JP3157892B2 - チューブの外面検査装置 - Google Patents

チューブの外面検査装置

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JP3157892B2 JP01812392A JP1812392A JP3157892B2 JP 3157892 B2 JP3157892 B2 JP 3157892B2 JP 01812392 A JP01812392 A JP 01812392A JP 1812392 A JP1812392 A JP 1812392A JP 3157892 B2 JP3157892 B2 JP 3157892B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はチューブの外面検査装置
に係り、特に少ない撮影機でチューブのノズルの天面部
と肩面部とを同時に検査するチューブの外面検査装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ノズル付のチューブ(例えば、
練歯磨封入用のチューブ)を製造した場合には、外表面
およびノズル部の検査を行い、ハングリー・ノズル詰り
・異物・側面バリ・天面バリ・肩つぶれ等の良否判定を
行っている。
【0003】本願出願人は、先に前述の検査を行う外面
検査装置としてチューブの外面検査装置を提案した(実
願平02−400626号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記外
面検査装置(実願平02−400626号)において
は、チューブの側面専用の撮影機(以下、カメラと記
す)とは別個に、チューブの天面専用のカメラを用いて
いた。前記カメラとしてはCCDカメラを用いるのが一
般的であるが、このカメラの設置数が少なければ、カメ
ラの数のみならず各種処理装置数をも減らすことができ
るので、外面検査装置の製造コストが下がり、保守の対
象箇所が減るのでランニングコストをも下げることがで
きる。
【0005】また、前記装置では、ハングリー判定精度
及び側面バリの検査精度に問題があった。また、チュー
ブの外面を高速かつ確実に検査することもコストダウン
の面から要請される。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、チューブの端部に形成されたノズルの外表
面を撮影機で撮影し、前記ノズル外表面の検査を行うチ
ューブの外面検査装置であって、前記撮影機を、前記ノ
ズルの天面部とノズルの肩部とを同時に撮影し得るとと
もに、非点対称となる位置に複数台配設した。
【0007】また、前記チューブの端部にノズルが、接
合面角度120°の3つ割金型により形成され、前記ノ
ズルの天面部と肩部とを4台の撮影機により撮影する際
の前記撮影機の配置を、第1と第2の撮影機の角度を約
75°、第2と第3の撮影機の角度を約90°、第3と
第4の撮影機の角度を約105°、第4と第1の撮影機
の角度を約90°に配置した。
【0008】また、前記撮影機で撮影した生画像データ
を記憶する第1メモリ装置と、この第1メモリ装置に記
憶された生画像データを異なったレベルで2値化する2
値化処理装置と、この2値化処理装置で処理された異な
るレベルの2値化画像データ毎に記憶する第2メモリ装
置と、この第2メモリ装置に記憶された2値化画像デー
タ毎に良否を判定する良否判定装置と、を備えた。
【0009】また、前記チューブの部分と前記チューブ
以外の部分との2値化画像データをそれぞれ正負ビット
に対応させて前記第2メモリ装置に記憶し、この第2メ
モリ装置に記憶された2値化画像データに基づき、前記
チューブの所定部分の長さを予め定めた基準値と比較す
ることにより、前記チューブの所定部分の長さの良否を
判別するように構成した。
【0010】また、前記チューブの部分と前記チューブ
以外の部分との2値化画像データをそれぞれ正負ビット
に対応させて前記第2メモリ装置に記憶し、この第2メ
モリ装置に記憶された2値化画像データに基づき、前記
チューブの所定部分の基準面積内に存在するメモリビッ
ト数を数えることにより、前記所定部分の良否を判別す
るように構成した。
【0011】
【作用】本発明によれば、チューブのノズルの天面部と
肩部とを同時に撮影できる位置に撮影機を配置したの
で、それぞれ別個の撮影機を使用しないで済む。
【0012】また、3つ割金型を使用した際には発生す
るバリは、ノズル外周面の位置3箇所すべてにバリが発
生すると仮定する。この場合、4台の撮影機を単純に互
いに90°の位置に配置したのでは、相対する2台の撮
影機が同一のバリを撮影し、かつ、撮影から欠落する部
分が発生する。本発明の位置に撮影機を配置すると、か
かるおそれが無い。
【0013】また、撮影した画像データを、ハングリー
・ノズル詰り等の良否判定項目に応じて様々なレベルで
2値化しているので、前記良否判定項目毎に正確な良否
判定を行うことができる。
【0014】また、チューブの所定部分の長さに対応す
る2値化画像データを数えて前記所定部分の長さを求め
る。また、チューブの所定部分の面積内に存在するビッ
トを数えて、例えば、異物等を判別する。
【0015】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて説明
する。先ず、図1に基づいて本発明の外面検査装置NC
が適用されるチューブ製造装置100の概要を説明す
る。
【0016】図1に示すように、チューブ製造装置10
0は、ポリエチレン・アルミニウム等がラミネートされ
た帯状の原反Gが、原反供給機1から原反検査機2に送
られゴミ・傷等が検査される。原反Gはスリーブ成形機
3によりスリーブSに成形され、原反検査機2で不良品
と判定された原反Gにて成形されたスリーブSは搬出さ
れ、良品のスリーブSのみがピンコンベア4で搬送され
る。搬送されたスリーブSは反転機5で反転され、ノズ
ル成形機6で3つ割金型によりノズルが成形され、チュ
ーブCが作成される。前記金型の平面形状は、3個いず
れも扇状をなし、内角は120°である。
【0017】前記チューブCは、ノズル成形機6から本
発明にかかるノズル検査機(外面検査装置)NCに送ら
れ外面の良否が判定され、不良品(NG品)はピンコン
ベア7で搬送される間にエアーブローにより排出され
る。前記ピンコンベア7で搬送された良品のチューブC
は、キャッパー8に送られ、ここでキャップKが取付け
られキャップ付きチューブCKとなる。キャップ付きチ
ューブCKは、内面検査機9でその内面が検査され、良
品のみが箱詰機10で箱詰めされる。
【0018】次に、図2および図3に基づき前記外面検
査装置NCの要部の機械的構成を説明し、図4に基づい
て撮影機(以下、カメラと記す)の平面配置を説明す
る。図2(A)、(B)および図3に示すように、図中
下方から上方に移動するチェーンコンベア11の左側面
には、チューブCを挿入して支持する支持ピン12が一
定間隔(例えば、90mm)で植設されている。チェー
ンコンベア11の移動方向と平行に、チューブCの有無
を検知する発光部と受光部からなるチューブ検知器13
a、13bと、カメラへの画像取込タイミングを検出す
るタイミングセンサ14が配設されている。また、チェ
ーンコンベア11の移動方向と平行に、支持ピン12に
挿入されたチューブCのチューブ高さ(奥行き)方向の
挿入状態のバラツキを規制するバラツキ規制部材15
a、15bが配設されている。支持ピン12の左方の所
定位置(図において前記タイミングセンサ14と対向す
る位置)には、チューブCの被撮影部(即ち、天面部と
肩部と側面部)を照射するリングライト16が配設され
ている。このリングライト16は、前記被撮影部を加熱
しないようにコールドライト(ハロゲンランプ)からな
る。
【0019】前記リングライト16で照射されたチュー
ブCのノズル近傍を撮影する4台のカメラ(例えばCC
Dカメラ)17a〜17dが、次に説明する所定の平面
角度(図2(B)および図4参照)と傾斜角度(例え
ば、β=約30°、図2(A)参照)で配置されてい
る。
【0020】チューブCの搬送路に沿い、かつ、カメラ
で撮影する位置の近傍にはウレタン等からなるチューブ
Cの左右の振れ(図2(B)において左右)を防止する
振止め部材18a、18bが配設されている。
【0021】前記カメラ配置の平面角度を図4(A)、
(B)に基づいて説明する。なお、図4(A)は、チュ
ーブCの外周面の点(〜、24箇所)を明示するた
めに、カメラの大きさとチューブCの直径の大きさの比
率を変えて描いている。即ち、実際には図4(B)に示
すように、各カメラ17a〜17dは、チューブCの直
径をほぼ平行光の状態で撮影することが可能である。つ
まり、4台のカメラは斜めに配置されているので、チュ
ーブCの直径・側面・肩部を正確に撮影可能である。
【0022】図4(A)、(B)に示すように、チュー
ブCの中心位置を原点とし、第1カメラ17aの配置位
置を「0°」とすると、この「0°」に対して第2カメ
ラ17bは「75°」、第3カメラ17cは「165
°」、第4カメラ17dは「270°」の位置に配置さ
れている。かかる角度で4台のカメラを配置すると、3
つ割金型でバリが発生した場合に、支持ピン12にチュ
ーブCがどのような回転状態で挿入支持されていても、
確実に外周面のバリを撮影することができる。なお、バ
リが発生する場合は、必ず金型の接合面の3方向(12
0°方向)同時に発生するものと仮定する。
【0023】即ち、図4(A)において、バリが発生す
る場合には、「例えば、符号1 2 3 の3点に
同時にバリが発生する」と仮定する。従って、符号1
3 のいずれか1箇所のバリを検出すれば、当該チュ
ーブCは「バリによる不良」と判定され、逆に、符号
1 3 のいずれかでバリを検出しなければ、「バリに
ついては良品」と判定する。
【0024】前記仮定の下に、例えば符号1 3
3点に全てバリが発生したと仮定すると、符号1 のバ
リは第1カメラ17aにより検出され、符号2 3
のバリはいずれのカメラ17a〜17dによっても検出
されない(検出し得る位置にカメラが対応されていな
い)。しかし、前記仮定により符号1 の位置でバリが
発見されたので当該チューブに関しては、「バリ不良」
と判定される。また、符号1 3 の点に全てバリが
発生したとすると、符号3 のバリは第2カメラ17b
により検出され、符号1 2 のバリはいずれのカメ
ラ17a〜17dによっても検出されない。しかし、前
記仮定により「バリ不良」と判定される。以下同様にし
て、符号〜の各点のバリは全て確実に検出される。
以上のバリの発生位置と、そのバリを検出するカメラの
対応関係を表1に示す。
【0025】
【表1】 なお、前記説明は側面バリについて説明したが、チュー
ブCの側面・チューブの肩部についても、前述のカメラ
配置角度にすれば、支持ピン12へのチューブ挿入角度
に拘らず、確実に全ての側面・肩部を検出できるのは勿
論である。
【0026】また、図5に示すように、カメラ17a〜
17dを互いに直角に4箇所配置すると、例えば、第1
カメラ17aは符号1 2 のバリを検出するが、第
3カメラ17cも符号1 2 のバリを検出してしま
う。即ち、2台のカメラ17a、17cで同一バリを検
出するという無駄な検出を行っている。しかもこのカメ
ラ配置の場合は、符号、、、の点に発生したバ
リを検出することができない。
【0027】次に、図6に基づいてノズル検査装置NC
の処理系を説明する。図6に示すように、第1カメラ1
7aは、次に詳述する各種メモリ・2値化処理部等から
なる第1画像処理装置20aに接続され、第1画像処理
装置20aには被検査物であるチューブCをモニタ観察
する第1CRT25aが接続されている。
【0028】以下同様に、第2カメラ17bは、第2画
像処理装置20bに接続され、第2画像処理装置20b
には第2CRT25bが接続されている。第3カメラ1
7cは、第3画像処理装置20cに接続され、第3画像
処理装置20cには第3CRT25cが接続されてい
る。第4カメラ17dは、第4画像処理装置20dに接
続され、第4画像処理装置20dには第4CRT25d
が接続されている。前記第2〜第4画像処理装置20b
〜20dの生画像メモリ・2値化処理部・2値化メモリ
等は、第1画像処理装置20aと全て同一構成をなして
いる。
【0029】前記第1〜第4画像処理装置20a〜20
dは、制御装置26に接続され、制御装置26には前記
リングライト16と、リングライト16の照度を表示す
る照度表示計27が接続されている。この照度表示計2
7の照度表示に応じて、作業員がチューブCの撮影に最
適な照度にリングライト16を調節する。
【0030】次に、前記第1画像処理装置20aを説明
する。第1カメラ17aで撮影された画像データは、生
画像データのまま生画像メモリ21a〜21dにそれぞ
れ記憶される。生画像メモリ21a〜21dに格納され
た画像データは、2値化処理部22で各生画像メモリ毎
にレベルを異ならせて2値化処理される。このようにレ
ベルを変えるのは、チューブCの天面部・肩部・側面部
等における良・不良判定部分における特徴を明確にし、
判別しやすいようにするためである。2値化処理された
正負のビットからなる画像データは、2値化メモリ23
a〜23dに、それぞれのレベルで2値化画像データが
格納される。即ち、図示のノズル部形状のように、同一
のチューブの画像データが異なった4レベルに2値化さ
れる。2値化メモリ23a〜23dに格納された2値化
画像データは、次に説明する方法により良否判定装置2
4aにより良否判定される。
【0031】次に、チューブの各部の良否判定を図7に
示すフローチャートに基づいて説明する。なお、図2に
おいて、支持ピン12にはチューブCが挿入され、チェ
ーンコンベア11は回転駆動され、リングライト16は
適正照度でチューブCの被撮影部を照射しているものと
する。
【0032】先ず、チューブ検知器13(図2(A)参
照)及びチューブ検知用センサーによりチューブの有無
をチェックし(ステップS1)、チューブを検知しない
場合にはチューブの到来を待つ(ステップS2)。ステ
ップS1において、チューブ検知器13がチューブを検
出すると、次いでタイミングセンサ14がチューブCを
検出し、タイミングセンサ14が4台のカメラ17a〜
17dに撮影起動信号を送出する。
【0033】ステップS3において、第1カメラ17a
により撮影された画像データは、各生画像メモリ21a
〜21dに、同一生画像データとして格納される。この
生画像データは、2値化処理部22において異なった4
レベルに2値化処理され、2値化メモリ23a〜23d
に異なったレベルの2値化画像データが格納される(ス
テップS4)。
【0034】次いで、ステップS5において画像データ
の位置補正を行う。ここに位置補正とは、図8(A)、
(B)に示すように、インク瓶形状の2値化画像データ
Nに対して位置補正用のウインドウw1 、w2 により、
エッヂを検出して補正し、正しい位置(図8(B)参
照)で次に説明する良否判定を行うようにすることをい
う。符号Wは判定用長方形ウインドウを示し、符号W0
は判定用扇形ウインドウを示す。
【0035】次いでステップS6a〜6fにおいて次に
説明するハングリー・ノズル詰り・異物・側面バリ・天
面バリ・肩つぶれの各判定を行う。これら全ての判定が
良品であれば次の工程に進み、いずれかが不良であれば
不良品(NG品)として排出する(ステップS7)。
【0036】次に、前記各判定の説明に先立ち、図9〜
図11に良品・不良品(ハングリー等)の「生画像」
と、良品の「2値化画像」を示す。前記良品の「2値化
画像」と不良品の「2値化画像」を比較することにより
チューブの良否判定を行う。
【0037】図9(A)〜(D)および図10(A)〜
(C)に良品と不良品の「生画像」を示す。なお、以下
に説明する生画像・2値化画像は、CRT25a〜25
d(図6参照)に映出される画像であり、図9(A)に
示す「斜線部」は背景およびノズル内面(例えば、黒
色)であり、インク瓶の如き形状部が検査対象となる部
分である。また、図9(B)以降の図においては、前記
斜線部を省略して示している。
【0038】図9(A)に良品の生画像を示す。以下に
各種不良品(図9(B)〜(D)、図10(A)〜
(C))の不良箇所を、前記良品と比較しつつ説明す
る。図9(B)にハングリー不良を示す。ハングリー不
良は、3つ割金型による成形の際に十分に樹脂が金型内
を流れないことにより発生する。本来ノズル開口の周囲
は平坦であるが、前記理由により、例えば符号P1 で示
すように、凹みが発生する。
【0039】図9(C)に異物不良を示す。異物不良
は、原料樹脂への異物混入等により発生し、例えば符号
2 で示すように、黒点として現れる。図9(D)にノ
ズル詰りを示す。ノズル詰りは、樹脂が天面内部に入り
込むことにより発生し、例えば符号P3 で示すように、
樹脂がノズル開口部を塞いでしまい、ノズル内面が現れ
ない。なお、ノズル開口を形成するための金型が、1〜
2mmチューブ内に入り込んだ際に発生する「半ノズル
詰まり」になる場合もある。
【0040】図10(A)に側面バリを示す。側面バリ
は、金型の接合面の異常等により発生し、例えば符号P
4 に示すように、ノズル側面に樹脂がはみ出す。図10
(B)に天面バリを示す。天面バリは、樹脂が天面外部
に滲みだして発生し、例えば符号P5 で示すように、外
部に突出する。
【0041】図10(C)に肩つぶれを示す。肩つぶれ
は、スリーブSと肩部SHの境界部分に発生し、符号P
6 で示すように、ギザギザになることが多い。次に、図
11(A)〜(D)に良品の2値化画像を示す。
【0042】図11(A)は、2値化メモリ23aに格
納される第1レベルの2値化画像であり、インク瓶形状
の外形輪郭が現される。なお、インク瓶形状を縦方向に
圧縮してメモリ容量の削減及び処理速度の向上を図って
いるが、かかる圧縮をしても本実施例の良否判定性能に
は影響しない。また、2値化画像は、第2〜第4レベル
についても圧縮画像を使用する。
【0043】図11(B)は、2値化メモリ23bに格
納される第2レベルの2値化画像であり、符号P7 で示
すノズル開口の「リング」と、符号P8 で示す肩部が
「扇形」として現れる。
【0044】図11(C)は、2値化メモリ23cに格
納される第3レベルの2値化画像であり、符号P9 で示
すノズル開口の「リング」と、符号P10で示す頭部が切
断されたようなインク瓶形状として現れる。
【0045】図11(D)は、2値化メモリ23dに格
納される第4レベルの2値化画像であり、図11(A)
に比較しやや縦長のインク瓶形状となる。次に、各種不
良判定の方法を説明する。ハングリー判定 (図7のステップS6a) 図12(A)に示すように、第2レベル(23b)にお
いて、ウインドウW11内におけるリングの中心に対して
左右に直線を想定し、リング内の長さl1 、l 2 を比較
する。比較の結果、左右で長さが異なればハングリーと
判定する。また、図12(B)に示すように、第3レベ
ル(23c)において、リング内側の白の面積a1 を計
算し、基準の面積(図11(C)参照)と比較する。ノズル詰り判定 (図7のステップS6b) 図13に示すように、第2レベル(23b)において、
ウインドウW11内におけるリングの中心に対して左右に
直線を想定し、リング内の長さl3 、l4 を比較する。
比較の結果、左右で長さが異なればノズル詰りと判定す
る(なお、図示の場合は半詰まりを示す)。また、リン
グ内側の白の面積a2 を計算し、基準面積(図11
(B)参照)と比較する。異物判定 (図7のステップS6c) 図14(A)、(B)に示すように、第1レベル(23
a)および第2レベル(23b)において、ウインドウ
12、W13内における黒の面積a3 、a4 を計算し、基
準面積(即ち、ウインドウW12、W13の面積)と比較す
る。側面バリ判定 (図7のステップS6d) 図15に示すように、第1レベル(23a)において、
水平方向に直線l5 、l6 を想定し、前記直線の長さを
基準長さ(図11(A)参照)と比較する。天面バリ判定 (図7のステップS6e) 図16に示すように、第2レベル(23b)におけるウ
インドウW14において、リングの中心に左右または上下
の直線を想定し、直線の白部分の長さl7 、l 8 を比較
する。また、ウインドウ内の白面積を基準面積(図11
(B)参照)と比較する。肩つぶれ判定 (図7のステップS6f) 図17に示すように、第4レベル(23d)におけるウ
インドウW15において、黒面積a5 を基準面積(ウイン
ドウW15の面積)と比較する。
【0046】以上のようにして各種不良を判定する。前
記判定方法は、第1カメラ17aで撮影した画像データ
の場合について説明したが、第2〜第4カメラ17b〜
17dで撮影した画像データについても前述と同様の判
定処理が行われる。従って、チューブCの全周囲につい
ての良否判定が行われることになる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、4
台の撮影機をチューブのノズルに対して斜めに配置して
いるのでノズルの天面部と肩部とを同時に撮影でき、天
面部専用の撮影機を必要としない。また、3つ割金型の
場合、所定の角度に4台の撮影機を配置したので、チュ
ーブの全外周部を確実に検査できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を外面検査装置を適用するチューブ製造
ラインの概念図である。
【図2】前記外面検査装置の機械的要部の配置を示す図
であって、(A)は縦側面図、(B)は縦正面図であ
る。
【図3】前記外面検査装置の要部斜視図である。
【図4】前記外面検査装置における撮影機の配置角度を
示す図であって、(A)は平面配置図、(B)は撮影機
の視野とチューブの大きさとの関係を示す図である。
【図5】前記撮影機を単純に互いに90°方向に配置し
た場合の不都合を説明する図である。
【図6】前記外面検査装置の画像処理系のブロック図で
ある。
【図7】前記外面検査装置のチューブの良否判定を示す
フローチャートである。
【図8】2値化画像データの処理に先立つ位置補正を示
す図であって、(A)は位置補正用ウインドウが外れて
いる状態を示す図、(B)は正しいウインドウの位置補
正を示す図である。
【図9】生画像がCRT上に映出された場合の図であっ
て、(A)は良品、(B)はハングリー、(C)は異
物、(D)はノズル詰りをそれぞれ示す図である。
【図10】前記図9に続く図であり、生画像がCRT上
に映出された場合の図であって、(A)は側面バリ、
(B)は天面バリ、(C)は肩つぶれをそれぞれ示す図
である。
【図11】チューブの良品の2値化画像がCRT上に映
出された場合の図であって、(A)は第1レベル、
(B)は第2レベル、(C)は第3レベル、(D)は第
4レベルの場合をそれぞれ示す図である。
【図12】不良判定の方法を示す図であって、(A)お
よび(B)はハングリー判定を示す図である。
【図13】不良判定の方法を示す図であって、ノズル詰
り判定の方法を示す図である。
【図14】不良判定の方法を示す図であって、(A)お
よび(B)は異物判定を示す図である。
【図15】不良判定の方法を示す図であって、側面バリ
判定の方法を示す図である。
【図16】不良判定の方法を示す図であって、天面バリ
判定の方法を示す図である。
【図17】不良判定の方法を示す図であって、肩つぶれ
判定の方法を示す図である。
【符号の説明】
C…チューブ NC…ノズル検査機(外面検査装置) 11…チェーンコンベア 12…支持ピン 13…チューブ検知器 14…タイミングセンサ 16…リングライト 17…カメラ(撮影機) 21…生画像メモリ 22…2値化処理部 23…2値化メモリ 24…良否判定装置 25…CRT 26…制御装置

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チューブの端部に形成されたノズルの外
    表面を撮影機で撮影し、前記ノズル外表面の検査を行う
    チューブの外面検査装置であって、 前記撮影機を、前記ノズルの天面部とノズルの肩部とを
    同時に撮影し得るとともに、非点対称となる位置に複数
    台配設したことを特徴とするチューブの外面検査装置。
  2. 【請求項2】 前記チューブの端部にノズルが、接合面
    角度120°の3つ割金型により形成され、前記ノズル
    の天面部と肩部とを4台の撮影機により撮影する際の前
    記撮影機の配置を、第1と第2の撮影機の角度を約75
    °、第2と第3の撮影機の角度を約90°、第3と第4
    の撮影機の角度を約105°、第4と第1の撮影機の角
    度を約90°に配置し、前記ノズルの天面部および肩部
    を360°に渡り撮影するようにしたことを特徴とする
    請求項1記載のチューブの外面検査装置。
  3. 【請求項3】 前記撮影機で撮影した生画像データを記
    憶する第1メモリ装置と、 この第1メモリ装置に記憶された生画像データを異なっ
    たレベルで2値化する2値化処理装置と、 この2値化処理装置で処理された異なるレベルの2値化
    画像データ毎に記憶する第2メモリ装置と、 この第2メモリ装置に記憶された2値化画像データ毎に
    良否を判定する良否判定装置と、 を備えたことを特徴とする請求項1および請求項2記載
    のチューブの外面検査装置。
  4. 【請求項4】 前記チューブの部分と前記チューブ以外
    の部分との2値化画像データをそれぞれ正負ビットに対
    応させて前記第2メモリ装置に記憶し、この第2メモリ
    装置に記憶された2値化画像データに基づき、前記チュ
    ーブの所定部分の長さを予め定めた基準値と比較するこ
    とにより、前記チューブの所定部分の長さの良否を判別
    するようにしたことを特徴とする請求項3記載のチュー
    ブの外面検査装置。
  5. 【請求項5】 前記チューブの部分と前記チューブ以外
    の部分との2値化画像データをそれぞれ正負ビットに対
    応させて前記第2メモリ装置に記憶し、この第2メモリ
    装置に記憶された2値化画像データに基づき、前記チュ
    ーブの所定部分の基準面積内に存在するメモリビット数
    を数えることにより、前記所定部分の良否を判別するよ
    うにしたことを特徴とする請求項3記載のチューブの外
    面検査装置。
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