JP2001334185A - マスキング材 - Google Patents
マスキング材Info
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- JP2001334185A JP2001334185A JP2000154862A JP2000154862A JP2001334185A JP 2001334185 A JP2001334185 A JP 2001334185A JP 2000154862 A JP2000154862 A JP 2000154862A JP 2000154862 A JP2000154862 A JP 2000154862A JP 2001334185 A JP2001334185 A JP 2001334185A
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- masking material
- masking
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- rubber
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は耐熱性の良い繰返し使用可能なマスキ
ング材を提供することを課題とする。 【解決手段】耐熱性の良いポリカーボネートにポリスチ
レンおよび/またはポリアミドを添加してポリマーアロ
イとしてポリカーボネートの成形性を改良したものを材
料とするマスキング材315を提供する。
ング材を提供することを課題とする。 【解決手段】耐熱性の良いポリカーボネートにポリスチ
レンおよび/またはポリアミドを添加してポリマーアロ
イとしてポリカーボネートの成形性を改良したものを材
料とするマスキング材315を提供する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は塗装の際に部材の所定位
置に該塗装が及ぼされないように、該所定位置を保護す
るために用いられるマスキング材に関するものである。
置に該塗装が及ぼされないように、該所定位置を保護す
るために用いられるマスキング材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】マスキング材は保護する部分が面状また
は孔部であればマスキング材に粘着剤層を設けて該部分
または孔部に該粘着剤層を介して取付けられ、また孔部
であれば該マスキング材に挿入部を設けて該挿入部を挿
入することによって取付けられ、板状であればマスキン
グ材に嵌着溝を設けて、該部分に該嵌着溝を嵌着するこ
とによって取付けられ、凸状であればマスキング材に嵌
合部を形成して該嵌合部に該部分を嵌合することにより
取付けられる。そして該マスキング材は表面処理後には
該部分から夫々取除かれる。
は孔部であればマスキング材に粘着剤層を設けて該部分
または孔部に該粘着剤層を介して取付けられ、また孔部
であれば該マスキング材に挿入部を設けて該挿入部を挿
入することによって取付けられ、板状であればマスキン
グ材に嵌着溝を設けて、該部分に該嵌着溝を嵌着するこ
とによって取付けられ、凸状であればマスキング材に嵌
合部を形成して該嵌合部に該部分を嵌合することにより
取付けられる。そして該マスキング材は表面処理後には
該部分から夫々取除かれる。
【0003】このようにマスキング材としては従来、無
機充填材を混合した熱可塑性プラスチックを材料とする
ものが提供されている(特開平2−126966号)。
熱可塑性プラスチック材料のうちでも特にポリオレフィ
ンは耐溶剤性に富み、また無機充填材を混合することに
よって該ポリオレフィンが機械的に補強され、更に熱伝
導率が高くなって耐熱性も向上するので、上記マスキン
グ材は再使用することが可能である。
機充填材を混合した熱可塑性プラスチックを材料とする
ものが提供されている(特開平2−126966号)。
熱可塑性プラスチック材料のうちでも特にポリオレフィ
ンは耐溶剤性に富み、また無機充填材を混合することに
よって該ポリオレフィンが機械的に補強され、更に熱伝
導率が高くなって耐熱性も向上するので、上記マスキン
グ材は再使用することが可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のマスキング材にあっては、無機充填材を熱可塑性プラ
スチックに混合しても耐熱性は高々150℃程度であ
り、それ以上の加熱を要求される表面処理工程では、マ
スキング材が変形してしまうと云う問題点があった。
のマスキング材にあっては、無機充填材を熱可塑性プラ
スチックに混合しても耐熱性は高々150℃程度であ
り、それ以上の加熱を要求される表面処理工程では、マ
スキング材が変形してしまうと云う問題点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は上記従来の課題
を解決するための手段として、ポリカーボネートと他の
熱可塑性樹脂および/またはゴムおよび/またはエラス
トマーとのポリマーアロイを材料としたマスキング材を
提供するものである。
を解決するための手段として、ポリカーボネートと他の
熱可塑性樹脂および/またはゴムおよび/またはエラス
トマーとのポリマーアロイを材料としたマスキング材を
提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明ではマスキング材の材料と
してポリカーボネートと、他の熱可塑性樹脂および/ま
たはゴムおよび/またはエラストマーとのポリマーアロ
イが使用される。上記熱可塑性樹脂としては、例えばポ
リエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共
重合体、エチレン−プロピレンターポリマー、エチレン
−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニ
リデン、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、フッ素樹脂、
熱可塑性アクリル樹脂、熱可塑性ポリエステル、熱可塑
性ポリアミド、熱可塑性ウレタン樹脂、アクリロニトリ
ル−ブタジエン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合
体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体
等があり、上記ゴムとしては、例えばアクリルゴム、ブ
チルゴム、ケイ素ゴム、ウレタンゴム、フッ化物系ゴ
ム、多硫化物系ゴム、グラフトゴム、ブタジエンゴム、
イソプレンゴム、クロロプレンゴム、ポリイソブチレン
ゴム、ポリブテンゴム、シリコンゴム、イソブテン−イ
ソプレンゴム、アクリレート−ブタジエンゴム、スチレ
ン−ブタジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴ
ム、ピリジン−ブタジエンゴム、スチレン−イソプレン
ゴム、アクリロニトリル−クロロプレンゴム、スチレン
−クロロプレンゴム等の合成ゴムや天然ゴムがあり、上
記エラストマーとしては、例えばスチレン−ブタジエン
−スチレン(SBS)共重合体、スチレン−イソプレン
−スチレン(SIS)共重合体、スチレン−エチレンー
ブタジェン−スチレン(SEBS)共重合体等のスチレ
ン系熱可塑性エラストマーやブタジエン−スチレンプロ
ック共重合体、スチレン−ゴム中間ブロック−スチレン
共重合体等のブロック共重合体等がある。望ましいポリ
マーアロイとしては、ポリカーボネートにポリスチレン
および/またはポリアミドを混合したポリマーアロイ、
更に該ポリマーアロイに合成ゴムを添加したポリマーア
ロイがある。上記ポリカーボネートに上記熱可塑性樹脂
および/またはゴムおよび/またはエラストマーは通常
60重量%以下の量で、望ましくは2重量%以上で添加
される。
してポリカーボネートと、他の熱可塑性樹脂および/ま
たはゴムおよび/またはエラストマーとのポリマーアロ
イが使用される。上記熱可塑性樹脂としては、例えばポ
リエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共
重合体、エチレン−プロピレンターポリマー、エチレン
−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニ
リデン、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、フッ素樹脂、
熱可塑性アクリル樹脂、熱可塑性ポリエステル、熱可塑
性ポリアミド、熱可塑性ウレタン樹脂、アクリロニトリ
ル−ブタジエン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合
体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体
等があり、上記ゴムとしては、例えばアクリルゴム、ブ
チルゴム、ケイ素ゴム、ウレタンゴム、フッ化物系ゴ
ム、多硫化物系ゴム、グラフトゴム、ブタジエンゴム、
イソプレンゴム、クロロプレンゴム、ポリイソブチレン
ゴム、ポリブテンゴム、シリコンゴム、イソブテン−イ
ソプレンゴム、アクリレート−ブタジエンゴム、スチレ
ン−ブタジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴ
ム、ピリジン−ブタジエンゴム、スチレン−イソプレン
ゴム、アクリロニトリル−クロロプレンゴム、スチレン
−クロロプレンゴム等の合成ゴムや天然ゴムがあり、上
記エラストマーとしては、例えばスチレン−ブタジエン
−スチレン(SBS)共重合体、スチレン−イソプレン
−スチレン(SIS)共重合体、スチレン−エチレンー
ブタジェン−スチレン(SEBS)共重合体等のスチレ
ン系熱可塑性エラストマーやブタジエン−スチレンプロ
ック共重合体、スチレン−ゴム中間ブロック−スチレン
共重合体等のブロック共重合体等がある。望ましいポリ
マーアロイとしては、ポリカーボネートにポリスチレン
および/またはポリアミドを混合したポリマーアロイ、
更に該ポリマーアロイに合成ゴムを添加したポリマーア
ロイがある。上記ポリカーボネートに上記熱可塑性樹脂
および/またはゴムおよび/またはエラストマーは通常
60重量%以下の量で、望ましくは2重量%以上で添加
される。
【0007】上記ポリマーアロイには、炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、亜硫酸カルシウ
ム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、酸化マ
グネシウム、酸化チタン、酸化鉄、酸化亜鉛、アルミ
ナ、シリカ、ケイ藻土、ドロマイト、石膏、タルク、ク
レー、アスベスト、マイカ、ケイ酸カルシウム、ベンナ
イト、ホワイトカーボン、カーボンブラック、鉄粉、ア
ルミニウム粉、石粉、高炉スラグ、フライアッシュ、合
成繊維、植物繊維、ガラス繊維、炭素繊維、セラミック
繊維、ウィスカ等の充填材が混合されてもよい。上記充
填材は通常上記ポリマーアロイに対して10〜200重
量%程度添加される。
ム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、亜硫酸カルシウ
ム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、酸化マ
グネシウム、酸化チタン、酸化鉄、酸化亜鉛、アルミ
ナ、シリカ、ケイ藻土、ドロマイト、石膏、タルク、ク
レー、アスベスト、マイカ、ケイ酸カルシウム、ベンナ
イト、ホワイトカーボン、カーボンブラック、鉄粉、ア
ルミニウム粉、石粉、高炉スラグ、フライアッシュ、合
成繊維、植物繊維、ガラス繊維、炭素繊維、セラミック
繊維、ウィスカ等の充填材が混合されてもよい。上記充
填材は通常上記ポリマーアロイに対して10〜200重
量%程度添加される。
【0008】更に上記ポリマーアロイにはポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、
エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン、ポ
リ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリメタクリレート、ポ
リ塩化ビニリデン、スチレン−ブタジエン共重合体、ポ
リエステル、ポリアミド等の熱可塑性プラスチックまた
は上記熱可塑性プラスチックの発泡体、ポリウレタン発
泡体等の一種または二種以上が積層されてもよい。
ン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、
エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン、ポ
リ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリメタクリレート、ポ
リ塩化ビニリデン、スチレン−ブタジエン共重合体、ポ
リエステル、ポリアミド等の熱可塑性プラスチックまた
は上記熱可塑性プラスチックの発泡体、ポリウレタン発
泡体等の一種または二種以上が積層されてもよい。
【0009】上記ポリマーアロイの表面には例えばコロ
ナ放電処理やプライマー処理等の処理を行なって塗料や
接着剤に対する親和性を高めたり、離型処理を行なって
塗料や接着剤に対する親和性を低下させたりしてもよ
い。上記プライマー処理に用いられるプライマーは該ポ
リマーアロイと塗料や接着剤に使用される合成樹脂との
双方に親和性を有するものであり、このようなプライマ
ーとしては、塩素化ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体のような変性ポリオレフィンまたはオレフ
ィン共重合体、スチレン−ブタジエンゴム、アクリロニ
トリル−ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ポリブタ
ジエンのような合成ゴム、アクリル系合成樹脂、ビニル
系合成樹脂、あるいはアミノ基、アミド基等を含むアク
リル系合成樹脂、ビニル系合成樹脂、アミノ系合成樹脂
やエポキシ樹脂等の合成ゴムまたは合成樹脂系のプライ
マー、あるいはアルミニウムイソプロピレート、アルミ
ニウムトリスアセチルアセトネート等のアルミニウムア
ルコラートまたはアルミニウムキレート化合物、2−エ
チルヘキシル鉛、ヘキサデシルリチウム等のアルキル金
属、ジブチルスズジアセテート、ジ−n−ブチルスズジ
オキシド等の有機スズ化合物、メチルビニルジクロロシ
ラン等のシラン化合物、アセチルアセトンリチウム、ア
セチルアセトンベリリウム等の1,3−ジカルボニルの
金属錯塩、テトラブチルチタネート等の有機チタン化合
物、ホウ酸トリ−n−ブチル、ホウ酸トリフェニル等の
ホウ酸化合物、リン酸トリオレイル、リン酸トリデシル
等のリン酸エステル、ステアリン酸マグネシウム、ナフ
テン酸コバルト等のカルボン酸金属塩、n−ドデシルメ
ルカプトカリウム塩等の金属チオアルコラート、2−エ
チルヘキサンジチオ酸亜鉛等のチオジカルボン酸塩、ジ
メチルジチオカルバミン酸ニッケル、ジメチルジチオカ
ルバミン酸銅等のジチオカルバミン酸金属塩、ベンゼン
スルホン酸ニッケル等のスルホン酸金属塩、ジブチルリ
ン酸バナジウム等の有機リン酸金属塩等の低分子量のプ
ライマーがあり、上記プライマーは一種または二種以上
の混合物として用いられる。上記プライマーとして特に
望ましいものとしては第4級アンモニウム塩を含むアク
リル系合成樹脂やアミノ系合成樹脂がある。上記各種の
プライマーの一種または二種以上の混合物を用いてプラ
イマー処理を施すには、上記各種のプライマーの一種ま
たは二種以上の混合物の溶液またはエマルジョン(ラテ
ックス)を上記マスキング材の材料としてのポリマーア
ロイ表面に塗布し乾燥させる。上記プライマー処理に先
立ち、上記ポリマーアロイの表面に親和処理を施しても
よい。ポリマーアロイ表面に施こす親和処理としては、
該表面を若干炭化させて親和性を与える火炎処理や硫酸
処理、表面を粗にしかつ若干炭化させるコロナ放電処理
等がある。
ナ放電処理やプライマー処理等の処理を行なって塗料や
接着剤に対する親和性を高めたり、離型処理を行なって
塗料や接着剤に対する親和性を低下させたりしてもよ
い。上記プライマー処理に用いられるプライマーは該ポ
リマーアロイと塗料や接着剤に使用される合成樹脂との
双方に親和性を有するものであり、このようなプライマ
ーとしては、塩素化ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体のような変性ポリオレフィンまたはオレフ
ィン共重合体、スチレン−ブタジエンゴム、アクリロニ
トリル−ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ポリブタ
ジエンのような合成ゴム、アクリル系合成樹脂、ビニル
系合成樹脂、あるいはアミノ基、アミド基等を含むアク
リル系合成樹脂、ビニル系合成樹脂、アミノ系合成樹脂
やエポキシ樹脂等の合成ゴムまたは合成樹脂系のプライ
マー、あるいはアルミニウムイソプロピレート、アルミ
ニウムトリスアセチルアセトネート等のアルミニウムア
ルコラートまたはアルミニウムキレート化合物、2−エ
チルヘキシル鉛、ヘキサデシルリチウム等のアルキル金
属、ジブチルスズジアセテート、ジ−n−ブチルスズジ
オキシド等の有機スズ化合物、メチルビニルジクロロシ
ラン等のシラン化合物、アセチルアセトンリチウム、ア
セチルアセトンベリリウム等の1,3−ジカルボニルの
金属錯塩、テトラブチルチタネート等の有機チタン化合
物、ホウ酸トリ−n−ブチル、ホウ酸トリフェニル等の
ホウ酸化合物、リン酸トリオレイル、リン酸トリデシル
等のリン酸エステル、ステアリン酸マグネシウム、ナフ
テン酸コバルト等のカルボン酸金属塩、n−ドデシルメ
ルカプトカリウム塩等の金属チオアルコラート、2−エ
チルヘキサンジチオ酸亜鉛等のチオジカルボン酸塩、ジ
メチルジチオカルバミン酸ニッケル、ジメチルジチオカ
ルバミン酸銅等のジチオカルバミン酸金属塩、ベンゼン
スルホン酸ニッケル等のスルホン酸金属塩、ジブチルリ
ン酸バナジウム等の有機リン酸金属塩等の低分子量のプ
ライマーがあり、上記プライマーは一種または二種以上
の混合物として用いられる。上記プライマーとして特に
望ましいものとしては第4級アンモニウム塩を含むアク
リル系合成樹脂やアミノ系合成樹脂がある。上記各種の
プライマーの一種または二種以上の混合物を用いてプラ
イマー処理を施すには、上記各種のプライマーの一種ま
たは二種以上の混合物の溶液またはエマルジョン(ラテ
ックス)を上記マスキング材の材料としてのポリマーア
ロイ表面に塗布し乾燥させる。上記プライマー処理に先
立ち、上記ポリマーアロイの表面に親和処理を施しても
よい。ポリマーアロイ表面に施こす親和処理としては、
該表面を若干炭化させて親和性を与える火炎処理や硫酸
処理、表面を粗にしかつ若干炭化させるコロナ放電処理
等がある。
【0010】また上記ポリマーアロイの表面処理に用い
られる離型剤としては、シリコン系離型剤、フッ素系離
型剤、脂肪酸塩系離型剤、パラフィン系離型剤、ワック
ス系離型剤等がある。上記各種の離型剤の一種または二
種以上の混合物を用いて離型処理を施すには、上記各種
のプライマーの一種または二種以上の混合物の溶液また
はエマルジョン(ラテックス)または溶融物を上記マス
キング材の材料としてのポリマーアロイ表面に塗布し乾
燥させる。
られる離型剤としては、シリコン系離型剤、フッ素系離
型剤、脂肪酸塩系離型剤、パラフィン系離型剤、ワック
ス系離型剤等がある。上記各種の離型剤の一種または二
種以上の混合物を用いて離型処理を施すには、上記各種
のプライマーの一種または二種以上の混合物の溶液また
はエマルジョン(ラテックス)または溶融物を上記マス
キング材の材料としてのポリマーアロイ表面に塗布し乾
燥させる。
【0011】また上記ポリマーアロイはまたマスキング
部位識別のために顔料や染料等により着色され色分けさ
れてもよく、更にまた難燃剤、防炎剤、防虫剤、防腐
剤、老化防止剤、紫外線吸収剤、化学発泡剤またはカプ
セル型発泡剤のような発泡剤等の第三成分を添加しても
よい。これら第三成分は一種または二種以上相互に混合
して添加せられてもよい。
部位識別のために顔料や染料等により着色され色分けさ
れてもよく、更にまた難燃剤、防炎剤、防虫剤、防腐
剤、老化防止剤、紫外線吸収剤、化学発泡剤またはカプ
セル型発泡剤のような発泡剤等の第三成分を添加しても
よい。これら第三成分は一種または二種以上相互に混合
して添加せられてもよい。
【0012】上記ポリマーアロイによりマスキング材を
製造するには通常フィルム状もしくはシート状にして真
空成形あるいは圧空真空成形を行ない所定形状に成形す
る方法が大量生産にもっとも適した方法ではあるが、そ
れ以外に単なる圧空成形、プレス成形、ブロー成形、射
出成形等が適用されてもよい。また上記ポリマーアロイ
のフィルムもしくはシートは無延伸タイプまたは延伸タ
イプのいずれでもよい。
製造するには通常フィルム状もしくはシート状にして真
空成形あるいは圧空真空成形を行ない所定形状に成形す
る方法が大量生産にもっとも適した方法ではあるが、そ
れ以外に単なる圧空成形、プレス成形、ブロー成形、射
出成形等が適用されてもよい。また上記ポリマーアロイ
のフィルムもしくはシートは無延伸タイプまたは延伸タ
イプのいずれでもよい。
【0013】〔作用〕ポリマーアロイは耐熱性に富むが
脆く成形性に乏しい。そこでポリアミド、ポリスチレ
ン、ハイインパクトポリスチレン、ABS樹脂等を混合
してポリマーアロイと、良好な靭性および成形性が得ら
れる。
脆く成形性に乏しい。そこでポリアミド、ポリスチレ
ン、ハイインパクトポリスチレン、ABS樹脂等を混合
してポリマーアロイと、良好な靭性および成形性が得ら
れる。
【0014】〔実施例〕 マスキング材A マスキング材Aは部材の塗装を施すべきでない平板状部
分に適用される。
分に適用される。
【0015】図1〜図3には本発明の第1実施例が示さ
れる。図において、マスキング材(31)は角箱状本体(31)
A と、該本体(31)A 下面に形成した粘着層(31)B とから
なり、ポリカーボネート:ポリスチレン:スチレンブタ
ジエンゴムを50:40:10重量比で混合したポリマ
ーアロイを材料とし、真空成形によって製造される。該
粘着層(31)B はポリエチレンフィルム,ポリプロピレン
フィルム,離型紙等の離型性シート(31)C によって被覆
されている。かくして該マスキング材(31)は粘着層(31)
B が離型性シート(31)C によって保護されているから積
重ねも出来、輸送,保管に便利である。
れる。図において、マスキング材(31)は角箱状本体(31)
A と、該本体(31)A 下面に形成した粘着層(31)B とから
なり、ポリカーボネート:ポリスチレン:スチレンブタ
ジエンゴムを50:40:10重量比で混合したポリマ
ーアロイを材料とし、真空成形によって製造される。該
粘着層(31)B はポリエチレンフィルム,ポリプロピレン
フィルム,離型紙等の離型性シート(31)C によって被覆
されている。かくして該マスキング材(31)は粘着層(31)
B が離型性シート(31)C によって保護されているから積
重ねも出来、輸送,保管に便利である。
【0016】該マスキング材(31)は図2に示すように部
材(1) の平板状の塗装を施すべきでない部分(2) に離型
性シート(31)C を剥離した後に貼着して保護する。そし
てスプレーによって塗料を該部材(1) の表面に吹付け塗
装する。該部分(2) には孔部が設けられていてもよい。
この場合には孔部内部も該マスキング材(31)によって保
護されることになる。このようにして塗膜(4) を形成し
た後、加熱処理前または加熱処理後に例えば図3に示す
ように作業者の手によりマスキング材(31)を剥離する。
本実施例のマスキング材(31)は前記したようなシートか
らなり、したがって容易に真空成形可能でかつ加熱処理
後においてもマスキング材(31)は変形することなく、再
使用が可能である。更に該マスキング材(31)の表面にシ
リコン処理を行なったものは、塗料との親和性が低下
し、塗料の剥離が容易となり、塗料を剥離して該マスキ
ング材を再使用する場合は更に好都合である。
材(1) の平板状の塗装を施すべきでない部分(2) に離型
性シート(31)C を剥離した後に貼着して保護する。そし
てスプレーによって塗料を該部材(1) の表面に吹付け塗
装する。該部分(2) には孔部が設けられていてもよい。
この場合には孔部内部も該マスキング材(31)によって保
護されることになる。このようにして塗膜(4) を形成し
た後、加熱処理前または加熱処理後に例えば図3に示す
ように作業者の手によりマスキング材(31)を剥離する。
本実施例のマスキング材(31)は前記したようなシートか
らなり、したがって容易に真空成形可能でかつ加熱処理
後においてもマスキング材(31)は変形することなく、再
使用が可能である。更に該マスキング材(31)の表面にシ
リコン処理を行なったものは、塗料との親和性が低下
し、塗料の剥離が容易となり、塗料を剥離して該マスキ
ング材を再使用する場合は更に好都合である。
【0017】図4には本発明の第2実施例が示される。
本実施例のマスキング材(32)においては本体(32)A は円
筒容器状であり、ポリカーボネート:ポリアミド70:
30重量比のポリマーアロイに炭酸カルシウム40重量
%を混合したものを材料とし、射出成形によって製造さ
れる。該本体(32)A 下面には粘着層(32)B が形成され、
該粘着層(32)B は離型性シート(32)C によって被覆され
ている。該マスキング材(32)は第1実施例のマスキング
材(31)と同様に部材の平板状の部分の保護に用いられ、
該部分には孔部が設けられていてもよい。そして第1実
施例のマスキング材と同様に真空成形容易でかつ再使用
可能である。
本実施例のマスキング材(32)においては本体(32)A は円
筒容器状であり、ポリカーボネート:ポリアミド70:
30重量比のポリマーアロイに炭酸カルシウム40重量
%を混合したものを材料とし、射出成形によって製造さ
れる。該本体(32)A 下面には粘着層(32)B が形成され、
該粘着層(32)B は離型性シート(32)C によって被覆され
ている。該マスキング材(32)は第1実施例のマスキング
材(31)と同様に部材の平板状の部分の保護に用いられ、
該部分には孔部が設けられていてもよい。そして第1実
施例のマスキング材と同様に真空成形容易でかつ再使用
可能である。
【0018】図5および図6には本発明の第3実施例が
示される。図において、マスキング材(33)は角箱状本体
(33)A と、該本体(33)A 上縁に周設した鍔部(33)B と該
本体(33)A 下面に形成した粘着層(33)C とからなり、タ
ルク30重量%を混合したポリカーボネート:ポリアミ
ド80:20重量比のポリマーアロイを材料とし、真空
成形によって製造される。該粘着層(33)C は離型性シー
ト(33)D によって被覆されている。該マスキング材(33)
も第1実施例のマスキング材(31)と同様に部材(1) の平
板状の部分(2) に適用されるが、図6に示すように該マ
スキング材(33)の鍔部(33)B によって塗膜(4) が切断さ
れるから該マスキング材(33)は該塗膜(4) に妨害される
ことなく作業者の手によって容易に脱離出来る。そして
第1実施例のマスキング材と同様に真空成形容易でかつ
再使用可能である。該マスキング材(33)は図7に示すよ
うに上記シートから複数個のマスキング材(33)を縦横に
配列して一体的に真空成形することが望ましい。この場
合はマスキング材(33)の鍔部(33)B の片面または両面に
仕込みまたは溝(33)E を設けて個々のマスキング材(33)
を手でちぎり取り易くする。該鍔部(33)B の切込みまた
は溝(33)E はマスキング材(33)の真空成形時に一体的に
形成されてもよいし、真空成形後に別に形成されてもよ
い。
示される。図において、マスキング材(33)は角箱状本体
(33)A と、該本体(33)A 上縁に周設した鍔部(33)B と該
本体(33)A 下面に形成した粘着層(33)C とからなり、タ
ルク30重量%を混合したポリカーボネート:ポリアミ
ド80:20重量比のポリマーアロイを材料とし、真空
成形によって製造される。該粘着層(33)C は離型性シー
ト(33)D によって被覆されている。該マスキング材(33)
も第1実施例のマスキング材(31)と同様に部材(1) の平
板状の部分(2) に適用されるが、図6に示すように該マ
スキング材(33)の鍔部(33)B によって塗膜(4) が切断さ
れるから該マスキング材(33)は該塗膜(4) に妨害される
ことなく作業者の手によって容易に脱離出来る。そして
第1実施例のマスキング材と同様に真空成形容易でかつ
再使用可能である。該マスキング材(33)は図7に示すよ
うに上記シートから複数個のマスキング材(33)を縦横に
配列して一体的に真空成形することが望ましい。この場
合はマスキング材(33)の鍔部(33)B の片面または両面に
仕込みまたは溝(33)E を設けて個々のマスキング材(33)
を手でちぎり取り易くする。該鍔部(33)B の切込みまた
は溝(33)E はマスキング材(33)の真空成形時に一体的に
形成されてもよいし、真空成形後に別に形成されてもよ
い。
【0019】図8は本発明の第4実施例を示すものであ
り、本実施例のマスキング材(34)は底部より角箱状の把
手部(34)D を起立させた角箱状本体(34)A と、該本体(3
4)A下面に形成した粘着層(34)B とからなり、ポリカー
ボネート:ポリメタクリレート:ポリブタジエン60:
35:5重量比のポリマーアロイを材料とし、真空成形
によって製造される。該粘着層(34)B は離型性シート(3
4)C によって被覆されている。該マスキング材(34)は第
1実施例と同様に用いられるが、把手部(34)D を有する
から着脱が極めて容易となる。そして第1実施例のマス
キング材と同様に真空成形容易でかつ再使用可能であ
る。
り、本実施例のマスキング材(34)は底部より角箱状の把
手部(34)D を起立させた角箱状本体(34)A と、該本体(3
4)A下面に形成した粘着層(34)B とからなり、ポリカー
ボネート:ポリメタクリレート:ポリブタジエン60:
35:5重量比のポリマーアロイを材料とし、真空成形
によって製造される。該粘着層(34)B は離型性シート(3
4)C によって被覆されている。該マスキング材(34)は第
1実施例と同様に用いられるが、把手部(34)D を有する
から着脱が極めて容易となる。そして第1実施例のマス
キング材と同様に真空成形容易でかつ再使用可能であ
る。
【0020】マスキング材B マスキング材Bは部材の塗装を施すべきでない平板状部
分および凸部分に適用される。該マスキング材Bはガラ
ス繊維30重量%を混合したポリカーボネート:ポリス
チレン50:50重量比ポリマーアロイのシートと、炭
酸カルシウム15重量%とスチレン−ブタジエンエラス
トマー5重量%とを混合したポリプロピレンシートとの
二層シートを材料とし、真空成形によって製造される。
分および凸部分に適用される。該マスキング材Bはガラ
ス繊維30重量%を混合したポリカーボネート:ポリス
チレン50:50重量比ポリマーアロイのシートと、炭
酸カルシウム15重量%とスチレン−ブタジエンエラス
トマー5重量%とを混合したポリプロピレンシートとの
二層シートを材料とし、真空成形によって製造される。
【0021】図9および図10には本発明の第5実施例
が示される。図においてマスキング材(35)は角形容器状
の本体(35)A と、該本体(35)A 上縁外周に形成された鍔
部(35)B と、該鍔部(35)B 上面に形成された粘着層(35)
C とからなり、該粘着層(35)C には離型性シート(35)D
が被覆される。該マスキング材(35)は図10に示すよう
に離型性シート(35)D を剥離して鍔部(35)B 上面の粘着
層(35)C を介して部材(1) の平板状の塗装を施すべきで
ない部分(2) に貼着する。そして塗装によって塗膜(4)
を形成した後は作業者の手により該マスキング材(35)を
除去する。なお該部分(2) には孔部が設けられていても
よい。更に本実施例のマスキング材(35)は図11に示す
ように部材(1) 表面の凸部(21)に被着することにより該
凸部(21)を保護してもよい。本実施例のマスキング材(3
5)は真空成形容易でかつ表面処理中の熱によっても変形
せず、除去した後の再使用が可能である。
が示される。図においてマスキング材(35)は角形容器状
の本体(35)A と、該本体(35)A 上縁外周に形成された鍔
部(35)B と、該鍔部(35)B 上面に形成された粘着層(35)
C とからなり、該粘着層(35)C には離型性シート(35)D
が被覆される。該マスキング材(35)は図10に示すよう
に離型性シート(35)D を剥離して鍔部(35)B 上面の粘着
層(35)C を介して部材(1) の平板状の塗装を施すべきで
ない部分(2) に貼着する。そして塗装によって塗膜(4)
を形成した後は作業者の手により該マスキング材(35)を
除去する。なお該部分(2) には孔部が設けられていても
よい。更に本実施例のマスキング材(35)は図11に示す
ように部材(1) 表面の凸部(21)に被着することにより該
凸部(21)を保護してもよい。本実施例のマスキング材(3
5)は真空成形容易でかつ表面処理中の熱によっても変形
せず、除去した後の再使用が可能である。
【0022】本実施例のマスキング材(35)の製造方法に
おいて特に推賞されるのは、図12に示すように上記二
層シートから複数個のマスキング材(35)を縦横に配列し
て一体的に真空成形することが望ましい。この場合は離
型性シート(35)D に切込み(35)E を入れ、さらにそれに
対応してマスキング材(35)の鍔部(35)B の片面または両
面に切込みまたは溝(35)F を設けて個々のマスキング材
(35)を手でちぎり取り易くする。該鍔部(35)B の切込み
または溝(35)F はマスキング材(35)の真空成形時に一体
的に成形されてもよいし、真空成形後に別に形成されて
もよい。
おいて特に推賞されるのは、図12に示すように上記二
層シートから複数個のマスキング材(35)を縦横に配列し
て一体的に真空成形することが望ましい。この場合は離
型性シート(35)D に切込み(35)E を入れ、さらにそれに
対応してマスキング材(35)の鍔部(35)B の片面または両
面に切込みまたは溝(35)F を設けて個々のマスキング材
(35)を手でちぎり取り易くする。該鍔部(35)B の切込み
または溝(35)F はマスキング材(35)の真空成形時に一体
的に成形されてもよいし、真空成形後に別に形成されて
もよい。
【0023】図13および図14には本発明の第6実施
例が示される。図において、マスキング材(36)は円筒容
器状の本体(36)A と、該本体(36)A 上縁外周に形成され
た鍔部(36)B と、更に該鍔部(36)B 外周に形成された折
曲げ部(36)E と、該鍔部(36)B 上面に形成された粘着層
(36)C とからなり該粘着層(36)C には離型性シート(36)
D が被覆される。該マスキング材(36)は離型性シート(3
6)D を剥離して鍔部(36)B 上面の粘着層(36)C を介して
例えば部材(1) の孔部(22)を有する部分(2) に貼着さ
れ、その後図14に示すように塗装によって塗膜(4) を
形成するが、該塗膜(4) は該マスキング材(36)の鍔部(3
6)B の折曲げ部(36)E により切断されるから該マスキン
グ材(36)は該塗膜(4) に妨害されることなく手によって
容易に脱離出来る。そして第5実施例のマスキング材と
同様に真空成形容易でかつ再使用可能である。なお該部
材(1) の部分(2) には孔部(22)が存在しなくてもよい。
例が示される。図において、マスキング材(36)は円筒容
器状の本体(36)A と、該本体(36)A 上縁外周に形成され
た鍔部(36)B と、更に該鍔部(36)B 外周に形成された折
曲げ部(36)E と、該鍔部(36)B 上面に形成された粘着層
(36)C とからなり該粘着層(36)C には離型性シート(36)
D が被覆される。該マスキング材(36)は離型性シート(3
6)D を剥離して鍔部(36)B 上面の粘着層(36)C を介して
例えば部材(1) の孔部(22)を有する部分(2) に貼着さ
れ、その後図14に示すように塗装によって塗膜(4) を
形成するが、該塗膜(4) は該マスキング材(36)の鍔部(3
6)B の折曲げ部(36)E により切断されるから該マスキン
グ材(36)は該塗膜(4) に妨害されることなく手によって
容易に脱離出来る。そして第5実施例のマスキング材と
同様に真空成形容易でかつ再使用可能である。なお該部
材(1) の部分(2) には孔部(22)が存在しなくてもよい。
【0024】マスキング材C マスキング材Cは部材の孔部に挿着され、該孔部を保護
するものである。該マスキング材Cはポリカーボネー
ト:ポリメタクリレート:SEBS60:33:7重量
比のポリマーアロイを材料とし、真空成形によって製造
される。
するものである。該マスキング材Cはポリカーボネー
ト:ポリメタクリレート:SEBS60:33:7重量
比のポリマーアロイを材料とし、真空成形によって製造
される。
【0025】図15および図16には本発明の第7実施
例が示される。本実施例のマスキング材(37)は容器上挿
入部(37)A と、該挿入部(37)A の上縁外周に形成される
鍔部(37)B とからなる。該マスキング材(37)は図16に
示すように部材(1) の孔部(22)に挿入部(37)Aを介して
挿着することにより該孔部(22)の内部を保護し、更に鍔
部(37)B によって該孔部(22)の周囲を保護する。該マス
キング材(37)を該孔部(22)に挿着した後塗装によって図
16に示すように塗膜(4) を形成するが、孔部(22)内部
と該孔部(22)周囲には該塗膜(4) は形成されない。そし
て該マスキング材(37)は通常塗膜(4) の加熱処理後に作
業者の手によって除去するが、該マスキング材(37)は真
空成形容易でかつ該加熱処理によっても変形せず、再使
用が可能である。更に該マスキング材(37)の表面に第4
級アンモニウム塩を含むアクリル系合成樹脂を用いてプ
ライマー処理を行なったものは塗料の密着性がよく、加
熱処理後でも該マスキング材表面から塗料のはがれがな
く、したがってはがれた塗料による周囲の汚染がなく、
そのまゝ該マスキング材を再使用する場合更に好都合で
ある。
例が示される。本実施例のマスキング材(37)は容器上挿
入部(37)A と、該挿入部(37)A の上縁外周に形成される
鍔部(37)B とからなる。該マスキング材(37)は図16に
示すように部材(1) の孔部(22)に挿入部(37)Aを介して
挿着することにより該孔部(22)の内部を保護し、更に鍔
部(37)B によって該孔部(22)の周囲を保護する。該マス
キング材(37)を該孔部(22)に挿着した後塗装によって図
16に示すように塗膜(4) を形成するが、孔部(22)内部
と該孔部(22)周囲には該塗膜(4) は形成されない。そし
て該マスキング材(37)は通常塗膜(4) の加熱処理後に作
業者の手によって除去するが、該マスキング材(37)は真
空成形容易でかつ該加熱処理によっても変形せず、再使
用が可能である。更に該マスキング材(37)の表面に第4
級アンモニウム塩を含むアクリル系合成樹脂を用いてプ
ライマー処理を行なったものは塗料の密着性がよく、加
熱処理後でも該マスキング材表面から塗料のはがれがな
く、したがってはがれた塗料による周囲の汚染がなく、
そのまゝ該マスキング材を再使用する場合更に好都合で
ある。
【0026】図17には本発明の第8実施例が示され
る。本実施例のマスキング材(38)は底部より把手部(38)
C を起立させた容器状挿入部(38)A と、該挿入部(38)A
の上縁外周に形成される鍔部(38)B とからなる。該マス
キング材(38)は第7実施例と同様に用いられるが、把手
部(38)C を有するために孔部への着脱が極めて容易とな
る。そして第7実施例のマスキング材と同様に真空成形
容易でかつ再使用可能である。
る。本実施例のマスキング材(38)は底部より把手部(38)
C を起立させた容器状挿入部(38)A と、該挿入部(38)A
の上縁外周に形成される鍔部(38)B とからなる。該マス
キング材(38)は第7実施例と同様に用いられるが、把手
部(38)C を有するために孔部への着脱が極めて容易とな
る。そして第7実施例のマスキング材と同様に真空成形
容易でかつ再使用可能である。
【0027】図18および図19には本発明の第9実施
例が示される。本実施例のマスキング材(39)は円筒容器
状挿入部(39)A と、該挿入部(39)A の上縁に形成される
鍔部(39)B と、該鍔部(39)B 外周から立設される立上り
部(39)C とからなる。該マスキング材(39)は第7実施例
と同様に挿入部(39)A を介して部材(1) の孔部(22)に挿
着されるが、鍔部(39)B 外周から立設される立上り部(3
9)C によって図19に示すように塗膜(4) が切断され、
かくして該マスキング材(39)の離脱は円滑に行われる。
そして第7実施例のマスキング材と同様に真空成形容易
でかつ再使用可能である。
例が示される。本実施例のマスキング材(39)は円筒容器
状挿入部(39)A と、該挿入部(39)A の上縁に形成される
鍔部(39)B と、該鍔部(39)B 外周から立設される立上り
部(39)C とからなる。該マスキング材(39)は第7実施例
と同様に挿入部(39)A を介して部材(1) の孔部(22)に挿
着されるが、鍔部(39)B 外周から立設される立上り部(3
9)C によって図19に示すように塗膜(4) が切断され、
かくして該マスキング材(39)の離脱は円滑に行われる。
そして第7実施例のマスキング材と同様に真空成形容易
でかつ再使用可能である。
【0028】図20には本発明の第10実施例が示され
る。本実施例のマスキング材(310)は十字形容器状挿入
部(310)Aと、該挿入部(310)Aの上縁に形成される鍔部(3
10)Bと、該鍔部(310)B外周から立設される周壁部(310)C
とからなる。該マスキング材(310) は第9実施例と同様
に用いられるが、挿入部(310)Aが十字状のため挿入部(3
10)A外周が孔部内壁に部分的にしか当接しないので脱着
が容易であるし、また円筒容器状のものに比して材料が
節減される。そして第7実施例のマスキング材と同様に
真空成形容易でかつ再使用可能である。
る。本実施例のマスキング材(310)は十字形容器状挿入
部(310)Aと、該挿入部(310)Aの上縁に形成される鍔部(3
10)Bと、該鍔部(310)B外周から立設される周壁部(310)C
とからなる。該マスキング材(310) は第9実施例と同様
に用いられるが、挿入部(310)Aが十字状のため挿入部(3
10)A外周が孔部内壁に部分的にしか当接しないので脱着
が容易であるし、また円筒容器状のものに比して材料が
節減される。そして第7実施例のマスキング材と同様に
真空成形容易でかつ再使用可能である。
【0029】図21および図22には本発明の第11実
施例が示される。本実施例のマスキング材(311) は容器
状挿入部(311)Aと、該挿入部(311)Aの上縁に形成される
上鍔部(311)Bと、該上鍔部(311)B周縁から垂下する周壁
部(311)Cと、該周壁部(311)C下縁から差出される下鍔部
(311)Dと、該本体(311)A底面中央部から突設される把手
部(311)Eと、該本体(311)A底面および該上鍔部(311)Bに
夫々形成されるリブ(311)F ,(311)Gとからなり、第8
実施例と同様に用いられるが、図22に示すように例え
ば部材(1) に塗装される塗膜(4) の切断は周壁部(311)C
下縁から差出される下鍔部(311)Dにより一層完全に行わ
れ、孔部(22)からのマスキング材(311)の離脱はしたが
ってより一層完全に行われる。また該マスキング材(31
1) は挿入部(311)A底面および上鍔部(311)Bのリブ(311)
F,(311)Gにより補強されているから潰れたり、破壊さ
れにくゝなる。そして第7実施例のマスキング材と同様
に真空成形容易でかつ再使用可能である。
施例が示される。本実施例のマスキング材(311) は容器
状挿入部(311)Aと、該挿入部(311)Aの上縁に形成される
上鍔部(311)Bと、該上鍔部(311)B周縁から垂下する周壁
部(311)Cと、該周壁部(311)C下縁から差出される下鍔部
(311)Dと、該本体(311)A底面中央部から突設される把手
部(311)Eと、該本体(311)A底面および該上鍔部(311)Bに
夫々形成されるリブ(311)F ,(311)Gとからなり、第8
実施例と同様に用いられるが、図22に示すように例え
ば部材(1) に塗装される塗膜(4) の切断は周壁部(311)C
下縁から差出される下鍔部(311)Dにより一層完全に行わ
れ、孔部(22)からのマスキング材(311)の離脱はしたが
ってより一層完全に行われる。また該マスキング材(31
1) は挿入部(311)A底面および上鍔部(311)Bのリブ(311)
F,(311)Gにより補強されているから潰れたり、破壊さ
れにくゝなる。そして第7実施例のマスキング材と同様
に真空成形容易でかつ再使用可能である。
【0030】図23および図24には本発明の第12実
施例が示される。本実施例のマスキング材(312) は外周
に縦リブ(312)Cを形成した円筒容器状挿入部(312)Aと、
該挿入部(312)A上縁に形成された鍔部(312)Bとからな
る。該マスキング材(312) は第7実施例と同様に図24
に示すように部材(1) の孔部(22)に挿着されるが、該マ
スキング材(312) の縦リブ(312)Cが該孔部(22)の内壁に
弾性的に圧接するため、振動等により塗装前や塗装中に
脱落することがなく、更に該縦リブ(312)Cによってマス
キング材(312) は補強される。そして第7実施例のマス
キング材と同様に真空成形容易でかつ再使用可能であ
る。
施例が示される。本実施例のマスキング材(312) は外周
に縦リブ(312)Cを形成した円筒容器状挿入部(312)Aと、
該挿入部(312)A上縁に形成された鍔部(312)Bとからな
る。該マスキング材(312) は第7実施例と同様に図24
に示すように部材(1) の孔部(22)に挿着されるが、該マ
スキング材(312) の縦リブ(312)Cが該孔部(22)の内壁に
弾性的に圧接するため、振動等により塗装前や塗装中に
脱落することがなく、更に該縦リブ(312)Cによってマス
キング材(312) は補強される。そして第7実施例のマス
キング材と同様に真空成形容易でかつ再使用可能であ
る。
【0031】マスキング材D マスキング材Dは部材の表面処理を施すべきでない庇状
部分に適用され、炭酸カルシウム50重量%を混合した
ポリカーボネート:ポリブタジエン80:20重量比ポ
リマーアロイを材料とし、真空成形によって製造され
る。
部分に適用され、炭酸カルシウム50重量%を混合した
ポリカーボネート:ポリブタジエン80:20重量比ポ
リマーアロイを材料とし、真空成形によって製造され
る。
【0032】図25および図26には本発明の第13実
施例が示される。本実施例のマスキング材(313) は円筒
容器状本体(313)Aと、該本体(313)Aの開口端から設けら
れる嵌着溝(313)Bとからなる。上記マスキング材(313)
は該嵌着溝(313)Bを介して図26に示すように部材(1)
の庇状部分(23)に嵌着され、該部分(23)を塗装から保護
し、該部分(23)には塗膜(4) が形成されない。処理後は
該マスキング材(313) は手で該部分(23)から離脱させ
る。そして真空成形容易でかつ再使用可能である。
施例が示される。本実施例のマスキング材(313) は円筒
容器状本体(313)Aと、該本体(313)Aの開口端から設けら
れる嵌着溝(313)Bとからなる。上記マスキング材(313)
は該嵌着溝(313)Bを介して図26に示すように部材(1)
の庇状部分(23)に嵌着され、該部分(23)を塗装から保護
し、該部分(23)には塗膜(4) が形成されない。処理後は
該マスキング材(313) は手で該部分(23)から離脱させ
る。そして真空成形容易でかつ再使用可能である。
【0033】図27には本発明の第14実施例が示され
る。本実施例のマスキング材(314)は角箱状本体(314)A
と、該本体(314)Aの開口端から設けられる嵌着溝(314)B
とからなり、第13実施例と同様に用いられる。そして
第13実施例のマスキング材と同様に真空成形容易でか
つ再使用可能である。
る。本実施例のマスキング材(314)は角箱状本体(314)A
と、該本体(314)Aの開口端から設けられる嵌着溝(314)B
とからなり、第13実施例と同様に用いられる。そして
第13実施例のマスキング材と同様に真空成形容易でか
つ再使用可能である。
【0034】図28〜図33には上記マスキング材A,
B,C,Dを自動車の車体(11)の床裏(12)の防錆防音防
振処理に応用した例が示される。図28において、本発
明のマスキング材は車体(11)の床裏(12)のA,B,C,
D,Eの各部に用いられる。即ち図29においてA部の
孔(22)A は前輪のスプリング軸を挿通するための孔であ
り、孔(22)A の周囲がスプリングの座になっているから
マスキング材Cに属する例えば第7実施例のマスキング
材(37)を用いて孔(22)A の内側およびその周囲を保護
し、図30においてB部の部品取付用ボルト(21)A には
マスキング材Bに属する例えば第6実施例のマスキング
材(36)を用いて該ボルト(21)A を保護し、図31におい
てC部の水抜き孔(22)C にはマスキング材Cに属する例
えば第8実施例のマスキング材(38)を用いて該水抜き孔
(22)C 内部を保護し、図32においてはD部の部品取付
用ブラケット(23)D には第13実施例のマスキング材(3
13) を用いて該ブラケット(23)D を保護し、図33にお
いてはE部の部品取付用ねじ孔(22)E にはマスキング材
Aに属する例えば第1実施例のマスキング材(31)を用い
て該ねじ孔(22)E 内部を保護する。
B,C,Dを自動車の車体(11)の床裏(12)の防錆防音防
振処理に応用した例が示される。図28において、本発
明のマスキング材は車体(11)の床裏(12)のA,B,C,
D,Eの各部に用いられる。即ち図29においてA部の
孔(22)A は前輪のスプリング軸を挿通するための孔であ
り、孔(22)A の周囲がスプリングの座になっているから
マスキング材Cに属する例えば第7実施例のマスキング
材(37)を用いて孔(22)A の内側およびその周囲を保護
し、図30においてB部の部品取付用ボルト(21)A には
マスキング材Bに属する例えば第6実施例のマスキング
材(36)を用いて該ボルト(21)A を保護し、図31におい
てC部の水抜き孔(22)C にはマスキング材Cに属する例
えば第8実施例のマスキング材(38)を用いて該水抜き孔
(22)C 内部を保護し、図32においてはD部の部品取付
用ブラケット(23)D には第13実施例のマスキング材(3
13) を用いて該ブラケット(23)D を保護し、図33にお
いてはE部の部品取付用ねじ孔(22)E にはマスキング材
Aに属する例えば第1実施例のマスキング材(31)を用い
て該ねじ孔(22)E 内部を保護する。
【0035】図34〜図38には本発明の第15実施例
が示される。本実施例のマスキング材(315) は部材の凹
部を保護するために使用される。マスキング材(315) は
マスキング材Bと同一の二層シートを真空成形すること
によって製造され、本体(315)Aと、該本体(315)A外面周
縁に形成される粘着層(315)Bとからなる。該マスキング
材(315) が適用される凹部は図36に示される。図にお
いて(24)はバンパー(13)下部の空気取入口であり、空気
取入口(24)内側には一対の支柱(24)A ,(24)A と縦桟(2
4)B および横桟(24)C が設けられている。該マスキング
材(315) はこのような空気取入口(24)の内側形状に適嵌
するために支柱嵌合溝(315)C,(315)C、縦桟嵌合溝(31
5)D、および横桟嵌合溝(315)Eが設けられている。な
お、粘着層(315)Bには離型性シートや保護フィルム等が
被覆されていてもよい。マスキング材(315) 使用時には
該離型性シートをはがして使用する。上記マスキング材
(315) は図37に示すように空気取入口(24)内側に嵌着
されるが、この際該マスキング材(315) の支柱嵌合溝(3
15)C,(315)Cには空気取入口(24)の支柱(24)A ,(24)A
を嵌合し、縦桟および横桟嵌合溝(315)D,(315)Eには縦
桟(24)B および横桟(24)C を嵌合し、更に粘着層(315)B
を介してマスキング材本体(315)Aの周面を該空気取入口
(24)に密着させる。このようにしてマスキング材(315)A
は空気取入口(24)の内側形状に適嵌し、かつ密着する。
マスキング材(315) を空気取入口(24)内側に嵌着した
後、図37に示すようにスプレー(5) で塗料を吹付け空
気取入口(24)周縁を塗装しその後加熱して塗膜(4) を形
成するが該塗膜(4) はマスキング材(315) によって保護
されている空気取入口(24)内側には形成されない。塗装
後は図38に示すようにマスキング材(315) を作業者の
手によって空気取入口(24)内側から剥離する。該マスキ
ング材(315) は真空成形容易でかつ塗装後の加熱によっ
ても変形せず再使用が可能である。
が示される。本実施例のマスキング材(315) は部材の凹
部を保護するために使用される。マスキング材(315) は
マスキング材Bと同一の二層シートを真空成形すること
によって製造され、本体(315)Aと、該本体(315)A外面周
縁に形成される粘着層(315)Bとからなる。該マスキング
材(315) が適用される凹部は図36に示される。図にお
いて(24)はバンパー(13)下部の空気取入口であり、空気
取入口(24)内側には一対の支柱(24)A ,(24)A と縦桟(2
4)B および横桟(24)C が設けられている。該マスキング
材(315) はこのような空気取入口(24)の内側形状に適嵌
するために支柱嵌合溝(315)C,(315)C、縦桟嵌合溝(31
5)D、および横桟嵌合溝(315)Eが設けられている。な
お、粘着層(315)Bには離型性シートや保護フィルム等が
被覆されていてもよい。マスキング材(315) 使用時には
該離型性シートをはがして使用する。上記マスキング材
(315) は図37に示すように空気取入口(24)内側に嵌着
されるが、この際該マスキング材(315) の支柱嵌合溝(3
15)C,(315)Cには空気取入口(24)の支柱(24)A ,(24)A
を嵌合し、縦桟および横桟嵌合溝(315)D,(315)Eには縦
桟(24)B および横桟(24)C を嵌合し、更に粘着層(315)B
を介してマスキング材本体(315)Aの周面を該空気取入口
(24)に密着させる。このようにしてマスキング材(315)A
は空気取入口(24)の内側形状に適嵌し、かつ密着する。
マスキング材(315) を空気取入口(24)内側に嵌着した
後、図37に示すようにスプレー(5) で塗料を吹付け空
気取入口(24)周縁を塗装しその後加熱して塗膜(4) を形
成するが該塗膜(4) はマスキング材(315) によって保護
されている空気取入口(24)内側には形成されない。塗装
後は図38に示すようにマスキング材(315) を作業者の
手によって空気取入口(24)内側から剥離する。該マスキ
ング材(315) は真空成形容易でかつ塗装後の加熱によっ
ても変形せず再使用が可能である。
【0036】図39および図40には本発明の第16実
施例が示される。本実施例のマスキング材(316) は第1
5実施例と同様にバンパー(13)を保護するものであり、
該マスキング材(316) には該バンパー(13)の空気取入口
(24)に嵌合する嵌合部(316)Aが形成され、該嵌合部(31
6)Aの下縁には断面コの字形のフランジ(316)Bが形成さ
れ、また横リブ(316)C,(316)D ,縦リブ(316)E,(316)F
が補強のために形成されている。上記マスキング材(31
6) はバンパー(13)の空気取入口(24)に嵌合部(316)Aを
介して嵌合することによってバンパー(13)に取付けられ
るが、この際、該マスキング材(316) の嵌合部(316)Aは
フランジ(316)Bによって補強されており変形が防止され
ているから嵌合作業は容易である。そしてこの状態でフ
ランジ(316)B表面とバンパー(13)の空気取入口(24)の下
縁とは図40に示すように略同一平面にあるから粘着テ
ープ(316)Gで容易にその上に止着することが出来る。上
記本実施例のマスキング材(316) はポリカーボネート:
ポリスチレン65:35重量比ポリマーアロイを材料と
する。
施例が示される。本実施例のマスキング材(316) は第1
5実施例と同様にバンパー(13)を保護するものであり、
該マスキング材(316) には該バンパー(13)の空気取入口
(24)に嵌合する嵌合部(316)Aが形成され、該嵌合部(31
6)Aの下縁には断面コの字形のフランジ(316)Bが形成さ
れ、また横リブ(316)C,(316)D ,縦リブ(316)E,(316)F
が補強のために形成されている。上記マスキング材(31
6) はバンパー(13)の空気取入口(24)に嵌合部(316)Aを
介して嵌合することによってバンパー(13)に取付けられ
るが、この際、該マスキング材(316) の嵌合部(316)Aは
フランジ(316)Bによって補強されており変形が防止され
ているから嵌合作業は容易である。そしてこの状態でフ
ランジ(316)B表面とバンパー(13)の空気取入口(24)の下
縁とは図40に示すように略同一平面にあるから粘着テ
ープ(316)Gで容易にその上に止着することが出来る。上
記本実施例のマスキング材(316) はポリカーボネート:
ポリスチレン65:35重量比ポリマーアロイを材料と
する。
【0037】図41〜図43には本発明の第17実施例
が示される。本実施例のマスキング材(317) もバンパー
(13)を保護するものである。即ちバンパー(13)には左右
一対の空気取入口(24),(24) が設けられており、該空気
取入口(24),(24) の内側には縦桟(24)B,(24)B および横
桟(24)C,(24)C が設けられ、更に該空気取入口(24),(2
4) の上縁には図42に示すように溝(24)A,(24)A が形
成されており、また下縁には段部(24)D,(24)D が形成さ
れている。該マスキング材(317) は上記バンパー(13)の
空気取入口(24),(24) を塗装から保護するものであり、
該マスキング材(317) には該バンパー(13)の空気取入口
(24),(24) に嵌合する左右一対の嵌合部(317)A,(317)A
が形成され、該嵌合部(317)A,(317)A の上縁には嵌合フ
ランジ(317)B,(317)B が形成されかつ下縁には断面コの
字形の屈曲部(317)C,(317)C が形成され、また横桟嵌合
部(317)D,(317)D および縦桟嵌合部(317)E,(317)E が形
成されている。上記マスキング材(317) はバンパー(13)
の空気取入口(24),(24) に嵌合部(317)A,(317)A を介し
て嵌合し、該空気取入口(24),(24) の横桟(24)C,(24)C
および縦桟(24)B,(24)B を該マスキング材(317) の横桟
嵌合部(317)D,(317)D およびおよび縦桟嵌合部(317)E,
(317)E に夫々嵌合することによってバンパー(13)に取
付けられるが、この際、図43に示すように該マスキン
グ材(317) の嵌合部(317)A,(317)A の上縁の嵌合フラン
ジ(317)B,(317)B をバンパー(13)の空気取入口(24),(2
4) の上縁の溝(24)A,(24)A に嵌合して粘着テープを用
いることなく上縁の押さえとする。また嵌合部(317)A,
(317)A の下縁は屈曲部(317)C,(317)C によって補強さ
れており変形が防止されているから嵌合作業は容易であ
る。そしてこの状態で該屈曲部(317)C,(317)C 表面とバ
ンパー(13)の空気取入口(24),(24) の段部(24)D,(24)D
とは図43に示すように略同一平面にあるから粘着テー
プ,(317)Fで容易にその上から止着することが出来る。
本実施例のマスキング材(317) は第16実施例のマスキ
ング材と同様なポリマーアロイを材料とする。
が示される。本実施例のマスキング材(317) もバンパー
(13)を保護するものである。即ちバンパー(13)には左右
一対の空気取入口(24),(24) が設けられており、該空気
取入口(24),(24) の内側には縦桟(24)B,(24)B および横
桟(24)C,(24)C が設けられ、更に該空気取入口(24),(2
4) の上縁には図42に示すように溝(24)A,(24)A が形
成されており、また下縁には段部(24)D,(24)D が形成さ
れている。該マスキング材(317) は上記バンパー(13)の
空気取入口(24),(24) を塗装から保護するものであり、
該マスキング材(317) には該バンパー(13)の空気取入口
(24),(24) に嵌合する左右一対の嵌合部(317)A,(317)A
が形成され、該嵌合部(317)A,(317)A の上縁には嵌合フ
ランジ(317)B,(317)B が形成されかつ下縁には断面コの
字形の屈曲部(317)C,(317)C が形成され、また横桟嵌合
部(317)D,(317)D および縦桟嵌合部(317)E,(317)E が形
成されている。上記マスキング材(317) はバンパー(13)
の空気取入口(24),(24) に嵌合部(317)A,(317)A を介し
て嵌合し、該空気取入口(24),(24) の横桟(24)C,(24)C
および縦桟(24)B,(24)B を該マスキング材(317) の横桟
嵌合部(317)D,(317)D およびおよび縦桟嵌合部(317)E,
(317)E に夫々嵌合することによってバンパー(13)に取
付けられるが、この際、図43に示すように該マスキン
グ材(317) の嵌合部(317)A,(317)A の上縁の嵌合フラン
ジ(317)B,(317)B をバンパー(13)の空気取入口(24),(2
4) の上縁の溝(24)A,(24)A に嵌合して粘着テープを用
いることなく上縁の押さえとする。また嵌合部(317)A,
(317)A の下縁は屈曲部(317)C,(317)C によって補強さ
れており変形が防止されているから嵌合作業は容易であ
る。そしてこの状態で該屈曲部(317)C,(317)C 表面とバ
ンパー(13)の空気取入口(24),(24) の段部(24)D,(24)D
とは図43に示すように略同一平面にあるから粘着テー
プ,(317)Fで容易にその上から止着することが出来る。
本実施例のマスキング材(317) は第16実施例のマスキ
ング材と同様なポリマーアロイを材料とする。
【0038】図44および図45には本発明の第18実
施例が示される。本実施例のマスキング材(318) は部材
の複数個の凸部を保護するために使用される。該マスキ
ング材(318) は第15実施例と同様な積層シートの真空
成形品である本体(318)Aと、該本体(318)Aから突設され
る嵌合部(318)B,(318)B とからなる。該マスキング材(3
18) は部材(1) の表面処理を施すべきでない複数個の凸
部(25)に図45に示すようにその嵌合部(318)B,(318)B
を介して被着して該凸部(25)を保護する。そして第15
実施例のマスキング材と同様に真空成形容易でかつ再使
用可能である。
施例が示される。本実施例のマスキング材(318) は部材
の複数個の凸部を保護するために使用される。該マスキ
ング材(318) は第15実施例と同様な積層シートの真空
成形品である本体(318)Aと、該本体(318)Aから突設され
る嵌合部(318)B,(318)B とからなる。該マスキング材(3
18) は部材(1) の表面処理を施すべきでない複数個の凸
部(25)に図45に示すようにその嵌合部(318)B,(318)B
を介して被着して該凸部(25)を保護する。そして第15
実施例のマスキング材と同様に真空成形容易でかつ再使
用可能である。
【0039】図46〜図48には本発明の第19実施例
が示される。本実施例のマスキング材(319) は部材の平
面部分を保護するために用いられる。該マスキング材(3
19)は第15実施例と同様な積層シートからなる本体(31
9)Aと、該本体(319)A裏面に形成される粘着層(319)Bと
からなり、該粘着層(319)Bは離型性シート(319)Cによっ
て被覆されている。該マスキング材(319) は離型性シー
ト(319)Cを取除いて図47に示すように自動車(13)の窓
(14)周縁(27)に粘着層(319)Bを介して取付けられる。そ
の後自動車(13)に塗装を施し加熱して塗膜(4) を形成す
る。塗装後は該マスキング材(319)を窓(14)周縁(27)か
ら剥離すると窓(14)の周縁(27)は塗装中マスキング材(3
19)によって保護されていたので図48に示すように該
周縁(27)に塗膜(4) は形成されず、また該マスキング材
(319) は真空成形容易でかつ塗装後の加熱によっても変
形せず再使用が可能である。
が示される。本実施例のマスキング材(319) は部材の平
面部分を保護するために用いられる。該マスキング材(3
19)は第15実施例と同様な積層シートからなる本体(31
9)Aと、該本体(319)A裏面に形成される粘着層(319)Bと
からなり、該粘着層(319)Bは離型性シート(319)Cによっ
て被覆されている。該マスキング材(319) は離型性シー
ト(319)Cを取除いて図47に示すように自動車(13)の窓
(14)周縁(27)に粘着層(319)Bを介して取付けられる。そ
の後自動車(13)に塗装を施し加熱して塗膜(4) を形成す
る。塗装後は該マスキング材(319)を窓(14)周縁(27)か
ら剥離すると窓(14)の周縁(27)は塗装中マスキング材(3
19)によって保護されていたので図48に示すように該
周縁(27)に塗膜(4) は形成されず、また該マスキング材
(319) は真空成形容易でかつ塗装後の加熱によっても変
形せず再使用が可能である。
【0040】上記実施例以外に、第15実施例において
はマスキング材(315) を空気取入口(24)の内側に固定す
るために、該マスキング材(315) の本体(315)A外面周縁
に粘着層(315)Bを形成したが、該粘着層(315)Bの代わり
に図49に示すようにマスキング材(315) と空気取入口
(24)の周縁とにかけて粘着テープ(315C)を貼着すること
によって固定してもよい。該粘着テープ(315)Cは該マス
キング材(315) の全周にかけて貼着してもよいし部分的
に貼着してもよい。また更に図50に示すように該粘着
テープ(315)Cの上から塗装部分と非塗装部分とを明瞭に
分けるための粘着テープ(315)Dを貼着してもよい。この
ような目的の粘着テープ(315)Dは見切りテープと称され
るが、見切りテープは粘着層(315)Bによってマスキング
材(315)を固定する場合でも必要に応じて使用される。
はマスキング材(315) を空気取入口(24)の内側に固定す
るために、該マスキング材(315) の本体(315)A外面周縁
に粘着層(315)Bを形成したが、該粘着層(315)Bの代わり
に図49に示すようにマスキング材(315) と空気取入口
(24)の周縁とにかけて粘着テープ(315C)を貼着すること
によって固定してもよい。該粘着テープ(315)Cは該マス
キング材(315) の全周にかけて貼着してもよいし部分的
に貼着してもよい。また更に図50に示すように該粘着
テープ(315)Cの上から塗装部分と非塗装部分とを明瞭に
分けるための粘着テープ(315)Dを貼着してもよい。この
ような目的の粘着テープ(315)Dは見切りテープと称され
るが、見切りテープは粘着層(315)Bによってマスキング
材(315)を固定する場合でも必要に応じて使用される。
【0041】
【発明の効果】したがって本発明においては、高温加熱
工程を有する表面処理においても、マスキング材を繰り
返し使用することが出来る。
工程を有する表面処理においても、マスキング材を繰り
返し使用することが出来る。
【図1】第1実施例の斜視図
【図2】第1実施例のマスキング状態断面図
【図3】第1実施例の剥離状態断面図
【図4】第2実施例の斜視図
【図5】第3実施例の斜視図
【図6】第3実施例のマスキング状態断面図
【図7】第3実施例の一体的に成形した場合の斜視図
【図8】第4実施例の斜視図
【図9】第5実施例の斜視図
【図10】第5実施例のマスキング状態断面図
【図11】第5実施例の他のマスキング状態断面図
【図12】第5実施例の一体的に成形した場合の斜視図
【図13】第6実施例の斜視図
【図14】第6実施例のマスキング状態断面図
【図15】第7実施例の斜視図
【図16】第7実施例のマスキング状態断面図
【図17】第8実施例の斜視図
【図18】第9実施例の斜視図
【図19】第9実施例のマスキング状態断面図
【図20】第10実施例の斜視図
【図21】第11実施例の斜視図
【図22】第11実施例のマスキング状態断面図
【図23】第12実施例の斜視図
【図24】第12実施例のマスキング状態断面図
【図25】第13実施例の斜視図
【図26】第13実施例のマスキング状態断面図
【図27】第14実施例の斜視図図28〜図33は本発
明の応用例を示すものであり、
明の応用例を示すものであり、
【図28】自動車車体斜視図
【図29】A部説明図
【図30】B部説明図
【図31】C部説明図
【図32】D部説明図
【図33】E部説明図
【図34】第15実施例のマスキング材裏側斜視図
【図35】図34におけるA−A断面図
【図36】バンパーの空気取入口周辺の部分斜視図
【図37】第15実施例の塗装状態説明図
【図38】第15実施例のマスキング材剥離状態説明図
【図39】第16実施例のマスキング材取付前の斜視図
【図40】第16実施例のマスキング材取付状態の断面
図
図
【図41】第17実施例のマスキング材取付前の斜視図
【図42】第17実施例のマスキング材取付前の図41
におけるA−A断面図
におけるA−A断面図
【図43】第17実施例のマスキング材取付状態のA−
A断面図
A断面図
【図44】第18実施例の斜視図
【図45】第18実施例のマスキング状態断面図
【図46】第19実施例の斜視図
【図47】第19実施例の塗装状態説明図
【図48】第19実施例のマスキング材剥離状態説明図
【図49】マスキング材を粘着テープで固定した状態の
説明図
説明図
【図50】更に見切りテープを貼着した状態の説明図
31〜319 マスキング材 31A〜319A 本体
Claims (1)
- 【請求項1】ポリカーボネートと他の熱可塑性樹脂およ
び/またはゴムおよび/またはエラストマーとのポリマ
ーアロイを材料としたことを特徴とするマスキング材
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000154862A JP2001334185A (ja) | 2000-05-25 | 2000-05-25 | マスキング材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000154862A JP2001334185A (ja) | 2000-05-25 | 2000-05-25 | マスキング材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001334185A true JP2001334185A (ja) | 2001-12-04 |
Family
ID=18659890
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000154862A Pending JP2001334185A (ja) | 2000-05-25 | 2000-05-25 | マスキング材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001334185A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020209041A1 (ja) * | 2019-04-08 | 2020-10-15 | 三菱重工業株式会社 | マスキング部材、およびそれを用いた管内周面の塗装方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02126966A (ja) * | 1988-04-15 | 1990-05-15 | Nagoya Yuka Kk | マスキング材 |
JPH05261323A (ja) * | 1992-01-22 | 1993-10-12 | Nagoya Yuka Kk | マスキング材 |
JPH07228845A (ja) * | 1994-02-21 | 1995-08-29 | Nagoya Yuka Kk | 表面被覆材 |
-
2000
- 2000-05-25 JP JP2000154862A patent/JP2001334185A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH02126966A (ja) * | 1988-04-15 | 1990-05-15 | Nagoya Yuka Kk | マスキング材 |
JPH05261323A (ja) * | 1992-01-22 | 1993-10-12 | Nagoya Yuka Kk | マスキング材 |
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