JP3337824B2 - 冷却貯蔵庫 - Google Patents
冷却貯蔵庫Info
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Description
貯蔵庫本体の上部に機械室を有する冷却貯蔵庫に関す
る。
開平2−118387号公報に示されるように、貯蔵室
を有する貯蔵庫本体の上部に機械室を設けるようにした
冷蔵庫がある。この種の冷蔵庫では、機械室内に、凝縮
器(コンデンサ)及び圧縮機(コンプレッサ)等の冷凍
サイクルの構成機器と、これらを冷却するためのファン
モータ及び送風羽根からなる送風機等が配設される。こ
の構成で、送風機が駆動されると、機械室前面の吸気口
から外気が吸込まれ、その冷却風が凝縮器部分を通され
て凝縮器の冷却が行われ、さらに圧縮機の冷却に供され
た後、高温となった空気が機械室の後部側の天井部に形
成された排気口から外部に排出されるようになってい
る。
ように機械室の天井部に排気口を形成したものでは、排
気口から埃やごみが機械室内に落ちて溜まりやすい不具
合があり、さらには虫や小動物等が機械室内に侵入する
おそれもある。また、冷蔵庫の上部に排熱用の空間を比
較的大きく確保しなければならないため、据付スペース
が高さ方向に大きく必要になるといった据付スペース上
の制約もあった。そこで、機械室内の前面部を吸気側と
排気側とに仕切って、吸気及び排気の双方を機械室の前
面において行うことも考えられている。ところが、この
構成では、機械室の前面に吸気口と排気口とが並んで設
けられるため、排気口から排出された高温の空気を再度
吸気口から吸込んでしまういわゆるショートサーキット
が起こる不都合を生ずる。
もので、その目的は、貯蔵庫本体の上部に、冷却風の吸
気口及び排気口を有する機械室を備えるものにあって、
簡単な構成でショートサーキットを防止することができ
る冷却貯蔵庫を提供することにある。
めに、本発明の冷却貯蔵庫は、貯蔵庫本体の上部に機械
室を設けるとともに、この機械室内に冷凍サイクルの構
成機器とこれらに冷却風を供給する送風機とを設けたも
のにおいて、前記機械室の前部が仕切板によって排気ダ
クトと吸気ダクトとに上下に並んで区画形成され、この
吸気ダクトの前端開口部には吸気口を備えた前面パネル
がその上部を開閉回動可能に支持されているとともに、
前記排気ダクトの前端に位置して空気を排出する排気口
が、前記前面パネルがほぼ水平姿勢に回動された場合に
この前面パネルと干渉しない寸法分、前記吸気口よりも
後方に控えた位置に設けられているところに特徴を有す
る。
方から吸気口を通して吸気ダクトに外気が吸込まれ、機
械室内の冷凍サイクルの構成機器を冷却する。その後、
排気ダクトを通って機械室前面において排気口から外部
に排出される。このとき、排気ダクトの前端部に位置す
る排気口は、前面パネルの吸気口よりも後方に位置され
ているので、排気口から排出された高温の空気は上向き
に流れて吸気口から離れてゆく。使用者が例えば機械室
内に設けられた操作部を操作するべく前面パネルを大き
く開放させる場合でも、前面パネルの上端部が排気ダク
トの排気口部分と干渉することが回避される。
によれば、排気ダクトの排気口を吸気ダクトの吸気口よ
りも後方に控えて位置させるようにしたから、排気口か
ら排出された高温の空気を再度吸気口から吸込んでしま
ういわゆるショートサーキットを確実に防止することが
できる。また前面パネルと排気ダクトの排気口部分との
干渉を防ぐことができるから、使用者が前面パネルを大
きく開放させることができて操作性の向上等を図ること
ができる。
実施例について、図面を参照して説明する。まず、図1
は本実施例に係る冷蔵庫1の外観を示しており、この冷
蔵庫1は、断熱箱体からなる冷蔵庫本体2の上部に、機
械室3を有して構成されている。冷蔵庫本体2は、内部
に食品等が収容される貯蔵室を備えて構成され、その前
面開口部が上下2個の断熱扉4,4により開閉されるよ
うになっている。
クルが組込まれている。図2及び図3に一部を示すよう
に、冷凍サイクルは、圧縮機(コンプレッサ)5、凝縮
器(コンデンサ)6、蒸発器(エバポレータ)等を冷媒
パイプにより閉ループをなすように接続して構成されて
いる。そのうち、圧縮機5及び凝縮器6は、前記機械室
3内に配設されるようになっており、また、図示はしな
いが、蒸発器は冷蔵庫本体2内に配設されている。前記
機械室3は、図2及び図3に示すように、前記冷蔵庫本
体2の両側板及び背板を上方に延長した形態の左右の両
側板7,7及び背板8と、上面を覆う天板9とから前面
が開口した矩形箱状に構成されている。そして、図3に
示すように、この機械室3内のほぼ前半部分には、上端
部分に位置して仕切板10が水平状に設けられており、
これにて、機械室3内のほぼ前半部分には、下部に位置
して吸気ダクト11が形成され、上部に位置して排気ダ
クト12が形成されるようになっている。
及び凝縮器6等を冷却するための、ファンモータ13a
及びその回転軸に取付けられた送風羽根13bからなる
送風機13が設けられている。この場合、それら各部品
は機械室3の床部上に取付けられる矩形状の取付ベース
14上に取付けられてユニット化されており、前側から
順に、凝縮器6、送風機13、圧縮機5が配置されてい
る。ここで前記凝縮器6は、吸気ダクト11の後端部に
位置し、その左右両側に吸気ダクト11内を前後に仕切
る仕切壁15が設けられている。この仕切壁15は、詳
細には、取外しを考慮して複数枚のパネルから構成さ
れ、また、それらパネル同士や側板7,凝縮器6との隙
間部分等は全てシールテープ(図示せず)により塞がれ
て風漏れやびびり音が防止されるようになっている。
尚、前記送風機13(ファンモータ13a)は、モータ
取付板16を介して取付ベース14上に取付けられてお
り、凝縮器6の後方には送風羽根13bを覆うファンカ
バー13cが設けられて取付ベース14上に固定されて
いる。なお、図2において符号21は圧縮機5やファン
モータ16aを通断電制御するためのリレー等を収容し
た電装品箱である。
は、前面パネル17が開閉可能に取付けられている。こ
の前面パネル17は、外周縁部が後方にほぼ直角に折曲
げられて前後に若干の厚みを有する矩形板状をなし、図
1に示すように、その板面に多数個の横長なスリットか
らなる吸気口18が形成されている。図4及び図5に示
すように、この前面パネル17は、裏面の上端左右部に
フック部17aを有しており、このフック部17aが前
記吸気ダクト11の前端部に設けられた支軸部に係止さ
れることにより、その支軸部を中心に回動可能とされて
いる。このとき、機械室3の前面右端部(前面パネル1
7の裏面側部分)には、庫内温度設定スイッチや強制デ
フロストスイッチ等を有するコントロールボックス19
が設けられている。前記前面パネル17は、通常時に
は、図3,図4などに示すように、前記吸気ダクト11
の前面開口部を閉塞した状態にあり、使用者がコントロ
ールボックス19を操作したい場合には、図5に示すよ
うに、前面パネル17を前側上方に開放操作するように
なっている。
は、排気口20が設けられているのであるが、図3ない
し図5に示すように、この排気口20(天板9の前端縁
部)は、前記前面パネル17(吸気口18)から若干後
方に控えて位置されている。また、図5に示すように、
排気ダクト12の前端部(排気口20)は、前記前面パ
ネル17が前側上方にほぼ水平位置まで回動された際
に、該前面パネル17に干渉しないように位置されてい
る。次に、本実施例の作用について述べる。冷凍サイク
ルの運転状態では、圧縮機5が駆動されて冷媒が冷凍サ
イクル内を循環し、蒸発器からの冷気が貯蔵室内に供給
される。このときには、送風機13(ファンモータ13
a)も駆動され、前面パネル17の吸気口18から外気
が吸込まれ、その冷却風が吸気ダクト11から凝縮器6
部分を通されて凝縮器6が冷却される。凝縮器6の冷却
に供された冷却風は、さらに圧縮機5に向けて吹付けら
れ、圧縮機5を冷却した後、排気ダクト12を通って排
気口20から外部に排出される。
側において吸気及び排気が行われ、機械室3の上面は天
板9により覆われているので、機械室の天井部に排気口
を有する従来のものと比べて、機械室3内への埃やご
み,虫等の侵入を効果的に防止することができ、また、
据付スペースが高さ方向に大きくなることもない。そし
て、吸気口18及び排気口20を共に機械室3の前面部
分に有するものであっても、排気口20は、前面パネル
17の吸気口18よりも後退した位置に設けられている
ので、排気口20から排出された高温の空気はそのまま
上方に向けて流れて吸気口18から離れることになり、
排気口20から排出された高温の空気が再度吸気口18
から吸込まれるいわゆるショートサーキットを確実に防
止することができる。
ルボックス19を操作したい場合等には、図5に示すよ
うに、前面パネル17を前側上方に開放操作するのであ
るが、排気ダクト12の前端部(排気口20)は、前面
パネル17が水平位置まで回動されても干渉しないよう
に位置されているので、使用者は前面パネル17を大き
く開放させてその操作を行うことができ、操作性が極め
て良好となる。このように本実施例によれば、吸気口1
8及び排気口20を共に機械室3の前面部分に設けたも
のにあっても、排気ダクト12の前端部の排気口20
を、前面パネル17の吸気口18よりも後方に位置して
設けるようにしたので、いわゆるショートサーキットを
確実に防止することができ、効率的な冷却を図ることが
できる。
を、その上端部が吸気ダクト11の前面開口部に枢支さ
れるように設けると共に、前記排気ダクト12の前端部
を、前面パネル17が前側上方にほぼ水平位置まで回動
された際に、該前面パネル17に干渉しないように位置
させて設ける構成としたので、使用者が例えば機械室3
内に設けられたコントロールボックス19を操作する際
の操作性の向上を図ることができるという効果も合わせ
て得らる。尚、本発明は上記実施例に限定されるもので
はなく、例えば前面パネルは必ずしも上端が枢支される
ものでなくとも良く、また、機械室内に冷凍ユニット
(冷凍サイクル)を複数個有する大形の冷蔵庫にも適用
することができるなど、要旨を逸脱しない範囲内で適宜
変更して実施し得る。
図
図
体) 3…機械室 5…圧縮機(冷凍サイクルの構成機
器) 6…凝縮器(冷凍サイクルの構成機器) 11…吸気ダクト 12…排気ダクト 13…送風機
17…前面パネル 18…吸気口 20…排気口
Claims (1)
- 【請求項1】 貯蔵庫本体の上部に機械室を設けるとと
もに、この機械室内に冷凍サイクルの構成機器とこれら
に冷却風を供給する送風機とを設けたものにおいて、 前記機械室の前部が仕切板によって排気ダクトと吸気ダ
クトとに上下に並んで区画形成され、この吸気ダクトの
前端開口部には吸気口を備えた前面パネルがその上部を
開閉回動可能に支持されているとともに、前記排気ダク
トの前端に位置して空気を排出する排気口が、前記前面
パネルがほぼ水平姿勢に回動された場合にこの前面パネ
ルと干渉しない寸法分、前記吸気口よりも後方に控えた
位置に設けられていることを特徴とする冷却貯蔵庫。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13839594A JP3337824B2 (ja) | 1994-05-26 | 1994-05-26 | 冷却貯蔵庫 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13839594A JP3337824B2 (ja) | 1994-05-26 | 1994-05-26 | 冷却貯蔵庫 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH07318224A JPH07318224A (ja) | 1995-12-08 |
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Family
ID=15220951
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13839594A Expired - Fee Related JP3337824B2 (ja) | 1994-05-26 | 1994-05-26 | 冷却貯蔵庫 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3337824B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100763695B1 (ko) * | 2005-06-09 | 2007-10-04 | 가부시끼가이샤 도시바 | 냉장고 |
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CN106152657A (zh) * | 2015-04-01 | 2016-11-23 | 博西华电器(江苏)有限公司 | 制冷器具 |
JP7143126B2 (ja) * | 2018-06-25 | 2022-09-28 | フクシマガリレイ株式会社 | 冷却装置 |
-
1994
- 1994-05-26 JP JP13839594A patent/JP3337824B2/ja not_active Expired - Fee Related
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