JP7135594B2 - 蹄行性有害獣の方向誘導装置 - Google Patents

蹄行性有害獣の方向誘導装置 Download PDF

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Description

本発明は、指定管理鳥獣のうち猪や鹿などの蹄行性有害獣による農地や土構造物への有害行動を防止し、蹄行性有害獣が移動する方向を誘導するための方向誘導装置および方法に関する。
近年、平野の外縁部から山間地までの中山間地域において、人口の減少や生活スタイルの変化に伴い、耕作放棄地の増加や山林原野の利用放棄が広がり、環境の変化が進んでいる。このような環境が変化した中山間地域は、猪や鹿などの大型獣に餌、隠れ場所、水などを提供する生息適地となるため、大型獣の生息数および生息分布域が拡大している。大型獣の増加は、農地での食害や人への被害(噛みつき、寄生虫など)、堤防や土手、盛り土などの土構造物に対する棄損などのさまざまな問題をもたらしている。
特に、土構造物では、法面の法尻部や法際部等の含水比の高い部分を掘り返すなどの有害行動が増加している。法尻部は、斜面安定上極めて重要な部分であり、この部分の緩みは斜面崩壊の危険度を増加させる。また、法際部では豪雨時に水流が集中するため、掘り返しにより弱体化した部分が水流で押し流され、上部土塊の崩壊を引き起こし農業用ため池堤体の決壊等の甚大な被害を引き起こしている。更に、蹄行性有害獣が原因とされる落石被害が鉄道や道路設備において発生している。このような大型獣による被害の拡大を防止するため、環境省では、従来の鳥獣保護法を改正した新たな鳥獣保護管理法において、猪および鹿を適正規模に捕獲可能な指定管理鳥獣として指定している。
従来、農地や土構造物などの保護領域内に対する蹄行性有害獣の侵入を防止するため、各種の侵入防止対策が施されている。例えば、従来の侵入防止対策には、金属フェンスや合成樹脂製のネットなどで保護領域内を囲んで蹄行性有害獣の侵入を防止するもの(例えば、特許文献1、2参照)や、センサーライトや蓄光機能を有する合成樹脂製のネットから放射される光、電気ショックなどを利用して蹄行性有害獣に不快感や恐怖感を与えて保護領域への侵入を防止するもの(例えば、特許文献3、4参照)、罠などで蹄行性有害獣を駆除するもの(例えば、特許文献5参照)などが知られている。なお、蹄行性有害獣が忌避するネット構造の特長を活かした蹄行性有害獣の被害抑制技術(例えば、特許文献6参照)がある。
特開2001-008604号公報 特開2008-187951号公報 特開2000-194927号公報 実用新案登録第3172053号公報 特開2014-083049号公報 特開2016-171772号公報
上記の特許文献1~5の侵入防止対策は、その設置に多額の費用や手間を必要とするだけではなく、金属フェンスやネットの破損状況の確認や、電気ショックを与えるための電気設備のメンテナンスなど、ランニングコストの負担が大きい。また、従来の侵入防止対策は、その設置コストが大きいことから、蹄行性有害獣に設備を破損された場合の被害額も大きくなってしまう。さらに、大がかりな設備は、人や車両の移動に制約がかかることから、人手や資金が乏しい組織や、通行の往来が多い場所では対策が実施しにくいという問題があった。更には、侵入を試みた鳥獣を傷つける等、鳥獣保護法に抵触することが懸念されたことから、これら課題を解決できる特許文献6が発明された。
ただし、特許文献6についても、使用する主要部材のうちネットについては、草刈機への巻き込む等の作業への悪影響がない材料とする必要があった。また、留め金具についても、イノシシの剥ぎ取り行動に耐ええる構造とする必要があった。また、出産期のメスイノシシにみられる食欲増加や、地面の形状・勾配による忌避性の低下に対応する、忌避性を高めるネット形状の改良が必要であった。
一方、授産施設においては障害者にとって実施可能な作業が限られること等から、作業所の健全な経営に必要な作業が確保できず、経営破たんする作業所が発生する等の社会問題が発生している。
そこで本発明は、上記課題を解決するために、低コストで、農地や土構造物などの保護領域への高い侵入防止効果が得られる、蹄行性有害獣の方向誘導装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、蹄行性有害獣の侵入が防止される保護領域の近傍で、略横方向に延びて配置されるネットと、前記ネットを地面から浮かせて位置させる高さ維持手段と、前記ネットを前記地面に固定する固定手段と、を備え、前記高さ維持手段は、前記ネットの両端部を筒状に巻いて形成されたカール部で構成され、前記固定手段は、細長い金属材を逆U字に折り曲げ両端部を外側に湾曲させたΩ形金物で構成され、半円弧状の円弧部と、その両端部から垂直に延びる垂直部と、両垂直部の端部から円弧状に外側に延びる湾曲部と、を有し、前記円弧部の内径は、前記カール部の外径よりもやや大きく設定され、前記Ω形金物の端部を前記ネットの網目に挿入して前記地面に突き刺すことで、前記ネットが前記地面に固定される、ことを特徴とする蹄行性有害獣の方向誘導装置である。
請求項の発明は、請求項に記載の方向誘導装置において、前記ネットの網目は、前記蹄行性有害獣の足もしくは蹄が挿入可能で、かつ、前記網目から前記蹄行性有害獣の足もしくは蹄を抜こうとする際に前記足もしくは蹄に引っ掛かる大きさに設定されている、ことを特徴とする。
蹄行性有害獣として指定されている猪や鹿などの偶蹄目は、足の先端に2本の主蹄と、そのやや上の後ろ側に2本の副蹄とを有し、これら主蹄や副蹄の間に物が挟まり、あるいは足自体が挟まる可能性があるものを嫌う習性がある。また、猪や鹿は、自分の前足は見えるが後ろ足は見えないため、後足を下ろす位置は自分では意識してコントロールすることができない。このため、請求項に記載の発明によれば、地面から浮かせてネットが配置されているため、本装置に猪や鹿が侵入した場合に、前足がネットの網目に挿入されて絡まり、足が曲げられバランスを崩す等の現象を高い確率で経験することになる。また、主蹄や副蹄にネットが挟まることにより、猪や鹿に不快感を与えることもできる。仮に、前足が無事に侵入して着地できたとしても、死角であり意識して着地場所をコントロールできない後足は、前足より更に高い確率でネットに絡まり、主蹄および副蹄の間にネットが挟まることになる。従って、地面から浮かせた位置に、ネットを設置するという非常に簡易な構成でありながら、保護領域内への蹄行性有害獣の侵入を効果的に防止し、その保護領域外に蹄行性有害獣の移動方向を誘導することができる。
また、ネットを地面に固定する固定手段がΩ形金物で構成され、Ω形金物の両端部が外側に湾曲して地面に突き刺さるため、蹄行性有害獣がもがいたとしてもΩ形金物が地面から抜けにくい。すなわち、引き抜く毎に金物上部の土塊が締め固まり、受動土圧が湾曲した金物に作用し、引き抜き抵抗力が増加する。蹄行性有害獣は、引き抜く毎に引き抜き力が増加する特性に対して、引き抜き行動を諦めてしまう習性があることから、ネットを取り外し等の破壊行動をしたとしてもΩ形金物が地面から抜けにくい。つまり、ネットを地面に強固に固定することができ、その結果、保護領域内への蹄行性有害獣の侵入をより効果的に防止することが可能となる。しかも、Ω形金物が細長い金属材を折り曲げただけの簡易な構成のため、製作費や保守費などを低減することが可能となるとともに、授産作業で製作することが可能である。
また、請求項1に記載の発明によれば、ネットを地面から浮かせて位置させる高さ維持手段が、ネットの端部を筒状に巻いて形成されたカール部で構成されているだけであるため、構成が簡易となり、製作費や保守費などを低減することが可能となる。しかも、高さ維持手段がネット自体で構成され、他の部材を要しないため、部材費を削減できるとともに、容易かつ短時間で設置することが可能となる。
また、カール部の大きさ(筒径)を変えるだけで、容易かつ適正にネットを所望の高さに位置させることができる。さらに、ネットの端部を筒状に巻くだけで高さ維持手段を作れるため、授産作業で製作することが可能である。
請求項記載の発明によれば、ネットの網目の大きさが適正なサイズに設定されているため、蹄行性有害獣の足や蹄を確実に引っ掛けて絡めることができる。
この発明の実施の形態1に係る蹄行性有害獣の方向誘導装置を複数設置した状態を示す斜視図である。 図1の方向誘導装置を示す斜視図である。 図2の方向誘導装置のネットを示す正面図である。 図2の方向誘導装置のΩ形金物を示す正面図である。 図2の方向誘導装置の正面図である。 図3のネットに猪の足が絡まった状態を示す説明図である。 図2の方向誘導装置に猪が足を踏み入れた状態を示す説明図である。 図2の方向誘導装置のネットを猪が引っ張ることによる、Ω形金物の変形状態を示す説明図である。 この発明の実施の形態2に係る蹄行性有害獣の方向誘導装置を示す正面図(a)と平面図(b)である。 図9の方向誘導装置の弓形部材を示す斜視図である。 図9の方向誘導装置を傾斜する地面に設置した状態を示す説明図である。 この発明の実施の形態3に係る蹄行性有害獣の方向誘導装置を示す正面図である。 図12の方向誘導装置のアーチ部材を示す斜視図である。 この発明の実施の形態4に係る蹄行性有害獣の方向誘導装置を示す正面図である。 図14の方向誘導装置の傾斜部材を示す斜視図である。 この発明の実施の形態5に係る蹄行性有害獣の方向誘導装置を示す正面図である。 この発明の実施の形態における蹄行性有害獣の方向誘導装置を、蹄行性有害獣を誘導する方向に沿って設置した状態を示す説明図である。
以下、この発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1から図8は、この実施の形態を示し、図1は、この実施の形態に係る蹄行性有害獣の方向誘導装置(以下、「方向誘導装置」という)1を複数設置した状態を示す斜視図である。この方向誘導装置1は、例えば、傾斜した法面102を有する土手101の法尻部103に法面102の下端に沿うように設置されている。猪Mや鹿などの蹄行性有害獣は、法面102や法尻部103あるいは法際部等の含水比の高い部分を掘り返すために土手101に出没し、法面102や法尻部103を掘り返す。このため、方向誘導装置1は、蹄行性有害獣の法尻部103および法面102への侵入を防止して、蹄行性有害獣の移動方向を保護領域である土手101以外の場所へ誘導するものである。ここで、この実施の形態では、蹄行性有害獣が猪Mの場合について、主として以下に説明する。
この方向誘導装置1は、図2に示すように、主として、ネット2と、Ω形金物(固定手段)3と、を備える。
ネット2は、蹄行性有害獣の侵入が防止される保護領域の近傍、つまり、この実施の形態では、法尻部103に略横方向に延びて配置され、猪Mの足M1を捉える網であり、略長方形に形成されている。このネット1の網目2aは、図6に示すように、猪Mの足M1が挿入可能で、かつ、網目2aから猪Mの足M1を抜こうとする際に足M1に引っ掛かる大きさに設定されている。詳しくは後述するが、例えば1辺が2~5cmの正方形、長方形に形成されている。なお、網目2aの形状は、正方形、長方形以外の多角形でもよいし、三角形、円形または楕円形であってもよい。
また、ネット2は、変形自在な合成樹脂製で、図3に示すように、中央部22が盛り上がった緩やかなアーチ状・円弧状に形成され、その両端部にカール部(高さ維持手段)21が形成されている。このカール部21は、ネット2を地面Gから浮かせて位置させるものであり、ネット2の端部を円筒状に巻いて形成されている。また、カール部21の大きさ、外径は、地面Gからネット2全体が少なくとも所定高さだけ上方に位置するように設定され、この結果、中央部22の高さHは、所定高さよりも高くなっている。
ここで、所定高さは、猪Mがネット2に足M1を踏み入れた際に、より確実に猪Mの足M1を捉えられる高さに設定されている。また、ネット2を地面Gから所定高さだけ上方に位置させるのは、ネット2全体であっても一部であってもよく、このことは、以下の実施の形態2~5についても同様である。
Ω形金物3は、ネット2を地面Gに固定するものであり、図4に示すように、細長い金属材を逆U字に折り曲げ、両端部を外側に湾曲させたΩ状(たこウインナーの輪郭状)に形成されている。すなわち、半円弧状の円弧部31と、その両端部から垂直に延びる垂直部32と、両垂直部32の端部から円弧状に外側に延びる湾曲部33と、を有する。図5に示すように、円弧部31の内径は、カール部21の外径よりもやや大きく設定され、垂直部32の長さは、カール部21の外径よりもやや大きく設定されている。
そして、両垂直部32および両湾曲部33をネット2の網目2aに挿入して、両湾曲部33を地面(地中)Gに突き刺すことで、円弧部31がネット2を押え込み、ネット2が地面Gに固定されるようになっている。ここで、この実施の形態では、両垂直部32でカール部21を挟むようにΩ形金物3を地面Gに突き刺しており、これにより、より安定してネット2を固定することができるが、その他の位置に突き刺してもよい。また、図8に示すように、猪Mの力Fによってネット2が引っ張られても、Ω形金物3が地面Gから抜けないように、湾曲部33の円弧径、長さが設定されている。
次に、このような構成の方向誘導装置1の作用および、方向誘導装置1による蹄行性有害獣の方向誘導方法(以下、「方向誘導方法」という)について説明する。
まず、図1に示すように、法尻部103に必要数の方向誘導装置1を設置する。すなわち、カール部21を地面Gに当ててネット2を配置することで、地面Gから所定高さだけ上方の位置に、略横方向に延びるようにネット2を配置する。次に、Ω形金物3の両湾曲部(両端部)33を、ネット2の網目2aに挿入して地面Gに突き刺すことで、ネット2を地面Gに固定する。
このようにして複数の方向誘導装置1を設置した状態で、猪Mは、法面102や法尻部103あるいは法際部等の含水比の高い部分を掘り返すために土手101に出没する。そして、図7に示すように、猪Mが法尻部103に足M1を踏み入れると、足M1はネット2の網目2aに挿入される。図6に示すように、猪Mの偶蹄目の足M1は、先端に2本の主蹄M1aを有し、主蹄M1aの後方上部には、軟質の膨張部M1bを有する。また、膨張部M1bの上部には、2本の副蹄M1cが存在する。
足M1が挿入されたネット2は、網目2aが副蹄M1cの上部で絡まり、主蹄M1aの間や、足M1と副蹄M1cとの間などに挟まる。猪Mは、主蹄M1aや副蹄M1cの間に物が挟まったり、足M1自体が挟まる可能性があるものを嫌う習性があるため、ネット2から足M1を抜こうとして足M1を上げ下ろししたりする。しかしながら、ネット2は、足M1の膨張部M1bに引っ掛かり、主蹄M1aや副蹄M1cに挟まっているため、足M1は容易にネット2から抜けることはない。そのため、図8に示すように、ネット2が猪Mに引っ張られてΩ形金物3が変形するが、地面Gから抜けることがない。すなわち、猪Mの力Fの反対側の湾曲部33が延びるように変形するが、力F側の湾曲部33は、曲率が大きくなるように(円弧が小さくなるように)変形して地中に食い込み、Ω形金物3の抵抗力が増して地面Gから抜けにくくなる。このため、猪Mに対する不快な状態が維持され、猪Mは、法尻部103への侵入を諦めて移動方向を変更するものである。
以上のように、この方向誘導装置1および方向誘導方法によれば、地面Gから所定高さにネット2が配置されているため、本装置1に猪Mが侵入した場合に、足M1がネット2の網目2aに挿入されて絡まり、足M1が曲げられバランスを崩す等の現象を高い確率で経験することになる。また、主蹄M1aや副蹄M1cにネット2が挟まることにより、猪Mに不快感を与えることもできる。仮に、前足M1が無事に侵入して着地できたとしても、死角であり意識して着地場所をコントロールできない後足M1は、前足M1より更に高い確率でネット2に絡まり、主蹄M1aおよび副蹄M1cの間にネット2が挟まることになる。従って、地面Gから浮かせた位置に、ネット2を設置するという非常に簡易な構成でありながら、保護領域内への蹄行性有害獣の侵入を効果的に防止し、その保護領域外に蹄行性有害獣の移動方向を誘導することができる。
また、ネット2を地面Gに固定する固定手段がΩ形金物3で構成され、Ω形金物3の両湾曲部33が外側に湾曲して地面Gに突き刺さるため、猪MがもがいたとしてもΩ形金物3が地面Gから抜けにくい。すなわち、引き抜く毎に金物上部の土塊が締め固まり、受動土圧が湾曲した金物に作用し、引き抜き抵抗力が増加する。蹄行性有害獣は、引き抜く毎に引き抜き力が増加する特性に対して、引き抜き行動を諦めてしまう習性があることから、ネット2を取り外し等の破壊行動をしたとしてもΩ形金物3が地面Gから抜けにくい。つまり、ネット2を地面Gに強固に固定することができ、その結果、保護領域内への蹄行性有害獣の侵入をより効果的に防止することが可能となる。しかも、Ω形金物3が細長い金属材を折り曲げただけの簡易な構成のため、製作費や保守費などを低減することが可能となるとともに、授産作業で製作することが可能である。
さらに、地面Gにネット2を配置してΩ形金物3の両湾曲部33を地面Gに突き刺すだけで、容易かつ迅速に方向誘導装置1を設置することができる。このため、杭やロープなどを用いてネット2を設置する場合に比べて、時間と労力を軽減することができる。殊に、多くの方向誘導装置1を設置する場合には、時間と労力(人員)を著しく削減することが可能となる。
また、ネット2を地面Gから浮かせて位置させる高さ維持手段が、ネット2の端部を筒状に巻いて形成されたカール部21で構成されているだけであるため、構成が簡易となり、製作費や保守費などを低減することが可能となる。しかも、高さ維持手段がネット2自体で構成され、他の部材を要しないため、部材費を削減できるとともに、容易かつ短時間で設置することが可能となる。
さらに、カール部21の大きさ(筒径)を変えるだけで、容易かつ適正にネット2を所望の高さに位置させることができる。また、ネット2の端部を筒状に巻くだけで高さ維持手段を作れるため、授産作業で製作することが可能である。
一方、ネット2が合成樹脂製で、かつ、杭などを用いないため、草刈作業に与える悪影響(刃の損傷など)を低減することができる。また、ネット2の網目2aの大きさが適正なサイズに設定されているため、蹄行性有害獣の足を確実に引っ掛けて絡めることができる。
(実施の形態2)
図9から図11は、この実施の形態を示し、この実施の形態では、高さ維持手段が弓形部材4で構成されている点で実施の形態1とは構成が異なり、実施の形態1と同等の構成については、同一符号を付することでその説明を省略する。なお、後述する実施の形態3~5についても同様に省略する。
弓形部材4は、下方に弓なりの部材で、弓形部材4の両端部でネット2を張った状態でネット2を地面Gから浮かせるものである。すなわち、図10に示すように、長手方向に延びる波(凹凸)が連続的に短尺方向に形成された弾性波板が、中央部の長手方向を軸として弓なり(円弧状)に曲げられて形成されている。一方、ネット2は、筒状(吹き流し状)に形成され、図9に示すように、この筒内に弓形部材4が配置されることで、弓形部材4の弾性力によってネット2が張られている。
このような状態で弓形部材4の円弧側を地面Gに配置すると、ネット2の弓状部23が弓形部材4と地面Gに接し、弓形部材4の両端部で真っ直ぐに引っ張られたネット2の直線部24が、地面Gから所定高さだけ上方に位置する。換言すると、直線部24が地面Gから所定高さだけ浮くように、弓形部材4の大きさ、形状が設定されている。
また、弓形部材4には、Ω形金物3の両湾曲部33を挿入するための挿入孔が形成され、この挿入孔とネット2の網目2aに両湾曲部33を挿入して、両湾曲部33を地面Gに突き刺すことで、ネット2が地面Gに固定される。ここで、挿入孔の位置は、設置場所やネット2の大きさなどに応じて、ネット2を適正に固定できるように設定される。
このように、この実施の形態によれば、高さ維持手段が弓なりの弓形部材4で構成されているだけであるため、構成が簡易となり、製作費や保守費などを低減することが可能となるとともに、授産作業で製作することが可能である。また、弓形部材4の両端部でネット2を張った状態でネット2の直線部24を地面Gから浮かせるため、猪Mなどの足M1がネット2に掛かりやすくなり、保護領域内への蹄行性有害獣の侵入をより効果的に防止することが可能となる。
さらに、ネット2の弓状部23を地面Gに接して配置するため、配置場所の地形や猪M等の移動形態(上り、下り、平坦)などに応じて適正にネット2を配置して、保護領域内への蹄行性有害獣の侵入をより効果的に防止することが可能となる。例えば、図11に示すように、傾斜した地面G1と略水平な地面G2との境部に弓状部23が位置するように方向誘導装置1を設置することで、蹄行性有害獣の侵入をより効果的に防止することが可能となる。
一方、弓形部材4および後述するアーチ部材5、傾斜部材6には弾性板材を用いるが、弾性板材に変形性能が高い波板を用いることにより、猪M等の破壊行為に対する耐久性を高めることが可能となる。さらに、筒状のネット2内に弓形部材4を挿入するだけで、容易かつ適正にネット2の直線部24を真すぐ張ることができ、蹄行性有害獣の忌避性を高め、侵入をより効果的に防止することが可能となる。
(実施の形態3)
図12および図13は、この実施の形態を示し、この実施の形態では、高さ維持手段がアーチ部材5で構成されている点で実施の形態1とは構成が異なる。
アーチ部材5は、アーチ状の部材で、このアーチ部材5の上面側にネット2を配設してネット2を地面Gから浮かせるものである。具体的には、実施の形態2における弓形部材4を逆様にした形状で、筒状(吹き流し状)のネット2内に配置され、ネット2の直線部24が真すぐに延びて地面Gに接し、ネット2の弓状部23がアーチ部材5に接して地面Gから浮いている。ここで、弓状部23の両端部は地面Gに接し、中央部が地面Gから所定高さだけ(所定高さ以上)上方に位置する。
また、例えば、ネット2の直線部24の網目2aにΩ形金物3の両湾曲部33を挿入して、両湾曲部33を地面Gに突き刺すことで、ネット2が地面Gに固定される。ここで、Ω形金物3で固定される位置は、設置場所やネット2の大きさなどに応じて、ネット2を適正に固定でき、かつ、Ω形金物3を地面Gに突き刺しやすい位置に設定される。
このように、この実施の形態によれば、高さ維持手段がアーチ状のアーチ部材5で構成されているだけであるため、構成が簡易となり、製作費や保守費などを低減することが可能となるとともに、授産作業で製作することが可能である。また、アーチ部材5の上面側にネット2を配設するため、つまり、ネット2の弓状部23をアーチ状に配置して地面Gから浮かせるため、配置場所の地形や猪M等の移動形態(上り、下り、平坦)などに応じて適正にネット2を配置して、保護領域内への蹄行性有害獣の侵入をより効果的に防止することが可能となる。なお、猪Mがネット2の弓状部23に足M1を踏み入れると、アーチ部材5も踏むことになるが、アーチ部材5が変形することで足M1を弓状部23で捉えることができる。このことは、後述する実施の形態4においても、同様である。
(実施の形態4)
図14および図15は、この実施の形態を示し、この実施の形態では、高さ維持手段が傾斜部材6で構成されている点で実施の形態1とは構成が異なる。
傾斜部材6は、地面Gに対して傾斜面61を有し、この傾斜部材6の傾斜面61側にネット2を配設してネット2を地面Gから浮かせるものである。具体的には、実施の形態2における弓形部材4と同様な弾性波板が、「つ」の字状に(「9」を寝かしたように)形成されて傾斜面61と円弧面62とを有し、筒状(吹き流し状)のネット2内に配置されている。そして、傾斜面61が地面Gに対して傾斜するように配置されることで、傾斜面61の外側に位置するネット2の傾斜部25が地面Gに対して傾斜し、円弧面62の外側に位置するネット2の円弧部26が円弧状に湾曲し、ネット2の水平に延びる水平部27が地面Gに接する。
このようにして、ネット2の傾斜部25が地面Gから斜めに浮いた状態となり、傾斜部25の反円弧部26側の端部が地面Gに接し、傾斜部25の中央部から円弧部26側が地面Gから所定高さだけ(所定高さ以上)上方に位置する。そして、例えば、ネット2の水平部27の網目2aにΩ形金物3の両湾曲部33を挿入して、両湾曲部33を地面Gに突き刺すことで、ネット2が地面Gに固定される。ここで、Ω形金物3で固定される位置は、設置場所やネット2の大きさなどに応じて、ネット2を適正に固定でき、かつ、Ω形金物3を地面Gに突き刺しやすい位置に設定される。
このように、この実施の形態によれば、高さ維持手段が地面Gに対して傾斜面61を有する傾斜部材6で構成されているだけであるため、構成が簡易となり、製作費や保守費などを低減することが可能となるとともに、授産作業で製作することが可能である。また、傾斜部材6の傾斜面61側にネット2を配設するため、つまり、ネット2の傾斜部25を地面Gに対して斜めに配置して浮かせるため、配置場所の地形や猪M等の移動形態などに応じて適正にネット2を配置して、保護領域内への蹄行性有害獣の侵入をより効果的に防止することが可能となる。
(実施の形態5)
図16は、この実施の形態を示し、この実施の形態では、高さ維持手段が竹部材7で構成されている点で実施の形態1とは構成が異なる。
竹部材7は、ネット2の長さと同等の長さに切断された竹材で、ネット2と地面Gとの間に複数配置される。つまり、地面Gに配置された複数の竹部材7の上を覆うようにネット2が配置される。ここで、竹部材7の外径は、ネット2の中央部28が地面Gから所定高さだけ上方に位置するように設定され、竹部材7の配設数と配設位置は、ネット2の大きさなどに応じて、ネット2が猪Mの足M1に絡みやすいように設定される。
そして、例えば、竹部材7の外側に位置するネット2の端部29の網目2aに、Ω形金物3の両湾曲部33を挿入して地面Gに突き刺すことで、ネット2が地面Gに固定される。ここで、Ω形金物3で固定される位置は、設置場所やネット2の大きさなどに応じて、ネット2を適正に固定でき、かつ、Ω形金物3を地面Gに突き刺しやすい位置に設定される。
このように、この実施の形態によれば、高さ維持手段がネット2と地面Gとの間に配置される竹部材7で構成されているだけであるため、構成が簡易となり、製作費や保守費などを低減することが可能となる。また、竹材を利用することで、竹林の浸食による山林の環境破壊を抑制することが可能となる。ここで、複数の竹部材7を連結することで、竹部材7が移動しないようにしてもよい。
以上、この発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、実施の形態2~4では、筒状(吹き流し状)のネット2内に弓形部材4やアーチ部材5、傾斜部材6を配置して、これら全体をネット2で包むようにしているが、弓形部材4の両端部間、アーチ部材5の上面、傾斜部材6の傾斜面61のみにネット2を配置するようにしてもよい。また、実施の形態3~5では、Ω形金物3でネット2のみを押えているが、アーチ部材5や傾斜部材6、竹部材7を一緒に押えるようにしてもよい。さらに、弓形部材4、アーチ部材5および傾斜部材6を波板で形成しているが、骨材(棒材)や多数の孔を有するパンチング板などで形成してもよい。
一方、方向誘導装置1つまりネット2を、意図的に蹄行性有害獣を誘導する方向に沿って配置し、例えば、図17に示すように、所定の位置に設置した捕獲用の罠Tまで猪Mなどを誘導するようにしてもよい。これにより、蹄行性有害獣による有害行動を防止するという消極的な利用だけではなく、蹄行性有害獣の個体数の制御という積極的な有害行動の防止にも、本発明の方向誘導装置1を利用することができる。
1 蹄行性有害獣の方向誘導装置
2 ネット
2a 網目
21 カール部(高さ維持手段)
23 弓状部
24 直線部
25 傾斜部
26 円弧部
27 水平部
28 中央部
29 端部
3 Ω形金物(固定手段)
31 円弧部
32 垂直部
33 湾曲部
4 弓形部材(高さ維持手段)
5 アーチ部材(高さ維持手段)
6 傾斜部材(高さ維持手段)
61 傾斜面
7 竹部材(高さ維持手段)
101 土手(保護領域)
102 法面
103 法尻部
G 地面
M 猪(蹄行性有害獣)
M1 猪の足

Claims (2)

  1. 蹄行性有害獣の侵入が防止される保護領域の近傍で、略横方向に延びて配置されるネットと、
    前記ネットを地面から浮かせて位置させる高さ維持手段と、
    前記ネットを前記地面に固定する固定手段と、
    を備え、前記高さ維持手段は、前記ネットの両端部を筒状に巻いて形成されたカール部で構成され、
    前記固定手段は、細長い金属材を逆U字に折り曲げ両端部を外側に湾曲させたΩ形金物で構成され、半円弧状の円弧部と、その両端部から垂直に延びる垂直部と、両垂直部の端部から円弧状に外側に延びる湾曲部と、を有し、前記円弧部の内径は、前記カール部の外径よりもやや大きく設定され、前記Ω形金物の端部を前記ネットの網目に挿入して前記地面に突き刺すことで、前記ネットが前記地面に固定される、
    ことを特徴とする蹄行性有害獣の方向誘導装置。
  2. 前記ネットの網目は、前記蹄行性有害獣の足もしくは蹄が挿入可能で、かつ、前記網目から前記蹄行性有害獣の足もしくは蹄を抜こうとする際に前記足もしくは蹄に引っ掛かる大きさに設定されている、
    ことを特徴とする請求項に記載の蹄行性有害獣の方向誘導装置。
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