JP2024521835A - 繊維化装置の制御方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、回転軸(A)を中心に回転駆動するシャフト(2)、シャフト(2)に固定され、複数の一次オリフィス(31)を有する一次環状壁(30)を提供されている遠心分離機(3)、及び遠心分離機(3)に溶融ガラス(20)を供給する手段、を含む回転アセンブリ(1)を用いてガラス繊維を形成する方法に関し、ここで、回転アセンブリ(1)の回転から生じる遠心力の影響下で、ガラスの一次リザーブ(R1)が、遠心分離機(3)の一次環状壁(30)に対して形成される。これは、カメラ(7)を用いて、遠心分離機(3)の少なくとも1つの一次画像を取得すること、画像処理システム(72)によって少なくとも1つの一次画像を処理すること、及び一次画像からのデータを処理するシステム(74)によって一次リザーブ(R1)の体積を代表するパラメータを評価すること、を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、ガラス繊維の形成方法に関する。
本発明による方法は、特には、例えば、熱遮断製品及び/又は音響的遮断製品の構成など、において用いられることを意図された、ミネラルウールの工業的生産に適用される。
ガラス繊維形成装置、すなわち繊維化装置は、典型的には、遠心分離機を有し、これは、繊維化スピナーとも呼ばれ、複数のオリフィス(以下、一次オリフィス)が貫通している、「一次」壁又は「ストリップ」と呼ばれる環状壁を含む。繊維化装置はまた、モーターによって回転されるように意図され、かつ遠心分離機が取り付けられる、シャフトを有する。
繊維化装置には様々なタイプがある:いくつかの場合では、いわゆる「底部有」遠心分離機は、その下方末端部において閉じられている。この場合、動作中、適当な供給手段から生じる溶融ガラスの流れは、遠心分離機の底部に直接流れる。遠心力の作用の下で、溶融ガラスは、一次環状壁上に吹き付けられ、そこでガラスの一次リザーブが形成される。
他の場合、いわゆる「底部無」スピナーは、その下方末端部において開いている。このような場合、一般的には、シャフトは中空であり、その上方末端部において溶融ガラス供給手段に接続されている。その下方末端部では、シャフトは、遠心分離機内に配置されており、かつ遠心分離機及びシャフトと共に回転することを意図されている、バスケットに接続されている。バスケットは、複数のオリフィスが貫通している二次環状壁を有する。
ガラス繊維形成装置が動作中であり、遠心分離機、シャフト、及びバスケットがシャフトの軸を中心に回転しているとき、溶融ガラスは、シャフト内に流れ込み、バスケットへと流れる。回転の影響下で、溶融ガラスは、二次リザーブを形成している、バスケットの二次環状壁上に吹き付けられ、バスケットの複数の二次オリフィスを通過し、嵩高いフィラメントの形態で、一次リザーブを形成している、遠心分離機の一次周壁上に吹き付られる。
いずれの場合(底部有遠心分離機又は底部無遠心分離機)においても、遠心力の影響下で、一次リザーブのガラスは、フィラメントの形態で一次オリフィスによって吹き付けられる。これらのフィラメントはその後、スピナーの壁に沿って進みながら、高温かつ高速で環状の引き込み流の作用を受け、この流れがそれらを細くし、それらを繊維に変化させる。形成された繊維は、この気体状の引き込み流によって、一般的には気体透過性のストリップからなる、受入装置に巻き込まれる。この方法は「内部遠心分離」と呼ばれる。
この方法は、特には遠心分離機に関する、数多くの改良の対象となっており、繊維の品質を向上させることを目的としている。
例えば、一次オリフィスを環状列にわたって分布させるとともに、オリフィスの直径をストリップの頂部に位置する列からその下方部分に向かって減少させることは、繊維化の品質を向上させることを可能にすることが立証されている。
この基本原理には、特に仏国特許発明第2443436号明細書で教示されているように、さらなる改良が加えられており、この手段は、スピナーのストリップの頂部から底部への溶融材料の層流を得ることを可能にする。
欧州特許出願公開第1370496号明細書に記載されている別の改変は、繊維の品質を向上させ、効率を高めるために行われている。この改変は、ストリップのオリフィスを、重なり合って配置されている複数の環状領域内に分布させることを含み、少なくとも2つの環状領域は、5%以上異なる、単位表面積当たりのオリフィス数を有する。
本発明はまた、得られる繊維の品質を向上させることも目的としている。
それは、上記のガラス繊維の形成方法における改良を提案している。
したがって、本発明は、以下を含む回転アセンブリによってガラス繊維を形成する方法に関する:
- 回転軸を中心に回転するシャフト、
- シャフトに固定され、複数の一次オリフィスを有する一次環状壁を提供されている、遠心分離機、及び、
- 遠心分離機に溶融ガラスを供給する手段。
ここで、回転アセンブリの回転から生じる遠心力の影響下で、ガラスの一次リザーブが、遠心分離機の一次環状壁に対して形成され、
この方法は、以下の工程を含む:
(a) カメラを用いて、遠心分離機の少なくとも1つの一次画像を取得すること、
(b) 画像処理システムによって、上記少なくとも1つの一次画像を処理すること、及び、
(c) 一次画像からのデータを処理するシステムによって、一次リザーブの体積を代表するパラメータを評価すること。
本発明は、繊維形成方法の1つのパラメータを自動的に評価することを提案し、これは、得られるファイバーの品質、及び遠心分離機の良好な作動に影響を及ぼすものとして確立されている;すなわち、遠心分離機の環状壁に対して形成される溶融ガラスのリザーブの体積である。
上記で説明したように、遠心分離機が回転し、溶融ガラスが供給されると、溶融ガラスの一次恒久リザーブが、その周縁ストリップに対して形成され、遠心分離機の複数の一次オリフィスに供給される。
遠心分離機の一次タンク内に収容されるガラスの体積は、繊維化装置の動作における重要なパラメータである。この体積は、溶融ガラスに適用される圧力を定義する。しかしながら、この圧力は、ガラスが一次オリフィスを通って出る速度を決定し、これ自体が、製造されるフィラメントの品質に影響を及ぼす。したがって、下記のことが立証されている:
溶融ガラスに適用される圧力が低すぎる場合、スピナーから出るフィラメントは、フック形状を有する。得られた繊維は品質が悪い。
圧力が高すぎる場合、リザーブの体積が大きくなりすぎるため、バーナーから最も遠く、遠心分離機の内側に向かって位置する溶融ガラスが、冷え始め、又はさらには固まり始め、このことは遠心分離機を損傷させうる。場合によっては、溶融ガラスが、遠心分離機から、その下方開口部を通って突出することもあり、火災の危険性を伴う。
一次リザーブの体積を代表するパラメータを制御することは、この圧力を制御すること、及び随意にガラス繊維形成装置の動作をリアルタイムで調整することを可能にする。
評価されるパラメータは、リザーブの体積を代表するパラメータである。実際の体積は、特許請求の範囲の方法の範囲内では必ずしも計算されない。評価されるパラメータは、特にはこの体積に比例しうる。これは例えば、一次画像上で測定されたガラスの高さ、並びに遠心分離器及びカメラの特徴から幾何学的に計算された、リザーブの(水平方向の)厚さである。
本発明による方法は、あらゆるタイプの繊維化装置に適用される。
特に、カメラによって取得される一次画像は、回転アセンブリの底部の少なくとも一部の画像でありうる。この画像は、遠心分離機の少なくとも下部を示す。
一例によれば、遠心分離機は、その下方末端部において開口部を含み、工程(a)において、一次画像は、この開口部を通して取得される。この遠心分離機は、「底部無し」であると言われる。例えば、一次環状壁は、自由下方縁部を含むか、又は一次環状壁は、その下方末端部において、下方壁若しくはカフ(折り返し)によって延長され、これらは、遠心分離機の内部に向かって延在し、かつ環状壁と角度を形成し、開口部は、カフの自由縁部によって区画される。
この場合、特に、工程(a)で用いられるカメラは、好ましくは、回転軸と角度を形成する観察方向を有する。このようにして、カメラは、特には、遠心分離機の軸の方を向いている一次リザーブの自由表面を直接見うる。
別の構成によれば、遠心分離機は、底部(中実)を含み、取得される画像は、遠心分離機の底部の少なくとも一部の画像である。この場合、一次リザーブの体積は、遠心分離機の底部上の色の変化から、特には可視光で作動する光学カメラ又は赤外線カメラのいずれかによって得られる遠心分離機の底部上の色の変化から、評価されうる:遠心分離機の底部は、ガラスの流れが垂直に落下する位置において、リザーブに沿って落下する位置よりも高い温度を有する(ガラスは、一次環状壁に向かって吹き付けられる際に、少し冷却する時間を有する)。リザーブの境界を、画像処理(コントラスト、閾値処理など)によって得うる。
代替として、特には底部(中実)を有する遠心分離機の場合、画像は場合によっては遠心分離機の上部から取得されうる。
一例によれば、工程(b)において、画像処理は、一次画像上の一次リザーブの少なくとも1つの境界を識別することを含む。
一例によれば、少なくとも1つの境界は、遠心分離機の開口部の縁部、及び一次リザーブの上方縁部を有する。
一例によれば、少なくとも1つの境界の識別は、輪郭を検出するためのデジタル方法によって、特には閾値処理によって、少なくとも1つの一連の点を決定すること、及び上記一連の点を楕円調整することを含む。
一例によれば、工程(a)における画像取得は、赤外線カメラを用いて行われる。
一例によれば、この方法は、工程(c)の前に、取得された一次画像上で回転アセンブリの要素を測定することによって、かつ測定値を上記要素の既知の寸法と比較することによって、データ処理システムを較正する工程(b’)を含む。
一例によれば、この方法は、工程(a)~(c)が少なくとも1回連続した最後において、公称値に対するリザーブの体積の偏差を決定し、上記偏差の関数として回転アセンブリの回転速度を調整する、工程(d)をさらに含む。
一例によれば、工程(d)の前に、工程(a)~(c)が、少なくともN回連続して、特にはN回連続して、時間的に規則的な間隔をおいて、例えば少なくとも30秒間をおいて、行われる。
一例によれば、回転アセンブリの回転速度が、工程(d)の最後において、所定の最大値に達すると、警告が発せられる。
遠心分離機が、その下方末端部において開口部を含む場合、回転アセンブリは、通常、バスケットを含み、これは、シャフトの下方に配置され、シャフトに固定され、かつ複数の二次オリフィスを有する二次環状壁を提供されており、回転アセンブリの回転から生じる遠心力の影響下で、ガラスの二次リザーブが、二次環状壁に対して形成される。この場合、有利には、カメラ(又は別のカメラ)によってバスケットの底部を見ることもありうるし、方法は、二次リザーブの体積を代表するパラメータを、遠心分離機の上記少なくとも1つの一次画像又は別のいわゆる二次画像から得られるデータを処理するためのシステムによって、評価することをさらに含みうる。
特に、二次リザーブの体積は、特には可視光で作動する光学カメラ又は赤外線カメラのいずれかによって得られる、バスケットの底部上の色の変化から評価されうる:バスケットの底部は、ガラスの流れが垂直に落下する位置において、二次リザーブに沿って落下する位置よりも高い温度を有する。リザーブの境界を、画像処理(コントラスト、閾値処理など)によって得うる。
本発明はまた、以下を含む回転アセンブリを有するガラス繊維形成装置に関する:
- 回転軸を中心に回転するシャフト、
- シャフトに固定され、複数の一次オリフィスを有する一次環状壁が提供されている、遠心分離機。
回転アセンブリは、その回転から生じる遠心力の影響下で、ガラスの一次リザーブが、一次環状壁に対して形成されるように、構成され、
装置は、以下をさらに有する:
- 遠心分離機の少なくとも1つの一次画像を取得する手段、
- 上記少なくとも1つの一次画像を処理するためのシステム、及び、
- 一次リザーブの体積を代表するパラメータを、一次画像からのデータから評価するように構成されている、データ処理システム。
本発明はまた、コンピュータプログラムであって、上記プログラムがコンピュータ上で実行される場合に、上記で定義された方法のうち少なくとも工程(b)及び(c)を実行するための命令を含むコンピュータプログラムに関する。
一例によれば、コンピュータプログラムは、上記プログラムがコンピュータ上で実行される場合に、上述した工程(d)を実行するための命令をさらに含む。
本発明はまた、このようなコンピュータプログラムが記録されている、コンピュータ読み取り可能な媒体に関する。
本発明の他の特徴及び利点を、図面に関連して説明する:
図1は、軸方向平面に沿った、本発明によるガラス繊維形成装置の、断面を示す; 図2は、図1の詳細図である; 図3は、図1のカメラによって取得された画像の一例である(見やすくするために、ネガで示す); 図4は、回転アセンブリの回転速度における変動が、二次リザーブの体積に与える影響を示す試験結果を示す; 図5は、回転軸方向を向いたカメラで見られるような、バスケットの概略図である。
図1は、本発明によるガラス繊維形成装置100の断面図を表す。
ガラス繊維形成装置100は、駆動モーター8の影響下で、軸Aの周りを回転する回転アセンブリ1を有する。
回転アセンブリ1は、モーター8によって回転させられるように意図された、軸Aのシャフト2を有する。
装置はさらに、複数のオリフィス(以下、一次オリフィス)31によって貫通された、環状側壁(以下、一次壁)30、及び遠心分離機3の頂部を形成しているウェブ32を有する、遠心分離機3を含む。例では、遠心分離機3は、ウェブ32の延長線上にある、チューリップ4を介して、シャフト2に固定されている。ガラス繊維形成装置100が繊維化位置にあるとき、軸Aは垂直である。
本明細書の残りの部分では、「上」、「下」、「上側」及び「下側」、並びに「上方」及び「下方」部分は、遠心分離機1が遠心分離位置にある場合、すなわち図1のように遠心分離機の回転軸Aが垂直軸上にある場合に、垂直軸に対して相対的に定義される。
図示した特定の例では、一次環状壁30は、その下方末端部において、下方壁又はカフ33によって延長されており、これらは、遠心分離機3の内部に向かって延在し、一次環状壁30と角度を形成している。ここで、カフ33は、繊維化位置内でほぼ水平に延在している。中央開口部34(ここでは円形断面)は、カフ33の自由縁部によって区画されている。遠心分離機1は、「底部無」であると言われる。
図1に示すように、シャフト2は中空である。これは、その上方末端部において、溶融ガラスを供給する手段(図示せず)に接続されている中央チャネル20を有する。その下方末端部では、シャフト2は、二次オリフィス51と呼ばれる複数のオリフィスによって貫通された、二次環状側壁50、及び底部52を有する、バスケット5に接続されている。バスケット5は、図1に見られるように、遠心分離機3の内部に位置している。
ガラス繊維形成装置100はまた、高温ガス状の延伸ジェットを生成する、少なくとも1つの環状バーナー6を有する。ガス延伸ジェットは、高温ガス流れ(典型的には1350℃~1600℃)であり、ガス延伸ジェットが遠心分離機3の環状壁30に対して接線方向になるように、環状バーナー6からその出口60を通って出る。繊維化位置では、環状バーナー6の出口60は、遠心分離機3の一次環状壁30の上方に位置する。
ガラス繊維形成装置100の動作時、遠心分離機3、シャフト2、及びバスケット5が軸Aを中心に回転する。溶融ガラスは、溶融ガラス供給手段からシャフト2内に流入し、バスケット5に至る。回転の影響下で、溶融ガラスは、バスケット5の二次環状壁50上に吹き付けられ、上記環状壁50に対して恒久的なリザーブR2(以下、二次リザーブ)を形成する。上記二次リザーブR2から得られる溶融ガラスは、バスケット5の複数の二次オリフィス51(約1.5mm~3mmの直径を有する)を通過し、嵩高いフィラメントV1(直径約2mm)の形態で、遠心分離機3の、通常「ストリップ」と呼ばれる、一次環状側壁30上に吹き付けられる。次いで、溶融ガラスR1の一次恒久リザーブが、遠心分離機3内に形成され、それによって、一次環状側壁30内に貫通された複数のオリフィス31に供給される。溶融ガラスは最終的に、遠心分離機3の複数の一次オリフィス31(約0.5mm~1mmの直径を有する)を通過して、プレ繊維V2を形成する。バーナー6からのガス状の延伸ジェットの作用の下で、プレ繊維V2は引き伸ばされ、それらの終端部分は、不連続繊維V3を生成し、これらは、次いで遠心分離機3の下方で回収される。
本発明に従って、一例として取り上げた装置は、遠心分離機の一次リザーブR1の体積を、自動化された様式で評価することを意図された手段を含む。
これらの手段は、以下を含む:
遠心分離機3の少なくとも1つの一次画像を取得する手段、
上記少なくとも1つの一次画像を処理するシステム72、及び、
一次リザーブの体積を代表するパラメータを、画像からのデータから評価するように構成されているデータ処理システム74。
画像取得手段は、本明細書において、回転アセンブリ1の底部に向けられているカメラ7を有する。
一次リザーブR1の体積を代表するパラメータは、図1の詳細図である、図2に関連して説明される。
軸方向平面(すなわち、軸Aを含む)における回転アセンブリ1の断面図において、第1基準点P1が特定され、これは、遠心分離機3の側壁30(これは、一般的には、実質的に垂直に延在する)と、曲率半径RCを有する、丸みを帯びたウェブ32との間の、内側接合線に対応する。
一次リザーブR1の上方境界に対応する、リザーブR1の高点Mも特定される。高点Mは、典型的には、ウェブ32の点であるが、リザーブR1がゼロの場合には、側壁30の点でありうる。
最後に、カフ33の縁部33aの、上方境界に対応する第2基準点P2が特定される。
データ処理システム72によって評価される、リザーブR1の体積を代表するパラメータは、例えばリザーブの厚さeであり、これは基準点P1と高点Mとの間の、水平方向に測定された距離に対応する。
本発明に従って、リザーブの厚さeは、カメラ7によって、遠心分離機3の一次画像の取得すること、及び上記画像を用いることによって、決定される。
例では、カメラ7は、カフ33の縁部33aの上方境界の少なくとも一部、及び一次リザーブR1の上方境界の一部を示す画像を取得するように方向付けられる。カメラの観察方向は、水平に対して0°又は90°とは異なる角度φを形成し、したがって回転軸Aとともに軸90-φを形成する。実際には、図1に示すように、カメラの光軸は、バスケット5の下方面の中心Oの方向に向けられる。
マトリックスカメラによってこのように取得された画像の例(ネガ)を、図3に示し、以下により詳細に説明する。
カメラ7は、マトリックスカメラ、又は特に有利には赤外線カメラでありうる。
カメラは、カメラによって取得された一つ又は複数の画像の処理システム72、及び画像処理システム72と通信するデータ処理システム74を、実行するコンピュータプログラムを含むコンピュータ70に接続されている。
実際には、コンピュータプログラムは以下の命令を含む:
コンピュータ上で実行される時の、
- 画像の取得、ここでは一次リザーブR1の画像の取得、
- 画像処理システム72による画像の処理、
- データ処理システム74による、画像処理からのデータの処理。
カメラ7によって取得された各画像について、画像処理システム72は、例えば「輪郭検出」タイプの方法によって、リザーブR1の上方境界及びカフ33の縁部33aの上方境界を検出する。このタイプの検出はよく知られており、光強度の急激な変化に対応する、画像の点を特定することからなる。いくつかの方法、例えば閾値処理、又は画像のコントラスト勾配の決定などを含む方法が、存在する。
輪郭検出は、非常に有利には、こうして決定された輪郭の楕円調整工程によって完了される。
図3において、楕円E1は、一次リザーブR1の上方境界に対応する。楕円E2は、カフ33の縁部33aの上方境界に対応する。楕円E3は、バスケット5の底部52の外側輪郭に対応する。
リザーブR1の輪郭が特定されると、データ処理システム72は、遠心分離機3の既知の幾何学的特徴、リザーブR1の画像を取得するために用いられるカメラ7の特徴、及びリザーブの上方境界とカフ33の縁部33aの頂部との間の、画像上で、測定された高さhから、リザーブR1の厚さを計算しうる。
計算に用いうる遠心分離機3の幾何学的特徴は以下の通りである:
- 原点がバスケット5の下方面の中心である、基準フレームx、yにおける、基準点P1の座標x1,y1;
- 基準フレームx、yにおける、基準点P2の座標x2、y2;
- ウェブ32の内側面の曲率半径RC;
- ウェブE2の曲率中心Cと遠心分離機3の軸Aとの間の、水平方向に測定された距離DC。
計算に用いうるカメラ7の特徴は以下の通りである:
- カメラ7とバスケット5との間の距離D;
- 視線と水平との間の角度φ;
- 焦点距離f;
- 各ピクセルのサイズ。
これら全てのパラメータから、システムは、下記の式1により、高さh0を計算しうる。
次に、システムは、原点P1の基準フレーム(u、v)において(uはカメラの視線に平行)、下記の式2~式5を用いてeを計算しうる:
基準フレームu,vにおける点Mの縦座標vは、下記の式2によって得られる:
次に、下記の通りである:
基準フレームu,vにおける点Mの横座標uは、下記の式4によって得られる:
次に、eは式5を用いて得られる:
有利には、データ処理システム74は、動作前又は定期的な様式において、較正を受けるように構成される。取得された画像上で識別されたバスケット5の輪郭は、既知であるバスケット5の実際の寸法、及び画像中で識別された輪郭の寸法から、この較正を行うために用いられうる。
画像を取得する工程、この画像を、そこからリザーブの縁部を抽出するために処理する工程、及び画像のデータを処理してリザーブの厚さを決定する工程は、有利には、一定の時間間隔で、例えば約30秒の間隔で、数回繰り返される。
これらの工程が1回、又は有利には複数回連続した終わりに、データ処理システム74は、公称値に対する一次リザーブR1の体積の偏差を決定し、シャフト2の駆動モーター8に、上記偏差に比例して回転アセンブリの回転速度を調節する信号を、典型的にはPIDを介して、送る。
図4は、回転アセンブリ1の回転速度における変動が、一次リザーブR1の体積に及ぼす影響を示す試験結果を示す:実線の曲線は、遠心分離機3の回転速度(単位:毎分回転数)を表し、点線の曲線は、一次リザーブR1の厚さeの変動を表し、eの単位はピクセルである。回転速度の変動とリザーブの体積の変動との間には、直接的な相関関係があることに留意されたい。
一次リザーブR1の体積が大きすぎる場合、回転アセンブリの回転速度を装置の最大動作値(典型的には2000rpm、又はさらには3000rpm)まで上げうる。この最大速度値を超えると、データ処理システム74は、信号を警告装置9に送信するように構成されてよく、これは、他のパラメータ、特には繊維製造装置に供給されるガラスの温度を、調整する必要性をオペレータに示すことができる、任意の装置でありうる
また、加えて、バスケット5内の二次リザーブの体積を評価することも想到される。
カメラによって取得された、図3に再現された画像上で、バスケット5の下方面52が見える。
この画像(ここではネガ)は、暗い中央リングG(実際には明るい)及び比較的明るい周縁リングH(実際には比較的暗い)を明らかにしている。
中央の明るいリングGは、供給路20を通って垂直に落下するガラスの溶融流と、直接接触するバスケット5の領域であり、その温度Tは非常に高い。
比較的暗い周縁リングHは、二次リザーブR2の溶融ガラスと接触するバスケット5の底部の領域であり、その温度は既に低下しており、T未満である。
1つの変形例である実施形態において、カメラ7又は補助カメラは、バスケット5の一次画像及び上記二次画像とは異なる画像を、例えば回転アセンブリ1の回転軸Aに沿った観察方向における画像を、取得するように構成されうる。底部から見たバスケットのそのような二次画像は、図5に概略的に示されている。
有利には、画像処理システム72は、閾値処理によって、周縁リングHの境界を検出するように、かつこれらの境界を、楕円によって、又は図5のように同心円H1,H2(この場合、カメラの視線は垂直である)によって、近似するように適合される。
次に、データ処理システム74は、リングHの厚さe’、換言すれば、上記輪郭H1とH2と間の距離を決定しうるし、これは、二次リザーブR2の体積を代表する。
このように説明した二次リザーブの評価を、「底部有」タイプの遠心分離機の場合の一次リザーブR1の体積の評価と、同じように置き換えうる。カメラによって取得される、遠心分離機の底部の画像は、原理的には図3及び図5に示されたバスケット底部の画像と同じであろう:それは、中央の明るいリング及び比較的暗い周縁リングを示すであろうし、その厚さは一次リザーブR1の体積を代表するものであろう。したがって、ここではこれ以上詳述しない。

Claims (16)

  1. 以下を含む回転アセンブリ(1)を用いてガラス繊維を形成する方法であって:
    - 回転軸(A)を中心に回転するシャフト(2)、
    - 前記シャフト(2)に固定され、複数の一次オリフィス(31)を有する一次環状壁(30)を提供されている遠心分離機(3)、及び、
    - 前記遠心分離機(3)に溶融ガラス(20)を供給する手段、
    ここで、前記回転アセンブリ(1)の回転から生じる遠心力の影響下で、ガラスの一次リザーブ(R1)が、前記遠心分離機(3)の前記一次環状壁(30)に対して形成され、
    前記方法が、以下の工程:
    (a) カメラ(7)を用いて、前記遠心分離機(3)の少なくとも1つの一次画像を取得すること、
    (b) 前記少なくとも1つの一次画像を、画像処理システム(72)によって処理すること、及び、
    (c) 前記一次リザーブ(R1)の体積を代表するパラメータを、前記一次画像からのデータを処理するシステム(74)によって評価すること、
    を含む、方法。
  2. 前記遠心分離機(3)が、その下方末端部において開口部(34)を含み、工程(a)において、前記一次画像が、この開口部(34)を通して取得される、請求項1に記載の方法。
  3. 工程(b)における前記画像処理が、前記一次画像上の前記一次リザーブ(R1)の少なくとも1つの境界を識別することを含む、請求項1又は請求項2に記載の方法。
  4. 前記少なくとも1つの境界が、前記遠心分離機の前記開口部(34)の縁部、及び前記一次リザーブ(R1)の上方縁部を含む、請求項2又は請求項3に記載の方法。
  5. 前記少なくとも1つの境界の前記識別が、輪郭を検出するデジタル方法によって、特には閾値処理によって、少なくとも1つの一連の点を決定すること、及び前記一連の点を楕円調整することを含む、請求項3又は請求項4に記載の方法。
  6. 工程(a)において用いられる前記カメラ(7)が、前記回転軸(A)と角度を形成する観察方向を有する、請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 工程(a)における前記画像取得が、赤外線カメラを用いて行われる、請求項1~6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 工程(c)の前に、取得された前記一次画像上において前記回転アセンブリ(1)の要素を測定し、かつこの測定値を前記要素の既知の寸法と比較することによって、前記データ処理システム(74)を較正する工程(b’)を含む、請求項1~7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 工程(a)~(c)が少なくとも1回連続した最後に、公称値に対する前記一次リザーブ(R1)の前記体積の偏差を決定し、かつ前記回転アセンブリ(1)の回転速度を前記偏差の関数として調整する、工程(d)をさらに含む、請求項1~8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 工程(d)の前に、工程(a)~(c)の少なくともN回の連続が、特にはN回の連続が、時間的に規則的に間隔をおいて、例えば少なくとも30秒間をおいて、行われる、請求項9に記載の方法。
  11. 前記回転アセンブリ(1)の回転速度が、工程(d)の最後において所定の最大値に達すると、警告が発せられる、請求項9又は請求項10に記載の方法。
  12. 請求項1~11のいずれか1項に記載の方法であって、前記回転アセンブリが、バスケット(5)であって、前記シャフト(2)の下方に配置され、前記シャフト(2)に固定され、複数の二次オリフィス(51)を有する二次環状壁(50)を提供されている、バスケット(5)をさらに含み、前記回転アセンブリ(1)の回転から生じる遠心力の影響下で、二次ガラスリザーブ(R2)が、前記二次環状壁(50)に対して形成され、前記方法が、前記二次リザーブ(R2)の体積を代表するパラメータを、前記データ処理システム(74)によって、前記遠心分離機の前記少なくとも1つの一次画像又は別の画像から評価することをさらに含む、方法。
  13. ガラス繊維形成装置(10)であって、以下を含む回転アセンブリ(1)を有し:
    - 回転軸(A)を中心に回転するシャフト(2)、
    - 前記シャフト(2)に固定され、複数の一次オリフィス(31)を有する一次環状壁(30)を提供されている遠心分離機(3)、
    前記回転アセンブリ(1)が、その回転から生じる遠心力の影響下で、ガラスの一次リザーブ(R1)が前記一次環状壁(30)に対して形成されるように、構成されており、
    前記装置が、以下のもの:
    - 前記遠心分離機(3)の少なくとも1つの一次画像を取得するための手段(7)、
    - 前記少なくとも1つの一次画像を処理するシステム(72)、及び、
    - 前記一次リザーブ(R1)の体積を代表するパラメータを、前記一次画像からのデータから評価するように構成されている、データ処理システム(74)、
    をさらに有する、ガラス繊維形成装置(10)。
  14. コンピュータプログラムであって、前記プログラムがコンピュータ上で実行される場合、請求項1に記載の少なくとも工程(b)及び(c)を実行するための命令を含む、コンピュータプログラム。
  15. 前記プログラムがコンピュータ上で実行されるとき、請求項9に記載の工程(d)を実行するための命令をさらに含む、請求項14に記載のコンピュータプログラム。
  16. 請求項14又は請求項15に記載のコンピュータプログラムが記録された、コンピュータ読み取り可能な媒体。
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