JP2005247650A - ガラスストランド製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 繊維の糸切れ発生をより正確に検知して、糸切れ発生を即時に報知して復旧作業を円滑に行うことを可能にし、生産効率の向上及び復旧作業の省力化を図れるガラスストランド製造装置を提供する。
【解決手段】 溶融されたガラス1を収容するブッシング2の底部3に形成された複数の小孔から、上記溶融ガラスを引き出して繊維4とし、この繊維4を集束装置によって集束してワインダー10に巻取ってストランド7を製造するガラスストランド製造装置において、繊維4の糸切れ検出手段である温度センサ20と、この糸切れ検出手段から出力される信号に基いてストランド7の巻取り部の作動を制御すると共に、必要に応じて作業者に糸切れ発生を報知する制御手段であるマイクロコンピューター18とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、溶融したガラスを繊維状とし、これを集束してストランドを形成するガラスストランド製造装置に係り、特に、ガラス繊維を集束して巻取る際に、糸切れ発生を直ちに報知すると共にストランドの巻取部を非常停止させる機能を有するガラスストランド製造装置に関する。
ガラス繊維は、マット、クロス、プラスチック補強材など各種の用途に用いられている。ガラス繊維のうち長繊維を利用した製品の一つとして、長繊維を多数本集束して糸状としたストランドが知られている。ストランドは、短く切断してプラスチック補強材となるチョップドストランドの原料として、あるいはガラスクロスの原料として利用されている。
従来、上記のようなガラスストランド製造装置としては、図3に示すようなものが知られている。
同図に示すガラスストランド製造装置の上部には、ガラスを溶融する図示しない電気炉が設けられており、この電気炉で溶融されたガラス1は、ブッシング2に収容される。このブッシング2の底部3には、オリフィスと呼ばれる小孔が多数形成されており、溶融されたガラス1は、この小孔から自重で落下する。そして、この自重落下するガラス繊維4を引き出し、アプリケーターロール5を介して第1ギャザリングシュー6に導入し、ここで繊維4を集束してストランド7を形成する。
なお、アプリケーターロール5は、引き出された繊維4に集束剤(澱粉、シラン系樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、酢酸ビニル樹脂など)を塗布する機能を有し、また、第1ギャザリングシュー6は、通常V形状の溝を有し、この溝によって多数本の繊維4が1本のストランド7に集束される。
次に、ストランド7は、第2ギャザリングシュー8を介してトラバースワイヤー9によりワインダー10にセットされた紙チューブ11に綾をかけられながら巻取られる。
なお、このトラバースワイヤー9は、図示するように、回転すると共に回転軸に対して平行に往復移動を繰り返している。
そして、ワインダー10及びトラバースワイヤー9は、ワインダー制御装置12によってその回転数等が制御されており、ワインダー制御装置12は、操作盤13によってワインダー10及びトラバースワイヤー9の起動、停止が制御されている。
ところで、このようなガラスストランド製造装置の運転中に繊維4の切れが発生した場合には、作業者は、その切れの発生を目視によって、確認すると同時に、操作盤13を操作し、ワインダー10の回転を停止させ、復旧作業をした後、再起動するという作業をしている。通常1台のブッシング2に対し、1台のワインダー10でガラスストランドを製造し、複数台の装置が同時に稼動している。
しかるに、繊維4の切れが特に複数の装置で重複発生すると、前記した切れ発生時の処理が遅れる装置ができ、この処理が遅れると、オリフィスから落下してきた繊維4の束がアプリケーターロール5や第1ギャグリングシュー6に絡み付き、その復旧に多くの時間を要し、これが更に又、他の装置の復旧作業を非常に困難なものにするという悪循環を繰り返し、設備の稼動率低下、生産効率の低下を生ずるという問題があった。
一方、下記特許文献1には、溶融ガラスを入れた容器から引き出されるガラスフィラメントのような動くフィラメントの運動を監視する監視法において、フィラメントに至近の雰囲気条件を検知して前記雰囲気条件と前記フィラメントの運動により生ずる雰囲気条件の変化とを知り前記の雰囲気条件を指示する信号を生ずることを特徴とするフィラメント運動監視法が開示されている。そして、上記雰囲気条件の監視手段として、フィラメントの外方に熱電対を配置し、フィラメント付近のガス流の変化によって生じる温度変化を検出し、フィラメントの破断を検知することが記載されている。
特開昭47−28222号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されたフィラメント付近の温度変化によるフィラメントの破断の監視方法では、破断以外の理由によって温度変化が生じたときに誤動作を生じ、フィラメントの破断のみを正確に検知することができなかった。
本発明は、以上に記したような従来の問題点に鑑みて成されたものであり、繊維の糸切れ発生をより正確に検知して、糸切れ発生を即時に報知して復旧作業を円滑に行うことを可能にし、生産効率の向上及び復旧作業の省力化を図れるガラスストランド製造装置を提供する。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意研究した結果、繊維の周囲の温度は、繊維の糸切れだけでなく、ワインダースタート直後からの経過時間及びワインダーの反転開始直後からの経過時間によっても変化することに着眼し、これらの判断条件を取り入れることによって、繊維の糸切れの発生をより正確に検知できることを見出し、本発明をなすに至った。
すなわち、本発明のガラスストランド製造装置は、溶融したガラスを収容するブッシングの底部に形成された複数の小孔から、上記溶融ガラスを引き出して繊維となし、この繊維を集束装置によって集束してワインダーに巻取ってストランドを製造するガラスストランド製造装置において、
前記繊維の切れ発生を検出する糸切れ検出手段と、
この糸切れ検出手段から出力される信号に基いて前記ストランドの巻取り部の作動を制御すると共に、必要に応じて作業者に糸切れ発生を報知する制御手段とを備え、
前記糸切れ検出手段は、繊維周囲の温度を検出する温度センサからなり、
前記制御手段による糸切れ発生の判断は、前記温度センサにより検出される繊維周囲の温度が、定常時にこの温度センサにより検出される温度の移動平均値よりも、所定の値DT以上高く、かつ、ワインダースタート直後からの経過時間及びワインダーの反転開始直後からの経過時間が所定時間を経過している時に糸切れと判断することを特徴とする。
ワインダーが起動されると、停止中にブッシング直下に滞留していた高温のエアーが繊維の流れと共に下方に移動し、それが温度センサによって検知されるため、一時的な温度急上昇を招く。また、自動反転式ワインダーの場合には、現在巻取り中のコレットと、新しい紙チューブのセットされた待機中のコレットとが、回転可能な同一円盤上に設置されており、コレット上の紙チューブにストランドが所定量巻かれると、この円盤を回転させ、両者の位置を入れ替える反転が行なわれる。これによるワインダーの反転時に、繊維の巻取り速度が低下し、温度センサの周囲の温度が一次的に急上昇する。
そこで、本発明では、ワインダースタート直後からの経過時間及びワインダーの反転開始直後からの経過時間が所定時間を経過していないときには、繊維周囲の温度が定常時の温度よりも所定の値DT以上高くても糸切れとは判断しないようにした。これによって、誤動作をなくして糸切れをより正確に検知することが可能となった。
また、本発明では、糸切れが起きた時には、制御手段によって、ガラスストランド製造装置の巻取り部の作動を停止すると共に、作業者に切れ発生を報知するので、作業者は、糸切れの発生を見逃すことなく、迅速に復旧作業を行うことができる。
本発明においては、前記ワインダーの反転開始直後からの経過時間が所定時間を経過する前であっても、前記温度センサにより検出される繊維周囲の温度が、定常時にこの温度センサにより検出される温度の移動平均値よりも、前記所定の値DTよりも高く設定された値DT1以上高い時には糸切れと判断することが好ましい。
前述したワインダーの反転開始直後における一次的な温度急上昇は、糸切れ時に発生する温度の急上昇よりは小さいことから、そのような急上昇温度よりも更に高い温度に上昇したときには、糸切れと判断することができる。この態様によれば、温度センサにより検出される繊維周囲の温度が、定常時にこの温度センサにより検出される温度の移動平均値よりも、前記所定の値DTよりも高く設定された値DT1以上高い時には、糸切れと判断することにより、誤動作することなく、糸切れをより確実に検知することができる。
また、本発明においては、前記温度センサを、ブッシングと繊維から所定距離隔てた場所に配置することが好ましい。これによれば、繊維周囲の雰囲気温度の変化をより正確に検知することができる。
更に、本発明においては、前記制御手段が糸切れと判断したときは、この制御手段によってワインダーを停止させるようにすることが好ましい。これによれば、糸切れと判断されたときには、制御装置によってワインダーが直ちに停止するので、繊維の絡み付き復旧作業をしやすくすることができる。
更にまた、本発明によれば、前記制御手段が糸切れと判断したときは、この制御手段によってブザー及びランプを作動し、作業者に糸切れ発生を報知するようにすることが好ましい。これによれば、作業者は、切れ発生を即時発見することが可能になり、復旧作業を円滑に行なうことができる。
更にまた、前記制御手段が糸切れと判断したときは、前記ブッシングより引き出された繊維の落下により集束装置が被害を受けないようにするカバーを上記制御装置によって作動させるようにすることが好ましい。これによれば、オリフィスから落下してきた繊維の束がアプリケーターロールや第1ギャグリングシューに絡み付くのを防止し、復旧作業をしやすくすることができる。
本発明のガラスストランド製造装置によれば、糸切れの検出を迅速かつ誤動作なく確実に行なうことができるので、復旧作業を円滑に行なうことが可能になり、復旧作業の短縮化を図ることができ、結果として設備稼動率及び生産効率を向上させることができる。また、作業者は、目視により糸切れの発生を認識しなくても良いので、種々の作業に対する集中力が向上し、ひいては品質向上を図ることができる等の優れた効果を奏する。
以下、本発明によるガラスストランド製造装置の実施例を、図面に基いて詳細に説明する。
図1には、このガラスストランド製造装置の概略構成図が示されている。なお、図1において、図3に示した従来の装置と実質的に同一の部分には同付号を附し、機械的構成及びその作用の説明は省略する。
図1に示すように、ガラスストランド製造装置巻取部であるトラバースワイヤー9及びワインダー10の作動を制御するワインダー制御装置12と、カバー14の作動を制御するカバー駆動回路15と、作業者に繊維4の切れ発生を知らせる警報装置16は、入出力インターフェース17を介して制御手段としてのマイクロコンピュータ18に夫々接続されている。また、ブッシング2の底部3及び繊維4から所定距離隔てた位置に配設され、繊維4の切れ発生を検出する糸切れ検出手段としての温度センサ20が、A/Dコンバーター19を介してマイクロコンピュータ18に接続されている。
マイクロコンピュータ18には、マイクロコンピュータ18の操作を確認するための情報表示装置(CRT)21、及び情報を入力するためのキーボード22が夫々接続されており、処理データの確認及び入力等に用いられる。なお、必要があれば、情報を出力するためのプリンター23が接続されていてもよい。
なお、図示を省略したが、工場内には複数のガラスストランド製造装置が配置されており、個々のガラスストランド製造装置が上記と同様な態様で共通の1つのマイクロコンピュータ18に接続されている。すなわち、入出力インターフェース17及びA/Dコンバーター19には、複数のガラスストランド製造装置からの信号線が多チャンネルで接続されている。このように1台の汎用コンピュータで、複数のガラスストランド製造装置からの上記各信号を多チャンネルで処理することにより、設備コストが抑えられ、1台のCRTで複数台の装置をモニタリング可能で、複数台の装置を一括して設定変更が可能である等のメリットが得られる。
ここで、温度センサ20による繊維4の切れ発生の検出理論を詳細に説明する。
まず、定常時、すなわち、繊維4が切れを発生することなく第1ギャザリングシュー6によって、ストランド7が形成され、紙チューブ11に所定速度で巻取られている状態を考える。この状態においては、繊維4の移動速度は例えば1500m/分程度の高速であるので、前記したような位置に配置した温度センサ20の周囲には、繊維4の移動に伴なう気流(以下、ダウンエアーフローと称する。)が発生し、ブッシング2から温度センサ20に照射される強い軸射熱がこの気流によって放熱され、温度センサ20には、ほぼ一定の温度が検出される。一方、異常時、すなわち、繊維4に切れが発生した状態においては前記した気流が消失し、温度センサ20は、ブッシング2の強い軸射熱をまともに受けるので、温度センサ20による検出温度は、繊維4の切れ発生と同時に急上昇することになる。従って、温度センサ20による検出温度の変化をとらえることにより、繊維4の切れ発生を検出することが可能となる。
次に、図1に示したガラスストランド製造装置における制御部分の作用を、図2に示した動作フローチャートに基いて詳細に説明する。
(ステップ1)
マイクロコンピュータ18は、温度センサ20が検出した繊維4の周囲の雰囲気温度PTを、A/Dコンバーター19から入力する。ここで、温度センサ20の種類は多種知られているが、このような条件下で最適なデータを提供するものとして、熱電対を利用したCAセンサ(クロメル・アルメル)で、応答性を良くするために線径を細くした熱電対を用いたものが好ましい。なお、A/Dコンバーター19は、温度センサ20から出力される熱起電力をデジタルデータに変換して出力するものである。
(ステップ2)
マイクロコンピュータ18は、ステップ1で入力した検出温度PTの経過を一時的に記憶しており、現検出温度PTの直前の任意の時間内に検出された各PTの平均値を、定常時に検出される温度、すなわち移動平均値ATとし、この移動平均値ATと検出温度PTとの温度差が、設定基準温度DTよりも大きいか杏かの判断をする。この結果、(PT−AT)≧DTならばステップ3へ、(PT−AT)<DTであればステップ14へそれぞれ進む。
上記温度DTは、特に限定されないが、一般的には5〜30℃の範囲で設定することが好ましく、ブッシングの底部に形成された子孔が4000個以上の、多数本の繊維を高速で巻取る装置においては15〜30℃の範囲で設定することがより好ましく、前記子孔が4000個未満の装置の場合は5〜15℃の範囲で設定することがより好ましい。
(ステップ3)
マイクロコンピュータ18は、ワインダー制御装置12から、ワインダー運転及びワインダー反転に関する接点情報を、入出力インターフェース17を介して入力し、一時記憶する。
(ステップ4)
マイクロコンピュータ18は、ステップ3で入力した接点情報に基き、ワインダー10が運転中であるかどうかの判断をする。ワインダー10が運転中であれば、ステップ5へ、運転中でなければ、ステップ14へそれぞれ進む。
(ステップ5)
マイクロコンピュータ18は、ワインダースタート直後からの経過時間をカウントするタイマーが、T秒経過しているがどうかの判断をする。タイマーのカウントがT秒経過していればステップ6へ、経過していなければステップ14へそれぞれ進む。
なお、このタイマーは、ワインダー10の起動直後に発生する一時的な温度急上昇を、繊維4の切発生と誤検出させないための目的で設けられており、この一時的に急上昇した温度分だけ低下、回復するまでの時間を目途として設定されている。ワインダー10の起動直後に見られるこの一時的温度急上昇の原因は、ワインダー10の停止中にブッシング直下に滞留していた高温のエアーが繊維4の流れと共に下方に移動し、それが温度センサ20によって検知されるためである。
(ステップ6)
本実施例の自動反転式ワインダーの場合には、現在巻取り中のコレット10’ と、新しい紙チューブ11のセットされた待機中のコレット10”とが、回転可能な同一円盤上に設置されており、コレット1 0’上の紙チューブ11にストランド7が所定量巻かれると、この円盤を回転させ、両者の位置を入れ替える反転が行なわれる。
マイクロコンピュータ18は、ワインダー10のこの反転開始直後からの経過時間をカウントするタイマーが、t秒経過しているがどうかの判断をする。このタイマーのカウントがt秒経過していれば、ステップ8へ、経過していなければステップ7へそれぞれ進む。
なお、このタイマーは、ワインダー10の反転時にストランド7の巻取りが終了した紙チューブ11からストランド7を切断する時に、繊維4の巻取り速度が低下し、これに伴なって温度センサ20の周囲の温度が一時的に急上昇することに起因する繊維4の切れ発生の誤検出を防止する目的で設けられているものである。
(ステップ7)
マイクロコンピュータ18は、ステップ1で入力した検出温度PTと遅れ移動平均値ATとの温度差が設定基準温度DT1よりも大きいか否かの判断をする。
この結果、(PT−AT)≧DT1ならばステップ8へ、(PT−AT)<DT1ならばステッブ14へそれぞれ進む。
この場合、前述の理由により設置基準温度DT1は、通常巻取り時における設定基準温度DTよりは一般に大きく、また、ワインダー10の反転中に通常発生する温度急上昇量よりも大きい値に設定されている。
上記設定基準温度DT1は、特に限定されないが、一般的には前記設定基準温度DTよりも10〜30℃高いことが好ましく、15〜20℃高いことがより好ましい。
(ステップ8)
マイクロコンピュータ18は、以上の処理により、定常の温度に対し、雰囲気温度が設定基準温度より高い値で検出されると、入力インターフェース17を介して、ワインダー制御装置12にワインダー10の停止指令を、カバー駆動回路15にカバー14の駆動信号を夫々出力し、ワインダー10を非常停止すると共に、カバー14によりアプリケーターロール5を保護する。
(ステップ9)
マイクロコンピュータ18は、入力インターフェース17を介して警報装置16に作動指令を出力し、アラームブザーをT1秒間だけ作動させる。
(ステップ10)
マイクロコンピュータ18は、ステップ9と同様にして、アラームランプを点灯させる。
(ステップ11)
マイクロコンピュータ18は、ワインダー制御装置12から入出力インターフェース17を介してワインダー10の運転信号を入力し、ワインダー10が完全に停止したか否かの判断をする。
(ステップ12)
作業者により復旧作業が完了すると、再起動信号が発せられ、この信号はマイクロコンピュータ18に入力されると同時に、ワインダー10はワインダー制御装置により再起動される。なお、カバー14の待避は、作業者によって復旧作業の中で行なわれる。ワインダーが再起動すると、アラームランプが消灯する。
(ステップ13)
マイクロコンピュータ18によって、繊維4の切れ発生なしと判断されているので、マイクロコンピュータ18は、予め記憶されているガラスストランド製造装置の制御プログラムを実行し、ステップ1に戻る。
以上のように、マイクロコンピュータ18は、温度センサ20の検出温度PTと移動基準温度ATとの差が、ワインダー10の運転中であって、ワインダー10の起動後所定時間経過後及びワインダー10の反転開始後所定時間経過後である場合には、設定基準温度DTと等しいか、大きいとき、あるいは、ワインダー10の反転開始後所定時間内である場合には、設定基準温度DT1と等しいか、大きいときには、それぞれ繊維4に切れが発生したものと判断し、アプリケーターロール5にカバー14をかぶせ、ワインダー10を停止させ、アラームブザー及びアラームランプを作動させることになる。
なお、温度センサ20の設置位置は、定常時の温度検出バラツキの少ない場所、つまり、繊維4の流れにより形成される気流が最も安定している場所であり、かつ、ブッシング2からの軸射熱を多く受け、その結果として繊維4の切断時に急激な温度上昇パターンの得られる場所が最適位置であり、この位置は、図2に示されているように、ブッシング2の底部3から垂直距離H及び繊維4から水平距離Kだけ離れた点である。このH及びKは実験等により求めることができるが、一般的には、上記垂直距離Hは、50〜200mmが好ましく、50〜150mmがより好ましい。また、上記水平距離Kは、30〜90mmが好ましく、30〜50mmがより好ましい。更に、温度センサ20の設置数は、繊維4の形成されている幅や検出精度等の要求によって適宜定めれば良い。
また、ブッシングにおける小孔付近には、図示しない冷却フィンが配置されることがあるが、温度センサ20をこの冷却フィンに取付けて、冷却フィンの温度を検出するようにしても良い。上記冷却フィンの温度も、繊維の糸切れによって変化するので、繊維の糸切れを精度よく検出することができる。
そして、マイクロコンピュータ18による温度センサ20からの検出信号のスキャンタイムは、検出精度等の要求により定めれば良いが、1〜2秒が好ましい。
本発明は、溶融したガラスを繊維状とし、これを集束してストランドを形成するガラスストランド製造装置として好適に用いられる。
本発明によるガラスストランド製造装置の実施例を示す概略構成図である。 同装置の動作フローチャートである。 従来のガラスストランド製造装置の概略構成図である。
符号の説明
1:溶融されたガラス
2:ブッシング
3:ブッシングの底部
4:繊維
5:アプリケーターロール
6:第1ギャザリングシュー
7:ストランド
8:第2ギャザリングシュー
9:トラバースワイヤー(ガラスストランド製造装置巻取部)
10:ワインダー(ガラスストランド製造装置巻取部)
10’、10”:コレット(ワインダーの一部)
11:紙チューブ
14:カバー
18:マイクロコンピュータ(制御手段)
20:温度センサ(糸切れ検出手段)

Claims (6)

  1. 溶融したガラスを収容するブッシングの底部に形成された複数の小孔から、上記溶融ガラスを引き出して繊維となし、この繊維を集束装置によって集束してワインダーに巻取ってストランドを製造するガラスストランド製造装置において、
    前記繊維の切れ発生を検出する糸切れ検出手段と、
    この糸切れ検出手段から出力される信号に基いて前記ストランドの巻取り部の作動を制御すると共に、必要に応じて作業者に糸切れ発生を報知する制御手段とを備え、
    前記糸切れ検出手段は、繊維周囲の温度を検出する温度センサからなり、
    前記制御手段による糸切れ発生の判断は、前記温度センサにより検出される繊維周囲の温度が、定常時にこの温度センサにより検出される温度の移動平均値よりも、所定の値DT以上高く、かつ、ワインダースタート直後からの経過時間及びワインダーの反転開始直後からの経過時間が所定時間を経過している時に糸切れと判断することを特徴とするガラスストランド製造装置。
  2. 前記ワインダーの反転開始直後からの経過時間が所定時間を経過する前であっても、前記温度センサにより検出される繊維周囲の温度が、定常時にこの温度センサにより検出される温度の移動平均値よりも、前記所定の値DTよりも高く設定された値DT1以上高い時には糸切れと判断する請求項1記載のガラスストランド製造装置。
  3. 前記温度センサを、ブッシングと繊維から所定距離隔てた場所に配置した請求項2に記載のガラスストランド製造装置。
  4. 前記制御手段が糸切れと判断したときは、この制御手段によってワインダーを停止させるようにした請求項1〜3のいずれか1つに記載のガラスストランド製造装置。
  5. 前記制御手段が糸切れと判断したときは、この制御手段によってブザー及びランプを作動し、作業者に糸切れ発生を報知するようにした請求項1〜4のいずれか1つに記載のガラスストランド製造装置。
  6. 前記制御手段が糸切れと判断したときは、前記ブッシングより引き出された繊維の落下により集束装置が被害を受けないようにするカバーを上記制御装置によって作動させるようにした請求項1〜5のいずれか1つに記載のガラスストランド製造装置。
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