指示する指示データの送信)を行い、一定時間経過しても肯定的な音声回答が入力されない場合には、図5の音声認識処理を終了すればよい。
1…ガスコンロ
20…無線通信部(無線受信部)
90…情報処理端末
91…制御回路(認識部、音声動作部、決定部)
93…無線通信部(無線送信部)
96A…入力回路(変換部)
96B…マイク(変換部)
97A…出力回路(音声動作部)
97B…スピーカ(音声動作部)
100…ガスコンロシステム

Claims (4)

  1. 外部から無線送信された指示データを無線受信部によって受信して前記指示データに従った動作を行うガスコンロを制御対象とし、
    前記指示データを無線送信する無線送信部を備えた情報処理端末を有するガスコンロ用の制御装置であって、
    前記情報処理端末は、
    入力された音声を電気信号に変換する変換部と、
    前記変換部で変換された電気信号に基づいて外部から与えられた音声指示を認識する認識部と、
    前記認識部が認識した前記音声指示が予め定められた特定の指示である場合に、所定の問合せ音声を発する音声動作部と、
    前記無線送信部が無線送信する前記指示データを決定する決定部と、
    記憶部と、
    を有し、
    前記認識部は、前記音声動作部が前記問合せ音声を発した場合、前記音声動作部が前記問合せ音声を発した後に前記変換部によって変換された電気信号に基づいて前記問合せ音声に対する音声回答を認識し、
    前記決定部は、前記認識部によって認識された前記音声指示が前記特定の指示であり、前記認識部によって認識された前記音声回答が予め定められた特定の回答である場合に、前記音声指示に対応したデータを前記指示データとして決定し、
    前記音声動作部は、前記認識部が認識した前記音声指示が予め定められた点火指示である場合に、所定の質問を含んだ音声である質問音声を発し、
    前記質問に対応する正答が前記記憶部に記憶され、
    前記認識部は、前記音声動作部が前記質問音声を発した場合、前記音声動作部が前記質問音声を発した後に前記変換部によって変換された電気信号に基づいて前記質問音声に対する前記音声回答を認識し、
    前記決定部は、前記認識部によって認識された前記音声指示が前記点火指示であり、前記認識部によって認識された前記音声回答が前記質問音声に対応する前記正答である場合に、前記点火指示に対応したデータを前記指示データとして決定する
    ガスコンロ用の制御装置。
  2. 前記音声動作部は、前記認識部によって認識された前記音声指示がコンロを消火する指示である場合に前記問合せ音声を発する動作を行わずに前記音声指示に対応したデータを前記指示データとして決定する
    請求項1に記載のガスコンロ用の制御装置。
  3. 前記質問は、キーワード又はユーザの個人情報を問い合わせる質問である
    請求項1又は請求項2に記載のガスコンロ用の制御装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のガスコンロ用の制御装置と、前記ガスコンロと、を含むガスコンロシステム。
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