JP7156278B2 - ガラス繊維ストランドの製造方法 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1においては、ブッシングのノズル(オリフィス)を通して紡出されつつある任意のガラス繊維フィラメントが切断(糸切れ)した場合、当該ノズルの先端に生成される溶融ガラスビーズの成長に伴う輝度または輻射熱の変化を、放射温度計によって電気信号としてとらえて、ガラス繊維フィラメントの糸切れを検知する技術が開示されている。
また、例えば所定値以上の輝度を有する高輝度物体のうち、壁部に付着して落下しない水滴等のパーティクルが、溶融ガラスビーズとして誤認されるのを極力防止することもでき、ガラス繊維フィラメントの糸切れをさらに確実に検知することができる。
このようなことから、本発明においては、ノズル先端の溶融ガラスコーンよりも下方の領域、より具体的には、予めノズルの先端より、当該先端に対して下方に1cm以上離間した位置までの近傍領域を除いた前記近傍領域よりも下方の領域を撮像することとしているため、前記溶融ガラスコーンの画像が画像データ内に取り込まれるのを極力避けることができ、溶融ガラスコーンが溶融ガラスビーズとして誤認されるのを防止することができる。
その結果、溶融ガラスビーズの存在をもって、ガラス繊維フィラメントの糸切れをより確実に検知することができる。
即ち、本発明に係るガラス繊維ストランドの製造方法によれば、ガラス繊維フィラメントの糸切れをより確実に検知することができる。
なお、以下の説明に関しては便宜上、図1乃至図3中に示した矢印の方向によって、ガラス繊維製造装置1の上下方向、前後方向、及び左右方向を規定して記述する。
また、図5、図6、及び図8においては、図面の上下方向をブッシング3の上下方向と規定して記述する。
先ず、本発明に係るガラス繊維ストランドSの製造方法の概要について、図1及び図6を用いて説明する。
ここで、ガラス繊維ストランドSは一般的に、以下の手順に従い製造される。
この際、溶融ガラスGは、略円錐状の溶融ガラスコーンCを形成しつつ、溶融ガラスコーンCの下端より糸状のガラス繊維フィラメントfとなって引き出される。
なお、溶融ガラスビーズBは、溶融ガラスGがブッシング3より糸状に引き出されることなく、略球状に膨出したものである。
また、ブッシング3は、溶融ガラスGとともに高温に熱せられて赤熱しており、輝度が高い状態となっている。
しかしながら、ガラス繊維フィラメントfは、揺らめきながら高速度で下方に引き出されており、これにより、ブッシング3の輻射光が、揺らめくガラス繊維フィラメントfに反射して、高輝度に輝くという特性を有している。
さらに、ガラス繊維フィラメントfに糸切れが発生した場合に形成される溶融ガラスビーズBも、赤熱して輝度が高い状態となっている。
しかしながら、溶融ガラスコーンCについては、略移動することなくその場に留まった状態にて所定値以上の輝度であり、また、ガラス繊維フィラメントfについては、超高速(紡糸速度)で落下するとともに、正常状態である限りにおいて、時間の経過があってもガラス繊維フィラメントfの紡糸経路上のいずれの場所でも輝度の変化が無いため、画像データ上では、時間の経過によっても高輝度物体100の移動の無い状態(定常状態)として認識されることから、本実施形態においては、所定値以上の落下速度にて移動する高輝度物体100のみを溶融ガラスビーズBとして判別することとしている。
次に、本発明に係るガラス繊維ストランドSの製造方法を具現化する、ガラス繊維製造装置1(以下、単に「製造装置1」と記載する)の全体構成について、図1乃至図3を用いて説明する。
図1に示すように、製造装置1は、複数のガラス繊維フィラメントf・f・・・を集束してガラス繊維ストランドSを製造するための装置である。
製造装置1は、主にフィーダー2、ブッシング3、噴霧ノズル4、アプリケータ5、集束ローラ6、ワインダー7、トラバース機構8、及び製造装置1全体の運転を制御するとともに、ガラス繊維フィラメントfの糸切れを検知する制御手段10などにより構成されている。
フィーダー2の底部には、ブッシング3が配設されている。
ブッシング3の下面には、各々の前記孔部に連通する中空部を有する、複数のノズル3a・3a・・・が突設されている。
なお、ガラス繊維フィラメント群Fは、噴霧ノズル4より噴霧される冷却液によって冷却される。
アプリケータ5は、集束剤Aが貯溜されたトレイ5a、及びガラス繊維フィラメント群Fに当接しつつ集束剤Aを塗布するための塗布ローラ5bなどにより構成される。
ここで、図2に示すように、集束ローラ6の軸方向の中央部には、両端部に比べて縮径された集束部6aが形成されている。
ワインダー7にはトラバース機構8が設けられており、当該トラバース機構8によって、ガラス繊維ストランドSは、ワインダー7に配置されたコレット9に対して、綾振りされつつ均等に巻き付けられる。
このような手順に従い、ガラス繊維ストランドSは、製造装置1によって製造される。
ここで、制御手段10は、主に撮像手段であるカメラ11、カメラ11によって撮像された画像データを画像処理する画像処理装置12、画像処理装置12による画像処理の結果に基づき溶融ガラスビーズB(図5を参照)を判別し、ガラス繊維フィラメントfの糸切れを検知する検知装置13、及び検知装置13より送られた電気信号に従い製造装置1全体の運転を制御する制御装置14などにより構成される。
また、デジタル式高速度カメラにおいては、撮像素子としてCCDイメージセンサやCMOSイメージセンサ等何れのものが備えられていてもよい。
そして、カメラ11は、これら複数のノズル3a・3a・・・を同時に撮像範囲に入れることができる、十分な画角θを確保するように設定されている。なお、十分な画角θを確保することが困難な場合、複数のカメラを利用することもできる。
但し、図3(b)に示す位置にカメラ11を配置した場合、カメラ11と、当該カメラ11から最も離れた奥側に配置されるノズル3aとの間の離間距離L2は長くなり、奥側に配置される前記ノズル3aから引き出されたガラス繊維フィラメントfの状態が、不鮮明に検知されるおそれがある。
この場合、ガラス繊維ストランドSの系統ごとにカメラ11・11・・・を複数配置する構成としてもよいし、2系統以上のガラス繊維ストランドS・S・・・を1台のカメラ11で撮像する構成としてもよい。
次に、本実施形態によって具現化されるガラス繊維ストランドSの製造方法において、形成途中のガラス繊維フィラメントfの糸切れを検知する方法について、図4及び図5を用いて具体的に説明する。
具体的には、図5(a)に示すように、製造装置1(図1を参照)によってガラス繊維ストランドSが製造されている状況下において、カメラ11の撮像領域Sa内では、ノズル3a・3a・・・より紡出された直後の複数のガラス繊維フィラメントf・f・・・が下方に移動する領域に捉えられており、この領域をカメラ11によって高速度撮影することにより撮像し、生データ(画像処理が行われていない、撮像直後の画像データ)である画像データを生成することにより、撮像工程(STEP-1)が行われる。
なお、この撮像工程(STEP-1)においては、連続的に、等時間間隔で複数の画像データが生成される。
例えば、撮像工程(STEP-1)において、1秒間あたり10~100個の(1/100~1/10秒間隔)画像データを生成する。
なお、画像処理装置12への画像データの送信は、個々の画像データを順次送信してもよく、また、複数の画像データを同時に送ってもよい。
但し、これに限定されることはなく、前記画像データは、例えば前記近傍領域を含んだ、ノズル3aの先端より、当該先端に対して下方に一定間隔だけ離間した位置までの領域を撮像することにより生成されることとしてもよい。
その結果、溶融ガラスコーンCは、所定値以上の輝度を有する高輝度物体100であることから、当該溶融ガラスコーンCの形状が、糸切れ以外の要因により変化した場合、後述する糸切れ検知工程(STEP-3)において、同じく高輝度物体100である溶融ガラスビーズBとして誤認されるおそれがある。
その結果、後述するように、溶融ガラスビーズBの存在をもって、ガラス繊維フィラメントfの糸切れをより確実に検知することができる。
この際、前述したように、カメラ11との配置関係において、より奥まった位置にてガラス繊維フィラメントfの糸切れが生じた場合であっても、ガラス繊維フィラメントfと重なった溶融ガラスビーズBは、外観において容易に認識可能である(図6(c)を参照)ことから、前記画像データにおいては、糸切れが生じた場所に関わらず、落下する溶融ガラスビーズBの画像が確実に取り込まれる。
画像処理工程(STEP-2)は、撮像工程(STEP-1)において生成された画像データを画像処理して、所定値以上の輝度を有する高輝度物体100・100・・・を抽出する工程である。
画像処理装置12には、生データである画像データにおいて、各位置における輝度を抽出するとともに、抽出された各位置の輝度に基づいて所定値(閾値)以上の輝度を有する物体を高輝度物体100・100・・・として抽出する輝度抽出プログラムなどが格納されている。
その結果、画像処理装置12によって画像データより抽出される高輝度物体100・100・・・としては、溶融ガラスビーズBだけに限らず、高速度で下方に引き出される正常状態のガラス繊維フィラメントfや、場合によっては、壁部に付着して落下しないパーティクルなどが含まれている。
糸切れ検知工程(STEP-3)は、画像処理工程(STEP-2)で実行した画像処理の結果に基づき、ガラス繊維フィラメントfの糸切れを検知する工程である。
ここで、検知装置13には、複数の画像データに基づいて、溶融ガラスビーズBの有無を判定し、当該溶融ガラスビーズBの存在をもってガラス繊維フィラメントfの糸切れを検知する糸切れ検知プログラムなどが格納されている。
具体的には、複数の画像データにおける高輝度物体100・100・・・の位置を比較し、高輝度物体100・100・・・の位置に変化が見られた場合、位置が変化した高輝度物体100を溶融ガラスビーズBと判定する。
そして、ガラス繊維ストランドSの形成を停止する電気信号を制御装置14に送信する。
即ち、前述したように、撮像工程(STEP-1)において、落下する高輝度物体100の位置は、撮像時刻の経過とともに、徐々に下方に移動する。
また、カメラ11の撮像時刻の間隔は常に一定である。
即ち、本実施形態においては、演算結果である高輝度物体100の落下速度(V)が1cm/秒以上である場合、当該高輝度物体100は溶融ガラスビーズBであると判別して、ガラス繊維フィラメントfが糸切れしたと判断して、ガラス繊維ストランドSの形成を停止することとしている。
なお、壁部に付着したパーティクル等を誤ってガラス繊維フィラメントfの糸切れと判断されることを防ぐため、演算結果である高輝度物体100の落下速度(V)が1cm/秒以上である場合、当該高輝度物体100は溶融ガラスビーズBであると判別することが好ましく、3cm/秒以上であることがより好ましい。
即ち、超高速で落下する正常状態のガラス繊維フィラメントfの輝度は、正常状態である限りにおいて、略同一となるため、画像データ上では、時間の経過によっても高輝度物体100の移動の無い状態(定常状態)として認識されるが、このようなガラス繊維フィラメントfに対して、糸切れしたガラス繊維フィラメントfに発生する溶融ガラスビーズBをより正確に判別することができる。
一方、水滴の落下速度は、溶融ガラスビーズBの落下速度よりも速い。
なお、高輝度物体100の落下速度(V)の上限値を1m/秒以下とすることが好ましい。
次に、別実施形態におけるガラス繊維フィラメントfの糸切れ検知方法について、図7乃至図11を用いて具体的に説明する。
別実施形態における、形成途中のガラス繊維フィラメントfの糸切れ検知方法は、前述した本実施形態におけるガラス繊維製造装置1と同じ装置、及び糸切れ検知方法と略同等な手順によって構成される一方、カメラ11(図1を参照)における、フレームレートと撮像領域Sb(図8を参照)の上下方向の範囲との関係の最適化を図るとともに、カメラ11によって連続的に撮像された画像データに基づき、輝度の差分を算出して高輝度物体100・100・・・を抽出し、高輝度物体100・100・・・の中から移動方向や移動速度の違いを判別することにより、溶融ガラスビーズBを特定する点において、本実施形態における糸切れ検知方法と相違する。
撮像工程(STEP-101)においては、図8(a)に示すように、製造装置1によってガラス繊維ストランドSが製造されている状況下において、ノズル3a・3a・・・より紡出された直後の複数のガラス繊維フィラメントf・f・・・が下方に移動する領域を、撮像領域Sbとして捉えるように設定されている。
その結果、後述するように、溶融ガラスビーズBの存在をもって、ガラス繊維フィラメントfの糸切れをより確実に検知することができる。
画像処理工程(STEP-102)は、撮像工程(STEP-101)において生成された画像データを画像処理して、所定値以上の輝度を有する高輝度物体100・100・・・を抽出する工程である。
画像処理装置12は、生データである画像データにおいて、各位置における輝度を抽出するとともに、抽出された各位置の輝度に基づいて所定値(閾値)以上の輝度を有する物体を高輝度物体100・100・・・として抽出する輝度抽出プログラムなどが格納されている。
この際、溶融ガラスビーズBは、落下途中の位置Pb1において、高輝度物体100として抽出される。また、水滴Dは、落下途中の位置Pd1において、高輝度物体100として抽出される。さらに、ミストMは、浮遊状態にある位置Pm1において、高輝度物体100として抽出される。
糸切れ検知工程(STEP-103)は、検知装置13により実行される。
検知装置13には、複数の画像データに基づいて、溶融ガラスビーズBの有無を判定し、当該溶融ガラスビーズBの存在をもってガラス繊維フィラメントfの糸切れを検知する糸切れ検知プログラムなどが格納されている。
ここで、画像処理データの各位置における輝度の差分演算は、連続して撮像された2個の画像データに基づく画像処理データにおいて、後に撮像された画像データに基づく画像処理データの各位置における輝度から、先に撮像された画像データに基づく画像処理データの各位置における輝度を引くことにより実行される。
また、溶融ガラスビーズBについては、位置Pb1における輝度の差分演算の結果が0を超えることから、高輝度物体100として抽出される。
また、水滴Dについては、位置Pd1における輝度の差分演算の結果が0を超えることから、高輝度物体100として抽出される。
さらに、ミストMについては、位置Pm1における輝度の差分演算の結果が0を超えることから、高輝度物体100として抽出される。
また、溶融ガラスビーズBについては、位置Pb1における輝度の差分演算の結果がマイナス値となることから除外され、且つ位置Pb2における輝度の差分演算の結果が0を超えることから、高輝度物体100として抽出される。
また、水滴Dについては、位置Pd1における輝度の差分演算の結果がマイナス値となることから除外され、且つ位置Pd2がカメラ11の撮像領域Sb(図8を参照)から外れた位置にあることから、高輝度物体100として抽出されない。
さらに、ミストMについては、位置Pm1における輝度の差分演算の結果がマイナス値となることから除外され、且つ位置Pm2における輝度の差分演算の結果が0を超えることから、高輝度物体100として抽出される。
従って、3個以上の画像演算処理データによって、高輝度物体100の移動方向を特定するための比較演算を実行することにより、このようなミストMを溶融ガラスビーズBであると誤認する可能性を少なくすることができ、複数の種類からなる高輝度物体100・100・・・の中から、溶融ガラスビーズBのみをより確実に特定することができる。
また、3個以上の画像演算処理データにおいて、物体が、偶発的に鉛直上方に移動し続けた場合でも、溶融ガラスビーズBよりも落下速度が遅いためにミストMであると判定される。
前述した別実施形態におけるガラス繊維フィラメントfの糸切れ検知方法においては、主に、連続する複数の画像処理データにおいて、各位置における輝度の差分を各々算出することにより、複数種類の高輝度物体100・100・・・の移動方向の違いを判別することとしているが、これに限定されることはなく、例えば、時間の経過に伴う高輝度物体100の軌跡の形状によって、複数種類の高輝度物体100・100・・・の移動方向の違いを判別することとしてもよい。
即ち、カメラ11の露光時間は、撮像領域Sbにおける上下方向の範囲(図8(b)中の寸法Y)に比べて、各画像データの撮像を開始してから終了するまでにおける、溶融ガラスビーズBの移動距離(図8(b)中の寸法Lg)が短くなり、且つ水滴Dの移動距離(図8(b)中の寸法Lw)が長くなる時間に設定されるのが好ましい。
また、第四画像処理データSc4の一端(本実施形態においては、下端)から中途部にかけて、一直線状に延びる軌跡の形状からなる高輝度物体100は、水滴Dであるとして、抽出された複数種類の高輝度物体100・100・・・から除外する。
さらに、直線以外の任意の軌跡の形状からなる高輝度物体100は、ミストMであるとして、抽出された複数種類の高輝度物体100・100・・・から除外する。
100 高輝度物体
D 水滴
f ガラス繊維フィラメント
G 溶融ガラス
Lg 溶融ガラスビーズBの移動距離
Lw 水滴の移動距離
S ガラス繊維ストランド
Sb 撮像領域
Sc1 第一画像処理データ(画像データ)
Sc2 第二画像処理データ(画像データ)
Sc3 第三画像処理データ(画像データ)
Sc4 第四画像処理データ(画像データ)
Sd1 第一画像演算処理データ(画像データ)
Sd2 第二画像演算処理データ(画像データ)
STEP-1 撮像工程
STEP-101 撮像工程
STEP-2 画像処理工程
STEP-102 画像処理工程
STEP-3 糸切れ検知工程
STEP-103 糸切れ検知工程
V 落下速度
X 撮像領域における上下方向の範囲
Claims (6)
- 複数のノズルより溶融ガラスを引き出すことで形成された、複数のガラス繊維フィラメントを集束してガラス繊維ストランドを形成する、ガラス繊維ストランドの製造方法であって、
前記複数のガラス繊維フィラメントを連続で撮像して複数の画像データを生成する撮像工程と、
前記複数の画像データから所定値以上の輝度を有する高輝度物体を抽出する画像処理工程と、
前記画像処理工程で実行した画像処理の結果に基づき前記ガラス繊維フィラメントの糸切れを検知する糸切れ検知工程と、を備え、
前記撮像工程において、
前記ノズルの先端から、当該先端より下方に1cm以上離間した位置までの領域を近傍領域として、当該近傍領域よりも下方の領域を撮像して前記複数の画像データを生成し、
前記糸切れ検知工程において、
前記複数の画像データに基づいて前記高輝度物体の位置の変化の有無を検知し、前記高輝度物体の位置の変化を検知した場合、前記ガラス繊維フィラメントが糸切れしたと判断する、
ことを特徴とするガラス繊維ストランドの製造方法。 - 前記糸切れ検知工程において、
前記複数の画像データに基づいて前記高輝度物体の落下速度を演算し、
前記演算に基づく落下速度が1cm/秒以上である場合、前記ガラス繊維フィラメントが糸切れしたと判断する、
ことを特徴とする、請求項1に記載のガラス繊維ストランドの製造方法。 - 前記糸切れ検知工程において、
前記複数の画像データに基づいて前記高輝度物体の落下速度を演算し、
前記演算に基づく落下速度が5m/秒以下である場合、前記ガラス繊維フィラメントが糸切れしたと判断する、
ことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のガラス繊維ストランドの製造方法。 - 前記撮像工程において、
前記複数の画像データの撮像領域における上下方向の範囲を、
ある瞬間に画像データが撮像されてから、次の画像データが撮像されるまでの間に、溶融ガラスビーズが移動する移動距離に比べて大きく、且つ水滴が移動する移動距離に比べて小さくなるように設定する、
ことを特徴とする、請求項1に記載のガラス繊維ストランドの製造方法。 - 前記糸切れ検知工程において、
前記複数の画像データに基づいて前記高輝度物体の移動方向を特定し、
特定された移動方向が鉛直方向である場合、前記ガラス繊維フィラメントが糸切れしたと判断する、
ことを特徴とする、請求項1または請求項4に記載のガラス繊維ストランドの製造方法。 - 前記撮像工程において、
前記複数の画像データは、前記複数のガラス繊維フィラメントを所定の露光時間によって撮像することにより生成され、
前記所定の露光時間は、
前記複数の画像データの撮像領域における上下方向の範囲に比べて、
各画像データの撮像を開始してから終了するまでにおける、
溶融ガラスビーズの移動距離が短くなり、且つ
水滴の移動距離が長くなる時間に設定され、
前記糸切れ検知工程において、
前記複数の画像データに基づいて前記高輝度物体の軌跡の形状を特定し、
特定された軌跡の形状が、一直線状に延び、且つ両端部がともに前記撮像領域内に捉えられている場合、前記ガラス繊維フィラメントが糸切れしたと判断する、
ことを特徴とする、請求項1または請求項4に記載のガラス繊維ストランドの製造方法。
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