JP7141590B2 - クッション体 - Google Patents

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Description

本発明は、人が座ったり、寄りかかったりして使用するクッション体に関するものである。
従来から袋状に立体縫製された可撓性のある外皮内に発泡プラスチック製の小球体の充填材を充填して使用する通常ビーズクッションと呼ばれるクッション体がある。このようなクッション体の一例を特許文献1に示す。
実用新案登録第3168968号公報
このようなクッション体は外皮の予定した立体形状を保つように外皮内部に充填材を充填して使用する。しかし、充填材を充填できる限界の100%近くまでいっぱいに充填してしまうと、実際の使用において人が座ったり寄りかかったりした場合に内部の容積が凹んで減少し、その結果外皮内部における充填材が自由に移動できるだけの容積的余裕がなくなり、充填材が移動できずに全体として硬く固まってしまい、クッションとして人の体を自在に変形しながら受け止めるという機能を果たさなくなってしまうことになってしまう。特に外皮が伸びにくい素材である場合にはそのような傾向が顕著である。
このような現象が生じるのは、クッション材としての発泡プラスチック製の小球体(ビーズ)の性質によるもので、例えばクッション材として使用される綿のような繊維と異なり素材として小球体の集まりであるため形状保持性が小さく、外力によって容易に移動してしまうためである。
そのため、従来からビーズクッションでは外皮内に小球体をいっぱいにはならないように、少なめに充填するようにしている。しかし、そのため従来では外皮内に容積的な余裕ができて自由な小球体の移動を許容できる一方で、小球体が内部空間に十分行き渡らないためクッション体が予定した立体形状を十分保持できないという課題が生じていた。
上記の目的を達成するための第1の手段として、袋状の可撓性のある外皮内に収容するクッション体用の材料として、弾性を有し外力によって変形し外力がなくなることで原形状に復帰するブロック状のクッション材と、粒状の充填材の両方を使用し、外力によって変形していない原形状の前記クッション材とともに前記外皮の立体形状を保たせる程度の容量の前記粒状の充填材を前記外皮内に封入した。
このような構成であれば、人がクッション体に乗ったり寄りかかったりすると、外皮が凹むことに合わせて、クッション材も押圧力(荷重)でつぶされて自身の体積を減らすように変形することとなり、粒状の充填材が移動できるだけの容積的な余裕が確保されることとなる。そのためクッション体の予定した立体形状を保つことができる程度に十分な多くの量の粒状の充填材を収容させても粒状の充填材が全体として硬く固まってしまうことがなく、粒状の充填材は押圧力の大きさや方向に応じて自由に移動することができる(許容される)。押圧力がなくなるとクッション材はつぶされた状態から原形状に膨らんで常態に復帰するため、クッション体は再び当初の立体形状となる。本発明では「常態」とはクッション材が圧縮されていない状態をいう。
ここに「袋状の可撓性のある外皮」はクッション体の立体形状の外観を構成し、折り曲げ自在で内部の充填材及びクッション材を包囲するものである。素材は特に問うものではないが、例えば織物や編み物や革で製造されていることがよく、そのための糸も木綿、麻のような自然素材でもよく、合成繊維であってもよい。また、織物や編み物ではなく例えばインフレーション成形、ブロー成形、カレンダー成形、真空成形等によって熱可塑性のプラスチックからなるシートとして外皮材料を形成しそれらを縫製したり接合位置を溶かして接着(溶着)したりするようにしてもよい。また、例えば、合成ゴムを含むエラストマーでもよい。もちろん、外皮材料は縫製や溶着をせずに使用してもよい。
「粒状の充填材」は、例えば発泡性のプラスチックからなる小球体や、プラスチックからなる長尺の棒体や筒体を小さくカットしたペレット体であることがよい。小球体はつぶれないような中実の発泡性のプラスチック、例えば発泡性ウレタンフォームがよい。本発明では粒状の充填材は多量の粒の集合体として外皮内に収容される。クッション体として多量の粒状の充填材が定位置を持たずに外皮内で自由な移動が可能な状態で収容されていれば粒の大きさは限定されるものではない。
「外力によって変形し外力がなくなることで原形状に復帰する弾性を有するブロック状のクッション材」は、クッション材として外力を加えた際に反発性を有しながら変形し、変形後、元の形状に戻ろうとする性質を持つことである。つまり、クッション材であるため外力で変形するが、変形したままではなく、原形に復帰することができる必要がある。このようなクッション材としては、例えば発泡性のプラスチック、例えば発泡性ウレタンフォーム、NRゴムスポンジ、ポリエチレンフォーム、ポリプロピレンフォーム、シリコーンフォーム等様々な材料を用いることができる。クッション材はブロック状、つまり粒状の充填材に比べて格段に大きな固まり状の外形形状とされており、粒状の充填材において必須ではない弾性を有していればその形状は問わない。
ブロック状の形状としては、例えば直方体、立方体形状等で代表されるが、本発明では荷重によってつぶされて自身の体積を減らすように変形するものであれば、当然これらに限定されるものではなく、曲線部分や曲面部分を外周に有するような形状もブロック状である。例えば円柱形状や円筒形状、あるいは例えば立体縫製の外皮内面に沿った異形形状のクッション材であってもブロック状と解釈できる。クッション材は外皮内に1つだけ収容されることに限定されるものではない。1つでも複数でもよい。複数のクッション材であれば外皮の収容口が小さくとも入れやすいのでよい。また、複数の扁平なクッション材を用意しておいて、それらを積み重ねるように使用する際に枚数を変更することで外皮内の充填度を調整するようにすることもできる。
また、第2の手段として、前記粒状の充填材は前記クッション材とは別に内袋内に収容されて前記外皮内に収容されているようにした。
これによって、クッション材を出し入れする際に粒状の充填材が外にこぼれることはなくなる。また、粒状の充填材がクッション材と外皮の間に挟まることがない。また、経年使用によって粒状の充填材の嵩が減ってきた際に追加的に粒状の充填材を補充する際にも内袋を取り出して粒状の充填材を内袋内に充填してから外皮にその内袋を入れればよくなるため、クッション材や粒状の充填材に関する取り扱いにおいて作業性が向上する。また、この手段の裏返しとして、粒状の充填材は内袋に入れずに直接外皮に収容するようにしえもよい。
また、第3の手段として、前記内袋は前記外皮よりも相対的に伸縮性のよい素材から構成されているようにした。
外皮は伸縮性がよすぎると予定した立体形状を維持しにくくなる(但し、充填材が全体として硬く固まってしまうことは生じにくくなる)。しかし、内袋は伸縮性がよいほうが多くの粒状の充填材を収容でき、外皮内でも比較的外皮の形状に従って形状になりやすいため、外皮内に入れやすくなり作業性が向上するからである。例えば、内袋としてはニット生地がよい。
また、第4の手段として、前記内袋は前記外皮内において前記外皮又は前記クッション材に対して固定されているようにした。
本発明のクッション体の使用に置いて使用する人はクッション体に乗ったり寄りかかったりする際に基本的に粒状の充填材側に体を預けることが普通である。しかし、粒状の充填材を収容した内袋とクッション体とが外皮内で自由に移動できるとなると、粒状の充填材側に体を預けようとしたところその面がクッション体に入れ替わっていたというような可能性があるが、このように内袋が固定的に外皮内に配置されることでそのような間違いが少なくなる。内袋は外皮でもクッション材でもどちらに固定されていてもよい。いずれでもそれによって内袋の自由な移動が拘束されることとなるからである。
また、第5の手段として、前記クッション材は前記外皮の内面側に固定されているようにした。
第4の手段の課題と同様に、クッション体が外皮内で自由に動くことができると人が粒状の充填材側に体を預けようとしたところ、その面がクッション体に入れ替わっていたというような可能性がある。このようにすることで、より間違いなく人が粒状の充填材側に体を預けるようにすることができることとなる。外皮の内面側であるので直接外皮に固定されず間接的に固定されている場合も広く含む。
また、第6の手段として、前記クッション材の外周面形状は前記外皮の周形状と略一致しており、前記クッション材の外周面が前記外皮と接した箇所において前記外皮の立体形状が保たれているようにした。
つまり、単にクッション材を外皮内に収容しているだけではなく、クッション材の外周面を外皮に沿わして外皮の立体形状を保持させる役割をさせるようにすることである。これによって立体形状を維持しにくい粒状の充填材を使用したクッション体においてその立体形状を維持する際の補助となる。
また、第7の手段として、前記クッション材は扁平に構成されているようにした。
このようにクッション材を構成するとクッション材を座布団のように底に敷いてその上方に粒状の充填材が覆うようにクッション体を構成することができ、それによって粒状の充填材を介して人が寄りかかった際の荷重を偏らせずに平均的にクッション材を押圧することができる。
また、第8の手段として、前記クッション材はリング状に構成され、リング状の内部に前記粒状の充填材が収容されるようにした。
これによって、臀部をクッション材に包囲された中央位置に下ろすことができ、クッション体をちょうど椅子のように使用することができる。また、外皮はクッション材の外周に沿った形状にすることがよい。これによって、リング状の内部に粒状の充填材を収容できるので、外皮をクッション材の外形形状に沿った形状(つまり外皮がない状態でもある状態でも穴を除いて同様の外周シルエットとなる)にクッション体を構成できることとなる。また、粒状の充填材が外皮とクッション材の間に挟まらないように粒状の充填材を内袋に収容することがよい。
また、第9の手段として、常態での前記クッション材の占める体積割合は前記粒状の充填材の体積割合よりも小さいようにした。
基本的に本発明のクッション体は主として人が粒状の充填材の上に載るような使用が普通であるため、クッション材を入れる場合には粒状の充填材の補助として用いることがよく、そのため粒状の充填材の体積割合のほうが常態でのクッション材の占める体積割合より多いことがよい。
本発明によれば、人がクッション体に乗ったり寄りかかったりすると、外皮が凹むことに合わせて、クッション材も押圧力(荷重)でつぶされて自身の体積を減らすように変形することとなり、粒状の充填材が移動できるだけの容積的な余裕が確保されることとなる。そのため多くの量の粒状の充填材を収容させても粒状の充填材が全体として硬く固まってしまうことがなく、粒状の充填材は押圧力の大きさや方向に応じて自由に移動することができる。
本発明の一例である実施の形態1のクッション体の(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図。 同じ実施の形態1のクッション体の外皮の形状を説明する説明図。 同じ実施の形態1のクッション体の外皮と収容される内袋とクッションプレートの位置関係を説明する説明図。 同じ実施の形態1のクッション体のクッションプレートの斜視図。 他の実施の形態のクッション体の(a)は外皮の分解斜視図、(b)は外皮内に内袋とクッションプレートを収容した状態の斜視図、(c)は内部構造を説明する説明図。 (a)~(c)は他の実施の形態の内部構造を説明する説明図。
(実施の形態1)
以下、本発明のクッション体の一実施の形態について図面に基づいて説明する。
クッション体1は正面図(図1(a))において一端側から高さが連続的に逓増し、他端側が最も高くなるシルエットとなり、平面図(図1(b))で高さの低い一端側が最も幅広で最も高い他端側ほど幅が狭くなるようなシルエットで構成されている。側面図(図1(c))では下方側が横に拡がった洋なし形状のシルエットとされる。本実施の形態では平面視における全長は80cm程度、底面から最も高い位置までの全高は55cm程度とされている。「程度」とするのはクッション体は外力で容易に変形する柔軟体であるため、mm単位での正確な大きさを特定できないからである。
クッション体1の外皮2は複数の布片2A~2Dによって袋状に立体縫製されている。外皮2(つまり、布片2A~2D)は本実施の形態1では木綿製のつむぎ織地から構成されている。図2はクッション体1の布片2A~2Dを隣接する布片2A~2D同士の接合部分でカットしたと仮定した場合の形状である(つまり、実際の布片2A~2Dが有する縫い代分の布が無視されている)。布片2Aは野球のホームベース形状の外形の五角形の布でありクッション体1の上面を構成する。布片2B、2Cは同形状の略三角形形状の布でありクッション体1の側面を形成する。布片2Dは布片2Aよりも若干全長の長い略五角形の布でありクッション体1の下面を構成する。図1(a)(b)に示すように、外皮2において布片2Aと布片2Bと布片2Dの縫製が隣接する箇所には収容口としての開閉可能なファスナー3が装着されている。本実施の形態1ではファスナー3は1つだけで内袋4とクッションプレート5はファスナー3から出し入れする。外皮2の外部の所定位置P1(図1(a)では外皮2を構成する布片2A~2Cの集合する上端位置)にはクッション体1を運ぶためのリング状の持ち手6が形成されている。
図3に示すように、クッション体1の外皮2内には内袋4とクッションプレート5が収容される。内袋4とクッションプレート5が収容された状態で外皮2はクッション体1として設計されたきれいな外形の立体形状を呈する。内袋4内には発泡ポリスチレン製の充填材としての多数の小粒のビーズ9が充填されている。内袋4は外皮2を構成する布片2A~2Dを若干小サイズとして外皮2と同様に袋状に立体縫製されている。つまり、内袋4はビーズ9が充填された状態で内袋4とクッションプレート5が収容されたクッション体1の立体形状と略相似形状の立体形状とされる。
内袋4とクッションプレート5はともにファスナー3から外皮2内に収容される。クッションプレート5は外皮2内において布片2D上に配置され、その上に内袋4は載置される。図3に示すように、外皮2の内部の所定位置P2(図3では外皮2を構成する布片2A~2Cの集合する上端位置)と内袋4のその位置P2に対応する内袋4の外側位置P3にはそれぞれ固定手段としてのリボン状の紐7とリング8が形成されている。外皮2内において内袋4の位置決めをした後、内袋4が移動せず当初の収容位置を維持するようにリング8に対して外皮2の紐7を結んで固定する。
内袋4は外皮2に比べて伸びやすいニット地から構成されている。ビーズ9は概ね0.5mm~8mm程度の直径の弾性のある発泡スチロール製の小球体である。ビーズ9は内袋4が伸びる素材であるため、全体の立体形状を保つことができる程度よりも十分に多い外側に膨らんだ状態までいっぱいに詰め込むことも可能であるが、実際の量は外皮2内に一緒に収容されるクッションプレート5の容積(クッションプレート5の大きさ)との関係でビーズ9の量は決まり、クッション体1の全体形状が予定されたきれいな立体形状となるようなビーズ9の量に設定される。ビーズ9は内袋4に装着された図示しないファスナーを収容口から内袋4内にこぼれないように投入される。
図4に示すように、クッションプレート5は外皮2の布片2Dの縫線形状(図2に示す形状)に概ね沿った、その布片2Dの縫線輪郭よりも若干小さな略五角形形状の扁平なスポンジ状の部材である。クッションプレート5は外力を加えた際に反発性を有しながら変形し、変形後、外力がなくなると元の形状に戻る。本実施の形態1ではクッションプレート5は発泡性ウレタンフォームから構成されている。一方、ビーズ9も弾性を有するもののクッションプレート5に比べて同じ外力に対する変形量は大きくなく、また球形であるため荷重も逃げやすいためクッションプレート5に比べて圧縮力を内在しにくくその点でも変形しにくい。クッションプレート5は五角形形状の角部が目立たないように面取りが施されている。クッションプレート5は本実施の形態1では全長78cm、厚み6cmに形成されている。クッションプレート5の体積はビーズ9を充填した内袋4に対してかなり小さいものとなる。
クッション体1の使用に際しては主としてクッションプレート5側が底として床面に設置されビーズ9側が上側となって、使用する人はこのビーズ9上に体重をかけるようにする。
このような構成の実施の形態1のクッション体1では次のような効果が奏される。
(1)人が床面におかれたクッション体1に体を預けてクッション体1の上に荷重がかかった際には、その重さによる押圧力が外皮2を介してまずビーズ9に伝達され、ビーズ9を介してクッションプレート5にかかることとなる。クッションプレート5は外皮2が変形するのとほぼ同時に荷重によって変形させられるため、外皮2内にビーズ9の移動できるだけの容積的な余裕が確保されることとなる。そのためクッション体1の予定した立体形状を保つことができる程度に十分な多くの量のビーズ9を外皮2内に収容させても(充満させても)ビーズ9群が全体として硬く固まってしまうことがなく、ビーズ9は押圧力の大きさや方向に応じて自由に移動することができることとなる。
(2)ビーズ9はすべて内袋4内に収容されており、内袋4を外皮2内に収容するようにしているため、外皮2のファスナー3を開放してもビーズ9がファスナー3からこぼれだしてしまうことはない。また、クッションプレート5とは別に外皮2内に収容されているため、例えばクッションプレート5だけを外皮2内に残して内袋4を取り出すこともでき、その逆も可能である。
(3)内袋4は紐7とリング8によって外皮2に固定されているため、外皮2内において回転したり移動したりすることがなく、当初の位置を保持することができる。
(4)クッションプレート5は扁平であるため上面に内袋4を載せた際の安定性がよい。また、クッションプレート5は外皮2の底面の周方向の形状に略対応しているので、クッション体1の周方向の形状が保たれやすく、そのため、クッション体1全体の形状保持性が向上する。
(5)内袋4の大きさ、つまりビーズ9の体積はクッションプレート5よりもかなり多いため(確実に3倍以上の体積となる)いわゆるビーズクッションとしても使用感はクッションプレート5を有していない従来のクッション体と同様であり、使用上も体を内袋4上に預けている限りはクッションプレート5があることも感じることがない。
(6)通常、この種のクッション体では使用によってビーズ9が圧縮されてつぶされ嵩が減ることでビーズ9全体としての体積がある程度減少することが予定される(その場合には必要に応じてビーズ9を補充することが行われる)が、実施の形態1のクッション体1ではクッションプレート5が外皮2内にビーズ9と一緒に収容されているため、これがビーズ9自体の緩衝材となってビーズ9がつぶされにくくなるため、使用によってビーズ9の嵩が減ることによる外皮2が垂れたり凹んだりするようなクッション体1の内容物の非充満状態が発生しにくくなる。
(実施の形態2)
バリエーションとして外観形態が異なる実施の形態2のクッション体21について図5(a)~(c)に基づいて説明する。
クッション体21は底が正方形で四方から立ち上がる壁が外に凸となりながら立ち上がり四角錐状に接合された上方が下方よりも面積が小さなテント状の立体形状に構成されている。クッション体21の外皮22は正方形の底面を構成する布片22Aと布片22Aの四方の縁から立ち上がる4枚の布片22B~22Eから構成される(図5(a)では縫い代分の布が無視されている)。布片22Aの上面には第1の面ファスナー25が配設されている。実施の形態2の外皮22は実施の形態1の外皮2と同じ素材でも異なる素材でも構わない。クッション体21において外皮22内には上記と同じビーズ9が充填された内袋23とクッションプレート24が収容されている。内袋23とクッションプレート24は図示しないファスナーから導入される。内袋23とクッションプレート24が収容された状態で外皮22はクッション体21として設計されたテント状のきれいな外形の立体形状を呈する。内袋23は外皮22の立体形状の相似形状に構成されており、内部に図示しないファスナーから実施の形態1と同様のビーズ9が充填されている。クッションプレート24は布片22Aと同じ外形の正方形の座布団型の扁平な形状に構成されている。クッションプレート24の底面には第2の面ファスナー26が配設されている。クッションプレート24の占める容積に対してビーズ9が充填された内袋23の容積はかなり(ここでは3倍以上)大きい。実施の形態1と同様に発泡性ウレタンフォームから構成されている。
このような構成のクッション体21においても上記実施の形態1のクッション体1と同様の効果が奏される。更に、クッションプレート24は外皮22に対して第1の面ファスナー25と第2の面ファスナー26とが互いに貼着されることで固定されるため、クッションプレート24が底位置に固定され、持ち上がったり外皮22内で回転したりする不具合が生じることがない。
(実施の形態3~5)
バリエーションとして外観形態が異なる実施の形態3~5のクッション体31、32、33について図6(a)~(c)に基づいて説明する。
(1)図6(a)に示すクッション体31はクッションプレート34が下方位置にあり、クッションプレート34が外皮35の底面35A上に配置され、側面35Bには接していない例である。側面に接していないので外皮35の側面35Bの形状と同形状である必要はない。外皮35の底面35Aは円形でクッション体31の外観はまんじゅう形状である。上記実施の形態2と同様に第1の面ファスナー25と第2の面ファスナー26のような固定手段でクッションプレート34は底面35A上に固定されている。ビーズ9が充填された内袋36はクッションプレート34上に載置され、更にクッションプレート34の周囲を包囲している。このように中央底位置だけにクッションプレート34を配置してもよい。
(2)図6(b)に示すクッション体32はクッションプレート37が下方位置にあり、クッションプレート37が外皮38の底面38A上に配置され、側面38Bにも接している例である。(1)と同様まんじゅう形状である。ビーズ9が充填された内袋39はクッションプレート37上に載置されている。特にクッション体32ではクッションプレート37の周囲が立ち上がってリング状に外皮38の側面38Bに沿って接するように構成されている。クッションプレート37は外皮38の側面38Bの周方向の形状に対応しているので、クッション体32の周方向の形状が保たれやすく、そのため、クッション体32全体の形状保持性が向上する。
(3)図6(c)に示すクッション体33はクッションプレート40がリング状で、外皮41がクッションプレート40の外周と高さに一致している例である。ビーズ9が充填された内袋42はクッションプレート40のリング内空間に配置されている。クッションプレート40は外皮41の上下面41Aと側面41Bに対応しているので、クッションプレート40によってクッション体40の円板状の外観がきれいに保たれ、粒状の充填材としてのビーズ9がクッション体33の中央位置に配置されることとなる。
上記実施の形態は本発明の原理およびその概念を例示するための具体的な実施の形態として記載したにすぎない。つまり、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。本発明は、例えば次のように変更した態様で具体化することも可能である。
・クッション体21、31~33等の形状、縫製の位置、外皮を構成する布辺の枚数等は適宜変更可能である。
・クッションプレート5、22等の形状や厚み、あるいはビーズ9の量との容積率については上記は一例を示したに過ぎない。特に容積率についてはビーズ9の量がクッションプレート5、22よりも十分多いことがよい。
・上記実施の形態のビーズ9以外の粒状の充填材、例えば円形形状や円筒形状のペレットを使用してもよく、材質も弾性のない硬いものを使用するようにしてもよい。
・実施の形態1の内袋2の固定手段として上記実施の形態1では紐7とリング8を使用したが、上記以外の手段を使用したり固定する位置を適宜変更することは自由である。上記実施の形態1では内袋2は外皮2に固定したが、内袋2とクッションプレート5とを固定するようにしてもよい。
・実施の形態2のクッションプレート24の固定手段として面ファスナー25、26を使用したが、上記以外の手段を使用したり固定する位置を適宜変更することは自由である。
・ファスナー3以外の手段で開口部を構成してもよい。
・クッション材は上記はいずれも形状は異なるものの人が体を預けた際の荷重によって変形するブロック状の形状であった。上記は一例であり、クッション材は上記以外の形状であってもよい。上記各実施の形態のように1つで構成したクッション材(クッションプレート5、22、34、37、40)を分割して複数で構成するようにしてもよい。
・上記各実施の形態1~5ではすべて粒状の充填材としてのビーズ9を内袋4、23、36、39、42に充填するようにした実施の形態であった。これは外皮とクッション材の間に粒状の充填材が挟さまらないため、あるいは外皮から粒状の充填材がこぼれ出ないために好適だからである。しかし、本発明ではこれら実施の形態において内袋を使用せず直接粒状の充填材を外皮内に収容するような実施であってもよいと理解している。
本発明は上述した実施の形態に記載の構成に限定されない。上述した各実施の形態や変形例の構成要素は任意に選択して組み合わせて構成するとよい。また各実施の形態や変形例の任意の構成要素と、発明を解決するための手段に記載の任意の構成要素または発明を解決するための手段に記載の任意の構成要素を具体化した構成要素とは任意に組み合わせて構成するとよい。これらについても本願の補正または特許出願への変更等において権利取得する意思を有する。
1、21、31~33…クッション体、2、22、35、38、41…外皮、9…粒状の充填材としてのビーズ、5、22、34、37、40…クッション材としてのクッションプレート。

Claims (8)

  1. 袋状の可撓性のある外皮内に収容するクッション体用の材料として、弾性を有し外力によって変形し外力がなくなることで原形状に復帰するブロック状のクッション材と、発泡性のプラスチック製の小球体からなる粒状の充填材の両方を使用し、前記クッション材は前記外皮内の底位置に配置され、
    記クッション材とともに前記粒状の充填材が前記外皮内に充填されることで予定された設計の立体形状をなし、その充填状態で前記外皮に荷重をかけることによる押圧力が前記粒状の充填材を介して前記クッション材に伝達され、前記クッションつぶされて前記外皮とともに変形し、前記粒状の充填材は前記立体形状の変形に伴って自由な移動が許容され、荷重が消失することで前記クッション材は原形状に膨らみ前記立体形状に復帰することを特徴とするクッション体。
  2. 前記粒状の充填材は前記クッション材とは別に内袋内に収容されて前記外皮内に収容されていることを特徴とする請求項1に記載のクッション体。
  3. 前記内袋は前記外皮よりも相対的に伸縮性のよい素材から構成されていることを特徴とする請求項2に記載のクッション体。
  4. 前記内袋は前記外皮内において前記外皮又は前記クッション材に対して固定されていることを特徴とする請求項2又は3に記載のクッション体。
  5. 前記クッション材は前記外皮の内面側に固定されていることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載のクッション体。
  6. 前記クッション材の外周面形状は前記外皮の周形状と略一致しており、前記クッション材の外周面が前記外皮と接した箇所において前記外皮の立体形状が保たれていることを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載のクッション体。
  7. 前記クッション材は扁平に構成されていることを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載のクッション体。
  8. 前記クッション材はリング状に構成され、リングの内側に構成される空間内部に前記粒状の充填材が収容されるようにしたことを特徴とする請求項1~7のいずれかに記載のクッション体。
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