JPS5810011Y2 - 気泡コンクリ−ト造営材用器具取付け装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 考案の目的 本考案は気泡コンクリート造営材に打込むことによって
電気器具やその他の器具を造営材に取付は可能にした気
泡コンクリート造営材用器具取付は装置に関するもので
ある。

本考案の目的とするところは、造営材へ簡単に打込むこ
とができ、作業性に優れ、造営材から突出せず美観を損
なわない取付は装置を提供することにある。

従来技術 従来気泡コンクリート造営材に電気器具、その他の器具
を取付けようとする場合、気泡コンクリート造営材にカ
ールプラグ等を打込んでこのカールプラグに木ねじを螺
入して電気器具、その他の器具を造営材向に固定してい
たが、カールプラグは造営材に打込み易くするたみ直線
状に形成されていたので比較的重い器具を取付けようと
する場合には不向きで、時には造営材から抜出すことも
あった。

造営材から抜けに＜＜シた止具としては実公昭４４−１
６４８５号公報に記載されたものがある。

この止具は、板状で先端が尖り、かつ外方向に湾曲した
突入片を背中合わせに重ね合わせ、末端を鋲［Ｅめして
突入体とし、これに短寸の筒体を嵌装したものである。

この止具では次に示すような欠点がある。

（１）筒体が嵌入する凹所を予め造営材に形成しておか
なければならない。

（２）突入片が２枚重ねになっただけの突入体の端面を
ハンマーで打撃するので、打撃の安定性に欠はハンマー
が外れ易い。

（３）突入片の末端が背中合わせに密着して鋲止めされ
、しかも先端部が密着されるように筒体が嵌装されてい
るので、両側の突入片は密着して直線状となり、突入片
が湾曲して形成されていても造営材内で外側ヘハ字形状
に広がりにくいものであります。

従って、この止具に電気器具等の重いものを増付けたと
きに止具が造営材から抜けるおそれがあり１す。

考案の構成 本考案は上述の欠点を解消するため、木ねじ又はビスを
螺入する基部から下方へ八字形状に末広がりの脚片を相
対させて突設した埋設具を形成し、造営材への打込みの
際に両脚片を近接させるリングを埋設具に嵌装したもの
で、以下実施例について説明する。

第１図ないし第４図において、木ねじ又はビスを螺入す
るための基体１は合成樹脂製又は金属製で造営材に打込
み易いように錐体に形成されており、中心には所要によ
り木ねじ又はビスの取付は孔２が設けられている。

鋼板を［］状に折曲した抜止め金具３の相対する脚片４
をハ字形状に末広がりとなるように外方へ湾曲させて形
成するとともに、脚片４の先端４ａを造営材Ｗに打込み
易いように尖らせる。

板止め金具３の上辺５には木ねじ又はビスを挿通するた
めの透孔６を設けておく。

前記基体１を抜止め金具３の脚片４の間に挿入し、基体
１と抜止め金具３とを接着、その他の手段にて結合し、
基体１が抜止め金具３から脱落しないようにして埋設具
７を形成する。

抜止め金具３に嵌装できるように四角形の透孔８を設け
たリング９を金属板の打抜き又は合成樹脂の底形によっ
て作り、リング９を埋設具７に基体１側から嵌装し、そ
のリング９を下方へ移動させて第２図に示すような状態
にて使用に供する。

リング９を基体１側から脚片４の先端部へ向けて移動さ
せていくと、脚片４は互いの間隔が狭められて接近し、
第２図において脚片４の先端部にリング９が外嵌された
状態においても脚片４はハ字形状を呈する。

考案の作用 本考案の作用を説明すれば、第２図に示すようにリング
９を脚片４の先端４ａまで移動させて相対する脚片４を
接近させ、この状態で先端４ａを造営材Ｗに当接させて
抜止め金具３の上辺５をハンマ等により打撃すると、脚
片４は次第に外側へ広がりながら造営材Ｗに打込まれて
いき、又、基体１も造営材Ｗに打込まれていく。

脚片４が造営材Ｗに打込まれるに従ってリング９は次第
に脚片４の先端部側から基体１側へ移動し、抜止め金具
３が造営材Ｗに打込まれてしまうと埋設具７から脱落す
る。

打込みが終った後、第４図に示すサドルＳや電気器具等
を木ねじ又はビスＢで固定する。

尚、上記実施例では抜止め金具３に基体１を固着したが
、第５図に示すように基体１に湾曲した脚片４′の端部
を埋入した構造であってもよく、又第６図に示すように
脚片４にはさらに抜止め効果を高めるため釣針のかえし
状の突起１０を設け、基体１の外周面にも同様の突起を
設けてもよい。

考案の効果 本考案は、上記の構成であるから以下の利点を有する。

（１） 造営材に打込むだけでよいから手間が掛らな
い。

（２）ハンマーで打撃する際に安定性がよく打込みやす
い。

（３）造営材から突出しないから電気器具等を造営材に
密着させて取付けることができるとともに、美観に優れ
る。

（４）リングを脚片の先端部に外嵌しても脚片はハ字形
状を呈しているから、埋設具が壁面、天井面に打込まれ
るに従って脚片は外向きに広がり造営材に確実に埋入し
、高い抜は止め効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

第１甲は本考案−実施例の斜視図、第２図及び第３図は
使用状態を示す側面図、第４図は使用状態を示す断面図
、第５図は別の実施例の一部破断した断面図、第６図は
さらに別の実施例の斜視図である。 主要部分の符号の説明、１・・・・・・基体、４・・・
・・・脚片、７・・・・・・埋設具、８・・・・・・透
孔、９・・・・・・リング。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上面から取付は孔２が設けられた基体１に下方へ向けて
   所定の間隔を保ち相対する脚片４が八字形状の末広がり
   に突設された埋設具７と、平板状で中央部に埋設具７を
   軸方向へ挿脱するための透孔８を有するリング９とから
   なり、リング９を埋設具７に軸方向へ移動自在に外嵌し
   てなる気泡コンクリート造営材用器具取付は装置。