JP7156451B2 - フロントピラー構造 - Google Patents

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Description

本発明は、フロントピラー構造に関する。
下記特許文献1には、車両の前部車体構造に関する発明が開示されている。この車両の前部車体構造は、ウインドシールドガラスの側縁部とサイドガラスの前縁部との間に、これらに沿って延びるフロントコーナ部材を備えている。このフロントコーナ部材は、フロントピラーとドアフレームとを含んで構成されていると共に、運転席に着座した運転者から見たときの幅が40~58mmに設定されている。このため、下記特許文献1に記載された先行技術では、フロントコーナ部材の剛性を確保しつつ、運転席からの車両外側の視認性を向上させることができる。
特開2006-096270号公報
しかしながら、上記先行技術では、フロントコーナ部材の剛性は確保されるものの、その一部を構成するフロントピラーの幅は、上述したフロントコーナ部材の幅よりも小さいものとなり、フロントピラー単体としての剛性を確保することは困難となる。また、フロントピラーを太くすることでその剛性を向上させることは可能であるが、このような構成では、運転席からの車両外側の視認性を確保することが困難となる。つまり、上記先行技術は、フロントピラーの剛性の確保と運転席からの車両外側の視認性の確保との両立を図るという点において改善の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、フロントピラーの剛性の確保と運転席からの車両外側の視認性の確保との両立を図ることができるフロントピラー構造を得ることが目的である。
請求項1に記載の発明に係るフロントピラー構造は、運転席側のフロントピラーの一部を構成し、ウインドシールドガラスの車両幅方向外側の周縁部に沿って延在すると共に、長手方向から見た断面が閉断面となる閉断面構造とされた第1骨格部と、前記フロントピラーにおける前記運転席側に配置されたサイドドア側の一部を構成し、前記第1骨格部に対して間隔をあけて当該第1骨格部に沿って延在すると共に、長手方向から見た断面が閉断面となる閉断面構造とされた第2骨格部と、前記運転席に着座した運転者の視線方向から見て前記第1骨格部と第2骨格部との間に配置された透明部材と、を有し、前記フロントピラーの車両内側には、前記第1骨格部の車両内側の部分と前記第2骨格部の車両内側の部分とを連結する前記透明部材としての第1透明板材が取り付けられていると共に、前記フロントピラーの車両外側には、前記第1骨格部の車両外側の部分と前記第2骨格部の車両外側の部分とを連結する前記透明部材としての第2透明板材が取り付けられており、前記第1骨格部、前記第2骨格部、前記第1透明板材及び前記第2透明板材で閉断面構造が構成されている。
請求項1に記載の発明によれば、運転席側のフロントピラーが、第1骨格部と第2骨格部とを含んで構成されている。これらのうち第1骨格部は、フロントピラーにおけるウインドシールドガラス側の一部を構成しており、当該ウインドシールドガラスの車両幅方向外側の周縁部に沿って延在すると共に、その長手方向から見た断面が閉断面となる閉断面構造とされている。一方、第2骨格部は、フロントピラーにおける運転席側に配置されたサイドドア側の一部を構成しており、第1骨格部に対して間隔をあけて当該第1骨格部に沿って延在すると共に、その長手方向から見た断面が閉断面となる閉断面構造とされている。
このため、本発明では、長手方向から見た断面積が同じ大きさでかつ断面が単一の閉断面となる閉断面構造とされたフロントピラーと比し、フロントピラーの断面2次モーメントを大きくすることができる。その結果、ロールオーバー時等の荷重に対するフロントピラーの剛性を高めることができる。
また、本発明では、運転席に着座した運転者の視線方向から見て、第1骨格部と第2骨格部との間に透明部材が配置されており、運転者は、第1骨格部と第2骨格部との間から車両外側を視認可能とされている。このため、長手方向から見た断面積が同じ大きさでかつ断面が単一の閉断面となる閉断面構造とされたフロントピラーと比し、運転席からの車両外側の視認性を高めることができる。
また、本発明では、運転席側のフロントピラーの車両内側には、第1透明板材が取り付けられており、当該第1透明板材で第1骨格部の車両内側の部分と第2骨格部の車両内側の部分とが連結されている。一方、このフロントピラーの車両外側には、第2透明板材が取り付けられており、当該第2透明板材で第1骨格部の車両外側の部分と第2骨格部の車両外側の部分とが連結されている。そして、第1骨格部、第2骨格部、第1透明板材及び第2透明板材によって閉断面構造が構成されている。
このため、本発明では、第1骨格部、第2骨格部、第1透明板材及び第2透明板材で構成された閉断面構造で、ロールオーバー時等の荷重を支持することができると共に、第1骨格部と第2骨格部との間において運転者の視界を維持することができる。
請求項2に記載の発明に係るフロントピラー構造は、請求項1に記載の発明において、前記第1骨格部及び前記第2骨格部は、平断面視における前記視線方向と直交する方向の幅寸法が標準瞳孔間距離以下の寸法に設定されている。
ところで、運転者が運転席側のフロントピラーを見たときに、第1骨格部及び第2骨格部で運転者の視界が遮られることが考えられる。
ここで、本発明では、第1骨格部及び第2骨格部のそれぞれにおいて、平断面視における運転者の視線方向と直交する方向の幅寸法が、標準瞳孔間距離以下の寸法に設定されている。なお、ここでいう「標準瞳孔間距離」は、所定の母集団(日本人の成人男性等)における瞳孔間距離の平均値を意味している。このため、本発明では、運転者が運転席側のフロントピラーを見たときに第1骨格部及び第2骨格部で発生する死角が、車両外側に向かうに従って拡大することが抑制される。
請求項に記載の発明に係るフロントピラー構造は、請求項に記載の発明において、平断面視における前記第1骨格部と前記第2骨格部との前記視線方向と直交する方向の間隔は、前記標準瞳孔間距離以上とされている。
請求項に記載の発明によれば、平断面視における第1骨格部と第2骨格部との運転者の視線方向と直交する方向の間隔は、標準瞳孔間距離以上とされている。このため、運転者が運転席側のフロントピラーを見たときに、第1骨格部と第2骨格部との間に死角が発生することを抑制することができる。
請求項に記載の発明に係るフロントピラー構造は、請求項又は請求項に記載の発明において、閉じた状態の前記サイドドアのドアフレームが前記第2骨格部に沿って延びていると共に、当該ドアフレームと当該第2骨格部との間に後側シール部材が介在しており、平断面視において、前記ドアフレーム、前記第2骨格部及び前記後側シール部材で構成された部分の前記視線方向と直交する方向の幅寸法が前記標準瞳孔間距離以下の寸法に設定されている。
請求項に記載の発明によれば、運転者が運転席側のフロントピラー側を見たときに、ドアフレーム、第2骨格部及び後側シール部材で構成された部分で発生する死角が、車両外側に向かうに従って拡大することが抑制される。
請求項5に記載の発明に係るフロントピラー構造は、請求項~請求項4の何れか1項に記載の発明において、前記ウインドシールドガラスと前記第1骨格部との境界部に前側シール部材が配置されており、平断面視における前記第1骨格部及び前記前側シール部材で構成された部分の前記視線方向と直交する方向の幅寸法が、前記標準瞳孔間距離以下の寸法に設定されている。
請求項に記載の発明によれば、運転者が運転席側のフロントピラー側を見たときに、第1骨格部及び前側シール部材で構成された部分で発生する死角が車両外側に向かうに従って拡大することが抑制される。
請求項に記載の発明に係るフロントピラー構造は、請求項1~請求項の何れか1項に記載の発明において、前記フロントピラーは、高張力鋼で構成されている。
請求項に記載の発明によれば、フロントピラーが高張力鋼で構成されており、フロントピラーを一般的な鋼材で構成する場合と比し、フロントピラーのロールオーバー時等の荷重に対する強度を確保しつつ、当該フロントピラーを薄肉化することができる。なお、ここでいう「高張力鋼」とは、引張り強度が490[MPa]以上の鋼材を意味している。
以上説明したように、請求項1に記載の発明に係るフロントピラー構造は、フロントピラーの剛性の確保と運転席からの車両外側の視認性の確保との両立を図ることができるという優れた効果を有する。また、本発明に係るフロントピラー構造は、フロントピラーを補強して車体のロールオーバー時等の荷重に対する剛性を高めつつ、運転席からの車両外側の視認性を維持することができるという優れた効果を有する。
請求項に記載の発明に係るフロントピラー構造は、運転者が第1骨格部と第2骨格部との間から車両外側を見る場合において、運転席からの車両外側の視認性をより向上させることができるという優れた効果を有する。
請求項に記載の発明に係るフロントピラー構造は、ドアフレーム及び後側シール部材で運転者の視界が遮られることを抑制することができるという優れた効果を有する。
請求項に記載の発明に係るフロントピラー構造は、前側シール部材で運転者の視界が遮られることを抑制することができるという優れた効果を有する。
請求項に記載の発明に係るフロントピラー構造は、フロントピラーの強度の確保と軽量化との両立を図ることができるという優れた効果を有する。
第1実施形態に係るフロントピラー構造が適用されたフロントピラーの要部の構成を示しており、フロントピラーをその長手方向から見た拡大断面図(図3の1-1線に沿って切断した状態を示す断面図)である。 第1実施形態に係るフロントピラー構造が適用された車両の構成を模式的に示しており、基準アイポイントの位置で車両を切断した状態を示す平断面図(図5の2-2線に沿って切断した状態を示す断面図)である。 第1実施形態に係るフロントピラー構造が適用されたフロントピラーの構成を示す車両内側から見た側面図(図2の3方向矢視図)である。 第1実施形態に係るフロントピラー構造が適用されたフロントピラーの構成を示す分解斜視図である。 第1実施形態に係るフロントピラー構造が適用されたフロントピラー及びその周辺部を運転席に着座した状態の運転者から見た斜視図である。 第2実施形態に係るフロントピラー構造が適用されたフロントピラーの要部の構成を示しており、フロントピラーをその長手方向から見た拡大断面図(図1に対応する断面図)である。
<第1実施形態>
以下、図1~図5を用いて、本発明に係るフロントピラー構造の第1実施形態について説明する。なお、各図に適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印RHは車両幅方向右側を示している。
まず、図2及び図5を用いて、本実施形態に係るフロントピラー構造が適用された「車両10」の概略構成について説明する。これらの図に示されるように、車両10の車室12の主な部分を構成するキャビン14の車両前方側でかつ車両幅方向右側の部分には、運転席としての「車両用シート16」(以下、シート16と称する)が配置されている。すなわち、本実施形態において、車両10は、右ハンドル仕様の車両とされている。
シート16は、「運転者18」が着座するシートクッション20と、運転者18の背部を支えるシートバック22と、を含んで構成されており、シートバック22は、その下端部がシートクッション20の後端部に回動可能に連結されている。なお、シート16は、その下方側に配置された図示しないスライドレールに支持されており、車両前後方向(シート前後方向)にスライド移動可能とされている。
一方、キャビン14の車両前方側(シート16の前方側)には、「ウインドシールドガラス24」が配置されている。このウインドシールドガラス24は、透明なガラス板で構成されており、車両幅方向から見て車両前方下側から車両後方上側に延びていると共に、その中央部が車両前方側に凸となって膨らんだ状態で湾曲している。
そして、ウインドシールドガラス24の車両幅方向右側の「周縁部24A」は、後述するように、シート16側に配置されて車体26の一部を構成する「フロントピラー30」に支持されている。一方、ウインドシールドガラス24の図示しない車両幅方向左側の周縁部は、同じく図示しない車両幅方向左側のフロントピラーに支持されている。また、ウインドシールドガラス24の図示しない車両下方側の周縁部は、車両幅方向に沿って延在する図示しないカウルに接着剤で固定されている。一方、ウインドシールドガラス24の図示しない車両上方側の周縁部は、キャビン14の車両上方側の部分を構成するルーフ28の前端部において、車両幅方向に延びる図示しないフロントヘッダに接着剤で固定されている。
ここで、本実施形態では、フロントピラー30及びその周辺部の構成に特徴がある。以下、本実施形態の要部を構成するフロントピラー30及びその周辺構造の構成について詳細に説明していくこととする。
まず、図1、図3及び図4を用いてフロントピラー30の構成について説明する。このフロントピラー30は、図3に示されるように、その車両上方側の部分を構成しかつ車両幅方向から見て車両前方下側から車両後方上側に延びるピラーアッパ32と、ピラーアッパ32の車両前方側の部分から車両下方側に延びるピラーロア34とを備えている。なお、図3では、フロントピラー30の周辺に配置されている部材を図示していない。
ピラーアッパ32は、その車両上方側の部分を構成する一般部32A、当該一般部32Aから二股に分岐されてそれぞれ車両前方下側に延出された第1骨格部としての「第1フレーム部32B」及び第2骨格部としての「第2フレーム部32C」を備えている。また、ピラーアッパ32は、図1にも示されるように、シート16側に配置された「サイドドア36」で開閉されるドア開口部38の縁部における車両上方側の一部を構成している。そして、第1フレーム部32Bは、ウインドシールドガラス24の周縁部24Aに沿って延在していると共に、第2フレーム部32Cは、後述するように第1フレーム部32Bに対して所定の間隔をあけて当該第1フレーム部32Bに沿って延在している。
一方、ピラーロア34は、ドア開口部38の縁部における車両前方側の一部を構成していると共に、その車両下方側の部分が、車体26の図示しないフロア部の車両幅方向外側の周縁部に沿って配置された図示しないロッカに繋がっている。なお、ピラーロア34は、第1フレーム部32Bと第2フレーム部32Cとをこれらの車両下方側で繋いでおり、フロントピラー30には、当該フロントピラー30の長手方向に延びる貫通部40が設けられていると見なすこともできる。
また、フロントピラー30は、図4に示されるように、ピラーアウタ42及びピラーインナロア44を含んで構成されており、これらは、それぞれ鋼材、より具体的には高張力鋼板がプレス加工されて形成されている。ここで、高張力鋼とは、引張り強度が490[MPa]以上の鋼材を意味しており、本実施形態では、一例として、ピラーアウタ42及びピラーインナロア44の材料として、引張り強度が1.5[GPa]以上の超高張力鋼板が用いられている。
ピラーアウタ42は、ピラーアッパ32の車両幅方向外側の部分を構成するアウタ上部46と、ピラーロア34の車両上方側の部分における車両幅方向外側の部分を構成するアウタ下部47とを含んで構成されている。アウタ上部46は、一般部32Aの一部を構成する外側延出部46A、第1フレーム部32Bの一部を構成する第1フレームアウタ部46B及び第2フレーム部32Cの一部を構成する第2フレームアウタ部46Cを備えている。なお、以下では、第1フレームアウタ部46Bを第1Fアウタ部46Bと称し、第2フレームアウタ部46Cを第2Fアウタ部46Cと称することとする。
より詳しくは、外側延出部46Aは、そのフロントピラー30の長手方向から見た断面形状が、車両幅方向内側が開放されたハット状とされており、その車両上方側の部分が図示しないピラーインナアッパと共に閉断面構造を構成している。一方、外側延出部46Aの車両下方側の部分は、後述するように、ピラーインナロア44と接合されている。
第1Fアウタ部46Bは、図1に示されるように、車両幅方向外側からこの順に配置された第2取付壁部としての「第1外壁部46B1」、湾曲壁部46B2及び第1取付壁部としての「第2外壁部46B3」を含んで構成されている。第1外壁部46B1は、フロントピラー30の長手方向から見た断面視において、ウインドシールドガラス24の車両幅方向外側に延びる延長線に沿うように延在していると共に、フロントピラー30の車両幅方向外側に面する外側側面部30Aの一部を構成している。
一方、第2外壁部46B3は、フロントピラー30の長手方向から見た断面視において、ウインドシールドガラス24の車両後方側に配置されて当該ウインドシールドガラス24と平行となるように延在している。そして、湾曲壁部46B2は、フロントピラー30の長手方向から見た断面視において、車両後方側に凸となるように湾曲していると共に、第1外壁部46B1の車両前方側の周縁部と第2外壁部46B3の車両後方側の周縁部とを繋いでいる。つまり、第1外壁部46B1は、第2外壁部46B3の車両後方側に配置されており、当該第1外壁部46B1は、湾曲壁部46B2を介して当該第2外壁部46B3と連続して延びている。
第2Fアウタ部46Cは、車両幅方向外側からこの順に配置された外壁部46C1、第1後壁部46C2、第2後壁部46C3及び第3後壁部46C4を含んで構成されている。外壁部46C1は、フロントピラー30の長手方向から見た断面視において、車両前後方向に延在していると共に、フロントピラー30の外側側面部30Aの一部を構成している。
そして、外壁部46C1の車両後方側の周縁部からは、フロントピラー30の長手方向から見た断面視において、第1後壁部46C2が車両幅方向内側に延びている。また、フロントピラー30の長手方向から見た断面視において、第1後壁部46C2の車両幅方向内側の周縁部からは、第2後壁部46C3が車両後方内側に延出されており、当該第2後壁部46C3の車両後方側の周縁部からは、第3後壁部46C4が車両幅方向内側に延出されている。なお、第1後壁部46C2、第2後壁部46C3及び第3後壁部46C4は、フロントピラー30の車両後方側に面する後面部30Bを構成している。
図4に戻り、アウタ下部47は、車両幅方向外側に膨らみかつ車両幅方向から見て車両前後方向及び車両上下方向に延在する板状とされており、第1Fアウタ部46Bと第2Fアウタ部46Cとをこれらの車両下方側で繋いでいる。そして、アウタ下部47は、後述するように、ピラーインナロア44と接合されている。
ピラーインナロア44は、ピラーアッパ32の車両幅方向内側の部分を構成するインナ上部48と、ピラーロア34の車両上方側の部分における車両幅方向内側の部分を構成するインナ下部50とを含んで構成されている。インナ上部48は、一般部32Aの一部を構成する内側延出部48A、第1フレーム部32Bの一部を構成する第1フレームインナ部48B及び第2フレーム部32Cの一部を構成する第2フレームインナ部48Cを備えている。なお、以下では、第1フレームインナ部48Bを第1Fインナ部48Bと称し、第2フレームインナ部48Cを第2Fインナ部48Cと称することとする。
より詳しくは、内側延出部48Aは、そのフロントピラー30の長手方向から見た断面形状が、車両幅方向外側が開放されたハット状とされている。そして、内側延出部48Aは、その車両前後方向両側に設けられたフランジ部が、当該フランジ部にそれぞれ対応する外側延出部46Aのフランジ部と図示しない溶接等による接合部で接合されることで、外側延出部46Aと閉断面構造を構成している。
第1Fインナ部48Bは、図1にも示されるように、後壁部48B1、傾斜壁部48B2、内壁部48B3及び前壁部48B4を含んで、フロントピラー30の長手方向から見た断面形状が略J字状に形成されている。後壁部48B1は、フロントピラー30の長手方向から見た断面視において、第1Fアウタ部46Bの第1外壁部46B1と略直交していると共に、第1外壁部46B1の車両後方側の周縁部から車両幅方向内側に延びている。
そして、後壁部48B1の車両幅方向内側の周縁部からは、傾斜壁部48B2がその延出方向が車両幅方向と一致するように車両幅方向内側に延びている。この傾斜壁部48B2は、フロントピラー30の長手方向から見た断面視において、後壁部48B1に対して車両前方側に傾斜した状態となっている。
一方、内壁部48B3は、傾斜壁部48B2の車両幅方向内側の周縁部から車両前方側に延びており、フロントピラー30の長手方向から見た断面視において、車両前後方向に対して車両幅方向内側に僅かに傾斜した状態となっている。なお、内壁部48B3は、フロントピラー30の車両幅方向内側に面する内側側面部30Cの一部を構成している。
そして、前壁部48B4は、フロントピラー30の長手方向から見た断面視において、内壁部48B3の車両前方側の周縁部から車両幅方向外側、より具体的には第1Fアウタ部46Bの第2外壁部46B3における車両前方側の周縁部に向かって延びている。なお、前壁部48B4は、第1Fアウタ部46Bと共にフロントピラー30の車両前方側に面する前面部30Dを構成している。
一方、第2Fインナ部48Cは、車両幅方向外側からこの順に配置された前壁部48C1、傾斜壁部48C2及び内壁部48C3を含んで構成されている。前壁部48C1は、フロントピラー30の長手方向から見た断面視において、第2Fアウタ部46Cの外壁部46C1と直交していると共に、外壁部46C1の車両前方側の周縁部から車両幅方向内側に延びている。
傾斜壁部48C2は、フロントピラー30の長手方向から見た断面視において、前壁部48C1の車両幅方向内側の周縁部から車両後方内側に延びており、当該前壁部48C1に対して車両後方側に傾斜した状態となっている。
内壁部48C3は、フロントピラー30の長手方向から見た断面視において、傾斜壁部48C2の車両幅方向内側の周縁部から車両後方側に向かって車両前後方向に延びており、第2Fアウタ部46Cの第3後壁部46C4よりも車両後方側に延出されている。なお、内壁部48C3は、フロントピラー30の車両幅方向内側に面する内側側面部30Cの一部を構成している。
そして、第1Fアウタ部46Bの第1外壁部46B1における車両後方側の端部には、第1Fインナ部48Bの後壁部48B1における車両幅方向外側の端部が突き当てられた状態とされていると共に、これらがレーザ溶接等による接合部で接合されている。一方、第1Fアウタ部46Bの第2外壁部46B3における車両前方側の端部には、第1Fインナ部48Bの前壁部48B4における車両幅方向外側の端部が突き当てられた状態とされていると共に、これらがレーザ溶接等による接合部で接合されている。つまり、上記のように構成された第1フレーム部32Bは、フロントピラー30の長手方向から見た断面が閉断面となる閉断面構造とされている。
また、第2Fアウタ部46Cの外壁部46C1における車両前方側の端部には、第2Fインナ部48Cの前壁部48C1における車両幅方向外側の端部が突き当てられた状態とされていると共に、これらがレーザ溶接等による接合部で接合されている。一方、第2Fインナ部48Cの内壁部48C3には、第2Fアウタ部46Cの第3後壁部46C4における車両幅方向内側の端部が突き当てられた状態とされていると共に、これらがレーザ溶接等による接合部で接合されている。つまり、上記のように構成された第2フレーム部32Cは、フロントピラー30の長手方向から見た断面が閉断面となる閉断面構造とされている。
なお、インナ下部50は、図4に示されるように、車両幅方向から見て車両前後方向及び車両上下方向に延在する板状とされており、第1Fインナ部48Bと第2Fインナ部48Cとをこれらの車両下方側で繋いでいる。そして、インナ下部50は、アウタ下部47と図示しない溶接等による接合部で接合されることで、当該アウタ下部47と閉断面構造を構成している。
そして、本実施形態では、図1に示されるように、フロントピラー30の長手方向から見た断面視において、第1フレーム部32Bにおける運転者18の視線方向と直交する方向の幅寸法W1が「標準瞳孔間距離A」以下の寸法に設定されている。また、同様に、フロントピラー30の長手方向から見た断面視において、第2フレーム部32Cにおける運転者18の視線方向と直交する方向の幅寸法W2も標準瞳孔間距離A以下の寸法に設定されている。なお、第1フレーム部32Bの幅寸法W1及び第2フレーム部32Cの幅寸法W2の下限値は、ロールオーバー時等の荷重に対するフロントピラー30の剛性を確保可能な最小の寸法に設定されている。
さらに、第1フレーム部32Bと第2フレーム部32Cとの間には、フロントピラー30の長手方向から見た断面視において、運転者18の視線方向と直交する方向に標準瞳孔間距離A以上の間隔Dがあけられている。これにより、第1フレーム部32Bと第2フレーム部32Cとの間から運転者18が車両外側を視認可能となっている。
図2も用いて詳しく説明すると、標準瞳孔間距離Aとは、所定の母集団における右目の瞳孔の中心と左目の瞳孔の中心との距離、すなわち瞳孔間距離の平均値を意味しており、日本人の成人では、標準瞳孔間距離が60[mm]~65[mm]であるとされている。したがって、本実施形態では、一例として、標準瞳孔間距離Aを65[mm]に設定して、第1フレーム部32Bの幅寸法W1、第2フレーム部32Cの幅寸法W2及び第1フレーム部32Bと第2フレーム部32Cとの間隔Dが設定されている。なお、標準瞳孔間距離Aは、対象とする国や地域等に応じて適宜母集団を変更して設定してもよい。例えば、対象とする国や地域等に応じて標準瞳孔間距離Aを50[mm]~80[mm]の範囲において適宜設定することが可能である。
また、本実施形態において、「運転者18の視線方向」とは、シート16に着座した運転者18がフロントピラー30を見たときの視線の方向を意味しており、各図中には、基準アイポイントの中心Oからフロントピラー30に向かって延びる直線SLで示されている。
ここで、本実施形態では、一例として、中心Oが、シート16のシートポジションがニュートラル(中立位置)、すなわちフロントモースト(最前方位置)とリヤモースト(最後方位置)との中間とされた状態において、シーティングレファレンスポイントから車両上方側(垂直上方側)に635[mm]の高さの点に設定されている。なお、シーティングレファレンスポイントとは、ISO6549-1980に基づいて人体模型を座席に着座させたときの当該人体模型の股関節点の位置又はこれに相当する座席上に設定した設計基準位置を意味している。
また、本実施形態では、通常の運転状態における運転者18の目の位置を代表する点、すなわち基準アイポイントP1、P2は、中心Oを基準として車両幅方向の間隔が65[mm]に設定された2点とされている。なお、本実施形態において、特に断りのない限り、平断面とは、中心O(基準アイポイントP1、P2)の高さで車両10を切断した状態の平断面を意味している。
そして、本実施形態では、図5にも示されるように、フロントピラー30に設けられた貫通部40の形状が運転者18の視線方向から見て矩形状とされていると共に、第1フレーム部32Bと第2フレーム部32Cとの間隔Dが、一例として、65[mm]に設定されている。なお、この間隔Dは、運転者18からフロントピラー30側を見たときの当該フロントピラー30とインストルメントパネル52との境界部から中心Oよりも車両上方側に200[mm]の位置まで維持されている。また、フロントピラー30は、その長手方向から見た断面視と平断面視とにおいて、第1フレーム部32Bの幅寸法W1、第2フレーム部32Cの幅寸法W2及び第1フレーム部32Bと第2フレーム部32Cとの間隔Dが、それぞれ変化しないように構成されている。
また、フロントピラー30の車両内側には、透明部材並びに連結部としての「第1透明板材54」が配置されており、当該第1透明板材54で第1フレーム部32Bの車両内側の部分と第2フレーム部32Cの車両内側の部分とが連結されている。一方、フロントピラー30の車両外側には、透明部材並びに連結部としての「第2透明板材56」が配置されており、当該第2透明板材56で第1フレーム部32Bの車両外側の部分と第2フレーム部32Cの車両外側の部分とが連結されている。つまり、運転者18の視線方向から見て、第1透明板材54及び第2透明板材56は、第1フレーム部32Bと第2フレーム部32Cとの間に配置された状態となっている。なお、第1透明板材54及び第2透明板材56は、それぞれ無機ガラスや高強度透明樹脂等の透明な材質で構成されている。また、高強度透明樹脂としては、ガラス繊維強化ポリカーボネート(PC-GF)やセルロースナノファイバー(CNF)等が挙げられる。
より詳しくは、第1透明板材54は、全体では、フロントピラー30に沿って延びる板状とされており、「中実部54A」、「第1延出部54B」及び「第2延出部54C」を含んで構成されている。
中実部54Aは、フロントピラー30の長手方向から見た断面視において、その断面形状が車両外側から車両内側に向かうに従って拡幅された台形状とされている。そして、中実部54Aは、第1フレーム部32Bと第2フレーム部32Cとの間、より具体的には、第1フレーム部32Bの傾斜壁部48B2と第2フレーム部32Cの傾斜壁部48C2との間に介在している。
第1延出部54Bは、フロントピラー30の長手方向から見た断面視において、中実部54Aの車両前方内側の周縁部から車両前方側(第1フレーム部32B側)に延出されており、車両内側から見て、中実部54Aに沿って延びる略矩形の板状とされている。一方、第2延出部54Cは、フロントピラー30の長手方向から見た断面視において、中実部54Aの車両後方内側の周縁部から車両後方側(第2フレーム部32C側)に延出されており、車両内側から見て、中実部54Aに沿って延びる略矩形の板状とされている。
そして、第1透明板材54は、弾性変形可能な第1接合部としての「接合部58」で第1フレーム部32Bに接合されていると共に、弾性変形可能な第2接合部としての「接合部60」で第2フレーム部32Cに接合されている。なお、接合部58、60は、ウレタン接着剤等の弾性や柔軟性を有する接着剤や粘着体で構成されている。
より詳しくは、接合部58の車両前方側の部分は、第1延出部54Bの第1フレーム部32B側の第1側面部としての「側面部54B1」と当該第1フレーム部32Bの内壁部48B3とを接合している。一方、接合部58の車両後方側の部分は、中実部54Aの第1フレーム部32B側の「前面部54A1」と当該第1フレーム部32Bの傾斜壁部48B2とを接合している。
また、接合部60の車両前方側の部分は、中実部54Aの第2フレーム部32C側の「後面部54A2」と第2フレーム部32Cの傾斜壁部48C2とを接合している。一方、接合部60の車両後方側の部分は、第2延出部54Cの第2フレーム部32C側の第2側面部としての「側面部54C1」と当該第2フレーム部32Cの内壁部48C3とを接合している。
一方、第2透明板材56は、フロントピラー30に沿って延びる板状とされており、その主な部分を構成する側壁部56Aと、その車両前方側の部分を構成する前壁部56Bとを含んで構成されている。側壁部56Aは、フロントピラー30の長手方向から見た断面視において、板厚方向を車両幅方向とされて配置されていると共に、前壁部56Bは、当該側壁部56Aの車両前方側の周縁部から車両前方内側に延びている。
そして、第2透明板材56は、その車両前方側の周縁部がウレタン接着剤等による接合部62を介して第1フレーム部32Bの第1外壁部46B1に取り付けられている。また、第2透明板材56の車両後方側の周縁部は、ウレタン接着剤等による接合部64で第2フレーム部32Cの外壁部46C1に接合されている。なお、接合部62の車両後方側及び接合部64の車両前後方向両側には、それぞれクッションゴム66が取り付けられている。
また、本実施形態では、上記のようにフロントピラー30に第1透明板材54及び第2透明板材56が取り付けられることで、第1フレーム部32B、第2フレーム部32C、第1透明板材54及び第2透明板材56によって平断面が閉断面となる閉断面構造が構成されている。
一方、第1フレーム部32Bの第2外壁部46B3における車両外側の面には、ウインドシールドガラス24の周縁部24Aが、ウレタン接着剤等による接合部68を介して取り付けられている。また、接合部68の車両前方側には、クッションゴム70が取り付けられている。
なお、第1フレーム部32Bの第1外壁部46B1及び第2外壁部46B3は、運転者18から見て死角となる位置に配置されている。つまり、第1外壁部46B1と第2透明板材56との接合部62及び第2外壁部46B3とウインドシールドガラス24との接合部68は、運転者18から見て隠れるようになっている。
また、第2透明板材56の車両前方側の周縁部は、ウインドシールドガラス24の周縁部24Aに対して車両後方外側に位置している。そして、第2透明板材56とウインドシールドガラス24との境界部には、前側シール部材としての「ウインドシールドモール72」が配置されている。
このウインドシールドモール72は、ウインドシールドガラス24の周縁部24Aに沿って配置されており、モール本体部72A、前側リップ部72B及び後側リップ部72Cを含んで構成されている。詳しくは、モール本体部72Aは、フロントピラー30の長手方向から見た断面視において、ウインドシールドガラス24の車両前方側に配置されていると共に、当該ウインドシールドガラス24の厚さ方向に所定の間隔をあけて当該ウインドシールドガラス24に沿って延びる板状とされている。
前側リップ部72Bは、モール本体部72Aの中央部から車両幅方向内側に延出されており、ウインドシールドガラス24の周縁部24Aに接触した状態となっている。この前側リップ部72Bは、モール本体部72Aと共に流路部74を構成しており、車両10の走行時等において、ウインドシールドガラス24の表面に沿って流れるウォッシャ液等の液体が当該流路部74を流れるようになっている。また、後側リップ部72Cは、モール本体部72Aの中央部から車両後方側に延出されており、第1フレーム部32Bの湾曲壁部46B2と接触した状態となっている。
一方、サイドドア36が閉じた状態において、サイドドア36の「ドアフレーム76」は、第2フレーム部32Cに沿って延びた状態となっている。そして、ドアフレーム76と第2フレーム部32Cとの間には、後側シール部材としての「ウェザーストリップ78、80」が介在している。
ウェザーストリップ78は、第2フレーム部32Cの内壁部48C3の端部に沿って配置されており、係止部78A、延出部78B及び中空シール部78Cを含んで構成されている。詳しくは、係止部78Aは、断面U字状に形成されて内壁部48C3の端部に係止されており、延出部78Bは、係止部78Aから車両内側に延出された板状とされており、中空シール部78Cは、その長手方向から見た断面形状が円形とされて係止部78Aから車両外側に膨出している。そして、サイドドア36が閉じた状態では、中空シール部78Cがドアフレーム76に押し潰されて密着した状態となっている。
一方、ウェザーストリップ80は、ドアフレーム76に沿って配置されており、係止部80A、延出部80B及び中空シール部80Cを含んで構成されている。詳しくは、係止部80Aは、フロントピラー30の長手方向から見た断面視において、略車両幅方向に延びる板状とされており、ドアフレーム76に設けられた被係止部82に係止されている。延出部80Bは、係止部80Aから車両外側に延出されると共に、ドアフレーム76の車両前方側の面に沿って配置されており、その先端部に車両前方側に突出された突起部を備えている。中空シール部80Cは、その長手方向から見た断面形状が円形とされて係止部80Aから車両前方側に膨張されている。そして、サイドドア36が閉じた状態では、延出部80Bの突起部及び中空シール部80Cが押し潰されてフロントピラー30の後面部30Bに密着した状態となっている。
また、フロントピラー30に第1透明板材54が取り付けられた状態において、第1フレーム部32Bの車両内側は、第1ピラーガーニッシュ84で覆われており、第2フレーム部32Cの車両内側は、第2ピラーガーニッシュ86で覆われている。
詳しくは、第1ピラーガーニッシュ84は、フロントピラー30の長手方向から見た断面形状がL字状でかつ第1フレーム部32Bに沿って延びる板状とされており、内側側壁部84Aと前側側壁部84Bとを含んで構成されている。そして、内側側壁部84Aで第1フレーム部32Bの内壁部48B3と第1透明板材54の第1延出部54Bとが車両内側から覆われており、前側側壁部84Bで第1フレーム部32Bの前壁部48B4が車両前方側から覆われている。なお、第1ピラーガーニッシュ84は、前壁部48B4及び第1延出部54Bにウレタン接着剤等による接合部88を介して取り付けられている。
一方、第2ピラーガーニッシュ86は、フロントピラー30の長手方向から見た断面形状が車両幅方向外側に開放されたU字状でかつ第2フレーム部32Cに沿って延びる板状とされている。この第2ピラーガーニッシュ86は、第2フレーム部32Cの内壁部48C3及び第1透明板材54の第2延出部54Cを車両内側から覆っている。なお、第2ピラーガーニッシュ86は、第2延出部54Cにウレタン接着剤等による接合部90を介して取り付けられている。
そして、平断面視において、第1フレーム部32B、ウインドシールドモール72及び第1ピラーガーニッシュ84で構成された部分(以下、第1構成部92と称する)の運転者18の視線方向と直交する方向の幅寸法X1が標準瞳孔間距離A以下の寸法に設定されている。なお、本実施形態では、一例として、第1構成部92の幅寸法X1が44[mm]に設定されている。
また、平断面視において、第2フレーム部32C、ドアフレーム76、ウェザーストリップ78、80及び第2ピラーガーニッシュ86で構成された部分(以下、第2構成部94と称する)の運転者18の視線方向と直交する方向の幅寸法X2も標準瞳孔間距離A以下の寸法に設定されている。なお、本実施形態では、一例として、第2構成部94の幅寸法X2が53[mm]に設定されている。なお、図2において、第1構成部92及び第2構成部94は、平断面視における外形のみが示されている。
(本実施形態の作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果を説明する。
本実施形態では、図1に示されるように、シート16側のフロントピラー30が、第1フレーム部32Bと第2フレーム部32Cとを含んで構成されている。これらのうち第1フレーム部32Bは、フロントピラー30におけるウインドシールドガラス24側の一部を構成しており、ウインドシールドガラス24の周縁部24Aに沿って延在すると共に、その長手方向から見た断面が閉断面となる閉断面構造とされている。一方、第2フレーム部32Cは、フロントピラー30におけるシート16側に配置されたサイドドア36側の一部を構成しており、第1フレーム部32Bに対して間隔をあけて当該第1フレーム部32Bに沿って延在すると共に、その長手方向から見た断面が閉断面となる閉断面構造とされている。
このため、本実施形態では、長手方向から見た断面積が同じ大きさでかつ断面が単一の閉断面となる閉断面構造とされたフロントピラーと比し、フロントピラー30の長手方向から見た断面の断面2次モーメントを大きくすることができる。その結果、ロールオーバー時等の荷重に対するフロントピラー30の剛性を高めることができる。
また、本実施形態では、シート16に着座した運転者18の視線方向から見て、第1フレーム部32Bと第2フレーム部32Cとの間に第1透明板材54及び第2透明板材56が配置されている。これにより、運転者18は、第1フレーム部32Bと第2フレーム部32Cの間から車両外側を視認可能とされている。このため、本実施形態では、長手方向から見た断面積が同じ大きさでかつ断面が単一の閉断面となる閉断面構造とされたフロントピラーと比し、シート16からの車両外側の視認性を高めることができる。
ところで、運転者18がシート16側のフロントピラー30を見たときに、第1フレーム部32B及び第2フレーム部32Cで運転者18の視界が遮られることが考えられる。
ここで、本実施形態では、第1フレーム部32B及び第2フレーム部32Cのそれぞれにおいて、平断面視における運転者18の視線方向と直交する方向の幅寸法W1、W2が、標準瞳孔間距離A以下の寸法に設定されている。このため、本実施形態では、図2にも示されるように、運転者18がシート16側のフロントピラー30を見たときに第1フレーム部32B及び第2フレーム部32Cで発生する死角Zが、車両外側に向かうに従って拡大することが抑制される。したがって、本実施形態では、フロントピラー30の剛性の確保とシート16からの車両外側の視認性の確保との両立を図ることができる。
また、本実施形態では、平断面視における第1フレーム部32Bと第2フレーム部32Cとの運転者18の視線方向と直交する方向の間隔Dは、標準瞳孔間距離A以上とされている。このため、運転者18がシート16側のフロントピラー30を見たときに、第1フレーム部32Bと第2骨格部との間に死角が発生することを抑制することができる。したがって、本実施形態では、運転者18が第1フレーム部32Bと第2フレーム部32Cとの間から車両外側を見る場合において、シート16からの車両外側の視認性をより向上させることができる。
より詳しくは、第1フレーム部32Bの幅寸法W1及び第2フレーム部32Cの幅寸法W2が標準瞳孔間距離Aに設定されている場合には、第1フレーム部32B及び第2フレーム部32Cの車両外側において標準瞳孔間距離Aの幅を有する領域が死角Zとなる。つまり、運転者18がフロントピラー30側を見たときに、運転者18は、第1フレーム部32B及び第2フレーム部32Cと重なる車両外側の領域を視認することができない。しかしながら、上述したように、標準瞳孔間距離Aは65[mm]に設定されており、車両外側の視認が困難となるような死角Zの発生を抑制することが可能である。
一方、第1フレーム部32Bの幅寸法W1及び第2フレーム部32Cの幅寸法W2が標準瞳孔間距離Aよりも小さい寸法に設定されている場合には、死角Zはフロントピラー30の近傍でかつ有限の範囲に収束される(図2参照)。
つまり、運転者18がフロントピラー30側を見たときに、第1フレーム部32B及び第2フレーム部32Cに近接している領域を除いて、運転者18は、少なくとも片方の目で車両外側を視認することが可能である。したがって、本実施形態では、図5に示されるように、運転者18がフロントピラー30側を見たときに、フロントピラー30が視覚的に半透過の状態となり、車両外側の視認が容易となる。
図1に戻り、本実施形態では、シート16側のサイドドア36が閉じた状態において、当該サイドドア36のドアフレーム76が第2フレーム部32Cに沿って延びていると共に、ドアフレーム76と第2フレーム部32Cとの間にウェザーストリップ78、80が介在している。そして、平断面視において、ドアフレーム76、第2フレーム部32C及びウェザーストリップ78、80を含む第2構成部94の運転者18の視線方向と直交する方向の幅寸法X2が、標準瞳孔間距離A以下の寸法に設定されている。
このため、本実施形態では、運転者18がシート16側のフロントピラー30側を見たときに、第2構成部94で発生する死角が、車両外側に向かうに従って拡大することが抑制される。したがって、本実施形態では、ドアフレーム76及びウェザーストリップ78、80で運転者18の視界が遮られることを抑制することができる。
また、本実施形態では、ウインドシールドガラス24と第1フレーム部32Bとの境界部にウインドシールドモール72が配置されている。そして、平断面視において、第1フレーム部32B及びウインドシールドモール72を含む第1構成部92の運転者18の視線方向と直交する方向の幅寸法X1が、標準瞳孔間距離A以下の寸法に設定されている。
このため、本実施形態では、運転者18がシート16側のフロントピラー側を見たときに、第1構成部92で発生する死角が車両外側に向かうに従って拡大することが抑制される。したがって、本実施形態では、ウインドシールドモール72で運転者18の視界が遮られることを抑制することができる。
また、本実施形態では、シート16側のフロントピラー30の車両内側には、第1透明板材54が取り付けられており、当該第1透明板材54で第1フレーム部32Bの車両内側の部分と第2フレーム部32Cの車両内側の部分とが連結されている。一方、フロントピラー30の車両外側には、第2透明板材56が取り付けられており、当該第2透明板材56で第1フレーム部32Bの車両外側の部分と第2フレーム部32Cの車両外側の部分とが連結されている。そして、第1フレーム部32B、第2フレーム部32C、第1透明板材54及び第2透明板材56によって、閉断面構造が構成されている。
このため、本実施形態では、第1フレーム部32B、第2フレーム部32C、第1透明板材54及び第2透明板材56で構成された閉断面構造で、ロールオーバー時等の荷重を支持することができる。また、第1フレーム部32Bと第2フレーム部32Cとの間において運転者18の視界を維持することができる。したがって、本実施形態では、フロントピラー30を補強して車体26のロールオーバー時等の荷重に対する剛性を高めつつ、シート16からの車両外側の視認性を維持することができる。
ところで、本実施形態では、ウインドシールドガラス24及び第2透明板材56が、第1フレーム部32Bに取り付けられているが、これらの取付箇所の配置如何によっては、当該取付箇所が運転者18の視界を遮ることが考えられる。
ここで、本実施形態では、第1フレーム部32Bが第1外壁部46B1と第2外壁部46B3とを含んで構成されており、第2外壁部46B3は、運転者18から見て死角となる位置に配置されている。一方、第1外壁部46B1は、運転者18から見て死角となる位置でかつ第2外壁部46B3の車両後方側に配置されて当該第2外壁部46B3と連続して延びている。そして、第2外壁部46B3には、ウインドシールドガラス24の周縁部24Aが取り付けられており、第1外壁部46B1には、第2透明板材56の車両前方側の周縁部が取り付けられている。
このため、本実施形態では、ウインドシールドガラス24の第2外壁部46B3への取付箇所及び第2透明板材56の第1外壁部46B1への取付箇所によって運転者18の視界が遮られることを抑制することができる。
また、本実施形態では、第1フレーム部32Bに取り付けられた第2透明板材56の車両前方側の周縁部が、同じく第1フレーム部32Bに取り付けられたウインドシールドガラス24の周縁部24Aに対して、車両後方外側に位置している。このため、本実施形態では、車両10の走行時等において、ウインドシールドガラス24に沿って流れるウォッシャ液等の液体が、第2透明板材56に向かって飛散することを抑制することができる。したがって、本実施形態では、第2透明板材56に液体が付着してシート16からの車両外側の視認性が低下することを抑制することができる。
また、本実施形態では、ウインドシールドガラス24と第2透明板材56との境界部にウインドシールドモール72が配置されており、車両10の走行時等において、ウインドシールドガラス24に沿って流れるウォッシャ液等の液体の流れる向きをウインドシールドモール72で変えることができる。したがって、本実施形態では、ウインドシールドガラス24に沿って流れる液体が第2透明板材56に向かって流れることを抑制し、当該液体の第2透明板材56への付着が抑制される確度を向上させることができる。
また、本実施形態では、第1フレーム部32B及び第2フレーム部32Cが高張力鋼で構成されており、フロントピラー30を一般的な鋼材で構成する場合と比し、フロントピラー30のロールオーバー時等の荷重に対する強度を確保しつつ、当該フロントピラー30を薄肉化することができる。したがって、本実施形態では、フロントピラー30の強度の確保と軽量化との両立を図ることができる。
また、本実施形態では、第1透明板材54が第1フレーム部32Bと第2フレーム部32Cとの間に介在する中実部54Aを備えている。このため、フロントピラー30の第1フレーム部32B及び第2フレーム部32Cを含んで構成された部分において、フロントピラー30の長手方向から見た断面の断面2次モーメントをさらに大きくし、ひいてはこの部分のロールオーバー時等の荷重に対する剛性をさらに向上させることができる。したがって、本実施形態では、フロントピラー30の剛性の確保とシート16からの車両外側の視認性の確保との両立を図ることができる。
また、本実施形態では、第1透明板材54が、中実部54Aから第1フレーム部32B側に延出された第1延出部54Bと、当該中実部54Aから第2フレーム部32C側に延出された第2延出部54Cとを備えている。そして、第1延出部54Bは、第1フレーム部32Bの車両内側に配置されており、第2延出部54Cも第2フレーム部32Cの車両内側に配置されている。
ところで、第1フレーム部32B及び第2フレーム部32Cがロールオーバー時等の荷重によって変形するときに、これらが相対的に変位して、フロントピラー30におけるこれらを含んで構成された部分の長手方向から見た断面形状が維持できなくなることが考えられる。
ここで、本実施形態では、中実部54Aの第1フレーム部32B側の前面部54A1及び第1延出部54Bの第1フレーム部32B側の側面部54B1が弾性変形可能な接合部58を介して第1フレーム部32Bに接合されている。また、中実部54Aの第2フレーム部32C側の後面部54A2及び第2延出部54Cの第2フレーム部32C側の側面部54C1が弾性変形可能な接合部60を介して第2フレーム部32Cに接合されている。
このため、本実施形態では、第1フレーム部32B及び第2フレーム部32Cが互いに近接する方向に変形しようとするときには、第1フレーム部32Bと第2フレーム部32Cとの相対変位が中実部54Aで支持されて当該相対変位が抑制される。一方、第1フレーム部32Bと第2フレーム部32Cとが互いに離間する方向に変形しようとするときには、接合部58、60の復元力によって当該相対変位が抑制される。したがって、本実施形態では、フロントピラー30がロールオーバー時等の荷重によって変形するときに、第1フレーム部32B及び第2フレーム部32Cを含んで構成された部分の長手方向から見た断面の断面形状が崩れることを抑制することができる。
加えて、本実施形態では、第1透明板材54によって、第1フレーム部32Bの車両内側の部分と第2フレーム部32Cの車両内側の部分とが連結されている。このため、接合部58、60が車室内側に配置されることとなり、これらを第1ピラーガーニッシュ84及び第2ピラーガーニッシュ86で隠すことが可能となる。したがって、本実施形態では、車室12内の意匠性を確保することができる。
<第2実施形態>
以下、図6を用いて、本発明に係るフロントピラー構造の第2実施形態について説明する。なお、上述した第1実施形態と同一構成部分については同一番号を付してその説明を省略する。
本実施形態に係るフロントピラー構造では、第1透明板材54が設けられておらず、これに伴い第1ピラーガーニッシュ84が第1ピラーガーニッシュ100に変更されていると共に、第2ピラーガーニッシュ86が第2ピラーガーニッシュ102に変更されている。
第1ピラーガーニッシュ100は、フロントピラー30の長手方向から見た断面形状がJ字状でかつ第1フレーム部32Bに沿って延びる板状とされており、内側側壁部100A、前側側壁部100B及び後側側壁部100Cを含んで構成されている。
内側側壁部100Aは、第1ピラーガーニッシュ84の内側側壁部84Aと同様の構成とされていると共に、前側側壁部100Bは、第1ピラーガーニッシュ84の前側側壁部84Bと同様の構成とされている。そして、後側側壁部100Cは、内側側壁部100Aの車両後方側の周縁部から第1フレーム部32Bの後壁部48B1及び傾斜壁部48B2に沿って車両外側に延びると共に、これらを車両後方側から覆っている。なお、第1ピラーガーニッシュ100は、第1フレーム部32Bの前壁部48B4にウレタン接着剤等による接合部104を介して取り付けられている。
一方、第2ピラーガーニッシュ102は、第2ピラーガーニッシュ86と同様の構成とされた本体部102Aと、当該本体部102Aの車両前方側の周縁部から第2フレーム部32Cの前壁部48C1及び傾斜壁部48C2に沿って車両外側に延びる前側側壁部102Bと、を備えている。そして、前側側壁部102Bは、前壁部48C1及び傾斜壁部48C2を車両前方側から覆っている。なお、第2ピラーガーニッシュ102は、傾斜壁部48C2にウレタン接着剤等による接合部106を介して取り付けられている。
なお、本実施形態においても、平断面視において、第1フレーム部32B、ウインドシールドモール72及び第1ピラーガーニッシュ100で構成された第1構成部108における運転者18の視線方向と直交する方向の幅寸法Y1は、標準瞳孔間距離A以下の寸法に設定されている。また、平断面視において、第2フレーム部32C、ドアフレーム76、ウェザーストリップ78、80及び第2ピラーガーニッシュ102で構成された第2構成部110における運転者18の視線方向と直交する方向の幅寸法Y2も標準瞳孔間距離A以下の寸法に設定されている。
このような構成によれば、第1透明板材54による作用並びに効果を除き、上述した第1実施形態と同様の作用並びに効果を奏する。また、本実施形態では、第1実施形態のように第1透明板材54及び第2透明板材56を設ける構成と比し、第1フレーム部32Bと第2フレーム部32Cとの間からの車両外側の視認性をより向上させることができる。
しかも、第1フレーム部32B及び第2フレーム部32Cにおける車室12内側に面する部分を第1ピラーガーニッシュ100及び第2ピラーガーニッシュ102で隠すことができる。したがって、本実施形態では、車室12内側から見たフロントピラー30の意匠性を確保することができる。
<上記実施形態の補足説明>
(1) 上述した実施形態では、フロントピラー30に設けられた貫通部40の形状が運転者18の視線方向から見て矩形状とされていたが、これに限らない。例えば、フロントピラー30の周辺部の構成等に応じて、貫通部40の形状を、運転者18の視線方向から見て車両上方側から車両下方側に向かうに従って拡幅する三角形状としてもよい。また、貫通部40が設けられている範囲も車両10の構成等に応じて適宜変更可能であり、貫通部40の構成に応じて第1透明板材54をブロック状にしてもよい。
(2) また、上述した実施形態では、右ハンドル仕様の車両10に本実施形態に係るフロントピラー構造を適用したが、これに限らず、左ハンドル仕様の車両において、車両幅方向左側のフロントピラーに本実施形態に係るフロントピラー構造を適用してもよい。
(3) さらに、上述した実施形態では、フロントピラー30の外側側面部30Aや内側側面部30Cに無機ガラスや高強度透明樹脂等で構成された透明板材が取り付けられていたが、これに限らない。例えば、フロントピラー30の構成等に応じて、低強度の透明樹脂材で構成された透明板材がフロントピラー30の外側側面部30Aや内側側面部30Cに取り付けられた構成としてもよい。また、この構成において、第1フレーム部32Bと第2フレーム部32Cとの間にトラス状の補強部材等を配置して、フロントピラー30を補強してもよい。
(4) 加えて、上述した実施形態では、第1フレーム部32Bと第2フレーム部32Cとの間隔Dが65[mm]に設定されていたが、車両10の構成に応じて間隔Dを拡げてもよいし、運転者18が車両外側を視認可能であれば、間隔Dを狭めてもよい。
(5) 上述した第1実施形態では、フロントピラー30の内側側面部30Cに中実部を備えた透明板材を取り付けたが、フロントピラー30の構成等に応じて、外側側面部30Aに中実部を備えた透明板材を取り付ける構成としてもよい。また、フロントピラー30の構成等に応じて、第1透明板材54に中実部54Aを設けることなく当該第1透明板材54を第2透明板材56と同様に一様な板厚の板状としてもよい。
(6) 上述した第2実施形態では、フロントピラー30の外側側面部30Aに透明板材が取り付けられていたが、これに限らない。一例として、フロントピラー30やその周辺の構成等に応じて、第1フレーム部32Bの車両後方側に面する後面部と第2フレーム部32Cの車両前方側に面する前面部との間に透明板材が架け渡される構成としてもよい。また、この構成において、透明板材を厚くして中実部として機能させる構成としてもよい。さらに、フロントピラー30の構成等に応じて、フロントピラー30の外側側面部30Aに取り付けられた透明板材に中実部を設けて、ロールオーバー時等の荷重に対する剛性を確保できるように構成してもよい。
10 車両
16 車両用シート(運転席)
18 運転者
24 ウインドシールドガラス
24A ウインドシールドガラスの車両幅方向外側の周縁部
30 フロントピラー
32B 第1フレーム部(第1骨格部)
32C 第2フレーム部(第2骨格部)
36 サイドドア
46B1 第1外壁部(第2取付壁部)
46B3 第2外壁部(第1取付壁部)
54 第1透明板材(透明部材、連結部)
54A 中実部
54A1 前面部
54A2 後面部
54B 第1延出部
54B1 側面部(第1側面部)
54C 第2延出部
54C1 側面部(第2側面部)
56 第2透明板材(透明部材、連結部)
58 接合部(第1接合部)
60 接合部(第2接合部)
72 ウインドシールドモール(前側シール部材)
76 ドアフレーム
78 ウェザーストリップ(後側シール部材)
80 ウェザーストリップ(後側シール部材)
A 標準瞳孔間距離

Claims (6)

  1. 運転席側のフロントピラーの一部を構成し、ウインドシールドガラスの車両幅方向外側の周縁部に沿って延在すると共に、長手方向から見た断面が閉断面となる閉断面構造とされた第1骨格部と、
    前記フロントピラーにおける前記運転席側に配置されたサイドドア側の一部を構成し、前記第1骨格部に対して間隔をあけて当該第1骨格部に沿って延在すると共に、長手方向から見た断面が閉断面となる閉断面構造とされた第2骨格部と、
    前記運転席に着座した運転者の視線方向から見て前記第1骨格部と第2骨格部との間に配置された透明部材と、
    を有し、
    前記フロントピラーの車両内側には、前記第1骨格部の車両内側の部分と前記第2骨格部の車両内側の部分とを連結する前記透明部材としての第1透明板材が取り付けられていると共に、
    前記フロントピラーの車両外側には、前記第1骨格部の車両外側の部分と前記第2骨格部の車両外側の部分とを連結する前記透明部材としての第2透明板材が取り付けられており、
    前記第1骨格部、前記第2骨格部、前記第1透明板材及び前記第2透明板材で閉断面構造が構成されている、
    フロントピラー構造。
  2. 前記第1骨格部及び前記第2骨格部は、平断面視における前記視線方向と直交する方向の幅寸法が標準瞳孔間距離以下の寸法に設定されている、
    請求項1に記載のフロントピラー構造。
  3. 平断面視における前記第1骨格部と前記第2骨格部との前記視線方向と直交する方向の間隔は、前記標準瞳孔間距離以上とされている、
    請求項2に記載のフロントピラー構造。
  4. 閉じた状態の前記サイドドアのドアフレームが前記第2骨格部に沿って延びていると共に、当該ドアフレームと当該第2骨格部との間に後側シール部材が介在しており、
    平断面視において、前記ドアフレーム、前記第2骨格部及び前記後側シール部材で構成された部分の前記視線方向と直交する方向の幅寸法が前記標準瞳孔間距離以下の寸法に設定されている、
    請求項2又は請求項3に記載のフロントピラー構造。
  5. 前記ウインドシールドガラスと前記第1骨格部との境界部に前側シール部材が配置されており、
    平断面視における前記第1骨格部及び前記前側シール部材で構成された部分の前記視線方向と直交する方向の幅寸法が、前記標準瞳孔間距離以下の寸法に設定されている、
    請求項~請求項4の何れか1項に記載のフロントピラー構造。
  6. 前記第1骨格部及び前記第2骨格部は、高張力鋼で構成されている、
    請求項1~請求項5の何れか1項に記載のフロントピラー構造。
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