JP7149029B1 - 皮脂分泌抑制剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】 新規な皮脂分泌抑制を提供することを課題とする。【解決手段】多糖類を含む剤であって、前記多糖類を構成する少なくとも一部の構成糖が、アラビノース、ガラクトース及びキシロースからなる群より選択される1種以上であることを特徴とする皮脂分泌抑制剤である(但し、クインシードエキス及び紅藻抽出物を除く)。【選択図】 図1

Description

本発明は、皮脂分泌抑制剤に関する。
皮脂は、皮脂腺から分泌される半流動性の油脂状の物質である。皮脂は、肌や髪を潤し、乾燥を防ぐ役をする。他方で、皮膚における皮脂の過剰分泌は、ニキビ、皮膚のテカり、ベタつきなどの原因となるため、美容上好まれない傾向がある。したがって、皮膚における皮脂の分泌を適度に抑制する薬剤や化粧料が要求されている。
該要求の下、例えば、特許文献1~3には、皮脂分泌抑制効果がある各種成分が提案されている。
特開2013-028572号公報 特開2016-150916号公報 特開2014-237604号公報
本発明は、新規な皮脂分泌抑制を提供することを課題とする。
本発明(1)は、多糖類を含む剤であって、前記多糖類を構成する少なくとも一部の構成糖が、アラビノース、ガラクトース及びキシロースからなる群より選択される1種以上であることを特徴とする皮脂分泌抑制剤である(但し、クインシードエキス及び紅藻抽出物を除く)。
本発明(2)は、前記多糖類が水溶性である、前記発明(1)の皮脂分泌抑制剤である。
本発明(3)は、前記多糖類の分子量が5000以上である、前記発明(1)又は(2)の皮脂分泌抑制剤である。
本発明(4)は、前記多糖類が、ガラクタン、アラビノガラクタン、ガラクツロナン、LPS(リポポリサッカライド)、アラビノキシラン及び/又はグルコマンナンである、前記発明(1)~(3)のいずれか一つの皮脂分泌抑制剤である。
本発明(5)は、米由来成分を更に含有する、前記発明(1)~(4)のいずれか一つの皮脂分泌抑制剤である。
本発明(6)は、前記米由来成分が、(1)米の粉砕物、(2)米の抽出物、(3)前記抽出物が、米に水又は有機溶媒を加えたもの、米を酸又はアルカリで処理したもの、米の加水物に酵素又は麹を作用させたもの、或いは、これらを加熱又は非加熱下でおこなったもの、(4)米を抽出するに際し、その抽出前、抽出と同時又は抽出後に酵素又は麹を作用させたもの、(5)米の抽出物又はそれに酵素若しくは麹を作用させたものに、アルコール発酵又は有機酸発酵を行ったもの、の一種以上である、前記発明(5)の皮脂分泌抑制剤である。
図1は、実施例1~8及び比較例1~2に係る剤の、皮脂分泌抑制作用の程度を示した図である。 図2は、実施例1~8及び比較例1~2に係る剤の、皮脂分泌抑制作用を示した図である(染色写真)。
本発明に係る皮脂分泌抑制剤は、多糖類を含む剤であって、前記多糖類を構成する少なくとも一部の構成糖が、アラビノース、ガラクトース及びキシロースからなる群より選択される1種以上であることを特徴とする。以下、該皮脂分泌抑制剤を詳述する。
≪成分≫
<多糖類>
(構成糖)
皮脂分泌抑制剤に含まれる多糖類は、該多糖類を構成する少なくとも一部の構成糖が、アラビノース、ガラクトース及びキシロースからなる群より選択される1種以上である。
ここで、アラビノース、ガラクトース及びキシロースは、D型でもL型でもよく、α型でもβ型でもよい。
また、アラビノースは、該多糖類において、例えば、β1,6結合及びα1,3結合等の形態にてグリコシド結合をしていることが好適である。ガラクトースは、該多糖類において、例えば、β1,4結合、β1,3結合、β1,6結合及びα1,4結合等の形態にてグリコシド結合をしていることが好適である。更に、キシロースは、該多糖類において、例えば、β1,4結合及びα1,3結合等の形態にてグリコシド結合をしていることが好適である。また、該構成糖(アラビノース、ガラクトース及びキシロース)は、多糖類の主鎖及び分岐した側鎖のいずれか一方に存在していても、双方に存在していてもよい。
次に、アラビノースが必須構成糖である場合、該多糖類を構成する全構成糖量(質量)を基準として、アラビノース量は、好適には、0.1~90%であり、より好適には、1~80%であり、更に好適には、2~70%である。また、ガラクトースが必須構成糖である場合、該多糖類を構成する全構成糖量(質量)を基準として、ガラクトース量は、好適には、0.1~100%であり、より好適には、1~90%であり、更に好適には、2~80%である。更に、キシロースが必須構成糖である場合、該多糖類を構成する全構成糖量(質量)を基準として、キシロース量は、好適には、0.1~90%であり、より好適には、1~80%であり、更に好適には、2~70%である。
アラビノース、ガラクトース及びキシロースからなる群より選択される1種以上の構成糖以外に該多糖類を構成する構成糖が存在する場合、該構成糖は、特に限定されず、単糖類(例えば、グリセルアルデヒド、エリトロース、トレオース、リボース、リキソース、キシロース、アロース、タロース、グロース、グルコース、アルトロース、マンノース、イドース等のアルドース;ジヒドロキシアセトン、エリトルロース、リブロース、プシコース、フルクトース、ソロボース、タガトース等のケトース)、二糖類(例えば、スクロース、ラクツロース、ラクトース、マルトース、トレハロース、セロビオース等)及び/又は多糖類(例えば、グリコーゲン、セルロース、キチン、アガロース、カラギーナン、ヘパリン、ペクチン、キシログルカン等)であってもよい。
(好適な多糖類)
多糖類は、特に限定されず、糖蛋白質、プロテオグリカン、グリコサミノグリカン、糖脂質等であってもよい。また、該多糖類は、修飾されていてもよい(タンパク修飾、リン酸基、硫酸基、脂質結合、アセチル化、アミノ化、メチル化、その他化学修飾)。ここで、好適な多糖類は、ガラクタン、アラビノガラクタン、ガラクツロナン、LPS(リポポリサッカライド)、アラビノキシラン及び/又はグルコマンナンである。尚、これら多糖類は、市販品として入手可能であり、例えば、β-1,4-ガラクタンは 、Megazymeから;II型アラビノガラクタンは、東京化成工業、sigma、Megazyme、Lonzaから;ラムノガラクツロナンIは、Megazymeから;LPSは、sigma、富士フィルム和光純薬、ナカライテスクから;アラビノキシランは、Megazyme、ファーマテック(株)、CBC(株)から;グルコマンナンは、清水化学(株)、Magazyme、(株)原田食品から、入手可能である。
また、該多糖類の分子量は、5000以上が好適であり、10000以上がより好適であり、50000以上が更に好適である。該範囲であると、より高い効果を期待できる。尚、上限値は特に限定されず、例えば2000000である。ここで、該分子量は、ピークトップ平均分子量(Mp)である。ここで、ピークトップ平均分子量の測定方法は下記の通りである。尚、目的分子量サイズにより、カラム(1)及びカラム(2)を使い分ける{目的分子量サイズが重複する場合、カラム(1)での値を優先する}。
[分析方法]
測定装置:
・高速液体クロマトグラフィー装置:HPLC
条件:
・移動相:純水, 100%
・検出器:ELSD(蒸発光散乱検出器)
・流速:0.5mL/min
・カラム温度:30℃
・カラム(1):OHpak LB-805(Shodex製)/対象分子量範囲 100,000-1,000,000 / 排除限界分子量 4,000,000
・カラム(2):OHpak LB-804(Shodex製)/対象分子量範囲 5,000-400,000/排除限界分子量 1,000,000
・標準分子量:プルラン スタンダードセット(Shodex製)
算出:
・標準分子量で分子量とピークトップ検出時間の検量線を作成し、サンプルのピークトップの検出時間から平均分子量を算出
ここで、該多糖類は、水溶性でも難溶性でもよく、また、ノニオン性でもイオン性(カチオン性、アニオン性)でもよい。但し、水溶性であることが好適である。水溶性であると、化粧水等の水系皮膚外用剤への溶解が容易で、皮脂分泌を抑えたい脂性肌のヒトや動物に使い心地の良い形態をとりやすいという点、皮下注射等の製剤化が容易という点、で好適である。ここで、水溶性とは、25℃において、該多糖類が水に対して1質量%以上溶解することを意味する。
<他の成分>
本発明に係る皮脂分泌抑制剤は、前述の多糖類に加え、(1)米の粉砕物、(2)米の抽出物、(3) 前記抽出物が、米に水又は有機溶媒を加えたもの、米を酸又はアルカリで処理したもの、米の加水物に酵素又は麹を作用させたもの、或いは、これらを加熱又は非加熱下でおこなったもの、(4)米を抽出するに際し、その抽出前、抽出と同時又は抽出後に酵素又は麹を作用させたもの、(5)米の抽出物又はそれに酵素若しくは麹を作用させたものに、アルコール発酵又は有機酸発酵を行ったもの、の一種以上の米由来成分を更に含有することが好適である。以下、米由来成分について説明する。
まず、「米」とは、白米、玄米及び発芽させた米といった米だけでなく、白糠及び赤糠等といった米の一部も含む概念である。但し、白米部分を必須的に含むもの、即ち、白米、玄米、発芽させた米、白糠を用いることが好適である。ここで、白米及び玄米に関しては、ジャポニカ、インディカ米を問わず、うるち米、及び餅米等の玄米及び白米を指し、品種、種類は問わない。また、白糠及び赤糠とは、一般に、精白時に出てくる92%以上の赤糠や92%以下の白糠を指すが、両者が混合したものを使用してもよい。尚、有効成分は、熱及び光に対して安定であるため、上記の原料は、浸漬、蒸煮、焙煎(砂焙り、網焙り、熱風焙煎等全てを指す)、蒸煮焙煎、凍結乾燥等の表面変性、UV照射等の光変性、パットライス等の加圧焙煎、揚げる等の原料処理をしてもよい。白米、玄米及び発芽させた米は、そのまま用いても有効であるが、実用上の面から粉砕して用いるのが好ましい。白米、玄米及び発芽させた米を粉砕して粉体化するには、粉砕機又は精米機を用い一般的な方法で行なえばよい。
発芽させた米を製造する場合、胚芽のついた米を水に浸漬或いは水を噴霧して発芽させる。発芽させる時の温度は10~50℃である。但し、発芽さえすれば、温度及び時間は問わない。また、発芽中に水が腐敗する危険性がある場合は、腐敗しないように水を取り替えるか、何らかの防腐を行うのが好ましい。ここで、発芽とは、発芽する直前から発芽したものまで全てを指す。この発芽させた米をよく洗浄して用いる。この際、乾燥して用いてもよい。米を抽出、或いは酵素分解又は麹を作用させる場合、原料の米を粉砕して顆粒或いは粉体化すると、表面積が大きくなるため効率がよくなる。粉砕しなくてもよいが、この場合には、米組織の分解及び抽出に長時間を要する。
米を水抽出する場合、抽出温度は、高温が効率的であるが、低温でも十分に抽出を行うことができる。ただし、40℃以下の低温の場合は、pHを酸性或いはアルカリ性にするか、防腐剤或いはアルコールを加えて、米が腐敗しないように処理することが望ましい。抽出時間は、有効成分さえ抽出できれば、長くても短くてもよく、抽出温度により定めればよい。また、抽出は、加圧下又は常圧下で行っても、減圧下で行ってもよい。水抽出の場合、最も問題になるのは糊化現象である。糊状になれば、抽出効率が悪くなるばかりでなく、実作業においては困難を極める。これを防ぐためには、アミラーゼを加えて反応させるか、塩酸などで酸性にして澱粉を切ってやればよく、この方法を用いることにより、十分に解決でき、実用上も全く問題はない。
抽出物中の有効成分は、酸、アルカリに安定であるためか、酸分解抽出、或いはアルカリ分解抽出を行うのも有効である。この場合、必要により中和、脱塩を行う。有機溶媒で抽出する場合も、米はなるべく微粉砕又は粉体化して抽出することが望ましい。有機溶媒はアルコール、アセトン、n-へキサン、酢酸エチル、メタノール等の一般的な有機溶媒でよいが、人体に対して有害なものは抽出後、溶媒を完全に除去する必要があるので安全なものがよい。また、米を酵素分解、又は麹を作用させてもよい。ここで言う酵素分解とは、澱粉分解酵素(液化酵素、糖化酵素)、蛋白分解酵素、脂肪分解酵素、繊維分解酵素、リグニン分解酵素、ペクチン分解酵素等、米に働く酵素を1種又は2種以上作用させることをいう。例えば、液化酵素と糖化酵素との組み合わせを挙げることができる。また、麹として麹菌の種類及び米の品種,種類は問わない。尚、酸、アルカリ抽出、有機溶媒抽出、酵素分解、麹作用を組み合わせて行ってもよい。
また、前記の抽出を行うに当り、抽出の前、抽出と同時又は抽出の後に、上記の酵素分解及び麹を作用させてもよい。
更に、上記の処理を行なうと同時又は処理後、アルコール発酵或いは乳酸発酵、酢酸発酵等の有機酸発酵を行ってもよい。また、アルコール発酵を行なった場合は、濃縮がしやすく、有効成分の濃縮が容易になる。尚、酵母による通気発酵、アルコール沈殿等を行なって除糖してもよい。尚、発酵形態としては、もろみ発酵及び液体発酵のいずれでもよいが、もろみ発酵が好適である。尚、これらの発酵を2回以上繰り返す、又は異なる発酵法を組み合わせてもよい。
以上のようにして得られた米由来成分は、残渣を分離することなくそのまま、或いは圧搾、濾過して用いる。そのまま用いるときは、殺菌或いは除菌して製品にする。尚、より好適な形態は、米糠、各種酵素(好適には、蛋白分解酵素、脂肪分解酵素、繊維分解酵素、澱粉分解酵素及びペクチン分解酵素からなる群より選択される一種以上;特に好適には、澱粉分解酵素と蛋白分解酵素と脂肪分解酵素と繊維分解酵素との組み合わせ)とが添加された水を加温(例えば煮沸)した後、発酵(例えば、アルコール発酵及び/又は乳酸発酵;好適には、乳酸発酵させた後にアルコール発酵)させて得られたものである。
また、本発明に係る皮脂分泌抑制剤は、薬剤的に許容できる様々な担体を含有していてもよい。例えば、通常医薬品・医薬部外品・化粧品(例えば、皮膚化粧料、浴用剤、洗浄剤)に添加される成分、具体的には、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、着香剤、着色剤、溶解補助剤、懸濁化剤、乳化剤、コーティング剤、保湿剤、洗浄剤、紫外線吸収剤、薬剤を挙げることができる。具体的には、例えば、化粧料として用いる場合には、化粧料で汎用される水性成分、油性成分、粉末、界面活性剤、油剤、pH調整剤、防腐剤、アルコール、酸化防止剤、増粘剤、色素、香料、動物抽出液、植物抽出液等を必要に応じて適宜配合することにより調整する。加えて、本発明に係る皮脂分泌抑制剤は、他の皮脂分泌抑制剤と組み合わせて使用してもよい。
≪用途≫
(適用対象)
本発明に係る皮脂分泌抑制剤の適用対象は、特に限定されず、ヒト(例えば、健常人、脂性肌の人、脂漏性皮膚炎のような患者)でもヒト以外の動物(例えば、犬、猫)でもよい。
(適用方法)
本発明に係る皮脂分泌抑制剤は、皮膚に適用(例えば、塗布、吹付等)して使用する(典型的には、経皮外用剤)。例えば、皮膚外用剤、洗浄剤及び浴用剤等の医薬品、医薬部外品及び化粧品として用い得る。具体的には、ローション等の可溶化系(液状皮膚外用剤、化粧水等)、乳液等の乳化系(乳液状ファンデーション、O/W乳化型美容液等)、粉末・顆粒系(入浴化粧料等)、クリーム系(O/W乳化型クリーム、ハンドクリーム、メイクアップベースクリーム等)、軟膏系(O/W型乳剤性軟膏等)、気体系(エアゾール等)等、様々な剤型で提供可能である。より具体的には、前述の経皮外用剤の他、皮下注射、マイクロニードルパッチ、パップ剤、シートマスクも挙げることができる。
(適用量)
本発明に係る皮脂分泌抑制剤を皮膚に適用する場合、適用する皮脂分泌抑制剤の全質量を基準として、該皮脂分泌抑制剤中に前記多糖類(アラビノース、ガラクトース及びキシロースからなる群より選択される1種以上を構成糖とする多糖類)を0.0001質量%以上含有したものを用いることが好適であり、0.001質量%以上含有したものを用いることがより好適である。尚、上限値は特に限定されず、例えば100質量%である。
≪実施例≫
以下、実施例を参照しながらより具体的に本発明を説明するが、本発明は該実施例に限定されるものではない。
<皮脂分泌抑制剤の調製>
(実施例1)
β-1,4-ガラクタン水溶液を純水に添加して濃度1mg/mLとし、実施例1に係る剤を得た。尚、β-1,4-ガラクタンとしては、分子量:1182kDa、ガラクトース82.0%、アラビノース5.8%、ラムノース5.1%、キシロース1.4%のものを使用した。
(実施例2)
II型アラビノガラクタン水溶液を純水に添加して濃度100mg/mLとし、実施例2に係る剤を得た。尚、II型アラビノガラクタンとしては、東京化成工業から市販されているものを使用した。
(実施例3)
ラムノガラクツロナンI水溶液を10%EtOH及び0.005N NaOH水溶液に添加して濃度25mg/mLとし、実施例3に係る剤を得た。尚、ラムノガラクツロナンIとしては、ガラクトース23.1%、アラビノース1.0%、キシロース0.8%のものを使用した。
(実施例4)
アラビノキシラン水溶液を10%EtOH及び0.005N NaOH水溶液に添加して濃度25mg/mLとし、実施例4に係る剤を得た。尚、アラビノキシランとしては、分子量:56.7kDa、アラビノース38%、キシロース62%のものを使用した。
(実施例5)
グルコマンナン水溶液を純水に添加して濃度5mg/mLとし、実施例5に係る剤を得た。尚、グルコマンナンとしては、清水化学(株)製のものを使用した。
(実施例6)
LPS水溶液を純水に添加して5μg/mLとし、実施例6に係る剤を得た。尚、LPSとしては、sigma製のものを使用した。
(比較例1)
β-1,3-グルカン水溶液を0.002%EtOH及び0.01M NaCl含有Sebocell分化培地に添加して濃度4mg/mLとし、比較例1に係る剤を得た。尚、この原料については水溶液に溶解した場合はゲル化してしまい取扱いが困難になるため、直接培地に溶解した。
(比較例2)
白米500gに澱粉分解酵素2g、蛋白分解酵素2g、脂肪分解酵素2g、繊維分解酵素2gと水1500mlを加え、50℃で20時間放置した。その後、徐々に温度を上げていき、5分間煮沸抽出した後、濾過して、比較例2に係る剤(米エキス)1.2Lを得た。
(実施例8)
β-1,4-ガラクタン水溶液を比較例2で得た米エキスに添加して濃度1mg/mLとし、実施例8に係る剤を得た。
<試験方法>
(細胞培養)
ハムスター由来皮脂腺細胞を組織細胞用24ウェルプレートに7.5×10細胞/ウェルの細胞密度で播種し、Sebocell増殖培地(10%FBS、4mMグルタミン、10ng/mL EGF含有DMEM/F12-HAM)で、37℃・5%CO濃度下でコンフルエントになるまで培養した。その後、実施例1~8、比較例2に係る剤を添加したSebocell分化培地(10%FBS、4mMグルタミン、10μg/mLインスリン含有DMEM/F12-HAM)、及び比較例1に交換した。1日おきに同様のSebocell分化培地に交換し、1週間培養した。
< WST-1測定>
培養終了後、各ウェルに細胞増殖測定用試薬である4-[3-(ヨードフェニル)-2-(4-ニトロフェニル)-2H-5-テトラゾリノ]-1,3-ベンゼンジスルフォネート(テトラゾリウム塩WST-1)を添加、37℃・5%CO濃度下で20分間培養後に培養液を緩やかに撹拌後、回収した。得られた培養液の450nm吸光度を測定し、バックグラウンドコントロール(細胞が無い状態での培地+テトラゾリウム塩WST-1)の450nm吸光度を差した値を生細胞数の指標とした。
< Oil Red O染色>
生細胞を測定後、細胞をPBSで2回洗浄し、PBSで10%濃度(v/v)に調製したホルマリン溶液を添加した。室温で10分間静置して細胞を固定した後、上清を除きPBSで2回洗浄した。100%イソプロパノールで0.3%濃度(w/v)になるよう調製したOil Red O原液を、さらに純水で60%濃度(v/v)になるよう希釈してろ過(0.2mm)をし、Oil Red O染色液を用意した。これを60%イソプロパノールで1分間なじませた細胞に加え、30分間室温で静置して染色した。その後、60%イソプロパノールで2回洗浄して余分な色素を除き、PBSに置換して細胞の顕微鏡観察像を写真撮影した。その後、上清を除き100%イソプロパノールを添加して室温で5分間振とうした。抽出された色素の530nm吸光度を測定することにより、脂質合成量を調べた。得られた値をWST-1測定によるそれぞれの生細胞数の指標で除することで、細胞数あたりの脂質量を算出した。試験試料を加えていない脂質量を1.0とした時の各試験試料の脂質量について相対値を算出した。
結果を図1及び図2に記す。尚、図中の濃度は、培地における各成分の濃度である。

Claims (6)

  1. 多糖類を含む剤であって、前記多糖類を構成する少なくとも一部の構成糖が、アラビノース、ガラクトース及びキシロースからなる群より選択される1種以上であることを特徴とする皮脂分泌抑制剤(但し、クインシードエキス及び紅藻抽出物を除く)。
  2. 前記多糖類が水溶性である、請求項1記載の皮脂分泌抑制剤。
  3. 前記多糖類の分子量が5000以上である、請求項1又は2記載の皮脂分泌抑制剤。
  4. 前記多糖類が、ガラクタン、アラビノガラクタン、ガラクツロナン、LPS(リポポリサッカライド)、アラビノキシラン及び/又はグルコマンナンである、請求項1~3のいずれか一項記載の皮脂分泌抑制剤。
  5. 米由来成分を更に含有する、請求項1~4のいずれか一項記載の皮脂分泌抑制剤。
  6. 前記米由来成分が、(1)米の粉砕物、(2)米の抽出物、(3)前記抽出物が、米に水又は有機溶媒を加えたもの、米を酸又はアルカリで処理したもの、米の加水物に酵素又は麹を作用させたもの、或いは、これらを加熱又は非加熱下でおこなったもの、(4)米を抽出するに際し、その抽出前、抽出と同時又は抽出後に酵素又は麹を作用させたもの、(5)米の抽出物又はそれに酵素若しくは麹を作用させたものに、アルコール発酵又は有機酸発酵を行ったもの、の一種以上である、請求項5記載の皮脂分泌抑制剤。
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