JPH08201042A - ボトルキャップ外観検査方法及びその装置 - Google Patents
ボトルキャップ外観検査方法及びその装置Info
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- JPH08201042A JPH08201042A JP7012281A JP1228195A JPH08201042A JP H08201042 A JPH08201042 A JP H08201042A JP 7012281 A JP7012281 A JP 7012281A JP 1228195 A JP1228195 A JP 1228195A JP H08201042 A JPH08201042 A JP H08201042A
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- bottle cap
- contour line
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- bottle
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 飲料用ボトル等のキャップが正しく封止され
ているかどうかを自動判別する。 【構成】 ボトルキャップの横方向のシルエット映像の
輪郭線を求め、検査対象領域61〜63を切り出し、そ
の輪郭線を表している画素数の横方向個数を頻度値とす
る投影分布図64〜66を求める。そして分布図64で
頻度値xに於て分布幅w1を求め、このw1が所定値以下
のとき異常なしと判定する。また分布図65、66で
は、頻度値の最大値h3、h4を求め、これが所定値以下
のとき異常なしと判定する。
ているかどうかを自動判別する。 【構成】 ボトルキャップの横方向のシルエット映像の
輪郭線を求め、検査対象領域61〜63を切り出し、そ
の輪郭線を表している画素数の横方向個数を頻度値とす
る投影分布図64〜66を求める。そして分布図64で
頻度値xに於て分布幅w1を求め、このw1が所定値以下
のとき異常なしと判定する。また分布図65、66で
は、頻度値の最大値h3、h4を求め、これが所定値以下
のとき異常なしと判定する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ボトルキャップ外観検
査方法及び装置に係わり、とくにベルトコンベア等で次
々と運ばれてくる飲料品等のキャップの異常を自動検査
するのに適したボトルキャップ外観検査方法及びその装
置に関する。
査方法及び装置に係わり、とくにベルトコンベア等で次
々と運ばれてくる飲料品等のキャップの異常を自動検査
するのに適したボトルキャップ外観検査方法及びその装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】ボトルキャップには、ビール瓶等の王
冠、リングプル付きキャップ、ねじキャップ等々各種形
状のものがある。これらのボトルキャップは一般に、瓶
口上端面とキャップ天面部内側のシール材で密封を行う
が、キャッピング作業が正しく行われないと、気密不良
による液漏れの発生、雑菌侵入による内容液の腐敗等の
不良品が市場に出荷されるという問題がある。このため
に製造ラインでは、キャップ部外観検査を行ってキャッ
プ封止状態の良否を判断している。
冠、リングプル付きキャップ、ねじキャップ等々各種形
状のものがある。これらのボトルキャップは一般に、瓶
口上端面とキャップ天面部内側のシール材で密封を行う
が、キャッピング作業が正しく行われないと、気密不良
による液漏れの発生、雑菌侵入による内容液の腐敗等の
不良品が市場に出荷されるという問題がある。このため
に製造ラインでは、キャップ部外観検査を行ってキャッ
プ封止状態の良否を判断している。
【0003】こうしたキャップ部外観検査法としては、
黙視によるものの他に、自動検査を行う方法が特開平3
−158707号に開示されている。この技術は、ねじ
キャップに光をあててその投影画像を撮像し、キャップ
ねじ部の一番細くなっている谷の径を画像解析により測
定し、その値からキャップの良否判別を行うものであ
る。
黙視によるものの他に、自動検査を行う方法が特開平3
−158707号に開示されている。この技術は、ねじ
キャップに光をあててその投影画像を撮像し、キャップ
ねじ部の一番細くなっている谷の径を画像解析により測
定し、その値からキャップの良否判別を行うものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来技術は、
ねじキャップのねじ部谷径を測定して、キャップの良否
を判別するものである。しかしキャップの異常は、天面
が滑らかでなく部分的な凹凸がある、巻締め部の形状の
変形等の外観異常にも現れ、上記の技術ではこれらの封
止性に直接影響する巻締め部の良否を判別することがで
きない。
ねじキャップのねじ部谷径を測定して、キャップの良否
を判別するものである。しかしキャップの異常は、天面
が滑らかでなく部分的な凹凸がある、巻締め部の形状の
変形等の外観異常にも現れ、上記の技術ではこれらの封
止性に直接影響する巻締め部の良否を判別することがで
きない。
【0005】本発明の目的は、ねじキャップの投影画像
から、上記ねじ部の形状の他、天面の変形、巻締め部な
どの変形を計測して、キャップの良否を自動判別するこ
とができるボトルキャップ外観検査方法及びその装置を
提供することにある。
から、上記ねじ部の形状の他、天面の変形、巻締め部な
どの変形を計測して、キャップの良否を自動判別するこ
とができるボトルキャップ外観検査方法及びその装置を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ボトルキャッ
プに横方向から光をあて、光の方向に向けたカメラで撮
像することによりボトルキャップのシルエット映像を生
成し、該生成したシルエット映像の輪郭線を求め、該輪
郭線の内の検査対象領域を切り出し、該検査対象領域に
於てその縦方向の各画素ごとに上記輪郭線を表す画素の
横方向の個数を頻度値とする投影分布図を求め、該投影
分布図で、予め定めた頻度閾値以上の頻度値を有すると
ころの上記縦方向の連続した画素の個数を分布幅として
求め、該分布幅が予め定めた分布幅の許容値以下のと
き、且つそのときのみ当該ボトルキャップに異常がない
と判定することを特徴とするボトルキャップの外観検査
方法を開示する。
プに横方向から光をあて、光の方向に向けたカメラで撮
像することによりボトルキャップのシルエット映像を生
成し、該生成したシルエット映像の輪郭線を求め、該輪
郭線の内の検査対象領域を切り出し、該検査対象領域に
於てその縦方向の各画素ごとに上記輪郭線を表す画素の
横方向の個数を頻度値とする投影分布図を求め、該投影
分布図で、予め定めた頻度閾値以上の頻度値を有すると
ころの上記縦方向の連続した画素の個数を分布幅として
求め、該分布幅が予め定めた分布幅の許容値以下のと
き、且つそのときのみ当該ボトルキャップに異常がない
と判定することを特徴とするボトルキャップの外観検査
方法を開示する。
【0007】更に本発明は、ボトルキャップに横方向か
ら光をあて、光の方向に向けたカメラで撮像することに
よりボトルキャップのシルエット映像を生成し、該生成
したシルエット映像の輪郭線を求め、該輪郭線の内の検
査対象領域を切り出し、該検査対象領域に於てその縦方
向の各画素ごとに上記輪郭線を表す画素の横方向の個数
を頻度値とする投影分布図を求め、該投影分布図の頻度
値の最大値を求め、該最大値が予め定めた頻度値の許容
値以下のとき、かつそのときのみ当該ボトルキャップに
異常がないと判定することを特徴とするボトルキャップ
の外観検査方法を開示する。
ら光をあて、光の方向に向けたカメラで撮像することに
よりボトルキャップのシルエット映像を生成し、該生成
したシルエット映像の輪郭線を求め、該輪郭線の内の検
査対象領域を切り出し、該検査対象領域に於てその縦方
向の各画素ごとに上記輪郭線を表す画素の横方向の個数
を頻度値とする投影分布図を求め、該投影分布図の頻度
値の最大値を求め、該最大値が予め定めた頻度値の許容
値以下のとき、かつそのときのみ当該ボトルキャップに
異常がないと判定することを特徴とするボトルキャップ
の外観検査方法を開示する。
【0008】
【作用】横方向からとったシルエット映像の輪郭線は、
正常なボトルキャップの例えば天面部分ではほぼ横方向
にほぼまっすくな線分になる。従ってその投影分布図
は、天面部分を表す線分の縦方向位置で大きな頻度値を
持ち、縦方向に少しずれると急速に小さくなるような分
布となる。一方、天面部分にめくれ上がった部分やへこ
んだ部分があるとその輪郭線は横方向にまっすぐな線分
にはならず、輪郭線を表す画素が縦方向に分散する。従
ってその投影分布図は正常時とは異なり、分布幅の大き
な曲線になる。従って適当な頻度閾値に於て分布幅をし
らべることにより良否判別が行える。
正常なボトルキャップの例えば天面部分ではほぼ横方向
にほぼまっすくな線分になる。従ってその投影分布図
は、天面部分を表す線分の縦方向位置で大きな頻度値を
持ち、縦方向に少しずれると急速に小さくなるような分
布となる。一方、天面部分にめくれ上がった部分やへこ
んだ部分があるとその輪郭線は横方向にまっすぐな線分
にはならず、輪郭線を表す画素が縦方向に分散する。従
ってその投影分布図は正常時とは異なり、分布幅の大き
な曲線になる。従って適当な頻度閾値に於て分布幅をし
らべることにより良否判別が行える。
【0009】また、正常なボトルキャップ巻締め部等の
輪郭線は、それを表す画素がほぼ縦方向に一様に分布し
ている。しかしキャップに変形が生じて水平な輪郭線が
現れると投影分布図の最大頻度値が大きくなる。従っ
て、このような部分では投影分布図の頻度最大値をしら
べることにより良否判別が可能になる。
輪郭線は、それを表す画素がほぼ縦方向に一様に分布し
ている。しかしキャップに変形が生じて水平な輪郭線が
現れると投影分布図の最大頻度値が大きくなる。従っ
て、このような部分では投影分布図の頻度最大値をしら
べることにより良否判別が可能になる。
【0010】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面を用いて説明す
る。図3は、本発明になるボトルキャップ外観検査装置
の一実施例を示す概略構成図で、検査対象のボトル1は
コンベア2により矢印方向に搬送され、照明装置3によ
り照射されたボトルキャップ部11のシルエット映像
を、センサ(図示せず)の検知信号に同期して、外周方
向に配設したテレビカメラ4で撮像し、その映像信号を
画像処理装置5に入力する。画像処理装置5では、後述
するようにボトルキャップ外観の異常を判別し、不良と
判別したときは不良信号を排除装置6に出力されして当
該ボトルを排除する。
る。図3は、本発明になるボトルキャップ外観検査装置
の一実施例を示す概略構成図で、検査対象のボトル1は
コンベア2により矢印方向に搬送され、照明装置3によ
り照射されたボトルキャップ部11のシルエット映像
を、センサ(図示せず)の検知信号に同期して、外周方
向に配設したテレビカメラ4で撮像し、その映像信号を
画像処理装置5に入力する。画像処理装置5では、後述
するようにボトルキャップ外観の異常を判別し、不良と
判別したときは不良信号を排除装置6に出力されして当
該ボトルを排除する。
【0011】なお、図3ではカメラ1台のみを示してい
るが、複数の方向からのシルエット像を見ないと、キャ
ップ外観をもれなく検査できない。このため、カメラを
放射状に複数台配置するか、コンベアを移動中にボトル
を適宜回転させる機構を設けて順次映像を取り込んで検
査する必要があるが、個々の映像の解析方法は同じであ
る。
るが、複数の方向からのシルエット像を見ないと、キャ
ップ外観をもれなく検査できない。このため、カメラを
放射状に複数台配置するか、コンベアを移動中にボトル
を適宜回転させる機構を設けて順次映像を取り込んで検
査する必要があるが、個々の映像の解析方法は同じであ
る。
【0012】図4は、上記構成におけるテレビカメラ4
の設置位置の説明図である。カメラ視野Wのほぼ中央に
ボトルキャップ11の映像が入るようにするためには、
キャップ11の中心Pを水平にみるカメラ位置4aでよ
いが、これではキャップ天面11aはカメラから仰角と
なって見えない。そこで、視野キャップの中心Pに対し
ほぼ角度θだけ上方に傾けたカメラ位置4bにすると、
キャップ天面の映像はほぼ水平となって、凹凸等の外観
異常を検査するのに都合がよい。かつ、視野のほぼ中心
にキャップ部の映像が治まり、天面11aから巻締め部
11bまでの外観を検査することが出来る。但しθは、
キャップの中心Pからキャップ天面までの距離をA、中
心Pからカメラレンズまでの距離をLとすると
の設置位置の説明図である。カメラ視野Wのほぼ中央に
ボトルキャップ11の映像が入るようにするためには、
キャップ11の中心Pを水平にみるカメラ位置4aでよ
いが、これではキャップ天面11aはカメラから仰角と
なって見えない。そこで、視野キャップの中心Pに対し
ほぼ角度θだけ上方に傾けたカメラ位置4bにすると、
キャップ天面の映像はほぼ水平となって、凹凸等の外観
異常を検査するのに都合がよい。かつ、視野のほぼ中心
にキャップ部の映像が治まり、天面11aから巻締め部
11bまでの外観を検査することが出来る。但しθは、
キャップの中心Pからキャップ天面までの距離をA、中
心Pからカメラレンズまでの距離をLとすると
【数1】θ=sin-1(A/L) で与えられる。但しこの角度θはあくまで目安であっ
て、実際にはキャップ天面11aは完全な水平面とは限
らず、またシルエットの輪郭は立体的な曲線がカメラで
平面的に写し出されたものであることから、丁度(数
1)のθで天面が水平に撮像されるとは限らず、実験的
には(数1)のθよりも少し大きめの値にすると、シル
エット31の天面部分の輪郭が図5に示したようにほぼ
水平になる(斜線部がシルエット)。また、図6はキャ
ップに異常がある場合のシルエット(斜線部)の例で、
図5の天面31の異常部41、正常時の巻締め部32
(図5)の異常部42等が現れる。なお、キャップ天面
を上方から俯瞰するように、θをさらに大きく取ると、
天面での反射光のため、形状がとらえられなくなる。
て、実際にはキャップ天面11aは完全な水平面とは限
らず、またシルエットの輪郭は立体的な曲線がカメラで
平面的に写し出されたものであることから、丁度(数
1)のθで天面が水平に撮像されるとは限らず、実験的
には(数1)のθよりも少し大きめの値にすると、シル
エット31の天面部分の輪郭が図5に示したようにほぼ
水平になる(斜線部がシルエット)。また、図6はキャ
ップに異常がある場合のシルエット(斜線部)の例で、
図5の天面31の異常部41、正常時の巻締め部32
(図5)の異常部42等が現れる。なお、キャップ天面
を上方から俯瞰するように、θをさらに大きく取ると、
天面での反射光のため、形状がとらえられなくなる。
【0013】図7は、図6に示したようなボトルキャッ
プの異常の有無を、画像処理装置5に於て画像解析によ
り検出するためのフローチャートである。同図に於て、
まずカメラ4により撮像したシルエット映像を画像処理
装置5に入力し(ステップ701)、それを二値化し
(ステップ702)、輪郭抽出を行う(ステップ70
3)。今、処理する入力画像の例として図5、図6に示
したねじキャップの例を考えると、図5の輪郭を抽出し
たものが図2(a)、図6の輪郭を抽出したものが図1
(a)となる。従って図2(a)は良品、図1(a)は
不良品の輪郭線である。
プの異常の有無を、画像処理装置5に於て画像解析によ
り検出するためのフローチャートである。同図に於て、
まずカメラ4により撮像したシルエット映像を画像処理
装置5に入力し(ステップ701)、それを二値化し
(ステップ702)、輪郭抽出を行う(ステップ70
3)。今、処理する入力画像の例として図5、図6に示
したねじキャップの例を考えると、図5の輪郭を抽出し
たものが図2(a)、図6の輪郭を抽出したものが図1
(a)となる。従って図2(a)は良品、図1(a)は
不良品の輪郭線である。
【0014】次に分布幅判定領域を設定する(ステップ
705)。これは図2(a)、図1(a)の領域51、
61に該当する領域で、天面の外観のように、正常なら
輪郭線がほぼ水平線に集中する部分の検査のためであ
る。この分布幅判定領域をどこへ設定するかは、カメラ
位置を決めたのち、天面をかこむ領域として予め決めて
おけばよい。
705)。これは図2(a)、図1(a)の領域51、
61に該当する領域で、天面の外観のように、正常なら
輪郭線がほぼ水平線に集中する部分の検査のためであ
る。この分布幅判定領域をどこへ設定するかは、カメラ
位置を決めたのち、天面をかこむ領域として予め決めて
おけばよい。
【0015】分布幅判定領域が決まると、次にその領域
の輪郭線図を水平方向へ投影した分布を求める(ステッ
プ706)。これは輪郭線を表す画素“1”が、各水平
方向に並んだ画素の内何個あるかを示す分布図で、判定
領域51及び61に対して図2(b)及び図1(b)の
分布図54及び64がそれぞれ対応する。
の輪郭線図を水平方向へ投影した分布を求める(ステッ
プ706)。これは輪郭線を表す画素“1”が、各水平
方向に並んだ画素の内何個あるかを示す分布図で、判定
領域51及び61に対して図2(b)及び図1(b)の
分布図54及び64がそれぞれ対応する。
【0016】次に、天面の外観判定を行うが、それは分
布図54、64に対して、画素“1”の頻度に対する閾
値xにおける分布幅wを測定し、
布図54、64に対して、画素“1”の頻度に対する閾
値xにおける分布幅wを測定し、
【数2】w<wthなら良品 w≧wthなら不良品 と判定するものである(ステップ709)。ここでwth
は分布幅wに対する許容値で、これは複数の良品に対し
てwを判定し、それらの値がwthよりも小さくなるよう
な値wthを予め定めておく(ステップ707、70
8)。良品の場合は図2(a)のように天面がほぼ水平
な輪郭線となっているから、閾値xに於て分布幅w2は
図2(b)のように十分小さく、w2<wthとなって良
品と判定するが、図1(a)のように天面に異常がある
と、分布幅w1は図1(b)のようにおおきくなり、w1
≧wthとなって不良品と判定する(ステップ719)。
そしてここで不良品と判定したときは図7の処理を終
る。
は分布幅wに対する許容値で、これは複数の良品に対し
てwを判定し、それらの値がwthよりも小さくなるよう
な値wthを予め定めておく(ステップ707、70
8)。良品の場合は図2(a)のように天面がほぼ水平
な輪郭線となっているから、閾値xに於て分布幅w2は
図2(b)のように十分小さく、w2<wthとなって良
品と判定するが、図1(a)のように天面に異常がある
と、分布幅w1は図1(b)のようにおおきくなり、w1
≧wthとなって不良品と判定する(ステップ719)。
そしてここで不良品と判定したときは図7の処理を終
る。
【0017】ステップ709で良品と判定したときは、
巻締め部の外観判定法に移り、分布高判定領域を設定す
る(ステップ710)。この領域は図2(a)の領域
5、図1(a)の領域62に該当する領域で、正常なら
輪郭を表す画素“1”が垂直方向にほぼ一葉になる部分
の検査のための領域である。この分布高判定領域の位置
も、検査対象に対して予め定めておく。
巻締め部の外観判定法に移り、分布高判定領域を設定す
る(ステップ710)。この領域は図2(a)の領域
5、図1(a)の領域62に該当する領域で、正常なら
輪郭を表す画素“1”が垂直方向にほぼ一葉になる部分
の検査のための領域である。この分布高判定領域の位置
も、検査対象に対して予め定めておく。
【0018】判定領域が決まるとステップ706と同様
に水平方向の分布図を求める(ステップ711)。この
処理により判定領域52に対して図2(b)の分布図5
5が求まり、判定領域62に対して図1(b)の分布図
64が求まる。
に水平方向の分布図を求める(ステップ711)。この
処理により判定領域52に対して図2(b)の分布図5
5が求まり、判定領域62に対して図1(b)の分布図
64が求まる。
【0019】次に、巻締め部の外観判定を行うが、それ
は分布図55、65の画素“1”の頻度hの最大値hm
を求め
は分布図55、65の画素“1”の頻度hの最大値hm
を求め
【数3】hm<hth1なら良品 hm≧hth1なら不良品 と判定するものである(ステップ713)。ここでも許
容値wthと同様に許容値hth1は良品に対する判定から
予め定めておく(ステップ712)。良品の場合は図2
(b)の分布図55のように頻度最大値h1は十分小さ
いが、不良品の時は図1(b)の分布図65のように最
大値h3が大きくなり、良否が判定できる。
容値wthと同様に許容値hth1は良品に対する判定から
予め定めておく(ステップ712)。良品の場合は図2
(b)の分布図55のように頻度最大値h1は十分小さ
いが、不良品の時は図1(b)の分布図65のように最
大値h3が大きくなり、良否が判定できる。
【0020】さらに、図1、2の例のようにもう1つの
分布高判定領域53、63があるときは、これらの領域
判定(ステップ714)、分布図の作成(ステップ71
5)、許容値hth2の設定(ステップ716)、及び判
定(ステップ717)を行えばよく、これらはステップ
710〜713の処理と全く同様である。
分布高判定領域53、63があるときは、これらの領域
判定(ステップ714)、分布図の作成(ステップ71
5)、許容値hth2の設定(ステップ716)、及び判
定(ステップ717)を行えばよく、これらはステップ
710〜713の処理と全く同様である。
【0021】以上のようにしてどの部分の判定でも良品
となったときは、良品と判定され(ステップ718)、
どこかで不良品となったときはその時点で図7の処理を
終了する。
となったときは、良品と判定され(ステップ718)、
どこかで不良品となったときはその時点で図7の処理を
終了する。
【0022】ところで、図7の処理は1つの映像に対す
る判定処理であって、実際には複数個の映像を前述のよ
うに複数台のカメラか、あるいはボトルを回転させるこ
とにより取り込み、それぞれの映像についての処理が必
要である。図8はその全体としてのフローチャートであ
って、映像は番号n=1、2、…、nmのnm個が取り込
まれるとする。そうすると、まず映像番号nを1とし
(ステップ801)、その映像の取り込み、処理を図7
のフローに従って実行し(ステップ802)、その結果
「良品」と判定されたかをしらべる(ステップ80
3)。もし「良品」でないと判定されたらその時点で最
終的に不良品と判定して(ステップ807)、処理を終
わるが、ステップ803で「良品」となったときは今し
らべた映像が最後のもの(n=nm)かをしらべ(ステ
ップ804)、まだ未処理の映像があれば映像番号を+
1し(ステップ805)、図7の処理を再び実行する
(ステップ802)。こうして全ての映像について「良
品」となったとき、最終的に良品と判定する(ステップ
806)。
る判定処理であって、実際には複数個の映像を前述のよ
うに複数台のカメラか、あるいはボトルを回転させるこ
とにより取り込み、それぞれの映像についての処理が必
要である。図8はその全体としてのフローチャートであ
って、映像は番号n=1、2、…、nmのnm個が取り込
まれるとする。そうすると、まず映像番号nを1とし
(ステップ801)、その映像の取り込み、処理を図7
のフローに従って実行し(ステップ802)、その結果
「良品」と判定されたかをしらべる(ステップ80
3)。もし「良品」でないと判定されたらその時点で最
終的に不良品と判定して(ステップ807)、処理を終
わるが、ステップ803で「良品」となったときは今し
らべた映像が最後のもの(n=nm)かをしらべ(ステ
ップ804)、まだ未処理の映像があれば映像番号を+
1し(ステップ805)、図7の処理を再び実行する
(ステップ802)。こうして全ての映像について「良
品」となったとき、最終的に良品と判定する(ステップ
806)。
【0023】本実施例によれば、ボトルキャップの複数
の部分の異常を自動抽出できるようになる。
の部分の異常を自動抽出できるようになる。
【0024】なお、以上の説明では、ねじキャップの天
面と巻締め部を例にしたが、この他の部分やねじキャッ
プ以外の王冠、リングプル付キャップ等でも同様に適用
可能である。また、図7の処理例で、天面の上方に不良
品が突き出した場合を示したが、天面がへこんでいる場
合も天面の水平線が曲がってくるので検出可能である。
面と巻締め部を例にしたが、この他の部分やねじキャッ
プ以外の王冠、リングプル付キャップ等でも同様に適用
可能である。また、図7の処理例で、天面の上方に不良
品が突き出した場合を示したが、天面がへこんでいる場
合も天面の水平線が曲がってくるので検出可能である。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、目視検査法または従来
の部分的な検査方法に較べ、キャップ天面および巻締め
部等の重要な部分を、高精度に且つ高速度に検査するこ
とが出来る効果があり、これによりネジキャップ等の外
観検査を自動化することができ、キャッピングが正しく
行われないために起こる、密封不良品が市場に出回るの
を事前に防止し、または雑菌侵入による腐敗等の欠陥を
未然に防止する効果がある。
の部分的な検査方法に較べ、キャップ天面および巻締め
部等の重要な部分を、高精度に且つ高速度に検査するこ
とが出来る効果があり、これによりネジキャップ等の外
観検査を自動化することができ、キャッピングが正しく
行われないために起こる、密封不良品が市場に出回るの
を事前に防止し、または雑菌侵入による腐敗等の欠陥を
未然に防止する効果がある。
【図1】不良品の判定処理の説明図である。
【図2】良品の判定処理の説明図である。
【図3】本発明の装置の一実施例を示す概略構成図であ
る。
る。
【図4】カメラ配置の説明図である。
【図5】良品の映像例である。
【図6】不良品の判定処理の説明図である。
【図7】1つの映像判定のフローチャートである。
【図8】複数の映像判定のフローチャートである。
1 ボトル 2 コンベア 3 照明装置 4 テレビカメラ 5 画像処理装置 6 排除装置 11 ボトルキャップ 51、52、53 判定領域 54、55、56 投影分布線図 61、62、63 判定領域 64、65、66 投影分布線図
Claims (11)
- 【請求項1】 ボトルキャップに横方向から光をあて、
光の方向に向けたカメラで撮像することによりボトルキ
ャップのシルエット映像を生成し、 該生成したシルエット映像の輪郭線を求め、該輪郭線の
内の検査対象領域を切り出し、 該検査対象領域に於てその縦方向の各画素ごとに上記輪
郭線を表す画素の横方向の個数を頻度値とする投影分布
図を求め、 該投影分布図で、予め定めた頻度閾値以上の頻度値を有
するところの上記縦方向の連続した画素の個数を分布幅
として求め、 該分布幅が予め定めた分布幅の許容値以下のとき、且つ
そのときのみ当該ボトルキャップに異常がないと判定す
ることを特徴とするボトルキャップの外観検査方法。 - 【請求項2】 ボトルキャップに複数の横方向から光を
あて、その方向ごとに光の方向に向けたカメラで撮像す
ることにより複数のボトルキャップのシルエット映像を
生成し、 該生成した複数のシルエット映像の各々について、 輪郭線を求め、該輪郭線の内の検査対象領域を切り出
し、 該検査対象領域に於てその縦方向の各画素ごとに上記輪
郭線を表す画素の横方向の個数を頻度値とする投影分布
図を求め、 該投影分布図で、予め定めた頻度閾値以上の頻度値を有
するところの上記縦方向の連続した画素の個数を分布幅
として求め、 該分布幅が予め定めた分布幅の許容値以下のとき、且つ
そのときのみ当該ボトルキャップに異常がないと判定す
るとともに、 上記複数のシルエット映像についての判定結果がすべて
異常なしのときに当該ボトルキャップを良品と判定する
ことを特徴とするボトルキャップの外観検査方法。 - 【請求項3】 前記分布幅の許容値は複数の良品につい
ての分布幅の計測から予め設定することを特徴とする請
求項1または2に記載のボトルキャップの外観検査方
法。 - 【請求項4】 前記検査対象領域は、ボトルキャップの
天面を表す輪郭線を含む領域としたことを特徴とする請
求項1または2に記載のボトルキャップの外観検査方
法。 - 【請求項5】 前記カメラは、正常なボトルキャップの
天面を表す輪郭線が水平線となるような位置及び角度で
もつ配設したことを特徴とする請求項4に記載のボトル
キャップの外観検査方法。 - 【請求項6】 ボトルキャップに横方向から光をあて、
光の方向に向けたカメラで撮像することによりボトルキ
ャップのシルエット映像を生成し、 該生成したシルエット映像の輪郭線を求め、該輪郭線の
内の検査対象領域を切り出し、 該検査対象領域に於てその縦方向の各画素ごとに上記輪
郭線を表す画素の横方向の個数を頻度値とする投影分布
図を求め、 該投影分布図の頻度値の最大値を求め、 該最大値が予め定めた頻度値の許容値以下のとき、かつ
そのときのみ当該ボトルキャップに異常がないと判定す
ることを特徴とするボトルキャップの外観検査方法。 - 【請求項7】 ボトルキャップに複数の横方向から光を
あて、その方向ごとに光の方向に向けたカメラで撮像す
ることにより複数のボトルキャップのシルエット映像を
生成し、 該生成した複数のシルエット映像の各々について、 輪郭線を求め、該輪郭線の内の検査対象領域を切り出
し、 該検査対象領域に於てその縦方向の各画素ごとに上記輪
郭線を表す画素の横方向の個数を頻度値とする投影分布
図を求め、 該投影分布図の頻度値の最大値を求め、 該最大値が予め定めた頻度値の許容値以下のとき、かつ
そのときのみ当該ボトルキャップに異常がないと判定す
るとともに、 上記複数のシルエット映像についての判定結果がすべて
異常なしのときに当該ボトルキャップを良品と判定する
ことを特徴とするボトルキャップの外観検査方法。 - 【請求項8】 前記頻度値の許容値は複数の良品につい
ての頻度値の計測から予め設定することを特徴とする請
求項6または7に記載のボトルキャップの外観検査方
法。 - 【請求項9】 前記検査対象領域は、ボトルキャップの
巻締め部を表す輪郭線を含む領域としたことを特徴とす
る請求項6または7に記載のボトルキャップの外観検査
方法。 - 【請求項10】 ボトルキャップを横方向から照射する
ための照明手段と、 該手段の照明により生じるシルエット映像を撮像するた
めのカメラと、 上記シルエット映像の輪郭線を求め、該輪郭線の内の検
査対象領域を切り出すための第1の画像処理手段と、 上記検査対象領域に於てその縦方向の画素ごとに上記輪
郭線を表す画素の横方向の個数を頻度値とする投影分布
図を算出するための第2の画像処理手段と、 上記投影分布図で、予め定めた頻度閾値以上の頻度値を
有するところの上記縦方向の連続した画素の個数を分布
幅として求め、該分布幅が予め定めた分布幅の許容値以
下のとき、かつそのときのみ当該ボトルキャップに異常
がないと判定する判定手段と、を備えたことを特徴とす
るボトルキャップ外観検査装置。 - 【請求項11】 ボトルキャップを横方向から照射する
ための照明手段と、 該手段の照明により生じるシルエット映像を撮像するた
めのカメラと、 上記シルエット映像の輪郭線を求め、該輪郭線の内の検
査対象領域を切り出すための第1の画像処理手段と、 上記検査対象領域に於てその縦方向の画素ごとに上記輪
郭線を表す画素の横方向の個数を頻度値とする投影分布
図を算出するための第2の画像処理手段と、 上記投影分布図の頻度値の最大値を求め、該最大値が予
め定めた頻度値の許容値以下のとき、かつそのときのみ
当該ボトルキャップに異常がないと判定する判定手段
と、を備えたことを特徴とするボトルキャップ外観検査
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7012281A JPH08201042A (ja) | 1995-01-30 | 1995-01-30 | ボトルキャップ外観検査方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7012281A JPH08201042A (ja) | 1995-01-30 | 1995-01-30 | ボトルキャップ外観検査方法及びその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08201042A true JPH08201042A (ja) | 1996-08-09 |
Family
ID=11800988
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7012281A Pending JPH08201042A (ja) | 1995-01-30 | 1995-01-30 | ボトルキャップ外観検査方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08201042A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2376069A (en) * | 2001-02-27 | 2002-12-04 | Emhart Glass Sa | Glass container inspection machine |
JP2008039461A (ja) * | 2006-08-02 | 2008-02-21 | Nidec Tosok Corp | 容器蓋検査方法 |
CN104438126A (zh) * | 2014-12-10 | 2015-03-25 | 天津普达软件技术有限公司 | 一种瓶坯不良品剔除方法 |
JP2019191015A (ja) * | 2018-04-25 | 2019-10-31 | 澁谷工業株式会社 | キャップ検査装置 |
CN111137645A (zh) * | 2019-12-31 | 2020-05-12 | 四川索牌科技股份有限公司 | 一种纸盖的检测系统及检测方法 |
-
1995
- 1995-01-30 JP JP7012281A patent/JPH08201042A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2376069A (en) * | 2001-02-27 | 2002-12-04 | Emhart Glass Sa | Glass container inspection machine |
GB2376069B (en) * | 2001-02-27 | 2004-11-03 | Emhart Glass Sa | Glass container inspection machine |
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