JP2612241B2 - 金属構造物の防錆防音防振処理方法 - Google Patents

金属構造物の防錆防音防振処理方法

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JP2612241B2
JP2612241B2 JP23924987A JP23924987A JP2612241B2 JP 2612241 B2 JP2612241 B2 JP 2612241B2 JP 23924987 A JP23924987 A JP 23924987A JP 23924987 A JP23924987 A JP 23924987A JP 2612241 B2 JP2612241 B2 JP 2612241B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は自動車の床裏,橋梁,工作機械等の金属構造
物の防錆防音防振処理方法に関するものである。
〔発明の背景〕
例えば自動車の床裏には防錆防音および防振を目的と
して合成樹脂,ゴム,瀝青質等の粘弾性体が塗布され
る。該粘弾性体は電着等の塗装表面を被覆して飛び石等
から塗装表面を保護し、また床裏板合せ部分をシールし
て水分の浸入を防止し防錆性能を高めると共に金属表面
の振動や床下からの騒音を吸収して防音防振効果を奏す
るものである。該粘弾性体はしたがって金属表面にある
程度の肉厚(通常500〜2000μ)をもって塗布されるの
であるが、それ故に該粘弾性体の塗布層は金属構造物に
ボルト,ナット等の締結具、ブラケット,フレーム等の
支持具、その他の取付部品を取付ける際にうまく取付け
できなかったりゆるんだりはずれたりする不具合が生じ
易い。また金属構造物にはケーブルや操作ワイヤー等を
通す孔や水抜き孔等の孔部が設けられることが多いが、
粘弾性体の塗布の際にこのような孔部から粘弾性体が内
部に浸入するおそれがある。また、自動車ではこの穴か
ら吹き出た該粘弾性体が品質の要求される外板に付着
し、品質を低下させることもある。そこで金属構造物の
上記のような部品取付個所や孔部にマスキングを施して
から粘弾性体を塗布し、その後にマスキングを除去する
と言うことが行われている。
〔従来の技術〕
従来、このようなマスキングを施すには粘着テープが
用いられていた。例えば第60図に示す金属構造物の平板
状の部分(1)においては粘弾性体が塗布されるべきで
ない個所(2)に粘着テープ(3)が複数条貼着され、
第61図に示すように粘弾性体の塗布層(4)を形成した
後該粘着テープ(3)を第62図に示すように剥離して除
去すると該個所(2)には塗布層(4)が存在しない。
更に第63図に示す金属構造物の棒状あるいは管状の部材
(11)においては粘弾性体が塗布されるべきでない個所
(12)に粘着テープ(3)が巻着され、第64図に示すよ
うに粘弾性体の塗布層(4)を形成した後該粘着テープ
(3)を第65図に示すように剥離して除去すると該個所
(12)には塗布層(4)が存在しない。更に第66図に示
す金属構造物の孔部(5)を有する部分(21)において
は粘弾性体が塗布されるべきでない孔部(5)周りの個
所(22)に粘着テープ(3)が複数条貼着され、第67図
に示すように粘弾性体の塗布層(4)を形成した後該粘
着テープ(3)を第68図に示すように剥離して除去する
と該個所(22)には塗布層(4)が存在しない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記従来技術においては粘着テープ(3)をマスキン
グの必要な個所に貼着する時、該個所が粘着テープ
(3)の巾よりも大きい面積を有する時には該個所には
複数条の粘着テープ(3)を貼着しなければならず、ま
た棒状の個所には粘着テープ(3)を幾重にも巻付けね
ばならず、貼着の際には粘着テープ(3)を切断しなけ
ればならず、マスキングの必要な個所に粘着テープ
(3)を貼着し、そして剥離する際には粘弾性体の中に
埋め込まれることが多くその発見が困難であるばかりで
なく粘弾性体が付着した粘着テープをつまむのが難かし
く大きな手間を要し、また通常自動車の床裏の防錆防音
防振処理では自動車の塗装焼付工程の前に行われ、塗装
焼付工程で塗装と同時に粘弾性体の塗布層の乾燥,ゲル
化、あるいは硬化を行うことが多いのであるがこのよう
な高温処理によって肉薄の粘着テープ(3)がマスキン
グ個所に焼付いてしまい非常に剥離が困難になると言う
不具合も生じる。このような不具合は自動車生産のよう
なライン化された工程においては特に重大な支障とな
る。また、テープマスキングでは必要最少限のマスキン
グ範囲に抑えることが難しく、マスキング範囲、即ち粘
弾性体未塗装範囲が過大となり品質上の不具合を生ずる
ことがある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は上記問題点を解決する手段として、金属構造
物表面に粘弾性体を塗布することによって防錆防音防振
処理を行うにあたり、前もって該防錆防音防振処理が施
されるべきでない該金属構造物部分にマスキングを施す
金属構造物の防錆防音防振処理方法において、片面又は
両面に熱可塑性プラスチックフィルムを積層した熱可塑
性プラスチック発泡体からなる容器状本体(31)A,(3
2)A,(33)A,(34)A,(35)A,(36)A,(37)A,(3
8)A,(39)A,(310)Aと、該本体(31)A,(32)A,
(33)A,(34)A,(35)A,(36)A,(37)A,(38)A,
(39)A,(310)A下面に形成された粘着層(31)B,(3
2)B,(33)C,(34)D,(35)D,(36)B,(37)B,(3
8)B,(39)B,(310)Bとからなるマスキング材A(3
1),(32),(33),(34),(35),(36),(3
7),(38),(39),(310)、片面又は両面に熱可塑
性プラスチックフィルムを積層した熱可塑性プラスチッ
クからなる容器状本体(311)A,(312)A,(313)A,(3
14)A,(315)A,(316)Aと、該本体(311)A,(312)
A,(313)A,(314)A,(315)A,(316)A上縁外周に形
成された鍔部(311)B,(312)B,(313)B,(314)B,
(315)B,(316)Bと、該本体(311)B,(312)B,(31
3)B,(314)B,(315)B,(316)B上面に形成された粘
着層(311)C,(312)C,(313)C,(314)C,(315)E,
(316)Eとからなるマスキング材B(311),(31
2),(313),(314),(315),(316)、片面又は
両面に熱可塑性プラスチックフィルムを積層した熱可塑
性プラスチック発泡体からなる容器状本体(317)A,(3
18)A,(319)A,(320)A,(321)A,(322)A,(323)
A,(324)A,(325)A,(326)A,(327)A,(328)A,(3
29)A,(330)A,(331)A,(332)Aと該本体(317)A,
(318)A,(319)A,(320)A,(321)A,(322)A,(32
3)A,(324)A,(325)A,(326)A,(327)A,(328)A,
(329)A,(330)A,(331)A,(332)A上縁外周に形成
された鍔部(317)B,(318)B,(319)B,(320)B,(32
1)B,(322)B,(323)B,(324)B,(325)B,(326)B,
(327)B,(328)B,(329)B,(330)B,(331)B,(33
2)Bとからなるマスキング材C(317),(318),(3
19),(320),(321),(322),(323),(32
4),(325),(326),(327),(328),(329),
(330),(331),(332)、片面又は両面に熱可塑性
プラスチックフィルムを積層した熱可塑性プラスチック
発泡体からなる容器状本体(333)A,(334)Aと、該本
体(333)A,(334)A開口端から設けられる嵌着溝(33
3)B,(334)Bとからなるマスキング材D(333),(3
34)とを用い、該防錆防音防振処理が施されるべきでな
い該金属構造物部分が平板状であれば該マスキング材A
または該マスキング材Bを粘着層を介して被覆し、孔部
であれば該マスキング材Aまたは該マスキング材Bを粘
着層を介して被覆するかまたは該マスキング材Cの本体
を挿着し、庇状であれば該マスキング材Dを嵌着溝を介
して嵌着し、凸部であれば該マスキング材Bを該凸部に
被着した上で該粘弾性体を塗布した後、該マスキング材
A,B,C,Dを除去する防錆防音防振処理方法を提供するも
のである。
本発明のマスキング材A,B,C,Dはポリスチレン,ポリ
エチレン,ポリプロピレン,ポリ塩化ビニル,ポリメタ
クリレート等の熱可塑性プラスチック発泡体に、ポリエ
チレン,ポリプロピレン,ポリ塩化ビニル,ポリアミ
ド,ポリスチレン、望ましくはハイインパクトポリスチ
レンからなる熱可塑性フィルムを積層したものからな
り、主として該熱可塑性フィルム発泡体を発泡押出し成
形するとともに該熱可塑性フィルムを片面又は両面に積
層するか、該熱可塑性プラスチック発泡体と該熱可塑性
プラスチックフィルムを真空成形時に片面又は両面に積
層することによって製造される。熱可塑性プラスチック
発泡体と熱可塑性プラスチックフィルムとは接着剤を使
用することなくして融着により積層してもよいし、接着
剤を使用して積層してもよい。上記熱可塑性プラスチッ
クフィルムの厚みは特に限定されないが、通常0.2mm以
下のものが用いられる。また類似形状品についてそれが
用いられるマスキング個所を判別することを容易にする
とともに、粘弾性体塗装後その発見を容易にすることな
どを目的として必要により所定の着色がなされていても
よい。
本発明の防錆防音防振処理に用いられる該粘弾性体は
プラスチックス,ゴム,アスファルト,ピッチ等からな
り、塗布の際には溶液,エマルジョン,ディスパージョ
ン,溶融物,プレポリマー等の液状または霧化状とされ
る。このような液状または霧化状の粘弾性体を例示すれ
ば、ポリ塩化ビニルペースト,ポリ塩化ビニルゾル,ポ
リアクリル酸エステル有機溶剤溶液,スチレン−ブタジ
エンゴム有機溶剤溶液,ポリ酢酸ビニルエマルジョン,
ポリアクリル酸エステルエマルジョン,スチレン−ブタ
ジエンゴムラテックス,エチレン−酢酸ビニル共重合体
エマルジョン,ポリウレタンエマルジョン,アスファル
トエマルジョン,石油樹脂エマルジョン,ポリエチレン
エマルジョン,エチレン−酢酸ビニル溶融物,アスファ
ルト溶融物,石油樹脂溶融物,ポリエチレン溶融物,ウ
レタンプレポリマー,不飽和ポリエステル等であり、こ
れらは二種以上混合されてもよい。
金属構造物表面に該粘弾性体を塗布するには、スプレ
ー塗装,ディッピング塗装等が適用される。
〔作 用〕
本発明の作用は下記の通りである。
金属構造物凹面に粘弾性体を塗布することによって防
錆防音防振処理を行う方法において、該防錆防音防振処
理が施されるべきでない該金属構造物部分が平板状であ
れば、片面又は両面に熱可塑性プラスチックフィルムを
積層した熱可塑性プラスチック発泡体からなる容器状本
体と、該本体下面に形成された粘着層とからなるマスキ
ング材Aまたは片面又は両面に熱可塑性プラスチックフ
ィルムを積層した熱可塑性プラスチック発泡体からなる
容器状本体と該本体上縁外周に形成された鍔部と、該鍔
部上面に形成された粘着層とからなるマスキング材Bを
粘着層を介して被覆し、孔部であれば該マスキング材A
または該マスキング材Bを粘着層を介して被覆するかま
たは片面又は両面に熱可塑性プラスチックフィルムを積
層した熱可塑性プラスチック発泡体からなる容器状本体
と、該本体上縁外周に形成された鍔部とからなるマスキ
ング材Cの本体を挿着し庇状であれば片面又は両面に熱
可塑性プラスチックフィルムを積層した熱可塑性プラス
チック発泡体からなる容器状本体と、該本体開口端から
設けられる嵌着溝とからなるマスキング材Dを嵌着溝を
介して嵌着し、凸部であれば該マスキング材Bを該凸部
に被着する。このようにしてマスキング材A,B,C,Dを該
防錆防音防振処理が施されるべきでない該金属構造物部
分に取付けマスキングを施した上で、該金属構造物表面
に粘弾性体を塗布すれば該金属構造物のマスキング部分
には該粘弾性体の塗布層が形成されない。その後該マス
キング材A,B,C,Dは手鉤等によって突刺して除去するか
または該マスキング材A,B,C,Dを構成する熱可塑性プラ
スチック発泡体および熱可塑性プラスチックフィルムの
軟化点以上に加熱して軟化収縮させることにより除去す
る。
〔発明の効果〕
したがって本発明においてはマスキング材は片面又は
両面に熱可塑性プラスチックフィルムを積層した熱可塑
性プラスチック発泡体からなり容器状であるから軽量で
運搬,取扱かいが容易に出来、また熱可塑性プラスチッ
クフィルムのために、熱可塑性発泡体が補強されて深絞
り成形が出来るし、成形後の形状安定性もよい。また必
要最少限のマスキング範囲に合わせて成形出来る。そし
て該マスキング材の取付けは粘着層を介して貼着する
か、本体を孔部に挿着するか、嵌着溝を介して嵌着する
ことにより極めて簡単に行われ、そして本体を孔部に挿
着する場合や嵌着溝を介して嵌着する場合には該マスキ
ング材の弾性によって強固に取付けることが出来、粘弾
性体を塗布する前にマスキング材がずれたり脱落したり
するようなこともない。そしてマスキング材を除去する
場合、手鉤等の突刺しが極めて容易でありまた加熱軟化
収縮も極めて容易でかつ収縮率も大きい。
このように本発明は特に自動車の床裏の防錆防音防振
処理のようなライン化された工程に適用すれば、従来該
工程の支障となっていたマスキング材の取付け取除き作
業の煩雑さが完全に解消され更に必要最少限のマスキン
グ範囲、即ち粘弾性体未塗装範囲を確保でき、特に防錆
材塗装においては有効である。
〔実施例〕
マスキング材A 第1図〜第3図には本発明の第1実施例が示される。
図において、マスキング材(31)は角箱状本体(31)A
と、該本体(31)A下面に形成した粘着層(31)Bとか
らなり、該粘着層(31)Bはポリエチレンフィルム,ポ
リプロピレンフィルム,離型紙等の離型性シート(31)
Cによって被覆されている。かくして該マスキング材
(31)は粘着層(31)Bが離型性シート(31)Cによっ
て保護されているから積重ねも出来、輸送,保管に便利
である。
該マスキング材(31)は第2図に示すように金属構造
物(1)の平板状の防錆防音防振処理を施すべきでない
部分(2)に離型性シート(31)Cを剥離した後に貼着
する。そしてスプレー等によって粘弾性体を該金属構造
物(1)の表面に吹付けて塗布を行う。該部分(2)に
は孔部が設けられていてもよい。この場合には孔部内部
も該マスキング材(31)によって保護されることにな
る。
該マスキング材(31)を該部分(2)に貼着すること
によって該部分(2)を保護した上で該金属構造物
(1)の表面には前記したようにスプレーまたはディッ
ピング等の方法によって粘弾性体を塗布する。このよう
にして粘弾性体の塗布層(4)を形成した後、加熱処理
前または加熱処理後に例えば第3図に示すように手鉤
(9)をマスキング材(31)に突刺してマスキング材
(31)を剥離する。あるいはマスキング材(31)は手で
直接剥離も出来るし加熱温度がマスキング材(31)を構
成するプラスチックの軟化点よりも充分高い場合にはマ
スキング材(31)は収縮し自から剥離する。
第4図には本発明の第2実施例が示される。本実施例
のマスキング材(32)においては本体(32)Aは円筒容
器状であり、該本体(32)A下面には粘着層(32)Bが
形成され、該粘着層(32)Bは離型性シート(32)Cに
よって被覆されている。
該マスキング材(32)は第1実施例のマスキング材
(31)と同様に金属構造物の平板状の部分の保護に用い
られ、該部分には孔部が設けられていてもよい。
第5図および第6図には本発明の第3実施例が示され
る。図において、マスキング材(33)は角箱状本体(3
3)Aと、該本体(33)A上縁に周設した鍔部(33)B
と該本体(33)A下面に形成した粘着層(33)Cとから
なり、該粘着剤層(33)Cは離型性シート(33)Dによ
って被覆されている。
該マスキング材(33)も第1実施例のマスキング材
(31)と同様に金属構造物(1)の平板状の部分(2)
に適用されるが、第6図に示すように該マスキング材
(33)の鍔部(33)によって粘弾性体の塗布層(4)が
切断されるから該マスキング材(33)は該塗布層(4)
に妨害されることなく手鉤あるいは加熱軟化収縮によっ
て容易に脱離出来る。
該マスキング材(33)は第7図に示すように熱可塑性
プラスチックシートを積層した熱可塑性プラスチック発
泡体シートから複数個のマスキング材(33)を縦横に配
列して一体的に真空成形することが望ましい。この場合
はマスキング材(33)の鍔部(33)Bの片面または両面
に切込みまたは溝(33)Eを設けて個々のマスキング材
(33)を手でちぎり取り易くする。該鍔部(33)Bの切
込みまたは溝(33)Eはマスキング材(33)の真空成形
時に一体的に形成されてもよいし、真空成形後に別に形
成されてもよい。
第8図は本発明の第4実施例を示すものであり図にお
いてマスキング材(34)は角箱状本体(34)Aと、該本
体(34)A上縁に周設した鍔部(34)Bと、該鍔部(3
4)Bから起立した周壁(34)Cと、該本体(34)A下
面に形成した粘着層(34)Dとからなり、該粘着層(3
4)Dは離型性シート(34)Eによって被覆されてい
る。
該マスキング材(34)も第1実施例および第3実施例
のマスキング材と同様に用いられるが、該マスキング材
(34)の鍔部(34)Bから起立した周壁(34)Cにより
塗布層を第3実施例のマスキング材(33)よりも一層完
全に切断する。
第9図は本発明の第5実施例を示すものであり本実施
例のマスキング材(35)においては本体(35)Aは円筒
容器状であり、該本体(35)A上縁には垂直壁(35)C
を有する鍔部(35)Bが周設され、該本体(35)A下面
には粘着層(35)Dが形成され、該粘着層(35)Dは離
型性シート(35)Eによって被覆せられている。
本実施例では鍔部(35)Bの垂直壁(35)Cによって
塗布層はより完全に切断される。
第10図は本発明の第6実施例を示すものであり、本実
施例のマスキング材(36)は底部より角箱状の把手部
(36)Dを起立させた角箱状本体(36)Aと、該本体
(36)A下面に形成した粘着層(36)Bとからなり、該
粘着層(36)Bは離型性シート(36)Cによって被覆さ
れている。
該マスキング材(36)は第1実施例と同様に用いられ
るが、把手部(36)Dを有するから着脱が極めて容易と
なる。
第1図は本発明の第7実施例を示すものであり本実施
例のマスキング材(37)においては本体(37)Aは円筒
容器状であり、底部より円筒状の把手部(37)Dが起立
されており、該本体(37)A下面には粘着層(37)Bが
形成され、該粘着層(37)Bは離型性シート(37)Cに
よって被覆されている。
該マスキング材(37)は第2実施例と同様に用いられ
るが、把手部(37)Dを有するから着脱が極めて容易と
なる。
第12図は本発明の第8実施例を示すものであり、マス
キング材(38)は底部より角箱状の把手部(38)Dを起
立させた角箱状本体(38)Aと、該本体(38)A上縁に
周設した鍔部(38)Eと、該本体(38)A下面に形成し
た粘着層(38)Bとからなり、該粘着剤層(38)Bは離
型性シート(38)Cによって被覆されている。
該マスキング材(38)は第3実施例と同様に用いられ
るが、把手部(38)Dを有するから着脱が極めて容易と
なる。
第13図は本発明の第9実施例を示すものであり、マス
キング材(39)は底部より角箱状の把手部(39)Dを起
立させた角箱状本体(39)Aと、該本体(39)A上縁に
周設した鍔部(39)Eと、該鍔部(39)Eから起立した
周壁(39)Fと、該本体(39)A下面に形成した粘着層
(39)Bとからなり、該粘着層(39)Bは離型性シート
(39)Cによって被覆されている。
該マスキング材(39)は第8実施例と同様に用いら
れ、把手部(39)Dにより着脱が極めて容易となり、更
に鍔部(39)Eから起立した周壁(39)Fによって粘弾
性体が塗布の際にマスキング材(39)内部に浸入するこ
とが防止される。
第14図は本発明の10実施例を示すものであり、マスキ
ング材(310)は底部から角箱状の把手部(310)Dを起
立させた角箱状本体(310)Aと該本体(310)A上縁に
周設した鍔部(310)Eと、該フランジ(310)Eから垂
設された垂直壁(310)Fと、該本体(310)A下面に形
成した粘着層(310)Bとからなり、該粘着層(310)B
は離型性シート(310)Cによって被覆されている。
該マスキング材(310)は第8実施例と同様に用いら
れ、把手部(310)Dにより着脱が極めて容易となり、
更に鍔部(310)Eから垂設された垂直壁(310)Fによ
り塗布層はより完全に切断される。
マスキング材B 第15図および第16図には本発明の第11実施例が示され
る。図においてマスキング材(311)は角形容器状の本
体(311)Aと、該本体(311)A上縁外周に形成された
鍔部(311)Bと、該鍔部(311)B上面に形成された粘
着層(311)Cとからなり、該粘着層(311)Cには離型
性シート(311)Dが被覆される。
該マスキング材(311)は第16図に示すように離型性
シート(311)Dを剥離して鍔部(311)B上面の粘着層
(311)Cを介して金属構造物(1)の平板状の防錆防
音防振処理を施すべきでない部分(2)に貼着する。そ
して粘弾性体を塗布して塗布層(4)を形成した後は手
鉤等により該マスキング材(311)を突刺して除去する
か、あるいは加熱軟化収縮せしめて自然剥離を行う。な
お該部分(2)には孔部が設けられていてもよい。更に
本実施例のマスキング材(311)は第17図に示すように
金属構造物(1)表面の凸部(21)に被着することによ
り該凸部(21)を保護してもよい。
本実施例のマスキング材(311)の製造方法において
特に推賞されるのは第18図に示すように複数個のマスキ
ング材(311)を縦横に配列して一体的に真空成形する
ことが望ましい。この場合は離型性シート(311)Dに
切込み(311)Eを入れ、さらにそれに対応してマスキ
ング材(311)の鍔部(311)Bの片面または両面に切込
みまたは溝(311)Fを設けて個々のマスキング材(31
1)を手でちぎり取り易くする。該鍔部(311)Bの切込
みまたは溝(311)Fはマスキング材(311)の真空成形
時に一体的に成形されてもよいし、真空成形後に別に形
成されてもよい。
第19図および第20図には本発明の第12実施例が示され
る。図において、マスキング材(312)は円筒容器状の
本体(312)Aと、該本体(312)A上縁外周に形成され
た鍔部(312)Bと、更に該鍔部(312)B外周に形成さ
れた折曲げ部(312)Eと、該鍔部(312)B上面に形成
された粘着層(312)Cとからなり該粘着層(312)Cに
は離型性シート(312)Dが被覆される。
該マスキング材(312)は離型性シート(312)Dを剥
離して鍔部(312)B上面の粘着層(312)Cを介して例
えば金属構造物(1)の孔部(22)を有する部分(2)
に貼着され、その後第20図に示すように粘弾性体を塗布
して塗布層(4)を形成するが、該塗布層(4)は該マ
スキング材(312)の鍔部(312)Bの折曲げ部(312)
Eにより切断されるから該マスキング材(312は該塗布
層(4)に妨害されることなく手鉤あるいは加熱軟化収
縮によって容易に脱離出来る。
なお該金属構造物(1)の部分(2)には孔部(22)
が存在しなくてもよい。
第21図には本発明の第13実施例が示される。図におい
てマスキング材(313)は角形容器状の本体(313)A
と、該本体(313)A上縁外周に形成された鍔部(313)
Bと、該鍔部(313)B上面に形成された粘着層(313)
Cとからなり、更に該本体(313)Aの中央部には把手
(313)Eが形成されている。そして該粘着層(313)C
には離型性シート(313)Dが被覆される。
該マスキング材(313)も第11実施例のマスキング材
(311)と同様に使用されるが、把手(313)Eを有する
ために着脱が極めて容易である。
第22図には本発明の第14実施例が示される。図におい
て、マスキング材(314)は円筒容器状の本体(314)A
と、該本体(314)A上縁外周に形成された鍔部(314)
Bと、更に該鍔部(314)B外周に形成された折曲げ部
(314)Eと、該鍔部(314)B上面に形成された粘着層
(314)Cとからなり、更に本体(314)Aの中央部には
把手(314)Fが形成されている。そして該粘着層(31
4)Cには離型性シート(314)Dが被覆される。
該マスキング材(314)も第12実施例のマスキング材
(312)と同様に使用されるが、把手(314)Fを有する
ために着脱が極めて容易である。
第23図および第24図には本発明の第15実施例が示され
る。図において、マスキング材(315)は角形容器状の
本体(315)Aと、該本体(315)A上縁外周に形成され
た上鍔部(315)Bと、該上鍔部(315)B周縁から垂下
する周壁部(315)Cと、該周壁部(315)C下端から差
出される下鍔部(315)Dと、該上鍔部(315)B上面に
形成された粘着層(315)Eとからなり、該粘着層(31
5)Eには離型性シート(315)Fが被覆される。
該マスキング材(315)も第11実施例のマスキング材
(311)と同様に金属構造物(1)の平板状の部分
(2)に適用されるが、該マスキング材(315)の周壁
部(315)Cと下鍔部(315)Dによって塗布層(4)が
第24図に示すように完全に切断されるので、該マスキン
グ材(315)の離脱は該塗布層(4)に妨害されること
なく円滑に行われる。
第25図および第26図には本発明の第16実施例が示され
る。図においてマスキング材(316)は円筒容器状の本
体(316)Aと、該本体(316)A上縁外周に形成された
上鍔部(316)Bと、更に該上鍔部(316)B周縁から垂
下する内周壁部(316)Cと、該周壁部(316)C下縁か
ら差出される下鍔部(316)Dと、該下鍔部(316)D周
縁から立上る外周壁部(316)Gと該上鍔部(316)B上
面に形成された粘着層(316)Eとからなり、該粘着層
(316)Eには離型性シート(316)Fが被覆される。
該マスキング材(316)も第12実施例のマスキング材
(312)と同様に金属構造物(1)の平板状の部分
(2)に適用されらが、第26図に示すように下鍔部(31
6)Dと外周壁部(316)Gとによって第4実施例よりも
更に完全に塗布層(4)が切断される。
マスキング材C 第27図〜第29図には本発明の第17実施例が示される。
本実施例のマスキング材(317)は容器状本体(317)A
と、該本体(317)Aの上縁外周に形成される鍔部(31
7)Bとからなる。
該マスキング材(317)は第28図に示すように金属構
造物(1)の孔部(22)に本体(317)Aを介して挿着
することにより該孔部(22)の内部を保護し、更に鍔部
(317)Bによって該孔部(22)の周囲を保護する。
該マスキング材(317)を該孔部(22)に挿着した後
粘弾性体を塗布して第28図に示すように塗布層(4)を
形成するが、孔部(22)内部と該孔部(22)周囲には該
塗布層(4)は形成されない。そして該マスキング材
(317)は通常塗布層(4)の加熱処理時に加熱軟化収
縮して第29図に示すように自然離脱するが、勿論手鉤等
を突刺して離脱させてもよい。
第30図および第31図には本発明の第18実施例が示され
る。本実施例ではマスキング材(318)は容器状本体(3
18)Aと、該本体(318)Aの上縁より若干下部外周に
形成された鍔部(318)Bとからなる。このような構成
のマスキング材(318)においては第31図に示すように
金属構造物(1)の孔(22)に該マスキング材(318)
を挿着し粘弾性体を塗布することにより形成された塗布
層(4)が、該マスキング材(318)の本体(318)Aの
上縁において切断されるので、該マスキング材(318)
は該塗布層(4)に妨害されることなく円滑に孔部(2
2)から離脱する。
第32図には本発明の第19実施例が示される。本実施例
のマスキング材(319)は第17実施例のマスキング材(3
17)と同様に容器状本体(319)Aと、該本体(319)A
の上縁外周に形成される鍔部(319)Bとからなるが、
鍔部(319)の巾を第17実施例に比して小さくしてあ
る。このような巾の小さい鍔部(319)Bは単にマスキ
ング材(319)を孔部(22)に係止するためだけのもの
であり、孔部(22)の周囲を処理から保護する必要のな
い場合に用いられる。
第33図には本発明の第20実施例が示される。本実施例
のマスキング材(320)は底部より把手部(320)Cを起
立させた容器状本体(320)Aと、該本体(320)Aの上
縁外周に形成される鍔部(320)Bとからなる。
該マスキング材(320)は第17実施例と同様に用いら
れるが、把手部(320)Cを有するために孔部への着脱
が極めて容易となる。
第34図には本発明の第21実施例が示される。本実施例
ではマスキング材(321)は底部より把手部(321)Cを
起立させた容器状本体(321)Aと、該本体(321)Aの
上縁より若干下部外周に形成された鍔部(321)Bとか
らなる。
該マスキング材(321)は第19実施例と同様に用いら
れるが、把手部(321)Cを有するために孔部への着脱
が極めて容易となる。
第35図には本発明の第22実施例が示される。本実施例
のマスキング材(322)は第20実施例と同様に底部より
把手部(322)Cを起立させた容器状本体(322)Aと、
該本体(322)Aの上縁外周に形成される鍔部(322)B
とからなるが、鍔部(322)Bの巾を第20実施例に比し
て小さくしてある。
該マスキング材(322)は第20実施例と同様に用いら
れるが、把手部(322Cを有するために孔部への着脱が極
めて容易となる。
第36図および第37図には本発明の第23実施例が示され
る。本実施例のマスキング材(323)は円筒容器状本体
(323)Aと、該本体(323)Aの上縁に形成される鍔部
(323)Bと、該鍔部(323)B外周から立設される立上
り部(323)Cとからなる。
該マスキング材(323)は第17実施例と同様に本体(3
23)Aを介して金属構造物(1)の孔部(22)に挿着さ
れるが、鍔部(323)B外周から立設される立上り部(3
23)Cによって第37図に示すように塗布層(4)が切断
され、かくして該マスキング材(323)の離脱は円滑に
行われる。
第38図には本発明の第24実施例が示される。図におい
てマスキング材(324)は各形容器状の本体(324)A
と、該本体(324)A上縁外周に形成された鍔部(324)
Bとからなり、該本体(324)A内側には凸部(324)C
が一体的に形成されている。
該マスキング材(324)は第17図に示す場合と同様に
金属構造物(1)表面の凸部(21)に挿着されるが、こ
のとき該マスキング材(324)は本体(324)Aに形成さ
れた凸部(324)Cの弾性により該凸部(21)に密着固
定される。
第39図には本発明の第25実施例が示される。本実施例
のマスキング材(325)は十字形容器状本体(325)A
と、該本体(325)Aの上縁に形成される鍔部(325)B
と、該鍔部(325)B外周から立設される周壁部(325)
Cとからなる。
該マスキング材(325)は第23実施例と同様に用いら
れるが、本体(325)Aが十字状のため本体(325)A外
周が孔部内壁に部分的にしか当接しないので加熱軟化収
縮等によって極めて離脱が容易であるし、また円筒容器
状のものに比して材料が節減される。
第40図には本発明の第26実施例が示される。本実施例
のマスキング材(326)は中央部に形成されている把手
部(326)Cにより二分されている容器状本体(326)A
と、該本体(326)A上縁に形成される鍔部(326)Bと
からなる。本実施例のマスキング材(326)は第20実施
例と同様に用いられるが、本体(326)Aが把手部(32
6)Cによって二分されているために特に真空成形が容
易であるし本体(326)A外周が孔部内壁に部分的にし
か当接しないので離脱が極めて容易である。
第41図には本発明の第27実施例が示される。本実施例
のマスキング材(327)は十字状に形成されている把手
部(327)Cにより四分されている容器状本体(327)A
と、該本体(327)A上縁に形成される鍔部(327)Bと
からなり、第25実施例と同様に用いられるが、本体(32
7)Aが把手部(327)Cによって四分されているために
第25実施例よりも更に本体(327)A外周の孔部内壁に
対する接触面積が小さくなって離脱が更に容易になる。
第42図には本発明の第28実施例が示される。本実施例
のマスキング材(328)は十字形容器状本体(328)A
と、該本体(328)A上縁に形成される上鍔部(328)と
更に該上鍔部(328)B周縁から垂下する周壁部(328)
Cと、該周壁部(328)C下縁から差出される下鍔部(3
28)Dとからなり、第24実施例と同様に用いられるが、
該周壁(328)Cから差出される下鍔部(328)Dのため
に粘弾性体の塗布層がより完全に切断されて離脱がより
一層円滑に行われる。
第43図および第44図には本発明の第29実施例が示され
る。本実施例のマスキング材(329)は容器状本体(32
9)Aと、該本体(329)Aの上縁に形成される上鍔部
(329)Bと、該上鍔部(329)B周縁から垂下する周壁
部(329)Cと、該周壁部(329)C下縁から差出される
下鍔部(329)Dと、該本体(329)A底面中央部から突
設される把手部(329)Eと、該本体(329)A底面およ
び該上鍔部(329)Bに夫々形成されるリブ(329)F,
(329)Gとからなり、第20実施例と同様に用いられる
が、第43図に示すように金属構造物(1)に被覆される
粘弾性体の塗布層(4)の切断は周壁部(329)C下縁
から差出される下鍔部(329)Dにより一層完全に行わ
れ、孔部(22)からのマスキング材(329)の離脱はし
たがってより一層完全に行われる。また該マスキング材
(329)は本体(329)A底面および上鍔部(329)Bの
リブ(329)F,(329)Gにより補強されているから例え
ば脆いポリスチレン発泡体を材料とした場合でも破壊し
にくい。
第45図および第46図には本発明の第30実施例が示され
る。本実施例のマスキング材(330)は外周に縦リブ(3
30)Cを形成した円筒容器状本体(330)Aと、該本体
(330)A上縁に形成された鍔部(330)Bとからなる。
該マスキング材(330)は第17実施例と同様に第45図に
示すように金属構造物(1)の孔部(22)に挿着される
が、該マスキング材(330)の縦リブ(330)Cが該孔部
(22)の内壁に弾性的に圧接するため、振動等により表
面処理前や処理中に脱落することがなく、更に該縦リブ
(330)Cによってマスキング材(330)は補強される。
第47図および第48図には本発明の第31実施例が示され
る。本実施例のマスキング材(331)は外周に縦リブ(3
31)Cを形成しかつ底面から把手部(331)Dを突設し
た円筒容器状本体(331)Aと、該本体(331)A上縁に
形成された鍔部(331)Bとからなり該マスキング材(3
31)は第30実施例と同様に第48図に示すように金属構造
物(1)の孔部(22)に挿着されるが、把手部(331)
Dを有しているので該マスキング材(331)の着脱は容
易である。本実施例のマスキング材(331)にあっても
縦リブ(331)Cは第30実施例と同じくマスキング材(3
31)を補強し、また表面処理中等における脱落を防止す
る。
第49図には本発明の第32実施例が示される。本実施例
のマスキング材(332)は外周に縦リブ(332)Eを形成
した円筒容器本体(332)Aと、該本体(332)A上縁に
形成された上鍔部(332)Bと、該上鍔部(332)B周縁
から垂下する周壁部(332)Cと、該周壁部(332)C下
縁から差出される下鍔部(332)Dとからなり、第29実
施例と同様に用いられるが、周壁部(332)C下縁から
差出される下鍔部(332)Dによって粘弾性体の塗布層
が完全に切断されるから、該マスキング材(332)が孔
部から離脱することが円滑に行われる。本実施例のマス
キング材(332)にあっても縦リブ(332)Cは、第30,
第31実施例と同じくマスキング材(332)を補強し、ま
た表面処理中等における脱落を防止する。
マスキング材D 第50図〜第52図には本発明の第33実施例が示される。
本実施例のマスキング材(333)は円筒容器状本体(33
3)Aと、該本体(333)Aの開口端から設けられる嵌着
溝(333)Bとからなる。
上記マスキング材(333)は該嵌着溝(333)Bを介し
て第51図に示すように金属構造物(1)の庇状部分(2
3)に嵌着され、該部分(23)を防錆防音防振処理から
保護し、該部分(23)には粘弾性体の塗布層(4)が形
成されない。処理後は該マスキング材(333)は手鉤等
で突刺して該部分(23)から離脱させるか、あるいは加
熱軟化収縮せしめて第52図に示すように自然離脱させ
る。
第53図には本発明の第34実施例が示される。本実施例
のマスキング材(334)は角箱状本体(334)Aと、該本
体(334)Aの開口端から設けられる嵌着溝(334)Bと
からなり、第33実施例と同様に用いられる。
第54図〜第59図には本発明を自動車の車体(90)の床
裏(91)に応用した例が示される。第54図において、本
発明のマスキング材は車体(11)の床裏(12)のA,B,C,
D,Eの各部に用いられる。
即ち第55図においてA部の孔(22)Aは前輪のスプリ
ング軸を挿通するための孔であり、孔(22)Aの周囲が
スプリングの座になっているからマスキング材Cに属す
る例えば第17実施例のマスキング材(317)を用いて孔
(22)Aの内側およびその周囲を保護し、第56図におい
てB部の部品取付用ボルト(21)Aにはマスキング材B
に属する例えば第12実施例のマスキング材(312)を用
いて該ボルト(21)Aを保護し、第57図においてC部の
水抜き孔(22)Cにはマスキング材Cに属する例えば第
20実施例のマスキング材(320)を用いて該水抜き孔(2
2)C内部を保護し、第58図においてはD部の部品取付
用ブラケット(23)Dには第33実施例のマスキング材
(333)を用いて該ブラケット(23)Dを保護し、第59
図においてはE部の部品取付用ねじ孔(22)Eにはマス
キング材Aに属する例えば第1実施例のマスキング材
(31)を用いて該ねじ孔(91)内部を保護する。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本発明の第1実施例を示すものであ
り、第1図は斜視図、第2図はマスキング状態断面図、
第3図は剥離状態断面図、第4図は第2実施例の斜視
図、第5図〜第7図は第3実施例を示し、第5図は斜視
図、第6図はマスキング状態断面図、第7図は一体的に
真空成形した場合の斜視図、第8図は第4実施例の斜視
図、第9図は第5実施例の斜視図、第10図は第6実施例
の斜視図、第11図は第7実施例の斜視図、第12図は第8
実施例の斜視図、第13図は第9実施例の斜視図、第14図
は第10実施例の斜視図、第15図〜第18図は第11実施例を
示し、第15図は斜視図、第16図はマスキング状態断面
図、第17図は他のマスキング状態断面図、第18図は一体
的に真空成形した場合の斜視図、第19図,第20図は第12
実施例を示すものであり、第19図は斜視図、第20図はマ
スキング状態断面図、第21図は第13実施例の斜視図、第
22図は第14実施例の斜視図、第23図,第24図は第15実施
例を示し、第23図は斜視図、第24図はマスキング状態断
面図、第25図,第26図は第16実施例を示し、第25図は斜
視図、第26図はマスキング状態断面図、第27図〜第29図
は第17実施例を示すものであり、第27図は斜視図、第28
図はマスキング状態断面図、第29図はマスキング材離脱
状態図、第30図,第31図は第18実施例を示し、第30図は
斜視図、第31図はマスキング状態図、第32図は第19実施
例の斜視図、第33図は第20実施例の斜視図、第34図は第
21実施例の斜視図、第35図は第22実施例の斜視図、第36
図,第37図は第23実施例を示し、第36図は斜視図、第37
図はマスキング状態断面図、第38図は第24実施例の断面
図、第39図は第25実施例の斜視図、第40図は第26実施例
の斜視図、第41図は第27実施例の斜視図、第42図は第28
実施例の斜視図、第43図,第44図は第29実施例を示し、
第43図は斜視図、第44図はマスキング状態断面図、第45
図,第46図は第30実施例を示し、第45図は斜視図、第46
図はマスキング状態断面図、第47図,第48図は第31実施
例を示し、第47図は斜視図、第48図はマスキング状態断
面図、第49図は第32実施例の斜視図、第50図〜第52図は
第33実施例を示すものであり、第50図は斜視図、第51図
はマスキング状態断面図、第52図はマスキング材離脱状
態断面図、第53図は第34実施例の斜視図、第54図〜第59
図は本発明の応用例を示すものであり、第54図は自動車
車体斜視図、第55図はA部説明図、第56図はB部説明
図、第57図はC部説明図、第58図はD部説明図、第59図
はE部説明図であり、第60図〜第62図は従来例を示すも
のであり、第60図は塗布前の使用状態図、第61図は塗布
後の使用状態図、第62図は剥離後の状態図、第63図〜第
65図は他の従来例を示すものであり、第63図は塗布前の
使用状態図、第64図は塗布後の使用状態図、第65図は剥
離後の使用状態図、第66図〜第68図は更に他の実施例を
示すものであり第66図は塗布前の使用状態図、第67図は
塗布後の状態図、第68図は剥離後の状態図である。 図中、(1)……金属構造物、(2)……防錆防音防振
処理を施すべきでない部分、(4)……塗布層、(22)
……孔部、(23)……庇状部分、(31)A,(32)A,(3
3)A,(34)A,(35)A,(36)A,(37)A,(38)A,(3
9)A,(310)A……本体、(31)B,(32)B,(33)C,
(34)D,(35)D,(36)B,(37)B,(38)B,(39)B,
(310)B……粘着層、(31),(32),(33),(3
4),(35),(36),(37),(38),(39),(31
0)……マスキング材A、(311)A,(312)A,(313)A,
(314)A,(315)A,(316)A……本体、(311)B,(31
2)B,(313)B,(314)B,(315)B,(315)D,(316)B,
(316)D……鍔部、(311)C,(312)C,(313)C,(31
4)C,(315)E,(316)E……粘着層、(311),(31
2),(313),(314),(315),(316)……マスキ
ング材B、(317)A,(318)A,(319)A,(320)A,(32
1)A,(322)A,(323)A,(324)A,(325)A,(326)A,
(327)A,(328)A,(329)A,(330)A,(331)A,(33
2)A……本体、(317)B,(318)B,(319)B,(320)
B,(321)B,(322)B,(323)B,(324)B,(325)B,(3
26)B,(327)B,(328)B,(329)B,(330)B,(331)
B,(332)B……鍔部、(317),(318),(319),
(320),(321),(322),(323),(324),(32
5),(326),(327),(328),(329),(330),
(331),(332),……マスキング材C、(333)A,(3
34)A……本体、(333)B,(334)B……嵌着溝、(33
3),(334)……マスキング材D

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属構造物表面に粘弾性体を塗布すること
    によって防錆防音防振処理を行うにあたり、前もって該
    防錆防音防振処理が施されるべきでない該金属構造物部
    分にマスキングを施こす金属構造物の防錆防音防振処理
    方法において、片面又は両面に熱可塑性プラスチックフ
    ィルムを積層した熱可塑性プラスチック発泡体からなる
    容器状本体と、該本体下面に形成された粘着層とからな
    るマスキング材A、片面又は両面に熱可塑性プラスチッ
    クフィルムを積層した熱可塑性プラスチックからなる容
    器状本体と、該本体上縁外周に形成された鍔部と、該鍔
    部上面に形成された粘着層とからなるマスキング材B、
    片面又は両面に熱可塑性プラスチックフィルムを積層し
    た熱可塑性プラスチック発泡体からなる容器状本体と、
    該本体上縁外周に形成された鍔部とからなるマスキング
    材C、片面又は両面に熱可塑性プラスチックフィルムを
    積層した熱可塑性プラスチック発泡体からなる容器状本
    体と、該本体開口端から設けられる嵌着溝とからなるマ
    スキング材Dとを用い、該防錆防音防振処理が施される
    べきでない該金属構造物部分が平板状であれば該マスキ
    ング材Aまたは該マスキング材Bを粘着層を介して被覆
    し、孔部であれば該マスキング材Aまたは該マスキング
    材Bを粘着層を介して被覆するかまたは該マスキング材
    Cの本体を挿着し、庇状であれば該マスキング材Dを嵌
    着溝を介して嵌着し、凸部であれば該マスキング材Bを
    該凸部に被着した上で該粘弾性体を塗布した後、該マス
    キング材A,B,C,を除去することを特徴とする金属構造物
    の防錆防音防振処理方法。
  2. 【請求項2】該金属構造物にはあらかじめ洗浄,電着塗
    装,防錆剤塗装の処理が行われている「特許請求の範囲
    第(1)項」に記載の金属構造物の防錆防音防振処理方
    法。
  3. 【請求項3】該金属構造物にはあらかじめ洗浄,電着塗
    装,中塗塗装,防錆剤塗装の処理が行われている「特許
    請求の範囲第(1)項」に記載の金属構造物の防錆防音
    防振処理方法。
  4. 【請求項4】該金属構造物にはあらかじめ洗浄,電着塗
    装,中塗塗装,上塗塗装,防錆剤塗装の処理が行われて
    いる「特許請求の範囲第(1)項」に記載の金属構造物
    の防錆防音防振処理方法。
  5. 【請求項5】該金属構造物は自動車の床裏である「特許
    請求の範囲第(1)項,第(2)項,第(3)項、およ
    び第(4)項」に記載の金属構造物の防錆防音防振処理
    方法。
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