JP2019074278A - デシカント空調機 - Google Patents

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Abstract

【課題】過度な予冷を行わず、効率的な除湿を行うことが可能なデシカント空調機を提供する。【解決手段】処理側の空気の水分を吸着して除湿し、再生側を通過する空気に水分を放出するデシカントローターと、居室から送風される還気RAを加熱し再生入口側の空気を生成する再生加熱部と、外気OAを冷却し処理入口側の空気を生成する予冷部と、処理出口側の空気を再び冷却する再冷部と、再生入口側空気の温湿度を検出する再生入口温湿度検出部と、外気OAの温湿度を検出する外気温湿度検出部と、処理入口側空気の温湿度を検出する処理入口温湿度検出部と、再生入口温湿度検出部が検出した再生入口側空気の温度および外気温湿度検出部が検出した外気温湿度から予冷部の温度を算出する予冷温度算出部と、予冷温度算出部が算出した予冷部の温度および処理入口温湿度検出部が検出した処理入口側の空気の温度から予冷部の温度を調節する予冷空気温度調節部とを備える【選択図】図1

Description

本発明は、水分を吸収する材料を用いて通過する空気を除湿するデシカント空調機に関する。
従来、空調機として、水分を吸収する性質を持つデシカント材を用いて除湿し、吸収した水分をデシカント材から除去し、デシカント材を再生して、再び除湿に使用するデシカント空調機が開示されている(特許文献1)。デシカント材の再生には、温熱が必要であり、この温熱に熱源の排熱を利用することで省エネルギーを図ることが可能とされている。
特開2012−117683号公報 特開2013−094750号公報
宇田川光弘著、「パソコンによる空気調和計算法」、オーム社、1986年12月 "Energy Plus Documentation, Engineering Reference"U.S Department of Energy, September 26,2017,(URL=https://energyplus.net/sites/all/modules/custom/nrel_custom/pdfs/pdfs_v8.8.0/EngineeringReference.pdf)
図10は従来の一般的なデシカント空調機を示す。図11は従来の一般的なデシカント空調機における予冷温度が24度の場合と16度の場合の負荷の比較を示す。図12は従来の一般的なデシカント空調機における予冷温度が24度の場合と16度の場合の空気線図を示す。
図10に示す従来の一般的なデシカント空調機100は、まず、(1)居室から送風された還気RAをデシカント空調機100に取り入れ、デシカントローター101を通過させる前に、再生コイル102で加熱する。(2)再生コイル102で加熱された空気をデシカントローター101に通過させ、潜熱を除去し、排気EAとして排気ファン105によって送風する。
また、(3)外気OAをデシカント空調機100に取り入れ、吸気ファン106で送風し、予冷コイル103で冷却する。(4)予冷コイル103で冷却された空気をデシカントローター101で除湿する。(5)デシカントローター101で除湿された空気を再冷コイル104で冷却する。再冷コイル104で冷却された空気は、ファン等によって居室に給気SAとして送風される。
図12に示すように、従来のデシカント空調機1では、予冷コイル103の予冷温度を24℃(3)としても16℃(3’)としても、目標とする空気の状態(5)に制御することは可能である。
しかしながら、図11に示すように、予冷温度が16℃の場合は24℃の場合よりも処理負荷が11%も上昇する。すなわち、再生、予冷、再冷という過程を経て外気を処理するため、制御が複雑となり、適正に制御しないと無駄なエネルギーを消費してしまう場合があった。
本発明は、過度な予冷を行わず、効率的な除湿を行うことが可能なデシカント空調機を提供することを目的とする。
本発明にかかるデシカント空調機は、
処理側を通過する空気の水分を吸着して除湿し、再生側を通過する空気に水分を放出するデシカントローターと、
居室から送風される還気を加熱し前記デシカントローターの再生入口側の空気を生成する再生加熱部と、
外気を冷却し前記デシカントローターの処理入口側の空気を生成する予冷部と、
前記居室に送風される前に前記デシカントローターを通過した処理出口側の空気を再び冷却する再冷部と、
前記再生入口側の空気の温湿度を検出する再生入口温湿度検出部と、
外気の温湿度を検出する外気温湿度検出部と、
前記処理入口側の空気の温湿度を検出する処理入口温湿度検出部と、
前記再生入口温湿度検出部が検出した前記再生入口側の空気の温度および前記外気温湿度検出部が検出した外気の温湿度から前記予冷部の温度を算出する予冷温度算出部と、
前記予冷温度算出部が算出した前記予冷部の温度および前記処理入口温湿度検出部が検出した前記処理入口側の空気の温度から前記予冷部の温度を調節する予冷空気温度調節部と、
を備える
ことを特徴とする。
本発明にかかるデシカント空調機では、
前記予冷温度算出部は、
前記再生入口側の空気の温湿度を設定し、
外気の温湿度から前記処理入口側の空気の温湿度の条件を設定し、
前記再生入口側の空気の温湿度、前記処理入口側の空気の温湿度および前記デシカントローターのモデルから前記処理出口側の空気の温湿度を算出し、
前記処理出口側の空気の湿度が目標湿度より大きい場合、前記処理入口側の空気の温湿度の条件を所定の温度下げて再び設定し、
前記処理出口側の湿度が目標湿度以下の場合、少なくとも前記予冷部の温度を算出する
ことを特徴とする。
本発明にかかるデシカント空調機では、
前記予冷温度算出部は、
算出した前記予冷部の温度が外気露点温度以下か否かを判定し、
算出した前記予冷部の温度が外気露点温度以下の場合、前記予冷部は予冷温度の範囲を指定しない
ことを特徴とする。
本発明にかかるデシカント空調機では、
前記予冷温度算出部は、
算出した前記予冷部の温度が外気露点温度以下か否かを判定し、
算出した前記予冷部の温度が外気露点温度より高い場合、前記予冷部が露点温度以上の非除湿制御を行うように、予冷温度範囲を前記予冷空気温度調節器へ出力する
ことを特徴とする。
本発明にかかるデシカント空調機によれば、過度な予冷を行わず、効率的な除湿を行うことが可能となる。
本実施形態のデシカント空調機を示す。 本実施形態のデシカント空調機に用いられるデシカントローターの断面を示す。 第1実施形態のデシカント空調機の制御フローチャートを示す。 第1実施形態の除湿可能条件計算のフローチャートを示す。 第1実施形態のデシカント空調機の空気線図を示す。 第1実施形態のデシカント空調機における処理入口側空気条件を示す。 第1実施形態のデシカントローターのモデル式での変数を示す。 第1実施形態のデシカントローターの空気線図を示す。 第2実施形態のデシカント空調機の制御フローチャートを示す。 従来の一般的なデシカント空調機を示す。 従来の一般的なデシカント空調機における予冷温度が24度の場合と16度の場合の負荷の比較を示す。 従来の一般的なデシカント空調機における予冷温度が24度の場合と16度の場合の空気線図を示す。
以下、図面を参照して本発明にかかる一実施形態のデシカント空調機10を説明する。
図1は、本実施形態のデシカント空調機10を示す。
本実施形態のデシカント空調機10は、処理側を通過する空気の水分を吸着して除湿し、再生側を通過する空気に水分を放出するデシカントローター11と、居室から送風される還気RAを加熱しデシカントローター11の再生入口側の空気を生成する再生加熱部12と、外気OAを冷却しデシカントローター11の処理入口側の空気を生成する予冷部13と、居室に送風される前にデシカントローター11を通過した処理出口側の空気を再び冷却する再冷部14と、を少なくとも備える。また、デシカントローター11を通った還気RAを排気する際に使用可能な排気ファン15と、外気OAを吸気する際に使用可能な吸気ファン16と、を備えてもよい。
また、本実施形態のデシカント空調機10は、再生加熱部12を通過しデシカントローター11で再生される前の再生入口側の空気の温湿度を検出する再生入口温湿度検出部21と、外気OAの温湿度を検出する外気温湿度検出部22と、予冷部13を通過しデシカントローター11で処理される前の処理入口側の空気の温湿度を検出する処理入口温湿度検出部23と、再冷部14を通過する前の処理出口側の空気の温湿度を検出する処理出口温湿度検出部24と、再冷部14を通過した後の給気SAの温湿度を検出する再冷後温湿度検出部25と、を備える。
さらに、本実施形態のデシカント空調機10は、再生入口温湿度検出部21が検出した再生入口側の空気の温度および外気温湿度検出部22が検出した外気OAの温湿度から予冷部13の温度を算出する予冷温度算出部31と、再生入口温湿度検出部21が検出した再生入口側の空気の温度および再冷後温湿度検出部25が検出した給気SAの湿度から再生加熱部12および予冷部13の温度を調節する給気絶対湿度調節部32と、予冷温度算出部31が算出した予冷部13の温度および処理入口温湿度検出部23が検出した予冷後の処理入口側の空気の温度から予冷部13の温度を調節する予冷空気温度調節部33と、再冷後温湿度検出部25が検出した再冷後の外気OAの温度から再冷部14の温度を調節する給気温度調節部34と、を備える。
図2は、本実施形態のデシカント空調機10に用いられるデシカントローター11の断面を示す。
本実施形態のデシカントローター11は、本体11aと、本体11aを回転支持する回転軸11bと、を備え、本体11aは、回転軸11bに平行な筒状のセル11cと、セル11cに充填された吸着粉体11dと、セル11cの両端に設けられて、空気を通し、吸着粉体11dを通さない通気部材11eと、を有する。
デシカントローター11は、円柱状の本体11aが回転軸11bを中心として回転するように形成されている。円柱状の本体11aには、ハニカム状の多数のセル11cが形成されている。なお、セル11cの形状は、ハニカム状に限らず、コルゲート状の構造体でもよい。また、図2に示すデシカントローター11は、単なる一例であって、通常用いられている一般的なデシカントローターはもちろん、どのような構成であってもよい。
セル11cは、円柱状の本体11aを回転軸11b方向へ空気が通過するように、回転軸11bに平行な流路を形成している。セル11cの両端は、通気性のある紙、膜、不織布等からなる通気部材11eが設けられて、蓋をされた状態となっている。そして、セル11cの内側には、水蒸気が吸着する吸着剤を粉状にした吸着粉体11dが充填されている。すなわち、通気部材11eは、空気を通すが、吸着粉体11dを通さない部材である。したがって、吸着粉体11dは、通気部材11eによって蓋をされてセル11cから漏れないようになっている。
本実施形態の再生加熱部12は、管内を流れる高温の媒体または水によって管の外側の空気を加熱する加熱コイルでよい。また、予冷部13および再冷部14は、管内を流れる低温の媒体または水によって管の外側の空気を冷却する冷却コイルでよい。
還気RAは、再生加熱部12を通過し加熱され再生入口側の空気となる。再生加熱部12で加熱された再生入口側の空気は、デシカントローター11を通過し、再生出口側の空気となる。デシカントローター11を通過する際、加熱された再生入口側の空気は、吸着粉体11dに吸着された水分子が放出され、高湿な再生出口側の空気となって排気EAとして送風される。
吸入された外気OAは、予冷部13を通過し冷却される。予冷部13で冷却された処理入口側の空気は、デシカントローター11を通過し、処理出口側の空気となる。デシカントローター11を通過する際、冷却された処理入口側の空気は、吸着粉体11dに液体分子を吸着され、除湿された処理出口側の空気となる。デシカントローター11を通過し、除湿された処理出口側の空気は、再冷部14を通過して冷却され、給気SAとして室内に送風される。
図3は、第1実施形態のデシカント空調機10の制御フローチャートを示す。図4は、第1実施形態の除湿可能条件計算のフローチャートを示す。図5は、第1実施形態のデシカント空調機10の空気線図を示す。図5中の(1)〜(5)は、図1中の(1)〜(5)に対応する。
第1実施形態のデシカント空調機10は、除湿可能条件を計算し、過度な予冷を行わず、効率的な除湿を行うことを可能とする。一例として、第1実施形態のデシカント空調機10の制御は、外気の状態はあまり除湿を必要としていないが、室内の除湿が必要な場合に効果的である。
第1実施形態のデシカント空調機10は、まず、ステップ1で、予冷温度算出部31が除湿可能条件を計算する(ST1)。除湿可能条件の計算は、図4に示すサブルーチンで行う。
まず、ステップ11で、予冷温度算出部31が再生入口側空気条件を設定する(ST11)。再生入口側空気条件は、図1の(1)に示す位置に対応する再生加熱部12を通過した再生入口側の空気の温湿度の条件である。再生入口側空気条件は、予め設定された設計時の温湿度でよい。本実施形態では、図5に示すように、再生入口側空気条件を57.5℃、8.5%とする。
続いて、ステップ12で、予冷温度算出部31が外気OAの温湿度から処理入口側空気条件を設定する(ST12)。処理入口側空気条件は、図1の(3)に示す位置に対応する予冷部13を通過した処理入口側の空気の温湿度の条件である。
図6は、第1実施形態のデシカント空調機10における処理入口側空気条件を示す。
処理入口側空気条件は、外気OAの状態が図6に示す領域abcd内にあるか否かに応じて、以下のように求める。求められた処理入口側空気条件は、図5の(3)に示すように、所定の範囲を有する。処理入口側空気温度TPinの初期条件は、A,B,Cの範囲内のうち最大値を用いればよい。
A.Xpci>0.016のとき
TPin=16〜23[℃]
XPin=XTH(TPin,95)
B.0.01≦Xpci≦0.016且つ領域abcd内のとき
TPin=16[℃]〜Tpci
XPin= XTH(TPin,95), TPin=16〜DEW(Xpci)
XPin, TPin=DEW(Xpci)〜Tpci
C.0.01≦Xpci≦0.016且つ領域abcd外のとき
TPin=16〜30[℃]
XPin= XTH(TPin,95), TPin=16〜DEW(Xpci)
XPin, TPin=DEW(Xpci)〜30[℃]
ここで、
TPinは処理入口側空気温度、
XPinは処理入口側空気湿度、
である。
また、絶対湿度xは、温度tと相対湿度hから以下のように求める(非特許文献1参照)。
X=XTH(t,h)
0≦t<200
tabs=t+273.15
PWS=(Exp(-5800.2206/tabs+1.3914993−0.048640239×tabs
+0.000041764768×tabs2−0.000000014452093×tabs3
+6.5459673×Log(tabs)))/1000
t<0
tabs=t+273.15
PWS=(Exp(-5674.5359/tabs+6.3925247−0.009677843×tabs
+0.00000062215701×tabs2−0.000000020747825×tabs3
−9.484024E-13×tabs4+4.1635019×Log(tabs)))/1000
PW=PWS×h/100
P=101.325(大気圧)
XTH=0.62198×PW/(P−PW)
さらに、露点温度Dewは絶対湿度xから以下のように求める。
P=101.325(大気圧)
PW=x×P/(0.62198+x)
y=Log(1000×PW)
Y2=Log(PW×1000/611.213)
Y2≧0のとき
Dewx=13.715×Y2+0.84262×Y22+0.019048×Y23+0.0078158×Y24
Y2<0のとき
Dewx=13.7204×Y2+0.736631×Y22+0.0332136×Y23+0.000778591×Y24
次に、ステップ13で、予冷温度算出部31が再生入口側の空気の温湿度、前記処理入口側の空気の温湿度および前記デシカントローター11のモデルから処理出口側の空気の温湿度を算出する(ST13)。
図7は、第1実施形態のデシカントローター11のモデル式での変数を示す。
図7中、TRinとXRinはデシカントローター11を通過する前の再生入口側の空気の温湿度であって、図1の(1)に示す位置の空気の温湿度に対応する。TdroとXdroはデシカントローター11を通過後の再生出口側の空気の温湿度であって、図1の(2)に示す位置の空気の温湿度に対応する。TPinとXPinはデシカントローター11を通過する前の処理入口側の空気の温湿度であって、図1の(3)に示す位置の空気の温湿度に対応する。TdpoとXdpoはデシカントローター11を通過後の処理出口側の空気の温湿度であって、図1の(4)に示す位置の空気の温湿度に対応する。
第1実施形態のデシカントローター11の再生側の出口条件のモデル式は、以下の式(1)および式(2)とする(非特許文献2参照)。
Figure 2019074278
ここで、
B1〜B7およびC1〜C7 は予め定めたデシカントローター特有の係数、
TPinは処理入口側空気温度、
XPinは処理入口側空気絶対湿度、
TRinは再生入口側空気温度、
XRinは再生入口側空気絶対湿度、
Tdroは再生出口側空気温度、
Xdroは再生出口側空気絶対湿度、
である。
また、第1実施形態のデシカントローター11の処理側の出口条件のモデル式は、以下の式(3)および式(4)とする(非特許文献1参照)。
Figure 2019074278
ここで、
caは乾き空気の定圧比熱[kJ/(kg・℃)]、
cvは水蒸気の定圧比熱[kJ/(kg・℃)]、
r0は蒸気潜熱[kJ/kg]、
TPinは処理入口側空気温度、
XPinは処理入口側空気湿度、
TRinは再生入口側空気温度、
XRinは再生入口側空気湿度、
Tdpoは処理出口側空気温度、
Xdpoは処理出口側空気湿度、
hdpoはエンタルピ、
である。
XdpoとTdpoは、式(3)と式(4)を連立させて求めればよい。
図8は、第1実施形態のデシカントローター11の空気線図を示す。
第1本実施形態のデシカントローター11の出口側の空気の温湿度は、まずデシカントローター11のモデル式(1)および式(2)より再生出口側の空気の状態を算出する。そして、再生出口側と再生入口側のエンタルピー差に風量比を掛けて、処理側エンタルピー差を算出する。
次に、図8に示すように、図1の(1)に示す位置の再生入口側と図1の(2)に示す位置の再生出口側との変化を示すデシカント再生側傾きと、図1の(3)に示す位置の処理入口側と図1の(4)に示す位置の処理出口側との変化を示すデシカント処理側傾きとが、等しくなるようにする。最後に、図8上で等エンタルピー線と処理側傾きとの交点を求め、処理出口側の状態を求める。
次に、ステップ14で、処理出口側空気湿度Xdpoが目標湿度以下であるか否かを、予冷温度算出部31が判定する(ST14)。処理出口側空気湿度Xdpoが目標湿度より大きい場合、ステップ15で、予冷温度算出部31が処理入口側空気温度TPinの条件を所定の温度下げて、ステップ12に戻る(ST15)。ステップ15は、図5の(3)の点で示される工程である。最初のステップ12において右の点に設定され、その後ステップ12に戻る際に左隣の点に設定される。処理入口側空気温度TPinを下げる所定の温度は、1℃又は0.01℃等に設定すればよい。
処理出口側空気湿度Xdpoが目標湿度以下の場合、ステップ16で、予冷温度算出部31が各条件を算出する(ST16)。各条件には、少なくとも予冷部13の温度を含む。その他、加熱部12、再冷部14の温度をそれぞれ設定してもよい。
これで、ステップ1のサブルーチンを終了し、続いて、ステップ2で、計算した予冷温度を予冷空気温度調節器へ出力する(ST2)。
このように、第1実施形態のデシカント空調機10は、除湿可能条件を計算し、過度な予冷を行わず、効率的な除湿を行うことを可能とする。
図9は、第2実施形態のデシカント空調機10の制御フローチャートを示す。
第2実施形態のデシカント空調機10の制御は、モデル式の精度が比較的良くないと思われる場合に用いるとより効果的である。第2実施形態のデシカント空調機10の制御のステップ21のサブルーチンは、第1実施形態のデシカント空調機10の制御と同様なので、説明を省略する。
第2実施形態のデシカント空調機10の制御は、ステップ21のサブルーチンを終了し、続いて、ステップ22で、予冷温度算出部31がステップ21において設定した予冷部13の予冷温度が外気露点温度以下か否かを判定する(ST22)。外気露点温度は、前述したように、外気温湿度検出部22が検出した外気OAの絶対湿度から求める。
ステップ22において、設定した予冷部13の予冷温度が外気露点温度以下の場合、ステップ23で、予冷部13が予冷温度の範囲を指定せず(ST23)、制御を終了する。
ステップ22において、設定した予冷部13の予冷温度が外気露点温度より高い場合、ステップ24で、予冷部13が露点温度以上の非除湿制御を行うように、予冷温度算出部31が予冷温度範囲を予冷空気温度調節器33へ出力する。ここで、予冷温度範囲は、予冷温度≧計算予冷温度or露点温度を満足する(ST24)。
このように、第2実施形態のデシカント空調機10は、除湿可能条件を計算し、22℃〜27℃程度の予冷で済み、過度な予冷を行わず、効率的な除湿を行うことを可能とする。
以上、本実施形態のデシカント空調機10は、処理側を通過する空気の水分を吸着して除湿し、再生側を通過する空気に水分を放出するデシカントローター11と、居室から送風される還気RAを加熱しデシカントローター11の再生入口側の空気を生成する再生加熱部12と、外気OAを冷却しデシカントローター11の処理入口側の空気を生成する予冷部13と、居室に送風される前にデシカントローター11を通過した処理出口側の空気を再び冷却する再冷部14と、再生入口側の空気の温湿度を検出する再生入口温湿度検出部21と、外気OAの温湿度を検出する外気温湿度検出部22と、処理入口側の空気の温湿度を検出する処理入口温湿度検出部23と、再生入口温湿度検出部21が検出した再生入口側の空気の温度および外気温湿度検出部22が検出した外気の温湿度から予冷部13の温度を算出する予冷温度算出部31と、予冷温度算出部31が算出した予冷部13の温度および処理入口温湿度検出部23が検出した処理入口側の空気の温度から予冷部13の温度を調節する予冷空気温度調節部33と、を備える。したがって、過度な予冷を行わず、効率的な除湿を行うことが可能となる。
また、本実施形態のデシカント空調機10は、予冷温度算出部31は、再生入口側の空気の温湿度を設定し、外気OAの温湿度から処理入口側の空気の温湿度の条件を設定し、再生入口側の空気の温湿度、処理入口側の空気の温湿度およびデシカントローター11のモデルから処理出口側の空気の温湿度を算出し、処理出口側の空気の湿度が目標湿度より大きい場合、処理入口側の空気の温湿度の条件を所定の温度下げて再び設定し、処理出口側の湿度が目標湿度以下の場合、少なくとも予冷部13の温度を算出する。したがって、より効率的な除湿を行うことが可能となる。
また、本実施形態のデシカント空調機10は、予冷温度算出部31は、算出した予冷部13の温度が外気露点温度以下か否かを判定し、算出した予冷部13の温度が外気露点温度以下の場合、予冷部13は予冷温度の範囲を指定しない。したがって、過度な予冷を行わず、効率的な除湿を行うことが可能となる。
また、本実施形態のデシカント空調機10は、予冷温度算出部31は、算出した予冷部13の温度が外気露点温度以下か否かを判定し、算出した予冷部13の温度が外気露点温度より高い場合、予冷部13が露点温度以上の非除湿制御を行うように、予冷温度範囲を予冷空気温度調節器33へ出力する。したがって、より効率的な除湿を行うことが可能となる。
なお、この実施形態によって本発明は限定されるものではない。すなわち、実施形態の説明に当たって、例示のために特定の詳細な内容が多く含まれるが、当業者であれば、これらの詳細な内容に色々なバリエーションや変更を加えてもよい。
1…デシカント空調機
11…デシカントローター
12…加熱部
13…予冷部
14…再冷部
31…予冷温度算出部
33…予冷空気温度調節器

Claims (4)

  1. 処理側を通過する空気の水分を吸着して除湿し、再生側を通過する空気に水分を放出するデシカントローターと、
    居室から送風される還気を加熱し前記デシカントローターの再生入口側の空気を生成する再生加熱部と、
    外気を冷却し前記デシカントローターの処理入口側の空気を生成する予冷部と、
    前記居室に送風される前に前記デシカントローターを通過した処理出口側の空気を再び冷却する再冷部と、
    前記再生入口側の空気の温湿度を検出する再生入口温湿度検出部と、
    外気の温湿度を検出する外気温湿度検出部と、
    前記処理入口側の空気の温湿度を検出する処理入口温湿度検出部と、
    前記再生入口温湿度検出部が検出した前記再生入口側の空気の温度および前記外気温湿度検出部が検出した外気の温湿度から前記予冷部の温度を算出する予冷温度算出部と、
    前記予冷温度算出部が算出した前記予冷部の温度および前記処理入口温湿度検出部が検出した前記処理入口側の空気の温度から前記予冷部の温度を調節する予冷空気温度調節部と、
    を備える
    ことを特徴とするデシカント空調機。
  2. 前記予冷温度算出部は、
    前記再生入口側の空気の温湿度を設定し、
    外気の温湿度から前記処理入口側の空気の温湿度の条件を設定し、
    前記再生入口側の空気の温湿度、前記処理入口側の空気の温湿度および前記デシカントローターのモデルから前記処理出口側の空気の温湿度を算出し、
    前記処理出口側の空気の湿度が目標湿度より大きい場合、前記処理入口側の空気の温湿度の条件を所定の温度下げて再び設定し、
    前記処理出口側の湿度が目標湿度以下の場合、少なくとも前記予冷部の温度を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載のデシカント空調機。
  3. 前記予冷温度算出部は、
    算出した前記予冷部の温度が外気露点温度以下か否かを判定し、
    算出した前記予冷部の温度が外気露点温度以下の場合、前記予冷部は予冷温度の範囲を指定しない
    ことを特徴とする請求項2に記載のデシカント空調機。
  4. 前記予冷温度算出部は、
    算出した前記予冷部の温度が外気露点温度以下か否かを判定し、
    算出した前記予冷部の温度が外気露点温度より高い場合、前記予冷部が露点温度以上の非除湿制御を行うように、予冷温度範囲を前記予冷空気温度調節器へ出力する
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載のデシカント空調機。
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