JP2020067106A - 密封装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】低速回転時においても、グリースの大気側への漏出を低減させる密封装置を提供する。【解決手段】密封装置1は、ハウジング2とハウジングの孔2A内の回転体4との間の隙間を封止し、ハウジングの内部空間と大気側を隔てる。密封装置は、ハウジングに取り付けの固定シール部材10と、回転体に取り付けの回転シール部材20を有し、回転シール部材は、回転体に締まり嵌めの内側円筒部21と、内側円筒部に重なる外側円筒部22と、内側円筒部と外側円筒部よりも内部空間側に配置され、これらを連結する連結環部23を有し、固定シール部材は、ハウジングに取り付けられる取付け円筒部14と、取付け円筒部より内側に配置され、回転シール部材の内側円筒部の外周面に摺動可能に接触するシールリップ16を有する。取付け円筒部は、回転シール部材の外側円筒部よりも外側に配置され、取付け円筒部と外側円筒部の間に円筒状の間隙25が設けられている。【選択図】図1
Description
本発明は、密封装置に関する。
関節型ロボットのリンク(例えばアーム)は、直接モーターで回転させることもできるが、モーターから歯車減速機を介して回転させることもできる。関節型ロボットのリンクを駆動するための歯車減速機に使用されるオイルシールが知られている(特許文献1)。このオイルシールは、ケースに配置された回転するシャフトとケースの間の隙間を封止する。
歯車減速機では、部品の回転に伴い、ハウジングの内部空間に封入されたグリースの流動圧が部分的に上昇する。この場合、グリースが内部空間から密封装置のシールリップを乗り越えて漏出するおそれがある。相対回転する部品間に配置されるシールリップには、所定の空間から漏出した液体を所定の空間に戻す効果(ポンピング効果)があることが知られている。しかし、一般に歯車減速機の最終出力軸など出力側の回転体の回転速度は非常に低いため、シールリップのポンピング効果が得られにくい。
そこで、本発明は、低速回転する回転体に適用され、グリースの大気側への漏出を低減させる密封装置を提供する。
本発明のある態様に係る密封装置は、ハウジングと、前記ハウジングに設けられた孔内に配置された回転体との間の隙間を封止し、前記ハウジングの内部空間と大気側とを隔てる密封装置であって、前記ハウジングに取り付けられる固定シール部材と、前記回転体に取り付けられる回転シール部材とを有する。前記回転シール部材は、前記回転体の円柱部分が締まり嵌めされる内側円筒部と、前記内側円筒部に径方向に重なり、前記内側円筒部よりも径方向外側に配置された外側円筒部と、前記内側円筒部と前記外側円筒部よりも前記内部空間側に配置されて、前記内側円筒部と前記外側円筒部を連結する連結環部とを有する。前記固定シール部材は、前記ハウジングに取り付けられる取付け円筒部と、前記取付け円筒部より径方向内側に配置され、前記回転シール部材の前記内側円筒部の外周面に摺動可能に接触させられるシールリップとを有する。前記取付け円筒部は、前記回転シール部材の前記外側円筒部よりも径方向外側に配置され、前記取付け円筒部と前記外側円筒部の間に円筒状の間隙が設けられている。
この態様においては、回転シール部材と固定シール部材の組み合わせを密封装置が有し、回転シール部材のシールリップが固定シール部材の内側円筒部の外周面に接触する。回転シール部材の内側円筒部は回転体に密接し、内側円筒部の内部空間側の端部からは連結環部が広がっているため、内部空間に封入されたグリースの流動圧が高まったとしても、固定シール部材のシールリップにグリースの流動圧が直接加わりにくい。内部空間内のグリースの流動圧は、回転シール部材の連結環部に加わるが、連結環部の外縁から外側円筒部が延びている。流動圧が高まったグリースは、回転シール部材の外側円筒部と固定シール部材の取付け円筒部との間の間隙に浸入しようとするが、この隙間が一定の長さを持つ円筒状であるため、グリースは固定シール部材のシールリップに到達しにくい。したがって、グリースが大気側に漏出するおそれが少ない。
好ましくは、前記シールリップは、前記回転シール部材の前記外側円筒部および前記固定シール部材の前記取付け円筒部に径方向に重なる位置で、前記内側円筒部に接触させられる。この場合には、シールリップが回転シール部材の内側円筒部に接触する接触位置が、円筒状の間隙の大気側の端部より内部空間側に配置されているので、グリースが回転シール部材の外側円筒部と固定シール部材の取付け円筒部との間の間隙を通過したとしても、グリースはシールリップの接触位置に到達しにくく、グリースが大気側に漏出するおそれがさらに少ない。また、このような配置により、密封装置の軸線方向の長さを小さくすることが容易である。
好ましくは、前記回転シール部材の全体が剛性材料から形成されている。この場合には、回転シール部材の剛性が高いため、内部空間に封入されたグリースの流動圧が高まったとしても、固定シール部材のシールリップを確実に保護することができる。
好ましくは、前記固定シール部材は、弾性材料から形成された弾性環と、剛性材料から形成された剛性環とを有しており、前記取付け円筒部は、前記剛性環のみから構成され、前記シールリップは、前記弾性環のみから構成されている。この場合には、取付け円筒部が剛性環のみから構成されるため、密封装置の寸法を小さくすることができる。
好ましくは、前記固定シール部材は、弾性材料から形成された弾性環と、剛性材料から形成された剛性環とを有しており、前記回転シール部材は、前記固定シール部材の前記剛性環よりも大気側に突出しない。この場合には、回転シール部材が固定シール部材の剛性環よりも大気側に突出しないため、密封装置の軸線方向の長さを小さくすることができる。
前記ハウジングは、歯車減速機のハウジングであってよく、前記回転体は前記歯車減速機の部品であってよい。上記の通り、一般に歯車減速機の最終出力軸など出力側の回転体の回転速度は非常に低いため、シールリップのポンピング効果が得られにくい。しかし、内部空間に封入されたグリースの流動圧が高まったとしても、固定シール部材のシールリップにグリースの流動圧が直接加わりにくいため、グリースが大気側に漏出するおそれが少ない。
以下、添付の図面を参照しながら本発明に係る複数の実施形態を説明する。実施形態に係る密封装置は、関節型ロボットのリンクを駆動するための歯車減速機のハウジングの内部空間内にグリースを密封するために使用される。
第1実施形態
図1に示すように、第1実施形態に係る密封装置1は、歯車減速機のハウジング2と、ハウジング2に設けられた孔2A内に配置された回転体4との間の隙間を封止し、ハウジング2の内部空間と大気側とを隔てる。回転体4は、ロボットのリンク(例えばアーム)を駆動するための回転体である。回転体4は、図示しない軸受により回転可能に支持され、孔2Aに同軸に配置されている。回転体4は、歯車減速機の最終最終出力軸であってよいが、他の回転体であってもよい。
図1に示すように、第1実施形態に係る密封装置1は、歯車減速機のハウジング2と、ハウジング2に設けられた孔2A内に配置された回転体4との間の隙間を封止し、ハウジング2の内部空間と大気側とを隔てる。回転体4は、ロボットのリンク(例えばアーム)を駆動するための回転体である。回転体4は、図示しない軸受により回転可能に支持され、孔2Aに同軸に配置されている。回転体4は、歯車減速機の最終最終出力軸であってよいが、他の回転体であってもよい。
回転体4は円柱状であり、孔2Aは断面円形であり、密封装置1は環状であるが、図1においては、それらの左半分のみが示されている。
密封装置1は、ハウジング2に取り付けられる固定シール部材10と、回転体4に取り付けられる回転シール部材20とを有する。
回転シール部材20の全体は、剛性材料、例えば金属から形成されている。回転シール部材20は、内側円筒部21、外側円筒部22、および連結環部23を有する。内側円筒部21には、回転体4の円柱部分が締まり嵌めされる。したがって、回転シール部材20は、回転体4と共に回転させられる。外側円筒部22は、内側円筒部21と同軸に配置されている。外側円筒部22は、内側円筒部21に径方向に重なり、内側円筒部21よりも径方向外側に配置されている。連結環部23は、内側円筒部21と外側円筒部22よりも内部空間側に配置されて、内側円筒部21の内部空間側の端部と外側円筒部22の内部空間側の端部を連結する。連結環部23は、回転体4の軸線方向に垂直に広がっている。
固定シール部材10は、弾性環11と剛性環12を有する複合構造を有する。弾性環11は、弾性材料、例えばエラストマーから形成されている。剛性環12は、剛性材料、例えば金属から形成されている。
剛性環12は、取付け円筒部14と端壁部15を有する。取付け円筒部14は、ハウジング2に取り付けられる。取付け方式は限定されないが、例えば、取付け円筒部14は孔2Aに締まり嵌めされてもよい。端壁部15は、取付け円筒部14の大気側の端部から径方向内側に向けて、回転体4の軸線方向に垂直に広がっている。
弾性環11は、剛性環12の端壁部15の内端に取り付けられている。弾性環11は、端壁部15よりも内部空間側に向けて延びる円筒部分(回転シール部材20の連結環部23に向けて延びる円筒部分)を有しており、この円筒部分にシールリップ16が形成されている。シールリップ16は、回転シール部材20の内側円筒部21の外周面に摺動可能に接触させられる。シールリップ16は、内部空間側の傾斜面と大気側の傾斜面を有する、断面が三角形の突起である。図1においては、内側円筒部21の外周面に接触させられて圧縮変形した状態のシールリップ16が示されている。
弾性環11の円筒部分の周囲には、シールリップ16を径方向内側に圧縮するガータースプリング18が巻かれている。但し、ガータースプリング18は必ずしも不可欠ではない。
回転シール部材20が回転体4と共に回転させられるのに対して、固定シール部材10はハウジング2に固定されている。図1から明らかなように、固定シール部材10の取付け円筒部14は、剛性環12のみから構成され、シールリップ16は、弾性環11のみから構成されている。
取付け円筒部14は、回転シール部材20の外側円筒部22と同軸、かつ外側円筒部22よりも径方向外側に配置されている。したがって、取付け円筒部14と外側円筒部22の間に円筒状の間隙25が設けられている。
密封装置1は、ほぼU字形断面を有する回転シール部材20の内部空間に、ほぼU字形断面を有する固定シール部材10の一辺(弾性環11の円筒部分)が嵌め込まれた概略形状を有する。固定シール部材10のシールリップ16は、回転シール部材20の外側円筒部22および固定シール部材10の取付け円筒部14に径方向に重なる位置で、回転シール部材20の内側円筒部21に接触させられる。
この実施形態においては、回転シール部材20と固定シール部材10の組み合わせを密封装置1が有し、回転シール部材20のシールリップ16が固定シール部材10の内側円筒部21の外周面に接触する。歯車減速機の部品の回転に伴い、ハウジング2の内部空間に封入されたグリースの流動圧が部分的に上昇することがある。しかし、回転シール部材20の内側円筒部21は回転体4に密接し、内側円筒部21の内部空間側の端部からは連結環部23が広がっているため、グリースの流動圧(図1に矢印Pで示す)が高まったとしても、固定シール部材10のシールリップ16にグリースの流動圧Pが直接加わりにくい。例えば、密封装置1で囲まれた小空間30に空気が存在し、グリースと空気の境界面32が、取付け円筒部14と外側円筒部22の間の円筒状の間隙25に存在すると想定する。グリースの流動圧Pの上昇に伴い、境界面32は内部空間側から大気側に移動するが、小空間30の空気が緩衝し、シールリップ16の変形を抑制する。
内部空間内のグリースの流動圧Pは、回転シール部材20の連結環部23に加わるが、連結環部23の外縁から外側円筒部22が延びている。流動圧Pが高まったグリースは、回転シール部材20の外側円筒部22と固定シール部材10の取付け円筒部14との間の間隙25に浸入しようとするが、この隙間25が一定の長さを持つ円筒状であるため、グリースは固定シール部材10のシールリップ16に到達しにくい。したがって、グリースが大気側に漏出するおそれが少ない。
シールリップ16は、回転シール部材20の外側円筒部22および固定シール部材10の取付け円筒部14に径方向に重なる位置で、内側円筒部21に接触させられる。したがって、シールリップ16が回転シール部材20の内側円筒部21に接触する接触位置が、円筒状の間隙25の大気側の端部より内部空間側に配置されているので、グリースが回転シール部材20の外側円筒部22と固定シール部材10の取付け円筒部14との間の間隙25を通過したとしても、グリースはシールリップ16の接触位置に到達しにくく、グリースが大気側に漏出するおそれがさらに少ない。
また、シールリップ16は、回転シール部材20の外側円筒部22および固定シール部材10の取付け円筒部14に径方向に重なる位置で、内側円筒部21に接触させられるため、密封装置1の軸線方向の長さを小さくすることが容易である。特に、この実施形態では、回転シール部材20は、固定シール部材10の剛性環12の端壁部15よりも大気側に突出しない。また、固定シール部材10においては、剛性環12の端壁部15よりも大気側にある部分は、弾性環11の一部だけである。したがって、密封装置1の軸線方向の長さを小さくすることができる。
回転シール部材20の全体は剛性材料から形成されており、回転シール部材20の剛性が高いため、内部空間に封入されたグリースの流動圧Pが高まったとしても、固定シール部材10のシールリップ16を確実に保護することができる。
また、固定シール部材10の取付け円筒部14が剛性環12のみから構成されるため、密封装置1の寸法を小さくすることができる。
さらに、この実施形態では、密封装置1は、ほぼU字形断面を有する回転シール部材20の内部空間に、ほぼU字形断面を有する固定シール部材10の一辺が嵌め込まれた概略形状を有する。したがって、大気側から内部空間への異物(水または塵埃を含む)の侵入を低減させることができる。
第2実施形態
図2は、本発明の第2実施形態に係る密封装置41を示す。図2以降の図面において、すでに説明した構成要素を示すため、同一の符号が使用され、それらの構成要素については詳細には説明しない。
図2は、本発明の第2実施形態に係る密封装置41を示す。図2以降の図面において、すでに説明した構成要素を示すため、同一の符号が使用され、それらの構成要素については詳細には説明しない。
密封装置41は、第1実施形態の固定シール部材10と異なる固定シール部材50と、第1実施形態の回転シール部材20と同じ回転シール部材20とを有する。固定シール部材50は、第1実施形態の剛性環12と同じ剛性環12と、第1実施形態の弾性環11と異なる弾性環51を有する。
弾性環51は、弾性材料、例えばエラストマーから形成され、剛性環12の端壁部15の内端に取り付けられている。弾性環51には、シールリップ56が形成されている。シールリップ56は、弾性環51の剛性環12に取り付けられた部分から径方向内側かつ内部空間側に向けて斜めに延びる円錐台状の板であり、シールリップ56の先端は、回転シール部材20の内側円筒部21の外周面に摺動可能に接触させられる。図2においては、内側円筒部21の外周面に接触させられて圧縮変形した状態のシールリップ56が示されている。固定シール部材50の取付け円筒部14は、剛性環12のみから構成され、シールリップ56は、弾性環51のみから構成されている。
密封装置41は、ほぼU字形断面を有する回転シール部材20の内部空間に、ほぼU字形断面を有する固定シール部材50の一辺(シールリップ56)が嵌め込まれた概略形状を有する。固定シール部材50のシールリップ56は、回転シール部材20の外側円筒部22および固定シール部材10の取付け円筒部14に径方向に重なる位置で、回転シール部材20の内側円筒部21に接触させられる。
この実施形態においても第1実施形態と同じ効果が達成される。
第3実施形態
図3は、本発明の第3実施形態に係る密封装置61を示す。密封装置61は、第1実施形態の固定シール部材10と類似する固定シール部材62と、第1実施形態の回転シール部材20と類似する回転シール部材70とを有する。固定シール部材62は、第1実施形態の剛性環12と同じ剛性環12と、第1実施形態の弾性環11と類似する弾性環65を有する。
図3は、本発明の第3実施形態に係る密封装置61を示す。密封装置61は、第1実施形態の固定シール部材10と類似する固定シール部材62と、第1実施形態の回転シール部材20と類似する回転シール部材70とを有する。固定シール部材62は、第1実施形態の剛性環12と同じ剛性環12と、第1実施形態の弾性環11と類似する弾性環65を有する。
固定シール部材62の弾性環65は、第1実施形態と同じシールリップ16を有する。不可欠ではないが、ガータースプリング18がシールリップ16を径方向内側に圧縮するために設けられている。さらに、弾性環65は、ダストリップ66を有する。ダストリップ66は、弾性環65の剛性環12に取り付けられた部分から径方向内側かつ大気側に向けて斜めに延びる円錐台状の板であり、ダストリップ66の先端は、回転シール部材70の内側円筒部71の外周面に摺動可能に接触させられる。シールリップ16が主にグリースの密封のために設けられているのに対して、ダストリップ66は大気側から異物の侵入を低減させるために設けられている。
回転シール部材70は、第1実施形態の回転シール部材20と類似し、回転シール部材70の全体は、剛性材料、例えば金属から形成されている。回転シール部材20は、内側円筒部71、外側円筒部22、および連結環部23を有する。内側円筒部71には、回転体4の円柱部分が締まり嵌めされる。ダストリップ66の先端が接触するため、回転シール部材70の内側円筒部71は、第1実施形態の回転シール部材20の内側円筒部21よりも大気側に延びている。
但し、回転シール部材70の代わりに、第1実施形態の回転シール部材20を使用し、ダストリップ66の先端が回転体4の外周面に接触するようにしてもよい。
この実施形態では、回転シール部材70の内側円筒部71および固定シール部材62のダストリップ66は、固定シール部材62の剛性環12の端壁部15よりも大気側に突出するので、第1実施形態よりも密封装置61の軸線方向の長さが大きい。
しかし、第1実施形態と同じ理由により、グリースの大気側への漏出を低減させることができる。
第3実施形態は、第1実施形態の変形であるが、第2実施形態の弾性環51にダストリップ66を設けてもよい。
他の変形例
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記の説明は本発明を限定するものではなく、本発明の技術的範囲において、構成要素の削除、追加、置換を含む様々な変形例が考えられる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記の説明は本発明を限定するものではなく、本発明の技術的範囲において、構成要素の削除、追加、置換を含む様々な変形例が考えられる。
例えば、上記の実施形態において、密封装置は、関節型ロボットのリンクを駆動するための歯車減速機のハウジングの内部空間内にグリースを密封するために、歯車減速機のハウジング2と、ハウジング2に設けられた孔2A内に配置された回転体4との間の隙間を封止する。しかし、密封装置は、他の歯車減速機のハウジングの内部空間内にグリースを密封するために使用されてもよい。
また、密封装置は、歯車減速機以外の装置のハウジングの内部空間内にグリースを密封するために、ハウジングと、ハウジングに設けられた孔内で低速回転する回転体との間の隙間を封止する使用されてもよい。例えば、精密機械のターンテーブルの回転軸と、回転軸のハウジングとの間の隙間を封止するために、密封装置が使用されてもよい。あるいは、旋回型カメラまたは旋回型送風機の回転軸と、回転軸のハウジングとの間の隙間を封止するために、密封装置が使用されてもよい。
1,41,61 密封装置
2 ハウジング
2A 孔
4 回転体
10,50,62 固定シール部材
11,51,65 弾性環
12 剛性環
14 取付け円筒部
15 端壁部
16,56 シールリップ
20,70 回転シール部材
21,71 内側円筒部
22 外側円筒部
23 連結環部
25 間隙
2 ハウジング
2A 孔
4 回転体
10,50,62 固定シール部材
11,51,65 弾性環
12 剛性環
14 取付け円筒部
15 端壁部
16,56 シールリップ
20,70 回転シール部材
21,71 内側円筒部
22 外側円筒部
23 連結環部
25 間隙
Claims (6)
- ハウジングと、前記ハウジングに設けられた孔内に配置された回転体との間の隙間を封止し、前記ハウジングの内部空間と大気側とを隔てる密封装置であって、
前記ハウジングに取り付けられる固定シール部材と、前記回転体に取り付けられる回転シール部材とを有し、
前記回転シール部材は、前記回転体の円柱部分が締まり嵌めされる内側円筒部と、前記内側円筒部に径方向に重なり、前記内側円筒部よりも径方向外側に配置された外側円筒部と、前記内側円筒部と前記外側円筒部よりも前記内部空間側に配置されて、前記内側円筒部と前記外側円筒部を連結する連結環部とを有し、
前記固定シール部材は、前記ハウジングに取り付けられる取付け円筒部と、前記取付け円筒部より径方向内側に配置され、前記回転シール部材の前記内側円筒部の外周面に摺動可能に接触させられるシールリップとを有し、
前記取付け円筒部は、前記回転シール部材の前記外側円筒部よりも径方向外側に配置され、前記取付け円筒部と前記外側円筒部の間に円筒状の間隙が設けられている
ことを特徴とする密封装置。 - 前記シールリップは、前記回転シール部材の前記外側円筒部および前記固定シール部材の前記取付け円筒部に径方向に重なる位置で、前記内側円筒部に接触させられる
ことを特徴とする請求項1に記載の密封装置。 - 前記回転シール部材の全体が剛性材料から形成されている
ことを特徴とする請求項1または2に記載の密封装置。 - 前記固定シール部材は、弾性材料から形成された弾性環と、剛性材料から形成された剛性環とを有しており、
前記取付け円筒部は、前記剛性環のみから構成され、
前記シールリップは、前記弾性環のみから構成されている
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の密封装置。 - 前記固定シール部材は、弾性材料から形成された弾性環と、剛性材料から形成された剛性環とを有しており、
前記回転シール部材は、前記固定シール部材の前記剛性環よりも大気側に突出しない
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の密封装置。 - 前記ハウジングは、歯車減速機のハウジングであり、前記回転体は前記歯車減速機の部品である
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の密封装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018198943A JP2020067106A (ja) | 2018-10-23 | 2018-10-23 | 密封装置 |
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