JP7148797B2 - 希土類アルミン酸塩蛍光体の製造方法、希土類アルミン酸塩蛍光体及び発光装置 - Google Patents

希土類アルミン酸塩蛍光体の製造方法、希土類アルミン酸塩蛍光体及び発光装置 Download PDF

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Description

本発明は、希土類アルミン酸塩蛍光体の製造方法、希土類アルミン酸塩蛍光体及び発光装置に関する。
発光ダイオード(Light emitting Device、以下、「LED」ともいう。)若しくはレーザーダイオード(Laser Diode、以下、「LD」ともいう。)の発光素子と蛍光体を含む発光装置は、光源として利用されている。LEDやLDを用いた発光装置は、車載用や室内照明用の発光装置、液晶表示装置のバックライト光源、イルミネーション、プロジェクター用の光源装置などの広範囲の分野で利用されている。発光装置に用いられる蛍光体として、希土類金属元素を含みガーネット結晶構造を有する希土類アルミン酸塩蛍光体が知られている。例えば、イットリウムを含むイットリウムアルミニウムガーネット系蛍光体(以下、「YAG系蛍光体」ともいう。)や、ルテチウムを含むルテチウムアルミニウムガーネット系蛍光体(以下、「LuAG系蛍光体」ともいう。)が知られている。
希土類アルミン酸塩蛍光体のなかでも、Ceで賦活された希土類アルミン酸塩蛍光体は、電子線、真空紫外線、青色光等の粒子線又は電磁波の照射により励起されて、黄色から緑色に発光する。例えば、特許文献1には、プロジェクター用の光源に用いる発光装置にCeで賦活された希土類アルミン酸塩蛍光体が用いられている。
特開2015-138168号公報
蛍光体の発光特性や耐久性に大きく影響する要因の一つとして、粒子の大きさ(粒径)がある。蛍光体の粒径が大きいほど発光強度が高くなる場合が多い。希土類アルミン酸塩蛍光体の粒径を大きくするためには、蛍光体の結晶成長を促進する方法が考えられる。蛍光体の結晶成長を促進する方法としては、原料を焼成する温度を高温にする方法、焼成時間を長くする方法、又は焼成時に用いるフラックスを増量する方法が挙げられる。しかしながら、焼成温度を高温にする方法や焼成時間を長くする方法では、粒径の大きな蛍光体が得られた場合であっても、蛍光体の結晶構造が変化し、所望の組成を有する蛍光体が得られない場合や、作業効率が低下する場合がある。また、フラックスを増量する方法では、粒径の大きな蛍光体が得られた場合であっても、蛍光体中にフラックスが残留し、得られた蛍光体の発光強度が低下する場合がある。
そこで、粒径が大きい希土類アルミン酸塩蛍光体が得られる製造方法、希土類アルミン酸塩蛍光体及び発光装置を提供することを目的とする。
本発明は、以下の態様を包含する。
本発明の第一の態様は、結晶子径が200Å以上1600Å以下の範囲内である酸化セリウムと、Y、La、Lu、Gd及びTbからなる群から選択される少なくとも一種の希土類元素Lnを含む化合物と、Alを含む化合物と、必要に応じてGa及びScからなる群から選択される少なくとも一種の元素M1を含む化合物とを原料として、前記希土類元素Lnとセリウムの合計のモル比が3となり、Alと前記元素M1の合計のモル比が0.95以上1.05以下の変数kと5の積となり、セリウムのモル比が0.005以上0.050以下の変数nと3の積となり、前記元素M1のモル比が0以上0.02以下の変数mと前記変数kと5の積となるように、前記各原料を準備することと、
前記原料の混合物を熱処理して、焼成物を得ることを含む希土類アルミン酸塩蛍光体の製造方法である。
本発明の第二の態様は、Y、La、Lu、Gd及びTbからなる群から選択される少なくとも一種の希土類元素Lnと、Ceと、Alと、Oと、必要に応じてGa及びScからなる群から選択される少なくとも一種の元素M1とを含み、組成1モルにおける前記希土類元素LnとCeの合計のモル比が3であり、Ceのモル比が0.005以上0.050以下の変数nと3の積であり、Alと前記元素M1の合計のモル比が0.95以上1.05以下の変数kと5の積であり、前記元素M1のモル比が0以上0.02以下の変数mと前記変数kと5の積であり、Oのモル比が12である組成を有し、フィッシャーサブシーブサイザーズ法で測定される平均粒径Dbが22μm以上50μm以下の範囲内であり、平均円相当径Deが26μm以上45μm以下の範囲内である、希土類アルミン酸塩蛍光体である。
本発明の第三の態様は、前記希土類アルミン酸塩蛍光体と、380nm以上485nm以下の範囲内に発光ピーク波長を有する発光素子とを備える、発光装置である。
本発明の一態様によれば、粒径が大きい希土類アルミン酸塩蛍光体が得られる製造方法、希土類アルミン酸塩蛍光体及び発光装置を提供することができる。
図1は、実施例1に係る希土類アルミン酸塩蛍光体を示すSEM写真である。 図2は、比較例1に係る希土類アルミン酸塩蛍光体を示すSEM写真である。 図3は、実施例2に係る希土類アルミン酸塩蛍光体を示すSEM写真である。 図4は、比較例2に係る希土類アルミン酸塩蛍光体を示すSEM写真である。
以下、本発明に係る希土類アルミン酸塩蛍光体の製造方法、希土類アルミン酸塩蛍光体及び発光装置の実施形態に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための例示であって、本発明は、以下の希土類アルミン酸塩蛍光体の製造方法、希土類アルミン酸塩蛍光体及び発光装置に限定されない。なお、色名と色度座標との関係、光の波長範囲と単色光の色名との関係等は、JIS Z8110に従う。
希土類アルミン酸塩蛍光体の製造方法
希土類アルミン酸塩蛍光体の製造方法は、結晶子径が200Å以上1600Å以下の範囲内である酸化セリウムと、Y、La、Lu、Gd及びTbからなる群から選択される少なくとも一種の希土類元素Lnを含む化合物と、Alを含む化合物と、必要に応じてGa及びScから選択される少なくとも一種の元素M1を含む化合物を原料として、希土類元素Lnとセリウムの合計のモル比が3となり、Alと元素M1の合計のモル比が0.95以上1.05以下の変数kと5の積となり、セリウムのモル比が0.005以上0.050以下の変数nと3の積となり、前記元素M1のモル比が0以上0.02以下の変数mと前記変数kと5の積となるように前記原料を準備することと、前記原料の混合物を熱処理して、焼成物を得ることを含む。
原料の準備
酸化セリウム
酸化セリウムは、希土類アルミン酸塩蛍光体の賦活元素となるCeの原料として用いられる。酸化セリウムの結晶子径が200Å以上1600Å以下の範囲内であると、酸化セリウムの個々の粒子が他の原料の粒子と接触しやすくなり、酸化セリウムがフラックスとしても作用する。酸化セリウムの結晶子径が200Å以上1600Å以下の範囲内であると、酸化セリウムを含む原料の反応性が良くなり、得られる希土類アルミン酸塩蛍光体の結晶成長が促進され、粒径の大きい蛍光体を得ることができる。原料として用いる酸化セリウムの結晶子径は、好ましくは200Å以上1550Å以下の範囲内であり、より好ましくは250Å以上1500Å以下の範囲内である。結晶子径は、単結晶とみなせる集まりの大きさを表す。結晶子径の数値が大きいほど、結晶性が良い。原料である酸化セリウムの結晶子径が小さすぎると、結晶性が低いため、酸化セリウムがフラックスとして作用し難く、得られる蛍光体の結晶成長が促進されない。原料である酸化セリウムの結晶子径が大きすぎると、反応性が低下し、粒径の大きい蛍光体を得難い場合がある。
結晶子径は、以下のように測定した値をいう。
X線回折装置を用いて試料のXRDパターンを測定する。
標準試料を用いることなく物理的な普遍定数から定量分析を行うことが可能なファンダメンタル・パラメータ(Fundamental Parameter)法を用いた解析ソフトウェアを使用して回折ピーク形状を計算し、ICDD(International Center for Diffraction Data、国際回折データセンター)のデーターベースを用いて結晶構造モデルのXRD(X-ray Diffraction)パターンをシミュレートする。
試料を測定して得られたXRDパターンと、結晶構造モデルから得られるXRDパターンとをフィッティングし、残差が最小となるように最小二乗法で最適化するリートベルト(Rietveld)法を使用して得られた数値から試料の結晶子径を測定する。酸化セリウムのデータは、ICDDカードNo.00-004-0593を用い、YAl12単相のデータは、ICDDカードNo.01-071-0255用い、LuAl12単相のデータは、ICDDカードNo.01-080-4982を用いることができる。
結晶径が200Å以上1600Å以下の範囲内である酸化セリウムは、700℃以上1300℃以下の温度範囲内で前熱処理を施したものであることが好ましい。酸化セリウムを前熱処理する温度は、より好ましくは700℃以上1200℃以下の範囲内であり、さらに好ましくは800℃以上1000℃以下の範囲内である。酸化セリウムを700℃以上1300℃以下の温度範囲内で前熱処理することによって、結晶子径が200Å以上1600Å以下の範囲内となるように、酸化セリウムの結晶性を向上することができる。また、酸化セリウムが、700℃以上1300℃以下の温度範囲内で前熱処理が施されたものであると、酸化セリウムの表面に付着している例えば水酸化物等の不純物を除去することができ、純度も向上するため、酸化セリウムと酸化セリウム以外の他の化合物の反応性が良好となり、粒径の大きい希土類アルミン酸塩蛍光体を得ることができる。
酸化セリウムを前熱処理する時間は、酸化セリウム粒子の粒径の成長を抑制するために、前熱処理の温度に達してから、5分以内に降温することが好ましい。原料として用いる酸化セリウムの分散性を良くするために、酸化セリウム粒子は、粒径の成長が抑制されることが好ましい。酸化セリウムは、3℃/分以上7℃/分以下の範囲内で昇温し、前熱処理の温度まで到達した後、前熱処理の温度に到達してから5分以内に加熱を停止して、降温することが好ましい。
酸化セリウムを前熱処理する雰囲気は、アルゴン、窒素等の不活性雰囲気、大気中等の酸化性雰囲気で行うことができる。雰囲気圧力は、加圧することなく大気圧下で酸化セリウムを前熱処理することができる。
酸化セリウムは、レーザー回折散乱式粒度分布測定法により測定された酸化セリウムのメジアン径Dmcは、好ましくは0.04μm以上0.12μm以下の範囲内であり、より好ましくは0.05μm以上0.10μm以下の範囲内である。原料として用いる酸化セリウムのメジアン径Dmcは、0.2μm以下と小さいため、正確なメジアン径の測定が困難であり、参考値として考慮できる。
酸化セリウムのBET比表面積は、4.2m/g以上130.0m/g以下の範囲内であることが好ましく、より好ましくは4.5m/g以上125.0m/g以下の範囲内であり、さらに好ましくは10.0m/g以上125.0m/g以下の範囲内であり、特に好ましくは11.0m/g以上125.0m/g以下の範囲内である。原料である酸化セリウムのBET比表面積が4.2m/g以上130m/g以下の範囲内であれば、酸化セリウムが他の原料である粉体と接触しやすくなり、反応性が良くなり、粒径の大きい蛍光体を得ることができる。酸化セリウムのBET比表面積は、BET法により例えば自動比表面積測定装置を用いて測定することができる。
酸化セリウム以外の原料
酸化セリウム以外の希土類アルミン酸塩蛍光体の原料は、Y、La、Lu、Gd及びTbからなる群から選択される少なくとも一種の希土類元素Lnを含む化合物、Alを含む化合物、及び必要に応じてGa及びScからなる群から選択される少なくとも一種の元素M1を含む化合物を用いることができる。これらの化合物と、結晶子径が200Å以上1600Å以下の範囲内の酸化セリウムを原料として準備し、各原料に含まれるCe、希土類元素Ln、Al、及び必要に応じてGa及びScからなる群から選択される少なくとも一種の元素M1が特定の範囲のモル比となるように原料を混合する。希土類元素Lnは、好ましくはY、Lu及びTbからなる群から選択される少なくとも一種を含み、より好ましくはY及びLuから選択される少なくとも一種を含み、さらに好ましくはYを含む。希土類元素Lnが、Yを含む場合には、黄色を含む発光スペクトルを有する希土類アルミン酸塩蛍光体を得ることができる。
希土類元素Lnを含む化合物、Alを含む化合物、Ga及びScから選択される少なくとも一種の元素M1を含む化合物は、酸化物、金属塩が挙げられる。希土類元素Lnを含む化合物、Alを含む化合物、並びにGa及びScから選択される少なくとも一種の元素M1を含む化合物のうち、少なくとも一種の化合物は酸化物であることが好ましい。
金属塩としては、例えば、シュウ酸塩、炭酸塩、塩化物、硝酸塩又は硫酸塩が挙げられる。原料として用いる化合物は、水和物の形態であってもよい。
酸化物としては、具体的には、Y、La、Lu、Gd、Tb、CeO、Al、Ga、Scが挙げられる。
金属塩としては、具体的には、YCl、Y(C、Y(CO、Y(NO、Y(SO、LaCl、La(C、La(CO、La(NO、La(SO、LuCl、Lu(C、Lu(NO、Lu(SO、GdCl、TbCl、CeCl、Ce(SO、AlCl、Al(NO、Al(SO、GaCl、Ga(NO、ScCl、Sc(NOが挙げられる。
混合物
混合物は、仕込み組成として、希土類元素LnとCeの合計のモル比が3であり、Alと元素M1の合計のモル比が0.95以上1.05以下の変数kと5の積となり、Ceのモル比が0.005以上0.050以下の変数nと3の積となるように各原料を調節して混合する。変数nは、好ましくは0.008以上0.045以下の範囲内の数値であり、より好ましくは0.009以上0.040以下の範囲内の数値である。
元素M1を含む化合物を用いる場合には、仕込み組成として、元素M1のモル比が0以上0.02以下の変数mと0.95以上1.05以下の変数kと5の積となるように元素M1を含む化合物を調節して混合することが好ましい。混合物には、元素M1を含む化合物が含まれなくてもよい。
混合物は、仕込み組成で、下記式(I)に表されるように、各原料が混合されていることが好ましい。
(Ln1-nCe(Al1-mM15k12 (I)
(式(I)中、Lnは、Y、La、Lu、Gd及びTbからなる群から選択される少なくとも一種の希土類元素であり、M1は、Ga及びScから選択される少なくとも一種の元素であり、k、m、nは、それぞれ0.95≦k≦1.05、0≦m≦0.02、0.005≦n≦0.050を満たす数である。)
混合物は、仕込み組成が前記式(I)で表されるように、各原料が混合されていることによって、所望の発光ピーク波長を有し、粒径の大きな希土類アルミン酸塩蛍光体を得ることができる。
混合物は、フラックスとしてBa、Sr、Ca、Mg及びMnからなる群から選択される少なくとも一種の元素を含む化合物を含んでいてもよい。混合物に原料とともにフラックスが含まれると、原料同士の反応がより促進され、固相反応がより均一に進行しやすい。これは、混合物を熱処理して焼成物を得る温度が、フラックスとして用いるハロゲン化物の液相の生成温度とほぼ同じであるか、前記生成温度よりも高い温度であるため、反応が促進されると考えられる。原料として用いる結晶子径が200Å以上1600Å以下の範囲内である酸化セリウムは、フラックスとしての効果も有するため、混合物はフラックスを含んでいなくてもよい。
フラックスとして用いるBa、Sr、Ca、Mg及びMnからなる群から選択される少なくとも一種の元素を含む化合物は、ハロゲン化物であることが好ましい。フラックスとして用いる化合物は、ハロゲン化物の中でも、好ましくはフッ化物及び/又は塩化物であり、より好ましくはフッ化物である。フラックスとして用いる化合物は、さらに好ましくはBaFである。フラックスにBaFを用いることにより、希土類アルミン酸塩蛍光体のガーネット結晶構造が安定して、ガーネット結晶構造の組成に成りやすいからである。フラックスとして用いる化合物は、フラックスを含む混合物の全体量を100質量%とした場合に、フラックスとしての化合物の含有量が0.5質量%以上10質量%以下の範囲内であることが好ましい。混合物中のフラックスの含有量が前記範囲であると、原料同士の反応がより促進され、固相反応がよりさらに均一に進行して、目的の組成を有する希土類アルミン酸塩蛍光体が得られやすい。混合物の全体量を100質量%とした場合、フラックスの含有量は、より好ましくは1.0質量%以上8.0質量%以下の範囲内であり、さらに好ましくは1.5質量%以上7.0質量%以下の範囲内である。
混合物は、目的の仕込み組成となるように調節して、各原料を秤量した後、例えばボールミル、振動ミル、ハンマーミル、ロールミル、ジェットミル等の乾式粉砕機を用いて粉砕混合してもよく、乳鉢と乳棒等を用いて粉砕混合してもよく、例えばリボンブレンダー、ヘンシェルミキサー、V型ブレンダー等の混合機を用いて混合してもよく、乾式粉砕機と混合機の両方を用いて粉砕混合してもよい。また、混合は、乾式混合でもよく、溶媒等を加えて湿式混合してもよい。混合は、乾式混合することが好ましい。湿式よりも乾式の方が工程時間を短縮でき、生産性の向上に繋がるからである。
熱処理
希土類アルミン酸塩蛍光体の製造方法は、混合物を熱処理して焼成物を得る工程である。混合物は、黒鉛等の炭素材質、窒化ホウ素(BN)、酸化アルミニウム(アルミナ)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)の材質の坩堝、ボートに配置して熱処理を行うことができる。熱処理は、例えば、電気炉、ガス炉等を使用することができる。
熱処理温度は、得られる焼成物の結晶構造が安定し、粒径の大きな焼成物を得る観点から、好ましくは1400℃以上1800℃以下の範囲内であり、より好ましくは1450℃以上1700℃以下の範囲内である。
熱処理時間は、昇温速度、熱処理雰囲気等によって異なり、熱処理温度に達してから、熱処理温度における保持時間が、好ましくは1時間以上、より好ましくは3時間以上、さらに好ましくは5時間以上であり、好ましくは20時間以内、より好ましくは18時間以内、さらに好ましくは15時間以内である。熱処理時間は、熱処理温度に達してから熱処理温度における保持時間が、好ましくは5時間以上20時間以内であり、より好ましくは8時間以上15時間以内である。
熱処理雰囲気は、還元性雰囲気であることが好ましい。熱処理は、窒素、水素、還元性のある化合物、及びアンモニアの少なくとも1種を含む還元性雰囲気で行うことができる。還元力の高い雰囲気中において、混合物は反応性がよくなり、加圧することなく大気圧下で焼成して焼成物を得ることができる、また、還元力の高い雰囲気中で混合物を焼成することによって、4価のCe(Ce4+)が3価のCe(Ce3+)に還元されて、焼成物中で発光に寄与する3価のCeが占める割合が増大した焼成物を得ることができる。得られた焼成物は、希土類アルミン酸塩蛍光体であり、焼成物をそのまま希土類アルミン酸塩蛍光体として用いることもでき、後述する分散処理及び/又は酸洗浄を施して、希土類アルミン酸塩蛍光体として用いることもできる。
分散処理工程
得られた焼成物は、湿式分散し、湿式ふるい、及び沈降分級を含む分散処理工程を行なうことが好ましい。得られた焼成物は、具体的には、湿式分散し、湿式ふるいにより粗大粒子を除去した後、沈降分級を行なって微小粒子を除去することが好ましい。沈降分級は2回以上行なってもよく、沈降分級の回数は、生産性を向上する観点から20回以下であることが好ましい。分散処理によって、得られた焼成物の粒径を揃えることができる。湿式分散に用いる水性媒体としては水を用いることができる。湿式分散には、アルミナボールやジルコニアボール等の分散媒を用いてもよい。また、湿式分散する時間は、生産性を考慮して、好ましくは4時間以上50時間以内であり、さらに好ましくは5時間以上40時間以内である。
酸洗浄処理工程
得られた焼成物は、酸洗浄処理を行うことが好ましい。焼成物は、分散処理後、酸洗浄処理を行うことがより好ましい。焼成物は酸洗浄処理によって、焼成物の表面に付着している不純物が除去される。酸洗浄には、入手しやすく安価であるため、塩酸水溶液を用いることが好ましい。塩酸水溶液中に含まれる塩酸の濃度は、表面の不純物を除去し、焼成物の結晶構造に影響を与えない濃度であることが好ましく、好ましくは1質量%以上20質量%以下の範囲内であり、より好ましくは5質量%以上18質量%以下の範囲内である。
上述の製造方法によって得られる希土類アルミン酸塩蛍光体は、下記式(I)で表される組成を有することが好ましい。
(Ln1-nCe(Al1-mM15k12 (I)
(式(I)中、Lnは、Y、La、Lu、Gd及びTbからなる群から選択される少なくとも一種の希土類元素であり、M1は、Ga及びScから選択される少なくとも一種の元素であり、k、m、nは、それぞれ0.95≦k≦1.05、0≦m≦0.02、0.005≦n≦0.050を満たす数である。)
希土類アルミン酸塩蛍光体は、フィッシャーサブシーブサイザーズ(Fisher sub-sieve sizer)法(以下、「FSSS法」ともいう。)によって測定される平均粒径Dbが22μm以上50μm以下の範囲内であり、平均円相当径Deが26μm以上45μm以下の範囲内である。得られた希土類アルミン酸塩蛍光体は、結晶子径が200Å以上1600Å以下の範囲内である酸化セリウムを原料として用いることによって、結晶成長が促進されて、結晶子径が200Å以上1600Å以下の範囲内である酸化セリウムを原料として用いていない希土類アルミン酸塩蛍光体よりも、平均粒径が大きい希土類アルミン酸塩蛍光体を得られる。希土類アルミン酸塩蛍光体のFSSS法による平均粒径Dbは、分散処理前又は酸洗浄処理前の平均粒径であってもよく、分散処理後又は酸洗浄処理後の平均粒径であってもよい。蛍光体は粒径が大きい方が発光強度は高くなる傾向があるが、粒径が大きすぎると製造工程における取り扱い性が良くないため、得られる希土類アルミン酸塩蛍光体のFSSS法による平均粒径は50μm以下である。
希土類アルミン酸塩蛍光体
希土類アルミン酸塩蛍光体は、Y、La、Lu、Gd及びTbからなる群より選択される少なくとも一種の希土類元素Lnと、Ceと、Alと、Oと、必要に応じてGa及びScからなる群から選択される少なくとも一種の元素M1とを含み、組成1モルにおける前記希土類元素LnとCeの合計のモル比が3であり、Ceのモル比が0.005以上0.050以下の変数nと3の積であり、Alと元素M1の合計のモル比が0.95以上1.05以下の変数kと5の積であり、元素M1のモル比が0以上0.02以下の変数mと変数kと5の積であり、Oのモル比が12である組成を有し、FSSS法で測定される平均粒径Dbが22μm以上50μm以下の範囲内であり、平均円相当径Deが26μm以上45μm以下の範囲内である。希土類アルミン酸塩蛍光体は、本発明の第一の実施形態に係る製造方法によって得られたものであることが好ましい。
希土類アルミン酸塩蛍光体は、前記式(I)で表される組成を有することが好ましい。希土類アルミン酸塩蛍光体中のCeは、賦活元素であり、希土類アルミン酸塩蛍光体の組成1モルにおけるCeのモル比は、変数nと3の積で表される。希土類アルミン酸塩蛍光体が所望発光ピーク波長と発光強度を得るために、変数nは、0.005以上0.050以下の範囲内(0.005≦n≦0.050)であり、より好ましくは0.008以上0.045以下の範囲内(0.008≦n≦0.045)であり、さらに好ましくは0.009以上0.040以下の範囲内(0.009≦n≦0.040)の数値である。
希土類アルミン酸塩蛍光体の組成において、希土類元素Lnは、Al及び必要に応じてGa及びScから選択される少なくとも一種の元素M1とともに、ガーネット構造の結晶構造を構成する元素である。希土類元素Lnは、好ましくはY、Lu及びTbからなる群から選択される少なくとも一種を含み、より好ましくはY及びLuから選択される少なくとも一種を含む。希土類アルミン酸塩蛍光体の組成において、希土類元素LnがYを含むことにより、黄色を含む発光スペクトルを得ることができる。
希土類アルミン酸塩蛍光体の組成において、必要に応じて含まれるGa及びScから選択される少なくとも一種の元素M1は、Alとともにガーネット構造の結晶骨格を形成する。元素M1は、Gaを含むことが好ましい。希土類アルミン酸塩蛍光体の組成において、元素M1は、0以上0.02以下の変数mと、0.95以上1.05以下の変数kと、5との積で表される。希土類アルミン酸塩蛍光体の結晶構造の安定性の観点から、変数mは、0以上0.02以下の範囲内(0≦m≦0.02)であり、0を超えて0.02以下の範囲内(0<m≦0.02)の数値であってもよい。
前記希土類アルミン酸塩蛍光体の組成において、変数kは、Alと元素M1の合計のモル比5の係数であり、希土類アルミン酸塩蛍光体の組成において、Alと元素M1の合計のモル比は、5に満たない場合や5を超える場合がある。変数kは、結晶構造の安定性の観点から、好ましくは0.95以上1.05以下の範囲内(0.95≦k≦1.05)であり、より好ましくは0.98以上1.02以下の範囲内(0.98≦k≦1.02)であり、よりさらに好ましくは0.99以上1.01以下の範囲内(0.99≦k≦1.01)の数値である。
希土類アルミン酸塩蛍光体は、FSSS法により測定される平均粒径Dbが、好ましくは23μm以上であり、より好ましくは24μm以上である。希土類アルミン酸塩蛍光体のFSSS法による平均粒径Dbは、発光強度の観点からは大きい方が好ましいが、平均粒径が大きすぎると製造工程における取り扱い性が良くないため、希土類アルミン酸塩蛍光体の平均粒径は50μm以下であり、好ましくは45μm以下である。FSSS法により測定した平均粒径Dbは、フィッシャーサブシーブサイザーズナンバー(Fisher sub-sieve sizer’s number)ともいう。FSSS法は、空気透過法により、空気の流通抵抗を利用して比表面積を測定し、比表面積から粒径を求める方法である。
希土類アルミン酸塩蛍光体の平均円相当径Deは、26μm以上45μm以下の範囲内であることが好ましく、より好ましくは27μm以上42μm以下の範囲内であり、さらに好ましくは32μm以上40μm以下の範囲内である。希土類アルミン酸塩蛍光体の円相当径は、蛍光体の凝集状態及び形状によっても変化する。蛍光体が一次粒子であり、蛍光体の形状が球形に近い形状である場合には、平均円相当径Deが上記の範囲内であると、希土類アルミン酸塩蛍光体は粒径が大きく、発光装置に用いた場合に発光強度を高くすることができ、分散性がよく、製造工程における取り扱い性が良い。
希土類アルミン酸塩蛍光体の平均円相当径Deは、以下のように測定した値をいう。走査型電子顕微鏡(Scanning Electron Microscope、以下、「SEM」ともいう。)を用いて得られた希土類アルミン酸塩蛍光体のSEM画像を、画像解析ソフトウェア(例えば、ImageJ)を用いて、画像解析を行い、ピクセル数が1以下の蛍光体粒子を除き、SEM画像で個々の蛍光体粒子の外形が確認できる20個以上の蛍光体粒子について2値化処理を行う。2値化処理した20個以上のサンプルについて、2値化処理した粒子形状を円と仮定し、その円の面積と等しい正円の直径を円相当径とした。測定したサンプルのうち、円相当径の大きいものから20個選択し、20個のサンプルの円相当径の算術平均値を平均円相当径Deとした。「ImageJ」は、アメリカ国立衛生研究所が開発したオープンソースでパブリックドメインの画像解析処理ソフトウェアである。
希土類アルミン酸塩蛍光体の平均粒子面積Apは、500μm以上3000μm以下の範囲内であることが好ましく、より好ましくは550μm以上2500μm以下の範囲内であり、さらに好ましくは600μm以上2000μm以下の範囲内である。希土類アルミン酸塩蛍光体の平均粒子面積Apは、蛍光体の凝集状態及び形状によっても変化する。蛍光体が一次粒子であり、蛍光体の形状が球形に近い形状である場合には、平均粒子面積Apが500μm以上3000μm以下の範囲内であると、希土類アルミン酸塩蛍光体は粒径が大きく、製造工程における取り扱い性が良い。希土類アルミン酸塩蛍光体は、発光装置に用いた場合の発光強度及び取り扱い性の点から、平均円相当径Deが26μm以上45μm以下の範囲内であって、かつ平均粒子面積Apが550μm以上2500μm以下の範囲内であることが好ましい。
希土類アルミン酸塩蛍光体の平均粒子面積Apは、以下のように測定した値をいう。希土類アルミン酸塩蛍光体のSEM画像を、画像解析ソフトウェア(例えば、ImageJ)を用いて、画像解析を行う。希土類アルミン酸塩蛍光体のSEM画像の画像解析により、ピクセル数が1以下の蛍光体粒子を除き、SEM画像で個々の蛍光体粒子の外形が確認できる20個以上の蛍光体粒子について2値化処理を行う。2値化処理した20個以上のサンプルについて、2値化処理した粒子形状を構成するピクセル数と倍率の積を蛍光体粒子の粒子面積とした。測定したサンプルのうち、粒子面積の大きいものから20個選択し、20個のサンプルの粒子面積の算術平均値を平均粒子面積Apとした。
希土類アルミン酸塩蛍光体は、レーザー回折散乱式粒度分布測定法により測定されたメジアン径Dmが23μm以上であることが好ましく、24μm以上であることがより好ましく、25μm以上であることがさらに好ましい。また、希土類アルミン酸塩蛍光体は、製造工程における取り扱い性が良いことから、メジアン径Dmが55μm以下であることが好ましく、50μm以下であることがより好ましい。レーザー回折散乱式粒度分布測定法により測定されたメジアン径は、小径側からの体積基準の累積頻度が50%に達する粒径(メジアン径)をいう。
希土類アルミン酸塩蛍光体のFSSS法により測定された平均粒径Dbに対するメジアン径Dmの粒径比Dm/Dbは、好ましくは0.80以上1.30以下の範囲内であり、より好ましくは0.90以上1.20以下の範囲内であり、さらに好ましくは0.95以上1.15以下の範囲内であり、よりさらに好ましくは1.00以上1.10以下の範囲内である。希土類アルミン酸塩蛍光体は、FSSS法により測定された平均粒径Dbに対するメジアン径Dmの粒径比Dm/Dbが1に近いと、希土類アルミン酸塩蛍光体の粉体中の二次粒子の含有量が少なく、ほとんどが一次粒子であることを表す。希土類アルミン酸塩蛍光体はほとんどが一次粒子であるため、発光装置に用いる場合に分散性がよく、取り扱い性が良好であり、発光装置の発光強度を高くすることができる。
発光装置
希土類アルミン酸塩蛍光体は、発光素子と組み合わせることによって、発光素子から発せられた光を変換し、発光素子からの光と希土類アルミン酸塩蛍光体で波長変換された混色光を発する発光装置を構成することが可能となる。発光素子の発光ピーク波長は、350nm以上500nm以下の範囲内であってもよく、380nm以上485nm以下の範囲内であり、390nm以上480nm以下の範囲内であることが好ましい。発光素子として、例えば、窒化物系半導体(InAlGa1-X-YN、0≦X、0≦Y、X+Y≦1)を用いた半導体発光素子を用いることができる。励起光源として半導体発光素子を用いることによって、高効率で入力に対する出力のリニアリティが高く、機械的衝撃にも強い安定した発光装置を得ることができる。
希土類アルミン酸塩蛍光体は、レーザー光源と組み合わせることによって、レーザー光源から発せられ、ダイクロイックミラーやコリメート光学系で集光された励起光を変換するプロジェクター用光源として用いる発光装置を構成することが可能となる。発光装置の発光素子は、半導体レーザーであることが好ましい。
希土類アルミン酸塩蛍光体は、これらの希土類アルミン酸塩蛍光体を有する蛍光体ユニットと、半導体レーザーとを備えたプロジェクター用の光源として発光装置に適用することができる。プロジェクター用の光源に用いる発光装置は、例えば希土類アルミン酸塩蛍光体を含む蛍光体層を有する蛍光体ユニットを備えていてもよい。蛍光体ユニットは、希土類アルミン酸塩蛍光体を含む蛍光体層のほかに、反射膜、基板、接着層を備えていてもよい。蛍光体ユニットは、モータに回転可能に支持されたホイール基板上に蛍光体層を備えたものであってもよい。
プロジェクター用光源に用いる発光装置を備えたプロジェクターは、発光装置から発せられた白色の混色光を、ダイクロイックミラー、反射ミラー、及びリレーレンズ等を備えた色分離光学系によって赤色光成分、緑色光成分及び青色光成分に分離し、分離した各色の光成分を各色用の液晶パネルの画像形成領域に入射し、入射した色光を画像情報に応じて変調してカラーの画像光を形成する。
以下、本発明を実施例により具体的に説明する。本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。
酸化セリウムの準備
原料として用いる酸化セリウム(CeO)の熱処理を実施した。熱処理は酸化セリウム(CeO)をアルミナ坩堝に入れ、大気中、800℃、又は、1200℃まで3℃/分から7℃/分の昇温速度で昇温し、熱処理温度に達した後に加熱をやめて、室温まで降温し、熱処理した酸化セリウムを得た。熱処理前後の酸化セリウムの結晶子径、メジアン径Dmc、BET比表面積を後述する方法で測定した。結果を以下の表1に示す。測定された酸化セリウムのメジアン径Dmcは、0.1μm以下であり、メジアン径Dmcが小さいため、参考値である。
Figure 0007148797000001
表1に示すように、酸化セリウムは、700℃以上1300℃以下の温度範囲内で前熱処理することによって、結晶子径が200Å以上1600Å以下の範囲内である酸化セリウムを得ることができる。また、前熱処理された酸化セリウムは、表面に付着している水酸化物も除去されたと推測された。
実施例1
原料の準備
熱処理によって得られた結晶子径が285.0Åの酸化セリウム(CeO)と、酸化イットリウム(Y)と、酸化アルミニウム(Al)と、酸化ガリウム(Ga)を原料とし、以下の表2に示す仕込み組成となるように秤量した。具体的には、Y:Ce:Al:Ga=2.942:0.058:5:0.05となるように原料を調節して秤量した。各原料をボールミルで混合し、混合物を得た。混合物100質量%に対して、フラックスとしてフッ化バリウム(BaF)を2.5質量%添加した。
焼成工程
得られた混合物をアルミナ坩堝に入れ、還元性雰囲気において、1500℃で10時間焼成して焼成物を得た。
分散処理工程
得られた焼成物と、分散媒であるアルミナボールと、純水とを容器に入れ、回転させながら15時間分散させた。その後湿式ふるいにより、粗大粒子を除去した。次いで、沈降分級を行なって微小粒子を除去した。
酸洗浄処理工程
沈降分級により得られた第二焼成物を塩酸の濃度が17質量%の塩酸水溶液で酸洗浄し、その後水洗いして、分離乾燥し、酸洗浄処理後の焼成物を実施例1の希土類アルミン酸塩蛍光体として得た。
実施例2
熱処理によって得られた結晶子径が285.0Åの酸化セリウム(CeO)と、酸化ルテチウム(Lu)と、酸化アルミニウム(Al)と、酸化ガリウム(Ga)を原料とし、以下の表2に示す仕込み組成となるように秤量した。具体的には、Lu:Ce:Al:Ga=2.917:0.083:5:0.025となるように原料を調節して秤量した。各原料をボールミルで混合し、混合物を得た。混合物100質量%に対して、フラックスとしてフッ化バリウム(BaF)を4.0質量%添加したこと以外は、実施例1と同様にして、希土類アルミン酸塩蛍光体を得た。
実施例3
熱処理によって得られた結晶子径が285.0Åの酸化セリウム(CeO)と、酸化イットリウム(Y)と、酸化アルミニウム(Al)と、酸化ガリウム(Ga)を原料とし、以下の表2に示す仕込み組成となるように秤量した。具体的には、Y:Ce:Al:Ga=2.9715:0.0285:5:0.05となるように原料を調節して秤量した。各原料をボールミルで混合し、混合物を得た。混合物100質量%に対して、フラックスとしてフッ化バリウム(BaF)を2.5質量%添加したこと以外は、実施例1と同様にして、希土類アルミン酸塩蛍光体を得た。
比較例1
熱処理していない、結晶子径が90.8Åの酸化セリウム(CeO)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして希土類アルミン酸塩蛍光体を得た。
比較例2
熱処理していない、結晶子径が90.8Åの酸化セリウム(CeO)を用いたこと以外は、実施例2と同様にして希土類アルミン酸塩蛍光体を得た。
比較例3
熱処理していない、結晶子径が90.8Åの酸化セリウム(CeO)を用いたこと以外は、実施例3と同様にして希土類アルミン酸塩蛍光体を得た。
Figure 0007148797000002
結晶子径
焼成前及び焼成後の酸化セリウムと、実施例及び比較例の希土類アルミン酸塩蛍光体について、X線回折装置(製品名:Ultima IV、株式会社リガク製)を用いてXRD測定(X-ray CuKα、管電圧:40kV、管電流:20mA、走査範囲10°以上70°以下の範囲内(10°≦2θ≦70°)、線源:CuKα、走査軸:2θ/θ、測定方法:FT、係数単位:Counts、ステップ幅:0.02°、係数時間20°/分)を行った。ファンダメンタル・パラメータ法を用いた解析ソフトウェアPDXL(株式会社リガク製)を用いて測定データを読み込み、ICDDのデーターベースを用いて結晶構造モデルのXRDパターンをシミュレートし、測定して得られたXRDパターンと、結晶構造モデルから得られるXRDパターンとをフィッティングし、残差が最小となるように最小二乗法で最適化するリートベルト(Rietveld)法を使用して得られた数値から試料の結晶子径を求めた。酸化セリウムのデータは、ICDDカードNo.00-004-0593を用い、YAl12単相のデータは、ICDDカードNo.01-071-0255用い、LuAl12単相のデータは、ICDDカードNo.01-080-4982を用いた。結果は上記表1及び以下の表3に示す。
BET比表面積
焼成前及び焼成後の酸化セリウムについて、自動比表面積測定装置(製品名:Macsorb、株式会社マウンテック製)を用いて、BET法によりBET比表面積を測定した。結果を上記表1及び以下の表3に示す。
FSSS法による平均粒径(Db)
実施例及び比較例の希土類アルミン酸塩蛍光体について、Fisher Sub-Sieve Sizer Model 95(Fisher Scientific社製)を用いて、気温25℃、相対湿度70%の環境下において、1cm分の試料を計り取り、専用の管状容器にパッキングした後、一定圧力の乾燥空気を流し、差圧から比表面積を読み取り、FSSS法による平均粒径を算出した。結果を以下の表3に示す。
レーザー回折散乱式粒度分布測定法によるメジアン径(Dmc、Dm)
焼成前又は焼成後の酸化セリウムと、実施例及び比較例の希土類アルミン酸塩蛍光体について、レーザー回折式粒度分布測定装置(製品名:MASTER SIZER3000、MALVERN社製)を用いて、小径側からの体積累積頻度が50%に達する平均粒径(メジアン径)を測定した。結果を上記表1及び以下の表3に示す。
粒径比Dm/Db
実施例及び比較例の希土類アルミン酸塩蛍光体について、FSSS法による平均粒径Dbに対するメジアン径Dmの粒径比Dm/Dbを算出した。結果を以下の表3に示す。
組成分析
得られた蛍光体について、誘導結合プラズマ発光分光分析装置(ICP-AES:Inductively Coupled Plasma-Atomic Emission Spectroscopy)(製品名:Optima8300、Perkin Elmer社製)により、希土類アルミン酸塩蛍光体を構成する各元素(Y、Lu、Ce、Al、Ga、O)の質量百分率(質量%)を測定し、各元素の質量百分率の値から各元素のモル比を算出した。表3に示したY、Lu、Ce、Al、Ga、Oのモル比は、YとCeの合計のモル比である3を基準とするか、LuとCeの合計のモル比である3を基準として算出した値である。Ceのモル比を、Y又はLuとCeの合計のモル比3で除した値を変数nとした。Gaのモル比をAlとGaの合計のモル比と5と変数kの積で除した値を変数mとした。変数kは5の係数であり、変数kと5の積は、Alと元素M1の合計のモル比である。変数n、変数m、変数kを表3に示す。
発光強度
実施例及び比較例の希土類アルミン酸塩蛍光体について、量子効率測定装置(製品名:QE-2000、大塚電子株式会社製)を用いて、励起波長450nmの光を各蛍光体に照射し、室温(25℃±5℃)における発光スペクトルを測定し、発光スペクトルが最大となる波長を発光ピーク波長(nm)とし、発光ピーク波長における発光強度を測定した。組成が同じである実施例1と比較例1、実施例2と比較例2、実施例3と比較例3について、相対発光強度を算出した。具体的には、比較例1の発光強度を100%として実施例1の相対発光強度を求めた。また、比較例2の発光強度を100%として、実施例2の相対発光強度を求めた。比較例3の発光強度を100%として、実施例3の相対発光強度を求めた。結果を以下の表3に示す。
平均円相当径De
実施例及び比較例の希土類アルミン酸塩蛍光体について、走査型電子顕微鏡(Scanning Electron Microscope:SEM)を用いて、得られたSEM画像を画像解析ソフトウェア(製品名:ImageJ、アメリカ国立衛生研究所製)を用いて、画像解析を行った。ピクセル数が1以下の蛍光体粒子を除き、SEM画像で個々の蛍光体粒子の外形が確認できる20個以上の蛍光体粒子について2値化処理を行い、2値化処理した20個以上のサンプルについて、2値化処理した粒子形状を円と仮定し、その円の面積と等しい正円の直径を円相当径とした。測定したサンプルのうち、円相当径の大きいものから20個選択し、20個のサンプルの円相当径の算術平均値を平均円相当径Deとした。結果を以下の表3に示す。
平均粒子面積Ap
実施例及び比較例の希土類アルミン酸塩蛍光体について、走査型電子顕微鏡を用いて、得られたSEM画像を画像解析ソフトウェア(製品名:ImageJ、アメリカ国立衛生研究所製)を用いて、画像解析を行った。ピクセル数が1以下の蛍光体粒子を除き、SEM画像で個々の蛍光体粒子の外形が確認できる20個以上の蛍光体粒子について2値化処理を行い、2値化処理した20個以上のサンプルについて、2値化処理した粒子形状を構成するピクセル数と倍率の積を蛍光体粒子の粒子面積とした。測定したサンプルのうち、粒子面積の大きいものから20個選択し、20個のサンプルの粒子面積の算術平均値を平均粒子面積Apとした。
結果を以下の表3に示す。
Figure 0007148797000003
表3に示すように、結晶子径が200Å以上1600Å以下の範囲内の酸化セリウムを原料として用いた実施例1から3の希土類アルミン酸塩蛍光体は、実施例1から3の各希土類アルミン酸塩蛍光体とそれぞれ同じ組成を有し、結晶子径が200Å未満の酸化セリウムを用いた比較例1から3の各希土類アルミン酸塩蛍光体と比較して、平均粒径Db、平均円相当径De、平均粒子面積Ap及びメジアン径Dmのいずれも大きくなった。また、実施例1から3の希土類アルミン酸塩蛍光体は、実施例1から3の希土類アルミン酸塩蛍光体とそれぞれ同じ組成を有する比較例1から3の各希土類アルミン酸塩蛍光体と比べて発光強度が大きく変化しておらず、発光強度が維持されていた。
SEM画像
実施例及び比較例の希土類アルミン酸塩蛍光体について、走査型電子顕微鏡を用いて、SEM画像を得た。図1は、実施例1の希土類アルミン酸塩蛍光体のSEM画像であり、図2は、比較例1の希土類アルミン酸塩蛍光体のSEM画像である。図3は、実施例2の希土類アルミン酸塩蛍光体のSEM画像であり、図4は、比較例2の希土類アルミン酸塩蛍光体のSEM画像である。
図1に示す実施例1の希土類アルミン酸塩蛍光体は、隣り合う粒子同士が凝集しておらず、実施例1の希土類アルミン酸塩蛍光体の個々の粒子は、同じ組成を有する図2に示す比較例1の希土類アルミン酸塩蛍光体の粒子よりも、粒径が大きくなっていた。この結果から、結晶子径が200Å以上1600Å以下の範囲内の酸化セリウムを原料として用いた実施例1の希土類アルミン酸塩蛍光体は、1つ1つの粒子の結晶成長が促進され、比較例1の希土類アルミン酸塩蛍光体よりも粒径が大きくなると推測された。
図3に示す実施例2の希土類アルミン酸塩蛍光体は、隣り合う粒子同士が凝集しておらず、実施例2の希土類アルミン酸塩蛍光体の個々の粒子は、同じ組成を有する図4に示す比較例2の希土類アルミン酸塩蛍光体の粒子よりも、粒径が大きくなっていた。この結果から、結晶子径が200Å以上1600Å以下の範囲内の酸化セリウムを原料として用いた実施例2の希土類アルミン酸塩蛍光体は、1つ1つの粒子の結晶成長がより促進され、比較例2の希土類アルミン酸塩蛍光体よりも粒径が大きくなると推測された。
本発明の一態様に係る希土類アルミン酸塩蛍光体は、LEDやLDの発光素子と組み合わせて、車載用や一般照明用の発光装置、液晶表示装置のバックライト、プロジェクター用光源としての発光装置に利用することができる。

Claims (11)

  1. 700℃以上1300℃以下の温度範囲内で前熱処理を施した 結晶子径が200Å以上1600Å以下の範囲内である酸化セリウムと、Y、La、Lu、Gd及びTbからなる群から選択される少なくとも一種の希土類元素Lnを含む化合物と、Alを含む化合物と、必要に応じてGa及びScからなる群から選択される少なくとも一種の元素M1を含む化合物を原料として、
    前記希土類元素Lnとセリウムの合計のモル比が3となり、Alと前記元素M1の合計のモル比が0.95以上1.05以下の変数kと5の積であり、セリウムのモル比が0.005以上0.050以下の変数nと3の積となり、前記元素M1のモル比が0以上0.02以下の変数mと5と前記変数kの積となるように、前記原料を準備することと、
    前記原料の混合物を熱処理して、焼成物を得ることを含む、希土類アルミン酸塩蛍光体の製造方法。
  2. 前記酸化セリウムの結晶子径が200Å以上1550Å以下の範囲内である、請求項1に記載の希土類アルミン酸塩蛍光体の製造方法。
  3. 前記前熱処理の温度が、800℃以上1000℃以下の範囲内である、請求項1又は2に記載の希土類アルミン酸塩蛍光体の製造方法。
  4. 前記酸化セリウムのBET比表面積が4.2m/g以上130m/g以下の範囲内である、請求項1から3のいずれか1項に記載の希土類アルミン酸塩蛍光体の製造方法。
  5. 得られる希土類アルミン酸塩蛍光体が、下記式(I)で表される組成を有する、請求項1から4のいずれか1項に記載の希土類アルミン酸塩蛍光体の製造方法。
    (Ln1-nCe(Al1-mM15k12 (I)
    (式(I)中、Lnは、Y、La、Lu、Gd及びTbからなる群から選択される少なくとも一種の希土類元素であり、M1は、Ga及びScから選択される少なくとも一種の元素であり、k、m、nは、それぞれ0.95≦k≦1.05、0≦m≦0.02、0.005≦n≦0.050を満たす数である。)
  6. Y、La、Lu、Gd及びTbからなる群より選択される少なくとも一種の希土類元素Lnと、Ceと、Alと、Oと、Ga及びScからなる群から選択される少なくとも一種の元素M1とを含み、組成1モルにおける前記希土類元素LnとCeの合計のモル比が3であり、Ceのモル比が0.005以上0.050以下の変数nと3の積であり、Alと前記元素M1の合計のモル比が0.95以上1.05以下の変数kと5の積であり、前記元素M1のモル比が0を超えて0.02以下の変数mと前記変数kと5の積であり、Oのモル比が12である組成を有し、フィッシャーサブシーブサイザーズ法で測定される平均粒径Dbが22μm以上50μm以下の範囲内であり、平均円相当径Deが26μm以上45μm以下の範囲内であり、前記平均粒径Dbに対するレーザー回折散乱式粒度分布測定法により測定されたメジアン径Dmの粒径比Dm/Dbが0.80以上1.30以下の範囲内である、希土類アルミン酸塩蛍光体。
  7. 下記式(I)で表される組成を有する、請求項6に記載の希土類アルミン酸塩蛍光体。
    (Ln1-nCe(Al1-mM15k12 (I)
    (式(I)中、Lnは、Y、La、Lu、Gd及びTbからなる群から選択される少なくとも一種の希土類元素であり、M1は、Ga及びScから選択される少なくとも一種の元素であり、k、m、nは、それぞれ0.95≦k≦1.05、0<m≦0.02、0.005≦n≦0.050を満たす数である。)
  8. 前記希土類アルミン酸塩蛍光体の平均粒子面積Apが500μm以上3000μm以下の範囲内である、請求項6又は7に記載の希土類アルミン酸塩蛍光体。
  9. 前記希土類アルミン酸塩蛍光体の平均円相当径Deが27μm以上42μm以下の範囲内である、請求項6から8のいずれか1項に記載の希土類アルミン酸塩蛍光体。
  10. 請求項6から9のいずれか1項に記載の希土類アルミン酸塩蛍光体と、380nm以上485nm以下の範囲内に発光ピーク波長を有する発光素子とを備える発光装置。
  11. 前記発光素子が、半導体レーザーである、請求項10に記載の発光装置。
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