JP4375083B2 - 梱包箱 - Google Patents

梱包箱 Download PDF

Info

Publication number
JP4375083B2
JP4375083B2 JP2004099330A JP2004099330A JP4375083B2 JP 4375083 B2 JP4375083 B2 JP 4375083B2 JP 2004099330 A JP2004099330 A JP 2004099330A JP 2004099330 A JP2004099330 A JP 2004099330A JP 4375083 B2 JP4375083 B2 JP 4375083B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wall
bent
wall portion
partition
bottom plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004099330A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005280790A (ja
Inventor
みどり 小沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2004099330A priority Critical patent/JP4375083B2/ja
Publication of JP2005280790A publication Critical patent/JP2005280790A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4375083B2 publication Critical patent/JP4375083B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cartons (AREA)

Description

本発明は、箱体の内部に開口部を有する収納部が形成される梱包箱に関する。詳しくは、底部および二重構造の側壁部を有する収納部を、物品本体を収納する仕切り部の下側に、この仕切り部から延在した部位を折り曲げて形成して、物品本体と独立した付属品を収納できるようにしたものである。
物品の梱包に使用される梱包箱では、物品本体の他に付属品等を収納する形態のものが多い。従来、梱包箱に発砲スチロールにより形成した緩衝材を入れて物品を保持する形態では、緩衝材に一体成形で付属品の収納部を構成したものが多い。
これに対して、環境問題から発砲スチロールを用いない梱包形態が提案されている。すなわち、紙で構成される部材のみで梱包箱を構成する技術が提案されている。
付属品の収納部を紙で構成される部材のみで構成する場合、例えば、箱体を構成する板状の紙部材の一部分を長くしてフラップと呼ばれる部分を形成し、フラップの一部に開口部を形成すると共に、開口部が形成されたフラップから更に延在したフラップを折り返して開口部と対向する底部を形成し、物品本体を収納する空間の上方に、付属品を収納する空間を形成する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
この特許文献1では、開口部と連接する支持片を折り曲げて、開口部の底部を形成する技術も提案されている。
特開平10−7127号公報(段落番号0021等)
しかし、上述した従来の技術では、開口部が形成されたフラップと連接するフラップを折り曲げて収納部を形成する構成、および開口部と連接した支持片を折り曲げて収納部を形成する構成の何れでも、収納部の形状を保持する構成を備えていないので、形状を保持する強度が弱いという問題がある。
また、従来の構成では、物品本体を収納する空間の上方に、付属品の収納部を形成しているので、箱体の底部からの衝撃を物品が受けやすい構造であるという問題がある。更に、箱体の蓋を開けたときに、先ず付属品が見えることになって、蓋を開けただけでは物品をすぐに見ることができないという問題がある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、簡単な構成で形状を保つことができる収納部を備えた梱包箱を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明に係る梱包箱は、箱体の内部に開口部を有する収納部が形成された梱包箱において、板状の部材から構成され、開口部が形成された仕切り部と、仕切り部から延在する底部形成部材とを備え、仕切り部は、開口部の複数の辺部をそれぞれ折り曲げ部として該仕切り部に連接する複数の外壁部を備え、底部形成部材は、開口部と対向する位置に折り曲げられる底板部と、底板部の複数の辺部をそれぞれ折り曲げ部として該底板部に連接し、それぞれ外壁部の内側に重なって収納部の側壁部を構成する複数の内壁部を備えたものである。
本発明に係る梱包箱では、仕切り部と底部形成部材は一枚の板状の部材から構成される。仕切り部において外壁部は、開口部と連接した部位を開口部に対して外側に向けて折り曲げることで構成される。
また、底部形成部材は仕切り部から連接した部位を折り曲げることで開口部と対向する位置に底板部が構成される。更に、内壁部は、底板部と連接した部位を底板部に対して内側に向けて折り曲げることで構成される。
開口部と底板部が対向することで各外壁部と各内壁部が重なるが、外壁部の内側に内壁部が重なるようにする。
紙等の板状の部材を折り曲げると、折り曲げた方向に対して反対方向に戻ろうとする。このため、外壁部は内側に戻ろうとし、内壁部は外側に戻ろうとする。これにより、外壁部と内壁部は押し付け合って形状を保持する。
本発明によれば、開口部と対向する底板部を、開口部が形成された仕切り部から延在されて連接した部位を折り曲げて形成すると共に、開口部と連接した部位を折り曲げて形成した外壁部の内側に、底板部と連接した部位を折り曲げて形成した内壁部を重ねることで、簡単な形状の一枚の板状の部材を折り曲げて所定の形状の収納部を構成することができる。
これにより、収納部の側壁部が外壁部と内壁部を重ね合わせた二重構造となるので、強度を向上させることができる。特に、外壁部は開口部側に折り曲げ部が形成され、内壁部は開口部と対向する側の底板部側に折り曲げ部が形成されているので、外壁部と内壁部が互いに押し付け合って収納部の形状を保持する構成となり、収納部の強度が向上する。また、側壁部を押す力等の外力に対しても強度が向上する。
例えば、少なくとも1組の外壁部と内壁部の一方に舌片部を備えると共に、他方に舌片部が嵌る孔部を備えることで、より強度を向上させることができる。
また、仕切り部の下側に収納部が形成されるので、収納部に付属品を収納し、仕切り部上に物品を収納する形態であれば、物品の下方に空間が形成されることになって、箱体の底部からの衝撃を物品が受けにくい構成とすることができる。更に、仕切り部上に物品を収納する形態であれば、箱体の蓋を開けたときに、物品をすぐに見ることができる。
以下、図面を参照して本発明の梱包箱の実施の形態について説明する。図1〜図3は本実施の形態の梱包箱の構成例を示し、図1は梱包箱の要部展開平面図、図2は梱包箱の要部展開斜視図、図3は箱体を組み立てた状態の一部破断斜視図である。
本実施の形態の梱包箱1は、図3に示すように、箱体2の内部に例えば付属品を収納する収納部3が形成される。この収納部3を図1および図2に示す一枚の板状の紙部材を折り曲げることで構成する。なお、図1および図2は箱体2の中で収納部3を構成する部位の展開図である。
梱包箱1は、図1および図2に示すように、仕切り部4と、仕切り部4の一端から延在した底部形成部材5Aを備える。底部形成部材5Aは仕切り部4と折り曲げ部6a、6bを介して連接する側板部7と、折り曲げ部6a、6bと平行な折り曲げ部8を介して側板部7と連接する底板部9を備える。
底部形成部材5Aにおいて、底板部9を挟んで側板部7と対向する部位に、この折り曲げ部8と平行な折り曲げ部10を介して底板部9と連接する第1の内壁部11を備える。
また、折り曲げ部8の一方の端部と折り曲げ部10の一方の端部の間を結び、これら折り曲げ部8、10と直交する折り曲げ部12を介して底板部9と連接する第2の内壁部13を備える。
更に、第2の内壁部13と対向する部位に、折り曲げ部8の他方の端部と折り曲げ部10の他方の端部の間を結び、これら折り曲げ部8、10と直交する折り曲げ部14を介して底板部9と連接する第3の内壁部15を備える。
従って、底板部9は折り曲げ部8、10、12および14を辺部とした長方形あるいは正方形となる。
仕切り部4は開口部16を備える。開口部16は一の辺部17が折り曲げ部6a、6bと一列になる位置に形成される。仕切り部4において開口部16の辺部17と対向する部位には、辺部17と平行な折り曲げ部18を介して連接する第1の外壁部19を備える。
第1の外壁部19には、折り曲げ部18と対向する部位である先端に舌片部19aが形成される。これに対応して、第1の内壁部11には、舌片部19aが嵌る孔部であるスリット11aが形成される。
仕切り部4において、辺部17の一方の端部と折り曲げ部18の一方の端部の間を結び、折り曲げ部18と直交する折り曲げ部20を介して連接する第2の外壁部21を備える。更に、第2の外壁部21と対向する部位に、辺部17の他方の端部と折り曲げ部18の他方の端部の間を結び、折り曲げ部18と直交する折り曲げ部22を介して連接する第3の外壁部23を備える。
従って、開口部16は辺部17と、折り曲げ部18、20および22を辺部とした長方形あるいは正方形となる。ここで、開口部16と底板部9は略同じ形状とする。本例では開口部16と底板部9を長方形として説明するが、開口部16の長手方向の長さをL1、短手方向の長さをL2とし、底板部9の長手方向の長さをL3、短手方向の長さをL4とすると、紙の厚みに応じて、L1>L3およびL2>L4とする。
また、後述するように、第1の内壁部11、第2の内壁部13および第3の内壁部15と、第1の外壁部19、第2の外壁部21および第3の外壁部23は、収納部3の側壁部を構成する。収納部3の深さは側板部7の短手方向の長さL5となる。
このため、各内壁部と各外壁部の短手方向の長さは、側板部7の短手方向の長さL5と同じかあるいは短くする。本例では、第1の内壁部11の短手方向の長さをL6とすると、L5>L6である。また、第2の内壁部13の短手方向の長さと第3の内壁部15の短手方向の長さを共にL7とすると、L5>L7である。
これに対して、第1の外壁部19の短手方向の長さと第2の外壁部21の短手方向の長さ、および第3の外壁部23の短手方向の長さを共にL8とすると、L5=L8である。
以上説明した梱包箱1は、各折り曲げ部を所定の方向に折り曲げることで、図3に示す収納部3が形成される。図4および図5は本実施の形態の梱包箱の組み立て途中の状態を示し、図4は要部展開斜視図、図5は要部側面図であり、以下に収納部3を形成する動作について説明する。
ここで、梱包箱1においては、予め、プレス加工等によって各折り曲げ部を押圧して薄肉部を形成する等により、各折り曲げ部において折り曲げが行える加工が行われている。なお、1枚の紙部材に山折りの箇所と谷折りの箇所が混在する場合は、折り曲げる方向に応じた加工が行われる。
底部形成部材5Aにおいて、折り曲げ部10を矢印方向に山折りにして、底板部9に対して第1の内壁部11を折り曲げる。同様に、折り曲げ部12を矢印方向に山折りにして、底板部9に対して第2の内壁部13を折り曲げ、折り曲げ部14を矢印方向に山折りにして、底板部9に対して第3の内壁部15を折り曲げる。
このように第1の内壁部11と第2の内壁部13および第3の内壁部15を各折り曲げ部で折り曲げることで、長方形の底板部9が形成される。
次に、仕切り部4において、折り曲げ部18を矢印方向に山折りにして、仕切り部4に対して第1の外壁部19を折り曲げる。同様に、折り曲げ部20を矢印方向に山折りにして、仕切り部4に対して第2の外壁部21を折り曲げ、折り曲げ部22を矢印方向に山折りにして、仕切り部4に対して第3の外壁部23を折り曲げる。
このように第1の外壁部19と第2の外壁部21および第3の外壁部23を各折り曲げ部で折り曲げることで、長方形の開口部16が形成される。
次に、折り曲げ部6a、6bを矢印方向に山折りにして、仕切り部4に対して側板部7を折り曲げると共に、折り曲げ部8を矢印方向に山折りにして、側板部7に対して底板部9を折り曲げる。
そして、図5(a)に示すように、開口部16に底板部9が対向するように折り曲げ部6a、6bおよび折り曲げ部8を折り曲げて行き、底板部9が仕切り部4に対して平行となるようにする。
開口部16に底板部9を対向させると、側板部7が底板部9に対して立設した状態となる。また、開口部16と底板部9は略同じ形状であるので、第1の内壁部11と第1の外壁部19、第2の内壁部13と第2の外壁部21、および第3の内壁部15と第3の外壁部23がそれぞれ重なる。
このとき、第1の外壁部19の内側に第1の内壁部11が重なり、第2の外壁部21の内側に第2の内壁部13が重なり、第3の外壁部23の内側に第3の内壁部15が重なるようにする。
そして、第1の内壁部11に形成されたスリット11aに、第1の外壁部19に形成された舌片部19aを挿入することで、図5(b)に示すように収納部3が形成される。
図6は舌片部とスリットの構成例を示す要部正面図である。スリット11aは、第1の内壁部11の一部に一文字に切り込みを入れて形成される。なお、舌片部19aの挿入を容易にするため、スリット11aの両端に舌片部19aの挿入方向に沿った切り込み11bを入れて挿入誘導部を構成しても良い。
舌片部19aは、図6(a)に示すように、スリット11aの挿入方向に対して先端が細くなるように、舌片部19aの両端に傾斜部を設けることで、スリット11aへの挿入作業が容易となる。
これに対して、図6(b)に示すように、スリット11aの挿入方向に対して舌片部19aの両端に凸部19bを形成して抜け防止部を構成することで、組立後の舌片部19aのスリット11aからの抜けを防止できる。
なお、本例ではスリット11aを第1の内壁部11に形成し、舌片部19aを第1の外壁部19に形成したが、スリットを外壁部に形成し、舌片部を内壁部に形成しても良い。
また、第2の内壁部と外壁部、更には第3の内壁部と外壁部にスリットと舌片部を形成しても良いが、収納部3の強度保持と組立容易性を勘案すると、側板部7と対向する第1の内壁部と外壁部にスリットと舌片部を形成する形態が望ましい。
図7は収納部が組み立てられた状態を示し、図7(a)は斜視図、図7(b)は図7(a)のA−A断面図である。収納部3は、直方体の上面が開口部16によって開口する。また、開口部16と対向する底面は底板部9で塞がれる。更に、直方体の4側面を構成する側壁部の中で、一の面は側板部7で構成される。
残りの3面の側壁部は、第1の外壁部19と第1の内壁部11、第2の外壁部21と第2の内壁部13、そして第3の外壁部23と第3の内壁部15によってそれぞれ構成される。
紙等の板状の部材を折り曲げると、折り曲げた方向に対して反対方向に戻ろうとする。このため、図7(b)に示すように、第2の外壁部21は矢印aで示す内側へ戻ろうとする。これに対して、第2の外壁部21の内側に重なる第2の内壁部13は矢印bで示す外側へ戻ろうとする。これにより、第2の外壁部21と第2の内壁部13は互いに押し付け合い、収納部3の側壁部の形状が保持される。
更に、第2の外壁部21は開口部16側に折り曲げ部20が存在し、第2の内壁部13は底板部9側に折り曲げ部12が存在するので、第2の内壁部13等に外力を受けた際に折り曲げ部が変形しにくい構造となっている。
同様に、第3の外壁部23は矢印cで示す内側へ戻ろうとする。これに対して、第3の外壁部23の内側に重なる第3の内壁部15は矢印dで示す外側へ戻ろうとする。これにより、第3の外壁部23と第3の内壁部15は互いに押し付け合い、収納部3の側壁部の形状を保持する。
更に、第3の外壁部23は開口部16側に折り曲げ部22が存在し、第3の内壁部15は底板部9側に折り曲げ部14が存在するので、第3の内壁部15等に外力を受けた際に折り曲げ部が変形しにくい構造となっている。
図7(b)では図示されないが、第1の外壁部19と第1の内壁部11も同様である。更に、第1の外壁部19の舌片部19aを第1の内壁部11のスリット11aに挿入しているので、第1の外壁部19と第1の内壁部11による側壁部の形状が保持されると共に、収納部3全体の形状が保持される。
さて、図1で説明したように、開口部16の長手方向の長さをL1、短手方向の長さをL2とし、底板部9の長手方向の長さをL3、短手方向の長さをL4としたとき、紙の厚みに応じて、L1>L3およびL2>L4としている。
すなわち、各外壁部の内側にそれぞれ内壁部を重ねるので、開口部16と底板部9の大きさを紙の厚さ相当分異ならせることで、図7に示すように収納部3を組み立てた場合、外壁部と内壁部が面で接することになって強度が向上する。また、見栄えが良くなる。
また、各内壁部と各外壁部の短手方向の長さは、側板部7の短手方向の長さL5と同じかあるいは短くする。特に、各内壁部の短手方向の長さを側板部7の短手方向の長さL5より短くすることで、各内壁部の先端が仕切り部4の表面に突出する形態となることを防ぐ。これにより、仕切り部4の上に物品本体を載せる収納形態であっても、収納の妨げになることはない。
このように、本実施の形態の梱包箱1では、簡単な形状の紙部材を折り曲げるだけで、強度が向上して形状を保持できる収納部3を構成することができる。これにより、収納部3を構成するための別部品の使用や、糊付け作業は不要である。従って、別部品の材料費や、糊付けの作業工程が不要であるので、梱包箱のコストを抑えることができる。
また、収納部3の側壁部は外力による変形が起こりにくく、外壁部と内壁部を重ね合わせた構成でほぼ閉塞された形態となるので、収納部3に収納される付属品等を梱包しているビニール製の袋を廃止することが可能となる。従って、環境への対応を考慮した使用が可能となる。
なお、本例では収納部3の4面の側壁部の中で、側板部7で構成される面以外の3面全てを外壁部と内壁部の二重構造としたが、少なくとも1面を二重構造とし、スリットと舌片部で係止する構成とすれば、収納部3の形状を保持することができる。
特に、側板部7と対向する面を第1の内壁部11と第1の外壁部19を重ね合わせた構成とし、スリット11aと舌片部19aで第1の内壁部11と第1の外壁部19を係止する構成とすれば、第2の内壁部13と第2の外壁部21はどちらか一方、同様に第3の内壁部15と第3の外壁部23はどちらか一方を備えれば、十分な強度を備えた構成として収納部3の形状を保持することができる。
すなわち、仕切り部4と底板部9を連接している側板部7と対向する部位で外壁部と内壁部を重ね合わせて仕切り部4と底板部9が係止できるような構成とすれば、収納部3の形状を保持するための強度が向上する。
更に、上述したように収納部3の側壁部を外壁部と内壁部のどちらか一方で構成する部位では、側壁部を外壁部で構成する場合は外壁部を底板部に係止する例えば鉤部等の係止構造を備え、側壁部を内壁部で構成する場合は内壁部を仕切り部に係止する例えば鉤部等の係止構造を備えれば、収納部3の形状保持の強度をより向上させることができる。
図8は梱包箱の全体構成例を示す展開平面図であり、次に箱体2の全体の構成について説明する。梱包箱1は図3に示すような箱体2の側壁部を構成する4枚の側板部31、32、33、34を備える。側板部31と側板部32は折り曲げ部35を介して連接し、側板部32と側板部33は折り曲げ部36を介して連接し、側板部33と側板部34は折り曲げ部37を介して連接する。
側板部31は側板部32と対向する部位に折り曲げ部38を介して糊付け片39が連接する。この糊付け片39は側板部34の端部に接合される。また、側板部31は折り曲げ部40を介して蓋部41が連接する。更に、蓋部41と対向する部位に折り曲げ部42を介して底板部43が連接する。
蓋部41は側板部31と対向する部位に折り曲げ部44を介して舌片部45が連接する。また、蓋部41の一方の側部には折り曲げ部46を介して糊付け片47が連接し、糊付け片47と対向する他方の側部には折り曲げ部48を介して中折れ片49が連接する。
中折れ片49は折り曲げ部48に対して45度の角度を成す折り曲げ部50を備え、他端が折り曲げ部51を介して側板部32と連接する。
側板部32は中折れ片49と対向する部位に折り曲げ部52を介して底板部53が連接する。
側板部33は折り曲げ部54を介して第1の側板部55が連接する。第1の側板部55に折り曲げ部56を介して図1〜図3等で説明した仕切り部4が連接する。折り曲げ部56には、蓋部41に連接した舌片部45が嵌るスリット56aが形成される。なお、仕切り部4に形成される収納部に関連する部位は図1〜図3等で説明した番号を付して、ここでは説明を省略する。
仕切り部4には、図1〜図3等で説明した構成の他に、折り曲げ部57を介して第2の側板部58が連接し、折り曲げ部59を介して第3の側板部60が連接する。
第2の側板部58には脚部58aが形成され、第3の側板部60には脚部60aが形成される。また、第2の側板部58は折り曲げ部61を介して上片部62が連接し、第3の側板部60は折り曲げ部63を介して上片部64が連接する。
側板部33は第1の側板部55と対向する部位に折り曲げ部65を介して底板部66が連接する。
側板部34は折り曲げ部67を介して中折れ片68が連接する。また、中折れ片68と対向する部位に折り曲げ部69を介して底板部70が連接する。中折れ片68は折り曲げ部67と45度の角度を成す折り曲げ部71を備え、他端に蓋部41に連接した糊付け片47が接合される。
以上説明した梱包箱1は、収納部3に関連する部位に関しては、図4、図5等で説明した動作によって各折り曲げ部を所定の方向に折り曲げることで収納部3が形成される。
更に、他の各折り曲げ部を所定の方向に折り曲げることで箱体2が形成される。ここで、図8においては図面上に現れている側を梱包箱1の表面とし、各折り曲げ部において、破線で示す折り曲げ部は山折り方向に折り曲げ、二点鎖線で示す折り曲げ部は谷折り方向に折り曲げるとする。
図9は箱体を組み立てた状態を示す斜視図で、以下に箱体2を形成する動作について説明する。上述したが、梱包箱1においては各折り曲げ部で折り曲げが行える加工が行われている。まず、各側板部を連接する折り曲げ部35、36、37と、糊付け片39の折り曲げ部38と、中折れ片49の折り曲げ部48を山折りにし、糊付け片39を側板部34の他端に糊付けして側板部31、32、33、34を枠状に組み立てる。また、糊付け片47の折り曲げ部46を山折りにし、糊付け片47を中折れ片68に糊付けする。
次に、底板部43の折り曲げ部42と、底板部53の折り曲げ部52と、底板部66の折り曲げ部65と、底板部70の折り曲げ部69とをそれぞれ山折りにし、各底板部の所定の位置を糊付けして各底板部を組み合わせて、箱体2の底部を形成する。
箱体2の内部に収納される収納部3の形成動作はここでは省略するが、仕切り部4においては、第1の側板部55と側板部33との折り曲げ部54を山折りにし、第1の側板部55と仕切り部4との折り曲げ部56を谷折りにすることで、仕切り部4が箱体2の内部に入るようにする。
また、折り曲げ部57を谷折りにして第2の側板部58を仕切り部4に対して立設させると共に、折り曲げ部59を谷折りにして第3の側板部60を仕切り部4に対して立設させる。更に折り曲げ部61を山折りにして上片部62で箱体2の開口部の隙間を塞ぐと共に、折り曲げ部63を山折りにして上片部64で箱体2の開口部の隙間を塞ぐ。
ここで、図9に示すように仕切り部4を箱体2の内部に入れると、仕切り部4は第2の側板部58の脚部58aと、第3の側板部60の脚部60aと、収納部3を構成する部位によって支持される。
蓋部41は、折り曲げ部40を山折りにする。また、中折れ片49の折り曲げ部51と中折れ片68の折り曲げ部67を山折りにし、中折れ片49の折り曲げ部50と中折れ片68の折り曲げ部71は谷折りにする。
これにより、図9に示すように蓋部41は箱体2に対して折り曲げ部40を支点に開閉できるようになる。そして、舌片部45の折り曲げ部44を山折りにして、舌片部45をスリット56aに挿入すれば、箱体2の開口部を蓋部41で塞ぐことができる。
以上説明した梱包箱1では、収納部3に付属品等を収納できると共に、仕切り部4上に物品本体を収納することができる。そして、梱包箱1は収納部3を含めて1枚の紙部材を折り曲げることで形成され、収納部3の形成のために、複雑な形状の紙部材を使用したり、複雑な組立作業を行う必要がない。
また、仕切り部4の下側に収納部3が形成され、仕切り部4は第2の側板部58の脚部58aと、第3の側板部60の脚部60aと、収納部3を構成する部位によって支持されるので、仕切り部4上に物品本体を収納することで、物品の下方に空間が形成されることになって、箱体2の底部からの衝撃を物品が受けにくい構成とすることができる。また、仕切り部4上に物品を収納する形態であれば、箱体2の蓋部41を開けたときに、物品をすぐに見ることができる。
図10は本実施の形態の梱包箱の変形例を示し、図10(a)は梱包箱の要部展開斜視図、図10(b)は収納部を組み立てた状態の要部斜視図である。
この変形例では、仕切り部4と連接する底部形成部材5Bにおいて、底板部9と仕切り部4の間に介在する側板部の構造を変更したものである。なお、図1および図2等で説明した構成と同じ機能を有する部位については同じ番号を付して説明する。
具体的には、底部形成部材5Bは仕切り部4と折り曲げ部6a、6bを介して連接する第1の側板部7aと、折り曲げ部6a、6bと平行な折り曲げ部8aを介して第1の側板部7aと連接する第2の側板部7bと、折り曲げ部8aと平行な折り曲げ部8bを介して第2の側板部7bと連接する底板部9を備える。
底部形成部材5Bにおいて、底板部9を挟んで第2の側板部7bと対向する部位に、折り曲げ部10を介して底板部9と連接する第1の内壁部11を備える。また、折り曲げ部12を介して底板部9と連接する第2の内壁部13を備える。更に、第2の内壁部13と対向する部位に折り曲げ部14を介して底板部9と連接する第3の内壁部15を備える。
仕切り部4は開口部16を備える。また、仕切り部4は折り曲げ部18を介して連接する第1の外壁部19と、折り曲げ部20を介して連接する第2の外壁部21と、折り曲げ部22を介して連接する第3の外壁部23を備える。
本変形例でも、開口部16と底板部9は略同じ形状で、かつ、底板部9の大きさを、辺部17と、折り曲げ部18、20、22を辺とする開口部16より若干小さくする。
また、収納部3の深さは第1の側板部7aと第2の側板部7bの短手方向の長さを合計した値の半分となる。このため、各内壁部と各外壁部の短手方向の長さは、第1の側板部7aと第2の側板部7bの短手方向の長さの合計の半分と同じかあるいは短くする。
以上説明した梱包箱1は、各折り曲げ部を所定の方向に折り曲げることで、図10(b)に示す収納部3が形成される。図11および図12は変形例の梱包箱の組み立て途中の状態を示し、図11は要部展開斜視図、図12は要部側面図であり、以下に収納部3を形成する動作について説明する。
まず、底部形成部材5Bにおいて、折り曲げ部10を矢印方向に山折りにして、底板部9に対して第1の内壁部11を折り曲げる。同様に、折り曲げ部12を矢印方向に山折りにして、底板部9に対して第2の内壁部13を折り曲げ、折り曲げ部14を矢印方向に山折りにして、底板部9に対して第3の内壁部15を折り曲げる。
このように第1の内壁部11と第2の内壁部13および第3の内壁部15を各折り曲げ部で折り曲げることで、長方形の底板部9が形成される。
次に、仕切り部4において、折り曲げ部18を矢印方向に山折りにして、仕切り部4に対して第1の外壁部19を折り曲げる。同様に、折り曲げ部20を矢印方向に山折りにして、仕切り部4に対して第2の外壁部21を折り曲げ、折り曲げ部22を矢印方向に山折りにして、仕切り部4に対して第3の外壁部23を折り曲げる。
このように第1の外壁部19と第2の外壁部21および第3の外壁部23を各折り曲げ部で折り曲げることで、長方形の開口部16が形成される。
次に、折り曲げ部6a、6bを矢印方向に谷折りにして、仕切り部4に対して第1の側板部7aを折り曲げる。また、折り曲げ部8aを矢印方向に谷折りにして、第1の側板部7aに対して第2の側板部7bを折り曲げる。更に、折り曲げ部8bを矢印方向に山折りにして、第2の側板部7bに対して底板部9を折り曲げる。
そして、図12に示すように、開口部16に底板部9が入り込むように折り曲げ部6a、6bおよび折り曲げ部8a、8bを折り曲げて行き、底板部9が開口部16と対向し仕切り部4に対して平行となる位置まで押し込む。
開口部16に底板部9を対向させると、第2の側板部7bが底板部9に対して立設した状態となる。また、第1の外壁部19の内側に第1の内壁部11が重なり、第2の外壁部21の内側に第2の内壁部13が重なり、第3の外壁部23の内側に第3の内壁部15が重なる。
これにより、図10(b)に示すように、一の面が開口した直方体形状の収納箱3が形成される。この変形例でも、収納部3の4面の側壁部の中の3面は、第1の外壁部19と第1の内壁部11、第2の外壁部21と第2の内壁部13、そして第3の外壁部23と第3の内壁部15によってそれぞれ構成される。
板状の紙部材を折り曲げると、折り曲げた方向に対して反対方向に戻ろうとする。このため、各外壁部は内側へ戻ろうとする。これに対して、外壁部の内側に重なる各内壁部は外側へ戻ろうとする。これにより、各外壁部と各内壁部は互いに押し付け合い、収納部3の側壁部の形状が保持される。
ここで、変形例では収納部3の側壁部の1面を構成する側板部を、第1の側板部7aと第2の側板部7bで二重に構成したので、収納部3の全体の強度を保つことができる。このため、変形例ではスリットと舌片部は設けていないが、例えば第1の内壁部11にスリットを形成し、第1の外壁部19に舌片部を形成しても良い。
なお、変形例の梱包箱において、箱体の全体構成については図8で説明した構成を適用することができる。
また、各実施の形態の収納部は開口部が四角形の直方体形状であるが、開口部および底部とも複数の辺部から構成されていれば、本発明を適用できるので、例えば開口部の形状が八角形でも良い。
本発明は、物品を梱包する梱包箱において物品とは別体の付属品の収納部の構成として好適で、また、物品自体の収納部としても適用可能である。
本実施の形態の梱包箱の構成例を示す要部展開平面図である。 本実施の形態の梱包箱の構成例を示す要部展開斜視図である。 本実施の形態の梱包箱の構成例を示す箱体を組み立てた状態の一部破断斜視図である。 本実施の形態の梱包箱の組み立て途中の状態を示す要部展開斜視図である。 本実施の形態の梱包箱の組み立て途中の状態を示す要部側面図である。 舌片部とスリットの構成例を示す要部正面図である。 収納部が組み立てられた状態を示し、図6(a)は斜視図、図6(b)は図6(a)のA−A断面図である。 梱包箱の全体構成例を示す展開平面図である。 箱体を組み立てた状態を示す斜視図である。 本実施の形態の梱包箱の変形例を示し、図10(a)は梱包箱の要部展開斜視図、図10(b)は収納部を組み立てた状態の要部斜視図である。 変形例の梱包箱の組み立て途中の状態を示す要部展開斜視図である。 変形例の梱包箱の組み立て途中の状態を示す要部側面図である。
符号の説明
1・・・梱包箱、2・・・箱体、3・・・収納部、4・・・仕切り部、5・・・底部形成部材、6a、6b・・・折り曲げ部、7・・・側板部、8・・・折り曲げ部、9・・・底板部、10・・・折り曲げ部、11・・・第1の内壁部、11a・・・スリット、12・・・折り曲げ部、13・・・第2の内壁部、14・・・折り曲げ部、15・・・第3の内壁部、16・・・開口部、17・・・辺部、18・・・折り曲げ部、19・・・第1の外壁部、19a・・・舌片部、20・・・折り曲げ部、21・・・第2の外壁部、22・・・折り曲げ部、23・・・第3の外壁部

Claims (6)

  1. 箱体の内部に開口部を有する収納部が形成された梱包箱において、
    板状の部材から構成され、前記開口部が形成された仕切り部と、
    前記仕切り部から延在する底部形成部材とを備え、
    前記仕切り部は、前記開口部の複数の辺部をそれぞれ折り曲げ部として該仕切り部に連接する複数の外壁部を備え、
    前記底部形成部材は、前記開口部と対向する位置に折り曲げられる底板部と、
    前記底板部の複数の辺部をそれぞれ折り曲げ部として該底板部に連接し、それぞれ前記外壁部の内側に重なって前記収納部の側壁部を構成する複数の内壁部を備えた
    ことを特徴とする梱包箱。
  2. 少なくとも1組の外壁部と内壁部の一方に舌片部を備えると共に、他方に前記舌片部が嵌る孔部を備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の梱包箱。
  3. 前記舌片部は、前記孔部へ係止する抜け防止部を備えた
    ことを特徴とする請求項2記載の梱包箱。
  4. 前記底部形成部材は、前記底板部と折り曲げ部を介して連接すると共に、前記仕切り部と折り曲げ部を介して連接する側板部を備え、
    前記側板部で前記収納部の側壁部の中の1つの面を構成する
    ことを特徴とする請求項1記載の梱包箱。
  5. 前記底板部は、前記外壁部と内壁部の重ね合わせによる厚さに応じて前記開口部より小さく構成される
    ことを特徴とする請求項1記載の梱包箱。
  6. 前記仕切り部は、前記箱体を構成する板状部材と連接した
    ことを特徴とする請求項1記載の梱包箱。
JP2004099330A 2004-03-30 2004-03-30 梱包箱 Expired - Lifetime JP4375083B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004099330A JP4375083B2 (ja) 2004-03-30 2004-03-30 梱包箱

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004099330A JP4375083B2 (ja) 2004-03-30 2004-03-30 梱包箱

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005280790A JP2005280790A (ja) 2005-10-13
JP4375083B2 true JP4375083B2 (ja) 2009-12-02

Family

ID=35179603

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004099330A Expired - Lifetime JP4375083B2 (ja) 2004-03-30 2004-03-30 梱包箱

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4375083B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005280790A (ja) 2005-10-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6055495B2 (ja) 梱包箱
JP5588313B2 (ja) 折りたたみ可能な組立式箱
JP4375083B2 (ja) 梱包箱
JP3217784U (ja) 緩衝仕切り付き包装箱
JP4832258B2 (ja) 包装箱
JP2010070206A (ja) 包装装置
JP2009184698A (ja) 緩衝仕切付包装箱
JP3881849B2 (ja) 梱包箱
JP2021059346A (ja) 包装容器
JP7342767B2 (ja) 包装箱
JP2020100430A (ja) 梱包材
JP4419277B2 (ja) 紙製包装用箱
JP4276011B2 (ja) 包装材及び包装構造
JP3438782B2 (ja) 梱包箱の構造
JP3871513B2 (ja) 包装用緩衝材
JP2004224345A (ja) 緩衝一体型紙器
JP2002068170A (ja) 無継目の底を備えた折畳式梱包箱
JP5706511B2 (ja) 宅配用又は郵送用の包装体
JP2022172533A (ja) 包装用箱
JP2023130272A (ja) 包装容器
JPH0958768A (ja) 包装箱用仕切板
JP2023094999A (ja) 包装容器
JP2020045164A (ja) 包装容器
JP4750637B2 (ja) 梱包用緩衝材
JPH0858766A (ja) 折りたたみ可能な容器

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060607

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070219

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090814

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090818

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090831

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120918

Year of fee payment: 3