JP7247795B2 - 車載センサ洗浄装置 - Google Patents

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本発明は、車載センサ洗浄装置に関するものである。
従来、車両には車載センサと共に車載センサ洗浄装置が設けられたものがある。例えば、特許文献1の車載センサ洗浄装置は、噴射口を有する可動ノズルと、可動ノズルを可動させる駆動源としてのモータと、可動ノズルに流体を供給するポンプとを備える。このような車載センサ洗浄装置では、車載センサの洗浄対象面に噴射口から流体を噴射して洗浄対象面を洗浄する際、可動ノズルを可動させて噴射口の位置を変化させることで、洗浄対象面の広範囲を好適に洗浄することが可能となっている。
特開2018-199483号公報
本発明者らは、上記のような車載センサ洗浄装置において、効率的な加熱部の駆動を如何にして実現するかを検討していた。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、効率的な加熱部の駆動を可能にした車載センサ洗浄装置を提供することにある。
上記課題を解決する車載センサ洗浄装置は、車載センサ(11)の洗浄対象面(12)に対して噴射口(32a)から流体を噴射するノズル(32)と、前記ノズルに流体を供給するポンプ(22)と、前記ノズルを加熱する加熱部(50,63,64,70,80)と、外気温情報に基づいて前記加熱部を制御する加熱制御部(23)と、を備える。
この構成によれば、外気温に応じて加熱部が制御されるため、効率的な加熱部の駆動が可能となる。
実施形態の車載センサ洗浄装置を含むセンサシステムの概略構成図。 同形態におけるノズルユニットの概略構成を示す模式図。 同形態における可動ノズルの断面図。 同形態における加熱部の制御態様を説明するためのフロー図。 変更例における加熱部の制御態様を説明するためのフロー図。 変更例における可動ノズルの断面図。 変更例における可動ノズルの断面図。 変更例におけるノズルユニット付きの車載センサの正面図。 変形例におけるノズルユニットの概略構成を示す模式図。
以下、車載センサ洗浄装置を備えたセンサシステムの一実施形態について説明する。
図1に示すように、本実施形態のセンサシステム10は、車載センサ11と、車載センサ11と一体的に設けられて車載センサ11の洗浄対象面としての光学面12を洗浄する車載センサ洗浄装置20とを有する。
本実施形態の車載センサ11は、例えば赤外線レーザを出射し、物体から反射された散乱光を受光することで物体との距離を計測するLIDARであり、レーザが透過可能な光学面12を有する。車載センサ11は、例えば赤外線レーザを用いて物体との距離を計測し、その情報を外部機器に出力するものであり、自動ブレーキシステム等に用いることが可能なものである。なお、以下の説明においては、車載センサ11における光学面12側を前方とし、その逆側を後方として説明する。
車載センサ洗浄装置20は、車載センサ11の上方に積層配置されるノズルユニット21と、ノズルユニット21に対して空気などの流体を供給するポンプ22とを備える。また、車載センサ洗浄装置20は、ノズルユニット21及び車載センサ11を制御する制御部23を備える。
制御部23には、車両に搭載の外気温センサ24にて検出された外気温を示す情報が入力される。また、制御部23には、車両に搭載されたレインセンサ25の雨滴検出情報が入力される。また、制御部23には、車両に搭載された例えばフロントガラス用のワイパ装置26の作動情報が入力される。なお、ワイパ装置26は、レインセンサ25が検出した雨量情報や図示しないワイパスイッチの操作によって駆動される。また、制御部23は、イグニッションスイッチIGを介してバッテリ電圧に接続されている。
ノズルユニット21は、車載センサ11の上方に固定される筐体31と、筐体31から一部が露出して設けられる可動ノズル32と、筐体31の内部に設けられたモータMとを備える。また、ノズルユニット21は、可動ノズル32の前方側(図1中、紙面手前側)を覆うカバー33を有している。カバー33は筐体31に固定され、筐体31の一部を構成している。また、ノズルユニット21は、可動ノズル32を加熱する加熱部50を、可動ノズル32の内部に備える。なお、可動ノズル32は、その全体が車載センサ11の光学面12よりも上方に位置しているため、可動ノズル32が光学面12に対して前後方向に対向しないようになっている。
可動ノズル32は、ポンプ22から供給された空気を光学面12に向かって噴射する噴射口32aを有し、光学面12と交差する方向に沿った回動軸L1中心で回動可能に設けられて噴射口32aの向き、すなわち空気の噴射方向を変更可能とされている。モータMは、可動ノズル32と駆動連結され、該可動ノズル32を駆動、すなわち回動させることが可能とされている。
ポンプ22は、駆動源として図示しないポンプモータを備えている。ポンプ22は、前記ポンプモータの電動駆動により、圧縮された空気をノズルユニット21の可動ノズル32に送る。
次に、可動ノズル32の駆動機構の詳細を説明する。
図2に示すように、ノズルユニット21は、回転運動を往復直線運動に変換するクランク機構34を、モータMから可動ノズル32までの駆動伝達経路に備えている。
クランク機構34は、モータMの駆動に基づいて一方方向に回転するギヤ35と、ギヤ35と一端側で連結されるロッド部材36と、ロッド部材36の他端部側が連結されるスライダ部材37とを有する。
ギヤ35は平歯車で構成される。なお、ギヤ35は、モータMに対して減速部38を介して連結されている。ギヤ35の軸方向一端面にはロッド部材36の一端部が接続される。ロッド部材36の他端部には、スライダ部材37の一端部に接続される。スライダ部材37は、直線状のガイド部材39によって支持されており、ガイド部材39に沿って往復直線移動が可能となっている。
上記のクランク機構34では、モータMの駆動に基づいてギヤ35が回転駆動されると、その回転駆動力がロッド部材36を介してスライダ部材37に伝達され、それにより、スライダ部材37がガイド部材39に沿って往復直線運動する。
スライダ部材37の表面に設けられた歯部37aは、可動ノズル32に形成されたピニオンギヤ部32bと噛合している。これにより、スライダ部材37の往復直線運動によって可動ノズル32が回動軸L1中心で往復回動するようになっている。そして、可動ノズル32の往復回動によって、可動ノズル32の噴射口32aの向きが所定の角度範囲H(図1参照)で往復される。なお、前記角度範囲Hは、光学面12の全体を含むように構成されることが望ましい。なお、ギヤ35が等速で回転運動するとき、往復直線運動するスライダ部材37の速度、ひいては可動ノズル32の回動速度は正弦波状に変化する。
次に、可動ノズル32の形状などの詳細について説明する。
図3に示すように、可動ノズル32は合成樹脂からなる射出成形品である。
可動ノズル32は、噴射口32aを有するヘッド部41と、ポンプ22から供給される空気を導入する導入部42と、ヘッド部41と導入部42とを連通する筒状の連通部43とを備える。
導入部42は、図示しないホースの一端と接続される。該ホースの他端はポンプ22に接続されており、ポンプ22からの空気がホースを介して導入部42に導入される。
連通部43は、回動軸L1を中心とした円形をなす円筒状に形成されている。連通部43は回動軸L1に沿って延びる長尺をなす。連通部43の長さ方向(すなわち回動軸L1方向)の一端部は導入部42に繋がり、連通部43の長さ方向の他端部はヘッド部41に繋がっている。連通部43の一部位が、筐体31に設けられた支持部31aにて回動軸L1を中心として回動可能に支持されている。また、連通部43の外周面には、前記ピニオンギヤ部32bが設けられている。
ヘッド部41は、連通部43の前方側端部に設けられている。ヘッド部41は回動軸L1方向から見て円形をなし、該ヘッド部41の外径は連通部43よりも大径をなす。ヘッド部41は連通部43と一体物であり、ヘッド部41及び連通部43は絶縁材料(本実施形態では合成樹脂)にて形成されている。ヘッド部41は、ポンプ22から供給される空気を噴射可能な噴射口32aを有する。なお、筐体31の一部を構成する前記カバー33は、可動ノズル32のヘッド部41の前方側を覆って該ヘッド部41の外部への露出を抑えるように構成されている。
また、筐体31には、支持部31aと可動ノズル32との間をシールするシール部材31bが設けられている。これによって、支持部31aと可動ノズル32との間の隙間への水などの浸入が抑制されるようになっている。なお、シール部材31bは、エラストマやゴムからなる。
可動ノズル32内には、連通部43及びヘッド部41に渡って設けられる流路44が形成される。ポンプ22から導入部42に供給される空気は、流路44を通って噴射口32aから噴射される。流路44は、ヘッド部41内でL字状に屈曲された屈曲部44aを有し、噴射口32aは連通部43の軸線(すなわち回動軸L1)と直交方向を向くように設けられている。
流路44の屈曲部44aの一部は、可動ノズル32の本体とは別体をなす別体部材45にて構成されている。流路44の屈曲部44aは、連通部43の軸線と噴射口32aの軸線とが交わる部位であって、成形型によって単一の部材で一体成形することが困難な部位である。このため、流路44の屈曲部44aにおいて、噴射口32aの軸線方向に沿った突き当たりの壁となる部位が別体部材45で構成されている。
そして、前記加熱部50は別体部材45に設けられている。つまり、流路44の成形の都合で別体とされた別体部材45に加熱部50を設けることで、ヘッド部41内に加熱部50が埋設された構成を実現している。本実施形態の加熱部50は、給電により発熱する電熱線ヒータなどからなる。
連通部43の外周面には、一対の外周端子部46がインサート成形されている。各外周端子部46は、連通部43の外周面から一部が露出し、その露出面が連通部43の外周面と略面一になるように形成されている。各外周端子部46は、連通部43の回動軸L1回りの周方向に沿って形成されている。なお、各外周端子部46は、連通部43の全周または周方向の一部(可動ノズル32の回動範囲に対応する範囲)に形成されている。
連通部43の樹脂部分の内部(すなわち、連通部43の外周面と流路44との間の部位)には、回動軸L1方向に沿って延びる一対の導電部47がインサート成形されている。各導電部47の長手方向一端は各外周端子部46に接続され、導電部47の長手方向他端は加熱部50に接続されている。すなわち、各外周端子部46と加熱部50とは、導電部47によって互いに電気的に導通している。
また、ノズルユニット21は、一対の外周端子部46に対してそれぞれ摺接可能な一対の給電端子部48を備えている。可動ノズル32の非回動時において、各給電端子部48は各外周端子部46に接触している。可動ノズル32の回動時においては、各給電端子部48は、各外周端子部46に対して摺接する。すなわち、各給電端子部48と各外周端子部46とで摺動接点構造が構成されている。
上記のような車載センサ洗浄装置20において、制御部23は、外気温情報に基づいて加熱部50への給電を制御する。
具体的には、図4に示すように、車両のイグニッションスイッチIGがオンされた後、制御部23は、ステップS1において、外気温センサ24の検出情報に基づき得られた外気温の値が閾値X未満であるか否かを判定する。そして、外気温の値が閾値X未満であると判定すると、ステップS2に移行し、外気温の値が閾値X未満でないと判定すると処理を終了する。
ステップS2において、制御部23は加熱部50の駆動(すなわち加熱部50への給電)を開始する。これにより、加熱部50が発熱し、可動ノズル32の主にヘッド部41が加熱される。
その後、ステップS3において、制御部23は、加熱部50の駆動開始からの経過時間が予め設定された所定時間に達したか否かを判定し、当該経過時間が所定時間に達したと判定するとステップS4に移行する。
ステップS5において、制御部23はポンプ22の駆動(すなわち、前記ポンプモータの駆動)を開始する。これにより、ポンプ22から可動ノズル32に空気が供給され、その空気は流路44を通って噴射口32aから噴射される。また、同ステップS3において、制御部23は、ノズルユニット21のモータMの駆動を開始する。これにより、可動ノズル32が回動軸L1を中心に往復回動され、噴射口32aが前記角度範囲Hで往復する。すなわち、同ステップS5では、可動ノズル32が回動して噴射口32aの向きが変化する状態で、噴射口32aから光学面12に向かって空気が噴射される。また、同ステップS5におけるポンプ22及び可動ノズル32の駆動中においても加熱部50は駆動されている。
その後、ステップS5において可動ノズル32が予め設定された停止位置に到達すると、次ぐステップS6において、加熱部50、ポンプ22及びモータMの駆動が停止される。なお、可動ノズル32の位置検出手段としては、例えば、ギヤ35の軸方向端面に設けたコンタクトプレートと、該コンタクトプレートに摺接するコンタクトピンとによる摺動接点構造や、同ギヤ35の軸方向端面に設けたセンサマグネットと磁気センサとによる位置検出などが挙げられる。
次に、上記のように構成された車載センサ洗浄装置20の作用について説明する。
加熱部50による可動ノズル32に対する加熱により、可動ノズル32の流路44内で凍結した氷や、可動ノズル32と支持部31aとの間で凍結した氷が溶融して水となる。その後、ポンプ22の駆動により流路44に空気が供給されることで、流路44内の水が噴射口32aから空気と共に排出される。また、このとき、可動ノズル32の往復回動によって、噴射口32aの向きが前記角度範囲Hで往復するため、噴射口32aから噴射された空気は光学面12の略全域に供給される。
本実施形態の効果について説明する。
(1)加熱部50の加熱によって可動ノズル32の内部や周囲で凍結した氷を溶かすことができる。そして、加熱部50の駆動が外気温に応じて制御されることで、効率的な加熱部50の駆動が可能となる。
(2)加熱部50の加熱開始後、ポンプ22の駆動により噴射口32aから空気が噴射される。これにより、加熱部50の加熱により可動ノズル32の流路44内で溶融した水を、空気と共に噴射口32aから排出することができる。
(3)可動ノズル32は噴射口32aの向きを変化させるべく可動するため、1つのノズルでカバーできる洗浄範囲を広げることが可能となる。
(4)加熱部50の加熱開始後、可動ノズル32を可動させた状態で噴射口32aから光学面12に空気を噴射させる。これにより、流路44から水を排出するための空気の噴射で光学面12を洗浄でき、効率的な動作となる。
(5)可動ノズル32は、該可動ノズル32を収容する筐体31に設けられた支持部31aの軸支によって回動可能に構成されている。この構成によれば、可動ノズル32自体の移動を伴わない回動動作によって空気の噴射範囲を広げることができる。すなわち、可動ノズル32の占有領域が大きくなることを抑えて筐体31の小型化を可能にしつつ、空気の噴射範囲を広げることが可能となる。
(6)可動ノズル32における、噴射口32aを有するヘッド部41に加熱部50が設けられている。これにより、凍結が生じやすい噴射口32aの近くに加熱部50が配置されることとなるため、加熱部50の加熱効果をより顕著に得ることができる。
(7)外周端子部46は、連通部43の外周面に設けられるとともに、加熱部50に電気的に接続される。そして、連通部43の径方向外側には、外周端子部46に対して摺接可能な給電端子部48が設けられている。これにより、回動する可動ノズル32に設けられた加熱部50に対し、摺動接点を構成する給電端子部48と外周端子部46とを介した給電が可能となる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。なお、以下の説明において上記実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
・制御部23が凍結検出に基づいて加熱部50を駆動する制御態様としてもよい。
例えば、図5に示すように、車両のイグニッションスイッチIGがオンされた後、制御部23は、ステップS11において、外気温センサ24の検出情報に基づき得られた外気温の値が閾値X未満であるか否かを判定する。そして、外気温の値が閾値X未満であると判定すると、ステップS12に移行し、外気温の値が閾値X未満でないと判定すると処理を終了する。
ステップS12において、制御部23は、モータMへの給電を開始して可動ノズル32を起動する。
その後、ステップS13において、制御部23は、可動ノズル32の駆動開始からの経過時間が予め設定された所定時間に達したか否かを判定し、当該経過時間が所定時間に達したと判定するとステップS14に移行する。
ステップS14において、制御部23は、例えば前記位置検出手段からの信号に基づいて、可動ノズル32が正常に動作したか否かを判定する。すなわち、制御部23は、可動ノズル32の可動状態に基づいて該可動ノズル32の凍結を検出する。ここで、可動ノズル32が正常に動作したと判定すると後述のステップS17に移行し、可動ノズル32が正常に動作していないと判定するとステップS15に移行する。
ステップS15において、制御部23は、モータMへの通電を停止して可動ノズル32の駆動を停止する。また、同ステップS15において、制御部23は、加熱部50の駆動(すなわち加熱部50への給電)を開始する。また、同ステップS15において、制御部23は、可動ノズル32が洗浄不可状態にあることを示す動作不可フラグをオンする。なお、制御部23は、動作不可フラグを車載センサ11側に注意信号として出力する。
その後、ステップS16において、制御部23は、加熱部50の駆動開始からの経過時間が予め設定された所定時間に達したか否かを判定し、当該経過時間が所定時間に達したと判定するとステップS12に戻る。すなわち、制御部23は、可動ノズル32が正常に動作したと判定するまで、ステップS12~ステップS16を繰り返し、この繰り返しの間、加熱部50の駆動状態が維持される。
ステップS14で可動ノズル32が正常に動作したと判定すると、次のステップS17において、制御部23は、モータMへの通電を停止して可動ノズル32の駆動を停止する。また、同ステップS17において、制御部23は加熱部50の駆動(すなわち加熱部50への給電)を停止する。また、同ステップS17において、制御部23は前記動作不可フラグをオフする。
上記態様によれば、制御部23が可動ノズル32の可動状態に基づいて可動ノズル32の凍結(詳しくは、可動ノズル32と筐体31の支持部位(支持部31aを含む)との間の凍結)を検出する。そして、制御部23は、その凍結検出に基づいて加熱部50を駆動する。これにより、可動ノズル32が凍結したときに、速やかに加熱部50を駆動させることが可能となる。
・可動ノズル32の構成は上記実施形態に限定されるものではなく、適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では、噴射口32aの噴射方向の後方側の位置(すなわち、噴射軸線と交わる位置)に加熱部50を設けたが、これに限らず、流路44の側方位置(噴射方向と直交する側方位置)に設けてもよい。
また、例えば図6や図7に示すような、可動ノズル32の構成としてもよい。
図6に示す構成では、可動ノズル32のヘッド部41、該ヘッド部41の一部を構成する別体部材45、及び連通部43が金属材料からなる。この金属材料としては、熱伝導率が高いほど好ましく、例えばアルミ系の金属材料を用いることが好ましい。
連通部43の外周面には、円筒状の絶縁部材61が固定されている。絶縁部材61の外周面には、一対の外周端子部62が互いに所定間隔を空けてインサート成形されている。各外周端子部62は、上記実施形態の外周端子部46と略同様の構成であり、各給電端子部48に対して摺接可能とされている。絶縁部材61は、各外周端子部62と連通部43との間を電気的に絶縁するものであり、例えば合成樹脂などから形成されている。
また、絶縁部材61には、各外周端子部62に電気的に接続された加熱部63が固定されている。加熱部63は例えば電熱線ヒータなどからなる。同図に示す例では、一対の外周端子部62の間に加熱部63が配置されている。
このような構成によれば、可動ノズル32の連通部43及びヘッド部41が金属からなるため、連通部43の外周に設けられた加熱部50の熱が可動ノズル32側に好適に伝わり、その結果、可動ノズル32の凍結をより効率良く解除できる。
なお、図6に示す例において、加熱部63の構成は適宜変更可能であり、例えば、図7に示すように、絶縁部材61の外周面に巻回された電熱線からなる加熱部64に変更可能である。加熱部64を構成する電熱線の両端部は、一対の外周端子部62にそれぞれ接続されている。
・図8に示すように、可動ノズル32を加熱するための加熱部70をカバー33に設けた構成としてもよい。この構成によれば、加熱部63の駆動によって可動ノズル32のヘッド部41を加熱できるとともに、カバー33に付着した雪や氷を溶かすことができる。
・図9に示すように、筐体31の支持部31aを加熱可能となるように、加熱部80を筐体31に設けてもよい。図9に示す構成では、加熱部80は、支持部31aの上面からヘッド部41の径方向外側位置にかけて形成され、加熱部80がヘッド部41の三方を囲うように構成されている。このような構成によれば、支持部31aと可動ノズル32との間の凍結を好適に溶かすことが可能となり、その結果、可動ノズル32の回動不良を好適に抑制できる。また、加熱部50にてシール部材31bを加熱可能に構成できるため、シール部材31bの低温による硬化を抑制することが可能となり、その結果、シール部材31bの硬化によるシール性の悪化を抑えることが可能となる。
・筐体31内において、モータMを可動ノズル32の近傍に配置することで、モータMで生じた熱で可動ノズル32の凍結を溶かすことが可能な構成としてもよい。
・上記実施形態では、加熱部50の加熱開始後、可動ノズル32を可動させた状態で噴射口32aから空気を噴射させるが、これに限らず、加熱部50の加熱開始後、可動ノズル32の回動を停止させた状態(すなわちモータMの非駆動状態)で噴射口32aから空気を噴射させてもよい。
・上記実施形態のステップS5では、ポンプ22及び可動ノズル32の駆動中においても加熱部50が駆動されるが、これ以外に例えば、加熱部50の駆動を停止した後に、ポンプ22及び可動ノズル32を起動してもよい。
・上記実施形態では、加熱部50の加熱開始条件を外気温情報のみに基づくものとしているが、これに限定されない。
例えば、外気温情報に加えて、車載のレインセンサ25による雨滴検出に基づいて加熱部50の加熱を開始する制御態様としてもよい。この場合、制御部23は、外気温センサ24の検出情報に基づき得られた外気温の値が閾値X未満、かつ、レインセンサ25からの雨滴検出信号がオンのとき(すなわち雨滴が検出されたとき)に、加熱部50を駆動する。この態様によれば、可動ノズル32の凍結が生じうるより適切な条件で加熱部50を駆動することが可能となり、その結果、加熱部50の消費電力を抑えることが可能となる。
また、例えば、外気温情報に加えて、車載のワイパ装置26の作動情報に基づいて加熱部50の加熱を開始する制御態様としてもよい。この場合、制御部23は、外気温センサ24の検出情報に基づき得られた外気温の値が閾値X未満、かつ、ワイパ装置26の作動情報を示す信号がオンのとき(すなわち、ワイパ装置26が作動されているとき)に、加熱部50を駆動する。この態様によれば、可動ノズル32の凍結が生じうるより適切な条件で加熱部50を駆動することが可能となり、その結果、加熱部50の消費電力を抑えることが可能となる。
・モータMの駆動を可動ノズル32に伝達する伝達機構としては、上記実施形態のようなクランク機構34に限らず、適宜変更可能である。
・可動ノズル32の構成は上記実施形態に限定されるものではなく、車載センサ11などの構成に応じて適宜変更可能である。例えば、可動ノズル32が一方方向のみに回転する構成であってもよい。また、可動ノズル32の動作形態を回動以外のスライド移動などとしてもよい。
また、上記実施形態において、可動ノズル32を、可動不能なノズル(すなわち、噴射口32aの向きが不動とされたノズル)に変更可能である。なお、この場合、光学面12の広範囲に空気を供給するために、ノズルを複数設けるなどの構成とすることが好ましい。
・ポンプ22が光学面12に供給する流体としては空気のみに限らず、液体(例えば、ウインドシールド用のウォッシャ液)や、空気と液体の混合流体を光学面12に供給する構成としてもよい。
11…車載センサ、12…光学面(洗浄対象面)、12a…第1端部、12b…第2端部、20…車載センサ洗浄装置、22…ポンプ、23…制御部(加熱制御部、凍結検出部)、31…筐体、31a…支持部、32…可動ノズル(ノズル)、32a…噴射口、33…カバー、41…ヘッド部、42…導入部、43…連通部、46,62…外周端子部、48…給電端子部、50,63,64,70,80…加熱部、M…モータ。

Claims (12)

  1. 車載センサ(11)の洗浄対象面(12)に対して噴射口(32a)から流体を噴射するノズル(32)と、
    前記ノズルに流体を供給するポンプ(22)と、
    前記ノズルを加熱する加熱部(50,63,64,70,80)と、
    外気温情報に基づいて前記加熱部を制御する加熱制御部(23)と、を備えた車載センサ洗浄装置であって、
    前記ノズルが前記噴射口の向きを変化させるべく可動するものであって、
    前記ノズルは、該ノズルを収容する筐体(31)に設けられた支持部(31a)の軸支によって回動可能に構成されており、
    前記ノズルは、前記噴射口を有するヘッド部(41)と、前記ポンプから供給される流体を導入する導入部(42)と、前記ヘッド部と前記導入部とを連通する筒状の連通部(43)とを備え、
    前記加熱部は、前記ヘッド部及び前記連通部の少なくとも一方に設けられており、
    前記加熱部に電気的に接続され、前記連通部の外周面に設けられた外周端子部(46,62)と、
    前記外周端子部に対して摺接可能な給電端子部(48)と、を備えた車載センサ洗浄装置。
  2. 車載センサ(11)の洗浄対象面(12)に対して噴射口(32a)から流体を噴射するノズル(32)と、
    前記ノズルに流体を供給するポンプ(22)と、
    前記ノズルを加熱する加熱部(50,63,64,70,80)と、
    外気温情報に基づいて前記加熱部を制御する加熱制御部(23)と、を備えた車載センサ洗浄装置であって、
    前記ノズルが前記噴射口の向きを変化させるべく可動するものであって、
    前記ノズルの可動状態に基づいて前記ノズルの凍結を検出する凍結検出部(23)を備え、
    前記加熱制御部は、前記凍結検出部による凍結検出に基づいて前記加熱部を駆動する車載センサ洗浄装置。
  3. 前記ノズルは、該ノズルを収容する筐体(31)に設けられた支持部(31a)の軸支によって回動可能に構成されている、請求項に記載の車載センサ洗浄装置。
  4. 前記ノズルは、前記噴射口を有するヘッド部(41)と、前記ポンプから供給される流体を導入する導入部(42)と、前記ヘッド部と前記導入部とを連通する筒状の連通部(43)とを備える、請求項に記載の車載センサ洗浄装置。
  5. 前記加熱部が前記ヘッド部に設けられている、請求項に記載の車載センサ洗浄装置。
  6. 前記加熱部が前記連通部に設けられている、請求項又は請求項に記載の車載センサ洗浄装置。
  7. 前記ノズルの少なくとも前記ヘッド部及び前記連通部が金属からなる、請求項1,4~6のいずれか1項に記載の車載センサ洗浄装置。
  8. 前記ヘッド部を覆うカバー(33)を備え、
    前記加熱部が前記カバーに設けられている、請求項1,4~7のいずれか1項に記載の車載センサ洗浄装置。
  9. 前記加熱部が前記支持部を加熱すべく前記筐体に設けられている、請求項1,3~8のいずれか1項に記載の車載センサ洗浄装置。
  10. 前記ノズル内の流路(44)の一部は、前記ノズルの本体とは別体をなす別体部材(45)にて構成され、
    前記加熱部は、前記別体部材に設けられている、請求項1~9のいずれか1項に記載の車載センサ洗浄装置。
  11. 前記加熱部の加熱開始後、前記ポンプを駆動させて前記噴射口から前記流体を噴射させる、請求項1~10のいずれか1項に記載の車載センサ洗浄装置。
  12. 前記加熱部の加熱開始後、前記ノズルを可動させた状態で前記噴射口から前記洗浄対象面に前記流体を噴射させる、請求項11に記載の車載センサ洗浄装置。
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