JP2013240312A - 野生動物の侵入防止方法及び設備 - Google Patents

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南里 藤田
Takumi Okada
巧 岡田
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Abstract

【課題】 野生動物を畑や緑化工法が施された現場に侵入させない簡単、安価な野生動物の侵入防止設備を提供する。
【解決手段】離間して配置された少なくとも2本の直径80〜120cmの2本の円環の間に網状体が被覆された円筒形状の網状体であって、該円環の下部に地面への固定手段が設けられた野生動物の侵入防止設備であり、野生動物の「胸こすり」を嫌う習性を利用している。
【選択図】図1

Description

本発明は野生動物の食害による緑化植物や農作物を保護するために畑や緑化工が施された法面、傾斜地などの周囲に設置して野生動物の侵入を防止する方法及び設備に関するものである。
従来より、丘陵、山腹などに形成された法面や崖地などの傾斜地に景観向上を目的に緑化工法が施されている。この緑化工法の−つとして吹付工法が広く実施されている。この吹付工法は法面などに養生土、堆肥などの有機物又は肥料等と種子とを吹き付けて植物の生育基盤を形成した後、一定の養生期間をおいて生育基盤に芝、クローバー、よもぎ、ハギ類等のカバープラントを育成させる。
しかし、このような緑化工法が施された現場はカバープラントが低木類であることから、カモシカ、ニホンシカなどの偶蹄目類に代表される野生動物による食害や踏み荒らし被害が多発している。つまり野生動物が緑化工法が施された現場に侵入して現場に根付いた植物を踏み荒らして地盤を衰退させたり、生育する植物を食べて地盤を露出させる。地盤が衰退したり露出すると地盤崩壊が発生しやすくなり緑化工法の効果が消滅してしまう。
この対策として、畑や緑化工法が施された現場の周囲にネットなどを張設した侵入防止柵の設置や、現場の周囲に張設された裸電線に電源装置を接続し、電気衝撃で野生動物の侵入を防止する方法が提案されている(特許文献1、2)。
しかし、侵入防止柵は野生動物が飛び越えられない高さ、例えばシカの場合では2m以上の高さに設定する必要があり、また、電気衝撃柵は雑草がふれて漏電する事態を防ぐため、頻繁な除草作業が必須となるなどいずれの方法もメンテナンスに多大の労力とコストを要するという問題があった。
特開2005−304454号公報 特開2003−38083号公報
発明が解決しようとする課題
したがって、本発明の目的は、野生動物を畑や緑化工法が施された現場に侵入させない野生動物の侵入防止方法及び設備を提供することである。
本発明の他の目的は、多大の労力とコストを要することのない野生動物の侵入防止方法及び設備を提供することである。
課題を解決するための手段
上記課題を達成するため野生動物の行動を徹底的に観察した結果、特にカモシカ、ニホンシカなどの偶蹄目類に代表される野生動物が「胸こすり」という胸に物体がふれることを嫌って物体から退避する習性を持つことに着目し、この習性を利用した野生動物の侵入防止技術について更に鋭意検討した結果本発明に到達したものである。
すなわち、本発明は、
(1)直径80〜120cmの複数の円筒形状の網状体を連結して畑や緑化工法が施された現場の周囲を囲んで設置したことを特徴とする野生動物の侵入防止方法である。
(2)野生動物が偶蹄目類に属する動物である上記(1)記載の野生動物の侵入防止方法である。
(3)離間して配置された少なくとも直径80〜120cmの2本の円環と該円環の間に張設された網状体からなる筒状の網状体であって、該円環の下部に地面への固定手段が設けられたことを特徴とする野生動物の侵入防止設備である。
(4)該複数の筒状の網状体が連結手段で連結された上記(3)記載の野生動物の侵入防止設備である。
(5)該網状体が合成樹脂ネットである上記(3)記載の野生動物の侵入防止設備である。
(6)該円環が合成樹脂パイプである上記(3)記載の野生動物の侵入防止設備である。
発明の効果
本発明によれば、野生動物の「胸こすり」を嫌う習性を利用して、直径80〜120cmの複数の円筒形状の網状体を連結して畑や緑化工法が施された法面、傾斜地などの周囲を囲んで設置することにより、安価な方法で野生動物の侵入が防止でき、食害や踏み荒らし被害を解消することができる。
侵入防止設備の模式図 円環と網状体の連結構造を示す模式図。 固定手段で円環を地盤に固定した状態を示す模式図 複数の単位侵入防止設備を連結手段で連結した模式図 ダブルサドルバンドで連結した模式図 複数の単位侵入防止設備を連結して周囲を囲んだ模式図 侵入防止設備の他の例を示す模式図
次に本発明の野生動物の侵入防止設備の一実施例を図面にて説明する。図1は侵入防止設備Aの模式図であり、該設備Aは直径80〜120cmの2本の円環1と、該円環の間に張設された網状体2及び2本の円環の下端部に設けられた固定手段3で構成されている。
円環1はステンレスなどの金属、木材、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニルなどの合成樹脂製の板、パイプ、棒を環状に曲げて形成される。円環1は猪やシカなどの野生動物が突進しても破損しない強度を有し、かつ軽くて持ち運びに便利であることが好ましい。通常軽くて持ち運び易い合成樹脂製のパイプが好ましく使用される。円環1の直径は80〜120cmが適当である。好ましくは100〜110cmである。胸の高さが120cmを超える大型のシカがいないこと及びシカは「胸こすり」した物体を嫌って退避するため、シカが飛び越えることのできる高さであっても問題はない。80cm以下ではシカの胸が触れないため退避せずに前進するため容易に侵入防止器具を越えることができる。円環1の直径はパイプでは3〜5cmが適当であるが材質により適宜決定される。
離間して配置された2本の円環1の間に張設される網状体2は金属製、合成樹脂製の網や網筒体などである。2本の円環1の間を1〜3m、好ましくは1.5〜2mにすると網状体2の持ち運びが容易で好ましい。形体保持性が乏しい網や網筒体2の場合は、2本の円環1を複数の補強用のパイプで連結し、補強用のパイプの上から金属網、合成樹脂製の網を巻いて筒状とすることが好ましい。形体保持性に優れた金属網や合成樹脂製の網筒体はその両端が円環1に連結される。例えば図2に示すように円環1を組立バンド10で挟み、バンド締め付け板に網筒体の横糸11を配置してボルト12を締め付けることで円環と網筒体が連結される。
網筒体は軽くて取扱い性に優れた安価な合成樹脂製の網筒体が好ましい。合成樹脂製の網筒体は、合成樹脂の縦糸を押出成型機から連続して押し出すとともに、合成樹脂の横糸を押出成型機から断続的に押し出して、縦糸と横糸をその交点で溶着した方形網目を有するネットを円筒形状に賦形したものである。この網筒体の網目は一辺が5〜15cm程度の大きさである。網筒体用の合成樹脂としてはポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂などが使用される。
固定手段3は侵入防止器具Aが移動しないよう円環1の下端部を地盤に固定するもので地盤状態に適した方法が採用できる。例えば地盤がコンクリートの場合は、図3(1)に示すように円環1の下端部に取付けたサドルバンド4をコンクリート用の釘5でコンクリートCに固定することで侵入防止器具Aが地盤に固定される。地盤が固い土壌の場合は図3(2)に示すように円環1の下端部に取付けた長いUボルト6を地盤Dに打ち込むことで侵入防止器具Aが地盤に固定される。軟らかい地盤の場合は図3(3)に示すように、予め地盤と面位置まで打ち込まれたプラスチック製杭8の頭部表面に図3(1)と同様にサドルバンド4をネジ釘7で固定することで地盤に侵入防止設備が固定される。
長い侵入防止設備Bが必要な場合は、図4に示すように複数の単位侵入防止設備Aを連結手段9で連結する。連結手段9は針金(図示せず)で連結しても、図5に示すようなダブルサドルバンド13などで連結してもよい。隣接する2本の円環1をダブルサドルバンド13に配置し、網筒体の横糸11をバンドの両端部の固定部に設けられた二つのボルト孔間に配置後ボルト12を締め付けてダブルサドルバンド13の下面に配置された固定板14と固定することで隣接する二つの円環と網筒体が連結される。
図6は複数の単位侵入防止設備Aを連結手段9で連結して、畑や緑化工法が施された現場の周囲を囲んで設置した例であり、全ての単位侵入防止設備Aは地盤に固定されている。また、直線方向に隣接する単位侵入防止設備A同士は連結手段で連結されているが、垂直方向に隣接する単位侵入防止設備Aとは連結されていない。このように畑や緑化工法が施された現場の周囲を侵入防止設備で囲むと、野生動物の侵入が防止できる。
図7はネットの感触を嫌う野生動物の習性も利用した侵入防止設備Cの例であり、侵入防止設備Aの上部にネット15を固定し、斜めに張り出して端部を杭などの固定具で地盤Eに固定している。ネットの斜め部分の距離は通常1〜2mである。上部へのネット15の固定は紐、針金などが使用される。また、形体保持性が乏しい網の場合は2本の円環1を連結する補強用のパイプにネットが固定される。形体保持性が優れた網筒体は直接網筒体の上部にネットが固定される。該ネットは強力ポリエチレン、強力ナイロンなどの合成樹脂製で、目合が10〜70mm程度に形成されている。ネットの幅は侵入防止設備Aの幅である。このように構成された侵入防止設備Bはネットの斜面側を畑や緑化工法が施された現場の内側に向けて設置される。このように設置することでサル、猪などの野生動物が近づいてもネットを嫌ってネットを乗り越えようとしない。例えネットの斜面部分に踏み込んでもネットが足に絡み付いて前進することは困難である。一方ネットを乗り越えられるシカ、カモシカなどの大型の野生動物は円筒状の侵入防止設備Aに胸が触れる「胸こすり」を嫌って引き返すため畑や緑化工法が施された現場への野生動物の侵入が防止できる。
本発明によれば、野生動物の「胸こすり」を嫌う習性を利用した円筒形状の網状体からなる野生動物の侵入防止設備は、構造が簡単で、軽量・安価で運搬も容易なため山間部や、傾斜面への設置が容易で、しかもメンテナンスに労力とコストを要することがない。特に山間部の畑や緑化工法が施された法面、傾斜地などへの野生動物の侵入防止に適している。
1 円環 2 網状体
3 固定手段 4 サドルバンド
5 釘 6 Uボルト
7 ネジ釘 8 プラスチック製杭
9 連結手段 10 組立バンド
11 横糸 12 ボルト
13 ダブルサドルバンド 14 固定版
15 ネット

Claims (6)

  1. 直径80〜120cmの複数の円筒形状の網状体を連結して畑や緑化工法が施された現場の周囲を囲んで設置したことを特徴とする野生動物の侵入防止方法。
  2. 野生動物が偶蹄目類に属する動物である請求項1記載の野生動物の侵入防止方法。
  3. 離間して配置された少なくとも2本の直径80〜120cmの円環と該円環の間に張設された網状体からなる筒状の網状体であって、該円環の下部に地面への固定手段が設けられたことを特徴とする野生動物の侵入防止設備。
  4. 該複数の筒状の網状体が連結手段で連結された請求項3記載の野生動物の侵入防止設備。
  5. 該網状体が合成樹脂ネットである請求項3記載の野生動物の侵入防止設備。
  6. 該円環が合成樹脂パイプである請求項3記載の野生動物の侵入防止設備。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017079623A (ja) * 2015-10-26 2017-05-18 エコ ジャパン株式会社 動物侵入防止装置、及び、動物侵入防止装置の施工方法
JP2020031555A (ja) * 2018-08-28 2020-03-05 中国電力株式会社 蹄行性有害獣の方向誘導装置および方法

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