JP7133640B2 - 密封装置および密封構造 - Google Patents

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Description

本発明は、密封装置および密封構造に関する。
関節型ロボットのリンク(例えばアーム)は、直接モーターで回転させることもできるが、モーターから歯車減速機を介して回転させることもできる。関節型ロボットのリンクを駆動するための歯車減速機に使用されるオイルシールが知られている(特許文献1)。このオイルシールは、ケースに配置された回転するシャフトとケースの間の隙間を封止する。
特開2011-89609号公報
歯車減速機では、部品の回転に伴い、ハウジングの内部空間に封入されたグリースの流動圧が部分的に上昇する。この場合、グリースが内部空間から密封装置のシールリップを乗り越えて漏出するおそれがある。相対回転する部品間に配置されるシールリップには、所定の空間から漏出した液体を所定の空間に戻す効果(ポンピング効果)があることが知られている。しかし、一般に歯車減速機の最終出力軸など出力側の回転体の回転速度は非常に低いため、シールリップのポンピング効果が得られにくい。
そこで、本発明は、低速回転する回転体に適用され、グリースの大気側への漏出を低減させる密封装置および密封構造を提供する。
本発明のある態様に係る密封装置は、ハウジングと、前記ハウジングに設けられた孔内に配置された回転体との間の隙間を封止し、前記ハウジングの内部空間と大気側とを隔てる密封装置であって、前記ハウジングに取り付けられる固定シール部材と、前記回転体に取り付けられる回転シール部材とを有する。前記回転シール部材は、前記回転体の円柱部分が締まり嵌めされる円筒部と、前記円筒部よりも前記内部空間側に配置されて、前記円筒部から径方向外側に広がるフランジ部とを有する。前記固定シール部材は、前記ハウジングに取り付けられる取付け円筒部と、前記取付け円筒部より径方向内側に配置され、前記回転シール部材の前記円筒部の外周面に摺動可能に接触させられるシールリップとを有する。前記取付け円筒部は、前記回転シール部材の前記円筒部に径方向において重なり、前記フランジ部よりも径方向外側に配置されている。前記回転シール部材は、前記フランジ部に取り付けられて、前記取付け円筒部の内周面に摺動可能に接触させられる補助リップをさらに有する。
この態様においては、回転シール部材と固定シール部材の組み合わせを密封装置が有し、回転シール部材のシールリップが固定シール部材の円筒部の外周面に接触し、固定シール部材の補助リップが回転シール部材の取付け円筒部の内周面に接触する。回転シール部材の円筒部は回転体に密接し、円筒部の内部空間側の端部からはフランジ部が広がっているため、内部空間に封入されたグリースの流動圧が高まったとしても、固定シール部材のシールリップにグリースの流動圧が直接加わりにくい。内部空間内のグリースの流動圧は、回転シール部材のフランジ部に加わるが、フランジ部に取り付けられた補助リップが回転シール部材の取付け円筒部の内周面に接触するので、グリースは固定シール部材のシールリップに到達しにくい。したがって、グリースが大気側に漏出するおそれが少ない。補助リップは回転シール部材の取付け円筒部の内周面に接触するので、軸線方向において回転シール部材と固定シール部材の相対的な取付け位置の誤差があったとしても、補助リップと取付け円筒部の間に隙間が発生しにくく、グリースは補助リップを通過しにくい。
本発明の第1実施形態に係る密封装置の部分断面図である。 本発明の第2実施形態に係る密封装置の部分断面図である。 本発明の第3実施形態に係る密封装置の部分断面図である。 本発明の第4実施形態に係る密封装置の部分断面図である。 本発明の第5実施形態に係る密封装置の部分断面図である。 本発明の第6実施形態に係る密封装置の部分断面図である。
以下、添付の図面を参照しながら本発明に係る複数の実施形態を説明する。図面の縮尺は必ずしも正確ではなく、一部の特徴は誇張または省略されることもある。
実施形態に係る密封装置は、関節型ロボットのリンクを駆動するための歯車減速機のハウジングの内部空間内にグリースを密封するために使用される。
第1実施形態
図1に示すように、第1実施形態に係る密封装置1は、歯車減速機のハウジング2と、ハウジング2に設けられた孔2A内に配置された回転体4との間の隙間を封止し、ハウジング2の内部空間と大気側とを隔てる。回転体4は、ロボットのリンク(例えばアーム)を駆動するための回転体である。回転体4は、図示しない軸受により回転可能に支持され、孔2Aに同軸に配置されている。回転体4は、歯車減速機の最終出力軸であってよいが、他の回転体であってもよい。
回転体4は円柱状であり、孔2Aは断面円形であり、密封装置1は環状であるが、図1においては、それらの左半分のみが示されている。
密封装置1は、ハウジング2に取り付けられる固定シール部材10と、回転体4に取り付けられる回転シール部材20とを有する。
回転シール部材20は、弾性環21と剛性環22を有する複合構造を有する。弾性環21は、弾性材料、例えばエラストマーから形成されている。剛性環22は、剛性材料、例えば金属から形成されている。
剛性環22は、円筒部23とフランジ部24を有する。円筒部23には、回転体4の円柱部分が締まり嵌めされる。したがって、回転シール部材20は、回転体4と共に回転させられる。フランジ部24は、円筒部23よりも内部空間側に配置されて、円筒部23の内部空間側の端部から径方向外側に向けて、回転体4の軸線方向に垂直に広がっている。
弾性環21は、剛性環22のフランジ部24の外端に取り付けられたブロック25と、ブロック25から延びる補助リップ26を有する。
固定シール部材10は、弾性環11と剛性環12を有する複合構造を有する。弾性環11は、弾性材料、例えばエラストマーから形成されている。剛性環12は、剛性材料、例えば金属から形成されている。
剛性環12は、取付け円筒部14と端壁部15を有する。取付け円筒部14は、ハウジング2に取り付けられる。取付け方式は限定されないが、例えば、取付け円筒部14は孔2Aに締まり嵌めされてもよい。端壁部15は、取付け円筒部14の大気側の端部から径方向内側に向けて、回転体4の軸線方向に垂直に広がっている。
弾性環11は、剛性環12の端壁部15の内端に取り付けられている。弾性環11には、シールリップ16が形成されている。シールリップ16は、弾性環11の剛性環12に取り付けられた部分から径方向内側かつ内部空間側に向けて斜めに延びる円錐台状の板であり、シールリップ16の先端は、回転シール部材20の円筒部23の外周面に摺動可能に接触させられる。図1においては、円筒部23の外周面に接触させられて圧縮変形した状態のシールリップ16が示されている。
回転シール部材20が回転体4と共に回転させられるのに対して、固定シール部材10はハウジング2に固定されている。図1から明らかなように、固定シール部材10の取付け円筒部14は、剛性環12のみから構成され、シールリップ16は、弾性環11のみから構成されている。取付け円筒部14は、回転シール部材20の円筒部23と同軸に配置され、円筒部23に径方向において重なり、フランジ部24よりも径方向外側に配置されている。
回転シール部材20の補助リップ26は、ブロック25から径方向外側かつ内部空間側に向けて斜めに延びる円錐台状の板であり、補助リップ26の先端は、固定シール部材10の取付け円筒部14の内周面に摺動可能に接触させられる。図1においては、取付け円筒部14の内周面に接触させられて圧縮変形した状態の補助リップ26が示されている。
密封装置1は、ほぼU字形断面を有する回転シール部材20の内部空間に、ほぼU字形断面を有する固定シール部材10の一辺(シールリップ16)が嵌め込まれた概略形状を有する。固定シール部材10のシールリップ16は、固定シール部材10の取付け円筒部14に径方向に重なる位置で、回転シール部材20の円筒部23に接触させられる。また、回転シール部材20の補助リップ26は、固定シール部材10のシールリップ16に径方向に重なっている。
この実施形態においては、回転シール部材20と固定シール部材10の組み合わせを密封装置1が有し、回転シール部材20のシールリップ16が固定シール部材10の円筒部23の外周面に接触し、固定シール部材10の補助リップが回転シール部材20の取付け円筒部14の内周面に接触する。歯車減速機の部品の回転に伴い、ハウジング2の内部空間に封入されたグリースの流動圧が部分的に上昇することがある。しかし、回転シール部材20の円筒部23は回転体4に密接し、円筒部23の内部空間側の端部からはフランジ部24が広がっているため、グリースの流動圧(図1に矢印Pで示す)が高まったとしても、固定シール部材10のシールリップ16にグリースの流動圧Pが直接加わりにくい。
内部空間内のグリースの流動圧Pは、回転シール部材20のフランジ部24に加わるが、フランジ部24に取り付けられた補助リップ26が回転シール部材20の取付け円筒部14の内周面に接触するので、グリースは固定シール部材10のシールリップ16に到達しにくい。したがって、グリースが大気側に漏出するおそれが少ない。
補助リップ26は回転シール部材20の取付け円筒部14の内周面に接触するので、軸線方向において回転シール部材20と固定シール部材10の相対的な取付け位置の誤差があったとしても、補助リップ26と取付け円筒部14の間に隙間が発生しにくく、グリースは補助リップ26を通過しにくい。
また、補助リップ26は、ブロック25から径方向外側かつ内部空間側に向けて斜めに延びている。このため補助リップ26は、内部空間内のグリースの流動圧Pを受けると、径方向外側に向けて変形して、回転シール部材20の取付け円筒部14の内周面に密接しやすい。したがって、グリースが大気側に漏出するおそれがさらに少ない。
補助リップ26は、シールリップ16に径方向において重なるため、内部空間からグリースが補助リップ26を通過したとしても、グリースはシールリップ16が回転シール部材20の円筒部23に接触する接触位置に到達しにくく、グリースが大気側に漏出するおそれがさらに少ない。
また、補助リップ26は、シールリップ16に径方向において重なるため、密封装置1の軸線方向の長さを小さくすることが容易である。さらに、シールリップ16は、取付け円筒部14に径方向に重なる位置で、回転シール部材20の円筒部23に接触させられるため、密封装置1の軸線方向の長さを小さくすることが容易である。特に、この実施形態では、回転シール部材20は、固定シール部材10の剛性環12の端壁部15よりも大気側に突出しない。また、固定シール部材10においては、剛性環12の端壁部15よりも大気側にある部分は、弾性環11の一部だけである。したがって、密封装置1の軸線方向の長さを小さくすることができる。
また、固定シール部材10の取付け円筒部14が剛性環12のみから構成されるため、密封装置1の寸法を小さくすることができる。
さらに、この実施形態では、密封装置1は、ほぼU字形断面を有する回転シール部材20の内部空間に、ほぼU字形断面を有する固定シール部材10の一辺が嵌め込まれた概略形状を有する。したがって、大気側から内部空間への異物(水または塵埃を含む)の侵入を低減させることができる。
第2実施形態
図2は、本発明の第2実施形態に係る密封装置41を示す。図2以降の図面において、すでに説明した構成要素を示すため、同一の符号が使用され、それらの構成要素については詳細には説明しない。
密封装置41は、第1実施形態の固定シール部材10と同じ固定シール部材10と、第1実施形態の回転シール部材20と異なる回転シール部材45とを有する。
回転シール部材45は、弾性環46と剛性環47を有する複合構造を有する。弾性環46は、弾性材料、例えばエラストマーから形成されている。剛性環47は、剛性材料、例えば金属から形成されている。
剛性環47は、円筒部48とフランジ部49を有する。円筒部48には、回転体4の円柱部分が締まり嵌めされる。したがって、回転シール部材45は、回転体4と共に回転させられる。フランジ部49は、円筒部48よりも内部空間側に配置されて、円筒部48の内部空間側の端部から径方向外側に向けて、回転体4の軸線方向に垂直に広がっている。また、フランジ部49の外端部は、径方向外側かつ大気側に向けて斜めに延びる。
弾性環46は、剛性環47のフランジ部49の外端に取り付けられたブロック50と、ブロック50から延びる補助リップ51を有する。補助リップ51は、ブロック50から径方向外側かつ大気側に向けて斜めに延びる円錐台状の板であり、補助リップ51の先端は、固定シール部材10の取付け円筒部14の内周面に摺動可能に接触させられる。図2においては、取付け円筒部14の内周面に接触させられて圧縮変形した状態の補助リップ51が示されている。
この実施形態においても第1実施形態とほぼ同じ効果が達成される。但し、第1実施形態の補助リップ26は、径方向外側かつ内部空間側に向けて延びるため、第1実施形態は、第2実施形態よりグリースが大気側に漏出するおそれがさらに少ない。
第3実施形態
図3は、本発明の第3実施形態に係る密封装置61を示す。密封装置61は、固定シール部材62と回転シール部材70とを有する。
回転シール部材70は、弾性環71と、第2実施形態の剛性環47と同じ剛性環47を有する複合構造を有する。弾性環71は、弾性材料、例えばエラストマーから形成されている。弾性環71は、剛性環47のフランジ部49の外端に取り付けられたブロック72と、ブロック72から延びる補助リップ73を有する。補助リップ73は、ブロック72から径方向外側かつ内部空間側に向けて斜めに延びる円錐台状の板であり、補助リップ73の先端は、固定シール部材10の取付け円筒部14の内周面に摺動可能に接触させられる。図3においては、取付け円筒部14の内周面に接触させられて圧縮変形した状態の補助リップ73が示されている。
弾性環65は、剛性環12の端壁部15の内端に取り付けられている。弾性環65は、端壁部15よりも内部空間側に向けて延びる円筒部分(回転シール部材70のフランジ部49に向けて延びる円筒部分)を有しており、この円筒部分にシールリップ66が形成されている。シールリップ66は、回転シール部材70の円筒部48の外周面に摺動可能に接触させられる。シールリップ66は、内部空間側の傾斜面と大気側の傾斜面を有する、断面が三角形の突起である。図3においては、円筒部48の外周面に接触させられて圧縮変形した状態のシールリップ66が示されている。
弾性環65の円筒部分の周囲には、シールリップ66を径方向内側に圧縮するガータースプリング68が巻かれている。但し、ガータースプリング68は必ずしも不可欠ではない。
この実施形態においても第1実施形態とほぼ同じ効果が達成される。但し、第1実施形態の補助リップ26は、シールリップ16に径方向において重なるため、第1実施形態は、第3実施形態よりも密封装置の軸線方向の長さを小さくすることがさらに容易である。
第4実施形態
図4は、本発明の第4実施形態に係る密封装置81を示す。密封装置81は、第1実施形態の固定シール部材10と同じ固定シール部材10と、第2実施形態の回転シール部材45に類似する回転シール部材82とを有する。
回転シール部材82は、弾性環83と、第2実施形態の剛性環47と同じ剛性環47を有する複合構造を有する。弾性環83は、弾性材料、例えばエラストマーから形成されている。弾性環83は、剛性環47のフランジ部49の外端に取り付けられたブロック84と、ブロック84から延びる2つの補助リップ85,86を有する。補助リップ85は、ブロック84から径方向外側かつ内部空間側に向けて斜めに延びる円錐台状の板であり、補助リップ85の先端は、固定シール部材10の取付け円筒部14の内周面に摺動可能に接触させられる。補助リップ86は、ブロック84から径方向外側かつ大気側に向けて斜めに延びる円錐台状の板であり、補助リップ86の先端は、固定シール部材10の取付け円筒部14の内周面に摺動可能に接触させられる。図4においては、取付け円筒部14の内周面に接触させられて圧縮変形した状態の補助リップ85,86が示されている。
この実施形態においても第1実施形態と同じ効果が達成される。この実施形態では、回転シール部材82が2つの補助リップ85,86を有するので、グリースは固定シール部材10のシールリップ16にさらに到達しにくい。
第5実施形態
図5は、本発明の第5実施形態に係る密封装置91を示す。密封装置91は、第1実施形態の固定シール部材10と類似する固定シール部材92と、第1実施形態の回転シール部材20と類似する回転シール部材100とを有する。固定シール部材92は、第1実施形態の剛性環12と同じ剛性環12と、第1実施形態の弾性環11と類似する弾性環95を有する。
固定シール部材92の弾性環95は、第1実施形態と同じシールリップ16を有する。不可欠ではないが、ガータースプリング18がシールリップ16を径方向内側に圧縮するために設けられている。さらに、弾性環95は、ダストリップ96を有する。ダストリップ96は、弾性環95の剛性環12に取り付けられた部分から径方向内側かつ大気側に向けて斜めに延びる円錐台状の板であり、ダストリップ96の先端は、回転シール部材100の円筒部103の外周面に摺動可能に接触させられる。シールリップ16が主にグリースの密封のために設けられているのに対して、ダストリップ96は大気側から異物の侵入を低減させるために設けられている。
回転シール部材100は、第1実施形態の弾性環21と同じ弾性環21と、第1実施形態の剛性環22と類似する剛性環102を有する複合構造を有する。剛性環102は、剛性材料、例えば金属から形成されている。剛性環102は、円筒部103と、第1実施形態のフランジ部24と同じフランジ部24を有する。円筒部103には、回転体4の円柱部分が締まり嵌めされる。したがって、回転シール部材20は、回転体4と共に回転させられる。フランジ部24は、円筒部103よりも内部空間側に配置されて、円筒部103の内部空間側の端部から径方向外側に向けて、回転体4の軸線方向に垂直に広がっている。ダストリップ96の先端が接触するため、回転シール部材100の円筒部103は、第1実施形態の回転シール部材20の円筒部23よりも大気側に延びている。
但し、回転シール部材100の代わりに、第1実施形態の回転シール部材20を使用し、ダストリップ96の先端が回転体4の外周面に接触するようにしてもよい。
この実施形態では、回転シール部材100の円筒部103および固定シール部材92のダストリップ96は、固定シール部材92の剛性環12の端壁部15よりも大気側に突出するので、第1実施形態よりも密封装置61の軸線方向の長さが大きい。
しかし、第1実施形態と同じ理由により、グリースの大気側への漏出を低減させることができる。
第5実施形態は、第1実施形態の変形であるが、第2~第4実施形態の弾性環11,65にダストリップ96を設けてもよい。
第6実施形態
図6は、本発明の第6実施形態に係る密封装置111を示す。密封装置111は、第1実施形態の固定シール部材10と同じ固定シール部材10と、第1実施形態の回転シール部材20と異なる回転シール部材120とを有する。
この実施形態においては、ハウジング2の孔2Aは、大径部2Aaと、小径部2Abと、大径部2Aaと小径部2Abの間の段差壁部2Acを有する。大径部2Aaの直径は小径部2Abの直径より大きく、大径部2Aaは小径部2Abよりも大気側に配置されている。大径部2Aaと小径部2Abの間の段差壁部2Acは、回転体4の軸線方向に垂直に広がっている。固定シール部材10の取付け円筒部14は、大径部2Aaに取り付けられる。
回転シール部材120の弾性環21は、第1実施形態の回転シール部材20と同様に、剛性環22のフランジ部24の外端に取り付けられたブロック25と、ブロック25から延びる補助リップ26を有する。さらに、回転シール部材120の弾性環21は、内部空間側に向けて延びている少なくとも1つの補助サイドリップを有する。この実施形態は、2つの補助サイドリップ121,122が同心に設けられている。
補助サイドリップ121,122は、フランジ部24の内部空間側の面に取り付けられており、径方向内側かつ内部空間側に向けて斜めに延びる円錐台状の板である。補助サイドリップ121,122の先端は、孔2Aの段差壁部2Acに摺動可能に接触させられる
この実施形態においても第1実施形態と同じ効果が達成される。
また、この実施形態によれば、回転シール部材120は、固定シール部材10の取付け円筒部14の内周面に接触させられる補助リップ26に加えて、ハウジング2の孔2Aの段差壁部2Acに接触させられる補助サイドリップ121,122を有する。したがって、内部空間内のグリースは、補助リップ26と補助サイドリップ121,122に遮られて、固定シール部材10のシールリップ16にさらに到達しにくい。したがって、グリースが大気側に漏出するおそれがさらに少ない。
さらに、この実施形態によれば、補助サイドリップ121,122は、径方向内側かつ内部空間側に向けて斜めに延びている。このため、補助サイドリップ121,122は小径部2Ab内のグリースの流動圧Pを受けると、径方向外側に向けて変形して、ハウジング2の孔2Aの段差壁部2Acに密接しやすい。したがって、グリースが大気側に漏出するおそれがさらに少ない。
変形例
以上、本発明の好ましい実施形態を参照しながら本発明を図示して説明したが、当業者にとって特許請求の範囲に記載された発明の範囲から逸脱することなく、形式および詳細の変更が可能であることが理解されるであろう。このような変更、改変および修正は本発明の範囲に包含されるはずである。
例えば、上記の実施形態において、密封装置は、関節型ロボットのリンクを駆動するための歯車減速機のハウジングの内部空間内にグリースを密封するために、歯車減速機のハウジング2と、ハウジング2に設けられた孔2A内に配置された回転体4との間の隙間を封止する。しかし、密封装置は、他の歯車減速機のハウジングの内部空間内にグリースを密封するために使用されてもよい。
また、密封装置は、歯車減速機以外の装置のハウジングの内部空間内にグリースを密封するために、ハウジングと、ハウジングに設けられた孔内で低速回転する回転体との間の隙間を封止する使用されてもよい。例えば、精密機械のターンテーブルの回転軸と、回転軸のハウジングとの間の隙間を封止するために、密封装置が使用されてもよい。あるいは、旋回型カメラまたは旋回型送風機の回転軸と、回転軸のハウジングとの間の隙間を封止するために、密封装置が使用されてもよい。
上記実施形態は、矛盾しない限り、組み合わせてもよい。例えば、第3実施形態のガータースプリング68(図3参照)は他の実施形態に設けられてもよい。第4実施形態の2つの補助リップ85,86(図4参照)は他の実施形態に設けられてもよい。第5実施形態のダストリップ96(図5参照)は他の実施形態に設けられてもよい。第6実施形態の補助サイドリップ121,122(図6参照)は他の実施形態に設けられてもよい。
本発明の態様は、下記の番号付けされた条項にも記載される。
条項1. ハウジングと、前記ハウジングに設けられた孔内に配置された回転体との間の隙間を封止し、前記ハウジングの内部空間と大気側とを隔てる密封装置であって、
前記ハウジングに取り付けられる固定シール部材と、前記回転体に取り付けられる回転シール部材とを有し、
前記回転シール部材は、前記回転体の円柱部分が締まり嵌めされる円筒部と、前記円筒部よりも前記内部空間側に配置されて、前記円筒部から径方向外側に広がるフランジ部とを有し、
前記固定シール部材は、前記ハウジングに取り付けられる取付け円筒部と、前記取付け円筒部より径方向内側に配置され、前記回転シール部材の前記円筒部の外周面に摺動可能に接触させられるシールリップとを有し、
前記取付け円筒部は、前記回転シール部材の前記円筒部に径方向において重なり、前記フランジ部よりも径方向外側に配置され、
前記回転シール部材は、前記フランジ部に取り付けられて、前記取付け円筒部の内周面に摺動可能に接触させられる補助リップをさらに有する
ことを特徴とする密封装置。
条項2. 前記補助リップは、前記シールリップに径方向において重なる
ことを特徴とする条項1に記載の密封装置。
この条項によれば、内部空間からグリースが補助リップを通過したとしても、グリースはシールリップが回転シール部材の円筒部に接触する接触位置に到達しにくい。したがって、グリースが大気側に漏出するおそれがさらに少ない。また、このような配置により、密封装置の軸線方向の長さを小さくすることが容易である。
条項3. 前記補助リップは、径方向外側かつ前記内部空間側に向けて斜めに延びている
ことを特徴とする条項1または2に記載の密封装置。
この条項によれば、補助リップは、内部空間内のグリースの流動圧を受けると、径方向外側に向けて変形して、回転シール部材の取付け円筒部の内周面に密接しやすい。したがって、グリースが大気側に漏出するおそれがさらに少ない。
条項4. 前記シールリップは、前記取付け円筒部に径方向に重なる位置で、前記回転シール部材の前記円筒部に接触させられる
ことを特徴とする条項1から3のいずれか1項に記載の密封装置。
このような配置により、密封装置の軸線方向の長さを小さくすることが容易である。
条項5. 前記ハウジングの前記孔は、大径部と、小径部と、前記大径部と前記小径部の間の段差壁部を有し、前記大径部の直径は前記小径部の直径より大きく、前記大径部は前記小径部よりも大気側に配置され、
前記固定シール部材の前記取付け円筒部は、前記大径部に取り付けられ、
前記回転シール部材は、前記フランジ部に取り付けられて、内部空間側に向けて延びている少なくとも1つの補助サイドリップをさらに有し、前記補助サイドリップは前記孔の前記段差壁部に摺動可能に接触させられる
ことを特徴とする条項1から4のいずれか1項に記載の密封装置。
この条項によれば、回転シール部材は、固定シール部材の取付け円筒部の内周面に接触させられる補助リップに加えて、ハウジングの孔の段差壁部に接触させられる補助サイドリップを有する。したがって、内部空間内のグリースは、補助リップと補助サイドリップに遮られて、固定シール部材のシールリップにさらに到達しにくい。したがって、グリースが大気側に漏出するおそれがさらに少ない。
条項6. 前記補助サイドリップは、径方向内側かつ内部空間側に向けて斜めに延びている
ことを特徴とする条項5に記載の密封装置。
この条項によれば、補助サイドリップは小径部内のグリースの流動圧を受けると、径方向外側に向けて変形して、ハウジングの孔の段差壁部に密接しやすい。したがって、グリースが大気側に漏出するおそれがさらに少ない。
条項7. 前記固定シール部材は、弾性材料から形成された弾性環と、剛性材料から形成された剛性環とを有しており、
前記取付け円筒部は、前記剛性環のみから構成され、
前記シールリップは、前記弾性環のみから構成されている
ことを特徴とする条項1から6のいずれか1項に記載の密封装置。
この条項によれば、取付け円筒部が剛性環のみから構成されるため、密封装置の寸法を小さくすることができる。
条項8. 前記固定シール部材は、弾性材料から形成された弾性環と、剛性材料から形成された剛性環とを有しており、
前記回転シール部材は、前記固定シール部材の前記剛性環よりも大気側に突出しない
ことを特徴とする条項1から7のいずれか1項に記載の密封装置。
この条項によれば、回転シール部材が固定シール部材の剛性環よりも大気側に突出しないため、密封装置の軸線方向の長さを小さくすることができる。
条項9. 前記ハウジングは、歯車減速機のハウジングであり、前記回転体は前記歯車減速機の部品である
ことを特徴とする条項1から8のいずれか1項に記載の密封装置。
上記の通り、一般に歯車減速機の最終出力軸など出力側の回転体の回転速度は非常に低いため、シールリップのポンピング効果が得られにくい。しかし、内部空間に封入されたグリースの流動圧が高まったとしても、固定シール部材のシールリップにグリースの流動圧が直接加わりにくいため、グリースが大気側に漏出するおそれが少ない。
条項10. 孔が設けられたハウジングと、
前記ハウジングの前記孔内に配置された回転体と、
条項1から9のいずれか1項に記載の前記密封装置とを有する
ことを特徴とする密封構造。
1,41,61,81,91,111 密封装置
2 ハウジング
2A 孔
2Aa 大径部
2Ab 小径部
2Ac 段差壁部
4 回転体
10,62,92 固定シール部材
11,65 弾性環
12 剛性環
14 取付け円筒部
15 端壁部
16,66 シールリップ
20,45,70,82,100,120 回転シール部材
21,46,71,83,95 弾性環
22,47,102 剛性環
23,48,103 円筒部
24,49 フランジ部
26,51,73,85,86 補助リップ
121,122 補助サイドリップ

Claims (13)

  1. 関節型ロボットのリンクを駆動するための歯車減速機のハウジングと、前記ハウジングに設けられた孔内に配置された前記歯車減速機の部品である回転体との間の隙間を封止し、前記ハウジングの内部空間と大気側とを隔てる密封装置であって、
    前記ハウジングに取り付けられる固定シール部材と、前記回転体に取り付けられる回転シール部材とを有し、
    前記回転シール部材は、前記回転体の円柱部分が締まり嵌めされる円筒部と、前記円筒部よりも前記内部空間側に配置されて、前記円筒部から径方向外側に広がるフランジ部とを有し、前記フランジ部は、前記ハウジングの内部空間に封入されたグリースの流動圧を径方向外側にそらし、
    前記固定シール部材は、前記ハウジングに取り付けられる取付け円筒部と、前記取付け円筒部より径方向内側に配置され、前記回転シール部材の前記円筒部の外周面に摺動可能に接触させられるシールリップとを有し、
    前記取付け円筒部は、前記回転シール部材の前記円筒部に径方向において重なり、前記フランジ部よりも径方向外側に配置され、
    前記回転シール部材は、前記フランジ部に取り付けられて、前記取付け円筒部の内周面に摺動可能に接触させられる補助リップをさらに有する
    ことを特徴とする密封装置。
  2. 前記補助リップは、前記シールリップに径方向において重なる
    ことを特徴とする請求項1に記載の密封装置。
  3. 前記補助リップは、前記フランジ部の内部空間側の面よりも前記大気側に配置されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の密封装置。
  4. 前記回転シール部材は、前記フランジ部の外周端に取り付けられて、前記フランジ部の内部空間側の面よりも前記内部空間側に突出する部分を有する
    ことを特徴とする請求項3に記載の密封装置。
  5. 前記補助リップは、径方向外側かつ前記内部空間側に向けて斜めに延びている
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の密封装置。
  6. 前記シールリップは、前記取付け円筒部に径方向に重なる位置で、前記回転シール部材の前記円筒部に接触させられる
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の密封装置。
  7. 前記シールリップは、径方向内側かつ前記内部空間側に向けて斜めに延びており、前記補助リップと前記シールリップの間に他のリップが設けられていない
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の密封装置。
  8. ハウジングと、前記ハウジングに設けられた孔内に配置された回転体との間の隙間を封止し、前記ハウジングの内部空間と大気側とを隔てる密封装置であって、
    前記ハウジングの前記孔は、大径部と、小径部と、前記大径部と前記小径部の間の段差壁部を有し、前記大径部の直径は前記小径部の直径より大きく、前記大径部は前記小径部よりも大気側に配置され、
    前記密封装置は、
    前記ハウジングに取り付けられる固定シール部材と、前記回転体に取り付けられる回転シール部材とを有し、
    前記回転シール部材は、前記回転体の円柱部分が締まり嵌めされる円筒部と、前記円筒部よりも前記内部空間側に配置されて、前記円筒部から径方向外側に広がるフランジ部とを有し、
    前記固定シール部材は、前記ハウジングの前記孔の前記大径部に取り付けられる取付け円筒部と、前記取付け円筒部より径方向内側に配置され、前記回転シール部材の前記円筒部の外周面に摺動可能に接触させられるシールリップとを有し、
    前記取付け円筒部は、前記回転シール部材の前記円筒部に径方向において重なり、前記フランジ部よりも径方向外側に配置され、
    前記回転シール部材は、
    前記フランジ部に取り付けられて、前記取付け円筒部の内周面に摺動可能に接触させられる補助リップと、
    記フランジ部に取り付けられて、内部空間側に向けて延びている少なくとも1つの補助サイドリップをさらに有し、前記補助サイドリップは前記孔の前記段差壁部に摺動可能に接触させられる
    ことを特徴とする封装置。
  9. 前記補助サイドリップは、径方向内側かつ内部空間側に向けて斜めに延びている
    ことを特徴とする請求項に記載の密封装置。
  10. 前記ハウジングは、歯車減速機のハウジングであり、前記回転体は前記歯車減速機の部品である
    ことを特徴とする請求項8または9に記載の密封装置。
  11. 前記固定シール部材は、弾性材料から形成された弾性環と、剛性材料から形成された剛性環とを有しており、
    前記取付け円筒部は、前記剛性環のみから構成され、
    前記シールリップは、前記弾性環のみから構成されている
    ことを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の密封装置。
  12. 前記固定シール部材は、弾性材料から形成された弾性環と、剛性材料から形成された剛性環とを有しており、
    前記回転シール部材は、前記固定シール部材の前記剛性環よりも大気側に突出しない
    ことを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の密封装置。
  13. 孔が設けられたハウジングと、
    前記ハウジングの前記孔内に配置された回転体と、
    請求項1から12のいずれか1項に記載の前記密封装置とを有する
    ことを特徴とする密封構造。
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