JP7139023B2 - 環境試験室、及び、空気調和システム - Google Patents

環境試験室、及び、空気調和システム Download PDF

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Description

本発明は、環境試験室、及び、空気調和システムに関する。
従来、大気圧環境下で光学機器の高精度な測定を行うために、空調制御によって測定環境を安定化させる環境試験室、及び、その環境試験室を用いる空気調和システムが提案されている。
その環境試験室では、壁面から放射される放射熱の影響を低減することが要望されている。そこで、本発明者らは、特許文献1(本発明出願時未公開)で、空調空気が通る流路部の側壁面と流路部の中央付近に配置された光学測定の測定対象物(光学機器)の設置部との間に、空調空気の気流を整流する整流部材を配置した構成の環境試験室を提案した。
特願2018-198731号(本発明出願時未公開)
特許文献1(本発明出願時未公開)で提案された環境試験室は、側壁面から放射される放射熱の影響について改善するものであったが、床面等から放射される放射熱の影響について改善の余地が残されていた。
本発明は、前記した課題を解決するためになされたものであり、床面等から放射される放射熱の影響を低減する環境試験室、及び、空気調和システムを提供することを主な目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は、環境試験室であって、所定風速で所定温度の空調空気が供給される供給口と、前記供給口に対向配置され、前記空調空気が排出される排出口と、前記供給口と前記排出口との間に配置され、前記空調空気が通る流路部と、前記流路部の中央付近に配置され、光学測定の測定対象物が設置される設置部と、前記流路部の側壁面と前記設置部との間に配置され、前記空調空気の気流を整流する整流部材と、表面を加熱冷却可能な定盤と、を備え、前記流路部の側壁面と前記整流部材は、前記供給口から前記排出口に向かって流れる前記空調空気の気流方向と平行になるように配置されており、前記定盤は、床に配置されている構成とする。
その他の手段は、後記する。
本発明によれば、床面等から放射される放射熱の影響を低減することができる。
実施形態1に係る環境試験室を含む空気調和システム全体の概略構成を示す説明図である。 実施形態1に係る環境試験室の概略構成を示す斜視図である。 実施形態1に係る環境試験室の概略構成を示す上面図である。 実施形態1に係る環境試験室の概略構成を示す側断面図である。 実施形態1に係る環境試験室の概略構成を示す背面図である。 環境試験室における熱伝導量と熱伝達量と放射熱量の関係を示す説明図である。 熱伝達量と放射熱量の関係を示す説明図(1)である。 熱伝達量と放射熱量の関係を示す説明図(2)である。 物体のサイズを説明するための概略図である。 物体と空気の温度差と壁面と物体の温度差との関係を示すグラフ図である。 実施形態1に係る環境試験室の温度関係を示す説明図である。 実施形態2に係る環境試験室の概略構成を示す上面図である。 実施形態2に係る環境試験室における流路部の側壁面付近の温度分布図である。 実施形態3に係る環境試験室の概略構成を示す上面図である。 実施形態3に係る環境試験室の概略構成を示す側断面図である。 実施形態4に係る環境試験室の概略構成を示す背面図である。 実施形態4で用いるテント状整流部材の説明図である。 実施形態4に係る環境試験室の概略構成を示す上面図である。 実施形態4に係る環境試験室の概略構成を示す側断面図である。 変形例に係るクレーンの説明図である。 別の変形例に係る環境試験室の概略構成を示す背面図である。 別の変形例に係る環境試験室の概略構成を示す上面図である。 別の変形例に係る環境試験室の概略構成を示す側断面図である。 別の変形例で用いる板部材の部分断面図(1)である。 別の変形例で用いる板部材の部分断面図(2)である。 別の変形例で用いる板部材の部分断面図(3)である。 別の変形例で用いる板部材の説明図である。 別の変形例で用いる板部材の概略構成を示す斜視図である。 別の変形例で用いる板部材の配置例を示す斜視図である。 別の変形例で用いる板部材の配置例を示す上面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」と称する)について詳細に説明する。なお、各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
[実施形態1]
<環境試験室を含む空気調和システム全体の構成>
以下、図1を参照して、本実施形態1に係る環境試験室を含む空気調和システム全体の構成について説明する。図1は、本実施形態1に係る環境試験室を含む空気調和システム全体の概略構成を示す説明図である。
図1に示すように、空気調和システム1は、除湿部3、乾燥空気調温部4、乾燥空気加熱部5、循環流路6、送風機41、ヒータ51,54、蓄熱体55等を備えている。空気調和システム1は、循環流路6を介して環境試験室2の排出口2outから排出される空気を空気調和して環境試験室2の供給口2inに戻し、システム内で空調空気を循環させる。
除湿部3は、デシカント空調機30等の除湿機を備え、環境試験室2から排出される空気に外気を混合した空気を除湿して得られる乾燥空気を乾燥空気調温部4へ送気する。乾燥空気調温部4は、除湿部3から送気される乾燥空気を環境試験室2の内部の設定空気温度よりもやや低い温度に調温し、乾燥空気加熱部5へ送気する。乾燥空気加熱部5は、環境試験室2の内部の設定空気温度まで加熱して環境試験室2内に送気する。
ここで、環境試験室2内は、断熱パネル等からなる外壁によって外気から遮断されている。環境試験室2には、空気調和システム1で空気調和された空気のみが供給される。そして、環境試験室2内の中央付近には、光学測定の測定対象物(試験対象)やレーザー干渉計等の光学測定機器を設置する設置部102が設置されている。環境試験室2の詳細については、「環境試験室の構成」の章で説明する。
空気調和システム1の乾燥空気加熱部5は、通常、環境試験室2の特定の側面全体に分布して設置され、乾燥空気加熱部5から送気された空気は、環境試験室2の中を、乾燥空気加熱部5を設置した側面からそれに対向する側面に向かって流れ、その大半が除湿部3側へ排出され、空気調和システム1内を還流するとともに、一部が外気へ排出される。なお、外気への排気ダクトには、その排出量を調節するバルブ23(空気量調整弁)が設けられている。
除湿部3は、デシカント空調機30を主な構成要素として備え、環境試験室2から排出された空気及び外気がそれぞれクーラ31,34で除湿に適した温度に冷却された上で混合されて、デシカント空調機30に供給される。クーラ31,34の出口には、それぞれ温度センサ32,35が設けられており、制御装置(図中ではPIDと記載)33,36は、温度センサ32,35により得られる温度が所定の除湿に適した温度となるようにクーラ31,34をそれぞれ制御する。
デシカント空調機30に供給される空気すなわち除湿対象の空気をクーラ31,34により冷却することは、除湿対象の空気を除湿に適した温度にするというだけでなく、プレ除湿をするという意味を有している。とくに、外気は湿度が高いので、クーラ34でプレ除湿をしておくことにより、デシカント空調機30での除湿の負担を軽減することができる。
なお、図1では、環境試験室2から排出された空気及び外気は、それぞれクーラ31,34で冷却された後に混合されているが、環境試験室2から排出された空気及び外気を先に混合して、1つのクーラで冷却するようにしてもよい。
デシカント空調機30に供給された空気(除湿対象の空気)は、送風機302により送気され、水分吸着物質が保持されたデシカントロータ301の中を通過、除湿される。ここで、デシカントロータ301の中に保持される水分吸着物質としては、高分子吸着剤、シリカゲル、ゼオライト等、低温時に水分を吸着し、高温時に水分を放出する高温再生型の水分吸着物質が用いられる。
デシカントロータ301は、円筒形状をしており、円筒の軸を中心にして、例えば図1に示す矢印の方向に回転する。ここで、除湿対象の空気の大半は、回転するデシカントロータ301の領域Aの部分を通過、除湿され、乾燥空気となって乾燥空気調温部4側へ送気される。また、除湿対象の空気の一部は、デシカントロータ301の領域Cの部分を通過し、ヒータ304により加熱された後、再びデシカントロータ301に戻り領域Bの部分を通過する。このとき、デシカントロータ301の領域Bの部分に保持されている水分吸着物質は、加熱された空気に曝されることとなるので、水分吸着能力を回復する。一方で、領域Bの部分を通過した空気は、水分を多く含むこととなるので、送風機303を介して、除湿部3(空気調和システム1)の外に排気される。
デシカントロータ301は、領域A→領域B→領域C→領域A→…の方向に回転する。ここで、領域Aの部分は、クーラ31,34により冷却された除湿対象の空気が通過し、領域Bの部分は、ヒータ304により加熱された空気が通過する。そのため、デシカントロータ301の回転とともに、その中に保持されている水分吸着物質は、領域Aの部分で水分を吸着するが、領域Bの部分で吸着していた水分を放出し、水分吸着能力を回復する。
また、冷却された除湿対象の空気の一部は、領域Cの部分を通過する。このとき、領域Bの部分で加熱された水分吸着物質は、冷却されるとともに、領域Cの部分を通過した空気は加熱される。したがって、ヒータ304における加熱に必要なエネルギーを節減することができる。
デシカントロータ301の領域Aの部分を通過した空気は、温度が上昇する。そこで、領域Aの部分を通過した空気は、クーラ37により環境試験室2から排出された空気とほぼ同程度の温度まで冷却される。このとき、クーラ37の出口には温度センサ38が設けられており、クーラ37を通過した空気は、制御装置39により一定温度を保つように制御される。
ところで、本実施形態では、環境試験室2から排出される空気のすべてが除湿部3へ供
給されるのではなく、その一部は、バイパスダクト15を通過、すなわち、除湿部3をバイパスして乾燥空気調温部4へ流れるようにされている。こうすることにより、環境試験室2から排出される空気のうち、環境試験室2で発生した湿度上昇分を除去するのに必要な空気量のみを除湿部3へ流すことが可能になる。少なくとも空気調和システム1の作動が開始され一定の時間が経過した後は、環境試験室2で発生する湿度の上昇はわずかとなる。したがって、環境試験室2から排出される空気のうち一部をバイパスダクト15側へ流すことにより、デシカントロータ301の除湿負担を低減することができ、さらには、デシカントロータ301の小型化にもつながる。
なお、除湿部3へ供給される空気量及び除湿部3をバイパスさせる空気量は、それぞれバルブ11,13の開度制御によって調整することができる。また、当然ながら、バイパスダクト15を設けないで、環境試験室2から排出される空気をすべて除湿部3へ供給するものとしてもよい。
なお、デシカント空調機30から排出される空気の湿度は、デシカントロータ301の領域Bの部分の温度、つまり、ヒータ304の加熱強度、デシカントロータ301の回転速度、送風機302の風量等の調整により適宜設定することができる。
また、本実施形態では、除湿部3は、デシカント空調機30により除湿をするものとしたが、除湿手段は、デシカント空調機30に限定されず、冷却と過熱を繰り返す方法等で除湿するものであってもよい。
次に、乾燥空気調温部4は、冷水を冷媒とするクーラ42、チラー43、冷却された冷水を加熱するヒータ48等を含んで構成される。除湿部3から送気されてくる乾燥空気は、クーラ42によって環境試験室2の内部の設定空気温度よりも低い温度に調温された上、乾燥空気加熱部5へ送気される。
ここで、クーラ42は、冷却ダクト40内に設けられ、冷媒である冷水(以下、冷媒水という)が通流するコイル状の配管により構成される。コイル状の配管を通流する冷媒水は、ヒータ48で加熱されることにより、所定の冷媒水の目標温度に調温される。そして、送風機41を介して除湿部3から送気されてくる乾燥空気は、この冷水コイルに接触することによって冷却され、所定の乾燥空気の目標温度(環境試験室2の内部の設定空気温度よりもやや低い温度)に調温される。
ここで、冷媒水を通流させる配管の途中には、ヒータ48の他にタンク47が設けられている。タンク47は、冷媒水を一時貯留することにより、この冷媒水の温度の安定させる役割を果たす。
したがって、ヒータ48には、温度変動の小さい冷媒水が供給される。そして、その温度変動の小さい冷媒水は、制御装置61,62で制御されたヒータ48によって加熱され、クーラ42に送水される。このとき、制御装置61は、冷却ダクト40の出口に設けられた温度センサ63から得られる空気温度を、予め設定された目標空気温度と比較し、その差分量に基づいてヒータ48の出口における冷媒水の目標温度を演算する。さらに、制御装置62は、ヒータ48の出口に設けられた温度センサ49から得られる冷媒水の温度
を、制御装置61で演算された冷媒水の目標温度と比較し、その差分量に基づいてヒータ48の発熱強度を制御する。
乾燥空気加熱部5は、ヒータ51,54、蓄熱体55、温度センサ52,56、制御装置53,57,CL等を備えて構成される。乾燥空気調温部4から供給される乾燥空気は、ヒータ51を通過することで所定の温度に加熱され、さらに、環境試験室2の側面に設けられたヒータ54及び蓄熱体55を通過することで、予め設定された環境試験室2内の設定空気温度まで加熱される。
ここで、ヒータ51の加熱強度は、その出口に設けられた温度センサ52により得られる温度が一定となるように制御装置53によって制御される。同様に、ヒータ54の加熱強度は、蓄熱体55からの出口である環境試験室2の天井部に設けられた温度センサ52により得られる温度が環境試験室2内の設定空気温度と同じになるように制御装置57によって制御される。制御装置CLは、後記する定盤104(図2参照)の表面温度及び空調空気の風速を制御する制御部である。制御装置CLは、後記する定盤104の表面温度が空調空気と同一となるように制御する。なお、制御装置CLは、乾燥空気加熱部5以外の場所に設置されていてもよい。
環境試験室2の供給口2inには、ヒータ54及び蓄熱体55が複数セット設けられている。したがって、環境試験室2内へは、一定の温度に保たれた乾燥空気がほぼ均一に供給されるので、環境試験室2内の空気温度も均一化される。
ヒータ54の下流側に設けられる蓄熱体55は、空気の通路となる多数の孔部を備えた多孔通路部材によって構成される。蓄熱体55は、孔部を通過する空気の温度が自身の温度よりも高ければ、熱を吸収し、低ければ、熱を放出する。そのため、蓄熱体55は、温度が変動しにくいものが好ましく、通常は、熱容量が大きい材料、また熱伝導率がよい材料(例えば、銅やアルミニウム等の金属)を用いて構成される。したがって、蓄熱体55の孔部を通過して環境試験室2内に送気される乾燥空気の温度変動を効果的に抑制することができる。
<環境試験室の構成>
以下、図2乃至図5を参照して、本実施形態に係る環境試験室2の構成について説明する。
図2は、本実施形態に係る環境試験室2の概略構成を示す斜視図であり、斜め上後方向から見た環境試験室2の構成を示している。図3は、環境試験室2の概略構成を示す上面図であり、上方向から見た環境試験室2の構成を示している。図4は、環境試験室2の概略構成を示す側断面図であり、図3に示す環境試験室2をX1-X1線に沿って切断して得られる断面を、側面方向(矢印方向)から見たレイアウトを示している。図5は、環境試験室2の概略構成を示す背面図であり、後方向から見た環境試験室2の構成を示している。
図2に示すように、本実施形態に係る環境試験室2は、6面体状の形状を呈しており、供給口2inと、排出口2outと、流路部101と、設置部102と、カーテン103と、定盤104と、除振部材105と、整流板106と、を備えている。
供給口2inは、空調空気が供給される開口部である。供給口2inは、6面体状の形状を呈する環境試験室2における任意の面の全面に設けられている。供給口2inには、ほぼ均一な所定風速でかつほぼ均一な所定温度の空調空気が供給される。供給口2inには、供給口2inを通って流路部101の外部から内部に流入する空調空気から異物を除去するためのフィルタが設置されている。排出口2outは、空調空気が排出される開口部である。排出口2outは、環境試験室2における供給口2inに対向する面の全面に配置されている。排出口2outには、排出口2outを通って流路部101の外部から内部に空調空気が逆流して侵入することを防止するためのフィルタが設置されている。流路部101は、環境試験室2の内部の空調空気が通る部位である。流路部101は、供給口2inと排出口2outとの間に配置されている。設置部102は、光学測定の図示せぬ測定対象物(試験対象)やレーザー干渉計等の光学測定機器が設置される場所である。設置部102は、流路部101の中央付近に配置されている。
カーテン103は、設置部102が設けられている空間(以下、「測定対象空間」と称する)とその外側の空間との間を仕切るとともに、流路部101内を流れる空調空気の気流を整流する整流部材である。ここでは、整流部材がカーテン103で構成されているものとして説明する。ただし、整流部材は、カーテン103の代わりに、板状の物品で構成されていてもよい。本実施形態では、カーテン103は、設置部102の両横に1つずつ、合計2つ配置されている。カーテン103は、奥行き方向に延在するように、横方向において流路部101の側壁面101sと設置部102との間に配置されている。
カーテン103は、天井面101t(図5参照)から図示せぬカーテンレールで移動可能に吊り下げられており、矢印A103の方向に展開及び収納ができる構成になっている。カーテン103は、好ましくは、紐等の図示せぬ部材で流路部101の天井面101t(図5参照)や床面101b(図5参照)の任意の箇所に固定することができる構造になっているとよい。環境試験室2は、カーテン103が矢印A103の方向に展開及び収納が可能な構成になっているため、設置部102への測定対象物(図示せず)や光学測定機器(図示せず)の設置作業を容易に行うことができる。
カーテン103は、好ましくは、素材として、鏡面反射面F11と拡散反射面F12とを有する放射断熱材が用いられているとよい。鏡面反射面F11は、鏡面反射機能(つまり、鏡のように光を高効率に反射する機能)を有する面である。拡散反射面F12は、拡散反射機能(つまり、拡散させながら光を反射する機能)を有する面である。
そして、カーテン103は、流路部101(環境試験室2)の側壁面101sとの対向面である外側の面が鏡面反射面F11に、設置されるとよい(図3参照)。これにより、本実施形態に係る環境試験室2は、側壁面101sから設置部102に設置された測定対象物や光学測定機器への放射熱の伝播を抑制することができる。このような環境試験室2は、カーテン103よりも内側の温度をほぼ同じにすることができる。そのため、環境試験室2は、設置部102に設置された測定対象物や光学測定機器の温度分布を小さな値に収束させ易くすることができる。その結果、環境試験室2は、設置部102に設置された測定対象物や光学測定機器の温度分布を所望の温度範囲以内(例えば、±0.5℃以内、特に好ましくは±0.1℃以内)に収め易くすることができる。
また、カーテン103は、設置部102との対向面(流路部101(環境試験室2)の側壁面101sとの非対向面)である内側の面が拡散反射面F12となるように、設置されるとよい(図3参照)。これにより、本実施形態に係る環境試験室2は、例えば、設置部102でレーザー光を発する光学測定機器を使用する場合に、レーザー光がカーテン103で乱反射して測定に支障をきたすことを防止することができる。
本実施形態では、カーテン103の上端部と流路部101の天井面101t(図5参照)との間に、若干の隙間が設けられている。また、カーテン103の下端部と流路部101の床面101b(図5参照)との間に、若干の隙間が設けられている。これは、流路部101(環境試験室2)の天井面101tと床面101bに対するカーテン103の接触面積を小さくして、天井面101tと床面101bからカーテン103に伝わる熱伝導量をできるだけ低減するとともに、カーテン103の温度の変動を抑制するためである。
流路部101の側壁面101sとカーテン103は、供給口2inから排出口2outに向かって流れる空調空気の気流方向と平行になるように配置されている。このような本実施形態に係る環境試験室2は、任意の壁の全面を均一に空調空気を吹き出す供給口2inとし、流路部101の側壁面101sとカーテン103とで空調空気を整流する。これにより、供給口2inから環境試験室2内に供給された空調空気は、カーテン103で整流されて排出口2outに向かってほぼ真っ直ぐに進行し、排出口2outから循環流路6(図1参照)に排出される(矢印Aair参照)。このような本実施形態に係る環境試験室2は、測定対象物や光学測定機器への意図せぬ熱の伝達が発生して、測定対象物や光学測定機器の温度が変動しないように、空調空気の気流をコントロールすることができる。
定盤104は、表面を加熱冷却可能な台状の部材である。定盤104は、除振部材105を介して床に配置されている。定盤104の上の空間は、設置部102として利用される。定盤104は、放射断熱のために、できるだけ設置部102から床面101bが見えない構成であるとよい。そこで、定盤104は、好ましくは、設置部102の幅とほぼ等幅であるとよい。換言すると、設置部102は、定盤104の幅とほぼ等幅に設計されているとよい。定盤104は、例えば、0~50℃の間で表面温度を変更することができる構成になっている。前記した通り、制御装置CLは、定盤104の表面温度が空調空気と同一となるように制御する。これにより、制御装置CLは、設置部102に設置された測定対象物や光学測定機器が放射熱によって空気温度と違う温度になることを防止することができる。また、制御装置CLは、例えば測定対象空間内の温度分布を所望の温度範囲以内に収めることができる。
除振部材105は、振動を除去する台状の部材である。以下、除振部材105を「除振台」と称する場合がある。除振部材105は、定盤104の下に配置されており、定盤104が揺れないように床側から伝達される振動を除去している。
整流板106は、流路部101内を流れる空調空気の気流を整流する整流部材である。整流板106は、板状の部材で構成されており、定盤104と排出口2outとの間に配置されている。なお、整流板106の上面は、定盤104の上面と同一高さに配置されている。
また、図3及び図4に示すように、本実施形態に係る環境試験室2は、整流板107を備えている。整流板107は、整流板106と同様に、流路部101内を流れる空調空気の気流を整流する整流部材である。整流板107は、板状の部材で構成されており、定盤104と供給口2inとの間に配置されている。なお、整流板107の上面は、定盤104の上面と同一高さに配置されている。
また、図4及び図5に示すように、本実施形態に係る環境試験室2は、整流板108を備えている。整流板108は、整流板106,107と同様に、流路部101内を流れる空調空気の気流を整流する整流部材である。整流板108は、板状の部材で構成されており、流路部101の天井面101tと設置部102との間に配置されている。
以下、整流板106,107,108を区別する場合に、整流板106を「第1定盤用整流部材」と称し、整流板107を「第2定盤用整流部材」と称し、整流板108を「天井面用整流部材」と称する場合がある。
なお、整流板106(第1定盤用整流部材)は、好ましくは、排出口2outの開口面にヒンジで回動自在に取り付けられているとよい(図4参照)。このような環境試験室2は、測定対象物や光学測定機器の設置時に、矢印A106の方向に整流板106を回動させる(持ち上げる)ことで、設置部102の周囲に作業空間を形成することができる。そのため、環境試験室2は、設置部102への測定対象物や光学測定機器の設置作業を容易に行うことができる。また、環境試験室2は、光学機器の測定時に、矢印A106の逆方向に整流板106を回動させる(倒す)ことで、整流板106の上面を定盤104の上面と同一高さに配置することができる。これにより、環境試験室2は、排出口2out付近の空調空気の気流を整流して、気流の乱れを低減することができる。その結果、環境試験室2は、光学機器の測定に適した空間を容易に得ることができる。なお、整流板106(第1定盤用整流部材)は、排出口2outの開口面に対して取り外しと取り付けが自在な構成であってもよい。
また、整流板106(第1定盤用整流部材)は、好ましくは、定盤104に対して接触しないように配置されているとよい(図4参照)。このような環境試験室2は、整流板106の振動が定盤104に伝達することを抑制することができるため、光学機器の高精度な測定を行うことができる。なお、定盤104は、除振部材105によって振動が除去されている。
また、整流板106(第1定盤用整流部材)は、好ましくは、断熱材で構成されているとよい。特に好ましくは、整流板106(第1定盤用整流部材)は、下面に鏡面反射面F11を有し、上面に拡散反射面F12を有する、放射断熱材で構成されているとよい(図4参照)。このような環境試験室2は、整流板106の下面が鏡面反射面F11であるため、床面101b(図4参照)から設置部102に置かれた測定対象物への放射熱の伝播を抑制することができる。そのため、環境試験室2は、設置部102に設置された測定対象物や光学測定機器の温度分布を小さな値に収束させ易くすることができる。また、環境試験室2は、例えば、設置部102でレーザー光を発する光学測定機器を使用する場合に、整流板106の上面が拡散反射面F12であるため、レーザー光が整流板106で乱反射して測定に支障をきたすことを防止することができる。
また、整流板107(第2定盤用整流部材)は、好ましくは、供給口2inの開口面にヒンジで回動自在に取り付けられているとよい(図4参照)。このような環境試験室2は、測定対象物や光学測定機器の設置時に、矢印A107の方向に整流板107を回動させることで、設置部102の周囲に作業空間を形成することができる。そのため、環境試験室2は、設置部102への測定対象物や光学測定機器の設置作業を容易に行うことができる。また、環境試験室2は、光学機器の測定時に、矢印A107の逆方向に整流板107を回動させる(倒す)ことで、整流板107の上面を定盤104の上面と同一高さに配置することができる。これにより、環境試験室2は、供給口2in付近の空調空気の気流を整流して、気流の乱れを低減することができる。その結果、環境試験室2は、光学機器の測定に適した空間を容易に得ることができる。なお、整流板107(第2定盤用整流部材)は、供給口2inの開口面に対して取り外しと取り付けが自在な構成であってもよい。
また、整流板107(第2定盤用整流部材)は、好ましくは、定盤104に対して接触しないように配置されているとよい(図4参照)。このような環境試験室2は、整流板107の振動が定盤104に伝達しないようにすることができるため、光学機器の高精度な測定を行うことができる。
また、整流板107(第2定盤用整流部材)は、好ましくは、断熱材で構成されているとよい。特に好ましくは、整流板107(第2定盤用整流部材)は、下面に鏡面反射面F11を有し、上面に拡散反射面F12を有する、放射断熱材で構成されているとよい(図4参照)。このような環境試験室2は、床面101b(図4参照)から設置部102に置かれた測定対象物への放射熱の伝播を抑制することができる。そのため、環境試験室2は、設置部102に設置された測定対象物や光学測定機器の温度分布を小さな値に収束させ易くすることができる。
また、整流板108(天井面用整流部材)は、好ましくは、断熱材で構成されているとよい。特に好ましくは、整流板108(天井面用整流部材)は、上面に鏡面反射面F11を有し、下面に拡散反射面F12を有する、放射断熱材で構成されているとよい(図4参照)。このような環境試験室2は、天井面101t(図4参照)から設置部102に置かれた測定対象物への放射熱の伝播を抑制することができる。そのため、環境試験室2は、設置部102に設置された測定対象物や光学測定機器の温度分布を小さな値に収束させ易くすることができる。
係る構成において、作業者は、光学機器の測定を行う場合に、まず、測定対象物や光学測定機器を設置部102に搬入する。次に、作業者は、測定対象物や光学測定機器を設置部102に設置して、空気調和システム1を作動させる。このとき、制御装置CLは、定盤104の表面温度が空調空気と同一となるように定盤104を制御する。
<環境試験室における熱伝導量と熱伝達量と放射熱量の関係>
以下、図6を参照して、環境試験室2における熱伝導量と熱伝達量と放射熱量の関係について説明する。図6は、環境試験室2における熱伝導量と熱伝達量と放射熱量の関係を示す説明図である。
図6は、定盤104の代わりに、床面101bの上に防振架台stを配置し、その防振架台stの上に測定対象物としての物体mを設置した状態を示している。図6は、物体mの温度Tmが周囲の温度よりも低い場合において、熱伝導量Qcondと熱伝達量Qhtと放射熱量Qrが周囲から物体m側に伝わることを示している。ただし、物体mの温度Tmが周囲の温度よりも高い場合は、これらの熱量は、逆に物体m側から周囲に伝わる。熱伝導量Qcondは、物体mに接触している防振架台stを介して地中等から熱伝導で物体m側に伝わる熱量(又は、物体mに接触している防振架台stを介して物体mから地中等に伝わる熱量)を表している。熱伝達量Qhtは、空調空気から熱伝達で物体mに伝わる熱量(又は、物体mから熱伝達で空調空気に伝わる熱量)を表している。放射熱量Qrは、物体mの周囲(例えば、天井付近に配置された整流板108(図5参照)や、物体mの側面側に配置されたカーテン103(図5参照)、床面101b等の壁面)から放射される熱量(又は、物体mから周囲に放射される熱量)を表している。
なお、物体mの温度Tmに対する熱伝導量Qcondの影響については、物体mが設置された台を流路部101を流れる空調空気に曝して熱量を空調空気に放出する(又は、熱量を空調空気から取り込む)ことで、また、台を防振架台stから定盤104に変更して定盤104を作動させて定盤104の温度制御を行うことで、排除することができる。
本実施形態に係る環境試験室2では、以下に説明するように、整流板108から放射される放射熱の熱量とカーテン103から放射される放射熱の熱量がほぼゼロになる。そのため、考慮すべき放射熱の熱量としては、床面101bから放射される放射熱の熱量のみが残存する。例えば、放射熱量Qrは、放射される壁面とその周囲との温度差に応じて変動し、壁面とその周囲との温度差がゼロである場合はゼロになる。そして、環境試験室2は、天井付近に配置された整流板108を流路部101を流れる空調空気に曝して熱量を空調空気に放出する(又は、熱量を空調空気から取り込む)ことで、整流板108と空調空気との温度差をほぼゼロにすることができる。これにより、環境試験室2は、整流板108から放射される放射熱の熱量をほぼゼロにすることができる。また、環境試験室2は、物体mの側面側に配置されたカーテン103を流路部101を流れる空調空気に曝して熱量を空調空気に放出する(又は、熱量を空調空気から取り込む)ことで、カーテン103と空調空気との温度差をほぼゼロにすることができる。これにより、環境試験室2は、カーテン103から放射される放射熱の熱量をほぼゼロにすることができる。したがって、本実施形態に係る環境試験室2では、考慮すべき放射熱の熱量(つまり、放射熱量Qr)としては、床面101bから放射される放射熱の熱量のみが残存する。
なお、公知のシュテファン・ボルツマンの法則によれば、熱輻射により黒体から放出されるエネルギー(つまり、放射熱量Qr)は熱力学温度の4乗に比例することが知られている。このような放射熱量Qrは、値が比較的大きく変化し易い。そのため、好適な試験を行うためには、放射熱量Qrを好適に制御することが重要である。
ここで、図7Aと図7Bを参照して、熱伝達量Qhtと放射熱量Qrの関係について説明する。例えば、図7Aに示すように、空調空気の温度Taと物体mの温度Tmと壁面の温度Twallとの関係が「Ta<Tm<Twall」であったとする。この場合に、物体mは、熱伝達量Qhtを空調空気に放出するとともに、周囲の壁面から放射熱量Qrを取り込む。逆に、図7Bに示すように、空調空気の温度Taと物体mの温度Tmと壁面の温度Twallとの関係が「Twall<Tm<Ta」であったとする。この場合に、物体mは、周囲の壁面から熱伝達量Qhtを取り込むとともに、放射熱量Qrを空調空気に放出する。このように、熱伝達量Qhtと放射熱量Qrの関係は、空調空気の温度Taと物体mの温度Tmと壁面の温度Twallの各値によって変動する。
なお、壁面の温度Twallは、天井面101tの温度Twall(t)と側壁面101sの温度Twall(s)と床面101bの温度Twall(b)とを平均化した温度である。ただし、本実施形態では、以下に説明するように、壁面の温度Twallについては、天井面101tの温度Twall(t)と側壁面101sの温度Twall(s)とを成分から除外することができるため、壁面の温度Twallの値は、床面101bの温度Twall(b)の値と同じになる。例えば、本実施形態に係る環境試験室2は、天井面101tと物体mとの間に整流板108(図5参照)が配置されており、整流板108を流路部101を流れる空調空気に曝すことで、整流板108と空調空気との温度差をほぼゼロにすることができる。そのため、本実施形態では、壁面の温度Twallについては、天井面101tの温度Twall(t)を成分から除外することができる。また、本実施形態に係る環境試験室2は、側壁面101sと物体mとの間にカーテン103(図5参照)が配置されており、カーテン103を流路部101を流れる空調空気に曝すことで、カーテン103と空調空気との温度差をほぼゼロにすることができる。そのため、本実施形態では、壁面の温度Twallについては、側壁面101sの温度Twall(s)を成分から除外することができる。したがって、本実施形態では、壁面の温度Twallの値は、床面101bの温度Twall(b)の値と同じになる。このような環境試験室2は、物体mの温度Tmに対する天井面101tの温度Twall(t)の影響と側壁面101sの温度Twall(s)の影響を無くすことができる。
ところで、物体mの局所熱伝達率hは物体mのサイズに応じて変化する。そして、物体mと空気の温度差Tm-Taと壁面と空調空気の温度差Twall-Taとの関係は、物体mの局所熱伝達率hに応じて変化する。図8は、物体mのサイズを説明するための概略図である。図9は、物体mと空気の温度差Tm-Taと壁面と空調空気の温度差Twall-Taとの関係を示すグラフ図である。
図8に示す例では、仮想的に物体mが平板として構成されていて、そのサイズがLとなっている。図9は、横軸を平板の先端からの距離L[m](つまり、物体mのサイズ)とし、右側の縦軸を平板の局所熱伝達率h[W/m℃]とし、左側の縦軸を物体mと空気の温度差Tm-Ta[℃]としている。
図9は、平板の先端からの距離L[m](つまり、物体mのサイズ)に応じた平板の局所熱伝達率hを点線で示している。各距離Lにおける平板の局所熱伝達率hの値は右側の縦軸の値に対応している。図9から明らかなように、平板(物体m)の局所熱伝達率hは、距離Lが大きくなるほど小さくなる。
平板(物体m)の局所熱伝達率hが小さくなると、空調空気と物体mとの間で行われる熱伝達の効率が低下する。その結果、熱伝達量Qhtが物体mの温度Tmに与える影響が低下する。そのため、熱伝達量Qhtと放射熱量Qrのバランスが変わり、物体mの温度Tmが変化する。例えば、仮に局所熱伝達率hが小さいときに、局所熱伝達率hが大きいときと同じ値の熱伝達量Qhtの伝達が空調空気と物体mとの間で行われたとする。この場合に、物体mと空気の温度差Tm-Taは、局所熱伝達率hが大きいときよりも増加する。一方、放射熱量Qrもシュテファン・ボルツマンの法則に従い物体温度Tmと壁面の温度Twの温度の乖離が大きいほど大きくなる。熱伝導による伝熱を無視すると、物体の温度Tmは熱伝達量Qhtと放射熱量Qrが等しくなる点で安定するため、仮に局所熱伝達率hが小さいときに、物体mの温度Tmは、局所熱伝達率hが大きいときよりも壁面の温度Twallに近い温度に変化する。したがって、熱伝達量Qhtと放射熱量Qrの関係は、局所熱伝達率hが変化することによってバランスが変化する。しかも、局所熱伝達率hは平板(物体m)のサイズに応じて変化するため、熱伝達量Qhtと放射熱量Qrの関係は、平板(物体m)のサイズに応じてバランスが変化する。
また、図9は、壁面と空調空気の温度差Twall-Taを5段階で変化させた場合の、平板の先端からの距離L[m](つまり、物体mのサイズ)に応じた物体mと空気の温度差Tm-Taの測定結果を、線L1,L2,L3,L4,L5で示している。図9に示す各測定結果は、風速uが0.4[m/s]で、空調空気の温度Taが23.5[℃]で、物体mの放射率δmが0.1で、形態係数Fが0.4である環境下において測定されたものである。線L1,L2,L3,L4,L5は、それぞれ、壁面と空調空気の温度差Twall-Taが2℃、1℃、0.5℃、0.2℃、0.1℃である場合に測定されたものである。各距離Lにおける物体mと空気の温度差Tm-Taの値は左側の縦軸の値に対応している。図9から明らかなように、物体mと空気の温度差Tm-Taは、距離Lが大きくなるほど大きくなる。また、距離Lの増加に伴う物体mと空気の温度差Tm-Taの増加量は、壁面と空調空気の温度差Twall-Taが小さくなるほど小さくなる。空気温度Taは距離Lによらずほぼ一定であることから、物体の温度Tmは壁面と空調空気の温度差Twall-Taが小さいほど分布が小さくなる。
このような関係において、本実施形態に係る環境試験室2は、図10に示すように、床面101bの上に定盤104を配置し、その定盤104を作動させて定盤104の温度を空調空気の温度に変更する。これにより、環境試験室2は、空調空気の温度Taと物体mの温度Tmと壁面の温度Twallとの関係を「Ta≒Tm≒Twall」に設定する。図10は、環境試験室2の温度関係を示す説明図である。例えば、図10に示す例では、供給口2inから取り込まれる空調空気の温度Taが25℃で、排出口2outから排出される空気の温度が23℃で、天井面101tの温度が30℃で、床面101bの温度が20℃になっている。天井側の温度は、天井付近に配置された整流板108が流路部101を流れる空調空気に曝されることで、空調空気と同じ25℃になる。また、図示していないが、物体mの側面側の温度は、側面側に配置されたカーテン103が流路部101を流れる空調空気に曝されることで、空調空気と同じ25℃になる。そして、床面側の温度は、定盤104が作動されることで、空調空気と同じ25℃になる。このように、環境試験室2は、空調空気の温度Taと物体mの温度Tmと壁面の温度Twallとの関係を「Ta≒Tm≒Twall」に設定することで、物体の形状やサイズによって局所熱伝達率hが変化しても、物体mの温度Tmの変化量を小さくできる。このような環境試験室2は、物体の温度分布を小さくできる。
<本実施形態に係る環境試験室の主な特徴>
以下、本実施形態に係る環境試験室2の主な特徴について説明する。
(1)本実施形態に係る環境試験室2は、供給口2inと、排出口2outと、流路部101と、設置部102と、カーテン103(整流部材)と、定盤104と、を備えている。流路部101の側壁面101sとカーテン103は、供給口2inから排出口2outに向かって流れる空調空気の気流方向と平行になるように配置されている。定盤104は、床に配置されている。
このような本実施形態に係る環境試験室2は、定盤104を作動させる(つまり、定盤104の温度制御を行う)ことで、床面等から放射される放射熱の影響を低減することができる。
(2)本実施形態に係る環境試験室2は、定盤104の表面温度及び空調空気の風速を制御する制御装置CL(制御部)を備えている。制御装置CLは、定盤104の表面温度が空調空気と同一となるように制御する。
このような本実施形態に係る環境試験室2は、定盤104を作動させる(つまり、定盤104の温度制御を行う)ことで、設置部102の空間全体の温度分布を所望の温度範囲以内に収め易くすることができる。特に本実施形態に係る環境試験室2は、光学機器の測定の開始前又は開始直後に定盤104を作動させることで、設置部102の空間全体の温度分布を所望の温度範囲以内に収めることができる。
(3)本実施形態に係る環境試験室2は、定盤104の下に振動を除去する除振部材105を備えている。
このような本実施形態に係る環境試験室2は、定盤104が揺れないため、光学測定の測定対象物(試験対象)やレーザー干渉計等の光学測定機器を静止させ続けることができる。その結果、本実施形態に係る環境試験室2は、光学機器の高精度な測定を行うことができる。
(4)本実施形態に係る環境試験室2は、定盤104と排出口2outとの間に、上面が定盤104の上面と同一高さの整流板106(第1定盤用整流部材)を備えている。
このような本実施形態に係る環境試験室2は、排出口2out付近の空調空気の気流を整流して、気流の乱れを低減することができるため、光学機器の高精度な測定を行うことができる。
(5)本実施形態に係る環境試験室2は、整流板106(第1定盤用整流部材)は、排出口2outの開口面に回動自在に取り付けられている。
このような本実施形態に係る環境試験室2は、測定対象物や光学測定機器の設置時に、整流板106を持ち上げることで、設置部102の周囲に作業空間を形成することができる。そのため、本実施形態に係る環境試験室2は、設置部102への測定対象物や光学測定機器の設置作業を容易に行うことができる。また、本実施形態に係る環境試験室2は、光学機器の測定時に、整流板106を倒すことで、光学機器の測定に適した空間を容易に得ることができる。
(6)本実施形態に係る環境試験室2は、整流板106(第1定盤用整流部材)は、定盤104に対して接触しないように配置されている。
このような本実施形態に係る環境試験室2は、整流板106の振動が定盤104に伝達しないようにすることができるため、光学機器の高精度な測定を行うことができる。
(7)本実施形態に係る環境試験室2は、定盤104と供給口2inとの間に、上面が定盤104の上面と同一高さの整流板107(第2定盤用整流部材)を備えている。
このような本実施形態に係る環境試験室2は、供給口2in付近の空調空気の気流を整流して、気流の乱れを低減することができるため、光学機器の高精度な測定を行うことができる。
(8)本実施形態に係る環境試験室2は、整流板107(第2定盤用整流部材)は、供給口2inの開口面に回動自在に取り付けられている。
このような本実施形態に係る環境試験室2は、測定対象物や光学測定機器の設置時に、整流板107を持ち上げることで、設置部102の周囲に作業空間を形成することができる。そのため、本実施形態に係る環境試験室2は、設置部102への測定対象物や光学測定機器の設置作業を容易に行うことができる。また、本実施形態に係る環境試験室2は、光学機器の測定時に、整流板107を倒すことで、光学機器の測定に適した空間を容易に得ることができる。
(9)本実施形態に係る環境試験室2は、整流板107(第2定盤用整流部材)は、定盤104に対して接触しないように配置されている。
このような本実施形態に係る環境試験室2は、整流板107の振動が定盤104に伝達しないようにすることができるため、光学機器の高精度な測定を行うことができる。
(10)本実施形態に係る環境試験室2は、
流路部101の天井面101tと設置部102との間に配置され、空調空気の気流を整流する1乃至複数枚の整流板108(天井面用整流部材)を備えている。
このような本実施形態に係る環境試験室2は、天井付近の空調空気の気流を整流して、気流の乱れを低減することができるため、光学機器の高精度な測定を行うことができる。
以上の通り、本実施形態1に係る環境試験室2によれば、床面等から放射される放射熱の影響を低減することができる。
[実施形態2]
実施形態1に係る環境試験室2(図3参照)は、流路部101の側壁面101sと設置部102との間に1枚のカーテン103(整流部材)が配置された構成になっている。
これに対し、本実施形態2では、流路部101の側壁面101sと設置部102との間に2枚以上のカーテン103(整流部材)が配置されている構成の環境試験室2Aを提供する。
以下、図11及び図12を参照して、本実施形態2に係る環境試験室2Aの構成について説明する。図11は、本実施形態2に係る環境試験室2Aの概略構成を示す上面図である。図12は、環境試験室2Aにおける流路部101の側壁面101s付近の温度分布図である。
図11に示すように、本実施形態2に係る環境試験室2Aは、実施形態1に係る環境試験室2(図3参照)と比較すると、流路部101の側壁面101sと設置部102との間に2枚のカーテン103a,103bが配置されている点で相違している。図11に示す例では、流路部101の側壁面101sに近い側にカーテン103bが配置され、設置部102に近い側にカーテン103aが配置されている。なお、カーテン103の枚数は、2枚に限らず、3枚以上であってもよい。
図11に示すように、本実施形態2に係る環境試験室2Aでは、流路部101の側壁面101sの温度により、側壁面101s付近に設置部102よりも比較的低温になっている温度分布領域Td2aが形成される。その温度分布領域Td2aの影響で、カーテン103bよりも内側部分で温度が変化する。しかしながら、温度分布領域Td2aの影響は、カーテン103bでほぼ遮断することができるため、カーテン103aよりも内側部分では温度が変化しない。このような本実施形態2に係る環境試験室2Aは、実施形態1に係る環境試験室2よりも光学機器の測定に適した環境を提供することができる。
以上の通り、本実施形態2に係る環境試験室2Aによれば、実施形態1に係る環境試験室2と同様に、床面等から放射される放射熱の影響を低減することができる。
しかも、本実施形態2に係る環境試験室2Aによれば、流路部101の側壁面101sと設置部102との間に2枚以上のカーテン103(整流部材)が配置されている。そのため、本実施形態2に係る環境試験室2Aは、流路部101の側壁面101sの温度によって生じる温度分布領域Td2aの影響をカーテン103bでほぼ遮断することができる。このような本実施形態2に係る環境試験室2Aは、実施形態1に係る環境試験室2に比べて、さらに光学機器の測定に適した環境を提供することができる。
[実施形態3]
実施形態1に係る環境試験室2(図3参照)は、設置部102と排出口2outとの間に流路部101しかなく、排出口2outが設置部102に直接対向する構成になっている。そのため、実施形態1に係る環境試験室2は、排出口2outに設置されているフィルタから放射されて流路部101の内部に侵入する放射熱が設置部102に到達する可能性がある。
これに対して、本実施形態3では、設置部102と排出口2outとの間にラビリンス機構111を設けた環境試験室2Bを提供する。
以下、図13及び図14を参照して、本実施形態3に係る環境試験室2Bの構成について説明する。図13は、本実施形態3に係る環境試験室2Bの概略構成を示す上面図である。図14は、環境試験室2Bの概略構成を示す側断面図であり、図13に示す環境試験室2BをX2-X2線に沿って切断して得られる断面を、側面方向(矢印方向)から見たレイアウトを示している。
本実施形態3に係る環境試験室2Bは、実施形態1に係る環境試験室2(図3参照)と比較すると、整流板106(図3参照)が削除されている点、及び、設置部102と排出口2outの間にラビリンス機構111を備えている点で相違している。
ラビリンス機構111は、空調空気の気流を隘路112に導く機構である。本実施形態3に係る環境試験室2Bは、排出口2outに設置されているフィルタから放射されて流路部101の内部に侵入する放射熱をラビリンス機構111で遮断して設置部102に到達することを防止することができる。このような本実施形態3に係る環境試験室2Bは、実施形態1に係る環境試験室2よりも光学機器の測定に適した環境を提供することができる。
以上の通り、本実施形態3に係る環境試験室2Bによれば、実施形態1に係る環境試験室2と同様に、床面等から放射される放射熱の影響を低減することができる。
しかも、本実施形態3に係る環境試験室2Bによれば、排出口2outに設置されているフィルタから放射されて流路部101の内部に侵入する放射熱をラビリンス機構111で遮断して設置部102に到達することを防止することができる。このような本実施形態3に係る環境試験室2Bは、実施形態1に係る環境試験室2に比べて、さらに光学機器の測定に適した環境を提供することができる。
[実施形態4]
測定対象物や光学測定機器は、比較的重い物品である。そのため、環境試験室2は、測定対象物や光学測定機器を設置部102に設置する際に、クレーンを用いて設置作業を行うことが望まれる。しかしながら、実施形態1に係る環境試験室2(図5参照)は、床面101bの上に除振部材105と定盤104とを配置した構成になっている。このような実施形態1に係る環境試験室2は、床面101bと定盤104の上面との間に段差を有している。そのため、実施形態1に係る環境試験室2は、クレーンで測定対象物や光学測定機器を吊り下げて設置部102に搬入する際に、これらを定盤104に衝突させてしまう可能性がある。したがって、実施形態1に係る環境試験室2は、クレーンを用いて設置作業を行う場合に、クレーンの慎重な操作を作業者に強いる構成になっている。
これに対し、本実施形態4では、クレーンで測定対象物や光学測定機器を吊り下げて設置部102に搬入する際に、これらを定盤104に衝突させ難い構成になっている環境試験室2Cを提供する。
以下、図15乃至図18を参照して、本実施形態4に係る環境試験室2Cの構成について説明する。図15は、本実施形態4に係る環境試験室2Cの概略構成を示す背面図である。図16は、本実施形態4で用いる蛇腹式テント110(テント状整流部材)の説明図である。図17は、環境試験室2Cの概略構成を示す上面図である。図18は、環境試験室2Cの概略構成を示す側断面図である。
図15、図17、及び図18に示すように、本実施形態4に係る環境試験室2Cは、実施形態1に係る環境試験室2(図5参照)と比較すると、以下の点で相違している。
(1)本実施形態4に係る環境試験室2Cは、地中に掘り込まれた収容溝113が床に形成されていて、その収容溝113に除振部材105と定盤104を収容している。
(2)本実施形態4に係る環境試験室2Cは、設置部102の周囲を囲む蛇腹式テント110(図16参照)を有するとともに、天井にクレーン114(図15参照)を有している。
定盤104は、定盤104の上面が床面101bと同一高さになるように、収容溝113の内部に配置されている。定盤104の下には、除振部材105が配置されている。定盤104の側壁と収容溝113の側壁との間には、離間距離W104の隙間が設けられている。したがって、定盤104は、収容溝113に対して接触しないように配置されている。なお、環境試験室2Cは、定盤104の側壁と収容溝113の側壁との間に隙間があるため、測定対象物や光学測定機器の設置時に、その隙間を埋めるように、定盤104と収容溝113との間に橋115を設置するようにしてもよい。
蛇腹式テント110(図16参照)は、蛇腹状の骨組みと、骨組みに支持された布材と、を有するテント状整流部材である。蛇腹式テント110は、蛇腹状の骨組みの伸びる方向に展開及び収納が自在で、かつ、空調空気の気流を整流する機能を有している。本実施形態4に係る環境試験室2Cは、蛇腹式テント110を収納することで、設置部102の周囲に比較的広い空間を形成することができるため、測定対象物や光学測定機器の設置作業を容易化することができる。また、本実施形態4に係る環境試験室2Cは、蛇腹式テント110を展開することで、光学機器の測定に適した環境を容易に形成することができる。
なお、蛇腹式テント110の布材は、好ましくは、外側の面に鏡面反射面F11を有し、内側の面に拡散反射面F12を有する、放射断熱材で構成されているとよい。このような環境試験室2Cは、蛇腹式テント110の外部から内部への熱伝達を抑制することができる。そのため、環境試験室2Cは、測定対象空間内の温度分布を小さな値に収束させ易くすることができる。
クレーン114(図15参照)は、光学測定の測定対象物を吊り下げて搬送する搬送機構である。クレーン114は、収容溝113の上を跨ぐように立設された門型構造物114aと、門型構造物114aから吊り下げられたフック部114bと、を有している。フック部114bは、門型構造物114aの延在方向(図15における左右方向)への移動や、上下方向への移動が自在な構成になっている。門型構造物114aは、好ましくは、奥行き方向(図15の紙面に対して垂直な方向)に移動可能な構成になっているとよい。
本実施形態では、環境試験室2Cは、側壁面101sに入口101inを備えており、その内側にクレーン114が配置されている。環境試験室2Cの両側の側壁面101sと設置部102との間には、2つのカーテン103が配置されている。カーテン103は、外側の面が鏡面反射面F11となり、内側の面が拡散反射面F12となるように、設置されている。クレーン114の門型構造物114aの脚部分は、環境試験室2Cの側壁面101sとカーテン103の外側の面との間に配置されている。また、環境試験室2Cの天井面101tとクレーン114の門型構造物114aの天井部分との間には、整流板108が配置されている。整流板108は、下面が鏡面反射面F11となり、上面が拡散反射面F12となるように、設置されている。蛇腹式テント110は、クレーン114の内側で、かつ、カーテン103の内側の面よりも内側の位置で展開できるように配置される。
作業者は、光学機器の測定を行う場合に、まず、蛇腹式テント110を収納状態にして、クレーン114で測定対象物や光学測定機器を吊り下げて設置部102に搬入する。次に、作業者は、測定対象物や光学測定機器を設置部102に降ろして設置し、蛇腹式テント110を展開状態にして、空気調和システム1を作動させる。このとき、制御装置CLは、定盤104の表面温度が空調空気と同一となるように定盤104を制御する。
本実施形態4に係る環境試験室2Cは、床面101bと定盤104の上面との間に段差を有していない。そのため、環境試験室2Cは、クレーン114で測定対象物や光学測定機器を吊り下げて設置部102に搬入する際に、これらを定盤104に衝突させ難くすることができる。したがって、環境試験室2Cは、クレーン114を用いて設置作業を行う場合に、クレーン114の慎重な操作を作業者に強いることがない。そのため、環境試験室2Cは、設置部102への測定対象物や光学測定機器の設置作業を容易に行うことができる。
なお、図17及び図18に示すように、本実施形態では、整流板107(図3及び図4参照)が削除されており、その代わりに、定盤104が排出口2outよりも供給口2inに近づけて配置されている。また、整流板106が実施形態1のものよりも供給口2inの方向に長さを長くした(延長した)構成になっている。このような本実施形態4に係る環境試験室2Cは、供給口2inから流路部101内に流入した空調空気を定盤104で直ちに温度調節することができる。そのため、環境試験室2Cは、実施形態1に係る環境試験室2に比べて、さらに光学機器の測定に適した環境を提供することができる。
以上の通り、本実施形態4に係る環境試験室2Cによれば、実施形態1に係る環境試験室2と同様に、床面等から放射される放射熱の影響を低減することができる。
しかも、本実施形態4に係る環境試験室2Cによれば、床に収容溝113が形成されていて、その収容溝113に除振部材105と定盤104を収容している。そのため、本実施形態4に係る環境試験室2Cは、実施形態1に係る環境試験室2に比べて、クレーン114で測定対象物や光学測定機器を吊り下げて設置部102に搬入する際に、これらを定盤104に衝突させ難くすることができる。したがって、本実施形態4に係る環境試験室2Cは、クレーン114を用いて設置作業を行う場合に、クレーン114の慎重な操作を作業者に強いることがない。そのため、本実施形態4に係る環境試験室2Cは、実施形態1に係る環境試験室2に比べて、設置部102への測定対象物や光学測定機器の設置作業を容易に行うことができる。
本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前記した実施形態は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、実施形態の構成の一部を他の構成に置き換えることが可能であり、また、実施形態の構成に他の構成を加えることも可能である。また、各構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
例えば、実施形態4に係る環境試験室2Cは、図19に示す環境試験室2Dのように変形することができる。環境試験室2Dは、蛇腹式テント110(図15参照)の代わりに、カーテン109を備えている。カーテン109は、流路部101の天井面101tと設置部102との間に配置され、空調空気の気流を整流する天井面用整流部材である。カーテン109は、クレーン114の移動(矢印A114参照)に伴って移動する構成になっている。
このような環境試験室2Dは、天井面用整流部材としてのカーテン109を備えるため、さらに光学機器の測定に適した環境を提供することができる。なお、カーテン109の布材は、好ましくは、上面に鏡面反射面F11を有し、下面に拡散反射面F12を有する、放射断熱材で構成されているとよい。このような環境試験室2Dは、カーテン109の上方から下方への熱伝達を抑制することができる。そのため、環境試験室2Dは、測定対象空間内の温度分布を小さな値に収束させ易くすることができる。
また、例えば、実施形態4に係る環境試験室2Cは、図20乃至図22に示す環境試験室2Eのように変形することができる。図20は、この変形例に係る環境試験室2Eの概略構成を示す背面図であり、後方向から見た環境試験室2Eの構成を示している。図21は、環境試験室Eの概略構成を示す上面図であり、上方向から見た環境試験室2Eの構成を示している。図22は、環境試験室Eの概略構成を示す側断面図であり、図21に示す環境試験室2EをX3-X3線に沿って切断して得られる断面を、側面方向(矢印方向)から見たレイアウトを示している。
図20乃至図22に示すように、この環境試験室2Eは、定盤104の上面の外周部分に、定盤104の上面の外方向に向かって突出する板部材121を備えている。ここでは、板部材121は、定盤104の上面の外周部分に、ネジで固定されているものとして説明する。
板部材121は、設置部102側から収容溝113の内部が見えないように、収容溝113の上側を覆っている。つまり、板部材121は、設置部102側から収容溝113を隠蔽している。このような板部材121は、収容溝113の内部の溝底面と側壁面とから放射される放射熱を遮断して、放射熱量Qr(図20及び図22参照)が設置部102に到達することを抑制することができる。つまり、板部材121は、収容溝113の内部から設置部102に設置された測定対象物や光学測定機器への放射熱の伝播を抑制することができる。なお、板部材121は、好ましくは、熱伝導性に優れた金属材(例えば、アルミニウム合金等)で構成されているとよい。そして、板部材121は、熱伝導により定盤104と同じ温度(又はごく近い温度)を維持するとよい。また、板部材121は、好ましくは、下面に鏡面反射面F11を有し、上面に拡散反射面F12を有しているとよい。
図23A乃至図23Cに示すように、板部材121の形状は、内側部分よりも外側部の方が高くなるように構成されている。図23A乃至図23Cは、それぞれ、板部材121の部分断面図である。図23Aに示す例では、板部材121は、締結部分から斜め上方向に真っ直ぐに延びる形状を呈している。また、図23Bに示す例では、板部材121は、締結部分から斜め上方向に2段階に屈曲して延びる形状を呈している。また、図23Cに示す例では、板部材121は、締結部分から斜め上方向に湾曲して延びる形状を呈している。
図24に示すように、板部材121は、供給口2inの下端から床面101bまでの部分を隠す、目隠しとしても機能する。図24は、板部材121の説明図である。
板部材121は、例えば図25Aに示す構成になっている。図25Aは、定盤104の側面に沿って配置される板部材121の概略構成を示す斜視図である。図25Aに示す例では、板部材121は、比較的幅の広い平面状に形成された幅広部121aと、隣接して配置される板部材121に連結される連結部121bと、を有する構成になっている。連結部121bは、幅広部121aに対して段差を付けて平面状に形成されている。
板部材121は、例えば図25Bに示すように、定盤104の側面部分の上に配置される。図25Bは、定盤104の側面部分の上に配置される板部材121の配置例を示す斜視図である。図25Bに示すように、板部材121は、連結部121bが隣に配置された板部材121の幅広部121aの上に乗るように配置される。また、板部材121は、例えば図25Cに示すように、板部材121は、定盤104の角部分の上に配置される。図25Cは、定盤104の角部分の上に配置される板部材121の配置例を示す上面図である。図25Cに示す例では、板部材121は、矩形の平板状の角部121cと、角部121cに隣接して配置される隣接部121d,121eと、で構成されている。隣接部121d,121eは、角部121cに対向する部分が角部121cの辺の上又は辺の下に重なる構成になっている。
この変形例に係る環境試験室2Eは、以下の事項を考慮したものである。
水冷の定盤104は、測定対象物や光学測定機器の搬入時の利便性を向上させるために、収容溝113の中に設置する場合がある。収容溝113の中に設置した場合に、収容溝113の溝底面と側壁面とから放射される放射熱が測定対象物に到達する可能性がある。これを防止するために、この変形例に係る環境試験室2Eは、放射熱を遮断する放射断熱板として板部材121を定盤104の上面に取り付けることで、収容溝113の溝底面と側壁面とから放射される放射熱が測定対象物の設置部102に到達しないようにすることができる。
なお、定盤104に取り付ける板部材121は、好ましくは、定盤104に振動を伝えないようにするために、周囲の床や、壁、カーテンに接触しないようにするとよい。そして、板部材121は、周囲に接触することなく放射熱を遮断するために、定盤104の上面から斜め上方に伸びる形状を呈しているとよい。
また、板部材121は、供給口2inの下端から床面101bまでの部分を隠すために、外周部分(定盤104とは反対側の端辺部分)を、供給口2inの下端の高さより高い位置に配置した構成になっているとよい。
また、板部材121は、収容溝113の溝底面と側壁面とから放射される放射熱を効率よく断熱するために、収容溝113の溝底面と側壁面とに対向する下面に鏡面反射面F11を有しているとよい。また、板部材121は、レーザー光が板部材121で乱反射して測定に支障をきたすことを防止するために、上面に拡散反射面F12を有しているとよい。
また、板部材121は、熱伝導により定盤104と同じ温度(又はごく近い温度)を維持するとよい。また、板部材121は、定盤104と同じ温度(すなわち、空調空気と同じ温度)であることが望ましいので、熱伝導性のよい材質(例えばアルミニウム合金等)で構成されているとよい。
また、板部材121は、測定対象物や光学測定機器の搬入時の利便性を向上させるために、取り外し可能であるとよい。その際に、板部材121は、取り外しの利便性を考慮して、分割構造にしてもよい。その場合に、板部材121は、分割部分に隙間ができると放射熱の遮断性能が低下したいように、隙間を隠す形状にするとよい。
1 空気調和システム
2,2A,2B,2C,2D,2E 環境試験室
2in 供給口
2out 排出口
3 除湿部(除湿手段)
4 乾燥空気調温部(乾燥空気調温手段)
5 乾燥空気加熱部(乾燥空気加熱手段)
6 循環流路
11~14 バルブ
15 バイパスダクト
23 バルブ
30 デシカント空調機
31,34,37 クーラ
32,35,38 温度センサ
33,36,39 制御装置
301 デシカントロータ
302,303 送風機
304 ヒータ
40 冷却ダクト
41 送風機
42 クーラ(乾燥空気冷却手段)
43 チラー(冷媒冷却手段)
47 タンク
48 ヒータ(冷媒加熱手段)
49,63 温度センサ
61,62 制御装置
51,54 ヒータ
52,56 温度センサ
53,57 制御装置
55 蓄熱体
101 流路部
101b 床面
101t 天井面
101s 側壁面
101in 入口
102 設置部
103,103a,103b カーテン(整流部材)
104 定盤
105 除振部材
106 整流板(第1定盤用整流部材)
107 整流板(第2定盤用整流部材)
108 整流板(天井面用整流部材)
109 カーテン(天井面用整流部材)
110 蛇腹式テント(テント状整流部材)
111 ラビリンス機構
112 隘路
113 収容溝
114 クレーン
114a 門型構造物
114b フック部
115 橋
121 板部材
121a 幅広部
121b 連結部
121c 角部
121d,121e 隣接部
122 ネジ
CL 制御装置(制御部)
F11 鏡面反射面
F12 拡散反射面
W104 離間距離

Claims (21)

  1. 所定風速で所定温度の空調空気が供給される供給口と、
    前記供給口に対向配置され、前記空調空気が排出される排出口と、
    前記供給口と前記排出口との間に配置され、前記空調空気が通る流路部と、
    前記流路部の中央付近に配置され、光学測定の測定対象物が設置される設置部と、
    前記流路部の側壁面と前記設置部との間に配置され、前記空調空気の気流を整流する整流部材と、
    表面を加熱冷却可能な定盤と、を備え、
    前記流路部の側壁面と前記整流部材は、前記供給口から前記排出口に向かって流れる前記空調空気の気流方向と平行になるように配置されており、
    前記定盤は、床に配置されている
    ことを特徴とする環境試験室。
  2. 請求項1に記載の環境試験室において、
    前記定盤の表面温度及び前記空調空気の風速を制御する制御部を備え、
    前記制御部は、前記定盤の表面温度が前記空調空気と同一となるように制御する
    ことを特徴とする環境試験室。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の環境試験室において、
    前記定盤の下に振動を除去する除振部材を備える
    ことを特徴とする環境試験室。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の環境試験室において、
    前記定盤と前記排出口との間に、上面が前記定盤の上面と同一高さの第1定盤用整流部材を備える
    ことを特徴とする環境試験室。
  5. 請求項4に記載の環境試験室において、
    前記第1定盤用整流部材は、前記排出口の開口面に回動自在に取り付けられている
    ことを特徴とする環境試験室。
  6. 請求項4又は請求項5に記載の環境試験室において、
    前記第1定盤用整流部材は、前記定盤に対して接触しないように配置されている
    ことを特徴とする環境試験室。
  7. 請求項4乃至請求項6のいずれか一項に記載の環境試験室において、
    前記第1定盤用整流部材は、断熱材で構成されている
    ことを特徴とする環境試験室。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の環境試験室において、
    前記定盤と前記供給口との間に、上面が前記定盤の上面と同一高さの第2定盤用整流部材を備える
    ことを特徴とする環境試験室。
  9. 請求項8に記載の環境試験室において、
    前記第2定盤用整流部材は、前記供給口の開口面に回動自在に取り付けられている
    ことを特徴とする環境試験室。
  10. 請求項8又は請求項9に記載の環境試験室において、
    前記第2定盤用整流部材は、前記定盤に対して接触しないように配置されている
    ことを特徴とする環境試験室。
  11. 請求項8乃至請求項10のいずれか一項に記載の環境試験室において、
    前記第2定盤用整流部材は、断熱材で構成されている
    ことを特徴とする環境試験室。
  12. 請求項1乃至請求項11のいずれか一項に記載の環境試験室において、
    前記流路部の天井面と前記設置部との間に配置され、前記空調空気の気流を整流する1乃至複数枚の天井面用整流部材を備える
    ことを特徴とする環境試験室。
  13. 請求項1乃至請求項12のいずれか一項に記載の環境試験室において、
    前記整流部材は、展開及び収納が可能なカーテンで構成されている
    ことを特徴とする環境試験室。
  14. 請求項1乃至請求項13のいずれか一項に記載の環境試験室において、
    前記整流部材は、前記流路部の側壁面と前記設置部との間に2枚以上配置されている
    ことを特徴とする環境試験室。
  15. 請求項1乃至請求項14のいずれか一項に記載の環境試験室において、
    前記設置部と前記排出口の間に配置され、前記空調空気の気流を隘路に導くラビリンス機構を備える
    ことを特徴とする環境試験室。
  16. 請求項1乃至請求項15のいずれか一項に記載の環境試験室において、
    床には、前記定盤を収容する収容溝が形成されており、
    前記定盤は、前記定盤の上面が床面と同一高さになるように、前記収容溝の内部に配置されている
    ことを特徴とする環境試験室。
  17. 請求項16に記載の環境試験室において、
    前記定盤の上面の外周部分に、前記定盤の上面の外方向に向かって突出する板部材を備え、
    前記板部材は、内側部分よりも外側部の方が高くなるように構成されている
    ことを特徴とする環境試験室。
  18. 請求項1乃至請求項17のいずれか一項に記載の環境試験室において、
    前記定盤は、前記排出口よりも前記供給口に近づけて配置されている
    ことを特徴とする環境試験室。
  19. 請求項1乃至請求項18のいずれか一項に記載の環境試験室において、
    天井に、光学測定の測定対象物を吊り下げて搬送するクレーンを備える
    ことを特徴とする環境試験室。
  20. 請求項19に記載の環境試験室において、
    前記クレーンの移動に伴って移動する天井面用整流部材を備える
    ことを特徴とする環境試験室。
  21. 請求項1乃至請求項20のいずれか一項に記載の環境試験室と、
    前記環境試験室の排出口から排出された空調空気を前記環境試験室の供給口に戻す循環流路と、
    前記循環流路に設けられ、前記空調空気を送風する送風機と、
    前記循環流路に設けられ、前記空調空気を加熱するヒータと、
    前記環境試験室の供給口付近に設けられ、前記空調空気を予め設定された設定空気温度まで加熱する蓄熱体と、を備える
    ことを特徴とする空気調和システム。
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