JP3946128B2 - 紡出糸条の糸揺れ解析方法及びその装置 - Google Patents

紡出糸条の糸揺れ解析方法及びその装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3946128B2
JP3946128B2 JP2002331926A JP2002331926A JP3946128B2 JP 3946128 B2 JP3946128 B2 JP 3946128B2 JP 2002331926 A JP2002331926 A JP 2002331926A JP 2002331926 A JP2002331926 A JP 2002331926A JP 3946128 B2 JP3946128 B2 JP 3946128B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yarn
single fiber
light spot
light
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002331926A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004162232A (ja
Inventor
宏昭 楠園
光正 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Fibers Ltd
Original Assignee
Teijin Fibers Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Fibers Ltd filed Critical Teijin Fibers Ltd
Priority to JP2002331926A priority Critical patent/JP3946128B2/ja
Publication of JP2004162232A publication Critical patent/JP2004162232A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3946128B2 publication Critical patent/JP3946128B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)
  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリエステル、ポリアミド、ポリオレフィンなどの合成繊維糸条を溶融紡糸する際に、冷却風などの影響を受けて紡出された糸条が糸揺れを起こす状況を解析するための方法とそのための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ポリエステル、ポリアミド、ポリオレフィンなどに代表される熱可塑性合成繊維の溶融紡糸工程では、紡糸口金に穿設された吐出孔から溶融ポリマーが繊維状に吐出され、紡糸筒に設けられたハニカムなどを介して吹出される冷却風によって冷却固化される。次いで、冷却固化された糸条に対して油剤付与装置によって油剤が塗布され、交絡処理装置などによって単繊維群(フィラメント群)が互に絡み合わされ、必要に応じて加熱ローラやその他の加熱手段によって加熱延伸あるいは加熱処理をされた後、トラバース装置によって綾振りされて巻取機で巻取られる。
【0003】
このような溶融紡糸工程において、紡出された単繊維の太さ(繊度)が部分的に変化すると、繊度斑となって製品品質に悪影響を与えたり、その後の加工工程において断糸したり、染斑が発生したりするといった大きな問題になる。
【0004】
このような繊度斑が発生する要因としては、いろいろ考えることができるが、中でも、冷却風によって紡出糸条を冷却する際の冷却斑が大きな要因として挙げられ、この冷却斑は、冷却風の風速、風量、温度等によって左右される。また、冷却斑は、吹出し口や冷却風を整流するためのハニカム構造によっても左右され、これらの要因によって、単繊維間の繊度斑が生じるものと考えられている。
【0005】
以上に述べたような背景から特開2001−20130号公報において、冷却風に係る各種の条件を変更しながら紡糸張力を測定し、その張力変動が小さくなるように、冷却風に係る条件を最適化することが提案されている。しかしながら、紡糸張力は、紡糸工程において使用される種々のローラやガイド、巻取機等の形状、さらに巻取速度や延伸倍率など、冷却風の影響以外の多くのファクターの影響を極めて敏感に受けるため、必ずしも紡糸張力を安定にすることが冷却風の適正化に繋がっていないのが現状である。
【0006】
ところで、以上に述べた冷却風に係る諸要因の中で、目に見える現象として、特に紡出された単繊維群が冷却風の影響などによって糸揺れすることが挙げられ、この糸揺れが小さい程、冷却斑が生じ難いと通常は判断されている。
【0007】
しかしながら、紡出された単繊維群の糸揺れを定量的に評価することは極めて困難である。したがって、このような試みは従来ほとんど行われてこなかった。ただ、糸揺れ自体を解析しようとするものではないが、関連する技術として特開平5−71007号公報に記載されている技術がある
こで、この従来技術を簡単に説明すると、この従来技術では、紡出された糸条を構成する単繊維群のそれぞれの位置を特定するために単繊維群の位置を測定することを試みている。つまり、この従来技術では、紡出された糸条の走行方向に対して直角方向から投光手段によって光を当て、走行糸条を挟んで必要な角度を持たせて投光手段に対面させて設けられた光検出装置によって検出された光信号から各単繊維の位置を計算して特定しようとするものである。
【0008】
しかしながら、この場合、走行糸条の直角方向から光を当てていることから、単繊維数が増えると単繊維間に重なりが生じて、その各位置を正確に検出できなくなるという問題を有している。また、前記投光手段と前記光検出装置とが対面して設置されるために、このような装置配置を実現するためには各種の制約を受ける。例えば、冷却風の吹出し方向に沿ってこれらの装置を配置しようとすれば、吹出される冷却風そのものを乱してしまうという重大な問題を抱えている。さらに、この従来技術は、あくまでも糸条を構成する各単繊維の位置を求めるだけのものであって、既に述べたように、単繊維群の糸揺れそのものを定量評価するものではない。
【0009】
【特許文献1】
特開2001−20130号公報
【0010】
【特許文献2】
特開平5−71007号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、以上に述べた従来技術が有する諸問題を解決することにある。すなわち、紡糸口金より溶融紡糸された糸条を構成する各単繊維の糸揺れ状況の解析を可能とすることを目的とする。
【0012】
また、溶融紡糸工程における紡糸筒内での単繊維群の糸揺れを時間経過とともに定量化して、冷却風の吹出し条件などが適正に設定されているかどうかを評価することができることを目的とする。
更には、溶融紡糸工程において、紡出された単繊維群の糸揺れ状況を常時監視することによって、その異常発生を検出して、繊度異常などの製品異常が発生した製品を市場に出荷することを防止することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、以下に述べる本発明の方法と装置により達成される。すなわち、請求項1に係る発明として、「紡糸口金より溶融紡糸された単繊維群よりなる糸条に対して前記糸条を横切るように薄膜状光を投光し、
投光された前記薄膜状光が前記各単繊維に反射した反射光を所定時間に渡って連続画像群として撮影し、
前記連続画像群のそれぞれに対して各単繊維の光点群を画像処理して抽出し、
前記連続画像群を互に重ね合わせて前記光点群を重畳合成した合成光点群を形成させ、
形成させた前記各合成光点の形状から糸条を構成する各単繊維の糸揺れ量を解析することを特徴とする紡出糸条の糸揺れ解析方法」が提供される。
【0014】
その際、請求項2記載の発明のように、「前記画像から得られる画像データから輝度又は輝度差のピーク値を検出することによって、光点の存在位置を抽出することを特徴とする請求項5記載の紡出糸条の糸揺れ解析方法」とすることが望ましい。
【0015】
また、請求項3に記載の発明のように、「前記連続画像群から抽出された前記光点群に対して、同一の単繊維に対応する光点群を各画像毎に特定し、特定した各光点に対して同一の単繊維に属する光点群については同一の単繊維番号を割り付けることを特徴とする請求項1記載の紡出糸条の糸揺れ解析方法」とすることが望ましい。
【0016】
また、請求項4に記載の発明のように、「前記連続画像群のそれぞれを取り込むサンプリング時間間隔を予め設定した各単繊維の許容最大移動量内に収まるように設定し、
起点となる最初の画像から抽出された光点群のそれぞれが属する各単繊維番号を前記光点群のそれぞれに割り付け、
前記最初の画像の次に連続する画像において、前の画像で抽出された各光点の存在中心位置を中心とし前記許容最大移動量を半径とする円領域内を探索して対応する各光点を検出して同一の単繊維番号をそれぞれ割り付け、
以下同様の割り付けを全ての前記連続画像群に対して時系列的に逐次実施することを特徴とする請求項3記載の紡出糸条の糸揺れ解析方法」とすることが望ましい。
【0017】
また、請求項5に記載の発明のように、「連続する2つの前記画像から抽出された同一の単繊維番号を割り振られた前記各光点を互に比較して、各光点の移動量として算出することを特徴とする請求項記載の紡出糸条の糸揺れ解析方法」とすることが望ましい。
【0018】
また、請求項6に記載の発明のように、「前記移動量を時系列的に求めた時系列データを作成し、作成した時系列データに対し周波数解析を行うことを特徴とする請求項記載の紡出糸条の糸揺れ解析方法」とすることが望ましい。
【0019】
そして、請求項7に記載の発明のように、「溶融紡糸時に紡出糸条に吹付けられる冷却風の吹出し方向とこれに直角な方向の各成分に前記移動量を分離して、前記紡出糸条に吹付けられる冷却風による糸揺れ状況を解析することを特徴とする請求項5記載の紡出糸条の糸揺れ解析方法」とすることが望ましい。
【0020】
次に、紡出糸条の糸揺れ解析装置として、請求項8に記載の発明のように、「紡出された全単繊維群を横切るように薄膜状光を投光する投光手段と、
前記単繊維群に投光された前記薄膜状光の反射光を固定位置から連続的に撮影する撮像手段と、
前記撮像手段によって撮影された連続画像群を取り込んで画像処理し、前記連続画像群のそれぞれにおいて単繊維群から反射された前記反射光に由来する光点群を抽出する光点抽出手段を少なくとも有する画像処理装置と、
抽出された光点群から単繊維群の移動量を糸揺れ量として計測する糸揺れ定量評価手段とを少なくとも具備し、
更に、前記糸揺れ定量評価手段が、一定時間に渡って撮影された前記連続画像群から抽出された光点群を互に重畳させた合成光点群によって形成された形状を定量評価するための手段である紡出糸条の糸揺れ解析装置」が提供される。
【0021】
その際、請求項9記載の発明のように、「前記光点抽出手段が前記画像から得られる画像データから輝度又は輝度差のピーク値を検出するピーク値検出手段を具備することを特徴とする請求項8記載の紡出糸条の糸揺れ解析装置」が望ましく提供される。
【0022】
また、請求項10記載の発明のように、「前記光点抽出手段によって抽出された前記光点群に対して、同一の単繊維に対応する光点群を各画像毎に特定し、特定した各光点に対して同一の単繊維に属する光点群については同一の単繊維番号を割り付ける単繊維番号割付手段を有することを特徴とする請求項8記載の紡出糸条の糸揺れ解析装置」が望ましく提供される。
【0023】
また、請求項11記載の発明のように、「予め設定された各単繊維の許容最大移動量内に収まるように撮影された連続画像に対して、起点となる最初の画像から抽出された光点群のそれぞれが属する各単繊維番号を前記光点群のそれぞれに割り付け、前の画像で抽出された各光点の存在中心位置を中心とし前記許容最大移動量を半径とする円領域内を探索して対応する各光点を時系列的に逐次検出し、全ての前記連続画像群に対して同一の単繊維番号をそれぞれ割り付ける時系列割付手段を具備することを特徴とする請求項10記載の紡出糸条の糸揺れ解析装置」が望ましく提供される。
【0024】
また、請求項12記載の発明のように、「前記糸揺れ定量評価手段が、連続する2つの画像から抽出された同一の単繊維番号を割り振られた各光点を比較して前記各光点の移動量を算出する手段である請求項11記載の紡出糸条の糸揺れ解析装置」が望ましく提供される。
【0025】
そして、請求項13記載の発明のように、「前記移動量を時系列的に求めた時系列データを作成し、作成した時系列データに対し周波数解析を行う周波数解析手段を有する請求項12記載の紡出糸条の糸揺れ解析装置」が望ましく提供される。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら、その詳細を説明する。
【0027】
図1、本発明を適用する溶融紡糸工程の概略を模式的に説明するための構成図である。この図1において、溶融されたポリマーは、紡糸口金11に組み込まれた紡糸口金に穿設された吐出孔から、通常、多数の単繊維から構成されるマルチフィラメント糸条Y(以下、単に“糸条”あるいは“単繊維群”とも称する)として吐出され、冷却装置12から図の矢印方向へ吹出された冷却風によって冷却される
【0028】
に、このようにして冷却された糸条Yは、油剤付与装置13によって油剤を付与され、交絡付与装置14によって単繊維同士を絡ませてから、引き取りローラ15によって引取られ、巻取機16によって巻き取られる。なお、この図1では図示省略したが、加熱ローラ群からなる延伸装置が引取ローラ15の設置位置に必要に応じて設けられることもある。なお、上記のように構成される装置において、本発明を適用する溶融紡糸装置としては、通常、ポリエステル、ポリアミド、ポリオレフィンなどからなる熱可塑性合成繊維の溶融紡糸に使用する公知の溶融紡糸装置を使用することができるので、その詳細説明はここでは省略する
【0029】
に、図2は、前記図1に例示した溶融紡糸工程において、紡糸口金11から紡出された単繊維群Yが冷却装置12から吹出された冷却風によって冷却される際に糸揺れを起こす様子を観察するための装置構成を模式的に例示した装置構成図である。ここで、この図2において、参照符号1〜3、そしてLは、投光手段、撮像手段、画像処理装置、及び薄膜状光をそれぞれ示す。なお、本例では、投光手段1は糸条Yに対して角度α(本例では、α=45°としている)を持たせて、紡出された単繊維群Yの前面下方に設置されている
だし、本例のように、投光手段1によって斜め上方に向かって単繊維群Yに対して薄膜状光Lを照射しても良く、勿論、単繊維群Yの斜め下方に向かって薄膜状光Lを照射しても良い。
【0030】
その際、投光手段1から投光する薄膜状光Lとしては、投光する光が拡散することなく強い指向性を持って薄膜状で単繊維群Yに照射されることが必要であって、このような理由から指向性の強いレーザ光を薄膜状光として使用することが好ましい。このようにレーザ光を糸条Yに対して角度αを持たせて照射すると、図4に示すように単繊維群Yの位置分布が明瞭に分かるようになる。したがって、この単繊維分布の状態を撮像手段2によって一定時間(本例では、3分間)に渡って撮影し、単繊維の揺れ具合を連続画像群(本例では、30画像/秒)として取り込む。
【0031】
ただし、このような撮影を行う際には、投光手段1及び撮像手段2は振動等の外乱によって揺れることが無いよう固定する必要がある。また、当然のことながら、撮影する連続画像群のサンプリング間隔は、糸揺れに伴って移動した単繊維の移動量を定量的に評価するに値する時間間隔を採用することが好ましく、糸揺れが激しい場合や糸揺れ速度が大きい場合には、本例の30画像/秒より多くの画像を取り込む必要があるため、そのサンプリング時間間隔を短くする必要があることは言うまでもない
た、後述するが連続画像のサンプリング間隔に対して周波数解析するため、周波数解析する周波数帯に対して適切なサンプリング間隔を設定する必要がある。さらに、撮影に際しては、レーザ光が単繊維に当たる光点を識別しやすいように、撮影する場所の周囲を暗所とすることが好ましい。
【0032】
本実施例では、前記投光手段1として市販の赤色レーザ光投光装置(エフエムレーザテック株式会社製、LML−A12−635−5型、出力光波長:635nm、光のタイプ:平行光(ライン光))を用い、照射部にスリットレンズを設置して、薄膜状のレーザ光としている。このとき、単繊維の直径が小さくなると識別力が低下するため、照射力のあるレーザ光を使うのが望ましい
かしながら、その他の光源であっても、単繊維の動きを識別できるものであれば、このようなレーザ光に特に限定する必要はない。また、撮像手段2としては、本実施例では市販のディジタルビデオカメラ(ソニー社製、ハンディカム DCR−PC7型)を使用した。しかしながら、これについても、画像を連続記録できるものであればよく、CCDカメラやアナログのビデオカメラを場合によっては使用することができる。
【0033】
また、本実施例では、紡糸筒の前面ハニカムを取り外した状態を例示しているが、小型CCDカメラ及び小型レーザ投光器を用いれば、前面ハニカムに設置することも可能で、前面ハニカム装着状態でも測定は可能であることは言うまでもない。
【0034】
以下、本発明の紡出糸条の糸揺れ解析方法に関し、その処理の流れについて、図3に例示したフローチャートに基いて説明する。
【0035】
先ず、処理ステップS1において、前述のようにして撮像手段2によって一定時間内に連続的に撮影された画像群中の1画像を画像処理装置3内に取り込む。このようにして、画像処理装置3内に取り込まれた画像の一例を図4に示す
お、この図4において、参照符号20で示したものが単繊維に照射された薄膜状の光(以下、“レーザ光”に限定して説明する)の反射光からなる光点群であって、最外周の同心円C1から最内周の同心円C3に渡る3つの多重同心円(C1〜C3)上に、それぞれ24個、16個、8個からなる大小の光点群として撮影されている
だし、このような大小の光点群20として観察されるのは、レーザ光が斜め方向から照射されていることと、単繊維群の揺らぎを反映しているものと考えられる。なお、本発明では、単繊維群からの反射光が前記連続画像群上で検出された検出光領域(面積)をも“光点”と称しているのであって、大きさを持たず位置だけ示す幾何学で用いられるような“点”とは異なる概念であることを断っておく。
【0036】
次に、このようにして得られた連続画像群を前述の画像処理装置3に取り込んで画像処理して各画像毎に単繊維群に反射された光点群を抽出してその存在領域を判別する処理を行う(ステップS2)
のとき、この単繊維(光点)の抽出処理(S2)では、レーザ光が当たっている単繊維部分20を背景部分21と明瞭に区別できるように、撮影条件に合わせて、得られた各画像に対して、γ補正、輝度調整、及びコントラスト調整などを実施する。そして、照射する薄膜状光(本例では、波長635nmの赤色レーザ光)の種類に対応させて画像処理を行って、撮影した画像から特徴抽出を実施して、単繊維(光点)の存在位置を識別する
発明の実施態様においては、前述のγ補正、輝度調整、及びコントラスト調整と共に、撮影した画像から得られる画像データ中のR輝度(赤色輝度)とG輝度(緑色輝度)との間の輝度差を算出するピーク値検出手段を有し、このピーク値検出手段によって検出された輝度差のピーク値を検出するピーク値検出手段を設けることによって、単繊維(光点)の存在位置を抽出する処理(ステップS3)を行う光点抽出手段を少なくとも具備している。
【0037】
次に、糸揺れ定量評価手段によって単繊維の揺れを定量評価する処理に入るが、この処理では、前述のようにして一定時間内に撮影された多数の画像群(例えば、600画像=10秒×60画像/秒)を全て重ね合わせて、図5に例示したように、一枚の画像として合成し、合成した合成光点の形状を定量化することによって評価することが簡単である
のような実施形態の一例を挙げるならば、合成した画像から各単繊維が含まれる合成光点30の前後方向(冷却風の吹出し方向)の長さと左右方向(冷却風の吹出し方向に対して直角方向)の長さを求めれば、これによって各単繊維の糸揺れを定量評価することができる。この場合、合成光点30の大きさによって、どの単繊維が大きく糸揺れしているかを識別することができ、揺れの大きい単繊維と小さい単繊維を判別できるようになる。
しかしながら、前記図5からも明らかな通り、光点群を単純に一枚の画像に合成した合成光点30のそれぞれを見ると、参照符号Aで示した領域部分のように、互に隣接する合成光点30aと30b同士が重なり合う場合が生じる
し、このような合成光点30aと30bの重なりが生じた場合には、各単繊維の揺らぎの範囲を明確に識別することができないということになる。したがって、このような事態を回避するためにも、合成光点30aと合成光点30bの重なり部分を互に分離する必要があり、このためには重複する領域を明瞭に識別することが要求される。
【0038】
また、糸揺れに伴う単繊維群の挙動を解析するためには、時々刻々変化する各単繊維の動きを時間経過に合わせて定量的に解析することが重要である。たとえば、周期的に生じる各単繊維の糸揺れを解析することなどは、合成されたたった一枚の画像からは検出することができない。そこで、一定時間内に連続して撮影された画像群に含まれる情報を有効に利用するために、これらの情報を分析して、利用するための一連の画像処理(ステップS3〜S5)が求められる。
【0039】
このような画像処理(ステップS3〜S5)においては、先ず、マルチフィラメント糸条を構成する各単繊維を互に区別するために、前述のようにして抽出された光点の存在する中心位置を検出する位置検出処理を行う(ステップS3)
して、前述のようにして連続画像群から抽出された光点群に対して、単繊維番号割付手段によって、同一の単繊維に対応する光点群を各画像毎に特定し、特定した各光点に対して同一の単繊維に属する光点群については同一の単繊維番号を割り付ける単繊維番号の割付処理を行う(ステップS4)
に、このようにして単繊維番号割付手段によって割り付けた各単繊維を代表する各光点に対して、時系列割付手段を使用して、一定時間内に取り込んだ全ての連続画像群のそれぞれについても、同一と認識された各単繊維を代表する各光点に対して、同一の単繊維番号を時系列的に割り付ける時系列割付処理を行う(ステップS5)
お、このように各単繊維に対して、時系列割付手段によってそれぞれに対応する単繊維番号を時系列的に割り付ける処理(ステップS5)を行うことができるのは、解析することが意味を持つように、連続する2つの画像間では、糸揺れに伴う各単繊維の移動量が強制的に小さくしているためである
故ならば、もし、連続する2つの画像間での単繊維の移動距離が、糸揺れ解析に影響を及ぼすような有為性を持つまで大きくなってしまうようでは、単繊維の動きが充分に捉えられているとは言えないからである。したがって、単繊維の動きが大きい場合は、当然のことながらサンプリング時間間隔を短くして、単繊維の動きを正確に捉えることが要求される
のため、連続する2つの画像間では、当然のことながら単繊維の移動量が小さくなるように、許容最大移動量Rが設定される必要があり、逆に、サンプリング時間間隔はこの許容最大移動量Rによって決められなければならない。このような理由から、前述の合成画像では、合成光点の重なりが生じが、個々の画像を解析する際には、このような光点の重なりは生じず、個々の光点を分離して明瞭に認識できることとなる。
【0040】
したがって、図6に示すように、互に連続する2つの画像間で各単繊維が移動する許容最大移動量Rが設定されているのであるから、起点となる最初の画像01において、各単繊維の光点(図ではF1とF2)の存在中心を認識することさえできれば、全ての光点群に対して異なる単繊維番号を一対一にユニークに時系列的に割り付けることができる
まり、図6に示した光点F1を例に採って説明すると、画像01で検出された単繊維番号の光点F1の動きを捉えるためには、検出された単繊維番号F1の光点の存在中心から半径Rの円領域を次の画像02において探索すれば、必ずその単繊維番号F1を有する光点を検出することができることを意味する。同様にして、画像02以降の画像03、04、05、……においても、単繊維番号F1が割り付けられた光点の中心を時系列的に次々と検出することが可能となる。
【0041】
以上に述べたようにして、全ての画像群において、全ての単繊維群を各単繊維番号に一対一に同定する時系列割付処理(ステップS5)が完了すると、糸揺れ定量評価手段による糸揺れ量の計測処理を行う。この計測処理では、時系列割付によって得られた結果から、各単繊維の糸揺れ量を測定して定量化する処理を行う(ステップS6)
実施例では、各単繊維の糸揺れ量は、互に連続する2つの画像を比較し、これら画像間における各単繊維の移動量を、1画素の大きさを基準として、画素の数を演算することによって求めた。ここで、念のために補足しておくと、先に述べた各光点の中心位置は、ピーク値検出手段によって算出されたピーク値によっても求めることができるが、光点を形成する画素群の座標より、その重心あるいは中心を求めることによっても行える。
【0042】
このようにして各単繊維の前後方向(冷却風の吹出し方向)及び左右方向(冷却風の吹出し方向に対して直角方向)の移動量を時間経過と共に求める。なお、図7のグラフは、このようにして求めた代表的な単繊維の糸揺れ挙動を例示したものであって、参照符号40は、単繊維の左右方向の揺れ、そして、参照符号41は前後方向の揺れの変化としてそれぞれ表示したものである。実施例では、糸揺れ量を画素数で定量評価しているが、場合によっては、事前に1画素の大きさを定量化しておけば、長さの単位で糸揺れ量を明記できる。但し、撮影画像が平面では無いため、多少の誤差は含む。
【0043】
このような単繊維の糸揺れ結果を解析すると、単繊維に糸揺れを惹起させる原因となったと推定され冷却風の時間的な影響、特に、突発的な冷却風の変化や周期的な冷却風の変化を捉えることが可能となる。例えば、図8に示したグラフに例示したように、前記の径時的な糸揺れの変化をFFT手段(高速フーリエ変換手段)などの周波数解析手段を使用して周波数解析することによって、糸条の糸揺れ周期を解析することができる
の図8の例では、周波数が0.586Hzにおいて左右方向の糸揺れが起こっていることが解析できる。なお、一般的に冷却風の変動は、糸条を構成する各単繊維の繊度に大きく影響することが分っている。したがって、単繊維の繊度の変化を調べると、周期的に繊度が変化していることが多く、この繊度の周期と、糸揺れの周期を比較することによって、冷却風の影響による繊度の影響を定量化することができ、このような冷却風が起こす変動要因を抑えことによって、糸条の繊度異常を抑えることができることにつながる。
なお、以上に述べた本発明の実施例において、糸揺れ画像を撮影しながら画増処理装置へ撮影した連続画像群を取り込みながら同時に画像処理と糸揺れ計測処理を行う構成としても良い。また、実施例では、横吹紡糸筒を例に説明したが、縦吹紡糸筒でも同様に適用できることは、その趣旨より明らかである。
【0044】
【発明の効果】
以上に説明してきた通り、本発明は、紡糸口金より溶融紡糸された糸条に対し、投光手段によって斜め上方又は斜め下方から扇状に拡がる薄膜状のレーザ光を投光照射し、レーザ光が単繊維群に当たる光点を撮像手段により撮影し、該撮影画像群を画像処理することで糸条の単繊維の糸揺れ状況の解析を可能としたものである。
【0045】
しかも、溶融紡糸工程において、紡糸筒内での単繊維群の糸揺れを時間経過とともに時系列的に定量化できるため、糸条を冷却するための冷却風の乱れを検出できるほか、単繊維群のそれぞれに対して、冷却風の吹出し条件などが適正に設定されているかどうかを確認することができる。
また、単繊維の糸揺れ状況を周波数解析することで、冷却風の変動の周期性を確認できるほか、単繊維群に繊度異常が発生した場合に、その周期性と糸揺れの周期性とを比較することで、糸条冷却風の乱れによってこのような繊度異常が発生したかどうかを確認することが可能となる。
【0046】
更には、本発明の方法と装置を用いて常時糸揺れ状況を監視し、その異常発生を検出できるシステムとすれば、繊度異常が発生した製品を市場に出荷することを防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用するための溶融紡糸工程を模式的に例示した工程説明図である。
【図2】 本発明の糸揺れ解析装置の実施形態例を模式的に例示した説明図であって、(a)模式正面図、(b)模式側面図である。
【図3】 本発明の方法を実施するための概略処理手順を例示したフローチャートである。
【図4】 撮影された連続画像群から選ばれた一つの画像例を例示した図である。
【図5】 撮影された連続画像群を全て重ね合わせて合成した合成画像を例示した図である。
【図6】 連続画像郡中の光点群に時系列的に単繊維番号を割り付ける方法を模式的に説明するための図である。
【図7】 本発明における糸揺れ計測結果の一例を示したグラフである。
【図8】 図7の糸揺れ計測結果を周波数解析した例を示したグラフである。
【符号の説明】
1 投光手段
2 撮像手段
3 画像処理装置
11 紡糸口金
12 冷却風吹付装置
L 薄膜状光
Y 糸条
α 糸条への薄膜状光投光角度

Claims (13)

  1. 紡糸口金より溶融紡糸された単繊維群よりなる糸条に対して前記糸条を横切るように薄膜状光を投光し、
    投光された前記薄膜状光が前記各単繊維に反射した反射光を所定時間に渡って連続画像群として撮影し、
    前記連続画像群のそれぞれに対して各単繊維の光点群を画像処理して抽出し、
    前記連続画像群を互に重ね合わせて前記光点群を重畳合成した合成光点群を形成させ、
    形成させた前記各合成光点の形状から糸条を構成する各単繊維の糸揺れ量を解析することを特徴とする紡出糸条の糸揺れ解析方法。
  2. 前記画像から得られる画像データから輝度又は輝度差のピーク値を検出することによって、光点の存在位置を抽出することを特徴とする請求項1記載の紡出糸条の糸揺れ解析方法。
  3. 前記連続画像群から抽出された前記光点群に対して、同一の単繊維に対応する光点群を各画像毎に特定し、特定した各光点に対して同一の単繊維に属する光点群については同一の単繊維番号を割り付けることを特徴とする請求項1記載の紡出糸条の糸揺れ解析方法。
  4. 前記連続画像群のそれぞれを取り込むサンプリング時間間隔を予め設定した各単繊維の許容最大移動量内に収まるように設定し、
    起点となる最初の画像から抽出された光点群のそれぞれが属する各単繊維番号を前記光点群のそれぞれに割り付け、
    前記最初の画像の次に連続する画像において、前の画像で抽出された各光点の存在中心位置を中心とし前記許容最大移動量を半径とする円領域内を探索して対応する各光点を検出して同一の単繊維番号をそれぞれ割り付け、
    以下同様の割り付けを全ての前記連続画像群に対して時系列的に逐次実施することを特徴とする請求項3記載の紡出糸条の糸揺れ解析方法。
  5. 連続する2つの前記画像から抽出された同一の単繊維番号を割り振られた前記各光点を互に比較して、各光点の移動量として算出することを特徴とする請求項記載の紡出糸条の糸揺れ解析方法。
  6. 前記移動量を時系列的に求めた時系列データを作成し、作成した時系列データに対し周波数解析を行うことを特徴とする請求項記載の紡出糸条の糸揺れ解析方法。
  7. 溶融紡糸時に紡出糸条に吹付けられる冷却風の吹出し方向とこれに直角な方向の各成分に前記移動量を分離して、前記紡出糸条に吹付けられる冷却風による糸揺れ状況を解析することを特徴とする請求項5記載の紡出糸条の糸揺れ解析方法。
  8. 紡出された全単繊維群を横切るように薄膜状光を投光する投光手段と、
    前記単繊維群に投光された前記薄膜状光の反射光を固定位置から連続的に撮影する撮像手段と、
    前記撮像手段によって撮影された連続画像群を取り込んで画像処理し、前記連続画像群のそれぞれにおいて単繊維群から反射された前記反射光に由来する光点群を抽出する光点抽出手段を少なくとも有する画像処理装置と、
    抽出された光点群から単繊維群の移動量を糸揺れ量として計測する糸揺れ定量評価手段とを少なくとも具備し、
    更に、前記糸揺れ定量評価手段が、一定時間に渡って撮影された前記連続画像群から抽出された光点群を互に重畳させた合成光点群によって形成された形状を定量評価するための手段である紡出糸条の糸揺れ解析装置。
  9. 前記光点抽出手段が前記画像から得られる画像データから輝度又は輝度差のピーク値を検出するピーク値検出手段を具備することを特徴とする請求項8記載の紡出糸条の糸揺れ解析装置。
  10. 前記光点抽出手段によって抽出された前記光点群に対して、同一の単繊維に対応する光点群を各画像毎に特定し、特定した各光点に対して同一の単繊維に属する光点群については同一の単繊維番号を割り付ける単繊維番号割付手段を有することを特徴とする請求項8記載の紡出糸条の糸揺れ解析装置。
  11. 予め設定された各単繊維の許容最大移動量内に収まるように撮影された連続画像に対して、起点となる最初の画像から抽出された光点群のそれぞれが属する各単繊維番号を前記光点群のそれぞれに割り付け、前の画像で抽出された各光点の存在中心位置を中心とし前記許容最大移動量を半径とする円領域内を探索して対応する各光点を時系列的に逐次検出し、全ての前記連続画像群に対して同一の単繊維番号をそれぞれ割り付ける時系列割付手段を具備することを特徴とする請求項10記載の紡出糸条の糸揺れ解析装置。
  12. 前記糸揺れ定量評価手段が、連続する2つの画像から抽出された同一の単繊維番号を割り振られた各光点を比較して前記各光点の移動量を算出する手段である請求項11記載の紡出糸条の糸揺れ解析装置。
  13. 前記移動量を時系列的に求めた時系列データを作成し、作成した時系列データに対し周波数解析を行う周波数解析手段を有する請求項12記載の紡出糸条の糸揺れ解析装置。
JP2002331926A 2002-11-15 2002-11-15 紡出糸条の糸揺れ解析方法及びその装置 Expired - Fee Related JP3946128B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002331926A JP3946128B2 (ja) 2002-11-15 2002-11-15 紡出糸条の糸揺れ解析方法及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002331926A JP3946128B2 (ja) 2002-11-15 2002-11-15 紡出糸条の糸揺れ解析方法及びその装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004162232A JP2004162232A (ja) 2004-06-10
JP3946128B2 true JP3946128B2 (ja) 2007-07-18

Family

ID=32809153

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002331926A Expired - Fee Related JP3946128B2 (ja) 2002-11-15 2002-11-15 紡出糸条の糸揺れ解析方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3946128B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110184659B (zh) * 2019-05-31 2024-05-17 苏州朗科智能制造有限公司 一种化纤纺丝工艺丝路的检测装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004162232A (ja) 2004-06-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5195004B2 (ja) 走行糸条の検査方法、および、それを用いた炭素繊維の製造方法
WO1999010833A1 (en) Web inspection system for analysis of moving webs
JP6150248B2 (ja) 布地の欠陥検査方法と装置
JPH07172699A (ja) 糸パツケージの巻き上げ品質をチエツクするための装置及び該装置のワインダ又は精紡機上での使用
CN110308147B (zh) 一种化纤纺丝工艺丝路的智能检查方法
JP3946128B2 (ja) 紡出糸条の糸揺れ解析方法及びその装置
CN210796704U (zh) 一种化纤纺丝工艺丝路的检测装置
CN112505051A (zh) 一种基于激光射线的高精准化纤飘丝质量检测方法
CN111307827B (zh) 一种化纤长丝断纱实时视觉监测装置
CN210775245U (zh) 一种化纤纺丝工艺丝路的智能巡检装置
US9172916B2 (en) Web monitoring system
JP3976697B2 (ja) 製糸異常検出システム
JP3962245B2 (ja) 紡糸異常検出装置及び紡糸異常検出方法
JP6244843B2 (ja) 繊維束の監視方法、この監視方法を用いた監視装置及び、この監視方法または監視装置を用いた繊維束の製造方法
JPH11279923A (ja) 不織布の製造方法及び装置並びに欠点検出装置
JP2012092477A (ja) 走行糸条の検査方法、糸条の製造方法および糸条パッケージ
JP2024035424A (ja) 繊維束の欠陥検査方法及び繊維束の製造方法
CN117268759B (zh) 一种纺织机械设备轴承平衡测试系统、方法及介质
JPH0892812A (ja) 糸切れ検出方法及びその装置
TWI740373B (zh) 經編機以及用於經編機的方法和系統
JP2006200060A (ja) モノフィラメント糸の引取装置および方法
JP6447699B2 (ja) 繊維束の測定方法、この測定方法を用いた測定装置及び、この測定方法または測定装置を用いた繊維束の製造方法
JP2021080607A (ja) 炭素繊維の製造方法
JP2950548B2 (ja) シート状物の欠点除去方法
JP2008280621A (ja) 溶融紡糸における冷却風の管理方法及びその装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050518

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061205

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070320

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070410

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100420

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110420

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees