JP7154795B2 - 撮像装置、撮像システム、および移動体 - Google Patents

撮像装置、撮像システム、および移動体 Download PDF

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Description

本発明は撮像装置、撮像システム、および移動体に関する。
撮像装置の画素として、光電変換部からの信号を第1の増幅手段から出力して保持容量に保持し、保持容量に保持された電圧を第2の増幅手段から出力する構成が知られている。特許文献1には、画素に第1の増幅手段、第2の増幅手段、および保持容量を備えた構成の撮像装置が記載されている。特許文献1によれば、第1の増幅手段、第2の増幅手段はソースフォロア回路で構成され、保持容量の一方の端子は第1の増幅手段の出力側に接続されるとともに、他方の端子が固定電位とされる。
特開2003-9003号公報
特許文献1に記載された構成では、最適な画素回路動作を実現するための駆動方法について十分な検討がなされていない。
本発明は、従来よりも優れた性能を有する撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る撮像装置は、
光電変換部と、
前記光電変換部からの光電変換信号を蓄積する蓄積部と、
前記蓄積部の光電変換信号を出力する第1の増幅トランジスタと、
前記第1の増幅トランジスタの出力信号を保持容量の第1の端子に書き込むトランジスタと、
前記第1の端子がゲートに接続され、前記第1の端子の電圧に応じた電圧を出力する第2の増幅トランジスタと、
前記保持容量の第2の端子の電圧を切り替える制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、
前記蓄積部をリセットした電位に対応した信号を第1読み出す第1期間と前記光電変換信号を読み出す第2期間において、前記第2の端子の電圧を第1の電圧とし、
前記第1の増幅トランジスタの出力信号を前記保持容量の第1の端子に書き込む期間および前記第2の増幅トランジスタが電圧を出力する期間を含む、前記第1期間および前記第2期間以外の期間において、前記第2の端子の電圧を第2の電圧とする、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、従来よりも優れた性能を有する撮像装置を提供することができる。
実施形態1に係る撮像装置を説明する図である。 実施形態1に係る読み出し回路の構成例である。 実施形態1に係る画素回路の等価回路図の一例である。 実施形態1に係る画素回路の駆動について説明する図である。 比較例の駆動について説明する図である。 実施形態2に係る画素回路の等価回路図の一例である。 実施形態2に係る画素回路の駆動について説明する図である。 実施形態3に係る画素回路の等価回路図の一例である。 実施形態3に係る画素回路の駆動について説明する図である。 実施形態4に係る画素回路の等価回路図の一例である。 実施形態5に係る画素回路の等価回路図の一例である。 実施形態5に係る画素の断面図、および平面図の一例である。 実施形態6に係る撮像システムの構成例を表す図である。 実施形態7に係る撮像システムおよび移動体の構成例を表す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。また、以下で説明する図面において、同じ機能を有するものは同一の符号を付し、その説明を省略又は簡潔にすることもある。
撮像装置は、光を電気信号に変換する画素を複数有する半導体デバイスであり、固体撮像素子やイメージセンサや光電変換装置とも呼ばれるものである。撮像装置には、CCDイメージセンサ、CMOSイメージセンサなどが含まれる。以下では、本発明の好ましい適用例の一つとして、CMOSイメージセンサに本発明を適用した場合の構成例を説明する。
<実施形態1>
(撮像装置の全体的構成)
図1は、本実施形態に係る撮像装置100のブロック図である。撮像装置100は、画素領域121と、垂直走査回路122と、2つの読み出し回路123と、2つの水平走査回路124と、2つの出力アンプ125を備えている。画素領域121以外の領域は周辺回路領域である。画素領域121には、複数の画素が2次元状に配列されている。周辺回路領域には、読み出し回路123、例えば、列アンプ、相関二重サンプリング(CDS)回路、加算回路等が設けられ、垂直走査回路122によって選択された行の画素から垂直信号線を介して読み出された信号に対して増幅、加算等を行う。水平走査回路124は、読み出し回路123から画素信号に基づく信号を順番に読み出すための信号を生成する。出力アンプ125は、水平走査回路124によって選択された列の信号を増幅して出力する。以下では、信号電荷として電子を用いる構成を例示するが、信号電荷として正孔を用いることも可能である。
(読み出し回路)
図2は、図1に示した読み出し回路123の構成例を示す。図1と同じ符号は同じ部材である。図2において、読み出し回路123は、画素電極に対応した出力線491と、定電流回路113と、出力線491に対応した増幅回路211と、信号蓄積部116と、水平転送回路118を有する。また図2には、水平走査回路124と、出力アンプ125も記載されている。出力線491には、後述する画素回路に配置された第2の増幅トランジスタの負荷手段としての定電流回路113と、増幅回路211が接続され、増幅回路211の出力ノードには、信号蓄積部116が接続されている。
増幅回路211は画素回路からの光の照射量に応じたレベルの電圧(S信号)、ノイズレベルの電圧(N信号)を増幅させて、信号蓄積部116に出力する。信号蓄積部116は増幅回路211で増幅されたS信号、N信号をそれぞれ格納する。水平走査回路124によって信号蓄積部116に格納されたS信号、N信号を列毎に順に水平転送回路118へ出力し、出力アンプ125から信号処理回路(不図示)へ送信する。信号処理回路ではS信号とN信号の差分信号を生成する。
(画素回路)
図3は、各画素に対応して設けられた画素回路の等価回路図である。以下の説明では、
画素回路の各トランジスタとしてNMOSを使用した構成を説明するが、PMOSを使用してもよい。
光電変換素子510は、入射光に応じた電荷を生成して蓄積する。第1ノードであるフローティングディフュージョン(以下FD)420は、光電変換素子510から電荷(光電変換信号)を受け取り電圧に変換する。FD420は、第1の増幅トランジスタ430のゲートに接続されている。第1ノードのFD420には、リセットトランジスタ410を介して、リセット電位VRESが書き込めるように構成されている。FD420は、本発明における蓄積部の一例である。
第1の増幅トランジスタ430のソースは、トランジスタ440を介して、グランド電位に接続されている。また、第1の増幅トランジスタ430のドレインは、基準電位SVDDに接続されている。第1の増幅トランジスタ430のソースは、トランジスタ450と、第2ノードであるメモリー(以下MEM)460を介して、第2の増幅トランジスタ470のゲートに接続されている。
トランジスタ450は、第1の増幅トランジスタ430の出力信号を、保持容量Cの一方の端子(第1の端子)に書き込む。
第2の増幅トランジスタ470のドレインは、基準電位SVDDに接続されている。第2の増幅トランジスタ470のソースは選択トランジスタ480を介して、出力線492に接続されている。第2の増幅トランジスタ470のゲート(入力端子)には、保持容量Cの第1の端子が接続され、その電圧に応じた信号を出力する。
第1の増幅トランジスタ430、第2の増幅トランジスタ470はNMOSソースフォロア回路を構成しており、入力電圧に応じた信号を出力する。
保持容量Cの一方の端子(第1の端子)は第2ノードのMEM460に接続され、他方の端子(第2の端子)には画素回路の外で電圧切り替え回路500に接続される。保持容量Cは容量を形成できればいかなる構造でもよいが、Metal-Insulator-Metal(以下MIM)容量を用いると画素回路上に積層可能なのでレイアウト面積が縮小できる。また、保持容量Cの端子に電圧切り替え回路500を接続して電圧を切り替える構成を実現しやすい。
リセットトランジスタ410、トランジスタ440、トランジスタ450、選択トランジスタ480のゲートには、図1の垂直走査回路122からの制御信号が行毎に共通に接続されて入力される。
電圧切り替え回路500は垂直走査回路122に組み込まれ、電圧切り替え回路500の出力も行毎に共通に各画素回路の保持容量Cの端子に接続される。電圧切り替え回路500は電圧V1と電圧V2を切り替えて出力する(V1>V2)。なお、電圧切り替え回路500の出力は、各画素回路の保持容量Cの端子に個別に接続されてもよい。
(画素回路の駆動方法)
図4を用いて、図3の画素回路の駆動について説明する。図4において、PSELは選択トランジスタ480のゲートに入力される波形、PBIASはトランジスタ440のゲートに入力される波形、PRESはリセットトランジスタ410のゲートに入力される波形である。また、PSHはトランジスタ450のゲートに入力される波形、PVCは保持容量Cの端子に入力される波形である。
FDは第1ノード420の電位、SFOUTは第2の増幅トランジスタ470のソースの電位である。SFOUTの電位は第1ノード420の電位から第1の増幅トランジスタ430のゲートソース間電圧分だけ降下した電圧となっている。
MEMは第2ノード460の電位であり、POUTは出力線492の電位である。POUTの電位は第2ノードMEMの電位から第2の増幅トランジスタ430のゲートソース間電圧分だけ降下した電圧となっている。
時刻t0は、電荷蓄積が開始されている任意の時刻である。時刻t1において、PSELとPBIASをLowレベル(Lレベル)からHigh(Hレベル)に変化させ、選択トランジスタ480とトランジスタ440をオンにする。
なお、保持容量Cの接続される第2ノードMEMには、電荷蓄積前に予め第1ノードFDをリセットトランジスタでリセットした電位に対応したノイズレベルの電圧(N信号)として2.1Vが保持されている。第2の増幅トランジスタ470と選択トランジスタ480を介して、出力線492に1.75Vが出力される。
PBIASのHレベルは、トランジスタ440が所望の電流値を出力する電流源として動作するように設定される。
時刻t2において、PVCを電位V2から電位V1(V1>V2)に変化させる。このとき容量結合によって、第2ノードMEMの電位が2.7Vに上昇し、出力線POUTの電位は2.25Vに上昇して出力される。このタイミングで読み出し回路123が出力線POUTの電位(N信号)を取り込む。
時刻t3において、PVCを電位V1から電位V2に変化させる。第2ノードMEMの電位が2.1V、出力線POUTの電位は1.75Vに戻る。
次に、時刻t4において、PSHをLレベルからHレベルに変化させ、トランジスタ450をオンにする。この動作により、第1ノードFD420で光の照射によって蓄積した電荷に対応した電圧(S信号)が第2ノードMEM460に転送される。光の照射がない場合(Dark)を破線、光の照射がある場合(Light)を実線で示している。
光の照射がない場合は、第1ノードFDの電位は2.7Vであり、第2の増幅トランジスタ470のソース電位SFOUT、および第2ノードMEMの電位は2.2Vとなる。出力線POUTの電位は1.8Vが出力される。
光の照射がある場合は、第1ノードFDの電位は0.8Vであり、第2の増幅トランジスタ470のソース電位SFOUT、および第2ノードMEMの電位は0.45Vとなる。出力線POUTの電位は0.35Vが出力される。
時刻t5において、PSHをHレベルからLレベルに変化させ、トランジスタ450をオフにする。このときトランジスタ450のゲートと第2ノードMEM460の間の寄生容量のため、第2ノードMEM460の電位が降下する。光の照射がない場合は2.2Vから2.1Vとなり、出力線POUTの電位は1.75Vとなる。光の照射がある場合は0.45Vから0.4Vとなり、出力線POUTの電位は0.3Vとなる。
時刻t6において、PVCを電位V2から電位V1(V1>V2)に変化させる。光の照射がない場合は、容量結合によって、第2ノードMEMの電位が2.7Vに上昇し、出力線POUTには2.25Vが出力される。光の照射がある場合は、容量結合によって、
第2ノードMEMの電位が0.9Vに上昇し、出力線POUTには0.8Vが出力される。このタイミングで読み出し回路123が出力線POUTの電位(S信号)を取り込む。
時刻t7において、PVCを電位V1から電位V2に変化させる。光の照射がない場合は第2ノードMEMの電位が2.1V、出力線POUTの電位は1.75Vに戻る。光の照射がある場合は第2ノードMEMの電位が0.4V、出力線POUTの電位は0.3Vに戻る。
次に、時刻t8において、PRESをLレベルからHレベルに変化させ、リセットトランジスタ410をオンにする。これにより、第1ノードFD420に、リセット電位VRES(2.8V)が書き込まれる。
次に、時刻t9において、PRESをHレベルからLレベルに変化させ、リセットトランジスタをオフにし、PSHをLレベルからHレベルに変化させ、トランジスタ450をオンにする。これにより、第1ノードFD420に対応した電位であるノイズレベルの電位2.2Vが、第2ノードMEM460に転送される。
時刻t10において、PSHをHレベルからLレベルに変化させ、トランジスタ450をオフにする。このときトランジスタ450のゲートと第2ノードMEM460の間の寄生容量のため、第2ノードMEM460が降下する。これにより、ノイズレベルの電圧(N信号)として2.1Vが容量Cに保持される。
最後に、時刻t11において、PSEL、PBIASのそれぞれをHレベルからLレベルに変化させ、選択トランジスタ480、トランジスタ440をオフにする。これにより、電荷蓄積が再開される。電荷蓄積の間は、容量Cにノイズレベルの電位が保持されている。
時刻t0~t1、t11~においては選択トランジスタ480がオフであり、画素回路が非選択状態である。この期間の出力線POUTの電位は斜線で示している。
このように、本実施形態において時刻t2~t3、時刻t6~t7においてPVCの電位を電位V2から電位V1(V1>V2)に変化させ、出力線POUTの電位を上昇させている。時刻t2~t3は、FD420をリセットした電位に対応する信号を読み出す期間であり、時刻t6~t7は、蓄積電荷に基づく光電変換信号を読み出す期間である。すなわち、電圧切り替え回路500は、S信号とN信号を読み出す期間のみPVCの電位をV1とし、それ以外の期間においてはV2に制御する。
第2ノードMEMにおける電圧変化量ΔVmemは、PVCの電圧変化量ΔVc、第2ノードMEMにおける寄生容量Cx、保持容量Cを用いて、
ΔVmem = ΔVc×C/(C+Cx)
と表すことができる。この関係より、PVCの電圧変化量ΔVcを決定することで、第2ノードMEMにおける電圧変化量を最適な値に設定することが可能ある。
PVCの電位を変えない場合、出力線POUTは0.3Vと低くなり、所望の回路動作が行われない可能性がある。例えば、図2の定電流回路113に印加される電圧が0.3Vとなるので定電流が保証できない。これに対して、PVCの電位を電位V2から電位V1に変化させ、出力線POUTの電位を0.8Vに上昇させることで、定電流回路113の誤動作を回避し、読み出し回路123は出力線POUTの電位を正確に取り込むことができる。
本実施形態の画素回路において各トランジスタはNMOSを使用した構成を示しているが、PMOSを使用してもよい。その場合、第1の増幅トランジスタ430、第2の増幅トランジスタ470はPMOSソースフォロア回路を構成する。駆動パルスはHレベルとLレベルが反転する。電圧切り替え回路500から出力される電圧V1と電圧V2の関係もV1<V2となる。
画素回路を構成するトランジスタをNMOS、あるいはPMOSのどちらか一方の導電型のトランジスタのみを使用することでレイアウト面積を縮小することが可能である。
(比較例)
図5を用いて、PVCの電位を変化させず、一定で動作させた場合の比較例を示す。
時刻t0は、電荷蓄積が開始されている任意の時刻である。時刻t1において、PSELとPBIASをLowレベル(Lレベル)からHigh(Hレベル)に変化させ、選択トランジスタ480とトランジスタ440をオンにする。
なお、保持容量Cの接続される第2ノードMEMには、電荷蓄積前に予め第1ノードFDをリセットトランジスタでリセットした電位に対応したノイズレベルの電圧(N信号)として2.1Vが保持されている。第2の増幅トランジスタ470と選択トランジスタ480を介して、出力線492に1.75Vが出力される。このタイミングで読み出し回路123が出力線POUTの電位(N信号)を取り込む。
PBIASのHレベルは、トランジスタ440が所望の電流値を出力する電流源として動作するように設定される。
次に、時刻t2において、PSHをLレベルからHレベルに変化させ、トランジスタ450をオンにする。この動作により、第1ノードFD420で光の照射によって蓄積した電荷に対応した電圧(S信号)が第2ノードMEM460に転送される。光の照射がない場合(Dark)を破線、光の照射がある場合(Light)を実線で示している。
光の照射がない場合は、第1ノードFDの電位は2.7Vであり、第2の増幅トランジスタ470のソース電位SFOUT、および第2ノードMEMの電位は2.2Vとなっている。出力線POUTの電位は1.8Vが出力される。
光の照射がある場合は、第1ノードFDの電位は1.3Vであり、第2の増幅トランジスタ470のソース電位SFOUT、および第2ノードMEMの電位は1.0Vとなっている。出力線POUTの電位は0.9Vが出力される。
時刻t3において、PSHをHレベルからLレベルに変化させ、トランジスタ450をオフにする。このときトランジスタ450のゲートと第2ノードMEM460の間の寄生容量のため、第2ノードMEM460の電位が降下する。光の照射がない場合は2.2Vから2.1Vとなり、出力線POUTの電位は1.75Vとなる。光の照射がある場合は1.0Vから0.9Vとなり、出力線POUTの電位は0.8Vとなる。
次に、時刻t4において、PRESをLレベルからHレベルに変化させ、リセットトランジスタ410をオンにする。これにより、第1ノードFD420に、リセット電位VRES(2.8V)が書き込まれる。
次に、時刻t5において、PRESをHレベルからLレベルに変化させ、リセットトランジスタをオフにし、PSHをLレベルからHレベルに変化させ、トランジスタ450を
オンにする。これにより、第1ノードFD420に対応した電位であるノイズレベルの電位2.2Vが、第2ノードMEM460に転送される。
時刻t6において、PSHをHレベルからLレベルに変化させ、トランジスタ450をオフにする。このときトランジスタ450のゲートと第2ノードMEM460の間の寄生容量のため、第2ノードMEM460が降り下げられる。これにより、ノイズレベルの電圧(N信号)として2.1Vが容量Cに保持される。
最後に、時刻t7において、PSEL、PBIASのそれぞれをHレベルからLレベルに変化させ、選択トランジスタ480、トランジスタ440をオフにする。これにより、電荷蓄積が再開される。電荷蓄積の間は、容量Cにノイズレベルの電位が保持されている。
時刻t0~t1、t7~においては選択トランジスタ480がオフであり、画素回路が非選択状態である。また、この期間の出力線POUTの電位は斜線で示す。
前提として出力線POUTの電位が0.8Vの場合を回路動作の下限電圧とする。0.8Vより低い電位では、図2の定電流回路113は所望の回路動作ができず定電流が保証できない。上記の説明によれば、図5における時刻t3~t4の間でS信号を取り込む。光の照射がある場合は、出力線POUTの電位は0.8Vであり、光の照射がない場合は1.75Vとなり、電位差は0.95Vである。これに対して、実施形態1における図4によれば、光の照射がある場合は0.8Vであり、光の照射がない場合は2.25Vとなっており、電位差は1.45Vである。すなわち信号を読み出す期間において、容量Cの端子電圧を電圧V2から電圧V1に切り替えて、信号電圧をシフトすることによってダイナミックレンジを53%拡大することができる。
<実施形態2>
図6は、本実施形態における画素回路の等価回路図である。実施形態1では、従来例と比較してダイナミックレンジの拡大を達成しているが、本実施形態では、トランジスタ数の削減を行う。
本実施形態が実施形態1の図3と異なる点は、選択トランジスタ480がなく、第2の増幅トランジスタのソースが出力線492に直接接続していることと、電圧切り替え回路501が電圧V2と電圧V3を切り替えて出力することである(V2>V3)。
図7を用いて、図6の画素回路の駆動について説明する。
時刻t0は、電荷蓄積が開始されている任意の時刻である。このとき、PVCは電位V3となっており、第2ノードMEMの電位は0.3Vになっている。このとき、第2の増幅トランジスタ470は非駆動状態となっており、画素回路は非選択状態である。
時刻t1において、PVCを電位V3から電位V2に変化させる。このとき容量結合によって、第2ノードMEMの電位は0.3Vから2.1Vに上昇する。このとき、第2の増幅トランジスタは駆動状態となり、出力線POUTの電位は1.75Vが出力される。
以降、時刻t7まで(比較例)における図5を用いて説明した動作と同様であるため説
明を省略する。
最後に、時刻t7において、PBIASをHレベルからLレベルに変化させ、トランジスタ440をオフにし、PVCを電位V2から電位V3に変化させる。第2ノードMEM
の電位は2.1Vから0.3Vに下降する。このとき、第2の増幅トランジスタ470は非駆動状態となっており、画素回路は非選択状態である。これにより、電荷蓄積が再開される。電荷蓄積の間は、容量Cにノイズレベルの電位が保持されている。
時刻t0~t1、t7~においては第2の増幅トランジスタ470は非駆動状態となっており、画素回路が非選択状態である。この期間の出力線POUTの電位は斜線で示している。
このように本実施形態によれば、実施形態1の図3に示した選択トランジスタ480が無くても、容量Cの端子電圧を電圧V2と電圧V3で切り替えることによって、画素回路の選択状態と非選択状態を制御することができる。すなわち、選択画素については容量C端子電圧を電圧V2として第2の増幅トランジスタ470を駆動状態にし、非選択画素について容量Cの端子電圧を電圧V3として第2の増幅トランジスタ470を非駆動状態に切り替える。このように、選択トランジスタ480が不要となるので、トランジスタ数を削減することができる。
上述したように、本実施形態の画素回路において各トランジスタにNMOSの代わりにPMOSを使用してもよい。PMOSを使用した場合、駆動パルスのHレベルとLレベルが反転するとともに、電圧切り替え回路501から出力される電圧V2と電圧V3の関係もV2<V3となる。
<実施形態3>
図8は、本実施形態における画素回路の等価回路図である。本実施形態では、電圧切り替え回路502の電圧を3レベルとすることで、実施形態1のダイナミックレンジ拡大と、実施形態2のトランジスタ数削減の両方を達成する。
本実施形態では、実施形態2の図6と同様に、選択トランジスタ480がなく、第2の増幅トランジスタのソースが出力線492に直接接続している。また、本実施形態では、電圧切り替え回路502が電圧V1と電圧V2と電圧V3を切り替えて出力する構成となっている。(V1>V2>V3)。これにより、本実施形態は、実施形態1と実施形態2を合わせた動作を行う。
図9は、図8の画素回路の駆動について説明する図である。以下、実施形態2との相違点を主に説明する。
時刻t2において、PVCを電位V2から電位V1に変化させることで、第2ノードMEMの電位は2.1Vから2.7Vに上昇する。出力線POUTの電位は2.25Vに上昇して出力される。このタイミングで読み出し回路123が出力線POUTの電位(N信号)を取り込む。
また、時刻t6において、PVCを電位V2から電位V1(V1>V2)に変化させることで、光の照射がない場合は、容量結合によって、第2ノードMEMの電位が2.7Vに上昇し、出力線POUTには2.25Vが出力される。光の照射がある場合は、容量結合によって、第2ノードMEMの電位が0.9Vに上昇し、出力線POUTには0.8Vが出力される。このタイミングで読み出し回路123が出力線POUTの電位(S信号)を取り込む。
時刻t0~t1、t7~においては、PVCを電位V2から電位V3に変化させており、第2ノードMEMの電位は2.1Vから0.3Vに下降する。このとき、第2の増幅トランジスタ470は非駆動状態となっており、画素回路は非選択状態である。
このように本実施形態によれば、信号を読み出す期間において、容量Cの端子電圧を電圧V2から電圧V1に切り替えて、信号電圧をシフトすることによってダイナミックレンジを拡大できる。さらに、電圧V2と電圧V3で切り替えることによって第2の増幅トランジスタ470の駆動状態と非駆動状態を切り替え、画素回路の選択状態と非選択状態を制御することができるので、トランジスタ数を削減することができる。
上述したように、本実施形態の画素回路において各トランジスタにNMOSの代わりにPMOSを使用してもよい。PMOSを使用した場合、駆動パルスのHレベルとLレベルが反転するとともに、電圧切り替え回路502から出力される電圧V1と電圧V2と電圧V3の関係はV1<V2<V3となる。
(実施形態4)
図10は、本実施形態における画素回路の等価回路図である。実施形態3の図8と比較してリセットトランジスタ410が配置されない構成となっている。蓄積動作を行うときは、光電変換素子510に印加する電圧VPDの電圧を逆バイアス状態として印加する。一方、リセットする場合は、電圧VPDを切り替えて順バイアス状態とすることで、光電変換素子510から電流を流し、第1ノードFD420を所望の電圧にリセットすることができる。
ここでは、実施形態3との組み合わせについて説明したが、本実施形態は、実施形態1(図3)や実施形態2(図6)と組み合わせて実現してもよい。
このように、電圧切り替え回路502を用いたダイナミックレンジの拡大やトランジスタ数の削減を実現する手法は、リセットトランジスタ410が配置されていない構成に対しても適用できる。
(実施形態5)
図11は本実施形態における画素回路の等価回路図である。実施形態3の図8に対して光電変換部510として光電変換膜を配置した構成である。光電変換膜は画素回路が形成された半導体基板上に積層されている。
図12(A)は、本実施形態における画素800の断面図であり、図12(B)は画素800のある高さにおける平面図である。図12(A)において、部材810は、半導体基板、配線層、読み出し回路等を模式的に示している。部材810の上には、画素電極801が設けられている。
画素電極801の上には、光電変換層820と、上部電極となる対向電極830が設けられている。光電変換層820は、画素電極801と、対向電極830とに挟持されるように配されている。対向電極830の上には、カラーフィルタ840とマイクロレンズ850が設けられている。
部材810は、複数の絶縁膜と配線を含む配線層を有する。絶縁膜を構成する層は、例えば酸化シリコン、BPSG、PSG、BSG、窒化シリコン、炭化シリコンである。また、配線は、銅、アルミニウム、タングステン、タンタル、チタン、ポリシリコンなどの導電材料が用いられる。
画素電極801は、薄膜電極であり、ITOやアルミニウムなどの透明または不透明の導電性部材から形成される。画素電極801は、光電変換層820の各領域で発生した電荷を分離して捕集するためのものである。
光電変換層820は、入射光の光量に応じた電荷を発生する有機化合物を含む。光電変換層820と、画素電極801との間、あるいは、光電変換層820と、対向電極830との間に、電極から光電変換層820に電荷が注入されるのを抑制する電荷ブロッキング層などの機能層を設けてもよい。
対向電極830は、画素電極801と対向する電極であり、光電変換層820を覆うように設けられている。対向電極830は、光電変換層820に電圧を印加し、光電変換層820に電界を生じさせるための電極である。対向電極830は光電変換層820よりも光の入射面側に設けられているため、対向電極830は入射光に対して透明なITO等の導電性材料で構成される。
カラーフィルタ840は、R、G、B、あるいはC、M、Yの光を透過するフィルタである。カラーフィルタ840は、RGBあるいはCMYの波長の光を透過する白色のフィルタやIRのフィルタであってもよい。特に、測距を行う場合には、色を識別する必要がないため、測距用の画素には白色のフィルタを用いれば、感度が向上する。カラーフィルタ840を複数種類用いて、カラーフィルタ間に段差ができる場合には、カラーフィルタ840の上に平坦化層を設けてもよい。
マイクロレンズ850は、樹脂などの材料を用いて形成される。例えば1つのマイクロレンズが設けられている領域が1画素であると画定することもできる。図12(B)には、マイクロレンズ850の外縁200を示している。
本実施形態によれば、光電変換部として光電変換膜を配置することで受光面積を大きくすることができるので高感度化が可能である。またカラーフィルタと光電変換膜の間に光を遮る配線がないため良好な入射角度特性が得られる。
(実施形態6)
本発明の実施形態6による撮像システムについて、図13を用いて説明する。図13は、本実施形態による撮像システムの概略構成を示すブロック図である。
上記実施形態1~5で述べた撮像装置は、種々の撮像システムに適用可能である。適用可能な撮像システムとしては、特に限定されるものではないが、例えば、デジタルスチルカメラ、デジタルカムコーダ、監視カメラ、複写機、ファックス、携帯電話、車載カメラ、観測衛星、医療用カメラなどの各種の機器が挙げられる。また、レンズなどの光学系と撮像装置(光電変換装置)とを備えるカメラモジュールも、撮像システムに含まれる。図13にはこれらのうちの一例として、デジタルスチルカメラのブロック図を例示している。
撮像システム3000は、図13に示すように、撮像装置1000、撮像光学系3020、CPU3100、レンズ制御部3120、撮像装置制御部3140を備える。撮像システム3000は、画像処理部3160、絞りシャッター制御部3180、表示部3200、操作スイッチ3220、記録媒体3240を備える。
撮像光学系3020は、被写体の光学像を形成するための光学系であり、レンズ群、絞り3040等を含む。絞り3040は、その開口径を調節することで撮影時の光量調節を行なう機能を備えるほか、静止画撮影時には露光秒時調節用シャッターとしての機能も備える。レンズ群及び絞り3040は、光軸方向に沿って進退可能に保持されており、これらの連動した動作によって変倍機能(ズーム機能)や焦点調節機能を実現する。撮像光学系3020は、撮像システムに一体化されていてもよいし、撮像システムへの装着が可能
な撮像レンズでもよい。
撮像光学系3020の像空間には、その撮像面が位置するように撮像装置1000が配置されている。撮像装置1000は、実施形態1~5で説明した撮像装置であり、CMOSセンサ(画素部)とその周辺回路(周辺回路領域)とを含んで構成される。撮像装置1000は、複数の光電変換部を有する画素が2次元配置され、これらの画素に対してカラーフィルタが配置されることで、2次元単板カラーセンサを構成している。撮像装置1000は、撮像光学系3020により結像された被写体像を光電変換し、画像信号や焦点検出信号として出力する。
レンズ制御部3120は、撮像光学系3020のレンズ群の進退駆動を制御して変倍操作や焦点調節を行うためのものであり、その機能を実現するように構成された回路や処理装置により構成されている。絞りシャッター制御部3180は、絞り3040の開口径を変化して(絞り値を可変として)撮影光量を調節するためのものであり、その機能を実現するように構成された回路や処理装置により構成される。
CPU3100は、カメラ本体の種々の制御を司るカメラ内の制御装置であり、演算部、ROM、RAM、A/Dコンバータ、D/Aコンバータ、通信インターフェイス回路等を含む。CPU3100は、ROM等に記憶されたコンピュータプログラムに従ってカメラ内の各部の動作を制御し、撮像光学系3020の焦点状態の検出(焦点検出)を含むAF、撮像、画像処理、記録等の一連の撮影動作を実行する。CPU3100は、信号処理部でもある。
撮像装置制御部3140は、撮像装置1000の動作を制御するとともに、撮像装置1000から出力された信号をA/D変換してCPU3100に送信するためのものであり、それら機能を実現するように構成された回路や制御装置により構成される。A/D変換機能は、撮像装置1000が備えていてもかまわない。画像処理部3160は、A/D変換された信号に対してγ変換やカラー補間等の画像処理を行って画像信号を生成する処理装置であり、その機能を実現するように構成された回路や制御装置により構成される。表示部3200は、液晶表示装置(LCD)等の表示装置であり、カメラの撮影モードに関する情報、撮影前のプレビュー画像、撮影後の確認用画像、焦点検出時の合焦状態等を表示する。操作スイッチ3220は、電源スイッチ、レリーズ(撮影トリガ)スイッチ、ズーム操作スイッチ、撮影モード選択スイッチ等で構成される。記録媒体3240は、撮影済み画像等を記録するためのものであり、撮像システムに内蔵されたものでもよいし、メモリカード等の着脱可能なものでもよい。
このようにして、実施形態1~5による撮像装置1000を適用した撮像システム3000を構成することにより、高性能の撮像システムを実現することができる。
(実施形態7)
本発明の実施形態7による撮像システム及び移動体について、図14A及び図14Bを用いて説明する。図14A及び図14Bは、本実施形態による撮像システム及び移動体の構成を示す図である。
図14Aは、車載カメラに関する撮像システム4000の一例を示したものである。撮像システム4000は、撮像装置4100を有する。撮像装置4100は、上述の実施形態に記載の撮像装置のいずれかである。撮像システム4000は、画像処理部4120と、視差取得部4140と、距離取得部4160と、衝突判定部4180と、を有する。画像処理部4120は、撮像装置4100により取得された複数の画像データに対し、画像処理を行う処理装置である。視差取得部4140は、撮像装置4100により取得された
複数の画像データから視差(視差画像の位相差)の算出を行う処理装置である。距離取得部4160は、算出された視差に基づいて対象物までの距離を算出する処理装置である。衝突判定部4180は、算出された距離に基づいて衝突可能性があるか否かを判定する処理装置である。ここで、視差取得部4140や距離取得部4160は、対象物までの距離情報等の情報を取得する情報取得手段の一例である。すなわち、距離情報とは、視差、デフォーカス量、対象物までの距離等に関する情報である。衝突判定部4180はこれらの距離情報のいずれかを用いて、衝突可能性を判定してもよい。上述の処理装置は、専用に設計されたハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアモジュールに基づいて演算を行う汎用のハードウェアによって実現されてもよい。また、処理装置はFPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等によって実現されてもよいし、これらの組合せによって実現されてもよい。
撮像システム4000は、車両情報取得装置4200と接続されており、車速、ヨーレート、舵角などの車両情報を取得することができる。また、撮像システム4000は、衝突判定部4180での判定結果に基づいて、車両に対して制動力を発生させる制御信号を出力する制御装置である制御ECU4300が接続されている。すなわち、制御ECU4300は、距離情報に基づいて移動体を制御する移動体制御手段の一例である。また、撮像システム4000は、衝突判定部4180での判定結果に基づいて、ドライバーへ警報を発する警報装置4400とも接続されている。例えば、衝突判定部4180の判定結果として衝突可能性が高い場合、制御ECU4300はブレーキをかける、アクセルを戻す、エンジン出力を抑制するなどして衝突を回避、被害を軽減する車両制御を行う。警報装置4400は音等の警報を鳴らす、カーナビゲーションシステムなどの画面に警報情報を表示する、シートベルトやステアリングに振動を与えるなどしてユーザに警告を行う。
本実施形態では、車両の周囲、例えば前方又は後方を撮像システム4000で撮像する。図14Bに、車両前方(撮像範囲4500)を撮像する場合の撮像システム4000を示した。車両情報取得装置4200は、撮像システム4000を動作させ撮像を実行させるように指示を送る。上述の実施形態の撮像装置を撮像装置4100として用いることにより、本実施形態の撮像システム4000は、測距の精度をより向上させることができる。
以上の説明では、他の車両と衝突しないように制御する例を述べたが、他の車両に追従して自動運転する制御、車線からはみ出さないように自動運転する制御等にも適用可能である。更に、撮像システムは、自動車等の車両に限らず、例えば、船舶、航空機あるいは産業用ロボットなどの移動体(輸送機器)に適用することができる。移動体(輸送機器)における移動装置はエンジン、モーター、車輪、プロペラなどの各種の駆動源である。加えて、移動体に限らず、高度道路交通システム(ITS)等、広く物体認識を利用する機器に適用することができる。
(その他の実施形態)
撮像装置は、画素が設けられた第1半導体チップと、読み出し回路(増幅器)が設けられた第2半導体チップとを積層した構造(チップ積層構造)を有していてもよい。第2半導体チップにおける読み出し回路(増幅器)は、それぞれ、第1半導体チップの画素列に対応した列回路とすることができる。また、第2半導体チップにおける読み出し回路(増幅器)は、それぞれ、第1半導体チップの画素あるいは画素ブロックに対応したマトリックス回路とすることもできる。第1半導体チップと第2半導体チップとの接続は貫通電極(TSV)、銅(Cu)等の金属の直接接合によるチップ間配線、チップ間のマイクロバンプによる接続などを採用することができる。
なお、上記実施例は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに
過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。また、これまで述べた各実施例を種々組み合わせて実施することができる。
100 撮像装置
420 第1ノードFD(フローティングディフュージョン)
430 第1の増幅トランジスタ
450 トランジスタ
460 第2ノードMEM
470 第2の増幅トランジスタ
500 電圧切り替え回路
510 光電変換素子

Claims (11)

  1. 光電変換部と、
    前記光電変換部からの光電変換信号を蓄積する蓄積部と、
    前記蓄積部の光電変換信号を出力する第1の増幅トランジスタと、
    前記第1の増幅トランジスタの出力信号を保持容量の第1の端子に書き込むトランジスタと、
    前記第1の端子がゲートに接続され、前記第1の端子の電圧に応じた電圧を出力する第2の増幅トランジスタと、
    前記保持容量の第2の端子の電圧を切り替える制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記蓄積部をリセットした電位に対応した信号を第1読み出す第1期間と前記光電変換信号を読み出す第2期間において、前記第2の端子の電圧を第1の電圧とし、
    前記第1の増幅トランジスタの出力信号を前記保持容量の第1の端子に書き込む期間および前記第2の増幅トランジスタが電圧を出力する期間を含む、前記第1期間および前記第2期間以外の期間において、前記第2の端子の電圧を第2の電圧とする、
    ことを特徴とする、撮像装置。
  2. それぞれ前記光電変換部、前記蓄積部、前記第1の増幅トランジスタ、前記トランジスタ、および前記第2の増幅トランジスタを含む複数の画素が、2次元状に配置されている、
    請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記制御手段は、選択画素については前記第2の端子の電圧を第2の電圧とすることによって前記第2の増幅トランジスタを駆動状態とし、非選択画素について前記第2の端子の電圧を第3の電圧とすることによって、前記第2の増幅トランジスタは非駆動状態とする、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  4. 前記第1の増幅トランジスタと前記第2の増幅トランジスタはNMOSソースフォロア回路であり、
    前記第1の電圧は前記第2の電圧より大きい、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記第1の増幅トランジスタと前記第2の増幅トランジスタはNMOSソースフォロア回路であり、
    前記第3の電圧は前記第2の電圧より小さい、
    ことを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  6. 前記第1の増幅トランジスタと前記第2の増幅トランジスタはPMOSソースフォロア回路であり、
    前記第1の電圧は前記第2の電圧より小さい、
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記第1の増幅トランジスタと前記第2の増幅トランジスタはPMOSソースフォロア回路であり、
    前記第3の電圧は前記第2の電圧より大きい、
    ことを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  8. 前記保持容量の第2の端子は、行毎に共通に接続され、
    前記制御手段は、行毎に前記保持容量の第2の端子の電圧を切り替える、
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の撮像装置。
  9. 前記光電変換部は、画素電極、光電変換膜、上部電極を備える、
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の撮像装置。
  10. 請求項1からのいずれか1項に記載の撮像装置と、
    前記撮像装置から出力される信号を処理する信号処理部と、
    を有することを特徴とする撮像システム。
  11. 移動体であって、
    請求項1からのいずれか1項に記載の撮像装置と、
    移動装置と、
    前記撮像装置から出力される信号から情報を取得する処理装置と、
    前記情報に基づいて前記移動装置を制御する制御装置と、
    を有することを特徴とする移動体。
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