JP7143126B2 - 冷却装置 - Google Patents

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Description

特許法第30条第2項適用 展示会名 第18回厨房設備機器展 開催場所 住 所 東京都江東区有明3-10-1 東京ビッグサイト 開催日 平成30年2月20日~23日 4日間
本発明は、食品に対して冷却処理を行う冷却室の換気構造を備える冷却装置に関する。
加熱調理直後の食品に冷気を吹き付けて、食品を急速に冷却するブラストチラーなどの冷却装置においては、食品の断片などが冷気で吹き飛ばされて、冷却室の壁面などに付着することがある。これを除去するため、冷却室に洗浄水を噴射する洗浄作業を定期的に行うことが望ましい。本出願人が先に提案した特許文献1の冷却装置は、冷却室の壁面などに洗浄ノズルを備えており、該ノズルから洗浄水が自動的に噴射される洗浄モードを実行することができる。この洗浄モードでは、洗浄効果を高めるために、冷却室内のヒーターと循環ファンを同時に作動させる。
また、特許文献1の冷却装置は、洗浄後の冷却室を速やかに乾燥させるための乾燥モードを備えており、該モードでは冷却室内のヒーターと循環ファンを作動させ、さらに冷却室を換気構造で強制的に換気する。換気構造は、冷却室の天井壁に形成された外部空気の導入通路および内部空気の排出通路と、これら両通路の導入口および排出口を開閉するダンパーと、導入通路に外部空気を送給する換気ファンとを備えている。ダンパーを開き導入口と排出口を通気可能な状態にして換気ファンを作動させると、該ファンで加圧された外部空気が導入口と導入通路を介して冷却室に送給される。また、冷却室に送給された外部空気に相当する量の内部空気が、排出通路と排出口を経て排出ダクトから排出される。この換気状態を続けることにより、冷却室の湿度が徐々に低下して、冷却室の壁面などの乾燥が促進される。
なお、上記の導入通路と排出通路は1枚の区画壁を隔てて隣り合っているが、換気ファンで加圧された外部空気は、所定の流動速度を伴った状態で導入通路を通過して冷却室へ勢いよく流入するので、外部空気が排出通路へ流出する内部空気に引摺られて排出されることはなく、この点は特許文献1に明記されている。これによれば、冷却室内よりも低湿の外部空気を無駄なく取り込んで、冷却室の湿度を低下させることができ、従って冷却室を効果的に乾燥させることができる。
特開2017-26264号公報
上記のように、特許文献1の冷却装置では、外部空気が内部空気に引摺られて排出されることはないため、排出ダクトから外部へ排出される排気の温度と湿度は、冷却室の内部空気と略同一となる。洗浄モードの終了後の冷却室は、直前まで洗浄水が噴射されてヒーターが作動していたことから、外部空気よりも高温かつ高湿である。この高温高湿の内部空気を、換気ファンの作用でそのまま外部へ排出すると、排出ダクトの出口に正対する天井面などに結露が発生しやすくなる。
さらに、外部空気を換気ファンで加圧して冷却室へ送給する換気構造によれば、冷却室内の気圧が室外よりも高くなる。ここで、冷却室が導入通路と排出通路を除いて確りと密閉されていれば、冷却室の内部空気は全て排出通路から排出されるが、例えば冷却装置の扉のパッキンが劣化して、装置本体と扉の間に隙間が生じていると、当該隙間からも内部空気の一部が室外へ流出し、当該隙間にも結露が発生しやすくなる。
また、冷却装置のうち、食品トレーが積載されたカートごと収容可能なもの、なかでもカートの台車部分は冷却室に収容せず、食品トレーの積載部分のみを収容するタイプのものでは、カートを出し入れするための開口の周縁部に、積載部分と台車部分を繋ぐ支柱を収容する切欠を形成する必要がある。この切欠が形成された冷却装置に特許文献1の換気構造を適用して、カートの非収容時に換気ファンを作動させると、外部空気の送給を受けて気圧が上昇した冷却室から、切欠を通じて内部空気が勢いよく流出してしまう。
本発明は、冷却室を強制的に換気する換気構造を備える冷却装置において、換気の際に冷却室から排出される内部空気を原因とする結露の発生を抑制し、さらに、扉の周辺などの意図しない個所からの内部空気の流出を防止することを目的とする。
本発明に係る冷却装置は、装置本体1に形成された冷却室3を強制的に換気する換気構造を備える。換気構造は、冷却室3の壁面に開設された給気路50および排気路51と、冷却室3の外側で給気路50に接続された給気ダクト52と、冷却室3の外側で排気路51に接続された排気ダクト53と、排気ダクト53に設けられた換気ファン54とを備えている。排気ダクト53は、排気路51に連通して排気ダンパー61が収容される排気ダンパー室58と、排気ダンパー室58に隣接配置された排気チャンバー59とで構成されている。排気チャンバー59の下流端部には排気口62が形成され、この排気口62に臨んで換気ファン54が配置されている。換気ファン54が作動することにより、冷却室3の内部空気が排気路51と排気ダクト53を介して外部へ排出されるとともに、外部空気が給気ダクト52と給気路50を介して冷却室3に送給されるように構成されている。冷却室3の壁面において給気路50と排気路51が隣接するように配置されており、給気ダクト52から給気路50に至った外部空気の一部が、冷却室3に入った直後に排気路51に吸い込まれて、冷却室3の内部空気と共に外部へ排出されることを特徴とする。
給気ダクト52の上流端部に形成される給気口74を、装置本体1の上面の一辺側に配置し、排気ダクト53の下流端部に形成される排気口62を、装置本体1の上面の前記一辺に対向する他辺側に配置することができる。
給気ダクト52の給気口74と排気ダクト53の排気口62を、装置本体1の上面の対角位置に配置することができる。
給気ダクト52の給気口74が、装置本体1の上面の前端部に配置されて前向きに開口しており、排気ダクト53の排気口62が、装置本体1の上面の後端部に配置されて上向きに開口している形態を採ることができる。
給気ダクト52と排気ダクト53が、装置本体1の上面に載置された上カバー22で囲まれており、給気ダクト52の上流端部に形成される給気口74が、装置本体1の上面の前端部に配置されて前向きに開口しており、給気口74に臨む上カバー22の前壁に、通気開口76とエアフィルター75用の装填口77とが形成されており、冷却室3の前面開口18を開閉する扉20の上端部が、装置本体1の上面よりも上方へ突出して、通気開口76と装填口77に所定の前後隙間を介して正対している形態を採ることができる。
本発明に係る冷却装置では、換気構造を構成する給気路50と排気路51が、冷却室3の壁面において隣接しており、給気ダクト52から給気路50に至った外部空気の一部が、冷却室3に入った直後に排気路51に吸い込まれて、冷却室3の内部空気と共に外部へ排出される。このように、冷却室3の内部空気と冷却室3に入った直後の外部空気が、排気路51で混ざるようにしていると、冷却室3の洗浄中やその直後など、冷却室3の内部が外部に比べて高温高湿である場合に、排気ダクト53から外部へ排出される排気の温度と湿度を、冷却室3の内部空気に比べて低くすることができる。従って、換気の際に内部空気がそのまま外部へ排出される従来の冷却装置に比べて、排気ダクト53の出口に正対する天井面などに結露が生じることを抑制することができる。さらに本発明では、排気ダクト53に設けられた換気ファン54の作用により、冷却室3の内部空気が外部へ吸い出されるので、内部空気の流出先を排気路51のみに限定することができ、扉の周辺などの意図しない個所からの内部空気の流出を防止することができる。
給気ダクト52の上流端部に形成される給気口74を、装置本体1の上面の一辺側に配置し、排気ダクト53の下流端部に形成される排気口62を、前記一辺に対向する他辺側に配置すると、両者74・62を比較的遠ざけることができる。これにより、排気口62から排出される排気が給気口74にそのまま吸い込まれることを防止して、冷却室3を的確に換気することができる。
給気ダクト52の給気口74と排気ダクト53の排気口62を、装置本体1の上面の対角位置に配置すると、両者74・62をさらに遠ざけることができる。これにより、排気口62から排出される排気が給気口74にそのまま吸い込まれることをより確実に防止できる。
給気ダクト52の給気口74が、装置本体1の上面の前端部に配置されて前向きに開口しており、排気ダクト53の排気口62が、該上面の後端部に配置されて上向きに開口している形態を採ることができる。この形態によれば、給気口74と排気口62が互いに離れる向きに開口するため、排気口62からの排気が給気口74に吸い込まれることをより確実に防止できる。
冷却室3の前面開口18を開閉する扉20の上端部を、装置本体1の上面よりも上方へ突出させて、上カバー22の前壁に形成された通気開口76とエアフィルター75用の装填口77とに正対させると、これら両者76・77の前面を扉20で覆い隠して、冷却装置のデザイン性の向上を図ることができる。また、扉20とは別のカバーなどで通気開口76と装填口77を覆い隠す場合に比べて、冷却装置の全体構成を簡素化することができる。
本発明の実施例に係る急速冷却庫の換気構造の要部の縦断側面図である。 右扉を開放した急速冷却庫の正面図である。 搬送カートが収容された急速冷却庫の横断平面図である。 急速冷却庫の洗浄構造の概略構成を示す図である。 急速冷却庫の平面図である。 換気構造の給気口とその周囲の構造を示す横断平面図である。 換気構造の要部の横断平面図である。 図7におけるA-A線断面図である。
(実施例) 図1から図8に、本発明を冷却装置の一種である急速冷却庫(ブラストチラー)に適用した実施例を示す。本実施例における前後、左右、上下とは、図2および図3に示す交差矢印と、各矢印の近傍に表記した前後、左右、上下の表示に従う。両図において急速冷却庫は、縦長直方体状の断熱箱体からなる冷却庫本体(装置本体)1を基体として構成されており、その底面の四隅に脚部2が下向きに突設されている。冷却庫本体1の内部に形成される冷却室3の左部には、同室3を冷却するための冷却器ユニット4が配置されており、その右側に搬送カート5の収容空間が形成されている。搬送カート5には、冷却対象である複数枚の食品トレーを上下多段状に積載することができる。
冷却器ユニット4は、中空状のユニットケース8の内部に、冷却器9とヒーター10と複数個の循環ファン11などを収容して構成される。冷却器9は、急速冷却庫の外部に設置された外部冷凍機構12と冷媒配管で接続されている。外部冷凍機構12は、圧縮機13と凝縮器14と凝縮ファン15などで構成されて、冷却器9に低温低圧の冷媒液を供給し、また冷却器9を通過した蒸発後の冷媒ガスを回収する。ヒーター10は冷却器9の一面に付設されており、冷却器9に霜が付着した場合にこれを融解除去する。
冷却庫本体1の前壁には、冷却器ユニット4に臨む左開口(前面開口)18と、搬送カート5の収容空間に臨む右開口19とが形成されており、両開口18・19は左扉(扉)20と右扉21で個別に揺動開閉される。冷却室3に対して搬送カート5を出し入れするための右開口19と右扉21は、左開口18と左扉20よりも左右幅広に形成されている。左開口18と右開口19の上下寸法は略同じであるが、左扉20は右扉21よりも上下方向に長く形成されている。左扉20の上端部は、冷却庫本体1の上面よりも上方へ突出して、該上面に載置された上カバー22の前面に正対している。上カバー22は、上下面が開口する四角筒状に形成されており、その内側には後述する換気構造などが収容されている(図5参照)。
右扉21と左扉20の外面の遊端側には、施錠機構を構成するラッチレバー25とラッチ受け26がそれぞれ設けられており、右扉21を挟んでラッチレバー25の裏側には、開錠用のハンドル27が設けられている。右開口19から冷却室3に入ったユーザーが誤って閉じ込められた場合でも、ハンドル27を右扉21に向かって押し込むことにより、施錠状態を解除して右扉21を開放し、冷却室3から脱出することができる。
左扉20の外面の上半部には、縦長の化粧パネル29が設けられており、化粧パネル29の下部に操作パネル30が設けられている。この操作パネル30の内側に、急速冷却庫の全体を制御する制御装置31が収容されている。ユーザーは、操作パネル30を操作することにより、冷却室3を急速冷却する冷却モード、同室3を洗浄する洗浄モード、および、同室3を乾燥させる乾燥モードの実行を、制御装置31に指示することができる。
冷却モードにおいては、冷却器9が外部冷凍機構12から冷媒液の供給を受けて冷却され、さらに循環ファン11が作動して、冷却室3に収容された食品トレーが急速冷却される。このとき、食品の断片などが冷気で吹き飛ばされて、冷却室3の壁面や冷却器ユニット4の内外に付着することがある。この断片などを定期的に除去するために、本実施例に係る急速冷却庫には、冷却室3内に洗浄水を噴射する洗浄構造が設けられている。図4において洗浄構造は、冷却室3の上壁面に設置された回転式の洗浄ノズル34と、冷却器ユニット4の内部に噴射口を有する洗浄パイプ35と、洗浄水を貯留する貯水タンク36と、同タンク36から洗浄ノズル34と洗浄パイプ35へ洗浄水を送給するための送給路37および送給ポンプ38とを備えている。
貯水タンク36と送給ポンプ38は、冷却庫本体1の底壁の下面側に設置されており、貯水タンク36には排水路41とオーバーフロー路42が接続されている。排水路41には排水弁43が配置されており、オーバーフロー路42は排水弁43よりも下流側で排水路41に合流している。貯水タンク36への洗浄水の供給は、冷却室3の上壁隅部に設けられた給水口44から、冷却室3の底壁に設けられた集水口45を介して行われる。給水口44は給水路46を介して水道管に接続されており、給水路46に配置された給水弁47を開くと、洗浄水としての水道水が、給水口44から集水口45を通じて貯水タンク36に流れ込む。この給水は、排水弁43を閉じた状態で行われ、不図示の水位センサーが満水を検知するまで続けられる。万一、水位センサーに検知異常が生じた場合でも、満水を超えた分の洗浄水はオーバーフロー路42を通じて排水されるため、貯水タンク36から洗浄水が溢れることはない。
ユーザーが操作パネル30を操作して洗浄モードの開始を指示すると、制御装置31は左右の扉20・21が閉まっていることを条件に、洗浄モードによる運転を開始する。具体的にはまず、給水弁47を開いて洗浄水(水道水)の供給を開始し、貯水タンク36が満水になると給水弁47を閉じて給水を終了する。次いで送給ポンプ38を起動して、貯水タンク36から洗浄ノズル34と洗浄パイプ35への洗浄水の供給を開始し、同時にヒーター10と循環ファン11を作動させる。洗浄ノズル34と洗浄パイプ35から噴射された洗浄水は、冷却室3の壁面や冷却器ユニット4の内外を洗浄した後、集水口45から貯水タンク36に回収されて、再び洗浄に供される。循環する洗浄水の温度は、ヒーター10に加熱されることで徐々に上昇し、これにより特に油汚れに対する洗浄効果が向上する。送給ポンプ38を起動してから所定時間が経過すると、制御装置31は送給ポンプ38とヒーター10と循環ファン11を停止させるとともに、排水弁43を開いて貯水タンク36内の洗浄水を排水する。この洗浄水の排水までを1セットとし、これを数セット繰り返して洗浄モードを終了する。
また、本実施例に係る急速冷却庫には、冷却室3を強制的に換気する換気構造が設けられている。図1において換気構造は、冷却庫本体1の上壁に開設された前後に隣接する給気路50および排気路51と、同本体1の上面側において給気路50に接続された給気ダクト52と、同上面側において排気路51に接続された排気ダクト53と、排気ダクト53に設けられた防水および耐熱仕様の軸流ファンからなる換気ファン54とを備えている。給気路50と排気路51は、冷却室3の右奥隅部に形成された1つの通孔からなり、その前後中央に配置された区画壁55によって、前側の給気路50と後側の排気路51に区分されている。
排気ダクト53は、排気路51の真上に位置する排気ダンパー室58と、排気ダンパー室58の後側に隣接配置された排気チャンバー59とで構成される。排気路51と排気ダンパー室58は排気接続口60で接続されており、該接続口60は排気ダンパー室58に収容された排気ダンパー61により開閉される。排気チャンバー59は、上下に伸びる四角筒状に形成されており、その下端部において排気ダンパー室58に連通している。排気チャンバー59の上端部すなわち排気ダクト53の下流端部には、上向きに開口する排気口62が形成されており、該排気口62に臨んで換気ファン54が配置されている。換気ファン54は、冷却室3から排気路51と排気ダンパー室58と排気チャンバー59を介して内部空気を吸い上げて、排気口62から冷却室3の外へ上向きに排出する。
図1および図5において給気ダクト52は、上流側から順に第1給気チャンバー65と給気管66と第2給気チャンバー67と給気ダンパー室68を配置して構成される。給気ダンパー室68は給気路50の真上に位置しており、第2給気チャンバー67は給気ダンパー室68の前側に隣接配置されている。給気路50と給気ダンパー室68は給気接続口69で接続されており、該接続口69は給気ダンパー室68に収容された給気ダンパー70により開閉される。給気接続口69と排気接続口60は、冷却庫本体1の上面に載置されたベース体71に形成されている。給気ダクト52の上流端部を構成する第1給気チャンバー65は、冷却庫本体1の上面の左前隅部に配置されている。2個の給気チャンバー65・67を繋ぐ給気管66は、その中途部において直角に屈曲されて、上カバー22の前壁と右壁の内面に沿って配置されている。
図6において第1給気チャンバー65には、前向きに開口する給気口74が形成されており、給気口74にはエアフィルター75が着脱自在に装着される。給気口74に臨む上カバー22の前壁には、一群の小孔からなる通気開口76と、エアフィルター75用の装填口77とが形成されており、これら通気開口76および装填口77は、所定の前後隙間を介して左扉20の上端部に正対している(図2参照)。通気開口76と装填口77の前面を左扉20で覆い隠すことにより、急速冷却庫のデザイン性の向上を図ることができる。エアフィルター75は矩形状に形成されており、その一辺には装着状態において装填口77から外方へ突出する把持部78が突設されている。ユーザーは把持部78を摘むことにより、エアフィルター75の交換作業を容易に行える。この交換作業は左扉20を開いた状態で行われる。
図7および図8に示すように、給気ダンパー70と排気ダンパー61は、ヒンジ81を介してベース体71で揺動開閉可能に支持される。両ダンパー70・61の左端部は、それぞれダンパー室68・58から突出して被操作部82・83を構成しており、これら被操作部82・83の下面に跨って、ヒンジ81の一方の羽根が固定されている。ヒンジ81の他方の羽根はベース体71の左壁に固定されている。また、一対の被操作部82・83の上面には、前後に長い1枚の連結板84が跨って固定されている。連結板84の上方には、両ダンパー70・61を開閉操作するアクチュエータ85が配置されており、連結板84の上面の前後中央には、アクチュエータ85のプランジャ86に正対する被操作突起87が突設されている。プランジャ86と被操作突起87は、ヒンジ81の前後方向の揺動中心軸よりも左方に配置されている。
アクチュエータ85が駆動しない常態における給気ダンパー70と排気ダンパー61は、ヒンジ81を中心とした図8における時計回り方向のモーメントによって、実線で示すようにベース体71の上面で支持される閉鎖姿勢に保持されて、給気接続口69と排気接続口60を塞ぐ。上述の冷却モードの実行中や急速冷却庫の非運転時は、両ダンパー70・61で両接続口69・60を塞ぐことにより、冷却室3からの冷気漏れや、同室3への虫などの異物の侵入を防止することができる。
一方、洗浄モードおよび乾燥モードの実行中は、アクチュエータ85が駆動されてプランジャ86が下向きに進出し、連結板84の上面の被操作突起87を押圧操作する。これにより、両ダンパー70・61が反時計回り方向に揺動し、図8において想像線で示す開放姿勢となって、両接続口69・60が開放される。この開放状態で換気ファン54を作動させることにより、図1に示すように、排気ダクト53と排気路51が負圧状態となり、冷却室3内の空気が排気路51を介して排気ダクト53に吸い上げられて、その上端の排気口62から外部へ排出される。また、冷却室3から排出された内部空気の分だけ、外部空気が給気口74から給気ダクト52と給気路50を介して冷却室3に送給される。洗浄モードにおいて冷却室3を強制的に換気すると、洗浄水が噴射されてヒーター10で加熱される冷却室3の気圧の上昇を防止して、当該上昇に起因する、扉20・21の周辺などの意図しない個所からの内部空気の流出を防止することができる。
制御装置31は洗浄モードを終えると、乾燥モードによる運転を自動的に開始して、冷却室3を速やかに乾燥させる。乾燥モードでは、ヒーター10と循環ファン11を作動させるとともに、洗浄モードと同様に換気ファン54とアクチュエータ85に通電して、冷却室3を強制的に換気する。冷却室3の内部空気を外部へ排出しながら、該空気よりも低湿の外部空気を冷却室3に送給し続けることにより、冷却室3の湿度が徐々に低下して、冷却室3の壁面や冷却器ユニット4の乾燥が促進される。所定の乾燥時間(例えば10分間)が経過すると、制御装置31はヒーター10、循環ファン11、換気ファン54およびアクチュエータ85を停止させて、乾燥モードを終了する。
洗浄モードにおける冷却室3では、洗浄水が噴射されてヒーター10が作動することから、その内部空気は外部空気よりも高温かつ高湿である。乾燥モードの開始時点(洗浄モードの終了時点)の冷却室3も同様の状態である。この高温高湿の内部空気を、換気ファン54の作用でそのまま外部へ排出すると、排出口62に正対する店舗の天井面などに結露が発生しやすくなる。この結露を抑制するため、本実施例に係る急速冷却庫では、冷却室3の壁面において給気路50と排気路51が前後に隣接するように配置されている。これによれば、給気ダクト52から給気路50に至った外部空気の一部は、図1にU字状の矢印で示すように、冷却室3に入った直後に排気路51に吸い込まれて、冷却室3の内部空気と共に外部へ排出される。このように、冷却室3の内部空気と冷却室3に入った直後の外部空気が、排気路51で混ざるようにしていると、排気口62から排出される排気の温度と湿度を、冷却室3の内部空気に比べて低くすることができ、従って、店舗の天井面などの結露を抑制することができる。
また本実施例では、排気ダクト53に設けられた換気ファン54の作用により、冷却室3の内部空気が外部へ吸い出されるので、内部空気の流出先を排気路51のみに限定することができ、扉20・21の周辺などの意図しない個所からの内部空気の流出を防止することができる。さらに図5に示すように、給気ダクト52の給気口74が冷却庫本体1の上面の左前隅部に配置され、排気ダクト53の排気口62が同上面の右後隅部に配置されている。このように、給気口74と排気口62を冷却庫本体1の上面の対角位置に配置して、両者74・62を可及的に遠ざけると、排気口62から排出される排気が給気口74にそのまま吸い込まれることを防止して、冷却室3を的確に換気することができる。加えて、給気口74と排気口62が互いに離れる向きに開口しているため、排気口62からの排気が給気口74に吸い込まれることをより確実に防止できる。
上記の実施例では、換気構造を構成する給気路50と排気路51を装置本体1の上壁に開設したが、これらは背壁や側壁に開設することもできる。乾燥モードにおいて作動する冷却室3内のヒーター10と循環ファン11は、冷却器ユニット4の構成要素とは別のものであってもよい。また、換気構造による冷却室3の換気だけで十分な乾燥効果が得られる冷却装置においては、ヒーター10と循環ファン11を作動させる必要はない。本発明において、冷却装置が洗浄構造を備えることは必須ではなく、場合によっては省略することができる。洗浄構造を備えない冷却装置では、人手でホースなどから洗浄水(水道水)を散布して冷却室3を洗浄した後、扉を閉じて上記と同様の乾燥モードを実行することができる。
1 装置本体(冷却庫本体)
3 冷却室
4 冷却器ユニット
9 冷却器
10 ヒーター
11 循環ファン
18 前面開口(左開口)
20 扉(左扉)
22 上カバー
50 給気路
51 排気路
52 給気ダクト
53 排気ダクト
54 換気ファン
62 排気口
74 給気口
75 エアフィルター
76 通気開口
77 装填口

Claims (5)

  1. 装置本体(1)に形成された冷却室(3)を強制的に換気する換気構造を備える冷却装置であって、
    換気構造は、冷却室(3)の壁面に開設された給気路(50)および排気路(51)と、冷却室(3)の外側で給気路(50)に接続された給気ダクト(52)と、冷却室(3)の外側で排気路(51)に接続された排気ダクト(53)と、排気ダクト(53)に設けられた換気ファン(54)とを備えており、
    排気ダクト(53)は、排気路(51)に連通して排気ダンパー(61)が収容される排気ダンパー室(58)と、排気ダンパー室(58)に隣接配置された排気チャンバー(59)とで構成されており、
    排気チャンバー(59)の下流端部には排気口(62)が形成され、この排気口(62)に臨んで換気ファン(54)が配置されており、
    換気ファン(54)が作動することにより、冷却室(3)の内部空気が排気路(51)と排気ダクト(53)を介して外部へ排出されるとともに、外部空気が給気ダクト(52)と給気路(50)を介して冷却室(3)に送給されるように構成されており、
    冷却室(3)の壁面において給気路(50)と排気路(51)が隣接するように配置されており、
    給気ダクト(52)から給気路(50)に至った外部空気の一部が、冷却室(3)に入った直後に排気路(51)に吸い込まれて、冷却室(3)の内部空気と共に外部へ排出されることを特徴とする冷却装置。
  2. 給気ダクト(52)の上流端部に形成される給気口(74)が、装置本体(1)の上面の一辺側に配置されており、
    排気ダクト(53)の下流端部に形成される排気口(62)が、装置本体(1)の上面の前記一辺に対向する他辺側に配置されている請求項1に記載の冷却装置。
  3. 給気ダクト(52)の給気口(74)と排気ダクト(53)の排気口(62)が、装置本体(1)の上面の対角位置に配置されている請求項2に記載の冷却装置。
  4. 給気ダクト(52)の給気口(74)が、装置本体(1)の上面の前端部に配置されて前向きに開口しており、
    排気ダクト(53)の排気口(62)が、装置本体(1)の上面の後端部に配置されて上向きに開口している請求項2または3に記載の冷却装置。
  5. 給気ダクト(52)と排気ダクト(53)が、装置本体(1)の上面に載置された上カバー(22)で囲まれており、
    給気ダクト(52)の上流端部に形成される給気口(74)が、装置本体(1)の上面の前端部に配置されて前向きに開口しており、
    給気口(74)に臨む上カバー(22)の前壁に、通気開口(76)とエアフィルター(75)用の装填口(77)とが形成されており、
    冷却室(3)の前面開口(18)を開閉する扉(20)の上端部が、装置本体(1)の上面よりも上方へ突出して、通気開口(76)と装填口(77)に所定の前後隙間を介して正対している請求項1から4のいずれかひとつに記載の冷却装置。
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