JP7160480B2 - 熱転写記録媒体 - Google Patents
熱転写記録媒体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7160480B2 JP7160480B2 JP2019029263A JP2019029263A JP7160480B2 JP 7160480 B2 JP7160480 B2 JP 7160480B2 JP 2019029263 A JP2019029263 A JP 2019029263A JP 2019029263 A JP2019029263 A JP 2019029263A JP 7160480 B2 JP7160480 B2 JP 7160480B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thermal transfer
- layer
- solid content
- recording medium
- colored layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
Description
(ア)印字時に被印字物にシワが発生しない。
(イ)被印字物として、プラスチックと紙の両方への印字性能が良好である。
(ウ)着色層などの転写層のブロッキングが発生しない。
(ア)印字時に被印字物にシワが発生しない。
(イ)被印字物として、プラスチックと紙の両方への印字性能が良好である。
(ウ)着色層などの転写層のブロッキングが発生しない。
本発明の熱転写記録媒体の基材としては、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルムなどのポリエステルフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリアミドフィルム、アラミドフィルムその他この種の熱転写記録媒体の基材用フィルムとして一般に使用されている各種のプラスチックフィルムが使用できる。また、コンデンサーペーパーのような高密度の薄い紙も使用できる。基材の厚さは通常は1~10μm程度であり、熱伝達を良好にするためには、1~6μmの範囲が好ましい。
本発明の熱転写記録媒体は基材と着色層間に転写制御層を設ける。転写制御層自体は、熱転写によって転写されない層であり、熱転写時には上層の着色層を容易に剥離することができるとともに、熱転写されるまでは、上層の着色層が脱落しないよう保持しておくことが要求される層である。
本発明の熱転写記録媒体の着色層は、転写制御層上に設けられる層であって、熱溶融性ないし熱軟化性のビヒクルと着色剤とからなる熱転写される層である。本発明では、前記ビヒクルは、融点が88℃以上である高融点ワックスを主成分とし、さらに、融点が89℃以上の樹脂を含有することが好ましい。本発明の熱転写記録媒体は、被印字物に包装用シートとして使用される半透明であるシート状の紙及び/又は透明又は半透明であるシート状のプラスチックを用いても、被印字物に発生するシワを防止することができることが要求される。このような被印字物に対しても、印字によるシワを防止するためには、熱転写プリンターの転写ヘッドのヘッド圧力を大きくすることができないため、転写ヘッドで発生させる熱量を大きくしなければならない。したがって、本発明の熱転写記録媒体は、転写ヘッドで発生する熱量が大きな熱転写プリンターに用いられても、転写された着色層が潰れて文字が判読できなくならないことが要求される。また、転写ヘッドで発生する熱量が大きな熱転写プリンターで、着色層を隙間なく転写する所謂ベタ印字をすると、転写ヘッドに蓄熱が発生して、転写ヘッドがさらに高温になることがある。このため、転写ヘッドで発生する熱量が大きな熱転写プリンターでベタ印字をすると、転写ヘッドの蓄熱により、被印字物に転写された着色層が固まらない状態で熱転写記録媒体から剥離されることがある。固まり切らずに転写された着色層は、再び熱転写記録媒体側に貼りついて被印字物から引き剥がされて印字不良となる、所謂、逆転写を引き起こすことがある。したがって、本発明の熱転写記録媒体は、転写ヘッドで発生する熱量が大きな熱転写プリンターで、所謂ベタ印字をしても、逆転写が発生しないことが要求される。
本発明の熱転写記録媒体では、前記着色層上の最外層として、熱溶融性ないし熱軟化性のビヒクルとしてのワックスを主成分として含有する接着層を積層する。接着層のビヒクルとしてのワックスは1種を単独で使用してもよく、または2種以上併用して使用してもよい。また、種々の目的のために樹脂や、添加剤を適宜使用してもよい。着色層上に接着層を積層することにより、転写制御層からの剥離と被印字物への接着との機能分化が図られ、それぞれの性能を個別に最適化することができるので、熱転写記録媒体の性能向上が容易となる。
本発明の熱転写記録媒体では、基材の着色層を設けた面の反対面に耐熱滑性層を設ける。耐熱滑性層を設けることにより、印字時のプリンターの転写ヘッドによる基材のダメージを少なくすることができる。耐熱滑性層を設けることにより、基材のダメージが少なくなるので、印字時に転写ヘッドが基材に貼りついてスムーズに移動できなくなる現象である、所謂スティックを防止することができる。
(転写制御層)
下記処方の材料を混練して転写制御層インクを作製し、基材として用いた4.5μmのPETフィルムの上に乾燥後の厚みが0.15μmになるよう調整して前記基材上に塗布、乾燥させて転写制御層を作製した。
ウレタン変性共重合ポリエステル樹脂(固形分100%) 34.00部
ポリエステル樹脂(固形分100%) 34.00部
シリコーン変性ウレタン樹脂(固形分100%) 12.00部
アルミニウムシリケート粒子
(平均粒子径1.00μm 固形分100%) 20.00部
溶剤(MEK) 112.50部
溶剤(トルエン) 112.50部
下記処方の材料を混練して着色層インクを作製し、転写制御層上に乾燥後の厚みが2.0μmになるよう塗工、乾燥させて着色層を作製した。
ポリエチレンワックス(融点88℃、固形分100%) 72.00部
分散剤(固形分100%) 5.00部
エチレン-酢酸ビニル共重合体樹脂(融点89℃、固形分100%) 8.00部
カーボンブラック顔料(固形分100%) 15.00部
下記処方の材料を混練して接着層インクを作製し、乾燥後の厚みが0.5μmになるよう調整して前記着色層上に塗布、乾燥させて接着層を作製した。
カルナバワックス (融点83℃ 固形分30%水溶液) 17.50部
溶剤(IPA) 11.90部
溶剤(メタノール) 64.70部
下記処方の材料を混練して耐熱滑性層インクを作成し、乾燥後の厚みが0.2μmになる様に調整して、前記接着層、前記着色層、前記転写制御層を積層した面の反対の基材面に塗布乾燥させて耐熱滑性層を作製し、熱転写記録媒体を作製した。
シリコーン変性ウレタン樹脂 25.00部
(大日精化工業社製 ダイアロマー、固形分20%)
イソシアネート 3.00部
溶剤(MEK) 140.00部
溶剤(トルエン) 25.00部
実施例1から、転写制御層を以下の処方に変更した以外は実施例1と同じ方法で熱転写記録媒体を作製した。
(転写制御層)
下記処方の材料を混練して転写制御層インクを作製し、基材として用いた4.5μmのPETフィルムの上に乾燥後の厚みが0.15μmになるよう調整して前記基材上に塗布、乾燥させて転写制御層を作製した。
ウレタン変性共重合ポリエステル樹脂(固形分100%) 38.00部
ポリエステル樹脂(固形分100%) 30.00部
シリコーン変性ウレタン樹脂(固形分100%) 12.00部
アルミニウムシリケート粒子
(平均粒子径1.00μm 固形分100%) 20.00部
溶剤(MEK) 112.50部
溶剤(トルエン) 112.50部
実施例1から、転写制御層を以下の処方に変更した以外は実施例1と同じ方法で熱転写記録媒体を作製した。
(転写制御層)
下記処方の材料を混練して転写制御層インクを作製し、基材として用いた4.5μmのPETフィルムの上に乾燥後の厚みが0.15μmになるよう調整して前記基材上に塗布、乾燥させて転写制御層を作製した。
ウレタン変性共重合ポリエステル樹脂(固形分100%) 30.00部
ポリエステル樹脂(固形分100%) 38.00部
シリコーン変性ウレタン樹脂(固形分100%) 12.00部
アルミニウムシリケート粒子
(平均粒子径1.00μm 固形分100%) 20.00部
溶剤(MEK) 112.50部
溶剤(トルエン) 112.50部
実施例1から、転写制御層を以下の処方に変更した以外は実施例1と同じ方法で熱転写記録媒体を作製した。
(転写制御層)
下記処方の材料を混練して転写制御層インクを作製し、基材として用いた4.5μmのPETフィルムの上に乾燥後の厚みが0.15μmになるよう調整して前記基材上に塗布、乾燥させて転写制御層を作製した。
ウレタン変性共重合ポリエステル樹脂(固形分100%) 38.00部
ポリエステル樹脂(固形分100%) 38.00部
シリコーン変性ウレタン樹脂(固形分100%) 4.00部
アルミニウムシリケート粒子
(平均粒子径1.00μm 固形分100%) 20.00部
溶剤(MEK) 112.50部
溶剤(トルエン) 112.50部
実施例1から、転写制御層を以下の処方に変更した以外は実施例1と同じ方法で熱転写記録媒体を作製した。
(転写制御層)
下記処方の材料を混練して転写制御層インクを作製し、基材として用いた4.5μmのPETフィルムの上に乾燥後の厚みが0.15μmになるよう調整して前記基材上に塗布、乾燥させて転写制御層を作製した。
ウレタン変性共重合ポリエステル樹脂(固形分100%) 30.00部
ポリエステル樹脂(固形分100%) 30.00部
シリコーン変性ウレタン樹脂(固形分100%) 20.00部
アルミニウムシリケート粒子
(平均粒子径1.00μm 固形分100%) 20.00部
溶剤(MEK) 112.50部
溶剤(トルエン) 112.50部
実施例1から、着色層を以下の処方に変更した以外は実施例1と同じ方法で熱転写記録媒体を作製した。
下記処方の材料を混練して着色層インクを作製し、転写制御層上に乾燥後の厚みが2.0μmになるよう塗工、乾燥させて着色層を作製した。
ポリエチレンワックス(融点88℃、固形分100%) 78.00部
分散剤(固形分100%) 5.00部
エチレン-酢酸ビニル共重合体樹脂(融点89℃、固形分100%)
2.00部
カーボンブラック顔料(固形分100%) 15.00部
実施例1から、着色層を以下の処方に変更した以外は実施例1と同じ方法で熱転写記録媒体を作製した。
下記処方の材料を混練して着色層インクを作製し、転写制御層上に乾燥後の厚みが2.0μmになるよう塗工、乾燥させて着色層を作製した。
ポリエチレンワックス(融点88℃、固形分100%) 65.00部
分散剤(固形分100%) 5.00部
エチレン-酢酸ビニル共重合体樹脂(融点89℃、固形分100%)
15.00部
カーボンブラック顔料(固形分100%) 15.00部
実施例1から、着色層を以下の処方に変更した以外は実施例1と同じ方法で熱転写記録媒体を作製した。
下記処方の材料を混練して着色層インクを作製し、転写制御層上に乾燥後の厚みが2.0μmになるよう塗工、乾燥させて着色層を作製した。
ポリエチレンワックス(融点98℃、固形分100%) 72.00部
分散剤(固形分100%) 5.00部
エチレン-酢酸ビニル共重合体樹脂(融点89℃、固形分100%)
8.00部
カーボンブラック顔料(固形分100%) 15.00部
実施例1から、転写制御層を以下の処方に変更した以外は実施例1と同じ方法で熱転写記録媒体を作製した。
(転写制御層)
下記処方の材料を混練して転写制御層インクを作製し、基材として用いた4.5μmのPETフィルムの上に乾燥後の厚みが0.15μmになるよう調整して前記基材上に塗布、乾燥させて転写制御層を作製した。
ウレタン変性共重合ポリエステル樹脂(固形分100%) 34.00部
ポリエステル樹脂(固形分100%) 34.00部
シリコーン変性ウレタン樹脂(固形分100%) 12.00部
アルミニウムシリケート粒子
(平均粒子径0.15μm 固形分100% ) 20.00部
溶剤(MEK) 112.50部
溶剤(トルエン) 112.50部
実施例1から、転写制御層を以下の処方に変更した以外は実施例1と同じ方法で熱転写記録媒体を作製した。
(転写制御層)
下記処方の材料を混練して転写制御層インクを作製し、基材として用いた4.5μmのPETフィルムの上に乾燥後の厚みが0.15μmになるよう調整して前記基材上に塗布、乾燥させて転写制御層を作製した。
ウレタン変性共重合ポリエステル樹脂(固形分100%) 34.00部
ポリエステル樹脂(固形分100%) 34.00部
シリコーン変性ウレタン樹脂(固形分100%) 12.00部
アルミニウムシリケート粒子
(平均粒子径2.00μm 固形分100%) 20.00部
溶剤(MEK) 112.50部
溶剤(トルエン) 112.50部
実施例1から、転写制御層の乾燥後の厚みが0.1μmに変更した以外は実施例1と同じ方法で熱転写記録媒体を作製した。
実施例1から、転写制御層の乾燥後の厚みが0.3μmに変更した以外は実施例1と同じ方法で熱転写記録媒体を作製した。
実施例1から、接着層を以下の処方に変更した以外は実施例1と同じ方法で熱転写記録媒体を作製した。
(接着層)
下記処方の材料を混練して接着層インクを作製し、乾燥後の厚みが0.5μmになるよう調整して着色層上に塗布、乾燥させて接着層を着色層上に積層した以外は、実施例1と同じ方法で熱転写記録媒体を作製した。
カルナバワックス (融点83℃ 固形分30%水溶液) 17.50部
アルミニウムシリケート粒子
(平均粒子径0.5μm、固形分100%) 4.23部
粒子用分散剤(分岐型ポリマ-、固形分100%) 0.56部
溶剤(IPA) 11.90部
溶剤(メタノール) 64.70部
実施例1から、転写制御層を以下の処方に変更した以外は実施例1と同じ方法で熱転写記録媒体を作製した。
(転写制御層)
下記処方の材料を混練して転写制御層インクを作製し、基材として用いた4.5μmのPETフィルムの上に乾燥後の厚みが0.15μmになるよう調整して前記基材上に塗布、乾燥させて転写制御層を作製した。
ウレタン変性共重合ポリエステル樹脂(固形分100%) 25.00部
ポリエステル樹脂(固形分100%) 43.00部
シリコーン変性ウレタン樹脂(固形分100%) 12.00部
アルミニウムシリケート粒子
(平均粒子径1.00μm 固形分100%) 20.00部
溶剤(MEK) 112.50部
溶剤(トルエン) 112.50部
実施例1から、転写制御層を以下の処方に変更した以外は実施例1と同じ方法で熱転写記録媒体を作製した。
(転写制御層)
下記処方の材料を混練して転写制御層インクを作製し、基材として用いた4.5μmのPETフィルムの上に乾燥後の厚みが0.15μmになるよう調整して前記基材上に塗布、乾燥させて転写制御層を作製した。
ウレタン変性共重合ポリエステル樹脂 (固形分100%) 43.00部
ポリエステル樹脂(固形分100%) 25.00部
シリコーン変性ウレタン樹脂 (固形分100%) 12.00部
アルミニウムシリケート粒子
(平均粒子径1.00μm 固形分100%) 20.00部
溶剤(MEK) 112.50部
溶剤(トルエン) 112.50部
実施例1から、転写制御層を以下の処方に変更した以外は実施例1と同じ方法で熱転写記録媒体を作製した。
(転写制御層)
下記処方の材料を混練して転写制御層インクを作製し、基材として用いた4.5μmのPETフィルムの上に乾燥後の厚みが0.15μmになるよう調整して前記基材上に塗布、乾燥させて転写制御層を作製した。
ウレタン変性共重合ポリエステル樹脂(固形分100%) 39.00部
ポリエステル樹脂(固形分100%) 39.00部
シリコーン変性ウレタン樹脂(固形分100%) 2.00部
アルミニウムシリケート粒子
(平均粒子径1.00μm 固形分100%) 20.00部
溶剤(MEK) 112.50部
溶剤(トルエン) 112.50部
実施例1から、転写制御層を以下の処方に変更した以外は実施例1と同じ方法で熱転写記録媒体を作製した。
(転写制御層)
下記処方の材料を混練して転写制御層インクを作製し、基材として用いた4.5μmのPETフィルムの上に乾燥後の厚みが0.15μmになるよう調整して前記基材上に塗布、乾燥させて転写制御層を作製した。
ウレタン変性共重合ポリエステル樹脂(固形分100%) 29.00部
ポリエステル樹脂(固形分100%) 29.00部
シリコーン変性ウレタン樹脂(固形分100%) 22.00部
アルミニウムシリケート粒子
(平均粒子径1.00μm 固形分100%) 20.00部
溶剤(MEK) 112.50部
溶剤(トルエン) 112.50部
実施例1から、転写制御層を以下の処方に変更した以外は実施例1と同じ方法で熱転写記録媒体を作製した。
(転写制御層)
下記処方の材料を混練して転写制御層インクを作製し、基材として用いた4.5μmのPETフィルムの上に乾燥後の厚みが0.15μmになるよう調整して前記基材上に塗布、乾燥させて転写制御層を作製した。
ウレタン変性共重合ポリエステル樹脂(固形分100%) 39.00部
ポリエステル樹脂(固形分100%) 41.00部
シリコーン変性ウレタン樹脂(固形分100%) 12.00部
アルミニウムシリケート粒子
(平均粒子径1.00μm 固形分100%) 8.00部
溶剤(MEK) 112.50部
溶剤(トルエン) 112.50部
実施例1から、転写制御層を以下の処方に変更した以外は実施例1と同じ方法で熱転写記録媒体を作製した。
(転写制御層)
下記処方の材料を混練して転写制御層インクを作製し、基材として用いた4.5μmのPETフィルムの上に乾燥後の厚みが0.15μmになるよう調整して前記基材上に塗布、乾燥させて転写制御層を作製した。
ウレタン変性共重合ポリエステル樹脂(固形分100%) 29.00部
ポリエステル樹脂(固形分100%) 27.00部
シリコーン変性ウレタン樹脂(固形分100%) 12.00部
アルミニウムシリケート粒子
(平均粒子径1.00μm 固形分100%) 32.00部
溶剤(MEK) 112.50部
溶剤(トルエン) 112.50部
実施例1から、転写制御層を以下の処方に変更した以外は実施例1と同じ方法で熱転写記録媒体を作製した。
(転写制御層)
下記処方の材料を混練して転写制御層インクを作製し、基材として用いた4.5μmのPETフィルムの上に乾燥後の厚みが0.15μmになるよう調整して前記基材上に塗布、乾燥させて転写制御層を作製した。
ウレタン変性共重合ポリエステル樹脂(固形分100%) 34.00部
ポリエステル樹脂(固形分100%) 34.00部
シリコーン変性ウレタン樹脂(固形分100%) 12.00部
アルミニウムシリケート粒子
(平均粒子径0.10μm 固形分100%) 20.00部
溶剤(MEK) 112.50部
溶剤(トルエン) 112.50部
実施例1から、転写制御層を以下の処方に変更した以外は実施例1と同じ方法で熱転写記録媒体を作製した。
(転写制御層)
下記処方の材料を混練して転写制御層インクを作製し、基材として用いた4.5μmのPETフィルムの上に乾燥後の厚みが0.15μmになるよう調整して前記基材上に塗布、乾燥させて転写制御層を作製した。
ウレタン変性共重合ポリエステル樹脂(固形分100%) 34.00部
ポリエステル樹脂(固形分100%) 34.00部
シリコーン変性ウレタン樹脂(固形分100%) 12.00部
アルミニウムシリケート粒子
(平均粒子径2.20μm 固形分100%) 20.00部
溶剤(MEK) 112.50部
溶剤(トルエン) 112.50部
実施例1から、着色層を以下の処方に変更した以外は実施例1と同じ方法で熱転写記録媒体を作製した。
(着色層)
下記処方の材料を混練して着色層インクを作製し、転写制御層上に乾燥後の厚みが2.0μmになるよう塗工、乾燥させて着色層を作製した。
ポリエチレンワックス(融点88℃、固形分100%) 72.00部
分散剤(固形分100%) 5.00部
エチレン-酢酸ビニル共重合体樹脂(融点71℃、固形分100%)
8.00部
カーボンブラック顔料(固形分100%) 15.00部
実施例1から、着色層を以下の処方に変更した以外は実施例1と同じ方法で熱転写記録媒体を作製した。
(着色層)
下記処方の材料を混練して着色層インクを作製し、転写制御層上に乾燥後の厚みが2.0μmになるよう塗工、乾燥させて着色層を作製した。
ポリエチレンワックス(融点81℃、固形分100%) 72.00部
分散剤(固形分100%) 5.00部
エチレン-酢酸ビニル共重合体樹脂(融点89℃、固形分100%)
8.00部
カーボンブラック顔料(固形分100%) 15.00部
実施例1から、着色層を以下の処方に変更した以外は実施例1と同じ方法で熱転写記録媒体を作製した。
(着色層)
下記処方の材料を混練して着色層インクを作製し、転写制御層上に乾燥後の厚みが2.0μmになるよう塗工、乾燥させて着色層を作製した。
ポリエチレンワックス(融点88℃、固形分100%) 80.00部
分散剤(固形分100%) 5.00部
カーボンブラック顔料(固形分100%) 15.00部
実施例1から、着色層を以下の処方に変更した以外は実施例1と同じ方法で熱転写記録媒体を作製した。
(着色層)
下記処方の材料を混練して着色層インクを作製し、転写制御層上に乾燥後の厚みが2.0μmになるよう塗工、乾燥させて着色層を作製した。
ポリエチレンワックス(融点88℃、固形分100%) 63.00部
分散剤(固形分100%) 5.00部
エチレン-酢酸ビニル共重合体樹脂(融点89℃、固形分100%)
17.00部
カーボンブラック顔料(固形分100%) 15.00部
(ブロッキング評価)
実施例1~13、比較例1~12で作製した熱転写記録媒体を100mm幅の短冊状にカットしつつ、熱転写記録媒体の長手方向に100mN/mm幅の張力が作用した状態で、外径34mmのコアに接着層側を外側にして300mを巻き、50℃、85%RHの雰囲気中に96時間保存し、常温に取り出して1日以上放置した後に、下記基準で評価した。評価結果を表1~4に示す。
○:耐熱滑性層と接着層が全くブロッキングしていない。
×:耐熱滑性層と接着層がブロッキングしている。
ブロッキング評価が×となった実施例・比較例がある場合には、すべての実施例と比較例について、ブロッキング評価に使用したものを使用せず。新たに各実施例と比較例の熱転写記録媒体を準備して、下記印字以降の評価を実施した。
次に、被印字物のシワ、印字のキレ性、印字のつぶれ、及び逆転写の比較評価をするために、実施例1~13、比較例1~12で作製した熱転写記録媒体を、株式会社タカゾノ製の薬剤分包装置の熱転写プリンターを使用して印字した。被印字物としては、引張り弾性率600MPaの二軸延伸されたポリプロピレンフィルム(OPPフィルム)、引張り弾性率500MPaのポリエチレンラミネートセロファン(印字はセロファン側にする)、及び引張り弾性率500MPaポリエチレンラミネートグラシン紙(印字はグラシン紙側にする)の3種類包装用シートを使用した。印字パターンとしては、幅3mm、長さ50mmの棒線と、10ポイントの文字ロ、エ、メ(カタカナ)を印字した。使用する熱転写プリンターは、薬剤分包装置内に設置されるものであり、被印字物であるシートを二つ折りにした状態で印字するもののため、被印字物に印字シワが発生し易いプリンターである。印字は、実施例1~13、比較例1~12の熱転写記録媒体を交換する以外は、すべて同条件で実施した。評価結果を表1~4に示す。
前記で、実施例1~13、比較例1~12の熱転写記録媒体を用いて印字した幅3mm、長さ50mmの棒線を目視確認した。逆転写の評価結果を表1~4に示す。
◎:幅3mm、長さ50mmの棒線が完全に印字されていた。
○:幅3mm、長さ50mmの棒線の後端部の印字濃度が薄くなっていたが、印字欠けは無かった。
×:逆転写が発生し、幅3mm、長さ50mmの棒線後端部が印字されていなかった。
実施例1~13、比較例1~12の熱転写記録媒体で印字した被印字物を目視確認して、印字シワの発生の有無を確認した。評価結果を表1~4に示す。
○:印字シワの発生無し
×:印字シワの発生あり
前記で、実施例1~13、比較例1~12の熱転写記録媒体を用いて印字した10ポイントのカタカナ、ロとエとメを目視確認した。印字のキレ性の評価結果を表1~4に示す。
◎:文字の欠けはなかった。
○:微小な文字欠けはあったが、文字の判読には問題のないレベルであった。
×:文字欠けがあり、判読不能な文字があった。
前記で、実施例1~13、比較例1~12の熱転写記録媒体を用いて印字した10ポイントのカタカナ、ロとエとメを目視確認した。印字のつぶれの評価結果を表1~4に示す。
◎:細線部のつぶれもなく、文字の判読も容易である。
○:細線部のつぶれはやや認められるが、文字の判読は可能であり、実用に供し得る。
×:細線部のつぶれてしまい、文字の判読が困難で、実用に供し得ない。
Claims (7)
- 半透明であるシート状の紙及び/又は透明又は半透明であるシート状のプラスチックへ印字を行う熱転写プリンターに使用する熱転写記録媒体であって、基材フィルム上に転写制御層、着色層、及び接着層を前記基材フィルム側からこの順に積層し、前記着色層は融点が88℃以上である高融点ワックスを前記着色層の固形分中の65~78重量%、融点が89℃以上の樹脂を前記着色層の固形分中の2~15重量%含有し、前記接着層は前記着色層が含有する高融点ワックスよりも融点が5℃以上10℃以下低いワックスを主成分とする層であり、前記転写制御層は、ウレタン変性共重合ポリエステル樹脂を固形分中の29~39重量%、シリコーン変性ウレタン樹脂を固形分中の4~20重量%、平均粒子径が0.15μm~2.00μmである粒子を固形分中の10~30重量%含有することを特徴とする熱転写記録媒体。
- 前記融点が88℃以上である高融点ワックスがポリオレフィンワックスであり、前記融点が89℃以上の樹脂がエチレン-酢酸ビニル共重合樹脂である請求項1に記載の熱転写記録媒体。
- 前記粒子がアルミニウムシリケート粒子である請求項1または請求項2のいずれかに記載の熱転写記録媒体。
- 前記接着層の固形分中における前記ワックスの含有量が50重量%以上であることを特徴とする請求項1~請求項3のいずれかに記載の熱転写記録媒体。
- 前記半透明であるシート状の紙及び/又は透明又は半透明であるシート状のプラスチックが、グラシン紙、セロファン、又は二軸延伸ポリプロピレンフィルムから選ばれることを特徴とする請求項1~請求項4のいずれかに記載の熱転写記録媒体。
- 前記熱転写記録媒体が、薬剤分包装置に搭載された熱転写プリンターで使用されることを特徴とする請求項1~請求項5のいずれかに記載の熱転写記録媒体。
- グラシン紙、セロファン、又は二軸延伸ポリプロピレンフィルムから選ばれる材質である包装用シートへ前記熱転写プリンターでする印字方法であって、請求項1~請求項6のいずれかの熱転写記録媒体を用いる印字方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019029263A JP7160480B2 (ja) | 2019-02-21 | 2019-02-21 | 熱転写記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019029263A JP7160480B2 (ja) | 2019-02-21 | 2019-02-21 | 熱転写記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020131587A JP2020131587A (ja) | 2020-08-31 |
JP7160480B2 true JP7160480B2 (ja) | 2022-10-25 |
Family
ID=72277367
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019029263A Active JP7160480B2 (ja) | 2019-02-21 | 2019-02-21 | 熱転写記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7160480B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7022233B1 (ja) * | 2021-03-12 | 2022-02-17 | 大日精化工業株式会社 | 背面層用樹脂組成物及び感熱転写記録材料 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002264527A (ja) | 2001-03-14 | 2002-09-18 | Ricoh Co Ltd | 熱転写記録媒体 |
JP2002293046A (ja) | 2001-03-28 | 2002-10-09 | Fujicopian Co Ltd | 熱転写記録媒体 |
US6706341B1 (en) | 2000-06-03 | 2004-03-16 | International Imaging Materials Inc. | High opacity white thermal transfer ribbons containing glass particles |
JP2012200950A (ja) | 2011-03-24 | 2012-10-22 | Dainippon Printing Co Ltd | 保護層転写シート |
JP2014180848A (ja) | 2013-03-21 | 2014-09-29 | Toppan Printing Co Ltd | 感熱転写記録媒体 |
WO2014157678A1 (ja) | 2013-03-29 | 2014-10-02 | 大日本印刷株式会社 | 保護層転写シート、及び中間転写媒体 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0768958A (ja) * | 1993-09-01 | 1995-03-14 | Fujicopian Co Ltd | 熱転写記録媒体 |
JPH08118830A (ja) * | 1994-10-20 | 1996-05-14 | Fujicopian Co Ltd | 熱転写記録媒体 |
-
2019
- 2019-02-21 JP JP2019029263A patent/JP7160480B2/ja active Active
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6706341B1 (en) | 2000-06-03 | 2004-03-16 | International Imaging Materials Inc. | High opacity white thermal transfer ribbons containing glass particles |
JP2002264527A (ja) | 2001-03-14 | 2002-09-18 | Ricoh Co Ltd | 熱転写記録媒体 |
JP2002293046A (ja) | 2001-03-28 | 2002-10-09 | Fujicopian Co Ltd | 熱転写記録媒体 |
JP2012200950A (ja) | 2011-03-24 | 2012-10-22 | Dainippon Printing Co Ltd | 保護層転写シート |
JP2014180848A (ja) | 2013-03-21 | 2014-09-29 | Toppan Printing Co Ltd | 感熱転写記録媒体 |
WO2014157678A1 (ja) | 2013-03-29 | 2014-10-02 | 大日本印刷株式会社 | 保護層転写シート、及び中間転写媒体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020131587A (ja) | 2020-08-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5240781A (en) | Ink ribbon for thermal transfer printer | |
JP5534151B2 (ja) | 熱転写シート及び印画物 | |
JP5540549B2 (ja) | 熱転写記録媒体 | |
JP7160480B2 (ja) | 熱転写記録媒体 | |
TWI741092B (zh) | 保護層轉印片及其製造方法 | |
US6231973B1 (en) | Thermal transfer recording medium | |
JP5573071B2 (ja) | 熱転写シート | |
JP2008137257A (ja) | 熱転写受像シート | |
JP7104461B2 (ja) | 熱転写記録媒体 | |
JP5573303B2 (ja) | 熱転写記録媒体 | |
JP6785503B2 (ja) | 熱転写記録媒体 | |
JP2002079767A (ja) | 熱転写媒体 | |
JP7104460B2 (ja) | 熱転写記録媒体と被印字物の組み合わせ | |
JP4162619B2 (ja) | 熱転写記録媒体、熱転写記録方法及び記録体 | |
JP6613480B2 (ja) | 熱転写記録媒体 | |
JP3118186U (ja) | 熱転写リボン | |
JP2013071264A (ja) | 保護層付き熱転写シート | |
JP5526917B2 (ja) | 熱転写シート | |
JP5668299B2 (ja) | 熱転写記録媒体 | |
JP2011051300A (ja) | 熱転写記録媒体 | |
JP2009220395A (ja) | 熱転写記録媒体 | |
JP2009202393A (ja) | 熱転写記録媒体 | |
JPH07108797A (ja) | 熱転写シート | |
JP2022149711A (ja) | 使用済み熱転写シートから情報漏洩を防止する方法 | |
JP2023091661A (ja) | 熱転写記録媒体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20211111 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220928 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20221007 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20221011 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7160480 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |