JP2003200975A - 包装構造体 - Google Patents

包装構造体

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JP2003200975A
JP2003200975A JP2001401486A JP2001401486A JP2003200975A JP 2003200975 A JP2003200975 A JP 2003200975A JP 2001401486 A JP2001401486 A JP 2001401486A JP 2001401486 A JP2001401486 A JP 2001401486A JP 2003200975 A JP2003200975 A JP 2003200975A
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product
cushioning material
packaging box
packaging
flap
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JP2001401486A
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Toshiya Susumago
俊哉 煤孫
Kazuhiro Hara
和弘 原
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的堅牢な構造体を簡単に組み立てて、収
容する製品に対する外部からの衝撃を緩和することがで
きる包装構造体を提供すること。 【解決手段】 製品Pを包装するための包装構造体10
0であり、包装構造体100は、収容空間Sを有する包
装箱1と、包装箱1の収容空間S内に配置されて製品P
を収容して製品Pに対する外部からの衝撃を緩和する緩
衝材30を備え、包装箱1は、底面部110と、底面部
110に連続して形成されている第1側面部2乃至第4
側面部5と、底面部110と側面部2,3,4,5によ
り形成された収容空間Sを閉じる天面部120を有し、
緩衝材30は、製品Pに対する包装箱1の外部からの衝
撃を緩和する底部保護部210と、製品Pの側部に対す
る包装箱1の外部からの衝撃を緩和する側部保護部20
0を有し、包装箱1の天面部120は、製品Pの上部を
覆って包装箱1の外部からの衝撃を緩和する上部保護部
300を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製品を包装するた
めの包装構造体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】包装しようとする対象物(製品)の一例
としては、電子機器を例に挙げると、電子機器の具体的
な例としてはたとえばテレビジョン受像機がある。テレ
ビジョン受像機のような電気製品等の製品は、物流にお
いてたとえば外部から衝撃を与えないように取り扱いに
注意を要する商品である。この種の製品は、いわゆる段
ボール箱の中に収容して搬送するのであるが、段ボール
箱の中には製品を保護するための緩衝材が収容されてい
る。この緩衝材は一般に発泡スチロール等のプラスチッ
ク系の発泡体が多く使われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなプラスチッ
ク系の発泡体は、原料が有限資源である石油からできて
おり、また、緩衝材として使用後の廃棄処理において、
焼却すると高温になり焼却炉を傷める可能性があり廃棄
処理では自然に還流されずらいということが指摘されて
いる。最近は段ボールなどの紙系の緩衝材も使用されて
いるが、緩衝構造を形成するための折り込み作業などの
工数が掛かり、また、使用する材料も多くなりコストが
高い場合が多い。そこで本発明は上記課題を解消するた
めになされたものであり、比較的堅牢な構造体を簡単に
組み立てて、収容する製品に対する外部からの衝撃を緩
和することができる包装構造体を提供することを目的と
している。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、製品
を包装するための包装構造体であり、前記包装構造体
は、収容空間を有する包装箱と、前記包装箱の前記収容
空間内に配置されて前記製品を収容して前記製品に対す
る外部からの衝撃を緩和する緩衝材と、を備え、前記包
装箱は、底面部と、前記底面部に連続して形成されてい
る第1側面部乃至第4側面部と、前記底面部と前記側面
部により形成された前記収容空間を閉じる天面部と、を
有し、前記緩衝材は、前記製品の底部を支えて前記製品
に対する前記包装箱の外部からの衝撃を緩和する底部保
護部と、前記製品の側部に対する前記包装箱の外部から
の衝撃を緩和する側部保護部と、を有し、前記包装箱の
前記天面部は、前記製品の上部を覆って前記包装箱の外
部からの衝撃を緩和する上部保護部を備えていることを
特徴とする包装構造体である。
【0005】請求項1では、包装構造体の包装箱は、収
容空間を有している。包装構造体の緩衝材は、包装箱の
収容空間内に配置されて製品を収容して製品に対する外
部からの衝撃を緩和するものである。この包装箱は、底
面部と第1側面部乃至第4側面部および天面部を有して
いる。第1側面部乃至第4側面部は、底面部に対して連
続して形成されている。底面部は、底面部と側面部によ
り形成された収容空間を閉じる部分である。緩衝材は、
底部保護部と、側部保護部を備えている。緩衝材の底部
保護部は、製品の底部を支えて製品に対する包装箱の外
部からの衝撃を緩和する。緩衝材の側部保護部は、製品
の側部に対する包装箱の外部からの衝撃を緩和する。包
装箱の天面部は上部保護部を備えており、この上部保護
部は、製品の上部を覆って包装箱の外部からの衝撃を緩
和する。
【0006】これにより、緩衝材を包装箱の収容空間内
に配置するだけで、緩衝材の底部保護部と緩衝材の側部
保護部が、製品の底部と製品の側部に対する外部からの
衝撃を緩和することができる。そして包装箱の天面部の
上部保護部が、製品の上部を覆うことで包装箱の外部か
らの衝撃を緩和することができる。緩衝材を包装箱の収
容空間内に収容するだけで、製品の底部、側部および天
面部は、底部保護部、側部保護部および上部保護部によ
り、外部からの衝撃を緩和するようにして保護すること
ができる。包装箱とその中に収容される緩衝材は、比較
的堅牢な構造体を簡単に組み立てることができる。包装
箱と緩衝材は共にたとえば好ましくは紙製のものであれ
ば、プラスチック系の緩衝材を用いるのに比べて省資源
でありかつ低コスト化が図れる。
【0007】請求項2の発明は、請求項1に記載の包装
構造体において、前記上部保護部は、前記天面部の一部
を構成して前記収容空間内に折り込んで前記製品の上部
に被せる第1天面フラップ、前記第1天面フラップをさ
らに覆う第2天面フラップを有する。請求項2では、上
部保護部は、第1天面フラップと第2天面フラップを有
している。第1天面フラップは、天面部の一部を構成し
ており収容空間内に折り込んで製品の上部に被せるもの
である。第2天面フラップは第1天面フラップをさらに
覆うものである。これにより第1天面フラップと第2天
面フラップは、製品の上部を覆って外部からの衝撃を緩
和することができる。
【0008】請求項3の発明は、請求項2に記載の包装
構造体において、前記上部保護部の前記第1天面フラッ
プと前記第2天面フラップの間には、前記製品の付属品
を収容する付属品収容部が設けられている。請求項3で
は、上部保護部の第1天面フラップと第2天面フラップ
の間には、製品の付属品を収容する付属品収容部が設け
られている。これにより付属品はこの付属品収容部内に
確実に収容することができる。
【0009】請求項4の発明は、請求項1に記載の包装
構造体において、前記緩衝材の前記側部保護部は、前記
包装箱の内側に配置される外側面と、前記外側面に連続
して形成され前記外側面の内側に180度折り込まれる
内側面と、を有し、前記緩衝材の前記底部保護部は、前
記内側面に連続して形成され前記内側面に対して前記内
側面の折り込み方向とは逆方向に90度折り込まれて前
記包装箱の前記底面部の内側に配置されて前記製品の底
部を支える受け面を有する。請求項4では、緩衝材の側
部保護部は外側面と内側面を有している。緩衝材の底部
保護部は、受け面を有している。緩衝材の側部保護部の
外側面は、包装箱の内側に配置される。緩衝材の側部保
護部の内側面は外側面に連続して形成されており、この
内側面は外側面に対して内側に180度折り込まれるも
のである。緩衝材の底部保護部の受け面は、内側面に連
続して形成されており、受け面は、内側面に対して内側
面の折り込み方向とは逆方向に90度折り込まれて包装
箱の底面部に配置されて、製品の底部を支える部分であ
る。このように外側面と内側面および受け面を適切に折
り込むことにより、簡単に緩衝材の側部保護部と緩衝材
の底部保護部を形成することができる。
【0010】請求項5の発明は、請求項4に記載の包装
構造体において、前記緩衝材の前記底部保護部の前記受
け面は差込み突起を有し、前記差込み突起は前記緩衝材
の前記側部保護部の前記外側面の穴に差し込まれること
で、前記受け面が前記外側面に対して固定される。請求
項5では、緩衝材の底部保護部の受け面は差込み突起を
有している。この差込み突起は、緩衝材の側部保護部の
外側面の穴に差し込まれることで、受け面が外側面に対
して固定される。このように、受け面は外側面に対して
差込み突起を穴に差し込むだけで簡単にかつ確実に固定
することができる。
【0011】請求項6の発明は、請求項4に記載の包装
構造体において、前記緩衝材の前記側部保護部は、2つ
の対向する前記外側面と、隣接する残りの2つの外側面
を有し、前記緩衝材には、前記2つの対向する前記外側
面を90度たち上げて対向させる際に、前記残りの2つ
の前記外側面も同時に90度立ち上げるための罫線が設
けられている。請求項6では、緩衝材の側部保護部は2
つの対向する外側面と隣接する残りの2つの外側面を有
している。緩衝材には、2つの対向する外側面を90度
立ち上げて対向させる際に、残りの2つの外側面も同時
に90度立ち上げるための罫線が設けられている。これ
により2つの対向する外側面と残りの2つの外側面も同
時に立ち上げて形成することができる。
【0012】請求項7の発明は、請求項4に記載の包装
構造体において、前記緩衝材の前記側部保護部は、2つ
の対向する前記外側面と、隣接する残りの2つの外側面
を有し、前記緩衝材には、前記2つの対向する前記外側
面を90度たち上げて対向させる際に、前記残りの2つ
の前記外側面も同時に90度立ち上げるための第1罫線
と、前記製品の前記底部を支える前記受け面を支持する
ための支持部を同時に立ち上げる第2罫線が設けられて
いる。請求項7では、緩衝材の側部保護部は2つの対向
する外側面と、隣接する残りの2つの外側面を有してい
る。この緩衝材には、2つの対向する外側面を90度立
ち上げて対向させる際に、残りの2つの外側面を同時に
90度立ち上げるための第1罫線と、製品の底部を支え
るための支持部を同時に立ち上げる第2罫線が設けられ
ている。これにより、2つの対向する外側面と、残りの
2つの外側面および支持部を同時に立ち上げることがで
き、一度の立ち上げ動作により簡単に組み立てることが
できるのである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
【0014】図1は、本発明の包装構造体を構成する包
装箱の展開図であり、図2は、包装箱1の中に収容され
る緩衝材30の展開図である。図1に示す包装箱1は、
たとえば紙製の材料、たとえば1枚の段ボール紙を切断
して作られている。同様にして図2の緩衝材30も、た
とえば紙製の材料、たとえば1枚の段ボール紙を切断す
ることで作られている。図1の展開された包装箱1は、
図7と図8に示すような包装箱1として組み立てること
ができる。図2の展開された緩衝材30は、図5と図6
に示すような緩衝機能を達成するための形態に組み立て
ることができる。
【0015】まず図1を参照して、包装箱1の構成要素
について説明する。包装箱1は、第1側面部2、第2側
面部3、第3側面部4および第4側面部5、底面部11
0および天面部120を有している。第1側面部2乃至
第4側面部5は連続して形成されており、第1側面部2
の端部には糊しろ部6を有している。糊しろ部6は第4
側面部5の端部に貼り合わされることにより、第1側面
部2乃至第4側面部5が断面長方形状あるいは正方形状
の収容空間を構成することができる。
【0016】図1の底面部110は、底面7、底面8、
底面9、底面10を有している。底面7は部分7aを有
し、底面9は部分9aを有している。底面7は第1側面
部2と連続しており、底面8は第2側面部3と連続して
いる。底面9は第3側面部4と連続しており、底面10
は第4側面部5と連続して形成されている。底面7の部
分7aと底面8を貼り合わせ、かつ底面9の部分9aと
底面10を貼り合わせることにより、長方形状もしくは
正方形状の底面部110を形成することができる。
【0017】図1の天面部120は、内フラップ12
a,12b,12c、第1天面フラップ11b、フラッ
プ11a、第2天面フラップ14および内フラップ13
を有している。フラップ11aと第1側面部2の間には
差込み21と穴20を有している。内フラップ12aと
内フラップ12bのところには、長方形の穴19が形成
されている。第2天面フラップ14の端部には、丸い穴
22と差込み15が形成されている。フラップ13の端
部には差込み18が形成されている。
【0018】次に、図1と図7および図8を参照して、
包装箱1と組み立て方法について説明する。第1側面部
2乃至第4側面部5は、図1の破線で示す折り線でそれ
ぞれ90度ずつ折り曲げられて、糊しろ部6が第4側面
部5の内側に対して糊付けされる。これと同時に、底面
部110の底面7乃至底面10がそれぞれ部分7a,9
aを用いて糊付けされる。このように側面部と底面部1
10が作られた状態を図7に示している。図7におい
て、第1側面部2乃至第4側面部5および底面部110
は、直方体形状の収容空間Sを形成している。この収容
空間Sには、図8に示すように緩衝材30および製品P
が収容されるようになっている。図7と図8において
は、天面部120の第1天面フラップ11b、第2天面
フラップ14、フラップ13および内フラップ12a,
12bおよび12cは、開いた状態になっている。この
状態で図8に示すように製品Pおよびその製品Pを保護
するための緩衝材30が、収容空間S内に収納されるの
である。
【0019】次に、図2を参照して緩衝材30の構成要
素について説明する。緩衝材30は、包装箱1と同様
に、たとえば1枚の段ボール紙を切断することで作られ
ている。緩衝材30は、概略的には図5と図2に示すよ
うに底部保護部210と側部保護部200を有してい
る。底部保護部210は、図6に示すように製品Pの底
部を支えて製品Pに対する包装箱の外部からの衝撃を緩
和する部分である。側部保護部200は、製品Pの側部
を支えて製品Pの側部に対する包装箱の外部からの衝撃
を緩和する部分である。
【0020】図2において、緩衝材30は、外側面3
1,32,33,34と、内側面40,42、製品の受
け面41,43、側面支持部50,51,52,53、
底部の支持部36,37、側面支持部44,45、最底
面35等を有している。側部保護部200は、内側面4
0,42、外側面31,32,33,34により構成さ
れている。底部保護部210は、製品の受け面41,4
3と支持部36,37により構成されている。外側面3
1は第1外側面ともいい、外側面33は第2外側面とも
いう。外側面32は第3外側面ともいい、外側面34は
第4外側面ともいう。
【0021】外側面31と外側面34の間には第1罫線
31cが形成されており、外側面33と外側面34の間
には第1罫線33cが形成されている。同様にして外側
面31と外側面32の間には第1罫線31bが形成され
ており、外側面33と外側面32の間には第1罫線33
bが形成されている。また支持部36と外側面31の間
と、支持部36と外側面33の間には、それぞれ第2罫
線38が形成されている。支持部37と外側面31の間
と、支持部37と外側面33の間には、第2罫線39が
形成されている。これらの4つの第1罫線31c,33
c,31b,33bおよび4つの第2罫線38、第2罫
線39は、図2において直交するX方向とY方向に対し
て、破線で示すようにたとえば45度になるように斜め
に形成されている。これらの第1罫線と第2罫線は、各
要素における折り線と同様に破線で示している。支持部
36、外側面31、外側面32、外側面33と最底面3
5の間には、折り線31a,32a,33a,32bが
形成されている。同様にして支持部37、外側面31、
外側面34、外側面33と最底面35の間には、折り線
31a,34a,33a,34bが形成されている。
【0022】図2の支持部36,37は、図3から図5
に示すように緩衝材を組み立てる際に、図2の紙面垂直
方向に立ち上がることにより、製品の受け面41,43
の下面を支える部分として機能する。このために穴47
Aを緩衝材30の中央に形成することにより、外側面3
1,33,32,34を立ち上げると同時に、対向する
支持部36,37が、第2罫線38,39を介して図2
の紙面垂直方向に立ち上がるようになっている。
【0023】この緩衝材30の組み立て手順について、
図2〜図6を参照して説明する。図3は、たとえば製品
を収納する時に、製品を作っているメーカーにおいて緩
衝材30の仮組を行った様子を示している。図3におい
て、第1外側面31に対して第1内側面40をほぼ18
0度R1方向に沿って内側に折り曲げるとともに、第2
外側面33に対して第2内側面42をR1方向に沿って
内側に折り曲げる。そして受け面41の差込み突起48
は、第1外側面31の穴46に対して差し込まれるとと
もに、受け面43の差込み突起49が、第2外側面33
の穴47に差し込まれる。受け面41と受け面43は、
それぞれR2の方向、すなわちR1方向とは反対方向に
沿って内側面40と内側面42の内側に向けてほぼ90
度折り曲げる。図4はこのようにして組み立てた緩衝材
30の納品形態の例を示している。図4の納品形態の作
成は、製品Pを生産しているラインの付近で行ってもよ
い。
【0024】図5と図6は、緩衝材30を完全に組んだ
状態を示している。緩衝材30を図5に示すように完全
に立てる途中の状態では、図2の第1外側面31と第2
外側面33が平行に対向して配置される。これらの第1
外側面31と第2外側面33が平行に対応して配置され
ると同時に、残りの2つの外側面32,34も、図3に
示す第1罫線31b,33b,31c,33cの存在に
より、同時に図2の紙面垂直方向に立ち上がる。これに
よって、第1外側面31と第2外側面33と第3外側面
32および第4外側面34が、図6に示すようにたとえ
ば断面長方形状の空間SPを形成することができる。こ
のように外側面を立ち上げると同時に、図3に示す支持
部36,37が、4つの第2罫線38,39の存在によ
り、図2の紙面垂直方向に自動的に立ち上がるようにな
っている。
【0025】さらに、図5に示すように側面支持部4
4,45,50,51,52,53は、破線で示す折り
線に沿って90度図5に示すように外側に向けて折り曲
げる。これらの側面支持部44,45,50,51,5
2,53は、図8に示すように緩衝材30が包装箱1の
収容空間S内に収容されると、包装箱1の外側面31,
32,33,34の内面と緩衝材30の間に衝撃吸収用
の空間を形成する。図5と図6に示すように、緩衝材3
0の側部保護部200は、第1外側面31と第2外側面
33と第3外側面32および第4外側面34および側面
支持部44,45,50,51,52,53、そして内
側面40,42により構成されて、図8の包装箱1の外
部から製品Pの側部に加わる衝撃を吸収して緩和する。
また緩衝材30の底部保護部210は、図2に示す2つ
の支持部36,37、2つの製品の受け面41,43お
よび最底面35により構成しており、包装箱1の外部か
ら製品Pの底部に加わる衝撃を吸収して緩和する。この
ように組み立てられた緩衝材30の空間SPの中には、
図6に示すように製品Pを収容する。
【0026】図8は、図7の包装箱1の収容空間Sの中
に、図6に示す製品Pおよびそれを収容している緩衝材
30を共に収容した状態を示している。図8において
は、包装箱1の天面部120の各要素は開いた状態にな
っている。
【0027】図9は、包装箱1の上部保護部300が、
包装箱1の収容空間S内に折り込んで組立てられた様子
を示している。この上部保護部300は、図8に示す製
品Pの上部を保護するための役割を果たす。上部保護部
300は、図1を参照して説明した第1天面フラップ1
1bと第2天面フラップ14と、フラップ12a,12
b,12cおよび内フラップ13から構成されている。
上部保護部300を構成する内フラップ12aに対して
内フラップ12bを図9に示すように90度垂直に折り
曲げた後に、内フラップ12cを内フラップ12bに対
して逆方向に90度折り曲げる。これによって内フラッ
プ12cは、収容空間S内で水平状態になり、内フラッ
プ12aはやはり水平状態になり内フラップ12bは垂
直状態になる。穴19の中には、付属品としてのたとえ
ばACアダプタ80をはめ込んで収納することができ
る。
【0028】図9において、第1天面フラップ11b
が、折り込まれておりすでに内フラップ12cの下側に
水平に位置している。つまり第1天面フラップ11bの
上面に内フラップ12cが密接している。この第1天面
フラップ11bと内フラップ12cの上には、図10に
示すようにたとえば付属品としての取扱い説明書81が
収容される。図11(A)に示すように、さらにこの取
扱い説明書81の上には、別の付属品82,83,8
4,85が収容される。その後図11(A)に示すよう
に内フラップ13がR4方向に180度折り込まれるこ
とより、図11(B)の状態になる。その後、第2天面
フラップ14がR5の方向にほぼ180度折り曲げられ
ることにより、図12に示すように、第2天面フラップ
14が包装箱1の上部開口を完全に覆うことになる。こ
のように、図9に示す第1天面フラップ11b、内フラ
ップ13および第2天面フラップ14が、折り重なるこ
とにより、包装箱1の上部開口は完全に閉じることがで
き、しかも製品Pの上部の保護と付属品の保護を図るこ
とができる。そして図9に示すように、第1天面フラッ
プ11b、内フラップ12c,12bは、付属品の収容
部130を構成することができる。
【0029】図12に示すように第2天面フラップ14
を閉じた後、図11(B)に示す差込み15が穴20に
挿入されるとともに、穴22に対して差込み21が差し
込まれる。これによって、包装箱1の蓋が開かないよう
になる。このように製品Pが緩衝材30を用いて包装箱
1内に収容されることにより、包装箱1の外部から与え
られる製品Pの底部、側面部および上部に与えられる衝
撃をそれぞれ緩和することができる。そして包装箱が落
下したり角が当たったりした場合でも、包装箱1の歪み
などを防止して構造的な強度の向上が図れる。図13
は、図12のX−X線における断面例を示している。
【0030】図14と図15は、本発明の緩衝材の別の
構造例を示している。図14の別の実施の形態の緩衝材
30では、図3の実施の形態の緩衝材30とは異なり、
第1内側面40と受け面41は備えているが、第2内側
面42と受け面43は省かれている。しかし受け面41
には、差込み突起48の他にもう1つの差込み突起48
Aが設けられている。この差込み突起48Aは、第2外
側面33の穴47に対して差し込まれる。図14と図1
5の実施の形態では、図3に示す支持部36,37は設
けられていない。図14と図15の実施の形態において
は、底面部41と最底面59のみにより、緩衝材の底部
保護部210を構成している。
【0031】図16と図17は、本発明の緩衝材のさら
に別の実施の形態を示している。図16と図17の実施
の形態では、図3の実施の形態の受け面41に対して溝
99が形成されている。これに対して受け面43には差
込み片43Aが形成されている。これらの差込み片43
Aは、溝99に対して図17に示すように差し込むこと
で、受け面41と受け面43を一体的に連結することが
できる。図16と図17の最底面59においても、やは
り図3に示す支持部36,37は設けられていない。包
装箱と緩衝材は、紙製に限らず、紙に防水加工を施した
もの(たとえば段ボールに防水加工を施したもの)やプ
ラスチックの薄板やその他の材質を採用できる。
【0032】紙としてたとえば段ボール紙により組み立
てられる包装箱と緩衝材は、包装構造体を構成し、この
包装構造体は製品を収納して、緩衝材により製品底面及
び側面4方向を落下などから製品を保護する。製品の上
面はカートンの天面フラップを内側に折り込み更に製品
上面に被せるようにすることで保護する。また、そのフ
ラップ上面に取扱い説明書や付属品などの収納スペース
としている。1枚の段ボールによって構成される緩衝材
では、対向する側面の段ボールを内側に180度折り込
みその先端を逆向きにたとえば90度曲げることで、製
品の底面の受けとする。また、製品の底面部の同一面の
反対側に形成される突起部分は外側面の段ボールに形成
された穴部に差し込むことで、製品の底面部を固定す
る。側面部と隣接した他の側面部の間に、たとえば約4
5度のテーパーによる罫線を入れることで、側面2方向
を90度立ち上げることで他の側面2方向も自動的に立
ち上がる。また、底面下部に形成された緩衝材の支持部
も同様に自動的に立ち上がる。この罫線の角度は45度
以外の角度で形成してもよい。
【0033】本発明の包装構造体は、段ボール製緩衝材
において比較的堅牢な構造体を簡単に組み立てられるよ
うな構造としている。付属品収納部はカートンフラップ
上部のスペースを使用していて、別の段ボール部品を使
用しないため、省資源でありかつ低コストである。緩衝
材は少ない材料による効率の良い構造であり、対面する
2つの側面部を直角に立ち上げるだけで、残りの対面す
る2つの側面部と底面の支持部が自動的に形成される画
期的な構造となっている。包装箱の内面と緩衝材の外面
の間では、緩衝材の側面支持部の存在により、製品の側
部と底部はともに緩衝に必要な空間が確実に確保されて
いて、緩衝性能に優れている。
【0034】本発明における包装箱1は、カートンある
いは梱包箱等とも呼ぶことができ、直方体あるいは正方
体あるいはその他の形状を採用することができる。包装
箱および緩衝材で構成される包装構造体内に収容される
製品としては、たとえばテレビジョン受像機や、その他
の形式の電子機器としてコンピュータのモニター装置や
プラズマディスプレイ装置、液晶表示装置、あるいはそ
の他の種類の電子機器あるいは装置を収容することがで
きる。包装箱および緩衝材は、たとえばそれぞれ1枚の
段ボール紙を切断することで作ることもできるし、段ボ
ール紙以外の紙の材質を採用することもできる。包装箱
および緩衝材共に段ボール紙のような紙材料を使用する
ことにより、プラスチック系の発泡体を用いる必要がな
く、地球環境保全およびコスト低減につながる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
比較的堅牢な構造体を簡単に組み立てて、収容する製品
に対する外部からの衝撃を緩和することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の包装構造体を構成する包装箱の展開図
の例を示す図。
【図2】本発明の包装構造体を構成する緩衝材の展開図
の例を示す図。
【図3】緩衝材の仮組状態を示す図。
【図4】緩衝材の納品形態の例を示す図。
【図5】緩衝材を完全に組んだ状態を示す図。
【図6】緩衝材の中に製品を収納した状態を示す図。
【図7】包装箱を組み立てた状態を示す図。
【図8】包装箱の中に製品および緩衝材を収容した状態
を示す図。
【図9】包装箱の上部に上部保護部を形成して、かつ付
属品収納部を設けた状態を示す図。
【図10】付属品収納部に取扱い説明書のような付属品
を収容した状態を示す図。
【図11】付属品収納部にその他の付属品を収納した状
態を示す図。
【図12】包装箱の蓋をした状態を示す図。
【図13】図12のZ−Z線における断面図。
【図14】本発明の緩衝材の別の実施の形態を示す図。
【図15】図14の緩衝材を組んだ状態を示す図。
【図16】本発明の緩衝材のさらに別の実施の形態を示
す図。
【図17】図16の緩衝材を組んだ状態を示す図。
【符号の説明】
1・・・包装箱、2・・・第1側面部、3・・・第2側
面部、4・・・第3側面部、5・・・第4側面部、11
b・・・第1天面フラップ、14・・・第2天面フラッ
プ、30・・・緩衝材、31・・・第1外側面、31
b,33b,31c,33c・・・第1罫線、32・・
・第3外側面、33・・・第2外側面、34・・・第4
外側面、36,37・・・支持部、38,39・・・第
2罫線、40,42・・・内側面、41,43・・・製
品の受け面、100・・・包装構造体、110・・・底
面部、120・・・天面部、200・・・緩衝材の側部
保護部、210・・・緩衝材の底部保護部、300・・
・上部保護部、P・・・製品、S・・・・包装箱の収容
空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E060 AA03 AB05 BA08 BC02 CC03 CC12 CC19 CC70 DA25 DA30 EA06 EA17 3E066 AA03 BA06 CA04 HA01 JA03 KA05 KA08 NA08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製品を包装するための包装構造体であ
    り、 前記包装構造体は、収容空間を有する包装箱と、前記包
    装箱の前記収容空間内に配置されて前記製品を収容して
    前記製品に対する外部からの衝撃を緩和する緩衝材と、
    を備え、 前記包装箱は、 底面部と、前記底面部に連続して形成されている第1側
    面部乃至第4側面部と、前記底面部と前記側面部により
    形成された前記収容空間を閉じる天面部と、を有し、 前記緩衝材は、 前記製品の底部を支えて前記製品に対する前記包装箱の
    外部からの衝撃を緩和する底部保護部と、 前記製品の側部に対する前記包装箱の外部からの衝撃を
    緩和する側部保護部と、を有し、 前記包装箱の前記天面部は、前記製品の上部を覆って前
    記包装箱の外部からの衝撃を緩和する上部保護部を備え
    ていることを特徴とする包装構造体。
  2. 【請求項2】 前記上部保護部は、前記天面部の一部を
    構成して前記収容空間内に折り込んで前記製品の上部に
    被せる第1天面フラップ、前記第1天面フラップをさら
    に覆う第2天面フラップを有する請求項1に記載の包装
    構造体。
  3. 【請求項3】 前記上部保護部の前記第1天面フラップ
    と前記第2天面フラップの間には、前記製品の付属品を
    収容する付属品収容部が設けられている請求項2に記載
    の包装構造体。
  4. 【請求項4】 前記緩衝材の前記側部保護部は、 前記包装箱の内側に配置される外側面と、 前記外側面に連続して形成され前記外側面の内側に18
    0度折り込まれる内側面と、を有し、 前記緩衝材の前記底部保護部は、前記内側面に連続して
    形成され前記内側面に対して前記内側面の折り込み方向
    とは逆方向に90度折り込まれて前記包装箱の前記底面
    部の内側に配置されて前記製品の底部を支える受け面を
    有する請求項1に記載の包装構造体。
  5. 【請求項5】 前記緩衝材の前記底部保護部の前記受け
    面は差込み突起を有し、前記差込み突起は前記緩衝材の
    前記側部保護部の前記外側面の穴に差し込まれること
    で、前記受け面が前記外側面に対して固定される請求項
    4に記載の包装構造体。
  6. 【請求項6】 前記緩衝材の前記側部保護部は、2つの
    対向する前記外側面と、隣接する残りの2つの外側面を
    有し、 前記緩衝材には、前記2つの対向する前記外側面を90
    度たち上げて対向させる際に、前記残りの2つの前記外
    側面も同時に90度立ち上げるための罫線が設けられて
    いる請求項4に記載の包装構造体。
  7. 【請求項7】 前記緩衝材の前記側部保護部は、2つの
    対向する前記外側面と、隣接する残りの2つの外側面を
    有し、 前記緩衝材には、前記2つの対向する前記外側面を90
    度たち上げて対向させる際に、前記残りの2つの前記外
    側面も同時に90度立ち上げるための第1罫線と、前記
    底部保護部の前記受け面を支持するための支持部を同時
    に立ち上げる第2罫線が設けられている請求項4に記載
    の包装構造体。
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