JP2015138168A - 蛍光発光素子およびプロジェクター - Google Patents

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Abstract

【課題】蛍光物質の濃度と蛍光体層の厚みとの最適な組合せにより、発光効率を最大限に向上させて高出力が得られる蛍光発光素子、および、この蛍光発光素子を備えたプロジェクターを提供する。【解決手段】蛍光発光素子1は、基板12と、基板12上に設けられた蛍光体層10と、基板12と蛍光体層10との間に設けられた接着層13と、接着層13と基板12との間または接着層13と蛍光体層10との間に設けられた反射部(反射膜11)と、を備え、蛍光体層10は、0.05atm%のセリウムを含有するセリウム賦活ガーネット構造蛍光体からなる焼結体で構成され、蛍光体層10の厚さは、100μm乃至250μmである。【選択図】図2

Description

本発明は、蛍光発光素子、および、この蛍光発光素子を備えたプロジェクターに関する。
従来、光源から射出された光を画像情報に応じて変調して投写するプロジェクターが知られている。このようなプロジェクターは、従来、光源として放電型の光源が用いられている。しかし、近年では、LED(Light Emitting Diode)や半導体レーザー等の発光素子が用いられることが多くなっている。また、蛍光体を利用して、半導体レーザー等の光を波長変換する蛍光発光素子も用いられている。
特許文献1には、励起光源と、励起光源から射出された励起光により蛍光を射出する蛍光体層と、を備え、蛍光体層は、蛍光体と、蛍光体が均一に散りばめられたバインダーと、から構成される光源装置が開示されている。
特開2011−53320号公報
しかし、特許文献1の光源装置では、母材となるバインダーがシリコーン等の樹脂であるため、蛍光体層の熱抵抗が大きくなる。そのため、蛍光体層に入射する励起光の光量の上昇に伴い蛍光体の温度が上昇し、蛍光体の温度消光を招くという課題があった。また、蛍光体層の熱抵抗を下げる目的で、蛍光体層の厚みを過度に薄くした場合、蛍光体層の励起光吸光率(励起光の吸収量)が不足し、励起光の蛍光変換効率が上がらず、結果、光源装置の出力向上が望めないという課題があった。
また、蛍光体の内部の蛍光物質(YAG:Ce蛍光体の場合は、Ce3+イオン)の濃度と、蛍光体の蛍光量子効率(蛍光として生成された光子数/蛍光物質に吸収された励起光の光子数)の間には相関があり、一般に、蛍光物質の濃度が増加すると蛍光量子効率が低下する現象(濃度消光)が知られている。
従来のバインダーと蛍光体とを混合させた蛍光体層において、熱抵抗を下げる目的で蛍光体層の厚みを薄くする場合、励起光吸光率を低下させないように蛍光物質の濃度を上げる必要があった。しかし、上述したように、蛍光物質の濃度を増加させると蛍光量子効率が低下し、十分な発光効率が得られないという課題があった。
上記課題の解決方法として、バインダーを排除し、蛍光体のみで構成される焼結体をそのまま反射ミラー上に配置するという方法が挙げられる。これによれば、蛍光体の有する高い熱伝導率を活かして蛍光体層の熱抵抗を小さくすることができる。さらに、蛍光物質の濃度を上げなくても必要な蛍光物質の総量を確保することができるため、必要な励起光吸光率を確保することができる。しかし、これまで、十分高い発光効率が得られる、蛍光物質の濃度と蛍光体層の厚みとの最適な組合せは開示されていなかった。
従って、蛍光物質の濃度と蛍光体層の厚みとの最適な組合せにより、発光効率を最大限に向上させて高出力が得られる蛍光発光素子、および、この蛍光発光素子を備えたプロジェクターが要望されていた。
本発明は、上述した課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る蛍光発光素子は、基板と、基板上に設けられた蛍光体層と、基板と蛍光体層との間に設けられた接着層と、接着層と基板との間または接着層と蛍光体層との間に設けられた反射部と、を備えた蛍光発光素子であって、蛍光体層は、0.05atm%のセリウムを含有するセリウム賦活ガーネット構造蛍光体からなる焼結体で構成され、蛍光体層の厚さは、100μm乃至250μmであることを特徴とする。
このような蛍光発光素子によれば、蛍光体が有する高い熱伝導率で、蛍光体層の熱抵抗を小さくすることができるため、温度消光の発生を抑制することができる。また、蛍光物質の濃度を低く抑えることができるため、濃度消光の発生を抑制することができる。これらにより、蛍光体層の熱抵抗を小さくしながらも、必要な蛍光物質の総量を確保することで必要な励起光吸光率を確保することができるため、十分高い発光効率を得ることができる。
従って、蛍光物質の濃度と蛍光体層の厚みとの最適な組合せを実現することによって、発光効率を最大限に向上させ、高出力が得られる蛍光発光素子を実現することができる。
[適用例2]上記適用例に係る蛍光発光素子において、反射部は、接着層と基板との間に設けられた反射膜で構成され、接着層は、蛍光体層から射出された蛍光を透過させる樹脂で構成されていることが好ましい。
このような蛍光発光素子によれば、例えば、蛍光体層の上方向(接着層側とは反対側となる)から励起光を蛍光体層に入射することにより、蛍光体層は蛍光を発光する。なお、蛍光体層(蛍光物質としてのセリウム)は等方的に蛍光を発光し、発光した蛍光の一部は、励起光の入射方向(上方向)に射出される。また、下方向に射出された蛍光は、接着層を透過して反射膜で反射される。また、反射膜で反射された蛍光は、再び接着層を透過すると共に、蛍光体層内を進み、外部(主に上方向)に射出させることができる。
また、接着層は、樹脂で構成されるため、蛍光体層と反射膜(基板)との熱膨張率の違いを許容することができ、温度変化に対する接合強度を維持することができる。
[適用例3]上記適用例に係る蛍光発光素子において、反射部は、接着層と蛍光体層との間に設けられた反射膜で構成され、接着層は、樹脂からなる母材と、母材に分散され、熱伝導率が母材の熱伝導率よりも高い複数の粒子と、を含んで構成されていることが好ましい。
このような蛍光発光素子によれば、例えば、蛍光体層の上方向から励起光を蛍光体層に入射することにより、蛍光体層は蛍光を発光する。発光した蛍光の一部は、励起光の入射方向(上方向)に射出される。また、下方向に射出された蛍光は反射膜で反射される。反射膜で反射された蛍光は、再び蛍光体層内を進み、外部(主に上方向)に射出させることができる。
また、接着層は、樹脂からなる母材と、母材に分散され、熱伝導率が母材の熱伝導率よりも高い複数の粒子と、を含んで構成されるため、樹脂のみで構成される場合に比べて、高い熱伝導率を有する接着層とすることができる。そのため、蛍光体層で発生した熱を、接着層を介して効率的に基板に伝達させることができる。これにより、蛍光体層の温度を効率的に下げることができ、蛍光体層の温度消光の発生を更に抑えることができる。また、蛍光体層を効率的に冷却できるため、蛍光体層により多くの励起光を照射することができる。そのため、より高出力が得られる蛍光発光素子を実現することができる。また、接着層は、樹脂で構成されるため、反射膜(蛍光体層)と基板との熱膨張率の違いを許容することができ、温度変化に対する接合強度を維持することができる。
[適用例4]上記適用例に係る蛍光発光素子において、反射部は、接着層と蛍光体層との間に設けられた反射膜で構成され、接着層は、ハンダで構成されていることが好ましい。
このような蛍光発光素子によれば、接着層がハンダで構成されることにより、接着層が樹脂で構成される場合に比べて、接着層の熱伝導率を向上させることができる。これにより、蛍光体層の温度を更に効率的に下げることができ、蛍光体層の温度消光の発生を更に抑えることができる。また、蛍光体層を効率的に冷却できるため、蛍光体層により多くの励起光を照射することができる。そのため、より高出力が得られる蛍光発光素子を実現することができる。
[適用例5]上記適用例に係る蛍光発光素子において、基板は、アルミニウム、銅、アルミニウムを主成分とする合金、アルミニウムを主成分とする複合材料、銅を主成分とする合金、または銅を主成分とする複合材料で構成されていることが好ましい。
このような蛍光発光素子によれば、基板の熱伝導率を向上させることができ、蛍光体層から伝達された熱を、基板を介して効率的に放熱させることができる。これにより、蛍光発光素子全体の熱抵抗を効率的に下げることができることで、発光効率を向上させて高出力が得られる蛍光発光素子を実現することができる。
[適用例6]上記適用例に係る蛍光発光素子において、反射膜は、銀、または銀の合金で構成されていることが好ましい。
このような蛍光発光素子によれば、蛍光が入射する全方位に対して高い反射率を得ることができ、発光した蛍光を有効に使用することができる。そのため、発光効率を向上させて高出力が得られる蛍光発光素子を実現することができる。
[適用例7]上記適用例に係る蛍光発光素子において、基板は、所定の軸の周りに回転可能に構成されていることが好ましい。
このような蛍光発光素子によれば、基板の放熱性を向上させることができる。これにより、蛍光発光素子全体の熱抵抗を効率的に下げることができ、発光効率を向上させて高出力が得られる蛍光発光素子を実現することができる。
[適用例8]本適用例に係るプロジェクターは、照明光を射出する照明装置と、照明光を画像情報に応じて変調して画像光を形成する光変調装置と、画像光を投写する投写光学系と、を備え、照明装置として、上述したいずれかの蛍光発光素子を用いることを特徴とする。
このようなプロジェクターによれば、発光効率を最大限に向上させて高出力が得られる蛍光発光素子を照明装置として用いることにより、従来に比べて蛍光発光素子の明るさを向上させることができる。そのため、投写画像の明るさ(輝度)を向上させることができる。
第1実施形態に係る蛍光発光素子を用いた照明装置を示す概構成図。 蛍光発光素子の構成を示す断面図。 濃度と内部量子効率との相関関係を示す図。 厚さと蛍光体変換効率との相関関係を示す図。 照明装置(蛍光発光素子)を用いたプロジェクターの光学系の構成を示す図。 第2実施形態に係る蛍光発光素子の構成を示す図。 照明装置(蛍光発光素子)を用いたプロジェクターの光学系の構成を示す図。 第3実施形態に係る蛍光発光素子の構成を示す断面図。 第4実施形態に係る蛍光発光素子の構成を示す断面図。
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、第1実施形態に係る蛍光発光素子1を用いた照明装置2を示す概構成図である。図1を参照して、照明装置2(蛍光発光素子1)の構成を説明する。
なお、図1を含む以降の図面では、説明の便宜上、各部材を認識可能な大きさとするために、実際の寸法とは異ならせ、各部材を適宜拡大および縮小して図示している。
図1に示すように、蛍光発光素子1は、蛍光体層10、反射部を構成する反射膜11、基板12、および接着層13を備えている。また、照明装置2は、この蛍光発光素子1に加え、コリメート光学系15、励起光源20、ダイクロイックミラー21、およびレンズアレイ22等を備えている。
蛍光体層10は、励起光αが照射されることにより、蛍光βを射出する。なお、蛍光体層10の詳細は後述する。
励起光源20は、蛍光体層10に励起光αを照射する。励起光源20は、本実施形態では、青色光(波長が約445nm)を射出するレーザー光源を用いている。なお、励起光源20は、1つのレーザー光源で構成されていても、多数のレーザー光源で構成されていてもよい。また、レーザー光源は、青色光として、445nm以外の波長の青色光(例えば、460nm等)を射出するものを用いてもよい。
励起光源20は、略平行光である励起光αを射出するように構成されている。ダイクロイックミラー21は、励起光源20が射出した励起光αを、略90度曲折して平行光として反射させ、蛍光体層10に導く。
コリメート光学系15は、本実施形態では、第1レンズ15aと第2レンズ15bとで構成され、ダイクロイックミラー21で反射した平行光の励起光αを集光させて、蛍光体層10の上面10a(図2参照)に照射する光学系である。また、コリメート光学系15は、蛍光体層10が射出する蛍光を略平行光とする光学系でもある。このため、蛍光体層10は、コリメート光学系15の焦点位置に配置されている。
レンズアレイ22は、ダイクロイックミラー21を透過した蛍光を、レンズアレイ22を構成する小レンズ群により複数の分割光に分割する。そして、それらの分割光を後述する重畳レンズ24によって被照明領域において互いに重畳することで、被照明領域を均一な照度で照明する。
励起光源20が射出した励起光αは、ダイクロイックミラー21で反射され、コリメート光学系15に入射する。コリメート光学系15により、励起光αは集光され、蛍光体層10に照射される。蛍光体層10は、励起光αが入射することにより、蛍光を生成して射出する。射出された蛍光βは、コリメート光学系15により略平行光とされ、ダイクロイックミラー21を透過してレンズアレイ22に入射する。
図2は、蛍光発光素子1の構成を示す断面図である。図2を参照して、蛍光発光素子1の構成を説明する。
図2に示すように、蛍光発光素子1は、蛍光体層10、反射部を構成する反射膜11、基板12、および接着層13を備えている。
蛍光体層10は、平面視略正方形状に形成される。蛍光体層10は、上面10a、下面10b、側面10cを備える。なお、本実施形態では、蛍光体層10の上面10a側を上側、蛍光体層10の下面10b側を下側とする。
基板12は、蛍光体層10の平面と同等かそれより広い面積で、平面視略正方形の板状に形成されている。基板12の上面には、反射部(反射膜11)が形成されている。そして、反射膜11の上面には、蛍光体層10を基板12に接合する接着層13が形成されている。従って、本実施形態の反射膜11は、接着層13と基板12との間に設けられている。
蛍光体層10は、0.05atm%のセリウムを含有するセリウム賦活ガーネット構造蛍光体からなる焼結体で構成される。なお、セリウム賦活ガーネット構造蛍光体として、本実施形態では、Y3Al512:Ce3+を用いている。
また、蛍光体層10の厚さは、本実施形態では、約170μmとしている。なお、蛍光体層10の好適な厚さは、100μm乃至250μmであればよい。また、蛍光体層10の厚さは、150μm乃至200μmであれば更に好適となる。蛍光体層10の厚さに関しては後述する。
基板12は、熱伝導率の高い金属部材であるアルミニウムの板材で構成されている。この基板12の上面12aには、反射膜11が形成されている。反射膜11は、詳細には、入射光に対して全方位において高い反射率を有するAg(銀)を含んで形成されている。
なお、基板12の上面12aを含む全面には、酸化アルミニウム(Al23)の膜が保護膜111として形成されている。この保護膜111により、基板12の酸化や、反射膜11の硫化等を防止している。更に、反射膜11を形成した後にも、反射膜11を環境による硫化を防止する保護膜112として、反射膜11の上面に、酸化アルミニウム(Al23)の膜が形成される。
接着層13は、本実施形態では、無色透明なシリコーン樹脂で構成されている。接着層13は、蛍光体層10の下面10bと反射膜11の上面に形成された保護膜112との間に塗布されて、蛍光体層10を基板12に接合している。
なお、蛍光体層10の上面10aには、反射防止膜101が形成され、励起光源20から射出された励起光α(図1)が蛍光体層10の上面10aで反射されることを防止し、蛍光体層10の内部への励起光αの侵入を促進している。
図3は、濃度と内部量子効率との相関関係を示す図である。また、図4は、厚さと蛍光体変換効率との相関関係を示す図である。図3、図4を参照して、本実施形態における濃度と内部量子効率との相関関係、および厚さと蛍光体変換効率との相関関係を説明する。
図3では、横軸Xが、Y3Al512:Ce3+のセリウム濃度(atm%)を示し、縦軸Yが、内部量子効率(%)を示している。なお、内部量子効率は、蛍光物質に吸収された励起光の光子数に対して、蛍光として蛍光体層内部で生成された光子数の割合を示す。図3は、セリウム濃度を0.5atm%から0.005atm%まで変化させた場合の内部量子効率の変化を、発明者が実験により求めた結果である。
一般に、熱抵抗を下げる目的で、蛍光体層の厚みを薄くする場合、セリウム濃度を上げて必要な励起光吸光率(励起光の吸収量)を確保する必要がある。しかし、濃度を増加させることにより内部量子効率が低下(濃度消光)し、十分な発光効率が得られないことが知られている。図3においても、上述した内容を示す結果となっている。
実験の結果、図3に示すように、セリウム濃度が0.05atm%以下では内部量子効率が略91.5%程度で略一定となる(飽和する)ことが確認できた。一方、セリウム濃度を0.05atm%よりも増加させることにより内部量子効率が低下することが確認できた。
図4では、横軸Xが、蛍光体層10の厚さ(μm)を示し、縦軸Yが、蛍光体変換効率(%:蛍光(Watt)/励起光(Watt))を示している。なお、図4は、YAG:Ce3+(Ce3+濃度は0.05atm%)の蛍光体層10を用い、励起光50Wを1mm2の領域に入力した場合の実験結果である。この場合、蛍光体層10を十分冷却しながら測定した。
一般に、蛍光体の変換効率は、蛍光物質の励起光吸光率によって変化する。均一な蛍光体において、単位面積当たりの励起光吸光率は一定であるため、蛍光体の厚みが厚くなるに従って、飽和曲線を描いて上昇する。図4においても、上述した内容を示す結果となっている。
実験の結果、図4に示すように、Ce3+の濃度が0.05atm%の蛍光体において、厚さが、最薄(本実施形態では、25μm)から100μmの間では、蛍光体が厚くなるに従って蛍光体変換効率が上昇することが確認できた。また、厚さが、100μmから250μmの間では、蛍光体変換効率が60%から65%程度で略一定となる(飽和する)ことが確認できた。また、厚さが、250μmを越える場合は、蛍光体変換効率が下がり始め、漸減曲線を描くことが確認できた。なお、漸減の原因は不明ではあるが、蛍光体自身が蛍光の一部を吸収しているためと考えられる。
従って、蛍光物質の濃度(Ce3+の濃度)が0.05atm%の蛍光体層10に対する好適な厚さの範囲は、100μm乃至250μmである。また、更に好適には、150μm乃至200μmである。
ここで、図2に戻り、図2を参照して、蛍光発光素子1の動作を説明する。
蛍光体層10の上方向から、蛍光体層10の上面10aに励起光αが照射されると、上面10aから入射した励起光αにより、蛍光体層10(蛍光物質としてのセリウム)は蛍光を生成する。なお、セリウムは等方的に蛍光を射出し、射出された蛍光の一部は、蛍光体層10の上面10aから蛍光βとして励起光αの入射方向(上方向)に射出される。また、下方向に射出された蛍光は、蛍光体層10の下面10bから射出され、接着層13を透過して反射膜11で反射される。また、反射膜11で反射された蛍光は、再び接着層13を透過すると共に、蛍光体層10内に入射して進み、上面10aから蛍光βとして射出される。
なお、蛍光体層10は、励起光αの照射によって発光することにより熱が発生する。しかし、発生した熱は、接着層13、反射膜11を介して、熱伝導率が他の金属と比べて高いアルミニウムで構成された基板12に伝達され、基板12から放熱される。
図5は、照明装置2(蛍光発光素子1)を用いたプロジェクター7の光学系の構成を示す図である。図5を参照して、プロジェクター7の光学系の構成を説明する。
プロジェクター7は、図5に示すように、照明装置2、第2照明装置6、色分離光学系710、光変調装置としての3つの液晶パネル730R,730G,730B、クロスダイクロイックプリズム740、および投写光学系750を備える。
照明装置2は、上述した蛍光発光素子1(本実施形態では、蛍光体層10、反射部(反射膜11)、基板12、および接着層13等)、コリメート光学系15、励起光源20、ダイクロイックミラー21、レンズアレイ22、偏光変換素子23、および重畳レンズ24を備える。
照明装置2は、励起光源20(レーザー光源)から射出される励起光α(青色光(B))をダイクロイックミラー21で反射し、コリメート光学系15で集光して蛍光体層10に照射する。蛍光体層10は、励起光αの照射により蛍光βをコリメート光学系15に向けて射出する。なお、蛍光体層10は、蛍光として、赤色光(R)および緑色光(G)を含む黄色光(Y)を射出する。コリメート光学系15は、この蛍光を略平行化してダイクロイックミラー21に射出する。
第2照明装置6は、光源60(レーザー光源)、散乱板61、およびコリメート光学系62から構成される。散乱板61は、光源60から照射される青色光(B)を所定の散乱度で散乱させ、蛍光発光素子1からの蛍光に似た配光分布を有する青色光(B)に変換する。コリメート光学系62は、光源60からの光の拡がりを抑え、また、光を略平行化してダイクロイックミラー21に射出する。
ダイクロイックミラー21は、第2照明装置6からの光(青色光(B))と、蛍光発光素子1からの光(黄色光(Y))とを合成する色合成素子として機能する。ダイクロイックミラー21は、第2照明装置6からの光(青色光(B))を略90度曲折して反射するとともに、蛍光発光素子1からの光(黄色光(Y))を透過させることにより、各色光が合成された白色光(W(RGB))をレンズアレイ22に射出する。
レンズアレイ22は、入射する光を複数の分割光に分割して、偏光変換素子23に射出する。
偏光変換素子23は、レンズアレイ22により分割された複数の分割光各々の偏光方向を所定の方向に変換し、偏光方向の揃った直線偏光光として射出する。
重畳レンズ24は、偏光変換素子23からの各分割光を集光して液晶パネル730R,730G,730Bの画像形成領域(被照明領域)に重畳させる。レンズアレイ22および重畳レンズ24は、被照明領域における照度分布を均一にするインテグレーター光学系を構成する。
色分離光学系710は、ダイクロイックミラー711,712、反射ミラー713,714,715、およびリレーレンズ716,717を備える。色分離光学系710は、照明装置2からの光を赤色光、緑色光および青色光に分離し、赤色光、緑色光および青色光のそれぞれの色光を照明対象となる液晶パネル730R,730G,730Bに導光する。色分離光学系710と、液晶パネル730R,730G,730Bとの間には、集光レンズ720R,720G,720Bが配置されている。
ダイクロイックミラー711,712は、基板上に、所定の波長領域の光を反射して、他の波長領域の光を透過させる波長選択透過膜が形成されている。ダイクロイックミラー711は、赤色光成分を透過させ、緑色光成分及び青色光成分を反射する。ダイクロイックミラー712は、緑色光成分を反射して、青色光成分を透過させる。反射ミラー713は、赤色光成分を反射する。反射ミラー714,715は青色光成分を反射する。
ダイクロイックミラー711を透過した赤色光は、反射ミラー713で反射され、集光レンズ720Rを透過して赤色光用の液晶パネル730Rの画像形成領域に入射する。また、ダイクロイックミラー711で反射された緑色光は、ダイクロイックミラー712でさらに反射され、集光レンズ720Gを透過して緑色光用の液晶パネル730Gの画像形成領域に入射する。ダイクロイックミラー712を透過した青色光は、リレーレンズ716、入射側の反射ミラー714、リレーレンズ717、射出側の反射ミラー715、集光レンズ720Bを経て青色光用の液晶パネル730Bの画像形成領域に入射する。リレーレンズ716,717および反射ミラー714,715は、ダイクロイックミラー712を透過した青色光成分を液晶パネル730Bまで導く。
なお、青色光の光路にリレーレンズ716,717が設けられているのは、青色光の光路の長さが他の色光の光路の長さよりも長いため、光の発散等による光の利用効率の低下を防止するためである。本実施形態のプロジェクター7においては、青色光に替えて、赤色光の光路の長さを長くして、リレーレンズ716,717および反射ミラー714,715を赤色光の光路に用いる構成としてもよい。
液晶パネル730R,730G,730Bは、入射した色光を画像情報に応じて変調してカラーの画像光を形成するものであり、照明装置2の照明対象となる。なお、図示を省略したが、各集光レンズ720R,720G,720Bと各液晶パネル730R,730G,730Bとの間には、それぞれ入射側偏光板が配置され、各液晶パネル730R,730G,730Bとクロスダイクロイックプリズム740との間には、それぞれ射出側偏光板が配置される。これら入射側偏光板、液晶パネル730R,730G,730B及び射出側偏光板によって、入射した各色光の光変調が行われる。
液晶パネル730R,730G,730B各々は、一対の透明なガラス基板に電気光学物質である液晶を密閉封入した透過型のパネルである。当該パネルは例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング素子として備え、与えられた画像信号に応じて、入射側偏光板から入射した直線偏光の偏光方向を変調する。
クロスダイクロイックプリズム740は、色光毎に変調されて射出側偏光板から射出された光学像を合成し、カラーの画像光を形成する光学素子である。クロスダイクロイックプリズム740は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせて得た略X字状の界面には、光学多層膜が形成されている。略X字状の一方の界面に形成された光学多層膜は、赤色光を反射するものであり、他方の界面に形成された光学多層膜は、青色光を反射するものである。これらの光学多層膜によって赤色光及び青色光は曲折され、緑色光の進行方向と揃えられることにより、3つの色光が合成される。
クロスダイクロイックプリズム740から射出されたカラーの画像光は、投写光学系750によって拡大投写され、スクリーンS上に投写画像(カラー画像)を形成する。
第2照明装置6において、光源60と散乱板61との間に、集光光学系を挿入し、光源60からの青色光(B)を、散乱板61の付近に集光させる構成としてもよい。
本実施形態の蛍光発光素子1、および蛍光発光素子1を用いたプロジェクター7によれば、以下の効果が得られる。
本実施形態の蛍光発光素子1において、蛍光体層10は、0.05atm%のセリウムを含有するセリウム賦活ガーネット構造蛍光体からなる焼結体で構成し、蛍光体層10の厚さを、100μm乃至250μmとしている。これにより、蛍光体が有する高い熱伝導率で、蛍光体層10の熱抵抗を小さくすることができるため、温度消光の発生を抑制することができる。また、蛍光物質(セリウム)の濃度を低く抑えることができるため、濃度消光の発生を抑制することができる。これらにより、蛍光体層10の熱抵抗を小さくしながらも、必要な蛍光物質の総量を確保することで、必要な励起光吸光率を確保することができる。そのため、十分高い発光効率を得ることができる。
従って、蛍光物質の濃度と蛍光体層10の厚みとの最適な組合せを実現でき、発光効率を最大限に向上させて高出力が得られる蛍光発光素子1を実現することができる。
本実施形態の蛍光発光素子1において、反射部は、接着層13と基板12との間に設けられた反射膜11で構成され、接着層13は、無色透明なシリコーン樹脂で構成されている。これにより、蛍光体層10の下面10bから射出された蛍光、および反射膜11で反射された蛍光は接着層13を透過することができる。また、接着層13がシリコーン樹脂で構成されているため、蛍光体層10と反射膜11(基板12)との熱膨張率の違いを許容することができ、温度変化に対する接合強度を維持することができる。
本実施形態の蛍光発光素子1によれば、基板12がアルミニウムで構成されていることにより、基板12の熱伝導率を他の金属で構成される場合に比べて向上させることができ、蛍光体層10から伝達された熱を、基板12を介して効率的に放熱させることができる。これにより、蛍光発光素子1全体の熱抵抗を効率的に下げることができることで、発光効率を向上させて高出力が得られる蛍光発光素子1を実現することができる。
本実施形態の蛍光発光素子1によれば、反射膜11がAg(銀)を含んで構成されることにより、蛍光が入射する全方位に対して高い反射率を得ることができ、発光した蛍光を有効に使用することができる。そのため、発光効率を向上させて高出力が得られる蛍光発光素子1を実現することができる。
本実施形態のプロジェクター7によれば、発光効率を最大限に向上させて高出力が得られる蛍光発光素子1を照明装置2として用いることにより、従来に比べて蛍光発光素子1の明るさを向上させることができる。そのため、投写画像の明るさ(輝度)を向上させることができる。
また、蛍光体層10に照射する励起光αの光量を低減しても、従来と同様の明るさの光量を得ることができるため、投写画像の明るさを従来と同様に維持することができる。そのため、消費電力を削減して省エネ化を図ることができる。
〔第2実施形態〕
図6は、第2実施形態に係る蛍光発光素子1Aの構成を示す図であり、図6(a)は、蛍光発光素子1Aの平面図であり、図6(b)は、蛍光発光素子1Aの断面図である。図6を参照して、蛍光発光素子1Aの構成および動作を説明する。
本実施形態の蛍光発光素子1Aは、図6に示すように、基板としてのホイール基板12A、蛍光体層10A、反射膜11A、および接着層13Aで構成されている。ホイール基板12Aは、所定の回転軸Aを中心とした平面視円形の板状に形成され、この回転軸Aの周りに回転可能に構成されている。
蛍光体層10Aは、ホイール基板12Aの回転方向に沿って延在して形成されている。また、反射膜11Aと接着層13Aは、蛍光体層10Aに相対して、ホイール基板12Aの回転方向に沿って延在して形成されている。
図6(b)に示すように、蛍光発光素子1Aの蛍光体層10Aと反射膜11Aと接着層13Aとは、断面構成において、第1実施形態の蛍光発光素子1(蛍光体層10、反射膜11、接着層13)と同様に構成されている。また、他の構成部材も、断面構成において、第1実施形態の他の構成部材と同様に構成されている。
図6に示すように、ホイール基板12Aは、回転軸Aを中心とした円板状に形成されている。蛍光体層10Aは、このホイール基板12Aの上面12aに、回転軸Aを中心とした円形状(ドーナツ形状)に形成されている。なお、この蛍光体層10Aに相対して、反射膜11A、接着層13A、および、保護膜111A,112A、反射防止膜101Aが形成されている。
いずれの構成部材も、第1実施形態と同様の部材(材料・材質)で構成され、励起光αに対する蛍光βの発光の動作も同様のため、詳細な説明は省略する。
本実施形態の蛍光体層10Aには、励起光αが、図6(a)に示すように、領域Bの位置に集光されて上方向から照射される。蛍光体層10Aは、ホイール基板12Aが回転軸Aを中心として回転することで、励起光αが照射される領域Bに対する位置を移動(回転)させながら、蛍光体層10Aの上面10aから蛍光βを射出する。
図7は、照明装置3(蛍光発光素子1A)を用いたプロジェクター8の光学系の構成を示す図である。図7を参照して、プロジェクター8の光学系の構成を説明する。
本実施形態のプロジェクター8は、第1実施形態のプロジェクター7と比べて、蛍光発光素子1Aを含めた照明装置3の構成が異なっている。その他の構成は第1実施形態のプロジェクター7と同様となる。従って、第1実施形態のプロジェクター7と同様の構成部には、第1実施形態と同様の符号を付記し、説明を省略する。
本実施形態のプロジェクター8は、図7に示すように、照明装置3、第2照明装置6、色分離光学系710、光変調装置としての3つの液晶パネル730R,730G,730B、クロスダイクロイックプリズム740、および投写光学系750を備える。
照明装置3は、蛍光発光素子1A(本実施形態では、蛍光体層10A、反射膜11A、ホイール基板12A、および接着層13A等)、コリメート光学系15、モーター16、励起光源20、ダイクロイックミラー21、レンズアレイ22、偏光変換素子23、および重畳レンズ24を備える。
照明装置3は、励起光源20(レーザー光源)から照射される励起光α(青色光(B))をダイクロイックミラー21で反射し、コリメート光学系15で集光して蛍光体層10Aに照射する。
ここで、ホイール基板12Aは、モーター16により回転可能に形成され、回転軸Aを中心に所定の回転速度で回転する。ホイール基板12Aの上面12aに設置される蛍光体層10Aは、ホイール基板12Aの回転により、青色光(B)の集光スポット(図6(a)に示す領域B)に対する位置が所定の速度で移動するように回転する。
蛍光体層10Aは、入射する励起光αの照射により、蛍光βをコリメート光学系15に向けて射出する。なお、蛍光体層10Aは、蛍光として、赤色光(R)および緑色光(G)を含む黄色光(Y)を射出する。コリメート光学系15は、この蛍光βを略平行化してダイクロイックミラー21に射出する。
第2照明装置6は、第1実施形態と同様に構成され、光源60(レーザー光源)、散乱板61、およびコリメート光学系62から構成される。散乱板61は、光源60から照射される青色光(B)を所定の散乱度で散乱させ、蛍光発光素子1Aからの蛍光に似た配光分布を有する青色光(B)に変換する。コリメート光学系62は、光源60からの光の拡がりを抑え、また、光を略平行化してダイクロイックミラー21に射出する。
ダイクロイックミラー21は、第2照明装置6からの光(青色光(B))と、蛍光発光素子1Aからの光(黄色光(Y))とを合成する色合成素子として機能する。ダイクロイックミラー21は、第2照明装置6からの光(青色光(B))を略90度曲折して反射し、蛍光発光素子1Aからの光(黄色光(Y))を透過させることにより、各色光が合成された白色光(W(RGB))をレンズアレイ22に射出する。
なお、以降の、照明装置3を構成するレンズアレイ22、偏光変換素子23、および重畳レンズ24における動作は、第1実施形態のプロジェクター7の光学系(図5)の照明装置2と同様となるため、説明を省略する。また、この照明装置3以降に構成される、色分離光学系710、光変調装置としての3つの液晶パネル730R,730G,730B、クロスダイクロイックプリズム740、および投写光学系750も、第1実施形態のプロジェクター7の光学系(図5)と同様となるため、説明を省略する。
第2照明装置6において、光源60と散乱板61との間に、集光光学系を挿入し、光源60からの青色光(B)を、散乱板61の付近に集光させる構成としてもよい。
本実施形態の蛍光発光素子1A、および蛍光発光素子1Aを用いたプロジェクター8によれば、第1実施形態の蛍光発光素子1およびプロジェクター7と同様の効果を奏する他、以下の効果を奏することができる。
本実施形態の蛍光発光素子1Aにおいて、ホイール基板12Aは、金属(アルミニウム)の板材を用いることにより、回転による変形や、蛍光体層10Aでの発熱による変形を防止することができる。また、発生した熱を広範囲に拡散させて空気に触れさせる面積を増加させることにより、蛍光発光素子1Aの放熱性を向上させることができる。これにより、蛍光発光素子1A全体の熱抵抗を効率的に下げることができ、発光効率を向上させて高出力が得られる蛍光発光素子1Aを実現することができる。
本実施形態の蛍光発光素子1Aによれば、蛍光体層10A、反射膜11A、接着層13Aが、ホイール基板12Aの回転方向に沿って延在しているため、ホイール基板12Aを回転軸Aの周りに回転させても、励起光αの入射方向(上方向)に効率的に蛍光βを反射させることができる。これにより、第1実施形態での蛍光発光素子1と同様の効果を奏することができる。
本実施形態のプロジェクター8によれば、発光効率を最大限に向上させて高出力が得られる蛍光発光素子1Aを照明装置3として用いることにより、従来に比べて蛍光発光素子1Aの明るさを向上させることができる。そのため、投写画像の明るさ(輝度)を向上させることができる。
また、蛍光体層10Aに照射する励起光αの光量を低減しても、従来と同様の明るさの光量を得ることができるため、投写画像の明るさを従来と同様に維持することができる。そのため、消費電力を削減して省エネ化を図ることができる。
〔第3実施形態〕
図8は、第3実施形態に係る蛍光発光素子1Bの構成を示す断面図である。図8を参照して、蛍光発光素子1Bの構成および動作を説明する。
本実施形態の蛍光発光素子1Bは、図8に示すように、第1実施形態の蛍光発光素子1と比べた場合、反射膜11Bの位置が異なっている。また、これに伴い、接着層13Bの位置および構成が異なっている。
第1実施形態の反射膜11(図2)は、接着層13と基板12との間に設けられているのに対し、本実施形態の反射膜11Bは、図8に示すように、接着層13Bと蛍光体層10Bとの間に設けられている。
蛍光体層10Bは、第1実施形態と同様に構成されている。詳細には、0.05atm%のセリウムを含有するセリウム賦活ガーネット構造蛍光体(Y3Al512:Ce3+)からなる焼結体で構成され、蛍光体層10Bの厚さは約170μmとしている。
本実施形態では、蛍光体層10Bの下面10bに、反射膜11Bが形成されている。なお、反射膜11Bは、第1実施形態の反射膜11と同様に、Ag(銀)を含んで形成されている。そして、反射膜11Bの下面には、反射膜11Bを環境による硫化等から保護する保護膜112Bが形成されている。なお、保護膜112Bも、第1実施形態の保護膜112と同様に、酸化アルミニウム(Al23)の膜で形成されている。
蛍光体層10Bの上面10aには、第1実施形態の反射防止膜101と同様に、反射防止膜101Bが形成されている。
基板12Bは、第1実施形態の基板12と同様に、熱伝導率の高い金属部材であるアルミニウムの板材で構成されている。基板12Bの上面12aを含む全面には、酸化アルミニウム(Al23)の膜が保護膜121として形成されている。この保護膜121により、基板12Bの酸化を防止している。
接着層13Bは、本実施形態では、反射膜11Bを保護する保護膜112Bと、基板12Bを保護する保護膜121との間に塗布されて、蛍光体層10Bを基板12Bに接合している。
本実施形態の接着層13Bは、樹脂からなる母材と、母材に分散され、熱伝導率が母材の熱伝導率よりも高い複数の粒子と、を含んで構成されている。詳細には、シリコーン樹脂を母材として用い、このシリコーン樹脂に、粒子として金属粒子を混入している。金属粒子として、本実施形態では、熱伝導率が高いAg(銀)の粒子を用いている。従って、接着層13Bの熱伝導率を第1実施形態の接着層13(シリコーン樹脂)に比べて向上させている。ただし、接着層13Bは、無色透明ではない。
蛍光発光素子1Bの動作を説明する。
蛍光体層10Bの上方向から、蛍光体層10Bの上面10aに励起光αが照射されると、上面10aから入射した励起光αにより、蛍光体層10B(蛍光物質としてのセリウム)は蛍光を生成する。なお、セリウムは等方的に蛍光を射出し、射出された蛍光の一部は、蛍光体層10Bの上面10aから蛍光βとして励起光αの入射方向(上方向)に射出される。また、下方向に射出された蛍光は、蛍光体層10Bの下面10bから射出され、反射膜11Bで反射される。また、反射膜11Bで反射された蛍光は、再び蛍光体層10B内に入射して進み、上面10aから蛍光βとして射出される。接着層13Bは無色透明ではない。したがって、蛍光体層10Bの下面10bから射出された光を効率的に蛍光体層10Bへ戻すためには、接着層13Bと蛍光体層10Bとの間に反射膜11Bを設けることが好ましい。
なお、蛍光体層10Bは、励起光αの照射によって発光することにより熱が発生する。しかし、発生した熱は、反射膜11B、接着層13Bを介して、基板12Bに伝達され、基板12Bから放熱される。本実施形態においては、接着層13Bは、金属粒子(銀)をフィラーとして混入しているため、シリコーン樹脂のみの接着層(例えば、接着層13)に比べて熱伝導率が向上している。また、基板12Bは、熱伝導率が他の金属と比べて高いアルミニウムで構成されている。これらにより、蛍光体層10Bで発生した熱を効率的に基板12Bへ伝達して、基板12Bから効率的に放熱させることができる。
なお、本実施形態の蛍光発光素子1Bを、第1実施形態の蛍光発光素子1に置き換えることにより、第1実施形態に示すプロジェクター7に適用することができる。
また、本実施形態の蛍光発光素子1Bを、第2実施形態の蛍光発光素子1Aのように、ホイール形状に構成することにより、第2実施形態に示すプロジェクター8に適用することができる。
本実施形態の蛍光発光素子1Bによれば、第1実施形態の蛍光発光素子1と同様の効果を奏する他、以下の効果を奏することができる。
本実施形態の蛍光発光素子1Bにおいて、接着層13Bは、シリコーン樹脂からなる母材と、母材に分散され、熱伝導率が母材の熱伝導率よりも高い複数の粒子(金属粒子:Ag(銀)粒子)と、を含んで構成されるため、高い熱伝導率を有する接着層13Bとすることができる。そのため、蛍光体層10Bで発生した熱を、接着層13Bを介して効率的に基板12Bに伝達させることができる。これにより、蛍光体層10Bを効率的に冷却できるため、蛍光体層10Bの温度消光の発生を更に抑えることができる。また、蛍光体層10Bを効率的に冷却できるため、蛍光体層10Bに照射する励起光αの光量を増加させることができる。そのため、更に高出力を得られる蛍光発光素子1Bを実現することができる。また、接着層13Bは、母材としてシリコーン樹脂で構成されるため、反射膜11B(蛍光体層10B)と基板12Bとの熱膨張率の違いを許容することができ、温度変化に対する接合強度を維持することができる。
〔第4実施形態〕
図9は、第4実施形態に係る蛍光発光素子1Cの構成を示す断面図である。図9を参照して、蛍光発光素子1Cの構成および動作を説明する。
本実施形態の蛍光発光素子1Cは、図9に示すように、第1実施形態の蛍光発光素子1と比べた場合、反射膜11Cの位置が異なっている。また、これに伴い、接着層13Cの位置および構成が異なっている。また、基板12Cの構成、および基板12Cにヒートシンク17を接続したことが異なっている。
第1実施形態の反射膜11(図2)は、接着層13と基板12との間に設けられているのに対し、本実施形態の反射膜11Cは、図9に示すように、接着層13Cと蛍光体層10Cとの間に設けられている。
蛍光体層10Cは、第1実施形態の蛍光体層10と同様に構成されている。詳細には、0.05atm%のセリウムを含有するセリウム賦活ガーネット構造蛍光体(Y3Al512:Ce3+)からなる焼結体で構成され、蛍光体層10Cの厚さは約170μmとしている。
本実施形態では、蛍光体層10Cの下面10bに、反射膜11Cが形成されている。なお、反射膜11Cは、第1実施形態の反射膜11と同様に、Ag(銀)を含んで形成されている。そして、反射膜11Cの下面には、Ni・Au(ニッケル・金)メッキで構成されるメッキ層14が形成されている。
蛍光体層10Cの上面10aには、第1実施形態の反射防止膜101と同様に、反射防止膜101Cが形成されている。
基板12Cは、本実施形態では、熱伝導率の高い金属部材である銅の板材で構成されている。
接着層13Cは、本実施形態では、Au・Sn(金・スズ)ハンダで構成されている。接着層13Cは、メッキ層14と基板12Cとの間に塗布され、蛍光体層10Cを基板12Cに接合(ハンダ付け)する。
なお、蛍光体層10Cが接合された基板12Cは、ネジS1を用いて、後述するヒートシンク17に固定される、本実施形態の基板12Cは、ヒートシンク17を密着させて熱伝導を高め、効果的な冷却を行うために設けられた、いわゆるヒートスプレッダーとして機能する。
ヒートシンク17は、本実施形態では、アルミニウムで構成されており、基板12Cと接続される。ヒートシンク17は、詳細には、複数のフィン(図示省略)を備え、表面積を拡大することで放熱性能を向上させている。
蛍光発光素子1Cの動作を説明する。
蛍光体層10Cの上方向から、蛍光体層10Cの上面10aに励起光αが照射されると、上面10aから入射した励起光αにより、蛍光体層10C(蛍光物質としてのセリウム)は蛍光を生成する。なお、セリウムは等方的に蛍光を射出し、射出された蛍光の一部は、蛍光体層10Cの上面10aから蛍光βとして励起光αの入射方向(上方向)に射出される。また、下方向に射出された蛍光は、蛍光体層10Cの下面10bから射出され、反射膜11Cで反射される。また、反射膜11Cで反射された蛍光は、再び蛍光体層10C内に入射して進み、上面10aから蛍光βとして射出される。
なお、蛍光体層10Cは、励起光αの照射によって発光することにより熱が発生する。しかし、発生した熱は、反射膜11C、メッキ層14を介して、Au・Snハンダで構成される接着層13Cに伝達される。そして、接着層13Cに伝達された熱は、ヒートスプレッダーとして機能する基板12Cに伝達される。基板12Cに伝達された熱は、発散されて効果的にヒートシンク17に伝達され、ヒートシンク17から効率的に放熱させることができる。
なお、本実施形態の蛍光発光素子1Cを、第1実施形態の蛍光発光素子1に置き換えることにより、第1実施形態に示すプロジェクター7に適用することができる。
また、本実施形態の蛍光発光素子1Cにおいて、ヒートシンク17を取り外した蛍光発光素子1Cを、第2実施形態の蛍光発光素子1Aのように、ホイール形状に構成することにより、第2実施形態に示すプロジェクター8に適用することができる。
本実施形態の蛍光発光素子1Cによれば、第1実施形態の蛍光発光素子1と同様の効果を奏する他、以下の効果を奏することができる。
本実施形態の蛍光発光素子1Cにおいて、接着層13Cは、ハンダ(Au・Snハンダ)で構成されることにより、接着層13Cが樹脂で構成される場合に比べ、接着層13Cの熱伝導率を向上させることができる。これにより、蛍光体層10Cを効率的に冷却できるため、蛍光体層10Cの温度消光の発生を更に抑えることができる。また、蛍光体層10Cを効率的に冷却できるため、蛍光体層10Cに照射する励起光αの光量を増加させることができる。そのため、更に高出力を得られる蛍光発光素子1Cを実現することができる。
本実施形態の蛍光発光素子1Cにおいて、基板12Cをヒートスプレッダーとして用い、この基板12Cに、ヒートシンク17を接続していることにより、基板12Cに伝達された熱を、ヒートシンク17により効率的に外部に放熱させることができることで、更に、蛍光体層10Cの温度消光の発生を抑えることができる。
なお、上述した実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更や改良などを加えて実施することが可能である。変形例を以下に述べる。
前記第1実施形態の基板12は、アルミニウムで構成されている。しかし、これに限られず、銅などの熱伝導率のよい金属で構成してもよい。これは、第2実施形態のホイール基板12A、第3実施形態の基板12Bにも適用することができる。
前記第1実施形態のプロジェクター7、および前記第2実施形態のプロジェクター8では、光変調装置として3つの液晶パネル730R,730G,730Bを採用している。しかし、これに限られず、光変調装置として1つの液晶パネルでカラー画像を表示する液晶パネルを採用してもよい。
前記第1実施形態のプロジェクター7、および前記第2実施形態のプロジェクター8において、光変調装置としての3つの液晶パネル730R,730G,730Bは、透過型の液晶パネル(光変調装置)を採用している。しかし、これに限られず、反射型の光変調装置や、マイクロミラー型の光変調装置等、他の方式の光変調装置を採用することができる。なお、マイクロミラー型の光変調装置としては、例えば、DMD(Digital Micromirror Device)(テキサス・インスツルメンツ社の商標)を採用することができる。
1,1A,1B,1C…蛍光発光素子、2,3…照明装置、6…第2照明装置、7,8…プロジェクター、10,10A,10B,10C…蛍光体層、11,11A,11B,11C…反射膜(反射部)、12,12B,12C…基板、12A…ホイール基板、13,13A,13B,13C…接着層、730R,730G,730B…液晶パネル(光変調装置)、750…投写光学系、A…回転軸、α…励起光、β…蛍光。

Claims (8)

  1. 基板と、該基板上に設けられた蛍光体層と、該基板と該蛍光体層との間に設けられた接着層と、該接着層と該基板との間または該接着層と該蛍光体層との間に設けられた反射部と、を備えた蛍光発光素子であって、
    前記蛍光体層は、0.05atm%のセリウムを含有するセリウム賦活ガーネット構造蛍光体からなる焼結体で構成され、
    前記蛍光体層の厚さは、100μm乃至250μmであることを特徴とする蛍光発光素子。
  2. 請求項1に記載の蛍光発光素子であって、
    前記反射部は、前記接着層と前記基板との間に設けられた反射膜で構成され、
    前記接着層は、前記蛍光体層から射出された蛍光を透過させる樹脂で構成されていることを特徴とする蛍光発光素子。
  3. 請求項1に記載の蛍光発光素子であって、
    前記反射部は、前記接着層と前記蛍光体層との間に設けられた反射膜で構成され、
    前記接着層は、樹脂からなる母材と、該母材に分散され、熱伝導率が前記母材の熱伝導率よりも高い複数の粒子と、を含んで構成されていることを特徴とする蛍光発光素子。
  4. 請求項1に記載の蛍光発光素子であって、
    前記反射部は、前記接着層と前記蛍光体層との間に設けられた反射膜で構成され、
    前記接着層は、ハンダで構成されていることを特徴とする蛍光発光素子。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の蛍光発光素子であって、
    前記基板は、アルミニウム、銅、アルミニウムを主成分とする合金、アルミニウムを主成分とする複合材料、銅を主成分とする合金、または銅を主成分とする複合材料で構成されていることを特徴とする蛍光発光素子。
  6. 請求項2〜請求項4のいずれか一項に記載の蛍光発光素子であって、
    前記反射膜は、銀、または銀の合金を含んで構成されていることを特徴とする蛍光発光素子。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の蛍光発光素子であって、
    前記基板は、所定の軸の周りに回転可能に構成されていることを特徴とする蛍光発光素子。
  8. 照明光を射出する照明装置と、
    前記照明光を画像情報に応じて変調して画像光を形成する光変調装置と、
    前記画像光を投写する投写光学系と、を備え、
    前記照明装置として、請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の蛍光発光素子を用いることを特徴とするプロジェクター。
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