JP7081094B2 - 波長変換素子、光源装置及びプロジェクター - Google Patents

波長変換素子、光源装置及びプロジェクター Download PDF

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Description

本発明は、波長変換素子、光源装置及びプロジェクターに関するものである。
例えば、下記特許文献1には、励起光を放射する励起光源と、励起光を集光する光学系と、集光された励起光により励起されて蛍光を放射する蛍光体(波長変換層)と、蛍光体が形成されたガラス基板とを備えた光源装置が開示されている。この光源装置では、蛍光体で発生した熱を放出して冷却するために、ガラス基板の一面側に蛍光体が形成され、ガラス基板の一面(励起光入射)側に、ヒートシンクからなる冷却機構が設けられている。
特開2012-169049号公報
ところで、上記光源装置において、蛍光体の励起光入射側に熱伝導性および放熱性に優れた透光性部材を設けることで、蛍光体をより効率良く冷却することも考えられる。蛍光体の励起光入射側に透光性部材を設ける場合、波長変換層の光入射面と透光性部材とを接合するための接着材が必要となる。このような接着材としては、界面反射を抑えるべく、1.76(透光性部材の屈折率)~1.83(波長変換層の屈折率)の間の屈折率を有し、且つ、高い透明性および耐熱性が要求される。しかしながら、このような条件を満たす接着材は存在しない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、波長変換層の冷却性能に優れた、波長変換素子を提供することを目的の一つとする。また、前記波長変換素子を備える光源装置を提供することを目的の一つとする。また、前記光源装置を備えるプロジェクターを提供することを目的の一つとする。
本発明の第1態様に従えば、励起光源からの励起光が入射する光入射面と、前記光入射面に対向する光射出面とを有し、セラミック蛍光体からなる波長変換層と、前記波長変換層を支持する支持部材と、前記波長変換層の前記光入射面に一体成形され、前記励起光が入射する第1平坦面を有する透光層と、前記第1平坦面と対向する第2平坦面を有し、前記透光層の前記励起光の入射側に設けられる透光性部材と、を備え、前記波長変換層および前記透光層は、前記支持部材を貫通する孔に配置され、前記透光層の前記第1平坦面と前記透光性部材の前記第2平坦面とは、前記第1平坦面の分子と前記第2平坦面の分子との分子間力を利用するオプティカルコンタクトにより接合され、前記透光性部材は、前記支持部材と熱的に接触している波長変換素子が提供される。
第1態様に係る波長変換素子によれば、波長変換層の透光層と透光性部材とは、オプティカルコンタクトにより接合されているため、透光層と透光性部材との間に接着材を用いることなく、透光層と透光性部材とを接合できる。
さらに、波長変換層と透光層とは、一体成形されるため、波長変換層と透光層との間に接着材を用いることなく、波長変換層と透光層とを接合できる。
よって、接着材を用いることなく、波長変換層の透光層(光入射面側)に放熱部材として機能する透光性部材を配置できるので、波長変換層の冷却性能を向上させることができる。
上記第1態様において、前記透光層は、透明アルミナからなり、前記波長変換層と前記透光層の前記透明アルミナとは、焼結により一体成形されてなるのが望ましい。
このようにすれば、波長変換層と透光層としての透明アルミナとは、一体成形できるので、波長変換層と透光層としての透明アルミナとの間に接着材が存在しないため、波長変換層と透光層としての透明アルミナとの間において界面反射が生じない。したがって、励起光は、透光層としての透明アルミナを透過して波長変換層の光入射面(波長変換層と透光層との間の界面)に効率良く入射することができる。
よって、波長変換層における励起光の入射効率を高めるとともに、波長変換効率の低下を抑制することができる。さらに、透光層および透光性部材を介して波長変換層で生じた熱を放熱できるため、波長変換層における冷却性能を向上できるとともに、波長変換層における波長変換効率の低下を抑制した波長変換素子を提供できる。
上記第1態様において、前記透光性部材はサファイアからなるのが好ましい。
この構成によれば、透光層が透明アルミナからなり、透光性部材がサファイアからなるため、透光層と透光性部材とは、分子式が同じAlである物質からそれぞれ構成される。そのため、より良好なオプティカルコンタクトによって接合できる。
上記第1態様において、前記透光性部材は、前記励起光の進行方向と反対方向に突出する曲面を有し、前記曲面には、前記励起光を透過し、前記波長変換層から射出される蛍光を反射するダイクロイック膜が設けられていることが好ましい。
この構成において、透光層と透光性部材との間はオプティカルコンタクトによって接合されるため、透光層と透光性部材との間には、励起光を透過させ蛍光を反射するダイクロイック膜を設けることができない。また、波長変換層と透光層とは、一体成形されるため、波長変換層と透光層との間には、当該ダイクロイック膜を設けることができない。
よって、透光性部材の曲面に当該ダイクロイック膜を設けることが、波長変換層内で生成された蛍光が曲面から外部に射出されるのを防止するために好適である。当該ダイクロイック膜により、波長変換層で生成した蛍光を光射出面から効率良く取り出すことができる。
さらに、透光性部材が励起光の入射側に曲面を有しているため、例えば、励起光を曲面に対して法線方向から入射させるようにすることで光入射面上に励起光を集光させることができる。すなわち、透光性部材が、励起光に対して光学的な影響を与えることなく、放熱部材としての機能を担うようにすることができる。
本発明の第2態様に従えば、前記励起光を射出する励起光源と、上記第1態様の波長変換素子と、を備える光源装置が提供される。
第2態様に係る光源装置によれば、波長変換層が効率良く冷却されるため、波長変換効率を改善した光源装置、信頼性を向上させた光源装置を提供することができる。
本発明の第2態様において、前記励起光を射出する励起光源と、上記第1態様の波長変換素子と、を備え、前記励起光源から射出された前記励起光を前記波長変換層の前記光入射面上に集光させる集光光学系と、を備え、前記曲面の曲率半径の中心が前記光入射面上に位置しており、前記集光光学系による前記励起光の集光位置は、前記曲面の曲率半径の中心に一致しているのが好ましい。
この構成によれば、集光光学系によって励起光を光入射面上に集光させることができる。よって、波長変換層の蛍光変換効率を向上させることができる。また、集光光学系によって励起光は透光性部材の曲面に対して法線方向から入射するようになる。そのため、曲面は励起光に対して屈折力を持たないため、透光性部材による励起光の屈折を考慮する必要がなくなるので、集光光学系の設計が容易になる。
よって、透光性部材が、励起光に対して光学的な影響を与えることなく、放熱部材としての機能を担うようにすることができる。
本発明の第3態様に従えば、上記第2態様の光源装置と、前記光源装置からの光を画像情報に応じて変調して画像光を生成する光変調装置と、前記画像光を投射する投射光学装置と、を備えるプロジェクターが提供される。
第3態様に係るプロジェクターによれば、波長変換効率を改善した光源装置、信頼性を向上させた光源装置を備えるので、高輝度な映像を表示できるとともに、信頼性を向上させたプロジェクターを提供できる。
第1実施形態に係るプロジェクターの概略構成を示す図。 光源装置の概略構成を示す図。 波長変換素子の断面構成を示す図。 第2実施形態に係る光源装置の構成を示す図。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係るプロジェクターの概略構成を示す図である。図2は光源装置の概略構成を示す図である。
図1に示すように、本実施形態のプロジェクター1は、スクリーンSCR上に映像を表示する投射型画像表示装置である。プロジェクター1は、光源装置2と、均一照明光学系80と、色分離光学系3と、光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bと、合成光学系5と、投射光学装置6とを備えている。
本実施形態において、図2に示す光源装置2は、半導体レーザーから射出された青色の励起光Bのうち、波長変換されずに射出される青色の励起光Bの一部と、波長変換素子20による励起光の波長変換によって生じる黄色の蛍光Yと、が合成された白色の照明光WLを射出する。照明光WLは均一照明光学系80を介して色分離光学系3に入射する。
図1に戻って、均一照明光学系80は、第1レンズアレイ81と、第2レンズアレイ82と、偏光変換素子83と、重畳レンズ84とを含む。
第1レンズアレイ81は、光源装置2からの照明光WLを複数の部分光束に分割するための複数の第1レンズ81aを有する。複数の第1レンズ81aは、照明光軸100axと直交する面内においてマトリクス状に配列されている。
第2レンズアレイ82は、第1レンズアレイ81の複数の第1レンズ81aに対応する複数の第2レンズ82aを有する。複数の第2レンズ82aは、照明光軸100axに直交する面内においてマトリクス状に配列されている。
第2レンズアレイ82は、重畳レンズ84とともに、第1レンズアレイ81の各第1レンズ81aの像を光変調装置4R、光変調装置4G、および光変調装置4Bの画像形成領域の近傍にそれぞれ結像する。
偏光変換素子83は、第2レンズアレイ82から射出された光を直線偏光に変換する。偏光変換素子83は、例えば、偏光分離膜と位相差板と(ともに図示略)を備えている。
重畳レンズ84は、偏光変換素子83から射出された各部分光束を集光して光変調装置4R,光変調装置4G,および光変調装置4Bの画像形成領域の近傍にそれぞれ重畳する。
色分離光学系3は、照明光WLを赤色光LRと、緑色光LGと、青色光LBとに分離する。色分離光学系3は、第1のダイクロイックミラー7a及び第2のダイクロイックミラー7bと、第1の全反射ミラー8a、第2の全反射ミラー8b及び第3の全反射ミラー8cと、第1のリレーレンズ9a及び第2のリレーレンズ9bとを備えている。
第1のダイクロイックミラー7aは、光源装置2からの照明光WLを赤色光LRと、その他の光(緑色光LG及び青色光LB)とに分離する。第1のダイクロイックミラー7aは、赤色光LRを透過すると共に、その他の光(緑色光LG及び青色光LB)を反射する。一方、第2のダイクロイックミラー7bは、緑色光LGを反射すると共に青色光LBを透過することによって、その他の光(緑色光LG及び青色光LB)を緑色光LGと青色光LBとに分離する。
第1の全反射ミラー8aは、赤色光LRの光路中に配置されて、第1のダイクロイックミラー7aを透過した赤色光LRを光変調装置4Rに向けて反射する。一方、第2の全反射ミラー8b及び第3の全反射ミラー8cは、青色光LBの光路中に配置されて、第2のダイクロイックミラー7bを透過した青色光LBを光変調装置4Bに導く。緑色光LGは、第2のダイクロイックミラー7bから光変調装置4Gに向けて反射される。
第1のリレーレンズ9a及び第2のリレーレンズ9bは、青色光LBの光路中における第2の全反射ミラー8bの光射出側に配置されている。第1のリレーレンズ9a及び第2のリレーレンズ9bは、青色光LBの光路長が赤色光LRや緑色光LGの光路長よりも長くなることに起因した青色光LBの光損失を補償する機能を有している。
光変調装置4Rは、赤色光LRを画像情報に応じて変調し、赤色光LRに対応した画像光を形成する。光変調装置4Gは、緑色光LGを画像情報に応じて変調し、緑色光LGに対応した画像光を形成する。光変調装置4Bは、青色光LBを画像情報に応じて変調し、青色光LBに対応した画像光を形成する。
光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bには、例えば透過型の液晶パネルが用いられている。また、液晶パネルの入射側及び射出側各々には、偏光板(図示せず。)が配置されている。
また、光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bの入射側には、それぞれフィールドレンズ10R,フィールドレンズ10G,フィールドレンズ10Bが配置されている。フィールドレンズ10R,フィールドレンズ10G,フィールドレンズ10Bは、光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bそれぞれに入射する赤色光LR,緑色光LG,青色光LBそれぞれを平行化する。
合成光学系5には、光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bからの画像光が入射する。合成光学系5は、各々が赤色光LR,緑色光LG,青色光LBに対応した画像光を合成し、この合成された画像光を投射光学装置6に向けて射出する。合成光学系5には、例えばクロスダイクロイックプリズムが用いられている。
投射光学装置6は、投射レンズ群からなり、合成光学系5により合成された画像光をスクリーンSCRに向けて拡大投射する。これにより、スクリーンSCR上には、拡大された映像が表示される。
(光源装置)
続いて、光源装置2の構成について説明する。
図2に示すように、光源装置2は、励起光源ユニット10と、アフォーカル光学系11と、ホモジナイザー光学系12と、集光光学系13と、波長変換素子20と、ピックアップ光学系30とを備える。
励起光源ユニット10は、レーザー光からなる青色の励起光Bを射出する複数の半導体レーザー(励起光源)10aと、複数のコリメーターレンズ10bとから構成される。励起光Bの発光強度のピークは、例えば445nmである。複数の半導体レーザー10aは、照明光軸100axと直交する一つの平面内においてアレイ状に配置されている。なお、半導体レーザー10aとしては、445nm以外の波長、例えば455nmや460nmの青色光を射出するものを用いることもできる。
コリメーターレンズ10bは、各半導体レーザー10aに対応するように、照明光軸100axと直交する一つの平面内においてアレイ状に配置されている。コリメーターレンズ10bは、対応する半導体レーザー10aから射出された励起光Bを平行光に変換する。
アフォーカル光学系11は、例えば凸レンズ11aと、凹レンズ11bと、を備えている。アフォーカル光学系11は、励起光源ユニット10から射出された複数のレーザー光からなる平行光束の径を縮小する。
ホモジナイザー光学系12は、例えば第1マルチレンズアレイ12aと、第2マルチレンズアレイ12bと、を備えている。ホモジナイザー光学系12は、励起光の光強度分布を後述する波長変換層上で均一な状態、いわゆるトップハット分布にする。ホモジナイザー光学系12は、第1マルチレンズアレイ12aおよび第2マルチレンズアレイ12bの複数のレンズから射出された複数の小光束を、集光光学系13とともに、波長変換素子20上で互いに重畳させる。これにより、波長変換素子20上に照射する励起光Bの光強度分布を均一な状態とする。
集光光学系13は、例えば第1レンズ13aと、第2レンズ13bと、を備えている。本実施形態において、第1レンズ13aおよび第2レンズ13bは、それぞれ凸レンズから構成されている。集光光学系13は、ホモジナイザー光学系12から波長変換素子20までの光路中に配置され、励起光Bを集光させて波長変換素子20に入射させる。波長変換素子20の構成については後述する。
ピックアップ光学系30は、例えば第1コリメートレンズ31と、第2コリメートレンズ32と、を備えている。ピックアップ光学系30は、波長変換素子20から射出された光を略平行化する平行化光学系である。第1コリメートレンズ31および第2コリメートレンズ32は、それぞれ凸レンズから構成されている。
(波長変換素子)
次に、波長変換素子の構成について説明する。
図3は、波長変換素子20の断面構成を示す図である。なお、図3は、図2の照明光軸100axを含む平面で波長変換素子20を切断した断面に相当する。
図3に示すように、波長変換素子20は、透明アルミナ層(透光層)23と、波長変換層24と、冷却手段25と、ダイクロイック膜26と、反射膜27とを備えている。
波長変換層24は、励起光源ユニット10から射出された励起光Bが入射する光入射面24aと、光入射面24aに対向する光射出面24bと、光入射面24aと光射出面24bと交差する交差面24cとを有する。なお、交差面24cは、波長変換層24の側面に相当する面である。また、交差面24cは、波長変換層24の光入射面24aおよび光射出面24b以外の外周面に相当する面である。交差面24cは、光入射面24aの端部と光射出面24bの端部とを接続することにより形成される面である。
波長変換層24は、光入射面24aから入射した励起光Bにより生成された蛍光Yを光入射面24aに対向する光射出面24bから射出させる、透過型の波長変換層である。なお、光射出面24bは平面からなる。
本実施形態において、波長変換層24は、青色の励起光Bを黄色の蛍光Yに変換する蛍光体粒子を含む。蛍光体粒子として、例えばYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)系蛍光体が用いられる。なお、蛍光体粒子の形成材料は、1種であってもよいし、2種以上の材料を用いて形成された粒子が混合されたものが用いられてもよい。波長変換層24には、耐熱性および表面加工性に優れたものを用いることが好ましい。本実施形態においては、波長変換層24として、蛍光体粒子を焼結して形成したセラミック蛍光体を用いた。
透明アルミナ層23は、波長変換層24の光入射面24aに一体成形されている。具体的に、透明アルミナ層23は、波長変換層24を構成する蛍光体粒子とともにアルミナ(Al)を焼結することで波長変換層24と一体成形されている。そのため、透明アルミナ層23および波長変換層24は、粒子レベルにおいて結合した状態とされており、透明アルミナ層23および波長変換層24の光入射面24aの間には接着材等の接合材料が介在していない。透明アルミナ層23の厚みは、波長変換層24の厚みの1/5以下に設定するのが望ましい。例えば、波長変換層24の厚みが500μm~1000μm程度の場合には、透明アルミナ層23の厚みは、100μm~200μm程度に設定するのが望ましい。
よって、励起光Bは、透明アルミナ層23を透過して波長変換層24の光入射面24aに入射する際、両者の間に接合部材が存在しないため、界面反射が生じない。したがって、励起光Bは、透明アルミナ層23を透過して光入射面24a上に効率良く入射する。なお、透明アルミナ層23および波長変換層24が一体成形された後において、透明アルミナ層23と波長変換層24との間の界面が、波長変換層24の光入射面24aに相当する。
また、本実施形態において、「一体成形」とは、透明アルミナ層23と波長変換層24の光入射面24aとの間に接着材等の接合材料が介在していない状態で、透明アルミナ層23および波長変換層24が形成されることを意味する。よって、本実施形態における「一体成形」には、焼結による形成だけでなく、波長変換層24にスパッタリング等で透明アルミナ層23を形成する態様も含まれる。
本実施形態において、冷却手段25は、支持部材21及び透光性部材22を有する。支持部材21は、例えば、矩形の板材で構成され、板厚方向で互いに対向する第1の面21aと第2の面21bとを有している。第1の面21aは集光光学系13に対向する面であり、第2の面21bはピックアップ光学系30に対向する面である。
支持部材21は、第1の面21aと第2の面21bとの間を厚さ方向に貫通する孔21hを有する。支持部材21は、ガラス、石英等の透光性を有する材料で構成されていてもよいし、金属等の透光性を有しない材料で構成されていてもよい。金属材料の場合、アルミニウム、銅等の放熱性に優れた金属が用いられることが望ましい。
波長変換層24は、支持部材21の孔21hに配置されている。波長変換層24は、孔21hの内周面21cに交差面24cを対向させるように配置される。同様に、透明アルミナ層23の透光性部材22側の面および波長変換層24側の面以外の面は、孔21hの内周面21cに対向させるように配置される。よって、波長変換層24と一体成形された透明アルミナ層23は、支持部材21の孔21hに配置されている。
本実施形態において、孔21hの内周面21cに反射膜27が設けられている。反射膜27は、支持部材21と波長変換層24および透明アルミナ層23との間に設けられている。
反射膜27は、波長変換層24で生成された蛍光Yを反射する。また、反射膜27は、波長変換層24に入射し、蛍光に変換されない励起光Bを反射する。なお、反射膜27には、アルミニウム、銀等の光反射率の高い金属材料が用いられることが望ましい。
このような構成に基づき、波長変換層24は、内部で生成した蛍光Y、および蛍光Yの生成に利用されなかった励起光Bを光射出面24bから効率良く外部に射出するようになっている。したがって、波長変換層24は、黄色の蛍光Yと青色の励起光Bとを合成した白色光を照明光WLとして射出する。
透光性部材22は波長変換層24の光入射面24aの放熱を行うためのものである。そのため、本実施形態において、透光性部材22の材料としては、熱伝導性及び耐熱性に優れたサファイアを用いた。透光性部材22は、励起光Bの光路のうち光入射面24aの前段に配置されるが、サファイアは光透過性に優れるため、透光性部材22を透過することによる励起光Bの損失を低減できる。
本実施形態において、透光性部材22は、一方向に突出する曲面22aと、他方向に設けられる平坦面22bとを有した略半球体からなる。曲面22aは、励起光源ユニット10からの励起光Bの進行方向(図3においては上方向)と反対方向(図3においては下方向)に突出する。
透光性部材22は、透明アルミナ層(透光層)23における励起光Bの入射側に設けられる。透光性部材22は、透明アルミナ層23における波長変換層24と反対側に設けられる。透光性部材22は、透明アルミナ層23における透明アルミナ層23と波長変換層24との界面(光入射面24a)の反対側に設けられる。すなわち、透光性部材22の平坦面22bは、波長変換層24の光入射面24aに対向するように配置されている。
本実施形態において、透明アルミナ層23と透光性部材22とは、オプティカルコンタクトにより接合されている。オプティカルコンタクトは、高精度に研磨された2つ以上の部材の表面同士を分子同士の分子間力を利用することで接着材等の接合材料を使用せずに接合する技術である。オプティカルコンタクトにより接合された部材同士は互いに一体化した状態となる。
なお、上述のように透明アルミナ層23は波長変換層24と一体成形されている。そのため、本実施形態の波長変換素子20は、透光性部材22、透明アルミナ層23および波長変換層24が一体化した構造となっている。
このようなオプティカルコンタクトを実現するには透明アルミナ層23および透光性部材22の接合面に高い平坦性が要求される。例えば、透明アルミナ層23における接合前の面(波長変換層24と反対側に位置し、励起光Bが入射する光入射面に相当する面)および透光性部材22における接合前の面(平坦面22bの一部)としては、励起光Bの波長の1/10以下の平坦性が求められる。このような平坦性を持つ透明アルミナ層23および透光性部材22を用いることでオプティカルコンタクトによる接合が可能となる。
本実施形態の透明アルミナ層23は、高純度(例えば、99%以上)のアルミナ(Al)から構成されている。そのため、サファイアからなる透光性部材22と透明アルミナ層23とがオプティカルコンタクトにより良好に接合されたものとなる。
オプティカルコンタクトにより接合された透明アルミナ層23および透光性部材22の間には接合界面が存在しない。そのため、透明アルミナ層23および透光性部材22の間には接合部材(接着材)が存在せず、透明アルミナ層23および透光性部材22は一体構造からなる。
よって、励起光Bは、透光性部材22を透過して透明アルミナ層23に入射する際、両者の間に接合部材が存在しないため、界面反射が生じない。したがって、励起光Bは、透光性部材22を透過して透明アルミナ層23内に効率良く取り込まれるようになる。
このように本実施形態の波長変換素子20によれば、接着材を用いることなく、波長変換層24の光入射面24a側に放熱部材として機能する透光性部材22を配置することができる。よって、波長変換層24の冷却性能に優れた波長変換素子20を提供できる。
本実施形態において、集光光学系13による励起光源ユニット10から射出された励起光Bの集光位置SPが透光性部材22の曲面22aの曲率半径の中心Cに一致している。すなわち、集光光学系13は、透光性部材22の曲面22aの曲率半径の中心に向かわせるように励起光Bを集光させる。そのため、集光光学系13を経由した励起光Bは、透光性部材22の曲面22aに対して法線方向から入射する。したがって、曲面22aは励起光Bに対して屈折力を持たない。このように本実施形態の透光性部材22は、励起光Bに対するレンズとしての機能を有していない。よって、透光性部材22は、励起光Bに対して光学的な影響を与えることなく、放熱部材としての機能のみを担う。
なお、集光位置SPが曲率半径の中心Cに一致している場合と同様の作用および効果を奏することができる場合には、集光位置SPと曲率半径の中心Cとは、一致していなくともよい。すなわち、集光位置SPと曲率半径の中心Cとが僅かにずれていてもよい。
さらに、本実施形態において、透光性部材22の曲面22aの曲率半径の中心Cは波長変換層24の光入射面24a上に位置している。
本実施形態の波長変換素子20によれば、集光光学系13を経由した励起光Bが透光性部材22を透過する際、屈折によって集光状態が変化することはない。そのため、透光性部材22による励起光Bの屈折を考慮する必要がなくなるので、集光光学系13の設計が容易になる。
よって、励起光Bは、集光光学系13により波長変換層24の光入射面24a上にトップハット形状をなす均一性の高い光強度分布を形成する。これにより、光入射面24aにおける光密度が低下するので、波長変換層24の蛍光変換効率を向上させることができる。
なお、上記説明では、透光性部材22の曲面22aの曲率半径の中心Cが光入射面24a上に位置する場合を例に挙げたが、透明アルミナ層23が波長変換層24に対して相対的に薄い場合、透明アルミナ層23内に曲面22aの曲率半径の中心Cが位置していても良い。この場合、励起光Bの集光位置が光入射面24a上から僅かにずれるものの、ずれによる影響は無視できるためである。
また同様に、透光性部材22の曲面22aの曲率半径の中心Cが光入射面24a上に位置する場合と同様の作用および効果を奏することができる場合には、曲率半径の中心Cは、光入射面24a上に位置しなくてもよい。
透光性部材22の平坦面22bは、支持部材21の第1の面21aと熱的に接触している。ここで、平坦面22bと第1の面21aとが熱的に接触しているとは、平坦面22bおよび第1の面21aが互いに熱伝導可能な状態に接続された状態を意味する。そのため、平坦面22bおよび第1の面21aは直接接触していても良いし、接合部材を介して間接的に接触していても良い。なお、接合部材としては、高い熱伝導率を有するものが好ましい。例えば、半田、熱伝導シート等が挙げられる。
透光性部材22の曲面22aには、ダイクロイック膜26が設けられている。ダイクロイック膜26は、励起光Bを透過し、波長変換層24から射出される蛍光Yを反射する特性を有する。このようなダイクロイック膜26を設けることで、波長変換層24内で生成された蛍光Yが曲面22aから外部に射出されるのを防止できる。よって、波長変換層24で生成した蛍光Yを光射出面24b側から効率良く取り出すことができる。
波長変換層24は、蛍光Yの生成に伴って、発熱する。波長変換層24の熱は、交差面24cから反射膜27を介して支持部材21に伝わることで放出される。
波長変換層24において、光入射面24aにおける発熱量が大きくなる。本実施形態の波長変換素子20においては、波長変換層24の光入射面24aに透明アルミナ層23を一体成形し、該透明アルミナ層23に透光性部材22がオプティカルコンタクトにより接合されている。そのため、光入射面24aの熱は、放熱性及び熱伝導性に優れた透明アルミナ層23および透光性部材22に伝わることで放出される。
透光性部材22は支持部材21に熱的に接続されるため、支持部材21及び透光性部材22を有する冷却手段25による波長変換層24の冷却性能が向上する。よって、波長変換層24の放熱性が向上し、波長変換素子20の波長変換効率が低下することを抑制することができる。よって、本実施形態の光源装置2によれば、明るい蛍光Yを含む明るい照明光WLを生成することができる。したがって、本実施形態のプロジェクター1によれば、明るい照明光WLを用いることで明るい映像をスクリーンSCRに表示できる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る光源装置について説明する。
以下に示す本実施形態の光源装置は、波長変換素子において生成した黄色の蛍光と、波長変換素子とは別の系統で生成した青色光とを合成することで白色の照明光を生成する点において上記第1実施形態の構成と異なる。よって、以下の説明では、光源装置の構成について詳しく説明し、共通な箇所の説明は省略する。また、説明に用いる各図面において、第1実施形態と共通の構成要素には同一の符号を付すものとする。
図4は、第2実施形態における光源装置の構成を示す図である。
光源装置2Aは、図4に示すように、励起光源ユニット10と、位相差板43と、偏光分離素子44と、第1ホモジナイザー光学系45と、第1の集光光学系46と、波長変換素子120と、第1ピックアップレンズ48と、ダイクロイックミラー49と、全反射ミラー50と、第2ホモジナイザー光学系52と、第2の集光光学系53と、反射型回転拡散素子54と、第2ピックアップレンズ55と、を備えている。
光源装置2Aのうち、励起光源ユニット110、位相差板43、偏光分離素子44、第1ホモジナイザー光学系45、第1の集光光学系46、波長変換素子120、第1ピックアップレンズ48及びダイクロイックミラー49は、照明光軸100ax上に順次並んで配置されている。
本実施形態において、励起光源ユニット110は、レーザー光からなる青色光B1を射出する複数の半導体レーザー110aと、複数のコリメーターレンズ110bとから構成される。青色光B1の発光強度のピークは、例えば445nmである。複数の半導体レーザー110aは、照明光軸100axと直交する一つの平面内においてアレイ状に配置されている。なお、半導体レーザー110aとしては、445nm以外の波長、例えば455nmや460nmの青色光を射出するものを用いることもできる。
コリメーターレンズ110bは、各半導体レーザー110aに対応するように、照明光軸100axと直交する一つの平面内においてアレイ状に配置されている。コリメーターレンズ110bは、対応する半導体レーザー110aから射出された青色光B1を平行光に変換する。
位相差板43は、回転機構を有した1/2波長板で構成されている。位相差板43は、励起光源ユニット110から射出された複数の青色光B1を含む光線束Kに含まれるP偏光およびS偏光の割合を任意に変化させる。
偏光分離素子44は、偏光ビームスプリッター(PBS)であり、照明光軸100axに対して45°の角度をなすように配置されている。偏光分離素子44は、入射光(光線束K)のうちのP偏光成分を通過させ、S偏光成分を反射させる。P偏光成分は、偏光分離素子44を透過して励起光B2として第1ホモジナイザー光学系45へ向かって進む。S偏光成分は、偏光分離素子44で反射して、青色光B3として全反射ミラー50に向かって進む。
第1ホモジナイザー光学系45は、例えば、第1マルチレンズアレイ45aと、第2マルチレンズアレイ45bと、を備えている。第1ホモジナイザー光学系45は、励起光B2(P偏光成分)の光強度分布を後述する波長変換素子120上で均一な状態、いわゆるトップハット分布にする。第1ホモジナイザー光学系45は、第1マルチレンズアレイ45aの複数のレンズから射出された複数の小光束を、第1の集光光学系46とともに、波長変換素子120上で互いに重畳させる。これにより、波長変換素子120上に照射される励起光B2の光強度分布を均一な状態とする。
第1の集光光学系46は、第1ホモジナイザー光学系45から波長変換素子120までの光路中に配置され、励起光B2を集光させて波長変換素子120に入射させる。本実施形態において、第1の集光光学系46は凸レンズから構成されている。第1の集光光学系46は特許請求の範囲に記載の「集光光学系」に相当する。
本実施形態の波長変換素子120は、波長変換層24に入射した励起光Bが全て蛍光Yに変換される点以外、第1実施形態の波長変換素子20と同様の構成を有している。すなわち、本実施形態の波長変換素子120は、励起光B2の入射により生成した蛍光Yのみを射出するようになっている。よって、波長変換素子120の光射出面24b(図3参照)には、励起光Bを反射し、蛍光Yを透過する特性を有するダイクロイック膜が設けられている。このようなダイクロイック膜を設けることで、波長変換層24内で波長変換されなかった励起光Bが光射出面24bの外部に射出されることを防止できる。
また、本実施形態においても、第1の集光光学系46による励起光B2の集光位置が透光性部材22の曲面22aの曲率半径の中心Cに一致している(図3参照)。
第1ピックアップレンズ48は、例えば、凸レンズからなり、波長変換素子20から射出された蛍光Yを略平行化する。
全反射ミラー50は、青色光B3の光路中に配置されて、偏光分離素子44において分離された青色光B3(S偏光成分)を第2ホモジナイザー光学系52に向けて全反射する。
第2ホモジナイザー光学系52は、例えば、例えば第1マルチレンズアレイ52aと、第2マルチレンズアレイ52bと、を備えている。第2ホモジナイザー光学系52は、第1マルチレンズアレイ52aの複数のレンズから射出された複数の小光束を、第2の集光光学系53とともに、反射型回転拡散素子54上で互いに重畳させる。これにより、反射型回転拡散素子54上に照射される青色光B3の光強度分布を均一な状態とする。
第2の集光光学系53は、第2ホモジナイザー光学系52から反射型回転拡散素子54までの光路中に配置され、青色光B3を集光させて、反射型回転拡散素子54に入射させる。本実施形態において、第2の集光光学系53は凸レンズから構成されている。
反射型回転拡散素子54は、第2の集光光学系53から射出された青色光B3を、第2ピックアップレンズ55に向けて拡散反射させるものである。その中でも、反射型回転拡散素子54としては、反射型回転拡散素子54に入射した光線をランバート反射またはランバート反射に近い特性で拡散反射させるものを用いることが好ましい。
第2ピックアップレンズ55は、例えば、凸レンズからなり、反射型回転拡散素子54から射出された青色光B3を略平行化する。平行化された青色光B3は、ダイクロイックミラー49に入射する。ダイクロイックミラー49は、波長変換素子120から射出された黄色の蛍光Yを通過させるとともに、蛍光Yに対して直交する方向から入射してくる青色光B3を、蛍光Yと同じ光軸方向へ反射させることで合成し、白色の照明光WLを生成する。
このように、反射型回転拡散素子54から射出された拡散光(青色光B3)は、ダイクロイックミラー49を透過した蛍光Yと合成されて、白色の照明光WLが得られる。白色の照明光WLは、図1に示した均一照明光学系80を介して色分離光学系3に入射する。
以上述べたように、本実施形態の構成においても、波長変換素子120を効率良く冷却することにより、波長変換効率の低下を抑制できる光源装置2Aが得られる。また、信頼性を向上させた光源装置2Aが得られる。さらに、光源装置2Aにより生成された蛍光Yを含む照明光WLにより、高輝度な映像を表示できるとともに、信頼性を向上させたプロジェクター1が得られる。
なお、本発明は上記実施形態の内容に限定されることはなく、発明の主旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では、透光性部材22として略半球体からなるものを例に挙げたが、透光性部材22の形状はこれに限定されない。透光性部材22は波長変換層24の光入射面24aの放熱を行うことができるものであれば、板状部材であってもよい。この場合、透光性部材の光入射面で励起光Bの屈折が生じるが、集光光学系13の集光位置を調整することで波長変換層24の光入射面24a上に励起光Bを集光させることができる。
また、上記実施形態では、3つの光変調装置4R,4G,4Bを備えるプロジェクター1を例示したが、1つの光変調装置でカラー映像を表示するプロジェクターに適用することも可能である。また、光変調装置として、デジタルミラーデバイスを用いてもよい。
また、上記実施形態では本発明による照明装置をプロジェクターに搭載した例を示したが、これに限られない。本発明による照明装置は、照明器具や自動車のヘッドライト等にも適用することができる。
1…プロジェクター、2,2A…光源装置、4B,4G,4R…光変調装置、6…投写光学装置、10a…半導体レーザー(励起光源)、13…集光光学系、20,120…波長変換素子、22…透光性部材、22a…曲面、23…透明アルミナ層(透光層)、24…波長変換層、24a…光入射面、24b…光射出面、26…ダイクロイック膜、46…第1の集光光学系(集光光学系)、B,B2…励起光、C…中心、SP…集光位置、Y…蛍光。

Claims (7)

  1. 励起光源からの励起光が入射する光入射面と、前記光入射面に対向する光射出面とを有し、セラミック蛍光体からなる波長変換層と、
    前記波長変換層を支持する支持部材と、
    前記波長変換層の前記光入射面に一体成形され、前記励起光が入射する第1平坦面を有する透光層と、
    前記第1平坦面と対向する第2平坦面を有し、前記透光層の前記励起光の入射側に設けられる透光性部材と、を備え、
    前記波長変換層および前記透光層は、前記支持部材を貫通する孔に配置され、
    前記透光層の前記第1平坦面と前記透光性部材の前記第2平坦面とは、前記第1平坦面の分子と前記第2平坦面の分子との分子間力を利用するオプティカルコンタクトにより接合され
    前記透光性部材は、前記支持部材と熱的に接触している
    波長変換素子。
  2. 前記透光層は、透明アルミナからなり、
    前記波長変換層と前記透光層の前記透明アルミナとは、焼結により一体成形され、前記波長変換層と前記透光層の前記透明アルミナは粒子レベルにおいて結合してなる
    請求項1に記載の波長変換素子。
  3. 前記透光性部材は、サファイアからなる
    請求項2に記載の波長変換素子。
  4. 前記透光性部材は、前記励起光の進行方向と反対方向に突出する曲面を有し、
    前記曲面には、前記励起光を透過し、前記波長変換層から射出される蛍光を反射するダイクロイック膜が設けられている
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の波長変換素子。
  5. 前記励起光を射出する励起光源と、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の波長変換素子と、を備える
    光源装置。
  6. 前記励起光を射出する励起光源と、
    請求項4に記載の波長変換素子と、
    前記励起光源から射出された前記励起光を前記波長変換層の前記光入射面上に集光させる集光光学系と、
    を備え、
    前記曲面の曲率半径の中心が前記光入射面上に位置しており、
    前記集光光学系による前記励起光の集光位置は、前記曲面の曲率半径の中心に一致している
    光源装置。
  7. 請求項5又は6に記載の光源装置と、
    前記光源装置からの光を画像情報に応じて変調して画像光を生成する光変調装置と、
    前記画像光を投射する投射光学装置と、を備える
    プロジェクター。
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