JP2018199507A - 梱包箱 - Google Patents
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Abstract
【課題】小型化できる梱包箱を提供すること。
【解決手段】梱包箱は、側面部と、側面部と接続される底面部と、側面部と接続される天面部と、を有し、側面部、底面部及び天面部は、被収容体が収容される収容空間を内部に形成し、底面部及び天面部の少なくともいずれかの対象面部は、内側に折曲可能な内側フラップと、内側に折曲可能で、折り曲げられた際に内側フラップを覆う外側フラップと、を有し、内側フラップは、上記収容空間内に配置される収容体の突出部を避ける退避部位を有する。
【選択図】図5
【解決手段】梱包箱は、側面部と、側面部と接続される底面部と、側面部と接続される天面部と、を有し、側面部、底面部及び天面部は、被収容体が収容される収容空間を内部に形成し、底面部及び天面部の少なくともいずれかの対象面部は、内側に折曲可能な内側フラップと、内側に折曲可能で、折り曲げられた際に内側フラップを覆う外側フラップと、を有し、内側フラップは、上記収容空間内に配置される収容体の突出部を避ける退避部位を有する。
【選択図】図5
Description
本発明は、梱包箱に関する。
従来、段ボールシート等により形成され、製品を梱包する梱包箱が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載の梱包箱は、互いに対向する天面部及び底面部と、これら天面部及び底面部の間に設けられる側面部と、を備えて構成されている。これらのうち、天面部は、内側フラップと、当該内側フラップの外側に重ね合わされる外側フラップと、を有している。
この特許文献1に記載の梱包箱を利用する場合には、発泡スチロール等により形成された第1の底緩衝材及び第2の底緩衝材を底面部上に配置する。そして、これら底緩衝材の上面に形成された凹部に、被梱包物を嵌合させる。この後、内側フラップを内側に閉じ、更に、当該内側フラップと重なるように外側フラップを内側に閉じる。これにより、梱包箱が閉塞され、被梱包物が梱包箱内に収容される。
この特許文献1に記載の梱包箱は、互いに対向する天面部及び底面部と、これら天面部及び底面部の間に設けられる側面部と、を備えて構成されている。これらのうち、天面部は、内側フラップと、当該内側フラップの外側に重ね合わされる外側フラップと、を有している。
この特許文献1に記載の梱包箱を利用する場合には、発泡スチロール等により形成された第1の底緩衝材及び第2の底緩衝材を底面部上に配置する。そして、これら底緩衝材の上面に形成された凹部に、被梱包物を嵌合させる。この後、内側フラップを内側に閉じ、更に、当該内側フラップと重なるように外側フラップを内側に閉じる。これにより、梱包箱が閉塞され、被梱包物が梱包箱内に収容される。
近年、製品の輸送コストの削減のため、一度に輸送できる製品数の増加が要望されている。このような要望に対して、梱包箱を小型化できる構成が求められてきた。
本発明は、上記課題の少なくとも一部を解決することを目的としたものであり、小型化できる梱包箱を提供することを目的の1つとする。
本発明の一態様に係る梱包箱は、側面部と、前記側面部と接続される底面部と、前記側面部と接続される天面部と、を有し、前記側面部、前記底面部及び前記天面部は、被収容体が収容される収容空間を内部に形成し、前記底面部及び前記天面部の少なくともいずれかの対象面部は、内側に折曲可能な内側フラップと、内側に折曲可能で、折り曲げられた際に前記内側フラップを覆う外側フラップと、を有し、前記内側フラップは、前記収容空間内に配置される前記被収容体の突出部を避ける退避部位を有することを特徴とする。
このような構成によれば、上記対象面部において、内側フラップが被収容体の突出部を避ける退避部位を有することにより、内側フラップの分だけ、梱包箱の寸法(底面部から天面部に向かう方向の寸法)を小さくすることができる。従って、当該退避部位が無い場合に比べて梱包箱を小型化できる。これにより、例えばコンテナーに収容可能な梱包箱の数を増やすことができるので、梱包箱に収容される製品の輸送コストを削減できる。
上記一態様では、前記退避部位は、前記内側フラップと前記外側フラップとが重なり合ったときに、前記外側フラップ側に凹み、前記突出部の少なくとも一部が嵌まり込む凹部であることが好ましい。
このような構成によれば、閉じられた内側フラップが、被収容体の少なくとも一部を覆う場合でも、凹部の段差の分だけ、梱包箱の上記寸法を小さくすることができる。従って、梱包箱を確実に小型化できる。
このような構成によれば、閉じられた内側フラップが、被収容体の少なくとも一部を覆う場合でも、凹部の段差の分だけ、梱包箱の上記寸法を小さくすることができる。従って、梱包箱を確実に小型化できる。
上記一態様では、前記凹部は、前記内側フラップを貫通する開口部と、前記外側フラップとにより形成されることが好ましい。
このような構成によれば、内側フラップ単体で凹部を形成する場合に比べて、当該内側フラップの加工を簡略化できる。従って、上記効果を奏することができる梱包箱の製造工程を簡略化できる。
一方、天面部の内側フラップが上記退避部位を有する場合、当該内側フラップに上記凹部を形成すれば、内側フラップを閉じたときに、上記突出部が内側フラップを挿通することがない。このため、このような場合には、梱包箱の内部が観察されてしまうことや、外観が損なわれることを抑制できる。
このような構成によれば、内側フラップ単体で凹部を形成する場合に比べて、当該内側フラップの加工を簡略化できる。従って、上記効果を奏することができる梱包箱の製造工程を簡略化できる。
一方、天面部の内側フラップが上記退避部位を有する場合、当該内側フラップに上記凹部を形成すれば、内側フラップを閉じたときに、上記突出部が内側フラップを挿通することがない。このため、このような場合には、梱包箱の内部が観察されてしまうことや、外観が損なわれることを抑制できる。
上記一態様では、前記突出部は、前記内側フラップの折曲部位に沿う方向に直列に複数配置され、前記退避部位は、前記折曲部位に沿い、かつ、前記突出部を避ける直線状部分であることが好ましい。
このような構成によれば、内側フラップに退避部位を容易に設けることができる。この他、内側フラップを平板状に形成できるので、内側フラップ、ひいては、梱包箱の外観を良好に維持できる。
このような構成によれば、内側フラップに退避部位を容易に設けることができる。この他、内側フラップを平板状に形成できるので、内側フラップ、ひいては、梱包箱の外観を良好に維持できる。
上記一態様では、前記側面部は、前記内側フラップが折曲可能に設けられた第1側面部と、前記第1側面部と交差し、前記外側フラップが折曲可能に設けられた第2側面部と、を有することが好ましい。
このような構成によれば、上記対象面部を構成する際に、内側フラップと外側フラップとは、互いに交差するように折り曲げられる。これによれば、これら内側フラップ及び外側フラップが同じ方向に折り曲げられる場合に比べて、梱包箱の強度を向上できる。
このような構成によれば、上記対象面部を構成する際に、内側フラップと外側フラップとは、互いに交差するように折り曲げられる。これによれば、これら内側フラップ及び外側フラップが同じ方向に折り曲げられる場合に比べて、梱包箱の強度を向上できる。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図面に基づいて説明する。
[梱包箱の外観構成]
図1は、本実施形態に係る梱包箱1を天面側から見た斜視図である。また、図2は、梱包箱1の箱形成体10を示す展開図である。
本実施形態に係る梱包箱1は、図1に示すように、段ボールシートにより全体略直方体形状に形成され、電子機器等の被梱包体SBを含む被収容体AB(図3参照)を梱包する。この梱包箱1は、図1及び図2に示すように、側面部2、底面部3及び天面部4を有し、これらによって囲まれた収容空間SPに、上記被収容体ABが配置される。
以下の説明では、底面部3から天面部4に向かう方向を+Z方向とし、当該+Z方向に対して交差する二方向のうち、互いに交差する方向を+Y方向及び+X方向とする。更に、+Z方向とは反対方向を−Z方向とする。−X方向及び−Y方向も同様である。なお、本実施形態では、+X方向、+Y方向及び+Z方向は、互いに直交する方向と規定している。
以下、本発明の第1実施形態について、図面に基づいて説明する。
[梱包箱の外観構成]
図1は、本実施形態に係る梱包箱1を天面側から見た斜視図である。また、図2は、梱包箱1の箱形成体10を示す展開図である。
本実施形態に係る梱包箱1は、図1に示すように、段ボールシートにより全体略直方体形状に形成され、電子機器等の被梱包体SBを含む被収容体AB(図3参照)を梱包する。この梱包箱1は、図1及び図2に示すように、側面部2、底面部3及び天面部4を有し、これらによって囲まれた収容空間SPに、上記被収容体ABが配置される。
以下の説明では、底面部3から天面部4に向かう方向を+Z方向とし、当該+Z方向に対して交差する二方向のうち、互いに交差する方向を+Y方向及び+X方向とする。更に、+Z方向とは反対方向を−Z方向とする。−X方向及び−Y方向も同様である。なお、本実施形態では、+X方向、+Y方向及び+Z方向は、互いに直交する方向と規定している。
[側面部の構成]
側面部2(21〜24)は、上記収容空間SPの側方を囲む面部である。これらのうち、第1側面部21及び第3側面部23は、梱包箱1が組み立てられた際に、+X方向において互いに対向し、第1側面部21は、+X方向側に位置し、第3側面部23は、−X方向側に位置する。また、第2側面部22及び第4側面部24は、梱包箱1が組み立てられた際に、+Y方向において互いに対向し、第2側面部22は、+Y方向側に位置し、第4側面部24は、−Y方向側に位置する。すなわち、梱包箱1を形成する箱形成体10を展開した状態では、図2に示すように、第1側面部21、第2側面部22、第3側面部23、第4側面部24の順に並んでいる。
これら側面部21〜24のうち、第1側面部21には、梱包箱1を組み立てる際に、第4側面部24の内面と組み合わされる糊代MGが、第2側面部22とは反対側に突設されている。この糊代MGは、第4側面部24の内面に所定の接着剤か、或いは、ステープラー等の所定の固定部材によって固定される。
側面部2(21〜24)は、上記収容空間SPの側方を囲む面部である。これらのうち、第1側面部21及び第3側面部23は、梱包箱1が組み立てられた際に、+X方向において互いに対向し、第1側面部21は、+X方向側に位置し、第3側面部23は、−X方向側に位置する。また、第2側面部22及び第4側面部24は、梱包箱1が組み立てられた際に、+Y方向において互いに対向し、第2側面部22は、+Y方向側に位置し、第4側面部24は、−Y方向側に位置する。すなわち、梱包箱1を形成する箱形成体10を展開した状態では、図2に示すように、第1側面部21、第2側面部22、第3側面部23、第4側面部24の順に並んでいる。
これら側面部21〜24のうち、第1側面部21には、梱包箱1を組み立てる際に、第4側面部24の内面と組み合わされる糊代MGが、第2側面部22とは反対側に突設されている。この糊代MGは、第4側面部24の内面に所定の接着剤か、或いは、ステープラー等の所定の固定部材によって固定される。
[底面部の構成]
底面部3は、図1に示すように、上記収容空間SPの下方を形成する面部であり、本発明の対象面部の1つである。この底面部3は、図1及び図2に示すように、2つの内側フラップ31と、2つの外側フラップ32とが組み合わされて構成される。
これらのうち、外側フラップ32は、それぞれ矩形状に形成された第2側面部22及び第4側面部24における−Z方向側の端縁から−Z方向側に延出した矩形状の板状部分である。これら外側フラップ32は、第2側面部22及び第4側面部24における−Z方向側の端縁を折曲部位として梱包箱1の内側に折り曲げられ、−Z方向に対して直交するように配置される(閉じられる)ことにより、底面部3の外面を構成する。
底面部3は、図1に示すように、上記収容空間SPの下方を形成する面部であり、本発明の対象面部の1つである。この底面部3は、図1及び図2に示すように、2つの内側フラップ31と、2つの外側フラップ32とが組み合わされて構成される。
これらのうち、外側フラップ32は、それぞれ矩形状に形成された第2側面部22及び第4側面部24における−Z方向側の端縁から−Z方向側に延出した矩形状の板状部分である。これら外側フラップ32は、第2側面部22及び第4側面部24における−Z方向側の端縁を折曲部位として梱包箱1の内側に折り曲げられ、−Z方向に対して直交するように配置される(閉じられる)ことにより、底面部3の外面を構成する。
内側フラップ31は、外側フラップ32と同様に、それぞれ矩形状に形成された第1側面部21及び第3側面部23における−Z方向側の端縁から−Z方向側に延出した矩形状の板状部分である。これら内側フラップ31も、第1側面部21及び第3側面部23における−Z方向側の端縁を折曲部位として梱包箱1の内側に折り曲げられ、−Z方向に対して直交するように配置される(閉じられる)ことにより、底面部3の内面を構成する。
すなわち、底面部3は、梱包箱1における内側に各内側フラップ31が位置し、当該各内側フラップ31を外側(+Z方向側)にて覆うように各外側フラップ32が位置する。
すなわち、底面部3は、梱包箱1における内側に各内側フラップ31が位置し、当該各内側フラップ31を外側(+Z方向側)にて覆うように各外側フラップ32が位置する。
これら内側フラップ31は、当該内側フラップ31を貫通する複数の開口部311を有する。具体的に、内側フラップ31は、それぞれ3つの開口部311を有する。これら開口部311は、図1に示すように、底面部3において、外側フラップ32とともに、当該外側フラップ32側(すなわち−Y方向側)に凹む凹部RCを形成する。換言すると、凹部RCの底面は、外側フラップ32により形成される。これら凹部RCは、詳しくは後述するが、上記被収容体ABに含まれる緩衝部材CMの突出部CM21を避ける退避部位である。
[天面部の構成]
天面部4は、上記収容空間SPの上方を形成する面部であり、本発明の対象面部の1つである。この天面部4は、図1及び図2に示すように、底面部3と同様に、2つの内側フラップ41と、2つの外側フラップ42とが組み合わされて構成される。
これらのうち、外側フラップ42は、第2側面部22及び第4側面部24における+Z方向側の端縁から+Z方向側に延出した矩形状の板状部分である。これら外側フラップ42は、第2側面部22及び第4側面部24における+Z方向側の端縁を折曲部位として梱包箱1の内側に折り曲げられ、+Z方向に対して直交するように配置される(閉じられる)ことにより、天面部4の外面を構成する。
天面部4は、上記収容空間SPの上方を形成する面部であり、本発明の対象面部の1つである。この天面部4は、図1及び図2に示すように、底面部3と同様に、2つの内側フラップ41と、2つの外側フラップ42とが組み合わされて構成される。
これらのうち、外側フラップ42は、第2側面部22及び第4側面部24における+Z方向側の端縁から+Z方向側に延出した矩形状の板状部分である。これら外側フラップ42は、第2側面部22及び第4側面部24における+Z方向側の端縁を折曲部位として梱包箱1の内側に折り曲げられ、+Z方向に対して直交するように配置される(閉じられる)ことにより、天面部4の外面を構成する。
内側フラップ41は、第1側面部21及び第3側面部23における+Z方向側の端縁から+Z方向側に延出した矩形状の板状部分である。これら内側フラップ41も、第1側面部21及び第3側面部23における+Z方向側の端縁を折曲部位として梱包箱1の内側に折り曲げられ、+Z方向に対して直交するように配置される(閉じられる)ことにより、天面部4の内面を構成する。
すなわち、天面部4も、梱包箱1における内側に各内側フラップ41が位置し、当該各内側フラップ41を外側(+Z方向側)にて覆うように各外側フラップ42が位置する。
すなわち、天面部4も、梱包箱1における内側に各内側フラップ41が位置し、当該各内側フラップ41を外側(+Z方向側)にて覆うように各外側フラップ42が位置する。
これら内側フラップ41は、上記内側フラップ31より、+X方向における寸法(第1側面部21及び第3側面部23からの延出方向における寸法)が小さい。すなわち、図2に示すように、内側フラップ41における各側面部21,23からの寸法L1は、内側フラップ31における各側面部21,23からの寸法L2より小さい。これは、後述する緩衝部材CMの天面部CM1に突設された3つの突出部CM11(図3参照)を避けるためである。すなわち、内側フラップ41は、上記折曲部位に沿い、かつ、当該3つの突出部CM11を避ける直線状の退避部位411を有する。
なお、外側フラップ32,42が閉じられた際の当該外側フラップ32,42の+Y方向における寸法は、それぞれ同じである。これら寸法は、第1側面部21及び第3側面部23の+Y方向における寸法の略1/2である。
なお、外側フラップ32,42が閉じられた際の当該外側フラップ32,42の+Y方向における寸法は、それぞれ同じである。これら寸法は、第1側面部21及び第3側面部23の+Y方向における寸法の略1/2である。
[被収容体の構成]
図3は、梱包箱1の収容空間SP内に配置された被収容体ABを天面部4側から見た平面図である。
梱包箱1内には、図3に示すように、電子機器等の被梱包体SB及び2つの緩衝部材CMと、段ボールシートの両端を折曲加工して形成される区画部材DMとを含む被収容体ABが配置される。
これらのうち、区画部材DMは、梱包箱1内において−Y方向側の部位に配置される。この区画部材DMは、上記収容空間SPを、被梱包体SB及び2つの緩衝部材CM等が配置される第1空間SP1と、被梱包体SBの付属品の一部が配置される第2空間SP2とに区画する。
図3は、梱包箱1の収容空間SP内に配置された被収容体ABを天面部4側から見た平面図である。
梱包箱1内には、図3に示すように、電子機器等の被梱包体SB及び2つの緩衝部材CMと、段ボールシートの両端を折曲加工して形成される区画部材DMとを含む被収容体ABが配置される。
これらのうち、区画部材DMは、梱包箱1内において−Y方向側の部位に配置される。この区画部材DMは、上記収容空間SPを、被梱包体SB及び2つの緩衝部材CM等が配置される第1空間SP1と、被梱包体SBの付属品の一部が配置される第2空間SP2とに区画する。
緩衝部材CM(CMA,CMB)は、上記被梱包体SBに嵌合され、当該被梱包体SBの一部を覆い、梱包箱1に対する衝撃から被梱包体SBを保護するものである。これら緩衝部材CMは、本実施形態では発泡スチロール等の発泡樹脂により形成されている。
具体的に、緩衝部材CMは、被梱包体SBにおける+X方向側及び−X方向側の各端部に取り付けられ、上記第1空間SP1内に配置される。すなわち、2つの緩衝部材CMのうち、緩衝部材CMAは、梱包箱1内において+X方向側の部位に配置され、緩衝部材CMBは、−X方向側の部位に配置される。
具体的に、緩衝部材CMは、被梱包体SBにおける+X方向側及び−X方向側の各端部に取り付けられ、上記第1空間SP1内に配置される。すなわち、2つの緩衝部材CMのうち、緩衝部材CMAは、梱包箱1内において+X方向側の部位に配置され、緩衝部材CMBは、−X方向側の部位に配置される。
図4は、緩衝部材CM(CMA)を示す斜視図である。
緩衝部材CMAは、図4に示すように、天面部CM1、底面部CM2、第1側面部CM3及び第2側面部CM4を有し、これらにより、−X方向側から見て−Y方向側に開口する略U字状に形成されている他、−Y方向側から見て−X方向側に開口する略U字状に形成されている。すなわち、緩衝部材CMAの内部には、−X方向側及び−Y方向側に開口し、上記被梱包体SBが挿入される収容凹部CM5が形成されている。
緩衝部材CMAは、図4に示すように、天面部CM1、底面部CM2、第1側面部CM3及び第2側面部CM4を有し、これらにより、−X方向側から見て−Y方向側に開口する略U字状に形成されている他、−Y方向側から見て−X方向側に開口する略U字状に形成されている。すなわち、緩衝部材CMAの内部には、−X方向側及び−Y方向側に開口し、上記被梱包体SBが挿入される収容凹部CM5が形成されている。
天面部CM1及び底面部CM2は、+Z方向において互いに対向し、天面部CM1は、+Z方向側に位置し、底面部CM2は、−Z方向側に位置する。これらのうち、天面部CM1は、梱包箱1の内部にて上記天面部4と対向し、底面部CM2は、同じく梱包箱1の内部にて上記底面部3と対向する。
天面部CM1は、+Z方向に突出する上側突出部としての3つの突出部CM11が突設されている。これら3つの突出部CM11は、天面部CM1における−X方向側の端縁に沿い、かつ、+Y方向に沿って直列に配置されている。
底面部CM2は、−Z方向に突出する下側突出部としての3つの突出部CM21が突設されている。これら3つの突出部CM21は、それぞれ+X方向に沿って延出するリブ様に形成されている。これら突出部CM21は、詳しくは後述するが、緩衝部材CMAが収容空間SP(第1空間SP1)内に配置された際に、上記内側フラップ31の開口部311を介して外側フラップ32の内面(内側フラップ31と対向する面)に当接する。
天面部CM1は、+Z方向に突出する上側突出部としての3つの突出部CM11が突設されている。これら3つの突出部CM11は、天面部CM1における−X方向側の端縁に沿い、かつ、+Y方向に沿って直列に配置されている。
底面部CM2は、−Z方向に突出する下側突出部としての3つの突出部CM21が突設されている。これら3つの突出部CM21は、それぞれ+X方向に沿って延出するリブ様に形成されている。これら突出部CM21は、詳しくは後述するが、緩衝部材CMAが収容空間SP(第1空間SP1)内に配置された際に、上記内側フラップ31の開口部311を介して外側フラップ32の内面(内側フラップ31と対向する面)に当接する。
第1側面部CM3は、天面部CM1及び底面部CM2における+X方向側の端縁間を接続する側面部である。また、第2側面部CM4は、天面部CM1及び底面部CM2における+Y方向側の端縁間を接続する側面部である。
第1側面部CM3は、+Z方向に沿って延出するリブ様の3つの突出部CM31を有する。これら突出部CM31は、緩衝部材CMAが梱包箱1内に配置された際に、第1側面部21の内面に当接し得る。
第2側面部CM4は、+X方向に沿って延出するリブ様の2つの突出部CM41を有する。これら突出部CM41は、緩衝部材CMAが梱包箱1内に配置された際に、第2側面部22の内面に当接し得る。
第1側面部CM3は、+Z方向に沿って延出するリブ様の3つの突出部CM31を有する。これら突出部CM31は、緩衝部材CMAが梱包箱1内に配置された際に、第1側面部21の内面に当接し得る。
第2側面部CM4は、+X方向に沿って延出するリブ様の2つの突出部CM41を有する。これら突出部CM41は、緩衝部材CMAが梱包箱1内に配置された際に、第2側面部22の内面に当接し得る。
緩衝部材CMBは、緩衝部材CMAとYZ平面に対する鏡面対称に形成されており、詳しい図示を省略するが、緩衝部材CMAと同様に、天面部CM1、底面部CM2、第1側面部CM3、第2側面部CM4及び収容凹部CM5を有する。そして、図3に示すように、緩衝部材CMBの第1側面部CM3に突設された3つの突出部CM31は、緩衝部材CMBが梱包箱1内に配置された際に、第3側面部23の内面に当接し、また、第2側面部CM4に突設された2つの突出部CM41は、第2側面部22の内面に当接し得る。
なお、緩衝部材CMA,CMBにおける−Y方向側の端縁は、上記区画部材DMにおける+Y方向側の端面に当接し得る。
なお、緩衝部材CMA,CMBにおける−Y方向側の端縁は、上記区画部材DMにおける+Y方向側の端面に当接し得る。
[緩衝部材と底面部との関係]
図5は、緩衝部材CMが配置された梱包箱1のYZ平面に沿う断面を示す図である。なお、図5においては、内側フラップ41と外側フラップ32とを区別しやすいように、これらに付すハッチを逆向きとしている。また、図5においては、区画部材DMの図示を省略している。
緩衝部材CMが梱包箱1内に配置された場合、図5に示すように、底面部CM2に突設された3つの突出部CM21は、それぞれ、内側フラップ31の開口部311及び外側フラップ32によって形成される凹部RC内に配置される。そして、各突出部CM21の先端部は、凹部RCの底部を形成する外側フラップ32の内面(内側フラップ31と対向する面)に当接する。
図5は、緩衝部材CMが配置された梱包箱1のYZ平面に沿う断面を示す図である。なお、図5においては、内側フラップ41と外側フラップ32とを区別しやすいように、これらに付すハッチを逆向きとしている。また、図5においては、区画部材DMの図示を省略している。
緩衝部材CMが梱包箱1内に配置された場合、図5に示すように、底面部CM2に突設された3つの突出部CM21は、それぞれ、内側フラップ31の開口部311及び外側フラップ32によって形成される凹部RC内に配置される。そして、各突出部CM21の先端部は、凹部RCの底部を形成する外側フラップ32の内面(内側フラップ31と対向する面)に当接する。
[緩衝部材と天面部との関係]
図6は、緩衝部材CMと天面部4を構成する内側フラップ41との位置関係を示す平面図である。換言すると、上記被収容体ABが梱包箱1内に配置された状態にて内側フラップ41を閉じた状態を天面部4側から見た図である。
一方、図3に示したように、第1側面部21及び第3側面部23からの各内側フラップ41の寸法L1(各内側フラップ41を閉じた際の+X方向における寸法L1)は、図6に示すように、各緩衝部材CMが梱包箱1内に配置された際に、当該各内側フラップ41の先端に位置する退避部位411が、各緩衝部材CMの突出部CM11と重ならない程度に設定されている。詳述すると、+X方向側に位置する内側フラップ41が閉じられた際に、当該内側フラップ41における−X方向側の端部に位置する退避部位411が、緩衝部材CMAにおいて+Y方向に沿って配列された各突出部CM11と重ならないように、上記寸法L1は設定されている。−X方向側に位置する内側フラップ41においても同様である。
図6は、緩衝部材CMと天面部4を構成する内側フラップ41との位置関係を示す平面図である。換言すると、上記被収容体ABが梱包箱1内に配置された状態にて内側フラップ41を閉じた状態を天面部4側から見た図である。
一方、図3に示したように、第1側面部21及び第3側面部23からの各内側フラップ41の寸法L1(各内側フラップ41を閉じた際の+X方向における寸法L1)は、図6に示すように、各緩衝部材CMが梱包箱1内に配置された際に、当該各内側フラップ41の先端に位置する退避部位411が、各緩衝部材CMの突出部CM11と重ならない程度に設定されている。詳述すると、+X方向側に位置する内側フラップ41が閉じられた際に、当該内側フラップ41における−X方向側の端部に位置する退避部位411が、緩衝部材CMAにおいて+Y方向に沿って配列された各突出部CM11と重ならないように、上記寸法L1は設定されている。−X方向側に位置する内側フラップ41においても同様である。
このため、図5に示したように、緩衝部材CMが梱包箱1内に配置された状態にて、天面部4の内側フラップ41及び外側フラップ42を閉じると、当該緩衝部材CMの突出部CM11における+Z方向の先端部は、内側フラップ41に当接せず、当該内側フラップ41を+Z方向側にて覆う外側フラップ42の内面に当接する。この状態では、内側フラップ41は、緩衝部材CMの天面部CM1において、突出部CM11の配置部位以外の領域を覆う。
[比較例との対比]
図7は、上記梱包箱1の比較例である梱包箱1Xを示す図である。詳述すると、図7は、緩衝部材CMが配置された梱包箱1XのYZ平面に沿う断面を示す図である。
ここで、底面部における退避部位としての凹部RCと、天面部における退避部位とが形成されていない梱包箱1Xについて説明する。
梱包箱1Xは、上記梱包箱1と同様の構成を有する。しかしながら、梱包箱1Xでは、内側フラップ31に代えて、開口部311が形成されていない内側フラップ31Xが採用されている他、天面部4を構成する内側フラップ41に代えて、突出部CM11と+Z方向において重なる内側フラップ41Xが採用されている。
このような梱包箱1X内に上記緩衝部材CMが配置された場合、底面部CM2の各突出部CM21は、図7に示すように、底面部3を構成する内側フラップ31Xの内面(+Z方向側の面)に当接する。また、天面部CM1の各突出部CM11は、天面部4を構成する内側フラップ41Xの内面(−Z方向側の面)に当接する。
図7は、上記梱包箱1の比較例である梱包箱1Xを示す図である。詳述すると、図7は、緩衝部材CMが配置された梱包箱1XのYZ平面に沿う断面を示す図である。
ここで、底面部における退避部位としての凹部RCと、天面部における退避部位とが形成されていない梱包箱1Xについて説明する。
梱包箱1Xは、上記梱包箱1と同様の構成を有する。しかしながら、梱包箱1Xでは、内側フラップ31に代えて、開口部311が形成されていない内側フラップ31Xが採用されている他、天面部4を構成する内側フラップ41に代えて、突出部CM11と+Z方向において重なる内側フラップ41Xが採用されている。
このような梱包箱1X内に上記緩衝部材CMが配置された場合、底面部CM2の各突出部CM21は、図7に示すように、底面部3を構成する内側フラップ31Xの内面(+Z方向側の面)に当接する。また、天面部CM1の各突出部CM11は、天面部4を構成する内側フラップ41Xの内面(−Z方向側の面)に当接する。
これに対し、本実施形態に係る梱包箱1では、図5において示したように、緩衝部材CMの底面部CM2における各突出部CM21は、底面部3を構成する内側フラップ31の開口部311を介して外側フラップ32の内面(+Z方向側の面)に当接する。また、天面部CM1の各突出部CM11は、天面部4を構成する内側フラップ41と+Z方向において当接せずに、外側フラップ42の内面(−Z方向側の面)に当接する。
このため、梱包箱1Xと比べて、梱包箱1では、+Z方向における寸法を、内側フラップ31,41の分だけ小さくすることができる。すなわち、梱包箱1Xに対して、梱包箱1は、+X方向及び+Y方向における寸法を変えずに、+Z方向において小型化できる。
このため、梱包箱1Xと比べて、梱包箱1では、+Z方向における寸法を、内側フラップ31,41の分だけ小さくすることができる。すなわち、梱包箱1Xに対して、梱包箱1は、+X方向及び+Y方向における寸法を変えずに、+Z方向において小型化できる。
[被収容体の保護]
図6に示すように、被収容体ABには、上記被梱包体SBの付属品であるマニュアルMNが含まれる。このマニュアルMNは、当該被梱包体SBに対する+Z方向側で、かつ、梱包箱1の略中央に配置される場合がある。
ここで、天面部4を構成する2つの外側フラップ42は、梱包箱1における+Y方向の中央を通り、かつ、+X方向に沿う合わせ部JPにて、それぞれの外面が略面一となるように組み合わされた後、テープ等により固定される。この場合、開封者は、カッター等の切断具を当該合わせ部JPに沿って移動させて、天面部4を開封することが想定される。
このような開封態様を考慮し、本実施形態に係る梱包箱1内には、当該合わせ部JPに沿う保護部材PMが、+Z方向側(天面部4側)にて2つの緩衝部材CMを架橋するように配置される。この保護部材PMは、+Z方向において、緩衝部材CMの天面部CM1と、当該天面部CM1の一部を覆う内側フラップ41との間に配置される。このような保護部材PMは、例えば、突出部CM11と重ならないように切断した内側フラップ41の端材によって構成できる。
図6に示すように、被収容体ABには、上記被梱包体SBの付属品であるマニュアルMNが含まれる。このマニュアルMNは、当該被梱包体SBに対する+Z方向側で、かつ、梱包箱1の略中央に配置される場合がある。
ここで、天面部4を構成する2つの外側フラップ42は、梱包箱1における+Y方向の中央を通り、かつ、+X方向に沿う合わせ部JPにて、それぞれの外面が略面一となるように組み合わされた後、テープ等により固定される。この場合、開封者は、カッター等の切断具を当該合わせ部JPに沿って移動させて、天面部4を開封することが想定される。
このような開封態様を考慮し、本実施形態に係る梱包箱1内には、当該合わせ部JPに沿う保護部材PMが、+Z方向側(天面部4側)にて2つの緩衝部材CMを架橋するように配置される。この保護部材PMは、+Z方向において、緩衝部材CMの天面部CM1と、当該天面部CM1の一部を覆う内側フラップ41との間に配置される。このような保護部材PMは、例えば、突出部CM11と重ならないように切断した内側フラップ41の端材によって構成できる。
なお、このような保護部材PMが配置されることから、各緩衝部材CMにおいて上記突出部CM11は、当該各緩衝部材CMが梱包箱1内に配置された際に、上記合わせ部JPに沿って配置される保護部材PMを避ける位置に形成されている。詳述すると、上記突出部CM11のうちの2つは、当該保護部材PMを+Y方向において挟む位置に形成されている。このため、梱包箱1の搬送中に、保護部材PMが、+Y方向に沿って移動してしまうことが抑制されている。
なお、各緩衝部材CMにおいて、保護部材PMが配置される天面部CM1に、当該保護部材PMの+X方向における位置を決める位置決め部を設けてもよい。このような位置決め部は、天面部CM1から突出する突出部であってもよく、保護部材PMの配置位置に応じた凹部であってもよい。なお、位置決め部が天面部CM1から突出する突出部である場合、当該天面部CM1からの突出量は、上記突出部CM11より小さいことが好ましい。
なお、各緩衝部材CMにおいて、保護部材PMが配置される天面部CM1に、当該保護部材PMの+X方向における位置を決める位置決め部を設けてもよい。このような位置決め部は、天面部CM1から突出する突出部であってもよく、保護部材PMの配置位置に応じた凹部であってもよい。なお、位置決め部が天面部CM1から突出する突出部である場合、当該天面部CM1からの突出量は、上記突出部CM11より小さいことが好ましい。
[第1実施形態の効果]
以上説明した本実施形態に係る梱包箱1によれば、以下の効果を奏することができる。
底面部3において、内側フラップ31は、被収容体ABに含まれる緩衝部材CMの突出部CM21を避ける退避部位である開口部311を有する。これによれば、内側フラップ31の分、+Z方向における梱包箱1の寸法を小さくすることができる。
また、天面部4において、内側フラップ41は、緩衝部材CMの突出部CM11を避ける退避部位411を有する。これによれば、内側フラップ41は、+Z方向において突出部CM11と重ならないので、当該内側フラップ41の分、+Z方向における梱包箱1の寸法を小さくすることができる。
このように、+Z方向における梱包箱1の寸法を小さくできるので、上記退避部位が無い場合に比べて、梱包箱1を小型化できる。そして、これにより、例えばコンテナーに収容可能な梱包箱1の数を増やすことができるので、梱包箱1に収容される製品の輸送コストを削減できる。
以上説明した本実施形態に係る梱包箱1によれば、以下の効果を奏することができる。
底面部3において、内側フラップ31は、被収容体ABに含まれる緩衝部材CMの突出部CM21を避ける退避部位である開口部311を有する。これによれば、内側フラップ31の分、+Z方向における梱包箱1の寸法を小さくすることができる。
また、天面部4において、内側フラップ41は、緩衝部材CMの突出部CM11を避ける退避部位411を有する。これによれば、内側フラップ41は、+Z方向において突出部CM11と重ならないので、当該内側フラップ41の分、+Z方向における梱包箱1の寸法を小さくすることができる。
このように、+Z方向における梱包箱1の寸法を小さくできるので、上記退避部位が無い場合に比べて、梱包箱1を小型化できる。そして、これにより、例えばコンテナーに収容可能な梱包箱1の数を増やすことができるので、梱包箱1に収容される製品の輸送コストを削減できる。
底面部3における上記退避部位は、内側フラップ31と外側フラップ32とが重なり合ったときに、当該外側フラップ32側に凹み、突出部CM21の少なくとも一部が嵌まり込む凹部RCである。これによれば、凹部RCの段差の分だけ、+Z方向における梱包箱1の寸法を小さくすることができる。従って、梱包箱1を確実に小型化できる。
凹部RCは、内側フラップ31を貫通する開口部311と、外側フラップ32とにより形成される。これによれば、内側フラップ31に凹部を形成する場合に比べて、当該内側フラップ31の加工を簡略化できる。従って、上記効果を奏することができる梱包箱1の製造工程を簡略化できる。
突出部CM11は、内側フラップ41の折曲部位(第1側面部21及び第3側面部23における+Z方向側の端縁)に沿う方向である+Y方向に直列に複数配置される。また、内側フラップ41における退避部位411は、当該折曲部位に沿い、かつ、各突出部CM11を避ける直線状部分である。これによれば、内側フラップ41に退避部位411を容易に設けることができる。この他、内側フラップ41を平板状に形成できるので、内側フラップ41、ひいては、梱包箱1の外観を良好に維持できる。
側面部2は、内側フラップ31,41が折曲可能に設けられた第1側面部21及び第3側面部23と、これら側面部21,23と交差し、外側フラップ32,42が折曲可能に設けられた第2側面部22及び第4側面部24と、を有する。これによれば、それぞれ対象面部である底面部3及び天面部4を構成する際に、内側フラップ31,41と外側フラップ32,42とは、互いに交差するように折り曲げられて閉じられる。これによれば、これら内側フラップ31,41及び外側フラップ32,42が同じ方向に折り曲げられる場合に比べて、梱包箱1の強度を高めることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
本実施形態に係る梱包箱は、上記梱包箱1と同様の構成を有するが、天面部を構成する内側フラップに凹部が形成されている。この点で、本実施形態に係る梱包箱と、上記梱包箱1とは相違する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一又は略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
本実施形態に係る梱包箱は、上記梱包箱1と同様の構成を有するが、天面部を構成する内側フラップに凹部が形成されている。この点で、本実施形態に係る梱包箱と、上記梱包箱1とは相違する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一又は略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
図8は、本実施形態に係る梱包箱1Aを示す斜視図である。
本実施形態に係る梱包箱1Aは、上記梱包箱1と同様に、上記被収容体ABを内部に収容するものであり、段ボールシートによって形成されている。この梱包箱1Aは、図8に示すように、天面部4に代えて天面部4Aを有する他は、当該梱包箱1と同様の構成を有する。すなわち、梱包箱1Aは、それぞれ収容空間SPを形作る側面部2(21〜24)、底面部3及び天面部4Aを有する。
本実施形態に係る梱包箱1Aは、上記梱包箱1と同様に、上記被収容体ABを内部に収容するものであり、段ボールシートによって形成されている。この梱包箱1Aは、図8に示すように、天面部4に代えて天面部4Aを有する他は、当該梱包箱1と同様の構成を有する。すなわち、梱包箱1Aは、それぞれ収容空間SPを形作る側面部2(21〜24)、底面部3及び天面部4Aを有する。
天面部4Aは、天面部4と同様に、第1側面部21及び第3側面部23における+Z方向側の端縁からそれぞれ延出する2つの内側フラップ41Aと、第2側面部22及び第4側面部24における+Z方向側の端縁からそれぞれ延出する2つの外側フラップ42と、を有する。そして、各内側フラップ41Aが内側に折り曲げられた状態にて、当該各内側フラップ41Aを+Z方向にて覆うように、各外側フラップ42を内側に折り曲げることによって、天面部4Aは形成される。
これらのうち、各内側フラップ41Aは、当該各内側フラップ41Aが閉じられた際に、上記緩衝部材CMの各突出部CM11の一部が嵌まり込む凹部41A1を有する。これら凹部41A1は、例えば、段ボールシートにおいて内側フラップ41Aが閉じられた際の外面を構成するライナー以外の部位(内面を形成するライナー及び中芯)を取り除くことによって形成できる。
これらのうち、各内側フラップ41Aは、当該各内側フラップ41Aが閉じられた際に、上記緩衝部材CMの各突出部CM11の一部が嵌まり込む凹部41A1を有する。これら凹部41A1は、例えば、段ボールシートにおいて内側フラップ41Aが閉じられた際の外面を構成するライナー以外の部位(内面を形成するライナー及び中芯)を取り除くことによって形成できる。
このような内側フラップ41Aが閉じられ、更に、外側フラップ42が当該内側フラップ41Aを+Z方向側にて覆うように閉じられた際には、梱包箱1A内の緩衝部材CMにおける各突出部CM11は、対応する凹部41A1の底部に当接する。
このため、このような凹部41A1が無い場合に比べて、+Z方向における梱包箱1Aの寸法を小さくすることができる。更に、内側フラップ41Aを閉じた際には、凹部41A1の存在を視認できないので、梱包箱1Aの外観が損なわれることを抑制できる。
このような梱包箱1Aによれば、上記梱包箱1と同様の効果を奏することができる。
このため、このような凹部41A1が無い場合に比べて、+Z方向における梱包箱1Aの寸法を小さくすることができる。更に、内側フラップ41Aを閉じた際には、凹部41A1の存在を視認できないので、梱包箱1Aの外観が損なわれることを抑制できる。
このような梱包箱1Aによれば、上記梱包箱1と同様の効果を奏することができる。
なお、凹部41A1に代えて、当該凹部41A1の形成位置に、内側フラップ41Aを貫通する開口部を形成してもよい。
この場合、内側フラップ41A及び外側フラップ42が閉じられると、天面部4Aには、上記凹部RCと同様の凹部が、当該開口部及び外側フラップ42によって形成される。そして、上記突出部CM11は、上記突出部CM21の場合と同様に、当該開口部を介して外側フラップ42に当接する。この場合でも、当該開口部が無い場合に比べて、+Z方向における梱包箱1Aの寸法を小さくすることができる。
この場合、内側フラップ41A及び外側フラップ42が閉じられると、天面部4Aには、上記凹部RCと同様の凹部が、当該開口部及び外側フラップ42によって形成される。そして、上記突出部CM11は、上記突出部CM21の場合と同様に、当該開口部を介して外側フラップ42に当接する。この場合でも、当該開口部が無い場合に比べて、+Z方向における梱包箱1Aの寸法を小さくすることができる。
[実施形態の変形]
本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
上記各実施形態では、梱包箱1,1Aにおける底面部3は、2つの内側フラップ31及び2つの外側フラップ32が折り曲げられて構成され、天面部4,4Aは、2つの内側フラップ41,41A及び2つの外側フラップ42が折り曲げられて構成されるとした。しかしながら、これに限らず、底面部及び天面部のいずれかは、1つの板状体によって構成されていてもよい。また、内側フラップ及び外側フラップを有する場合でも、これらフラップの数は、適宜設定可能である。例えば、底面部及び天面部のうち少なくともいずれかが、1つの内側フラップ及び1つの外側フラップを有する構成としてもよく、複数の内側フラップと、1つの外側フラップとを有する構成としてもよい。これらの構成においても、上記した退避部位を設けることは可能である。
本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
上記各実施形態では、梱包箱1,1Aにおける底面部3は、2つの内側フラップ31及び2つの外側フラップ32が折り曲げられて構成され、天面部4,4Aは、2つの内側フラップ41,41A及び2つの外側フラップ42が折り曲げられて構成されるとした。しかしながら、これに限らず、底面部及び天面部のいずれかは、1つの板状体によって構成されていてもよい。また、内側フラップ及び外側フラップを有する場合でも、これらフラップの数は、適宜設定可能である。例えば、底面部及び天面部のうち少なくともいずれかが、1つの内側フラップ及び1つの外側フラップを有する構成としてもよく、複数の内側フラップと、1つの外側フラップとを有する構成としてもよい。これらの構成においても、上記した退避部位を設けることは可能である。
上記各実施形態では、梱包箱1,1Aは、底面部3及び天面部4,4Aのそれぞれに緩衝部材CMの突出部CM11,CM21を避ける退避部位を有するとした。しかしながら、これに限らず、退避部位は、底面部及び天面部のいずれか一方のみが有する構成としてもよい。また、梱包箱1のように、退避部位の構成は、底面部と天面部とで同一でなくてもよく、それぞれ異なっていてもよい。更に、内側フラップ及び外側フラップのうち、被収容体の突出部が当接し得るフラップに何らかの加工を施すことによって、+Z方向における梱包箱の寸法を小さくすることができれば、当該退避部位の構成は、上記に限定されない。例えば、開口部に代えて、フラップの外縁と端縁が連続する切欠を、退避部位として形成してもよい。
また、底面部及び天面部に退避部位を設ける場合でも、上記組合せに限らず、底面部及び天面部の少なくともいずれかに、上記した退避部位が設けられていればよい。
また、底面部及び天面部に退避部位を設ける場合でも、上記組合せに限らず、底面部及び天面部の少なくともいずれかに、上記した退避部位が設けられていればよい。
上記各実施形態では、底面部3を構成する内側フラップ31は、突出部CM21の位置に応じた開口部311を有するとした。しかしながら、これに限らず、内側フラップ31は、当該開口部311に代えて、上記凹部41A1と同様の凹部を有する構成としてもよい。また、内側フラップにおいて、突出部が挿入される開口部を形成しておき、当該内側フラップにおける外側フラップ側の面に、当該開口部を閉塞するシートを取り付けることによって凹部を形成し、当該開口部が外側フラップ側に開口しない構成としてもよい。この場合、内側フラップを閉じた状態で、外側フラップ側から梱包箱内を見た場合でも、当該梱包箱の内部を見づらくすることができる。
上記各実施形態では、内側フラップ31,41,41Aが避ける突出部は、緩衝部材CMに突設されているとした。しかしながら、これに限らず、梱包箱1,1A内に収容される被収容体ABが有する突出部(特に+Z方向側又は−Z方向側に突出する突出部)であれば、当該突出部が位置する構成は問わない。例えば、被梱包体SBが有する突出部(例えば電子機器の脚部)であってもよい。
また、被収容体ABの構成は、上記に限定されず、適宜変更可能である。例えば、被収容体ABは、電子機器等の被梱包体SBのみであってもよく、区画部材DM、マニュアルMN及び保護部材PMは無くてもよい。また、収容される緩衝部材CMは、1つでもよく、3つ以上でもよい。
また、被収容体ABの構成は、上記に限定されず、適宜変更可能である。例えば、被収容体ABは、電子機器等の被梱包体SBのみであってもよく、区画部材DM、マニュアルMN及び保護部材PMは無くてもよい。また、収容される緩衝部材CMは、1つでもよく、3つ以上でもよい。
1,1A…梱包箱、2…側面部、21…第1側面部、22…第2側面部、23…第3側面部(第1側面部)、24…第4側面部(第2側面部)、3…底面部、31…内側フラップ、311…開口部、32…外側フラップ、4,4A…天面部、41,41A…内側フラップ、411…退避部位、41A1…凹部(退避部位)、42…外側フラップ、AB…被収容体、CM(CMA,CMB)…緩衝部材、CM1…天面部、CM11…突出部、CM2…底面部、CM21…突出部、CM4…第2側面部、CM41…突出部、RC…凹部(退避部位)、SP…収容空間、SP1…第1空間。
Claims (5)
- 側面部と、
前記側面部と接続される底面部と、
前記側面部と接続される天面部と、を有し、
前記側面部、前記底面部及び前記天面部は、被収容体が収容される収容空間を内部に形成し、
前記底面部及び前記天面部の少なくともいずれかの対象面部は、
内側に折曲可能な内側フラップと、
内側に折曲可能で、折り曲げられた際に前記内側フラップを覆う外側フラップと、を有し、
前記内側フラップは、前記収容空間内に配置される前記被収容体の突出部を避ける退避部位を有することを特徴とする梱包箱。 - 請求項1に記載の梱包箱において、
前記退避部位は、前記内側フラップと前記外側フラップとが重なり合ったときに、前記外側フラップ側に凹み、前記突出部の少なくとも一部が嵌まり込む凹部であることを特徴とする梱包箱。 - 請求項2に記載の梱包箱において、
前記凹部は、前記内側フラップを貫通する開口部と、前記外側フラップとにより形成されることを特徴とする梱包箱。 - 請求項1に記載の梱包箱において、
前記突出部は、前記内側フラップの折曲部位に沿う方向に直列に複数配置され、
前記退避部位は、前記折曲部位に沿い、かつ、前記突出部を避ける直線状部分であることを特徴とする梱包箱。 - 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の梱包箱において、
前記側面部は、
前記内側フラップが折曲可能に設けられた第1側面部と、
前記第1側面部と交差し、前記外側フラップが折曲可能に設けられた第2側面部と、を有することを特徴とする梱包箱。
Priority Applications (1)
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