JP2014030793A - 不等速伝動機構を備える洗浄用液体噴射装置 - Google Patents

不等速伝動機構を備える洗浄用液体噴射装置 Download PDF

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Abstract

【課題】タンク内の疎洗浄領域を縮小することができ、洗浄能力の高い洗浄を実現させる洗浄用液体噴射装置を提供する。
【解決手段】噴射ノズル体70を液体供給管60に対して縦向き軸心X周りで旋回させながら傾斜軸心Y周りで振り旋回させて、洗浄用液体をタンクの内壁に向けて噴射するとともに、前記噴射ノズル体70を縦向き軸心X周りで回転駆動する基端部伝動装置100Aと、前記噴射ノズル体70を傾斜軸心Y周りで回転駆動する先端部伝動装置100Bとを備え、前記先端部伝動装置100Bにオーバルギヤ機構Oを介在させてある洗浄用液体噴射装置を提供する。
【選択図】図2

Description

本願発明は、洗浄用液体噴射装置の先端部伝動装置に不等速伝動機構を備える洗浄用液体噴射装置に関する。
従来の洗浄用液体噴射装置において、噴射ノズル体を振り旋回させる際の振り旋回(角)速度は、等速であった(特許文献1参照)。
特開平6−285449号公報
上述したように、噴射ノズル体の振り旋回(角)速度が等速であると、洗浄面であるタンク内と前記噴射ノズル体(の噴射口)との距離が、前記噴射ノズル体から遠く離れる方向に振り旋回するにつれて噴射軌跡の間隔が段々と離れてしまい(大きくなってしまい)、その結果、タンク内の疎洗浄領域が拡大され、タンク内洗浄面(底面、縦側面及び上面)で洗浄効果を考えた場合に洗浄効果が低く(弱く)なってしまっていた。
そこで、本願発明では、洗浄面であるタンク内と前記噴射ノズル体(の噴射口)との距離が、前記噴射ノズル体から遠く離れる方向に振り旋回するにつれて噴射軌跡の間隔が大きくならず、タンク内の疎洗浄領域を縮小することができる洗浄用液体噴射装置を提供することを課題とする。
また、洗浄効果がより高い(強い)洗浄用液体噴射装置を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するために、本願発明では、洗浄対象となるタンク内に挿入される、洗浄用液体を供給する液体供給管と、液体供給管の先端に装備される噴射ノズル体とを備え、前記噴射ノズル体を前記液体供管に対して縦向き軸心周りで周回させながら前記縦向き軸心に対して傾斜する傾斜軸心周りで振り旋回させて、前記噴射ノズル体より前記傾斜軸心に対して更に傾斜する噴射角で前記洗浄用液体を、前記タンクの内壁に向けて噴射する洗浄用液体噴射装置であって、前記噴射ノズル体を前記縦向き軸心周りで回転駆動する基端部伝動装置と、前記噴射ノズル体を前記傾斜軸心周りで回転駆動する先端部伝動装置と、を備え、前記先端部伝動装置に不等速伝動機構(中心を僅かにずらした貫通孔を有する複数の円形状ギヤで構成する偏心ギヤ機構又は中心に貫通孔を有する複数の非円形状ギヤで構成するオーバルギヤ機構)を介在させてある洗浄用液体噴射装置を提供する。
また、上記の課題を解決するために、本願発明では、洗浄対象となるタンク内に挿入される、洗浄用液体を供給する液体供給管と、液体供給管の先端に装備される噴射ノズル体とを備え、前記噴射ノズル体を前記液体供管に対して縦向き軸心周りで周回させながら前記縦向き軸心に対して傾斜する傾斜軸心周りで振り旋回させて、前記噴射ノズル体より前記傾斜軸心に対して更に傾斜する噴射角で前記洗浄用液体を、前記タンクの内壁に向けて噴射する洗浄用液体噴射装置であって、前記噴射ノズル体を前記縦向き軸心周りで回転駆動する基端部伝動装置と、前記噴射ノズル体を前記傾斜軸心周りで回転駆動する先端部伝動装置と、を備え、前記先端部伝動装置に不等速伝動機構(中心を僅かにずらした貫通孔を有する複数の円形状ギヤで構成する偏心ギヤ機構又は中心に貫通孔を有する複数の非円形状ギヤで構成するオーバルギヤ機構)を介在させ、さらに、前記液体供給管内に、前記基端部伝動装置からの駆動力を受けて前記液体送出筒部を前記縦向き軸心周りで回転駆動する回転軸と、前記先端部伝動装置からの駆動力を受けて前記噴射ノズル体を前記傾斜軸心周りで回転駆動する回転筒と、を配置してある洗浄用液体噴射装置提供する。
先端部伝動装置に備え、傾斜軸心(Y)周りで振り旋回する前記噴射ノズル体の振り旋回(角)速度を不等速にする偏心ギヤ機構又はオーバルギヤ機構などの不等速伝動機構によって、洗浄面であるタンク内と前記噴射ノズル体(の噴射口)との距離が、前記噴射ノズル体から遠く離れる方向に振り旋回するにつれて前記噴射ノズル体の振り旋回(角)速度を徐々に遅くすることが可能となる。その結果、噴射軌跡の間隔が大きくなる割合を短縮することになり、タンク内の疎洗浄領域を縮小することができ、洗浄効果を高く(強く)することができる。
だ円形状のギヤ面を有するオーバルギヤ機構は、90度回転する毎に、減速比が最大になる点と最小になる点が現れる。そこで、減速比が最小になる点を噴射ノズル体から洗浄面位置までの距離が最短になる振り旋回回転位相に設定することにより、噴射ノズル体から洗浄面位置までの距離が最短になる位置で回転速度が最も速くなり、以降噴射ノズル体から洗浄面位置までの距離が段々と長くなるのに合わせて、噴射ノズル体の振り旋回(角)速度が徐々に遅くなる作動となるので、噴射軌跡の間隔が大きくなる割合を短縮することになり、疎洗浄領域を縮小することができ、洗浄効果を高く(強く)することができる。また、偏心ギヤ機構の作動も概ね同様である。
さらに、減速比が最大になる点を噴射ノズル体から洗浄面位置までの距離が最長になる振り旋回回転位相に設定することにより、噴射ノズル体から洗浄面位置までの距離が最長になる位置で回転速度が最も遅くなり、噴射ノズル体から洗浄面位置までの距離が段々と短くなるのに合わせて、噴射ノズル体の振り旋回(角)速度が徐々に速くなる(減速比が徐々に小さくなる)作動となるので、過密洗浄領域を縮小することもできる。
また、液体供給管内に回転軸と回転筒とを収納しているので、これらの伝動機構がタンク内の溶液と接触することを回避できて、安定した伝動構造を構築できるとともに、伝動機構を液体供給管内に纏めることができ、コンパクトな構成を実現する。
また、インジケータ機構操作により、所望の振り回動角度範囲で前記駆動手段を正転又は逆転させ、噴射ノズル振り回動方向を切り換えることも可能であるので、タンク内の特定領域(範囲)の洗浄効率を高める事も出来る。
図1は、液体噴射装置の全体図である。 図2は、駆動手段、伝動装置、中間軸、二重回転体、液体送出筒部、インジケータ機構を示す断面線図である。 図3は、噴射ノズル体を回転駆動する伝動装置を示す縦断正面図である。 図4は、回転軸と噴射ノズル体との連結関係を示す断面図である。 図5は、インジケータ機構の組み立て分解斜視図である。 図6は、インジケータの機能と噴射ノズル体の旋回角度の関係を示す説明図である。 図7は、偏心ギヤ機構を示す正面図である。 図8は、オーバルギヤ機構を示す正面図である。 図9は、不等速伝動機構を備えた液体噴射装置の噴射軌跡を示す図である。 図10は、従来の液体噴射装置の噴射軌跡を示す図である。
先端部伝動装置に偏心ギヤ機構又はオーバルギヤ機構を装備した洗浄用液体噴射装置をタンク内に挿入し、タンク内部を洗浄する。
洗浄用液体噴射装置(1)は、洗浄用液体供給口(A)を側面にした状態の時に、縦姿勢となる液体供給管(60)と、前記液体供給管(60)内の軸心位置に装備される回転軸(51)及び当該回転軸の外周を覆う回転筒(52)で構成する二重回転体(50)と、前記液体供給管(60)の下端に備え前記液体供給管(60)に対して相対回転する状態で連結される液体送出筒部(62)と、前記液体送出筒部(62)の最下端に相対回転する状態で取り付けられる噴射ノズル体(70)と、前記液体供給管(60)の上端に取り付けられる伝動装置(100)と、前記伝動装置(100)の上端に備えるインジケータ機構(80)と、前記伝動装置(100)の横側面に備え前記伝動装置(100)を介して前記二重回転体(50)、液体送出筒部(62)、噴射ノズル体(70)及びインジケータ機構(80)に回転駆動力を付与する駆動手段(10)などとで構成する(図1)。
前記駆動手段(10)、前記伝動装置(100)、前記二重回転体(50)の上端部は、伝動ケース(B)内に備えており、前記伝動ケース(B)に前記液体供給管(60)等を取り付けている。
前記駆動手段(10)は、駆動源である電動モータ(11)と前記電動モータ(11)から出力を受けて減速し、下面から突出する出力軸(12)と第1出力ギヤ(14)を介して前記伝動装置(100)に出力する減速ギヤボックス(13)とで構成する(図2)。
前記伝動装置(100)は、前記回転筒(52)を介し前記液体送出筒部(62)を回転駆動する基端部伝動装置(100A)と、前記回転軸(51)を介し前記噴射ノズル体(70)を回転駆動する先端部伝動装置(100B)と、で構成する。
前記基端部伝動装置(100A)は、前記第1出力ギヤ(14)と噛合し中間軸(41)に軸支される二段式の第1中間伝動ギヤ(21、22)と、前記第1中間伝動ギヤの小径部(22)と噛合する回転筒駆動ギヤ(23)とで構成する。
前記先端部伝動装置(100B)は、前記第1中間伝動ギヤの大径部(21)の上方に設置し前記中間軸(41)に軸支される円形状の第2中間伝動ギヤ(32)と、前記第2中間伝動ギヤ(32)と噛合し前記回転軸(51)に軸支される円形状の第3中間伝動ギヤ(33)と、前記第3中間伝動ギヤ(33)の上方に設置し前記中間軸(41)に軸支され前記第3中間伝動ギヤ(33)と一体回転する第4中間伝動ギヤ(34)と、前記第4中間伝動ギヤ(34)と噛合し前記回転軸(51)に軸支される二段式の第5中間伝動ギヤ(35、36)と、前記第5中間伝動ギヤの小径部(36)と噛合し前記回転軸(51)に軸着する回転軸駆動ギヤ(37)とで構成する。
前記第2中間伝動ギヤ(32)及び前記第3中間伝動ギヤ(33)の貫通孔位置は、前記第2中間伝動ギヤ(32)及び前記第3中間伝動ギヤ(33)の中心から僅かにずらした位置に設けており(図7)、前記中間軸(41)の等速回転を前記第2中間伝動ギヤ(32)及び前記第3中間伝動ギヤ(33)で構成する偏心ギヤ機構(O)を介することによって不等速回転にして伝動することができる。
前記第4中間伝動ギヤ(34)と前記第3中間伝動ギヤ(33)との歯数は同一で設計している。また、前記第5中間伝動ギヤの大径部(35)と前記第2中間伝動ギヤ(32)との歯数も同一で設計している。
前記第5中間伝動ギヤの小径部(36)と前記回転軸駆動ギヤ(37)との歯数を変化させることにより、前記回転軸駆動ギヤ(37)を介して振り旋回する前記噴射ノズル体(70)の不等速回転作動を変化させることができる。例えば、前記回転軸駆動ギヤ(37)を前記第5中間伝動ギヤの小径部(36)の4倍の歯数にした場合、前記第5中間伝動ギヤの小径部(36)又は前記中間軸(41)が4回転する間に、前記回転軸駆動ギヤ(37)が1回転するので、前記噴射ノズル体(70)の不等速回転作動は、これに応じたものになる。
また、前記第2中間伝動ギヤ(32)及び第3中間伝動ギヤ(33)を、貫通孔位置をずらした円形ギヤで構成する偏心ギヤ機構(O)にかえて、貫通孔位置がギヤの中心である、だ円形状ギヤ(非円形状ギヤ)を使用したオーバルギヤ機構にしてもよく(図8)、貫通孔位置がギヤの中心である四角形状等のギヤを使用したオーバルギヤ機構を採用してもよい。
前記二重回転体(50)は、伝動ケース(B)内から前記液体供給管(60)内を通り、前記液体送出筒部(62)に至る長さで垂下する前記回転軸(51)と、前記回転軸(51)の外側に位置する前記回転筒(52)とで構成され、前記回転軸(51)と前記回転筒(52)とは、前記液体供給管(60)と共通の縦向き軸心(X)周りで回転する。
前記回転筒(52)は、前記伝動ケース(B)に滑り軸受部材によって回動自在に支持される大径噴射用液体送出筒部(521)と、前記大径噴射用液体送出筒部(521)の下端部に連結され、前記液体供給管(60)内に位置する小径噴射用液体送出筒部(522)とで構成する。
前記小径噴射用液体送出筒部(522)の下端部の外周面には、円周方向の三箇所に半径方向に沿って放射状に延びる羽根板(53)を設けてあり、この羽根板(53)の先端を前記液体送出筒部(62)の内周面に固着し、前記液体送出筒部(62)を前記小径噴射用液体送出筒部(522)と一体回転する構成を採っている。
前記回転軸(51)は、中実棒状であり前記噴射ノズル体(70)の上方まで垂下され、前記小径噴射用液体送出筒部(522)の下端より更に下方に向けて延出され、その延出端において前記噴射ノズル体(70)を回転駆動する機構である出力ベベルギヤ(55)を設けている(図2及び図4)。
前記回転軸(51)は、中実棒状であるが、当該回転軸(51)と前記回転筒(52)とが互いに影響を受けることなく相互に回転することができれば良く、中空の筒状体でも良い。
前記二重回転体(50)の上端部には、前記大径噴射用液体送出筒部(521)に動力伝達する回転筒駆動ギヤ(23)をその大径噴射用液体送出筒部(521)にビス止め固定し、前記回転筒(52)に動力を伝動するように構成している(図2)。
前記噴射ノズル体(70)は、円筒ノズル部(72)と、その円筒ノズル部(72)内に装備される整流部(73)と、前記円筒ノズル部(72)の先端噴出口に臨む位置に配置される逆円錐台形の拡散ノズル部(74)と、環状枠(71)と、入力ベベルギヤ(75)と、で構成する(図4)。
前記円筒ノズル部(72)の上方には、上向き面を傾斜取り付け面とする装着筒部が一体形成してあり、上向き傾斜取り付け面(721)に開口が形成してあり、前記液体送出筒部(62)からの洗浄用液体を受け入れるように構成している。
前記液体送出筒部(62)の下向き面も前記円筒ノズル部(72)の上向き傾斜取り付け面(721)に沿う下向き傾斜取り付け面(621)が形成してあり、前記液体送出筒部(62)から前記円筒ノズル部(72)に洗浄用液体を送り出すように、前記下向き傾斜取り付け面(621)に開口が形成してある。
前記下向き傾斜取り付け面(621)と前記上向き傾斜取り付け面(721)とが重なり合うように、かつ、開口同志の位置を合わせた状態で、前記環状枠(71)を両開口内に嵌め込み装着してある。
前記環状枠(71)の液体送出筒部(62)内に位置する部分はフランジ部になっており、このフランジ部と円筒ノズル部(72)の上向き傾斜取り付け面(721)との間に、液体送出筒部(62)の下向き傾斜取り付け面(621)における開口縁部を挟み込み装着している。
両開口に嵌め込み固定された環状枠(71)のフランジ部に前記入力ベベルギヤ(75)を形成し、前記出力ベベルギヤ(55)を前記入力ベベルギヤ(75)に噛合させ、前記回転軸(51)で前記噴射ノズル体(70)を前記開口の軸心(Y)周りに回転すべく構成している(図4)。
以上のような構成によって、前記回転軸(51)の縦向き軸心(X)周りで回転(周回)する前記液体送出筒部(62)に対して、前記噴射ノズル体(70)を前記液体送出筒部(62)の下向き傾斜取り付け面(621)に沿ってその下向き傾斜取り付け面(621)の開口軸心(Y)周りに回転(振り旋回)するように構成している。つまり、前記噴射ノズル体(70)は、縦向き軸心(X)周りで周回すると同時にその縦向き軸心(X)に対して傾斜する傾斜軸心(Y)周りで振り旋回する。
前記インジケータ機構(80)は、前記伝動ケース(B)から上方に突出する前記回転軸(51)を囲むように装備されており、上端に備える表示板(84)と、上下二つの遊星減速機構(82、81)と、それらを支持する取り付け台(87)と、前記表示板の周縁部に備えるスイッチ機構(86)及びリミットドック(85)と、前記中間軸(41)に軸着するインジケータ中間伝動ギヤ(88)と、前記インジケータ中間伝動ギア(88)と噛合するインジケータ駆動ギア(89)とで構成する(図2及び図5)。
前記下遊星減速機構(81)は、前記インジケータ駆動ギヤのボス部(891)の上端にギヤ機構を形成して第1太陽ギヤ(811)とするとともに、その第1太陽ギヤ(811)に噛合する一対の第1遊星ギヤ(812)を取り付け台(87)に装着し、前記一対の第1遊星ギヤ(812)に噛合する第1内歯受け歯車(813)を外周部に配置して構成している(図5)。
なお、前記インジケータ駆動ギヤのボス部(891)は、前記回転軸(51)に外篏した状態で上方に延出し、前記伝動ケース(B)から上方に突出させており、前記インジケータ駆動ギヤ(89)は、前記回転軸(51)の上端部に遊嵌され、前記中間軸(41)にスプライン外篏された前記インジケータ中間伝動ギヤ(88)と噛合している(図3)。
上下遊星減速機構(82、81)の減速比を同一に設定すると、前記下遊星減速機構(81)の前記第1遊星ギヤ(812)が前記取り付け台(87)に固定されているので、前記上遊星減速機構(82)の前記第2遊星ギヤ(822)が、前記回転軸(51)と前記回転筒(52)との回転差(歯数差)に基づいて回動する前記噴射ノズル体(70)の振り旋回と同期することとなる(図6)。
前記表示板(84)は、半旋回で0度から135度までの傾斜角度を変更するため、それにあった傾斜角度位置を示す目盛が表示板(84)周囲に刻まれる(図示せず)。
前記スイッチ機構(86)を所定位置に配置し、所望の振り旋回角度位置に前記リミットドック(85)を設けると、前記リミットドック(85)を設けた位置で前記スイッチ機構(86)に接触(オンオフ)し、前記駆動手段(10)を正転又は逆転させ、噴射ノズル振り回動方向を切り換えることができる(図2及び図3)。
以上のような構成によって、二重回転体(50)の一方を介して液体供給筒の先端回転筒部(62)を軸周りに周回させるとともに、他方を介して噴射ノズル体(70)を振り旋回させる一方、両者の回転を一対の遊星ギヤ機構を介して受け、インジケータ機構(80)に傾斜角を変えながら旋回する噴射ノズル体の垂直軸に対する傾斜角度を表示させることができるので、インジケータ機構(80)の示す傾斜角度に基づいて噴射ノズル体の振り回動角度を容易に設定することができる。
次に、図2に従い、駆動手段(10)から回転軸(51)及び回転筒(52)への動力の伝動について説明する。
前記減速ギヤケース(13)の出力軸(12)に装着した前記第1出力ギヤ(14)と前記中間軸(41)にスプライン外篏した前記第1中間伝動ギヤの大径部(21)とを噛合させて前記中間軸(41)へ動力伝動するとともに、前記第1中間伝動ギヤの小径部(22)と噛合し、前記大径噴射用液体送出筒部(521)に固定された前記回転筒駆動ギヤ(23)を介して、前記回転筒(52)を構成する前記大径噴射用液体送出筒部(521)に動力伝達される。
一方、前記中間軸(41)に伝動された動力は、前記中間軸(41)にスプライン外篏された前記第2中間伝動ギヤ(32)と噛合する第3中間伝動ギア(33)を介し、第4中間伝動ギヤ(34)、第5中間伝動ギヤ(35、36)、回転軸駆動ギヤ(37)へと動力伝動し、さらには前記回転軸(51)に動力伝動される。
次に、図3及び図7に従い、不等速伝動機構が偏心ギヤ機構(O)の場合の作動について説明する。
駆動手段(10)からの動力伝動を受け、前記中間軸(41)が等速回転する。
前記中間軸(41)とともに円形状の第2中間伝動ギヤ(32)及び前記第2中間伝動ギヤ(32)と噛合した円形状の第3中間伝動ギヤ(33)が偏心回転をする。前記第2中間伝動ギヤ(32)及び前記第3中間伝動ギヤ(33)の貫通孔位置が中心から僅かにずらした位置に設けてあるからである(図7)。
前記第3中間伝動ギヤ(33)が回転することにより、第4中間伝動ギヤ(34)が前記第3中間伝動ギヤ(33)と一体回転し、さらに、前記第4中間伝動ギヤ(34)と噛合した二段式の第5中間伝動ギヤ(35、36)が回転する。
前記第5中間伝動ギヤ(35、36)が回転することにより、前記第5中間伝動ギヤの小径部(36)と噛合した回転軸駆動ギヤ(37)が回転し、前記回転軸(51)に動力を伝動する。前記回転軸(51)に動力伝動を受け、前記回転軸(51)は不等速回転をする。
前記回転軸(51)の不等速回転により、前記回転軸(51)を介して振り旋回する前記噴射ノズル体(70)も不等速で回転させることができる。
具体的には、タンク内と前記噴射ノズル体(の噴射口)との距離が、前記噴射ノズル体から一番遠く離れる回転位相(洗浄面位置)で、振り旋回(角)速度を最も遅くなるように、前記第2中間伝動ギヤ(32)と前記第3中間伝動ギヤ(33)との噛み合わせを設定する。
次に、図8及び図3に従い、不等速伝動機構がオーバルギヤ機構(O)の場合の作動について説明する。
だ円形状ギヤで構成するオーバルギヤ機構の場合は、図8の様に、前記第2中間伝動ギヤ(32)及び前記第3中間伝動ギヤ(33)は共に、だ円形状ギヤで構成する。ギヤが、だ円形の形状を呈しているので、前記第3中間伝動ギヤ(33)の回転軸心より一番近い短径の一端(332)が、前記第2中間伝動ギヤ(32)の回転軸心より一番長径の一端(322)と噛合するように、噛み合わせを設定する(図8)。
等速で回転する前記中間軸(41)及び前記第2中間伝動ギヤ(32)に駆動されて、前記第2中間伝動ギヤ(32)と噛合する前記第3中間伝動ギヤ(34)は、一回転する間に回転速度が変化する(不等速回転をする)。
その後の作動は、偏心ギヤ機構と同様であるので省略する。
なお、洗浄面(洗浄液の噴射面)がタンクの底面の場合には、図9の様な噴射軌跡となることからも疎洗浄領域が縮小され、洗浄効果の高い洗浄を実現できていることがわかる。ちなみに、不等速伝動機構を備えない従来の液体噴射装置の場合の噴射軌跡は、噴射ノズル(70)の振り旋回(角)速度が一定であるため、図10の様な外側に向かうほど間隔が大きくなる噴射軌跡になる。
前記不等速伝動機構として、無段変速装置を導入し、前記噴射ノズル体(70)の回転位相を回転計によって検出し、その都度電磁アクチュエータを駆動制御して前記噴射ノズル体(70)の振り旋回(角)速度を調整する構成を採用することもし得る。
本願発明は、疎洗浄領域を縮小し洗浄効果を飛躍的に向上させる洗浄用液体噴射装置の不等速伝動機構であるので産業上の利用可能性を有する。
1 洗浄用液体噴射装置
10 駆動手段
11 電動モータ
12 出力軸
13 減速ギヤボックス
14 第1出力ギヤ
21 第1中間伝動ギヤ(大径部)
22 第1中間伝動ギヤ(小径部)
23 回転筒駆動ギヤ
32 第2中間伝動ギヤ
33 第3中間伝動ギヤ
34 第4中間伝動ギヤ
35 第5中間伝動ギヤ(大径部)
36 第5中間伝動ギヤ(小径部)
37 回転軸駆動ギヤ
41 中間軸
50 二重回転体
51 回転軸
52 回転筒
521 大径噴射用液体送出筒部
522 小径噴射用液体送出筒部
53 羽根板
55 出力ベベルギヤ
60 液体供給管
62 液体送出筒部
621 下向き傾斜取り付け面
70 噴射ノズル体
71 環状枠
72 円筒ノズル部
721 上向き傾斜取り付け面
73 整流部
74 拡散ノズル部
75 入力ベベルギヤ
80 インジケータ機構
81 下遊星減速機構
811 第1太陽ギヤ
812 一対の第1遊星ギヤ
813 第1内歯受け歯車
82 上遊星減速機構
821 第2太陽ギヤ
822 一対の第2遊星ギヤ
823 第2内歯受け歯車
84 表示板
85 リミットドック
86 スイッチ機構
87 取り付け台
88 インジケータ中間伝動ギヤ
89 インジケータ駆動ギヤ
891 インジケータ駆動ギヤのボス部
100 伝動装置
100A 基端部伝動装置
100B 先端部伝動装置
A 洗浄用液体供給口
B 伝動ケース
O 偏心ギヤ機構、オーバルギヤ機構(不等速伝動機構)
T タンク
T1 タンクの縦壁面
X 縦向き軸心
Y 傾斜軸心

Claims (3)

  1. 洗浄対象となるタンク内に挿入される、洗浄用液体を供給する液体供給管と、液体供給管の先端に装備される噴射ノズル体とを備え、前記噴射ノズル体を前記液体供管に対して縦向き軸心周りで周回させながら前記縦向き軸心に対して傾斜する傾斜軸心周りで振り旋回させて、前記噴射ノズル体より前記傾斜軸心に対して更に傾斜する噴射角で前記洗浄用液体を、前記タンクの内壁に向けて噴射する洗浄用液体噴射装置であって、
    前記噴射ノズル体を前記縦向き軸心周りで回転駆動する基端部伝動装置と、
    前記噴射ノズル体を前記傾斜軸心周りで回転駆動する先端部伝動装置と、
    を備え、
    前記先端部伝動装置(100B)に不等速伝動機構を介在させてある洗浄用液体噴射装置。
  2. 前記不等速伝動機構が、前記不等速伝動機構が、中心を僅かにずらした貫通孔を有する複数の円形状ギヤで構成する偏心ギヤ機構又は中心に貫通孔を有する複数の非円形状ギヤで構成するオーバルギヤ機構である請求項1記載の洗浄用液体噴射装置。
  3. 前記液体供給管(60)内に、前記基端部伝動装置からの駆動力を受けて前記液体送出筒部を前記縦向き軸心周りで回転駆動する回転軸(51)と、前記先端部伝動装置からの駆動力を受けて前記噴射ノズル体を前記傾斜軸心周りで回転駆動する回転筒(52)とを配置してある請求項1又は請求項2に記載の洗浄用液体噴射装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107486435A (zh) * 2017-09-26 2017-12-19 烟台市水产研究所 自动海参涮筐机及其清洗方法
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