JP7130590B2 - マスキング部材、およびそれを用いた管内周面の塗装方法 - Google Patents

マスキング部材、およびそれを用いた管内周面の塗装方法 Download PDF

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Description

本発明は、マスキング部材、およびそれを用いた管内周面の塗装方法に関する。
塗装を行う際、塗装対象物に、塗装を施す塗装部分と、塗装を施さない非塗装部分とがある場合、非塗装部分をマスキング材で覆う。塗料を塗装対象物に吹付または塗布することによって塗装部分に塗料を付着させた後、マスキング材を除去する。これにより、塗装部分のみに塗装が施され、非塗装部分には塗装が施されない。
例えば、特許文献1には、管端開口面の内径にほぼ等しい外径を有した円板と、円板の外周縁に一体に設けられて管端内周面に密接する筒状の縁体と、を備える構成のマスキング部材が開示されている。円板及び縁体は、ゴム状弾性体からなる。このような構成の塗装用マスキングは、管の外面に塗装を行う場合に、管端の開口に嵌め込む。これにより、塗料が、管の外面のみに付着し、管内面には付着しない。
特開平11-169764号公報
ところで、中空管の内周面の一部のみに塗装を施したい場合、中空管の内側にマスキング部材を挿入し、中空管の管軸方向においてマスキング部材の一方の側から塗装を施す。これにより、中空管の内周面は、マスキング部材に対して管軸方向の一方の側に塗装が施された塗装部分となり、マスキング部材に対して他方の側は塗装が施されない非塗装部分となる。
特許文献1に開示された構成は、マスキング部材を管端の開口に嵌め込むものであり、中空管の内側に挿入するものではない。また、特許文献1に開示されたマスキング部材を中空管の内側に挿入しようとしても、マスキング部材を構成する円板及び縁体は、ゴム材からなるため、円板及び縁体の外周面と中空管の内周面との間の摩擦抵抗が大きい。このため、特許文献1に開示されたマスキング部材は、中空管の内側に挿入しにくいことがある。
本発明は、中空管の内側への挿入しやすいマスキング部材、およびそれを用いた管内周面の塗装方法を提供することを目的とする。
第1の態様のマスキング部材は、中空管の管内周面の塗装に用いられるマスキング部材であって、前記中空管の管内空間を閉塞し、前記管内周面に接触可能な外周面を有するスポンジと、前記スポンジを支持する支持部材と、を備える。
この態様によれば、マスキング部材は、スポンジ及び支持部材を備えるマスキング部材で中空管の管内空間を閉塞する。これにより、マスキング部材に対して中空管の管軸方向一方の側から塗装を行うと、管軸方向他方の側に塗料が到達することが抑えられる。そのため、マスキング部材に対して管軸方向一方に塗装が施される塗装部分が形成され、管軸方向他方の側には、塗装が施されない非塗装部分が形成される。
また、スポンジが管内周面に接触するため、ゴム材が管内周面に接触する場合に比較し、マスキング部材と管内周面との間で生じる摩擦抵抗が小さい。
したがって、マスキング部材は、中空管の内側へ挿入しやすい。
また、第2の態様のマスキング部材は、前記スポンジが、前記中空管の管軸方向に向かって、第一スポンジ層と、前記第一スポンジ層より目の粗い第二スポンジ層とを、塗装部分に近い側から順に備える第1の態様のマスキング部材である。
この態様によれば、目の粗い第二スポンジ層を設けることで、管内周面との摩擦抵抗をさらに抑えることができる。
また、第3の態様のマスキング部材は、前記スポンジの前記外周面が、前記管内周面の全周に亘って接触可能である第1または第2の態様のマスキング部材である。
この態様によれば、スポンジを管内周面の全周に亘って接触させることで、マスキング部材と管内周面との隙間を確実に塞ぎ、より確実なマスキングを行える。
また、第4の態様のマスキング部材は、前記スポンジの前記外周面が、前記管内周面に平行である第1~第3のいずれかの態様のマスキング部材である。
この態様によれば、スポンジと管内周面とが、管軸方向に沿って一定の長さにわたって接触する。これにより、より確実なマスキングが行える。
また、第5の態様のマスキング部材は、前記スポンジは、前記支持部材に着脱可能である第1~第4のいずれかの態様のマスキング部材である。
この態様によれば、スポンジを交換することで、マスキング部材を繰り返し使用することができる。
また、第6の態様のマスキング部材は、前記スポンジは、前記中空管の管軸方向を向く被支持面を有し、前記支持部材は、前記被支持面に前記管軸方向で対向する支持面を有する第1~第5のいずれかの態様のマスキング部材である。
この態様によれば、スポンジが管軸方向において拘束される。これにより、例えばマスキング部材を中空管内に出し入れする際に、支持部材に対してスポンジが管軸方向にずれるのを抑えることができる。
また、第7の態様のマスキング部材は、前記スポンジは、前記管軸方向に貫通する貫通孔を有し、前記支持部材は、前記スポンジの前記貫通孔に挿通される支持軸部と、前記管軸方向において前記支持軸部の一端側に設けられ、前記スポンジの前記管軸方向第一側を向く第一の被支持面に沿う第一支持板部と、前記管軸方向において前記支持軸部の他端側に設けられ、前記スポンジの前記管軸方向第二側を向く第二の被支持面に沿う第二支持板部と、を備える第6の態様のマスキング部材である。
この態様によれば、貫通孔に挿通された支持軸部により、スポンジは中空管の径方向への移動が拘束される。また、スポンジは、第一支持板部と第二支持板部とに挟み込まれることで、管軸方向への移動が拘束される。このようにして、支持部材は、スポンジを確実に保持することができる。
また、第8の態様のマスキング部材は、前記第二支持板部は、前記支持軸部に対して着脱可能である第7の態様のマスキング部材である。
この態様によれば、第二支持板部を支持軸部から取り外すことで、作業者は、スポンジを支持部材に対して容易に着脱することができる。
また、第9の態様のマスキング部材は、前記支持部材に、着脱可能な把手をさらに備える第1~第8のいずれかの態様のマスキング部材である。
この態様によれば、作業者は、把手を把持することで、中空管内へのマスキング部材の設置および取り外しを容易に行うことができる。また、把手を着脱可能とすることで、把手が塗料等で汚れた場合、把手のみを交換することができる。
また、第10の態様の管内周面の塗装方法は、第1~第9のいずれかの態様のマスキング部材を用いた管内周面の塗装方法であって、前記マスキング部材を、前記中空管の開口から前記中空管の管軸方向に定められた寸法だけ離れた位置に設ける工程と、前記開口から前記管内周面を塗装する工程と、前記マスキング部材を、前記中空管の開口から取り出す工程と、を含む。
この態様によれば、マスキング部材で中空管内に設置した状態で、中空管の開口側から塗装を行うことで、マスキング部材に対して開口側の管内周面のみを塗装することができる。また、マスキング部材は、スポンジが管内周面に接触するため、中空管内でマスキング部材を管軸方向に容易に移動させることができる。
したがって、マスキング部材は、中空管の内側へ挿入しやすい。
上述の一態様によれば、マスキング部材は、中空管の内側へ挿入しやすい。
実施形態に係るマスキング部材を、塗装対象となるベントストリンガーの管内空間に配置した状態を示す斜視断面図である。 実施形態に係るマスキング部材を、塗装を施す領域の両側に設けた状態を示す、管軸方向に沿った断面図である。 実施形態に係るマスキング部材を示す斜視図である。 実施形態に係るマスキング部材を、中心軸に交差する方向から見た図である。 実施形態に係るマスキング部材の支持部材を構成する主部材を、中心軸方向第一側から見た側面図である。 実施形態に係る主部材を示す図であり、図5のA-A矢視断面図である。 実施形態に係るマスキング部材の支持部材を構成する主部材を、中心軸方向第二側から見た側面図である。 (a)は、実施形態に係るマスキング部材の支持部材を構成する押さえ部材を、中心軸方向第一側から見た側面図、(b)は、押さえ部材を中心軸に交差する方向から見た図、(c)は、押さえ部材を、中心軸方向第二側から見た側面図である。 (a)は、実施形態に係るマスキング部材の支持部材を構成する把手部材を、中心軸方向第一側から見た側面図、(b)は、把手部材を中心軸に交差する方向から見た図、(c)は、把手部材を、中心軸方向第二側から見た側面図である。 実施形態に係る管内周面の塗装方法の流れを示すフローチャートである。 実施形態の管内周面の塗装方法において、開口からマスキング部材を管内空間に挿入する状態を示す断面図である。 実施形態の管内周面の塗装方法において、マスキング部材を管内空間の所定位置に配置した状態を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態に係るマスキング部材、およびそれを用いた管内周面の塗装方法について、図1~図12を参照して説明する。
図1は、実施形態に係るマスキング部材を、塗装対象となるベントストリンガーの管内空間に配置した状態を示す斜視断面図である。
図1に示されるように、本実施形態に係るマスキング部材10を用いて塗装が施される塗装対象物1は、例えば、航空機の翼(図示無し)に設けられるベントストリンガー(中空管)2である。ベントストリンガー2は、翼の一部を構成する。ベントストリンガー2は、所定の管軸方向Daに連続する中空管状をなしている。本実施形態において、ベントストリンガー2は、管軸方向Daに直交する断面形状が台形状をなしている。ベントストリンガー2の管内空間2sは、翼に設けられる燃料タンク(図示無し)に連通している。ベントストリンガー2には、管内空間2sとベントストリンガー2の外部とを連通する開口3が形成されている。開口3は、ベントストリンガー2の内外を貫通して形成されている。この実施形態において、開口3は、例えば長円形状をなしている。この開口3には、例えば、ベントストリンガー2の外部の気圧に応じて、燃料タンク内の圧力を調整するための機構(図示無し)が設けられる。
図2は、本実施形態に係るマスキング部材を、塗装を施す領域の両側に設けた状態を示す、管軸方向に沿った断面図である。
図2に示すように、本実施形態では、このようなベントストリンガー2の管内周面2fにおいて、開口3を中心として管軸方向Da両側に延びる所定の領域Aに塗装を施す。ベントストリンガー2の管内周面2fの一部の領域Aに塗装を施すには、以下に示すようなマスキング部材10を用いる。マスキング部材10は、ベントストリンガー2内において、領域Aの管軸方向Daの両側にそれぞれ配置される。それぞれのマスキング部材10は、同一の構成で、開口3を通して管内空間2s内に出し入れ可能な大きさを有している。
図3は、本実施形態に係るマスキング部材を示す斜視図である。図4は、本実施形態に係るマスキング部材を、中心軸に交差する方向から見た図である。
図2~図4に示すように、マスキング部材10は、スポンジ20と、支持部材30と、を備える。
スポンジ20は、ベントストリンガー2の管内空間2sを閉塞する。このため、スポンジ20は、中心軸C1に直交する断面形状が、ベントストリンガー2の管内空間2sを補形する断面形状、すなわち台形状とされている。スポンジ20は、管内周面2fに接触可能な外周面20aを有する。スポンジ20の外周面20aは、管内周面2fの全周に亘って接触可能である。スポンジ20の外周面20aは、管内周面2fに平行である。
また、スポンジ20は、その中心軸C1方向の両側に、被支持面20b、20cを有する。被支持面20b、20cは、ベントストリンガー2の管内空間2s内に配置した状態で、管軸方向Daを向く。被支持面20b、20cは、それぞれ、中心軸C1方向に直交している。第一の被支持面20bは、スポンジ20において、中心軸C1方向(管軸方向Da)第一側(図4において左側)を向いている。第二の被支持面20cは、スポンジ20において、中心軸C1方向第二側(図4において右側)を向いている。
図3に示すように、スポンジ20は、被支持面20b、20cの中央部に、中心軸C1方向に貫通する貫通孔20hを有している。この貫通孔20hには、後述する支持部材30の支持軸部33が挿入される。貫通孔20hは、後述する支持軸部33に合わせて、中心軸C1方向から見た断面形状が、例えば五角形状とされている。
スポンジ20は、第一スポンジ層21と、第二スポンジ層22と、を備える。第一スポンジ層21と、第二スポンジ層22とは、中心軸C1方向に並んで設けられている。
例えば、図2に示すように、スポンジ20は、管軸方向Daに向かって、第一スポンジ層21と、第二スポンジ層22とを、塗装部分Pに近い側から順に備えてもよい。
例えば、図3に示すように、スポンジ20は、第一の被支持面20b側から第二の被支持面20c側に向かって、第一スポンジ層21と、第二スポンジ層22とを、順に備えてもよい。
例えば、第一スポンジ層21、第二スポンジ層22は、それぞれ、塗料に対する耐性を有する樹脂材料等からなるスポンジ材により形成されてもよい。
第一スポンジ層21、第二スポンジ層22は、柔軟性を有するとともに、多数の微孔を有した多孔質体である。第二スポンジ層22は、第一スポンジ層21よりも目が粗いスポンジ材により形成されている。ここで目が粗いスポンジ材とは、第一スポンジ層21のスポンジ材よりも、微孔の径が大きく、開孔率が高いことを示す。
支持部材30は、スポンジ20を支持する。スポンジ20は、支持部材30に対して着脱可能に支持されている。支持部材30は、主部材31と、押さえ部材40と、把手部材50と、を備える。支持部材30は、ベントストリンガー2の管内空間2s内に、その中心軸C2を管軸方向Daに沿わせて配置される。
例えば、第一の被支持面20b側から主部材31が装着され、第二の被支持面20c側から押さえ部材40が装着されてもよい。
例えば、支持部材30の各部材は、3Dプリンタで成形されてもよい。
図5は、本実施形態に係るマスキング部材の支持部材を構成する主部材を、中心軸方向第一側から見た側面図である。図6は、本実施形態に係る主部材を示す図であり、図5のA-A矢視断面図である。図7は、本実施形態に係るマスキング部材の支持部材を構成する主部材を、中心軸方向第二側から見た側面図である。
図4~図7に示すように、主部材31は、支持軸部33と、第一支持板部(支持面)34と、を一体に備えている。主部材31は、スポンジ20よりも硬質の材料で形成されている。主部材31は、例えば、樹脂材料、ゴム材料等からなる。
支持軸部33は、その中心軸C2方向に延びる柱状をなしている。支持軸部33は、中心軸C2方向から視た断面形状が、多角形状、例えば五角形状とされている。支持軸部33は、スポンジ20の貫通孔20hに挿抜可能となっている。断面多角形状の支持軸部33が、支持軸部33と同様の断面形状の貫通孔20hに挿入されることで、スポンジ20は、支持軸部33周りの周方向への回転が拘束される。
第一支持板部34は、中心軸C2方向において支持軸部33の一端33a側に設けられている。図3、図4に示すように、第一支持板部34は、スポンジ20の第一の被支持面20bに対し、中心軸C2方向(管軸方向Da)第一側から沿う(突き当たる)。本実施形態において、第一支持板部34は、中心軸C2方向第一側から見たときに、スポンジ20の外形形状よりも数mm程度小さく形成されている。第一支持板部34が、スポンジ20の第一の被支持面20bに沿うことで、スポンジ20は、中心軸C2方向第一側への移動が拘束される。
図4~図7に示すように、主部材31には、把手装着穴36と、副部材装着穴37と、が形成されている。
図4に示すように、把手装着穴36には、把手部材50が着脱可能に装着される。図4、図6に示すように、把手装着穴36は、第一支持板部34の中央部から、中心軸C2方向第二側(図4、図6において右側)に向かって窪んでいる。
図5、図6に示すように、把手装着穴36は、把手装着穴36の中心軸を挟んだ径方向両側に、一対の案内溝36mが形成されている。各案内溝36mは、把手装着穴36の内周面36aから径方向外側に窪み、中心軸C2方向に連続して形成されている。把手装着穴36の中心軸C2方向第二側の底部36bには、把手装着穴36の中心を挟んだ径方向両側に、一対の係合溝36kが形成されている。各係合溝36kは、内周面36aから径方向外側に窪んでいる。各係合溝36kは、各案内溝36mの中心軸C2方向第二側の終端から、中心軸C2周りの周方向に所定角度(例えば、約90°)連続して形成されている。
図4に示すように、副部材装着穴37には、押さえ部材40が着脱可能に装着される。図6に示すように、副部材装着穴37は、支持軸部33の中心軸C2方向第二側の他端33bから、中心軸C2方向第一側(図6において左側)に向かって窪んでいる。副部材装着穴37の中心軸C2方向第一の底部37bと、把手装着穴36の底部36bと、の間には、中心軸C2方向に直交する仕切壁31wが形成されている。
図6、図7に示すように、副部材装着穴37には、中心軸C2を挟んだ径方向両側に、一対の案内溝37mが形成されている。各案内溝37mは、副部材装着穴37の内周面37aから径方向外側に窪み、中心軸C2方向に連続して形成されている。副部材装着穴37の底部37bには、副部材装着穴37の中心を挟んだ径方向両側に、一対の係合溝37kが形成されている。各係合溝37kは、内周面37aから径方向外側に窪んでいる。各係合溝37kは、各案内溝37mの中心軸C2方向第二側の終端から、中心軸C2周りの周方向に所定角度(例えば、約90°)連続して形成されている。
図8の(a)は、実施形態に係るマスキング部材の支持部材を構成する押さえ部材を、中心軸方向第一側から見た側面図、(b)は、押さえ部材を中心軸に交差する方向から見た図、(c)は、押さえ部材を、中心軸方向第二側から見た側面図である。
図8に示すように、押さえ部材40は、第二支持板部(支持面)41と、摘まみ部42と、係合突起部43と、を一体に有する。押さえ部材40は、スポンジ20よりも硬質の材料で形成されている。押さえ部材40は、例えば、樹脂材料、ゴム材料等からなる。押さえ部材40は、ベントストリンガー2の管内空間2s内に、その中心軸C3を管軸方向Daに沿わせて配置される。
第二支持板部41は、中心軸C3に直交して延びる板状をなしている。本実施形態において、第二支持板部41は、中心軸C3方向から見たときに、円形状をなしている。
摘まみ部42は、第二支持板部41の中心軸C3方向第二側の表面41fから中心軸C3方向第二側に隆起している。摘まみ部42は、円形状の第二支持板部41の径方向に連続して形成されている。作業者は、摘まみ部42を把持することで、第二支持板部41(押さえ部材40)をその中心軸C3周りに回転させることができる。
係合突起部43は、第二支持板部41の中心軸C3方向第一側の表面41gに設けられている。係合突起部43は、突起本体44と、一対の係合爪45と、を一体に有する。
突起本体44は、第二支持板部41の中心軸C3方向第一側の表面41gから中心軸C3方向第一側に延びる円柱状をなしている。
一対の係合爪45は、突起本体44の中心軸C3方向第一側の端部に設けられている。一対の係合爪45は、突起本体44の中心軸C3を挟んだ径方向両側に設けられている。各係合爪45は、突起本体44から径方向外側に突出している。
このような押さえ部材40は、主部材31の副部材装着穴37に着脱可能とされている。押さえ部材40を副部材装着穴37に装着するには、係合突起部43の突起本体44を副部材装着穴37に挿入する。このとき、一対の係合爪45を、副部材装着穴37の一対の案内溝37mに沿って挿入する。第二支持板部41が主部材31の支持軸部33の先端に突き当たると、一対の係合爪45が、副部材装着穴37の各係合溝37kに到達する。作業者が、摘まみ部42を把持して押さえ部材40を中心軸C3周りの第一方向に回転させると、一対の係合爪45が、各案内溝37mから各係合溝37kに入り込む。これにより、押さえ部材40が、副部材装着穴37に装着される。
この状態で、押さえ部材40は、副部材装着穴37から抜ける方向に移動することが拘束される。また、第二支持板部41は、スポンジ20の第二の被支持面20cに対し、中心軸C3方向(管軸方向Da)第二側から沿う(突き当たる)。第二支持板部41が、スポンジ20の第二の被支持面20cに沿うことで、スポンジ20は、中心軸C3方向第二側への移動が拘束される。
押さえ部材40を、副部材装着穴37から取り外すには、作業者が、摘まみ部42を把持して押さえ部材40を中心軸C3周りの第二方向に回転させると、一対の係合爪45が、各係合溝37kから抜け出て案内溝37mに入り込む。この状態で、押さえ部材40を、中心軸C3方向第二側に引き出すことで、係合突起部43を副部材装着穴37から引き出すことができる。
図9の(a)は、実施形態に係るマスキング部材の支持部材を構成する把手部材を、中心軸方向第一側から見た側面図、(b)は、把手部材を中心軸に交差する方向から見た図、(c)は、把手部材を、中心軸方向第二側から見た側面図である。
図9に示すように、把手部材50は、筒状部51と、エンドプレート部52と、凹部53と、把手54と、一対の係合爪55と、を一体に有する。把手部材50は、例えば、樹脂材料、ゴム材料等からなる。図4に示すように、把手部材50は、主部材31の把手装着穴36に着脱可能に装着される。把手部材50は、ベントストリンガー2の管内空間2s内に、その中心軸C4を管軸方向Daに沿わせて配置される。
筒状部51は、中心軸C4方向に延びる円柱状をなしている。
エンドプレート部52は、筒状部51の中心軸C4方向第一側(図9(b)において左側)の端部に設けられている。エンドプレート部52は、筒状部51から径方向外側に延び、中心軸C4周りの周方向連続した円環状に形成されている。
凹部53は、筒状部51の把手部材50の中心軸C4方向第一側の端部から、中心軸C4方向第二側(図9(b)において右側)に窪んでいる。凹部53は、円環状のエンドプレート部52の径方向内側に開口部53aを有している。
把手54は、筒状部51の中心軸C4方向第一側の端部に設けられている。把手54は、中心軸C4に交差する径方向に延び、凹部53の開口部53aを跨ぐように形成されている。把手54は、作業者の手指やフック等により把持可能となっている。
例えば、筒状部51の中心軸C4方向第一側において、筒状部51と、エンドプレート部52と、把手54とは、互いに面一となっている。
一対の係合爪55は、筒状部51の中心軸C4方向第二側の端部に設けられている。一対の係合爪55は、筒状部51の中心軸C4を挟んだ径方向両側に設けられている。各係合爪55は、筒状部51から径方向外側に突出している。
図4に示すように、このような把手部材50は、主部材31の把手装着穴36に着脱可能とされている。把手部材50を把手装着穴36に装着するには、筒状部51を把手装着穴36に挿入する。このとき、一対の係合爪55を、把手装着穴36の一対の案内溝36mに沿って挿入する。エンドプレート部52が主部材31の第一支持板部34に突き当たると、一対の係合爪55が、把手装着穴36の各係合溝36kに到達する。作業者が、把手54を把持して把手部材50を中心軸C4周りの第一方向に回転させると、一対の係合爪55が、各案内溝36mから各係合溝36kに入り込む。これにより、把手部材50が、把手装着穴36に装着される。
この状態で、把手部材50は、把手装着穴36から抜ける方向に移動することが拘束される。
把手部材50を、把手装着穴36から取り外すには、作業者が、把手54を把持して把手部材50を中心軸C4周りの第二方向に回転させると、一対の係合爪55が、各係合溝36kから抜け出て案内溝36mに入り込む。この状態で、把手部材50を、中心軸C4方向第一側に引き出すことで、把手部材50を把手装着穴36から引き出すことができる。
上記したようなマスキング部材10は、スポンジ20を支持部材30に装着した状態で使用される。支持部材30は、主部材31の副部材装着穴37に押さえ部材40を装着し、把手装着穴36に把手部材50を装着した状態で使用される。
以下、マスキング部材10を用いた管内周面2fの塗装方法について説明する。
図10は、本実施形態に係る管内周面の塗装方法の流れを示すフローチャートである。図11は、本実施形態の管内周面の塗装方法において、開口からマスキング部材を管内空間に挿入する状態を示す断面図である。図12は、本実施形態の管内周面の塗装方法において、マスキング部材を管内空間の所定位置に配置した状態を示す断面図である。
図10に示すように、本実施形態におけるマスキング部材10を用いた管内周面2fの塗装方法は、マスキング部材10をセットする工程S1と、管内周面2fを塗装する工程S2と、マスキング部材10を取り出す工程S3と、を有する。
工程S1では、マスキング部材10を、ベントストリンガー2内において、領域Aの管軸方向Daの両側にそれぞれセットする。マスキング部材10を、ベントストリンガー2の開口3からベントストリンガー2の管軸方向Daに定められた寸法だけ離れた位置に設ける。本実施形態では、図11に示すように、各マスキング部材10を、開口3からベントストリンガー2の管内空間2sに入れる。このとき、マスキング部材10は、スポンジ20において、第一スポンジ層21よりも目が粗い第二スポンジ層22が、管内空間2sにおけるマスキング部材10の移動方向前方を向くようにする。各マスキング部材10は、作業者が手指やフック等で把手54を把持し、管内空間2sで、開口3から管軸方向Daに移動させる。スポンジ20の外周面20aの一部が、目が粗い第二スポンジ層22であるので、スポンジ20と管内周面2fとの間における摩擦抵抗が減じられ、管内空間2sにおける移動が容易に行える。
図12に示すように、各マスキング部材10が、開口3から管軸方向Daに定められた寸法だけ離れた位置に到達したら、マスキング部材10を管内空間2sに残置する。この状態で、マスキング部材10のスポンジ20の外周面20aは、管内周面2fに、周方向全周にわたって接触する。このとき、スポンジ20が管内周面2fとの間で径方向内側に圧縮されるようにすれば、スポンジ20の外周面20aが管内周面2fに密着する。また、各マスキング部材10は、管軸方向Daで塗装対象となる領域Aに臨む一方の側には、スポンジ20において、第二スポンジ層22よりも目が細かい第一スポンジ層21が配置されている。
このように、目の細かい第一スポンジ層21を管内周面2fに接触させることで、第一スポンジ層21の微孔を通して塗料が通り抜けることが抑えられる。
また、塗装側に、第二スポンジ層22に対して目の細かい第一スポンジ層21を配置させることにより、塗料の吸収が向上される。このため、マスキング部材10は、塗装部分Pと非塗装部分Npとの境界の凹凸を抑制できると共に、乾燥後の塗料の粉塵を抑制することができる。
このようにして、領域Aの管軸方向Da両側の所定位置にマスキング部材10を配置したら、工程S2に進む。
工程S2では、開口3から管内周面2fを塗装する。これには、開口3から、所定の塗料を吹き付ける塗料吹付ガン(図示無し)を管内空間2sに挿入し、所定の領域Aの管内周面2fに、塗装を施す。これにより、図2に示すように、マスキング部材10に対し、開口3側となる管軸方向Da一方の側では、領域Aの管内周面2fに塗装が施された塗装部分Pが形成される。また、マスキング部材10に対し、開口3から離間した側となる管軸方向Da他方の側には、マスキング部材10により塗料が到達せず、塗装が施されない非塗装部分Npが形成される。
工程S3では、塗装部分Pの塗料が、例えば作業者が指触しても付着しない程度に乾燥装したら、各マスキング部材10を、ベントストリンガー2の開口3から取り出す。これには、各マスキング部材10は、作業者が手指やフック等で把手54を把持し、管内空間2sで、管軸方向Daに沿って開口3側に移動させる。このときも、スポンジ20の外周面20aの一部が、目が粗い第二スポンジ層22であるので、スポンジ20と管内周面2fとの間における摩擦抵抗が減じられ、管内空間2sにおける移動が容易に行える。各マスキング部材10を、開口3から取り出し、塗装部分Pの塗料が乾燥したら、管内周面2fへの塗装が完了する。
本実施形態におけるマスキング部材10は、スポンジ20及び支持部材30を備えるマスキング部材10でベントストリンガー2の管内空間2sを閉塞する。これにより、マスキング部材10に対してベントストリンガー2の管軸方向Da一方の側から塗装を行うと、管軸方向Da他方の側に塗料が到達することが抑えられる。これにより、マスキング部材10に対して管軸方向Da一方に塗装が施される塗装部分Pが形成され、管軸方向Da他方の側には、塗装が施されない非塗装部分Npが形成される。
また、スポンジ20が管内周面2fに接触するため、マスキング部材10と管内周面2fとの間で生じる摩擦抵抗が小さい。
このため、ベントストリンガー2内でマスキング部材10を管軸方向Daに容易に移動させることができる。
したがって、マスキング部材10は、中空管の内側へ挿入しやすい。
また、スポンジ20が、ベントストリンガー2の管軸方向Daに向かって、第一スポンジ層21と、第一スポンジ層21より目の粗い第二スポンジ層22とを、塗装部分Pに近い側から順に備える。このように、目の粗い第二スポンジ層22を設けることで、管内周面2fとの摩擦抵抗をさらに抑えることができる。
また、第二スポンジ層22に対して目の細かい第一スポンジ層21を管内周面2fに接触させることで、第一スポンジ層21の微孔を通して塗料が通り抜けるのを抑え、確実なマスキングを行える。
また、塗装側に、第二スポンジ層22に対して目の細かい第一スポンジ層21を配置させることにより、塗料の吸収が向上される。このため、マスキング部材10は、塗装部分Pと非塗装部分Npとの境界の凹凸を抑制できると共に、乾燥後の塗料の粉塵を抑制することができる。
また、スポンジ20の外周面20aが、管内周面2fの全周に亘って接触可能である。これにより、マスキング部材10と管内周面2fとの隙間を確実に塞ぎ、より確実なマスキングを行える。
また、スポンジ20の外周面20aが、管内周面2fに平行である。そのため、スポンジ20と管内周面2fとが、管軸方向Daに沿って一定の長さにわたって接触する。これにより、より確実なマスキングが行える。
また、スポンジ20は、支持部材30に着脱可能である。そのため、スポンジ20を交換することができ、マスキング部材10を繰り返し使用することができる。
また、スポンジ20は、ベントストリンガー2の管軸方向Daを向く被支持面20b、20cを有し、支持部材30は、被支持面20b、20cに管軸方向Daで対向する第一支持板部34,第二支持板部41を有する。そのため、マスキング部材10をベントストリンガー2内に出し入れする際に、支持部材30に対してスポンジ20が管軸方向Daにずれるのを抑えることができる。
また、スポンジ20は、管軸方向Daに貫通する貫通孔20hを有する。支持部材30は、スポンジ20の貫通孔20hに挿通される支持軸部33と、管軸方向Daにおいて支持軸部33の一端側に設けられ、スポンジ20の管軸方向Da第一側を向く第一の被支持面20bに沿う第一支持板部34と、管軸方向Daにおいて支持軸部33の他端側に設けられ、スポンジ20の管軸方向Da第二側を向く第二の被支持面20cに沿う第二支持板部41と、を備える。このような構成において、貫通孔20hに挿通された支持軸部33により、スポンジ20はベントストリンガー2の径方向への移動が拘束される。また、スポンジ20は、第一支持板部34と第二支持板部41とに挟み込まれることで、管軸方向Daへの移動が拘束される。このようにして、支持部材30は、スポンジ20を確実に保持することができる。
また、第二支持板部41を有する押さえ部材40は、支持軸部33に対して着脱可能である。そのため、第二支持板部41を支持軸部33から取り外すことで、スポンジ20を容易に着脱することができる。
また、支持部材30に、着脱可能な把手部材50をさらに備える。そのため、把手部材50を持つことで、ベントストリンガー2内へのマスキング部材10の設置および取り外しを容易に行うことができる。また、把手部材50を着脱可能とすることで、把手部材50が塗料等で汚れたり、塗料等のコーティングの蓄積により把手部材50が把持しにくくなったりした場合、把手部材50のみを交換することができる。
上述の実施形態の例では、筒状部51の中心軸C4方向第一側において、筒状部51と、エンドプレート部52と、把手54とは、互いに面一となっている。
比較例として、把手が中心軸方向に突出しているマスキング部材を用いた場合、塗装作業中に把手が塗料吹付ガンと接触したり、把手の自重でマスキング部材が傾き、把手が管内周面に接触したりすることがある。
これに対し、筒状部51の中心軸C4方向第一側において、筒状部51と、エンドプレート部52と、把手54とは、互いに面一となっていれば、塗装作業中に把手が塗料吹付ガンと接触したり、把手の自重でマスキング部材が傾いたりしにくい。
また、本実施形態における管内周面2fの塗装方法は、マスキング部材10を、ベントストリンガー2の開口3からベントストリンガー2の管軸方向Daに定められた寸法だけ離れた位置に設ける工程S1と、開口3から管内周面2fを塗装する工程S2と、マスキング部材10を、ベントストリンガー2の開口3から取り出す工程S3と、を含む。このような構成によれば、マスキング部材10でベントストリンガー2内に設置した状態で、ベントストリンガー2の開口3側から塗装を行うことで、マスキング部材10に対して開口3側の管内周面2fのみを塗装することができる。また、マスキング部材10は、スポンジ20が管内周面2fに接触するため、ベントストリンガー2内でマスキング部材10を管軸方向Daに容易に移動させることができる。
したがって、マスキング部材10は、中空管の内側へ挿入しやすい。
上記実施形態において、スポンジ20の断面形状を台形状としたが、スポンジ20は、塗装対象となる管内空間2sの断面形状に応じたものとすればよい。
また、上記実施形態では、開口3を中心として管軸方向Da両側に延びる領域Aに塗装を施すようにしたが、これに限らない。例えば、中空管の端部の開口から、管軸方向に沿って所定の領域に塗装を施す場合であっても、上記マスキング部材10を用いることができる。この場合、マスキング部材10は、一つのみを用い、中空管の端部の開口から管軸方向に所定寸法の位置に配置する。
また、上記実施形態では、スポンジ20が、周方向全周にわたって管内周面2fに接触するようにしたが、これに限らない。マスキング部材10の周方向の一部において、支持部材30がマスキング部材10の外周面に露出していてもよい。
また、上記実施形態では、支持軸部33、及びスポンジ20の貫通孔20hを、五角形状としたが、支持軸部33に対してスポンジ20が周方向に回転しないように拘束できるのであれば、その形状や構成は適宜変更することができる。
これに外にも、マスキング部材10の各部の形状や構成は、所要の機能を果たすことができるのであれば適宜変更可能である。
スポンジ20や支持部材30の各部材は、金属材料であってもよい。
ただし、ベントストリンガー2を傷つける可能性があるときは、スポンジ20は、金属材料より樹脂材料が望ましく、支持部材30の各部材は、金属材料より樹脂材料やゴム材料が望ましい。
本実施形態の例では、支持部材30の各部材は、3Dプリンタで成形されているが、圧縮成形や射出成形で成形されてもよい。
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものとする。
1 塗装対象物
2 ベントストリンガー(中空管)
2f 管内周面
2s 管内空間
3 開口
10 マスキング部材
20 スポンジ
20a 外周面
20b 第一の被支持面(被支持面)
20c 第二の被支持面(被支持面)
20h 貫通孔
21 第一スポンジ層
22 第二スポンジ層
30 支持部材
31 主部材
31w 仕切壁
33 支持軸部
33a 一端
33b 他端
34 第一支持板部(支持面)
36 把手装着穴
36a 内周面
36b 底部
36k 係合溝
36m 案内溝
37 副部材装着穴
37a 内周面
37b 底部
37k 係合溝
37m 案内溝
40 押さえ部材
41 第二支持板部(支持面)
41f 表面
41g 表面
42 摘まみ部
43 係合突起部
44 突起本体
45 係合爪
50 把手部材
51 筒状部
52 エンドプレート部
53 凹部
53a 開口部
54 把手
55 係合爪
A 領域
C1、C2、C3、C4 中心軸
Da 管軸方向
Np 非塗装部分
P 塗装部分

Claims (11)

  1. 中空管の管内周面の塗装に用いられるマスキング部材であって、
    前記中空管の管内空間を閉塞し、前記管内周面に接触可能な外周面を有するスポンジと、
    前記スポンジを支持する支持部材と、
    を備え
    前記スポンジが、前記中空管の管軸方向に向かって、第一スポンジ層と、前記第一スポンジ層より目の粗い第二スポンジ層とを、塗装部分に近い側から順に備え
    マスキング部材。
  2. 前記スポンジの前記外周面が、前記管内周面の全周に亘って接触可能である
    請求項1に記載のマスキング部材。
  3. 前記スポンジの前記外周面が、前記管内周面に平行である
    請求項1又は2に記載のマスキング部材。
  4. 前記スポンジは、前記支持部材に着脱可能である
    請求項1~請求項のいずれか一項に記載のマスキング部材。
  5. 前記スポンジは、前記中空管の管軸方向を向く被支持面を有し、
    前記支持部材は、前記被支持面に前記管軸方向で対向する支持面を有する
    請求項1~請求項のいずれか一項に記載のマスキング部材。
  6. 前記スポンジは、前記管軸方向に貫通する貫通孔を有し、
    前記支持部材は、
    前記スポンジの前記貫通孔に挿通される支持軸部と、
    前記管軸方向において前記支持軸部の一端側に設けられ、前記スポンジの前記管軸方向第一側を向く第一の前記被支持面に沿う第一支持板部と、
    前記管軸方向において前記支持軸部の他端側に設けられ、前記スポンジの前記管軸方向第二側を向く第二の前記被支持面に沿う第二支持板部と、を備える
    請求項に記載のマスキング部材。
  7. 前記第二支持板部は、前記支持軸部に対して着脱可能である
    請求項に記載のマスキング部材。
  8. 前記支持部材に、着脱可能な把手をさらに備える
    請求項1~請求項のいずれか一項に記載のマスキング部材。
  9. 中空管の管内周面の塗装に用いられるマスキング部材であって、
    前記中空管の管内空間を閉塞し、前記管内周面に接触可能な外周面を有するスポンジと、
    前記スポンジを支持する支持部材と、
    を備え、
    前記スポンジは、前記中空管の管軸方向を向く被支持面と、前記管軸方向に貫通する貫通孔と、を有し、
    前記支持部材は、前記被支持面に前記管軸方向で対向する支持面を有し、
    前記支持部材は、
    前記スポンジの前記貫通孔に挿通される支持軸部と、
    前記管軸方向において前記支持軸部の一端側に設けられ、前記スポンジの前記管軸方向第一側を向く第一の前記被支持面に沿う第一支持板部と、
    前記管軸方向において前記支持軸部の他端側に設けられ、前記スポンジの前記管軸方向第二側を向く第二の前記被支持面に沿う第二支持板部と、を備える
    マスキング部材。
  10. 中空管の管内周面の塗装に用いられるマスキング部材であって、
    前記中空管の管内空間を閉塞し、前記管内周面に接触可能な外周面を有するスポンジと、
    前記スポンジを支持する支持部材と、
    を備え、
    前記支持部材に、着脱可能な把手をさらに備える
    マスキング部材。
  11. 請求項1~請求項10の何れか一項に記載のマスキング部材を用いた管内周面の塗装方法であって、
    前記マスキング部材を、前記中空管の開口から前記中空管の管軸方向に定められた寸法だけ離れた位置に設ける工程と、
    前記開口から前記管内周面を塗装する工程と、
    前記マスキング部材を、前記中空管の開口から取り出す工程と、を含む
    管内周面の塗装方法。
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