JP7136063B2 - ナトリウムイオン伝導体、及びナトリウムイオン固体電池 - Google Patents

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Description

本願はナトリウムイオン伝導体、及びナトリウムイオン固体電池に関する。
リチウムイオン二次電池は、高容量で軽量である特性を生かして、モバイル機器や車載用電源として使用されている。電解質として、液状の電解液に替えて、固体状の固体電解質を使用することも検討されている。
ところが、リチウムは原材料が高騰することが懸念されている。そこで、リチウムに替わる材料として、資源量が豊富なナトリウムを使用したナトリウムイオン固体電池が注目されている。ナトリウムイオン固体電池には、ナトリウムイオン伝導性を有するナトリウムイオン伝導体が必要とされる。
非特許文献1には、NaCB10とNaCB1112とをmol比で50:50の割合で混合して得られたナトリウムイオン伝導体が開示されている。
非特許文献1に記載されているようなNaCB10とNaCB1112とを用いたナトリウムイオン伝導体は、まだまだ発展途上であり、ナトリウムイオン伝導性について改善の余地があった。そこで、本発明において、従来よりもナトリウムイオン伝導性が向上したナトリウムイオン伝導体を提供することを主な課題とする。
上記課題を解決するために、本発明者らが鋭意検討した結果、ハロゲン化ナトリウムと共にNaCB10とNaCB1112とを混合して分子結晶を形成することで、従来よりもナトリウムイオン伝導性が向上したナトリウムイオン伝導体を製造できることを知見した。これは、ハロゲン化ナトリウムを所定の範囲で含有することにより、ナトリウムイオン伝導体においてNaキャリアが不足することが抑制されたためであると考えられる。
上記知見に基づいて、本願は上記課題を解決するための一つの手段として、NaCB10、NaCB1112、及びハロゲン化ナトリウムからなる分子結晶であって、mol比で、NaCB10、NaCB1112、及びハロゲン化ナトリウムの合計に対して、ハロゲン化ナトリウムが0超70以下のmol比率で含有されている、ナトリウムイオン伝導体を開示する。
上記ナトリウムイオン伝導体において、ハロゲン化ナトリウムはNaFであることが好ましい。また、ハロゲン化ナトリウムが0.1以上60以下のmol比率で含有されていることが好ましい。さらに、NaCB10とNaCB1112との含有量の比率が、mol比でNaCB10:NaCB1112=50:50~90:10であることが好ましい。
また、本願は正極活物質層、負極活物質層、及び正極活物質層と負極活物質層との間に配置される固体電解質層を有し、固体電解質層に上記ナトリウムイオン伝導体が含有されている、ナトリウムイオン固体電池を開示する。
本開示によれば、従来よりもナトリウムイオン伝導性が向上したナトリウムイオン伝導体を提供することができる。また、当該ナトリウムイオン伝導体を含むナトリウムイオン固体電池を提供することができる。
ナトリウムイオン固体電池100の概略断面図である。 実施例、比較例、及び参考例のナトリウムイオン伝導度の結果を示す図である。
[ナトリウムイオン伝導体]
本開示のナトリウムイオン伝導体は、NaCB10、NaCB1112、及びハロゲン化ナトリウムからなる分子結晶である。ただし、原料に含まれる不純物や製造工程において不可避的に含有される不純物がナトリウムイオン伝導体に含まれてもよい。これらの不純物を完全に取り除くことは困難であるからである。
ハロゲン化ナトリウムはNaFであることが好ましい。ナトリウムイオン伝導体がハロゲン化ナトリウムを含有していることにより、Naキャリア不足が抑制され、ナトリウムイオン伝導性が向上する。
また、ナトリウムイオン伝導体において、NaCB10、NaCB1112、及びハロゲン化ナトリウムの含有量は次のとおりである。すなわち、mol比で、NaCB10、NaCB1112、及びハロゲン化ナトリウムの合計に対して、ハロゲン化ナトリウムが0超70以下のmol比率で含有されている。このように、ハロゲン化ナトリウムは少しでも含まれていると、ナトリウムイオン伝導性が向上する効果がある。ただし、ハロゲン化ナトリウムのmol比率が70を超えるとナトリウムイオン伝導性が低下する。これは、Naイオンの伝導を担うNaCB10、NaCB1112の比率が低下するという理由によるものであると考えられる。
ハロゲン化ナトリウムのmol比率は、好ましくは0.1以上60以下であり、より好ましくは10以上60以下であり、さらに好ましくは30以上50以下である。
一方で、NaCB10とNaCB1112との比率は特に限定されないが、mol比でNaCB10:NaCB1112=50:50~90:10であることが好ましく、NaCB10:NaCB1112=60:40~80:20であることがより好ましく、NaCB10:NaCB1112=65:35~75:25であることがさらに好ましい。これにより、ナトリウムイオン伝導性が向上する。この範囲において、NaCB10とNaCB1112との混合物が高いナトリウムイオン伝導性を有する構造を取るためである。
ナトリウムイオン伝導体が、所定の結晶構造を有していることは、X線回折(XRD)測定等により確認することができる。ナトリウムイオン伝導体の結晶状態は、例えば、ナトリウムイオン伝導体に対してCuKα線を使用した粉末X線回折測定を行うことにより確認することができる。
ナトリウムイオン伝導体の形状は、取扱い性が良いという観点から粒子状であることが好ましい。また、ナトリウムイオン伝導体の粒子の平均粒径(D50)は、特に限定されないが、0.5μm以上2μm以下とすることができる。本明細書において、粒子の平均粒径は、特記しない限り、レーザー回折・散乱式粒子径分布測定により測定される体積基準のメディアン径(D50)の値である。また、メディアン径(D50)とは、粒径の小さい粒子から順に並べた場合に、粒子の累積体積が全体の半分(50%)となる径(体積平均径)である。
ナトリウムイオン伝導体の製造方法としては、例えば原料組成物(NaCB10、NaCB1112、及びハロゲン化ナトリウム)を固相反応処理することでナトリウムイオン伝導体を得ることができる。固相反応処理としては、ボールミル処理を挙げることができる。固相反応処理は、不活性雰囲気下で行うことが好ましい。
本開示のナトリウムイオン伝導体は従来よりも高いナトリウム伝導性を有するため、例えばナトリウムイオン電池に使用される固体電解質として好適に使用することができる。以下に、本開示のナトリウムイオン伝導体を固体電解質として用いたナトリウムイオン固体電池について説明する。
[ナトリウムイオン固体電池]
本開示のナトリウムイオン伝導体は、これを固体電解質として使用した固体電解質層に適用することで、ナトリウムイオン固体電池に好適に使用できる。本開示のナトリウムイオン伝導体は、ナトリウムイオンの伝導性が向上するので、ナトリウムイオン固体電池の固体電解質として好適である。
図1に、本開示のナトリウムイオン伝導体を固体電解質として用いて作製した固体電解質層10を備えた、ナトリウムイオン全固体電池100の概略断面図を示す。図1に示したナトリウムイオン全固体電池100は、正極活物質層22と、負極活物質層32と、正極活物質層22および負極活物質層32の間に形成された固体電解質層10と、正極活物質層22の集電を行う正極集電体24と、負極活物質層32の集電を行う負極集電体34とを有する。正極活物質層22と正極集電体24とが正極20を構成し、負極活物質層32と負極集電体34とが負極30を構成する。
<固体電解質層10>
上記した本開示のナトリウムイオン伝導体を固体電解質とすることにより、ナトリウムイオン全固体電池の固体電解質層が形成される。固体電解質層中の本開示のナトリウムイオン伝導体の含有割合は、固体電解質層の総質量を100質量%としたとき、下限は80.0質量%以上が好ましく、90.0質量%以上がより好ましく、95.0質量%以上がさらに好ましく、99.0質量%以上がさらに好ましい。上限は特に限定されず、ナトリウムイオン伝導体のみにより固体電解質層を形成してもよい。
固体電解質層には、可塑性を発現させる等の観点から、固体電解質粒子同士を結着させるバインダーを含有させることができる。ただし、固体電解質層10のイオン伝導性の低下を防ぐ観点から、バインダーの含有割合は、固体電解質層10の総質量を100質量%としたとき、20質量%以下が好ましく、10質量%以下がより好ましく、5質量%以下がさらに好ましく、1質量%以下がさらに好ましい。
固体電解質層の厚みは、電池の構成によって適宜調整され、特に限定されるものではないが、通常0.1μm以上1mm以下である。
このような固体電解質層の形成方法は、例えば、ナトリウムイオン伝導体、及び必要に応じ他の成分を含む固体電解質層の材料の粉末を加圧成形することにより固体電解質層を形成してもよく、また、他の方法として、支持体上にバインダーを含む固体電解質層用スラリーを塗布し、当該固体電解質層用スラリーを乾燥させ、支持体を剥がすことにより固体電解質層を形成してもよい。
<正極活物質層22>
正極活物質層22には、正極活物質が含まれている。より具体的には、正極活物質の他、任意に導電材やバインダー、固体電解質を含み得る。
(正極活物質)
正極活物質はNaを含む複合酸化物であり、ナトリウムイオン固体電池の正極活物質として公知のものをいずれも採用できる。「Naを含む複合酸化物」とは、Naに加えて、Na以外の金属元素(遷移金属元素等)及び/又は非金属元素(P、S等)を含んだ酸化物を意味する。例えば、層状化合物、スピネル化合物、ポリアニオン型化合物等を挙げることができる。具体的には、層状化合物、スピネル化合物として、NaMO(0<x≦1、MはFe、Ni、Co、Mn、V、及びCrのうちの少なくとも1種以上)、ポリアニオン型化合物として、Na(PO、NaFe(SO、NaFePO、NaFeP、NaMP(MはFe、Ni、Co及びMnのうちの少なくとも1以上)、Na(PO(MはFe、Ni、Co及びMnのうちの少なくとも1以上)等の公知の正極活物質をいずれも採用可能である。
正極活物質の形状は粒子状であることが好ましい。また、正極活物質の平均粒径(D50)は、例えば1nm~100μmの範囲内、中でも10nm~30μmの範囲内であることが好ましい。正極における正極活物質の含有量は、特に限定されるものではないが、例えば正極活物質及び後述する導電材やバインダーの合計を100質量%として60質量%以上99質量%以下が好ましく、70質量%以上95質量%以下がより好ましい。
(導電材)
導電材の種類については特に限定されるものではなく、ナトリウムイオン固体電池の導電材として公知のものをいずれも採用できる。例えば、炭素材料を挙げることができる。炭素材料としては、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、VGCF(気相法炭素繊維)、グラファイト等を挙げることができる。正極における導電剤の含有量は特に限定されないが、5質量%~40質量%の範囲内であることが好ましく、10質量%~40質量%の範囲内であることがより好ましい。
(バインダー)
バインダーは、化学的、電気的に安定なものであれば特に限定されるものではないが、例えばポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等のフッ素系結着材、スチレンブタジエンゴム(SBR)等のゴム系結着材、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)等のオレフィン系結着材、カルボキシメチルセルロース(CMC)等のセルロース系結着材等を挙げることができる。正極におけるバインダーの含有量は特に限定されないが、1質量%~40質量%の範囲内であることが好ましい。
(固体電解質)
固体電解質としては、所望のイオン伝導性を有するものであれば特に限定されるものではないが、例えば、本開示のナトリウムイオン伝導体や公知の酸化物固体電解質及び硫化物固体電解質等を挙げることができる。正極における固体電解質の含有量は特に限定されないが、1質量%~40質量%の範囲内であることが好ましい。
正極活物質層22の厚みは、電池の構成によって適宜調整され、特に限定されるものではないが、通常0.1μm以上1mm以下である。
正極活物質層22の作製方法としては特に限定されるものではなく、乾式で、又は、湿式で容易に作製可能である。すなわち、上記の成分を適当な溶媒に添加してスラリーとし、当該スラリーを基材(後述の正極集電体或いは固体電解質層であってもよい。)の表面に塗布した後乾燥させることによって、所定の厚みを有する正極活物質層22を湿式で容易に作製できる。或いは、上記の成分を乾式混合し、プレス成形する等して正極活物質層22を得てもよい。
<正極集電体24>
正極20には、通常、正極集電体24が備えられている。正極集電体24の材料としては、例えばSUS、アルミニウム、ニッケル、鉄、チタンおよびカーボン等を挙げることができる。正極集電体24の形状は、例えば、箔状、メッシュ状、多孔質状等を挙げることができる。正極集電体24を上記した正極活物質層22に積層することで容易に正極20を作製することができる。ただし、正極活物質層22に含まれる材料によっては、正極集電体24を省略できる場合もある。この場合、正極活物質層22自体が正極20となる。
<負極活物質層32>
負極活物質層32には、負極活物質が含まれている。より具体的には、負極活物質の他、任意に導電材やバインダー、固体電解質を含み得る。
(負極活物質)
負極活物質については特に限定されるものではなく、ナトリウムイオン二次電池の負極活物質として公知のものをいずれも採用できる。例えば、ナトリウム金属やナトリウム合金等のナトリウムを含む金属材料;グラファイト、ハードカーボン、カーボンブラック等の炭素材料;チタン酸ナトリウム等のナトリウム-遷移金属複合酸化物;SiO等のナトリウム以外の元素からなる酸化物;等が挙げられる。負極活物質は正極活物質と同様に粒子状であることが好ましい。
(導電材、バインダー及び固体電解質)
負極活物質層32では、正極活物質層22に採用可能な導電材やバインダー、固体電解質を採用できる。これらは任意成分であり、その含有量も特に限定されるものではなく、正極活物質22と同様の構成とすることができる。
負極活物質層32の厚みは、電池の構成によって適宜調整され、特に限定されるものではないが、通常0.1μm以上1mm以下である。
負極活物質層32の作製方法としては特に限定されるものではなく、正極活物質層22と同様に、乾式で、又は、湿式で容易に作製可能である。
<負極集電体34>
負活物質極32には、通常、負極集電体34が備えられている。負極集電体34の材料としては、例えばSUS、アルミニウム、ニッケル、銅及びカーボン等を挙げることができる。負極集電体34の形状は、例えば、箔状、メッシュ状、多孔質状等を挙げることができる。負極集電体34を上記した負極活物質層32に積層することで容易に負極30を作製することができる。ただし、負極活物質層32に含まれる材料によっては、負極集電体34を省略できる場合もある。この場合、負極活物質層32自体が負極30となる。
<その他の構成>
電池ケースとしては、一般的な電池ケースを使用でき、特に限定されない。例えば、SUS製の電池ケースを挙げることができる。また、ナトリウムイオン固体電池は、一次電池であってもよく、二次電池であってもよいが、耐久性向上効果をより効果的に発揮させる点から、二次電池であることが好ましい。繰り返し充放電でき、例えば車載用電池として有用だからである。なお、一次電池には、一次電池的使用(充電後、一度の放電だけを目的とした使用)も含まれる。また、本開示におけるナトリウムイオン固体電池の形状としては、例えば、コイン型、ラミネート型、円筒型および角型等を挙げることができる。また、ナトリウムイオン固体電池の製造方法は、特に限定されるものではなく、一般的なナトリウムイオン固体電池における製造方法と同様である。
以下、実施例を用いて本開示のナトリウムイオン伝導体について説明する。
NaCB10(Katchem製)、NaCB1112(Katchem製)、NaF(高純度化学研究所製)を160℃で一晩真空乾燥し、各例について表1に示したmol%の比率で秤量し、45mLのボールミルポット(ZrO製)に入れた。当該ボールミルポットにさらにZrO製の球体(直径5mm)を20個入れ、500rpmで20時間混合しボールミル処理をした。これによりナトリウムイオン伝導体を得た。
Figure 0007136063000001
[ナトリウムイオンの伝導性の評価]
ナトリウムイオンの伝導性は、ナトリウムイオン伝導度を測定することにより評価した。具体的には次の通りである。
得られた各例のナトリウムイオン伝導体のそれぞれについて、50mg秤量して評価セルに投入し、6ton、3分間の条件でプレス成形し、上面および下面それぞれの面積が1cmの円柱状のペレットとした後、拘束後にガラスデシケータに封入した。そして、温度25℃、測定周波数0.01MHz~1MHz、振幅10mVの条件でインピーダンスを測定した。そしてインピーダンスからイオン伝導度(mS/cm)を算出した。
[結果]
結果を図2に示した。この図は横軸にNaFのmol比を取り、縦軸にナトリウムイオン伝導度(mS/cm)取っている。図2から分かるように、NaFのmol比が0超70以下とすることでナトリウム伝導度が比較例1、2に比べて良好であることがわかる。また、実施例2~4は参考例よりもナトリウム伝導性が高く、その中でも実施例2、3はよりナトリウムイオン伝導性が高かった。
10 固体電解質層
20 正極
22 正極活物質層
24 正極集電体
30 負極
32 負極活物質層
34 負極集電体
100 ナトリウムイオン全固体電池

Claims (5)

  1. NaCB10、NaCB1112、及びハロゲン化ナトリウムからなる分子結晶であって、
    mol比で、前記NaCB10、前記NaCB1112、及び前記ハロゲン化ナトリウムの合計に対して、前記ハロゲン化ナトリウムが0超70以下のmol比率で含有されている、
    ナトリウムイオン伝導体。
  2. 前記ハロゲン化ナトリウムがNaFである、請求項1に記載のナトリウムイオン伝導体。
  3. 前記ハロゲン化ナトリウムが0.1以上60以下のmol比率で含有されている、請求項1又は2に記載のナトリウムイオン伝導体。
  4. 前記NaCB10と前記NaCB1112との含有量の比率が、mol比でNaCB10:NaCB1112=50:50~90:10である、請求項1~3のいずれか1項に記載のナトリウムイオン伝導体。
  5. 正極活物質層、負極活物質層、及び前記正極活物質層と前記負極活物質層との間に配置される固体電解質層を有し、
    前記固体電解質層に請求項1~4のいずれか1項に記載のナトリウムイオン伝導体が含有されている、ナトリウムイオン固体電池。
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