JP7148786B2 - キャップ検査装置 - Google Patents
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Description
この種のキャッパにおいては、キャップの回転数と巻締トルクの大小とのいずれか一方を基準としてキャッピングを行い、キャッピング終了時に、他方が適正範囲内であるか否かによってキャッピングが適正に行われたか否かを判定している。
より具体的には、キャップの巻締トルクを基準とした場合には、キャップを所要の巻締トルク値が得られるまで回転させた際に、該キャップの回転数が所定の許容範囲内にある時に、キャッピングが適正に行われたと判断し、それ以外の場合を異常と判定するようにしている。
他方、キャップの回転数を基準とした場合には、キャップをキャッピングに必要な所要の回転数まで回転させた際に、キャップに加わる巻締トルクが所定の許容範囲内にある時に、キャッピングが適正に行われたと判断し、それ以外の場合を異常と判定するようにしている。
さらに従来、被検査物の表面の凹凸を検査する検査方法として、被検査物の表面にスリット光を照射するとともに、そのスリット光を照射方向とは異なる方向から撮影し、かつ該スリット光を被検査物の一端から他端へ移動させることにより、被検査物の表面の凹凸を検出する光切断法が知られている(特許文献3)。
特に上記特許文献2で開示されている外側シール突起と内側シール突起とを有するキャップを用いた場合には、外側シール突起や内側シール突起の一部が何らかの理由で局部的に変形されると、当該変形部が噛みこまれて完全なシールが得られないことがあった。この場合でも、キャップの回転数と巻締トルクの大小との双方が適正値の範囲となることがあり、この場合、適正なキャッピングが行われたと判定されても不完全なシール部から液漏れが生じる危険性があった。
本発明はそのような事情に鑑み、天面部の内面に内方に突出するシール突起を備えたキャップについて、当該キャップが容器口部に適正にキャッピングされているか否かを検査することが可能な新規なキャップ検査装置を提供するものである。
キャップがキャッピングされた容器を搬送する搬送手段と、上記搬送手段によって搬送される容器のキャップ天面にスリット光を照射するスリット光照射手段と、上記キャップ天面に照射されたスリット光を当該スリット光の照射方向とは異なる方向から撮影する撮影手段と、上記撮影手段からの画像を入力して光切断法によりキャップ天面の凹凸を検出し、キャップ天面に局部的な凹凸が検出された際に、当該キャップのシール突起の容器口部への噛み込みによるキャッピング不良として判定する制御手段とを備えることを特徴とするキャップ検査装置。とするものである。
他方、上述したように外側シール突起や内側シール突起の一部が噛みこまれた際には、キャップの天面の一部が、当該噛み込み部分において他の部分よりも局部的に突出する結果となっていた。
したがって上記構成を有する本発明によれば、キャップの天面の凹凸を検出して、局部的な凹凸が検出された際には、当該キャップをキャッピング不良として判定することが可能となる。そして、キャップの天面の凹凸を検出する方法として、光切断法を採用しているので、キャップ天面の微小な凹凸を高速に検出することができる。
上記キャッパ2は、キャップ3に加わる巻締トルクとキャップ3の回転数とを検出しながら、該キャップ3を容器1の口部にキャッピングするもので、その具体的構成は従来既に周知であるので、その説明を省略する。
上記グリッパ5は回転式キャップ検査装置4を構成する図示しない回転テーブルに円周方向等間隔位置に複数設けられており、各グリッパ5によってグリップされた容器1は、回転テーブルの回転に伴って図1の時計方向に搬送されるようになっている。つまり本実施例では、回転テーブルとグリッパ5とによって容器1の搬送手段が構成されている。
このスリット光照射手段8は、キャップ3の天面3aの直上位置に配置されており、スリット光Lの長手方向が容器1の搬送方向に対して直交する方向となるように、該スリット光Lをキャップ3の天面3aに照射するようになっている。
上記スリット光Lは連続して照射されており、それによってキャップ3の天面3aに照射されたスリット光Lは、キャップ3の搬送に伴って、キャップ3の天面3aの一端から他端にかけてその全面に照射されるようになる。
上記撮影手段9は、図示実施例ではスリット光Lが照射された容器1に対して、その容器1の搬送軌跡の接線方向に、つまりスリット光Lの長手方向と直交する方向に配置してあり、その位置からキャップ3の天面に照射されたスリット光Lを撮影することができるようになっている。
そして上記撮影手段9によって撮影された画像データは、制御手段10に入力されるようになっている。
上記制御手段10は、上記撮影手段9からの画像が入力されると、従来周知の光切断法によりキャップ3の天面の凹凸を検出し、キャップ3の天面に局部的な凹凸が検出された際には、当該キャップ3をキャッピング不良として判定するようになっている。
光切断法は特許文献3に開示されているように従来既に周知であるので、その具体的内容の説明は省略する。
上記外側シール突起3dと内側シール突起3eとは、該キャップ3が正常にキャッピングされた際には容器口部1aの外周面と内周面とにそれぞれ滑らかに密着して容器口部を全周に亘って完全にシールするようになっている。
しかしながら、キャップ3又は容器1の製造誤差や製造後の外側シール突起3dや内側シール突起3eの局部的な変形により、シールが不完全となることがある。図3の状態は、外側シール突起3dの円周方向の一部が何らかの原因により局部的に内方に変形して、その部分が容器口部外周面に噛み込んで滑らかに容器口部1aの外周面に密着せず、その部分の噛み込みによってキャップ天面3aの対応部分が局部的に上方に突出した状態を示している。
他方、図3に示すように、天面3aの凹凸に局部的に異常な凹凸が検出された場合には、制御手段10は当該キャップ3について不良キャップとして判定する。
回転式キャップ検査装置4による検査が終了した容器1は搬出ホイール11を介してキャップ検査装置4から搬出され、その後、不良キャップと判定された容器については図示しないリジェクト手段により正常なラインから外部に排出されるようになる。
また上記実施例ではキャップ本体3bの天面部の内面にシール部材3cを設け、このシール部材3cに外側シール突起3dと内側シール突起3eとを設けたキャップ3について説明したが、これに限定されるものではない。より具体的には、上記シール部材3cを省略し、キャップ本体3bの天面部の内面に直接内方に突出する外側シール突起3dと内側シール突起3eとを設けたキャップについても検査可能であり、或いは外側シール突起3dと内側シール突起3eとのいずれか一方を有しないキャップについても検査可能である。
2 キャッパ 3 キャップ
3a 天面 3b キャップ本体
3c シール部材 3d 外側シール突起
3e 内側シール突起 4 キャップ検査装置
5 グリッパ(搬送手段) 8 スリット光照射手段
9 撮影手段 10 制御手段
L スリット光
Claims (1)
- 天面部の内面に内方に突出するシール突起を備えたキャップが、容器口部に適正にキャッピングされているか否かを検査するキャップ検査装置であって、
キャップがキャッピングされた容器を搬送する搬送手段と、上記搬送手段によって搬送される容器のキャップ天面にスリット光を照射するスリット光照射手段と、上記キャップ天面に照射されたスリット光を当該スリット光の照射方向とは異なる方向から撮影する撮影手段と、上記撮影手段からの画像を入力して光切断法によりキャップ天面の凹凸を検出し、キャップ天面に局部的な凹凸が検出された際に、当該キャップのシール突起の容器口部への噛み込みによるキャッピング不良として判定する制御手段とを備えることを特徴とするキャップ検査装置。
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