JP2006233992A - 密封装置 - Google Patents
密封装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006233992A JP2006233992A JP2005045233A JP2005045233A JP2006233992A JP 2006233992 A JP2006233992 A JP 2006233992A JP 2005045233 A JP2005045233 A JP 2005045233A JP 2005045233 A JP2005045233 A JP 2005045233A JP 2006233992 A JP2006233992 A JP 2006233992A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seal lip
- seal
- sealed
- fluid
- rotary shaft
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
Abstract
【課題】回転軸挿入時に第二シールリップが反転による逆向きになることがなくシール機能が低下しない密封装置を提供する。
【解決手段】ハウジング2と嵌合し回転軸3と摺動自在に密接し密封対象流体をシールする第一シールリップ42を備えた第一シール部10と、第一シール部10より密封対象流体側に組付けられ回転軸3と摺動自在に密接し主に密封対象流体に含まれる異物をシールする密封対象流体側に延びる第二シールリップ72を備えた第二シール部50と、を備えた密封装置1において、第二シールリップ72は、回転軸3への装着前には、回転軸3に対してしめ代が設定されておらず、更に第二シールリップ72の中途部には、大気側に延び回転軸3に対してしめ代が設定されているサブシールリップ73を有することにより、回転軸3への装着後第二シールリップ72のしめ代が確保されることとした。
【選択図】図1
【解決手段】ハウジング2と嵌合し回転軸3と摺動自在に密接し密封対象流体をシールする第一シールリップ42を備えた第一シール部10と、第一シール部10より密封対象流体側に組付けられ回転軸3と摺動自在に密接し主に密封対象流体に含まれる異物をシールする密封対象流体側に延びる第二シールリップ72を備えた第二シール部50と、を備えた密封装置1において、第二シールリップ72は、回転軸3への装着前には、回転軸3に対してしめ代が設定されておらず、更に第二シールリップ72の中途部には、大気側に延び回転軸3に対してしめ代が設定されているサブシールリップ73を有することにより、回転軸3への装着後第二シールリップ72のしめ代が確保されることとした。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば減速機用オイルシールとして用いられ、異物が混入している密封対象流体をシールする密封装置に関する。
従来、減速機用オイルシールとして用いられている密封装置がシールしている密封対象流体には、使用時に発生した異物が混入することが多く、該異物がオイルシール部のオイルシールリップを傷付けシール性能を損なう虞がある。そのため、図6に示すように、かかる密封装置101は、オイルシール部102の密封対象流体側に密封対象流体側に延びる第二シールリップ103を有する第二シール部104を設け、第二シールリップ103で異物を主に除去することが知られている。
しかし、第二シールリップ103は、剛性の低い材料で密封対象流体側に向かって先端が斜めに延びるように成形されていて、しかも回転軸に対して摺動自在に密接することを目的にしめ代が設定されているので、図7に示すように、回転軸105挿入時に第二シールリップ103が反転してリップの向きが逆となることがある。その場合、第二シールリップ103が異物に対しシール機能を充分発揮することが出来ず、侵入した異物がオイルシールリップ106の摺動面を傷付けシール機能を低下させるとの問題点があった。
なお、下記特許文献には、オイルシールリップのポンプ機能による密封空間の圧力上昇により第二シールリップが開き異物に対してシール効果が低下するので、その対策として第二シールリップにサブシールリップを設けることが提案されているが、本願とは目的構成を異にしている。
本発明は上記の問題点に鑑みてされたもので、回転軸挿入時に第二シールリップが反転による逆向きになることがなくシール機能が低下しない密封装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に係る密封装置は、互いに相対可動自在に組み付けられた二部材で形成する環状隙間をシールするもので、一の部材と嵌合し他の部材と摺動自在に密接し密封対象流体をシールする第一シールリップを備えた第一シール部と、該第一シール部より密封対象流体側に組付けられ前記他の部材と摺動自在に密接し主に前記密封対象流体に含まれる異物をシールする密封対象流体側に延びる第二シールリップを備えた第二シール部と、を備えた密封装置において、前記第二シールリップは、前記他の部材への装着前には、前記他の部材に対してしめ代が設定されておらず、更に前記第二シールリップの中途部には、大気側に延び前記他の部材に対してしめ代が設定されているサブシールリップを有することにより、前記他の部材への装着後前記第二シールリップのしめ代が確保されることを特徴とするものである。
また、請求項2に係る密封装置は、請求項1に係る密封装置であって、前記サブシールリップに周上複数の溝が形成されていることを特徴とするものである。
本発明は、以下の効果を奏する。
すなわち、上記構成を備えた本発明の密封装置は、第二シールリップにしめ代が設定されていないので、他の部材挿入時に接触することがなく、密封対象流体側に向かって先端が延びていても、第二シールリップが反転して逆向きになることがない。しかも他の部材挿入後は、第二シールリップの中途部に付設されているしめ代が設定されているサブシールリップが大気側に倒れることにより、第二シールリップが軸方向に倒れてしめ代が確保されることになるので、他の部材に対して摺動自在に密接させることができる。したがって、異物に対するシール機能の低下を防止し、侵入した異物による第一シールリップの損傷等を防止し密封対象流体に対するシール機能の低下を防止することができる。
更に、サブシールリップに周状複数の溝が形成されているので、第一シール部と第二シール部との間に形成されている環状密封空間に介在するグリースが熱膨張しても溝から密封対象流体側に逃がすことができ、熱膨張したグリースが第一シールリップのシール性を損なうことを防止することができる。
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示して説明する。ただし、この発明の範囲は、特に限定的記載がないかぎりは、この実施の形態に記載されている内容に限定する趣旨のものではない。
図1は、減速機用オイルシールとして用いられる本発明に係る密封装置の要部断面を示しており、この密封装置1は、ハウジング2と回転軸3とで形成する環状空間に装着されるもので、第一シール部10と、それより密封対象流体側に配置されている第二シール部50とを備えている。
第一シール部10は、第一芯金20と、ゴム状弾性体により一体で成形されている固定密封部30と第一リップ部40と、を備えている。第一芯金20は、ハウジング2に嵌合している第一円筒部21と、第一円筒部21の大気側端部から内径方向に延びる第一フランジ部22から構成される断面略L字形状をしている金属環である。固定密封部30は、第一芯金20の第一円筒部21の外周側に接着しハウジング2の内周端面に密接している外周部31と、第一円筒部21の内周側に接着している内周部32とが一体で成形されている。第一リップ部40は、第一フランジ部22の内径方向端部を覆うようにして接着し外径側で外周部31および内周部32に繋がっている第一基部41と、第一基部41から密封対象流体側に向かって先端が延び主に密封対象流体をシールする第一シールリップ42と、第一基部41から大気側に向かって先端が延び主に大気中のダスト等の異物をシールするダストシールリップ43とが一体で成形されていて、第一シールリップ42の外周側には径方向に緊迫力を与えるガータスプリング44が装着されている。
第二シール部50は、第二芯金60と、ゴム状弾性体により成形されている第二リップ部70と、を備えている。第二芯金60は、第一シール部10の第一芯金20の第一円筒部21の内周側に固定密封部30の内周部32を介して嵌合している中央に段付きを有する第二円筒部61と、第二円筒部61の密封対象流体側端部から内径方向に延びる第二フランジ部62から構成される断面略L字形状の金属環である。第二リップ部70は、第二フランジ部62に接着している第二基部71と、第二基部71から密封対象流体側に向かって先端が延び主に密封対象流体に含まれる異物を主にシールする第二シールリップ72と、第二シールリップ72の中途部に大気側に向って先端が延びるサブシールリップ73と、が一体で成形されている。
ハウジング2と回転軸3とで形成される環状空間に密封装置が装着される前の状態において、第二シールリップ72は、回転軸3に対してしめ代が設定されていないで、図2に示すとおり、回転軸3の周面3aに密接せずに回転軸3の周面3aとの間に隙間74が形成され、サブシールリップ73は,回転軸3に対してしめ代が設定されているので、回転軸3の周面3aに対して密接するようになっている。
また、サブシールリップ73には、図3に示すとおり、周上等配された複数の溝75(図上では4箇所)が形成されている。
上記密封装置1をハウジング2と回転軸3とで形成される環状空間に装着するには、図4に示す通り、先ず密封装置1をハウジング2内周面に嵌合させ、その後、密封装置1の内周側に密封対象流体側より大気側に向かって回転軸3を軸方向に挿入することにより行う。この回転軸3を挿入するときに、第二シールリップ72は密封対象流体側に向かって先端が延びているが、しめ代が設定されていないので回転軸3の周面3aに接触することがなく、反転して大気側に先端が向くことがない。しかも、回転軸3を更に挿入した段階で、しめ代が設定されているサブシールリップ73が回転軸3の周面3aと接触し第二シールリップ72が軸方向に倒れ、先端を密封対象側に向けた状態で回転軸3の周面3aに密接する。したがって、第二シールリップ72の先端を密封対象流体に向けた状態で回転軸3と摺動自在に密接させることが可能となるので、密封対象流体に含まれる異物をシールすることが可能となる。
また、サブシールリップ73には周上等配に複数の溝75が形成されているので、第一シール部10と第二シール部50との間に形成される環状密封空間4に介在するグリースが熱膨張しても、溝75から密封対象流体側にグリースを逃がすことができ、第一シールリップ42のシール性を損なうことを防止することが可能となる。
1 密封装置
2 ハウジング(一の部材)
3 回転軸(他の部材)
4 環状密封空間
10,50 シール部
20,60 芯金
21,61 円筒部
22,62 フランジ部
30 固定密封部
31 外周部
32 内周部
40,70 リップ部
41,71 基部
42,43,72,73 シールリップ
74 隙間
75 溝
2 ハウジング(一の部材)
3 回転軸(他の部材)
4 環状密封空間
10,50 シール部
20,60 芯金
21,61 円筒部
22,62 フランジ部
30 固定密封部
31 外周部
32 内周部
40,70 リップ部
41,71 基部
42,43,72,73 シールリップ
74 隙間
75 溝
Claims (2)
- 互いに相対可動自在に組み付けられた二部材で形成する環状隙間をシールするもので、
一の部材と嵌合し他の部材と摺動自在に密接し密封対象流体をシールする第一シールリップを備えた第一シール部と、該第一シール部より密封対象流体側に組付けられ前記他の部材と摺動自在に密接し主に前記密封対象流体に含まれる異物をシールする密封対象流体側に延びる第二シールリップを備えた第二シール部と、を備えた密封装置において、
前記第二シールリップは、前記他の部材への装着前には、前記他の部材に対してしめ代が設定されておらず、更に前記第二シールリップの中途部には、大気側に延び前記他の部材に対してしめ代が設定されているサブシールリップを有することにより、前記他の部材への装着後前記第二シールリップのしめ代が確保されることを特徴とする密封装置。 - 前記サブシールリップに周上複数の溝が形成されていることを特徴とする請求項1記載の密封装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005045233A JP2006233992A (ja) | 2005-02-22 | 2005-02-22 | 密封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005045233A JP2006233992A (ja) | 2005-02-22 | 2005-02-22 | 密封装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006233992A true JP2006233992A (ja) | 2006-09-07 |
Family
ID=37041899
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005045233A Withdrawn JP2006233992A (ja) | 2005-02-22 | 2005-02-22 | 密封装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006233992A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010112481A (ja) * | 2008-11-07 | 2010-05-20 | Nok Corp | オイルシール |
CN114127449A (zh) * | 2019-09-04 | 2022-03-01 | Nok株式会社 | 密封装置 |
-
2005
- 2005-02-22 JP JP2005045233A patent/JP2006233992A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010112481A (ja) * | 2008-11-07 | 2010-05-20 | Nok Corp | オイルシール |
CN114127449A (zh) * | 2019-09-04 | 2022-03-01 | Nok株式会社 | 密封装置 |
US20220260157A1 (en) * | 2019-09-04 | 2022-08-18 | Nok Corporation | Sealing device |
US11846354B2 (en) * | 2019-09-04 | 2023-12-19 | Nok Corporation | Sealing device |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2002519602A (ja) | ユニット式オイルシールと製造方法 | |
JP2008309263A (ja) | 密封装置 | |
JP2005351392A (ja) | 密封装置 | |
JP2006342829A (ja) | 密封装置 | |
JP2010025138A (ja) | 密封装置 | |
JP2014511978A (ja) | 低トルクラジアル軸封止組立体 | |
JP2005147356A (ja) | 密封装置 | |
JP2007182956A (ja) | オイルシール | |
JP2018119681A (ja) | 回転機械のシール構造、回転機械及びシール部材 | |
JP6650742B2 (ja) | 密封装置 | |
JP2006233992A (ja) | 密封装置 | |
JP4226401B2 (ja) | 圧延機のロールネック用オイルシール | |
JP2009074589A (ja) | 密封装置 | |
GB2378991A (en) | A sealing arrangement for sealing a casing from a shaft | |
JP2009127668A (ja) | 密封装置 | |
JP2011043212A (ja) | 密封装置 | |
JP2009097607A (ja) | オイルシール | |
JP2005282669A (ja) | 転がり軸受用密封装置 | |
JP2010060120A (ja) | 密封装置 | |
JP2007315459A (ja) | 軸受装置 | |
JP2007247708A (ja) | 軸付きシール | |
JP2008267499A (ja) | 密封装置 | |
JP2010249168A (ja) | 密封装置 | |
JP2005240833A (ja) | 密封装置 | |
JP2007285428A (ja) | オイルシール |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080513 |