以下、本発明に係る収納箱の第一実施形態について、図1~図5を参照しながら説明する。本実施形態の収納箱1は、周面の少なくとも一部に凹みX3が形成される被収納物Xを収納でき、また、収納箱1内に収納された付属品Hが箱外に飛び出すことを防止できる。具体的に、前記収納箱1は、図1に示すように、略直方体状に形成され、前記被収納物Xを収納可能な周面部材10と、収納箱1の底面を構成する底面部材11と、後述する天側の開口Oを開閉可能な外蓋部材12と、第3周面部100a及び第4周面部100bのそれぞれから延設される一対の内蓋部材13を備えている。なお、本実施形態の収納箱1は、厚紙により形成されている。また、前記収納箱1は厚紙以外に、樹脂素材を用いた板状部材やシート状部材等から形成されていてもよい。
以下の説明においては、図1に示すように、被収納物Xを収納箱1に収納する方向を「天底方向」と称する。
以下の説明においては、図1に示すように、後述する第1周面部100cと第2周面部100dが対向する方向を「前後方向」と、前記前後方向と直交し、第3周面部100aと第4周面部100bが対向する方向を「左右方向」と称する。なお、第1周面部100cと第2周面部100dが対向する方向を「左右方向」と、第3周面部100aと第4周面部100bが対向する方向を「前後方向」と称してもよい。
本実施形態では、被収納物Xとして、分電盤に取り付けられるブレーカXを収納する場合について説明する。具体的に、このブレーカXは、図1に示すように、天底方向における長さが左右及び前後方向より長く形成され、ブレーカ本体X1と、前記ブレーカ本体X1から突設するハンドル部X2を備える。前記ブレーカ本体X1は、直方体状であって、天側及び底側の隅部(符号省略)が切り欠かれて凹みX3を備える。本実施形態では、ブレーカ本体X1の天側の左隅部と底側の左隅部とが段差状に切り欠かれて、凹みX3が形成されている。この凹みX3は、該凹みX3が天側の開口Oに向けて開口するようブレーカXが周面部材10内に収納された状態で、一方の内蓋部材130の方に向く一方凹側面部X31と、凹底面部X30を備える。即ち、本実施形態のブレーカ本体X1は、天側の左隅部と底側の左隅部とが段状に切り欠かれて凹みX3となった略直方体形状であり、前面視で左向きに凸(一方側に凸)の形状となっている。そして、前記ハンドル部X2は、凸形状の先端面(つまり、凹みX3が形成された図1に示す左側の周面)から突設している。なお、ブレーカXの天底方向の長さは、例えば、左右及び前後より短く形成されていてもよい。
また、本実施形態では、図1に示すように、前記ブレーカXに付属する付属品H(具体的には、端子カバーとネジ)を収納箱1内に収納する。なお、ここでいう「付属する」とは、被収納物Xの使用に際して一緒に使用されるもののみならず、被収納物Xの使用に際して一緒に使用されないもの(例えば、取扱説明書)や、被収納物X以外のものの使用に際しても使用できるものも含む。
周面部材10は、前後及び左右方向からブレーカXを囲み、外的要因(例えば、運搬時の衝撃や振動)からブレーカXを保護する。そのため、本実施形態の周面部材10は、図1に示す天底、前後、左右方向においてブレーカXより長く形成される。また、本実施形態の周面部材10は角筒状(具体的には、四角筒状)であり、天側及び底側に開口Oを規定している。そして、前記周面部材10は、左右方向が前後方向より長く形成されている。そのため、前記開口Oは、左右方向が前後方向より長い長方形状である。なお、本実施形態の底側の開口Oは、図1に示すように、後述する底面部材11により塞がれている。
本実施形態の周面部材10は、図1に示すように、前後方向で対向する第1周面部100c及び第2周面部100dと、左右方向で対向する第3周面部100a及び第4周面部100bを備える。また、前記周面部材10は、図2に示すように、展開した状態で、縦折曲線Zが配置される辺と直交する辺が短辺となる略長方形状である。そのため、前記第1~第4周面部は、天底方向において、略同一の長さに形成されている。さらに、前記第1~第4周面部は、横折曲線Yを介して、図1で示す前から右、後ろ、左というように周方向に連続して配置されている。
第1周面部100cは、図1に示すように、四角筒状の周面部材10の前側で左右方向に延びる。この第1周面部100cは、天底方向が左右方向より長く形成されている。また、この第1周面部100cは、図2に示すように、横折曲線Yを介して、取付面部101と第4周面部100bに連設している。そして、図1の周面部材10は、前記取付面部101が左側に、前記第4周面部100bが右側に配置されるように、横折曲線Yで折り曲げられている。さらに、本実施形態の第1周面部100cには、図2に示すように、底側の縦折曲線Zを介して、外側底面部材110が連設している。そのため、図1では、外側底面部材110は、底側の開口Oを塞ぐよう底側の縦折曲線Zを介して折り曲げられている。
第2周面部100dは、前後方向で第1周面部100cに対向して、後ろ側で左右方向に延びる。この第2周面部100dは、前記第1周面部100cと同様に、天底方向が左右方向より長く形成されている。また、前記第2周面部100dは、図2に示すように、横折曲線Yを介して、第3周面部100aと第4周面部100bに連設している。そして、図1の周面部材10は、第3周面部100aが左側に配置され、第4周面部100bが右側に配置されるように、横折曲線Yで折り曲げられている。さらに、第2周面部100dには、図2に示すように、天側と底側の縦折曲線Zを介して、天底方向にそれぞれ、外蓋部材12と、外側底面部材110が連設している。具体的には、図1に示すように、第2周面部100dの天側縁部から外蓋部材12が連設し、底側縁部から外側底面部材110が連設している。また、該外側底面部材110が周面部材10の底側の開口Oを塞ぐように、第2周面部100dに対して外側底面部材110が折り曲げられている。加えて、本実施形態では、四角筒状の周面部材10は、左右方向が前後方向よりも長く形成されているため、前記第1周面部100c及び第2周面部100dの左右方向における長さが後述する第3周面部100a及び第4周面部100bの前後方向よりも長く形成されている。なお、本実施形態では、第1周面部100cが前側に配置され、第2周面部100dが後ろ側に配置されると説明したが、これに限らず、第2周面部100dが前側に配置され、第1周面部100cが後ろ側に配置されていてもよい。
第3周面部100aは、図1の左側で前後方向に延びる。この第3周面部100aは、前記取付面部101と重なって配置される。また、前記第3周面部100aには、図2に示すように、縦折曲線Zを介して、天側に一対の内蓋部材13のうちの一方(具体的には、一方の内蓋部材130)が、底側に内側底面部材111が連設している。具体的には、第3周面部100aは、その天側縁部から一方の内蓋部材130が連設し、底側縁部から内側底面部材111が連設する。そして、図1では、底側の開口Oを塞ぐように、底側の縦折曲線Zを介して、前記内側底面部材111が折り曲げられている。
第4周面部100bは、図1の右側で前後方向に延びる。この第4周面部100bには、図2に示す縦折曲線Zを介して、天側に一対の内蓋部材のうちの他方(具体的には、他方の内蓋部材131)が、底側に内側底面部材111が連設している。具体的に、第4周面部100bは、その天側縁部から他方の内蓋部材131が連設し、底側縁部から内側底面部材111が連設している。なお、本実施形態では、第3周面部100aが左側に配置され、第4周面部100bが右側に配置されている場合について説明したが、これに限らず、第3周面部100aが右側に配置され、第4周面部100bが左側に配置されていてもよい。このように、本実施形態の周面部材10は、前後に対向する第1及び第2周面部と、左右で対向配置され、前記第1及び第2周面部の左右の端部同士を連結する第3及び第4周面部とを備え、天側及び底側が開口した角筒状に構成されている。
取付面部101は、周面部材10を横折曲線Yに沿って折り曲げて、図1に示す四角筒状に形成する際に、第3周面部100aと重なるとともに、糊代としての機能を果たす。この取付面部101は、図1の前後方向において、前記第3周面部100aより短く形成されるとともに、前側から後ろ側に進むにつれて天底方向の間隔が狭くなるように構成されている。そのため、本実施形態では、四角筒状の周面部材10を形成する際、前記取付面部101は第3周面部100aで隠れるように重ねることができる。なお、本実施形態では、図1に示すように、取付面部101は第3周面部100aより右側に配置したが、これに限らず、取付面部101が第3周面部100aより左側に配置されるように、取付面部101と第3周面部100aを重ねてもよい。
一対の内蓋部材13は、第3周面部100a及び第4周面部100bのそれぞれの天側縁部から連設している。具体的に、本実施形態の一対の内蓋部材13は、図1に示すように、第3周面部100aの天側縁部から連設する一方の内蓋部材130と、第4周面部100bの天側縁部から連設する他方の内蓋部材131と、を備える。
一方の内蓋部材130は、図1、4に示すように、周面部材10の天側の開口Oを開放した開放姿勢と、前記天側の開口Oの少なくとも一部を閉塞した閉塞姿勢とに回動可能となるように、第3周面部100aの天側縁部から天側に連設している。さらに、図2に示すように、前記一方の内蓋部材130は、略矩形状に形成され、天側の縦折曲線Zを介して第3周面部100aに連設している。そのため、一方の内蓋部材130は、図1に示す天側に延びた状態(開放姿勢)から、前記天側の縦折曲線Zに沿って折り曲げた状態(閉塞姿勢)にすることができる。そして、一方の内蓋部材130は、図2に示すように、切込線Kを介して、外蓋本体120と分断されている。また、本実施形態の一方の内蓋部材130は、ブレーカXを収納箱1内に収納した際、天側の開口Oに向けて開口する凹みX3に嵌合する凹部130Xと、該凹部130Xと第3周面部100aの天側縁部とを連結する亘部130Aと、を備える。
本実施形態の凹部130Xは、付属品Hを収納箱1に入れた際に、付属品Hを収納する。この凹部130Xは、図1に示すように、亘部130Aから連設している。また、前記凹部130Xは、一方の内蓋部材130を閉塞姿勢にした際、天側に向けて開口する。そして、本実施形態の凹部130Xは、一方の内蓋部材130が前記第3周面部100aの天側縁部から連設する方向で離間して配置される基端側側部130Xa及び先端側側部130Xcと、該基端側側部130Xa及び先端側側部130Xcを連結して前記凹部130Xの底となるリンク部130Xbと、を備える。具体的に、前記凹部130Xは、図2に示すように、縦折曲線Z1~Z3を介して連設する基端側側部130Xa、リンク部130Xb、先端側側部130Xcを備える。さらに、本実施形態の凹部130Xは、第2周面部100dと反対側の端部(前側の端部)が切り欠かれて、前記亘部130Aより幅狭に形成されている。加えて、本実施形態の凹部130Xのうち、リンク部130Xbの一部と先端側側部130Xcは、第2周面部100d側が切り欠かれている。
基端側側部130Xaは、後述する亘部130Aから連設している。この基端側側部130Xaは、縦折曲線Z1によって、亘部130Aに直交する方向(図1では、右側)に折り曲げられている。また、この基端側側部130Xaは、前記リンク部130Xb(具体的には、リンク部130Xbの端部)と接続する底側端部130Cと、該底側端部130Cとは反対側の開口側端部130Bを備える。この開口側端部130Bは、図1に示すように、前記基端側側部130Xaにおいて、亘部130Aから連設する位置に配置されている。
リンク部130Xbは、前記凹部130Xの底として機能し、基端側側部130Xa及び先端側側部130Xcに連設する。具体的に、本実施形態のリンク部130Xbは、前記基端側側部130Xaの底側端部130Cから連続形成される。また、このリンク部130Xbは、図2の縦折曲線Z2によって、該基端側側部130Xaと直交する方向(図1では、天側)に折り曲げられている。
先端側側部130Xcは、前記リンク部130Xbから連設している。具体的に、前記先端側側部130Xcは、前記底側端部130Cと接続しているリンク部130Xbの端部と反対側の端部から、図2の縦折曲線Z3を介して連続形成している。また、この先端側側部130Xcは、縦折曲線Z3によって、前記リンク部130Xbに直交する方向(図1では、左側)に折り曲げられている。そのため、前記凹部130XをブレーカXの凹みX3に嵌合した際、前記先端側側部130Xcは、リンク部130Xbから天側に向かって延びるとともに、一方凹側面部X31に近接対向して配置される。
本実施形態の亘部130Aは、凹部130Xが凹みX3に嵌合した際に、基端側側部130Xaと第3周面部100aとの間に後述する隙間Bを形成する。また、この亘部130Aは、基端側側部130Xaの開口側端部130Bと第3周面部100aの天側縁部とを連結する。具体的には、本実施形態の亘部130Aは、図2に示すように、天側の縦折曲線Zと縦折曲線Z1を介して、第3周面部100aと基端側側部130Xaに連設している。そのため、一方の内蓋部材130を閉塞姿勢にし、凹部130Xを凹みX3に嵌合した際は、左右方向で対向する前記基端側側部130Xaと前記第3周面部100aとの間には、図4に示すように、隙間Bが形成される。また、本実施形態の亘部130Aは、図2に示すように、その一部が面取りされている。
他方の内蓋部材131は、前記一方の内蓋部材130に対向して配置されている。この他方の内蓋部材131は、図1に示すように、第4周面部100bの天側縁部から天側に連設され、周面部材10の天側の開口Oを開放した開放姿勢と、天側の開口Oを閉塞した閉塞姿勢とに回動可能に構成される。また、本実施形態の他方の内蓋部材131は、図2に示すように、略矩形状で、前記一方の内蓋部材130より長く形成されている。さらに、前記他方の内蓋部材131は、第1周面部100c側の端部(前側の端部)が切り欠かれているため、第4周面部100bより幅狭に形成されている。加えて、本実施形態の他方の内蓋部材131は、凹みX3に嵌合した凹部130Xの天側開口を閉塞可能な覆部131aと、一方の内蓋部材130の基端側側部130Xaに係止可能な係止部131bと、を備える。
覆部131aは、天側に開放している凹部130Xを天側から覆う。具体的に、本実施形態の覆部131aは、凹みX3に嵌合した凹部130Xに付属品Hを収納した状態で、他方の内蓋部材131を前記閉塞姿勢とすることで凹部130Xを天側から覆う。この覆部131aは、第4周面部100bに連設している。また、本実施形態の覆部131aは、前記亘部130Aと合わせることで、天側の開口Oの左右方向の長さと略同一の長さに形成されている。そのため、覆部131aは、図3に示すように、前記亘部130Aと合わせて、上記開口Oを全域に亘って覆うことができる。さらに、本実施形態の覆部131aは、基端側として、第4周面部100bの天側縁部に連設する第1覆部131aaと、先端側として、前記第1覆部131aaに連設する第2覆部131abと、を備える。
第1覆部131aaは、収納箱1に収納されたブレーカXを天側から覆う。この第1覆部131aaは、図2に示すように、第1周面部100c側の端部(前側の端部)が切り欠かれている。また、第1覆部131aaは、第2周面部100d側において、切込線Kを介して、前記外蓋本体120と分断されている。
第2覆部131abは、天側に開口する凹部130Xを天側から覆う。該第2覆部131abは、図2に示すように、前記第1覆部131aaから連設するとともに、縦折曲線Z4を介して、係止部131bと連設している。また、本実施形態の第2覆部131abは、第1及び第2周面部側の端部(前後両端部)が切り欠かれている。さらに、前記第2覆部131abのうち、第2周面部100d側の端部は、係止部131b側に近付くにつれて細くなるテーパ状に構成されている。
係止部131bは、一方の内蓋部材130を閉塞姿勢にし、他方の内蓋部材131を閉塞姿勢にした際、前記基端側側部130Xaに係止する。この係止部131bは、図2に示すように、縦折曲線Z4を介して、前記第2覆部131ab(覆部131a)に連設しているとともに、前記覆部131aより幅狭に形成されている。具体的に、前記係止部131bのうち、第2周面部100d側の端部は、第2覆部131abから遠ざかるにつれて、前記係止部131bの前後方向での間隔を狭くするテーパ状に形成されている。そして、本実施形態の係止部131bは、図1、4において、前記覆部131aに直交するように折り曲げられる。
外蓋部材12は、天側の開口Oを開閉する。この外蓋部材12は、第2周面部100dの天側縁部から連設されている。具体的に、本実施形態の外蓋部材12は、第2周面部100dの左右方向の全域から天側に連設している。そのため、前記外蓋部材12は、左右方向に長く、図2に示すように、略長方形状に形成されている。さらに、前記外蓋部材12は、前記天側の開口Oを塞ぐ外蓋本体120と、前記外蓋本体120が前記天側の開口Oを塞ぐ際に、収納箱1内に差し込まれる差込片121を備える。前記外蓋本体120は、図2に示すように、天側の縦折曲線Zを介して、第2周面部100dに連設している。また、この外蓋本体120は、外蓋部材12が天側に向かって連設されることで、天側の開口Oを開放した開放姿勢となり、前記天側の縦折曲線Zに沿って外蓋部材12を前側に折り曲げることで、前記天側の開口Oを閉塞する閉塞姿勢となるように回動可能である。そして、差込片121は、図2に示すように、縦折曲線Zと切込線Kを介して前記外蓋本体120に連設する。そのため、前記差込片121は、縦折曲線Zに沿って、図1の前側に折り曲げられた際に、外蓋本体120との間に切込みK1を形成する。
底面部材11は、周面部材10により規定された底側の開口Oを塞いで、底面として機能する。本実施形態の底面部材11は、いわゆるワンタッチ底と称される底形態である。この底面部材11は、第1周面部100c及び第2周面部100dから連続形成する二つの外側底面部材110と、第3周面部100a及び第4周面部100bから連続形成する二つの内側底面部材111と、を備える。具体的に、前記外側底面部材110は、図2に示すように、外側底面本体110aと、該外側底面本体110aに折曲線Wを介して連続形成される取付片110bと、から構成され、略凹形状である。また、前記外側底面本体110aは、底面部材11によって、底側の開口Oを閉塞する際に、外側底面部材110同士を噛合する噛合部110cと、前記外側底面部材110同士を噛合した際に、前記噛合部110cより天側に配置される突片部110dを備える。さらに、前記取付片110bは、底面部材11により底側の開口Oを閉塞する際に、前記内側底面部材111と重なって、糊代としての機能を果たす。一方で、前記内側底面部材111は収納箱1の底面を形成した際に、図1に示すように、二つの外側底面部材110に挟まれる。図1で示すように、底側の開口Oを塞ぐ際は、前記突片部110dを対向する外側底面部材110の噛合部110c及び内側底面部材111より天側に配置した後、噛合部110c同士を噛合し、内側底面部材111と取付片110bを糊付けすることで、底側の開口Oを塞ぐ。
以上が、本実施形態の収納箱1とブレーカXの構成の説明である。続いて、本実施形態の収納箱1にブレーカX及び付属品Hを収納する場合について説明する。なお、本実施形態では、図1に示すように、底側の開口Oが底面部材11により閉塞され、天側の開口Oが解放した状態の収納箱1に対し、前記ブレーカXを天側の開口Oから収納する場合について説明する。
本実施形態の収納箱1にブレーカX及び付属品Hを収納する場合、まず、一対の内蓋部材13及び外蓋部材12がブレーカXの収納の邪魔とならないように、天側の縦折曲線Zで回動させて一対の内蓋部材13及び外蓋部材12を開放姿勢とし、天側の開口Oを開く。続いて、ブレーカXを収納箱1より天側に配置する。このとき、本実施形態では、図1に示すように、ブレーカXの左側の周面が第3周面部100a側に向くように配置する。その後、図1に示す矢印の向きで、天側の開口OからブレーカXを収納箱1内に入れ、天側の凹みX3が天側に向かって開口するように配置する。なお、本実施形態では、ブレーカ本体X1の右側の周面が第4周面部100bに当接するように、ブレーカXを収納箱1内に収納する。
次に、一方の内蓋部材130を収納箱1内のブレーカXに被せる。ここで、本実施形態の一方の内蓋部材130は、図1に示すように、第3周面部100aから連続形成する亘部130Aと、該亘部130Aから連続形成する凹部130Xを備える。そのため、一方の内蓋部材130を縦折曲線Zに沿って、天側の開口O側に折り曲げた際は、一方の内蓋部材130は開放姿勢から閉塞姿勢へと回動し、亘部130Aが第4周面部100b側に向かって延びるとともに、凹部130XがブレーカXの凹みX3に嵌合する。ここで、前記凹みX3に嵌合した凹部130Xは、天側に向かって開口するように配置される。そのため、天側から該凹部130Xに付属品Hを収納できる。また、本実施形態では、図4に示すように、凹部130Xを凹みX3に嵌合した状態で、先端側側部130Xcは、ブレーカXの一方凹側面部X31に近接対向して配置される。そして、一方の内蓋部材130をブレーカXに被せた後は、前記凹部130Xの天側開口から二つの付属品H(具体的には、端子カバーとネジ)を凹部130X内に収納する。
その後、他方の内蓋部材131を天側の開口Oに被せる。具体的には、天側の縦折曲線Zに沿って、他方の内蓋部材131を天側の開口Oに向かって折り曲げ、開放姿勢から閉塞姿勢へと回動し、図3に示すように、第1覆部131aaをブレーカXの天側の周面(図3で図示しない)に被せるとともに、第2覆部131abを凹部130Xに被せる。ここで、本実施形態の覆部131aは、図3、4に示すように、亘部130Aと合わせることで、天側の開口Oの左右方向の長さと略同一の長さとなる。そのため、前記他方の内蓋部材131を天側の開口Oに被せることで、一対の内蓋部材13により、天側の開口Oを塞ぐことができる。なお、一対の内蓋部材13が閉塞姿勢である場合には、亘部130Aと覆部131aは面一状に並ぶ。また、他方の内蓋部材131を天側の開口Oに被せた際は、前記第2覆部131abから連続形成され縦折曲線Z4によって折り曲げられた係止部131bが前記凹部130X内に挿入され、基端側側部130Xaに係止する。具体的には、係止部131bは、図4に示すように、凹部130X内に入り込み、凹部130Xを区画する基端側側部130Xaの内面に係止する。これにより、収納箱1内には、図4に示すように、凹部130Xと覆部131a(具体的には、第2覆部131ab)及び係止部131bで形成される囲われた領域(具体的には、略四辺形状に示された付属品収納部A)が形成される。
その後、天側の縦折曲線Zを折り曲げ、開放姿勢の外蓋部材12を閉塞姿勢へと回動して、外蓋本体120を一対の内蓋部材13(亘部130Aと覆部131a)の上に被せる。そして、差込片121を、図3に示す収納箱1内のブレーカX(図示しない)と第1周面部100cとの間の天側の開口Oに差し込み、図4に示すように、天側の開口Oを閉塞する。これにより、ブレーカXと付属品Hの収納箱1への収納は完了である。
以上、本実施形態の収納箱1によれば、例えば、底側の開口Oを底面部材11で閉塞した周面部材10内に、凹みX3が天側の開口Oに向かって開口するように、天側の開口Oから被収納物Xを収納し、前記外蓋部材12で前記天側の開口Oを塞ぐことにより、被収納物Xを収納箱1内に収納する。ここで、本実施形態の収納箱1によれば、一方の内蓋部材130は付属品Hを収納可能は凹部130Xを備え、他方の内蓋部材131が前記凹部130Xの天側開口を閉塞可能な覆部131aと、一方の内蓋部材130の基端側側部130Xaに係止可能な係止部131bを備えるため、一方の内蓋部材130を閉塞姿勢にして前記凹部130Xを前記凹みX3に嵌合し、他方の内蓋部材131を閉塞姿勢にして覆部131aで付属品Hを収納した前記凹部130Xの天側開口を閉塞し、前記係止部131bを基端側側部130Xaに係止し、さらに、外蓋部材12を一対の内蓋部材13に重ねるよう天側の開口Oを閉塞することで、付属品Hを前記凹部130Xと前記覆部131aと前記係止部131bで囲うことができるとともに、前記外蓋部材12で二重に閉塞できる。具体的に、本実施形態では、付属品Hを天側開口から前記凹部130X内に収納し、リンク部130Xbに載置した後、前記凹部130Xの天側開口を前記第2覆部131abで覆うとともに、係止部131bを基端側側部130Xaの内面に係止することで、付属品Hを囲うとともに、付属品収納部A内に収納できる。その後、外蓋本体120で天側の開口Oを塞ぐことにより、前記付属品Hを収納箱1内で、二重に閉塞できる。
また、前記構成の収納箱1によれば、収納箱1に収納した被収納物Xがガタついた際に、該被収納物Xの凹みX3を形成する一方凹側面部X31に、一方の内蓋部材130の先端側側部130Xcが当接するので、被収納物Xがガタついた際の衝撃を和らげることができる。具体的に、本実施形態では、図4に示すブレーカXが図5に示すように左側に動いた際に、前記先端側側部130Xcと一方凹側面部X31とが当接することで、ブレーカXが左側に動いた際の衝撃を和らげることができる。
また、前記構成の収納箱1によれば、一方の内蓋部材130が亘部130Aを備えることで、凹部130X(基端側側部130Xa)と第3又は第4周面部との間に隙間Bが形成されるため、被収納物Xがガタついて、一方凹側面部X31が先端側側部130Xcに当接した際に、付属品Hを収納すべく凹部130Xと覆部131aと係止部131bで形成される囲われた領域(付属品収納部A)が隙間Bの方に変形し、ガタつきの衝撃を和らげることができる。本実施形態では、第3周面部100aの天側縁部と開口側端部130Bとを連結する亘部130Aを備えるため、図5に示すように、ブレーカXが左側に動いた際に、基端側側部130Xaが第3周面部100a側に動くことで、隙間Bが狭くなるとともに付属品収納部Aが隙間B側に変形し、ブレーカXの動きによる衝撃を和らげることができる。また、前記基端側側部130Xaが第3周面部100a側に動くことに伴って、付属品収納部A内の付属品Hも第3周面部100a側に動いた場合は、該付属品Hは凹部130X内に差し込まれた係止部131bに当接されるため、付属品Hが付属品収納部A外に飛び出すことを防止できる。
また、一対の内蓋部材13を閉塞姿勢とした状態では、一方の内蓋部材130の亘部130Aと他方の内蓋部材131の覆部131aとが面一に配置されるため、図4に示すように、外蓋部材12が一対の内蓋部材13に隙間なく重なり、付属品Hの飛び出しが抑制される。
また、他方の内蓋部材131の係止部131bは、一方の内蓋部材130の凹部130X内に位置して、基端側側部130Xaの内面に係止するため、基端側側部130Xaと外蓋部材12との間の隙間からの付属品Hの飛び出しを効果的に防止できる。
また、本実施形態の一方の内蓋部材130は、図2に示すように、切込線Kを介して、前記外蓋本体120と分断されているため、前記一方の内蓋部材130で天側の開口Oを閉塞する際に、図3に示すように、一方の内蓋部材130の片側(後ろ側)が前記第2周面部100dに当接し、一方の内蓋部材130による閉塞を保持できる。さらに、前記基端側側部130Xaとリンク部130Xbと前記第2周面部100dとの当接により、凹部130Xに収納された付属品Hが収納箱1内に落下することを防止できる。また、本実施形態の凹部130Xは、図2に示すように、前側の端部が切り欠かれているため、前記一方の内蓋部材130によって前記天側の開口Oを開閉しやすい。また、前記凹部130Xのうち、先端側側部130Xcとリンク部130Xbの一部は、図2に示すように、前後両端部が切り欠かれているため、収納箱1からブレーカXを取り出す際に、一方の内蓋部材130を開放姿勢にしやすく、天側の開口Oを開けやすい。
また、本実施形態の他方の内蓋部材131は、図2に示すように、前側の端部が切り欠かれているため、天側の開口Oを開閉しやすい。また、本実施形態の第1覆部131aaは、切込線Kを介して、前記外蓋本体120と分断されているため、他方の内蓋部材131で、天側の開口Oを閉塞した際、図3に示すように、第1覆部131aa(第2周面部100d側)が第2周面部100dに当接することで、閉塞を保持できる。また、本実施形態の他方の内蓋部材131では、第2覆部131abの一部が切り欠かれているため、他方の内蓋部材131で天側の開口Oを閉塞した際に、図3に示すように、他方の内蓋部材131を開くことなく、凹部130X内(凹部130X内の付属品H)を確認できる。さらに、本実施形態の係止部131bは、第2周面部100d側の端部が切り欠かれてテーパ形状に構成されているため、凹部130X内に差し込みやすい。
また、本実施形態では、付属品収納部Aの角部は,図4に示すように、一方の内蓋部材130の凹部130Xの基端側側部130Xaとリンク部130Xbの折り目(縦折曲線Z2)、リンク部130Xbと先端側側部130Xcの折り目(縦折曲線Z3)、他方の内蓋部材131の覆部131aと係止部131bの折り目(縦折曲線Z4)で角に形成され、先端側側部130Xcの天側は、他方の内蓋部材131で覆われて角に形成されているため、付属品Hが付属品収納部Aから抜け出すことを抑制できる。さらに、前記先端側側部130Xc側であって、かつ、覆部131aとの間の位置については、図4の右側に、他方の内蓋部材131が縦折曲線Zで折り曲げられた位置があるため、付属品Hが付属品収納部Aから抜け出すことを抑制できる。さらに、本実施形態では、一対の内蓋部材13の天側に外蓋本体120を被せて天側の開口Oを閉塞したことに加えて、差込片121を収納箱1内のブレーカXと第1周面部100cとの間に差し込んだため、天側で、かつ、前後方向においては、外蓋部材12(具体的には、縦折曲線Z、Zが折り曲げられた位置)によって、付属品Hが収納箱1外に出ることを防止できる。
また、図4に示すように、他方の内蓋部材131と外蓋部材12の二つの蓋部材が凹部130Xの天側に積層されているため、収納箱1外から収納箱1内に収納されたブレーカXや付属品Hに伝わる衝撃を和らげることができる。
また、本実施形態では、先端側側部130Xc及びリンク部130Xbで付属品HとブレーカXとの間を仕切っているため、輸送中の振動等により、付属品収納部Aの付属品Hが動くことで、ブレーカXを傷つけることを防止できる。
続いて、本発明に係る第二実施形態の収納箱1について、図6を参照しながら説明する。なお、上記第一実施形態の収納箱1及びブレーカXと同様の構成については同一の符号を付し、説明は省略する。
第二実施形態の収納箱1では、一方の内蓋部材130が亘部130Aを備えない点で第一実施形態の収納箱1と異なる。そのため、図6に示すように、第3周面部100aから連設する基端側側部130Xaが収納箱1内に落とし込まれ、前記第3周面部100aと当接している。また、第二実施形態の収納箱1では、リンク部130Xbと覆部131aが第一実施形態より長く形成されている。具体的には、第一実施形態では、亘部130Aにより基端側側部130Xaと第3周面部100aとの間に隙間Bが形成されていた。しかし、第二実施形態では、一方の内蓋部材130が亘部130Aを備えず、前記隙間Bが形成されていないため、第一実施形態の亘部130Aによって形成されていた隙間Bの分だけ、リンク部130Xb及び第2覆部131abが長く形成されている。
第二実施形態の収納箱1によれば、基端側側部130Xaが収納箱1内に落とし込まれ、第3周面部100aに当接されているため、図6に示すように、リンク部130Xbを介して、前記基端側側部130Xaに連設する先端側側部130Xcは、ブレーカXの一方凹側面部X31に近接配置され、ブレーカXが左方向に動くと一方凹側面部X31に当接してブレーカXの動きを抑制する。
また、第二実施形態の収納箱1では、リンク部130Xbが第一実施形態より左右方向に長く形成されているため、付属品収納部Aが左右方向に長く形成され、より多くの付属品Hを付属品収納部Aに収納できる。
さらに、第二実施形態の収納箱1では、基端側側部130Xaが第3周面部100aに当接されており、先端側側部130Xcが一方凹側面部X31に近接しているため、付属品収納部Aに収納された付属品Hが左右方向に動き、基端側側部130Xa又は先端側側部130Xcにぶつかっても凹部130Xが左右方向に揺れにくく、安定して付属品Hを収納できる。
続いて、本発明に係る第三実施形態の収納箱1について、図7を参照しながら説明する。なお、第三実施形態の収納箱1を説明するに際して、第一実施形態の収納箱1と同様の構成については同一の符号を付し、説明を省略する。
第三実施形態の収納箱1では、凹みXX3が左右方向略中央に配置され、略凹状に形成された被収納物XXを収納する点で第一実施形態と異なる。具体的に、第三実施形態では、図7に示すように、収納箱1内の左右方向における大きさと略同一の大きさの被収納物XXを収納箱1に収納する。また、亘部130Aが第4周面部100b側に向かって延びることによって、基端側側部130Xaと第3周面部100aとの間に形成された隙間Bに被収納物XXの一部が嵌っている。つまり、被収納物XXの凹みXX3は、一方凹側面部XX31、凹底面部XX30に加えて、他方凹側面部XX32を備え、基端側側部130Xaが他方凹側面部XX32に、リンク部130Xbが凹底面部XX30に、先端側側部130Xcが一方凹側面部XX31に、それぞれ近接配置される。
第三実施形態の収納箱1では、図7に示すように、先端側側部130Xc及び基端側側部130Xaが一方凹側面部XX31と他方凹側面部XX32に近接配置されているため、凹部130Xが左右方向に揺れにくく、付属品Hを安定して収納できる。
次に、第四実施形態の収納箱1について説明する。第四実施形態では、底面部材11の構成が第一実施形態と異なる。そのため、第一実施形態と異なる構成について説明する。即ち、底面部材11のうち、二つの外側底面部材110が外蓋部材12と同様に構成され、二つの内側底面部材111が一対の内蓋部材13と同様に構成される。具体的に、第四実施形態では、第3周面部100aの底側縁部から一方の内蓋部材130が連設し、第4周面部100bの底側縁部から他方の内蓋部材131が連設している。そして、天底方向で、底側縁部から連設する一方の内蓋部材130は、天側縁部から連設する一方の内蓋部材130に対称となり、底側縁部から連設する他方の内蓋部材131は、天側縁部から連設する他方の内蓋部材131に対称となるように構成される。また、第2周面部100dの底側縁部から外蓋部材12が連設している。
以上、第四実施形態の収納箱1によれば、天側と底側に付属品収納部Aを形成したため、天側と底側の付属品収納部Aに付属品Hを収納でき、例えば、天側の付属品収納部Aに端子カバーを収納し、底側の付属品収納部Aにネジを収納するというように付属品Hの種類ごとに天側と底側の付属品収納部Aを使い分けることができる。
本発明の収納箱は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
第一から第四実施形態では、先端側側部130Xcが一方凹側面部X31に近接配置する場合について説明したが、これに限らず、例えば、先端側側部130Xcが一方凹側面部X31に当接するように配置することもできる。
また、第一実施形態では、ブレーカXを天側の開口Oから収納箱1内に収納する場合について説明したが、これに限らず、例えば、底側からブレーカXを収納箱1内に収納した後、底面部材11により、底側の開口Oを閉塞してもよい。
また、第一、第二及び第四実施形態では、ブレーカXの左側の周面が第3周面部100a側に配置されるように、ブレーカXを収納箱1内に収納していたが、これに限らず、例えば、ブレーカXの左側の周面が第4周面部100b側に配置されてもよい。この場合、一方の内蓋部材130が第4周面部100b、他方の内蓋部材131が第3周面部100aから連設する。
また、第一から第四実施形態では、開口O(具体的に、第一から第三実施形態では、天側の開口O、第四実施形態では、天側及び底側の開口O)側に配置される被収納物X、XXの周面には一つの凹みX3、XX3が形成されている場合について説明したが、これに限らず、開口O側に配置される被収納物X、XXの周面には複数の凹みX3、XX3が形成されていてもよい。この場合、被収納物X、XXの周面に形成された凹みX3、XX3の数だけ、付属品収納部Aを形成することもできるし、その一部の凹みX3、XX3にだけ対応して、付属品収納部Aを形成することもできる。
また、第一から第四実施形態では、第1周面部100c及び第2周面部100dが第3周面部100a及び第4周面部100bより周方向に長い場合について説明したが、これに限らず、第3周面部100a及び第4周面部100bが第1周面部100cと第2周面部100dと略同一の長さであってもよいし、第3周面部100a及び第4周面部100bが第1周面部100cと第2周面部100dより長く形成されていてもよい。この場合、開口Oは正方形状に形成され、又は左右方向が前後方向より長い長方形状に形成される。
また、第一から第四実施形態では、一つの外蓋部材12が開口O(具体的には、第一から第三実施形態では天側の開口O、第四実施形態では天側と底側の開口O)を塞ぐように構成されていたが、これに限らず、例えば、一対の外蓋部材12は第1周面部100c及び第2周面部100dからに連設し、この一対の外蓋部材12が開口Oを塞ぐように構成されていてもよい。
また、第一から第四実施形態では、差込片121を収納箱1内の被収納物X、XXと第1周面部100cの間に差し込むことで、外蓋部材12が開口Oを塞ぐように構成されていたが、これに限らず、例えば、差込片121が第1周面部100cの前面に係止することで、開口Oを塞ぐように構成することもできる。
また、第一実施形態では、他方の内蓋部材131は基端側側部130Xaに係止する係止部131bを備えており、この係止部131bが、図4に示すように、右方向から基端側側部130Xaの内面に係止することで付属品収納部Aを形成していたが、これに限らず、例えば、亘部130Aに前記係止部131bを差し込む差し込み口を形成し、前記係止部131bが前記差し込み口に挿入され、第3周面部100a側から基端側側部130Xaに係止するように構成されていてもよい。なお、第四実施形態についても同様に構成されていてもよい。
また、第一から第四実施形態では、リンク部130Xbが基端側側部130Xaと先端側側部130Xcに連続するように構成されていたが、これに限らず、例えば、前記リンク部130Xbは、基端側側部130Xaの途中から先端側側部130Xcの途中に亘るように形成されていてもよい。
また、第一、第二及び第四実施形態では、先端側側部130Xcは、ブレーカXの凹みX3にのみ近接配置する長さに形成されていたが、これに限らず、例えば、ブレーカXの周面(具体的に、第一と第二実施形態では天側の周面、第四実施形態では天側と底側の周面のそれぞれ)にまで亘る長さに構成することもできる。さらに、この場合、先端側側部130XcがブレーカXの周面を覆うように形成したうえで、先端側側部130Xcから折曲線をはさんで差し込み片を設け、該差し込み片が被収納物Xと第4周面部100bとの間に挿し込まれていてもよい。
また、第一から第四実施形態では、前記亘部130Aと覆部131aで開口Oを覆うため、亘部130Aと覆部131aの合計長さが、第3周面部100aと第4周面部100bの間の距離と略同一であったが、これに限らず、例えば、亘部130Aと覆部131aの合計長さが、前記第3周面部100aと第4周面部100bの間の距離より長くてもよい。この場合、例えば、覆部131aを第4周面部100bから亘部130Aに積層される程度の長さとし、覆部131aの途中から係止部131bを形成する。
また、第一から第四実施形態では、図4~図7に示すように、基端側側部130Xa及び先端側側部130Xcが左右方向で対向するように配置されていたが、これに加えて、前後方向で対向する一対の側部を設けてもよい。この場合、前後方向に配置される一対の側部は、リンク部130Xbから開口O側へ連設することが考えられる。
また、第二実施形態では、基端側側部130Xaが第3周面部100aに当接されている場合について説明したが、これに限らず、基端側側部130Xaが第3周面部100aから第4周面部100b側に傾斜するように配置されていてもよい。
また、第一から第四実施形態では、各内蓋部材が前端、後端に切り欠かれている場合について説明したが、これらの切り欠きはなくすこともできる。
なお、第一から第四実施形態では、他方の内蓋部材131の覆部131aが、基端側に第1覆部131aaを備え、該第1覆部131aaで被収納物X、XXの凹みX3、XX3よりも第4周面部100bの部分を覆う場合について説明したが、これに限らず、覆部131aが第1覆部131aaを備えず、被収納物X、XXの凹みX3、XX3を覆う部分(第2覆部131ab)のみを有するように構成することもできる。この場合、被収納物X、XXは、隅部に段状の凹みX3,XX3を有し、該凹みX3、XX3が他方の内蓋部材131側に向けられて収納される。そして、一方の内蓋部材130の亘部130Aで被収納物X、XXにおける凹みX3、XX3よりも一方の内蓋部材130側よりの部分を覆い、凹部130Xが凹みX3、XX3に嵌り、他方の内蓋部材131の覆部131aが凹部130Xの開口Oを覆い、係止部131bが凹部130Xに入り込んで、基端側側部130Xaの内面に係止することで、閉じた付属品収納部Aを形成できる。
第四実施形態では、第一実施形態との変形例としての記載を行ったが、これに限らず、第二、第三実施形態の変形例として、外側底面部材110が第二又は第三実施形態の外蓋部材12として、内側底面部材111が第二又は第三実施形態の内蓋部材13として構成されていてもよい。
なお、ブレーカX及び付属品Hを収納した収納箱1は、天側(外蓋部材)を上に向けておくこともできるし、第1~第4周面部を上に向けて置くこともできる。あるいは、底側(底面部材11)を上に向けて置くこともできる。