JP7130975B2 - 車載センサ洗浄装置 - Google Patents

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本発明は、車載センサ洗浄装置に関する。
従来、車載光学センサの光学面(センシング面)前面に液体を噴射し、光学面に付着した異物を除去する車載センサ洗浄装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
このような車載センサ洗浄装置では、光学面と対向配置されるノズルが光学面に沿って移動しながら前記光学面に液体を噴射することで良好な洗浄性能が得られるようになっている。
欧州特許出願公開第3141441号明細書
ところで、上記のような車載センサ洗浄装置では、センシング面である光学面とノズルが対向する状態でノズルが光学面に沿って移動されることとなるため、車載光学センサによるセンシングを阻害する虞がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、車載光学センサによるセンシングへの影響を抑える車載センサ洗浄装置を提供することにある。
上記課題を解決する車載センサ洗浄装置は、センシング面を備える車載光学センサのセンシング範囲外に配置されて、前記センシング面に対して流体を噴射する可動ノズルを備える車載センサ洗浄装置であって、前記可動ノズルは、筐体内に収容された駆動部の駆動力によって前記センシング面の面直交方向に沿って延びる回転軸を中心に前記筐体に対して回転可能になっており、前記駆動部は、回転駆動する駆動源と、該駆動源の駆動力を前記可動ノズル側に伝達する減速機構と、前記減速機構を介して伝達される前記駆動源の一方向への回転運動を往復回転運動に変換する変換機構とを有しており、前記変換機構は、前記駆動源の一方向への回転運動を往復直線運動に変換する第1運動変換部と、該第1運動変換部によって変換された往復直線運動を前記可動ノズルの前記回転軸を中心とする所定範囲の往復回転運動に変換する第2運動変換部とを有する
この構成によれば、センシング範囲外に配置された状態でセンシング面の面直交方向に沿って延びる回動軸を中心に回動する可動ノズルによってセンシング面に対して流体を噴射するため、可動ノズル自体がセンシング範囲に入ることがない。そのため、センシングへの影響を抑えることができる。
この構成によれば、第1運動変換部によって一度回転運動を往復直線運動に変換することで、第2運動変換部によって往復直線運動を回転運動に変換する際には自ずと往復回転運動となり、モータの正逆回転を切り替えることなくノズルを所定範囲で往復回転運動(往復回動)させることができる。
上記車載センサ洗浄装置において、前記可動ノズルは、単一の噴射口を備えることが好ましい。
この構成によれば、単一の噴射口によって可動ノズルを構成することができるため、可動ノズルの構造を簡素化することができる。
上記車載センサ洗浄装置において、前記可動ノズルは、複数の噴射口を備えることが好ましい。
この構成によれば、可動ノズルは、複数の噴射口を用いて流体を噴射することができる。
上記車載センサ洗浄装置において、前記可動ノズルの周囲には、前記噴射口からの流体の噴射を規制する規制壁部を有することが好ましい。
この構成によれば、可動ノズルの周囲に噴射口からの流体の噴射を規制する規制壁部を設けることで、不要な箇所への流体の噴射を抑えることができる。
上記車載センサ洗浄装置において、前記規制壁部は、前記センシング面に対する流体を噴射する領域外において前記噴射口と対向して前記噴射口からの流体の噴射を規制することが好ましい。
上記車載センサ洗浄装置において、前記センシング面は、凸状をなす湾曲面であり、前記可動ノズルから噴射される流体を前記センシング面に案内する案内壁部を有することが好ましい。
この構成によれば、可動ノズルから噴射される流体をセンシング面に案内する案内壁部を有することで凸状をなすセンシング面に対して流体を案内でき、流体によるセンシング面の洗浄を行うことができる。
上記車載センサ洗浄装置において、前記案内壁部は、前記センシング面と面一であることが好ましい。
この構成によれば、案内壁部はセンシング面と面一であるため、可動ノズルから噴射される流体をより確実にセンシング面に案内することができる。
上記車載センサ洗浄装置において、前記可動ノズルから噴射される流体の噴射軸線を除いた範囲に、前記可動ノズルを覆うカバーが設けられていることが好ましい。
この構成によれば、可動ノズルから噴射される流体の噴射軸線を除いた範囲に可動ノズルを覆うカバーが設けられるため、カバーによって可動ノズルを隠しつつ、可動ノズルからの流体の噴射を阻害することが抑えられる。
上記車載センサ洗浄装置において、前記可動ノズルは、空気が噴射されるものであり、前記センシング面に対して液体を噴射する液体ノズルを更に備えることが好ましい。
この構成によれば、空気が噴射される可動ノズルに加え、液体ノズルを備えるため、液体による洗浄を行うことができる。
上記車載センサ洗浄装置において、前記液体ノズルは、前記可動ノズルを挟んで両側に配置されていることが好ましい。
この構成によれば、液体ノズルは、前記可動ノズルを挟んで両側に配置されているため、回動する可動ノズルによって液体ノズルに対応する領域に対して流体(空気)を噴射することができる。
上記車載センサ洗浄装置において、前記可動ノズルは、前記センシング面から面直交方向に突出する突出量が前記液体ノズルの前記センシング面から面直交方向に突出する突出量よりも小さいことが好ましい。
この構成によれば、可動ノズルは、センシング面から面直交方向に突出する突出量が液体ノズルの前記センシング面から面直交方向に突出する突出量よりも小さいため、可動ノズルから噴射する空気を沿わせてセンシング面に付着する水滴等の異物を吹き飛ばすことができる。
上記車載センサ洗浄装置において、前記液体ノズルは、その噴射軸線が前記センシング面に対して交差するように構成されることが好ましい。
この構成によれば、液体ノズルの噴射軸線がセンシング面に対して交差するように構成されるため、液体ノズルから噴射された液体をセンシング面に衝突させて拡散させることができ、センシング面の広範囲に液体を供給することができ、センシング面の広範囲を洗浄することが可能となる。
上記車載センサ洗浄装置において、前記駆動部並びに前記可動ノズルは、前記車載光学センサの鉛直方向上側に設けられることが好ましい。
この構成によれば、駆動部並びに可動ノズルを車載光学センサの鉛直方向上側に設けることで、流体を鉛直方向下側に位置するセンシング面に対して噴射することができる。これにより、重力も利用してセンシング面に付着した異物を鉛直方向下側に除去することができる。
上記車載センサ洗浄装置において、前記駆動部の回転速度を制御して前記センシング面上における噴射軸線の回動速度を変更する制御部を備えることが好ましい。
この構成によれば、駆動部の回転速度を制御してセンシング面上における噴射軸線の回動速度を制御することで、流体の届きにくい部位や流体の届きやすい部位等の違いから回動速度を変更することができる。
上記車載センサ洗浄装置において、前記制御部は、噴射優先度が高い領域ほど前記可動ノズルの回動速度を遅くするように前記駆動部を制御することが好ましい。
この構成によれば、噴射優先度が高い領域ほど可動ノズルの回動速度を遅くするように駆動源を制御することで、優先度が高い部位に対して流体を噴射することができる。
上記車載センサ洗浄装置において、前記制御部は、前記センシング面上における噴射軸線方向の距離が遠いほど前記可動ノズルの回動速度を遅くするように前記駆動部を制御することが好ましい。
この構成によれば、センシング面上における噴射軸線方向の距離が遠いほど、可動ノズルの加移動速度を遅くするように駆動源を制御することで、流体の届きにくい可動ノズルからの距離が遠い部位に対する流体の噴射時間を増やすことができる。
上記車載センサ洗浄装置において、前記第1運動変換部は、前記駆動源の一方向への等速回転運動を往復直線運動に変換するものであり、前記駆動源の一方向への等速回転運動を往復直線運動に変換することで、前記可動ノズルの回転が逆方向に切り替わる位置であって該可動ノズルの往復回転運動の切り替わる位置で該可動ノズルの回転速度が最も遅く、前記可動ノズルから噴射される流体の噴射軸線が前記所定範囲の中央に位置する時に該可動ノズルの回転速度が最も速くなる。
上記車載センサ洗浄装置において、前記第1運動変換部は、往復スライダ・クランク機構であることが好ましい。
この構成によれば、第1運動変換部として往復スライダ・クランク機構を用いることで回転運動を往復直線運動に確実に変換でき、第2運動変換部によって往復直線運動を回転運動に変換する際には自ずと往復回転運動となり、モータの正逆回転を切り替えることなくノズルを所定範囲で往復回転運動(往復回動)させることができる。
上記車載センサ洗浄装置において、前記可動ノズルの回動中心に流体を導入可能な流路が設けられることが好ましい。
この構成によれば、可動ノズルの回動中心に流体を導入可能な流路が設けられるため、回動中心と直交する方向に対する大型化を抑えることができる。
上記車載センサ洗浄装置において、前記可動ノズルは、前記車載光学センサの鉛直方向上側に設けられており、前記可動ノズルが往復回転運動する前記回転軸を中心とする前記所定範囲は、前記回転軸の軸方向から見て該回転軸を中心点とした場合に該中心点と前記センシング面の上縁における両端とをそれぞれ結ぶ2直線が成す鈍角の角度範囲である。
本発明の車載センサ洗浄装置によれば、車載光学センサによるセンシングへの影響を抑えることができる。
第1実施形態における車載センサ洗浄装置を備えたセンサシステムの斜視図。 同実施形態におけるカバーを取り外した状態を示すセンサシステムの斜視図。 同実施形態における駆動部について説明するための平面図。 図3における4-4線断面図。 第2実施形態における車載センサ洗浄装置を備えたセンサシステムの斜視図。 同実施形態におけるセンサシステムの正面図。 同実施形態におけるセンサシステムの平面図。 図7における8-8線断面図。 図7における9-9線断面図。 変形例におけるノズルの回動速度について説明するための説明図。 変形例における車載センサ洗浄装置の概略構成図。 変形例におけるノズルの概略構成図。 図12における13-13断面図。 (a)~(d)図12における14-14断面図。 第3実施形態におけるセンサシステムの平面図。 同実施形態における車載センサ洗浄装置の平面図。 同実施形態におけるセンサシステムの正面図。 同実施形態におけるノズルの回動速度について説明するための説明図。 変形例における車載センサ洗浄装置の平面図。 変形例における車載センサ洗浄装置の平面図。 同変形例における車載センサ洗浄装置の断面図。
(第1実施形態)
以下、車載センサ洗浄装置の第1実施形態について説明する。
図1に示すように、本実施形態のセンサシステム1は、車載光学センサ10と、車載光学センサ10に積層配置されて車載光学センサ10のセンシング面としての光学面11を洗浄する車載センサ洗浄装置20とを有する。
車載光学センサ10は、例えば赤外線レーザを出射(発光)し、物体から反射された散乱光を受光することで物体との距離を計測するものであり、レーザを透過可能な光学面11を有する。以下の説明においては光学面11が面する側を前方とし、その逆側を後方として説明する。また、特に断わりのない場合、車載光学センサ10に対する車載センサ洗浄装置20の積層方向を上下方向又は鉛直方向とし、上下方向並びに前後方向に直交する方向を左右方向として説明する。
光学面11は、前方に凸状をなして上下方向から見て湾曲形状をなすような面である。
図1に示すように、車載センサ洗浄装置20は、車載光学センサ10の上方(鉛直方向上側)に積層配置されるノズルユニット21と、ノズルユニット21に対して流体を供給するポンプ22とを有する。
図1~図4に示すように、ノズルユニット21は、筐体23と、筐体23から少なくとも一部が前方に露出するように設けられる可動ノズルとしてのノズル24と、ノズル24とポンプ22との間に設けられる接続部25と、筐体23内に収容される駆動部26とを有する。
図3及び図4に示すように接続部25は、筐体23の後部に設けられる挿通孔23aに接続部25自身の一部を挿入した状態でネジによって固定されている。接続部25は、ポンプ22と例えばホース(図示略)を介して接続されて接続部25内に形成される流路P1にポンプ22から供給される空気を導入可能となっている。なお、接続部25の流路P1は、接続部25内において屈曲されて略L字状をなすように構成される。
図4に示すように接続部25は、挿通孔23aとの間にシール部材S1が設けられる。これにより、挿通孔23aからの水等の浸入が抑えられている。
図3及び図4に示すように、ノズル24は、前後方向に延びる円筒部31と、円筒部31の前方に設けられて円筒部31よりも大径の円板(円柱)状の本体部32とを有する。ノズル24の円筒部31は、接続部25の前方に設けられて筐体23の前後に設けられる2つの挿通孔23a,23bに挿通された状態で回動可能に支持されている。本体部32は、円筒部31と一体物である。本体部32は、ポンプ22から供給される空気(気体)を噴射可能な噴射口32aを有する。
ノズル24は、その全体が車載光学センサ10(光学面11)よりも上方に位置してノズル24が光学面11と対向することが抑えられている。
また、ノズル24内には、円筒部31及び本体部32に渡って設けられる流路P2が形成される。そして、接続部25の流路P1とノズル24の流路P2とは、接続部25の前方に円筒部31の後部が対向配置されることで連通されている。このため、ポンプ22から供給される気体(空気)は、接続部25内の流路P1並びにノズル24内の流路P2を通ってノズル24の本体部32の噴射口32aから噴射されるようになっている。ここで、ノズル24の流路P2は、本体部32内において屈曲されて略L字状をなすように構成されて噴射口32aが鉛直方向下側を向くようになっている。
円筒部31の後端部には、挿通孔23aとの間をシールするシール部材S2が設けられる。円筒部31の前方側には、挿通孔23bとの間をシールするシール部材S3が設けられる。これによって、各挿通孔23a,23bと円筒部31との間から内部に水等が浸入することが抑えられている。
図3に示すように、駆動部26は、筐体23内にモータ41と減速機構42とを有し、筐体23から露出したノズル24をモータ41の回転駆動力にて回動(揺動)させる。
図3に示すように、減速機構42は、ウォーム41bと、第1ギア43と、第2ギア44と、ウォームホイール31aとを有する。ウォーム41bは、モータ41の出力軸41aに形成されており、第1ギア43のウォームホイール43aと噛合されている。第1ギア43は、ウォームホイール43aと一体構成で該ウォームホイール43aと同軸上で回転する平歯車(図示略)が第2ギア44の平歯車44aと噛合する。第2ギア44には平歯車44aと一体構成で該平歯車44aと同軸上で回転するウォーム44bがノズル24の円筒部31の外周面に形成されたウォームホイール31aと噛合する。これにより、モータ41の回転駆動力は、減速機構42によって低回転高トルクとなるようにノズル24の円筒部31に伝達されて円筒部31が回動し、この円筒部31と一体物である本体部32が回動されて噴射口32aの向きが変更されるようになっている。このとき、ノズル24は、光学面11上の所定の範囲H(図2参照)を略一定の速度で往復揺動される。すなわち、モータ41の正逆回転が切り替えられることとなる。また、円筒部31の中心軸線CLを中心として回動されるようになっている。ここで、円筒部31の中心軸線CLは、円筒部31の流路P2の中心軸線と一致している。つまり、円筒部31の回動中心である中心軸線CL上に流路P2が設定されている。
また、ノズル24の回動方向における周囲であってノズル24の左右方向両側には、光学面11と面一となる案内壁部51がそれぞれ設けられる。各案内壁部51は、その前方側の面が光学面11と曲率が略同等の湾曲形状をなすような面となっている。各案内壁部51は、ノズル24から離間するほど先細形状となるように構成され、案内壁部51の前面の形状が略三角形状をなしている。案内壁部51は、その下端部分が光学面11の上縁部と平行であって、同下端部分がノズル24と鉛直方向において略同位置となるように構成される。また、案内壁部51のノズル24近傍における鉛直方向の高さはノズル24の本体部32の半径と略同等となっている。
ノズル24の前方にはノズル24を覆って外部への露出を抑えるノズルカバー52が設けられる。ノズルカバー52は、ネジによって筐体23に対して取り付けられる。なお、ノズルカバー52の取り付け方法は、スナップフィット等の他の方法であってもよい。ノズルカバー52は、例えばそのノズル24を覆う前側カバー部52aが光学面11の曲率と略同様の湾曲形状をなすように構成される。このため、前側カバー部52aと光学面11とは周方向(湾曲方向)全体に渡って光学面11と直交する方向における距離が略等しくなっている。
次に、車載センサ洗浄装置20の作用を説明する。
本実施形態の車載センサ洗浄装置20のノズルユニット21は、車載光学センサ10の鉛直方向上側に設けられている。そして、ポンプ22が駆動されることでポンプ22から供給される空気が流路P1,P2を通ってノズル24の噴射口32aから噴射されるようになっている。
また、本実施形態の車載センサ洗浄装置20は、モータ41を回転駆動させることでその回転駆動力が減速機構42を介してノズル24に伝達され、ノズル24が回動されるようになっている。なお、ノズル24は、その噴射軸線SLが光学面11上を往復揺動するようにモータ41が正逆回転されるようになっている。
ここで、本実施形態の車載センサ洗浄装置20では、光学面11と対向する位置から逸脱した位置(鉛直方向上側)にノズル24が設けられるため、ノズル24の回動した場合であっても光学面11上にノズル24が位置しない。これにより、車載センサ洗浄装置20のセンシングへの影響を抑えることができる。
次に、本実施形態の効果を記載する。
(1)光学面11と対向しない位置(センシング範囲外の位置)に配置された状態で光学面11の面直交方向に沿って延びる回動軸としての中心軸線CLを中心に回動するノズル24によって光学面11に対して空気を噴射するため、ノズル24自体がセンシング範囲に入ることがない。そのため、センシングへの影響を抑えることができる。
(2)単一の噴射口32aによってノズル24を構成することができるため、ノズル24の構造の複雑化を抑える(簡素化する)ことができる。
(3)ノズル24を正逆方向に回動させることで光学面11上を往復揺動させることが可能となり、必要な箇所(所定の範囲H)に流体を噴射させることができる。
(4)ノズル24を駆動部26の駆動力により回動することで、ノズル24を確実に回動させることができる。
(5)駆動部26は、回転駆動する駆動源としてのモータ41とモータ41の駆動力をノズル24側に伝達する減速機構42とを備えることで、モータ41に対して低速高トルクでノズル24を回動させることが可能となる。
(6)駆動部26並びにノズル24を車載光学センサ10の鉛直方向上側に設けることで、流体としての空気を鉛直方向下側に位置する光学面11に対して噴射することができる。これにより、重力も利用して光学面11に付着した異物を鉛直方向下側に除去することができる。
(7)ノズル24から噴射される空気を光学面11に案内する案内壁部51を有することで凸状をなす光学面11に対して流体を案内でき、流体による光学面11の洗浄を行うことができる。
(8)案内壁部51は光学面11と面一であるため、ノズル24から噴射される空気をより確実に光学面11に案内することができる。
(9)ノズル24から噴射される空気の噴射軸線SLを除いた範囲にノズル24を覆うノズルカバー52が設けられるため、ノズルカバー52によってノズル24を隠しつつ、ノズル24からの空気の噴射を阻害することが抑えられる。
(10)ノズル24の回動中心である中心軸線CLに流体を導入可能な流路P2が設けられるため、回動中心と直交する方向に対する大型化を抑えることができる。
(11)複数のモータでなく単一のモータ41で1つのノズル24を回動させるため、構造並びにモータ41の制御を簡素化することができる。
(第2実施形態)
次に、車載センサ洗浄装置の第2実施形態を説明する。なお、本実施形態においては、第1実施形態との相違点を中心に説明し、第1実施形態と同様の構成には同一の符号を付して説明の一部又は全部を割愛する。
図5~図7に示すように、車載センサ洗浄装置60は、前記ノズル24に加えて液体を噴射可能な液体ノズル61を備える。
液体ノズル61は、ノズル24の左右方向両側にそれぞれ1つずつ設けられる。液体ノズル61は、ノズル24と異なり回動不能な構成となっている。液体ノズル61は、噴射口61aを有し、前記ポンプ22とは異なる液体ポンプ62と接続されて液体が噴射口61aから噴射可能となっている。ここで、液体ポンプ62から供給される液体の一例としては、例えば車両のフロントウインドウ等を洗浄するためのウォッシャ液が挙げられる。
各液体ノズル61は、ノズルカバー52よりも前方に突出して外部に露出するように構成される。液体ノズル61は、光学面11から面直交方向に突出する突出量L2がノズル24の光学面11から面直交方向に突出する突出量L1よりも大きくなっている。換言すると、ノズル24は、光学面11から面直交方向に突出する突出量L1が前記液体ノズルの前記光学面から面直交方向に突出する突出量L2よりも小さくなっている。
これにより、図8及び図9に示すように、ノズル24の噴射軸線SLを相対的に光学面11と平行にできるとともに、液体ノズル61の噴射軸線SLを相対的に光学面11に対して所定の角度を有するように傾斜させることができる。
上記のように構成された車載センサ洗浄装置60は、第1実施形態の(1)~(11)の効果に加え、以下の効果を奏する。
(12)空気が噴射されるノズル24に加え、液体ノズル61を備えるため、液体による洗浄を行うことができる。
(13)液体ノズル61は、ノズル24を挟んで両側に配置されているため、回動するノズル24によって液体ノズル61に対応する領域に対して流体(空気)を噴射することができる。
(14)ノズル24は、光学面11から面直交方向に突出する突出量L1が液体ノズル61の光学面11から面直交方向に突出する突出量L2よりも小さいため、ノズル24から噴射する空気を沿わせて光学面11に付着する水滴等の異物を吹き飛ばすことができる。
(15)液体ノズル61の噴射軸線SLが光学面11に対して交差するように構成されるため、液体ノズル61から噴射された液体(ウォッシャ液)を光学面11に衝突させて拡散させることができ、光学面11の広範囲に液体を供給することができ、光学面11の広範囲を洗浄することが可能となる。
(第3実施形態)
次に、車載センサ洗浄装置の第2実施形態を説明する。なお、本実施形態においては、第1実施形態並びに第2実施形態との相違点を中心に説明し、第1実施形態並びに第2実施形態と同様の構成には同一の符号を付して説明の一部又は全部を割愛する。
図15~図17に示すように、車載センサ洗浄装置20は、車載光学センサ10の上方(鉛直方向上側)に積層配置されるノズルユニット21と、ノズルユニット21に対して流体を供給するポンプ22(図1参照)とを有する。
ノズルユニット21は、筐体23と、筐体から少なくとも一部が前方に露出するように設けられる可動ノズルとしてのノズル24と、ノズル24とポンプ22との間に設けられる接続部25と、筐体23内に収容される駆動部26とを有する。
駆動部26は、筐体23内にモータ81と、モータ81の駆動力を伝達する駆動力伝達機構82とを有する。
駆動力伝達機構82は、減速部83と、第1運動変換部86と、第2運動変換部91とを有する。
減速部83は、ウォーム84と、第1ギア85とを有する。ウォーム84は、モータ81の出力軸81aに形成されており、第1ギア85のウォームホイール85aと噛合されている。第1ギア85は、ウォームホイール85aと一体構成で該ウォームホイール85aと同軸上で一体回転するとともにウォームホイール85aよりも小径の平歯車85bを有し、平歯車85bが第2ギア87と噛合する。
図15及び図16に示すように、第1運動変換部86は、円運動(回転運動)を往復直線運動に変換する所謂往復スライダ・クランク機構であり、前記第2ギア87と、第2ギア87と一端側で連結されるロッド部材88と、ロッド部材88の他端部側が連結されるスライダ部材89とを有する。第2ギア87は、平歯車で構成される。第2ギア87の軸方向端面87aには、第2ギア87の回転中心から離れた位置において第1運動変換部86を構成するロッド部材88の一端部が接続される。つまり、第2ギア87は、往復スライダ・クランク機構のクランクとして作用する。ロッド部材88の他端部には、スライダ部材89の一端部に接続される。スライダ部材89は、左右方向に延びる直線状のガイド部材90によって支持されており、ガイド部材90に沿って往復直線移動が可能となっている。
上記のように構成された第1運動変換部86では、第2ギア87が回転駆動されると、その駆動力がロッド部材88を介してスライダ部材89に伝達される。スライダ部材89は、伝達された駆動力によってガイド部材90に沿って左右方向に往復直線運動することとなる。
ここで、前述したように円運動(回転運動)を往復直線運動に変換する場合、第2ギア87を等速で円運動させた場合には変換後のスライダ部材89の速度は正弦波(余弦波)と同様に変化することとなる。
第2運動変換部91は、往復直線運動を円運動に変換するものであり、本例では例えばラックアンドピニオンが用いられている。より具体的には、第2運動変換部91は、前記スライダ部材89と、ピニオンギア部92とを有する。ここで、スライダ部材89がラックに相当し、ピニオンギア部92がピニオンに相当する。すなわち、スライダ部材89は第1運動変換部86と第2運動変換部91との両方(両方の一部)を構成する。
スライダ部材89は、その表面に歯部89aが形成される。スライダ部材89の歯部89aには、ノズル24の円筒部31の外周面に形成されたピニオンギア部92と噛合する。つまり、スライダ部材89が往復直線運動すると、スライダ部材89の歯部89aと噛合するピニオンギア部92が回転し、ノズル24が回動する。このとき、スライダ部材89は往復直線運動するものであるため、スライダ部材89が往動する際にはピニオンギア部92並びにノズル24が一方向に回動し、スライダ部材89が復動する際にはピニオンギア部92並びにノズル24が他方向に回動する。このようにしてノズル24は、噴射口32aの向きを所定の範囲H(図17参照)において変化させるように回動する。
次に、車載センサ洗浄装置20の作用を説明する。
本実施形態の車載センサ洗浄装置20のノズルユニット21は、モータ81が回転駆動されると、減速部83によって低速高トルク回転に変換される。そして、第1運動変換部86によって回転運動が往復直線運動に変換される。さらに、第2運動変換部91によって往復直線運動が回転運動(往復回転運動)に変換されてその回転駆動力がノズル24に伝達される。このようにして、ノズル24は所定の範囲H内で回動される。
このとき、等速回転運動を往復直線運動に変換すると、前述したようにその際の速度は正弦波と同様に変化する。つまり、本例のような構成を採用することでモータ81の出力軸81aを略一定速で回転駆動(回転運動)させると、ノズル24の回動速度が正弦波と同様に変化する。より具体的には、図18に示すように、ノズル24の正逆回転が切り替わる位置(往復動の切り替わる位置)がノズル24の回動速度が最も遅く、ノズル24の噴射軸線SLが中央に位置する時がノズル24の回転速度が最も速くなる。
ここで、光学面11は、前述したように前方に凸状をなして上下方向から見て湾曲形状をなすような面である。このため、ノズル24の正逆回転が切り替わる部位が直線上の噴射軸線SLに対して光学面11の曲面の変化率が他の部位と比較して大きくなる。このため、前述したようにノズル24の正逆回転が切り替わる部位においてノズル24の速度を遅くすることで光学面11の対象部位を効率よく洗浄できる。
(16)モータ81の一方向への回転運動を往復回転運動に変換する変換機構としての第1運動変換部86及び第2運動変換部91を備えることで、モータ81の正逆回転を切り替えることなくノズル24を所定範囲で往復回転運動(往復回動)させることができる。第1運動変換部86によって一度回転運動を往復直線運動に変換することで、第2運動変換部91によって往復直線運動を回転運動に変換する際には自ずと往復回転運動となり、モータ81の正逆回転を切り替えることなくノズル24を所定範囲で往復回転運動(往復回動)させることができる。
(17)第1運動変換部86として往復スライダ・クランク機構を用いることで回転運動を往復直線運動に確実に変換できる。
なお、上記各実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記各実施形態では特に言及していないが、駆動部26(モータ41)の回転速度を制御してノズル24の回動速度(回転速度)を制御して光学面11上における噴射軸線SLの回動速度を変更する制御部を備える構成を採用してもよい。
例えば、光学面11上における噴射軸線SL方向の距離が遠いほどノズル24の回動速度を遅くするような制御例を採用してもよい。このような制御例を上記第1実施形態に適用した例を図10に示す。
図10に示すようにノズル24の揺動範囲Hの中央と左端との間の地点D1と、揺動範囲Hの中央と左端との間の地点D2とが光学面11内においてノズル24から最も遠い距離に位置(光学面11の下端円の左右両端部分を通る位置)となる。このように、ノズル24の回動速度を光学面11上における噴射軸線SL方向の距離が遠いほどノズル24の回動速度を遅くするように駆動部26(モータ41)を制御することで、流体の届きにくいノズル24からの距離が遠い部位に対する流体の噴射時間を増やすことができる。
また、光学面11における噴射優先度を予め設定し、噴射優先度が高いほどノズル24の回転速度を低くし、優先度が低いほどノズル24の回動速度を高くする制御例を採用しても良い。優先度の設定方法はユーザが任意に変更したり、例えば車載センサ洗浄装置内の発光部や受光部の位置に応じて適宜設定する方法が考えられる。このように、噴射優先度が高い領域ほどノズル24の回動速度を遅くするようにモータ41を制御することで、優先度が高い部位に対して流体を噴射することができる。
・上記第2実施形態では、ノズル24を挟んで左右両側に計2つの液体ノズル61を設ける構成としたが、これに限らない。
液体ノズル61を1つ又は3つ以上に変更してもよい。また、ノズル61の配置はノズル24を挟むような配置に限らず適宜変更可能である。例えばノズル24の左右方向の一方側のみに複数設ける構成を採用してもよい。また、ノズル24を挟むように液体ノズル61を設けた場合にノズル24の一方に設けた液体ノズル61とノズル24の他方に設けた液体ノズル61とで個数が異なってもよい。
・上記第1及び第2実施形態では、可動ノズルとしてのノズル24を1つ設ける構成としたが、複数設ける構成を採用してもよい。その一例を図11に示す。
図11に示すように、車載センサ洗浄装置20は、3つのノズル24を有する。ノズル24は、流路切替部65を介してポンプ22から流体(空気)が供給される。例えば、流路切替部65は、3つのノズル24から順次流体が噴射されるようにポンプ22と各ノズル24間の流路を切り替えるものである。これによって、各ノズル24から順次流体が噴射される。また、3つのノズル24は、駆動部26と連結されて回動されるようになっている。ここで、3つのノズル24を回動する駆動部26として、1つの駆動源(モータ41)の駆動力を各ノズル24に伝達してノズル24を回動させるような構成を採用してもよい。
・上記第1及び第2実施形態では、可動ノズルとしてのノズル24に単一の噴射口32aを設ける構成としたが、これに限らず、複数の噴射口を設ける構成を採用してもよい。複数の噴射口を有する一例として図12~図14を用いて説明する。
図13に示すようにノズル24(本体部32)には、2つの噴射口32a,32bを有する。各噴射口32a,32bは、ノズル24の周方向180度反対側に形成されている。
図12~図14に示すように、ノズル24の本体部32の周囲には、ノズル24の周方向180度の範囲を覆う規制壁部70が設けられる。規制壁部70は、ノズル24が回動中に2つの噴射口32a,32bのうちの1つと常時対向し、対向する噴射口32a,32bからの流体の噴射を規制するようになっている。そして、本例では、規制壁部70によって覆われていない部分が光学面11に対して流体を実際に噴射可能な範囲となっている。また、規制壁部70による流体の噴射の規制範囲は、光学面11に対する流体を噴射する領域外である。
このような構成とすることで、例えば図14(a)~(d)に示すようにノズル24を一方向に回転させることで、2つの噴射口32a,32bの内の一方が外部に露出する状態となり流体を噴射可能となっている。また、前述したように、規制壁部70によって覆われている箇所においては噴射口32a,32bからの流体の噴射が規制されるようになっている。ノズル24の周囲に噴射口32a,32bからの流体の噴射を規制する規制壁部70を設けることで、不要な箇所への流体の噴射を抑えることができる。そして、ノズル24を一方向に回転させるだけで常時流体を噴射することができるため、ノズル24の反転動作等が不要となる。このため、モータ41の正逆回転を切り換えるといった煩雑な制御が不要となる。また、反転動作に伴う反転位置(モータ41の回転数)を検出するためのセンサ等を設ける必要がない。
なお、規制壁部70は、複数の噴射口32a,32bを設ける構成に限らず、単一の噴射口を設けるノズルに対しても適用してもよい。また、ノズルの回動方向は一方向だけでなく正逆回転させて往復揺動されるノズルに対して規制壁部70を設ける構成を採用してもよい。また、上記の変形例では規制壁部70をノズル24の周方向180度の範囲を覆う構成としたが、その範囲は適宜変更可能である。
・上記第2実施形態では、ノズル24から気体を噴射し、液体ノズル61から液体(ウォッシャ液)を噴射する構成としたが、これらの組み合わせは適宜変更してもよい。つまり、回動するノズル24から液体を噴射し、ノズル61から気体を噴射する構成を採用してもよい。また、各ノズル24,61から液体のみを噴射させる構成や、各ノズル24,61から気体のみを噴射させる構成を採用してもよい。
・上記第1及び第2実施形態では、車載センサ洗浄装置20を構成するノズルユニット21(ノズル24)を車載光学センサ10の鉛直方向上側に設ける構成としたが、ノズルユニット21を車載光学センサ10の鉛直方向下側に設ける構成や、車載光学センサ10と水平方向(左右方向)において隣接する構成を採用してもよい。
・上記第1及び第2実施形態では、ノズル24を覆うノズルカバー52を設ける構成としたが、カバー52を省略した構成を採用してもよい。
・上記第1及び第2実施形態では、光学面11を湾曲形状(湾曲面)としたが、これに限らず、例えば光学面11を平面形状としてもよい。
・上記第1及び第2実施形態では、光学面11と面一の湾曲形状をなす案内壁部51を設ける構成としたが、これに限らない。光学面11と案内壁部51とが面一でない構成を採用してもよい。また、湾曲形状の光学面11に対して案内壁部51を平面形状としてもよい。また、案内壁部51を省略した構成を採用してもよい。
・上記第1及び第2実施形態では、駆動部26を1つのモータ41と減速機構42とで構成したが、これに限らない。例えば減速機構42を省略する構成を採用してもよい。また、減速機構42の構成、すなわちギヤ数や減速比は適宜変更可能である。
・上記第1及び第2実施形態では、駆動部26のモータ41の回転駆動力によりノズル24を回動させる構成としたが、これに限らず、流体の供給によってノズル24を回動(揺動)させる構成を採用してもよい。
・上記第2実施形態では、ノズル24は、光学面11から面直交方向に突出する突出量L1が液体ノズル61の光学面11から面直交方向に突出する突出量L2よりも小さい構成としたが、これに限らない。ノズル24と液体ノズル61の突出量L1,L2を同じとしてもよい。また、ノズル24の突出量L1を液体ノズル61の突出量L2よりも小さい構成を採用してもよい。
・上記第1及び第2実施形態では、ノズル24の回動中心(中心軸線CL)に流体(空気)を導入可能な流路P2が設けられる構成としたが、これに限らず、ノズル24の回動中心(中心軸線CL)から逸脱した位置に流路P2を設ける構成を採用してもよい。
・上記第3実施形態では、第1運動変換部86として所謂往復スライダ・クランク機構を用いる構成としたが、これに限らない。例えば、図19に示す構成や図20及び図21に示す構成を採用してもよい。
図19に示すように、第1運動変換部は、減速部83のウォームホイール85aと一体構成で該ウォームホイール85aと同軸上で一体回転するとともにウォームホイール85aよりも小径の小径ギア101と、小径ギア101と噛合されスライダ部材102とを備える。
小径ギア101は、2つのギア歯101bを有する歯部101aを周方向に等間隔で計3つ設けて構成される。
スライダ部材102は、例えば筐体23の一部を構成してモータ81を収容するモータ収容部103と一体形成されたシリンダ103a内を往復動可能に支持されている。
スライダ部材102は、その一端側に前記歯部101aのギア歯101bと噛合する歯部102aが形成され、その他端側に前記ピニオンギア部92と噛合する歯部102bが形成される。また、スライダ部材102の長手方向の途中位置であってシリンダ103a内に収容(挿通)された部位にはフランジ部102cが形成される。フランジ部102cとシリンダ103aの底部103bとの間にはばね104が設けられ、シリンダ103aの底部103bとは反対側の開口部103cに向けてフランジ部102cを付勢するようになっている。
ここで、例えば、モータ81の出力軸81aが一方向に回転駆動すると、小径ギア101が一方向に回転する。このとき、スライダ部材102の歯部102aと小径ギア101の歯部101aとが噛合するとスライダ部材102が前記ばね104の付勢力に抗してばね104の付勢する方向と逆向きに移動する。そして、モータ81の出力軸81aの回転が進み、スライダ部材102の歯部102aと小径ギア101の歯部101aとが噛合状態が解除されると、スライダ部材102はばね104の付勢力によってばね104の付勢する方向に移動する。このような動作を繰り返すことでスライダ部材102が往復直線運動することとなる。そして、スライダ部材102が往復直線運動すると、スライダ部材102の歯部102bと噛合するピニオンギア部92が回転し、ノズル24が回動する。
図20及び図21に示すように、ウォームホイール85aの軸方向端面105にばね107の一端を支持するばね支持部105aを設け、筐体23の一部を構成してモータ81等を収容するモータ収容部106との間にばね107の他端を支持するばね支持部106aを設けてばね107によってモータ81による駆動方向とは逆方向に付勢力が生じるような構成となっている。また、ウォームホイール85aと一体構成で該ウォームホイール85aと同軸上で一体回転するとともにウォームホイール85aよりも小径の小径ギア108は、はす歯(ウォームホイール)で構成し、ノズル24の円筒部31に形成されたウォーム109と噛合する。このような構成とモータ81の出力軸81aをばね107の付勢力に抗して一方向に回転駆動させることでノズル24が一方向に回動し、モータ81の動作を停止するとばね107の付勢力によってノズル24が他方向に回動する。
・上記実施形態では、車載センサとして光学センサである車載光学センサ10(例えばLIDARやカメラ)を採用したが、これに限らない。車載光学センサ10以外の他の車載センサ(電波を用いるレーダー(例えばミリ波レーダー)やコーナーセンサとして用いられる超音波センサ)を採用してもよい。
・上記各実施形態並びに各変形例は適宜組み合わせてもよい。
10…車載光学センサ、11…光学面(センシング面)、20…車載センサ洗浄装置、22…ポンプ、24…ノズル(可動ノズル)、26…駆動部、32a,32b…噴射口、41…モータ(駆動源)、42…減速機構、51…案内壁部、52…ノズルカバー(カバー)、60…車載センサ洗浄装置、61…液体ノズル、61a…噴射口、70…規制壁部、86…第1運動変換部(変換機構)、91…第2運動変換部(変換機構)、L1,L2…突出量、P1,P2…流路、SL…噴射軸線。

Claims (20)

  1. センシング面を備える車載光学センサのセンシング範囲外に配置されて、前記センシング面に対して流体を噴射する可動ノズルを備える車載センサ洗浄装置であって、
    前記可動ノズルは、筐体内に収容された駆動部の駆動力によって前記センシング面の面直交方向に沿って延びる回転軸を中心に前記筐体に対して回転可能になっており、
    前記駆動部は、回転駆動する駆動源と、該駆動源の駆動力を前記可動ノズル側に伝達する減速機構と、前記減速機構を介して伝達される前記駆動源の一方向への回転運動を往復回転運動に変換する変換機構とを有しており、
    前記変換機構は、前記駆動源の一方向への回転運動を往復直線運動に変換する第1運動変換部と、該第1運動変換部によって変換された往復直線運動を前記可動ノズルの前記回転軸を中心とする所定範囲の往復回転運動に変換する第2運動変換部とを有することを特徴とする車載センサ洗浄装置。
  2. 請求項1に記載の車載センサ洗浄装置において、
    前記可動ノズルは、単一の噴射口を備えることを特徴とする車載センサ洗浄装置。
  3. 請求項1に記載の車載センサ洗浄装置において、
    前記可動ノズルは、複数の噴射口を備えることを特徴とする車載センサ洗浄装置。
  4. 請求項3に記載の車載センサ洗浄装置において、
    前記可動ノズルの周囲には、前記噴射口からの流体の噴射を規制する規制壁部を有することを特徴とする車載センサ洗浄装置。
  5. 請求項4に記載の車載センサ洗浄装置において、
    記規制壁部は、前記センシング面に対する流体を噴射する領域外において前記噴射口と対向して前記噴射口からの流体の噴射を規制することを特徴とする車載センサ洗浄装置。
  6. 請求項1~のいずれか一項に記載の車載センサ洗浄装置において、
    前記センシング面は、凸状をなす湾曲面であり、
    前記可動ノズルから噴射される流体を前記センシング面に案内する案内壁部を有することを特徴とする車載センサ洗浄装置。
  7. 請求項に記載の車載センサ洗浄装置において、
    前記案内壁部は、前記センシング面と面一であることを特徴とする車載センサ洗浄装置。
  8. 請求項1~のいずれか一項に記載の車載センサ洗浄装置において、
    前記可動ノズルから噴射される流体の噴射軸線を除いた範囲に、前記可動ノズルを覆うカバーが設けられていることを特徴とする車載センサ洗浄装置。
  9. 請求項1~のいずれか一項に記載の車載センサ洗浄装置において、
    前記可動ノズルは、空気が噴射されるものであり、
    前記センシング面に対して液体を噴射する液体ノズルを更に備えることを特徴とする車載センサ洗浄装置。
  10. 請求項に記載の車載センサ洗浄装置において、
    前記液体ノズルは、前記可動ノズルを挟んで両側に配置されていることを特徴とする車載センサ洗浄装置。
  11. 請求項又は1に記載の車載センサ洗浄装置において、
    前記可動ノズルは、前記センシング面から面直交方向に突出する突出量が前記液体ノズルの前記センシング面から面直交方向に突出する突出量よりも小さいことを特徴とする車載センサ洗浄装置。
  12. 請求項1に記載の車載センサ洗浄装置において、
    前記液体ノズルは、その噴射軸線が前記センシング面に対して交差するように構成されることを特徴とする車載センサ洗浄装置。
  13. 請求項1~12のいずれか一項に記載の車載センサ洗浄装置において、
    前記駆動部並びに前記可動ノズルは、前記車載光学センサの鉛直方向上側に設けられることを特徴とする車載センサ洗浄装置。
  14. 請求項~1のいずれか一項に記載の車載センサ洗浄装置において、
    前記駆動部の回転速度を制御して前記センシング面上における噴射軸線の回動速度を変更する制御部を備えることを特徴とする車載センサ洗浄装置。
  15. 請求項1に記載の車載センサ洗浄装置において、
    前記制御部は、噴射優先度が高い領域ほど前記可動ノズルの回動速度を遅くするように前記駆動部を制御することを特徴とする車載センサ洗浄装置。
  16. 請求項1に記載の車載センサ洗浄装置において、
    前記制御部は、前記センシング面上における噴射軸線方向の距離が遠いほど前記可動ノズルの回動速度を遅くするように前記駆動部を制御することを特徴とする車載センサ洗浄装置。
  17. 請求項1~13のいずれか一項に記載の車載センサ洗浄装置において、
    前記第1運動変換部は、前記駆動源の一方向への等速回転運動を往復直線運動に変換するものであり、
    前記駆動源の一方向への等速回転運動を往復直線運動に変換することで、前記可動ノズルの回転が逆方向に切り替わる位置であって該可動ノズルの往復回転運動の切り替わる位置で該可動ノズルの回転速度が最も遅く、前記可動ノズルから噴射される流体の噴射軸線が前記所定範囲の中央に位置する時に該可動ノズルの回転速度が最も速くなることを特徴とする車載センサ洗浄装置。
  18. 請求項1~17のいずれか一項に記載の車載センサ洗浄装置において、
    前記第1運動変換部は、往復スライダ・クランク機構であることを特徴とする車載センサ洗浄装置。
  19. 請求項1~18のいずれか一項に記載の車載センサ洗浄装置において、
    前記可動ノズルの回動中心に流体を導入可能な流路が設けられることを特徴とする車載センサ洗浄装置。
  20. 請求項1~19のいずれか一項に記載の車載センサ洗浄装置において、
    前記可動ノズルは、前記車載光学センサの鉛直方向上側に設けられており、
    前記可動ノズルが往復回転運動する前記回転軸を中心とする前記所定範囲は、前記回転軸の軸方向から見て該回転軸を中心点とした場合に該中心点と前記センシング面の上縁における両端とをそれぞれ結ぶ2直線が成す鈍角の角度範囲であることを特徴とする車載センサ洗浄装置。
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